JP2023017240A - 車両駆動装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023017240000001
【課題】ベアリング支持部を備える支持部材の油路に管状部材の油路を連通させる構成において、ケースに対する支持部材の組み付け性を高める。
【解決手段】回転電機を含む車両駆動装置の製造方法であって、周壁部に軸方向の第1油路を有するケース内に、回転電機を配置する工程と、第2油路を有する管状部材を、第2油路が第1油路に接続されるように周壁部に組み付ける工程と、第3油路を形成する支持部材をケース内に組み付けることで、支持部材により回転電機のロータをベアリングを介して回転可能に支持させつつ、支持部材と管状部材との接続により第1油路に第2油路を介して第3油路を連通させる工程とを含む、製造方法が開示される。
【選択図】図8

Description

本開示は、車両駆動装置の製造方法に関する。
ケースとの締結用の径方向突出部を有するステータを備え、軸方向に視て径方向突出部の近傍位置にパイプのような管状部材を延在させ、管状部材の油路を利用して、コイルエンド部を冷却する技術が知られている。
特開2009-17700号公報
ところで、ロータを回転可能に支持するベアリング用のベアリング支持部を備える支持部材の油路に、管状部材の油路を連通させる構成では、ケースに対する支持部材の組み付けの際の位置決め箇所が、管状部材に起因して多くなり、組み付け性が悪化しやすい。
そこで、1つの側面では、本開示は、ベアリング支持部を備える支持部材の油路に管状部材の油路を連通させる構成において、ケースに対する支持部材の組み付け性を高めることを目的とする。
1つの側面では、回転電機を含む車両駆動装置の製造方法であって、
周壁部に軸方向の第1油路を有するケース内に、前記回転電機を配置する工程と、
第2油路を有する管状部材を、前記第2油路が前記第1油路に接続されるように前記周壁部に組み付ける工程と、
第3油路を形成する支持部材を前記ケース内に組み付けることで、前記支持部材により前記回転電機のロータをベアリングを介して回転可能に支持させつつ、前記支持部材と前記管状部材との接続により前記第1油路に前記第2油路を介して前記第3油路を連通させる工程とを含む、製造方法が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、ベアリング支持部を備える支持部材の油路に管状部材の油路を連通させる構成において、ケースに対する支持部材の組み付け性を高めることが可能となる。
実施例1による車両駆動装置の一例を示す概略的な断面図である。 実施例1による管状部材及びリテーナの一部を示す斜視図である。 実施例1による図2に示す管状部材及びリテーナにより実現される油路構造の断面図である。 油路形成部材の油孔によるコイルエンド部の冷却態様の説明図である。 モータケースに対するリテーナの組み付け性の説明図である。 実施例1に係る製造方法における各工程の説明図(その1)である。 実施例1に係る製造方法における各工程の説明図(その2)である。 実施例1に係る製造方法における各工程の説明図(その3)である。 実施例2による車両駆動装置の一例を示す概略的な断面図である。 実施例2による管状部材及びリテーナの一部を示す斜視図である。 実施例2による図2に示す管状部材及びリテーナにより実現される油路構造の断面図である。 実施例2に係る製造方法における各工程の説明図(その1)である。 実施例2に係る製造方法における各工程の説明図(その2)である。 実施例2に係る製造方法における各工程の説明図(その3)である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
[実施例1]
図1は、本実施例(実施例1)による車両駆動装置100の一例を示す概略的な断面図である。図1には、X方向と、X方向に沿ったX1側とX2側が定義されている。X方向は、中心軸A1の方向に平行である。また、図1には、Z方向と、Z方向に沿ったZ1側とZ2側が定義されている。Z方向は中心軸A1に垂直な方向であり、上下方向に対応する。ここでは、Z1側を上側とし、Z2側を下側とする。ただし、Z方向は、重力方向に厳密に平行である必要はなく、重力方向に対して若干傾斜する方向であってもよい。なお、以下の説明において、径方向や周方向、軸方向といった用語は、中心軸A1を基準とする。ただし、軸方向は、X方向と同義であり、中心軸A1上の方向のみならず、中心軸A1の方向に平行な方向を含む概念である。
車両駆動装置100は、車両に搭載される。車両駆動装置100は、動力を発生し、動力を車輪に伝達して、車両を駆動する。なお、車両駆動装置100が搭載される車両の種類等は、任意であり、電気自動車やハイブリッド車等の他、建設機械等を含んでもよい。
車両駆動装置100は、回転電機1を含む。回転電機1は、モータとして機能してもよいし、ジェネレーターとして機能してもよいし、その双方として機能してもよい。また、車両駆動装置100は、回転電機1に加えて、1つ以上の更なる回転電機を含んでもよい。
回転電機1は、図1に示すように、ケース2内に、ロータ310及びステータ320を有する。回転電機1は、ケース2に軸方向のボルト90等により固定されてよい。
