JP2023019848A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画像における色ムラの発生を抑制できる、光源装置およびプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、第1光および第2光が入射され、第1光の一部を第1波長帯および第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、第1光の他の一部と第2光と第3光とを含む照明光を波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、波長変換素子から射出された照明光が入射する均一化照明光学系と、波長変換素子の入射側における光路上に配置され、第1光が波長変換層の入射面に形成する第1光源像の大きさと、第2光が波長変換層の入射面に形成する第2光源像の大きさと、を調整する光学調整素子と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
従来、青色光を射出する第1光源と、赤色光を射出する第2光源と、青色光の一部を波長変換して緑色蛍光を生成する波長変換素子と、を備え、波長変換素子から射出される緑色蛍光と、波長変換素子を透過する青色光および赤色光と、を合成することで照明光を生成するプロジェクター用の光源装置がある(例えば、下記特許文献1参照)。
上記光源装置において、例えば、青色光および赤色光の強度や照明光の色バランス等を考慮して、第1光源および第2光源の発光面積を異ならせる場合があるが、この場合において、波長変換素子上に形成される青色光および赤色光の光源像の大きさに差が生じてしまう。すると、波長変換素子の後段に配置される均一化照明光学系に入射する光の照度分布が波長毎に異なるので、液晶パネルに対する入射角度分布が波長毎に異なることで、結果的に表示画像に色ムラが発生する恐れがあった。
上記の課題を解決するために、本発明の1つの態様によれば、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を前記第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、前記第1光および前記第2光が入射され、前記第1光の一部を前記第1波長帯および前記第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、前記第1光の他の一部と前記第2光と前記第3光とを含む照明光を前記波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する均一化照明光学系と、前記波長変換素子の入射側における光路上に配置され、前記第1光が前記波長変換層の入射面に形成する第1光源像の大きさと、前記第2光が前記波長変換層の入射面に形成する第2光源像の大きさと、を調整する光学調整素子と、を備える、光源装置が提供される。
本発明の別の態様によれば、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を前記第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、前記第1光および前記第2光が入射面に入射され、前記第1光の一部を前記第1波長帯および前記第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、前記第1光の他の一部と前記第2光と前記第3光とを含む照明光を前記波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する均一化照明光学系と、前記波長変換素子と前記均一化照明光学系との光路中に配置され、前記第2光に対する前記波長変換素子側の集光位置が前記波長変換層の射出面に位置し、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する光学調整素子と、を備え、前記波長変換層の入射面に形成される前記第2光の像は、前記波長変換層の入射面に形成される前記第1光の像より大きい、光源装置が提供される。
本発明の1の態様によれば、上記態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6とを備えている。
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学装置6とを備えている。
色分離光学系3は、光源装置2から射出される白色の照明光WLを、赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7aおよびダイクロイックミラー7bと、全反射ミラー8a、全反射ミラー8bおよび全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bとを備えている。
ダイクロイックミラー7aは、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)とに分離する。ダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光を反射する。ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過させる。
全反射ミラー8aは、赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。全反射ミラー8bおよび全反射ミラー8cは、青色光LBを光変調装置4Bに導く。ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを光変調装置4Gに導く。
第1のリレーレンズ9aは、青色光LBの光路中におけるダイクロイックミラー7bおよび全反射ミラー8bの間に配置されている。第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における全反射ミラー8bおよび全反射ミラー8cの間に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ14R,フィールドレンズ14G,フィールドレンズ14Bが配置されている。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光が入射する。合成光学系5は、各画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学装置6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
続いて、本実施形態の光源装置2について説明する。図2は光源装置2の概略構成を示す図である。
図2に示すように、本実施形態の光源装置2は、第1光源10と、第2光源20と、波長変換素子30と、光学調整素子40と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、ピックアップ光学系70と、を備えている。
図2に示すように、本実施形態の光源装置2は、第1光源10と、第2光源20と、波長変換素子30と、光学調整素子40と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、ピックアップ光学系70と、を備えている。
第1光源10は、第1波長帯を有する青色光束(第1光)BLを射出する第1発光領域13を有する。第1光源10は、青色発光素子11およびコリメートレンズ12で構成される。なお、本実施形態の場合、第1光源10は青色発光素子11およびコリメートレンズ12を1つずつ含むが、青色発光素子11およびコリメートレンズ22は複数でもよい。なお、青色発光素子11およびコリメートレンズ12は同数ずつ設けられる。
青色発光素子11は、例えばピーク波長が440nm~470nmの範囲内にピーク波長を有する第1波長帯の青色光線を射出する。本実施形態の場合、青色発光素子11は、例えば、1箇所の発光点から青色光線11aを射出する1チップ1エミッターの半導体レーザーで構成される。コリメートレンズ12は、青色発光素子11から射出された1本の青色光線11aからなる青色光束BLを平行光に変換する。
本実施形態において、第1発光領域13は、1つの青色発光素子11の光射出面に相当する。このような構成に基づき、本実施形態の第1光源10は、第1発光領域13から射出した青色光束BLをコリメートレンズ12で平行化して射出するようになっている。
第2光源20は、第2波長帯を有する赤色光束(第2光)RLを射出する第2発光領域23を有する。第2光源20は、赤色発光素子21およびコリメートレンズ22で構成される。なお、本実施形態の場合、第2光源20は赤色発光素子21およびコリメートレンズ22を1つずつ有するが、赤色発光素子21およびコリメートレンズ22は複数でもよい。赤色発光素子21およびコリメートレンズ22は同じ数だけ設けられる。
赤色発光素子21は、例えばピーク波長が585nm~720nmの範囲内にピーク波長を有する第2波長帯の赤色光線を射出する。一般的に赤色発光素子21は青色発光素子11に比べて輝度が低い。本実施形態の場合、赤色発光素子21は、例えば、2箇所の発光点から赤色光線21aを射出させる1チップ2エミッターの半導体レーザーで構成される。コリメートレンズ22は、赤色発光素子21から射出された2本の赤色光線21aからなる赤色光束RLを平行光に変換する。
本実施形態において、第2発光領域23は、1つの赤色発光素子21の光射出面に相当する。このような構成に基づき、本実施形態の第2光源20は、第2発光領域23から射出した赤色光束RLをコリメートレンズ22で平行光として射出するようになっている。
ここで、第2発光領域23は第1発光領域13とは異なる大きさを有する。本実施形態の場合、上述のように第2発光領域23は発光点を2つ含み、第1発光領域13は発光点を1つ含む。そのため、第2発光領域23の大きさ(面積)は第1発光領域13の大きさ(面積)よりも大きい。本実施形態において、第2発光領域23から射出される赤色光束RLの光束幅は、第1発光領域13から射出される青色光束BLの光束幅よりも大きい。
なお、第1光源10が複数の青色発光素子11を含む場合、第1発光領域13は複数の青色発光素子11の光射出面を含む領域に相当する。同様に、第2光源20が複数の赤色発光素子21を含む場合、第2発光領域23は複数の赤色発光素子21の光射出面を含む領域に相当する。
本実施形態において、第1光源10から射出された青色光束BLと、第2光源20から射出された赤色光束RLとは、後述する光学調整素子40を介して波長変換素子30に入射される。
