JP2023023578A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光部と受光部への切削屑の付着を抑制しつつ、発光部と受光部を効率よく洗浄できる切削装置を提供すること。【解決手段】切削装置は、被加工物を切削する切削ブレードの刃先が侵入する空間を挟んで対面する発光部42と受光部43とを有する切削ブレード検出ユニット40を備える。切削ブレード検出ユニット40は、受光部43の受光量を測定する受光量測定部45と、発光部42および受光部43の端面42-1,43-1に流体を供給するノズル(第1のノズル62及び第2のノズル63)と、ノズルに第1のバルブ47-2を介して接続する洗浄水供給路47と、ノズルに第2のバルブ48-2を介して接続するエア供給路48と、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2の開閉を制御し、ノズルから、水、エア又は2流体を選択的に噴出する制御ユニット49と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、切削装置に関する。
半導体ウェーハや樹脂パッケージ基板、セラミックス基板やガラス基板等各種板状の基板をストリートに沿って切削ブレードで切削する切削装置が知られている。切削ブレードは使用するにつれて消耗し、切り込み深さを調整する必要がある。そこで、ブレードの刃先の位置(原点)を光学センサで検出する非接触式の検出ユニットが開発されている(例えば、特許文献1参照)。発光部と受光部との間の空間に、所定の受光量に減少するまで切削ブレードを下降させて侵入させ、所定の受光量となった位置を刃先の原点位置として検出する。
特許第4590058号公報
発光部と受光部は、切削加工が行われる加工室に配置されるので、切削屑を含んだ雰囲気や噴霧が付着する恐れがある。発光部や受光部に切削屑が付着すると、受光量が変わってしまい、検出される原点位置が変動してしまう。そこで、発光部と受光部に水をかけ続け、切削屑の付着を抑制する機構が考案された。しかし、常に水をかけ続けると水の使用量が多く、間欠的に供給すると水の使用量を抑えることは出来るが、切削屑が付着する恐れが残されるという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、発光部と受光部への切削屑の付着を抑制しつつ、発光部と受光部を効率よく洗浄できる切削装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルを備える切削ユニットと、該切削ユニットを昇降させる移動ユニットと、該切削ブレードの刃先が侵入する空間を挟んで対面する発光部と受光部とを有する切削ブレード検出ユニットと、を備える切削装置であって、該切削ブレード検出ユニットは、該受光部の受光量を測定する受光量測定部と、該発光部および該受光部の端面に流体を供給するノズルと、該ノズルに第1のバルブを介して接続する洗浄水供給路と、該ノズルに第2のバルブを介して接続するエア供給路と、該第1のバルブと該第2のバルブの開閉を制御し、該ノズルから、水、エア又は2流体を選択的に噴出する制御ユニットと、を備える。
該制御ユニットは、該第1のバルブと該第2のバルブを制御して、定期的または該切削ブレードを検出する前に、該ノズルから該2流体を噴出し、該発光部及び該受光部を洗浄してもよい。
該切削ブレード検出ユニットは、ブレード検出ユニット検査部を備え、該ブレード検出ユニット検査部は、該ノズルから噴出する流体の種類に対応した該受光部の受光量の適正範囲を記録する適正範囲記録部と、該第1のバルブと該第2のバルブを制御して選択した流体の種類に対し、該受光量が該適正範囲記録部で記録した適正範囲内かを判定する判定部と、該受光量が適正範囲外の場合、該判定部の判定結果を報知する報知部と、を備えてもよい。
本発明は、発光部と受光部への切削屑の付着を抑制しつつ、発光部と受光部を効率よく洗浄できる。
図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1の切削装置の要部を示す斜視図である。 図3は、図1の切削装置の要部を説明する模式図である。 図4は、図1の切削装置においてバルブの開閉とノズルから噴出する流体の種類との関係を示す表である。 図5は、図1の切削装置が取得する受光量の測定結果の第1例を示すグラフである。 図6は、図1の切削装置が取得する受光量の測定結果の第2例を示すグラフである。 図7は、図1の切削装置が取得する受光量の測定結果の第3例を示すグラフである。 図8は、図1の切削装置が取得する受光量の測定結果の第4例を示すグラフである。 図9は、図1の切削装置においてノズルから噴出する流体の種類に対応した受光部の受光量の適正範囲のデータを示す表である。 図10は、実施形態2に係る切削装置の要部を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1の切削装置1の要部である切削ブレード21及び切削ブレード検出ユニット40の一部を示す斜視図である。図3は、図1の切削装置1の要部を説明する模式図である。図3は、切削ブレード検出ユニット40の一部を上方から見た上面図で、残りの一部をブロック図等で模式的に示している。切削装置1は、図1に示すように、チャックテーブル10と、切削ユニット20と、移動ユニット30と、切削ブレード検出ユニット40と、制御部80と、を備える。
実施形態1において、切削装置1が切削加工する切削加工対象である被加工物100は、例えば、シリコン、サファイア、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムヒ素などを母材とする円板状の半導体デバイスウエーハや光デバイスウエーハなどである。被加工物100は、図1に示すように、平坦な表面101の格子状に形成される複数の分割予定ライン102によって区画された領域にデバイス103が形成されている。被加工物100は、実施形態1では、表面101の裏側の裏面104に粘着テープ105が貼着され、粘着テープ105の外縁部に環状フレーム106が装着されているが、本発明ではこれに限定されない。また、本発明では、被加工物100は、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス板、又はガラス板等でも良い。
