JP2023022905A - 高スループット研磨研磨モジュール及びモジュール研磨システム - Google Patents

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Rangarajan Jagan
エドワード ゴルボフスキー,
Gorbovskii Edward
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Gurusamy Jay
スティーヴン エム. スニガ,
M Zuniga Steven
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Abstract

【課題】高スループット及びカスタマイズ可能なモジュール化学機械研磨(CMP)システムを提供する。【解決手段】研磨モジュール100aが、キャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーションと、研磨ステーション150とを含み、キャリア支持モジュールは、キャリアプラットフォーム123と、1つ以上のキャリアアセンブリ130a,bとを有し、キャリアアセンブリはそれぞれ、キャリアプラットフォームから吊り下げられた対応するキャリアヘッド131を含む。キャリアローディングステーションは、キャリアヘッドとの間で基板を移送するために使用され、研磨ステーションは、研磨プラテン151を含む。キャリア支持モジュールと研磨ステーションとは、1対1の関係を有し、キャリア支持モジュールは、研磨プラテンの上方に配置される基板研磨位置と、基板ローディングのための基板移送位置との間でキャリアアセンブリを移動させる。【選択図】図1B

Description

本明細書に記載の実施形態は、概して、電子デバイスの製造時に使用される装置に関し、より詳細には、半導体デバイス製造プロセスにおいて基板の表面を研磨又は平坦化するために使用されうるモジュール化学機械研磨(CMP)システムに関する。
化学機械研磨(CMP:Chemical mechanical polishing)は、基板上に堆積させられた層を平坦化又は研磨するために、高密度集積回路の製造において一般的に利用される。典型的な研磨プロセスでは、基板がキャリアヘッド内で保持され、キャリアヘッドが、当該基板の裏側を、研磨液の存在する研磨パッドに向かって押し付ける。研磨液、及び基板と研磨パッドとの相対運動によってもたらされる化学的活動と機械的活動との組み合わせによって、材料が、研磨パッドと接触している基板の材料層表面全体で除去される。典型的に、1つ以上のCMPプロセスが完了した後で、研磨された基板が、1つ以上のポストCMP(post-CMP)基板処理工程へとさらに処理される。例えば、研磨された基板が、洗浄工程、検査工程、及び測定工程のうちの1つ又はこれらの組合せを用いてさらに処理されうる。ポストCMP工程が一旦完了すると、基板を、CMP処理領域から、リソグラフィ、エッチング、又は堆積プロセスといった次のデバイス製造プロセスに送ることが可能である。
貴重な製造フロアのスペースを節約し、人件費を削減するために、CMPシステムは一般に、複数の研磨ステーションを含む第1の部分、例えば後方部分と、上記第1の部分に組み込まれた第2の部分、例えば前方部分と、を含み、単一の研磨システムを形成する。第1の部分は、ポストCMP洗浄ステーション、検査ステーション、及び/又はプレCMP(pre-CMP)若しくはポストCMP計測ステーション、のうちの1つ又はこれらの組み合わせを含みうる。CMPシステムの第1の部分は、より具体的に特定の装置顧客のニーズに対処するために、その製造中にカスタマイズできることが多い。
例えば、CMPシステムは、併用することが意図された基板研磨工程の種類など、研磨システムの意図された使用に応じて、洗浄ステーション、検査ステーション、又は計測ステーションの数及び配置を変更するためにカスタマイズすることができる。CMPシステムの第2の部分は、典型的に、第1の部分よりもカスタマイズの可能性は低く、これにより、研磨ステーションの数及び配置、並びに、これらの間で基板を移送するために使用する基板ハンドリングシステムの数及び配置が固定されている。さらに、マルチプラテンCMPシステムの典型的な第2の部分における基板処理スループットが、当該システム内への基板ローディング動作及びアンローディング動作、及び/又は、当該システムのプラテン間での基板移送動作によって制限されることが多い。従って、特に、より短時間の研磨時間要件を有する研磨プロセスの場合、CMPシステムのスループット密度(製造フロアスペースの単位面積あたりの単位時間あたりに処理される基板)が、システムの基板ローディング/アンローディング、及びハンドリング構成によって望ましくない制限を受けることになる。
したがって、当技術分野で必要とされるのは、顧客の要求に応じてカスタマイズすることができるモジュールCMPシステムである。さらに必要とされるのは、個々の研磨モジュールが、研磨モジュールの基板スループットが基板ローディング及び基板アンローディング動作によって制限されないような構成で配置されたモジュールCMPシステムである。
本開示は、概して、高スループット密度化学機械研磨(CMP)モジュール、及び当該CMPモジュールから成るカスタマイズ可能なモジュールCMPシステムに関する。
一実施形態において、研磨モジュールが、キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとを特徴とする。キャリア支持モジュールは、天井支持体から吊り下げられたキャリアプラットフォームと、1つ以上のキャリアアセンブリとを特徴とする。1つ以上のキャリアアセンブリはそれぞれ、キャリアプラットフォームから吊り下げられた対応するキャリアヘッドを含む。キャリアローディングステーションは、キャリアヘッドとの間で基板を移送するために使用される。研磨ステーションは、研磨プラテンを含む。キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとは、各研磨モジュール内で1対1対1の関係を有する。キャリア支持モジュールは、研磨プラテンの上方に配置される基板研磨位置と、キャリアローディングステーションの上方に配置される基板移送位置との間で、1つ以上のキャリアアセンブリを移動させるよう配置されている。
他の実施形態において、モジュール研磨システムが、第1の部分と、第1の部分に連結された第2の部分と、含む。第2の部分は、複数の研磨モジュールを特徴とする。研磨モジュールのうちの少なくとも1つが、キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとを特徴とする。キャリア支持モジュールは、天井支持体から吊り下げられたキャリアプラットフォームと、1つ以上のキャリアアセンブリと、を特徴とする。1つ以上のキャリアアセンブリはそれぞれ、キャリアプラットフォームから吊り下げられた対応するキャリアヘッドを含む。キャリアローディングステーションは、キャリアヘッドとの間で基板を移送するために使用される。研磨ステーションは、研磨プラテンを含む。キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとは、各研磨モジュール内で1対1対1の関係を有する。キャリア支持モジュールは、研磨プラテンの上方に配置される基板研磨位置と、キャリアローディングステーションの上方に配置される基板移送位置と、の間で1つ以上のキャリアアセンブリを移動させるよう配置されている。
他の実施形態において、モジュール研磨システムが、第1の部分と、第1の部分に連結された第2の部分と、含む。第1の部分は、複数のシステムローディングステーション、1つ以上の基板ハンドラ、1つ以上の計測ステーション、1つ以上のポストCMP洗浄システム、1つ以上の位置固有研磨(LSP:location-specific polishing)システム、又はこれらの組合せ、のうちの1つを特徴とする。第2の部分は、複数の研磨モジュールを特徴とする。研磨モジュールのうちの少なくとも1つが、キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとを特徴とする。キャリア支持モジュールは、オーバーヘッド支持体から吊り下げられたキャリアプラットフォームと、1つ以上のキャリアアセンブリと、を特徴とする。1つ以上のキャリアアセンブリはそれぞれ、キャリアプラットフォームから吊り下げられた対応するキャリアヘッドを含む。キャリアローディングステーションは、キャリアヘッドとの間で基板を移送するために使用される。研磨ステーションは、研磨プラテンを含む。キャリア支持モジュールと、キャリアローディングステーションと、研磨ステーションとは、各研磨モジュール内で1対1対1の関係を有する。キャリア支持モジュールは、研磨プラテンの上方に配置される基板研磨位置と、キャリアローディングステーションの上方に配置される基板移送位置と、の間で1つ以上のキャリアアセンブリを移動させるよう配置されている。
幾つかの実施形態において、上述の実施形態のキャリアローディングステーションのうちの1つ以上が、バフ研磨プラテンを特徴とし、このバフ研磨プラテンは、基板が研磨ステーションで処理される前及び/又は処理された後に基板表面をバフ研磨し、例えば軟研磨するために使用することができる。これらの実施形態の幾つかにおいて、バフ研磨プラテンは、垂直方向、すなわちZ方向に移動可能であり、基板移送を利用してキャリアローディングステーションとの間で基板を移送するための空間を作り、及び/又はキャリアヘッドとの間の基板移送を促進する。幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションのうちの1つ以上が、基板が研磨ステーションで処理される前及び/又は処理された後に、例えば、基板の周縁(circumferential edge)の近傍の領域から材料を除去するために、エッジ補正ステーションとして構成される。
他の実施形態において、研磨モジュールが提供される。研磨モジュールは、処理領域を画定するモジュールフレームを含む。研磨領域内に配置されるものとして、研磨モジュールは、研磨ステーションと、キャリアローディングステーションと、キャリア支持モジュールとを含む。研磨ステーションは、研磨プラテンを含む。幾つかの実施形態において、研磨プラテンは、プラテン軸の周りを回転可能である。ここで、キャリア支持モジュールがキャリアプラットフォームを含み、キャリアプラットフォームから、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアが吊り下げられている。キャリアプラットフォームは、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを、第1処理モード又は第2処理モードのいずれかにある間揺動させるために、プラットフォーム軸の周りを回転可能又は旋回可能である。第1の処理モードにあるときには、第1の基板キャリアが、キャリアローディングステーションの上に配置されて、キャリアローディングステーション内への基板ローディング及びキャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、第2の基板キャリアが同時に、研磨プラテンの上に配置されて、研磨プラテンでの基板研磨が可能となる。第2の処理モードにあるときには、第2の基板キャリアが、キャリアローディングステーションの上に配置されて、キャリアローディングステーション内への基板ローディング及びキャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、第1の基板キャリアが同時に、研磨プラテンの上に配置されて、研磨プラテンの基板研磨が可能となる。
研磨モジュールの幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションと、キャリアプラットフォームと、研磨プラテンとは、キャリアローディングステーションの中心と、プラットフォーム軸と、プラテン軸とが互いに実質的に同一平面上にある構成において配置される。幾つかの実施形態において、キャリアプラットフォームと研磨プラテンとは、プラットフォーム軸とプラテン軸とが第1の距離だけ間隔を置いており、かつ第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアの一方又はその双方の揺動半径が第1の距離の約2.5倍以下である構成において配置される。幾つかの実施形態において、研磨モジュールが、モジュールフレームの隣り合うコーナーの間に垂直方向に配置された複数のパネルであって、処理領域を囲んで、モジュール研磨システムの他の部分から隔離する複数のパネルを含む。これらの実施形態において、1つ以上のパネルが、それを貫通して形成されたスリット形状の開口部を有し、基板を処理領域から出し入れすることが可能となる。
研磨モジュールの幾つかの実施形態において、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアが、対応する第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトを用いて、キャリアプラットフォームから吊り下げられている。これらの実施形態の幾つかにおいて、第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトに接続されたそれぞれの第1の掃引アクチュエータ及び第2の掃引アクチュエータは、第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトに、プラットフォーム軸に関する第1の位置と、第1の位置から径方向外側に配置された第2の位置と、の間を揺動させるよう構成される。これら実施形態の幾つかにおいて、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアの揺動半径は、第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトのそれぞれが第1の位置に配置されるときに決定される。
研磨モジュールの幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションは、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。幾つかの実施形態において、モジュールフレームが天井支持体を含み、キャリアプラットフォームが天井支持体から吊り下げられている。他の実施形態において、モジュールフレームが水平のベースを含み、キャリアプラットフォームが、水平のベースから上方に延びる支持部材に結合されている。
幾つかの実施形態において、研磨モジュールは、基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体をさらに含む。同実施形態において、上記方法は、研磨プラテンに載置された研磨パッドに、第1の基板を押し付けることを含み、ここで、第1の基板は、第1の基板キャリア内に配置されている。上記方法は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、少なくとも部分的に研磨された基板を第2の基板キャリアからアンロードし、研磨すべき第2の基板を第2の基板キャリアにロードすることをさらに含む。少なくとも部分的に研磨された基板及び研磨すべき第2の基板はそれぞれ、キャリアローディングステーションを用いてアンロード及びロードされる。
研磨モジュールの幾つかの実施形態において、上記方法を実行するための命令が、キャリアプラットフォームにプラットフォーム軸の周りを回転又は旋回させて、研磨プラテンの上方に第2の基板キャリアを配置し、研磨パッドに第2の基板を押し付けることをさらに含む。第2の基板を研磨パッドに押し付けることと並行して、上記方法は、第1の基板を第1の基板キャリアからアンロードし、研磨すべき第3の基板を第1の基板キャリアにロードすることをさらに含む。少なくとも部分的に研磨された第2の基板、及び研磨すべき第3の基板は、キャリアローディングステーションを用いてそれぞれアンロード及びロードされる。
他の実施形態において、研磨モジュールシステムが、処理領域を画定するモジュールフレームを含む。処理領域内では、研磨モジュールは2つの研磨モジュールを含む。本実施形態において、2つの研磨モジュールのそれぞれが、研磨ステーションと、キャリアローディングステーションと、キャリア支持モジュールとを含む。各研磨ステーションは、プラテン軸の周りを回転可能な研磨プラテンと、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを含むキャリア支持モジュールと、を含む。ここで、各キャリア支持モジュールは、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを、第1の処理モード又は第2の処理モードのいずれかの間に移動させるよう構成される。第1の処理モードにあるときには、第1の基板キャリアが、キャリアローディングステーションの上に配置されて、キャリアローディングステーションへの基板ローディング及びキャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、第2の基板キャリアが同時に、研磨プラテンの上に配置されて、研磨プラテンでの基板研磨が可能となる。第2の処理モードにあるときには、第2の基板キャリアが、キャリアローディングステーションの上に配置されて、キャリアローディングステーション内への基板ローディング及びキャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、第1の基板キャリアが同時に、研磨プラテンの上に配置されて、研磨プラテンでの基板研磨が可能となる。
