JP2023022626A - 車両用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクスルケースに収容された一対の車軸と、当該一対の車軸の駆動力源である回転電機と、当該回転電機から伝達される回転を一対の車軸に分配する差動歯車機構と、を備えた構成において、潤滑対象部位に異物が侵入し難い構造を備えた車両用駆動装置を提供する。【解決手段】アクスルケース5は、それぞれが車軸1を収容する一対の筒状部51と、それらを連結する本体部52と、を備え、筒状部51は、軸受11を収容する軸受収容部53を備え、ユニットケース6は、回転電機2及び差動歯車機構3を含む駆動ユニット10を収容するユニット収容部61と、本体部52に取り付けられる取付部と、を備え、軸受収容部53は、軸受潤滑剤を保持し、ユニット収容部61は、ユニット潤滑剤を保持し、ユニット収容部61の一部が開口部52aを通って本体部52の内部に配置され、本体部52の内部において駆動ユニット10と一対の車軸1とが連結されている。【選択図】図1
Description
本発明は、アクスルケースに収容された一対の車軸と、当該一対の車軸の駆動力源である回転電機と、当該回転電機から伝達される回転を一対の車軸に分配する差動歯車機構と、を備えた車両用駆動装置に関する。
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、「背景技術」及び「発明が解決しようとする課題」の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
特許文献1の車両用駆動装置では、アクスルケース(102,104)は2つに分割されており、それぞれが車軸(124,126)を収容している。また、一対のアクスルケース(102,104)の間には、差動歯車機構(134)を収容したギヤボックス(110)が配置されており、当該ギヤボックス(110)を介して一対のアクスルケース(102,104)が連結されている。また、回転電機(122)を収容したケーシング(178)が、アクスルケース(102,104)の外部において、ギヤボックス(110)に連結されている。
特許文献1の車両用駆動装置では、一対のアクスルケース(102,104)の内部とギヤボックス(110)の内部とが互いに連通している。そして、一対のアクスルケース(102,104)とギヤボックス(110)との内部に、車軸(124,126)を回転可能に支持する軸受等の支持機構、及び差動歯車機構(134)等の潤滑対象部位に供給される潤滑剤が収容されている。そのため、例えば、軸方向に交差する方向の荷重による曲げモーメントが一対のアクスルケース(102,104)に作用した場合、アクスルケース(102,104)とギヤボックス(110)との連結部に隙間が生じ、当該隙間から潤滑対象部位に水や塵埃等の異物が侵入する可能性があった。
そこで、アクスルケースに収容された一対の車軸と、当該一対の車軸の駆動力源である回転電機と、当該回転電機から伝達される回転を一対の車軸に分配する差動歯車機構と、を備えた構成において、潤滑対象部位に異物が侵入し難い構造を備えた車両用駆動装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
それぞれが車輪に連結され、軸方向に沿って並んで配置されている一対の車軸と、
一対の前記車軸の駆動力源である回転電機と、
前記回転電機から伝達される回転を一対の前記車軸に分配する差動歯車機構と、
アクスルケースと、
前記アクスルケースに取り付けられたユニットケースと、を備え、
前記アクスルケースは、それぞれが前記軸方向に延在する筒状に形成されて前記車軸の少なくとも一部を収容する一対の筒状部と、一対の前記筒状部の前記軸方向の間に配置されて一対の前記筒状部を連結している本体部と、を備え、
一対の前記筒状部のそれぞれは、前記車軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を備え、
前記ユニットケースは、前記回転電機及び前記差動歯車機構を含む駆動ユニットを収容するユニット収容部と、前記本体部に取り付けられる取付部と、を備え、
前記軸受収容部は、前記軸受に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成され、
前記ユニット収容部は、前記駆動ユニットに供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成され、
前記本体部は、開口部を備え、
前記ユニット収容部の一部が前記開口部を通って前記本体部の内部に配置された状態で、前記取付部が前記本体部に取り付けられ、
前記本体部の内部において前記駆動ユニットと一対の前記車軸とが連結されている点にある。
それぞれが車輪に連結され、軸方向に沿って並んで配置されている一対の車軸と、
一対の前記車軸の駆動力源である回転電機と、
前記回転電機から伝達される回転を一対の前記車軸に分配する差動歯車機構と、
アクスルケースと、
前記アクスルケースに取り付けられたユニットケースと、を備え、
前記アクスルケースは、それぞれが前記軸方向に延在する筒状に形成されて前記車軸の少なくとも一部を収容する一対の筒状部と、一対の前記筒状部の前記軸方向の間に配置されて一対の前記筒状部を連結している本体部と、を備え、
