JP2023023576A - 積層体 - Google Patents

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【課題】 施工作業性のよい積層体製品の提供を目的とする。【解決手段】裏打ち層4と中間層3と金属板層2を少なくとも備えた積層体1であって、裏打ち層4は、背面を構成し、中間層3は、裏打ち層4の上に設けられ、金属板層2は、中間層3の上に設けられ、積層体1の端部12において、積層体1の背面側に曲折されている曲折部22を有する積層体1とすることで課題を解決した。【選択図】図2

Description

本発明は、タイル等の装飾材として使うことができる積層体に関する。
従来、金属フィルム層を表層に有する外壁装飾用積層構造体が知られていた。
特許第4889442号
ところが、金属フィルム層を厚くして重厚感を出そうとすると、施工時に金属フィルムのエッジで手を切る虞があるなど、取扱いに慎重を要し、施工作業性に問題があった。
本発明は、施工作業性のよい積層体製品の提供を目的とする。
本発明は、裏打ち層と中間層と金属板層を少なくとも備えた積層体であって、前記裏打ち層は、背面を構成し、前記中間層は、前記裏打ち層の上に設けられ、前記金属板層は、前記中間層の上に設けられ、前記積層体の端部において、前記積層体の背面側に曲折されている曲折部を有する積層体とすることで課題を解決した。
本発明により、手を切ることがないように気を付ける必要が無くなり、積層体の設置作業の作業性が向上した。
実施例に係る曲折前のタイルの説明図。(A)曲折前のタイルの斜視図。(B)図1(A)の矩形内の拡大図。 実施例に係るタイルの説明図。(A)タイルの斜視図。(B)タイルの角部の一部拡大斜視図。(C)図2(A)の点線部分を矢印方向から観た断面図。 ローラーによる曲折部加工の説明図。(A)加工前(B)加工第1段階(C)加工第2段階(D)加工第3段階 裏打ち層近くまで金属板部を曲折したタイルの断面図。 タイル(積層体)の曲折部が側面視で略90°に曲折されている態様の断面図。 タイルの側面を同面とした態様の側面図。(A)タイルの側面が傾斜面として同面となっている例。(B)タイルの側面が垂直面として同面となっている例。 4枚のタイル(積層体)を配置したときの、タイルの角部の拡大平面図。(A)一枚のタイル(積層体)の端部と端部が平面視で湾曲状に接続して角部となっている例。(B)タイルの角部が平面視で略直角となっている場合の平面図。 円形のタイルと菱形のタイルを組み合わせた設置例の平面図。 模様転写の説明図。(A)金属板層に格子模様を転写したタイルの斜視図。(B)図6(A)のタイルを4つ集めて構造体表面に張り付けた斜視図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。以下の説明では、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
(実施例)
実施例は、積層体1をタイル11とした例である。図1は実施例に係る曲折前のタイル11の説明図であり、図1(A)は曲折前のタイル11の斜視図、図1(B)は、図1(A)の矩形内の拡大図である。本発明は、裏打ち層4と中間層3と金属板層2を少なくとも備える積層体1である。後の工程で、金属板層2は、積層体1の端部12において、積層体1の背面側に曲折されることとなるが、図1は曲折前の状態を示している。
[裏打ち層]
裏打ち層4は、積層体1の基礎となる層である。裏打ち層4は、壁などの構造体にタイル11を貼るため、接着剤やモルタルなどのバインダが塗られる層である。裏打ち層4は、少なくともバインダと接着強度の高い材料である必要があるが、それさえ満たせば材質については特段の制限はない。樹脂、金属等、どのような材料であっても構わない。また、ガラス繊維や紙のように繊維を有する材料であってもよい。難燃性であることが好ましく、樹脂や紙などの可燃物を材料とする場合は、難燃化剤を多量に含有させることで難燃化や不燃化をすることができる。紙のように柔軟性のある裏打ち層4を採用した場合は、壁紙に近い態様となる。
実施例のタイル11をモルタルで施工する場合は、裏打ち層4の背面を凹凸に形成し、モルタルの食い込みが良いようにすることも可能である。裏打ち層4は、平坦である必要はない。
後述する[模様転写]の項に記すように、本発明の積層体1は、金属板層2の表面に凹凸模様を付ける加工が加えられていてもよい。凹凸模様は、様々な模様の転写型を用いたプレス加工により、金属板層2を含めた積層体1全体に変形が加えられることで形成される。裏打ち層4の背面の凹凸は、模様転写の工程時に形成されてもよい。いずれにせよ、裏打ち層4の背面には、タイル11の外側に向けた複数の凸部が形成される。この凸部の頂部を施工面として接着等する場合は、その複数の頂部が同一平面上にあることが好ましい。
裏打ち層4の厚みは適宜であり、使用形態に合わせて自由に設計することができる。
利便性を向上させるため、裏打ち層4の背面に剥離紙付きの粘着層41が設けられていてもよい。
[裏打ち層の金属化]
裏打ち層4を金属板とすることも可能である。裏打ち層4は金属化されることで、不燃性となる。
[中間層]