ケース2は、例えばアルミ等により形成されてよい。ケース2は、鋳造等により形成できる。
ケース2は、モータケース250と、クラッチケース252とを含む。モータケース250とクラッチケース252とは、軸方向に合わせられ、互いに対して軸方向のボルト91等により固定されてよい。なお、ケース2は、3つ以上のピースにより形成されてもよい。
モータケース250は、回転電機1を収容するモータ収容空間SP1を形成する。なお、モータ収容空間SP1には、回転電機1以外の構成要素が収容されてもよい。
モータケース250は、回転電機1の径方向外側に周壁部2501を有する。周壁部2501は、ステータコア321の径方向の変位を拘束する態様で、ステータコア321を支持する機能(以下、「ステータ支持機能」とも称する)を有する。この場合、周壁部2501は、ステータコア321に対して、径方向のわずかな隙間を介して、径方向に対向する。
周壁部2501は、好ましくは、車両駆動装置100の重量低減の観点から、上述したステータ支持機能を適切に確保できる範囲で、回転電機1まわりの必要最小限の周方向範囲に設けられる。従って、周壁部2501は、回転電機1を略全周にわたって囲繞してもよいが、好ましくは、一部の周方向区間に対してのみ設けられる。図1に示す例では、周壁部2501は、回転電機1の上側(Z1側)で、周方向に延在している。
周壁部2501には、後述する第1油路51が形成される。換言すると、周壁部2501は、ステータ支持機能を有するとともに、油路を供する機能も有する。周壁部2501は、後述する第1油路51が形成される周方向範囲において、径方向内側への段差面25010(X方向を法線とする段差面25010)を有する。
周壁部2501は、好ましくは、車両駆動装置100の重量低減の観点から、上述したステータ支持機能を適切に確保できる範囲で、比較的狭い軸方向範囲に設けられる。図1に示す例では、周壁部2501は、ステータコア321の軸方向全長にわたって延在せず、X方向X2側の端面である段差面25010は、ステータコア321のX方向X2側(軸方向第1側の一例)の端面3211よりもX方向X1側に位置する。
クラッチケース252は、図1に模式的に示すように、クラッチ7を収容するクラッチ収容空間SP2を形成する。クラッチ7は、車輪と回転電機1との間の動力伝達経路に配置される。図1では、クラッチ7と回転電機1との間の動力伝達に係る接続の図示は省略されている。なお、クラッチ収容空間SP2には、クラッチ7以外の構成要素が収容されてもよい。また、クラッチケース252は、モータ収容空間SP1の一部を形成してもよい。なお、他の実施例では、クラッチ収容空間SP2には、クラッチ7に代えて又は加えて、他の駆動力伝達機構が配置されてもよい。
本実施例では、回転電機1の配置されるモータ収容空間SP1と、クラッチ7が配置されるクラッチ収容空間SP2とは、互いに連通する。すなわち、ケース2は、全体として、外部に油が実質的に漏れない油密な空間を形成するが、モータ収容空間SP1とクラッチ収容空間SP2は、それぞれ独立した油密空間ではない。従って、後述するリテーナ60は、モータ収容空間SP1とクラッチ収容空間SP2とを軸方向に仕切る態様で配置されるが、リテーナ60は、これらのモータ収容空間SP1とクラッチ収容空間SP2を、互いに対して油密に仕切るものではない(すなわち、後述するリテーナ60は、モータ収容空間SP1とクラッチ収容空間SP2とを隙間を介して連通させる)。
ロータ310は、ロータコア312と、ロータシャフト314とを備える。
ロータコア312は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなってよい。ロータコア312の内部には、永久磁石(図示せず)が埋め込まれてよい。あるいは、永久磁石(図示せず)は、ロータコア312の外周面に取り付けられてもよい。なお、永久磁石(図示せず)の配列等は任意である。ロータコア312は、ロータシャフト314の外周面に固定され、ロータシャフト314と一体となって回転する。
ロータシャフト314は、回転電機1の回転軸である中心軸A1を画成する。ロータシャフト314は、ロータコア312が固定される部分よりもX方向X2側において、リテーナ60にベアリング242を介して回転可能に支持される。なお、リテーナ60は、後述するようにケース2に固定される。ロータシャフト314は、回転電機1の軸方向他端側(X方向X1側)において、ベアリング241を介してケース2に回転可能に支持される。このようにして、ロータシャフト314が軸方向両端で回転可能にケース2に支持されてよい。
ロータシャフト314は、例えば中空管の形態であり、中空内部314Aを有する。中空内部314Aは、ロータシャフト314の軸方向の全長にわたり延在してよい。ロータシャフト314の中空内部314Aは、軸心油路として機能してもよい。
ステータ320は、ステータコア321と、ステータコイル322とを備える。
ステータコア321は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなってよい。ステータコア321の内周部には、径方向内側に突出するティース(図示せず)が放射状に形成される。