幾つかの実施形態において、研磨モジュールシステムが、基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体をさらに含む。同実施形態において、上記方法は、研磨プラテンに載置された研磨パッドに、第1の基板を押し付けることを含み、ここで、第1の基板は、第1の基板キャリア内に配置されている。上記方法は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、第2の基板キャリアから少なくとも部分的に研磨された基板をアンロードすることと、研磨すべき第2の基板を第2の基板キャリアにロードすることをさらに含む。少なくとも部分的に研磨された基板及び研磨すべき第2の基板はそれぞれ、キャリアローディングステーションを用いて、第2の基板キャリアにロードされ及び第2の基板キャリアからアンロードされる。
他の実施形態において、基板処理方法が提供される。本方法は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることを含み、ここで、研磨パッドは、研磨モジュールの研磨プラテンに載置されており、第1の基板は、第1の基板キャリア内に配置されている。研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、本方法は、キャリアローディングステーションを用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を第2の基板キャリアからアンロードし、キャリアローディングステーションを用いて、研磨すべき第2の基板を第2の基板キャリアへとロードすることを含む。本実施形態において、研磨モジュールは、処理領域を画定するモジュールフレームを含む。処理領域内では、研磨モジュールが、研磨ステーションと、キャリアローディングステーションと、キャリア支持モジュールと、を含む。研磨ステーションは、研磨パッドが載置された研磨プラテンを含む。研磨プラテンは、プラテン軸の周りを回転可能である。キャリア支持モジュールは、キャリアプラットフォームを含み、このキャリアプラットフォームから、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアが吊り下げられている。ここで、キャリアプラットフォームは、キャリアローディングステーションと研磨ステーションとの間で第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを揺動させるために、プラットフォーム軸の周りを回転可能又は旋回可能である。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションが、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションが、バフ研磨ステーションを含み、本方法は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、バフ研磨ステーションを用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を処理することをさらに含む。
幾つかの実施形態において、基板処理方法は、キャリアプラットフォームにプラットフォーム軸の周りを回転又は旋回させて、研磨プラテンの上方に第2の基板キャリアを配置することと、研磨パッドに第2の基板を押し付けることをさらに含む。研磨パッドに第2の基板を押し付けることを並行して、本方法は、少なくとも部分的に研磨された基板を第1の基板キャリアからアンロードすること、及び研磨すべき第3の基板を第2の基板キャリアにロードすることを含む。少なくとも部分的に研磨された基板及び研磨すべき第3の基板が、キャリアローディングステーションを用いてそれぞれアンロード及びロードされる。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアが、第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトにそれぞれ結合されており、第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトが、キャリアプラットフォームを貫通して形成された対応する第1のスリット形状の開口部及び第2のスリット形状の開口部を通って配置されている。同実施形態において、本方法は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、第1のキャリアシャフトに、第1の位置と、第1の位置から径方向外側に配置された第2の位置と、の間を振動させることをさらに含む。これらの実施形態の幾つかにおいて、本方法は、キャリアプラットフォームにプラットフォーム軸の周りを回転又は旋回させる前に、第1のキャリアシャフトを第1の位置に向かって移動させて、第1の基板キャリアの揺動半径を小さくすることをさらに含む。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションと、キャリアプラットフォームと、研磨プラテンとは、キャリアローディングステーションの中心と、プラットフォーム軸と、プラテン軸とが互いに実質的に同一平面上にある構成において配置される。幾つかの実施形態において、キャリアプラットフォームと研磨プラテンとは、プラットフォーム軸とプラテン軸とが第1の距離だけ間隔を置いており、かつ第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアの一方又はその双方の揺動半径が第1の距離の約2.5倍以下である構成において配置される。幾つかの実施形態において、研磨モジュールが、モジュールフレームの隣り合うコーナーの間に垂直方向に配置された複数のパネルであって、処理領域を囲んで、モジュール研磨システムの他の部分から隔離する複数のパネルを含む。同実施形態において、1つ以上のパネルが、それを貫通して形成されたスリット形状の開口部を有し、基板を処理領域から出し入れすることが可能となる。
他の実施形態において、モジュール研磨システムが提供される。モジュール研磨システムは、第1の処理領域を画定する第1のモジュールフレームを含む。第1の処理領域に配置されるものとして、モジュール研磨システムは、洗浄システムと、第1の基板ハンドラとを含む。第1の基板ハンドラは、第2の処理領域から洗浄システムへと基板を移送するために使用されうる。モジュール研磨システムは、第1のモジュールフレームに結合された1つ以上の第2のモジュールフレームをさらに含む。1つ以上の第2のモジュールフレームが、少なくとも2つの研磨モジュールが配置された第2の処理領域を画定する。少なくとも2つの研磨モジュールの各個別研磨モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、基板キャリアを研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で移動させるための基板キャリア移送システムと、を含む。
モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、2つの研磨モジュールのうちの少なくとも1つの基板キャリアが、第1の基板キャリアであり、少なくとも1つの研磨モジュールが、第2の基板キャリアをさらに含む。同実施形態において、基板キャリア移送システムは、同時に、第1の基板キャリアを研磨プラテンの上方に配置し、第2の基板キャリアをキャリアローディングステーションの上方に配置するよう構成される。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、第1の処理領域と第2の処理領域との間に配置された第3の基板処理領域をさらに含み、この第3の基板処理領域には、1つ以上の処理システムが配置されている。1つ以上の処理システムは、1つ以上の位置固有研磨モジュール、1つ以上の計測ステーション、1つ以上のバフ研磨ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。同実施形態において、第3の処理領域内の1つ以上の処理システムは、第1の基板ハンドラを用いて、基板を直接的に、第3の処理領域に移送し及び第3の処理領域から移送することを可能にする構成において配置される。これらの実施形態の幾つかにおいて、1つ以上の処理システムが複数の処理システムを含み、ここで、複数の処理システムのうちの少なくとも2つが、垂直方向に互いに上下となる構成において配置される。幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、第1の処理領域に配置された1つ以上の処理システムをさらに含む。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、複数のシステムローディングステーションをさらに含む。同実施形態において、第1の処理領域が、複数のシステムローディングステーションと第2の処理領域との間に配置される。幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、複数のシステムローディングステーションをさらに含む。同実施形態において、第1の基板ハンドラが、洗浄システムと第2の処理領域との間に配置され、1つ以上の第2のモジュールフレームの少なくとも一部が、複数のシステムローディングステーションの近傍に配置される。
他の実施形態において、モジュールシステムが、第1の処理領域を画定する第1のモジュールフレームを含む。第1の処理領域に配置されると、モジュール研磨システムは、洗浄システムと、第1の基板ハンドラとを含む。第1の基板ハンドラは、第2の処理領域から洗浄システムへと基板を移送するために使用されうる。モジュール研磨システムは、第1のモジュールフレームに結合された1つ以上の第2のモジュールフレームをさらに含む。1つ以上の第2のモジュールフレームは、第2の基板ハンドラが配置された第2の処理領域を画定する。モジュール研磨システムは、第2の処理領域内に配置された2つの第1の研磨モジュールをさらに含む。2つの第1の研磨モジュールの各個別研磨モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、基板キャリアを研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で移動させるための基板キャリア移送システムと、をさらに含む。本実施形態において、2つの第1の研磨モジュールの研磨プラテン及びキャリアローディングステーションは、第2の基板ハンドラを用いてキャリアローディングステーションとの間で直接的に基板を移送することを可能とする構成において配置される。
モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、2つの第1の研磨モジュールは、並置構成において配置され、この並置構成では、当該研磨モジュールの対応する研磨プラテンのそれぞれが、当該研磨モジュールの対応するキャリアローディングステーションよりも、第1の処理領域に近い。幾つかの実施形態において、2つの第1の研磨モジュールのうちの少なくとも1つの基板キャリアが、第1の基板キャリアであり、少なくとも1つの第1の研磨モジュールが、第2の基板キャリアをさらに含む。同実施形態において、基板キャリア移送システムは、同時に、第1の基板キャリアを研磨プラテンの上方に配置し、第2の基板キャリアをキャリアローディングステーションの上方に配置するよう構成される。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、第1の処理領域と第2の処理領域との間に配置された第3の基板処理領域と、第3の処理領域に配置された1つ以上の処理システムとを含む。ここで、1つ以上の処理システムは、1つ以上の位置固有研磨モジュール、1つ以上の計測ステーション、1つ以上のバフ研磨ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。これらの実施形態の幾つかでは、1つ以上の処理システムが複数の処理システムを含み、複数の処理システムのうちの少なくとも2つが、垂直方向に互いに上下となる構成において配置されている。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、第2の処理領域に配置された1つ以上の第2の研磨モジュールをさらに含む。同実施形態において、1つ以上の第2の研磨モジュールの各個別の第2の研磨モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、基板キャリア移送システムと、を含む。同実施形態において、2つの第1の研磨モジュール及び1つ以上の第2の研磨モジュールのキャリアローディングステーションは、基板が、自身のキャリアローディングステーションから及び自身のキャリアローディングステーションへと、第2の基板ハンドラを用いて直接的に移送されることを可能とする構成において配置されている。
モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、2つの第1の研磨モジュール及び2つの第2の研磨モジュールのキャリアローディングステーションが、第2の基板ハンドラが配置された基板ハンドリング領域を画定する。これらの実施形態において、第2の基板ハンドラは、2つの第1の研磨モジュール及び2つの第2の研磨モジュールのうちのいずれかの1のキャリアローディングステーションから、2つの第1の研磨モジュール及び2つの第2の研磨モジュールのうちのいずれかの他のキャリアローディングステーションと、基板を移送するよう配置されている。これらの実施形態の幾つかでは、モジュール研磨システムは、第2の処理領域に配置された1つ以上の第3の研磨モジュールをさらに含み、ここで、1つ以上の第3の研磨モジュールの各個別の第3の研磨モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、基板キャリア移送システムと、を含む。同実施形態において、1つ以上の第3の研磨モジュールの研磨プラテン及びキャリアローディングステーションは、基板が、自身のキャリアローディングステーションのそれぞれへと及び自身のキャリアローディングステーションのそれぞれから、第3の基板ハンドラを用いて直接的に移送されることを可能にする構成において配置されている。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、2つの第1の研磨モジュールのうちの一方と、1つ以上の第2の研磨モジュールのうちの1つと、の間に配置された基板交換器をさらに含む。同実施形態において、2つの第1の研磨モジュールのうちの一方のキャリアローディングステーションが、第1のキャリアローディングステーションであり、1つ以上の第2の研磨モジュールのうちの1つのキャリアローディングステーションが、第2のキャリアローディングステーションであり、基板交換器が、第1のキャリアローディングステーションと第2のキャリアローディングステーションとの間での基板を移動することに特化されている。これらの実施形態の幾つかでは、基板交換器は、基板に第1のキャリアローディングステーションと第2のキャリアローディングステーションとの間を揺動させるために、軸を中心として可動である。
幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、複数のシステムローディングステーションをさらに含み、ここで、第1の処理領域が、複数のシステムローディングステーションと第2の処理領域との間に配置されている。幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムは、複数のシステムローディングステーションを含み、ここで、第1の基板ハンドラが、洗浄システムと第2の処理領域との間に配置され、1つ以上の第2のモジュールフレームの少なくとも一部が、複数のシステムローディングステーションの近傍に配置される。
他の実施形態において、モジュール研磨システムが、第1の処理領域を画定する1つ以上の第1のモジュールフレームを含む。1つ以上の第1のモジュールフレーム、及び従って、第1の処理領域は、第1の末端と、第1の末端とは反対側の第2の末端と、を有する。モジュール研磨システムは、リニア基板ハンドリングシステムと、第1の処理領域内に配置された複数の研磨モジュール対と、をさらに含む。リニア基板ハンドリングシステムは、第1の末端の近傍の位置から第2の末端の近傍の位置まで延びる第1のリニア部材と、第1のリニア部材に可動に結合された第1の基板ハンドラと、を含む。各研磨モジュール対は、上記リニア部材とは反対側に配置された2つの研磨モジュールを含む。2つの研磨モジュールの各研磨モジュールは、研磨プラテン、キャリアローディングステーション、及び基板キャリア移送システムを含む。研磨プラテンは、リニア部材から遠位に配置されており、キャリアローディングステーションは、リニア部材の近傍に配置されており、基板キャリア輸送システムは、研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で基板キャリアを移動させるために使用されうる。
モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、研磨モジュール対における2つの研磨モジュールのうちの少なくとも1つの研磨モジュールが、第1の基板キャリアと第2の基板キャリアとを含む。同実施形態において、基板キャリア移送システムは、同時に、第1の基板キャリアを研磨プラテンの上方に配置し、第2の基板キャリアをキャリアローディングステーションの上方に配置するよう構成されており、リニア基板ハンドリングシステムの第1の基板ハンドラを用いて、第1の処理領域の第1の末端から第2の末端に向かって動かされる基板の少なくとも一部分が、キャリアローディングステーションと、その上方に配置された第2の基板キャリアとの間を通過する。
モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、1つ以上の第1のモジュールフレームが、第1の処理領域の下側境界を画定する水平部材を含み、リニア基板ハンドリングシステムが、第1の末端の近傍の位置から、第2の末端の近傍の位置へと延在する第2のリニア部材と、第2のリニア部材に可動に結合された第2の基板ハンドラと、をさらに含む。典型的に、同実施形態において、第1のリニア部材は、水平部材より上方に配置されており、第2のリニア部材は水平部材より下方に配置されている。モジュール研磨システムの幾つかの実施形態において、1つ以上の第1のモジュールフレームが、第2のモジュールフレームに結合されており、ここで、第2のモジュールフレームが、洗浄システムが配置された第2の処理領域を画定する。
他の実施形態において、モジュール研磨システムは、第1の処理領域を画定する第1のモジュールフレームと、第1の処理領域内に配置される洗浄システムと、第1のモジュールフレームに結合された1つ以上の第2のモジュールフレームと、リニア基板ハンドリングシステムと、を含む。本実施形態において、1つ以上の第2のモジュールフレームは、複数の研磨モジュールが配置された第2の処理領域を画定する。個々の研磨モジュールはそれぞれ、研磨プラテン、キャリアローディングステーション、及び、基板キャリアを研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で移動させるための基板キャリア移送システムを含む。ここで、複数の研磨モジュールのそれぞれにおけるキャリアローディングステーションは、第2処理領域の周囲の近傍に配置される。リニアハンドリングシステムは、キャリアローディングステーションと第2の処理領域の周囲との間に配置された1つ以上のリニア部材と、1つ以上のリニア部材に可動に結合された1つ以上の基板ハンドラと、を含む。
他の実施形態において、研磨システムが提供される。研磨システムは、第1の処理領域を画定する1つ以上の第1のモジュールフレームと、第1の処理領域内に配置された複数の研磨モジュールと、を含む。複数の研磨モジュールの各個別モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、基板キャリアを研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で移動させるためのキャリア移送システムと、を含む。研磨システムは、複数の研磨モジュールのうちの任意の1の研磨モジュールのキャリアローディングステーションと、複数の研磨モジュールのうちの任意の他の研磨モジュールのキャリアローディングステーションとの間で、基板を移送するための基板ハンドリングシステムをさらに含む。ここで、複数の研磨モジュールのうちの任意の1の研磨モジュールは、多段基板研磨シーケンスの第1の研磨段のために構成された第1のステーションであり、複数の研磨モジュールのうちの任意の他の研磨モジュールは、多段基板研磨シーケンスの第2の研磨段のために構成された第2のステーションである。研磨システムの幾つかの実施形態において、1つ以上のキャリアローディングステーションが、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。
幾つかの実施形態において、研磨システムが、複数の第2のステーションと、基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体と、をさらに含む。上記方法は、
(a)第1の研磨パッドに第1の基板を押し付けることと、
(b)複数の第2のステーションの利用可能なステーションを決定することと、
(c)第1の基板を複数の第2のステーションの利用可能な第2のステーションに移送することと、
(d)第2の研磨パッドに第1の基板を押し付けることと、
(e)第2の基板で、(a)~(d)を繰り返すことと、を含む。
ここで、第1の研磨パッドは、第1のステーションの研磨プラテンに載置されており、第2の研磨パッドは、利用可能な第2のステーションの研磨プラテンに載置されている。
研磨システムの幾つかの実施形態において、複数の研磨モジュールのうちの少なくとも1つが、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを含み、研磨システムが、基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体をさらに含む。本方法は、
(a)少なくとも1つの研磨モジュールの研磨プラテンに載置された研磨パッドに、第1の研磨液が存在している状態で、第1の基板を押し付けることであって、第1の基板が第1の基板キャリア内に配置されている、第1の基板を押し付けることと、
(b) (a)と並行して、少なくとも部分的に研磨された基板を第2の基板キャリアからアンロードし、研磨すべき第2の基板を第2の基板キャリア内へとロードすることを含む。
研磨システムの幾つかの実施形態において、複数の研磨モジュールが、少なくとも4つの研磨モジュールを含み、少なくとも4つの研磨モジュールのキャリアローディングステーションが一緒に、基板ハンドリング領域を画定し、基板ハンドリングシステムが、基板ハンドリング領域に配置された基板ハンドラを含み、基板ハンドラが、少なくとも4つの研磨モジュールのうちの任意の1つの研磨モジュールのキャリアローディングステーションから、少なくとも4つの研磨モジュールのうちの任意の他の研磨モジュールのキャリアローディングステーションへと基板を移送するよう配置されている。これらの実施形態のうちの幾つかでは、基板ハンドリングシステムが、少なくとも4つの研磨モジュールのうちの2つの研磨モジュールの間に配置された基板交換器をさらに含み、この2つの研磨モジュールのうちの一方のキャリアローディングステーションが、第1のキャリアローディングステーションであり、2つの研磨モジュールのうちの他方のキャリアローディングステーションが、第2のキャリアローディングステーションであり、基板交換器が、第1のキャリアローディングステーションと第2のキャリアローディングステーションとの間での基を移動することに特化されている。これらの実施形態の幾つかでは、基板交換器が、第1のキャリアローディングステーションと第2のキャリアローディングステーションとの間を、基板に揺動させるために、軸を中心として可動である。
研磨システムの幾つかの実施形態において、複数の研磨モジュールのうちの少なくとも1つの研磨モジュールの基板キャリアが、第1の基板キャリアであり、少なくとも1つの研磨モジュールが、第2の基板キャリアをさらに含み、少なくとも1つの研磨モジュールのキャリア移送システムが、同時に、第1の基板キャリアを研磨プラテンの上に配置し、第2の基板キャリアをキャリアローディングステーションの上に配置するよう構成されている。これらの実施形態の幾つかでは、複数の研磨モジュールのうちの少なくとも1つの研磨モジュールのキャリア移送システムが、キャリア支持モジュールを含む。これらの実施形態の幾つかでは、キャリア支持モジュールが、支持部材と、支持部材に結合されたキャリアプラットフォームと、キャリアプラットフォームから吊り下げられた第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアと、を含む。これらの実施形態の他の実施形態では、キャリア支持モジュールが、1つ以上の第1のモジュールフレームの天井支持体に結合されたトラックアセンブリと、トラックアセンブリに結合された複数のキャリッジと、複数のキャリッジのうちの対応するキャリッジにそれぞれ結合された第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアと、を含む。
研磨システムの幾つかの実施形態において、複数の研磨モジュールが、第1の処理領域内に配置された少なくとも2つの研磨モジュールを含む。同実施形態において、研磨システムが、第1のモジュールフレームに結合された第2のモジュールフレームをさらに含み、第2のモジュールフレームが、第2の処理領域と、第2の処理領域内に配置された研磨後洗浄システムと、を画定する。ここで、基板ハンドリングシステムが、第2の処理領域に配置された基板ハンドラを含む。2つの研磨モジュールは、基板が、自身のキャリアローディングステーションへと及び自身のキャリアローディングステーションから、基板ハンドラを用いて移送されることを可能にする構成において配置されている。これらの実施形態の幾つかでは、研磨システムが、第1の処理領域と第2の処理領域との間に配置された第3の処理領域と、第3の処理領域内に配置された1つ以上の処理システムと、をさらに含む。ここで、1つ以上の処理システムは、1つ以上の位置固有研磨モジュール、1つ以上の計測ステーション、1つ以上のバフ研磨ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。第3の処理領域内の1つ以上の処理システムは、基板が、第3の処理領域へと及び第3の処理領域から、基板ハンドラを用いて直接的に移送されることを可能にする構成において配置されている。
他の実施形態において、基板処理方法が、
(a)第1の研磨パッドに第1の基板を押し付けることを含み、ここで、第1の研磨パッドが、研磨システムの第1の研磨モジュールの研磨プラテンに載置されている。
研磨システムは、第1の研磨モジュールと、複数の第2の研磨モジュールと、を含む。第1の研磨モジュール及び第2の研磨モジュールの各個別研磨モジュールは、研磨プラテンと、キャリアローディングステーションと、を含む。第1の研磨モジュールは、多段基板研磨シーケンスの第1の研磨段のために構成されており、複数の第2の研磨モジュールはそれぞれ、多段基板研磨シーケンスの第2の段のために構成される。第1の研磨モジュール及び第2の研磨モジュールのそれぞれは、研磨プラテン、基板キャリアローディングステーション、及び、第1の研磨モジュールのキャリアローディングステーションと複数の研磨モジュールのいずれか1つと複数の第2の研磨モジュールのキャリアローディングステーションのうちの任意の1つとの間で、基板を移送するための基板ハンドリングシステムを含む。
本方法は、
(b)複数の第2の研磨モジュールの利用可能な第2の研磨モジュールを決定することと、
(c)複数の第2の研磨モジュールの利用可能な第2の研磨モジュールに第1の基板を移送することと、
(d)第2の研磨液が存在する状態で、第2の研磨パッドに第1の基板を押し付けることと、
(e)第2の基板に対して(a)~(d)を繰り返すことをさらに含む。ここで、第2の研磨パッドは、利用可能な研磨モジュールの研磨プラテンに載置されている。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、第1の研磨モジュール及び第2の研磨モジュールの各個別研磨モジュールは、研磨プラテンとキャリアローディングステーションとの間で基板キャリアを移動させるためのキャリア移送システムをさらに含む。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、第1の研磨モジュールが、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを含む。同実施形態において、本方法は、第1の研磨パッドに第1の基板を押し付けることと並行して、第2の基板を第2の基板キャリア内にロードすることをさらに含む。これらの実施形態の幾つかでは、第1の研磨モジュールのキャリア移送システムが、キャリア支持モジュールを含み、キャリア支持モジュールが、支持部材と、支持部材に結合されたキャリアプラットフォームと、キャリアプラットフォームから吊り下げられた第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアと、を含む。他の実施形態において、キャリア支持モジュールが、トラックアセンブリと、トラックアセンブリに結合された複数のキャリッジと、複数のキャリッジのうちの対応するキャリッジにそれぞれが接続された第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアと、を含む。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、第1の基板が、第1の研磨モジュールから利用可能な第2の研磨モジュールへと、それらの間に配置された専用の基板交換器を用いて移送される。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、第1の研磨モジュール及び複数の第2の研磨モジュールが、少なくとも4つの研磨モジュールを含み、少なくとも4つの研磨モジュールのキャリアローディングステーションが一緒に、基板ハンドリング領域を画定し、基板ハンドリングシステムが、基板ハンドリング領域内に配置された基板ハンドラを含み、基板ハンドラが、少なくとも4つの研磨モジュールのうちの任意の1の研磨モジュールのキャリアローディングステーションから、少なくとも4つの研磨モジュールのうちの任意の他の研磨モジュールのキャリアローディングステーションへと、基板を移送するよう配置されている。
基板処理方法の幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーションは、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む。
本開示の上述の特徴を詳細に理解できるように、上記で簡単に要約されている本開示のより詳細な説明が、実施形態を参照することによって得られ、それらの実施形態の一部が添付図面に示される。しかしながら、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることから、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を示しているにすぎず、したがって、本開示の範囲を限定すると見做すべきではないことに注意されたい。
本明細書に記載の1つ以上モジュール研磨システムにおいて複数の研磨モジュールのうちの1つ以上として使用されうる、一実施形態に係る研磨モジュールの概略的な側面図である。 線A’-A’に沿った図1Aの研磨モジュールを見下ろした断面図である。 図1A~図1Bの研磨モジュールの代替的な配置を概略的に示す。 図1A~図1Bに記載された複数の研磨モジュールを含むモジュール研磨システムの一実施形態を見下ろした概略的な断面図である。 図1A~図1Bに記載された複数の研磨モジュールを含むモジュール研磨システムの一実施形態を見下ろした概略的な断面図である。 他の実施形態に係る、図1A~図1Bに記載された複数の研磨モジュールを含むモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。 本明細書に記載のモジュール研磨システムのいずれかと共に使用されうる、一実施形態に係るモジュール間基板交換器を見下ろした概略図である。 他の実施形態に係る、図1A~図1Bに記載するような複数の研磨モジュールを含むモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。 他の実施形態に係るモジュール研磨システムを見下ろした概略図である。 図5Aに示したモジュール研磨システムの一部分の側面図である。 他の実施形態に係るモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。 一実施形態に係る、研磨モジュールの代替的な構成を示す上から見下ろした概略的な断面図である。 図2~図7に記載された研磨システムのいずれか1つ又は組み合わせと共に使用されうる、研磨モジュールの代替的な実施形態を見下ろした概略的な断面図である。 一実施形態に係る、図8Aのリニア研磨ステーションの概略的な側面図を示す。 図2~図8に記載された研磨システムのいずれか1つ又は組み合わせと共に使用されうるリニア研磨ステーションの代替的な実施形態の概略的な側面図である。 一実施形態に係る、本明細書に記載のモジュール研磨システムを用いて実施されうる基板処理方法を示す図である。 他の実施形態に係るモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。 他の実施形態に係るモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。 本明細書に記載のモジュール研磨システムの複数の研磨モジュールのうちの1つ以上として使用されうる、他の実施形態に係る研磨モジュールの概略的な側面図である。
理解が容易になるよう、可能な場合には、各図に共通する同一の要素を示すために同一の参照番号を使用した。1の実施形態の構成要素及び特徴が、更なる記載がなくとも、他の実施形態に有益に組み込まれうることが想定されている。
本開示の実施形態は、概して、半導体デバイス製造産業で使用される化学機械研磨(CMP)システムに関する。より具体的には、本明細書の実施形態は、高スループット密度化学機械研磨(CMP)モジュール、及び、当該CMPモジュールから成るカスタマイズ可能なモジュールCMPシステムに関する。
図1Aは、本明細書に記載のモジュール研磨システムの複数の研磨モジュールのうちの1つ以上として使用されうる、一実施形態に係る研磨モジュールの概略的な側面図である。図1Bは、線A’-A’に沿って切断した図1Aを見下ろした断面図である。