チャックテーブル10は、凹部が形成された円板状の枠体と、凹部内に嵌め込まれた円板状の吸着部と、を有する。チャックテーブル10の吸着部は、ポーラス状のポーラスセラミック等から形成され、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続されている。チャックテーブル10の吸着部の上面は、被加工物100が載置されて、載置された被加工物100を吸引保持する保持面11である。保持面11は、実施形態1では、被加工物100が表面101を上方に向けて載置され、載置された被加工物100を裏面104側から粘着テープ105を介して吸引保持する。保持面11とチャックテーブル10の枠体の上面とは、同一平面上に配置されており、水平面であるXY平面に平行に形成される。チャックテーブル10は、移動ユニット30のX軸移動ユニット31により水平方向の一方向であるX軸方向に移動自在で、不図示の回転駆動源により鉛直方向であり保持面11に対して垂直なZ軸方向と平行な軸心周りに回転自在に設けられている。
切削ユニット20は、図1に示すように、先端に切削ブレード21が装着されるスピンドル22を備える。スピンドル22の先端に装着された切削ブレード21は、スピンドル22の回転動作により、水平方向の別の一方向でありX軸方向に直交するY軸方向と平行な軸心周りの回転動作が加えられて、チャックテーブル10に保持された被加工物100を切削加工する。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物100に対して、移動ユニット30のY軸移動ユニット32によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、移動ユニット30のZ軸移動ユニット33によりZ軸方向(昇降方向)に移動自在に設けられている。
切削ブレード21は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成された環状の切り刃を有する。切削ブレード21は、切削するに従い切り刃が磨耗することで自生発刃し、一定以上の切れ味が常に維持される。
移動ユニット30は、X軸移動ユニット31と、Y軸移動ユニット32と、Z軸移動ユニット33とを備える。X軸移動ユニット31は、切削ユニット20に対して相対的にチャックテーブル10をX軸方向に沿って移動させる。Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33は、それぞれ、チャックテーブル10に対して相対的に切削ユニット20をY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させる。
X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33は、それぞれ、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出する不図示のX軸方向位置検出ユニット、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出する不図示のY軸方向位置検出ユニット及び切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するZ軸方向位置検出ユニットが設けられている。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、それぞれ検出した位置を制御部80に出力する。また、Z軸方向位置検出ユニットは、検出した位置を、後述する切削ブレード検出ユニット40の先端位置検出部54に出力する。
X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、それぞれ、X軸方向、Y軸方向またはZ軸方向と平行なリニアスケールと、それぞれX軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33によりX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられリニアスケールの目盛を読み取る読み取りヘッドと、により構成することができる。なお、X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、本発明ではリニアスケールと読み取りヘッドとを有する構成に限定されず、それぞれ、X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットのモーターに設置されるエンコーダーであっても良い。
切削装置1は、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により切削ブレード21をチャックテーブル10に保持された被加工物100に対して所定の位置にセットし、切削ブレード21を回転させながら分割予定ライン102に沿って相対的に移動させることにより、切削ブレード21で被加工物100を切削加工して分割予定ライン102に沿った切削溝を形成する。
切削ブレード検出ユニット40は、図2及び図3に示すように、溝部材41と、発光部42と、受光部43と、光源44と、受光量測定部45と、ノズルユニット46と、洗浄水供給路47と、エア供給路48と、制御ユニット49と、を備える。
溝部材41は、図2に示すように、切削ブレード検出ユニット本体40-1から上方に立設した基台41-1と、基台41-1から上方に立設した一対の側壁部41-2とを有している。一対の側壁部41-2は、切削ブレード21の回転軸の方向であるY軸方向に間隔をあけて配置され、互いの間の間隔が、切削ブレード21の切り刃の厚みよりも広い幅を有している。一対の側壁部41-2は、互いの間に回転する切削ブレード21の切り刃の下側の先端である刃先25が上方から侵入可能な空間である溝41-3を形成している。
発光部42は、図2に示すように、一方の側壁部41-2に設置される。受光部43は、図2に示すように、他方の側壁部41-2に発光部42とY軸方向に対面する位置に設置される。このように、発光部42と受光部43とは、切削ブレード21の刃先25が侵入する空間を挟んで対面する。
