JP2023021687A - 乗用型苗移植機 - Google Patents

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和宏 石山
Kazuhiro Ishiyama
康仁 中西
Yasuhito Nakanishi
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Manabu Namoto
雄右 奥平
Yusuke Okuhira
毅 荒井
Takeshi Arai
仁史 山崎
Hitoshi Yamazaki
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】従来、施肥装置の肥料排出作業時に肥料を搬送するブロアの風力を上げて、肥料を速やかに排出していたが、施肥タンク内の肥料が少ない場合には、風力が上がっているために肥料排出口から施肥タンクの内に吹き込んで、施肥タンク内の肥料が肥料排出口から排出できなくなるような事態が発生する場合があった。そこで、肥料排出作業が効率的に且つ適切に行える施肥装置を装備した乗用型苗移植機を提供する。【解決手段】肥料タンク32に設けた肥料減少センサ50が肥料タンク32内に所定量を上回る肥料があることを検出すると、エンジン9の回転数を上げて発電機の電圧を上げ電動ブロア33を所定速度を上回る速度で高速駆動回転して送風量を増し、肥料減少センサ50が肥料タンク32内の肥料が所定量を下回ることを検出すると、エンジン9の回転数を下げて発電機の電圧を下げ電動ブロア33を所定速度を下回る速度で低速駆動回転して送風量を減らす制御装置22を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、走行車体に苗植付装置を装着した乗用型苗移植機に関する。
従来、走行車体の後方に苗植付装置を連結し、更に、施肥装置を備えた乗用型苗移植機がある。該施肥装置は、施肥切替レバーを肥料供給通路から肥料排出通路側に切り替えると、アクセルペダルをエンジンの出力増大側に操作して肥料を搬送するブロアの風力を上げて、肥料が速やかに排出される。(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-010321号公報
肥料を搬送するブロアの風力を上げて肥料が速やかに排出されるので、肥料排出作業が効率的に行えるが、施肥タンク内の肥料が少ない場合には、風力が上がっているために肥料排出口から施肥タンクの内に吹き込んで、施肥タンク内の肥料が肥料排出口から排出できなくなるような事態が発生して、適切な肥料の排出が行ない場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、肥料排出作業が効率的に且つ適切に行える施肥装置を装備した乗用型苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体1に苗植付装置3と施肥装置4を装着した乗用型苗移植機において、施肥装置4の肥料タンク32内の肥料を肥料排出口から肥料回収管38内に排出し、該肥料回収管38内の肥料を電動ブロア33からの送風で機外に搬送排出する構成とし、肥料タンク32に設けた肥料減少センサ50が肥料タンク32内に所定量を上回る肥料があることを検出すると、エンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を所定速度を上回る速度で高速駆動回転して送風量を増し、肥料減少センサ50が肥料タンク32内の肥料が所定量を下回ることを検出すると、エンジン9の回転数を下げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を下げて電動ブロア33を所定速度を下回る速度で低速駆動回転して送風量を減らす制御装置22を設けた乗用型苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、肥料タンク32に設けた肥料減少センサ50が肥料タンク32内に多量の肥料があることを検出すると、エンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して送風量を増すので、肥料回収管38で肥料が速やかに搬送されて高速で肥料排出が行える。
また、肥料減少センサ50が肥料タンク32内の肥料が少ないことを検出すると、エンジン9の回転数を下げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を下げて電動ブロア33を低速駆動回転して送風量を減らすので、肥料が肥料タンク32内に少ししか残っていないことにより肥料排出口を経て肥料タンク32内に空気が吹き込んで粒状肥料が適切に排出できなくなるような事態を防止して、適切な肥料の排出が行える。
