JP2023016644A - 識別子設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上位ノードのハードウェアを変更することなく識別子を設定できる識別子設定方法を提供すること。【解決手段】識別子設定方法は、通信線50と上位ノード10と複数の下位ノード20とを含む通信ネットワーク100において、外部ツール200を用いて、複数の下位ノードに識別子を設定する方法である。外部ツール200は、複数のスイッチ駆動装置230を用いて、通信線を介した通信とは異なる方法で、複数の下位ノードに対して、下位ノードの作動と停止を順番に行う。上位ノードは、作動した一つの下位ノードから作動通知を受信するたびに、通信線を介して識別子を送信する。複数の下位ノードのうち作動した作動ノードは、作動していることを示す作動通知を、通信線を介して上位ノードに送信する。そして、作動ノードは、上位ノードから送信された識別子を受信すると、受信した識別子を設定する。【選択図】図1
Description
本開示は、識別子設定方法に関する。
識別子設定方法の一例として、特許文献1に開示された制御システムがある。
制御システムは、複数の通信機能付センサ装置と、通信線を介して通信機能付センサ装置の夫々と通信可能な電子制御装置を備えている。また、電子制御装置は、通信機能付センサ装置毎に個別に設けられた信号線の夫々に接続されている。
電子制御装置は、通信線に接続された複数の通信機能付センサ装置を一つずつ識別子(ノードID)の設定対象に選択する。電子制御装置は、通信データの宛先とする識別子の設定対象に選択した通信機能付センサ装置に繋がる信号線を特定状態に設定する。そして、電子制御装置は、通信データであるID設定命令を通信線に出力することで、通信線に接続された複数の通信機能付センサ装置に識別子を設定する。
しかしながら、特許文献1の構成では、上位ノードである電子制御装置に、通信線とは異なる信号線の接続が必要である。このため、特許文献1の構成では、通信線に対する、通信機能付センサ装置などの下位ノードの構成を変更する際に、上位ノードのハードウェアを変更する必要がある。
開示される一つの目的は、上位ノードのハードウェアを変更することなく識別子を設定できる識別子設定方法を提供することである。
ここに開示された識別子設定方法は、
通信線(50)と、通信線に接続された上位ノード(10)と、通信線に接続され通信線を介して上位ノードと通信可能に構成された複数の下位ノード(20)とを含む通信ネットワークにおいて、通信ネットワークの外部に設けられた外部ツール(200,201)を用いて、複数の下位ノードに識別子を設定する識別子設定方法であって、
複数の下位ノードは、通信線を介した通信とは異なる方法で作動および作動の停止が可能に構成されており、
外部ツールが、通信線を介した通信とは異なる方法で、下位ノードの作動と作動の停止を複数の下位ノードに対して順番に行う作動工程(S16,S18,S20,S22,S23)と、
上位ノードが、作動工程にて作動した一つの下位ノードから作動通知を受信するたびに、通信線を介して識別子を送信する識別子送付工程(S40,S42)と、
複数の下位ノードのうち作動工程にて作動した作動ノードが、作動していることを示す作動通知を、通信線を介して上位ノードに送信する通知工程(S68)と、
作動ノードが、識別子送付工程にて送信された識別子を受信すると、受信した識別子を設定する識別子設定工程(S70,S72)と、を備えている。
通信線(50)と、通信線に接続された上位ノード(10)と、通信線に接続され通信線を介して上位ノードと通信可能に構成された複数の下位ノード(20)とを含む通信ネットワークにおいて、通信ネットワークの外部に設けられた外部ツール(200,201)を用いて、複数の下位ノードに識別子を設定する識別子設定方法であって、
複数の下位ノードは、通信線を介した通信とは異なる方法で作動および作動の停止が可能に構成されており、
外部ツールが、通信線を介した通信とは異なる方法で、下位ノードの作動と作動の停止を複数の下位ノードに対して順番に行う作動工程(S16,S18,S20,S22,S23)と、
上位ノードが、作動工程にて作動した一つの下位ノードから作動通知を受信するたびに、通信線を介して識別子を送信する識別子送付工程(S40,S42)と、
複数の下位ノードのうち作動工程にて作動した作動ノードが、作動していることを示す作動通知を、通信線を介して上位ノードに送信する通知工程(S68)と、
作動ノードが、識別子送付工程にて送信された識別子を受信すると、受信した識別子を設定する識別子設定工程(S70,S72)と、を備えている。