波長変換素子30は、回転基板31と、波長変換層32と、モーター33と、を有する。回転基板31は、例えば光透過性を有するガラスやサファイアやプラスチック等から構成されている。回転基板31は、回転軸Oの方向から見て円形に形成されている。ただし、回転基板31の外形は円形に限定されず、例えば多角形であってもよい。波長変換層32は回転基板31上にリング状に設けられている。モーター33は、所定の回転軸O周りに回転基板31を回転させる。回転基板31は、回転基板31に入射する青色光束BLおよび赤色光束RLの光軸に略直交する面内で回転する。
本実施形態の波長変換素子30は、回転基板31の第1面31aに設けられた第1光学膜34と、回転基板31の第2面31bに設けられた第2光学膜35と、をさらに有している。回転基板31の第1面31aは光入射側を向く面であり、回転基板31の第2面31bは光射出側を向く面である。
波長変換層32は、第2光学膜35を介して回転基板31上に円環状に設けられる。
波長変換層32は、光を射出する射出面32aと、青色光束BLおよび赤色光束RLが入射する入射面32bと、を有している。本実施形態の波長変換層32は複数の散乱体を含んでいる。散乱体としては例えば気孔や散乱ビーズ等を用いた。これにより、波長変換層32は光散乱性を有したものとなっている。
波長変換層32は、光を射出する射出面32aと、青色光束BLおよび赤色光束RLが入射する入射面32bと、を有している。本実施形態の波長変換層32は複数の散乱体を含んでいる。散乱体としては例えば気孔や散乱ビーズ等を用いた。これにより、波長変換層32は光散乱性を有したものとなっている。
波長変換層32は、青色波長帯を有する青色光束BLの一部によって励起されて蛍光からなる緑色光束(第3光)GLを射出する緑色蛍光体を含有している。波長変換層32から射出される緑色光束GLは、例えば500~570nmの範囲内にピーク波長を有し、青色波長帯および赤色波長帯とは異なる緑色波長帯(第3波長帯)の光である。
第1光学膜34は、例えば、ARコート等の反射防止膜で構成される。第1光学膜34を回転基板31の第1面31aに形成することで、回転基板31における青色光束BLおよび赤色光束RLの表面反射を抑制し、青色光束BLおよび赤色光束RLを波長変換素子30内に効率良く取り込むことができる。
第2光学膜35は、例えば、青色光束BLおよび赤色光束RLを透過し、緑色光束GLを反射する光学特性を有するダイクロイック膜で構成される。第2光学膜35を形成することで、青色光束BLおよび赤色光束RLを透過させて波長変換層32に効率良く入射させることができる。また、波長変換層32で生成され、回転基板31側に向かった緑色光束GLを反射して射出面32aから射出することができる。よって、波長変換素子30における光利用効率を高めることができる。
本実施形態の波長変換層32において、入射面32bから入射した青色光束BLのうち波長変換されなかった成分は波長変換層32を透過する過程で拡散され、射出面32aから射出される。以下、波長変換層32を透過して射出面32aから射出される青色光束BLの他の一部を青色透過光(第1光の他の一部)BL1と称す。
また、本実施形態の波長変換層32において、入射面32bから入射した赤色光束RLは波長変換されることなく、波長変換層32を透過する過程で拡散され、射出面32aから射出される。以下、波長変換層32を透過して射出面32aから射出された赤色光束RLを赤色照明光RL1と称す。
本実施形態の波長変換素子30は、青色照明光BL1、赤色照明光RL1および緑色光束GLを含む白色の照明光WLを波長変換層32の射出面32aから射出する。波長変換層32の射出面32aから射出された照明光WLは、ピックアップ光学系70に入射する。ピックアップ光学系70は、例えばピックアップレンズ70aとピックアップレンズ70bとを備える。ピックアップ光学系70は、波長変換層32から射出される照明光WLを取り込むとともに略平行光に変換して均一化照明光学系50に向けて射出する。
均一化照明光学系50は、第1レンズアレイ51と、第2レンズアレイ52と、偏光変換素子53と、重畳レンズ54とを含む。
第1レンズアレイ51は、ピックアップ光学系70から射出された照明光WLを複数の部分光線束に分割するための複数の第1小レンズ51aを有する。複数の第1小レンズ51aは、光源装置2の照明光軸100axと直交する面内にアレイ状に配列されている。第2レンズアレイ52は、複数の第2小レンズ52aを有する。複数の第2小レンズ52aの各々は複数の第1小レンズ51aに対応している。
第2レンズアレイ52を透過した照明光WLは、偏光変換素子53に入射する。
偏光変換素子53は、第2レンズアレイ52から射出される光の偏光方向を変換する。具体的に、偏光変換素子53は、第2レンズアレイ52から射出された複数の部分光束のそれぞれを直線偏光に変換する。偏光変換素子53は、照明光WLに含まれる偏光成分のうち、一方の直線偏光成分を透過させるとともに、他方の直線偏光成分を光軸に垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を光軸に平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板と、を有する。このようにして、偏光変換素子53は、直線偏光に変換した複数の部分光束を射出面53aから射出させる。なお、偏光変換素子53の射出面53aから射出される部分光束の数は第2レンズアレイ52の第2小レンズ52aの2倍に相当する。すなわち、射出面53aは、第2小レンズ52aの2倍に相当する数に分割されて構成されている。
偏光変換素子53は、第2レンズアレイ52から射出される光の偏光方向を変換する。具体的に、偏光変換素子53は、第2レンズアレイ52から射出された複数の部分光束のそれぞれを直線偏光に変換する。偏光変換素子53は、照明光WLに含まれる偏光成分のうち、一方の直線偏光成分を透過させるとともに、他方の直線偏光成分を光軸に垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を光軸に平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板と、を有する。このようにして、偏光変換素子53は、直線偏光に変換した複数の部分光束を射出面53aから射出させる。なお、偏光変換素子53の射出面53aから射出される部分光束の数は第2レンズアレイ52の第2小レンズ52aの2倍に相当する。すなわち、射出面53aは、第2小レンズ52aの2倍に相当する数に分割されて構成されている。
偏光変換素子53の射出面53aから射出された複数の部分光束は重畳レンズ54に入射する。重畳レンズ54は複数の部分光束を各光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域に重畳させる。
このような構成に基づき、均一化照明光学系50は各光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域における照度分布を均一化させるようになっている。
このような構成に基づき、均一化照明光学系50は各光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域における照度分布を均一化させるようになっている。
ところで、本発明者らは、波長変換層32の射出面32aにおいて、赤、緑、青各色の発光面積に大きな差が生じると、波長変換素子30の後段に位置する均一化照明光学系50上の照度分布に色毎に差が生じるとの知見を得た。また、均一化照明光学系50の照度分布に色毎に差が生じると、各光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布にばらつきが生じて投射画像に色ムラが生じることを見出した。
本発明者らは、波長変換層の射出面における発光面積の大きさを変化させた場合において光変調装置に対する入射角度分布に生じる変化をシミュレーションで算出した。本シミュレーションでは、波長変換層の射出面から発光した光を均一化照明光学系によって光変調装置に入射させる構造において、射出面における発光面積を大小異ならせた場合に光変調装置に対する入射角度分布の変化を求めた。なお、本シミュレーションでは、波長変換素子30、ピックアップ光学系70および均一化照明光学系50と同様の部材を含む光源装置をシミュレーションモデルとして用いた。
図3は射出面の発光面積を変化させた場合において均一化照明光学系における偏光変換素子の射出面上の照度分布の変化を示すシミュレーション結果である。なお、本シミュレーションでは、射出面の発光面積を例えば、1.0mm角、あるいは0.5mm角に設定した場合において偏光変換素子の射出面に生じる照度分布の変化を求めた。
図3の上段に示されるように、射出面の発光面積が小さい場合、偏光変換素子の射出面から射出される複数の光束幅が相対的に細くなる。一方、図3の下段に示されるように、射出面の発光面積が大きい場合、偏光変換素子の射出面から射出される複数の光束幅が相対的に太くなることで、偏光変換素子の射出面において各光線束同士の間隔が狭まることで偏光変換素子の射出面上の照度分布が向上する。
つまり、図3に示すシミュレーション結果からは、波長変換層の射出面における各色光の発光面積が大きく異なると、偏光変換素子の射出面上における各色光の照度分布が大きく異なることが確認できた。
ここで、偏光変換素子の射出面から射出される光は重畳レンズによって光変調装置の画像形成領域に重畳して入射するため、偏光変換素子の射出面の照度分布は光変調装置に対する入射角度分布とみなせる。
図4は偏光変換素子の射出面の照度分布と光変調装置への入射角度分布との関係を概念的に示した図である。
図4に示すように、偏光変換素子の射出面における照度分布が相対的に低い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布は、射出面の照度分布が相対的に高い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布に比べて飛び飛びとなる。すなわち、照度分布が相対的に低い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布は角度成分が粗となる。
図4に示すように、偏光変換素子の射出面における照度分布が相対的に低い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布は、射出面の照度分布が相対的に高い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布に比べて飛び飛びとなる。すなわち、照度分布が相対的に低い場合の光変調装置4R,4G,4Bへの入射角度分布は角度成分が粗となる。