ここで、研磨モジュール100aが、モジュールフレーム110内に配置され、かつキャリア支持モジュール120を含んでおり、キャリア支持モジュール120は、第1のキャリアアセンブリ130aと、第2のキャリアアセンブリ130bと、を含み、ここで、キャリアアセンブリ130a、130bのそれぞれが、対応するキャリアヘッド131を含む。研磨モジュール100aは、キャリアヘッドに基板をロードし及びキャリアヘッドから基板をアンロードするためのステーション、即ちここではキャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150と、をさらに含む。本明細書の実施形態において、キャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150とは、モジュールフレーム110内に1対1対1の関係で配置されている。この1対1対1の関係、及び本明細書の記載の構成によって、少なくとも2つの基板180の同時の基板ローディング/アンローディング動作及び研磨動作が容易になり、本明細書に記載の高スループット密度基板ハンドリング方法が可能となる。
ここで、モジュールフレーム110は、垂直方向に配置された複数の支持体、即ちここでは直立支持体111と、水平方向に配置されたテーブル台112と、テーブル台112の上方に配置され、テーブル台112から間隔を置いて配置された天井支持体113と、を特徴とする。直立支持体111、テーブル台112、及び天井支持体113が一緒に、処理空間114を画定する。ここで、モジュールフレーム110は、上から見下ろすと(図1B)接地面積がほぼ矩形であり、ここで、直立支持体111の4つの個々の直立支持体111が、テーブル台112と天井支持体113の双方の4つのコーナーであって、外に向いたコーナーにそれぞれ結合されている。他の実施形態において、テーブル台112及び天井支持体113は、直立支持体111と基板ハンドリング動作との間の干渉を防止するように選択された他の適切な位置で、直立支持体111に結合されうる。他の実施形態において、モジュールフレーム110は、上から見下ろしたときに、任意の所望の設置面積の形状を含みうる。
幾つかの実施形態において、研磨モジュール100aは、モジュールフレーム110の隣り合うコーナーの間にそれぞれが垂直方向に配置された複数のパネル115(図1Bでは仮想線で示されている)であって、処理領域114を囲んで、モジュール研磨システム100の他の部分から隔離する複数のパネル115をさらに含む。同実施形態において、1つ以上のパネル115は典型的に、それを貫通して形成されたスリット状の開口部(図示せず)を有し、処理領域114内への及び処理領域114の外への基板移送に対応する。
ここで、キャリア支持モジュール120は、天井支持体113から吊り下げられており、天井支持体113の開口部を通って配置された支持シャフト121と、支持シャフト121に接続されたアクチュエータ122と、支持シャフト121に結合されかつ支持シャフト121によって支持されたキャリアプラットフォーム123と、を含む。アクチュエータ122は、支持シャフト121、ひいてはキャリアプラットフォーム123に、支持シャフト軸Aの周りを時計回り及び反時計回り方向で回転又は代替的に旋回させるために使用される。他の実施形態(図示せず)において、支持シャフト121が、テーブル台(ベース)112に取り付けられ、及び/又は、テーブル台(ベース)112から上方に延びるようテーブル台(ベース)112に結合されうる。これらの実施形態において、キャリアプラットフォーム123は、支持シャフト121の上端に結合され、配置され、及び/又はそうでなければ、支持シャフト121の上端によって支持されている。これらの実施形態において、支持シャフト121は、後述するキャリアローディングステーション140と研磨ステーション150との間の領域内に、垂直方向に配置されうる。
図示のように、キャリアプラットフォーム123が、キャリアアセンブリ130a、130bへの支持部を提供し、処理領域114内に配置された支持シャフト121の一端に結合されている。ここで、キャリアプラットフォーム123は、上面と、上面とは反対側の、テーブル台に対向する下面と、を含む。キャリアプラットフォーム123は、円筒状ディスクとして示されているが、キャリアアセンブリ130a、130bの構成要素を支持するために寸法決定された任意の適切な形状を備えうる。キャリアプラットフォーム123は典型的に、一般に使用される研磨液の腐食作用に耐えられる、アルミニウムといった比較的軽量の剛性材料から形成される。ここで、キャリアプラットフォーム123は、それを貫通して配置された複数の開口部124(図1B)を有する。幾つかの実施形態において、キャリア支持モジュール120は、キャリアプラットフォーム123の上面に載置されたハウジング125(図1Aに仮想線で図示)をさらに含む。ハウジング125は、望ましくは、研磨プロセスからの研磨液オーバースプレーが、ハウジング125によって画定された領域内のキャリアプラットフォーム123上又はキャリアプラットフォーム123の上方に配置された構成要素に接触して、腐食を引き起こすことを防止する。有益に、ハウジング125はまた、粒子を生じさせる汚染物質及び/又は他の欠陥が、ハウジング125内に含まれる構成要素から基板処理領域へと移動することを防止し、そうでなければ、スクラッチ及び/又は他の欠陥といった基板表面への損傷を引き起こす可能性がある。
図示のように、キャリアプラットフォーム123は、2つのキャリアアセンブリ、即ち第1のキャリアアセンブリ130a及び第2のキャリアアセンブリ130bのための支持体を提供し、これにより、キャリア支持モジュール120と、キャリアアセンブリ130a、130bとが、モジュールフレーム110内に1対2の関係で配置される。従って、キャリア支持モジュール120、キャリアアセンブリ130a、130b、キャリアローディングステーション140、及び研磨ステーション150は、モジュールフレーム110内に1対2対1対1の関係で配置される。幾つかの実施形態において、キャリア支持モジュール120が、第1のキャリアアセンブリ130aといった1つのキャリアアセンブリのみを支持する。幾つかの実施形態において、キャリア支持モジュール120が、第1のキャリアアセンブリ130a及び第2のキャリアアセンブリ130bといった2つ以下のキャリアアセンブリを支持する。幾つかの実施形態において、キャリア支持モジュール120は、2つのキャリアアセンブリ130a、130bを支持するよう構成される。
典型的に、キャリアアセンブリ130a、130bのそれぞれは、キャリアヘッド131、キャリアヘッド131に結合されたキャリアシャフト132、第1のアクチュエータ133及び第2のアクチュエータ134といった1つ以上のアクチュエータ、及び空気圧アセンブリ135を備える。ここで、第1のアクチュエータ133は、キャリアシャフト132に接続されており、キャリアシャフト132を各キャリア軸B又はB’の周りで回転させるために使用される。第2のアクチュエータ134は、第1のアクチュエータ133に接続されており、キャリアシャフト132を、キャリアプラットフォーム123に対する第1の位置と、当該第1の位置から径方向外側に配置された第2の位置と、の間で距離X(1)だけ揺動させるため、又は、第1の位置と第2の位置との間に配置された位置へと揺動させるために使用される。典型的に、キャリアシャフト132は基板研磨中に揺動させられて、キャリアヘッド131、及び従ってその中に配置された基板180を、研磨パッド152の内径と研磨パッド152の外径との間で掃引し、少なくとも部分的には、研磨パッド152の不均一な摩損を防止する。有利に、キャリアシャフト132の揺動によりキャリアヘッド131に与えられる直線(掃引)運動を、研磨パッド152上にキャリアヘッド131を配置するためにも利用することができ、これにより、キャリアヘッド131は、研磨液分注アーム153及び/又はパッドコンディショナアーム155の位置決めを妨害しない(図1B)。幾つかの実施形態において、直線運動は、キャリアプラットフォーム123を回転又は旋回させる前にキャリアヘッド131を軸Aに向かって後退させるために使用される。キャリアヘッド131を軸Aに向かって後退させることによって、キャリアヘッド131がキャリアローディングステーション140と研磨ステーション150との間で軸Aの周りを揺動させられるときの揺動半径がより小さくなる。このより小さな揺動半径によって有利に、追加の構成要素が望まれる場合には、研磨モジュール100に他の構成要素を追加する空間が作られる。幾つかの実施形態において、距離X(1)は、約5mmと約50mmの間である。
キャリアシャフト132は、それぞれの開口部124(図1B)を貫通して配置されており、ここで、開口部124は、キャリアプラットフォーム123を貫通して配置された径方向スロットである。典型的に、アクチュエータ133及び134が、キャリアプラットフォーム123の上方に配置されており、キャリアプラットフォーム123及びハウジング125によって画定された領域内に密閉されている。キャリアヘッド131が基板研磨位置から基板ローディング位置又はアンロード位置へと動かされたときに、キャリアプラットフォーム123の開口部124の各位置、及び開口部124を貫通して配置されたキャリアシャフト132の位置によって、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)が決定される。キャリアヘッド131の揺動半径R(1)は、本明細書に記載のモジュール研磨システム内の研磨モジュール100a間の最小間隔と、研磨プロセスに対してエクスシトゥ(ex-situ)であり、すなわち研磨プロセスと同時に行われない処理モジュール内でのプロセスを実行する能力と、を決定しうる。
幾つかの実施形態において、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)は、研磨すべき基板の直径の約2.5倍以下であり、例えば、研磨すべき基板の直径の約2倍以下、例えば、研磨すべき基板の直径の約1.5倍以下などである。例えば、直径300mmの基板を研磨するよう構成された研磨モジュール100aについて、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)は、約750mm以下とすることができ、例えば、約600mm以下、又は約450mm以下である。他のサイズの基板を研磨するよう構成された研磨モジュールについて、適切なスケーリングが利用されうる。キャリアヘッド131の揺動半径R(1)は、キャリアプラットフォーム123の揺動半径R(2)より大きくてよく、小さくてよく、又は揺動半径R(2)と同じであってよい。例えば、幾つかの実施形態において、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)は、キャリアプラットフォーム123の揺動半径R(2)以下である。
ここで、各キャリアヘッド131は、キャリアシャフト132を貫通して配置された1つ以上の導管(図示せず)を介して、空気圧アセンブリ135に流体接続されている。本明細書では「流体接続された(fluidly coupled)」という用語は、2つ以上の要素が直接的又は間接的に接続しており、これにより、当該2つ以上の要素が流体連通し、すなわち、それらの間を流体が直接的又は間接的に流れられることを指している。典型的に、空気圧アセンブリ135は、回転ユニオン(図示せず)を利用してキャリアシャフト132に流体接続しており、この回転ユニオンによって、空気圧アセンブリ135は、キャリアヘッド131がその下で回転する間、キャリアプラットフォーム123に対して固定の位置に留まることが可能となる。空気圧アセンブリ135は、キャリアヘッド131、例えば、キャリアヘッド131内に配置された1つ以上のチャンバ(図示せず)に、加圧されたガス及び/又は真空を提供する。他の実施形態において、本明細書に記載の空気圧アセンブリ135の構成要素によって実行される1つ以上の機能が、電気機械的構成要素、例えば電気機械アクチュエータによって実行されてもよい。
キャリアヘッド131はしばしば、キャリアヘッド131の他の構成要素と共に、その中に配置されたチャンバを画定しうる1つ以上の可撓性構成要素、例えばブラダー、ダイアフラム、又は膜層(図示せず)等を特徴とする。キャリアヘッド131の可撓性構成要素、及びそれにより画定されるチャンバは、基板研磨動作と、基板ローディング及びアンロード動作との双方のために有用である。例えば、1つ以上の可撓性構成要素によって画定されたチャンバに加圧して、キャリアヘッドの構成要素を基板の裏面に押し付けることにより、キャリアヘッド内に配置された基板を研磨パッドに向かって押し付けることができる。研磨が完了したときに、又は基板ローディング動作中に、同じ又は異なるチャンバに真空を適用して、基板の裏面に接触する膜層に上方への撓みを生じさせることによって、基板をキャリアヘッドに真空チャックさせることができる。膜層の上方への撓みによって、膜と基板との間に低圧ポケットが形成され、これにより、基板がキャリアヘッド131に真空チャックされる。基板がキャリアヘッド131からキャリアローディングステーション140内へとアンロードされる基板アンローディング動作の間には、加圧されたガスがチャンバに導入されうる。チャンバ内の加圧されたガスによって、膜の下方への撓みが引き起こされ、基板がキャリアヘッド131a、131bからキャリアローディングステーション140内へと放出される。
ここで、キャリアローディングステーション140は、凹所141と、凹所141内に配置されたリフト部材142と、リフト部材142に接続されたアクチュエータ143とを含むロードカップである。幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーション140は、脱イオン水といった洗浄液を提供する液体源144に接続されており、この洗浄液は、基板研磨の前及び/又は基板研磨の後に基板180及び/又はキャリアヘッド131から残留研磨液を除去するために使用されうる。典型的に、基板180は、「フェースダウン(face down)」の向きで、すなわち、デバイス側ダウンの向きでキャリアローディングステーション140内にロードされる。したがって、リフト部材142の表面との接触による基板のデバイス側面への損傷を最小に抑えるために、リフト部材142は、しばしば環状基板接触表面を含み、この環状基板接触表面は、その外周で又はその外周の一部で基板180を支持する。他の実施形態において、リフト部材142が、複数のリフトピンを含み、この複数のリフトピンは、その外周の近傍で又はその外周で基板180に接触するよう配置されている。基板180が一旦キャリアローディングステーション140内にロードされると、アクチュエータ143が、リフト部材142、及びこれにより基板180を、その上方に配置されたキャリアヘッド131に向かってZ方向に移動させて、キャリアヘッド131に真空チャックさせるために使用される。次いで、キャリアヘッド131が、基板180を研磨できるように研磨ステーション150へと動かされる。
他の実施形態において、キャリアローディングステーション140は、基板を研磨ステーションで処理する前及び/又は処理した後に基板をバス研磨し、例えば軟研磨するために使用できるバフ研磨プラテンを特徴とする。上記実施形態の幾つかでは、バフ研磨プラテンが、垂直方向、すなわちZ方向に移動可能であり、基板移送を利用するキャリアローディングステーションとの基板移送のための空間を作り、及び/又はキャリアヘッド131との間の基板移送を容易にする。幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーション140は、例えば、基板が研磨ステーション150で処理される前及び/又は処理された後に基板の周縁の近傍の領域から材料を除去するための、エッジ補正ステーションとしてさらに構成される。幾つかの実施形態において、キャリアローディングステーション140は、計測ステーション及び/又は欠陥検査ステーションとしてさらに構成され、この計測ステーション及び/又は欠陥検査ステーションは、研磨前及び/又は研磨後に、基板上に配置された材料層の厚さを測定するために、研磨後に基板を検査して材料層がそのフィールド表面から除去されたかどうか判定するために、及び/又は、研磨前及び/又は研磨後に、基板表面の欠陥を検査するために使用されうる。同実施形態において、基板は、さらなる研磨のために研磨パッドに戻されてよく、及び/又は、計測ステーション及び/又は欠陥検査ステーションを用いて得られた測定又は表面検査の結果に基づいて、異なる基板処理モジュール又はステーション、例えば異なる研磨モジュール100に案内されてよく、又はLSPモジュール230に案内されてよい。
ここで、キャリアローディングステーション140の中心Cを通って配置された垂直線が、円形基板180(例えば、上から見下ろしたシリコンウェハ)の中心と同一直線上にある。図示のように、基板180がその上に配置されたキャリアヘッド131にロードされ又はそこからアンロードされているときに、中心Cは軸線B又はB’と同一直線上にある。他の実施形態において、基板180がキャリアヘッド131内に配置されているときに、基板180の中心Cがシャフト軸Bからずれてよい。