ステータコイル322は、例えば断面平角状又は断面円形状の導体に絶縁被膜が付与された形態であってよい。ステータコイル322は、ステータコア321のティース(図示せず)まわりに巻装される。なお、ステータコイル322は、例えば、1つ以上の並列関係で、Y結線で電気的に接続されてもよいし、Δ結線で電気的に接続されてもよい。
ステータコイル322は、ステータコア321のスロットから軸方向外側に突出する部分であるコイルエンド部322A、322Bを有する。コイルエンド部322Aは、X方向X1側に位置し、コイルエンド部322Bは、X方向X2側に位置する。
本実施例では、モータケース250内に、管状部材40が設けられる。管状部材40は、例えば中空のパイプの形態であり、内部が後述する第2油路52を形成する。管状部材40は、直線上の形態であってよく、軸方向に延在する。具体的には、図1に示すように、管状部材40は、径方向でモータケース250と回転電機1(ステータ320)との間において軸方向に延在する。
管状部材40は、X方向X1側の端部がモータケース250の周壁部2501に接続され、X方向X2側の端部が、後述するリテーナ60に接続される。
また、本実施例では、回転電機1のX方向X2側には、リテーナ60が設けられる。リテーナ60は、軸方向に視て円環状の形態であってよい。
リテーナ60は、ロータ310を回転可能に支持するベアリング支持部61を備える。ベアリング支持部61は、ベアリング242のアウターレースの径方向外側に圧入等されてもよい。ベアリング支持部61は、ベアリング242からのスラスト荷重を受けるように、ベアリング242のアウターレースのX2側に、径方向内側に突出する部位611を有してよい。
リテーナ60は、ケース2内に配置される。ケース2内とは、ケース2により油密に形成された空間内を意味する。従って、本実施例では、リテーナ60は、その全体が油密空間内に配置される。リテーナ60は、ケース2に支持される。例えば、リテーナ60は、モータケース250に、軸方向のボルト92により固定される。なお、軸方向のボルト92は、図1には1つだけ概略的に図示されているが、複数設けられてよい。これは、他のボルト(例えばボルト90等)も同様である。
次に、図1の参照を継続しつつ、本実施例における油路構造50に関連した各種構成について説明する。
油路構造50は、主に、回転電機1を冷却するための油が通る流路を形成する。なお、油路構造50を通る油は、車両駆動装置100における他の構成要素(例えばクラッチ7や他の図示しないギヤ)等の潤滑や冷却に共通に利用されてもよい。油路構造50を通る油は、電動式又は機械式のオイルポンプ(図示せず)から吐出される油であってよい。
本実施例による油路構造50は、第1油路51と、第2油路52と、第3油路53とを含む。
第1油路51は、モータケース250に形成される。具体的には、周壁部2501に第1油路51が形成される。第1油路51は、X方向X2側の端部が周壁部2501の段差面25010で軸方向に開口する態様で形成されてよい。
第1油路51は、軸方向に延在する。第1油路51は、X方向X1側の端部が他のケース内油路(図示せず)に接続される。他のケース内油路は、例えば周方向に延在し、オイルポンプ(図示せず)からの油供給路の上流側に接続されてもよい。第1油路51は、X2側端部が、周壁部2501の段差面25010で軸方向に開口する。第1油路51のX方向X2側の端部は、管状部材40の第2油路52に接続される。
第2油路52は、上述した管状部材40に形成される。すなわち、第2油路52は、管状部材40の中空部により実現される。
第3油路53は、リテーナ60により形成される。リテーナ60は、上述したように、ケース2に支持される部材であり、ロータ310のX方向X2側の端部をベアリング242を介して回転可能に支持する機能を有する。
図2は、リテーナ60の一部を示す斜視図である。図2には、リテーナ60に接続される管状部材40についても併せて図示されている。図3は、図2に示す管状部材40及びリテーナ60により実現される油路構造50の断面図である。図4は、油路形成部材610の油孔5311、5321によるコイルエンド部322Bの冷却態様の説明図であり、油路形成部材610とコイルエンド部322Bとを含む部分を示す斜視図である。図4には、リテーナ60の本体部材600の図示等が省略されている。
図2に示す例では、リテーナ60は、本体部材600と、油路形成部材610とを含んでなる。すなわち、図2に示す例では、リテーナ60は、2ピースからなる。ただし、他の実施例では、リテーナ60は、1ピースにより形成されてもよいし、3ピースにより形成されてもよい。
本体部材600は、軸方向に視て円環状の形態であり、ベアリング支持部61(図1参照、図2には図示されず)を備える。本体部材600には、図3に示すように、軸方向に交差する方向(図3では、軸方向に垂直な方向)に延在する接続油路部534(図3参照)が形成されてよい。接続油路部534は、第3油路53の一部を形成する。
油路形成部材610は、図2に示すように、ボルト94により本体部材600に固定される。
本実施例では、油路形成部材610は、ベース部6100と、軸方向に延在する第1管状部位6101と、軸方向に延在する第2管状部位6102とを含む。