一対の前記筒状部のそれぞれは、前記車軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を備え、
前記ユニットケースは、前記回転電機及び前記差動歯車機構を含む駆動ユニットを収容するユニット収容部と、前記本体部に取り付けられる取付部と、を備え、
前記軸受収容部は、前記軸受に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成され、
前記ユニット収容部は、前記駆動ユニットに供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成され、
前記本体部は、開口部を備え、
前記ユニット収容部の一部が前記開口部を通って前記本体部の内部に配置された状態で、前記取付部が前記本体部に取り付けられ、
前記本体部の内部において前記駆動ユニットと一対の前記車軸とが連結されている点にある。
この特徴構成によれば、車軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部は、アクスルケースが備える一対の筒状部のそれぞれに設けられている。そして、回転電機及び差動歯車機構を含む駆動ユニットを収容するユニット収容部は、アクスルケースに取り付けられたユニットケースに設けられている。また、潤滑対象部位としての軸受に供給される軸受潤滑剤が軸受収容部に保持されていると共に、滑対象部位としての駆動ユニットに供給されるユニット潤滑剤がユニット収容部に保持されている。このように、軸受潤滑剤とユニット潤滑剤とが、互いに独立した状態で保持されている。これにより、例えば曲げモーメントがアクスルケースに作用した場合であっても、水や塵埃等の異物が潤滑対象部位に侵入し難い構造となっている。
また、本特徴構成によれば、異物が開口部を通って本体部の内部に侵入した場合であっても、軸受収容部及びユニット収容部に収容された潤滑対象部位に異物が侵入することを回避できる。したがって、ユニットケースにより開口部の全体を覆う必要性を減らし、ユニットケースの構成を簡易化することができる。
また、本特徴構成によれば、異物が開口部を通って本体部の内部に侵入した場合であっても、軸受収容部及びユニット収容部に収容された潤滑対象部位に異物が侵入することを回避できる。したがって、ユニットケースにより開口部の全体を覆う必要性を減らし、ユニットケースの構成を簡易化することができる。
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両用駆動装置100は、それぞれが車輪(図示を省略)に連結される一対の車軸1と、当該一対の車軸1の駆動力源である回転電機2と、当該回転電機2から伝達される回転を一対の車軸1に分配する差動歯車機構3と、を備えている。本実施形態では、車両用駆動装置100は、回転電機2から伝達される回転を変速して差動歯車機構3に伝達する変速機4を更に備えている。
本実施形態では、回転電機2は、その回転軸心としての第1軸X1上に配置されている。そして、変速機4は、その回転軸心としての第2軸X2上に配置されている。また、差動歯車機構3、及び一対の車軸1は、それらの回転軸心としての第3軸X3上に配置されている。
本例では、上記の軸X1~X3は、互いに平行に配置されている。以下の説明では、上記の軸X1~X3に平行な方向を、車両用駆動装置100の「軸方向L」とする。そして、軸方向Lの一方側を「軸方向第1側L1」とし、他方側を「軸方向第2側L2」とする。また、上記の軸X1~X3のそれぞれに直交する方向を、各軸を基準とした「径方向R」とする。なお、どの軸を基準とするかを区別する必要がない場合や、どの軸を基準とするかが明らかである場合には、単に「径方向R」と記す場合がある。
回転電機2は、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを有している。具体的には、回転電機2は、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置(図示を省略)と電気的に接続されている。そして、回転電機2は、蓄電装置に蓄えられた電力により力行して駆動力を発生する。また、回転電機2は、一対の車軸1の側から伝達される駆動力により発電を行って蓄電装置を充電する。
回転電機2は、ステータ21と、ロータ22と、を備えている。ステータ21は、回転不能に支持されている。ロータ22は、ステータ21に対して回転自在に支持されている。本実施形態では、ロータ22は、ステータ21に対して径方向Rの内側に配置されている。
本実施形態では、ロータ22は、第1ロータ軸23及び第2ロータ軸24を介して、ロータギヤ25と一体的に回転するように連結されている。第1ロータ軸23及び第2ロータ軸24は、軸方向Lに沿って延在するように形成されている。第1ロータ軸23及び第2ロータ軸24は、第1軸X1上に配置されている。第1ロータ軸23は、ロータ22を軸方向Lに貫通するように配置されている。そして、第1ロータ軸23は、ロータ22と一体的に回転するように連結されている。第2ロータ軸24は、第1ロータ軸23に対して軸方向第2側L2に配置されている。そして、第2ロータ軸24は、第1ロータ軸23と一体的に回転するように連結されている。ロータギヤ25は、第2ロータ軸24と一体的に回転するように連結されている。