研磨ステーション150は、プラテン151と、研磨パッド152と、研磨液分注アーム153と、研磨液分注アーム153に接続されたアクチュエータ154と、パッドコンディショナアーム155と、パッドコンディショナアーム155の第1の末端に接続されたアクチュエータ156と、パッドコンディショナ157と、を特徴とする。パッドコンディショナ157は、第1の末端から遠位にあるパッドコンディショナアーム155の第2の末端に結合されている。視覚的に雑然とすることを低減するために、研磨液分注アーム153と、パッドコンディショナアーム155と、研磨液分注アーム153、パッドコンディショナアーム155にそれぞれが接続されたアクチュエータ154、156と、パッドコンディショナ157とは、図1Aには示されていないが、図1Bには示されている。他の実施形態において、研磨液分注アーム153が、研磨プラテン151の回転中心に対して固定位置に配置され、すなわち、プラテン軸Dに対して固定位置に配置されうる。幾つかの実施形態において、研磨液分注アーム153は湾曲していてよく、これにより、キャリアヘッド131が支持シャフト軸Aの周りを揺動するときに、キャリアヘッド131との干渉が回避される。
ここで、研磨ステーション150は、フェンス158(図1Aに断面が示されている)をさらに含み、このフェンス158は、研磨プラテン151を取り囲んでおり、かつ研磨プラテン151から離間して排水盆159を画定する。研磨液、及び研磨液副生成物が排水盆159の中に集められ、そこから、排水盆159と流体連通する排水路160を通って除去される。他の実施形態において、フェンス158が、研磨プラテン151の各部分の周りに、又は当該各部分の上方に部分的に配置された1つ以上の区分を含んでよく、及び/又は、キャリアローディングステーション140と研磨ステーション150との間に配置された1つ以上の区分を含んでよい。ここでは、プラテン151は、プラテン151の中心を垂直方向に貫通するプラテン軸Dの周りを回転可能である。ここでは、研磨ステーション150は単一のプラテン151を特徴とし、これにより、キャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、プラテン151とが、1対1対1の関係で配置される。
典型的に、キャリア支持モジュール120及び研磨ステーション150は、研磨モジュール100aの設置面積を最小化するよう配置されている。例えば、一実施形態において、支持シャフト軸Aとプラテン軸Dとの間の距離X(2)は、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)の2.5倍以下であり、例えば、キャリアヘッドの揺動半径R(1)の2倍以下、1.5倍以下、又は1.25倍以下である。
ここで、研磨液分注アーム153が、研磨パッドの中心で又はその近傍で、すなわち、研磨パッドを貫通して配置されたプラテン軸Dの近傍で研磨液を分注するよう構成される。分注された研磨液は、プラテン151の回転により研磨液に与えられた遠心力によって、プラテン151の中心から径方向外側へと分配される。例えば、ここでは、アクチュエータ154が、研磨液分注アーム153の第1の末端に接続されており、軸Eを中心として研磨液分注アーム153を動かすために使用され、これにより、研磨液分注アーム153の第2の末端が、プラテン151、及びプラテン151に載置された研磨パッド152の上又はその近傍で位置決めされうる。
パッドコンディショナアーム155は、アクチュエータ156に接続された第1の末端と、パッドコンディショナ157に接続された第2の末端と、を含む。アクチュエータ156が、第1の末端を貫通して配置された軸Fを中心としてパッドコンディショナ157を揺動させ、同時に、パッドコンディショナ157を、その下に配置された研磨パッド152の表面に向かって押し付ける。パッドコンディショナ157は典型的に、研磨パッド152の研磨面を研磨し若返りさせるために使用される、ブラシ、又は、固定された研磨コンディショナ、例えばダイヤモンド埋め込みディスクのうちの1つである。
ここで、パッドコンディショナ157は、プラテン151、及びこれにより研磨パッド152が、その下で回転している間に、研磨パッド152に押し付けられながら、研磨パッド152の外径から研磨パッド152の中心へと、若しくは当該中心の近傍へと前後に掃引される。パッドコンディショナ157は、インシトゥ(in-situ)コンディショニングのために、すなわち基板研磨と同時に使用され、エクスシトゥ(ex-situ)コンディショニングのために、すなわち基板研磨の間の期間に使用され、又は、その双方のために使用される。典型的に、パッドコンディショナ157は研磨パッド152に対して、これらの間の潤滑をもたらす液体、例えば研磨液又は脱イオン水等がある状態で押し付けられる。液体が、プラテン軸Dの付近の研磨パッド152に、研磨液分注アーム153をその上に位置決めすることによって分注される。典型的に、キャリア支持モジュール120と研磨ステーション150とは、キャリアヘッド131の揺動半径R(1)が研磨液分注アーム153又はパッドコンディショナ157の一方又は双方の揺動経路内に存在しないように、配置される。本構成は有利に、以下でさらに記載するように、キャリア支持モジュール120がキャリアローディング位置と基板研磨位置との間でキャリアヘッド131を旋回させる間に、研磨パッド152のエクスシトゥ(ex-situ)コンディショニングを可能にする。
典型的に、キャリア支持モジュール120、キャリアアセンブリ130a、130b、キャリアローディングステーション140、及び研磨ステーション150は、研磨モジュール100aのクリーンルームの設置面積を望ましくは最小にする構成において配置されている。ここでは、キャリア支持モジュール120が、第1の処理モード又は第2の処理モードのうちの1つのモードにおいて、かつそれから規定される第1の平面G及び第2の平面G’(平面Gは、図1B及び図1Cに図示、平面G’は図1Cに図示)に配置されたときの、キャリアヘッド131と、キャリアローディングステーション140と、プラテン151との相対的位置を利用して、上記構成の説明を行う。
図1A~図1Bでは、キャリア支持モジュール120が、第1の処理モードにおいて配置されている。第1の処理モードでは、第1のキャリアアセンブリ130aがプラテン151の上方に配置されており、第2のキャリアアセンブリ130bがキャリアローディングステーション140の上方に配置されている。すなわち、第1の処理モードでは、第2のキャリアアセンブリ130bのキャリアヘッド131が、キャリアローディングステーション140の上方に配置されており、キャリアローディングステーション140への基板のローディング及びキャリアローディングステーション140からの基板のアンローディングが可能となる。第2の処理モード(図示せず)では、キャリアプラットフォーム123が、支持シャフト軸Aの周りを180°の角度θの分だけ回転又は旋回させられ、第1のキャリアアセンブリ130aと第2のキャリアアセンブリ130bとの相対的位置が逆になる。すなわち、第2の処理モードでは、第2のキャリアアセンブリ130bのキャリアヘッド131が、キャリアローディングステーション140の上方に配置され、キャリアローディングステーション140への基板のローディング及びキャリアローディングステーション140からの基板のアンローディングが可能となる。
ここで、キャリア支持モジュール120と研磨ステーション150との相対的位置を、図1B及び図1Cに示す第1の平面G及び第2の平面G’を参照しながら説明する。第1の平面Gは、プラテン151の、典型的に水平なパッド取付面に直交する垂直面であり、支持シャフト軸A、及びキャリアローディングステーション140の垂直中心Cによってさらに規定される。典型的に、キャリアシャフト軸B及びB’は、キャリア支持モジュール120が第1の処理モード又は第2の処理モードのいずれかで配置されるときには、第1の平面G内に配置されることになる。図1Bに示すように、支持シャフトAと、垂直中心Cと、プラテン軸Dとは互いに同一平面上にあるため、一緒に第1の平面Gを規定する。
他の実施形態において、プラテン軸Dが、第1の平面Gからずれており、これにより、支持シャフト軸Aと共に第2の平面G’を形成する。第2の平面G’は、図1Cに概略的に示されている。同実施形態において、キャリア支持モジュール120が第1の処理モード又は第2の処理モードのいずれかで配置されているときには、第1の平面Gと第2の平面G’とは典型的に、45°以上の角度θ(2)を形成し、角度θ(2)は、例えば60°以上、75°以上、90°以上であり、例えば、95°以上である。
有利に、図1A~図1Cに記載された研磨モジュール100aは、その代替的な実施形態、及びその代替実施形態の組み合わせを含めて、高スループット密度カスタマイズ可能モジュール研磨システムへの後の統合のために独立して製造されうる。研磨モジュール100aを用いて形成されうるカスタマイズ可能なモジュール研磨システムの例が、図2~図7で提供される。
図2Aは、一実施形態に係る、図1A~図1Cに記載の複数の研磨モジュールを備えるモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。ここで、モジュール研磨システム200aは、第1の部分220と、第1の部分220に連結された第2の部分205と、を特徴とする。第2の部分205は、2つの研磨モジュール100a、100bを含み、この2つの研磨モジュール100a、100bは、直立支持体111を含むフレーム110と、共有のテーブル台112と、共有の天井支持体113と、を共有する。他の実施形態において、研磨モジュール100a、100bのそれぞれは、第2の部分205を形成するように互いに結合された個々のフレーム110(図1A~図1Bに図示)をそれぞれ含む。
研磨モジュール100a、100bのそれぞれは、図1A~図1Cに示し記載したように、1対1対1の関係で配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150と、を特徴とする。各研磨モジュール100a、100bの研磨ステーション150のそれぞれは、1つのプラテン151を特徴とし、これにより、各研磨モジュール100a、100bのそれぞれは、図1A~図1Cに示し記載したように、1対1対1の関係で配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、プラテン151とを含む。
典型的に、研磨モジュール100bは、図1A~図1Cに記載の研磨モジュール100aの実施形態と実質的に同様であり、その代替的な実施形態、又はその代替的な実施形態の組合せを含みうる。例えば、幾つかの実施形態において、2つの研磨モジュールのうちの一方、例えば研磨モジュール100aが、より長い材料除去研磨プロセスを支援するよう構成され、他方の研磨モジュール、例えば100bが、より短い材料除去後バフ研磨プロセスを支援するよう構成されている。同実施形態において、研磨モジュール100a上で処理された基板は、次いで研磨モジュール100bに移送される。より短い材料除去後バフ研磨プロセスは、しばしば、スループットを制限するプロセスであり、当該プロセスは、図1A~図1Cに記載のスループットを増大させる2つのキャリアアセンブリ130a、130bの構成から利益を得るであろう。したがって、幾つかの実施形態において、モジュール研磨システム内の1つ以上の基板研磨モジュールが、1つのキャリアアセンブリ130a又は130bを含んでよく、その一方で、モジュール研磨システム内の他の研磨モジュールが、2つのキャリアアセンブリ130a及び130bを含む。
ここで、研磨モジュール100a、100bは並置構成において配置されており、ここでは、それらの第1の平面Gが、互いに略平行又は実質的に平行であり、例えば、平行から30°の範囲内で互いに平行であり、平行から20°の範囲内で互いに平行であり、又は、平行から10°の範囲内で互いに平行である。ここで、研磨モジュール100a、100bのそれぞれは、第1の部分220「の方に向いている」。本明細書では、研磨モジュールは、キャリア支持モジュール120及びキャリアローディングステーション140が、モジュール研磨システム200aのコンポーネント又は一部分により近く、研磨ステーション150がより遠く離れているときには、当該モジュール研磨システム200aのコンポーネント又は一部分「の方に向いている」。例えば、図2Aでは、研磨モジュール100a、100bのキャリア支持モジュール120及びキャリアローディングステーション140(図1Aに図示)は、研磨ステーション150よりも第1の部分220に近い。
図2Bに示すような他の実施形態において、研磨モジュール100a、100bは、第1の部分220とは「反対を向く(face away)」よう配向されている。本明細書では、研磨モジュールは、研磨ステーション150がモジュール研磨システムのコンポーネント又は一部分により近く、キャリア支持モジュール120がより遠く離れているときには、当該モジュール研磨システムのコンポーネント又は一部分とは「反対を向いて」いる。研磨モジュール100a、100bが第1の部分とは反対を向くよう配向された幾つかの実施形態において、基板のハンドリングを容易にするために第3のロボット314を使用することが望ましいこともある。本実施形態では、第1の部分220からの基板180が、第2のロボット226によって移送ステーション216にロードされる。次いで、基板180が、第3のロボット314によって移送ステーション216からピックアップされて、キャリアローディングステーション140のうちの1つに移動させられる。
典型的に、第1の部分220は、複数のシステムローディングステーション222、1つ以上の基板ハンドラ、例えば、第1のロボット224及び第2のロボット226、1つ以上の計測ステーション228、1つ以上の位置固有研磨(LSP)モジュール230、及び、1つ以上のポストCMP洗浄システム232、のうちの1つ又はこれらの組合せを含む。LSPモジュール230は典型的に、研磨される基板の表面積よりも小さな表面積を有する研磨部材(図示せず)を用いて、基板表面の一部分のみ研磨するよう構成されている。LSPモジュール230は、基板が研磨モジュール内で研磨された後で手を入れるために、例えば、基板の比較的小さな部分から付加的な材料に除去するためにしばしば使用される。幾つかの実施形態において、1つ以上のLSPモジュール230が、研磨モジュール100a、100bの一方の代わりに、第2の部分205内に含まれてよい。
他の実施形態において、1つ以上のLSPモジュール230が、本明細書に記載のモジュール研磨システム内に、任意の他の所望の構成において配置されうる。例えば、1つ以上のLSPモジュール230が、第1の部分220と第2の部分205との間、本明細書に記載の構成のいずれかにおいて隣り合って配置された研磨モジュール100a~100iの間、及び/又は、本明細書に記載の第2の部分のいずれかの末端の近傍に配置されてよく、各第2の部分の上記末端は、第1の部分からは遠位である。幾つかの実施形態において、モジュール研磨システムが、LSPモジュール230について上述した構成のいずれかにおいて配置されうる1つ以上のバフ研磨モジュール(図示せず)を含んでよい。幾つかの実施形態において、第1の部分220が、第2のロボット226の両側に配置されうる少なくとも2つのポストCMP洗浄システム232を特徴とする。
ポストCMP洗浄システムは、基板180からの残留研磨液及び研磨副産物の除去を促進し、ブラシ又はスプレーボックス234及び乾燥ユニット236のいずれか1つ又はこれらの組合せを含みうる。第1のロボット224及び第2のロボット226は、第2の部分205と第1の部分220との間で、これらの様々なモジュール間、ステーション間、及びシステム間を含めて、基板180を移送するために組み合わせて使用される。例えば、ここでは、第2のロボット226は、各研磨モジュール100a、100bのキャリアローディングステーション140へと、及び当該キャリアローディングステーション140から、及び/又は、研磨モジュール100a、100b間で基板を移送するために少なくとも使用される。
本明細書の実施形態において、モジュール研磨システム200の動作は、システムコントローラ270によって指示される。システムコントローラ270は、プログラム可能な中央処理装置(CPU:central processing unit)271を含み、このCPU271は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ)272、及びサポート回路273と共に動作可能である。サポート回路273は従来ではCPU271に接続されており、モジュール研磨システム200の様々な構成要素の制御を促進するためにモジュール研磨システム200の様々な構成要素に接続された、キャッシュ、クロック回路、入力/出力サブシステム、電源等、及びこれらの組み合わせを含む。CPU271は、処理システムの様々な構成要素及びサブプロセッサを制御するために産業用設定で使用される任意の形態の汎用コンピュータプロセッサのうちの1つであり、例えば、プラグラム可能な論理制御装置(PLC:programmable logic controller)である。CPU271に接続されたメモリ272は非一過性であり、典型的に、1つ以上の容易に入手可能なメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)、フロッピーディスクドライブ、ハードディスク、又は、任意の他の形態のローカル若しくは遠隔のデジタルストレージ)である。
典型的に、メモリ272は、命令を含む非一過性のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、不揮発性メモリ)の形態をしており、命令は、CPU271によって実行されると、モジュール研磨システム200の動作を促進する。メモリ272内の命令は、本開示の方法を実現するプログラムといった、プログラム製品の形態をしている。プログラムコードは、幾つかの異なるプログラミング言語のうちの任意の1つに適合しうる。一例において、本開示が、コンピュータシステムと共に使用するためのコンピュータ可読記憶媒体に格納されたプログラム製品として実現されうる。プログラム製品のプログラムが、(本明細書に記載の方法を含む)実施形態の機能を規定する。
