JP2023023930A - アイライナーペン - Google Patents

アイライナーペン Download PDF

Info

Publication number
JP2023023930A
JP2023023930A JP2021129905A JP2021129905A JP2023023930A JP 2023023930 A JP2023023930 A JP 2023023930A JP 2021129905 A JP2021129905 A JP 2021129905A JP 2021129905 A JP2021129905 A JP 2021129905A JP 2023023930 A JP2023023930 A JP 2023023930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
eyeliner
fibers
amount
feeder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021129905A
Other languages
English (en)
Inventor
アレクシ・レオナール
Leonard Alexis
裕子 安部
Hiroko Abe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Priority to JP2021129905A priority Critical patent/JP2023023930A/ja
Publication of JP2023023930A publication Critical patent/JP2023023930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

Figure 2023023930000001
【課題】改善されたアイライナーペンが提供される。
【解決手段】本発明は、使用者の皮膚にアイライナー製剤を塗布するための、複数の繊維で作られたブラシ(2)と、ブラシを保持するブラシケース(3)と、アイライナー製剤をリザーバ(63)からブラシに導くフィーダ(4)と、フィーダを保持し、容器の一方の端部をしっかりと閉じる薄板状システム(5)と、ブラシ(2)、ブラシケース(3)、フィーダ(4)、および薄板状システム(5)を収納し、その中に容器(63)を画定する内側胴部(6)とを備える、アイライナーペン(1)であって、フィーダ(4)が、多孔質ポリエステルで作られる、アイライナーペン(1)に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アイライナーペンに関し、詳細には、極めて低い粘度をもつ製剤用に最適化されたアイライナーペンに関する。
たとえば、アイライナーペンなどのライナーアプリケータでラインを引くことによってまぶたにメイクアップを施すことは、知られている行為である。
特許文献1は、ペン先端部(ブラシ)と、アプリケータ本体に設けられた内側胴部と、内側胴部に収容された、液体化粧品を含浸したスリバーを含む含浸部材と、含浸部材の先端側に設けられた、液体化粧品をペン先端部に付けるためのペンフィーダと、内側胴部の後端に固定されたプラグとを備える、ペン型の化粧品アプリケータを開示している。
特許文献2は、アイライナーペンを開示している。このアイライナーペンは、ペン先と、スポンジと、逆止弁と、本体とを含み、ペン先は、異なる直径および形状が混合されたブラシヘアによって形成される。本体は、逆止弁の連通貯蔵液室(communication stock solution room)を有し、その中に化粧液を保管し、スポンジは、ペン先の貯蔵室側を取り囲む。
特許文献3は、アイライナーペンを開示している。アイライナーペンは、シム部材およびブラシ部材からなるブラシ組立体と、ブラシ部材を支持する中空ガイドと、シム部材を保持する制御要素と、化粧品原料収容チャンバ付きのホルダー部材と、ホルダーキャップ部材とを備える。
しかしながら、ARES-RFS型レオメーターを使用することによって25℃および剪断速度100s-1で測定されて4~15mPa・s、好ましくは4~8mPa・sの範囲などの極めて低い粘度をもつ新しいアイライナー製剤の場合、従来技術のアイライナーペンは、新しいアイライナー製剤の十分な量を堆積させるように好ましく機能しない。新しいアイライナー製剤は、たとえば、特許文献1および特許文献4に開示されており、それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
より詳細には、アイライナー液剤は、以下のうちの1つまたは複数を含む組成物を含有してもよい。
(a) 少なくとも1つの顔料(すなわちカーボンブラック)、
(b) (メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも2つのモノマーの少なくとも1つの共重合体(アクリレート共重合体)、