一般的に、光変調装置を構成する液晶パネルの透過率には入射角度依存性がある。そのため、各光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布がばらつくと、各光変調装置4R,4G,4Bにおける光変調度合いに差が生じることで、各光変調装置4R,4G,4Bから射出される画像光の明るさに差が生じることで投射画像に色ムラが生じてしまう。
本発明者らは、上記知見に基づき、各光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のばらつきを低減することで投射画像の色ムラを抑制できる、本実施形態の光源装置2を完成させた。
具体的に本実施形態の光源装置2は、波長変換素子30の入射側における光路上に光学調整素子40を設けることで、波長変換層32の射出面32aから発光される各色光の発光面積の差を小さくして、各光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキを低減することで、スクリーンSCR上の投射画像の色ムラを低減するようにした。
以下、光学調整素子40の構成について説明する。
光学調整素子40は、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像の大きさと、赤色光束RLが入射面32bに形成する第2光源像の大きさと、を調整するための素子である。本実施形態の光学調整素子40は、図2に示したように、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、第3集光光学系45と、を含む。
光学調整素子40は、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像の大きさと、赤色光束RLが入射面32bに形成する第2光源像の大きさと、を調整するための素子である。本実施形態の光学調整素子40は、図2に示したように、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、第3集光光学系45と、を含む。
図2に示すように、第1拡散素子41は、第1光源10と第1集光光学系43との間に配置される。第1拡散素子41は、第1光源10から射出された青色光束BLを拡散して波長変換素子30に射出する。第1拡散素子41は、青色光束BLを拡散させることにより、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像の大きさを調整する。また、第1拡散素子41は、表示品位を低下させる青色光束BLにおけるスペックルの発生を抑制する。
なお、第1拡散素子41としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。
なお、第1拡散素子41としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。
第2拡散素子42は、第2光源20と第2集光光学系44との間に配置される。第2拡散素子42は、赤色光束RLを拡散させることにより、赤色光束RLが波長変換層32の入射面32bに形成する第2光源像の大きさを調整する。また、第2拡散素子42は、表示品位を低下させる赤色光束RLにおけるスペックルの発生を抑制する。
なお、第2拡散素子42としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。
なお、第2拡散素子42としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。
本実施形態において、第2拡散素子42の拡散度合いは、第1拡散素子41の拡散度合いより小さい。
上述のように第2光源20から射出された赤色光束RLの光束幅は、第1光源10から射出された青色光束BLの光束幅よりも大きい。本実施形態の場合、光束幅の大きい赤色光束RLは相対的に拡散度合いの小さい第2拡散素子42を透過し、光束幅の小さい青色光束BLは相対的に拡散度合いの大きい第1拡散素子41を透過する。
上述のように第2光源20から射出された赤色光束RLの光束幅は、第1光源10から射出された青色光束BLの光束幅よりも大きい。本実施形態の場合、光束幅の大きい赤色光束RLは相対的に拡散度合いの小さい第2拡散素子42を透過し、光束幅の小さい青色光束BLは相対的に拡散度合いの大きい第1拡散素子41を透過する。
このとき、光束幅の大きい赤色光束RLは小さく拡散され、光束幅の小さい青色光束BLは大きく拡散された状態となる。よって、第1拡散素子41および第2拡散素子42の透過前後において、青色光束BLおよび赤色光束RLの光束幅の差が小さくなる。なお、本実施形態の場合、第1拡散素子41および第2拡散素子42の透過後においても、青色光束BLの光束幅よりも赤色光束RLの光束幅が大きいものとする。
第1集光光学系43は、第1光源10から射出されて第1拡散素子41で拡散された青色光束BLを集光する。本実施形態の第1集光光学系43は、第1レンズ43aと、第2レンズ43bと、の2枚の凸レンズから構成されている。なお、第1集光光学系43を構成するレンズの数は特に限定されない。
第2集光光学系44は、第2光源20から射出されて第2拡散素子42で拡散された赤色光束RLを集光する。本実施形態の第2集光光学系44は、第3レンズ44aと、第4レンズ44bと、の2枚の凸レンズから構成されている。なお、第2集光光学系44を構成するレンズの数は特に限定されない。
第1集光光学系43で集光された青色光束BLはダイクロイックミラー60に入射する。同様に、第2集光光学系44で集光された赤色光束RLはダイクロイックミラー60に入射する。
ダイクロイックミラー60は、第1光源10の光軸ax1および第2光源20の光軸ax2に対して、それぞれ45°の角度をなすように配置されている。ダイクロイックミラー60は、第1集光光学系43からの青色光束BLを透過させ、第2集光光学系44からの赤色光束RLを反射することで波長変換素子30に向けて射出する。ダイクロイックミラー60を経由した青色光束BLおよび赤色光束RLは、第3集光光学系45に入射する。なお、第1光源10の光軸ax1は光源装置2の照明光軸100axに一致している。
第3集光光学系45は、第1集光光学系43を通過した青色光束BLと第2集光光学系44を通過した赤色光束RLを波長変換素子30に集光する。
図5は光学調整素子40を経由して波長変換層32の入射面32bに形成される光源像を示す図である。図5では、図示を簡略化するため、光学調整素子40のうち第3集光光学系45のみを図示し、波長変換素子30の波長変換層32のみを図示している。
図5に示すように、本実施形態の場合、第1集光光学系43および第3集光光学系45による青色光束BLの集光位置P1は、第2集光光学系44および第3集光光学系45による赤色光束RLの集光位置P2より波長変換層32の入射面32bから離れている。
青色光束BLは波長変換素子30よりも第1光源10側(第3集光光学系45側)で集光した状態で入射面32bに入射し、赤色光束RLは入射面32bで集光されるように波長変換素子30に入射する。すなわち、青色光束BLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合わないデフォーカス状態で入射し、赤色光束RLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合うフォーカス状態で入射する。
図5に示すように、本実施形態の場合、第1集光光学系43および第3集光光学系45による青色光束BLの集光位置P1は、第2集光光学系44および第3集光光学系45による赤色光束RLの集光位置P2より波長変換層32の入射面32bから離れている。
青色光束BLは波長変換素子30よりも第1光源10側(第3集光光学系45側)で集光した状態で入射面32bに入射し、赤色光束RLは入射面32bで集光されるように波長変換素子30に入射する。すなわち、青色光束BLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合わないデフォーカス状態で入射し、赤色光束RLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合うフォーカス状態で入射する。
したがって、青色光束BLは波長変換層32の手前で焦点を結んだ後に発散した状態で入射面32bに入射し、赤色光束RLは入射面32bで焦点を結ぶように波長変換層32に入射する。上述のように第1拡散素子41および第2拡散素子42の透過後においても、赤色光束RLの光束幅は青色光束BLの光束幅よりも大きくなっているが、青色光束BLは発散されることで光束幅がより拡がった状態で入射面32bに第1光源像G1を形成し、赤色光束RLは集光されることで光束幅がより狭まった状態で入射面32bに第2光源像G2を形成する。
このようにして、本実施形態の光源装置2では、光学調整素子40によって、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像G1の大きさと、赤色光束RLが入射面32bに形成する第2光源像G2の大きさとを調整することで、第1光源像G1および第2光源像G2の大きさをほぼ同じサイズに揃えることができる。
ここで、図3に示したように、波長変換層32に入射した青色光束BLの他の一部は波長変換層32内で拡散されて射出面32aから青色照明光BL1として射出される。また、波長変換層32に入射した赤色光束RLは波長変換層32内で拡散されて射出面32aから赤色照明光RL1として射出される。
本実施形態の波長変換素子30において、波長変換層32における青色光束BLおよび赤色光束RLの拡散度合いは等しい。つまり、波長変換層32の入射面32bにおいて、青色光束BLおよび赤色光束RLによる各光源像G1,G2の大きさがほぼ等しいサイズであれば、青色照明光BL1および赤色照明光RL1は波長変換層32を透過するまでに同程度だけ拡散される。よって、射出面32aにおける青色照明光BL1および赤色照明光RL1の各発光面積はほぼ等しくなる。
なお、青色光束BLの一部を波長変換した緑色光束GLは波長変換層32内で等方発光するため、射出面32aにおける緑色光束GLの発光面積は青色照明光BL1および赤色照明光RL1の発光面積よりも僅かに大きくなるが、射出面32aにおける青色照明光BL1、緑色光束GLおよび赤色照明光RL1の各発光面積はほぼ等しいと言える。
このように本実施形態の光源装置2は、青色光束BLを第1発光領域13から射出する第1光源10と、赤色光束RLを第2発光領域23から射出する第2光源20と、緑色光束GLを射出する波長変換素子30と、均一化照明光学系50と、波長変換素子30の入射側における光路上に配置され、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像G1の大きさと、赤色光束RLが波長変換層32の入射面32bに形成する第2光源像G2の大きさと、を調整する光学調整素子40と、を備えている。