ベース部6100は、本体部材600に軸方向に当接する表面(X方向X2側の表面)を有し、上述したボルト94による締結部を供する。また、ベース部6100は、図3に示すように、後述する第1管状部位6101及び第2管状部位6102のそれぞれにより形成される第1軸方向油路部531及び第2軸方向油路部532のそれぞれのX方向X2側の端部を形成してよい。
第1管状部位6101は、第1軸方向油路部531を有する。第1軸方向油路部531は、第3油路53の一部を形成し、X方向両側で開口する。すなわち、第1軸方向油路部531は、油路形成部材610を軸方向に貫通する。第1軸方向油路部531は、X方向X1側において管状部材40の第2油路52に接続され、X方向X2側において接続油路部534に接続される。
第1管状部位6101は、ベース部6100のX方向X1側から片持ち構造でX方向に延在し、X方向X1側の端部が管状部材40に接続される。図2及び図3に示す例では、第1管状部位6101におけるX方向X1側の端部に、管状部材40のX方向X2側の端部が挿入されている。なお、第1管状部位6101及び管状部材40との間の接続部には、油の漏れを防止するシール部材(例えばOリング)が設けられてよい。
第1軸方向油路部531は、油孔5311(図2参照)を介して、モータ収容空間SP1に連通する。油孔5311は、コイルエンド部322Bに径方向で対向する。図4には、油孔5311から吐出される油がハッチング範囲R1で模式的に示されている。油孔5311から吐出される油は、コイルエンド部322Bに当たり、コイルエンド部322Bを伝って下方へと流れることで、コイルエンド部322Bを冷却できる。
第2管状部位6102は、第2軸方向油路部532を有する。第2軸方向油路部532は、第3油路53の一部を形成する。第2軸方向油路部532は、X方向X2側で開口し、上述した接続油路部534に接続される。第2軸方向油路部532は、X方向X1側の軸方向端面が閉塞される。
第2管状部位6102は、ベース部6100のX方向X1側から片持ち構造でX方向に延在し、X方向X1側の端部は、閉塞された自由端である。図2及び図3に示す例では、第2管状部位6102は、軸方向の長さが第1管状部位6101よりも短いが、長くてもよいし、同じであってもよい。
第2軸方向油路部532は、油孔5321(図2参照)を介して、モータ収容空間SP1に連通する。油孔5321は、コイルエンド部322Bに径方向で対向する。なお、油孔5321は、第2管状部位6102のX方向X2側寄りの部分に形成されてよい。図4には、油孔5321から吐出される油がハッチング範囲R2で模式的に示されている。油孔5321から吐出される油は、コイルエンド部322Bに当たり、コイルエンド部322Bを伝って下方へと流れることで、コイルエンド部322Bを冷却できる。
なお、本実施例では、図2及び図4に示すように、第1管状部位6101及び第2管状部位6102は、周方向に離間して配置されている。これにより、周方向に離間した位置でコイルエンド部322Bに油孔5311、5321から油を当てることができるので、比較的広い周方向範囲のコイルエンド部322Bを効率的に冷却できる。
ここで、本実施例による油路構造50における油の流れを概説する。
オイルポンプ(図示せず)から吐出された油は、第1油路51に至り、第1油路51内をX方向X1側から軸方向にX方向X2側へと流れる。そして、油は、第2油路52を介して第3油路53に至る。第3油路53に至った油は、一部が第1軸方向油路部531における油孔5311を介して、上述したようにコイルエンド部322Bへと吐出される。また、第3油路53に至った油は、残りの部分が接続油路部534を介して第2軸方向油路部532に至る。第2軸方向油路部532に至った油は、油孔5321を介して、上述したようにコイルエンド部322Bへと吐出される。このようにして、コイルエンド部322Bに供された油は、重力により下方に溜まり、再びオイルポンプ(図示せず)に吸引されて循環する。なお、このようなオイルポンプを含む油の循環路には、オイルクーラが設けられてもよい。
なお、ここでは、X方向X2側のコイルエンド部322Bへの油の供給についてのみ説明しているが、X方向X1側のコイルエンド部322Aに対しても同様に油が供給されてもよい。例えば、第1油路51やそれに連通するケース内油路(図示せず)には、X方向X1側のコイルエンド部322Aに径方向に対向する油孔が形成されてもよい。
ところで、本実施例のように、ベアリング支持部61を備えるリテーナ60がケース2に支持される構成においては、リテーナ60の組み付け性やスペースの制約等に起因して、ステータ320まわりに油路構造を成立させることが難しい。
特に、本実施例では、モータ収容空間SP1にはクラッチ収容空間SP2が軸方向に隣接して配置されており、これらを仕切るリテーナ60は、通常的なモータカバー(外部とモータ収容空間SP1を仕切るモータカバー)とは異なり、油密な態様でモータケース250に結合される構成ではない。このため、通常的なモータカバーで可能となる油路構造(例えばモータカバーに形成した油路を含む油路構造)を実現することが難しい。例えば、リテーナ60の第3油路53をモータケース250のケース内油路(例えば第1油路51のようなケース内油路)に直接的に接続させることが、レイアウト上、難しい場合がある。