(c) スチレンまたはα-メチルスチレンと、(メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも1つのモノマーとの少なくとも1つの第2の共重合体(スチレン/アクリレーツ/アンモニウムメタクリレート共重合体)、
(d) 水。
国際公開第2012/008009号パンフレット 中華人民共和国実用新案第205849009号明細書 大韓民国特許出願公開第10-1464934号明細書 国際公開第2020/004239号パンフレット
したがって、新しいアイライナー製剤のためにアイライナーペンの構成が改善されるべきである。アイライナーペンを改善することが、本発明の目的である。
一態様によれば、本発明はアイライナーペンを提供する。アイライナーペンは、使用者の皮膚にアイライナー製剤を塗布するための、複数の繊維で作られたブラシと、ブラシを保持するブラシケースと、アイライナー製剤をリザーバからブラシに導くフィーダと、フィーダを保持し、容器の一方の端部をしっかりと閉じる薄板状システム(lamellar system)と、ブラシ、ブラシケース、フィーダ、および薄板状システムを収納し、その中に容器を画定する内側胴部と、を備え、アイライナー製剤は、(a)少なくとも1つの顔料と、(b)(メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも2つのモノマーの少なくとも1つの第1の共重合体(アクリレート共重合体)と、(c)スチレンまたはα-メチルスチレンと、(メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも1つのモノマーと、の少なくとも1つの第2の共重合体と、(d)水と、を含む組成物を含有し、組成物中の(a)顔料の量は、組成物の総重量に対して重量で5%~10%であり、組成物中の(b)第1の共重合体の量は、組成物の総重量に対して重量で0.1%~10%であり、(c)第2の共重合体の量/顔料の量は1.0以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上であり、組成物中の(c)第2の共重合体の量は、組成物の総重量に対して重量で10%~35%であり、組成物中の(d)水の量は、組成物の総重量に対して重量で40~55%であり、組成物の粘度は、ARES-RFS型レオメーターを使用することによって25℃および剪断速度100s-1で測定されて4~8mPa・sの範囲であってもよく、フィーダは、多孔質ポリエステルで作られる。
本発明による一実施形態では、ブラシは、円形断面を各々有する第1の繊維および第2の繊維で作られてもよく、第1の繊維は第1の繊維径を有してもよく、第2の繊維は第2の繊維径を有する。第1の繊維の量は、第2の繊維の量と同じであってもよい。第1の繊維の量は、第2の繊維の量と同じであってもよく、第1の繊維および第2の繊維は、実質的に均質にして配置されてもよい。
本発明による一実施形態では、ブラシは、星形断面を各々有する複数の繊維で作られてもよい。繊維の星形断面を囲む円の直径は、繊維のすべてについて実質的に同一である。
本発明による一実施形態では、フィーダ(4)を形成するポリエステルの多孔度は、68%よりも大きく、好ましくは74%よりも大きい。
本発明は、その非限定的な実施形態についての以下の説明を読めば、また添付の図面を検討すれば、よりよく理解され得る。
本発明によるアイライナーペンの実施形態の分解図である。 本発明によるアイライナーペンの一実施形態の長手方向に沿った断面図である。 ブラシの外観図である。 星形を有する繊維の長手方向に垂直な断面における断面図およびその拡大図である。 2つのタイプの直径を有する繊維の長手方向に垂直な断面における断面図およびその拡大図である。 ブラシケースの長手方向に沿った外観図および断面図である。 フィーダの外観図である。 薄板状システムの外観図である。 内側胴部の長手方向に沿った断面図である。 外側胴部の長手方向に沿った断面図である。 キャップの長手方向の断面図である。
本発明によるアイライナーペンは、極めて低い粘度をもつ新しいアイライナー製剤用に最適化される。より詳細には、アイライナー製剤は、
(a) 少なくとも1つの顔料(カーボンブラック)と、
(b) (メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも2つのモノマーの少なくとも1つの共重合体(アクリレート共重合体)と、
(c) スチレンまたはα-メチルスチレンと、(メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも1つのモノマーと、の少なくとも1つの第2の共重合体(スチレン/アクリレーツ/アンモニウムメタクリレート共重合体)と、
