JP2023020661A - ラベル貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラベルを剥離した後の剥離材を容易に回収でき、且つ小型化を図ることができるラベル貼付装置を提供する。【解決手段】テープからラベルを剥離して残る剥離材10Bは、排紙収容部16に搬送される。排紙収容部16は、筐体11内の上部の収容領域11Aに設けられる。筐体11内にはテープカセットTCを収容するテープ収容部2Aが、装着領域11Bに設けられる。収容領域11Aは装着領域11Bの上部にあり、装着領域11Bと連通する。故に排紙収容部16に収容される剥離材10Bは、装着領域11Bに進入することができる。排紙収容部16とテープ収容部2Aとの間に仕切り壁を設けないので、筐体11は、より多くの剥離材10Bを収容することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、被着体にラベルを貼付するラベル貼付装置に関する。
被着体にラベルを貼付するための装置が知られている。特許文献1はラベル印刷装置を開示する。ラベル印刷装置は、包装物の内容物に合わせた表示事項をラベル紙に印刷し、その後、印刷済みのラベル紙を、剥離ローラにより台紙から剥がす。ラベル印刷装置は、台紙から剥がされた印刷済みのラベル紙を、印刷領域に合わせて切断する。ラベル印刷装置は、切断された印刷済みのラベル紙を、案内ベルトによりコンベアに向けて搬送する。ラベル印刷装置は、案内ベルトにより搬送された印刷済みのラベル紙を、コンベアにより搬送される包装物に対して貼付する。
特開2020-63087号公報
ラベル印刷装置は、印刷済みのラベル紙を剥がした台紙を台紙巻取ローラで巻き取る。ユーザは、ラベルロール交換時に台紙を台紙巻取ローラに巻き付ける作業が必要であり、手間がかかるという問題点がある。
本発明の目的は、ラベルを剥離した後の剥離材を容易に回収でき、且つ小型化を図ることができるラベル貼付装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、ラベルと、前記ラベルを被着体に貼付するための粘着面と、前記粘着面を前記ラベルとは逆側で覆う剥離材とを備えたテープが装着される装着部と、前記装着部に装着した前記テープの前記ラベルに印刷を行う印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記テープの前記剥離材から前記ラベルを剥離し、且つ前記剥離材を排出する剥離機構と、前記剥離機構により前記剥離材から剥離された前記ラベルを被着体に貼付する貼付部と、筐体内に設けられ、前記剥離機構によって排出された前記剥離材を収容する収容部とを備えたラベル貼付装置が提供される。
収容部を筐体内に設けることで、ラベル貼付装置は、テープからラベルを剥離して残る剥離材を容易に回収できるとともに、装置構成の小型化を図ることができる。
本態様において、前記剥離機構は、前記印刷部が印刷を行った前記ラベルを前記剥離材から剥離する剥離爪と、前記剥離爪が前記ラベルの剥離後の前記剥離材を前記収容部に送り出す剥離ローラと、前記剥離ローラを駆動する駆動部とを備えてもよい。剥離ローラで剥離材を引き出して剥離爪に送り出すことで、剥離機構は、より確実にテープを剥離できるとともに、剥離後の剥離材を収容部へ向けて送り出すことで、より確実に、剥離材を収容部に収容させることができる。
本態様において、前記筐体内で前記収容部が設けられる領域である収容領域は、前記筐体内で前記装着部が設けられる装着領域と連通してもよい。ラベル貼付装置は、収容領域と装着領域が連通しており、収容部と連通する装着部の一部の領域を収容部として利用し、収容部をより大きな容量とすることで、ラベル剥離後の剥離材を容易に回収できる。また、収容部と装着部とを仕切る場合に設ける壁部の領域を有効に利用できるので、ラベル貼付装置は、装置構成の小型化を図ることができる。
本態様において、前記筐体内で、前記収容領域は前記装着領域の上側に設けられ、前記テープは前記装着部に装着可能なカセットに収容されており、前記収容部に収容された前記剥離材は、前記装着領域内に進入可能であってもよい。ラベル貼付装置は、装着部との連通部分を介して収容部に収容した剥離材を装着部の一部の領域にも収容することができる。故にラベル貼付装置は、収容部をより大きな容量とすることで、ラベル剥離後の剥離材を容易に回収できる。
本態様において、前記テープは前記装着部に装着可能なカセットに収容されており、前記装着部は、前記カセットの着脱方向において前記筐体に開口し、前記筐体内で、前記収容部は前記装着部と前記筐体の底壁との間の領域に設けられ、前記装着部への前記着脱方向において前記筐体に開口し、前記収容部の開口と前記装着部の開口を覆い、開閉可能なカセットカバーを備えてもよい。ラベル貼付装置は、筐体内においてカセットの装着部と筐体の底壁との間の空きスペースを、剥離材の収容部として使用することができる。故にラベル貼付装置は、筐体内のスペースを有効に利用できるので、装置構成の小型化を図ることができる。
本態様は、前記剥離爪により前記ラベルが剥離された前記剥離材を前記収容部に搬送する搬送経路と前記剥離機構とが露出する状態と露出しない状態とに開閉可能な搬送カバーを備え、前記剥離ローラは、前記搬送カバーの開放に伴い、ニップ部における前記剥離材の保持を解除してもよい。メンテナンス等により搬送カバーを開放した場合に、剥離ローラによる剥離材の保持が機械的に解除されるので、ユーザは剥離材を取り出しやすい。
本態様において、前記剥離機構は、前記テープを前記剥離爪に案内する案内ローラを備え、前記案内ローラは、前記搬送カバーの開放に連動し、ニップ部における前記テープの保持を解除してもよい。メンテナンス等により搬送カバーを開放した場合に、連動により、案内ローラによるテープの保持が解除されるので、ユーザはテープ及び剥離材を取り出しやすい。
本態様は、前記剥離材の搬送方向の末端において、断面が円弧状に傾斜し、前記剥離ローラから送り出される前記剥離材を前記収容部内へ向けて案内する傾斜部を備えてもよい。傾斜部は、剥離材を収容部に案内しつつ、剥離材を丸めながら収容部に収容させることができる。
本態様は、前記剥離材の搬送方向の末端において、前記剥離ローラから送り出される前記剥離材を前記収容部内へ向けて案内するコロを備えてもよい。コロは、剥離材を収容部に案内しつつ、剥離材を丸めながら収容部に収容させることができる。
本態様において、前記収容部は、前記剥離材の収容口を開口し、周囲が壁面で囲まれた空室であってもよい。収容部は、剥離機構から送り出された剥離材を溜め置く空室として機能し、例えば剥離材を巻き取る巻取ローラ等が設置されていない。故にラベル貼付装置は、装置構成の小型化を図ることができる。
本態様は、前記テープの搬送方向において前記印刷部と前記剥離機構との間に設けられ、前記テープを切断する切断部を備えてもよい。切断部がテープを切断することで、切断部よりも下流側にある剥離前のテープと剥離後の剥離材が、元のテープより切り離される。故にユーザは、収容部に収容する剥離材を回収しやすい。
本態様は、前記剥離材の搬送方向において前記剥離ローラの下流側に設けられ、前記剥離材の有無を検出する剥離センサを備えてもよい。剥離センサによって剥離ローラの下流側で剥離材の有無を検出することによって、剥離材が収容部へ向かう搬送経路に適切に送られているかを確認することができる。
本態様は、前記テープの交換指示の入力を受け付ける受付部を備え、前記受付部が前記テープの交換指示の入力を受け付けた場合、前記切断部が、前記テープを切断してもよい。テープ交換時にユーザが受付部に交換指示を入力すると、切断部よりも下流側にあってラベルの剥離前のテープと剥離後の剥離材が、元のテープより切り離される。故にユーザは、収容部に収容する剥離材を回収しやすい。
本態様において、前記切断部による前記テープの切断後、前記搬送機構の前記駆動部は、前記切断部によって切断された前記剥離材及び前記テープの後端部が搬送方向に沿って前記剥離ローラを通過するのに必要な長さに相当する所定量の分、前記剥離ローラを駆動してから停止してもよい。テープ交換時にユーザが受付部に交換指示を入力すると、切断部に切り離されたラベル剥離前のテープと剥離後の剥離材が、所定の長さ分搬送され、後端が剥離ローラの下流側に位置する。故にユーザは、収容部に収容する剥離材を回収しやすい。
本態様は、前記駆動部による前記剥離ローラの駆動停止後、前記テープの交換を許可する交換許可通知を表示する表示部を備えてもよい。テープ交換時にユーザが受付部に交換指示を入力した直後は切断部や剥離機構等が駆動しているので、ユーザがテープ交換を行うと、テープが詰まる可能性がある。表示部に交換許可通知を表示することにより、ユーザに、テープを交換してよいタイミングを報せることができる。
本態様は、前記装着部に、前記テープの装着の有無を検出する装着センサを備え、前記表示部は、前記装着センサが、前記テープが前記装着部に装着された状態であることを検出した場合、又は、前記剥離センサが、前記剥離材が搬送経路上にあることを検出した場合に、前記交換許可通知の表示を継続して行ってもよい。表示部は、装着部からテープが取り外されるだけでなく、収容部から剥離材が回収されるまで、交換許可通知の表示を継続する。故にラベル貼付装置は、テープ交換時にユーザが剥離材の回収をし忘れることを抑止できる。
本態様において、前記テープの交換時、前記装着センサは、交換前の前記テープが前記装着部に装着されている状態と、交換後の前記テープが前記装着部に装着された状態において、前記テープが装着状態であることを検出し、前記表示部は、交換前の前記テープが前記装着部から取り出され、前記装着センサが前記テープを非検出の状態となった後で、前記剥離センサが、前記剥離材が搬送経路上にあることを検出した場合に、前記交換許可通知の表示を継続して行ってもよい。ユーザが、剥離材を取り出す前にテープを交換した場合でも、剥離材を取り出せば、ラベル貼付装置は表示部における交換許可通知の表示を終了することができる。
本態様は、前記テープの搬送方向において前記印刷部と前記剥離機構との間に設けられ、前記テープの所定の部位を、前記剥離材を残して切断し、前記ラベルを生成する半切断部を備え、前記切断部によって切断された前記剥離材及び前記テープの前記後端部よりも前記搬送方向の下流側にある前記剥離材は、前記半切断部によって前記後端部から切断されていない状態で前記収容部に収容されており、前記テープの交換時に前記収容部から前記剥離材が取り出された場合、前記剥離材と共に前記剥離材の搬送経路から前記後端部が取り出され、前記前記剥離センサは前記剥離材を非検出の状態になってもよい。テープ交換前に排出された剥離材は、切断されずにつながった状態で収容部に収容されている。故にユーザが収容部から剥離材を取り出せば、切断されたテープの後端部も搬送経路から取り出されるので、ラベル貼付装置は表示部における交換許可通知の表示を終了することができる。
ラベル巻付装置1Aの斜視図である。 ラベル巻付装置1A(第3カバー123:開放)の斜視図である。 ラベル巻付装置1A(第1カバー121:開放、第4カバー124:無し)の斜視図である。 ラベル巻付装置1A(第1カバー121:開放)の平面図である。 図1のA-A線で分断したラベル巻付装置1Aの斜視図である。 図1のA-A線を矢印方向から視た断面図である。 図6の枠線W1内の拡大図である。 図6の枠線W2内の拡大図である。 剥離ガイド機構4(第2位置)の斜視図である。 第1ローラ301、第2ローラ302、第4ローラ304(挟持位置)の近傍の断面図である。 剥離ガイド機構4(第1位置)、第1ローラ301、第4ローラ304(離隔位置)の断面図である。 剥離ガイド機構4(第1位置)の斜視図である。 第1ローラ301、第2ローラ302、第4ローラ304(挟持位置)の近傍の断面図である。 剥離ガイド機構4(第1位置)、第1ローラ301、第4ローラ304(挟持位置)の断面図である。 従動ローラ311~313の近傍を拡大した斜視図である。 伝達部3B(リンク機構38:接触位置)の斜視図である。 伝達部3B(モータMw2:正転、リンク機構38:接触位置)の右側面図である。 伝達部3B(モータMw2:反転、リンク機構38:接触位置)の右側面図である。 剥離ガイド機構4(第2位置)及びリンク機構38(接触位置)の斜視図である。 剥離ガイド機構4(中間位置)及びリンク機構38(離隔位置)の斜視図である。 剥離ガイド機構4(第1位置)及びリンク機構38(接触位置)の斜視図である。 伝達部3B(リンク機構38:離隔位置)の右側面図である。 図6の枠線W3内の拡大図である。 開閉部材5(閉塞位置)の近傍の断面図である。 開閉部材5(開放位置)の近傍の断面図である。 貼付機構6の近傍(開閉部材5:閉塞位置)について、図1のA-A線を矢印方向から見た断面図である。 貼付機構6の近傍(開閉部材5:開放位置)について、図1のA-A線を矢印方向から見た断面図である。 図1のA-A線で分断した貼付機構6の近傍の斜視図である。 貼付機構6の近傍(開閉部材5:開放位置)について、図1のA-A線を矢印方向から見た断面図である。 保持部材7A(近接位置)の近傍の右側面図である。 図30の状態から、カバー117Aを取り除いた図である。 図31の状態における保持部材7Aの断面図である。 保持部材7A(離隔位置)の近傍において、カバー117Aを取り除いた状態の右側面図である。 保持部材7(近接位置)の斜視図である。 保持部材7(離隔位置)の斜視図である。 挿入部62Aにケーブル19を挿入させる場合における第1挟み部材71と開閉部材5(閉塞位置)との動作を説明する為の図である。 挿入部62Aにケーブル19を挿入させる場合における第1挟み部材71と開閉部材5(開放位置)との動作を説明する為の図である。 ラベル巻付装置1Aの電気的構成を示すブロック図である。 テープ装着時処理を示すフローチャートである。 メイン処理を示すフローチャートである。 メイン処理を示すフローチャートであって、図40の続きである。 巻付処理を示すフローチャートである。 ケーブル19にラベル10Aが巻き付けられる様子を示す図である。 テープ交換時処理を示すフローチャートである。 動作不良時処理を示すフローチャートである。 フルカット切断刃23側から見た切断部2Cの斜視図である。 ハーフカット切断刃24側から見た切断部2Cの斜視図である。 メイン処理の動作を説明する為の図である。 メイン処理の動作を説明する為の図である。 図6の枠線W4内の拡大斜視図である。 テープ交換時処理の動作を説明する為の図である。 ラベル巻付装置1Bの断面図である。
本発明を具体化したラベル巻付装置1Aの一実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。ラベル巻付装置1Aは、テープカセットTCのテープ10に印刷を行うことでラベル10Aを生成し、且つ、生成されたラベル10Aをケーブル19に巻き付けて貼付する為の装置である。以下、図1の左下方、右上方、左上方、右下方、上方、下方を夫々、ラベル巻付装置1Aの前方、後方、左方、右方、上方、下方とする。
<ラベル巻付装置1Aの概要>
図1~図6を参照し、ラベル巻付装置1Aの概要について説明する。ラベル巻付装置1Aは、箱状の筐体11を有する。筐体11は、左右方向に対向する側板13A、13Bからなるフレーム13(図4参照)、及びフレーム14(図3参照)を収容する。フレーム13は、搬送機構3A(第1ローラ301、第2ローラ302、第3ローラ303)、伝達部3B、剥離ガイド機構4、開閉部材5、貼付機構6、保持部材7等を支持する。フレーム14は、フレーム13の後方に設けられ、印刷部2B及び切断部2Cを支持する。
図1、図6に示すように、筐体11の底面は、筐体11がテーブル等に載置された状態でテーブル等に対向する設置面110を形成する。設置面110は平らな形状を有し、水平に延びる。ラベル巻付装置1Aは、筐体11が設置面110によりテーブル等に設置された状態で使用される。
図1に示すように、筐体11の前後方向中央よりも後側の部分に、テープ収容部2A、印刷部2B、及び、切断部2Cが設けられる。テープ収容部2AにはテープカセットTC(図6参照)が着脱可能に収容される。テープカセットTCは、ラミネートタイプのテープカセットである。第2カバー122は、筐体11の下端部に回動可能に設けられる。第2カバー122の回動中心122Cは、前後方向に延びる。第2カバー122は、テープ収容部2A及び排紙収容部16を開閉可能である。図1、図2では、開放状態の第2カバー122が示される。第2カバー122は、閉塞時に筐体11の右側面を覆う側壁部122Rと、閉塞時に筐体11の上面を覆う天壁部122Uとを有し、前面視、略L字状である。第2カバー122を閉塞すると、排紙収容部16、テープ収容部2A、印刷部2B、及び切断部2Cは第2カバー122により覆われ、露出しない。一方、第2カバー122が開放状態となることにより、排紙収容部16、テープ収容部2A、印刷部2B、及び切断部2Cは露出する。第2カバー122が開放状態となることにより形成される筐体11の右側面側の開口部を、第2開口部122Aといい、筐体11の上面側の開口部を、第3開口部122Bという。第2開口部122Aは、右方に開口し、第3開口部122Bは上方に開口する。テープカセットTCは、第2カバー122の開放状態において、第2開口部122Aを介してテープ収容部2Aに着脱される。テープカセットTCの着脱方向は左右方向である。
印刷部2Bによりテープ10に印刷され、且つ、切断部2Cによりテープ10が切断されることにより生成されるラベル10Aは、剥離ガイド機構4(図5、図6参照)により剥離材10Bから剥離される。剥離材10Bから剥離されたラベル10Aは、筐体11内の通過領域300Aを通過し、案内部材8A、及び貼付機構6へと導かれる。一方、ラベル10Aが剥離された剥離材10Bは、筐体11内の通過領域300Bを通過し、筐体11内の上部に設けられる排紙収容部16に収容される。通過領域300A、300Bは、筐体11の第1カバー121の下方に形成される(図8参照)。
図1、図6、図46に示すように、排紙収容部16は、右方、上方及び前方が開放される。前方の開放部分は、第1カバー121によって閉塞される。右方及び上方の開放部分は、第2カバー122によって閉塞される。排紙収容部16は、第2カバー122の閉塞状態において、通過領域300B(後述)を通過する剥離材10Bが排紙収容部16内に進入する収容口16Aを開口する。収容口16Aは左右方向に長く延びる。収容口16Aは、第1カバー121の閉塞状態において、通過領域300Bに接続される。収容口16Aの下部にはコロ16Bが設けられる。コロ16Bは左右方向に延びる円筒状の回転体ある。コロ16Bは、収容口16Aから排紙収容部16内へ進入する剥離材10Bが、排紙収容部16内で丸まり易くなるように、剥離材10Bに丸みを付与する。