本実施形態では、変速機4は、カウンタギヤ機構CGを備えている。カウンタギヤ機構CGは、回転電機2から伝達される回転を一定の変速比で変速して差動歯車機構3に伝達する。カウンタギヤ機構CGは、カウンタ入力ギヤ41と、カウンタ出力ギヤ42と、カウンタ軸43と、を備えている。
カウンタ入力ギヤ41は、カウンタギヤ機構CGの入力要素である。カウンタ入力ギヤ41は、ロータギヤ25に噛み合っている。カウンタ出力ギヤ42は、カウンタギヤ機構CGの出力要素である。本実施形態では、カウンタ出力ギヤ42は、カウンタ入力ギヤ41よりも小径に形成されている。また、本実施形態では、カウンタ出力ギヤ42は、カウンタ入力ギヤ41よりも軸方向第2側L2に配置されている。カウンタ軸43は、軸方向Lに沿って延在するように形成されている。カウンタ軸43は、カウンタ入力ギヤ41とカウンタ出力ギヤ42とが一体的に回転するように、それらを連結している。
本実施形態では、差動歯車機構3は、当該差動歯車機構3の入力要素である差動入力ギヤ31を備えている。差動入力ギヤ31は、カウンタギヤ機構CGのカウンタ出力ギヤ42に噛み合っている。本実施形態では、差動歯車機構3は、差動入力ギヤ31の回転を一対の車軸1に分配する。
また、本実施形態では、差動歯車機構3は、上記の差動入力ギヤ31に加えて、差動ケース32と、一対の差動ピニオンギヤ33と、一対のサイドギヤ34と、を備えている。ここでは、一対の差動ピニオンギヤ33、及び一対のサイドギヤ34は、いずれも傘歯車である。
差動ケース32は、差動入力ギヤ31と一体的に回転するように連結されている。差動ケース32は、一対の差動ピニオンギヤ33と、一対のサイドギヤ34と、を収容している。
一対の差動ピニオンギヤ33は、第3軸X3を基準とした径方向Rに互いに間隔を空けて対向するように配置されている。そして、一対の差動ピニオンギヤ33のそれぞれは、差動ケース32と一体的に回転するように支持された差動ピニオンシャフト33aに取り付けられている。一対の差動ピニオンギヤ33のそれぞれは、差動ピニオンシャフト33aを中心として回転(自転)可能、かつ、第3軸X3を中心として回転(公転)可能に構成されている。なお、上記の一対の差動ピニオンギヤ33に加えて、更に一対の差動ピニオンギヤ33を備えた構成としても良い。この構成では、2つの差動ピニオンシャフト33aが直交した状態で互いに連結されている。
一対のサイドギヤ34は、差動歯車機構3の出力要素である。一対のサイドギヤ34は、互いに軸方向Lに間隔を空けて、一対の差動ピニオンシャフト33aを挟んで対向するように配置されている。一対のサイドギヤ34は、一対の差動ピニオンギヤ33に噛み合っている。一対のサイドギヤ34のそれぞれは、車軸1と一体的に回転するように連結されている。一対の車軸1は、軸方向Lに沿って並んで配置されている。
図1及び図2に示すように、車両用駆動装置100は、アクスルケース5と、当該アクスルケース5に取り付けられたユニットケース6と、を備えている。
アクスルケース5は、一対の筒状部51と、本体部52と、を備えている。一対の筒状部51は、軸方向Lに沿って並んで配置されている。一対の筒状部51のそれぞれは、軸方向Lに延在する筒状に形成されている。そして、一対の筒状部51のそれぞれは、車軸1の少なくとも一部を収容している。本体部52は、一対の筒状部51の軸方向Lの間に配置されている。そして、本体部52は、一対の筒状部51を連結するように形成されている。
一対の筒状部51のそれぞれは、軸受収容部53を備えている。軸受収容部53は、車軸1を回転可能に支持する軸受11を収容している。本実施形態では、軸受11は、筒状部51の内周面51aと車軸1の外周面1aとの間に配置されている。本例では、軸受11は、当該軸受11の転動体と軌道輪との接触点を通る仮想線(作用線)が軸方向Lに直交する方向に対して傾斜したアンギュラ玉軸受である。そして、軸受収容部53において、一対の軸受11が軸方向Lに互いに隣接した状態で、これら一対の軸受11の作用線が径方向Rの外側に向かうに従って互いに近付くように配置されている。
本実施形態では、軸受収容部53は、一対の第1シール部材54を備えている。一対の第1シール部材54は、軸受11に対して軸方向Lの両側に配置されている。一対の第1シール部材54は、筒状部51の内周面51aと車軸1の外周面1aとの間を油密状に封止するように構成されている。そして、一対の第1シール部材54の軸方向Lの間に、軸受11に供給される軸受潤滑剤が充填されている。このように、軸受収容部53は、軸受11に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成されている。
本体部52は、開口部52aを備えている。本実施形態では、開口部52aは、軸方向Lに直交する方向に沿う開口方向Dに向けて開口するように形成されている。図2に示す例では、開口方向D及び軸方向Lに直交する方向(図2の上下方向)において、開口部52aの寸法は、一対の筒状部51の寸法よりも大きい。なお、本実施形態では、開口方向Dは、車両用駆動装置100が搭載される車両の前後方向に沿う方向である。
以下の説明では、本体部52における開口部52aを囲む部分を「開口縁部521」とする。そして、開口縁部521が含まれる仮想面を「開口面P(図1参照)」とする。図2に示す例では、開口縁部521は、一定の幅で開口部52aの全周を囲むように連続的に形成されている。また、開口面Pは、開口方向Dを向くと共に、開口方向Dに直交している。