本実施形態の光源装置2によれば、第1光源10の第1発光領域13が第2光源20の第2発光領域23より小さい場合でも、光学調整素子40によって、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2をほぼ同じ大きさにすることができる。これにより、波長変換層32の射出面32aにおける照明光WLの各色光(赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1)の発光面積の大きさを近づけることができる。
これにより、上記シミュレーション結果に示したように、波長変換素子30の後段に配置される均一化照明光学系50の偏光変換素子53の射出面53aにおける各色光の照度分布を揃えることで、光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキが抑制される。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、光変調装置4R,4G,4Bに対する各色光の入射角度分布のバラツキを抑制することはできる。よって、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示できるプロジェクター用の光源として付加価値の高いものを提供できる。
また、本実施形態の光源装置2の場合、光学調整素子40は、第1光源10から射出された青色光束BLを拡散して波長変換素子30に射出する第1拡散素子41と、第2光源20から射出された赤色光束RLを拡散して波長変換素子30に射出する第2拡散素子42と、を含む。第1光源10の第1発光領域13は、第2光源20の第2発光領域23より小さく、第1拡散素子41の拡散度合いは、第2拡散素子42の拡散度合いより大きい。
この構成によれば、第1拡散素子41によって青色光束BLをより拡散させることができる。これにより、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2の大きさを等しく調整することができる。
また、本実施形態の光源装置2の場合、光学調整素子40は、第1光源10から射出された青色光束BLを集光する第1集光光学系43と、第2光源20から射出された赤色光束RLを集光する第2集光光学系44と、第1集光光学系43を通過した青色光束BLと第2集光光学系44を通過した赤色光束RLを波長変換素子30に向けて集光させる第3集光光学系45と、を含む。第1集光光学系43および第3集光光学系45による青色光束BLの集光位置P1は、第2集光光学系44および第3集光光学系45による赤色光束RLの集光位置P2より波長変換素子30の入射面32bから離れている。本実施形態において、青色光束BLの集光位置は、波長変換層32の入射面32bの手前に位置し、赤色光束RLの集光位置は、波長変換層32の入射面32bに位置する。
この構成によれば、第1光源10の第1発光領域13が第2光源20の第2発光領域23より小さい場合でも、青色光束BLおよび赤色光束RLの集光位置をずらすことで、青色光束BLを発散させた状態で波長変換層32に入射させるとともに赤色光束RLを集光させた状態で波長変換層32に入射させることができる。これにより、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLの第1光源像G1と赤色光束RLの第2光源像G2の大きさとをほぼ等しくすることができる。
ところで、本実施形態の場合、上述のように射出面32aにおける緑色光束GLの発光面積は青色照明光BL1および赤色照明光RL1の発光面積よりも僅かに大きくなるため、波長変換層32の射出面32aから発光する各色光の発光面積は僅かに異なってしまう。
以下、波長変換層32の射出面32aから発光する各色光の発光面積の大きさをより近づけるための構成について説明する。
この場合において、ピックアップ光学系70は、照明光WLを構成する各色光(赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1)に対する集光位置をそれぞれ異ならせるように構成される。なお、赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1の集光位置のずれは、ピックアップ光学系70の色収差によるものである。すなわち、ピックアップ光学系70は色収差を生じさせるレンズで構成される。
この場合において、ピックアップ光学系70は、照明光WLを構成する各色光(赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1)に対する集光位置をそれぞれ異ならせるように構成される。なお、赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1の集光位置のずれは、ピックアップ光学系70の色収差によるものである。すなわち、ピックアップ光学系70は色収差を生じさせるレンズで構成される。
一般的な光学材料において、短波長側の屈折率が高くなる。ピックアップ光学系70は、短波長の光がレンズに近い側に集光し、長波長の光がレンズから遠い側に集光するようになる。
図6はピックアップ光学系70における各色光の集光位置と波長変換層32との位置関係を示した図である。図6では、図を見やすくするため、各色光を二本の光線で示している。具体的に、二本の光線は、光束幅の上側を規定する上側光線と、色光の光束幅の下側を規定する下側光線とから構成される。また、ピックアップ光学系70を簡略化して1枚のレンズとして図示している。図6において、ピックアップ光学系70における各色光に対する波長変換素子30側の集光位置とは、ピックアップ光学系70の波長変換層32と反対側から波長変換層32に向かって入射した各色光が焦点を結ぶ位置に相当する。
図6に示すように、ピックアップ光学系70における緑色光束GLに対する波長変換素子30側の集光位置Pgは、波長変換層32の射出面32aに位置している。
また、ピックアップ光学系70における緑色光束GLよりも波長の短い青色照明光BL1に対する波長変換素子30側の集光位置Pbは、ピックアップ光学系70の最も近くに位置している。
また、ピックアップ光学系70における緑色光束GLよりも波長の長い赤色照明光RL1に対する波長変換素子30側の集光位置Prは、ピックアップ光学系70からより離れた位置に位置している。
また、ピックアップ光学系70における緑色光束GLよりも波長の短い青色照明光BL1に対する波長変換素子30側の集光位置Pbは、ピックアップ光学系70の最も近くに位置している。
また、ピックアップ光学系70における緑色光束GLよりも波長の長い赤色照明光RL1に対する波長変換素子30側の集光位置Prは、ピックアップ光学系70からより離れた位置に位置している。
すなわち、図6に示すように、赤色照明光RL1の集光位置Prは波長変換層32の射出面32aより内側に位置し、青色照明光BL1の集光位置Pbは波長変換層32の射出面32aよりもピックアップ光学系70側に位置している。
このようにピックアップ光学系70の色収差によって生じる集光位置の違いを利用することで、ピックアップ光学系70の色毎の集光位置Pr,Pg,Pbと波長変換層32の射出面32aとを上述の位置関係に配置することができる。この場合において、ピックアップ光学系70側から射出面32aを視ると、赤色照明光RL1および青色照明光BL1の像はぼけて拡がった状態とされるが、緑色光束GLの像はぼけの無い状態とされる。
この構成によれば、波長変換層32の射出面32aから射出された際、赤色照明光RL1および青色照明光BL1の発光面積は緑色光束GLの発光面積より僅かに小さいものの、赤色照明光RL1および青色照明光BL1の像をぼかした状態でピックアップ光学系70に取り込むことで、射出面32a上における見かけの発光面積を各色光で揃えることができる。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、ピックアップ光学系70の色収差を考慮することで、偏光変換素子53から射出される各色光の照度分布が略同等とみなすことができるので、光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキをより低減できる。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置2と、光源装置2からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置4R,4G,4Bと、画像光を投射する投射光学装置6と、を備える。
本実施形態のプロジェクター1によれば、上記光源装置2によって、光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキが抑制されるため、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示できる。
(第1実施形態の第1変形例)
以下、第1実施形態の第1変形例を説明する。本変形例と第1実施形態との違いは、光学調整素子40が第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45を含まない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第1実施形態の第1変形例を説明する。本変形例と第1実施形態との違いは、光学調整素子40が第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45を含まない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図7は本変形例の光源装置の概略構成を示す図である。
図7に示すように、本変形例の光源装置2Aにおいて、光学調整素子40Aは、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、を含む。すなわち、本変形例の光源装置2Aにおいて、第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45は、光学調整素子40Aとして機能していない。
図7に示すように、本変形例の光源装置2Aにおいて、光学調整素子40Aは、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、を含む。すなわち、本変形例の光源装置2Aにおいて、第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45は、光学調整素子40Aとして機能していない。
