JP2023017316A - 密封装置及び圧力緩衝シール - Google Patents

密封装置及び圧力緩衝シール Download PDF

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雄太 丸山
Yuta Maruyama
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【課題】耐圧性の向上を図ることのできる密封装置及び圧力緩衝シールを提供する。【解決手段】補強環110と、補強環110に一体的に設けられ、軸20に摺動するシールリップ132を有するエラストマー材料からなるシール本体部130と、を備える密封装置本体100と、シールリップ132よりも密封対象領域側(H)で、密封装置本体100に対して嵌合により固定される圧力緩衝シール200と、を備え、圧力緩衝シール200は、密封対象領域側(H)に向かって縮径し、かつ可撓性を有する環状の金属板230を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置及び圧力緩衝シールに関する。
建機などの各種機器においては、ポンプ等に、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置が用いられている。密封装置においては、安定的に密封機能を発揮させるために、シールリップが軸に強く押し付けられて変形し過ぎないように、密封対象流体の流体圧力に対する耐圧性が要求される。
耐圧性を向上させる対策としては、シールリップの肉厚を厚くしてシールリップの変形を抑制する方法がある。この場合には、ハウジングに対する軸の偏心に対して追随し難いといった欠点がある。また、シールリップのリップを2段設けることで、耐圧性を高める技術も知られている。この場合には、密封対象領域側とは反対側の2段目のリップの潤滑不足が発生し易く摩耗が進行し易いといった欠点がある。更に、シールリップの根元を支持するバックアップリングを備える技術も知られている。このような構成を採用することで、定常圧力0.6MPa、サージ圧力2.0MPaの環境下においても安定的な密封機能を発揮させることができる。
しかしながら、例えば、定常圧力1.0MPaの環境下においても安定的な密封機能が発揮されることが求められるなど、更なる耐圧性の向上が求められつつある。
特開2003-254440号公報
本発明の目的は、耐圧性の向上を図ることのできる密封装置及び圧力緩衝シールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、
相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
補強環と、前記補強環に一体的に設けられ、前記軸に摺動するシールリップを有するエラストマー材料からなるシール本体部と、を備える密封装置本体と、
前記シールリップよりも密封対象領域側で、前記密封装置本体に対して嵌合により固定される圧力緩衝シールと、
を備え、
前記圧力緩衝シールは、密封対象領域側に向かって縮径し、かつ可撓性を有する環状の金属板を備えることを特徴とする。
本発明によれば、金属板を備える圧力緩衝シールにより密封対象領域側からの圧力が緩衝されるため、密封装置本体におけるシールリップに作用する圧力を低減することができる。そして、圧力緩衝シールに備えられる金属板は、密封対象領域側に向かって縮径し、
かつ可撓性を有する構成であるので、軸とハウジングとの偏心に対して追随することができる。
前記金属板の先端には、前記軸に摺動するエラストマー材料からなる保護リップが一体的に設けられているとよい。
これにより、圧力緩衝シールによって軸が摩耗してしまうことを抑制することができる。
前記密封装置本体は、前記シールリップの根元を支持するバックアップリングを備えるとよい。
これにより、シールリップの変形を、より一層抑制することができる。
また、本発明の圧力緩衝シールは、軸に摺動するシールリップよりも密封対象領域側に設けられる圧力緩衝シールであって、密封対象領域側に向かって縮径し、かつ可撓性を有する環状の金属板を備えることを特徴とする。
本発明によれば金属板を備える圧力緩衝シールにより密封対象領域側からの圧力が緩衝されるため、シールリップに作用する圧力を低減することができる。そして、圧力緩衝シールに備えられる金属板は、密封対象領域側に向かって縮径し、かつ可撓性を有する構成であるので、軸とハウジングとの偏心に対して追随することができる。
前記金属板の先端には、前記軸に摺動するエラストマー材料からなる保護リップが一体的に設けられているとよい。