(d) 水と、
を含む組成物を含有し、
組成物の粘度は、ARES-RFS型レオメーターを使用することによって25℃および剪断速度100s-1で測定されて4~15mPa・s、好ましくは4~8mPa・sの範囲であってもよい。
(a)顔料は、カーボンブラックであってもよい。組成物中の(a)顔料の量は、組成物の総重量に対して重量で1%~30%、好ましくは重量で3%~20%、より好ましくは5%~10%であってもよい。
(b)第1の共重合体用の(メタ)アクリル酸エステルは、C-C30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレーツ、C-C10のアリール基を有するアリール(メタ)アクリレーツ、およびC-Cのヒドロキシアルキル基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレーツから選択されてもよい。組成物中の(b)第1の共重合体の量は、組成物の総重量に対して重量で0.001%~30%、好ましくは重量で0.01%~20%、より好ましくは0.1%~10%であってもよい。
(c)第2の共重合体は、少なくとも1つのアンモニウム部分または群を有してもよい。(c)第2の共重合体用の(メタ)アクリル酸エステルは、C-C30のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレーツ、C-C10のアリール基を有するアリール(メタ)アクリレーツ、およびC-Cのヒドロキシアルキル基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレーツから選択されてもよい。(c)第2の共重合体の量/(a)顔料の量の重量比は、1.0以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上である。組成物中の(c)第2の共重合体の量は、組成物の総重量に対して重量で1%~40%、好ましくは重量で5%~35%、より好ましくは10%~35%であってもよい。
(b)第1の共重合体および/または(c)第2の共重合体は、粒子の形態であってもよい。
組成物中の(d)水の量は、組成物の総重量に対して重量で10%~60%、好ましくは重量で30%~55%、より好ましくは重量で40~55%であってもよい。
図1は、本発明によるアイライナーペン1の実施形態の分解図を示す。図2は、本発明によるアイライナーペン1の一実施形態の長手方向の断面図を示す。本発明のアイライナーペン1は、一方向において細長い形状を有する。アイライナーペン1は主に、ブラシ2と、ブラシケース3と、フィーダ4と、薄板状システム5と、内側胴部6と、外側胴部7と、キャップ8と、からなる。
図3aは、ブラシ2の外観図を示す。ブラシ2は、実質的に弾頭形状を有する塗布部分21と、実質的にディスク形状を有するフランジ部分22と、からなる。塗布部分21は、フランジ部分22から長手方向に沿って一方向に伸びる。塗布部分21は、複数の繊維から、それらを実質的に長手方向にそろえることによって形成される。
ブラシホール23は、ブラシ2の中心に長手方向に形成される。ブラシホール23は、フランジ部分22を貫通して、塗布部分21の真ん中辺りまで伸びる。ブラシ2はこの実施形態では実質的に弾頭形状を有するが、ブラシ2は平らなブラシなどであってもよい。
塗布部分21を形成する繊維は、長手方向に垂直な断面において同じ直径をもつ円形形状を有してもよい。繊維は、長手方向に垂直な断面において異なる直径をもつ円形形状を有してもよい。繊維はまた、長手方向に垂直な断面において、たとえば星形を有してもよい(図3b参照)。当然、繊維は、長手方向に垂直な断面において他の形状を有してもよい。繊維は、好ましくはポリエステルなどのポリマー材料で作られる。
たとえば異なる直径の繊維を有する、異なるタイプの繊維を使用する場合(図3c参照)、繊維は、異なるタイプの繊維の一様な分布を獲得するために、ブラシ2を形成する前に混合される。1つのタイプの繊維の量(数)は、他のタイプの繊維の量(数)と同じであってもよい。
図4は、ブラシケース3の長手方向に沿った外観図および断面図を示す。ブラシケース3は、より小さい直径部分31と、より大きい直径部分32と、を有する。より小さい直径部分31とより大きい直径部分32との両方が、実質的に円筒形状を有し、より小さい直径部分31がより大きい直径部分32の一方の側から伸びるように、長手方向に同軸に配置される。したがって、ブラシケース3は、より大きい直径部分32に属するベース面34と、より小さい直径部分31に属する先端面35と、を備える。
より小さい直径部分31は、先端面35からある距離だけ、先端面35まで先細になっているテーパ部分33を有する。ブラシケース3の外面に長手方向に、先端面35からより大きい直径部分32の一部まで、溝36が形成されてもよい。