図1及び図2に示すように、ユニットケース6は、駆動ユニット10を収容するユニット収容部61と、アクスルケース5の本体部52に取り付けられる取付部62と、を備えている。ここで、駆動ユニット10は、回転電機2及び差動歯車機構3を含む。本実施形態では、駆動ユニット10は、変速機4も含んでいる。
図1に示すように、本実施形態では、駆動ユニット10を構成する差動歯車機構3における一対の差動ピニオンギヤ33及び一対のサイドギヤ34が本体部52の内部に位置すると共に、駆動ユニット10を構成する回転電機2及び変速機4が本体部52の外部に位置するように、ユニット収容部61の一部が開口部52aを通って本体部52の内部に配置されている。このように、ユニット収容部61の一部が、開口部52aを通って本体部52の内部に配置されている。
本実施形態では、ユニット収容部61は、開口部52aの一部を覆うように配置されている。そして、開口部52aにおけるユニット収容部61により覆われていない部分を介して、本体部52の内部と外部とが連通されている。また、本実施形態では、本体部52の内面52bには、防錆処理が施されている。この防錆処理は、アクスルケース5の材質に応じて、本体部52の内面52bに、例えば、めっき等の金属皮膜、非金属皮膜、酸化被膜等の防錆被膜を形成する処理である。なお、本体部52の内面52bに加えて、一対の筒状部51の内周面51aにも防錆処理が施されていても良い。すなわち、アクスルケース5の内面全体に防錆処理が施されていても良い。
上述したように、本実施形態では、駆動ユニット10を構成する差動歯車機構3における一対のサイドギヤ34が本体部52の内部に配置されている。そして、一対のサイドギヤ34のそれぞれは、車軸1と一体的に回転するように連結されている。このように、本体部52の内部において、駆動ユニット10と一対の車軸1とが連結されている。
本実施形態では、ユニット収容部61は、一対の第2シール部材63を備えている。一対の第2シール部材63のそれぞれは、ユニット収容部61を軸方向Lに貫通するように配置された車軸1とユニット収容部61との径方向Rの隙間を油密状に封止するように構成されている。そして、一対の第2シール部材63によって密閉されたユニット収容部61の内部に、駆動ユニット10に供給されるユニット潤滑剤が充填されている。このように、ユニット収容部61は、駆動ユニット10に供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成されている。
以上のように、車両用駆動装置100は、
それぞれが車輪に連結され、軸方向Lに沿って並んで配置されている一対の車軸1と、
一対の車軸1の駆動力源である回転電機2と、
回転電機2から伝達される回転を一対の車軸1に分配する差動歯車機構3と、
アクスルケース5と、
アクスルケース5に取り付けられたユニットケース6と、を備え、
アクスルケース5は、それぞれが軸方向Lに延在する筒状に形成されて車軸1の少なくとも一部を収容する一対の筒状部51と、一対の筒状部51の軸方向Lの間に配置されて一対の筒状部51を連結している本体部52と、を備え、
一対の筒状部51のそれぞれは、車軸1を回転可能に支持する軸受11を収容する軸受収容部53を備え、
ユニットケース6は、回転電機2及び差動歯車機構3を含む駆動ユニット10を収容するユニット収容部61と、本体部52に取り付けられる取付部62と、を備え、
軸受収容部53は、軸受11に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成され、
ユニット収容部61は、駆動ユニット10に供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成され、
本体部52は、開口部52aを備え、
ユニット収容部61の一部が開口部52aを通って本体部52の内部に配置された状態で、取付部62が本体部52に取り付けられ、
本体部52の内部において駆動ユニット10と一対の車軸1とが連結されている。
それぞれが車輪に連結され、軸方向Lに沿って並んで配置されている一対の車軸1と、
一対の車軸1の駆動力源である回転電機2と、
回転電機2から伝達される回転を一対の車軸1に分配する差動歯車機構3と、
アクスルケース5と、
アクスルケース5に取り付けられたユニットケース6と、を備え、
アクスルケース5は、それぞれが軸方向Lに延在する筒状に形成されて車軸1の少なくとも一部を収容する一対の筒状部51と、一対の筒状部51の軸方向Lの間に配置されて一対の筒状部51を連結している本体部52と、を備え、
一対の筒状部51のそれぞれは、車軸1を回転可能に支持する軸受11を収容する軸受収容部53を備え、
ユニットケース6は、回転電機2及び差動歯車機構3を含む駆動ユニット10を収容するユニット収容部61と、本体部52に取り付けられる取付部62と、を備え、
軸受収容部53は、軸受11に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成され、
ユニット収容部61は、駆動ユニット10に供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成され、
本体部52は、開口部52aを備え、