このように、識別子設定方法は、外部ツールが通信線を介した通信とは異なる方法で、複数の下位ノードを順番に作動させて停止させる。そして、識別子設定方法は、複数の下位ノードのうち作動している作動ノードが、上位ノードから送信された識別子を受信して記憶する。よって、識別子設定方法は、上位ノードのハードウェアを変更することなく、下位ノードに識別子を設定できる。
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。なお、図面では、上位ノードをUNOD、下位ノードをLNODと記載している。また、図面では、演算装置をPRD、記憶装置をMMD、通信装置をCMD、通信インターフェイスをCIF、制御装置をCU、スイッチ駆動装置をSODと記載している。
(第1実施形態)
図1~図4を用いて、第1実施形態の識別子設定方法に関して説明する。本実施形態では、通信ネットワークの一例として、車両に搭載可能な車載ネットワーク100を採用している。識別子設定方法は、車載ネットワーク100の通信線50に接続された下位ノード20に対して識別子を設定する方法である。特に、識別子設定方法は、一つの通信線50に接続された、複数個の同一品番製品の下位ノード20に対して識別子を設定する方法である。識別子付設定法は、複数個の同一品番製品の下位ノード20を個別に制御するために、各下位ノード20に固有の識別子を設定する。また、識別子設定方法は、車載ネットワーク100の外部に設けられた外部ツール200を用いて識別子を設定する。
図1~図4を用いて、第1実施形態の識別子設定方法に関して説明する。本実施形態では、通信ネットワークの一例として、車両に搭載可能な車載ネットワーク100を採用している。識別子設定方法は、車載ネットワーク100の通信線50に接続された下位ノード20に対して識別子を設定する方法である。特に、識別子設定方法は、一つの通信線50に接続された、複数個の同一品番製品の下位ノード20に対して識別子を設定する方法である。識別子付設定法は、複数個の同一品番製品の下位ノード20を個別に制御するために、各下位ノード20に固有の識別子を設定する。また、識別子設定方法は、車載ネットワーク100の外部に設けられた外部ツール200を用いて識別子を設定する。
なお、識別子は、下位ノード20を識別可能な情報である。よって、複数の下位ノード20は、それぞれ異なる識別子が設定される。識別子としては、IDや、車載ネットワーク100における各下位ノード20のアドレスなどを採用できる。
<車載ネットワーク構成>
車載ネットワーク100は、図1に示すように、上位ノード10、複数の下位ノード20、通信線50などの装置を備えている。車載ネットワーク100は、CAN(登録商標)、LIN、CXPIなどの通信プロトコルに準拠した装置を用いて構築されている。CANは、Controller Area Networkの略称である。LINは、local interconnect networkの略称である。CXPIは、clock extension peripheral interfaceの略称である。
車載ネットワーク100は、図1に示すように、上位ノード10、複数の下位ノード20、通信線50などの装置を備えている。車載ネットワーク100は、CAN(登録商標)、LIN、CXPIなどの通信プロトコルに準拠した装置を用いて構築されている。CANは、Controller Area Networkの略称である。LINは、local interconnect networkの略称である。CXPIは、clock extension peripheral interfaceの略称である。
車載ネットワーク100は、上位ノード10と複数の下位ノード20とが通信線50に接続されている。上位ノード10と各下位ノード20は、通信線50を介して通信可能に構成されている。車載ネットワーク100は、例えばフレームなどを用いて上位ノード10と下位ノード20とが通信を行う。
通信線50は、接続可能なノードの数である接続上限数が予め決められている。本実施形態では、一例として、通信線50に16個のノードが接続可能な例を採用する。よって、通信線50は、ノードとして、1個の上位ノード10と、15個の下位ノード20が接続可能である。通信線50は、通信バスとも称される。
<上位ノード構成>
上位ノード10は、図1に示すように、演算装置11、記憶装置12、通信装置13を備えている。また、上位ノード10は、演算装置11および記憶装置12を有するマイクロコンピュータ(マイコン)を備えているともいえる。上位ノード10は、車両電源が投入されると、電源供給が開始されて動作する。車両電源は、イグニッションスイッチがオンされると投入される。なお、上位ノード10は、上位ECU、マスターECU、マスターノードともいえる。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。