円筒形孔38とテーパ孔39とからなる段つき貫通孔が、ブラシケース3全体を貫く。円筒形孔38およびテーパ孔39は、長手方向に同軸に配置され、段つき貫通孔は、ブラシケース3に同軸に配置される。円筒形孔38は、ベース面34からより大きい直径部分32の途中まで伸び、テーパ孔39は、そこから先端面35まで伸びる。円筒形孔38の直径は、テーパ孔39の直径よりも大きく、より小さい直径部分31の外径よりも大きくてもよい。したがって、段つき貫通孔は、肩部310を備える。
アイライナーペン1が組み立てられるとき、ブラシ2は、ブラシケース3に挿入され、それによってブラシケース3はブラシ2を囲むように配置され、ブラシ2の塗布部分21のある長さが、先端面35から長手方向に突き出るようにする。ブラシ2のフランジ部分22は、肩部310に接し、このようにしてブラシケース3はブラシ2を支持する。
図5は、フィーダ4の外観図を示す。フィーダ4は、実質的に弾頭形状部分を有する先端部分41と、実質的に円筒形状を有する円筒形部分42と、を備える。先端部分41および円筒形部分42は、先端部分41の円筒形部分が円筒形部分42の一方の側から伸びるように、長手方向に同軸に配置される。先端部分41の直径が、円筒形部分42の直径よりも小さく、肩部分43が、先端部分41と円筒形部分42との間の接続部分に形成される。
アイライナーペン1が組み立てられるとき、フィーダ4の先端部分は、ブラシホール23に挿入され、円筒形部分42は、以下で説明する薄板状システム5に挿入されて、以下で説明するリザーバ63まで伸びる。フィーダ4は好ましくは、リザーバ63からブラシ2まで使用者に塗布されるアイライナー製剤を導くために、74%の多孔度を有するポリエステルなどの多孔質ポリマー材料で作られる。
図6は、薄板状システム5の外観図を示す。薄板状システム5は、長手方向に細長い形状を有する。薄板状システム5は、先端部分51と、中間部分52と、尾部部分53と、からなり、これらの部分は、長手方向に同軸に位置合わせされている。中心筒54は、先端部分51、中間部分52、および尾部部分53を貫き、この中にフィーダ4の円筒形部分42が挿入される。互いから間隔をあけられた複数のフィンが、中間部分52の中心筒54の外周に形成される。薄板状システム5は、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどのプラスチック材料で作られ、1つの部品として一体に成形されてもよい。
アイライナーペン1が組み立てられるとき、尾部部分53は、アイライナー製剤が漏れるのを防ぐために、以下で説明するリザーバ63の一部を形成する。したがって、尾部部分53の外径は、内側胴部6の内径と実質的に同じである、またはそれよりもわずかに大きい。代替的に、Oリングなどの密封手段が、尾部部分53の外周に設けられる。先端部分51および中間部分52の外径は、内側胴部6の内径よりもわずかに小さい。長手方向における薄板状システム5の全長は、フィーダ4の円筒形部分42の全長よりも短い。
図7は、内側胴部6の長手方向に沿った断面図を示す。内側胴部6は、中空の円筒形状を有し、先端部分に配置された先端部61と、尾部部分に、先端部61の反対側に配置された尾端部62と、を有する。先端部分および尾部部分は、フランジ64によって互いから分離される。内側胴部の外形は、先端部61からある距離だけ、先端部61に向かって先細になっている。内側胴部6は、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどのプラスチック材料で作られる。アイライナーペン1が組み立てられるとき、内側胴部6は、ブラシ2と、ブラシケース3と、フィーダ4と、薄板状システム5と、をその中に収納する。
内側胴部6の尾端部62側は、アイライナー製剤を含有するためのリザーバ63を形成する。アイライナーペン1が組み立てられるとき、リザーバ63をしっかりと閉じるために、内側プラグ66(図1および図2参照)が、尾端部62に取り付けられる。リザーバ63は、アイライナー製剤を攪拌するための攪拌ボール67(図1および図2参照)を収納してもよい。先端部分の内側の先端部61近くに、肩部分65が形成される。
図8は、外側胴部7の長手方向に沿った断面図を示す。外側胴部7は、実質的に円筒形状を有する、先端部71および尾端部72がある中空本体を有する。中空本体の外形状は、先端部71から尾端部72に向かってわずかに先細になっていてもよい。アイライナーペンが組み立てられるとき、外側胴部7は、その中に内側胴部6の尾部部分を収納する。アイライナーペンが組み立てられるとき、外側プラグ73(図2参照)が、尾端部72に取り付けられる。代替的に、中空本体は、尾端部72を閉じた1つの部品として形成されてもよい。
図9は、キャップ8の長手方向に沿った断面図を示す。キャップ8は、外キャップ81と、内キャップ82と、ばね83と、を含む。外キャップ81は、内キャップ82と、外キャップ81の先端部分と内キャップ82の先端部分との間のばね83と、を収納する。内キャップ82は、外キャップ81に対してある距離だけ長手方向に外キャップ81に滑り込むことができる。