ユニット収容部61の一部が開口部52aを通って本体部52の内部に配置された状態で、取付部62が本体部52に取り付けられ、
本体部52の内部において駆動ユニット10と一対の車軸1とが連結されている。
この構成によれば、車軸1を回転可能に支持する軸受11を収容する軸受収容部53は、アクスルケース5が備える一対の筒状部51のそれぞれに設けられている。そして、回転電機2及び差動歯車機構3を含む駆動ユニット10を収容するユニット収容部61は、アクスルケース5に取り付けられたユニットケース6に設けられている。また、潤滑対象部位としての軸受11に供給される軸受潤滑剤が軸受収容部53に保持されていると共に、滑対象部位としての駆動ユニット10に供給されるユニット潤滑剤がユニット収容部61に保持されている。このように、軸受潤滑剤とユニット潤滑剤とが、互いに独立した状態で保持されている。これにより、例えば曲げモーメントがアクスルケース5に作用した場合であっても、水や塵埃等の異物が潤滑対象部位に侵入し難い構造となっている。
また、本構成によれば、異物が開口部52aを通って本体部52の内部に侵入した場合であっても、軸受収容部53及びユニット収容部61に収容された潤滑対象部位に異物が侵入することを回避できる。したがって、ユニットケース6により開口部52aの全体を覆う必要性を減らし、ユニットケース6の構成を簡易化することができる。
また、本構成によれば、異物が開口部52aを通って本体部52の内部に侵入した場合であっても、軸受収容部53及びユニット収容部61に収容された潤滑対象部位に異物が侵入することを回避できる。したがって、ユニットケース6により開口部52aの全体を覆う必要性を減らし、ユニットケース6の構成を簡易化することができる。
本実施形態では、軸受11は、筒状部51の内周面51aと車軸1の外周面1aとの間に配置され、
軸受収容部53は、軸受11に対して軸方向Lの両側に配置されて、筒状部51の内周面51aと車軸1の外周面1aとの間を油密状に封止する一対の第1シール部材54を備え、
一対の第1シール部材54の軸方向Lの間に、軸受潤滑剤が充填されている。
軸受収容部53は、軸受11に対して軸方向Lの両側に配置されて、筒状部51の内周面51aと車軸1の外周面1aとの間を油密状に封止する一対の第1シール部材54を備え、
一対の第1シール部材54の軸方向Lの間に、軸受潤滑剤が充填されている。
この構成によれば、車軸1を筒状部51に対して回転可能に支持する軸受11を、軸受収容部53における一対の第1シール部材54によって外部に対して密閉された空間に収容することができる。そして、その空間に軸受潤滑剤が充填されているため、軸受収容部53により軸受潤滑剤を適切に保持することができる。
また、本実施形態では、ユニット収容部61は、開口部52aの一部を覆うように配置され、
開口部52aにおけるユニット収容部61により覆われていない部分を介して、本体部52の内部と外部とが連通されており、
本体部52の内面52bには、防錆処理が施されている。
開口部52aにおけるユニット収容部61により覆われていない部分を介して、本体部52の内部と外部とが連通されており、
本体部52の内面52bには、防錆処理が施されている。
この構成によれば、開口部52aにおけるユニット収容部61により覆われていない部分を通って、水等が本体部52の内部に侵入した場合であっても、本体部52の内面52bを錆び難くすることができる。したがって、ユニットケース6により開口部52aの全体を覆う必要性を減らし、ユニットケース6の構成を簡易化することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、ユニットケース6は、互いに接合された第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとを備えている。本実施形態では、第1ケース部6Aは、軸方向Lの両側が開口した筒状に形成されている。また、本実施形態では、第2ケース部6Bは、第1ケース部6Aの軸方向第1側L1の開口を覆うように形成された第1蓋部6Baと、第1ケース部6Aの軸方向第2側L2の開口を覆うように形成された第2蓋部6Bbと、を備えている。
図1に示すように、第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの接合面Jが、開口面Pと交差している。そして、接合面Jの一部が本体部52の内部に配置されている。本実施形態では、接合面Jは、軸方向Lに直交する方向に沿って配置されている。また、本実施形態では、開口面Pは、接合面Jと直交するように配置されている。本例では、接合面Jは、第1ケース部6Aと第1蓋部6Baとの接合面である第1接合面J1と、第1ケース部6Aと第2蓋部6Bbとの接合面である第2接合面J2と、を含む。
図2に示すように、本実施形態では、取付部62は、第2ケース部6Bに設けられておらず、第1ケース部6Aに設けられている。また、本実施形態では、取付部62は、ユニット収容部61から開口面Pに沿って突出するように形成されている。図2に示す例では、取付部62は、第1ケース部6Aから、開口方向D及び軸方向Lに直交する方向(図2の上下方向)の両側のそれぞれに突出するように形成されている。また、本実施形態では、取付部62は、開口縁部521に取り付けられている。図2に示す例では、開口縁部521における開口方向D及び軸方向Lに直交する方向(図2の上下方向)の両側のそれぞれの領域に、開口方向Dに突出する複数の係合部52cが軸方向Lに並んで形成されている。そして、複数の係合部52cが係合される複数の被係合部62aが、取付部62を開口方向Dに貫通するように形成されている。図示の例では、係合部52cは開口縁部521に固定されたボルトとされている。また、被係合部62aは、係合部52cとしてのボルトが挿通される貫通孔とされている。そして、被係合部62aに係合部52cが挿通された状態で、係合部52cとしてのボルトにナットが螺合されることで、取付部62が開口縁部521に取り付けられる。