図6、図46に示すように、筐体11内で排紙収容部16が設けられる収容領域11Aは、筐体11内でテープ収容部2Aが設けられる装着領域11Bの上方に位置する。収容領域11Aと装着領域11Bとは連通する。即ち、排紙収容部16とテープ収容部2Aは、筐体11内において仕切られていない。故に、排紙収容部16内に収容された剥離材10Bは、テープ収容部2Aのある装着領域11B内にも進入可能である。第2カバー122は、開放状態において、排紙収容部16とテープ収容部2Aとを共に開放する。排紙収容部16及びテープ収容部2A内に収容された剥離材10Bは、テープカセットTCの交換時等に、第2開口部122A及び第3開口部122Bを介して取り出され、外部に排出される。
図1、図2に示すように、第1カバー121は、テープ収容部2Aよりも前方で回動可能に設けられる。第1カバー121の回動中心121K(図1参照)は、左右方向に延びる。第1カバー121は、剥離ガイド機構4、通過領域300Aに配置される搬送経路R2、及び、通過領域300Bに配置される搬送経路R3、R4を開閉する。より具体的には、第1カバー121は、剥離ガイド機構4、搬送経路R2に沿ってラベル10Aを搬送する為の第2ローラ302(後述)、及び、搬送経路R3、R4に沿って剥離材10Bやテープ10を搬送する為の第3ローラ303(後述)を開閉する。図8に示すように、搬送経路R2は、剥離ガイド機構4により剥離材10Bから剥離されたラベル10Aが、筐体11の前端部に収容された案内部材8A及び貼付機構6に向けて搬送されるときに通過する経路である。搬送経路R3は、剥離ガイド機構4によりラベル10Aが剥離された剥離材10Bが、筐体11の排紙収容部16に向けて搬送されるときに通過する経路である。図11に示すように、搬送経路R4は、テープカセットTCのテープ10がそのまま排紙収容部16に向けて搬送されるときに通過する経路である。
図1、図18は、閉塞状態の第1カバー121を示す。この状態で、剥離ガイド機構4及び搬送経路R2~R4は第1カバー121により覆われ、露出しない。図3、図4は、開放状態の第1カバー121を示す。この状態で、剥離ガイド機構4、及び、搬送経路R2~R4は露出する。図4に示すように、第1カバー121が開放することにより形成される開口部を、第1開口部121Sという。第1開口部121Sは上方に開口する。第1開口部121Sの開口方向(上方)と、第2開口部122A(図1、図2参照)の開口方向(右方)とは、相違する。
図46に示すように、第1カバー121は閉塞時に、剥離ガイド機構4の上方において、筐体11の前面との間に通過領域300Bとなる間隙を形成する。第1カバー121の自由端側の端部である先端部121Eは、第1カバー121の閉塞状態において、排紙収容部16の収容口16Aを前方から覆う。先端部121Eのうち収容口16A側を向く面は傾斜し、通過領域300Bを通過する剥離材10Bを収容口16A内へ案内する傾斜部121Fを形成する。傾斜部121Fは、コロ16Bの外周面との間で間隙を維持しつつ湾曲する。傾斜部121Fは、剥離ガイド機構4から搬送経路R4に沿って上方斜め後方へ搬送される剥離材10Bの搬送方向を後方へ導く。
剥離ガイド機構4により剥離材10Bから剥離されたラベル10Aは、貼付機構6によりケーブル19に巻き付けて貼付される。第3カバー123は、筐体11の前端部で回動可能に設けられ、貼付機構6を開閉する。第3カバー123の回動中心123Cは、左右方向に延びる。図1、図3は、閉塞状態の第3カバー123を示す。この状態で、貼付機構6は第3カバー123により覆われ、露出しない。図2は、開放状態の第3カバー123を示す。この状態で、貼付機構6は露出する。第3カバー123が開放することにより形成される開口部を、第3開口部という。第3開口部は上方に開口する。第1開口部121Sの開口方向(上方)と、第3開口部(図2参照)の開口方向(上方)とは一致する。
第4カバー124は、テープ収容部2Aに対して第2カバー122と反対側に着脱可能に設けられる。図1、図2は、第4カバー124が装着された状態を示す。この状態で、印刷部2B及び切断部2Cを駆動する駆動部9Bは第4カバー124により覆われ、露出しない。図3は、第4カバー124が脱離された状態を示す。この状態で駆動部9Bは露出する。
操作部120Aは、筐体11の前端部、言い換えれば、筐体11のうち搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの搬送方向の下流側の端部に設けられる。操作部120Bは、筐体11の上端部、言い換えれば、筐体11のうち設置面110が配置される側と反対側の端部に設けられる。操作部120A、120Bは、ラベル巻付装置1Aに対する入力操作を行う為の複数の押ボタンである。
<印刷部2B>
図1、図2に示す印刷部2Bは、ラミネートタイプのテープカセットTCを使用して印刷を行うことが可能である。図6、図7に示すように、テープ収容部2Aには、印刷部2Bとしてサーマルヘッド21、プラテンホルダ22等が設けられる。
テープ収容部2AにテープカセットTCが装着された場合、サーマルヘッド21は、テープカセットTCのヘッド挿入部に挿入される。プラテンホルダ22は、テープ収容部2Aの下方に設けられ、回動軸22C(図6参照)を中心に回動可能に支持される。図7に示すように、プラテンホルダ22には、プラテンローラ22A及びテープサブローラ22Bが回転可能に支持される。プラテンローラ22Aは、サーマルヘッド21と対向する。テープサブローラ22Bは、プラテンローラ22Aの前側に設けられ、テープカセットTCの駆動ローラTsと対向する。プラテンホルダ22は、モータMp2(図38参照)の駆動に応じて回動し、待機位置と印刷位置との間で移動する。モータMp2は、後述する第1カバー121の開閉動作に連動して駆動する。第1カバー121を開放する動作に連動してモータMp2が駆動すると、プラテンホルダ22が待機位置に配置された状態となり、プラテンローラ22Aはサーマルヘッド21から離隔する。又、第1カバー121を閉塞する動作に連動してモータMp2が駆動すると、プラテンホルダ22が印刷位置に配置された状態となり、プラテンローラ22Aはサーマルヘッド21に近接し、テープサブローラ22BはテープカセットTCの駆動ローラに近接する。
図7に示すように、テープカセットTCには、第1テープ101、第2テープ103、及びインクリボンIrが収容される。第1テープ101は、透明なPET製のフィルムテープである。第2テープ103は、粘着剤を介して基材102と剥離材10Bとが積層されたテープである。第1テープ101及びインクリボンIrは、第1テープ101に対してインクリボンIrが上側に配置された状態で、テープカセットTCから繰り出される。
プラテンホルダ22が待機位置から印刷位置に移動した場合、プラテンローラ22Aは、第1テープ101とインクリボンIrとを重ね合わせ、サーマルヘッド21に押圧する。プラテンローラ22Aは回転し、第1テープ101を前方に向けて搬送する。同時に、サーマルヘッド21が発熱し、インクリボンIrが加熱される。これにより、インクリボンIrのインクは、第1テープ101の上面(以下、「印刷面Ut」という。)に転写される。これによって、文字等を含むキャラクタ情報が印刷される。印刷後、インクリボンIrは第1テープ101から離隔し、テープカセットTCに巻き取られる。
次に、印刷済みの第1テープ101の印刷面Utに第2テープ103が重ね合わせられる。第2テープ103の基材102は、第1テープ101の印刷面Utに接触する。この状態で、第1テープ101及び第2テープ103は、テープカセットTCの駆動ローラTsとテープサブローラ22Bとの間を通過する。第1テープ101の印刷面Utに基材102が密着することで、印刷済みのラベル10Aが生成される。ラベル10Aの上面は、基材102の粘着剤が付着した粘着面Urに対応し、粘着面Urに剥離材10Bが貼付された状態となる。ラベル10A及び剥離材10Bを、「テープ10」という。テープ10の幅方向は、左右方向に対応する。印刷部2Bから、後述の剥離ガイド機構4までの間のテープ10の搬送経路を、「搬送経路R1」という。搬送経路R1におけるテープ10の搬送方向を、「搬送方向Y1」という。搬送方向Y1は前方を向く。
<切断部2C>
切断部2Cは、印刷部2Bのテープサブローラ22Bに対して搬送方向Y1の下流側に配置される。図46、図47に示すように、切断部2Cは、フルカット切断刃23及びハーフカット切断刃24を有する。フルカット切断刃23は、搬送経路R1よりも上側にて固定された固定刃231と、搬送経路R1よりも下側にて可動可能な可動刃232とを有する。固定刃231は左右方向に延び、刃先を下方へ向ける。可動刃232は、屈曲して延びる板状を有し、回動軸233によって回動可能に支持される。回動軸233は搬送経路R1の左方に設けられ、前後方向に延びる。可動刃232は、回動軸233の左方へ屈曲して延びる左端部234と、回動軸233の右方へ真っ直ぐ延びる右端部235を有する。左端部234は長孔236を有する。右端部235は右方を向き、左右方向に延びる刃先を上方へ向ける。即ち可動刃232の右端部235の向く方向は、第2カバー122の第2開口部122A(図1、図2参照)の開口方向と一致する。故に、仮にテープ10の詰まりが生じた場合、ユーザは第2開口部122Aから切断部2Cに詰まったテープ10を取り除き易い。
切断部2Cは、搬送経路R1よりも左方、且つフルカット切断刃23の前方に、モータMp3の駆動力を可動刃232に伝達する伝達部237を有する。伝達部237は複数のギヤ群を有し、モータMp3の駆動軸が最上段のギヤに噛合する。伝達部237の最下段の駆動ギヤ238は、可動刃232の長孔236に係合するピン239を有する。モータMp3は駆動ギヤ238を回動し、長孔236でピン239を移動することで、可動刃232を切断位置と待機位置との間で移動する。切断位置は、後方視で可動刃232が待機位置から時計回り方向に回動し、右端部235の刃先が固定刃231と交差する位置である。待機位置は、後方視で可動刃232が切断位置から反時計回り方向に回動し、右端部235の刃先が搬送経路R1の下方に退避する位置である。フルカット切断刃23は、固定刃231の刃先に対して可動刃232の刃先を搬送経路R1の下方から搬送経路R1を横断して上方へ移動させることにより、テープ10を分断する(フルカットする)ことが可能である。
ハーフカット切断刃24は、搬送経路R1において、フルカット切断刃23の下流側に設けられる。ハーフカット切断刃24は、搬送経路R1よりも上側にて固定された固定台241と、搬送経路R1よりも下側にて可動可能な可動刃242とを有する。固定台241は左右方向に延び、下方、即ち搬送経路R1を向く刃当面241Aを有する。可動刃242は、左右方向に延びる板状を有し、回動軸243によって回動可能に支持される。回動軸243は搬送経路R1の左方に設けられ、前後方向に延びる。可動刃242は、回動軸243の左方へ真っ直ぐ延びる左端部244と、回動軸243の右方へ真っ直ぐ延びる右端部245を有する。左端部244は、端部に後方へ突出するピン246を有する。右端部245は右方を向き、左右方向に延びる刃先を上方へ向ける。即ち可動刃242の右端部245の向く方向は、第2カバー122の第2開口部122A(図1、図2参照)の開口方向と一致する。故に、仮にテープ10の詰まりが生じた場合、ユーザは第2開口部122Aから切断部2Cに詰まったテープ10を取り除き易い。又、右端部245の端部は、刃先よりも僅かに上方へ突出する突部247を有する。突部247が刃先よりも上方へ突出する大きさは、剥離材10Bの厚み以下であり、少なくとも剥離材10Bの厚みの1/2の大きさよりは大きい。
切断部2Cは、搬送経路R1よりも左方、且つハーフカット切断刃24の後方に、モータMp4の駆動力を可動刃242に伝達する伝達部248を有する。伝達部248は複数のギヤ群を有し、モータMp4の駆動軸が最上段のギヤに噛合する。伝達部248の最下段の駆動ギヤ249は、可動刃242のピン246が係合する長溝250を有する。長溝250は駆動ギヤ249の回転中心部付近から外周へ向けて延びる。モータMp4は駆動ギヤ249を回動し、長溝250でピン246を移動することで、可動刃242を切断位置と待機位置との間で移動する。切断位置は、前方視で可動刃242が待機位置から反時計回り方向に回動し、右端部245の突部247が固定台241の刃当面241Aに当接する位置である。この場合に、可動刃242の刃先は、刃当面241Aとの間に剥離材10Bの厚み以下の間隙を形成する。待機位置は、前方視で可動刃242が切断位置から時計回り方向に回動し、右端部245の刃先が搬送経路R1の下方に退避する位置である。ハーフカット切断刃24は、固定台241の刃当面241Aに対して可動刃242の刃先が近接し、剥離材10Bの厚み以下の間隙を形成することで、搬送時に剥離材10Bよりも下側にある第1テープ101及び基材102、即ちラベル10Aを切断し、剥離材10Bを切断せずに残す(ハーフカットする)ことが可能である。
<第1ローラ301>
図8に示すように、第1ローラ301は、切断部2C(図7参照)に対してテープ10の搬送方向Y1の下流側、且つ、搬送経路R1の下側に設けられる。図9に示すように、第1ローラ301は、左右方向に間隔を空けて配置された円柱体301A、301B、301Cからなる。円柱体301A、301B、301Cは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。円柱体301A、301B、301Cは、左右方向に延びる回転軸301Kを中心として回転可能に支持される。第1ローラ301は、印刷部2Bにより印刷され且つ切断部2Cを通過したテープ10を、後述する剥離ガイド機構4に向けて搬送方向Y1の下流側に搬送する。
図8に示すように、第1ローラ301の上方に第4ローラ304が設けられる。図10に示すように、第4ローラ304は、左右方向に間隔を空けて配置された3つの円柱体からなる。3つの円柱体は、右側から左側に向けて順番に並ぶ。3つの円柱体は、各々、搬送経路R1を挟んで、第1ローラ301の円柱体301A、301B、301Cの各々と対向する(図8参照)。第4ローラ304は、第1ローラ301の上方に設けられた支持体31により、左右方向に延びる軸を中心として回転可能に支持される。
第4ローラ304は、支持体31により回転可能に支持される。支持体31は屈曲した板状を有し、非図示のばねにより上方に付勢される。又、図8に示すように、支持体31は、下側に保持されたバネ31Aにより第4ローラ304を下方に付勢する。
図10に示すように、支持体31の上方に、Dカットされた軸体31Bが配置される。軸体31Bは左右方向に延び、支持体31の上面に上方から接触する。軸体31Bの左端部に連結するレバー31Sは、第1カバー121(図1参照)の開閉に応じて揺動する。軸体31Bは、レバー31Sの揺動に応じて回転する。
図8、図10は、第1カバー121が閉塞状態である場合(図1参照)のレバー31S及び軸体31Bを示す。図10に示すように、軸体31Bの曲面部310Bが支持体31に接触しており、軸体31Bの中心と支持体31との間の距離は最も大きくなる。この場合、支持体31は、非図示のばねによる付勢力に抗して下方に移動する。支持体31に支持された第4ローラ304は、第1ローラ301に近接する。このため、第4ローラ304は、第1カバー121が閉塞状態の時、図8に示すように、搬送経路R1を通過するテープ10を第1ローラ301との間のニップ部で挟持する。この場合、第1ローラ301の回転により、後述する剥離部4Aに向けてテープ10を搬送することができるので、剥離部4Aによるラベル10Aの剥離が可能となる。以下、この状態における第4ローラ304の位置を、「挟持位置」という。
図11、図13は、第1カバー121が開放状態である場合(図3参照)のレバー31S及び軸体31Bを示す。図13に示すように、軸体31Bの平面部310Aが支持体31に接触しており、軸体31Bの中心と支持体31との間の距離は最も小さくなる。この場合、支持体31は、非図示のばねによる付勢力を受けて上方に移動する。支持体31に支持された第4ローラ304は、第1ローラ301に対して上方に移動し、ニップ部が離隔する。このため、第4ローラ304は、第1カバー121が開放状態の時、図11に示すように、搬送経路R1を通過するテープ10から離隔して、ニップ部におけるテープ10の挟持を解除する。この場合、第1ローラ301が回転しても、剥離部4Aに向けてテープ10を搬送することができないので、剥離部4Aによるラベル10Aの剥離が不可能となる。以下、この状態における第4ローラ304の位置を、「離隔位置」という。
<剥離ガイド機構4>
剥離ガイド機構4は、剥離部4A、搬送ガイド4B、一対の保持部4C、及び駆動機構4Dを有する。図9に示すように、剥離部4Aは、ラベル10Aを剥離材10Bから剥離する。搬送ガイド4Bは、ラベル10A、剥離材10B、及びテープ10を、適切な搬送方向に向けてガイドする。一対の保持部4Cは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを保持する。駆動機構4Dは、剥離部4A、搬送ガイド4B、及び一対の保持部4Cを駆動する。
図8に示すように、剥離部4Aは、第1ローラ301に対してテープ10の搬送方向Y1の下流側に配置される。図9に示すように、剥離部4Aは、細長い板状を有し、左右方向に延びる。剥離部4Aの前端部(以下、「先端部400」という。)の角は湾曲する。
図8に示すように、搬送ガイド4Bは、剥離部4Aと所定間隔を空けて配置される。図9に示すように、搬送ガイド4Bは、基部411及び突出部412を有する。基部411は板状を有し、搬送ガイド4Bのうち剥離部4Aの先端部400と対向する。基部411のうち、剥離部4Aの先端部400と対向する面に、凹状に湾曲した湾曲部41Rが形成される。湾曲部41Rの曲率半径を、r1という。突出部412は、基部411の前端部から突出する3つの突出片412A、412B、412Cからなる。突出片412A、412B、412Cは、この順で右側から左側に向けて、左右方向に間隔を空けて並ぶ。
一対の保持部4Cは、各々、細長い板状を有し、左右方向に離隔する。一対の保持部4Cは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bの左右方向両端部に連結し、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを左右方向の両側から保持する。一対の保持部4Cは、各々、第1ローラ301の回転軸301Kに挿通する孔を有する。一対の保持部4Cは、各々、回転軸301Kを中心として回動可能である。一対の保持部4Cが回転することに応じ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bは、図11~図13に示す第1位置と、図8~図10に示す第2位置との間で連動して移動する。又、一対の保持部4Cは、各々、回転軸301Kが挿通する孔に対して剥離部4Aが連結する側と反対側の部位に、長孔431を有する。