これにより、圧力緩衝シールによって軸が摩耗してしまうことを抑制することができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、耐圧性の向上を図ることができる。
図1は本発明の実施例に係る密封装置の概略構成図である。 図2は本発明の実施例に係る密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1及び図2を参照して、本発明の実施例に係る密封装置及び圧力緩衝シールについて説明する。図1は本発明の実施例に係る密封装置の概略構成図であり、密封装置を側面から見た図において、図中上部の約半分は密封装置の中心軸線を含む面で密封装置を切断した断面を概略的に示している。図2は本発明の実施例に係る密封装置を備える密封構造の
模式的断面図であり、密封装置の中心軸線を含む面で各部材を切断した断面を概略的に示している。
<密封構造>
本実施例に係る密封構造は、相対的に回転する軸20及びハウジング30と、これらの間の環状隙間を封止する密封装置10とから構成される。密封装置10は、ハウジング30に対して固定され、軸20とハウジング30が相対的に回転する際には、密封装置10と軸20が相対的に回転する。図2中、密封装置10よりも右側が、密封対象流体が封止される密封対象領域側(H)である。また、図2中、密封装置10よりも左側は、例えば大気などに曝された大気側(L)である。
<密封装置>
密封装置10は、密封装置本体100と、密封装置本体100に対して嵌合により固定される圧力緩衝シール200とから構成される。
密封装置本体100は、金属製の補強環110と、金属製のバックアップリング120と、これら補強環110及びバックアップリング120に対して一体的に設けられるエラストマー材料(ゴムなど)からなるシール本体部130とから構成される。補強環110及びバックアップリング120をインサート部品として、インサート成形によりシール本体部130を成形することにより、シール本体部130を補強環110及びバックアップリング120に一体的に設けることができる。
補強環110は、円筒部111と、円筒部111における大気側(L)に設けられる内向きフランジ部112と、内向きフランジ部112の先端において密封対象領域側(H)に折り曲げられる折り曲げ部113とを備えている。バックアップリング120は、折り曲げ部113の外周面側に嵌るように設けられる略円筒部121と、略円筒部121の密封対象領域側(H)に設けられる内向きフランジ部122とを備えている。シール本体部130は、外周シール部131と、主として密封対象流体(油など)の漏れを抑制するためのシールリップ132と、主として大気側(L)からの異物の侵入を抑制するためのダストリップ133とを備えている。
外周シール部131は、ハウジング30の軸孔の内周面に密着した状態でハウジング30に対して圧入により固定される。シールリップ132は、補強環110における内向きフランジ部112の先端付近から密封対象領域側(H)かつ径方向内側に向かって伸び、軸20に摺動するように構成される。シールリップ132の外周面側には、シールリップ132を径方向内側に押圧して、リップ先端を軸20に押し当てるためのガータスプリング140が設けられている。また、シールリップ132の根元は、バックアップリング120により支持されている。ダストリップ133は、補強環110における内向きフランジ部112の先端付近から大気側(L)かつ径方向内側に向かって伸び、軸20に摺動するように構成される。
圧力緩衝シール200は、金属製の内側固定環210と、金属製の外側固定環220と、これら内側固定環210と外側固定環220によって固定される環状の金属板230とを備えている。内側固定環210は、円筒部211と、円筒部211の密封対象領域側(H)に設けられる内向きフランジ部212と、内向きフランジ部212の先端に設けられ密封対象領域側(H)に向かって縮径する縮径部213とを備えている。外側固定環220は、円筒部221と、円筒部221の両端にそれぞれ設けられる第1内向きフランジ部222及び第2内向きフランジ部223と、第2内向きフランジ部223の先端に設けられ密封対象領域側(H)に向かって縮径する縮径部224とを備えている。内側固定環210は、円筒部211が第1内向きフランジ部222と第2内向きフランジ部223によ
って挟み込まれた状態で、外側固定環220に固定される。
金属板230は、密封対象領域側(H)に向かって縮径し、かつ可撓性を有するように構成されている。この金属板230は、径方向の外側の部分が、内側固定環210の縮径部213と外側固定環220の縮径部224によって挟み込まれることで、これら内側固定環210と外側固定環220に固定されている。また、金属板230の先端(径方向内側の先端)には、軸20に摺動するエラストマー材料(ゴムなど)からなる保護リップ231が一体的に設けられている。