このように、本実施形態では、ユニットケース6は、互いに接合された第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとを備え、
取付部62は、第2ケース部6Bに設けられておらず、第1ケース部6Aに設けられ、
本体部52における開口部52aを囲む部分を開口縁部521とし、開口縁部521が含まれる仮想面を開口面Pとして、
第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの接合面Jが開口面Pと交差し、接合面Jの一部が本体部52の内部に配置されている。
取付部62は、第2ケース部6Bに設けられておらず、第1ケース部6Aに設けられ、
本体部52における開口部52aを囲む部分を開口縁部521とし、開口縁部521が含まれる仮想面を開口面Pとして、
第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの接合面Jが開口面Pと交差し、接合面Jの一部が本体部52の内部に配置されている。
この構成によれば、取付部62が第1ケース部6A及び第2ケース部6Bのうちの第1ケース部6Aのみに設けられている。そのため、アクスルケース5に作用する曲げモーメントが取付部62を介して第1ケース部6Aに伝達された場合であっても、当該曲げモーメントが第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの接合面Jには作用し難い。したがって、ユニット収容部61の密閉性を確保し易い。
また、本構成によれば、接合面Jと開口面Pとが交差しているため、ユニット収容部61の一部が本体部52の内部に配置された構成を実現し易い。これにより、ユニット収容部61に収容された、重量が比較的大きい要素(例えば、回転電機2)の少なくとも一部を本体部52の内部に配置し易くなり、重量バランスの偏りを少なく抑え易い。
また、本構成によれば、接合面Jと開口面Pとが交差しているため、ユニット収容部61の一部が本体部52の内部に配置された構成を実現し易い。これにより、ユニット収容部61に収容された、重量が比較的大きい要素(例えば、回転電機2)の少なくとも一部を本体部52の内部に配置し易くなり、重量バランスの偏りを少なく抑え易い。
また、本実施形態では、接合面Jは、軸方向Lに直交する方向に沿って配置され、
開口面Pは、接合面Jと直交するように配置され、
取付部62は、ユニット収容部61から開口面Pに沿って突出するように形成され、開口縁部521に取り付けられている。
開口面Pは、接合面Jと直交するように配置され、
取付部62は、ユニット収容部61から開口面Pに沿って突出するように形成され、開口縁部521に取り付けられている。
この構成によれば、接合面Jが軸方向Lに直交する方向に沿って配置されている。そのため、駆動ユニット10の回転軸が車軸1と平行に配置された場合に、駆動ユニット10の回転軸をユニットケース6により支持する構成とし易い。
また、本構成によれば、取付部62が、ユニット収容部61から開口面Pに沿って突出するように形成され、開口縁部521に取り付けられている。そのため、ユニット収容部61の一部を本体部52の内部に配置しつつ、ユニットケース6をアクスルケース5に適切に取り付けることができる。
また、本構成によれば、取付部62が、ユニット収容部61から開口面Pに沿って突出するように形成され、開口縁部521に取り付けられている。そのため、ユニット収容部61の一部を本体部52の内部に配置しつつ、ユニットケース6をアクスルケース5に適切に取り付けることができる。
図1に示すように、本実施形態では、第1ケース部6Aは、回転電機2の径方向Rの外側を囲む第1周壁部6Aaと、差動歯車機構3及び変速機4の径方向Rの外側を囲む第2周壁部6Abと、第1ケース部6Aの内部を、回転電機2が収容された空間と差動歯車機構3及び変速機4が収容された空間とに軸方向Lに区画する区画部6Acと、を備えている。
本実施形態では、一対の第1軸受B1が、第1ロータ軸23をユニットケース6に対して回転可能に支持している。軸方向第1側L1の第1軸受B1は、第2ケース部6Bの第1蓋部6Baに支持されている。軸方向第2側L2の第1軸受B1は、第1ケース部6Aの区画部6Acに支持されている。
また、本実施形態では、一対の第2軸受B2が、第2ロータ軸24をユニットケース6に対して回転可能に支持している。軸方向第1側L1の第2軸受B2は、第1ケース部6Aの区画部6Acに支持されている。軸方向第2側L2の第2軸受B2は、第2ケース部6Bの第2蓋部6Bbに支持されている。
また、本実施形態では、一対の第3軸受B3が、カウンタギヤ機構CGのカウンタ軸43をユニットケース6に対して回転可能に支持している。軸方向第1側L1の第3軸受B3は、第1ケース部6Aの区画部6Acに支持されている。軸方向第2側L2の第3軸受B3は、第2ケース部6Bの第2蓋部6Bbに支持されている。