上位ノード10は、図1に示すように、演算装置11、記憶装置12、通信装置13を備えている。また、上位ノード10は、演算装置11および記憶装置12を有するマイクロコンピュータ(マイコン)を備えているともいえる。上位ノード10は、車両電源が投入されると、電源供給が開始されて動作する。車両電源は、イグニッションスイッチがオンされると投入される。なお、上位ノード10は、上位ECU、マスターECU、マスターノードともいえる。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。
演算装置11は、CPUなどを採用することができる。演算装置11は、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することで演算処理を行う。また、演算装置11は、記憶装置12の記憶内容を参照しながら演算処理を行う。これによって、上位ノード10は、各下位ノード20の制御(通常モード)や後ほど説明する識別子設定処理などを実行する。
記憶装置12は、不揮発性メモリや揮発性メモリを備えている。不揮発性メモリは、演算装置11が実行するプログラムが記憶されている。揮発性メモリは、演算装置11の演算結果などが一時的に記憶される。
不揮発性メモリは、下位ノード20の構成が記憶されている。不揮発性メモリには、例えば、予め決められた数の同一品番製品の下位ノード20が通信線50に接続されることなどが記憶されている。また、不揮発性メモリには、下位ノード20に識別子を設定(付与)する設定順が記憶されている。具体的には、識別子の設定対象である下位ノード20の情報(ノード情報)と、その個数が予め記憶されている。さらに、不揮発性メモリには、識別子の設定対象である全下位ノード20に識別子が設定済であるか否かを示す情報が記憶されている。識別子の設定対象である全下位ノード20のことを設定対象ノードとも称する。
なお、ノード情報とは、各ノードの種別を示す情報である。ノード情報は、例えば、運転席パワーウインドモータ(PWモータ)、助手席PWモータ、右側後席PWモータ、左側後席PWモータのそれぞれに固有の情報である。
通信装置13は、トランシーバなどを備えている。通信装置13は、通信線50を介した通信を行う装置である。演算装置11は、通信装置13を用いて、各下位ノード20と通信(送受信)を行う。
なお、上位ノード10の処理動作に関しては、後ほど説明する。
<下位ノード構成>
通信線50には、同じ基本構成を備えた複数の下位ノード20が接続されている。また、下位ノード20としては、単独の電子制御装置としての製品や、アクチュエータやセンサなどと制御装置が一体となった製品などを採用できる。製品としては、例えば、パワーウィンドウ用のモータ、ドアロックセンサなどを採用できる。しかしながら、ここに例示した製品は、一例に過ぎず、その他の製品であっても採用できる。なお、通信線50には、異なる製品が接続されることもある。
通信線50には、同じ基本構成を備えた複数の下位ノード20が接続されている。また、下位ノード20としては、単独の電子制御装置としての製品や、アクチュエータやセンサなどと制御装置が一体となった製品などを採用できる。製品としては、例えば、パワーウィンドウ用のモータ、ドアロックセンサなどを採用できる。しかしながら、ここに例示した製品は、一例に過ぎず、その他の製品であっても採用できる。なお、通信線50には、異なる製品が接続されることもある。
本実施形態では、一例として、下位ノード20としてPWモータを採用する。この場合、通信線50には、下位ノード20として、運転席PWモータ、助手席PWモータ、右後席PWモータ、左後席PWモータが接続された構成となる。なお、各PWモータとしての複数の下位ノード20は、同じ構成を有している。このため、複数の下位ノード20を区別する必要がない場合は、一つの下位ノード20を用いて説明する。下位ノード20は、下位ECU、スレーブECU、スレーブノードともいえる。
下位ノード20は、制御装置30と、モータ40とを備えている。例えば運転席PWモータとして下位ノード20は、運転席のウィンドガラスを駆動するモータ40と、モータ40を制御する制御装置30とを備えている。
制御装置30は、上位ノード10と同様、基本構成として、演算装置31、記憶装置32、通信装置33を備えている。下位ノード20は、演算装置31および記憶装置32を有するマイコンを備えているといえる。制御装置30は、電子制御装置ともいえる。制御装置30は、車両電源が投入されると、電源供給が開始されて動作可能な状態となる。