図8に示すように、第2位置に配置された剥離部4Aの先端部400、及び搬送ガイド4Bは、第1ローラ301に対してテープ10の搬送方向Y1の下流側に位置する。テープ10の搬送経路R1は、第1ローラ301と第4ローラとの間を下流側に通過し、第1ローラ301に沿って前斜め下方に延び、剥離部4Aの先端部400に至る。テープ10のラベル10Aは、剥離部4Aが剥離材10Bを屈曲させることに応じて剥離材10Bから剥離され、剥離部4Aの先端部400から前方に向けて搬送される。このとき、ラベル10Aのうち剥離材10Bが貼付されていた粘着面Urは上側を向き、粘着面Urと反対側の面(以下、「反対面Us」という。)は下側を向く。一方、ラベル10Aが剥離された剥離材10Bは、剥離部4Aの先端部400から後斜め上方に向けて搬送される。
図14に示すように、第1位置に配置された剥離部4Aの先端部400は、第1ローラ301の上端部よりも上方に位置する。テープ10の搬送経路R1は、第1ローラ301と第4ローラとの間を下流側に通過し、剥離部4Aの先端部400に至る。剥離部4Aにおける剥離材10Bの屈曲角度が第2位置の場合と比べて緩やかになるので、テープ10のラベル10Aは剥離材10Bから剥離されない。テープ10は、剥離材10Bにラベル10Aが貼付された状態で、排紙収容部16(図1参照)に向けて後斜め上方に搬送される。第1位置に配置された剥離部4Aを通過して搬送されるテープ10の搬送経路を、搬送経路R4という。
図9に示すように、第2位置に配置された剥離部4A及び搬送ガイド4Bは、一対の保持部4Cのうち、回転軸301Kが挿通する孔に対して前方且つ上方の位置で保持される。このため、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置に配置された状態で、剥離部4Aの自重は、右方から視た状態で反時計回り方向の力を一対の保持部4Cに作用させる。この方向は、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置(図11参照)から第2位置(図8参照)に向けて移動する場合の一対の保持部4Cの回転方向(反時計回り方向)と一致し、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置(図8参照)から第1位置(図11参照)に向けて移動する場合の一対の保持部4Cの回転方向(時計回り方向)と反対向きとなる。
駆動機構4Dは、剥離ガイド機構4の剥離部4A及び搬送ガイド4Bを、連動して第1位置と第2位置との間で移動させる。図9、図12に示すように、駆動機構4Dは、一対の駆動部46A、及び回転軸46Cを有する。一対の駆動部46Aは各々、円形板状のカムであり、左右方向と直交する。一対の駆動部46Aは左右方向に離隔する。右側の駆動部46Aは、右側の保持部4Cの左側に隣接する。左側の駆動部46Aは、左側の保持部4Cの右側に隣接する。回転軸46Cは左右方向に延び、一対の駆動部46Aの間に架設される。一対の駆動部46Aは、回転軸46Cを中心として回転可能である。
図32に示すように、左側の駆動部46Aの下方に、モータMw1が設けられる。モータMw1は、上下方向において、ラベル10Aの搬送経路R2よりも下方に位置する。又、モータMw1の回転軸に接続するギヤと、左側の駆動部46Aとの間に、ギヤ群G1が介在する。ギヤ群G1は、モータMw1の回転駆動力を左側の駆動部46Aに伝達する。更に、図9、図12に示すように、モータMw1によって回転する左側の駆動部46Aの回転駆動力は、回転軸46Cを介して、右側の駆動部46Aに伝達される。従って、モータMw1が回転することに応じ、一対の駆動部46Aは連動して回転する。
一対の駆動部46Aの夫々の左右外側の面に挿通部461が設けられる。挿通部461は円柱状を有し、左右外側に突出する。挿通部461は、一対の駆動部46Aの各々に対して外側に配置された保持部4Cの長孔431に挿通する。
例えば、図9に示す第2位置から図12に示す第1位置まで剥離部4A及び搬送ガイド4Bを移動させる場合、一対の駆動部46Aは、図9に示す状態から、右方から視て時計回り方向に回転する。この場合、挿通部461は、保持部4Cの長孔431の上端部に接触した状態から、長孔431に沿って一旦下方に移動し、その後向きを変え、長孔431に沿って上方に移動する。そして、図12に示すように、挿通部461が長孔431の上端部に接触した状態まで移動する。この過程で、一対の保持部4Cは、右方から視て時計回り方向に回転し、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第2位置から第1位置まで移動させる。つまり、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置及び第2位置の何れに配置された場合でも、挿通部461は、一対の保持部4Cの夫々の長孔431の上端部に接触した状態となる。
図9、図12に示すように、左右方向から視た場合において、一対の保持部4Cの回転中心である回転軸301Kを中心とした仮想円弧Cmを定義する。仮想円弧Cmの半径rmは、回転軸301Kと、駆動機構4Dの回転軸46Cとの間の距離と一致する。この場合、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置に配置された場合の挿通部461の位置(図12参照)、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置に配置された場合の挿通部461の位置(図9参照)、及び、駆動機構4Dの回転軸46Cの位置は、何れも、右方から視た場合において仮想円弧Cmに沿って周方向に配置される。
なお、剥離部4Aには、ラベル10Aを剥離材10Bから剥離する時に荷重が加わる。同様に、搬送ガイド4Bには、ラベル10A、剥離材10B、テープ10等をガイドする時に荷重が加わる。これらの荷重は、回転軸301Kを中心とした回転力として、一対の駆動部46Aの各々の挿通部461に伝達される。ここで上記のように、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置及び第2位置の夫々に配置されたときの挿通部461の位置と、回転軸46Cの位置とは、回転軸301Kを中心とした仮想円弧Cmに沿って配置される。このため、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが夫々第1位置又は第2位置に配置された状態で、剥離部4A及び搬送ガイド4Bに加わる荷重に応じて挿通部461に回転力が伝達された場合でも、この回転力では剥離部4A及び搬送ガイド4Bは移動しない。従って、剥離部4Aの位置を第2位置で安定化できるので、ラベル10Aの剥離を適切に行うことができる。又、搬送ガイド4Bの位置を第1位置又は第2位置で安定化できるので、ラベル10A、剥離材10B、及びテープ10のガイドを適切に行うことができる。
<通過領域300A、300B>
図8に示すように、剥離ガイド機構4に対し、剥離材10Bから剥離されたラベル10Aの搬送方向の下流側に、ラベル10Aが通過する空間である通過領域300Aが設けられる。通過領域300Aは、閉塞状態の第1カバー121の下壁121Aと、下壁121Aに対して下方に対向する対向壁121Bとによって上下方向から挟まれた空間である。通過領域300Aには、後述の第2ローラ302、従動ローラ311~313の一部が露出する。
第2位置に配置された剥離部4Aにより剥離されたラベル10Aの搬送経路R2は、通過領域300A内に配置される。搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの搬送方向を、「搬送方向Y2」という。第2位置に配置された状態の搬送ガイド4Bは、ラベル10Aを搬送経路R2に沿って搬送方向Y2に向けてガイドする。なお、搬送ガイド4Bは、搬送経路R2に対して下方に離隔する。つまり、第2位置に配置された状態の搬送ガイド4Bは、搬送経路R2に沿ったラベル10Aの移動を妨げないような位置に配置されることで、ラベル10Aを搬送方向Y2にガイドする。
図8、図14に示すように、剥離ガイド機構4に対し、剥離材10B又はテープ10の搬送方向の下流側に、剥離材10B又はテープ10が通過する空間である通過領域300Bが設けられる。通過領域300Bは、閉塞状態の第1カバー121の後壁121Cと、後壁121Cに対して後方に対向する対向壁121Dとによって前後方向から挟まれた空間である。通過領域300Bには、後述の第3ローラ303、及び従動ローラ323の一部が露出する。
図8に示すように、第2位置に配置された剥離部4Aによりラベル10Aが剥離された剥離材10Bの搬送経路R3は、通過領域300Bに配置される。搬送経路R3に沿って搬送される剥離材10Bの搬送方向を、搬送方向Y3という。図14に示すように、第1位置に配置された剥離部4Aを通過して搬送されるテープ10の搬送経路R4は、通過領域300B内に配置される。搬送経路R4に沿って搬送されるテープ10の搬送方向を、搬送方向Y4という。第1位置に配置された状態の搬送ガイド4Bは、テープ10を搬送方向Y4に向けてガイドする。
<第2ローラ302>
図8に示すように、第2ローラ302は、第1ローラ301に対してラベル10Aの搬送方向Y2の下流側に設けられる。図4に示すように、第2ローラ302は、左右方向に間隔を空けて配置された円柱体302A、302B、302Cからなる。円柱体302A、302B、302Cは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。図8に示すように、円柱体302A、302B、302Cは、左右方向に延びる回転軸302Kを中心として回転可能に支持される。第2ローラ302は、第2位置に配置された剥離部4Aにより剥離材10Bが剥離されたラベル10Aのうち反対面Usに接触し、搬送経路R2に沿って下流側に搬送する。
従動ローラ312は、第2ローラ302の上方に設けられる。図4、図15に示すように、従動ローラ312は、左右方向に間隔を空けて配置された拍車312A、312B、312Cからなる。拍車312A、312B、312Cは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。拍車312A~312Cは円柱状をなし、周端部に凹凸を有する。拍車312A~312Cは、左右方向に延びる回転軸を中心として、第1カバー121に回転可能に支持される。
拍車312A、312B、312Cの各々の下端部は、第2ローラ302の円柱体302A、302B、302Cの各々の上端に接触する。従動ローラ312は、搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの粘着面Urに接触し、第2ローラ302との間でラベル10Aを挟持する。
図8に示すように、従動ローラ311は、従動ローラ312よりもラベル10Aの搬送方向Y2の上流側、且つ、ラベル10Aの搬送経路R2に対して上方に設けられる。図4、図15に示すように、従動ローラ311は、左右方向に間隔を空けて配置された拍車311A、311B、311C、311Dからなる。拍車311A、311B、311C、311Dは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。拍車311A~311Dは円柱状をなし、周端部に凹凸を有する。拍車311A~311Dは、左右方向に延びる回転軸を中心として、第1カバー121に回転可能に支持される。拍車311A~311Dは、搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの粘着面Urに接触し、ラベル10Aを搬送方向Y2に誘導する。
搬送ガイド4Bが第1位置と第2位置との間で移動する場合、突出部412の突出片421A、412B、412C(図9等参照)は、従動ローラ311の拍車311A、311B、311C、311Dの間を通過する。具体的には、突出片421Aは拍車311Aの左側を通過し、突出片421Cは拍車311Dの左側を通過する。突出片421Bは拍車311B、311C間を通過する。このため、搬送ガイド4Bが第1位置と第2位置との間で移動する時、突出部412は従動ローラ311に接触しない。
図8に示すように、従動ローラ313は、従動ローラ312よりもラベル10Aの搬送方向Y2の下流側、且つ、ラベル10Aの搬送経路R2に対して上方に設けられる。図4、図15に示すように、従動ローラ313は、左右方向に間隔を空けて配置された拍車313A、313B、313C、313D、313E、313Fからなる。拍車313A、313B、313C、313D、313E、313Fは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。拍車313A~313Fは円柱状をなし、周端部に凹凸を有する。拍車313A~313Fは、左右方向に延びる回転軸を中心として、第1カバー121に回転可能に支持される。拍車313A~313Fは、搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの粘着面Urに接触する。
<支持部32>
図8に示すように、支持部32は、従動ローラ313の下方に設けられ、通過領域300Aに配置される。図4に示すように、支持部32は、左右方向に間隔を空けて並ぶリブ32A、32B、32C、32D、32E、32Fからなる。リブ32A~32Fは、前後方向に長い板状を有し、対向壁121Bから上方に向けて突出する。リブ32A~32Fの後端部には、前方に向けて上方に傾斜した傾斜部が形成される。
リブ32A~32Fの各々は、従動ローラ313の拍車311A~311Fの各々の下端に接触する。支持部32は、搬送経路R2に沿って搬送されるラベル10Aの反対面Usに接触し、従動ローラ313との間にラベル10Aを挟む。これにより、支持部32は、剥離部4Aにより剥離材10Bから全て剥離された状態のラベル10Aの反対面Usを、下側から支持する。なお、支持部32がラベル10Aの反対面Usを支持する側は、ラベル10Aに対して筐体11の設置面110が配置される側と一致する。すなわち、支持部32は、ラベル10Aを設置面110側から支持する。支持部32により支持されたラベル10Aは水平に延び、設置面110と平行となる。
<第3ローラ303>
図8に示すように、第3ローラ303は、第4ローラ304を支持する支持体31の上方に設けられる。図3に示すように、第3ローラ303は円柱状を有する。図8に示すように、第3ローラ303は、左右方向に延びる回転軸303Kを中心として回転可能に支持される。
図8に示すように、第3ローラ303は、第2位置に配置された剥離部4Aによりラベル10Aが剥離された剥離材10Bに接触し、搬送経路R3に沿って剥離材10Bを搬送する。剥離材10Bは、排紙収容部16(図1参照)に向けて、搬送方向Y3の下流側に搬送される。なお、剥離材10Bの搬送経路R3は、剥離部4Aにより剥離材10Bから剥離されたラベル10Aの搬送経路R2に対し、上下方向において上側に位置する。一方、筐体11の設置面110(図1参照)は、ラベル10Aの搬送経路R2に対し、上下方向において下側に位置する。このため、搬送経路R3は搬送経路R2に対し、上下方向において設置面110と反対側に位置する。
又、図14に示すように、第3ローラ303は、第1位置に配置された剥離部4Aによりラベル10Aが剥離されない状態のテープ10に接触し、搬送経路R4に沿ってテープ10を搬送する。テープ10は、排紙収容部16(図1参照)に向けて、搬送方向Y4の下流側に搬送される。
図8、図14に示すように、従動ローラ323は、第3ローラ303に対して前斜め上方に設けられる。図4、図15に示すように、従動ローラ323は、左右方向に間隔を空けて配置された円柱体323A、323B、323Cからなる。円柱体323A、323B、323Cは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。円柱体323A、323B、323Cは、左右方向に延びる回転軸を中心として、第1カバー121に回転可能に支持される。故に第1カバー121を開放すると、第1カバー121に支持される従動ローラ323は、筐体11側に配置される第3ローラ303から離隔して、ニップ部における剥離材10B又はテープ10の挟持を解除する。そして第1カバー121を閉塞すると、従動ローラ323は第3ローラ303に近接し、ニップ部において剥離材10B又はテープ10を挟持して搬送することが可能となる。
円柱体323A、323B、323Cの各々は、第3ローラ303に接触する。図8に示すように、円柱体323A、323B、323Cは、搬送経路R3に沿って搬送される剥離材10Bに接触し、第3ローラ303との間で剥離材10Bを挟持する。又、図14に示すように、円柱体323A、323B、323Cは、搬送経路R4に沿って搬送されるテープ10に接触し、第3ローラ303との間でテープ10を挟持する。
なお、搬送ガイド4Bの左右方向の長さは、第3ローラ303の円柱体323Aの右端部から円柱体323Cの左端部までの間の長さと略同一である。つまり、左右方向において、搬送ガイド4Bの一部は、円柱体323A、323Bの間、及び、円柱体323B、323Cの間に配置される。
図8、図11、図14に示すように、第1カバー121の後壁121Cのうち、従動ローラ323に対して搬送方向Y3、Y4の上流側に、誘導部127が設けられる。図15に示すように、誘導部127は、夫々が板状の誘導体127A、誘導体127B、誘導体127C、誘導体127D、誘導体127E、誘導体127Fからなる。誘導体127A、誘導体127B、誘導体127C、誘導体127D、誘導体127E、誘導体127Fは、右側から左側に向けて順番に並ぶ。誘導体127A~誘導体127Bは左右方向と直交し、後壁121Cから通過領域300Bに向けて突出する。
誘導体127A、127Bのうち搬送方向Y3、Y4の下流側の端部は、従動ローラ323の円柱体323Aに対して左右両側に配置される。誘導体127C、127Dのうち搬送方向Y3、Y4の下流側の端部は、従動ローラ323の円柱体323Bに対して左右両側に配置される。誘導体127E、127Fのうち搬送方向Y3、Y4の下流側の端部は、従動ローラ323の円柱体323Cに対して左右両側に配置される。誘導体127A~127Fは、第1位置に配置された搬送ガイド4Bによりガイドされて通過領域300Bを通過するテープ10を、搬送経路R4に沿って排紙収容部16に向けて誘導する。