中間層3は、裏打ち層4の上にあり、金属板層2と裏打ち層4を繋ぐ層である。中間層3は、もっぱらタイル11の厚みを決める役割を果たす。後の工程で積層体1(タイル11)の端部12において、金属板層2が積層体1(タイル11)の背面側に向けて曲折されることとなる。金属板層2の板厚が厚い場合や剛性が高い場合、曲折され変形した金属板層2はその形状を保つため、中間層3は弾性変形する材料であってもよく、金属板層2が元に戻ることはない。金属板層2の板厚が薄い場合や剛性が低い場合、中間層3は、弾性が高いと曲折された金属板層2が元の形状に戻る可能性があるため、塑性変形する材料の方が好ましい。いずれにせよ、中間層3は、圧縮変形する性質を有するものであることが好ましい。
なお、金属板層端部21は、タイル11の端部12ともいえる。特に金属板層2を曲折するなど、金属板層2を強調したい場合は、金属板層端部21と表現する。タイル11自体の形状やタイル11を並べて施工する場合など、タイル11と隣接したタイル11の関係を強調した説明するときは、端部12と表現する。
また、中間層3は、柔軟性を必要としなくてもよい。例えば、中間層3が樹脂を素材とする硬質な板状である場合、熱可塑性樹脂であるなら、加熱によって中間層3を柔軟化できるため、金属板層2を曲折することが可能となる。
さらに、初めから金属板層2を曲折しておき、その後、硬質な樹脂から成る中間層3を積層してもよく、中間層3は、金属板層2の曲折における製造工程上の制約を受けないため、柔軟性は必要とされない。
逆に、中間層3に弾力性のある素材を積極的に選ぶことで、従来のタイルでは不可能な弾力性に富むタイル11とすることも可能である。
また、中間層3は、発泡樹脂などであってもよいし、繊維を含むものであってもよく、材料の種類やその構造を問わない。ただし、難燃性のものが好ましく、難燃化剤を添加するのに適した材料を選ぶことが好ましい。ポリ塩化ビニルは、自己消火性を示す酸素指数(燃やすのに必要な酸素濃度)が50%近くある。塩化ビニルを継続的に燃焼させるには、酸素指数が大気の酸素濃度21%より高い50%の酸素濃度下に置く必要があることを意味し、大気中で燃焼しにくい材質である。
他にも、自己消火性を示す樹脂は多々あるが、安定剤等の添加剤を添加する必要もあることから、自己消火性樹脂を選択した場合においても、種々の難燃化剤を添加することが好ましい。
[中間層の金属化]
究極的には、中間層3の素材を多孔質金属や金属繊維とすることにより難燃化を図ることも可能である。多孔質金属や金属繊維は、塑性変形性を有するので、後の工程で金属板層2が曲折されてもその形状を維持する。
さらに、中間層3の金属化を図ることにより、リサイクルが容易になる。中間層3の素材に樹脂が使用されていると、リサイクル時に金属板層2から中間層3の樹脂を剥がす工程が必要となる。金属板層2から中間層3の樹脂を剥がすことがそもそも難しく、また、コストがかかる。
本発明において、中間層3の金属化を図ることにより、金属板層2から中間層2を剥がす必要が無くなり、そのままリサイクル可能となる。
いずれにせよ、中間層3の材質や構造は、タイル11を取り付ける構造物の要求仕様やコストなどを考慮して自由に決められる。また、従来、全体が金属でできた全金属タイルも知られていたが、実施例のタイル11は、中間層3があるため全金属タイルよりも軽量化を図ることができる。
[SDGs]
本発明は、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の12番目の目標「つくる責任 使う責任:持続可能な消費と生産のパターンを確保する」の達成に寄与することができる。
さらに、一般的な陶器などのタイルはリサイクルが困難なところ、実施例のタイル11は、少なくとも金属板層2のリサイクルが可能である。さらに前述したように中間層3や裏打ち層4の金属化を図ることにより、タイル11全体をそのままリサイクルすることさえ可能となる。
[金属板層]
金属板層2は、金属であれば特に限定されないが、アルミニウム、鉄、チタン、マグネシウム、銅などの一般的な金属素材を使用することができる。また、建築材料、特に、実施例のように完成した積層体1をタイル11として使用する場合は、求められる耐久性の観点から合金であることが好ましい。金属合金の例として、アルミニウム合金やステンレスを挙げることができる。アルミニウム合金等使用する場合、耐久性を向上させるために、表面に不動態被膜を形成することが好ましい。
アルミニウム合金の不動態被膜を化成処理によって形成する場合、化成処理手法は、リン酸クロメート処理、クロム酸クロメート処理、リン酸亜鉛処理などがある。
また、金属板層2は、金属板層表面24にキズが付くのを防ぐため金属板層表面24を硬くする処理が施されていてもよい。
[表面層]
実施例のタイル11は、金属板層表面24の上に表面層5が設けられている。図2(C)は実施例のタイル11の断面図を表しており、図2(A)の点線部分を矢印方向から観た断面図である。図2(C)には、図2(B)の金属板層表面24の上に表面層5(図2(B)では、説明のため表面層5を図示していない。)を設けた状態を示している。実施例の表面層5は、透明なフィルムから成っており、金属板層表面24にキズが付くのを防ぐことができる。
更に、本発明でいう表面層5は、塗装、研磨、メッキなどの表面処理を含む。前述した、不動態被膜も表面層5に含まれる。
意匠性向上、耐食性向上、キズ防止など目的はどうあれ、表面層5は、金属板層表面24の上に設けられるものであればよく、目的にかかわらず本発明に包含される。
なお、表面層5は、必要に応じて設けられるものである。
[金属板層の板厚]