演算装置31は、CPUなどを採用することができる。演算装置31は、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することで演算処理を行う。また、演算装置31は、記憶装置32の記憶内容を参照しながら演算処理を行う。これによって、下位ノード20は、制御装置30によるモータ40の制御(通常モード)や後ほど説明する識別子設定処理などを実行する。
記憶装置32は、不揮発性メモリや揮発性メモリを備えている。不揮発性メモリは、演算装置11が実行するプログラムが記憶されている。揮発性メモリは、演算装置11の演算結果などが一時的に記憶される。
記憶装置32は、製造時には、識別子が記憶されていない。しかしながら、下位ノード20は、上位ノード10から識別子を受信すると、受信した識別子を自身の識別子として記憶装置32(不揮発性メモリ)に記憶する。また、下位ノード20は、識別子を記憶装置32に記憶することで、自身の識別子を設定するといえる。
通信装置33は、トランシーバなどを備えている。通信装置33は、通信線50を介した通信を行う装置である。演算装置31は、通信装置33を用いて、上位ノード10と通信を行う。
下位ノード20は、信号線60を介してスイッチ70が接続されている。スイッチ70は、操作されることで、下位ノード20の作動を示す操作信号および停止を示す操作信号を出力する。例えば、スイッチ70は、オン操作されることで、下位ノード20の作動を示す操作信号を出力する。また、スイッチ70は、オフ操作されることで、下位ノード20の作動の停止を示す操作信号を出力する。なお、作動の停止を示す操作信号は、作動を示す操作信号が停止された信号といえる。つまり、スイッチ70は、オフ操作されることで、作動を示す操作信号の出力を停止する。以下では、作動の停止を単に停止とも称する。
スイッチ70は、車室内に設置され、乗員によって操作可能なものである。しかしながら、識別子を設定する際には、スイッチ70は車室内に設置されていなくてもよい。運転席PWモータである下位ノード20には、運転席用のスイッチ70(DSW)が接続されている。助手席PWモータである下位ノード20には、助手席用のスイッチ70(PSW)が接続されている。右後席PWモータである下位ノード20には、右後席用のスイッチ70(RRSW)が接続されている。左後席PWモータである下位ノード20には、左後席用のスイッチ70(RLSW)が接続されている。各スイッチ70は、同一の構成を有している。
また、制御装置30は、スイッチ70からの操作信号に応じて、モータ40を制御する。つまり、制御装置30は、作動を示す操作信号が入力されるとモータ40を作動させる。一方、制御装置30は、停止を示す操作信号が入力されるとモータ40を停止させる。このように、複数の下位ノード20は、通信線50を介した通信とは異なる方法で作動および停止が可能に構成されている。
なお、制御装置30は、スイッチ70からの操作信号が入力される。よって、制御装置30は、モータ40が作動中であるか否かを判定することができる。
<外部ツール構成>
外部ツール200は、車載ネットワーク100の外部に設けられている。外部ツール200は、下位ノード20に識別子を設定する際に、車載ネットワーク100と接続される。外部ツール200は、通信インターフェイス210、制御装置220、複数のスイッチ駆動装置230、外部通信線240、外部信号線250を備えている。
外部ツール200は、車載ネットワーク100の外部に設けられている。外部ツール200は、下位ノード20に識別子を設定する際に、車載ネットワーク100と接続される。外部ツール200は、通信インターフェイス210、制御装置220、複数のスイッチ駆動装置230、外部通信線240、外部信号線250を備えている。
通信インターフェイス210は、下位ノード20に識別子を設定する際に、外部通信線240を介して上位ノード10と接続される。また、通信インターフェイス210は、制御装置220と接続されている。
制御装置220は、演算装置221、記憶装置222を備えている。制御装置220は、演算装置221および記憶装置222を有するマイコンを備えているといえる。制御装置220は、電子制御装置ともいえる。制御装置220は、電源が投入されると、電源供給が開始されて動作可能な状態となる。
演算装置221は、CPUなどを採用することができる。演算装置221は、記憶装置222に記憶されたプログラムを実行することで演算処理を行う。また、演算装置221は、記憶装置222の記憶内容を参照しながら演算処理を行う。これによって、制御装置220は、後ほど説明する識別子設定処理などを実行する。