例示的な非一過性のコンピュータ可読記憶媒体は、(i)情報が永続的に格納されうる書込み不能な記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブより読み出し可能なCD-ROMディスク、フラッシュメモリ、ROMチップ、又は任意の種類のソリッドステート不揮発性半導体メモリ素子といった、コンピュータ内の読出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が格納される書き込み可能な記憶媒体(例えば、ディスケットドライブ若しくはハードディスクドライブ内のプロッピィディスク、又は任意の種類のソリッドステートランダムアクセス半導体メモリ)を含むが、これらに限定されない。このようなコンピュータ可読記憶媒体は、本明細書に記載の方法の機能を指示するコンピュータ可読命令を保有しているときには、本開示の実施形態となる。幾つかの実施形態において、本明細書に記載の方法、又はその一部は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuits)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate array)、又は他の種類のハードウェア実装によって実行される。幾つかの他の実施形態において、本明細書に記載の基板処理方法及び/又は基板ハンドリング方法は、ソフトウェアルーチン、ASIC、及び/又は他の種類のハードウェア実装の組み合わせによって実行される。1つ以上のシステムコントローラ270が、本明細書に記載の様々なモジュール研磨システムのうちの1つ又は任意の組み合わせと共に使用され、及び/又は、上記モジュール研磨システムの個々の研磨モジュールと共に使用されうる。
図3Aは、一実施形態に係る、代替的な構成において配置された複数の研磨モジュールを含むモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。図3Bは、本明細書に記載のモジュール研磨システムのうちの任意の1つ又は組み合わせと共に使用されうるモジュール間基板交換器350の概略図である。モジュール研磨システム300は、第1の部分320と、第1の部分320に連結された第2の部分305と、を特徴とする。第1の部分320は、図2に記載された第1の部分220と実質的に同じであってよく、その特徴又は代替的な実施形態のいずれか1つ又は組み合わせを含む。
ここで、第2の部分305は、4つの研磨モジュール100a~100d、天井支持体(図1に記載の天井支持体113など)から吊り下げられた第3のロボット314、及び移送ステーション216を特徴とする。研磨モジュール100c、100dが、第1の部分320とは反対を向いた並置構成において配置されている。例えば、図3では、対応する研磨モジュール100c、100dのそれぞれの研磨ステーション150が、キャリア支持モジュール120及びキャリアローディングステーション140よりも第1の部分320に近い。
ここでは、研磨モジュール100c、100dは、研磨モジュール100a、100bに関して図2aで上述したようなフレーム110を共有している。幾つかの実施形態において、個別研磨モジュールのそれぞれが、対応するフレーム内に1対1の構成において配置されており、個別フレームが、本明細書に記載のモジュール研磨システムのいずれかで説明した第2の部分を形成するよう、互いに結合されている。他の実施形態において、単一のフレームが、2つ以上の研磨モジュール、3つ以上の研磨モジュール、4つ以上の研磨モジュール、5つ以上の研磨モジュール、又は6つ以上の研磨モジュールを支持するために使用されうる。幾つかの実施形態において、異なる数の研磨モジュールをそれぞれが支持する個別フレームが、本明細書に記載のモジュール研磨システムのいずれか1つ又は組み合わせを形成するよう、互いに結合されうる。例えば、2つの研磨モジュールを支持する個別フレームは、所望の研磨システム構成を実現するために、1つの研磨モジュールをそれぞれが支持する2つの個別フレームと結合されてよく、2つのモジュールを支持する他の個別フレームと結合されてよく、及び/又は、4つ以上の研磨モジュールを支持する個別フレームと結合されてよい。
本実施形態において、研磨モジュール100a、100bは、研磨モジュール100c、100dによって第1の部分320から離間している。研磨モジュール100a、100bは、研磨モジュール100c、100dの方を向くよう並置構成において配置されており、これらの間の基板移送領域が定められる。第3のロボット314は、上記基板移送領域内に配置されており、研磨モジュール100a~100dのそれぞれについて、キャリアローディングステーション140(図1Aに図示)へのアクセスを促進にする。移送ステーション216が、第2のロボット226と第3のロボット314との間の領域に配置されている。
典型的に、第1の部分320からの基板180が、第2のロボット226によって移送ステーション216内にロードされる。次いで、基板180が、第3のロボット314によって移送ステーション216からピックアップされて、キャリアローディングステーション140のうちの1つに移動させられる。幾つかの実施形態において、研磨モジュール100a~100dのうちの1つ以上が、図2Aに記載した材料除去プロセス及び材料除去後バフ研磨プロセスといった、様々な研磨プロセスのために構成される。同実施形態において、基板180を移送ステーション216に戻して第2のロボット226によってピックアップする前に、第3のロボット314を使用して基板180を研磨モジュール100a~100d間で移送することができる。
ここでは、研磨モジュール100a、100b間の配置に関して上述したように、研磨モジュール100c、100dは、これらの第1の平面Gが互いに略平行である構成において配置されている。研磨モジュール100c、100dのそれぞれは、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150とを特徴とする。各研磨モジュール100c、100dの研磨ステーション150のそれぞれは、1つのプラテン151を特徴とし、これにより、各研磨モジュール100cのそれぞれが、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、研磨プラテンとを含む。典型的に、研磨モジュール100c、100dは、上述の研磨モジュール100a、100bと実質的に同様であり、その特徴の代替的な実施形態、又は代替的な実施形態の組合せを含む。幾つかの実施形態において、研磨モジュール100a~100dの1つ以上の代わりに、1つ以上のLSPシステム230が、第2の部分305内に含められうる。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載のモジュール研磨システムは、図3A~図3Bに示すモジュール間基板交換器350のような、研磨モジュール間及び/又は他の基板処理モジュール間で基板を移動させることに特化された基板交換器をさらに含む。図3Aでは、モジュール間基板交換器350は、隣り合う研磨モジュール間、例えば、研磨モジュール100aと100cの間、及び研磨モジュール100bと100dの間に配置されている。幾つかの実施形態において、1つ以上のモジュール間基板交換器350を使用して、研磨モジュール100と、LSPモジュール230又はバフ研磨モジュール(図示せず)といった異なる種類の基板処理モジュールと、の間の比較的迅速な基板移送を促進することができる。同実施形態において、各モジュール間基板交換器350は、研磨モジュール100と、当該研磨モジュール100の隣に配置された異なる種類の基板処理モジュールと、の間に配置される。
図3Bでは、モジュール間基板交換器350が、2つの隣り合う研磨モジュールの間、例えば、図3Aに示す研磨モジュール100a及び100cのキャリアローディングステーション140の間に配置されている。ここで、モジュール間基板交換器350は、旋回アーム352と、アクチュエータ354と、エンドエフェクタ356と、を特徴とする。アクチュエータ354は、旋回アーム352の第1の末端に接続されており、エンドエフェクタ356は、旋回アーム352の第2の末端に接続されている。アクチュエータ354は、エンドエフェクタ356と、従ってその上に配置された基板180とを軸Hを中心として揺動させるために使用される。典型的に、エンドエフェクタ356は、キャリアローディングステーション140間で基板180を移動させるときに基板180をエンドエフェクタ356にしっかりと保持するために使用しうる真空(図示せず)に接続されている。
幾つかの実施形態において、アクチュエータ354が、基板のハンドリングをさらに容易にするために、Z方向に移動可能でありうる。モジュール間基板交換器350は有利に、例えばマルチプラテン研磨プロセスにおいてモジュール間基板移送を促進することによって、他の基板ハンドラ(ロボット)への負担を追加することなく、及び/又は基板ハンドラが解放されるのを待つ追加的な遅延無く、より高い基板処理スループットをもたらす。換言すれば、モジュール間基板交換器350は、そうでなければ他の基板ハンドラ(ロボット)が実行する必要があるであろう連続的な移動の数を減らすことによって、本明細書に記載のモジュール研磨システムの基板処理スループット全体を改善するために使用されうる。
図4は、一実施形態に係る、代替的な構成において配置された複数の研磨モジュールを備えるモジュール研磨システムを見下ろした概略的な断面図である。モジュール研磨システム400は、第2の部分405に連結された第1の部分420を含む。第1の部分420は、先に図2~図3でそれぞれが記載された第1の部分220、320と実質的に同じであってもよく、それらの特徴又は代替的な実施形態のいずれか1つ又は組み合わせを含む。
ここで、第2の部分405は、研磨モジュール100a~100f、第3のロボット314、移送ステーション316(以下、第1の移送ステーション316)、天井支持体(図1Aに記載された天井支持体113等)から吊り下げられた第4のロボット414、及び第2の移送ステーション416を特徴とする。ここで、研磨モジュール100a~100d、第1移送ステーション316、及び第3ロボット314は、図3に示し記載した構成において配置されている。研磨モジュール100e、100fは、研磨モジュール100a、100bのフレーム110に結合された研磨モジュール100a、100bに関して上述したようなフレーム110を共有している。研磨モジュール100e、100fは、研磨モジュール100a、100b間の配置に関して上述したように、これらの第1の平面Gが互いに略平行である構成において配置されている。研磨モジュール100e、100fはそれぞれ、研磨モジュール100a、100bの方を向いている。第4のロボット414が、研磨モジュール100a、100b及び研磨モジュール100e、100fによって画定される領域内に配置されている。第2の移送ステーション416が、第3のロボット314と第4のロボット414との間に配置されている。
図5Aは、他の実施形態に係るモジュール研磨システムを見下ろした概略的な図である。図5Bは、図5Aに示したモジュール研磨システムの一部分の側面図である。ここで、モジュール研磨システム500は、第1の部分520とリニア基板ハンドリングシステム530とに連結された第2の部分505を特徴とする。リニア基板ハンドリングシステム530は、第2の部分505における高スループット基板ハンドリングを促進する。第1の部分520は、図2~図4にそれぞれ記載した第1の部分220、320、420のいずれか1つと実質的に同じであってよく、それらの特徴、若しくは特徴の代替的な実施形態のいずれか1つ又は組み合わせを含む。
第2の部分505は、(図5Bに示され、ラベル付けされた)複数のモジュールフレーム510であって、研磨モジュール100g、100hの対をそれぞれが含む複数のモジュールフレーム510を特徴とする。各モジュールフレーム510は、複数の直立支持体511と、水平方向に配置されたテーブル台512と、テーブル台512の上方に配置され、テーブル台512から間隔を置いて配置された天井支持体513(図5Bに図示)と、を特徴とする。直立支持体511、テーブル台512、及び天井支持体513が一緒に、処理空間514を画定する。
ここで、研磨モジュール100g、100hのそれぞれは、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150とを特徴とする。各研磨モジュール100g、100hの研磨ステーション150のそれぞれが、1つのプラテン151を特徴とし、これにより、研磨モジュール100g、100hのそれぞれが、1対1対1の関係で配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、プラテン151と、を含む。典型的に、研磨モジュール100g、100hは、上述の研磨モジュール100a~100fと実質的に同様であり、その特徴の代替的な実施形態、又は代替的な実施形態の組合せを含む。
ここで、対になった研磨モジュール100g、100hのそれぞれは、リニア基板ハンドリングシステム530を用いた基板のハンドリングを促進するために、処理領域514内で互いに向かい合って配置されている。図示のように、モジュールフレーム510内の研磨モジュール100g、100hのそれぞれは、研磨モジュール100gの平面Gが研磨モジュール100hの平面Gと実質的に同一平面上にあるように、互いに位置合わせされる。他の実施形態において、対になった研磨モジュール100g、100hは、研磨モジュールの平面Gが、平行又は実質的に平行になるように、例えば平行から約10°の範囲内で平行になるように、互いにずれていてよい。
ここで、リニア基板ハンドリングシステム530は、例えばトラック、レール、又はベルトといったリニア部材532と、リニア部材532上に可動に配置され又は当該リニア部材532に可動に接続された1つ以上のシャトル534と、を特徴とする。リニア部材532は、第2の部分505の第1の末端から、当該第1の末端とは反対側にある第2の部分505の第2の末端の近傍の位置まで延びている。ここで、第1の末端は、第1の部分520に近接している。典型的に、リニア基板ハンドリングシステム530は、第2のロボット226と第2の部分505との間の領域内に配置され第1の部分520からシャトル534への基板180の移送を促進にする1つ以上の基板移送ステーション536をさらに含む。ここで、シャトル534は、移送ステーション536から基板を回収するために使用される1つ以上のアーム538(図5Bに図示)を含む。
1つ以上の基板180が移送ステーション536から一旦取り出されると、シャトル534がリニア部材532に沿って移動し、基板180のそれぞれを、研磨モジュール100g、100hの所望のキャリアローディングステーション140内に配置する。幾つかの実施形態において、基板180の少なくとも一部が、当該基板180が所望のキャリアローディングステーション140に移動させられるときに、キャリアローディングステーション140と、その上に配置された各キャリアヘッド131と、の間を通過する。本構成によって、有利に、1つ以上の固定位置ロボットを使用するモジュールシステム内よりも、研磨モジュール100g、100h間で比較的近くに近づけて配置することが可能となる。例えば、幾つかの実施形態において、一対の研磨モジュール100g、100hのキャリアローディングステーション140間の距離X(3)が、研磨すべき基板の直径の8倍以下、例えば、研磨すべき基板の直径の7倍以下、6倍以下、例えば、5倍未満である。幾つかの実施形態において、一対の研磨モジュール100g、100hの支持シャフト軸A間の間隔が、研磨すべき基板の直径の5倍以下である。例えば、300mmの基板を研磨するよう構成されたモジュール研磨システムの場合、一対の研磨モジュール100g、100hの支持シャフト軸A間の間隔は1500mm以下である。
幾つかの実施形態において、リニア基板ハンドリングシステム530は、テーブル台512の下方に配置された基板戻り経路540(図5Bに部分的に図示)をさらに含む。基板戻り経路540は、1つ以上のエレベータ542といった、第2の部分505の第2の末端の近傍に配置された1つ以上のアセンブリと、テーブル台512の下方に配置されたトラック、レール、又はベルトといった第2のリニア部材544と、リニア部材544上に配置又は結合された第2のシャトル546と、を含む。典型的に、基板180が一旦第2の部分505内での処理を終了すると、第1のシャトル534が、キャリアローディングステーション140から基板180を取り出して基板をエレベータ542に移す。エレベータ542が、テーブル台512より下の領域へと基板180を移動させ、そこで、第2のシャトル546が、エレベータ542から、処理システムの第1の部分520の近傍に配置された移送ステーション(図示せず)へと基板180を移動し、そこで基板が、ポストCMP処理のために、第2のロボット226によって取り出されうる。