誘導体127A~誘導体127Fの先端には、凹状に湾曲した湾曲部127Rが形成される。図11に示すように、湾曲部127Rのうち搬送方向Y4の上流側の端部よりも上流側に、第1位置に配置された搬送ガイド4Bの湾曲部41Rが配置される。湾曲部127Rの曲率半径を、r2という。湾曲部127Rの曲率半径r2よりも、搬送ガイド4Bの湾曲部41Rの曲率半径r1の方が小さい(r1<r2)。
<伝達部3B>
伝達部3Bは、モータMw2の回転駆動力を、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303(図8参照)に伝達する。図16に示すように、モータMw2は、上下方向において、ラベル10Aの搬送経路R2(図8参照)よりも下側に配置される。モータMw2は、右方から視て反時計回り方向(図17参照)及び時計回り方向(図18参照)の何れの方向にも回転可能である。以下、特段の説明のない限り、右方から視た状態を想定して回転方向(時計回り方向、又は、反時計回り方向)を説明する。反時計回り方向にモータMw2が回転することを、「モータMw2が正転する」という。時計回り方向にモータMw2が回転することを、「モータMw2が反転する」という。
なお前述のように、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置と第2位置との間で移動させるモータMw1(図3参照)も同様に、上下方向においてラベル10Aの搬送経路R2よりも下側に配置される。このため、モータMw1、Mw2は、何れも、ラベル10Aの搬送経路R2を通過する仮想平面に対して同じ側(下側)に配置されることになる。
図16~図20に示すように、伝達部3Bは、ギヤ360、361、362、363、364、365A、365B、366A、366B、367、368、369からなるギヤ群を含む。ギヤ360は、モータMw2の回転軸に連結する。ギヤ361~364は、左右方向と直交する側板13Aに対して右側に位置し、側板13Aにより回転可能に支持される。
ギヤ365Aは、回転軸365Cに連結する。ギヤ365Bは、後述するクラッチC2を介して、回転軸365Cに連結する。ギヤ366Aは、後述するクラッチC1を介して、第2ローラ302の回転軸302Kに連結する。ギヤ366Bは、後述するクラッチC3を介して、第2ローラ302の回転軸302Kに連結する。ギヤ367は、後述する段階搬送機構39を介して、第1ローラ301の回転軸301Kに連結する。クラッチC1~C3は、ワンウェイクラッチである。
ギヤ360、361は噛み合う。ギヤ361、362は噛み合う。ギヤ362、363は噛み合う。ギヤ363、364は噛み合う。ギヤ364、365Aは噛み合う。ギヤ364、366Aは噛み合う。ギヤ365B、366Bは噛み合う。ギヤ365B、367は噛み合う。ギヤ365B、368は噛み合う。
図17に示すように、モータMw2の正転時、ギヤ364は時計回り方向に回転し、ギヤ365Aは反時計回り方向に回転する。一方、図18に示すように、モータMw2の反転時、ギヤ364は反時計回り方向に回転し、ギヤ365Aは時計回り方向に回転する。
図17に示すように、ギヤ364が時計回り方向に回転する場合、クラッチC1は、ギヤ364の回転に応じて反時計回り方向に回転するギヤ366Aと回転軸302Kとを連結する。これにより、ギヤ364の回転駆動力が回転軸302Kに伝達され、第2ローラ302は反時計回り方向に回転する。一方、図18に示すように、ギヤ364が反時計回り方向に回転する場合、クラッチC1は、ギヤ364の回転に応じて時計回り方向に回転するギヤ366Aと回転軸302Kとを遮断する。これにより、ギヤ364の回転駆動力は回転軸302Kに伝達されない。又、回転軸302Kが反時計回り方向に回転する時も、クラッチC1は、回転軸302Kとギヤ366Aとを遮断する。このため、回転軸302Kの反時計回り方向の回転は、ギヤ366Aよって抑制されない。
図17に示すように、ギヤ365Aが反時計回り方向に回転する場合、クラッチC2は、ギヤ365Aの回転に応じて時計回り方向に回転する回転軸365Cとギヤ365Bとを遮断する。これにより、ギヤ365Aの回転駆動力はギヤ365Bに伝達されない。この場合、ギヤ365Bに噛み合うギヤ367は回転しないので、第1ローラ301も回転しない。一方、図18に示すように、ギヤ365Aが時計回り方向に回転する場合、クラッチC2は、ギヤ365Aの回転に応じて時計回り方向に回転する回転軸365Cとギヤ365Bとを連結する。これにより、ギヤ365Aの回転駆動力がギヤ365Bに伝達され、ギヤ365Bは時計回り方向に回転する。この場合、ギヤ365Bに噛み合うギヤ367は反時計回り方向に回転し、第1ローラ301も反時計回り方向に回転する。
図17に示すように、ギヤ366Aの回転駆動力により回転軸302Kが反時計回り方向に回転する場合、クラッチC3は、回転軸302Kとギヤ366Bとを遮断する。このため、回転軸302Kの反時計回り方向の回転は、ギヤ366Bにより抑制されない。一方、図18に示すように、ギヤ365Bが時計回り方向に回転する場合、クラッチC3は、ギヤ365Bの回転に応じて反時計回り方向に回転するギヤ366Bと回転軸302Kとを連結する。これにより、ギヤ366Bの回転駆動力が回転軸302Kに伝達され、第2ローラ302は反時計回り方向に回転する。
つまり、モータMw2が正転する場合と反転する場合との何れの場合も、第2ローラ302は反時計回り方向に回転する。この回転方向は、第2ローラ302が搬送経路R2に沿ってラベル10Aを搬送方向Y2に搬送することが可能な回転方向と一致する。更に、モータMw2が正転する場合に第1ローラ301は回転せず、モータMw2が反転する場合に第1ローラ301は反時計回り方向に回転する。この回転方向は、第1ローラ301が搬送経路R1に沿ってテープ10を搬送方向Y1に搬送することが可能な回転方向と一致する。
更に、第2ローラ302が反時計回り方向に回転する時、クラッチC1がギヤ366Aと回転軸302Kとを遮断し、クラッチC3がギヤ366Bと回転軸302Kとを遮断する。このため例えば、ラベル10Aの貼付工程においてラベル10Aが強制的に搬送方向Y2に移動する場合、第2ローラ302の回転は、ギヤ366A、366Bを含む伝達部3Bにより抑制されない。
図19~図21に示すように、伝達部3Bは、ギヤ368、369間の噛み合う状態を、剥離部4A及び搬送ガイド4Bの位置に応じて切り替える切替部3Cを有する。切替部3Cは、リンク機構37、38を有する。リンク機構37、38は、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを保持する一対の保持部4Cのうち右側の保持部4Cに対して左方に配置される。
リンク機構37は、円柱状の基部370、及び、基部370から延びるアーム部371、372を有する。基部370には、左右方向に貫通する貫通孔が形成される。第2ローラ302の回転軸302K(図16参照)は、基部370の貫通孔に挿通する。リンク機構37は、回転軸302Kを中心として揺動可能である。アーム部371は、基部370から下方に延びる。アーム部371の先端に、右方に突出する突出部371Aが設けられる。又、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを駆動する一対の駆動部46Aのうち右側の駆動部46Aの左面に、環状の溝47が形成される。アーム部371の突出部371Aは、溝47に進入する。アーム部372は、基部370から上方に延びる。アーム部372には、アーム部372の延伸方向に長い長孔372Aが設けられる。
リンク機構38は、細長い板状を有する。リンク機構38の上端部には、ギヤ365Bに噛み合った状態のギヤ368が回転可能に支持される。リンク機構38の下端部には、左方に向けて突出する突出部381が設けられる。突出部381は、リンク機構37のアーム部372に設けられた長孔372Aに進入する。
図19に示すように、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置に配置された状態で、ギヤ368は、ギヤ365B、369に噛み合う。同様に、図21に示すように、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置に配置された状態で、ギヤ368は、ギヤ365B、369に噛み合う。
この状態で、例えば図18に示すようにモータMw2が反転した場合、ギヤ365Bの回転駆動力は、ギヤ368を介してギヤ369に伝達される。これにより、ギヤ369に連結する回転軸303Kは回転し、回転軸303Kに連結する第3ローラ303は時計回り方向に回転する。この回転方向は、第3ローラ303が搬送経路R3に沿って剥離材10Bを搬送方向Y3に搬送することが可能な回転方向と一致する。又、この回転方向は、第3ローラ303が搬送経路R4に沿ってテープ10を搬送方向Y4に搬送することが可能な回転方向と一致する。ここで伝達部3Bは、モータMw2の反転駆動時において、第1ローラ301が回転することにより搬送されるテープ10の搬送速度よりも、第3ローラ303が回転することにより搬送されるテープ10又は剥離材10Bの搬送速度の方が大きくなるように、ギヤ360~369のギヤ比が調整されている。
なお、例えば図17に示すように、モータMw2が正転した場合、ギヤ365Bは回転しないので、ギヤ368を介してギヤ369に回転駆動力は伝達されず、第3ローラ303は回転しない。
一方、図20に示すように、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置と第2位置との間を移動する過程で、一対の駆動部46Aは回転し、リンク機構37のアーム部371の突出部371Aが溝47に沿って移動する。これにより、リンク機構37は回転軸302Kを中心として揺動する。リンク機構37の揺動に応じ、アーム部372の長孔372Aに挿通する突出部381に力が作用し、リンク機構38は移動する。結果、リンク機構38に支持されたギヤ368は、ギヤ369から離隔する。これにより、ギヤ368、369間における回転駆動力の伝達経路は遮断される。このため、例えばこの状態で、図22に示すようにモータMw2が反転駆動し、ギヤ365B、ギヤ368が回転しても、ギヤ369は回転しないので、第3ローラ303も回転しない。
つまり、切替部3Cは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置又は第2位置に配置された状態で、モータMw2の回転駆動力を第3ローラ303に伝達して第3ローラ303を回転させることを可能とする。一方、切替部3Cは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置と第2位置との間に配置された状態で、第3ローラ303を自由に回転可能な状態とする。このため切替部3Cは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置と第2位置との間で移動することによりテープ10が搬送経路R4に沿って移動しても、第3ローラ303はテープ10の移動を妨げず、テープ10を移動可能な状態とすることができる。
図17、図18に示すように、段階搬送機構39は、環状を有するギヤ367の内部に設けられる。段階搬送機構39は、ギヤ367の内側から中心に向けて突出する一対の突出片39A、及び、回転軸301Kに固定された基部39Bを有する。一対の突出片39Aは、ギヤ367の内部のうち回転軸301Kを挟んで互いに反対側の位置に設けられる。基部39Bは、回転軸301Kを挟んで互いに反対方向に向けて突出する一対の突出片39Cを有する。一対の突出片39A、39C間は、周方向に離隔する。
図18に示すように、ギヤ365Bの回転に応じてギヤ367が反時計回り方向に回転した場合、ギヤ367の一対の突出片39Aが基部39Bの一対の突出片39Cに当接するまでの間、基部39Bに連結する回転軸301Kは回転しない。その後、ギヤ367の一対の突出片39Aが基部39Bの一対の突出片39Cに当接した場合、ギヤ367の回転駆動力は、一対の突出片39A、39Cを介して回転軸301Kに伝達され、回転軸301Kは回転する。つまり、図18に示すようにモータMw2の反転駆動が開始された場合、第2ローラ302及び第3ローラ303の回転が開始されてから所定時間の経過後に、第1ローラ301の回転が開始されることになる。
<開閉部材5>
図23に示すように、開閉部材5は支持部32よりも下流側、且つ、ラベル10Aの搬送経路R2に対して上側に配置される。開閉部材5は、基部51、回転体52、リブ53を備える。
基部51は、円筒部51A、延設部51B、一対の側板部51Cを有する。円筒部51Aは、左右方向に離隔する側板13A、13B(図16参照)間に架設された回転軸50の周りに配置され、回転軸50に対して回転可能である。延設部51Bは、円筒部51Aから下方に向けて延びる。一対の側板部51Cは、延設部51Bの左右両端部に設けられ、左右方向と直交する。
開閉部材5は、回転軸50により側板13A、13Bに揺動可能に支持される。基部51は、回転軸50を中心として、延設部51Bの下端部が前後方向に移動する向きに揺動可能である。延設部51Bの下端部が前方に移動した状態における開閉部材5の位置を、閉塞位置という。閉塞位置に配置された開閉部材5は、搬送経路R2に沿って移動するラベル10Aの粘着面Urを上側から覆う。延設部51Bの下端部が後方に移動した状態における開閉部材5の位置を、開放位置という。開放位置に配置された開閉部材5は、ラベル10Aの粘着面Urを覆わない。なお、第1カバー121も同様に、回転軸50により側板13A、13Bに回動可能に支持される。
図24に示すように、回転体52は、左右方向に配列された回転体52A、52B、52C、52D、52Eを有する。回転体52A、52B、52C、52D、52Eは、この順で右側から左側に向けて並ぶ。回転体52A~52Eは円板状をなし、周端部に凹凸を有する。回転体52A~52Eは、前後方向略中央よりも前側部及び下端部において、延設部51Bから外方に突出する。
回転体52の中心に設けられた孔には、図23に示す回転軸520が挿通される。回転軸520は棒状をなし、左右方向に延びる。回転体52は、回転軸520により基部51に回転可能に支持される。リブ53は、左右方向に配列された一対のリブ53A、53B、53C、53D、53Eを有する。一対のリブ53A~53Eは、夫々板状をなし、左右方向と直交する。一対のリブ53Aは、回転体52Aの左右両側に隣接する。一対のリブ53Bは、回転体52Bの左右両側に隣接する。一対のリブ53Cは、回転体52Cの左右両側に隣接する。一対のリブ53Dは、回転体52Dの左右両側に隣接する。一対のリブ53Eは、回転体52Eの左右両側に隣接する。一対のリブ53A~53Eの形状は同一である。リブ53の周端部は、延設部51Bのうち上端部の円筒部51Aの近傍から、延設部51Bに対して前方に傾斜した向きに延びる。リブ53は、下端で湾曲して後方に延びる。
図23に示すように、開閉部材5が閉塞位置に配置された状態において、リブ53は、回転体52のうち延設部51Bから前側に突出する部分を左右方向から覆う。つまり、リブ53は、回転体52のうち延設部51Bから前側に突出する部分において、回転体52の径方向の端部よりも外方に突出する。図23回転体52の下端はリブ53の下端よりも下方に突出する。
開閉部材5の基部51の後側に、付勢部56が設けられる。付勢部56は圧縮コイルバネである。付勢部56は開閉部材5に対して前向きの付勢力を付与する。開閉部材5は付勢部56により、開放位置(図25参照)から閉塞位置(図24参照)に向けて付勢される。
第2ローラ302により搬送されるラベル10Aは、搬送経路R2に沿って開閉部材5の下方を通過し、支持部32に支持される。この時、開閉部材5の回転体52は、ラベル10Aの粘着面Urに上方から接触する。これにより、開閉部材5は、上方に向かって湾曲しようとするラベル10Aの湾曲を矯正する。
<案内部材8A>
案内部材8Aは、開閉部材5に対してラベル10Aの搬送方向Y2の下流側、且つ、搬送経路R2に対して上側に配置される。図25に示すように、案内部材8Aは、後部に傾斜面81Aを有する。傾斜面81Aは、前端から後端に向けて斜め下方に延びる。傾斜面81Aの夫々の前端部、即ち、傾斜面81Aのうち最も上方に配置する上端部811の位置は、上下方向において、開閉部材5を回転可能に支持する回転軸50よりも下方に位置する。図23に示すように、傾斜面81Aの後端部、即ち、傾斜面81Aのうち最も下方に配置する下端部812は、搬送経路R2に近接する。
図24に示すように、開閉部材5の下端部は、開閉部材5が閉塞位置に配置された状態で、案内部材8Aの下端部812に近接する。この時、案内部材8Aの下端部812に、案内部材8Aのリブ53が接触する。一方、図25に示すように、開閉部材5の下端部は、開閉部材5が開放位置に配置された状態で、案内部材8Aの下端部812から後方に離隔する。
図26に示すように、ラベル10Aを巻き付けるためのケーブル19は、左右方向に延びた状態で、案内部材8Aの上方からラベル巻付装置1Aに装着される。なお、後述する貼付機構6の挿入部62A(図18参照)の上方には、支持部32により支持されたラベル10Aが配置される。
図26、図27に示すように、案内部材8Aは、上端部811の近傍の位置、即ちラベル10Aから離隔した位置P11から、下端部812の近傍の位置、即ちラベル10Aに近接した位置P13に向けて、傾斜面81Aに沿ってケーブル19を案内する。位置P11は、ラベル10Aの搬送方向Y2の下流側且つ支持部32と反対側に離隔した位置に対応する。位置P13は、ラベル10Aの粘着面Urに近接した位置に対応する。案内部材8Aにより案内されるケーブル19の移動方向(後斜め下方。以下、「案内方向Y11」という。)は、ラベル10Aと直行する方向である下方に対して、ラベル10Aの搬送方向Y2の上流側に傾斜する。案内部材8Aは、ラベル10Aの粘着面Ur及び貼付機構6の挿入部62Aに向けて、ケーブル19を案内する。
なお、ケーブル19の案内方向Y11は、後斜め下方を向く。案内方向Y11の延長線上には、筐体11のうちテーブル等により設置される設置面110(図1等参照)が配置される。又、案内方向Y11は、下方を向く成分と、ラベル10Aの搬送方向Y2と反対方向(後方)を向く成分とを有する。つまり、案内部材8Aは、ラベル10Aの搬送方向Y2と平行且つ搬送方向Y2と反対方向の力をケーブル19に付与することにより、ケーブル19を案内方向Y11に案内している。
開閉部材5が閉塞位置にある状態で、案内部材8Aにより案内されて案内方向Y11に移動するケーブル19は、開閉部材5のリブ53に接触する。開閉部材5の下端部には、ケーブル19によって上方から外力が付与される。この場合、図27に示すように、開閉部材5は、付勢部56の付勢力に抗して下端部が後方に移動することにより、閉塞位置から開放位置に移動する。これにより、後述する貼付機構6の開口部620Bは、開閉部材5により閉塞された状態(図26参照)から、開放された状態(図27参照)に切り替えられる。