本変形例の光学調整素子40Aは、第1拡散素子41および第2拡散素子42のみを用いて赤色光束RLおよび青色光束BLの拡散度合いを調整することで、青色光束BLの光束幅と赤色光束RLの光束幅とを揃えることができる。本変形例の場合、第1集光光学系43および第3集光光学系45による青色光束BLの集光位置と、第2集光光学系44および第3集光光学系45による赤色光束RLの集光位置とは、いずれも波長変換層32の入射面32bに設定される。そのため、第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45を共通のレンズ部材で構成できる。
本変形例の光源装置2Aによれば、第1拡散素子41および第2拡散素子42を用いることで、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2の大きさを揃えることで、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示するプロジェクター用光源を提供できる。また、第1集光光学系43、第2集光光学系44および第3集光光学系45の部品を共通化することでコスト低減を図ることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
以下、第1実施形態の第2変形例を説明する。本変形例と第1実施形態との違いは第3集光光学系45を有しない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第1実施形態の第2変形例を説明する。本変形例と第1実施形態との違いは第3集光光学系45を有しない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図8は本変形例の光源装置の概略構成を示す図である。
図8に示すように、本変形例の光源装置2Bにおいて、光学調整素子40Bは、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、を含む。
図8に示すように、本変形例の光源装置2Bにおいて、光学調整素子40Bは、第1拡散素子41と、第2拡散素子42と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、を含む。
本変形例の光学調整素子40Bにおいても、第1集光光学系43による青色光束BLの集光位置は、第2集光光学系44による赤色光束RLの集光位置より波長変換層32の入射面32bから離れている(図5参照)。
本変形例の光源装置2Bによれば、第3集光光学系45を省略することでコスト低減を図るとともに、光学調整素子40Bによって波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2の大きさを揃えることで、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示するプロジェクター用光源を提供できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る光源装置を説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、第2発光領域23と第1発光領域13との大小関係が反対である点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第2実施形態に係る光源装置を説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、第2発光領域23と第1発光領域13との大小関係が反対である点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図9は本実施形態の光源装置の概略構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態の光源装置102は、第1光源110と、第2光源120と、波長変換素子30と、光学調整素子140と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、ピックアップ光学系70と、を備えている。
図9に示すように、本実施形態の光源装置102は、第1光源110と、第2光源120と、波長変換素子30と、光学調整素子140と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、ピックアップ光学系70と、を備えている。
第1光源110は、青色発光素子111およびコリメートレンズ12で構成される。本実施形態の場合、青色発光素子111は、2箇所の発光点から青色光線111aを射出する1チップ2エミッターの半導体レーザーで構成される。
第2光源120は、赤色発光素子121と、コリメートレンズ22と、を含む。本実施形態の場合、赤色発光素子121は、1箇所の発光点から赤色光線121aを射出させる1チップ1エミッターの半導体レーザーで構成される。
第2光源120は、赤色発光素子121と、コリメートレンズ22と、を含む。本実施形態の場合、赤色発光素子121は、1箇所の発光点から赤色光線121aを射出させる1チップ1エミッターの半導体レーザーで構成される。
本実施形態の場合、上述のように第2発光領域23は発光点を1つ含み、第1発光領域13は発光点を2つ含む。そのため、第2発光領域23の大きさ(面積)は第1発光領域13の大きさ(面積)よりも小さい。本実施形態において、第2発光領域23から射出される赤色光束RLの光束幅は、第1発光領域13から射出される青色光束BLの光束幅よりも小さくなる。
本実施形態の光学調整素子140は、第1拡散素子141と、第2拡散素子142と、第1集光光学系143と、第2集光光学系144と、第3集光光学系145と、を含む。本実施形態において、第2拡散素子142の拡散度合いは、第1拡散素子141の拡散度合いより大きい。
本実施形態の場合、第2光源120から射出された赤色光束RLの光束幅は、第1光源110から射出された青色光束BLの光束幅よりも小さい。本実施形態において、光束幅の小さい赤色光束RLは相対的に拡散度合いの大きい第2拡散素子142を透過し、光束幅の大きい青色光束BLは相対的に拡散度合いの小さい第1拡散素子141を透過する。ここで、光束幅の小さい赤色光束RLは大きく拡散され、光束幅の大きい青色光束BLは少し拡散された状態となる。
よって、第1拡散素子141および第2拡散素子142の透過前後において、青色光束BLおよび赤色光束RLの光束幅の差を小さくできる。本実施形態の場合、第1拡散素子141および第2拡散素子142の透過後においても、青色光束BLの光束幅よりも赤色光束RLの光束幅が多少小さい。
本実施形態において、第1集光光学系143は第1レンズ143aと第2レンズ143bとを含み、第2集光光学系144は第3レンズ144aと第4レンズ144bとを含む。
本実施形態の場合、第1集光光学系143および第3集光光学系145による青色光束BLの集光位置は、第2集光光学系144および第3集光光学系145による赤色光束RLの集光位置より波長変換層32の入射面32bに近い。
本実施形態の場合、第1集光光学系143および第3集光光学系145による青色光束BLの集光位置は、第2集光光学系144および第3集光光学系145による赤色光束RLの集光位置より波長変換層32の入射面32bに近い。
本実施形態の場合、赤色光束RLは波長変換素子30よりも第2光源120側で集光した状態で入射面32bに入射し、青色光束BLは入射面32bで集光されるように波長変換素子30に入射する。すなわち、赤色光束RLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合わないデフォーカス状態で入射し、青色光束BLは波長変換素子30の入射面32bに対してピントが合うフォーカス状態で入射する。本実施形態において、青色光束BLの集光位置は、波長変換層32の入射面32bに位置し、赤色光束RLの集光位置は、波長変換層32の入射面32bより手前に位置する。つまり、本実施形態における青色光束BLおよび赤色光束RLの入射面32bに対する集光位置の関係は、図5に示した位置関係と反対となっている。
したがって、赤色光束RLは波長変換層32の手前で焦点を結んだ後に発散した状態で入射面32bに入射し、青色光束BLは入射面32bで焦点を結ぶように波長変換層32に入射する。上述のように第1拡散素子141および第2拡散素子142の透過後においても、赤色光束RLの光束幅は青色光束BLの光束幅よりも小さいが、赤色光束RLは発散されることで光束幅が拡がった状態で入射面32bに第2光源像G2を形成し、青色光束BLは集光されることで光束幅が最も狭まった状態で入射面32bに第1光源像G1を形成する。
このように本実施形態の光源装置102では、光学調整素子140によって、青色光束BLが波長変換層32の入射面32bに形成する第1光源像G1の大きさと、赤色光束RLが入射面32bに形成する第2光源像G2の大きさとを調整することで、第1光源像G1および第2光源像G2の大きさをほぼ同じサイズに揃えることができる。
本実施形態の光源装置102によれば、第1光源10の第1発光領域13が第2光源20の第2発光領域23より大きい場合でも、光学調整素子140によって、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2をほぼ同じ大きさにすることができる。
また、本実施形態の光源装置102においても、図6に示したように、ピックアップ光学系70における照明光WLを構成する各色光(赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1)に対する波長変換素子30側の集光位置をそれぞれ異ならせてもよい。すなわち、赤色照明光RL1の集光位置Prは波長変換層32の射出面32aより内側に位置し、青色照明光BL1の集光位置Pbは波長変換層32の射出面32aよりもピックアップ光学系70側に位置し、緑色光束GLの集光位置Pgは波長変換層32の射出面32aに位置している。これにより、波長変換層32の射出面32aから射出される赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1の見かけの光源像の大きさが3色すべて略同等とすることができる。よって、偏光変換素子53から射出される各色光の照度分布を略同等とすることができることで光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキを抑制できる。