金属板層2の板厚は、目的に応じて重厚感や耐久性(重量物に耐える)が得られる板厚とすることが好ましい。実施例のタイル11では、使用目的に応じて0.1~8mm程度とすることが好ましく、0.1mmは、一般的なアルミ缶の缶胴部の板厚である。あまり薄すぎると凹み易いので好ましくないが、中間層3にしっかりとした素材を用いることで凹みにくくすることもできる。実施例のタイル11は、小箱などを装飾することに使用することもできるので、このような目的の場合、0.1mm程度の板厚とすることも可能である。あまり板厚が厚くなると、積層体1の重量が増え好ましくないが、耐久性を重視する場合、板厚を厚くすることにより、重量物が乗っても凹むことがないタイル11とすることも可能である。また、加工が可能であれば、8mm以上でもよく、金属板層2の板厚に上限はない。
[曲折部]
図2は、実施例に係るタイル11の説明図である。図2(A)はタイル11の斜視図、図2(B)は、タイル11の角部23の一部拡大図、そして、図2(C)は図2(A)の点線部分を矢印方向から観た断面図である。
タイル11(積層体1)の端部12(金属板層端部21)において、金属板層2は、タイル11(積層体1)の背面側に曲折されており、曲折部22となっている。
タイル11の金属板層端部21は、適宜な手段で曲折される。曲折する手段の例としては、図1(A)で示した曲折前のタイル11の金属板層端部21をローラーRで押圧して曲げる、プレス機で金属板層端部21を曲げるなどして、曲折部22を成形することができる。
曲折部22の成形は、図1のような曲折部22の形成されていない積層体1を出発材料とし、金属板層端部21を曲げるなどの成型方法に限られるものではない。予め曲折した金属板を用意し、それに中間層3と裏打ち層4を積層するような手順でタイル11を作成してもよい。本発明の曲折部22は、特定の成型方法で曲折されたものに限定されない。
[ローラー加工]
図3は、ローラーRによる曲折部加工の説明図である。図3(A)は加工前、図3(B)は加工第1段階、図3(C)は加工第2段階、図3(D)は加工第3段階を示す。図3(A)の加工前の積層体原材料は、曲折前のタイル11として必要なサイズ、形などに既に加工されて、後はローラーRによる曲折工程を行うだけの状態としておく必要がある。加工前のタイル11は、金属板層端部21(端部12)に対して回転するローラーRが当てられる。図3(B)の加工第1段階は、ローラーRにより金属板層端部21が曲折され、若干の曲折部22が形成された状態である。中間層3に弾性変形・塑性変形・圧縮変形する材料が採用されているため、中間層3は、金属板層2の変形に追随して変形する。加工第1段階では、曲折部22が金属板層端部21にわずかに形成された状態であるため、中間層3が側面14から膨出して金属板層2より大きく外側に飛び出ることはない。この段階でローラー加工をやめ、完成した本発明のタイル11としてもよい。
さらに、曲折部22を大きく加工しようとする場合は図3(C)の加工第2段階へと進む。曲折部22が大きくなるにつれて、ローラーRから受ける圧力により中間層3が膨出してくる。一挙に曲折しようとすると、中間部3の膨出を抑えられないため、ローラーRは、回転軸の傾きを次第に垂直に変えられ、何度か曲折した曲折部22を往復することで徐々に曲折部22を大きくして行く。
最終的にローラーRの角度は略垂直近くになり、膨出した中間層3は、ローラーRによりタイル11の内側に押し戻される。これにより、金属板層2が中間層3より側面視で外側に出ていないようにできる。
また、ローラーRの表面を湾曲させておくことで、曲折部22を湾曲面とすることも可能である。金属板層2が、中間層3より側面視で外側になるよう、中間層3を押し込むためにローラーRの表面形状を工夫してもよい。
また、加工段階に応じて、表面形状の異なる複数のローラーRを用いることは好ましい態様である。この段階でローラー加工をやめ、完成した本発明のタイル11としてもよい。
図3(D)の加工第3段階は、加工第2段階より更に曲折部22を大きくするため、ローラーRは、金属板層2をタイル内側に向けてさらに押圧した状態を示している。金属板層2が裏打ち層4の付近まで曲折されているため、側面14から膨出しようとする中間層3は金属板層2によりタイル内側へと押し込まれている。このように加工をしたとき、図3(D)のように側面視で裏打ち層4が金属板層2よりタイル外側にはみ出ることがある。裏打ち層4の四周を切断しないと、おさまりの良いタイルとならない。
なお、上記したローラー加工は、実施例のタイル11を生産するための一例に過ぎない。
[打ち抜き加工]
また、裏打ち層4、中間層3および金属板層2を積層した大きな板体を用意し、これをプレス機による打ち抜き加工することで、曲折部22を造ることも可能である。その際、ダイとパンチとの間のクリアランスが調整される。意図的に数ミリメートルのクリアランスが設けられることで、板体の打ち抜きと同時に曲折部22が形成される。なお、クリアランスは、積層体1の板厚が3~4mm、そのうち、金属板層2の板厚が0.5mm、中間層3がポリエチレン、発泡ポリエチレンの条件で、積層体1の板厚の10%~20%が最適であることが試験から判明した。
積層体1の板厚が3~4mm、そのうち、金属板層2の板厚が0.5mmであっても、中間層3が多孔質金属や金属繊維のように柔らかいものであると、クリアランスは積層体1の板厚の5%~20%となる。このように、タイル11を構成する素材の種類、特性、厚さなどが変われば、最適なクリアランスも変わる。上記クリアランスの最適値は、特定の条件下での例示であって、条件が変われば最適なクリアランスの最適値も変化することは言うまでもない。