この点、本実施例によれば、管状部材40(第2油路52)を介して、リテーナ60の第3油路53をモータケース250の第1油路51に連通させることができる。管状部材40は、レイアウトの自由度が比較的高く、比較的小さいスペースにおいても配置可能である。これにより、管状部材40(第2油路52)を介して、リテーナ60側の第3油路53によりコイルエンド部322Bを冷却できる。このようにして、かかるリテーナ60を有する構成においても、ステータ320まわりに、比較的高い冷却性能の油路構造50を成立させることができる。
このようにして、本実施例によれば、ベアリング支持部61を備えるリテーナ60がモータケース250に支持される構成において、ステータ320まわりの油路構造50を成立させることが可能となる。
なお、上述した実施例では、リテーナ60は、2つの軸方向油路(第1軸方向油路部531及び第2軸方向油路部532)を有するが、3つ以上の軸方向油路部を有してもよいし、第1軸方向油路部531のみを有してもよい。また、第1軸方向油路部531及び第2軸方向油路部532に油孔5311、5321が設けられるが、油孔5311が省略されてもよい。また、リテーナ60に形成される油孔5311に加えて又は代えて、管状部材40に、コイルエンド部322Bに径方向に対向する油孔が形成されてもよい。
次に、図5以降を参照して、本実施例による車両駆動装置100の組み付け方法(製造方法)について説明する。
図5は、モータケース250に対するリテーナ60の組み付け性の説明図であり、モータケース250及びリテーナ60をX方向X2側から視た平面図である。図5には、内部が分かるように、クラッチケース252及びクラッチ7(クラッチ収容空間SP2内の収容物)の図示が省略されている。
本実施例では、リテーナ60は、例えば、図5に示すように、モータケース250側の位置決めピン用の孔(図示せず)に対する2つの位置決めピン98による位置決めと、ベアリング支持部61のベアリング242に対する位置決めとを伴って、モータケース250に対して組み付けられる。
図6から図8は、モータケース250にリテーナ60を組み付けるまでの製造方法の説明図である。図6から図8は、前出の図1と同様の概略的な断面図で、本製造方法における各工程の説明図である。なお、図6から図8を参照して以下で説明する本製造方法は、モータケース250にクラッチケース252を結合する前に実行される。
本製造方法は、モータケース250内に、回転電機1を配置する工程を含む。図6には、本工程の終了後の状態が模式的に示されている。なお、本工程において、回転電機1は、モータケース250にボルト90により固定されてよい。
ついで、本製造方法は、管状部材40を、第2油路52が第1油路51に接続されるようにモータケース250内に組み付ける工程を含む。具体的には、管状部材40は、周壁部2501の段差面25010における開口部25012(第1油路51のX方向X2側の開口部25012)から、第1油路51内に差し込まれる。図7には、本工程の終了後の状態が模式的に示されている。なお、周壁部2501及び管状部材40との間の接続部には、油の漏れを防止するシール部材(例えばOリング)が設けられてよい。この場合、本工程の終了後の管状部材40は、シール部材の弾性に起因して、ある程度の自由度で、周壁部2501に対して変位できる。
ついで、本製造方法は、リテーナ60をモータケース250内に組み付けることで、リテーナ60によりロータ310をベアリング242を介して回転可能に支持しつつ、第1油路51に第2油路52を介してリテーナ60の第3油路53を連通させる。図8には、本工程の終了後の状態が模式的に示されている。なお、本実施例のリテーナ60のように、リテーナ60が2ピース以上の部材からなる場合は、リテーナ60はサブアセンブリされた状態で組み付けられる。本実施例では、リテーナ60は、上述した本体部材600と油路形成部材610とが一体化したサブアセンブリ状態で、モータケース250に組み付けられる。これにより、本体部材600と油路形成部材610とを別々に組み付ける場合に比べて組み付けが容易となる。この際、図5を参照して上述したように、各種位置決めを行いつつ、リテーナ60をモータケース250に比較的容易に組み付けることができる。
ところで、本製造方法によれば、リテーナ60をモータケース250内に組み付ける前に、管状部材40をモータケース250に組み付けることができるので、リテーナ60をモータケース250内に組み付ける際の組み付け性が向上する。
具体的には、例えば管状部材40をリテーナ60に組み付けてから、リテーナ60と管状部材40のサブアセンブリを、モータケース250内に組み付ける場合、図5を参照して上述した各種位置決めに加えて、管状部材40を周壁部2501の第1油路51に接続するための位置決めが必要となる。このような位置決めが追加されると、リテーナ60をモータケース250内に組み付ける際の組み付け性が低下する。