制御装置220は、通信インターフェイス210を介して上位ノード10と通信を行う。また、制御装置220は、外部信号線250を介して、複数のスイッチ駆動装置230と接続されている。制御装置220は、各スイッチ駆動装置230が、どのスイッチ70に対応して設けられているかを把握している。
制御装置220は、外部信号線250を介して、複数のスイッチ駆動装置230にスイッチ作動命令を出力する。また、制御装置220は、各スイッチ駆動装置230に対して、個別にスイッチ作動命令を出力する。よって、制御装置220は、各スイッチ70を個別に駆動させる。この点に関しては、後ほど説明する。
記憶装置222は、不揮発性メモリや揮発性メモリを備えている。不揮発性メモリは、演算装置221が実行するプログラムが記憶されている。揮発性メモリは、演算装置221の演算結果などが一時的に記憶される。
複数のスイッチ駆動装置230は、制御装置220からのスイッチ作動命令によって動作する。例えば、スイッチ駆動装置230は、外部信号線250を介してスイッチ作動命令が入力されると対応するスイッチ70をオンする。そして、スイッチ駆動装置230は、外部信号線250を介してスイッチ作動命令が入力されないと対応するスイッチ70をオフする。
また、複数のスイッチ駆動装置230は、下位ノード20に識別子を設定する際に、スイッチ70を操作可能な位置に設けられる。複数のスイッチ駆動装置230は、複数のスイッチ70のそれぞれに対応して設けられる。よって、外部ツール200は、運転席用のスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230、助手席用のスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230を備えている。また、外部ツール200は、右後席用のスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230、左後席用のスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230を備えている。
ここで、制御装置220が各スイッチ70を個別に駆動させる方法の一例に関して説明する。例えば、外部ツール200は、スイッチ駆動装置230毎に外部信号線250をわけることで、各スイッチ駆動装置230を個別に操作することができる。つまり、外部ツール200は、複数の外部信号線250のそれぞれに異なるノード情報が割り当てられている。この場合、制御装置220は、ノード情報を受信すると、受信したノード情報に割り当てられた外部信号線250のみを対象としてスイッチ作動命令の出力および出力の停止を行う。
しかしながら、本開示は、これに限定されない。外部ツール200は、各スイッチ駆動装置230に固有の識別情報を割り当てることで、制御装置220が各スイッチ70を個別に駆動させてもよい。この場合、記憶装置222の不揮発性メモリには、各スイッチ駆動装置230の識別情報と各ノード情報とが一対一で関連付けられて記憶されている。例えば、運転席PWモータを示すノード情報と、運転席用のスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230に割り当てられた識別情報とが関連付けられて記憶されている。
そして、制御装置220は、ノード情報を受信すると、受信したノード情報に関連付けられた識別情報を含むスイッチ作動命令を出力する。一方、各スイッチ駆動装置230は、自身に割り当てされた識別情報を含むスイッチ作動命令のみに応じて動作する。
このように、外部ツール200は、制御装置220とスイッチ駆動装置230によって、下位ノード20の作動と停止を行うために各スイッチ70を操作する。また、外部ツール200は、後ほど説明する作動工程において、下位ノード20の作動と停止を行うために各スイッチ70を操作する。制御装置220とスイッチ駆動装置230は、スイッチ制御装置に相当する。
<処理動作>
図2~図4を用いて、外部ツール200、上位ノード10、下位ノード20の処理動作に関して説明する。ここでは、主に、各装置10,20,200における識別子設定方法に関する処理動作に関して説明する。識別子設定方法に関する処理は、識別子設定処理といえる。
図2~図4を用いて、外部ツール200、上位ノード10、下位ノード20の処理動作に関して説明する。ここでは、主に、各装置10,20,200における識別子設定方法に関する処理動作に関して説明する。識別子設定方法に関する処理は、識別子設定処理といえる。