[打ち抜き加工による積層体の生産方法]
打ち抜き加工によるタイル11(積層体1)の生産方法の一例として、プレス機による打ち抜き加工の工程を説明する。
裏打ち層4は、背面を構成し、中間層3は、前記裏打ち層4の上に設けられ、金属板層2は、中間層3の上に設けられている裏打ち層4と中間層3と金属板層2を少なくとも備えた積層体原材料を用意する工程から始まる。
プレス機を用意する工程に進む。上述の[打ち抜き加工]で述べた通り、ダイとパンチとの間にクリアランスを設けたものである。プレス機を用意する工程は、積層体原材料を用意する工程より前に行われてもよい。
次いで、用意した積層体原材料を用意したプレス機にセットする。セットに際して、積層体原材料の金属板層2がダイに向くようにセットする。
プレス機を作動させて、積層体原材料をダイの形に打ち抜くと同時に、クリアランスにより金属板層2を曲折し曲折部22を成形する。
打ち抜かれた積層体1は、取り出される。この積層体1は、端部12において、積層体1の背面側(裏打ち層4側)に曲折されているため、金属板層端部21は曲折部22となっている。
このように、プレス機による打ち抜き加工は、一工程でタイル11の形状に打ち抜くと同時に曲折部22成形を行うことを可能とする。
[裏打ち層の外側に粘着層を設ける工程]
プレス機による打ち抜き加工やローラー加工など本発明の積層体1を生産する方法は数々あるが、裏打ち層4の外側に粘着層41を設ける工程は、適宜工程の前後に置くことができる。例えば、積層体原材料を用意する工程において、粘着層41がすでに設けられた裏打ち層4とした積層体原材料を用意することもできるし、プレス機にセットする工程の前に、粘着層41を設ける工程を置いてもよい。さらに、曲折部22を成形した後に粘着層41を設ける工程を置いてもよい。
[ローラー加工]の項で説明したように、ローラー加工では、図3(D)のように、側面視で裏打ち層4が金属板層2よりタイル外側にはみ出ることがある。裏打ち層4の四周を切断しないと、おさまりの良いタイルとならない。
プレス機による打ち抜き加工のもう一つの利点として、金属板層2を曲折すると同時に、裏打ち層4を打ち抜くため、曲折された金属板層表面24より裏打ち層4がタイル外側に出ることはないことが挙げられる。ローラー加工では、裏打ち層4の四周を切断する工程が必要となる場合があるが、プレス機による打ち抜き加工では、そのような工程は不要である。
[曲折部の形状]
曲折部22の形状は、積層体1の背面側に単に折り曲げられていればよい。図1(A)のような金属板層端部21のエッジが、図2(A)のように曲折部22となり曲げられることで下(積層体1の背面側)を向き、エッジで手を切る虞が低減し、構造物(建物等)にタイル11を取り付け施工する作業効率が向上する。
また、曲折部22は、図2(C)のように湾曲状にもでき、形状が一般的なタイルに近くなる。
さらに、曲折部22により、中間層3の一部が覆われるため、中間層3を金属板層2で保護することも可能となる。
また、一般的なタイル(端部が湾曲している)と実施例のタイル11を混在させて構造物に施工する場合、タイル11の曲折部22の曲率は、混在させる一般的なタイルの端部12の曲率と一致させることが好ましい。タイル11を混在させても統一性のとれた外観となる。
以上で説明した実施例のタイル11の生産方法は、例示にすぎない。
[曲折部における金属板層の位置]
実施例のタイル11(積層体1)の側面14は、金属板層2が他の層(中間層3と裏打ち層4)より、側面視で外側に出ている。積層体1の側面14において、図2(C)のように、曲折部22で曲折された金属板層2は、側面視で最も外方に飛び出ている。そのため、中間層3や裏打ち層4は、金属板層2で上方が覆われる。中間層3は、金属板層2の下に収まり露出せず、施工後のタイル11を正面から観ても中間層3が見えず意匠性が向上する。また、屋外に施工した場合、金属板層2は、曲折部22を有するため、中間層3や裏打ち層4が外界に晒される部分を小さくし、風雨、太陽光(紫外線)や温度変化から、これらの層を守る。
[角部]
実施例のタイル11の角部23は、図2(B)の拡大斜視図のように湾曲しダレたような形状に加工されている。角部23の形状は、曲折部22を形成する製造工程により様々であり得るが、尖っていると作業者の手を傷つける可能性があること、一般的なタイル11に近い形状にしたいということから、図2の実施例のタイル11では意図的に湾曲しダレたような形状に加工されている。
また、角部23は、平面視でタイル11の2辺を構成する端部12が交わり角を為す箇所である。積層体の一方の端部12と他方の端部12の2つの端部12がそれぞれ曲折され曲折部22となることにより、両端部12に挟まれる角部23の中間層3は、強く圧縮されることとなる。このため角部23は、圧縮された中間層3が膨出しやすい部位となっている。角部23において中間層3が金属板層2の曲折部22より外側に膨出していると、タイル11を施工した時、タイル11と隣接するタイル11の角部23において、中間層3同士が接触し隙間ができること、中間層3が外から見えるように露出し意匠性を損なうこと、露出した中間層3に日光や風雨が当たり劣化を招くことなど不都合が生じる。