キャップ8は、アイライナーペン1に着脱自在に取り付けることができる。キャップ8がアイライナーペン1に取り付けられるとき、ばね83は、内キャップ82を内側胴部6またはブラシケース3に押し付けてしっかりと閉じ、アイライナー製剤を乾燥させるのを防ぐ。
次に、アイライナー1の組立てについて説明する。ブラシ2は、ブラシケース3に対してブラシ2を位置決めするために、フランジ部分22が肩部310に接するように、ブラシケース3に挿入される。この位置で、ブラシ2の塗布部分21のある長さが、先端面35から長手方向に突き出る。
フィーダ4の先端部分41は、フィーダ4の肩部分43がブラシ2のフランジ部分22に接するまで、ブラシのブラシホール23に挿入される。次いで、フィーダ4の円筒形部分42は、薄板状システム5の先端部分51がブラシ2のフランジ部分22に接するまで、薄板状システム5の中心筒54に挿入される。したがって、ブラシ2は、ブラシケース3と、薄板状システム5と、の間に保持される。この構成では、フィーダ4の円筒形部分42の一部が、長手方向において薄板状システム5の尾部部分53から突き出る。
ブラシケース3のより大きい直径部分32が内側胴部65の肩部65に接するまで、ブラシ2、ブラシケース3、フィーダ4、および薄板状システム5の組立体が、内側胴部6に挿入される。これは、ブラシケースのより小さい直径部分31のある長さ、したがってブラシ2の塗布部分21が、内側胴部6の先端部61から長手方向に突き出るように、ブラシケース3、したがってブラシ2をあらかじめ定められた位置にする。
ブラシケース3のより大きい直径部分32と、内側胴部65の肩部65と、の間の接合部は、内側胴部6内に薄板状システム5を作る。この位置で、薄板状システム5の尾部部分53は、内側胴部6の尾部部分の内側のアイライナー製剤用のリザーバ63の一部を形成する。リザーバ63は、液体状態のアイライナー製剤で満たされる。攪拌ボール67は、リザーバ63に収納されてもよく、内側プラグ66は、尾端部62に取り付けられ、リザーバ63を閉じる。
最後に、ブラシ2、ブラシケース3、フィーダ4、薄板状システム5、および内側胴部6の組立体が、先端部71から外側胴部7に挿入され、外側プラグ73は、尾端部72に取り付けられる。キャップ8は、ブラシ2を覆うために、アイライナーペン1のブラシ側に取り付けられる。
円筒形部分42の一部がリザーバ63に突き出ているので、フィーダ4の円筒形部分42は、リザーバ63に入っているアイライナー製剤を吸い込む。フィーダ4によって吸い込まれたアイライナー製剤は、毛管作用によってブラシ2の塗布部21の先端に達し、アイライナー製剤は、塗布部21で堆積される。
異なる直径の繊維を有する異なるタイプの繊維を使用する場合、繊維は、ブラシ2を形成する前に混合される。混合の期間が、ブラシの柔軟性およびブラシが堆積させることができる製剤の量に関係するブラシの品質につながることがわかった。
混合の期間に応じてブラシ品質を調べる実験が行われた。2つの異なるタイプの繊維が使用される。一方のタイプの繊維は、100μmの直径を有し、他方のタイプの繊維は、120μmの直径を有する。両方のタイプの繊維が、等しい量で混合される。混合の期間は30分、45分、および60分であった。結果を表1に示す。60分の混合期間が、より良い品質を得る。
Figure 2023023930000002
ブラシホール23の直径は、ブラシが堆積できる製剤の量に影響を及ぼすことがわかった。ブラシホールの直径に応じてブラシが堆積できる製剤の量を調べる実験が行われた。直径は、1.2mm、1.3mm、1.4mm、および1.5mmであった。結果を表2に示す。直径が大きくなるほど、製剤堆積の量が多くなる。
Figure 2023023930000003
薄板状システム5と内側胴部6との間の空隙が、ブラシが堆積できる製剤の量に影響を及ぼすことがわかった。空隙に応じてブラシが堆積できる製剤の量を調べる実験が行われた。空隙は、0.075mm、および0.15mmであった。結果を表3に示す。より大きい空隙は、より大量のアイライナー製剤を堆積させることができる。
Figure 2023023930000004
ブラシ2の長さが、ブラシが堆積できる製剤の量に影響を及ぼすことがわかった。ブラシの長さに応じてブラシが堆積できる製剤の量を調べる実験が行われた。長さは、16.6mm、および15.6mmであった。結果を表4に示す。より短い長さを有するブラシは、より大量のアイライナー製剤を堆積させることができる。
Figure 2023023930000005