まず、図2を用いて、外部ツール200の処理動作に関して説明する。外部ツール200は、電源が投入されると図2のフローチャートに示す処理を開始する。図2のフローチャートは、主に演算装置221が実行する。
ステップS10では、初期処理を行う。外部ツール200は、パワーオンリセット後における制御装置220の初期化などを行う。
ステップS12では、識別子設定要求を受信したか否かを判定する。演算装置221は、上位ノード10から送信された識別子設定要求を受信したか否かを判定する。演算装置221は、識別子設定要求を受信した場合はステップS14へ進み、受信しなかった場合はステップS12を繰り返す。なお、演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して識別子設定要求を受信する。
識別子設定要求は、識別子の設定対象である下位ノード20への識別子の設定を要求する信号である。また、識別子設定要求は、識別子の設定のために、スイッチ作動命令を順番に出力することを要求する信号ともいえる。よって、本実施形態は、上位ノード10からの要求で識別子の設定を行うといえる。なお、演算装置221は、初期処理を実行してから所定時間内に識別子設定要求を受信しなかった場合、図2のフローチャートを終了してもよい。
ステップS14では、今回の設定順のノード情報を受信したか否かを判定する。演算装置221は、上位ノード10から送信されたノード情報を受信したか否かを判定する。演算装置221は、ノード情報を受信した場合はステップS16へ進み、受信しなかった場合はステップS14を繰り返す。なお、演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介してノード情報を受信する。
ステップS16では、該当ノードのスイッチをオンする(作動工程)。該当ノードとは、ステップS14で受信したノード情報が示す下位ノード20である。演算装置221は、該当ノード20を作動させるために、該当ノード20に対応するスイッチ70をオンする。つまり、演算装置221は、複数の下位ノード20のうち、該当ノード20のみを作動させる。このとき、演算装置221は、複数のスイッチ駆動装置230の一つのみを対象としてスイッチ作動命令を出力する。スイッチ作動命令を出力する対象は、該当ノード20に接続されているスイッチ70を操作するためのスイッチ駆動装置230である。
ステップS18では、識別子設定完了通知を受信したか否かを判定する(作動工程)。演算装置221は、上位ノード10から識別子設定完了通知を受信したか否かを判定する。制御装置220は、通信インターフェイス210を介して、上位ノード10から識別子設定完了通知を受信した場合、ステップS20へ進む。一方、制御装置220は、上位ノード10から識別子設定完了通知を受信してない場合、ステップS18を繰り返す。
識別子設定完了通知は、下位ノード20(作動ノード)において識別子の設定が完了したことを示す通知である。識別子設定完了通知は、下位ノード20から上位ノード10に送信され、上位ノード10から外部ツール200に送信される。ここでの下位ノード20は、ステップS16で作動させた下位ノード20である。識別子設定完了通知は、完了通知に相当する。
ステップS20では、該当ノードのスイッチをオフする(作動工程)。演算装置221は、該当ノード20を停止させるために、該当ノード20に対応するスイッチ70をオフする。このとき、演算装置221は、ステップS16で出力していたスイッチ作動命令を停止する。このようにして、演算装置221は、ステップS16で作動させた場合、識別子設定完了通知を受信すると、ステップS16で作動させた下位ノード20を停止させる。
ステップS22では、全設定完了通知を受信したか否かを判定する(作動工程)。演算装置221は、上位ノード10から全設定完了通知を受信したか否かを判定する。制御装置220は、通信インターフェイス210を介して、上位ノード10から全設定完了通知を受信した場合、図2のフローチャートを終了する。一方、制御装置220は、上位ノード10から識全設定完了通知を受信してない場合、ステップS14に戻る。
全設定完了通知は、全設定対象ノードにおいて識別子の設定が完了したことを示す通知である。全設定完了通知は、上位ノード10から外部ツール200に送信される。全設定完了通知は、全完了通知に相当する。
このように、外部ツール200は、通信線50を介した通信とは異なる方法で、下位ノード20の作動と停止を複数の下位ノード20に対して順番に行う。また、外部ツール200は、スイッチ70のオンとオフをセットで行う。言い換えると、外部ツール200は、下位ノード20の作動と停止をセットで行う。つまり、外部ツール200は、一つの下位ノード20を作動させて停止させた後に、他の下位ノード20を作動させる。よって、外部ツール200は、複数の下位ノード20を一つずつ順番に作動および停止させるといえる。さらに、外部ツール200は、作動工程において、全設定完了通知を受信するまで、下位ノード20の作動と停止を繰り返し行うといえる。
