JP2023022893A - 端子 - Google Patents

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佑多 兼松
Yuta Kanematsu
ソンヒョン ビョン
Sung-Hyun Byun
宣和 廣脇
Nobukazu Hirowaki
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
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    • HELECTRICITY
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/02Soldered or welded connections

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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】端子自体の大型化を回避しつつ、電線から伝達される外力に対する端子の耐久性を向上することができる、新規な構造の端子を開示する。【解決手段】端子10は、相手方端子14が挿し入れられて接続される筒状接続部12と、電線56の芯線60が溶接される電線溶接部48と、筒状接続部12と電線溶接部48の間に配置されて筒状接続部12と電線溶接部48を連結する連結部46と、筒状接続部12に設けられて連結部46に繋がる部位を構成する板部44bと、厚さ方向に向かって折り曲げられた折曲部68と、連結部46の少なくとも筒状接続部12側の端部に設けられて、連結部46の側縁部が折曲部68よりも内方に位置された狭幅部66と、連結部46の幅方向で相互に離隔した複数箇所に設けられて、厚さ方向の一方側と他方側の少なくとも一方に押し出し変形されて長さ方向に延びる複数の突部54と、を含む。【選択図】図4

Description

本開示は、端子に関するものである。
特許文献1には、長さ方向の一端側に相手方端子が挿し入れられて接続される筒状接続部が設けられ、他端側に電線の芯線が溶接される電線溶接部を備えた端子が開示されている。筒状接続部の内部には、相手方端子へ接触して導通される複数の接点が設けられている。電線溶接部は平板状をなしており、電線の芯線が抵抗溶接等の溶接手段によって電線溶接部の上面に溶接可能とされている。
ところで、このような端子は、金属平板を端子の展開形状にプレス打ち抜きした後、筒状接続部を構成する部位を筒状に折り曲げ加工することで形成される。具体的には、筒状接続部の底壁の両側縁部に設けられた両側壁部を、底壁から上方に向かって突出するように折り曲げて、最終的な筒形状に折り曲げ加工される。その際、端子の筒状接続部と電線溶接部の間を繋ぐ連結部が、折り曲げ加工される部位である筒状接続部の底壁の側縁部に端子の長さ方向で連接している場合には、筒状接続部の両側壁部の折り曲げ加工に伴い連結部も変形されて、電線溶接部の変形や破断が発生し、電線の溶接に支障をきたすおそれがある。そこで、特許文献1に記載のように、電線溶接部と筒状接続部の間を繋ぐ連結部の両側縁部を、筒状接続部の底壁の両側縁部よりも幅方向の内方に位置させることで、筒状接続部の両側壁部の折り曲げ加工に起因した連結部および電線溶接部の変形を抑制する構造が採用されている。なお、筒状接続部の底壁は、筒状接続部において連結部につながる部位である板部を構成している。
特開2017-204396号公報
ところで、このような端子は、連結部の両側縁部を、筒状接続部の底壁の両側縁部よりも幅方向の内方に位置させていることから、筒状接続部の底壁の幅寸法よりも連結部の筒状接続部側の端部の幅寸法が減少する。それゆえ、車載時等に電線溶接部に溶接された電線から振動や捻じり,引っ張り等の外力が端子に伝達される際の応力が、幅寸法が低減した連結部に集中して連結部の破断等が生じ、端子の耐久性が悪化するおそれがあった。特に、近年の高電圧化に伴い、端子に溶接される電線が大径化する場合には、電線から端子に伝達される外力も大きくなるため、連結部への応力の集中が一層問題となる。