発光部42は、光源44が光ファイバー等により光学的に接続されており、光源44からの光を受光部43に向けて発する。受光部43は、受光素子が光ファイバー等により光学的に接続されており、受光素子で発光部42から発せられて受光部43に到達した光を受光して検出する。受光部43は、受光量測定部45の光電変換部51に光ファイバー等により光学的に接続されており、発光部42から受光した光を光電変換部51に送る。
受光量測定部45は、図3に示すように、光電変換部51と、基準電圧設定部52と、電圧比較部53と、先端位置検出部54とを有する。光電変換部51は、受光部43から送られる光の光量に対応した電圧を電圧比較部53へ出力する。切削ブレード21の刃先25が溝41-3に侵入するに従って、切削ブレード21の切り刃が発光部42と受光部43との間を遮る量が増加すると、光電変換部51からの出力電圧が徐々に減少する。光電変換部51は、実施形態1では、発光部42の発光量に対する受光部43の受光量の割合である受光率が100%の時には5V(最大電圧)、受光率が0%の時には0V(最小電圧)の電圧を出力する。光電変換部51は、受光部43の受光量が所定光量となったとき、すなわち切削ブレード21の刃先25が発光部42と受光部43との間の所定位置に達したときに、出力電圧が所定の基準電圧(実施形態1では、3V)になるように設定されている。このように、受光量測定部45の光電変換部51は、受光部43で受光した光を、受光部43の受光量に基づく電圧に変換することにより、受光部43の受光量を測定する。
基準電圧設定部52は、設定された所定の基準電圧を電圧比較部53に出力する。所定の基準電圧は、実施形態1では、上述したように、3Vである。電圧比較部53は、光電変換部51からの出力電圧と基準電圧設定部52によって設定された基準電圧とを比較し、光電変換部51からの出力電圧が当該基準電圧に達したとき、その旨の信号を先端位置検出部54に出力する。先端位置検出部54は、電圧比較部53から上記信号が出力された時点で、Z軸移動ユニット33のZ軸方向位置検出ユニットから切削ユニット20のZ軸方向の位置を取得する。先端位置検出部54は、この取得した切削ユニット20のZ軸方向の位置を、切削ブレード21の刃先25の位置(先端位置)として検出し、検出した切削ブレード21の先端位置を制御部80に出力する。このように、切削ブレード検出ユニット40は、切削ブレード21の刃先25及びその位置、切削ブレード21の切り刃の直径の大まかな値を検出できる。なお、切削ブレード21の刃先25及びその位置、切削ブレード21の切り刃の直径は、いずれも、切削加工処理等により切削ブレード21が磨耗して自生発刃することにより変化する。
また、受光量測定部45が測定する受光部43の受光量は、切削ブレード21の切り刃の外縁が切削ブレード21の径方向に突き出している場合には減少し、径方向に凹んでいる場合には増大する。このため、切削ブレード検出ユニット40は、受光量測定部45が測定する受光部43の受光量に基づいて、スピンドル22に装着中の切削ブレード21の切り刃の外縁の平面形状(径方向に形成されたスリットや切り刃先端の欠け等)を検出できる。なお、切削ブレード21の切り刃の外縁の平面形状は、切削加工処理等により切削ブレード21が磨耗して自生発刃することにより変化する。
受光量測定部45は、実施形態1では、コンピュータシステムを含む。受光量測定部45が含むコンピュータシステムは、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。光電変換部51、基準電圧設定部52、電圧比較部53及び先端位置検出部54の各機能は、受光量測定部45が含むコンピュータシステムの演算処理装置が、受光量測定部45が含むコンピュータシステムの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
ノズルユニット46は、図2及び図3に示すように、溝部材61と、第1のノズル62と、第2のノズル63と、流体供給部64とを備える。溝部材61は、図2に示すように、切削ブレード検出ユニット本体40-1上に、溝部材41とX軸方向に隣接して設けられている。溝部材61は、溝部材41と同様に、図2に示すように、切削ブレード検出ユニット本体40-1から上方に立設した基台61-1と、基台61-1から上方に立設した一対の側壁部61-2とを有している。一対の側壁部61-2は、切削ブレード21の回転軸の方向であるY軸方向に間隔をあけて配置され、互いの間の間隔が、切削ブレード21の切り刃の厚みよりも広く、なおかつ一対の側壁部41-2の間隔よりも狭い幅を有している。一対の側壁部61-2は、互いの間に切削ブレード21が回転して発生する切削ブレード21周囲の気流が上方から通過可能な空間である溝61-3を形成している。すなわち、溝61-3は、溝41-3よりも幅が狭い。溝61-3は、このように切削ブレード21周囲の気流を通過させることにより気流が乱れる恐れを抑制し、これにより、気流の乱れによって切削ブレード21に連れ回っていたり発光部42や受光部43以外の部分に付着していたりする水分が切削ブレード検出ユニット40による受光量の測定に影響する恐れを抑制する。第1のノズル62及び第2のノズル63は、いずれも、本発明に係るノズルの一例である。
第1のノズル62は、図3に示すように、先端側が一方の側壁部61-2に設置され、基端側が溝部材61の内部を通って流体供給部64に接続されている。第1のノズル62は、図2及び図3に示すように、先端側が、一方の側壁部61-2と同じ側の溝部材41の一方の側壁部41-2に設置された発光部42の端面42-1に向けられている。第1のノズル62は、流体供給部64に供給された流体を、溝41-3内に侵入する切削ブレード21の刃先25の経路を跨ぐことなく、発光部42の端面42-1に向けて噴出して供給する。ここで、同じ側とは、溝41-3に侵入した切削ブレード21の刃先25を基準に同じ側であることを言う。また、発光部42の端面42-1は、発光部42において溝41-3の内側に向けられる面、すなわち溝41-3に侵入する切削ブレード21の刃先25と対向する面のことを指す。