なお、案内部材8Aの上端部811の上下方向の位置は、第1カバー121の後壁121Cに設けられた誘導部127を構成する誘導体127A~誘導体127Fの夫々の湾曲部127R(図8、図15参照)の一部と一致する。又、案内部材8Aの下端部812の上下方向の位置は、第1カバー121の後壁121Cに設けられた誘導部127を構成する誘導体127A~誘導体127Fの夫々の湾曲部127R(図8、図15参照)の下端部よりも下方に位置する。このため、案内部材8Aと誘導部127との夫々の一部は、上下方向の位置が一致する。又、ラベル10Aの搬送方向と平行な方向、即ち前後方向から視た時に、案内部材8Aと誘導部127との夫々の一部が重なる。
<規制部8B>
図26、図27に示すように、案内部材8Aの下端部812の下方に、規制部8Bが形成される。規制部8Bは、前方に向けて凹む凹部85を有する。凹部85は左右方向に直線状に延びる。凹部85の開口部は、後方を向く。第2ローラ302によって搬送されるラベル10Aは、開閉部材5を通過し、下流側の端部(以下、「端部105」という。)が規制部8Bに接触するまで更に搬送される。規制部8Bは、ラベル10Aが下流側に余分に搬送されることを、ラベル10Aの端部105を凹部85の内壁に接触させることによって規制できる。搬送が規制された状態のラベル10Aは、支持部32により反対面Us側から支持される。
図27に示すように、ケーブル19は、案内部材8Aにより貼付機構6に向けて下方に案内される過程で、ラベル10Aに上方から接触する。ケーブル19の一部は、ラベル10Aの粘着面Urに貼付される。ケーブル19が下方に移動することに応じ、ラベル10Aの端部105は上下方向に移動しようとする。これに対し、規制部8Bは、ラベル10Aの端部105が搬送経路R2に対して上方に移動することを、凹部85の内壁により規制する。以下、規制部8Bの凹部85の内部に端部105が配置された状態のラベル10Aの位置を、「貼付可能位置」という。貼付可能位置に配置されたラベル10Aは、全てのB部分が剥離部4Aにより剥離されている。
<貼付機構6>
貼付機構6は、貼付可能位置に配置された状態で支持部32により支持されたラベル10Aを、案内部材8Aにより案内されるケーブル19に貼付する。図26、図27に示すように、貼付機構6は、側面が部分的に欠落した略円筒状の基部61を有する。基部61の中心は、所定の軸線6Aを中心として、フレーム13の側板13A、13Bに回転可能に支持される。軸線6Aは左右方向に延びる。
図26~図28に示すように、基部61は、左右両端部に設けられた一対の底面部62、及び、側面部63A、63B、63Cを有する。一対の底面部62の各々は円板状をなし、左右方向に離隔して対向する。
図26、図27に示すように、一対の底面部62の各々には、周端部から軸線6Aに向けて凹んだ挿入部62Aが設けられる。挿入部62Aは、略U字形状をなし、底面部62のうち軸線6Aよりも所定距離だけ下方の位置(以下、底部620Aという。図29参照)から、底面部62の周端部の一部に対応する開口部620Bに亘って、径方向に延びる。
貼付機構6は、底部620Aの上端部に開口部620Bが配置された状態で、ケーブル19及びラベル10Aを挿入部62Aに挿入させることが可能となる。以下、貼付機構6においてケーブル19の挿入が可能な回転位置、即ち、底部620Aの上端部に開口部620Bが配置された状態における貼付機構6の回転位置を、初期位置という。以下説明において、特に限定のない限り、貼付機構6が初期位置に配置された状態を前提とする。
挿入部62Aは、第2ローラ302及び支持部32よりもラベル10Aの搬送方向Y2の下流側、且つ、搬送経路R2に対して下方に配置される。挿入部62Aの開口部620Bは、貼付可能位置に配置された状態で支持部32により支持されたラベル10Aの反対面Us(下面)に向けて開口する。図26に示すように、挿入部62Aの開口部620Bは、閉塞位置に配置された開閉部材5によって閉塞される。図27に示すように、挿入部62Aの開口部620Bは、開放位置に配置された開閉部材5によって閉塞されず、開放する。
貼付機構6は、基部61の内部に、第1アーム部材66、第2アーム部材67、第1ばね68、及び第2ばね69を有する。第1アーム部材66及び第2アーム部材67は、貼付機構6によりケーブル19にラベル10Aを巻き付けるとき、ケーブル19を挟んで保持する(図29参照)。第1ばね68及び第2ばね69は、第1アーム部材66及び第2アーム部材67によりケーブル19を保持する為に、第1アーム部材66及び第2アーム部材67を付勢する。
第1アーム部材66及び第2アーム部材67は、夫々屈曲した板状をなし、一対の底面部62の間に亘って左右方向に延び有する。第1アーム部材66は、第2アーム部材67に対して下流側に設けられる。第1アーム部材66及び第2アーム部材67は、前後方向に対向する。
図28に示すように、第1アーム部材66の上端部は、一対の底面部62の間に亘って延びる回転軸661を中心として揺動可能に支持される。回転軸661は、挿入部62Aの開口部620Bに対してラベル10Aの搬送方向Y2の下流側近傍で、一対の底面部62により支持される。このため、第1アーム部材66の上端部は、挿入部62Aの開口部620Bに対してラベル10Aの搬送方向Y2の下流側近傍に配置される。第2アーム部材67の上端部は、一対の底面部62の間に亘って延びる回転軸671を中心として揺動可能に支持される。回転軸671は、挿入部62Aの開口部620Bに対してラベル10Aの搬送方向Y2の上流側近傍で、一対の底面部62により支持される。このため、第2アーム部材67の上端部は、挿入部62Aの開口部620Bに対してラベル10Aの搬送方向Y2の上流側近傍に配置される。
第1アーム部材66の下端部近傍に、前方に向けて凹む屈曲部66Aが形成される。第2アーム部材67の下端部近傍に、後方に向けて凹む屈曲部67Aが形成される。屈曲部66A、67Aは、軸線6Aを挟んで前後方向に対向する。
第1ばね68は、基部61の側面部63Bと第1アーム部材66との間に介在する。第2ばね69は、基部61の側面部63Cと第2アーム部材67との間に介在す。第1ばね68及び第2ばね69は、同一特性を有する圧縮ばねである。第1ばね68は、第1アーム部材66が第2アーム部材67に近接する向きに第1アーム部材66を付勢する。第2ばね69は、第2アーム部材67が第1アーム部材66に近接する向きに第2アーム部材67を付勢する。
側面部63Aには、上方に突出するリブ630が設けられる。第1アーム部材66の下端部の後面は、第1ばね68の付勢力により、リブ630の前面に当接している。同様に、第2アーム部材67の下端部の前面は、第2ばね69の付勢力により、リブ630の後面に当接している。
図29に示すように、支持部32により支持されることにより貼付可能位置に配置されたラベル10Aは、挿入部62Aの開口部620Bを全て覆う。案内部材8Aにより下方に案内されたケーブル19は、ラベル10Aに接触し、ラベル10Aとともに挿入部62Aに進入する。この時、ケーブル19は、案内部材8Aの傾斜面81Aに沿って案内される時の方向に倣い、後斜め後方に移動するため、最初に、第2アーム部材67に接触し、第2ばね69の付勢力に抗して第2アーム部材67を後方に移動させる。ケーブル19はその後、第2アーム部材67に接触することにより下方に誘導される(案内方向Y12)。
次いで、ケーブル19は、第1アーム部材66に接触し、第1ばね68の付勢力に抗して第1アーム部材66を前方に移動させる。ケーブル19は更に下方に移動する。ケーブル19は、挿入部62Aの底部620Aに到達し、第1アーム部材66の屈曲部66Aと第2アーム部材67の屈曲部67Aとの間に前後方向から挟持され、保持される。以下、底部620Aに到達したケーブル19の位置を、巻付位置Pmという。
巻付位置Pmに配置されたケーブル19と、第1アーム部材66及び第2アーム部材67との間に、ラベル10Aが介在する。ケーブル19の下側略半分の領域、つまり、ケーブル19の外周面の略下半分に、ラベル10Aが巻き付いて貼付された状態になる。ラベル巻付装置1Aは、この状態で貼付機構6を回転させる。貼付機構6は、軸線6Aを中心としてケーブル19の周囲を回転する。この場合、巻付位置Pmに配置されたケーブル19の周囲にラベル10Aが巻き付くように誘導される。これにより、ケーブル19にラベル10Aが巻き付けられ貼付される。
<保持部材7>
図1、図4に示すように、保持部材7は、保持部材7A、7Bを有する。保持部材7Aは、貼付機構6(図6等参照)に対して右側に配置される。図30に示すように、側板13Aの右面に連結するカバー117Aは、保持部材7Aの下部を右方から覆う。保持部材7Bは、貼付機構6(図6等参照)に対して右側に配置される。図4に示すように、側板13Bの左面に連結するカバー117Bは、は、保持部材7Bの下部を左方から覆う。保持部材7A、7Bは、ラベル巻付装置1Aの左右方向の中心を通って左右方向と直交する対称面に対し、左右対称の構造を有する。
保持部材7A、7Bは、貼付機構6の挿入部62A(図26、図27参照)に進入したケーブル19を、左右方向に離れた2つの位置で巻付位置Pm(図29参照)まで下方に案内し、巻付位置Pmにケーブル19を保持する。以下では、保持部材7Aの詳細について説明し、保持部材7Bの説明は省略する。
図30~図33に示すように、保持部材7Aは、第1挟み部材71、第2挟み部材72、及び、付勢部73(図32参照)を備える。図31~図33に示すように、第1挟み部材71は、案内部材8Aの後方から後斜め下方に延び、途中で前方に屈曲して前斜め下方に更に延びる。第2挟み部材72は、案内部材8Aの下端部812の下方から、前斜め下方に延び、途中で後方に屈曲して後斜め下方に延びる。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は、下端近傍で交差する。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は、互いに交差する点を通過して左右方向に延びる揺動軸70を中心として揺動可能に支持される。揺動軸70は、フレーム13の側板13Aに設けられ、右方に延びる。
図33に示すように、揺動軸70は、貼付機構6がラベル10Aを巻き付ける時のケーブル19の位置である巻付位置Pmに対して下方に離隔した位置に設けられる。言い換えれば、巻付位置Pmの位置は、揺動軸70に対し、貼付機構6の挿入部62Aに挿入されるケーブル19の移動方向Y22に離隔する。
図32に示すように、側板13Aのうち揺動軸70の下方に、右方に突出する突出部110Aが設けられる。第1挟み部材71の下端部は、突出部110Aに対して後方から当接する。第2挟み部材72の下端部は、突出部110Aに対して前方から当接する。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は、後述する付勢部73の付勢力により、夫々の下端部が突出部110Aに当接した位置に保たれる。
図30に示すように、カバー117Aは、第1挟み部材71及び第2挟み部材72の夫々の下部を覆う。カバー117Aは、下方に向けて凹んだ凹部119Aを有する。巻付位置Pmは、凹部119Aの底部に配置される。
以下、図31~図33に示すように、第1挟み部材71の前端部のうち揺動軸70よりも上方の部位を、第1対向部710という。第2挟み部材72の後端部のうち揺動軸70よりも上方の部位を、第2対向部720という。第2挟み部材72の第2対向部720は、第1挟み部材71の第1対向部710に対して前方に配置される。保持部材7は、第1挟み部材71の第1対向部710と、第2挟み部材72の第2対向部720との間の隙間により、ケーブル19を巻付位置Pmまで下方に案内し、且つ、巻付位置Pmにてケーブル19を前後方向から保持する。
第1挟み部材71は、第1対向部710の上端部に第1傾斜部711を有する。第1傾斜部711は、上下方向に対して傾斜した方向、より具体的には、先端に向けて後斜め上方に延びる。第1傾斜部711は、案内部材8Aの傾斜面81Aに対して後方に配置される。第1傾斜部711及び傾斜面81Aの前後方向の間隔は、上方に向かう程大きくなる。即ち、第1傾斜部711は、上方に向かう程、傾斜面81Aとの間の間隔が大きくなるように傾斜する。第1傾斜部711は、ケーブル19を挿入部62Aに向けて誘導する。第1傾斜部711は、ケーブル19が挿入部62Aに挿入される場合の移動方向Y22(図33参照)に対して傾斜する。
図32に示すように、付勢部73は、揺動軸70に巻回されたねじりばねである。付勢部73の一端部73Aは、第1挟み部材71の内部に接続する。付勢部73の他端部73Bは、第2挟み部材72の内部に接続する。付勢部73は、第1挟み部材71を反時計回り方向に付勢し、第2挟み部材72を時計回り方向に付勢する。これにより、付勢部73は、第1対向部710と第2対向部720とが互いに近接する向きに、第1挟み部材71及び第2挟み部材72を付勢する。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は、付勢部73の付勢力により、夫々の下端部が突出部110Aに当接した位置に保たれる。
図34、図35に示すように、保持部材7には、押付部材76、及び突出部71Dが設けられる。押付部材76は、第1押付部材77及び第2押付部材78を有する。
第1押付部材77は、保持部材7A、7Bの夫々の第1挟み部材71の間に架設される。第1押付部材77は、左右方向に細長い棒状を有し、前後方向と直交する。第1押付部材77は、第1挟み部材71の開閉部材5に近接する側の面である内面71Uのうち、第1対向部710の上端部近傍に連結する。なお、保持部材7A、7Bの夫々の第1挟み部材71の間の長さは、ラベル10Aの搬送方向Y2と直交する方向の長さ、即ちラベル10Aの幅よりも長い。このため、第1押付部材77の左右方向に長さも、ラベル10Aの幅よりも長い。
第2押付部材78は、保持部材7A、7Bの夫々の第2挟み部材72の間に架設される。第2押付部材78は円柱状の回転部材であり、左右方向に延びる回転軸を中心として回転可能である。第2押付部材78は、弾性を有するゴムにより形成される。第2押付部材78の回転軸は、第2挟み部材72の内側の面のうち上端部近傍に連結する。図31~図45に示すように、保持部材7を左右方向から視た状態で、第2押付部材78の一部は、第2挟み部材72の上端部に対して上方及び後方に突出する。以下、この突出部を、「突出部78A」という。なお、保持部材7A、7Bの夫々の第2挟み部材72の間の長さは、ラベル10Aの搬送方向Y2と直交する方向の長さ、即ちラベル10Aの幅よりも長い。このため、第2押付部材78の左右方向に長さも、ラベル10Aの幅よりも長い。
図34に示すように、保持部材7A、7Bの夫々の第1挟み部材71及び第2挟み部材72がケーブル19を挟まない状態(図31、図32参照)で、第1押付部材77は第2押付部材78に対して後側に位置する。第1押付部材77の前端部は、第2押付部材78の後端部に接触する。又、図26に示すように、第1押付部材77及び第2押付部材78は、貼付可能位置に配置された状態で支持部32に支持されたラベル10Aに対して下方に位置し、ラベル10Aの反対面Usに近接する。一方、図37に示すように、保持部材7A、7Bの夫々の第1挟み部材71及び第2挟み部材72が間にケーブル19を挟んだ状態(図33参照)で、第1押付部材77と第2押付部材78とは前後方向に離隔する。
保持部材7A、7Bの夫々の第1挟み部材71の内面71Uに、内方に突出する突出部71Dが更に設けられる。図36、図37に示すように、突出部71Dは、開閉部材5の側板部51Cから外方に突出する突出部51Dの前方に位置する。突出部51D、71Dは、貼付機構6の挿入部62Aに対して左右方向の外側に配置される。
図31に示すように、ケーブル19がラベル巻付装置1Aに装着される場合、ケーブル19は、案内部材8Aの傾斜面81Aに沿って後斜め下方に誘導され、移動方向Y21に移動する。開閉部材5の下端部にケーブル19が接触し、開閉部材5は閉塞位置から開放位置に向けて移動する。ケーブル19は更に後斜め下方に移動する。このとき、図27に示すように、ケーブル19は、貼付可能位置に配置された状態で支持部32により支持されたラベル10Aの粘着面Urに上方から接触して下方に移動する。このとき、ラベル10Aの下方に位置する第1押付部材77及び第2押付部材78とケーブル19との間にラベル10Aが挟まれた状態となる。第1押付部材77及び第2押付部材78は、ラベル10Aの反対面Usに接触し、ラベル10Aを反対面Us側から支持する。これにより、ラベル10Aは、上方のケーブル19に押し付けられる。
更にケーブル19が下方に移動し、第1挟み部材71の第1傾斜部711に接触する。図33に示すように、第1挟み部材71は、付勢部73の付勢力に抗して時計回り方向に揺動する。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は互いに離隔する。このとき、図29に示すように、第1押付部材77及び第2押付部材78は前後方向に離隔する。第1押付部材77は、後方に位置するケーブル19の反対面Usに接触し、ケーブル19に向けてラベル10Aを前方に押し付ける。又、第2押付部材78の突出部78Aは、回転しながらケーブル19を後方に誘導する。そして、第2押付部材78は、後方に位置するケーブル19の反対面に接触し、ケーブル19に向けてラベル10Aを後方に押し付ける。これにより、第1押付部材77及び第2押付部材78は、ラベル10Aの反対面Usに前後両側から接触し、ラベル10Aをケーブル19に押し付ける。
又、図36に示すように、第1挟み部材71の突出部71Dは、開閉部材5の突出部51Dに対して前方から接触し、開閉部材5を後方に押す。開閉部材5は、閉塞位置から開放位置に向けて移動し、図37に示すように、貼付機構6の挿入部62Aの開口部620Bは開放する。図33に示すように、ケーブル19は、開放された状態の開口部620Bを通過して挿入部62Aに進入する。第1挟み部材71及び第2挟み部材72は、ケーブル19を前後方向から挟む。ケーブル19は、下方の巻付位置Pmに向けて移動方向Y22に移動した後、巻付位置Pmで保持される。
一方、ケーブル19がラベル巻付装置1Aから脱離される場合、巻付位置Pmにあるケーブル19に対して上側に力が加えられる。ケーブル19は、開放された状態の開口部620Bを通過して、挿入部62Aから取り出される。なお、ケーブル19が挿入部62Aから取り出された後、第1挟み部材71は付勢部73の付勢力に抗して時計回り方向に揺動し、第2挟み部材72は付勢部73の付勢力に抗して反時計回り方向に揺動する(図31、図32参照)。この時、第1挟み部材71の突出部71Dは、開閉部材5の突出部51Dに対して前方に移動する。開閉部材5は、開放位置(図37参照)から元の閉塞位置(図36参照)に戻る。挿入部62Aの開口部620Bは、閉塞位置に配置された開閉部材5により閉塞される。