これに対して、端子自体を厚肉にしたり、端子に電線バレル部を設け、電線に端子を巻き付けて応力の分散を図ることも考えられるが、端子自体の大型化や歩留まりの悪化につながることから、好適な対策とは言い難かった。
そこで、端子自体の大型化を回避しつつ、電線から伝達される外力に対する端子の耐久性を向上することができる、新規な構造の端子を開示する。
本開示の端子は、長さ方向の一端側に設けられて相手方端子が挿し入れられて接続される筒状接続部と、前記長さ方向の他端側に設けられて電線の芯線が溶接される平板状の電線溶接部と、前記長さ方向で前記筒状接続部と前記電線溶接部の間に配置されて前記筒状接続部と前記電線溶接部を連結する板状の連結部と、前記筒状接続部に設けられて前記連結部に繋がる部位を構成する板部と、前記筒状接続部の前記板部の側縁部に連接して前記長さ方向に直交する厚さ方向に折り曲げられた折曲部と、前記連結部の少なくとも前記筒状接続部側の端部に設けられて、前記長さ方向と前記厚さ方向の両方に直交する幅方向において、前記連結部の側縁部が前記折曲部よりも内方に位置された狭幅部と、前記連結部の前記幅方向で相互に離隔した複数箇所に設けられて、前記厚さ方向の一方側と他方側の少なくとも一方に押し出し変形されて前記長さ方向に延びる複数の突部と、を含む、端子である。
本開示の端子によれば、端子自体の大型化を回避しつつ、電線から伝達される外力に対する端子の耐久性を向上することができる。
図1は、実施形態1に係る端子の分解斜視図である。 図2は、図1の全体斜視図である。 図3は、図2の平面図である。 図4は、図3におけるIV-IV断面図である。 図5は、図3におけるV-V断面図である。 図6は、図1の端子金具の展開図である。 図7は、図6の展開図から組み立て途中の端子金具を示す斜視図である。 図8は、実施形態2に係る端子の端子金具を示す斜視図であって、図7に相当する図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子は、
(1)長さ方向の一端側に設けられて相手方端子が挿し入れられて接続される筒状接続部と、前記長さ方向の他端側に設けられて電線の芯線が溶接される平板状の電線溶接部と、前記長さ方向で前記筒状接続部と前記電線溶接部の間に配置されて前記筒状接続部と前記電線溶接部を連結する板状の連結部と、前記筒状接続部に設けられて前記連結部に繋がる部位を構成する板部と、前記筒状接続部の前記板部の側縁部に連接して前記長さ方向に直交する厚さ方向に折り曲げられた折曲部と、前記連結部の少なくとも前記筒状接続部側の端部に設けられて、前記長さ方向と前記厚さ方向の両方に直交する幅方向において、前記連結部の側縁部が前記折曲部よりも内方に位置された狭幅部と、前記連結部の前記幅方向で相互に離隔した複数箇所に設けられて、前記厚さ方向の一方側と他方側の少なくとも一方に押し出し変形されて前記長さ方向に延びる複数の突部と、を含む、端子である。
本開示の端子によれば、筒状接続部の板部の側縁部には、厚さ方向に折り曲げられる折曲部が設けられている。それゆえ、連結部の少なくとも筒状接続部側の端部には、連結部の側縁部が折曲部よりも幅方向で内方に位置された狭幅部が設けられている。これにより、折曲部の折り曲げ加工に起因した連結部および電線溶接部の変形を抑制または防止することができる。その結果、電線溶接部の平坦性が保持されて、電線溶接部への電線の芯線の溶接を有利に行うことができる。さらに、連結部の幅方向で相互に離隔した複数箇所に、連結部の厚さ方向の一方側と他方側の少なくとも一方に押し出し変形された突部が長さ方向に延びて形成されている。これにより、電線から伝達される外力が端子に伝達される際に、応力が集中し易い狭幅部を含む連結部の強度を向上させることができ、端子の耐久性の向上を図ることができる。特に、電線が大径化した場合に、電線の両端に設けられたコネクタの配向の違いにより生じる捻じりの外力も大きくなる。これに対して、連結部には、複数の突部が、連結部の幅方向の相互に離隔させつつ長さ方向に延びて設けられている。それゆえ、連結部が狭幅部を有していても、連結部の捻じり変形や破断を有利に抑制または阻止することができ、連結部を含む端子の耐久性の向上を図ることができる。しかも、連結部の所定箇所を押し出し変形して複数の突部を設けるだけでよいことから、端子の体格の変動を伴わない。それゆえ、端子自体を厚肉にしたり、端子に電線バレル部を設け電線に端子を巻き付けて応力の分散を図る場合に比して、端子自体の大型化や歩留まりの悪化を抑制または防止できる。さらに、突部は、従来の端子の製造工程内で同時に形成することが可能であることから、工程の増加による作業性の悪化も抑制または回避できる。