第2のノズル63は、図3に示すように、先端側が他方の側壁部61-2に設置され、基端側が溝部材61の内部を通って流体供給部64に接続されている。第2のノズル63は、図2及び図3に示すように、先端側が、他方の側壁部61-2と同じ側の溝部材41の他方の側壁部41-2に設置された受光部43の端面43-1に向けられている。第2のノズル63は、流体供給部64に供給された流体を、溝41-3内に侵入する切削ブレード21の刃先25の経路を跨ぐことなく、受光部43の端面43-1に向けて噴出して供給する。ここで、受光部43の端面43-1は、受光部43において溝41-3の内側に向けられる面、すなわち溝41-3に侵入する切削ブレード21の刃先25と対向する面のことを指す。
流体供給部64は、一方側及び他方側にそれぞれ2箇所の接続部を有する。流体供給部64は、一方側の2箇所の接続部には、第1のノズル62の基端側及び第2のノズル63の基端側がそれぞれ接続されている。流体供給部64は、他方側の2箇所の接続部には、洗浄水供給路47及びエア供給路48がそれぞれ第1のバルブ47-2及び第2のバルブ48-2を介して接続されている。
洗浄水供給路47は、一端が洗浄水供給源47-1に接続され、他端が第1のバルブ47-2を介して流体供給部64に接続されている。すなわち、洗浄水供給路47は、第1のバルブ47-2及び流体供給部64を介して、第1のノズル62及び第2のノズル63に接続する。洗浄水供給路47は、第1のバルブ47-2が開放されている場合、洗浄水供給源47-1から供給される洗浄水を、第1のバルブ47-2を介して流体供給部64に供給する。流体供給部64に供給された洗浄水は、第1のノズル62及び第2のノズル63に供給される。洗浄水供給路47は、第1のバルブ47-2が閉鎖されている場合、洗浄水供給源47-1からの流体供給部64への洗浄水の供給が停止される。洗浄水供給源47-1から供給される洗浄水は、実施形態1では、例えば水(純水)である。
エア供給路48は、一端がエア供給源48-1に接続され、他端が第2のバルブ48-2を介して流体供給部64に接続されている。すなわち、エア供給路48は、第2のバルブ48-2及び流体供給部64を介して、第1のノズル62及び第2のノズル63に接続する。エア供給路48は、第2のバルブ48-2が開放されている場合、エア供給源48-1から供給されるエアを、第2のバルブ48-2を介して流体供給部64に供給する。流体供給部64に供給されたエアは、第1のノズル62及び第2のノズル63に供給される。エア供給路48は、第2のバルブ48-2が閉鎖されている場合、エア供給源48-1からの流体供給部64へのエアの供給が停止される。エア供給源48-1から供給されるエアは、実施形態1では、例えば圧縮空気や圧縮不活性ガスである。
図4は、図1の切削装置1において第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれの開閉と第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類との関係を示す表である。制御ユニット49は、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれの開閉を制御する。制御ユニット49は、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とを共に閉鎖するように制御する場合、流体供給部64に洗浄水供給路47から洗浄水も供給せずエア供給路48からエアも供給しないため、図4に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水もエアも噴出しない。制御ユニット49は、第1のバルブ47-2を開放し、第2のバルブ48-2を閉鎖するように制御する場合、流体供給部64に洗浄水供給路47から洗浄水を供給する一方でエア供給路48からエアを供給しないため、図4に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水のみを噴出する。
制御ユニット49は、第1のバルブ47-2を閉鎖し、第2のバルブ48-2を開放するように制御する場合、流体供給部64に洗浄水供給路47から洗浄水を供給しない一方でエア供給路48からエアを供給するため、図4に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63からエアのみを噴出する。制御ユニット49は、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とを共に開放するように制御する場合、流体供給部64に洗浄水供給路47から洗浄水も供給しエア供給路48からエアも供給するため、流体供給部64で供給された洗浄水とエアが合流及び混合して混合2流体(本発明における2流体)を形成し、図4に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63から混合2流体を噴出する。制御ユニット49は、このように、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれの開閉を制御することにより、第1のノズル62及び第2のノズル63から、洗浄水、エア、又は混合2流体を選択的に噴出することができる。
制御ユニット49は、実施形態1では、受光量測定部45と同様の、CPUのようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM又はRAMのようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータシステムを含む。制御ユニット49の機能は、実施形態1では、制御ユニット49が含むコンピュータシステムの演算処理装置が、制御ユニット49が含むコンピュータシステムの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
切削ブレード検出ユニット40は、実施形態1では、図3に示すように、さらにブレード検出ユニット検査部70を備える。ブレード検出ユニット検査部70は、図3に示すように、適正範囲記録部71と、判定部72と、報知部73とを備える。ブレード検出ユニット検査部70は、受光量測定部45及び制御ユニット49と情報通信可能に接続されている。