<電気的構成>
図38を参照し、ラベル巻付装置1Aの電気的構成について説明する。ラベル巻付装置1Aは、CPU91A、ROM91B、RAM91C、フラッシュメモリ91D、及び入出力インタフェース91Eを備え、これらがデータバス92を介して接続される。CPU91Aは、ラベル巻付装置1Aを統括制御する。ROM91Bは、CPU91Aが各種プログラムの実行時に必要な定数を記憶する。RAM91Cは、CPU91Aが処理を実行する時に生成する一次的なデータを記憶する。フラッシュメモリ91Dは、CPU91Aが実行するプログラム、変数等を記憶する。
入出力インタフェース91Eには、報知部93A、操作部120A、120B、駆動回路MC、HC、センサS、及び外部インタフェース(I/F)94が接続される。報知部93Aは、ラベル巻付装置1Aの状態を報知することが可能な複数のLEDである。報知部93Aは、テープカセットTCが交換可能な状態である場合に点灯するテープ交換LEDを含む。操作部120A、120Bは、ラベル巻付装置1Aに対する操作を行う為のボタンである。駆動回路MCは、モータMを駆動するための電子回路である。駆動回路HCは、サーマルヘッド21を駆動するための電子回路である。外部I/F94は、非図示の外部端末94Aと接続して通信を行う。例えばCPU91Aは、外部端末94Aから受信したプログラムをフラッシュメモリ91Dに記憶することにより、プログラムを更新できる。外部端末94Aは、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)又は携帯端末である。
モータMは、モータMw1~Mw3、Mp1~Mp4を含む。モータMw1は、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置と第2位置との間で移動させるためのモータである。モータMw2は、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303を駆動するためのモータである。モータMw3は、貼付機構6を駆動するためのモータである。モータMp1は、プラテンローラ22Aを駆動するためのモータである。モータMp2は、プラテンホルダ22を待機位置と印刷位置との間で移動させるためのモータである。モータMp3は、フルカット切断刃23を駆動するためのモータである。モータMp4は、ハーフカット切断刃24を駆動するためのモータである。
センサSは、センサSw1~Sw7、Sp1、Sp2を含む。センサSw1は、搬送経路R2のうち第2ローラ302と支持部32との間の位置(図8の位置Ps1)に設けられる光学反射式センサである。センサSw1は、位置Ps1におけるラベル10Aの有無を検出することが可能である。センサSw2は、搬送経路R3、R4のうち第3ローラ303よりも搬送方向Y3、Y4の下流側の位置(図11、図14の位置Ps2)に設けられる光学反射式センサである。センサSw2は、位置Ps2における剥離材10B又はテープ10の有無を検出することが可能である。センサSw3は、巻付位置Pmにケーブル19が配置されているか否かを、貼付機構6の右端部で検出することが可能な変位センサである(図1、図30参照)。センサSw4は、巻付位置Pmにケーブル19が配置されているか否かを、貼付機構6の左端部で検出することが可能な変位センサである(図3参照)。センサSw5は、貼付機構6の回転位置及び回転数を検出するための位置センサである(図26、図27参照)。センサSw6は、第1カバー121の開閉状態を検出するための接触式センサである。センサSw7は、第3カバー123の開閉状態を検出するための接触式センサである。センサSp1は、第2カバー122の開閉状態を検出するための接触式センサである。センサSp2は、テープ収容部2AにテープカセットTCが装着されているか否かを検出するための接触式センサである。
<テープ装着時処理>
図39を参照し、テープ装着時処理について説明する。テープ装着時処理は、テープカセットTCが装着されていない状態で新たにテープカセットTCを装着する作業を行うための操作が、操作部120Aを介して入力された場合、フラッシュメモリ91Dに記憶されたプログラムをCPU91Aが読み出して実行することにより開始される。なお、テープ装着時処理の開始時、第2カバー122は閉塞された状態であることを前提とする。又、第1カバー121は閉塞された状態であるため、第4ローラ304は、第1ローラ301に近接した挟持位置に配置される。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw1を回転させ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置に配置させる(S101、図14参照)。このためラベル巻付装置1Aでは、印刷に用いられるテープカセットTCがテープ収容部2Aに装着される前の状態で、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置に配置され、且つ、この状態で、後述する印刷処理(図40参照)が開始されることになる。
次に、CPU91Aは、テープカセットTCの装着が完了したことを示す入力操作が、操作部120Aを介して入力された場合、第2カバー122が閉塞されていることを示す信号がセンサSp1から出力されており、且つ、新たなテープカセットTCがテープ収容部2Aに装着されていることを示す信号がセンサSp2から出力されているか判定する(S107)。CPU91Aは、第2カバー122が閉塞されていないか又は新たなテープカセットTCが装着されていないと判定した場合(S107:NO)、処理をS107に戻す。CPU91Aは、第2カバー122が閉塞され且つ新たなテープカセットTCがテープ収容部2Aに装着されていると判定した場合(S107:YES)、駆動回路MCを制御してモータMp2を回転させ、プラテンホルダ22を待機位置から印刷位置に移動させる。これにより、プラテンローラ22Aはサーマルヘッド21に近接し、テープサブローラ22BはテープカセットTCの駆動ローラTsに近接する。プラテンローラ22Aは、テープカセットTCから繰り出された第1テープ101とインクリボンIrとを重ね合わせ、サーマルヘッド21に押圧する(図7参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。この場合、図18に示すように、第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S109)。第1ローラ301は、テープカセットTCから繰り出されたテープ10を第4ローラ304との間に挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する(図14参照)。
CPU91Aは、センサSw2から出力される信号に基づき、第3ローラ303よりも搬送方向Y4の下流側の位置Ps2(図14参照)にテープ10の先端部が到達したか判定する(S111)。CPU91Aは、位置Ps2にテープ10の先端部が到達していないと判定した場合(S111:NO)、処理をS111に戻す。CPU91Aは、位置Ps2にテープ10の先端部が到達したと判定した場合(S111:YES)、駆動回路MCを制御し、S109の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S113)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。なお、位置Ps2にテープ10の先端部が到達しているので、第3ローラ303は従動ローラ323との間にテープ10を挟持した状態となっている。つまり、第3ローラ303の回転によるテープ10の搬送が可能な状態となっている。CPU91Aは、テープ装着時処理を終了させる。
<メイン処理>
図40~図43、図48、図49を参照し、メイン処理について説明する。ユーザは操作部120Aを操作し、予め設定された複数の印刷データのうちから所望する印刷内容を示す印刷データを選択する。ユーザは、ラベル10Aの作成枚数を入力し、ケーブル19にラベル10Aを巻き付ける動作を開始するための操作を行う。メイン処理は、フラッシュメモリ91Dに記憶されたプログラムをCPU91Aが読み出して実行することにより開始される。なお、第1カバー121は閉塞された状態であるため、第4ローラ304は、第1ローラ301に近接した挟持位置に配置される。
図40に示すように、はじめにCPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw1を回転させ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置に配置させる(S131、図14参照)。なお、図39に示すテープ装着時処理の直後にメイン処理が実行される場合、S101の処理により、剥離部4A及び搬送ガイド4Bは既に第1位置に配置されていることになる(図48(A)参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。この場合、図18に示すように、第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S133)。第1ローラ301は、テープカセットTCから繰り出されたテープ10を第4ローラ304との間に挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する(図14参照)。又、第3ローラ303は、従動ローラ323との間にテープ10を挟持し、搬送経路R4に沿ってテープ10を搬送方向Y4に搬送する(図14参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMp1を回転させる。これにより、プラテンローラ22Aは回転し、サーマルヘッド21との間に挟持されたテープ10の第1テープ101とインクリボンIrを搬送方向Y1に搬送する(図7参照)。CPU91Aは、駆動回路HCを制御し、サーマルヘッド21を発熱させる。サーマルヘッド21の熱により加熱したインクリボンのインクは、テープ10の第1テープ101に転写される。これにより、第1テープ101に対する印刷が開始される(S135)。又、印刷済みの第1テープ101と第2テープ103とは、テープカセットTCの駆動ローラTsとテープサブローラ22Bとの間を通過する。第1テープ101の印刷面Utに第2テープ103の基材102が密着し、印刷済みラベル10Aの生成が開始される。第1テープ101への印刷はテープ10の搬送に伴い継続して行われる。CPU91Aは、S135の処理によって印刷を開始してから、プラテンローラ22Aを駆動するモータMw1の回転数に応じ、テープ10における印刷位置の制御を行う。
なお、S133の処理によってモータMw2の反転駆動が開始された場合、段階搬送機構39(図17、図18参照)により、第2ローラ302及び第3ローラ303の回転が開始されてから所定時間の経過後に、第1ローラ301の回転が開始される。又、CPU91Aは、S133の処理により回転開始された第3ローラ303によるテープ10の搬送速度の方が、プラテンローラ22Aによるテープ10の搬送速度よりも大きくなるように、プラテンローラ22Aを駆動するモータMp1の回転速度を調整する。これらにより、第3ローラ303よりも搬送方向Y4の下流側におけるテープ10の弛みが抑制される。
CPU91Aは、印刷を開始してからのモータMw1の回転数に基づき、ラベル10Aを生成したときに搬送方向Y1の下流側の端部105、即ちラベル10Aの先端となる部位が切断部2Cの位置まで移動した時、駆動回路MCを制御し、S133の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S137)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMp4を回転させる。これにより、ハーフカット切断刃24は、生成が開始されたラベル10Aにおいて搬送方向Y1の下流側の端部105となる部位をハーフカットする(S139、図48(B)参照)。なお、図48、図49では、第1テープ101における印刷済みの部分を黒塗りで示す。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S141)。第1ローラ301は第4ローラ304との間にテープ10を挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する。第3ローラ303は、従動ローラ324との間にテープ10を挟持し、搬送経路R4に沿って搬送方向Y4に搬送する。CPU91AはモータMw1の回転数に応じ、テープ10における印刷位置の制御を継続して行う(S142)。
CPU91Aは、印刷を開始してからのモータMw1の回転数に基づき、生成を開始したラベル10Aの下流側の端部105が、切断部2Cよりも搬送方向Y1の下流側且つ剥離部4Aよりも搬送方向Y1の上流側の経路切替位置まで移動した後、駆動回路MCを制御し、S141の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S143)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw1を回転させ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置から第2位置に移動させる(S144、図8、図48(C)参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S145)。第1ローラ301は第4ローラ304との間にテープ10を挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する。第3ローラ303は、従動ローラ323との間にテープ10を挟持し、搬送経路R4に沿って搬送方向Y4に搬送する。CPU91AはモータMw1の回転数に応じ、テープ10における印刷位置の制御を継続して行う(S146)。CPU91Aは、処理をS147(図41参照)に進める。
図41に示すように、CPU91Aは、印刷を開始してからのモータMw1の回転数に基づき、ラベル10Aを生成したときに搬送方向Y1の上流側の端部(以下、「端部106」という。)、即ちラベル10Aの後端となる部位が切断部2Cの位置まで移動した時、駆動回路MCを制御し、S133の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S147)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMp4を回転させる。これにより、ハーフカット切断刃24は、生成が開始されたラベル10Aにおいて搬送方向Y1の上流側の端部106となる部位をハーフカットする(S148、図49(A)参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。この場合、図18に示すように、第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S151)。第1ローラ301は、テープカセットTCから繰り出されたテープ10を第4ローラ304との間に挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する(図8参照)。又、第3ローラ303は、従動ローラ323との間にテープ10を挟持し、搬送経路R4に沿って排紙収容部16に向けて搬送方向Y4に搬送する。ラベル10Aは、第2位置に配置された剥離部4Aを通過することに応じ、剥離材10Bから剥離される。剥離材10Bから剥離されたラベル10Aは、搬送経路R2に沿って第2ローラ302に向けて、搬送方向Y2に搬送される(図8参照)。更に、第3ローラ303は、ラベル10Aが剥離された剥離材10Bを従動ローラ323との間に挟持し、搬送経路R4に沿って排紙収容部16に向けて搬送方向Y3に搬送する(図8参照)。剥離材10Bは、第1カバー121の先端部121Eにおいて、傾斜部121Fによって収容口16A内へ案内されつつ、コロ16Bによって丸みが付与されて、排紙収容部16内に収容される。剥離材10Bは丸まって排紙収容部16内に収容され、更にテープ収容部2Aのある装着領域11B内にも進入して、筐体11内に保持される。CPU91AはモータMw1の回転数に応じ、テープ10における印刷位置の制御を継続して行う(S152)。なお、1枚目のラベル10Aに対する印刷は完了しているので、CPU91Aは、2枚目のラベル10Aに対する印刷の制御を行う。
CPU91Aは、S148の処理によってハーフカットされたラベル10Aの端部106が、剥離部4Aを通過したか判定する(S153)。CPU91Aは、S151の処理によってモータMw2の反転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第1規定数未満の時、ラベル10Aの端部106が剥離部4Aを通過していないと判定する(S153:NO)。この場合、CPU91Aは処理をS153に戻す。
一方、CPU91Aは、S151の処理によってモータMw2の反転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第1規定数以上となった場合、ラベル10Aの端部106が剥離部4Aを通過したと判定する(S153:YES、図49(B)参照)。この場合、生成されたラベル10Aは、全部が剥離部4Aにより剥離されたことになる。CPU91Aは、駆動回路MCを制御し、S151の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S155)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を正転駆動させる。この場合、図17に示すように、第1ローラ301及び第3ローラ303は回転せず、第2ローラ302のみ反時計回り方向に回転する(S157)。これにより、剥離部4Aにより剥離材10Bから剥離されたラベル10Aのみ、第2ローラ302により搬送方向Y2に向けて搬送される。一方、第2ローラ302は回転しないので、テープカセットTCからテープ10は繰り出されない。又、第3ローラ303は回転しないので、ラベル10Aが剥離された剥離材10Bは搬送されない。