フィーダ4の多孔度が、ブラシが堆積できる製剤の量に影響を及ぼすことがわかった。フィーダの多孔度に応じてブラシが堆積できる製剤の量を調べる実験が行われた。多孔度は、59%、65%、70%、および75%であった。フィーダのすべてが、ポリエステルで作られている。結果を表5に示す。75%の多孔度を有するフィーダは、この実験では最大量のアイライナー製剤を堆積させることができる。フィーダの多孔度は、特定の製剤とつなげられる特定の堆積を定めるのに役立つ。
Figure 2023023930000006
フィーダの多孔度(ウェットシステムおよびウェット (v/v) システム)は、次のように測定された。1)スポンジをペトリ皿に挿入し、スポンジを調整水で濡らす。2)乾燥機(oven)による乾いた繊維のペン先(フィーダ)をはかりの上に置き、乾いた繊維のペン先の重さ([A]mg)をチェックする。3)次いで繊維のペン先を、スポンジによって調整水で濡らす。4)繊維のペン先が調整水で十分に濡れ、そのように確認された後、再び重さ([B]mg)を測定するために、濡れた繊維のペン先をはかりの上に置く。最後に、以下の式に従って、[A]mgおよび[B]mgの重さを用いて繊維のペン先の多孔度を計算する。
Figure 2023023930000007
Figure 2023023930000008
ここで「ρ」は、繊維の比重を意味する。
測定中、以下の事項に留意されたい。連続した測定が行われるとき、はかりに残っているどんな水分も完全に拭き取られるべきであること、スポンジは常に至る所が調整水で濡れているが、過剰に濡れることは避けられるべきであること、スポンジ内の調整水の含有量は十分ではなく、調整水をそれの最大レベルまで追加することが常に必要であること、およびスポンジと繊維のペン先との間の接触面は、繊維のペン先の表面に水を留めないように、最小限に抑えられるべきであること。調整水の製剤は、青色色素を0.325、非イオン界面活性剤を50、水を5000の割合で含む。
本発明の実施形態は、新しいアイライナー製剤用のアイライナーペンとして説明されるが、本発明は、製品の所望の供給量に応じて、詳細には従来のアイライナー製剤用のどんな種類の化粧品塗布にも使用することができる。
1 アイライナーペン
2 ブラシ
3 ブラシケース
4 フィーダ
5 薄板状システム
6 内側胴部
7 外側胴部
8 キャップ
21 塗布部分
22 フランジ部分
23 ブラシホール
31 より小さい直径部分
32 より大きい直径部分
33 テーパ部分
34 ベース面
35 先端面
36 溝
38 円筒形孔
39 テーパ孔
41 先端部分
42 円筒形部分
43 肩部分
51 先端部分
52 中間部分
53 尾部部分
54 中心筒
61 先端部
62 尾端部
63 リザーバ
64 フランジ
65 肩部分
66 内側プラグ
67 攪拌ボール
71 先端部
72 尾端部
73 外側プラグ
81 外キャップ
82 内キャップ
83 ばね
310 肩部

Claims (9)

  1. アイライナーペン(1)であって、
    アイライナー製剤を使用者の皮膚に塗布するための、複数の繊維で作られたブラシ(2)と、
    前記ブラシを保持するためのブラシケース(3)と、
    前記アイライナー製剤をリザーバ(63)から前記ブラシに導くフィーダ(4)と、
    前記フィーダを保持し、容器の一方の端部をしっかりと閉じる薄板状システム(5)と、
    前記ブラシ(2)、前記ブラシケース(3)、前記フィーダ(4)、および前記薄板状システム(5)を収納し、その中に前記容器(63)を画定する内側胴部(6)と、
    を備え、
    前記アイライナー製剤が、カーボンブラックなどの少なくとも1つの顔料を含む組成物を含有し、前記顔料の量が、前記組成物の総重量に対して5%~10%の重量であり、前記組成物が、ARES-RFS型レオメーターを使用することによって25℃および剪断速度100s-1で測定されて4~8mPa・sの範囲の粘度を有し、
    前記フィーダ(4)が、多孔質ポリエステルから作られる、アイライナーペン(1)。
  2. 前記アイライナー組成物が、
    - (メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも2つのモノマーの少なくとも1つの第1の共重合体(アクリレート共重合体)であって、前記組成物中の前記第1の共重合体の量が、好ましくは前記組成物の前記総重量に対して、重量で0.1%~10%である、第1の共重合体、
    - および/または、スチレンもしくはα-メチルスチレンの、ならびに(メタ)アクリル酸、それのエステル、およびそれの塩から選択される少なくとも1つのモノマーの、少なくとも1つの第2の共重合体であって、前記第2の共重合体の量/前記顔料の前記量の重量比が、1.0以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上であり、前記組成物中の前記第2の共重合体の前記量が、好ましくは前記組成物の前記総重量に対して重量で10%~35%である、第2の共重合体、