図5、図6、図7及び図8は、それぞれ、図1の切削装置1の切削ブレード検出ユニット40の受光量測定部45が取得する受光部43の受光量の測定結果の第1例、第2例、第3例及び第4例を示すグラフである。図5、図6、図7及び図8にそれぞれ示す受光部43の受光量の測定結果の第1例、第2例、第3例及び第4例のグラフは、いずれも、切削ブレード検出ユニット40の各構成要素がいずれも正常に機能していて破損や不具合等がなく、なおかつ、切削ブレード21が溝41-3に侵入していない状態で、発光部42から光を発している際に、受光量測定部45が取得した出力電圧の時間変化のグラフである。図5に示す第1例は、さらに、第1のノズル62及び第2のノズル63から何も噴出していない状態で、受光量測定部45が取得したものである。図6に示す第2例は、さらに、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水のみを噴出している状態で、受光量測定部45が取得したものである。図7に示す第3例は、さらに、第1のノズル62及び第2のノズル63からエアのみを噴出している状態で、受光量測定部45が取得したものである。図8に示す第4例は、さらに、第1のノズル62及び第2のノズル63から混合2流体を噴出している状態で、受光量測定部45が取得したものである。
受光量測定部45が取得した出力電圧は、第1のノズル62及び第2のノズル63から何も噴出していない状態では、図5に示すように、時間によってほとんど変化せず、電圧81(実施形態1では、前述の最大電圧と同じ5V)で推移する。受光量測定部45が取得した出力電圧は、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水のみを噴出している状態では、発光部42から受光部43に向かう光が洗浄水のミストによって散乱することに起因して、図6に示すように、時間によって激しく変化し、電圧81より小さい電圧82を中央値として、電圧81より大きい電圧83を最大値、0Vより大きい電圧84を最小値として、電圧82から電圧83及び電圧84への電圧の振れ幅を電圧振れ幅91として、推移する。
受光量測定部45が取得した出力電圧は、第1のノズル62及び第2のノズル63からエアのみを噴出している状態では、図7に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63から何も噴出していない状態と同様に、時間によってほとんど変化せず、電圧81で推移する。受光量測定部45が取得した出力電圧は、第1のノズル62及び第2のノズル63から混合2流体を噴出している状態では、発光部42から受光部43に向かう光が混合2流体によって発生した洗浄水のミストによって散乱することに起因して、図8に示すように、時間によって激しく変化し、電圧82より小さい電圧85を中央値として、電圧81及び電圧83より小さい電圧86を最大値、電圧84と同等の電圧87を最小値として、電圧85から電圧86及び電圧87への電圧の振れ幅を電圧振れ幅91より小さい電圧振れ幅92として、推移する。このように、受光量測定部45が測定する受光部43の受光量(出力電圧)は、第1のノズル62及び第2のノズル63から供給する流体の種類によって変化する。
図9は、図1の切削装置1において第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類に対応した受光部43の受光量の適正範囲のデータ(適正範囲データ)を示す表である。適正範囲記録部71は、第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類に対応した受光部43の受光量の適正範囲を記録する。適正範囲記録部71は、具体的には、上記した第1例、第2例、第3例及び第4例で示した切削ブレード検出ユニット40が正常の機能しているときにおける実際の受光部43の受光量の測定結果に基づいて、図9に示すように、第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類と、各流体の種類に対応した受光部43の受光量の適正範囲とを互いに対照付けた適正範囲データを記憶する。適正範囲記録部71は、図9に示す適正範囲データの例では、一定の誤差やばらつきに相当する値Δを考慮して、第1例、第2例、第3例及び第4例で示した正常時の受光部43の受光量の測定結果に従って、流体の種類ごとに、受光量測定部45が取得した出力電圧の中央値の範囲、最大値の上限値、最小値の下限値及び電圧振れ幅の範囲の4項目の値を、受光部43の受光量の適正範囲として記録する。なお、適正範囲記録部71が記録する適正範囲データは、予め不図示の入力ユニットを介して切削装置1のオペレータに入力される等により、記録される。
また、ブレード検出ユニット検査部70は、適正範囲記録部71が記録する適正範囲データの他に、図4に示す、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれの開閉の情報と第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類との関係のデータ(バルブ流体種類対照データ)を記録する。なお、ブレード検出ユニット検査部70が記録するバルブ流体種類対照データは、予め不図示の入力ユニットを介して切削装置1のオペレータに入力される等により、記録される。
判定部72は、制御ユニット49が第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2との開閉を制御することにより第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出するものとして選択した流体の種類に対し、受光部43の受光量が適正範囲記録部71で記録した適正範囲内か否かを判定する。判定部72は、まず、制御ユニット49から、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれの開閉の情報を取得し、予めブレード検出ユニット検査部70が記憶する図4に示すバルブ流体種類対照データを参照して、バルブ流体種類対照データにおいてこの取得した開閉の情報と対照付けられた第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類の情報を取得する。判定部72は、次に、受光量測定部45から、受光部43の受光量の測定結果である出力電圧を取得する。判定部72は、そして、予め適正範囲記録部71が記録する図9に示す適正範囲データを参照して、先に取得した流体の種類の情報と対照付けられた受光部43の受光量の適正範囲の情報を取得する。判定部72は、受光量測定部45から取得した出力電圧が、取得した受光部43の受光量の適正範囲の条件を満たしているか否かを判定する。