CPU91Aは、S157の処理によって回転が開始された第2ローラ302により、ラベル10Aが搬送され、貼付可能位置に到達したか判定する(S161)。CPU91Aは、S157の処理によってモータMw2の正転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第2規定数未満の時、ラベル10Aが貼付可能位置に到達していないと判定する(S159:NO)、この場合、CPU91Aは処理をS159に戻す。
一方、CPU91Aは、S157の処理によってモータMw2の正転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第2規定数以上となった場合、ラベル10Aが貼付可能位置に到達したと判定する(S159:YES、図49(C)参照)。CPU91Aは、駆動回路MCを制御し、S157の処理で開始したモータMw2の正転駆動を停止させる(S161)。これにより、第2ローラ302の回転は停止する。CPU91Aは、ケーブル19に対してラベル10Aを貼付して巻き付けるために、巻付処理(図42参照)を実行する(S163)。巻付け処理の終了後、CPU91Aは、ラベル10Aの作成枚数を計数するカウンタ(図示略)を更新し、ユーザが入力した作成枚数に達していなければ(S165:NO)、処理をS145に戻す。ラベル10Aの作成枚数が、ユーザが入力した作成枚数に達した場合(S165:YES)、CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw1を回転させ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置に配置させる(S166、図14参照)。CPU91Aはメイン処理を終了させる。
ユーザは、ラベル10Aを貼付して巻き付けるためのケーブル19をラベル巻付装置1Aに装着する為、案内部材8Aの上方にケーブル19を配置する。図43(A)(B)に示すように、ユーザは、案内部材8Aの傾斜面81Aに沿ってケーブル19を下方に移動させる(矢印Y71)。ケーブル19は、案内部材8Aにより貼付機構6の挿入部62Aに向けて案内される過程で開閉部材5のリブ53に接触する。開閉部材5の下端部に外力が付与される。開閉部材5は、付勢部56の付勢力に抗して閉塞位置から開放位置に向けて移動する(矢印Y73)。更に、第1挟み部材71の第1傾斜部711にケーブル19が接触することに応じ、図37に示すように、突出部71Dは、開閉部材5の突出部51Dを後方に押す。開閉部材5は、閉塞位置から開放位置に向けて更に移動する。これにより、貼付機構6の開口部620Bは、開閉部材5により閉塞された状態(図43(A)参照)から開放された状態(図43(B)参照)に切り替えられる。その後、支持部32により貼付可能位置に配置されたラベル10Aの上面、即ち粘着面Urにケーブル19が貼付される。
図43(C)に示すように、更にユーザはケーブル19を下方に移動させる(矢印Y75)。このとき、図27に示すように、ラベル10Aの下方に位置する押付部材76の第1押付部材77及び第2押付部材78は、ケーブル19との間にラベル10Aを挟み、ラベル10Aを反対面Us側から支持する。更にユーザがケーブル19を下方に移動させることにより、図29に示すように、第1押付部材77及び第2押付部材78は、ラベル10Aの反対面Usに前後両側から接触し、ラベル10Aをケーブル19に押し付ける。
図43(D)に示すように、その後、ケーブル19は、開口部620Bを通過して貼付機構6の挿入部62Aに上方から進入し、挿入部62A内を開口部620Bから底部620Aまで移動する(矢印Y77)。ケーブル19は、保持部材7の第1挟み部材71及び第2挟み部材72(図33参照)、及び、貼付機構6の第1アーム部材66及び第2アーム部材67により挟持され、巻付位置Pmで保持される。又、ラベル10Aはケーブル19に貼付された状態であるので、ケーブル19の移動に伴いラベル10Aも貼付機構6の挿入部62Aに挿入される。
なお、図16に示すように、伝達部3Bのうち第2ローラ302の回転軸302Kとギヤ366Aとの間に介在するクラッチC1は、回転軸302Kとギヤ366Aとを遮断した状態であり、且つ、第2ローラ302の回転軸302Kとギヤ366Bとの間に介在するクラッチC3は、回転軸302Kとギヤ366Bとを遮断した状態である。このため、ケーブル19が挿入部62Aに挿入されることに応じてラベル10Aが搬送方向Y2の下流側へ移動しても、伝達部3Bにより移動は妨げられない。
図43(D)に示すように、ケーブル19が巻付位置Pmに保持された状態で、第1アーム部材66及び第2アーム部材67とケーブル19との間に、ラベル10Aが介在する。ケーブル19の下側略半分の領域に、ラベル10Aが巻き付いて貼付された状態になる。
図42に示すように、CPU91Aは、センサSw1、Sw2(図4等参照)の夫々が出力する信号に基づき、センサSw1、Sw2の両方がケーブル19を検出したか判定する(S31)。センサSw1、Sw2が何れもケーブル19を検出していない場合、ケーブル19は挿入部62Aの底部620Aに到達しておらず、巻付位置Pmに配置されていないことになる。又、センサSw1、Sw2の一方のみケーブル19を検出し、他方がケーブル19を検出していない状態の場合、ケーブル19は左右方向に対して傾斜しており、巻付位置Pmにケーブル19が正常な状態で配置されていないことになる。
このため、CPU91Aは、センサSw1、Sw2の少なくとも一方がケーブル19を検出していない場合(S31:NO)、処理をS51に進める。CPU91Aは、センサSw1、Sw2の一方のみケーブル19を検出した状態であるか判定する(S51)。CPU91Aは、センサSw1、Sw2の両方がケーブル19を検出していない状態である場合(S51:NO)、処理をS31に戻し、センサSw1、Sw2から出力される信号を継続して監視する。
一方、CPU91Aは、センサSw1、Sw2の一方のみがケーブル19を検出した状態であると判定した場合(S51:YES)、最初にセンサSw1、Sw2の一方のみケーブル19を検出した状態であると判定したタイミングから所定時間が経過したか判定する(S53)。CPU91Aは、所定時間が経過していないと判定した場合(S53:NO)、処理をS31に戻し、センサSw1、Sw2から出力される信号を継続して監視する。一方、CPU91Aは、最初にセンサSw1、Sw2の一方のみケーブル19を検出した状態であると判定したタイミングから所定時間が経過したと判定した場合(S53:YES)、ケーブル19が正常に装着されていない旨を報知部93Aによりユーザに報知する(S55)。CPU91Aは、処理をメイン処理(図41参照)に戻す。
一方、センサSw1、Sw2の両方がケーブル19を検出した場合、ケーブル19は、センサSw1、Sw2の2つの位置の夫々で巻付位置Pmに配置されていることになるので、巻付位置Pmに正常に配置されている。CPU91Aは、センサSw1、Sw2の両方がケーブル19を検出したと判定した場合(S31:YES)、処理をS33に進める。なお、後述のS33~S41の処理により貼付機構6が回転してケーブル19にラベル10Aが巻き付けられる間、ケーブル19は、貼付機構6の左右方向の外側の位置で保持部材7により保持された状態が維持される。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御し、第1回転方向Y81(図43(E)参照)に貼付機構6が回転するようにモータMp3を回転させる(S33)。CPU91Aは、センサSw5から出力される信号に基づき、所定の第1所定量(回転角度)だけ貼付機構6を回転させ、その後貼付機構6の回転を停止させる(S35)。
図43(E)に示すように、貼付機構6が第1回転方向Y81に回転することにより、ラベル10Aのうちケーブル19との貼付位置から端部105までの間の部分が、第1挟み部材71によりケーブル19に巻き付けられて貼付される。
図42に示すように、次にCPU91Aは、駆動回路MCを制御し、第2回転方向Y83(図43(F)参照)に貼付機構6が回転するようにモータMp3を回転させる(S37)。CPU91Aは、センサSw5から出力される信号に基づき、第1所定量よりも大きい所定の第2所定量(回転角度)だけ貼付機構6を回転させ、その後貼付機構6の回転を停止させる(S41)。その後、CPU91Aは、処理をメイン処理(図41参照)に戻す。
図43(F)に示すように、貼付機構6が第2回転方向Y83に回転することにより、ラベル10Aのうちケーブル19との貼付位置から端部106までの部分が、第1挟み部材71及び第2挟み部材72によりケーブル19に巻き付けられて貼付される。
なお、ラベル10Aが巻き付けられ貼付されたケーブル19は、ラベル巻付装置1Aから脱離する為に、巻付位置Pmから上方に移動される。ケーブル19は、開放位置に配置された開閉部材5により開放された状態の開口部620Bを通過して、挿入部62Aから取り出される。ケーブル19の退出後、第1挟み部材71は付勢部73の付勢力により反時計回り方向に回転し、第2挟み部材72は付勢部73の付勢力により時計回り方向に回転して、夫々元の位置に戻る。又、開閉部材5は、付勢部56の付勢力により開放位置から閉塞位置に移動し、貼付機構6の挿入部62Aの開口部620Bを閉塞する。
<テープ交換処理>
図44を参照し、テープ交換時処理について説明する。テープ交換時処理は、操作部120Aに対して何等かの操作が入力された場合、フラッシュメモリ91Dに記憶されたプログラムをCPU91Aが読み出して実行することにより開始される。なお、第1カバー121は閉塞された状態であるため、第4ローラ304は、第1ローラ301に近接した挟持位置に配置される。
はじめに、CPU91Aは、テープカセットTCの交換を開始する為の操作が、操作部120Aに対して入力されたか判定する(S170)。CPU91Aは、テープカセットTCの交換を開始する為の操作と異なる操作が入力されていると判定した場合(S170:NO)、テープ交換時処理を終了させる。CPU91Aは、テープカセットTCの交換を開始する為の操作が入力されていると判定した場合(S170:YES)、処理をS171に進める。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMp3を回転させる。これにより、フルカット切断刃23は、搬送経路R1に配置されたテープ10をフルカットする(S171、図51(A)参照)。以下、切断されたテープ10の端部を、「切断端部107」という。
次に、CPU91Aは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置に配置されているか判定する(S172)。CPU71Aは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第1位置に配置されていると判定した場合(S172:NO)、処理をS175に進める。CPU91Aは、剥離部4A及び搬送ガイド4Bが第2位置に配置されていると判定した場合(S172:YES)、駆動回路MCを制御してモータMw1を回転させ、剥離部4A及び搬送ガイド4Bを第1位置に配置させる(S173、図14、図51(B)参照)。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる。この場合、図18に示すように、第1ローラ301及び第2ローラ302は反時計回り方向に回転し、第3ローラ303は時計回り方向に回転する(S175)。S173の処理により切断されたテープ10は、第3ローラ303が時計回り方向に回転することに応じ、搬送経路R4に沿って搬送方向Y4に搬送される。これにより、テープ10の先端部を含む一部は排紙収容部16内に収容される。
CPU91Aは、テープ10のうち搬送方向Y4の上流側の端部である切断端部107が、第3ローラ303を通過し、第3ローラ303よりも搬送方向Y4の下流側の位置Ps2に到達したか判定する。CPU91Aは、S175の処理によってモータMw2の反転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第3規定数未満の時、位置Ps2にテープ10の切断端部107が到達していないと判定し(S177:NO)、処理をS177に戻す。
CPU91Aは、S175の処理によってモータMw2の反転駆動を開始してからのモータMw2の回転数が第3規定数以上となった場合、位置Ps2にテープ10の切断端部107が到達したと判定する(S177:YES、図51(C)参照)。この場合、テープ10は、いずれの部材からも挟持されておらず、搬送経路R4からの取り出しが容易な状態となる。CPU91Aは、駆動回路MCを制御し、S175の処理で開始したモータMw2の反転駆動を停止させる(S179)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。
CPU91Aは、報知部93Aのテープ交換LEDを点灯する(S181)。ユーザは、テープ交換LEDの点灯を確認すると、第2カバー122を開放し、テープカセットTCをテープ収容部2Aから取り外す。CPU91Aは、センサSp2から出力される信号に基づき、テープカセットTCがテープ収容部2Aから取り外されたか否かを判定する(S183)。テープカセットTCがテープ収容部2Aから取り外されていない場合(S183:YES)、CPU91Aは処理をS183に戻し、テープ交換LEDの点灯を継続する。
テープカセットTCがテープ収容部2Aから取り外された場合(S183:NO)、CPU91Aは、センサSw2から出力される信号に基づき、位置Ps2にテープ10の切断端部107があるか否かを判定する(S185)。ユーザが排紙収容部16から剥離材10Bを取り出していない場合、テープ10の切断端部107は位置Ps2にある。センサSw2がテープ10を検出した場合(S185:YES)、CPU91Aは処理をS185に戻し、テープ交換LEDの点灯を継続する。排紙収容部16から剥離材10Bが取り出された場合(S185:NO)、CPU91Aはテープ交換LEDを消灯する(S187)。
CPU91Aは、テープカセットTCの装着が完了したことを示す入力操作が、操作部120Aを介して入力された場合、第2カバー122が閉塞されていることを示す信号がセンサSp1から出力されており、且つ、新たなテープカセットTCがテープ収容部2Aに装着されていることを示す信号がセンサSp2から出力されているか判定する(S189)。テープカセットTCがテープ収容部2Aに装着されていない場合(S189:NO)、CPU91Aは処理をS189に戻して待機する。ユーザは、テープ収容部2Aに新たなテープカセットTCを装着し、第2カバー122を閉塞する。CPU91Aは、第2カバー122が閉塞され且つ新たなテープカセットTCがテープ収容部2Aに装着されていると判定した場合(S189:YES)、駆動回路MCを制御してモータMp2を回転させ、プラテンホルダ22を待機位置から印刷位置に移動させる。これにより、プラテンローラ22Aはサーマルヘッド21に近接し、テープサブローラ22BはテープカセットTCの駆動ローラTsに近接する。
CPU91Aは、駆動回路MCを制御してモータMw2を反転駆動させる(S191)。第1ローラ301は、テープカセットTCから繰り出されたテープ10を第4ローラ304との間に挟み、搬送経路R1に沿って搬送方向Y1に搬送する(図14参照)。CPU91Aは、センサSw2から出力される信号に基づき、位置Ps2にテープ10の先端部が到達するまで待機する(S193:NO)。CPU91Aは、位置Ps2にテープ10の先端部が到達したと判定した場合(S193:YES)、駆動回路MCを制御し、モータMw2の反転駆動を停止させる(S195)。これにより、第1ローラ301、第2ローラ302、及び第3ローラ303の回転は停止する。なお、位置Ps2にテープ10の先端部が到達しているので、第3ローラ303は従動ローラ323との間にテープ10を挟持した状態となっている。つまり、第3ローラ303の回転によるテープ10の搬送が可能な状態となっている。CPU91Aは、テープ交換時処理を終了させる。
<動作不良時処理>
図45を参照し、動作不良時処理について説明する。動作不良時処理は、メイン処理(図41~図42参照)の実行中において、フラッシュメモリ91Dに記憶されたプログラムをCPU91Aが読み出して実行することにより開始される。メイン処理と動作不良時処理とは並列的に実行される。
はじめに、CPU91Aは、メイン処理においてS151(図41参照)の処理により剥離部4Aによるラベル10Aの剥離が開始され且つ第2ローラ302によるラベル10Aの搬送が開始された後、搬送経路R2のうち第2ローラ302よりも搬送方向Y2の下流側の位置Ps1にてラベル10Aを検出したかを、センサSw1(図8参照)から出力される信号に基づいて判定する(S201)。CPU91Aは、剥離部4Aによるラベル10Aの剥離が開始されてから所定の第1時間以上、位置Ps1にてラベル10Aが検出されないと判定した場合(S201:NO)、剥離部4Aにおいてラベル10Aの詰まりが発生したと判定する(S203)。
CPU91Aは、メイン処理(図40、図41)にて継続中の印刷制御を一時停止する(S204)。CPU91Aは、メイン処理(図40、図41)において、ラベル10Aの詰まりが発生する直前に印刷されたイメージを、詰まったラベル10Aに印刷されたイメージとして特定する(S205)。CPU91Aは、剥離部4Aにおいてラベル10Aの詰まりが発生したことを、報知部93Aを介して報知する(S207)。
次に、CPU91Aは、センサSw6から出力される信号に基づき、第1カバー121が開閉されたか判定する(S209)。CPU91Aは、第1カバー121が開閉されていないと判定した場合(S209:NO)、処理をS209に戻す。ここでユーザは、剥離部4Aにおけるラベル10Aの詰まりを解消させるために、第1カバー121を開放して詰まったラベル10Aを剥離部4Aから取り出し、その後第1カバー121を閉塞する。CPU91Aは、第1カバー121が開閉されたと判定した場合(S209:YES)、処理をS221に進める。CPU91Aは、S205の処理により特定したラベル10Aのイメージを再度印刷し、メイン処理における印刷制御を再開する(S221)。CPU91Aは、動作不良時処理を終了させる。
一方、CPU91Aは、メイン処理においてS151(図41参照)の処理により剥離部4Aによるラベル10Aの剥離が開始されてから第1時間が経過するまでの間に、位置Ps1にてラベル10Aが検出された場合(S201:YES)、位置Ps1において所定の第2時間以上、継続してラベル10Aを検出したかを、センサSw1から出力される信号に基づいて判定する(S231)。CPU91Aは、位置Ps1において最初にラベル10Aが検出されてから第2時間以上、継続してラベル10Aを検出したと判定した場合(S231:YES)、貼付機構6においてラベル10Aの詰まりが発生したと判定する(S233)。