したがって、本実施形態の光源装置102においても、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示できるプロジェクター用の光源を提供できる。
したがって、本実施形態の光源装置102においても、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示できるプロジェクター用の光源を提供できる。
(第2実施形態の第1変形例)
以下、第2実施形態の第1変形例を説明する。本変形例と第2実施形態との違いは、光学調整素子140が第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145を含まない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第2実施形態の第1変形例を説明する。本変形例と第2実施形態との違いは、光学調整素子140が第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145を含まない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図10は本変形例の光源装置の概略構成を示す図である。
図10に示すように、本変形例の光源装置102Aにおいて、光学調整素子140Aは、第1拡散素子141と、第2拡散素子142と、を含む。すなわち、本変形例の光源装置102Aにおいて、第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145は、光学調整素子140Aとして機能していない。
図10に示すように、本変形例の光源装置102Aにおいて、光学調整素子140Aは、第1拡散素子141と、第2拡散素子142と、を含む。すなわち、本変形例の光源装置102Aにおいて、第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145は、光学調整素子140Aとして機能していない。
本変形例の光学調整素子140Aは、第1拡散素子141および第2拡散素子142のみを用いて赤色光束RLおよび青色光束BLの拡散度合いを調整することで、青色光束BLの光束幅と赤色光束RLの光束幅とを揃えることができる。本変形例の場合、第1集光光学系143および第3集光光学系145による青色光束BLの集光位置と、第2集光光学系144および第3集光光学系145による赤色光束RLの集光位置とは、いずれも波長変換層32の入射面32bに設定される。よって、第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145を共通のレンズ部材で構成できる。
本変形例の光源装置102Aによれば、第1拡散素子141および第2拡散素子142を用いることで、波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2の大きさを揃えることで、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示するプロジェクター用光源を提供できる。また、第1集光光学系143、第2集光光学系144および第3集光光学系145の部品を共通化することでコスト低減を図ることができる。
(第2実施形態の第2変形例)
以下、第2実施形態の第2変形例を説明する。本変形例と第2実施形態との違いは第3集光光学系145を有しない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第2実施形態の第2変形例を説明する。本変形例と第2実施形態との違いは第3集光光学系145を有しない点であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図11は本変形例の光源装置の概略構成を示す図である。
図11に示すように、本変形例の光源装置102Bにおいて、光学調整素子140Bは、第1拡散素子141と、第2拡散素子142と、第1集光光学系143と、第2集光光学系144と、を含む。
図11に示すように、本変形例の光源装置102Bにおいて、光学調整素子140Bは、第1拡散素子141と、第2拡散素子142と、第1集光光学系143と、第2集光光学系144と、を含む。
本変形例の光学調整素子140Bにおいても、第1集光光学系143による青色光束BLの集光位置は、第2集光光学系144による赤色光束RLの集光位置より波長変換層32の入射面32bに近い。
本変形例の光源装置102Bによれば、第3集光光学系145を省略することでコスト低減を図るとともに、光学調整素子140Bによって波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLおよび赤色光束RLの光源像G1,G2の大きさを揃えることで、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示するプロジェクター用光源を提供できる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係る光源装置を説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、光学調整素子の構成であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
以下、第3実施形態に係る光源装置を説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、光学調整素子の構成であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では上記実施形態と共通の部材および構成については同一の符号を付し、詳細については説明を省略する。
図12は本実施形態の光源装置の概略構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態の光源装置202は、第1光源10と、第2光源20と、波長変換素子30と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、光学調整素子240と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、第3集光光学系45と、を備えている。
図12に示すように、本実施形態の光源装置202は、第1光源10と、第2光源20と、波長変換素子30と、均一化照明光学系50と、ダイクロイックミラー60と、光学調整素子240と、第1集光光学系43と、第2集光光学系44と、第3集光光学系45と、を備えている。
本実施形態の場合、第2集光光学系44および第3集光光学系45により波長変換層32の入射面32bに形成される赤色光束RLの第2光源像G2は、第1集光光学系43および第3集光光学系45により波長変換層32の入射面32bに形成される青色光束BLの第1光源像G1より大きい。
上述のように射出面32aにおける緑色光束GLの発光面積は青色照明光BL1の発光面積よりも大きくなる。本実施形態では、第1光源10、第2光源20および波長変換層32の構造および位置を適宜調整することで、波長変換層32の射出面32aから発光する各色光の発光面積の大きさを、青色照明光BL1、緑色光束GLおよび赤色照明光RL1の順に大きくなるように設定した。すなわち、射出面32aから発光する発光面積の大きさを、青色<緑色<赤色の順とした。
波長変換素子30から射出された照明光WLは光学調整素子240に入射する。本実施形態の光学調整素子240は、照明光WLを構成する各色光(赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1)に対する集光位置をそれぞれ異ならせている。
なお、赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1の集光位置のずれは、光学調整素子240の色収差によるものである。すなわち、本実施形態の光学調整素子240は色収差を生じさせるピックアップレンズで構成されている。なお、光学調整素子240を構成するレンズの枚数は単数でも良いし、複数でもよい。
なお、赤色照明光RL1、緑色光束GLおよび青色照明光BL1の集光位置のずれは、光学調整素子240の色収差によるものである。すなわち、本実施形態の光学調整素子240は色収差を生じさせるピックアップレンズで構成されている。なお、光学調整素子240を構成するレンズの枚数は単数でも良いし、複数でもよい。
図13は光学調整素子240における各色光の集光位置と波長変換層32との位置関係を示した図である。図13では、図を見やすくするため、各色光を二本の光線で示している。具体的に、二本の光線は、光束幅の上側を規定する上側光線と、色光の光束幅の下側を規定する下側光線とから構成される。また、光学調整素子240を簡略化して1枚のレンズで示している。図13において、光学調整素子240における各色光に対する波長変換素子30側の集光位置とは、光学調整素子240の波長変換層32と反対側から入射した各色光が焦点を結ぶ位置に相当する。
図13に示すように、光学調整素子240における赤色光束RLに対する波長変換素子30側の集光位置Prは、波長変換層32の射出面32aに位置している。
また、光学調整素子240における青色光束BLに対する波長変換素子30側の集光位置Pbは、赤色光束RLの集光位置Prよりも光学調整素子240側に離れた場所に位置する。
また、光学調整素子240における緑色光束GLに対する波長変換素子30側の集光位置Pgは、赤色光束RLの集光位置Prと青色光束BLの集光位置Pbとの間に位置する。
また、光学調整素子240における青色光束BLに対する波長変換素子30側の集光位置Pbは、赤色光束RLの集光位置Prよりも光学調整素子240側に離れた場所に位置する。
また、光学調整素子240における緑色光束GLに対する波長変換素子30側の集光位置Pgは、赤色光束RLの集光位置Prと青色光束BLの集光位置Pbとの間に位置する。
本実施形態の光学調整素子240は、色毎の集光位置Pr,Pg,Pbと波長変換層32の射出面32aとが上述の位置関係を満たす。
ここで、射出面32aにおける実際の発光面積は、上述のように青色<緑色<赤色の順に大きくなっているが、光学調整素子240側から射出面32aを視ると、赤色光束RLの像はぼけの無い状態とされ、緑色光束GLの像はぼけて拡がった状態となり、青色照明光BL1の像はより大きくぼけて拡がった状態とされる。
ここで、射出面32aにおける実際の発光面積は、上述のように青色<緑色<赤色の順に大きくなっているが、光学調整素子240側から射出面32aを視ると、赤色光束RLの像はぼけの無い状態とされ、緑色光束GLの像はぼけて拡がった状態となり、青色照明光BL1の像はより大きくぼけて拡がった状態とされる。