そこで、図2(B)に図示されているように、タイル11の角部23は、角部23における曲折部22が、それ以外の部分の曲折部22(端部12における曲折部22)と比べて、側面視でより背面側に曲折するようにする。これにより、中間層3が角部23において膨出しないようにすることができる。
[角部と曲折部の多様性]
図4は、裏打ち層4近くまで金属板層2を曲折したタイル11の断面図である。図4のタイル11は、曲折部22が全体的に湾曲しており裏打ち層4近くまで金属板部2で覆われているため、タイル11の側面14から中間層3がほとんど露出していない。図4のタイル11は、金属板層2と比較して、耐久性に劣る中間層3を守ることができる。
図5は、側面14が側面視で略90°に曲折されている曲折部23の態様の断面図である。この態様のタイル11は、隣接するタイル11との間に隙間をほとんど開けることなく密に施工することができる。
タイル11の角部23について説明する。タイル11の角部23とは、タイル11(積層体1)を平面視で観たとき、4辺を構成する端部12が交わる部分を角部23という。角部23は、平面視で湾曲することもある。また、タイル11(積層体1)の端部12と端部12が平面視で直線状に交差する図形の頂点231とすることもできる。この角部23は、タイル11を四角形とすると平面視で90°となる頂点となる。
図6は、タイル11の側面14を同面とした態様の説明図である。図6(A)はタイル11(積層体1)の側面14が傾斜面として同面となっている例である。タイル11(積層体1)は、側面視で金属板層2が、裏打ち層4や中間層3などの他の層と同面となっている。また、図6(A)はタイル11(積層体1)の側面14は、側面視で金属板層2が、裏打ち層4や中間層3などの他の層より内側になっている例でもある。なお、同面とは建築用語で「連続する2つの材料や部材の表面が同一平面になること」を意味するが、本願では同一曲面になることも意味することとして記載する。多少、他の層と不連続さがあってもよい。陶器製のタイルに似せた作りになっており、陶器製のタイル11と混在して施工しても、形状が似ているため施工時に作業者が違和感を覚えることはない。そのため、施工の作業効率が向上する。さらに、金属板層2が側面14で曲折しているため、金属板層2のエッジで手を切るようなこともない。また、裏打ち層4や中間層3が金属板層2より外側に出ている態様となるが、陶器製のタイルと同様に、タイル11とタイル11の間に目地セメントを充填して施工するので、中間層3が露出することはない。
図6(B)はタイル11(積層体1)の側面14が垂直面として同面となっている例である。図6(B)に図示したタイル11は、図6(A)に図示したタイル11と同様に目地セメントを充填して施工して中間層3が露出することなく施工できる。また、金属板層2で上方が覆われると共に、側面14が垂直になっているためタイル11同士を隣り合わせて端部12と端部12の間に隙間を開けることなく施工することができる。この態様においては、隙間が無くなるため目地セメントは必要なくなる。
図7は、4枚のタイル11(積層体1)を配置したときのタイル11の角部23の拡大平面図である。図7(A)は、一枚のタイル11(積層体1)の端部12と端部12が平面視で湾曲状に接続して角部23となっている例である。このような湾曲が角部23にあると、4枚のタイルを突き合せた部分には、湾曲した角部23に囲まれた大きな隙間Sが空く。そのため、タイル11を貼った壁面をタイル11で隙間なく埋めることができない。陶器製のタイル11に似せるため、角部23は、敢えて湾曲するように成形している。
他方、図7(B)は、一枚のタイル11(積層体1)の端部12と端部12が平面視で直線状に交差しており、角部23は四角形のタイル11の頂点231となっている例である。ここでいう、「直線状」とは、略直線状に交差していればよく、図7(B)のように頂点231がやや丸まっているものも含まれる。
図7(B)に図示されているように、4枚のタイル11の平面視で90°となる頂点231を突き合せた部分は、4枚のタイル11の頂点231がほぼぴったりと向き合い、図7(A)のような大きな隙間Sが空いていない。
このような角部23を備えたタイル11は、隣接する4枚のタイル11同士の角部23(頂点231)がきれいに向き合い、大きな隙間Sが生じることがなく、壁などの施工面をタイル11で覆いつくすことができる。
図7(B)のタイル11がキッチンに施工された場合、4枚のタイル11同士の角部23(頂点231)がきれいに向き合い、大きな隙間Sが生じることが無くなるため、図7(A)のタイル11のように油煙の油が大きな隙間Sに溜まるようなことが無く、清掃性が向上する。
併せて、図5のように曲折部22は、側面視で略90°に曲折されているように構成することで、タイル11は、隣接するタイル11の角部23(頂点231)だけではなく、側面14もぴったりと接合するようになる。側面14が湾曲していると、タイル11の端部12と隣接するタイル11の端部12の間に隙間ができないまでも側面14の湾曲に起因する溝状の凹部が形成されてしまう。この溝状の凹部に油が溜まるため、清掃性が悪くなる。図5の態様は、清掃性の向上に寄与する。
従来、店舗のキッチンは、ステンレス板で壁面を覆うように板金加工して施工されていた。ステンレス板は、現場で曲折させる他なく作業性が良くなかった。実施例のタイル11は、裏打ち層4に設けた粘着層41を用いて、剥離紙を剥がし壁や床に敷き詰めるように貼るだけで施工が完了する。