請求項2記載の発明は、肥料タンク32の左右両側に設けた肥料減少センサ50が肥料減少を検出しない場合は、肥料排出口に設けた排出シャッタ37の開度を大きくし、左右何れかの肥料減少センサ50が肥料減少を検出した場合は、肥料減少を検出した側の肥料排出口に設けた排出シャッタ37の開度を小さくする請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項3記載の発明は、肥料タンク32の各肥料排出口に排出シャッタ37設け、該各排出シャッタ37の上方近傍に各々肥料減少センサ50を設けて、肥料減少センサ50が肥料減少を検出しない場合は、肥料減少センサ50の下方にある排出シャッタ37の開度を大きくし、肥料減少センサ50が肥料減少を検出した場合は、肥料減少センサ50の下方にある排出シャッタ37の開度を小さくする請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明は、電動ブロア33の送風を肥料回収管38に切り換える肥料回収操作具40を設け、該肥料回収操作具40の切り換え操作とは異なる操作にてエンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して送風量を増す請求項1~請求項3の何れか1項に記載の乗用型苗移植機である。
請求項5記載の発明は、肥料回収管38の送風方向下手側端部にエア抜き孔42を設けた請求項1~請求項4の何れか1項に記載の乗用型苗移植機である。
本発明における実施形態を示す乗用型田植機の側面図である。 本発明における実施形態を示す乗用型田植機の制御ブロック図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型田植機の要部の側断面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型田植機の要部の側断面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型田植機の要部の側面図である。 本発明における他の実施形態を示す乗用型田植機の要部の側面図である。
この発明の乗用型苗移植機の一実施形態である4条植え乗用型田植機について図面に基づき説明する。
<全体構成>
乗用型田植機は、走行車体1に昇降用リンク装置2で苗植付装置3を装着すると共に、施肥装置4を設けている。走行車体1は、駆動輪である左右各一対の前輪5,5および後輪6,6を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では、乗用型田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
<走行車体1>
走行車体1は、メインフレーム7にミッションケース8とエンジン9が配設されており、該ミッションケース8の後部側面に油圧ポンプがミッションケース8と一体に組み付けられ、ミッションケース8の前部上方にステアリングポスト10が突設されている。
そして、ステアリングポスト10の上端部にステアリングハンドル11が設けられている。
機体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア12が取り付けられ、エンジン9の上方部に操縦席13が設置されている。
ステアリングハンドル11の右側には変速レバー14が設けられ、操縦席13の右側には畦クラッチレバーが設けられている。
左右前輪5,5はミッションケース8の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケースに軸支されている。
また、左右後輪6,6は、左右フレームの左右両端部に取り付けた左右後輪伝動ケース15,15の左右後輪駆動軸に設けられている。左右フレームは、メインフレーム7の後端部に機体左右方向に配設されて支持されている。
エンジン9の回転動力は、ベルト伝動装置を介して油圧式無段変速装置(HST)の入力軸に伝えられ、HSTの出力軸からミッションケース8内に伝えられる。
ミッションケース8の後方に突出する左右リヤ出力軸に前記後輪伝動ケース15,15に伝動する左右後輪伝動軸16,16が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸16,16により各々左右後輪6,6が駆動回転される構成となっている。
そして、走行車体1後部に設けたPTO伝動ケース8aにミッションケース8から駆動軸を介して駆動力が伝達され、該PTO伝動ケース8aから施肥駆動機構を介して施肥装置4の各肥料繰出部17に駆動力が伝達されると共に、PTO伝動軸18を介して苗植付装置3に駆動力が伝達される。
エンジン9の回転数調節は、ステップフロア12に設けたアクセルペダル19の踏み込み操作又はステアリングハンドル11下方に設けたアクセルレバー20の操作量をポテンショメータ19a,20aで検出し、機体前部のフロントカバー21内に設けた制御装置22がその操作量に応じてエンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を制御して行う。