なお、作動している下位ノード20は、作動ノードに相当する。これに対して、停止している下位ノード20は、停止ノードといえる。
次に、図3を用いて、上位ノード10の処理動作に関して説明する。上位ノード10は、電源が投入されると図3のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS30では、初期処理を行う。上位ノード10は、パワーオンリセット後におけるマイコンの初期化などを行う。
ステップS32では、識別子が設定済であるか否かを判定する。演算装置11は、全設定対象ノードに対する識別子の設定が完了しているか否かを判定する。また、演算装置11は、記憶装置12に識別子設定完了情報が記憶されているか否かによって、識別子設定済であるか否かを判定する。
演算装置11は、記憶装置12に識別子設定完了情報が記憶されている場合、識別子設定済であると判定し図3のフローチャートを終了する。演算装置11は、記憶装置12に識別子設定完了情報が記憶されていない場合、識別子設定済であると判定せずにステップS34へ進む。
識別子設定完了情報は、ステップS50にて記憶装置12に記憶される。識別子設定完了情報は、識別子の設定対象である全下位ノード20において識別子の設定が完了したことを示す情報である。
このように、上位ノード10は、全設定対象ノードにおいて識別子の設定が完了していない場合は識別子の設定を行う。一方、上位ノード10は、全設定対象ノードにおいて識別子の設定が完了している場合は通常モードに移行する。
なお、通常モードとは、上位ノード10と複数の下位ノード20とが通信線50を介して通信を行うモードである。また、通常モードでは、例えば、上位ノード10から下位ノード20に対して、通信線50を介して制御信号などを送信する。
ステップS34では、作動通知要求を送信する。演算装置11は、通信装置13および通信線50を介して全下位ノード20に作動通知要求を送信する。作動通知要求は、下位ノード20に対して、作動したことの通知を要求する信号である。つまり、作動通知要求は、作動通知の送信を要求する信号である。作動通知は、下位ノード20が作動したことを示す信号である。
なお、各下位ノード20は、識別子が設定済でなく、かつ、作動することで、作動通知を送信する構成であってもよい。この場合、上位ノード10は、作動通知要求を送信する必要はない。
ステップS36では、識別子設定要求を送信する。演算装置11は、外部ツール200に対して識別子設定要求を送信する。このとき、演算装置11は、外部通信線240を介して識別子設定要求を送信する。
ステップS38では、今回の設定順のノード情報を送信する。演算装置11は、記憶装置12の不揮発性メモリに記憶された設定順において、今回の順番のノード情報を送信する。このとき、演算装置11は、外部ツール200に対して、外部通信線240を介してノード情報を送信する。なお、演算装置11は、送信したノード情報または送信していないノード情報を示す情報を記憶しておくことで、設定順にノード情報を送信できる。
上記のように、外部ツール200は、上位ノード10からノード情報を受信すると、そのノード情報に対応する下位ノード20を作動させる。また、後ほど説明するが、下位ノード20は、作動すると作動通知を上位ノード10に送信する。
そこで、ステップS40では、作動通知を受信したか否かを判定する(識別子送付工程)。上位ノード10は、複数の下位ノード20のうちの一つが作動するのを待って、作動した下位ノード20に識別子を送信するために作動通知の受信を確認する。つまり、演算装置11は、ステップS38で送信したノード情報に対応する下位ノード20、すなわち作動ノード20から作動通知を受信したか否かを判定する。演算装置11は、通信装置13と通信線50を介して、作動通知を受信するとステップS42へ進む。一方、演算装置11は、作動通知を受信しないとステップS40を繰り返す。
ステップS42では、識別子を送信する(識別子送付工程)。演算装置11は、通信装置13と通信線50を介して、下位ノード20に識別子を送信する。このように、上位ノード10は、作動工程にて作動した一つの下位ノード20から作動通知を受信するたびに、通信線50を介して識別子を送信する。