[タイルの形状]
タイル11の形状は、正方形である必要はなく、菱形、三角形、正六角形など目的に応じて任意に選べる。タイル11を正六角形とする場合は、角部23は平面視で120°の頂点231となる。また、円形や楕円形であってもよい。この場合、角部23は存在しなくなる。
図8は、円形のタイル11と菱形のタイル11を組み合わせた設置例の平面図である。菱形のタイル11の辺を為す端部12は、円形のタイル11の形状に合わせて平面視で湾曲している。円形のタイル11および菱形のタイル11は、共に曲折部22が設けてあり、平面視で2種類のタイル11が使われているのが目立つように曲折部22の幅が大きくなっている。曲折部22の幅は、このように目的に応じて適宜変えることができる。
円形のタイル11は角部23がないが、菱形のタイル11は、平面視で2辺を構成する端部12が交わり角を為す角部23を有している。そして、角部23がタイル11(積層体1)の一方の端部12と他方の端部12が平面視で交差して鋭角を為す頂点231となっている。鋭角を為す頂点231で怪我をしないようにするために、頂点231を面取りし、多少湾曲させてもよい。このような例も、本発明の積層体1に含まれる。
[多様なタイルの形状・角部の形状・曲折部の形状を成形する工程]
タイル11の形状・角部23の形状・曲折部22の形状を成形することは様々な手法により行うことができる。中でも、プレス機による打ち抜き加工は好ましい態様である。多様な形状のタイル11を造るには、「プレス機を用意する工程」で、求める形状のタイル11に適合した形状のダイとパンチを採用することで簡単に生産することができ、大量生産に向いている。
プレス機による打ち抜き加工は、「曲折部22を成形する工程」を工夫することで、多様な形状の曲折部22や角部23を成形することが可能である。例えば、曲折部22を成形する工程において、クリアランス、ダイの形状、パンチの形状を最適化することにより、図7(B)のように角部23が積層体1の一方の端部12と他方の端部12が平面視で直線状に交差する頂点231となっているように成形することもできる。
プレス機による打ち抜き加工は、一工程により、頂点231を成形できるという利点を有する。
曲折部22を成形する工程において、図2(B)のように角部23における曲折部22は、それ以外の部分の曲折部22と比べて、側面視でより背面側に曲折するように成形することが可能である。
曲折部22を成形する工程において、図5に示すように曲折部22は、側面視で略90°に曲折するように成形することが可能である。
[模様転写]
模様転写とは、金属板層2の表面に凹凸模様を付ける加工をいう。中間層3は、様々な特性を有するものが使用できることは、前述したとおりであるが、模様転写をするに当たり、弾性変形、塑性変形、または、圧縮変形するものが好ましい。中間層が、弾性変形、塑性変形、または、圧縮変形することで、金属板層2の変形に追随して変形し、容易に模様転写が可能になる。
転写型を用いたプレス加工により、少なくとも金属板層2と中間層3をへこませ、金属板層2に凹凸模様を転写する工程により、積層体1に模様が付けられる。
また、模様転写により、金属板層2や中間層3ばかりでなく裏打ち層4も凹ませる加工とすることも可能である。モルタルでタイル11を施工する際、モルタルが裏打ち層4の凹凸に食い込み剥離しにくくなる。
タイル11は、中間層3が弾性変形・塑性変形・圧縮変形するものであれば、金属板層2の変形に追随して変形し、容易に凹凸模様の加工変形(転写)が可能となる。様々な模様の転写型を用いたプレス加工により、金属板層2の表面に様々な凹凸模様を転写することが可能である。木目、鰐皮など転写型を用いれば、様々な意匠を金属板層表面24に転写することができる。図9は模様転写の説明図、図9(A)は金属板層2に格子模様を転写したタイル11の斜視図、図9(B)は図9(A)のタイル11を4つ集めて構造体表面に張り付けた斜視図である。模様のデザインは、タイル11を縦横に並べた際に、模様が連続するように工夫をしておくと、統一感が生まれ好ましい。
前述の打ち抜き加工で用いたプレスとは別工程として、模様転写のためのプレス加工を行う。模様転写の工程は、打ち抜き加工工程前または打ち抜き加工工程後のいずれでも行うことができる。さらに、プレス機による打ち抜き加工と模様転写を同時、すなわち、1工程で行うことも可能である。
一枚のタイル11の少なくとも対向する2辺(端部12)の間に、互いに整合する凹凸があることが好ましい。このようなタイル11を用いて施工すると、タイル11と隣接するタイル11の間で模様が連続するように構成できる。さらに、タイル11の4辺(端部12)において、タイル11と隣接するタイル11の間で模様が連続するような模様が選ばれることが好ましい。
従来のタイルは、凹凸がなく色や模様で意匠を表すしかなかったが、本発明は凹凸が金属板層2から中間層3にかけて形成されているため、立体的な意匠を表すことができる。実施例のタイル11の金属板層2は厚いため、形成した凹凸が保持され耐久性も高い。
壁画のような大きな絵柄を実施例のタイル11で作成しようとする場合、一枚一枚のタイル11に異なる絵柄を模様転写するのは効率が悪い。
タイル11は、模様転写した大面積の積層体原材料を、前述したプレス機による打ち抜き加工で生産することもできる。このように、タイル11を生産することで、生産性を向上させることができる。
[多層化]