CPU91Aは、メイン処理(図40、図41)にて継続中の印刷制御を一時停止する(S234)。CPU91Aは、メイン処理(図40、図41)において、ラベル10Aの詰まりが発生する直前に印刷されたイメージを、詰まったラベル10Aに印刷されたイメージとして特定する(S235)。CPU91Aは、貼付機構6においてラベル10Aの詰まりが発生したことを、報知部93Aを介して報知する(S237)。
次に、CPU91Aは、センサSw7から出力される信号に基づき、第3カバー123が開閉されたか判定する(S239)。CPU91Aは、第3カバー123が開閉されていないと判定した場合(S239:NO)、処理をS239に戻す。ここでユーザは、貼付機構6におけるラベル10Aの詰まりを解消させるために、第3カバー123を開放して詰まったラベル10Aを貼付機構6から取り出し、その後第3カバー123を閉塞する。CPU91Aは、第3カバー123が開閉されたと判定した場合(S239:YES)、処理をS221に進める。CPU91Aは、S235の処理により特定したラベル10Aのイメージを再度印刷し、メイン処理における印刷制御を再開する(S221)。CPU91Aは、動作不良時処理を終了させる。
<本実施形態の作用、効果>
排紙収容部16を筐体11内に設けることで、ラベル巻付装置1Aは、テープ10からラベル10Aを剥離して残る剥離材10Bを容易に回収できるとともに、装置構成の小型化を図ることができる。
第3ローラ303で剥離材10Bを引き出して剥離部4Aに送り出すことで、剥離ガイド機構4は、より確実にテープ10を剥離できるとともに、剥離後の剥離材10Bを排紙収容部16へ向けて送り出すことで、より確実に、剥離材10Bを排紙収容部16に収容させることができる。
ラベル巻付装置1Aは、収容領域11Aと装着領域11Bが連通しており、排紙収容部16と連通するテープ収容部2Aの一部の領域を排紙収容部16として利用し、排紙収容部16をより大きな容量とすることで、ラベル10A剥離後の剥離材10Bを容易に回収できる。また、排紙収容部16とテープ収容部2Aとを仕切る場合に設ける壁部の領域を有効に利用できるので、ラベル巻付装置1Aは、装置構成の小型化を図ることができる。
ラベル巻付装置1Aは、テープ収容部2Aとの連通部分を介して排紙収容部16に収容した剥離材10Bをテープ収容部2Aの一部の領域にも収容することができる。故にラベル巻付装置1Aは、排紙収容部16をより大きな容量とすることで、ラベル10A剥離後の剥離材10Bを容易に回収できる。
メンテナンス等により第1カバー121を開放した場合に、第3ローラ303による剥離材10Bの保持が機械的に解除されるので、ユーザは剥離材10Bを取り出しやすい。
メンテナンス等により第1カバー121を開放した場合に、連動により、第1ローラ301によるテープ10の保持が解除されるので、ユーザはテープ10及び剥離材10Bを取り出しやすい。
傾斜部16Fは、剥離材10Bを排紙収容部16に案内しつつ、剥離材10Bを丸めながら排紙収容部16に収容させることができる。
コロ16Bは、剥離材10Bを排紙収容部16に案内しつつ、剥離材10Bを丸めながら排紙収容部16に収容させることができる。
排紙収容部16は、剥離ガイド機構4から送り出された剥離材10Bを溜め置く空室として機能し、例えば剥離材10Bを巻き取る巻取ローラ等が設置されていない。故にラベル巻付装置1Aは、装置構成の小型化を図ることができる。
切断部2Cがテープ10を切断することで、切断部2Cよりも下流側にある剥離前のテープ10と剥離後の剥離材10Bが、元のテープ10より切り離される。故にユーザは、排紙収容部16に収容する剥離材10Bを回収しやすい。
センサPs2によって第3ローラ303の下流側で剥離材10Bの有無を検出することによって、剥離材10Bが排紙収容部16へ向かう搬送経路R3に適切に送られているかを確認することができる。
テープ10交換時にユーザが操作部120Aに交換指示を入力すると、切断部2Cよりも下流側にあってラベル10Aの剥離前のテープ10と剥離後の剥離材10Bが、元のテープ10より切り離される。故にユーザは、排紙収容部16に収容する剥離材10Bを回収しやすい。
テープ10交換時にユーザが操作部120Aに交換指示を入力すると、切断部2Cに切り離されたラベル10A剥離前のテープ10と剥離後の剥離材10Bが、所定の長さ分搬送され、後端が第3ローラ303の下流側に位置する。故にユーザは、排紙収容部16に収容する剥離材10Bを回収しやすい。
テープ10交換時にユーザが操作部120Aに交換指示を入力した直後は切断部2Cや剥離ガイド機構4等が駆動しているので、ユーザがテープ10交換を行うと、テープ10が詰まる可能性がある。報知部93Aのテープ交換LEDを点灯することにより、ユーザに、テープ10を交換してよいタイミングを報せることができる。
報知部93Aは、テープ収容部2Aからテープ10が取り外されるだけでなく、排紙収容部16から剥離材10Bが回収されるまで、テープ交換LEDの表示を継続する。故にラベル巻付装置1Aは、テープ10交換時にユーザが剥離材10Bの回収をし忘れることを抑止できる。
ユーザは、テープカセットTCの交換時に、剥離材10Bを排紙収容部16から取り出す前に、テープカセットTCを交換する場合がある。故にCPU91Aは、テープ交換時に交換前のテープカセットTCがテープ収容部2Aから取り出された後は、剥離材10Bが取り出されれば、テープ交換LEDを消灯することができる。
テープカセットTCの交換前に排出された剥離材10Bはハーフカットされ、切断されずにつながった状態で排紙収容部16に収容されている。故にユーザが排紙収容部16から剥離材10Bを取り出せば、切断されたテープ10の切断端部107も搬送経路R3から取り出されるので、CPU91Aは報知部93Aにおけるテープ交換LEDを消灯することができる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。印刷部2Bによる印刷の方式は、上記実施形態に限定されない。例えば、ラベル巻付装置1Aは、レセプタタイプのテープカセットTCRを使用して印刷を行ってもよい。この場合、テープカセットTCRには、基材、及び、基材のうち粘着剤が塗布された粘着面に接着された剥離材710Bとが積層されたテープ700(図52参照)と、インクリボンIrとが収容される。印刷部702Bは、テープ700のうち粘着面と反対側の反対面に対して印刷を行う。なお、テープ700は、基材として、例えば予め所定の大きさにカットされたダイカットラベルを用いてもよい。
レセプタタイプのテープカセットTCRを使用する場合、図52に示すように、ラベル巻付装置701は、筐体712内に、剥離ガイド機構704、切断部702C及び搬送経路R3を上下方向に反転した向きで配置する。各機構の配置レイアウトによって、テープ収容部702Aと筐体712の底壁712Aとの間には、空きスペースが設けられる場合がある。排紙収容部716は、筐体712内のテープ収容部702Aの下方の空きスペースを利用して設ける。排紙収容部716はテープ収容部702Aと連通する構成とする。この構成により、第2カバー122を開放した場合に、テープ収容部702Aと排紙収容部716とを開放することができ、本実施形態同様に、ユーザは剥離材710Bを容易に取り出すことができる。
故にラベル巻付装置701は、筐体712内においてテープカセットTCRを装着するテープ収容部702Aと筐体712の底壁712Aとの間の空きスペースを、剥離材710Bの排紙収容部716として使用することができる。故にラベル巻付装置701は、筐体712内のスペースを有効に利用できるので、装置構成の小型化を図ることができる。
ラベル巻付装置1Aは、印刷部2B及び切断部2Cを有さなくてもよい。テープ10に対する印刷は、外付けの印刷装置により実行されてもよい。ラベル巻付装置1Aは、印刷装置により印刷されたテープ10を用い、ケーブル19にラベルを巻き付けて貼付してもよい。ラベル10Aが貼付される対象物はケーブル19に限定されず、他の被着体であってもよい。
ラベル巻付装置1Aは、従動ローラ312を有さなくてもよい。第2ローラ302は、単独でラベル10Aを搬送方向Y2に搬送してもよい。ラベル巻付装置1Aは、従動ローラ324を有さなくてもよい。第3ローラ303は、単独で剥離材10Bを搬送方向Y3に搬送してもよい。又、第3ローラ303は、単独でテープ10を搬送方向Y4に搬送してもよい。
筐体11に対して操作部120A、120Bが設けられる位置は、上記実施形態に限定されず、他の部位(例えば、筐体11の左右側面、後面)等に設けられてもよい。支持部32は、通過領域300Aの外部に設けられてもよい。例えば支持部32は、規制部8Bに設けられてもよい。
第2ローラ302の位置においてラベル10Aを搬送する機構、及び、第3ローラ303の位置において剥離材10B及びテープ10を搬送する機構は、ローラに限定されず、他の機構(例えば、ベルトコンベア)でもよい。
ラベル巻付装置1Aは、ラベル10Aの通過領域300Aと、剥離材10Bの通過領域300Bとを開閉可能なカバーとを、別々に有していてもよい。ラベル巻付装置1Aは、ラベル10Aの通過領域300A及び剥離材10Bの通過領域300Bを開閉可能なカバーと、剥離部4Aを開閉可能なカバーとを、別々に有してもよい。ラベル巻付装置1Aは、テープ収容部2Aを開閉可能なカバーと、切断部2Cを開閉可能なカバーとを別々に有してもよい。第1カバー121の開放時における第1開口部121Sと、第2カバー122の開放時における第2開口部122Aとの夫々の開口方向は、一致していてもよい。例えば、第1開口部121S及び第2開口部122Aは、いずれも右方に向けて開口してもよい。
レバー31Sは、第1カバー121の開閉に応じて揺動し、第4ローラ304を挟持位置(図14参照)と離隔位置(図11参照)とに切り替えた。これに対し、これに対し、例えばレバー31Sはユーザが手動により操作可能であってもよい。つまりユーザは、第4ローラ304が挟持位置に配置された状態と離隔位置に配置された状態とを、手動で切り替えられるようにしてもよい。
ラベル巻付装置1Aは、排紙収容部16とテープ収容部2Aとの間に仕切り壁がない構成としたが、一部に仕切り壁を設け、駆動部や印刷部2Bへの剥離材10Bの進入を防ぐ構成としてもよい。装着領域11Bと筐体11の底壁との間の領域を連通し、収容領域11Aとも連通することで、より大きな領域に剥離材10Bを収容できるようにしてもよい。コロ16Bはなくてもよい。
<その他>
上記実施形態において、ケーブル19は、本発明の「被着体」の一例である。テープ収容部2Aは、本発明の「装着部」の一例である。剥離ガイド機構4は、本発明の「剥離機構」の一例である。ラベル巻付装置1Aは、本発明の「ラベル貼付装置」の一例である。貼付機構6は、本発明の「貼付部」の一例である。排紙収容部16は、本発明の「収容部」の一例である。剥離部4Aは、本発明の「剥離爪」の一例である。第3ローラ303は、本発明の「剥離ローラ」の一例である。モータMw2は、本発明の「駆動部」の一例である。第2カバー122は、本発明の「カセットカバー」の一例で絵在る。第1カバー121は、本発明の「搬送カバー」の一例である。第1ローラ301は、本発明の「案内ローラ」の一例である。センサPs2は、本発明の「剥離センサ」の一例である。操作部120Aは、本発明の「受付部」の一例である。切断端部107は、本発明の「後端部」の一例である。報知部93Aは、本発明の「表示部」の一例である。センサSp2は、本発明の「装着センサ」の一例である。
1A,701 ラベル巻付装置
2A テープ収容部
2B 印刷部
2C 切断部
4 剥離ガイド機構
4A 剥離部
6 貼付機構
10,700 テープ
10A ラベル
10B,710B 剥離材
11,712 筐体
11A 収容領域
11B 装着領域
16,716 排紙収容部
16A 収容口
16B コロ
16F 傾斜部
19 ケーブル
107 切断端部
120A 操作部
121 第1カバー
121F 傾斜部
122 第2カバー
301 第1ローラ
303 第3ローラ
712A 底壁
Mw2 モータ
Ps2 センサ
R3 搬送経路
Sp2 センサ
TC,TCR テープカセット
Y1,Y3 搬送方向

Claims (18)

  1. ラベルと、前記ラベルを被着体に貼付するための粘着面と、前記粘着面を前記ラベルとは逆側で覆う剥離材とを備えたテープが装着される装着部と、
    前記装着部に装着した前記テープの前記ラベルに印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部によって印刷された前記テープの前記剥離材から前記ラベルを剥離し、且つ前記剥離材を排出する剥離機構と、
    前記剥離機構により前記剥離材から剥離された前記ラベルを被着体に貼付する貼付部と、
    筐体内に設けられ、前記剥離機構によって排出された前記剥離材を収容する収容部と
    を備えたことを特徴とするラベル貼付装置。
  2. 前記剥離機構は、
    前記印刷部が印刷を行った前記ラベルを前記剥離材から剥離する剥離爪と、
    前記剥離爪が前記ラベルの剥離後の前記剥離材を前記収容部に送り出す剥離ローラと、
    前記剥離ローラを駆動する駆動部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記筐体内で前記収容部が設けられる領域である収容領域は、前記筐体内で前記装着部が設けられる装着領域と連通することを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル貼付装置。
  4. 前記筐体内で、前記収容領域は前記装着領域の上側に設けられ、
    前記テープは前記装着部に装着可能なカセットに収容されており、
    前記収容部に収容された前記剥離材は、前記装着領域内に進入可能であること
    を特徴とする請求項3に記載のラベル貼付装置。
  5. 前記テープは前記装着部に装着可能なカセットに収容されており、
    前記装着部は、前記カセットの着脱方向において前記筐体に開口し、
    前記筐体内で、前記収容部は前記装着部と前記筐体の底壁との間の領域に設けられ、前記装着部への前記着脱方向において前記筐体に開口し、
    前記収容部の開口と前記装着部の開口を覆い、開閉可能なカセットカバーを備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載のラベル貼付装置。
  6. 前記剥離爪により前記ラベルが剥離された前記剥離材を前記収容部に搬送する搬送経路と前記剥離機構とが露出する状態と露出しない状態とに開閉可能な搬送カバーを備え、
    前記剥離ローラは、前記搬送カバーの開放に伴い、ニップ部における前記剥離材の保持を解除すること
    を特徴とする請求項2から5の何れかに記載のラベル貼付装置。
  7. 前記剥離機構は、前記テープを前記剥離爪に案内する案内ローラを備え、
    前記案内ローラは、前記搬送カバーの開放に連動し、ニップ部における前記テープの保持を解除すること
    を特徴とする請求項6に記載のラベル貼付装置。
  8. 前記剥離材の搬送方向の末端において、断面が円弧状に傾斜し、前記剥離ローラから送り出される前記剥離材を前記収容部内へ向けて案内する傾斜部を備えたこと
    を特徴とする請求項2から7の何れかに記載のラベル貼付装置。
  9. 前記剥離材の搬送方向の末端において、前記剥離ローラから送り出される前記剥離材を前記収容部内へ向けて案内するコロを備えたこと
    を特徴とする請求項2から8の何れかに記載のラベル貼付装置。
  10. 前記収容部は、前記剥離材の収容口を開口し、周囲が壁面で囲まれた空室であること
    を特徴等する請求項2から9の何れかに記載のラベル貼付装置。
  11. 前記テープの搬送方向において前記印刷部と前記剥離機構との間に設けられ、前記テープを切断する切断部を備えたこと
    を特徴とする請求項2から10の何れかに記載のラベル貼付装置。
  12. 前記剥離材の搬送方向において前記剥離ローラの下流側に設けられ、前記剥離材の有無を検出する剥離センサを備えたこと
    を特徴とする請求項11に記載のラベル貼付装置。
  13. 前記テープの交換指示の入力を受け付ける受付部を備え、
    前記受付部が前記テープの交換指示の入力を受け付けた場合、前記切断部が、前記テープを切断すること
    を特徴とする請求項12に記載のラベル貼付装置。
  14. 前記切断部による前記テープの切断後、前記搬送機構の前記駆動部は、前記切断部によって切断された前記剥離材及び前記テープの後端部が搬送方向に沿って前記剥離ローラを通過するのに必要な長さに相当する所定量の分、前記剥離ローラを駆動してから停止すること
    を特徴とする請求項13に記載のラベル貼付装置。
  15. 前記駆動部による前記剥離ローラの駆動停止後、前記テープの交換を許可する交換許可通知を表示する表示部を備えたこと
    を特徴とする請求項14に記載のラベル貼付装置。
  16. 前記装着部に、前記テープの装着の有無を検出する装着センサを備え、
    前記表示部は、
    前記装着センサが、前記テープが前記装着部に装着された状態であることを検出した場合、
    又は、
    前記剥離センサが、前記剥離材が搬送経路上にあることを検出した場合に、
    前記交換許可通知の表示を継続して行うこと
    を特徴とする請求項15に記載のラベル貼付装置。
  17. 前記テープの交換時、前記装着センサは、交換前の前記テープが前記装着部に装着されている状態と、交換後の前記テープが前記装着部に装着された状態において、前記テープが装着状態であることを検出し、
    前記表示部は、交換前の前記テープが前記装着部から取り出され、前記装着センサが前記テープを非検出の状態となった後で、前記剥離センサが、前記剥離材が搬送経路上にあることを検出した場合に、前記交換許可通知の表示を継続して行うこと
    を特徴とする請求項16に記載のラベル貼付装置。
  18. 前記テープの搬送方向において前記印刷部と前記剥離機構との間に設けられ、前記テープの所定の部位を、前記剥離材を残して切断し、前記ラベルを生成する半切断部を備え、
    前記切断部によって切断された前記剥離材及び前記テープの前記後端部よりも前記搬送方向の下流側にある前記剥離材は、前記半切断部によって前記後端部から切断されていない状態で前記収容部に収容されており、
    前記テープの交換時に前記収容部から前記剥離材が取り出された場合、前記剥離材と共に前記剥離材の搬送経路から前記後端部が取り出され、前記前記剥離センサは前記剥離材を非検出の状態になること
    を特徴とする請求項16又は17に記載のラベル貼付装置。
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