なお、突部は、芯線が溶接された側(厚さ方向の一方側)に突出されていてもよいし、反対側(厚さ方向の他方側)に突出されていてもよい。また、突部の個数は、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。複数の突部は、厚さ方向で同じ側に突出していてもよいし違う側に突出して突出方向が異なる突部が混在していてもよい。
(2)前記電線溶接部の前記厚さ方向の前記一方側の面が、前記芯線が溶接される面であり、前記連結部が前記長さ方向の中間部分に前記厚さ方向の前記一方側に凸となる第1湾曲部と、前記第1湾曲部よりも前記電線溶接部側に位置して前記厚さ方向の前記他方側に凸となる第2湾曲部を有し、前記第1および第2湾曲部により前記板部よりも前記電線溶接部が前記厚さ方向の前記他方側に位置している、ことが好ましい。連結部の長さ方向の中間部分に厚さ方向の一方側と他方側に湾曲された第1/第2湾曲部を設けることで、電線から伝達される振動や引張力を第1/第2湾曲部で吸収することができ、端子の更なる耐久性の向上が図られ得る。また、第1/第2湾曲部により、電線溶接部が厚さ方向の他方側、すなわち筒状接続部の折曲部が折り曲げられて突出する厚さ方向の一方側と反対方向に位置するようになっている。これにより、特に電線が大径化される際には、電線溶接部の厚さ方向の一方側の面に芯線が溶接される電線の中心軸と、筒状接続部の中心軸を接近させることができ、端子から延び出す電線の端子に対する突出高さを抑えることができる。
(3)前記電線溶接部の前記厚さ方向の前記一方側の面が、前記芯線が溶接される面であり、複数の前記突部が、前記厚さ方向の前記一方側に突出していることが好ましい。複数の突部が電線溶接部に電線が載置される側である厚さ方向の一方側に突出している。それゆえ、端子の電線溶接部に電線の芯線を溶接する際に、端子を下方(厚さ方向の他方側)から支持する端子押え治具や電線溶接部を下方から支持する溶接用ホーンに対して、複数の突部が干渉する不具合も未然に防止できる。
(4)前記連結部の幅寸法が、前記狭幅部から前記電線溶接部に向かって次第に大きくなっている、ことが好ましい。連結部の幅寸法が狭幅部から電線溶接部に向かって次第に大きくなる分、連結部の断面積が大きくなり、導通抵抗の低減や耐熱性能の向上を図ることができるからである。また、幅寸法が電線溶接部に向かって次第に大きくなることで、連結部の側面が電線溶接部の先端面に90°よりも小さな角度で交差することができ、交差部への応力集中を緩和することができる。
(5)複数の前記突部が、前記連結部の前記長さ方向の全長に亘って延びていることが好ましい。電線からのねじれ等の外力に対する連結部およびそれに連接する部位の強度や耐久性を一層向上させることができるからである。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の端子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1の端子10について、図1から図7を用いて説明する。端子10は、金属平板をプレス加工して形成された端子金具22に弾性部材としてのクリップばね24が組み付けられて構成されている。端子10の長さ方向の一端側(図1中、左側)には、拡径方向で弾性変形可能な筒状接続部12が設けられている。この端子10の筒状接続部12に相手方端子14の柱状接続部16が挿し入れられて、柱状接続部16が筒状接続部12に組み付けられる。そして、柱状接続部16の外周面18と筒状接続部12の内周面20とが相互に接触することで、相手方端子14と端子10とが導通接続されるようになっている。なお、以下の説明において、図中のX軸方向を長さ方向、Y軸方向を幅方向、Z軸方向を厚さ方向という。また、図中において、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<端子10>