なお、走行車体1前部左右両側には、予備苗載台24が設けられている。
<苗植付装置3>
苗植付装置3は、走行車体1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されている。
走行車体1に基部が回動自在に設けられた一般的なリフトシリンダーのピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車体1に設けた油圧ポンプにて昇降バルブを介してリフトシリンダーに圧油を供給・排出して、リフトシリンダーのピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース25と、該植付伝動ケース25に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台26と、植付伝動ケース25の後端部に装着され、苗載台26の下端より1株ずつ苗を圃場に植え付ける苗植付具27と、植付伝動ケース25の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンター(センサー)フロート28とサイドフロート29等にて構成されている。センターフロート28とサイドフロート29は、苗植付具27にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
PTO伝動軸18は、両端にユニバーサルジョイントを有し、ミッションケース8からの動力をPTO伝動ケース8aを経由して苗植付装置3の植付伝動ケース25に伝達すべく設けている。
そして、センターフロート28の前部に設けられた迎い角センサ(図示せず)は、苗植付装置3の対地高さを検出するものであり、該迎い角センサの検出値に基づいて、制御装置により昇降バルブを制御してリフトシリンダーにて苗植付装置3の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センターフロート28の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられたことを迎い角センサにより検出した時には油圧ポンプにてミッションケース8内から汲み出された圧油をリフトシリンダーに送り込んでピストンを突出させて昇降用リンク装置2を上動させて苗植付装置3を所定位置まで上昇させ、また、センターフロート28の前部が適正範囲以下に下がったことを迎い角センサにより検出した時にはリフトシリンダー内の圧油をミッションケース8内に戻して昇降用リンク装置2を下動させて苗植付装置3を所定位置まで下降させる。
そして、センターフロート28の前部が適正範囲にあるとき(迎い角センサの検出値が適正範囲にあり、苗植付装置3が適正な対地高さである時)には、リフトシリンダー内の圧油の出入りを止めて苗植付装置3を一定位置に保持させている。
このように、センターフロート28を苗植付装置3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
苗植付装置3は4条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース25、苗を載せて左右往復動し苗を一株ずつ各条の苗取出口26aに供給する苗載台26、苗取出口26aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付具27等を備えている。
センターフロート28の前方には中央ロータ30aが配置され、該中央ロータ30aはサイドフロート29の前方にある左右サイドロータ30bより前方に配置されている。中央ロータ30a及び左右サイドロータ30bは、後輪6の伝動ケース15内のギアから伝動軸31を介して動力が伝達される。
<施肥装置4>
施肥装置4は、肥料タンク32内の肥料を各肥料繰出部17によって一定量ずつ下方に繰り出し、その繰り出された肥料を電動ブロア33により各施肥ホースを通して各施肥ガイドまで移送し、該各施肥ガイドの前側に設けた作溝体によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込んで圃場中に粒状肥料を施肥する。
肥料タンク32は各条共用で、上部に開閉可能な蓋32aが取り付けられている。肥料タンク32の下部は施肥条数分に分岐して漏斗状になっており、その下部が各繰出部17の上端に接続されている。
PTO伝動ケース8aから施肥装置4の各肥料繰出部17に駆動力を伝達する施肥駆動機構は、従来周知の連繋ロッドと回転アームにより構成されていると共に、繰出し量調節具としての繰出し量調節ハンドルにて該回転アームの回動支点を移動させて各肥料繰出部17の繰出駆動軸の単位時間当たりの回転数を変更調節することにより、各肥料繰出部17の肥料繰出し量を調節する(例えば、特開2006-166820号公報に記載された施肥駆動機構)。