判定部72は、受光量測定部45から取得した出力電圧が適正範囲の条件を満たしておらず、すなわち適正範囲外であると判定した場合、適正範囲外であるとの判定結果を報知部73に出力する。報知部73は、判定部72から受信した判定結果を報知する。判定部72は、また、受光量測定部45から取得した出力電圧が適正範囲の条件を満たしている、すなわち適正範囲内であると判定した場合、適正範囲内であるとの判定結果を報知部73に出力して、報知部73により当該判定結果を報知させてもよい。
判定部72は、また、制御ユニット49に対して第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2との開閉の制御に関する指令信号を出力することにより、第1のノズル62及び第2のノズル63から噴出する流体の種類を、なし、洗浄水、エア、混合2流体に順次設定し、これらの設定ごとに受光量測定部45から取得した出力電圧が受光部43の受光量の適正範囲の条件を満たしているか否か順次判定してもよい。判定部72は、どの流体の種類に設定した際に適正範囲外の判定結果が得られたかに基づいて、洗浄水供給路47とエア供給路48とのいずれが破損や不具合を発生している可能性が高いかを判定し、その判定結果を報知部73に出力し、報知部73に報知させてもよい。
ブレード検出ユニット検査部70は、このように、切削ブレード検出ユニット40において、第1のノズル62及び第2のノズル63から発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に向けて流体を噴出する機能が正常に作動するか否か、すなわち、制御ユニット49で制御した第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2との開閉に応じた流体を第1のノズル62及び第2のノズル63から正常に噴出できているか否か、を検査する。
報知部73は、実施形態1では、表示面側を外側に向けて設けられた表示部や、灯光部や、音声発信部、情報通信部等である。報知部73の一例である表示部は、例えば液晶表示装置等であり、判定部72からの適正範囲外であるとの判定結果の受信に基づいて、当該判定結果に関する画面を表示して、当該判定結果をオペレータに視認可能に報知する。報知部73の一例である灯光部は、例えば発光ダイオード等であり、判定部72からの適正範囲外であるとの判定結果の受信に基づいて、発光ダイオード等の点灯や点滅や光の色彩等により、当該判定結果をオペレータに認識可能に報知する。報知部73の一例である音声発信部は、例えばスピーカ等であり、判定部72からの適正範囲外であるとの判定結果の受信に基づいて、音声により、当該判定結果をオペレータに認識可能に報知する。報知部73の一例である情報通信部は、例えばスマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、コンピュータなどの情報機器と情報通信可能に接続されており、判定部72からの適正範囲外であるとの判定結果の受信に基づいて、これらの情報機器に当該判定結果を送信して、これらの情報機器の表示部、灯光部、音声発信部により当該判定結果をオペレータに認識可能に報知する。
ブレード検出ユニット検査部70は、実施形態1では、受光量測定部45や制御ユニット49と同様の、CPUのようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM又はRAMのようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータシステムを含む。適正範囲記録部71の機能は、実施形態1では、ブレード検出ユニット検査部70が含むコンピュータシステムの記憶装置により実現される。判定部72の機能は、実施形態1では、ブレード検出ユニット検査部70が含むコンピュータシステムの演算処理装置が、ブレード検出ユニット検査部70が含むコンピュータシステムの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。報知部73は、ブレード検出ユニット検査部70が含むコンピュータシステムの入出力インターフェース装置を介して情報通信可能に接続される。
制御部80は、切削装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、切削ユニット20による被加工物100の切削加工処理や、切削ブレード検出ユニット40による切削ブレード21の刃先25及びその位置、切削ブレード21の切り刃の直径の大まかな値、切削ブレード21の切り刃の外縁の平面形状等の検出処理、ブレード検出ユニット検査部70による切削ブレード検出ユニット40の検査処理等に関する各動作を切削装置1に実施させるものである。制御部80は、実施形態1では、受光量測定部45や制御ユニット49、ブレード検出ユニット検査部70と同様の、CPUのようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM又はRAMのようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータシステムを含む。制御部80の機能は、実施形態1では、制御部80が含むコンピュータシステムの演算処理装置が、制御部80が含むコンピュータシステムの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
次に、本明細書は、実施形態1に係る切削装置1の動作処理の一例を説明する。切削装置1は、主電源がOFFからONに切り替えられて立ち上げられる際、チャックテーブル10または切削ブレード21が交換された際、もしくは切削装置1のオペレータ等からの所定の操作指令を受け付けた際に、被加工物100の切削処理を開始する前に、切削ブレード21の切り刃の形状が正常であるか否かを確認したり、切削ブレード21の先端位置を調整したりするために、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により切削ブレード21の刃先25を切削ブレード検出ユニット40の溝41-3に侵入させ、切削ブレード検出ユニット40により、切削ブレード21の刃先25及びその位置、切削ブレード21の切り刃の直径の大まかな値、切削ブレード21の切り刃の外縁の平面形状等の検出処理を実施する。