図1に示すように、端子10は、端子金具22とクリップばね24を備えている。端子金具22は、全体として矩形平板状とされた金属板をプレス打ち抜きした後に、所定の形状に屈曲加工することによって形成されている(図6および図7参照)。金属板を構成する金属としては、電気抵抗の低い銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を採用することができる。
より詳細には、端子金具22は、第1板部26と第2板部28を有し、第2板部28の上方に第1板部26が折り重ねられて構成されている。第1板部26と第2板部28は、長さ方向の中間部分が対向方向と反対方向に向かって湾曲されており、第1板部26と第2板部28により筒状接続部12が形成されている。図1に示すように、筒状接続部12は、相互に対向配置される第1周壁部30と第2周壁部32を含んでいる。
<第1周壁部30と第2周壁部32>
図1から図5に示すように、第1周壁部30の外面の幅方向中央部には、平面視で矩形断面形状の凹所34が設けられている。凹所34によって、第1周壁部30の内面には、長さ方向断面(図5参照)において、円弧状断面で径方向内方に向かって突出する円弧状突部36が形成されている。それゆえ、筒状接続部12は、相手方端子14の柱状接続部16の外周面18に対して確実に導通接続することが可能となっている。
図4に示すように、第1周壁部30と第2周壁部32の相互に対向する一対の第1周端部38,38には、相互に離隔して長さ方向の一方側(図4中、左方)に突出する一対の重ね板部40a,40bがそれぞれ連接されている。また、一対の第1周端部38,38に対して第1周壁部30と第2周壁部32の径方向で対向する位置に第1周壁部30と第2周壁部32の一対の第2周端部42,42が形成されている。一対の第2周端部42,42には、一対の第2周端部42,42に連接して長さ方向の他方側(図4中、右方)に向かって突出する一対の延出板部44a,44bが設けられている。本実施形態では、第1周壁部30,第2周壁部32,重ね板部40a,40b,延出板部44a,44bを含んで筒状接続部12が構成されている。そして、下方に位置する延出板部44bからさらに長さ方向の他方側(図4中、右方)に向かって延び出した部位により、連結部46および電線溶接部48が形成されている。すなわち、本実施形態では、延出板部44bにより、筒状接続部12の連結部46に繋がる部位(筒状接続部12の連結部46への連接部位)を構成する板部が構成されている。
<連結部46>
図1から図5に示すように、連結部46は板状であり、長さ方向で第2周壁部32に連接する筒状接続部12の板部である延出板部44bと電線溶接部48の間に配置されている。連結部46は、延出板部44bと電線溶接部48を連結している。また、図4に示すように、連結部46は、長さ方向で筒状接続部12側に位置して厚さ方向の一方側である上方側に向かって凸となる第1湾曲部50と、長さ方向で第1湾曲部50よりも電線溶接部48側に位置して厚さ方向の他方側である下方側に向かって凸となる第2湾曲部52を有している。第1湾曲部50および第2湾曲部52によって連結部46がクランク状に屈曲形成されることにより、筒状接続部12の延出板部44bよりも電線溶接部48が厚さ方向の他方側である下方側に位置するように構成されている。さらに、連結部46の幅方向で相互に離隔した2箇所には、厚さ方向の一方側である上方側に向かって押し出し変形されて長さ方向に延びる2つの突部54が設けられている。2つの突部54は、連結部46の長さ方向の全長に亘って延びている。これにより、連結部46の強度や耐久性を向上させることができる。それゆえ、後述する電線56にねじれ等の外力が加わった際に、電線溶接部48を介して連結部46や連結部46に連接する部位の強度や耐久性も向上させることができる。