各繰出部17は、肥料タンク32内の肥料を下方に繰り出す2個の繰出ロールを内蔵している。これらの繰出ロールは、外周部に溝状の凹部が形成された回転体で、左右方向に設けた共通の繰出軸にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロールが回転することにより、肥料タンク32から落下供給される肥料が凹部に収容されて下方に繰り出される。両繰出ロールにより繰り出された肥料は、下端の吐出口から吐出される。
各繰出部17の吐出口には、前後方向に連通する接続管が接続されている。そして、この接続管の後端部に施肥ホースが接続されている。
一方、各条の接続管の前端部はエアチャンバ34の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ34の左端部はエア切替管を介して電動ブロア33に接続されており、該電動ブロア33からのエアがエアチャンバ34を経由して接続管から施肥ホースに吹き込まれるようになっている。
なお、電動ブロア33は、エンジン9の駆動により発電する発電機からバッテリ35を経由した電力にて駆動回転して、エアを送風する。
また、各繰出部17の背面部には、肥料タンク32内の肥料を取り出すための肥料排出口が形成され、ステッピングモータ36で開度自在に変更される排出シャッタ37で排出量が変更できるようになっている。各繰出部17の肥料排出口は、各繰出部17の後方に設けた左右方向に長い肥料回収管38に接続されている。
施肥作業時には、排出シャッタ37を閉じて、肥料タンク32内の粒状肥料は各繰出部17に落下供給され、肥料排出時には、排出シャッタ37を開いて、肥料タンク32内の粒状肥料は肥料排出口から肥料回収管38内に落下する。
肥料回収管38の左端部は、前記エア切替管を介して電動ブロア33に接続されている。エア切替管は二股状の管であって、一方にエアチャンバ34が接続され、他方に肥料回収管38が接続されている。
エア切替管にはエア切替部としての電動エア切替シャッタ33aが設けられ、電動ブロア33から吹き出されるエアをエアチャンバ34側に供給する状態と肥料回収管38側に供給する状態とに切り替えられようになっている。電動エア切替シャッタ33aは、エアチャンバ34と肥料回収管38の間の前後中央部にあるので、両者へのエア供給が安定している。そして、肥料回収管38の右下端部は肥料回収口39になっている。
施肥装置4の右端部の肥料回収口39上部には、肥料回収操作具としての肥料回収レバー40が回動自在に設けられている。
この肥料回収レバー40には、肥料回収レバー40の操作位置を検出するポテンショメータ40aが設けてあり、肥料回収レバー40を肥料排出側に回動操作すると、ポテンショメータ40aが検出して制御装置22に肥料排出の出力を出して、電動エア切替シャッタ33aを切り替えて電動ブロア33のエアが肥料回収管38に供給されるようになると共に、各ステッピングモータ36を作動させて排出シャッタ37が開き、肥料タンク32内の肥料が肥料回収管38に排出される。そして、肥料回収管38で粒状肥料が電動ブロア33のエアにより搬送されて、肥料回収口39から排出される。
この時、肥料回収口39の下に肥料回収容器や肥料回収容袋等を置いて、肥料を回収する。
また、肥料タンク32の各繰出部17のすぐ上の位置には、各々肥料を検出する肥料減少センサ50が設けられている。該肥料減少センサ50が肥料が無いことを検出すると、制御装置22は肥料残量が少なくなったと判断して、ステアリングハンドル11下方のモニタ51に肥料減少警報を表示する。
そして、この肥料排出作業時に、肥料減少センサ50が肥料が有ることを検出すると、制御装置22は肥料が大量に肥料タンク32内に残っていると判断して、エンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を作動させてエンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して、エアの送風量を増す。よって、電動ブロア33のエアの送風量が増すので、肥料回収管38で粒状肥料が速やかに搬送されて、肥料回収口39から高速で排出される。
また、肥料減少センサ50が肥料が無いことを検出すると、制御装置22は肥料が肥料タンク32内に少ししか残っていないと判断して、エンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を作動させてエンジン9の回転数を下げてアイドリングにし、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を下げて電動ブロア33を低速駆動回転して、エアの送風量を減らす。よって、電動ブロア33のエアの送風量が減るので、肥料が肥料タンク32内に少ししか残っていないことにより排出シャッタ37から肥料排出口を経て肥料タンク32内にエアが吹き込んで粒状肥料が適切に排出できなくなるような事態を防止して、適切な肥料の排出が行える。