切削装置1の切削ブレード検出ユニット40の制御ユニット49は、実施形態1では、定期的または切削ブレード検出ユニット40の先端位置検出部54が切削ブレード21の検出処理を実施する前に、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1を洗浄する洗浄処理を実施する。具体的には、切削装置1の制御ユニット49は、まず、Z軸移動ユニット33により切削ブレード21を溝41-3に対して上方に退避させた状態で、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とのそれぞれをともに開放するように制御して、第1のノズル62及び第2のノズル63からそれぞれ発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に混合2流体を噴出して、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1を洗浄する。切削装置1の制御ユニット49は、次に、第1のバルブ47-2を開放から閉鎖に切替え、第1のノズル62及び第2のノズル63からそれぞれ発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1にエアを噴出して、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に混合2流体の噴出により付着した混合2流体のミスト、すなわち洗浄水の水滴を除去する。このようにして、切削装置1の切削ブレード検出ユニット40は、混合2流体の噴出による洗浄と、エアの噴出による洗浄水の水滴の除去により、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1を、切削ブレード21の検出処理に悪影響を与えるおそれのある切削屑と洗浄水の水滴との両方ともがきちんと除去された状態にすることができる。
切削装置1の制御ユニット49は、また、例えば切削ユニット20による被加工物100の切削加工処理を実施する際等に、常時または間欠的に、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に切削屑が付着するのを抑制する切削屑付着抑制処理を実施する。具体的には、切削装置1の制御ユニット49は、第1のバルブ47-2を開放し、第2のバルブ48-2を閉鎖するように制御して、第1のノズル62及び第2のノズル63からそれぞれ発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に洗浄水を噴出することにより、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に切削加工処理によって発生する切削屑が付着するのを抑制する。なお、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水のみを噴出する場合は、混合2流体を噴出する場合に比べ、発生するミストの量が圧倒的に少ない。このため、切削装置1の制御ユニット49は、第1のノズル62及び第2のノズル63から洗浄水のみを噴出するこの切削屑付着抑制処理を実施することにより、大量のミストが発生する混合2流体を噴出する機会を低減できる。これにより、切削装置1は、混合2流体の噴出によって発生する大量のミストが加工室の仕切りを超えて切削装置1内の様々な場所に侵入してしまうことによる、この大量のミストが切削装置1の骨組みを冷して切削加工の精度に影響する恐れや、この大量のミストに起因して水滴が切削装置1内で制御処理を実行する制御基板(例えば、受光量測定部45や制御ユニット49、ブレード検出ユニット検査部70、制御部80の制御基板)等に付着して悪影響を及ぼす恐れを低減することができる。
切削装置1のブレード検出ユニット検査部70の判定部72は、実施形態1では、定期的または切削ブレード検出ユニット40による洗浄処理や切削屑付着抑制処理を実施する前に、第1のノズル62及び第2のノズル63から発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に向けて流体を噴出する機能が正常に作動するか否かを検査する。
以上のような構成を有する実施形態1に係る切削装置1は、切削ブレード検出ユニット40の発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に、制御ユニット49が第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2との開閉を制御することにより、洗浄水、エア、またはこれらの混合2流体を選択的に供給する第1のノズル62及び第2のノズル63を備える。これにより、実施形態1に係る切削装置1は、第1のノズル62及び第2のノズル63から供給する流体を目的に応じて選択することで、洗浄水を供給して発光部42と受光部43への切削屑の付着を抑制し、混合2流体を供給して発光部42と受光部43を強力に洗浄して発光部42と受光部43に付着した切削屑を除去し、エアを供給して発光部42と受光部43に付着した混合2流体によるミスト、すなわち洗浄水の水滴を除去する。このように、実施形態1に係る切削装置1は、発光部42と受光部43への切削屑の付着を抑制しつつ、発光部42と受光部43を効率よく洗浄できるという作用効果を奏する。
また、実施形態1に係る切削装置1は、定期的または切削ブレード検出ユニット40の先端位置検出部54が切削ブレード21の検出処理を実施する前に、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1を洗浄する洗浄処理を実施する。このため、実施形態1に係る切削装置1は、オペレータによる清掃機会を削減し、切削ブレード検出ユニット40による切削ブレード21の検出処理の実施時に、その精度を高く維持することができる。