<電線溶接部48>
図4および図5に示すように、端子10の長さ方向の他端側には、平板状の電線溶接部48が設けられている。電線溶接部48の厚さ方向の一方側である上方側の面に対して、図示しない外部機器に接続されている電線56の端末において絶縁被覆58を剥いで露出された芯線60が配置されて例えば抵抗溶接により溶接されるようになっている。
<端子金具22の製造方法>
図6に示すように、全体として矩形平板状とされた金属板に対してプレス打ち抜き加工および屈曲加工を行う。この結果、第1板部26と第2板部28が後方側において第1連接部62を介して連結されている。また、第2板部28の後方側において第1板部26が連結されている側縁部と対向する側縁部には、幅方向外方に向かって突出する第2連接部64が第1連接部62よりも大きな突出寸法で形成されている。第2板部28の後方側には、連結部46を介して電線溶接部48が設けられている。さらに、連結部46の筒状接続部12側の端部には、長さ方向(図中、X軸方向)と厚さ方向(図中、Z軸方向)の両方に直交する幅方向(図中、Y軸方向)において、連結部46の側縁部が、筒状接続部12の延出板部44bの折曲部68よりも内方に位置された狭幅部66が設けられている。また、連結部46の幅寸法が、狭幅部66から電線溶接部48に向かって次第に大きくなっている。これにより、連結部46の断面積を大きくでき、端子10の導通抵抗の低減や耐熱性能の向上を図ることができる。しかも、連結部46の側面46aが電線溶接部48の先端面48aに90°よりも小さな角度:αで交差することができる。これにより、交差部49への応力集中を緩和することができる。
次に、図7に示すように、筒状接続部12の延出板部44bの両側縁部に連接して長さ方向に直交する厚さ方向(図中、Z軸方向)において第1連接部62と第2連接部64を延出板部44bの一方側である上方側に向かって折り曲げる。これにより、一対の折曲部68,68が形成される。さらに、第1連接部62に連接する第1板部26の後端部と第2連接部64の突出端部が互いに向かって折り曲げられて重ね合わされる。これにより、第1板部26と第2板部28の後方側に筒状部70が形成され、第1板部26と第2板部28が厚さ方向に対向配置されて端子金具22が完成される。図1および図2に示すように、完成した端子金具22では、筒状部70によって、一対の延出板部44a,44b間の距離が一定に保持されている。
<クリップばね24>
第1板部26と第2板部28の前方側に設けられた一対の重ね板部40a,40bに対してクリップばね24が組み付けられて端子10が構成されている。クリップばね24は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えばばね鋼やステンレス鋼,黄銅,リン青銅,ベリリウム銅等の帯板を用いて形成されている。クリップばね24は、矩形平板状の連結板部72と、連結板部72の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部74,74を有している。一対の挟持板部74,74の突出端部が、相互に離隔する方向にわずかに屈曲されている。一対の挟持板部74,74が突出端部において最も接近した突出端部間の隙間が、挿込口76とされている。挿込口76における一対の挟持板部74,74の幅方向中央部には、板厚方向に矩形断面形状のロック穴78が貫設されている。また、挿込口76における一対の重ね板部40a,40bの幅方向中央部には、重ね板部40aの上面および重ね板部40bの下面のそれぞれにおいて、略三角断面形状を有するロック爪80が突設されている。