なお、バッテリ35に設けた電圧検出センサ41が検出するバッテリ電圧に応じて、エンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を作動させて、バッテリ電圧が低いほどエンジン9の回転数を上げてエンジン9の駆動により発電する発電機の発電量を多くして電圧を上げて電動ブロア33を適正な駆動回転とし、電動ブロア33のエアの送風量を最適に制御する。
また、肥料タンク32内の粒状肥料は、左右方向で均一に入っているのではなく左右で偏りがある。そこで、肥料タンク32の各肥料排出口の排出シャッタ37のすぐ上の位置にある肥料減少センサ50が肥料が有ることを検出すると、制御装置22は肥料タンク32内のその部位には肥料が大量に残っていると判断して、その排出シャッタ37のステッピングモータ36を作動させて開度を大きくして排出量を多くする。よって、肥料タンク32内の肥料が大量に残っている部位の排出シャッタ37の開度を大きくして排出量を多くするので、速やかに肥料排出作業が行える。
一方、肥料タンク32の各肥料排出口の排出シャッタ37のすぐ上の位置にある肥料減少センサ50が肥料が無いことを検出すると、制御装置22は肥料タンク32内のその部位には肥料が少ししか残っていないと判断して、その排出シャッタ37のステッピングモータ36を作動させて開度を小さくする。よって、肥料タンク32内の肥料が少ししか残っていない部位の排出シャッタ37の開度を小さくするので、肥料が肥料タンク32内に少ししか残っていないことにより排出シャッタ37から肥料排出口を経て肥料タンク32内にエアが吹き込んで粒状肥料が適切に排出できなくなるような事態を防止して、適切な肥料の排出が行える。
<他の実施形態>
(1)図3は、肥料回収管38の他の実施形態を示す。
即ち、肥料回収管38の右端部の肥料の搬送方向を左右方向から下方に変更するコーナ部分にエアのみが通過できるエア抜き孔42を形成する。
従って、肥料回収管38の右端部のコーナ部分に肥料が堆積しやすくて、少し肥料が堆積すると、エアが通過し難くなって、肥料回収管38全体の風力が低下するが、コーナ部分にエアのみが通過できるエア抜き孔42を設けているので、エアは肥料回収管38の左右方向には風力が安定し、各排出シャッタ37から排出された粒状肥料をエアにより肥料回収管38右端部まで安定して搬送し、右端部では下方に落下するだけなので適切な肥料排出が行える。
なお、肥料回収管38の右端部のコーナ部分に設けたエア抜き孔42の外方を覆うガイド体43を下方が開放する状態で設けると、エア抜き孔42から噴出したエアが下方にガイドされ、周囲に居る肥料を回収する作業者に向けて肥料の粉が混じっているエアが来ないので作業性が良い。
(2)前記実施形態では、肥料タンク32内の肥料の量に応じて自動的にエンジン9の回転数を増減する自動制御の例を示したが、加えて、肥料回収レバー40を機体内方に向けて操作すると、エンジン9の回転数を上げるようにしても良い。作業者が、自動制御以外に必要に応じてエンジン9の回転数を上げてエンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して、エアの送風量を増すことができ、作業性が更に良い。
(3)図4は、肥料回収管38の他の実施形態を示す。
肥料回収管38の右端部の肥料の搬送方向を左右方向から下方に変更するコーナ部分の下側に肥料詰まりセンサ44を設ける。
肥料回収管38で最も肥料詰まりが発生し易いコーナ部分の下側に肥料詰まりセンサ44を設け、該肥料詰まりセンサ44が肥料詰まりを検出すると、制御装置22は、エンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を作動させてエンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して、エアの送風量を増し、肥料詰まりを解消する。
また、肥料詰まりセンサ44が肥料詰まりを検出すると、警報ブザーや音声警報を発して、作業者に肥料回収レバー40を排出位置からもとに戻す(排出作業を中止する)ように促す。
また、肥料詰まりセンサ44が肥料詰まりを検出すると、各排出シャッタ37のステッピングモータ36を作動させて開度を小さくする。この時、肥料回収管38の風向上手側の排出シャッタ37の開度を小さくする。または、肥料回収管38の風向下手側の排出シャッタ37の開度を小さくする。または、全ての排出シャッタ37の開度を小さくする。
(4)肥料タンク32に電動振動装置を設け、肥料回収レバー40を肥料排出側に操作した時に、電動振動装置を作動させて肥料排出作業中に肥料タンク32を振動させると、肥料タンク32内の肥料を適切に排出できる。
(5)図5は、肥料回収管38の他の実施形態を示す。