また、本実施形態では、一対の第4軸受B4が、差動歯車機構3の差動ケース32をユニットケース6に対して回転可能に支持している。軸方向第1側L1の第4軸受B4は、第1ケース部6Aの区画部6Acに支持されている。軸方向第2側L2の第4軸受B4は、第2ケース部6Bの第2蓋部6Bbに支持されている。
また、本実施形態では、第5軸受B5が、軸方向第1側L1の車軸1をユニットケース6に対して回転可能に支持している。第5軸受B5は、第2ケース部6Bの第1蓋部6Baに支持されている。
本実施形態では、軸方向第1側L1の車軸1が第2ケース部6Bの第1蓋部6Baを軸方向Lに貫通するように形成されている。そして、軸方向第1側L1の第2シール部材63が、軸方向第1側L1の車軸1と第1蓋部6Baとの径方向Rの隙間を油密状に封止するように配置されている。また、本実施形態では、軸方向第2側L2の車軸1が第2ケース部6Bの第2蓋部6Bbを軸方向Lに貫通するように形成されている。そして、軸方向第2側L2の第2シール部材63が、軸方向第2側L2の車軸1と第2蓋部6Bbとの径方向Rの隙間を油密状に封止するように配置されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、変速機4がカウンタギヤ機構CGを備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、変速機4がカウンタギヤ機構CGの代わりに遊星歯車機構PGを備えた構成としても良い。図3に示すように、この構成では、一対の車軸1、回転電機2、差動歯車機構3、及び変速機4が、第1軸X1上に配置されている。そして、ロータギヤ25及び差動入力ギヤ31が設けられていない。
(1)上記の実施形態では、変速機4がカウンタギヤ機構CGを備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、変速機4がカウンタギヤ機構CGの代わりに遊星歯車機構PGを備えた構成としても良い。図3に示すように、この構成では、一対の車軸1、回転電機2、差動歯車機構3、及び変速機4が、第1軸X1上に配置されている。そして、ロータギヤ25及び差動入力ギヤ31が設けられていない。
遊星歯車機構PGは、回転電機2から伝達される回転を一定の変速比で変速して差動歯車機構3に伝達する。遊星歯車機構PGは、サンギヤS4と、キャリヤC4と、リングギヤR4と、を備えている。サンギヤS4は、回転電機2のロータ22と一体的に回転するように連結されている。また、キャリヤC4は、サンギヤS4に噛み合う第1ピニオンギヤP41、及びリングギヤR4に噛み合う第2ピニオンギヤP42を回転可能に支持している。更に、キャリヤC4は、差動歯車機構3の差動ケース32と一体的に回転するように連結されている。また、リングギヤR4は、ユニットケース6の第1ケース部6Aにより回転不能に支持されている。第1ピニオンギヤP41と第2ピニオンギヤP42とは、一体回転するように互いに連結されている。ここでは、第1ピニオンギヤP41は、第2ピニオンギヤP42よりも大径である。また、軸方向第1側L1の車軸1は、遊星歯車機構PGのサンギヤS4、及び回転電機2のロータ22を軸方向Lに貫通するように配置されている。
(2)上記の実施形態では、軸受収容部53が、軸受11に対して軸方向Lの両側に配置された一対の第1シール部材54を備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、一対の第1シール部材54を備えず、軸受11が軸受潤滑剤を保持可能なシール付き軸受である構成としても良い。
(3)上記の実施形態では、ユニットケース6が互いに接合された第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとを備え、第2ケース部6Bが第1蓋部6Ba及び第2蓋部6Bbを備えた構成、つまり、ユニットケース6が3つに分割された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第2ケース部6Bが蓋部を1つのみ備えた構成、つまり、ユニットケース6が2つに分割された構成としても良い。
(4)上記の実施形態では、取付部62が、第2ケース部6Bに設けられておらず、第1ケース部6Aに設けられた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、取付部62が、第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの双方に亘って設けられた構成としても良い。
(5)上記の実施形態では、第1ケース部6Aと第2ケース部6Bとの接合面Jの一部が本体部52の内部に配置された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、接合面Jの全部が本体部52の内部に配置された構成としても良い。
(6)上記の実施形態では、接合面Jが軸方向Lに直交する方向に沿って配置され、開口面Pが接合面Jと直交するように配置された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、接合面Jが軸方向Lに平行に配置された構成としても良い。また、接合面Jが開口面Pと平行に配置された構成としても良い。