クリップばね24が、端子金具22の一対の重ね板部40a,40bの突出方向の先端部(図4中、左側)に対して、挿込口76側から圧入される。この際、一対の挟持板部74,74が相互に離隔する方向に弾性変形することで、一対の重ね板部40a,40bに設けられたロック爪80を乗り越える。その後、一対の挟持板部74,74が弾性復帰することにより、一対の挟持板部74,74に設けられたロック穴78にロック爪80がロック嵌合されて、クリップばね24が端子金具22に離脱不能に保持される。このように、ロック爪80をロック穴78にロック嵌合するという簡単な構造により、端子金具22の一対の重ね板部40a,40bに対して、クリップばね24を保持させることができる。また、一対の重ね板部40a,40bが、一対の挟持板部74,74の弾性復元力により、一対の挟持板部74,74間で相互に重ね合された状態に付勢されている。しかも、一対の重ね板部40a,40bの長さ方向中央部には、重ね板部40aの下面および重ね板部40bの上面のそれぞれにおいて、ドーム状の突起82が突設されている。それぞれの突起82が当接することにより、一対の重ね板部40a,40b間の距離が一定に保持されている(図4および図5参照)。
このような構造とされた本開示の端子10によれば、筒状接続部12の延出板部44bの両側縁部に連接して上方側に向かって折り曲げられる一対の折曲部68,68が形成されている。また、連結部46の筒状接続部12側の端部には、連結部46の両側縁部が、一対の折曲部68,68よりも内方に位置された狭幅部66が設けられている。これにより、折曲部68の折り曲げ加工に起因した連結部46および電線溶接部48の変形を抑制または防止することができる。それゆえ、電線溶接部48の平坦性が保持されて、電線溶接部48に対する電線56の芯線60の溶接を有利に行うことができる。さらに、連結部46の幅方向で相互に離隔した2箇所には上方側に向かって押し出し変形されて長さ方向に延びる2つの突部54が設けられている。これにより、電線56にねじれ等の外力が加わった際に、応力が集中し易い狭幅部66を含む連結部46の強度を向上させることができ、端子10自体の耐久性の向上も図ることができる。特に、電線56から伝わるねじれ等の外力も大きくなるため、突部54による連結部46の耐久性の向上が一層有利な効果をもたらす。
また、連結部46には、2つの突部54が、幅方向の相互に離隔させつつ長さ方向に延びて設けられている。それゆえ、連結部46が狭幅部66を有していても、連結部46の捻じれ変形や破断を有利に抑制または阻止することができ、連結部46を含む端子10の耐久性の向上を図ることができる。しかも、突部54の形成は連結部46の所定箇所を押し出し変形するだけでよいことから、端子10自体の大きさの変動を伴わない。したがって、端子10自体を厚肉にしたり、端子10に電線バレル部を設け電線に端子を巻き付けて応力の分散を図る場合に比して、端子10自体の大型化や歩留まりの悪化を抑制または防止できる。さらに、突部54は、従来の端子の製造工程内で同時に形成することが可能であることから、工程の増加による作業性の悪化も抑制または回避できる。
連結部46には、長さ方向の中間部分に厚さ方向の他方側と一方側に屈曲する第1湾曲部50と第2湾曲部52が設けられている。これにより、電線56から伝達される振動や引張力等の外力を第1湾曲部50および第2湾曲部52で吸収することができることから、端子10の更なる耐久性の向上が図られ得る。また、第1湾曲部50および第2湾曲部52により、電線溶接部48が、筒状接続部12の折曲部68が折り曲げられて突出する厚さ方向の上方側と反対方向に位置するようになっている。これにより、特に電線56が大径化される場合に、電線溶接部48の上方側の面に芯線60が溶接される電線56の中心軸と、筒状接続部12の中心軸を接近させることができる。それゆえ、端子10から延び出す電線56の端子10に対する突出高さも抑えることが可能である。
2つの突部54が、電線溶接部48に電線56が載置される側である上方側に突出している。それゆえ、端子10の電線溶接部48に電線56の芯線60を溶接する際に、端子10を下方から支持する端子押え治具や、電線溶接部48を下方から支持する溶接用ホーンに対して、2つの突部54が干渉する不具合も未然に防止できる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、突部54は、電線溶接部48の芯線60が溶接された側(上側)に突出されていたが、これに限定されない。突部54は、下側に突出されていてもよい。また、突部54は、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。突部54は、厚さ方向で同じ側(上側あるいは下側)に突出していてもよいし、違う側(上側と下側)に突出して突出方向が異なる突部を混在させていてもよい。これにより突部54の突出高さを実質的に大きくできることから、端子の強度を一層確実に確保することが可能となる。