特に、本実施例では、周壁部2501のX方向X2側の端面である段差面25010がステータコア321のX方向X2側の端面3211よりも有意にX方向X1側に位置する。すなわち、管状部材40の組み付け方向から視て、周壁部2501の段差面25010が比較的遠くに位置する。従って、本製造方法とは異なり、管状部材40をリテーナ60に組み付けてから、リテーナ60と管状部材40のサブアセンブリを、モータケース250内に組み付けるような比較例の場合、サブアセンブリの組み付けの際に、管状部材40のX方向X1側の端部を、周壁部2501の段差面25010における開口部25012に、位置合わせすることは難しくなる。
これに対して、本製造方法によれば、上述したように、管状部材40をモータケース250の周壁部2501に組み付けてから、リテーナ60をモータケース250に組み付けるので、上述した比較例の場合の不都合(すなわち、リテーナ60と管状部材40のサブアセンブリを組み付ける場合の上述した不都合)を防止できる。なお、本製造方法によれば、リテーナ60をモータケース250に組み付ける際に、管状部材40のX方向X2側の端部にリテーナ60(第1管状部位6101のX方向X1側の端部)を位置合わせする必要があるが、管状部材40のX方向X2側の端部は、周壁部2501の段差面25010とは対照的に、管状部材40の組み付け方向から視て比較的近くに位置する。また、上述したように、管状部材40は、シール部材により周壁部2501に対して変位可能であるので、管状部材40のX方向X2側の端部を、リテーナ60の第1管状部位6101のX方向X1側の端部に位置合わせすることは比較的容易である。
このようにして、本実施例によれば、第1油路51を有する周壁部2501の軸方向の長さの低減(及びそれに伴う周壁部2501の重量低減)を図りつつ、比較的良好な組み付け性を実現できる。
[実施例2]
次に、図9以降を参照して、実施例2による車両駆動装置100Aについて説明する。以下では、上述した実施例と同様であってよい構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する場合がある。
図9は、本実施例(実施例2)による車両駆動装置100Aは、上述した実施例1による車両駆動装置100に対して、管状部材40及びリテーナ60が、管状部材40A及びリテーナ60Aでそれぞれ置換された点が異なる。
本実施例による管状部材40Aは、上述した実施例1による管状部材40に対して、リテーナ60A側の接続態様が異なる。また、それに伴い、本実施例によるリテーナ60Aは、上述した実施例1によるリテーナ60に対して、管状部材40A側の接続態様が異なる。具体的には、管状部材40Aは、リテーナ60Aを軸方向に貫通するように態様で、リテーナ60Aに接続される。以下では、このような上述した実施例1と異なる構成を中心に説明する。
図10は、リテーナ60Aの一部を示す斜視図である。図10には、リテーナ60Aに接続される管状部材40Aについても併せて図示されている。図11は、図10に示す管状部材40A及びリテーナ60Aにより実現される油路構造50Aの断面図である。図11には、リテーナ60Aの本体部材600Aの図示は省略されている。
図10に示す例では、リテーナ60Aは、本体部材600Aと、油路形成部材610Aとを含んでなる。すなわち、図10に示す例では、リテーナ60Aは、2ピースからなる。ただし、他の実施例では、リテーナ60Aは、1ピースにより形成されてもよいし、3ピースにより形成されてもよい。油路形成部材610Aは、ベース部6100Aと、軸方向に延在する第1管状部位6101Aと、軸方向に延在する第2管状部位6102Aとを含む。
本実施例では、リテーナ60Aは、第3油路53Aを有し、第3油路53Aは、第1軸方向油路部531A、第2軸方向油路部532A、及び接続油路部534Aを含む。第1軸方向油路部531A、第2軸方向油路部532A、及び接続油路部534Aは、油路形成部材610Aに形成されるが、上述した実施例1と同様に、一部(例えば接続油路部534A)が本体部材600Aに形成されてもよい。
本実施例では、油路形成部材610Aの第1管状部位6101Aは、管状部材40Aが挿通される中空部6104Aを有する。中空部6104Aは、第1軸方向油路部531Aを形成する。換言すると、中空部6104Aのうちの、管状部材40Aの小径部42A(図11参照)まわりの空間が、第1軸方向油路部531Aを形成する。
本実施例では、管状部材40Aは、第2油路52Aを有する。管状部材40Aは、図11に示すように、X方向X2側が軸方向に閉塞されている点で、上述した実施例1による管状部材40と異なる。また、管状部材40Aは、図11に示すように、X方向X2側の部位42が中空部6104A内に位置する態様でリテーナ60Aに接続されるとともに、X方向X1側の端部が周壁部2501に接続される。なお、管状部材40AのX方向X1側の端部と周壁部2501との間の接続態様は、上述した実施例1による管状部材40のX方向X1側の端部と周壁部2501との間の接続態様と同様であってよい。
管状部材40Aは、図11に示すように、中空部6104A内に位置する部位42が、小径部42Aを有する。また、部位42は、小径部42Aの軸方向両側にシール部42Bを有する。小径部42Aは、中空部6104Aの内径よりもわずかに小さい外径を有し、シール部42Bは、中空部6104Aの内径と略同じ外径を有する。シール部42Bは、第1軸方向油路部531Aの軸方向両側における油の漏れを防止する機能を有する。シール部42Bには、シール部材(例えばOリング)が設けられてもよい。