以上のように構成される圧力緩衝シール200は、密封装置本体100におけるシール本体部130のうち、補強環110の円筒部111の内側の部分に嵌合により固定される。これにより、密封装置本体100と圧力緩衝シール200とを備える密封装置10を一つの部品として取り扱うことが可能となる。
<本実施例に係る密封装置及び圧力緩衝シールの優れた点>
本実施例によれば、金属板230を備える圧力緩衝シール200により密封対象領域側(H)からの圧力が緩衝されるため、密封装置本体100におけるシールリップ132に作用する圧力を低減することができる。従って、密封対象領域側(H)の圧力が高くなる環境下であっても、シールリップ132の変形を抑制し、安定的に密封機能を発揮させることができるため、耐圧性を向上させることができる。
そして、圧力緩衝シール200に備えられる金属板230は、密封対象領域側(H)に向かって縮径し、かつ可撓性を有する構成であるので、軸20とハウジング30との偏心に対して追随することができる。従って、軸20とハウジング30とが偏心する使用環境下であっても、圧力を緩衝する機能を安定的に発揮させることができる。
また、金属板230の先端には、軸20に摺動するエラストマー材料からなる保護リップ231が一体的に設けられている。これにより、圧力緩衝シール200によって軸20が摩耗してしまうことを抑制することができる。
更に、密封装置本体100は、シールリップ132の根元を支持するバックアップリング120を備えている。これにより、シールリップ132の変形を、より一層抑制することができる。従って、より一層耐圧性を高めることができる。
(その他)
上記実施例においては、圧力緩衝シール200が、密封装置本体100に対して嵌合により固定され、密封装置本体100と圧力緩衝シール200とを備える密封装置10を一つの部品として取り扱うことができる場合の構成を示した。しかしながら、密封装置本体100と圧力緩衝シール200とを固定させずに、これらを別々にハウジング30に固定させる構成を採用することもできる。この場合には、圧力緩衝シール200における外側固定環220の外周面側に、密封装置本体100と同様に、エラストマー材料からなる外周シール部を設けて、外周シール部をハウジング30の軸孔に嵌合させる構成を採用することもできる。
10 密封装置
20 軸
30 ハウジング
100 密封装置本体
110 補強環
111 円筒部
112 内向きフランジ部
113 折り曲げ部
120 バックアップリング
121 円筒部
122 内向きフランジ部
130 シール本体部
131 外周シール部
132 シールリップ
133 ダストリップ
140 ガータスプリング
200 圧力緩衝シール
210 内側固定環
211 円筒部
212 内向きフランジ部
213 縮径部
220 外側固定環
221 円筒部
222 第1内向きフランジ部
223 第2内向きフランジ部
224 縮径部
230 金属板
231 保護リップ

Claims (5)

  1. 相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
    補強環と、前記補強環に一体的に設けられ、前記軸に摺動するシールリップを有するエラストマー材料からなるシール本体部と、を備える密封装置本体と、
    前記シールリップよりも密封対象領域側で、前記密封装置本体に対して嵌合により固定される圧力緩衝シールと、
    を備え、
    前記圧力緩衝シールは、密封対象領域側に向かって縮径し、かつ可撓性を有する環状の金属板を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記金属板の先端には、前記軸に摺動するエラストマー材料からなる保護リップが一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記密封装置本体は、前記シールリップの根元を支持するバックアップリングを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 軸に摺動するシールリップよりも密封対象領域側に設けられる圧力緩衝シールであって、
    密封対象領域側に向かって縮径し、かつ可撓性を有する環状の金属板を備えることを特徴とする圧力緩衝シール。
  5. 前記金属板の先端には、前記軸に摺動するエラストマー材料からなる保護リップが一体的に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の圧力緩衝シール。
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