(2)上記実施形態1では、第1湾曲部50および第2湾曲部52によって連結部46がクランク状に屈曲形成されていたが、これらは電線56の径に応じて省略されてもよい。
(3)上記実施形態1では、連結部46の幅寸法が、狭幅部66から電線溶接部48に向かって次第に大きくなっていたが、これに限定されない。図8に示す本開示の実施形態2の端子金具84のように、連結部86の幅寸法が、長さ方向で一定でもよい。
(4)上記実施形態1では、折曲部68が筒状接続部12の板部(延出板部44b)の両側縁部に設けられた例を示したが、これに限定されない。折曲部が板部の一方の側縁部に設けられ、端子10の長さ方向で折曲部に連なる連結部の側縁部が折曲部よりも幅方向の内方に位置されて狭幅部が構成されていてもよい。
10 端子
12 筒状接続部
14 相手方端子
16 柱状接続部
18 外周面
20 内周面
22 端子金具
24 クリップばね
26 第1板部
28 第2板部
30 第1周壁部
32 第2周壁部
34 凹所
36 円弧状突部
38 第1周端部
40a 重ね板部
40b 重ね板部
42 第2周端部
44a 延出板部
44b 延出板部
46 連結部
46a 側面
48 電線溶接部
48a 先端面
49 交差部
50 第1湾曲部
52 第2湾曲部
54 突部
56 電線
58 絶縁被覆
60 芯線
62 第1連接部
64 第2連接部
66 狭幅部
68 折曲部
70 筒状部
72 連結板部
74 挟持板部
76 挿込口
78 ロック穴
80 ロック爪
82 突起
84 端子金具
86 連結部

Claims (5)

  1. 長さ方向の一端側に設けられて相手方端子が挿し入れられて接続される筒状接続部と、
    前記長さ方向の他端側に設けられて電線の芯線が溶接される平板状の電線溶接部と、
    前記長さ方向で前記筒状接続部と前記電線溶接部の間に配置されて前記筒状接続部と前記電線溶接部を連結する板状の連結部と、
    前記筒状接続部に設けられて前記連結部に繋がる部位を構成する板部と、
    前記筒状接続部の前記板部の側縁部に連接して前記長さ方向に直交する厚さ方向に折り曲げられた折曲部と、
    前記連結部の少なくとも前記筒状接続部側の端部に設けられて、前記長さ方向と前記厚さ方向の両方に直交する幅方向において、前記連結部の側縁部が前記折曲部よりも内方に位置された狭幅部と、
    前記連結部の前記幅方向で相互に離隔した複数箇所に設けられて、前記厚さ方向の一方側と他方側の少なくとも一方に押し出し変形されて前記長さ方向に延びる複数の突部と、を含む、
    端子。
  2. 前記電線溶接部の前記厚さ方向の前記一方側の面が、前記芯線が溶接される面であり、
    前記連結部が前記厚さ方向の前記一方側に凸となる第1湾曲部と、前記第1湾曲部よりも前記電線溶接部側に位置して前記厚さ方向の前記他方側に凸となる第2湾曲部を有し、前記第1および第2湾曲部により前記板部よりも前記電線溶接部が前記厚さ方向の前記他方側に位置している、請求項1に記載の端子。
  3. 前記電線溶接部の前記厚さ方向の前記一方側の面が、前記芯線が溶接される面であり、
    複数の前記突部が、前記厚さ方向の前記一方側に突出している請求項1または請求項2に記載の端子。
  4. 前記連結部の幅寸法が、前記狭幅部から前記電線溶接部に向かって次第に大きくなっている、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の端子。
  5. 複数の前記突部が、前記連結部の前記長さ方向の全長に亘って延びている請求項1に記載の端子。
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