図6は、モジュール研磨システムの他の実施形態を見下ろした概略図である。ここで、モジュール研磨システム600は、第2の部分605と、第2の部分605に接続された第1の部分620と、リニア移送システム630と、を特徴とする。第2の部分605は、対610で配置された複数の研磨モジュール100i、100jを特徴とする。研磨モジュール100i、100jのそれぞれは、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140(図示せず)と、研磨ステーション150と、を特徴とする。各研磨モジュール100i、100jの研磨ステーション150のそれぞれが1つのプラテン151を特徴とし、これにより、対応する研磨モジュール100i、100jのそれぞれが、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール120と、キャリアローディングステーション140と、プラテン151と、を含む。ここで、対610内の研磨モジュール100i、100jは、それらの対応するキャリアローディングステーション140が第2の部分605の外周の近傍に配置されるように、互いに反対を向くよう配置されている。典型的に、研磨モジュール100i、100jは、上述の研磨モジュール100a~100hと実質的に同様であり、その代替的な実施形態、又は代替的な実施形態の組合せを含む。
リニア移送システム630は、第1のリニア部材624と、第1のリニア部材632に直交して配置された複数の第2のリニア部材622と、複数の移送ステーション636と、複数のシャトル638と、を特徴とする。適切なリニア部材632、634の例として、トラック、レール、ベルト、又はこれらの組み合わせが挙げられる。シャトル638は、リニア部材622、624上に可動に配置され又は連結されうる。ここで、シャトル638の1つ以上が、旋回アームを備える。第1のリニア部材624、研磨モジュール100i,jと、第1部分620と間に配置される。第2のリニア部材622は、第2の部分605の外周とキャリアローディングステーション140との間にそれぞれ配置される。
図2~図6では、モジュール研磨システムは、平面Gが、その第2の部分の第1の末端と平行であるよう又は当該第1の末端と直交するようにほぼ配置された偶数個の研磨モジュールと共に示されている。他の実施形態において、モジュール研磨システムは、奇数個の研磨モジュール、例えば、1個、3個、5個、又はそれ以上の数の研磨モジュールを含みうる。本明細書に記載のモジュール研磨システムのうちの任意の1つ又は組み合わせと組み合わせられる幾つかの他の実施形態において、研磨モジュールが、平面Gが研磨モジュールの第2の部分の第1の末端と略平行ではなく又は当該末端と直交しないように、配置されている。例えば、図7に示すモジュール研磨システム700では、研磨モジュール700a、bは、平面Gが、モジュール研磨システム700の第1の末端に対して、平行から20°と70°との間で平行であるように配置されている。研磨モジュール700a、700bは、上述の研磨モジュール100a~100jと実質的に同様であってよく、その特徴の任意の組合せ又は代替的な実施形態を含む。
先に図1A~図1C、及び図2~図7に記載の研磨モジュールは、典型的に、回転可能なプラテン151を有する研磨ステーション150を備え、回転可能なプラテン151には研磨パッド152が固定されている。他の実施形態において、図1A~図1C及び図2~図7の研磨モジュールのうちの1つ以上が、以下の図8A~図8B、及び図9に示すようなリニア研磨プラテンを含みうる。
図8Bは、図8Aのリニア研磨ステーション810の概略的な側面図である。ここで、研磨モジュール800は、上述した研磨モジュール100a~100j、及び700a、700bのいずれか1つにおけるプラテン151の代わりに使用されうるリニア研磨ステーション810を特徴とする。ここで、リニア研磨ステーション810は、プラテン804(図8Bに仮想線で示す)が配置されたプラットフォーム802を含む。研磨パッド808は、典型的にベルトであり、即ち環状の外周を有し、プラットフォーム802の両端に配置された複数のローラ806を用いてX方向に沿って動かされる間に、基板(図示せず)がこの研磨パッド808に対して押し付けられる。研磨ステーション810は、上述した研磨モジュール100a~100j及び700a、700bのいずれか1つにおけるプラテン151の代わりに使用されうる。ここで、キャリア支持モジュール120の平面Gは、研磨パッド808の割出送り方向と直交し、又は、例えば20°の範囲内で当該割出送り方向と直交する。
図9は、プラテン軸Dの周りを回転可能なロールツーロール研磨パッドの研磨システム900の代替実施形態の概略的な側面図である。このロールツーロールシステム900は、上述の実施形態のいずれかにおけるプラテン151と研磨パッド152との組み合わせの代わりに使用されうる。ここで、ロールツーロールシステム900は、プラテン914(仮想線で示す)が配置されたプラットフォーム912と、供給スピンドル918と巻取りスピンドル920との間に配置されたロールツーロール研磨パッド916と、を含む。典型的に、研磨パッド916は、基板研磨と基板研磨の間にX方向に割出送りされ、次の基板研磨プロセスのための未使用の研磨パッドの少なくとも一部を提供する。
有利に、研磨モジュール、個々の構成要素、システム、ステーション、及び上述のモジュール研磨システムの第1の部分内に配置されたロボットと、上述のハンドリングシステムのいずれか1つ又は組合せとが、その個々の特徴又はその代替実施形態を含めて、任意の所望の構成において組み合わせられ、カスタマイズされたモジュール研磨システムを提供する。提供されるカスタマイズされたモジュール研磨システムは、高スループット密度研磨モジュールであって、管理費を低減し、システム生産性を最大化し、かつ、研磨システムを使用する顧客の特定の処理ニーズを満たす構成におけるフレキシビリティを可能とする高スループット密度研磨モジュールから形成される。
図10は、本明細書に記載のモジュール研磨システムのいずれか1つを用いて実行されうる基板処理方法1000を示す図である。典型的に、方法1000は、第1のキャリアヘッドを用いて第1の基板を研磨しながら、同時に、研磨された基板を第2のキャリアヘッドからアンロードし研磨すべき基板を第2のキャリアヘッドへとロードするよう構成された研磨モジュールを用いて、例えば図1Aの研磨モジュール100aを用いて実行される。
動作1010において、方法1000は、研磨液が存在する状態で研磨パッドに基板を押し付けることを含む。典型的に、基板は、第1の研磨モジュールの第1のキャリアヘッド内に配置されている。動作1020において、方法1000は、研磨パッドに第1の基板を押し付けることと平行して、第1の研磨モジュールの第2のキャリアヘッドから少なくとも部分的に研磨された基板をアンロードすることと、次いで、研磨すべき第2の基板を第2のキャリアヘッドにロードすることを含む。
幾つかの実施形態において、方法1000は、第1の研磨モジュールと第2の研磨モジュールとの間に配置された基板交換器、例えばモジュール間基板交換器350を用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を第2の研磨モジュールに移送することをさらに含む。
図11は、他の実施形態に係る、モジュール研磨システム1100を見下ろした概略図である。ここで、モジュール研磨システム1100は、第1の部分1120と、第2の部分1105と、第1の部分1120と第2の部分1105との間に配置された第3の部分1130と、を特徴とする。第1の部分1120は、本明細書に記載の他の第1の部分のいずれかと実質的に同じであってもよく、その特徴又は代替的な実施形態のいずれか1つ又は組合せを含みうる。図11に示すように、第1の部分1120は、複数のシステムローディングステーション222、1つ以上のポストCMP洗浄システム232、複数のシステムローディングステーション222との間で基板180を移送するための第1のロボット224、及び第2のロボット226を特徴とする。第2の部分1105は、概して、本明細書で記載の構成のいずれかにおいて配置されうる複数の研磨モジュール(図示せず)を含む。第2の部分1105は、本明細書に記載の構成のいずれかにおいて配置された、移送ステーション216、1つ以上の第3のロボット314、1つ以上のモジュール間基板交換器350、及び/又はリニア基板ハンドリングシステム530、又はその代替的な実施形態も含むことができる。
ここで、第3の部分1130は、LSPモジュール230、バフ研磨ステーション231、及び/又は1つの計測ステーション228のうちの任意の1つ以上又は組み合わせを含む。幾つかの実施形態において、上記モジュール及び/又はステーションの1つ以上が垂直方向に、すなわちZ方向に積み重ねられる。典型的に、第2のロボット226が、第3の部分内1130に配置されたモジュール及びステーションとの間、及び第2の部分1105内の研磨モジュール及び/又は基板移送ステーションとの間で基板180を移送するために使用される。例えば、ここでは、第2のロボット226が、例えば真空によって基板180がそこに固定されたエンドエフェクタを、第3の部分1130を介して、第2の部分1105により画定される領域内へと延ばして、そこに配置された研磨モジュール、基板ハンドリングシステム、及び/又は基板移送ステーションへと基板をロードし、そこから基板をアンロードするよう構成されている。
上述のモジュール研磨システムでは、研磨モジュール100を含むシステムの部分が、システムローディングステーション222から遠位側にあるとして示され、1つ以上のポストCMP洗浄システム232を含むシステムの部分が、システムローディングステーション222の近傍にあるとして示されている。しかしながら、本明細書に記載のモジュールシステムのフレキシビリティは、基板処理システムの任意の他の所望の構成、例えば、研磨システム、計測システム、洗浄システム、バフ研磨システム、LSPシステム、ローディングシステム、及び/又はハンドリングシステムの任意の他の所望の構成、例えば、図12に示すモジュール研磨システム1200の構成を容易にするために利用されうると考えられる。
図12は、他の実施形態に係る、モジュール研磨システム1200を見下ろした概略図である。ここでは、モジュール研磨システム1200は、第1の部分1220と部分1205とを含む。第1の部分1220は、複数のシステムローディングステーション222、複数の基板ハンドラ、即ちここでは第1のロボット224及び第2のロボット1242、1つ以上の計測ステーション228、1つ以上の位置固有研磨(LSP)モジュール230、1つ以上のバフ研磨ステーション231、及び/又は1つ以上のポストCMP洗浄システム232のうちの1つ又は組合せを含みうる。第2の部分1205は、モジュール研磨システム200の第2の部分205と実質的に同じ構成において配置された複数の研磨モジュール100を特徴とする。他の実施形態において、第2の部分1205が、本明細書に記載の他のモジュール研磨システムの第2の部分の構成のいずれか1つ又は組合せを含むことができる。
図12に示すように、第2の部分1205の少なくとも一部が、システムローディングステーション222及び第1のロボット224の近傍に配置されうる。第2のロボット1242が、1つ以上のポストCMP洗浄システム232と第2の部分1205との間に配置されうる。典型的に、第2のロボット1242は、基板を、第1のロボット224から第2の部分1205へと、1つ以上のポストCMP洗浄システム232との間で、及び/又は他のモジュール若しくはシステム(228、230、及び/又は231)との間で、並びに、第2の部分1205と、1つ以上のポストCMP洗浄システム232及び/又は他のモジュール若しくはシステム(228、230、及び/又は231)との間で、移送するために使用される。幾つかの実施形態において、第2のロボット1242が、レール又はトラック1244上に配置される。幾つかの実施形態において、図11に記載した第3の部分1130といった第3の部分(図示せず)を、第2のロボット1242と第2の部分1205との間に配置することができる。
図13は、他の実施形態に係る研磨モジュール1300の概略的な側面図であり、この研磨モジュール1300は、本明細書に記載のモジュール研磨システムのいずれか1つにおいて、複数の研磨モジュールのうちの1つ以上として使用することができる。研磨モジュール1300は、モジュールフレーム110内に配置されており、1対1対1の関係において配置されたキャリア支持モジュール1310と、キャリアローディングステーション140と、研磨ステーション150とを含む。モジュールフレーム110、キャリアローディングステーション140、及び研磨ステーション150は、研磨モジュール100に関して上述したものと実質的に同じであってよく、本明細書に記載された特徴のいずれか1つ又は組み合わせ、及び/又はその代替的な実施形態を含みうる。
ここで、キャリア支持モジュール1310は、天井支持体113から吊り下げられたガイドレールアセンブリ1315を含む。ガイドレールアセンブリ1315は、トラックアセンブリ1323と、トラックアセンブリ1323に結合された1つ以上のキャリッジ1320と、対応する1つ以上のキャリアアセンブリ、即ち、ここでは1つ以上のキャリッジ1320にそれぞれ結合された第1の基板キャリアアセンブリ1330a及び第2の基板キャリアアセンブリ1330bと、を含む。
ガイドレールアセンブリ1315は、概して、第2の基板キャリアアセンブリ1330bの基板キャリア131からの基板180のロード/アンロードを促進しながら、同時に、第1の基板キャリアアセンブリ1330aの基板キャリア131を用いて異なる基板180を研磨するよう構成されている。図示のように、トラックアセンブリ1323は、閉じたループを含み、ここで、キャリッジ1320のそれぞれが同期して移動するよう制御され、例えば一緒に駆動され、又は、トラックアセンブリ1323上を別々に移動するよう制御されうる。トラックアセンブリ1323は、フレーム110により画定された領域内でフィットする任意の適切な形状とすることができ、例えば、見下ろしたときに実質的に円形若しくは矩形の形状であってよく、又は、見下ろしたときに、一見形が不揃いな形状ですらあってよい。他の実施形態において、トラックアセンブリ1323は、複数の個別トラックを含んでよく、この複数の個別トラックは、見下ろしたときに、湾曲していてよく、実質的に直線的であってよく、又は任意の他の所望の形状であってよい。
基板キャリアアセンブリ1330a、1330bは、代替的な実施形態を含めて研磨モジュール100の基板キャリアアセンブリ130a、130bの特徴のいずれか1つ又は組合せを含むことができ、そのうちの少なくとも幾つかが、1つ以上のキャリッジ1320のうちの1つにそれぞれ結合された対応するハウジング1325内で密閉される。
モジュール研磨システムの実施形態は、ランダムな(例えば、非連続的な)研磨モジュールアクセスを提供することによって、複数の研磨モジュール間の基板処理の順序付けにおけるフレキシビリティをさらに提供する。ランダムな研磨モジュールアクセスによって、望ましくは、従来の研磨非ランダムアクセス研磨システムに一般的に関連する基板処理のボトルネックを低減又は実質的に解消することによって、研磨システムのスループットが改善される。例えば、幾つかの実施形態において、システムコントローラ270が、多段基板研磨シーケンスの第2の研磨段といった基板処理シーケンスの一部を、その利用可能性に基づいて適切に構成された研磨モジュールに割り当てるために使用されうる。本明細書の実施形態は、モジュール間基板交換器350といった基板ハンドリングシステムをさらに提供し、より中央に位置する基板ハンドラ、例えば基板ハンドリングロボット226、314、及び414に掛かる使用負荷が有利に低減される。組み合わされたときに、ランダム研磨モジュールアクセスと、本明細書のモジュール研磨システムにおいて記載された基板ハンドリングシステムとは、従来の研磨システムと比較して、比較的より高い基板スループット密度をもたらす。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載のモジュール研磨システム及び基板ハンドリングシステムは、多段基板研磨プロセスにおける高スループット密度の基板処理を促進するよう構成されうる。典型的に、多段研磨プロセスを促進するために、モジュール研磨システム内の1つ以上の研磨ステーション150が、モジュール研磨システムの他の研磨ステーション150とは異なって構成される。例えば、異なって構成された研磨ステーション150は、基板研磨プロセスの或る段階の間に、異なる種類の研磨パッド152、異なる種類のパッドコンディショナ157、及び/又は、1つ以上の異なる種類の研磨液を使用することができる。典型的に、基板は、多段研磨プロセスの段階のうちの1段階のための第1の研磨ステーションで研磨され、その後、多段研磨プロセスの第2の段階のための第2の研磨ステーションに移送される。追加の研磨ステーションが、所望の数の研磨段階のために構成されうる。
有利に、本明細書に記載の基板ハンドリングシステムによって提供されるランダムな研磨モジュールアクセスのために、モジュール研磨システムの研磨モジュール100の任意の1つが、多段研磨プロセスの任意の所望の段階のために使用されるよう構成されうる。1つの段階、2つの段階、3つの段階、4つの段階、又はそれ以上の基板処理についてのこのフレキシビリティは、モジュール研磨システム内の対応して構成された研磨モジュールの位置に依存しない。というのは、本明細書に記載の基板ハンドリングシステムによって、任意の所望の順序での任意の研磨モジュール間の基板移送が可能となるからである。幾つかの実施形態において、本明細書で提供されるランダムな研磨モジュールアクセスは、研磨モジュールの利用可能性に基づいて、多段研磨シーケンスの適切な段階のために構成された任意の所望の研磨モジュールに基板を割り当てるために利用することができ、したがって、研磨ステーションと研磨ステーションの間、研磨段階と研磨段階の間、及び/又は基板と基板の間の処理時間の変動としばしば関連する基板処理のボトルネックを低減することができる。従って、本明細書に記載のモジュール研磨システム及び基板処理方法では、典型的に基板ハンドリング動作と典型的に関連するプラテンのダウン時間を最小に抑えることで、研磨プラテンの利用の増大がもたらされる。