    を含む、請求項1に記載のアイライナーペン(1)。
  3. 前記組成物が、溶媒として水を含み、前記水の量が、好ましくは前記組成物の前記総重量に対して重量で40~55%である、請求項1に記載のアイライナーペン(1)。
  4. 前記ブラシ(2)が、円形断面を各々有する第1の繊維および第2の繊維で作られ、前記第1の繊維が第1の繊維径を有し、前記第2の繊維が第2の繊維径を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のアイライナーペン(1)。
  5. 前記第1の繊維の量が、前記第2の繊維の量と同じである、請求項4に記載のアイライナーペン(1)。
  6. 前記第1の繊維および前記第2の繊維が、実質的に均質にして配置される、請求項4または5に記載のアイライナーペン(1)。
  7. 前記ブラシ(2)が、星形断面を各々有する複数の繊維で作られる、請求項1から3のいずれか一項に記載のアイライナーペン(1)。
  8. 前記繊維の前記星形断面を囲む円の直径が、前記繊維のすべてについて実質的に同一である、請求項7に記載のアイライナーペン(1)。
  9. 前記フィーダ(4)を形成する前記ポリエステルの多孔度が、68%よりも大きく、好ましくは74%よりも大きい、請求項1から8のいずれか一項に記載のアイライナーペン(1)。
JP2021129905A 2021-08-06 2021-08-06 アイライナーペン Pending JP2023023930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129905A JP2023023930A (ja) 2021-08-06 2021-08-06 アイライナーペン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129905A JP2023023930A (ja) 2021-08-06 2021-08-06 アイライナーペン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023023930A true JP2023023930A (ja) 2023-02-16

Family

ID=85203902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021129905A Pending JP2023023930A (ja) 2021-08-06 2021-08-06 アイライナーペン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023023930A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6903062B2 (ja) 複数要素の焼結多孔質液体アプリケータニブ
US4867183A (en) Dispenser for hair cosmetics
CN110650650B (zh) 涂布工具
CN102985056B (zh) 液态化妆品
US11383547B2 (en) Friction body, writing instrument, and writing set
KR102253994B1 (ko) 액체 조성물의 패키징 및 도포 장치
JP2012236008A (ja) 塗布具
JP7448987B2 (ja) 水系液状化粧料
CN100589732C (zh) 化妆品内置型涂抹工具
US20180369081A1 (en) Liquid cosmetic composition
JP2023023930A (ja) アイライナーペン
EP3835077A1 (en) Pen tip and writing tool provided with said pen tip
CN114587061A (zh) 眼线笔
JP7158203B2 (ja) 塗布具
JP6549900B2 (ja) 塗布具
US11642292B2 (en) Aqueous cosmetic
US8696228B1 (en) Cosmetic marker
JP2017114825A (ja) アイメイク用液体化粧料組成物
EP3729993A1 (en) Brush tip for cosmetic applicator, method for manufacturing same and cosmetic applicator using same
CN112888576A (zh) 非均质纤维流体储存器
KR102142151B1 (ko) 아이라이너
CN115443219B (zh) 热变色性书写工具
JP2001340131A (ja) 液状化粧料
CN114981368B (zh) 无随动件笔用书写凝胶油墨
EP4015590B1 (en) Color-change ink