この構成によれば、波長変換層32の射出面32aから射出された際、最も発光面積が大きかった赤色照明光RL1をぼかさない状態で光学調整素子240に取り込み、最も発光面積が小さくなる緑色光束GLおよび青色照明光BL1の順に像のぼけをより大きくした状態で光学調整素子240に取り込むことで、射出面32a上における見かけの発光面積を各色光で揃えることができる。
したがって、本実施形態の光源装置202は、光学調整素子240の色収差を考慮した配置を行うことで、偏光変換素子53から射出される各色光の照度分布を略同等とすることで光変調装置4R,4G,4Bに対する入射角度分布のバラツキをより低減できる。よって、本実施形態の光源装置202を用いたプロジェクターにおいても、色ムラの発生を抑制した良質な画像を表示することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、光源装置を構成する各種構成要素の数、配置、形状および材料等の具体的な構成は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
その他、光源装置を構成する各種構成要素の数、配置、形状および材料等の具体的な構成は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
本発明の態様の光源装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一態様の光源装置は、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、第1光および第2光が入射され、第1光の一部を第1波長帯および第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、第1光の他の一部と第2光と第3光とを含む照明光を波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、波長変換素子から射出された照明光が入射する均一化照明光学系と、波長変換素子の入射側における光路上に配置され、第1光が波長変換層の入射面に形成する第1光源像の大きさと、第2光が波長変換層の入射面に形成する第2光源像の大きさと、を調整する光学調整素子と、を備える。
本発明の一態様の光源装置は、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、第1光および第2光が入射され、第1光の一部を第1波長帯および第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、第1光の他の一部と第2光と第3光とを含む照明光を波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、波長変換素子から射出された照明光が入射する均一化照明光学系と、波長変換素子の入射側における光路上に配置され、第1光が波長変換層の入射面に形成する第1光源像の大きさと、第2光が波長変換層の入射面に形成する第2光源像の大きさと、を調整する光学調整素子と、を備える。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を拡散して波長変換素子に射出する第1拡散素子と、第2光源から射出された第2光を拡散して波長変換素子に射出する第2拡散素子と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より小さく、第1拡散素子の拡散度合いは、第2拡散素子の拡散度合いより大きい、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を拡散して波長変換素子に射出する第1拡散素子と、第2光源から射出された第2光を拡散して波長変換素子に射出する第2拡散素子と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より大きく、第1拡散素子の拡散度合いは、第2拡散素子の拡散度合いより小さい、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第1光源から射出された第1光を集光する第1集光光学系と、第2光源から射出された第2光を集光する第2集光光学系と、第1集光光学系を通過した第1光と第2集光光学系を通過した第2光とを波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、をさらに備える、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を集光する第1集光光学系と、第2光源から射出された第2光を集光する第2集光光学系と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より小さく、第1集光光学系による第1光の集光位置は、第2集光光学系による第2光の集光位置より波長変換層の入射面から離れている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を集光する第1集光光学系と、第2光源から射出された第2光を集光する第2集光光学系と、第1集光光学系を通過した第1光と第2集光光学系を通過した第2光を波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より小さく、第1集光光学系および第3集光光学系による第1光の集光位置は、第2集光光学系および第3集光光学系による第2光の集光位置より波長変換素子の入射面から離れている、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を集光する第1集光光学系と、第2光源から射出された第2光を集光する第2集光光学系と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より大きく、第1集光光学系による第1光の集光位置は、第2集光光学系による第2光の集光位置より波長変換層の入射面に近い、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学調整素子は、第1光源から射出された第1光を集光する第1集光光学系と、第2光源から射出された第2光を集光する第2集光光学系と、第1集光光学系を通過した第1光と第2集光光学系を通過した第2光を波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、を含み、第1光源の第1発光領域は、第2光源の第2発光領域より大きく、第1集光光学系および第3集光光学系による第1光の集光位置は、第2集光光学系および第3集光光学系による第2光の集光位置より波長変換層の入射面に近い、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、波長変換素子と均一化照明光学系との間に配置され、波長変換素子から射出された照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備え、ピックアップ光学系における波長変換素子側の集光位置は、波長変換層の射出面に存在する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、波長変換素子と均一化照明光学系との間に配置され、波長変換素子から射出された照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備え、第1光の集光位置は、波長変換層の入射面よりも手前に位置し、第2光の集光位置は、波長変換層の入射面に位置し、ピックアップ光学系における第3光に対する波長変換素子側の集光位置は、波長変換層の射出面に位置する、構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、波長変換素子と均一化照明光学系との間に配置され、波長変換素子から射出された照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備え、第1光の集光位置は、波長変換層の入射面に位置し、第2光の集光位置は、波長変換層の入射面よりも手前に位置し、ピックアップ光学系における第3光に対する波長変換素子側の集光位置は、波長変換層の射出面に位置する、構成としてもよい。
本発明の別態様の光源装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の別の態様の光源装置は、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、第1光および第2光が入射面に入射され、第1光の一部を第1波長帯および第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、第1光の他の一部と第2光と第3光とを含む照明光を波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、波長変換素子から射出された照明光が入射する均一化照明光学系と、波長変換素子と均一化照明光学系との光路中に配置され、第2波長帯の光に対する集光位置が波長変換層の射出面に存在する光学調整素子と、を備え、波長変換層の入射面に形成される第2光の像は、波長変換層の入射面に形成される第1光の像より大きい。
本発明の別の態様の光源装置は、第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、第2波長帯の第2光を第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、第1光および第2光が入射面に入射され、第1光の一部を第1波長帯および第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、第1光の他の一部と第2光と第3光とを含む照明光を波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、波長変換素子から射出された照明光が入射する均一化照明光学系と、波長変換素子と均一化照明光学系との光路中に配置され、第2波長帯の光に対する集光位置が波長変換層の射出面に存在する光学調整素子と、を備え、波長変換層の入射面に形成される第2光の像は、波長変換層の入射面に形成される第1光の像より大きい。
本発明の態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一態様のプロジェクターは、上記態様の光源装置と、光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