また、実施形態1に係る切削装置1は、ブレード検出ユニット検査部70が、第1のノズル62及び第2のノズル63から供給する流体の種類によって受光量測定部45が測定する受光部43の受光量(出力電圧)が変化することを利用し、第1のノズル62及び第2のノズル63から発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に向けて流体を噴出する機能が正常に作動するか否かを検査することができ、洗浄水供給路47やエア供給路48に破損や不具合が発生している可能性を検知することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る切削装置1を図面に基づいて説明する。図10は、実施形態2に係る切削装置1の要部を示す斜視図である。図10は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る切削装置1は、実施形態1において、切削ブレード検出ユニット40を選択的に上方から覆う保護カバーユニット95をさらに備えたものであり、その他の構成は実施形態1と同様である。保護カバーユニット95は、図10に示すように、保護カバー本体96と、駆動部97とを有する。保護カバー本体96の一端には回動軸98が装着されており、回動軸98が切削ブレード検出ユニット本体40-1の端部両側において回動可能に支持されている。駆動部97は、制御ユニット49により制御され、駆動軸が回動軸98に連結され、回動軸98を駆動することにより、保護カバー本体96を、切削ブレード検出ユニット40の溝部材41及び溝部材61を切削ブレード21の刃先25が溝41-3に侵入可能に露出する露出位置と、切削ブレード検出ユニット40の溝部材41及び溝部材61を覆って外部から保護する保護位置との間で移動させる。
次に、本明細書は、実施形態2に係る切削装置1の動作処理の一例を説明する。実施形態2に係る切削装置1の動作処理は、実施形態1において、切削屑付着抑制処理を変更したものであり、その他の動作処理は実施形態1と同様である。実施形態2に係る切削装置1の切削屑付着抑制処理では、切削装置1の制御ユニット49は、例えば切削ユニット20による被加工物100の切削加工処理を実施する際等に、駆動部97により保護カバー本体96を保護位置に移動させて、保護カバー本体96により発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に切削屑が付着するのを抑制し、さらに、定期的に、第1のバルブ47-2を開放し、第2のバルブ48-2を閉鎖するように制御して、第1のノズル62及び第2のノズル63からそれぞれ発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に洗浄水を噴出することにより、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に切削加工処理によって発生する切削屑が付着するのをさらに抑制する。
以上のような構成を有する実施形態2に係る切削装置1は、実施形態1において、切削ブレード検出ユニット40を選択的に上方から覆う保護カバーユニット95をさらに備えたものであり、その他の構成は実施形態1と同じであるので、実施形態1と同様の作用効果を奏するものとなる。また、実施形態2に係る切削装置1は、保護カバーユニット95により、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1に切削屑が付着するのをさらに抑制できるという作用効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上記した実施形態1,2では、第1のバルブ47-2と第2のバルブ48-2とにより洗浄水、エア、及び混合2流体を選択的に噴出できる第1のノズル62及び第2のノズル63を備えているが、さらに、発光部42の端面42-1及び受光部43の端面43-1にエアだけを噴出できる水切り用ノズルを別途設けて、第1のバルブ47-2及び第2のバルブ48-2と水切り用ノズルとを選択的に使用してもよい。
1 切削装置
10 チャックテーブル
20 切削ユニット
21 切削ブレード
22 スピンドル
25 刃先
30 移動ユニット
40 切削ブレード検出ユニット
42 発光部
42-1,43-1 端面
43 受光部
45 受光量測定部
47 洗浄水供給路
47-2 第1のバルブ
48 エア供給路
48-2 第2のバルブ
49 制御ユニット
62 第1のノズル(本発明におけるノズルの一例)
63 第2のノズル(本発明におけるノズルの一例)
70 ブレード検出ユニット検査部
71 適正範囲記録部
72 判定部
73 報知部
100 被加工物

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードが装着されるスピンドルを備える切削ユニットと、該切削ユニットを昇降させる移動ユニットと、該切削ブレードの刃先が侵入する空間を挟んで対面する発光部と受光部とを有する切削ブレード検出ユニットと、を備える切削装置であって、
    該切削ブレード検出ユニットは、
    該受光部の受光量を測定する受光量測定部と、
    該発光部および該受光部の端面に流体を供給するノズルと、
    該ノズルに第1のバルブを介して接続する洗浄水供給路と、
    該ノズルに第2のバルブを介して接続するエア供給路と、
    該第1のバルブと該第2のバルブの開閉を制御し、該ノズルから、水、エア又は2流体を選択的に噴出する制御ユニットと、を備える切削装置。
  2. 該制御ユニットは、該第1のバルブと該第2のバルブを制御して、定期的または該切削ブレードを検出する前に、該ノズルから該2流体を噴出し、該発光部及び該受光部を洗浄する請求項1に記載の切削装置。
  3. 該切削ブレード検出ユニットは、ブレード検出ユニット検査部を備え、
    該ブレード検出ユニット検査部は、
    該ノズルから噴出する流体の種類に対応した該受光部の受光量の適正範囲を記録する適正範囲記録部と、
    該第1のバルブと該第2のバルブを制御して選択した流体の種類に対し、該受光量が該適正範囲記録部で記録した適正範囲内かを判定する判定部と、
    該受光量が適正範囲外の場合、該判定部の判定結果を報知する報知部と、を備える請求項1または2に記載の切削装置。
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