肥料回収管38の右端部の肥料の搬送方向を左右方向から下方に変更するコーナ部分の左右直線部分の下側にバイパス孔45aを設け、該バイパス孔45a部分に設けた蓋体45bにてバネの付勢力で閉鎖すると共に、該バイパス孔45aとコーナ部分の下方落下通路部分をバイパス通路45cで連通する。
従って、コーナ部分に肥料が堆積すると、その肥料の重みと風力でバネの付勢力に抗して蓋体45bを開けて、堆積した肥料がエアと共にバイパス通路45cを通過して、下方落下通路に送られて下方に排出される。
(6)肥料回収管38の右端部のコーナ部分を回動式にして、下方落下通路を機体前後方向に変更できるようにすると、肥料排出の作業性が良い。
なお、直下に落下させる状態から前後振って落下させる状態にした時、落下通路をエアのみが抜ける網筒で構成している場合に網筒が斜めになるので網筒が潰れた状態にならないようにコーナ部分に竿体基部を設けて、該竿体先端から紐で網筒中途部を吊ると、網筒が潰れなくて適切に肥料排出が行える。
(7)上記実施形態の肥料回収レバー40の排出側への操作により、制御装置22にてエンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を制御してエンジン9の回転数を変更する制御は、下記の何れか一つ、何れか二つ以上、又は全ての条件が満たされた時のみに行われる。
1)変速レバー14(主変速レバー又は副変速レバー)が中立位置である。
2)走行車体1のブレーキペダルが踏み込み操作されている。
3)走行車体1に設けた苗植付装置3の駆動を入り切り操作する植付レバー等の操作具が植付け位置(駆動入り)以外にある。例えば、中立位置にある。
4)苗植付装置3が最大リフト位置にある。または、苗植付装置3が接地していない。または、苗植付装置3が最下降位置である。
5)センターフロート28の前部に設けられた迎い角センサによる苗植付装置3の自動昇降制御の制御感度を変更する感度調節装置が、自動昇降制御を停止するロック位置である。
6)電動ブロア33をそのエア送風口がエアチャンバ34や肥料回収管38に連通するエア切替管に接続された作用状態とエア切替管から離れた機体内側に折り畳み収納された収納状態に切り換え自在に構成したものにおいて、電動ブロア33が作用状態にロックされている。
(8)上記の(7)の条件が満たされてエンジン9の回転数を変更する制御がなされている時に、満たされた条件が作業者の操作により満たされなくなった場合には、警報を発して肥料回収レバー40が排出側へ操作されていることを作業者に認知させる。なお、警報は、警報停止操作具を操作しても停止しない。
(9)上記実施形態では、肥料回収レバー40の排出側への操作により、制御装置22にてエンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を制御してエンジン9の回転数を変更する例を示したが、肥料回収レバー40とアクセルペダル19又はアクセルレバー20をメカ連携して、エンジン9の回転数を変更する構成としても良い。
即ち、アクセルペダル19及びアクセルレバー20をエンジン9のスロットル弁9aに連携ワイヤにて連繋して操作する構成とし、肥料回収レバー40とアクセルペダル19又はアクセルレバー20を連繋ワイヤにて連繋して、肥料回収レバー40を排出側に操作すると連繋ワイヤを介してアクセルペダル19又はアクセルレバー20が操作されてエンジン9のスロットル弁9aが作動してエンジン9の回転数を変更する。
また、二股連携ワイヤを用いて、二股の先を肥料回収レバー40とアクセルペダル19又はアクセルレバー20に連携し、基端をスロットル弁9aに連携して、アクセルペダル19又はアクセルレバー20を操作しても、肥料回収レバー40を操作しても、エンジン9の回転数を変更する構成としても良い。
(10)肥料回収レバー40の排出側への操作により、下記の何れか一つ、何れか二つ以上、又は全ての警報等を発する。
1)警報ブザーを鳴らす。または、音声警報を発する。
2)ステアリングハンドル11下方のモニタパネルの「肥料回収」を点灯または点滅する。
3)走行車体1の前部に設けたセンターマスコット46を点滅する。例えば、赤と緑を1回ずつ交互に点滅する、または、赤と緑を2回ずつ交互に点滅する。
(11)肥料回収レバー40の操作位置を「施肥」「清掃」「排出」「高速排出」の4位置とする。
肥料回収レバー40を「施肥」にすると、エア切替管の電動エア切替シャッタ33aを電動ブロア33から吹き出されるエアをエアチャンバ34側に供給する状態とし、通常の施肥作業が行える。
肥料回収レバー40を「清掃」にすると、電動ブロア33が停止し、各部の清掃作業が行える。
肥料回収レバー40を「排出」にすると、エア切替管の電動エア切替シャッタ33aを電動ブロア33から吹き出されるエアを肥料回収管38側に供給する状態とし、肥料排出作業が行える。