管状部材40Aは、小径部42Aにおいて、径方向の貫通孔45を有する。第2油路52Aは、貫通孔45を介して第3油路53Aに連通する。貫通孔45は、小径部42Aにおける軸方向の複数の箇所に設けられてよい。
本実施例においても、第1軸方向油路部531Aは、コイルエンド部322Bに径方向に対向する油孔5311を有し、第2軸方向油路部532Aは、コイルエンド部322Bに径方向に対向する油孔5321を有する。
このようにして、本実施例においても、周壁部2501の第1油路51は、第2油路52Aを介して、第3油路53Aに連通する。
本実施例による油路構造50Aにおける油の流れは、上述した実施例1と実質的に同様である。具体的には、オイルポンプ(図示せず)から吐出された油は、第1油路51のX方向X1側から軸方向にX方向X2側へと流れる。そして、油は、第2油路52Aを介して第3油路53Aに至る。第3油路53Aに至った油は、一部が第1軸方向油路部531Aにおける油孔5311を介して、上述したようにコイルエンド部322Bへと吐出される。また、第3油路53Aに至った油は、残りの部分が接続油路部534Aを介して第2軸方向油路部532Aに至る。第2軸方向油路部532Aに至った油は、油孔5321を介して、上述したようにコイルエンド部322Bへと吐出される。このようにして、コイルエンド部322Bに供された油は、重力により下方に溜まり、再びオイルポンプ(図示せず)に吸引されて循環する。
本実施例によっても、管状部材40A(第2油路52A)を介して、リテーナ60Aの第3油路53Aをモータケース250の第1油路51に連通させることができる。管状部材40Aは、レイアウトの自由度が比較的高く、比較的小さいスペースにおいても配置可能である。これにより、管状部材40A(第2油路52A)を介して、リテーナ60A側の第3油路53Aによりコイルエンド部322Bを冷却できる。このようにして、かかるリテーナ60Aを有する構成においても、ステータ320まわりに、比較的高い冷却性能の油路構造50Aを成立させることができる。すなわち、本実施例によっても、ベアリング支持部61を備えるリテーナ60Aがモータケース250に支持される構成において、ステータ320まわりの油路構造50Aを成立させることが可能となる。
次に、図12以降を参照して、本実施例による車両駆動装置100Aの組み付け方法(製造方法)について説明する。
図12から図14は、モータケース250にリテーナ60Aを組み付けるまでの製造方法の説明図である。図12から図14は、前出の図9と同様の概略的な断面図で、本製造方法における各工程の説明図である。なお、図12から図14を参照して以下で説明する本製造方法は、モータケース250にクラッチケース252を結合する前に実行される。
本製造方法は、モータケース250内に、回転電機1を配置する工程を含む。図12には、本工程の終了後の状態が模式的に示されている。なお、本工程において、回転電機1は、モータケース250にボルト90により固定されてよい。
ついで、本製造方法は、リテーナ60Aによりロータ310をベアリング242を介して回転可能に支持するように、リテーナ60Aをモータケース250内に組み付ける工程を含む。図13には、本工程の終了後の状態が模式的に示されている。なお、本実施例のリテーナ60Aのように、リテーナ60Aが2ピース以上の部材からなる場合は、リテーナ60Aはサブアセンブリされた状態で組み付けられる。本実施例では、リテーナ60Aは、上述した本体部材600Aと油路形成部材610Aとが一体化したサブアセンブリ状態で、モータケース250に組み付けられる。これにより、本体部材600Aと油路形成部材610Aとを別々に組み付ける場合に比べて組み付けが容易となる。
ついで、本製造方法は、第2油路52Aを有する管状部材40Aを、リテーナ60Aの中空部6104Aに、組付け完了位置の手前まで挿入する第1挿入工程を含む。なお、第1挿入工程におけるリテーナ60Aの挿入方向は、X方向に沿ってX2側からX1側に向かう方向である。図14には、第1挿入工程の終了後の状態が模式的に示されている。組み付け完了位置とは、第2油路52Aが第1油路51に接続される位置に対応する。
ついで、本製造方法は、第2油路52Aを有する管状部材40Aを、組付け完了位置まで、中空部6104Aに挿入された管状部材40Aを挿入方向(X方向に沿ってX2側からX1側に向かう方向)へ更に押し込むことで、管状部材40Aをモータケース250内に組み付ける第2挿入工程を含む。これにより、管状部材40A及びリテーナ60Aの組み付けが完了する。なお、第2挿入工程は、上述した第1挿入工程に連続する態様で実行されてよい。
本製造方法によれば、リテーナ60Aをモータケース250内に組み付けた後に、管状部材40Aをモータケース250に組み付けることができるので、リテーナ60Aをモータケース250内に組み付ける際の組み付け性が向上する。