本発明の一態様のプロジェクターは、上記態様の光源装置と、光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、画像光を投射する投射光学装置と、を備える。
1…プロジェクター、2,2A,2B,102,102A,102B,202…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学装置、10,110…第1光源、13…第1発光領域、20,120…第2光源、23…第2発光領域、30…波長変換素子、32…波長変換層、32a,53a…射出面、32b…入射面、40,40A,40B,140,140A,140B,240…光学調整素子、41,141…第1拡散素子、42,142…第2拡散素子、43,143…第1集光光学系、44,144…第2集光光学系、45,145…第3集光光学系、50…均一化照明光学系、70…ピックアップ光学系、BL…青色光束(第1光)、BL1…青色透過光(第1光の他の一部)、G1…光源像、G1…第1光源像、G2…第2光源像、GL…緑色光束(第3光)、P1,P2…集光位置、Pb,Pg,Pr…集光位置、RL…赤色光束(第2光)、WL…照明光。
Claims (13)
- 第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、
第2波長帯の第2光を前記第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、
前記第1光および前記第2光が入射され、前記第1光の一部を前記第1波長帯および前記第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、前記第1光の他の一部と前記第2光と前記第3光とを含む照明光を前記波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、
前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する均一化照明光学系と、
前記波長変換素子の入射側における光路上に配置され、前記第1光が前記波長変換層の入射面に形成する第1光源像の大きさと、前記第2光が前記波長変換層の入射面に形成する第2光源像の大きさと、を調整する光学調整素子と、を備える、
ことを特徴とする光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を拡散して前記波長変換素子に射出する第1拡散素子と、
前記第2光源から射出された前記第2光を拡散して前記波長変換素子に射出する第2拡散素子と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より小さく、
前記第1拡散素子の拡散度合いは、前記第2拡散素子の拡散度合いより大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を拡散して前記波長変換素子に射出する第1拡散素子と、
前記第2光源から射出された前記第2光を拡散して前記波長変換素子に射出する第2拡散素子と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より大きく、
前記第1拡散素子の拡散度合いは、前記第2拡散素子の拡散度合いより小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記第1光源から射出された前記第1光を集光する第1集光光学系と、
前記第2光源から射出された前記第2光を集光する第2集光光学系と、
前記第1集光光学系を通過した前記第1光と前記第2集光光学系を通過した前記第2光とを前記波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を集光する第1集光光学系と、
前記第2光源から射出された前記第2光を集光する第2集光光学系と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より小さく、
前記第1集光光学系による前記第1光の集光位置は、前記第2集光光学系による前記第2光の集光位置より前記波長変換層の入射面から離れている、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を集光する第1集光光学系と、
前記第2光源から射出された前記第2光を集光する第2集光光学系と、
前記第1集光光学系を通過した前記第1光と前記第2集光光学系を通過した前記第2光を前記波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より小さく、
前記第1集光光学系および前記第3集光光学系による前記第1光の集光位置は、前記第2集光光学系および前記第3集光光学系による前記第2光の集光位置より前記波長変換素子の入射面から離れている、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を集光する第1集光光学系と、
前記第2光源から射出された前記第2光を集光する第2集光光学系と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より大きく、
前記第1集光光学系による前記第1光の集光位置は、前記第2集光光学系による前記第2光の集光位置より前記波長変換層の入射面に近い、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記光学調整素子は、
前記第1光源から射出された前記第1光を集光する第1集光光学系と、
前記第2光源から射出された前記第2光を集光する第2集光光学系と、
前記第1集光光学系を通過した前記第1光と前記第2集光光学系を通過した前記第2光を前記波長変換素子に向けて集光させる第3集光光学系と、を含み、
前記第1光源の前記第1発光領域は、前記第2光源の前記第2発光領域より大きく、
前記第1集光光学系および前記第3集光光学系による前記第1光の集光位置は、前記第2集光光学系および前記第3集光光学系による前記第2光の集光位置より前記波長変換層の入射面に近い、
ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記波長変換素子と前記均一化照明光学系との間に配置され、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1または請求項4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記波長変換素子と前記均一化照明光学系との間に配置され、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備え、
前記第1光の集光位置は、前記波長変換層の入射面よりも手前に位置し、
前記第2光の集光位置は、前記波長変換層の入射面に位置し、
前記ピックアップ光学系における前記第3光に対する前記波長変換素子側の集光位置は、前記波長変換層の射出面に位置する、
ことを特徴とする請求項2、請求項5または請求項6に記載の光源装置。 - 前記波長変換素子と前記均一化照明光学系との間に配置され、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射するピックアップ光学系をさらに備え、
前記第1光の集光位置は、前記波長変換層の入射面に位置し、
前記第2光の集光位置は、前記波長変換層の入射面よりも手前に位置し、
前記ピックアップ光学系における前記第3光に対する前記波長変換素子側の集光位置は、前記波長変換層の射出面に位置する、
ことを特徴とする請求項3、請求項7または請求項8に記載の光源装置。 - 第1波長帯の第1光を第1発光領域から射出する第1光源と、
第2波長帯の第2光を前記第1発光領域とは異なる大きさを有する第2発光領域から射出する第2光源と、
前記第1光および前記第2光が入射面に入射され、前記第1光の一部を前記第1波長帯および前記第2波長帯とは異なる第3波長帯の第3光に波長変換する波長変換層を有し、前記第1光の他の一部と前記第2光と前記第3光とを含む照明光を前記波長変換層の射出面から射出する波長変換素子と、
前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する均一化照明光学系と、
前記波長変換素子と前記均一化照明光学系との光路中に配置され、前記第2光に対する前記波長変換素子側の集光位置が前記波長変換層の射出面に位置し、前記波長変換素子から射出された前記照明光が入射する光学調整素子と、を備え、
前記波長変換層の入射面に形成される前記第2光の像は、前記波長変換層の入射面に形成される前記第1光の像より大きい、
ことを特徴とする光源装置。 - 請求項1から請求項12のうちのいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える、
ことを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021124887A JP2023019848A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 光源装置およびプロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021124887A JP2023019848A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 光源装置およびプロジェクター |
Publications (1)
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JP2023019848A true JP2023019848A (ja) | 2023-02-09 |
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ID=85160152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021124887A Pending JP2023019848A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 光源装置およびプロジェクター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023019848A (ja) |
-
2021
- 2021-07-30 JP JP2021124887A patent/JP2023019848A/ja active Pending
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