以上の説明は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が考案されてもよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定される。
100 研磨モジュール
102 プラテン
110 フレーム
111 直立支持体
112 ベース(テーブル台)
113 天井支持体
114 処理領域
115 パネル
120 キャリア支持モジュール
121 キャリアプラットフォーム
122 アクチュエータ
123 キャリアプラットフォーム
124 開口部
125 ハウジング
130 キャリアアセンブリ
131 キャリアヘッド
132 キャリアシャフト
133 第1のアクチュエータ
134 第2のアクチュエータ
135 空気圧アセンブリ
140 キャリアローディングステーション
141 凹所
142 リフト部材
143 アクチュエータ
144 液体源
150 研磨ステーション
151 プラテン
152 研磨パッド
153 研磨液分注アーム
154 アクチュエータ
155 パッドコンディショナアーム
156 アクチュエータ
157 パッドコンディショナ
158 フェンス
159 排水盆
160 排水路
180 基板
200 モジュール研磨システム
205 第2の部分
216 移送ステーション
220 第1の部分
222 システムローディングステーション
224 第1のロボット
226 第2のロボット
228 計測ステーション
230 LSPモジュール
231 バフ研磨ステーション
232 ポストCMP洗浄システム
234 スプレーボックス
236 ユニット
270 システムコントローラ
271 CPU
272 メモリ
273 サポート回路
300 モジュール研磨システム
305 第2の部分
314 第3のロボット
320 第1の部分
350 モジュール間基板交換器
352 旋回アーム
354 アクチュエータ
356 エンドエフェクタ
400 モジュール研磨システム
405 第2の部分
414 第4のロボット
416 第2の移送ステーション
420 第1の部分
500 モジュール研磨システム
505 第2の部分
510 モジュールフレーム
511 直立支持体
512 テーブル台
513 天井支持体
514 処理領域
520 第1の部分
530 リニア基板ハンドリングシステム
532 リニア部材
534 シャトル
536 基板移送ステーション
538 アーム
540 基板戻り経路
542 エレベータ
544 リニア部材
546 第2のシャトル
600 モジュール研磨システム
605 第2の部分
610 対
620 第1の部分
630 リニア移送システム
632 第1のリニア部材
634 第2のリニア部材
636 移送ステーション
638 シャトル
700 モジュール研磨システム
800 研磨モジュール
802 プラットフォーム
804 プラテン
806 ローラ
808 研磨パッド
810 リニア研磨ステーション
816 研磨パッド
900 ロール研磨パッド研磨システム
912 プラットフォーム
914 プラテン
916 研磨パッド
918 供給ピンドル
920 巻取りスピンドル
1000 方法
1010 動作
1020 動作
1100 モジュール研磨システム
1105 第2の部分
1120 第1の部分
1130 第3の部分
1200 モジュール研磨システム
1205 第2の部分
1220 第1の部分
1242 第2のロボット
1244 トラック
1300 研磨モジュール
1310 キャリア支持モジュール
1315 ガイドレールアセンブリ
1320 キャリッジ
1323 トラックアセンブリ
1325 対応するハウジング
1330 基板キャリアアセンブリ

Claims (20)

  1. 研磨モジュールであって、
    処理領域を画定するモジュールフレームと、
    前記処理領域内に配置された研磨ステーションであって、プラテン軸の周りを回転可能な研磨プラテンを含む研磨ステーションと、
    前記処理領域内に配置されたキャリアローディングステーションと、
    前記処理領域内に配置されたキャリア支持モジュールであって、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアが吊り下げられたキャリアプラットフォームを有し、
    前記キャリアプラットフォームが、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアを、第1の処理モード又は第2の処理モードのいずれかにある間揺動させるために、プラットフォーム軸の周りを回転可能又は旋回可能であり、
    前記第1の処理モードでは、前記第1の基板キャリアが、前記キャリアローディングステーションの上に配置されて、前記キャリアローディングステーション内への基板ローディング、及び前記キャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、前記第2の基板キャリアが同時に、前記研磨プラテンの上に配置され、前記研磨プラテンでの基板研磨が可能となり、
    前記第2の処理モードでは、前記第2の基板キャリアが、前記キャリアローディングステーションの上に配置されて、前記キャリアローディングステーション内への基板ローディング、及び前記キャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、前記第1の基板キャリアが同時に、前記研磨プラテンの上に配置されて、前記研磨プラテンでの基板研磨が可能となる、
    キャリア支持モジュールと、
    を備える、研磨モジュール。
  2. 前記モジュールフレームの隣り合うコーナーの間に垂直方向に配置された複数のパネルであって、前記処理領域を囲んでモジュール研磨システムの他の部分から隔離する複数のパネルをさらに含み、
    前記パネルのうちの1つ以上には、それを貫通してスリット形状の開口部が形成されており、前記処理領域内への及び前記処理領域からの基板移送が可能となる、請求項1に記載の研磨モジュール。
  3. 前記プラットフォーム軸と前記プラテン軸とは、第1の距離だけ間隔が置かれており、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアの一方又はその双方の揺動半径が、前記第1の距離の約2.5倍以下である、請求項1に記載の研磨モジュール。
  4. 前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアが、対応する第1のキャリアシャフト及び第2のキャリアシャフトを用いて、前記キャリアプラットフォームから吊り下げられており、前記第1のキャリアシャフト及び前記第2のキャリアシャフトに接続されたそれぞれの第1の掃引アクチュエータ及び第2の掃引アクチュエータが、前記第1のキャリアシャフト及び前記第2のキャリアシャフトに、前記プラットフォーム軸に関する第1の位置と、前記第1の位置から径方向外側に配置された第2の位置と、の間を揺動させるよう構成される、請求項3に記載の研磨モジュール。
  5. 前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアの前記揺動半径は、前記第1のキャリアシャフト及び前記第2のキャリアシャフトのそれぞれが前記第1の位置に配置されたときに決定される、請求項4に記載の研磨モジュール。
  6. 前記キャリアローディングステーションが、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の研磨モジュール。
  7. 前記モジュールフレームが、天井支持体を含み、前記キャリアプラットフォームが、前記天井支持体から吊り下げられている、請求項1に記載の研磨モジュール。
  8. 前記モジュールフレームが水平のベースを含み、前記キャリアプラットフォームが、前記水平のベースから上方に延びる支持部材に結合されている、請求項1に記載の研磨モジュール。
  9. 基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体であって、
    前記方法が、
    前記研磨プラテンに載置された研磨パッドに第1の基板を押し付けることであって、前記第1の基板が前記第1の基板キャリア内に配置されている、第1の基板を押し付けることと、
    前記研磨パッドに前記第1の基板を押し付けることと並行して、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を、前記第2の基板キャリアからアンロードすることと、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、研磨すべき第2の基板を前記第2の基板キャリアへとロードすること
    を含む、
    コンピュータ可読媒体
    をさらに備える、請求項1に記載の研磨モジュール。
  10. 前記方法を実行するための前記命令が、
    前記キャリアプラットフォームを前記プラットフォーム軸の周りで回転又は旋回させて、前記第2の基板キャリアを前記研磨プラテンの上方に配置することと、
    前記研磨パッドに前記第2の基板を押し付けることと、
    前記研磨パッドに前記第2の基板を押し付けることと並行して、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、前記第1の基板キャリアから前記第1の基板をアンロードすることと、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、前記第1の基板キャリアへと研磨すべき第3の基板をロードすること
    をさらに含む、請求項9に記載の研磨モジュール。
  11. 研磨モジュールであって、
    処理領域を画定するモジュールフレームと、
    前記処理領域内に配置された2つの研磨モジュールであって、前記2つの研磨モジュールのそれぞれが、
    プラテン軸の周りを回転可能な研磨プラテンを備える研磨ステーション、及び
    キャリアローディングステーション
    を含む、2つの研磨モジュールと、
    キャリア支持モジュールであって、第1の基板キャリア及び第2の基板キャリアを含み、
    前記キャリア支持モジュールが、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアを、第1の処理モード又は第2の処理モードのいずれかにある間移動させるよう構成され、
    前記第1の処理モードでは、前記第1の基板キャリアが、前記キャリアローディングステーションの上に配置されて、前記キャリアローディングステーション内への基板ローディング、及び前記キャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、前記第2の基板キャリアが同時に、前記研磨プラテンの上に配置されて、前記研磨プラテンでの基板研磨が可能となり、
    前記第2の処理モードでは、前記第2の基板キャリアが、前記キャリアローディングステーションの上に配置されて、前記キャリアローディングステーション内への基板ローディング及び前記キャリアローディングステーションからの基板アンローディングが可能となり、前記第1の基板キャリアが同時に、前記研磨プラテンの上に配置されて、前記研磨プラテンでの基板研磨が可能となる、
    キャリア支持モジュールと、
    を備え、
    前記2つの研磨モジュールが、リニア基板ハンドリングシステムのリニア部材の両側にそれぞれ配置される、研磨モジュール。
  12. 基板処理方法のための命令が格納されたコンピュータ可読媒体であって、
    前記方法が、
    前記研磨プラテン上に配置された研磨パッドに第1の基板を押し付けることであって、前記第1の基板が前記第1の基板キャリア内に配置されている、第1の基板を押し付けることと、
    前記研磨パッドに前記第1の基板を押し付けることと並行して、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を、前記第2の基板キャリアからアンロードすることと、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、研磨すべき第2の基板を前記第2の基板キャリア内にロードすることと、
    を含む、
    コンピュータ可読媒体
    をさらに備える、請求項11に記載の研磨モジュール。
  13. 基板処理方法であって、
    研磨パッドに第1の基板を押し付けることであって、前記研磨パッドが研磨モジュールの研磨プラテンに載置されており、前記第1の基板が第1の基板キャリア内に配置されている、第1の基板を押し付けることと、
    前記研磨パッドに前記第1の基板を押し付けることと並行して、
    キャリアローディングステーションを用いて、少なくとも部分的に研磨された基板を、第2の基板キャリアからアンロードすることと、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、研磨すべき第2の基板を前記第2の基板キャリア内へとロードすること
    を含み、
    前記研磨モジュールが、
    処理領域を画定するモジュールフレームと、
    前記処理領域内に配置された研磨ステーションであって、研磨パッドが載置された研磨プラテンを含み、前記研磨プラテンがプラテン軸の周りを回転可能である、研磨ステーションと、
    前記処理領域内に配置された前記キャリアローディングステーションと、
    前記処理領域内に配置されたキャリア支持モジュールであって、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアが吊り下げられたキャリアプラットフォームを有し、
    前記キャリアプラットフォームが、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアに前記キャリアローディングステーションと前記研磨ステーションとの間を揺動させるために、プラットフォーム軸の周りを回転可能又は旋回可能である、キャリア支持モジュールと
    を備える、基板処理方法。
  14. 前記キャリアローディングステーションが、基板バフ研磨ステーション、基板キャリア洗浄ステーション、計測ステーション、基板エッジ補正ステーション、又はこれらの組み合わせを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記キャリアローディングステーションがバフ研磨ステーションを含み、
    前記方法が、前記研磨パッドに前記第1の基板を押し付けることと並行して、前記バフ研磨ステーションを用いて、前記少なくとも部分的に研磨された基板を処理することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記キャリアプラットフォームを前記プラットフォーム軸の周りで回転又は旋回させて、前記第2の基板キャリアを前記研磨プラテンの上方に配置することと、
    前記研磨パッドに前記第2の基板を押し付けることと、
    前記研磨パッドに前記第2の基板を押し付けることと並行して、
    前記キャリアローディングステーションを用いて、前記第1の基板を第1の基板キャリアからアンロードすること、及び
    前記キャリアローディングステーションを用いて、研磨すべき第3の基板を前記第1の基板キャリアへとロードすること
    をさらに含む、請求項13記載の方法。
  17. 前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアが、第1のキャリア支持部材及び第2のキャリア支持部材にそれぞれ結合されており、
    前記第1のキャリア支持部材及び前記第2のキャリア支持部材が、前記キャリアプラットフォームを貫通して形成された対応する第1のスロット形状の開口部及び第2のスロット形状の開口部を通って配置されており、
    前記方法が、
    前記研磨パッドに前記第1の基板を押し付けることと並行して、
    第1のキャリアシャフトに、第1の位置と、当該第1の位置から径方向外側に配置された第2の位置と、の間を揺動させること
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  18. 前記キャリアプラットフォームを前記プラットフォーム軸の周りで回転又は旋回させる前に、前記第1のキャリア支持部材を前記第1の位置に向かって移動させて、前記第1の基板キャリアの揺動半径を小さくすることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記研磨モジュールが、前記モジュールフレームの隣り合うコーナーの間に垂直方向に配置された複数のパネルであって、前記処理領域を囲んでモジュール研磨システムの他の部分から隔離する複数のパネルをさらに含み、
    前記パネルのうちの1つ以上には、それを貫通してスリット形状の開口部が形成されており、前記処理領域内への及び前記処理領域からの基板移送が可能となる、請求項13に記載の方法。
  20. 前記プラットフォーム軸と前記プラテン軸とは、第1の距離だけ間隔が置かれており、前記第1の基板キャリア及び前記第2の基板キャリアの一方又はその双方の揺動半径が、前記第1の距離の約2.5倍以下である、請求項13に記載の方法。
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