(7)上記の実施形態では、ユニット収容部61が開口部52aの一部を覆うように配置され、開口部52aにおけるユニット収容部61により覆われていない部分を介して、本体部52の内部と外部とが連通されて、本体部52の内面52bに防錆処理が施された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、ユニット収容部61が開口部52aの全部を覆うように配置された構成としても良い。この構成では、本体部52の内面52bに防錆処理を施す必要はない。
(8)上記の実施形態では、変速機4が回転電機2から伝達される回転を一定の変速比で変速して差動歯車機構3に伝達する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、変速機4が複数の変速段を切り替え可能、つまり、有段変速機であっても良い。
(9)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。したがって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
本開示に係る技術は、アクスルケースに収容された一対の車軸と、当該一対の車軸の駆動力源である回転電機と、当該回転電機から伝達される回転を一対の車軸に分配する差動歯車機構と、を備えた車両用駆動装置に利用することができる。
100:車両用駆動装置、1:車軸、2:回転電機、3:差動歯車機構、5:アクスルケース、51:筒状部、52:本体部、52a:開口部、53:軸受収容部、6:ユニットケース、61:ユニット収容部、62:取付部、10:駆動ユニット、L:軸方向、R:径方向
Claims (5)
- それぞれが車輪に連結され、軸方向に沿って並んで配置されている一対の車軸と、
一対の前記車軸の駆動力源である回転電機と、
前記回転電機から伝達される回転を一対の前記車軸に分配する差動歯車機構と、
アクスルケースと、
前記アクスルケースに取り付けられたユニットケースと、を備え、
前記アクスルケースは、それぞれが前記軸方向に延在する筒状に形成されて前記車軸の少なくとも一部を収容する一対の筒状部と、一対の前記筒状部の前記軸方向の間に配置されて一対の前記筒状部を連結している本体部と、を備え、
一対の前記筒状部のそれぞれは、前記車軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を備え、
前記ユニットケースは、前記回転電機及び前記差動歯車機構を含む駆動ユニットを収容するユニット収容部と、前記本体部に取り付けられる取付部と、を備え、
前記軸受収容部は、前記軸受に供給される軸受潤滑剤を保持するように構成され、
前記ユニット収容部は、前記駆動ユニットに供給されるユニット潤滑剤を保持するように構成され、
前記本体部は、開口部を備え、
前記ユニット収容部の一部が前記開口部を通って前記本体部の内部に配置された状態で、前記取付部が前記本体部に取り付けられ、
前記本体部の内部において前記駆動ユニットと一対の前記車軸とが連結されている、車両用駆動装置。 - 前記ユニットケースは、互いに接合された第1ケース部と第2ケース部とを備え、
前記取付部は、前記第2ケース部に設けられておらず、前記第1ケース部に設けられ、
前記本体部における前記開口部を囲む部分を開口縁部とし、前記開口縁部が含まれる仮想面を開口面として、
前記第1ケース部と前記第2ケース部との接合面が前記開口面と交差し、前記接合面の一部が前記本体部の内部に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。 - 前記接合面は、前記軸方向に直交する方向に沿って配置され、
前記開口面は、前記接合面と直交するように配置され、
前記取付部は、前記ユニット収容部から前記開口面に沿って突出するように形成され、前記開口縁部に取り付けられている、請求項2に記載の車両用駆動装置。 - 前記軸受は、前記筒状部の内周面と前記車軸の外周面との間に配置され、
前記軸受収容部は、前記軸受に対して前記軸方向の両側に配置されて、前記筒状部の内周面と前記車軸の外周面との間を油密状に封止する一対のシール部材を備え、
一対の前記シール部材の前記軸方向の間に、前記軸受潤滑剤が充填されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。 - 前記ユニット収容部は、前記開口部の一部を覆うように配置され、
前記開口部における前記ユニット収容部により覆われていない部分を介して、前記本体部の内部と外部とが連通されており、
前記本体部の内面には、防錆処理が施されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021127605A JP2023022626A (ja) | 2021-08-03 | 2021-08-03 | 車両用駆動装置 |
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- 2021-08-03 JP JP2021127605A patent/JP2023022626A/ja active Pending
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