特に、本製造方法によれば、リテーナ60Aをモータケース250に組み付ける際に、管状部材40Aに係る位置決めを行う必要がなく、組み付け性を効果的に高めることができる。すなわち、本製造方法によれば、リテーナ60Aをモータケース250に組み付ける際に、図5を参照して上述した各種位置決めと同様の位置決めを行うだけでよくなり、位置決め箇所が比較的多くなることに起因した組み付け性の低下を、防止できる。
なお、本製造方法では、第1挿入工程は、リテーナ60Aをモータケース250内に組み付ける工程の後に実行されているが、これに限られない。すなわち、第1挿入工程は、リテーナ60Aをモータケース250内に組み付ける工程に先立って実行されてもよい。この場合、リテーナ60Aは、管状部材40Aが仮組み付けされたサブアセンブリ状態で、同様の態様で、モータケース250に組み付けることができる。第1挿入工程による管状部材40Aの挿入は不完全であるので(第2挿入工程で挿入する分が残されているので)、モータケース250へのリテーナ60Aの組み付けの際に、管状部材40Aが周壁部2501に軸方向に当接することがなく、組み付け性を阻害しないためである。換言すると、第1挿入工程でのリテーナ60Aへの管状部材40Aの挿入量は、モータケース250へのリテーナ60Aの組み付けの際に管状部材40Aが周壁部2501に軸方向に当接しない範囲で、適合されてよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。また、各実施例の効果のうちの、従属項に係る効果は、上位概念(独立項)とは区別した付加的効果である。
1・・・回転電機、2・・・ケース、2501・・・周壁部、25010・・・段差面、40、40A・・・管状部材、51・・・第1油路、52、52A・・・第2油路、53、53A・・・第3油路、531、531A・・・第1軸方向油路部、532、532A・・・第2軸方向油路部、534、534A・・・接続油路部、5311、5321・・・油孔、60、60A・・・リテーナ(支持部材)、61・・・ベアリング支持部、242・・・ベアリング、6104A・・・中空部、100、100A・・・車両駆動装置

Claims (5)

  1. 回転電機を含む車両駆動装置の製造方法であって、
    周壁部に軸方向の第1油路を有するケース内に、前記回転電機を配置する工程と、
    第2油路を有する管状部材を、前記第2油路が前記第1油路に接続されるように前記周壁部に組み付ける工程と、
    第3油路を形成する支持部材を前記ケース内に組み付けることで、前記支持部材により前記回転電機のロータをベアリングを介して回転可能に支持させつつ、前記支持部材と前記管状部材との接続により前記第1油路に前記第2油路を介して前記第3油路を連通させる工程とを含む、製造方法。
  2. 回転電機を含む車両駆動装置の製造方法であって、
    周壁部に軸方向の第1油路を有するケース内に、前記回転電機を配置する工程と、
    第2油路を有する管状部材を、前記第2油路が前記第1油路に接続されるように前記周壁部に組み付ける工程と、
    第3油路を形成する支持部材を前記ケース内に組み付けることで、前記支持部材により前記回転電機のロータをベアリングを介して回転可能に支持させる工程とを含み、
    前記管状部材を組み付ける工程は、
    前記支持部材を組み付ける工程の前又は後に実行され、前記管状部材を、前記支持部材における前記第3油路を形成する中空部に挿入する第1挿入工程と、
    前記支持部材を組み付ける工程の後かつ前記第1挿入工程の後に実行され、前記周壁部と前記管状部材との接続により前記第2油路が前記第1油路に接続される組付け完了位置まで、前記中空部に挿入された前記管状部材を更に挿入する第2挿入工程とを含む、製造方法。
  3. 前記周壁部は、径方向内側への段差面を有し、
    前記第1油路は、前記段差面で軸方向に開口し、
    前記管状部材を組み付ける工程は、軸方向第1側から、前記管状部材の軸方向の端部を前記段差面における前記第1油路の開口部に挿入することを含み、
    前記段差面は、前記回転電機のステータコアの前記軸方向第1側の端面よりも、前記軸方向第1側から遠い側に位置する、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記第3油路は、
    軸方向に延在する第1軸方向油路部と、
    前記第1軸方向油路部に連通しかつ軸方向に交差する方向に延在する接続油路部と、
    前記接続油路部に連通しかつ軸方向に延在する第2軸方向油路部と、を含み、
    前記第1軸方向油路部及び前記第2軸方向油路部は、それぞれ、前記回転電機のステータコイルのコイルエンド部に径方向で対向する油孔を有する、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記支持部材における前記ベアリング用のベアリング支持部、前記第1軸方向油路部、前記接続油路部、及び前記第2軸方向油路部は、複数の部材の組み合わせにより形成され、
    前記支持部材を配置する工程は、前記複数の部材を一体化したサブアセンブリ状態で実行される、請求項4に記載の製造方法。
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