本発明は、裏打ち層4と中間層3と金属板層2を少なくとも備える積層体1であり、用途や使用形態に応じて、表面層5や粘着層41などの様々な層を追加するものも本発明に包含される。また、中間層3は、機能を高めるように複層化することもできる。例えば、断熱層、防水層などを含む中間層3とすることも可能である。また、本発明のタイル11は、金属板層2があるため、耐火性に優れているが、タイル11と隣接するタイル11の隙間から火が浸入することもあり得る。中間層3を取り囲むように、加熱発泡性防火材(400℃付近で、20倍程度に膨張し隙間を埋める。膨張性黒鉛等がある。)を設けてもよい。加熱発泡性防火材は、火災時に熱を受けると膨張し、タイル11と隣接するタイル11の隙間を埋めて、タイル11を支持している可燃物(壁など)に火が移ることを防止できる。このように、本発明は、積層体1の上下方向に層をなさずとも、周囲に適宜な機能性層を設けた態様も包含する。
[不燃性]
本発明の積層体1は、金属板層2が有るため不燃材料としやすい。前述したように、中間層3や裏打ち層4に難燃化剤を添加することで難燃化し、積層体1の全体を不燃材料とすることもできる。
本発明でいう不燃材料とは、建築材料が建築基準法の技術的基準をクリアしたものをいう。
建築基準法施行令第108条2の要件
第1号.燃焼しないものであること。
第2号.防火上有害な変型、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
第3号.避難上有害な煙またはガスを発生しないものであること。
と規定されており、この要件を満たす時間に応じて次のように分類される。
不燃材料:加熱開始後20分以上要件を満たす。
準不燃材料:加熱開始後10分以上要件を満たす。
難燃材料:加熱開始後5分以上要件を満たす。
また、コーンカロリーメータは試料の燃焼時の発熱量などを測定するための装置であり、建築基準法の不燃材料等の評価には、この装置による発熱性試験の項目が含まれている。
1 総発熱量MJ/m2以下。
2 最高発熱速度が10秒を超えて連続して200kw/m2を超えることがないこと
3 防炎上有害な背面まで貫通する亀裂および穴がないこと
以上1~3の要件が
不燃材料:加熱時間20分
準不燃材料:加熱時間10分
難燃材料:5分
などと定められている。
本発明でいう「不燃材料」とは、本発明の積層体1が、タイル11、壁紙など建築材料であるときは、建築基準法による不燃材料を意味する。本発明の積層体1が装飾材料など建築材料といえない場合は、本発明でいう「不燃材料」とは、建築基準法でいう「不燃材料」に準拠する。
中間層3や裏打ち層4を金属化することは、不燃性を高めるために有効である。
[構造物]
本発明でいう構造物とは、タイル11を取り付けた被取付物をいう。構造物は、例えば、建物、部屋、通路、美術的なオブジェ、小箱などを含む概念であり、大きさや対象物の用途を問わない。
[カット]
また、実施例のタイル11は、タイルカッターで切断することが可能になるような中間層3や金属板層2の材料を選択すれば、タイル11で敷き詰める際に必要となるタイル11のカッティングを施工現場で行える。実施例のタイル11は、板金加工に比べてはるかに簡単な施工を可能とする。
[積層体の用途]
以上、本発明の積層体1をタイル11とした実施例を中心に説明してきたが、本発明の積層体1の構造を有するものであれば、用途がタイル11でなくとも本発明に含まれることは言うまでもない。床材や壁材としても使用可能であるし、小箱の装飾材としても使用可能である。
(変形例)
実施例では、積層体1をタイル11としたが、より大きなパネルとすることもできる。ビルの外壁に本発明を適用して意匠的な外観としたい場合、大きなパネルとすることで、施工性が向上する。
以上、本発明に係る実施例を様々な態様と共に、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、前述の実施例と各態様は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
1 積層体
11 タイル
12 端部
14 側面
2 金属板層
21 金属板層端部
22 曲折部
23 角部
231 頂点
24 金属板層表面
3 中間層
4 裏打ち層
41 粘着層
5 表面層
S 隙間
R ローラー

Claims (28)

  1. 裏打ち層と中間層と金属板層を少なくとも備えた積層体であって、
    前記裏打ち層は、背面を構成し、
    前記中間層は、前記裏打ち層の上に設けられ、
    前記金属板層は、
    前記中間層の上に設けられ、
    前記積層体の端部において、前記積層体の背面側に曲折されている曲折部を有する
    積層体。
  2. 前記金属板層は、厚さが0.1~8mmの板である請求項1記載の積層体。
  3. 前記中間層は、変形する特性を有する
    請求項1または2のいずれかに記載の積層体。
  4. 前記中間層は、塑性変形性を有する
    請求項1~3のいずれかに記載の積層体。
  5. 前記中間層は、圧縮性を有する
    請求項1~4のいずれかに記載の積層体。
  6. 前記金属板層から前記中間層にかけて、凹凸が形成されている
    請求項1~5のいずれかに記載の積層体。
  7. 前記裏打ち層の外側に粘着層を設けた
    請求項1~6のいずれかに記載の積層体。