肥料回収レバー40を「高速排出」にすると、エア切替管の電動エア切替シャッタ33aを電動ブロア33から吹き出されるエアを肥料回収管38側に供給する状態にすると共に、エンジン9のスロットル弁9aを作動するスロットルモータ23を作動させてエンジン9の回転数を上げて、エンジン9の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア33を高速駆動回転して、エアの送風量を増し、肥料回収管38で粒状肥料が速やかに搬送されて、肥料回収口39から高速で排出される。
(12)上記の(11)において、肥料回収レバー40が「排出」及び「高速排出」に操作されている時は、下記の何れか一つ、何れか二つ以上、又は全ての警報等を発する。
また、「排出」と「高速排出」では、警報パターンを変えると良い。例えば、「排出」では警報間隔が長く、「高速排出」では警報間隔が短い。なお、警報は、警報停止操作具を操作しても停止しない。
1)警報ブザーを鳴らす。または、音声警報を発する。
2)ステアリングハンドル11下方のモニタパネルの「肥料回収」を点灯または点滅する。
3)走行車体1の前部に設けたセンターマスコット46を点滅する。例えば、赤と緑を1回ずつ交互に点滅する、または、赤と緑を2回ずつ交互に点滅する。
警告ブザーを鳴らす。または、音声警報を発する。
(13)図6は、肥料回収管38の他の実施形態を示す。
即ち、肥料回収管38の右端部の肥料の搬送方向を左右方向から下方に変更するコーナ部分に傾斜部38aを設け、該傾斜部38aから下方に肥料搬送方向を変更する通路を布製案内筒47で形成する。
そして、布製案内筒47の傾斜部38aからの送風が当たる部分に外方に突出するエアポケット47aを形成して布製案内筒47が潰れるのを防止する。
また、布製案内筒47は、エアポケット47aを空気があまり抜け出さない網目の無い布又は微細な布とし、他の部分は空気が容易に抜ける網目とする。
1 走行車体
3 苗植付装置
4 施肥装置
9 エンジン
32 肥料タンク
33 電動ブロア
37 排出シャッタ
38 肥料回収管
40 肥料回収操作具(肥料回収レバー)
42 エア抜き孔
50 肥料減少センサ

Claims (5)

  1. 走行車体(1)に苗植付装置(3)と施肥装置(4)を装着した乗用型苗移植機において、施肥装置(4)の肥料タンク(32)内の肥料を肥料排出口から肥料回収管(38)内に排出し、該肥料回収管(38)内の肥料を電動ブロア(33)からの送風で機外に搬送排出する構成とし、肥料タンク(32)に設けた肥料減少センサ(50)が肥料タンク(32)内に所定量を上回る肥料があることを検出すると、エンジン(9)の回転数を上げて、エンジン(9)の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア(33)を所定速度を上回る速度で高速駆動回転して送風量を増し、肥料減少センサ(50)が肥料タンク(32)内の肥料が所定量を下回ることを検出すると、エンジン(9)の回転数を下げて、エンジン(9)の駆動により発電する発電機の電圧を下げて電動ブロア(33)を所定速度を下回る速度で低速駆動回転して送風量を減らす制御装置(22)を設けたことを特徴とする乗用型苗移植機。
  2. 肥料タンク(32)の左右両側に設けた肥料減少センサ(50)が肥料減少を検出しない場合は、肥料排出口に設けた排出シャッタ(37)の開度を大きくし、左右何れかの肥料減少センサ(50)が肥料減少を検出した場合は、肥料減少を検出した側の肥料排出口に設けた排出シャッタ(37)の開度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
  3. 肥料タンク(32)の各肥料排出口に排出シャッタ(37)設け、該各排出シャッタ(37)の上方近傍に各々肥料減少センサ(50)を設けて、肥料減少センサ(50)が肥料減少を検出しない場合は、肥料減少センサ(50)の下方にある排出シャッタ(37)の開度を大きくし、肥料減少センサ(50)が肥料減少を検出した場合は、肥料減少センサ(50)の下方にある排出シャッタ(37)の開度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
  4. 電動ブロア(33)の送風を肥料回収管(38)に切り換える肥料回収操作具(40)を設け、該肥料回収操作具(40)の切り換え操作とは異なる操作にてエンジン(9)の回転数を上げて、エンジン(9)の駆動により発電する発電機の電圧を上げて電動ブロア(33)を高速駆動回転して送風量を増すことを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の乗用型苗移植機。
  5. 肥料回収管(38)の送風方向下手側端部にエア抜き孔(42)を設けたことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の乗用型苗移植機。
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