  8. 前記積層体の側面は、側面視で、前記金属板層が、他の層より外側に出ている、他の層と同面、または、他の層より内側のいずれかである
    請求項1~7のいずれかに記載の積層体。
  9. 前記積層体は、不燃材料である
    請求項1~8のいずれかに記載の積層体。
  10. 前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部が積層体の一方の端部と他方の端部が平面視で直線状に交差する頂点となっている
    請求項1~9のいずれかに記載の積層体。
  11. 前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部が積層体の一方の端部と他方の端部が平面視で湾曲状に接続して角部となっている
    請求項1~10のいずれかに記載の積層体。
  12. 前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部における曲折部が、それ以外の部分の曲折部と比べて、側面視でより背面側に曲折されている
    請求項1~11記載の積層体。
  13. 前記積層体の前記曲折部は、側面視で略90°に曲折されているものである
    請求項1~12のいずれかに記載の積層体。
  14. 請求項1~13のいずれかに記載の積層体を取り付けた構造物。
  15. 請求項1~13のいずれかに記載の積層体を構造物に張り付ける工程を有する構造物の生産方法。
  16. 裏打ち層は、背面を構成し、
    中間層は、前記裏打ち層の上に設けられ、
    金属板層は、前記中間層の上に設けられており、
    裏打ち層と中間層と金属板層を少なくとも備えた
    積層体原材料を用意する工程、
    ダイとパンチとの間にクリアランスを設けたプレス機を用意する工程、
    前記積層体原材料を、前記金属板層がダイに向くよう前記プレス機にセットする工程、
    前記プレス機を作動させ、前記積層体原材料をダイの形に打ち抜くと同時に、前記クリアランスにより前記金属板層を曲折し曲折部を成形する工程、
    打ち抜かれた積層体を取り出す工程を含む
    前記積層体の端部において、前記積層体の背面側に曲折されている前記曲折部を有する積層体の生産方法。
  17. 前記積層体原材料の前記金属板層は、厚さが0.1~8mmの板である
    請求項16記載の積層体の生産方法。
  18. 前記積層体原材料の前記中間層は、変形する特性を有する
    請求項16または17のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  19. 前記積層体原材料の前記中間層は、塑性変形性を有する
    請求項16~18のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  20. 前記積層体原材料の前記中間層は、圧縮性を有する
    請求項16~19のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  21. 転写型を用いたプレス加工により、少なくとも前記金属板層と前記中間層をへこませ、前記金属板層に凹凸模様を転写する工程を含む
    請求項16~20記載の積層体の生産方法。
  22. 前記工程に加えて、前記裏打ち層の外側に粘着層を設けける工程を含む
    請求項16~21のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  23. 前記曲折部を成形する工程において、前記積層体の側面は、側面視で前記金属板層が他の層より外側に出ている 、他の層と同面、または他の層より内側に成形する、のいずれかである
    請求項16~22のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  24. 前記積層体原材料は、不燃材料である
    請求項16~23のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  25. 前記曲折部を成形する工程において、前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部が積層体の一方の端部と他方の端部が平面視で直線状に交差する頂点となっているように成形する
    請求項16~24のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  26. 前記曲折部を成形する工程において、前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部が積層体の一方の端部と他方の端部が平面視で湾曲状に接続しているように成形する
    請求項16~25のいずれかに記載の積層体の生産方法。
  27. 前記曲折部を成形する工程において、前記積層体は、平面視で2辺を構成する端部が交わり角を為す角部を有し、前記角部における曲折部が、それ以外の部分の曲折部と比べて、側面視でより背面側に曲折される
    請求項16~26記載の積層体の生産方法。
  28. 前記曲折部を成形する工程において、前記積層体の前記曲折部は、側面視で略90°に曲折される
    請求項16~27のいずれかに記載の積層体の生産方法。
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