ステップS44では、識別子設定完了通知を受信したか否かを判定する。演算装置11は、通信装置13と通信線50を介して、下位ノード20(作動ノード)から識別子設定完了通知を受信したか否かを判定する。演算装置11は、識別子設定完了通知を受信するとステップS46へ進み、識別子設定完了通知を受信しないとステップS44を繰り返す。
ステップS46では、識別子設定完了通知を送信する(第2通知工程)。演算装置11は、外部通信線240を介して、外部ツール200に識別子設定完了通知を送信する。
ステップS48では、全設定を完了したか否かを判定する(全完了通知工程)。演算装置11は、全設定対象ノードに対する識別子の設定が完了したか否かを判定する。演算装置11は、不揮発性メモリの記憶内容と受信した識別子設定完了通知とから、識別子の設定が完了したか否かを判定する。言い換えると、演算装置11は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信したか否かによって、識別子の設定が完了したか否かを判定する。
そして、演算装置11は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信した場合、全設定を完了したと判定してステップS50へ進む。一方、演算装置11は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信していない場合、全設定を完了したと判定せずにステップS38へ戻る。
ステップS50では、識別子設定完了情報を記憶する。演算装置11は、識別子設定完了情報を記憶装置12の不揮発性メモリに記憶する。これによって、演算装置11は、電源投入時に毎回、識別子の設定を行うことを防止できる。
ステップS52では、全設定完了通知を送信する(全完了通知工程)。演算装置11は、外部通信線240を介して外部ツール200に全設定完了通知を送信する。このように、上位ノード10は、全下位ノード29から識別子設定完了通知を受信すると、全下位ノードに対する識別子の設定が完了したことを示す全完了通知を、外部ツール200に送信する。
次に、図4を用いて、下位ノード20の処理動作に関して説明する。下位ノード20は、電源が投入されると図4のフローチャートに示す処理を開始する。
ステップS60では、初期処理を行う。下位ノード20は、パワーオンリセット後におけるマイコンの初期化などを行う。
ステップS62では、識別子が設定済であるか否かを判定する。演算装置31は、自身における識別子が設定済であるか否かを判定する。演算装置31は、記憶装置32に識別子を記憶していない場合、識別子が設定済でないと判定してステップS64へ進む。演算装置31は、記憶装置32に識別子を記憶している場合、識別子が設定済であると判定する図4のフローチャートを終了する。このように、下位ノード20は、自身の識別子が設定済でない場合は識別子の設定を行う。一方、下位ノード20は、自身の識別子が設定済の場合は通常モードに移行する。
ステップS64では、作動通知要求を受信したか否かを判定する。演算装置31は、上位ノード10から作動通知要求を受信したか否かを判定する。演算装置11は、通信装置13および通信線50を介して作動通知要求を受信した場合はステップS66へ進み、作動通知要求を受信してない場合はステップS64を繰り返す。
ステップS66では、製品作動中であるか否かを判定する。演算装置31は、自身が設けられている下位ノード20が作動中であるか否かを判定する。演算装置31は、スイッチ70がオンしているか否かによって、作動中であるか否かを判定する。演算装置31は、スイッチ70がオンの場合に作動中であると判定しステップS68へ進む。演算装置31は、スイッチ70がオフの場合に作動中であると判定せずにステップS66を繰り返す。なお、ここでのスイッチ70は、ステップS66を行う演算装置31が設けられている下位ノード20に接続されているものである。
上記のように、複数の下位ノード20は、外部ツール200によって順番に作動される。よって、複数の下位ノード20は、一つの下位ノード20が作動している場合、他の下位ノード20が停止している。
ステップS68では、作動通知を送信する(通知工程)。演算装置31は、通信装置13および通信線50を介して、上位ノード10に作動通知を送信する。このように、複数の下位ノード20のうち作動工程にて作動した作動ノードは、作動していることを示す作動通知を、通信線50を介して上位ノードに送信する。また、演算装置31は、ステップS66において、自身が設けられている下位ノード20が作動されるのを待って、作動通知を送信するともいえる。よって、複数の下位ノード20は、順番に作動通知を送信することになる。なお、ステップS68~S74は、複数の下位ノード20のうちの作動ノード20のみが実行する。
ステップS70では、識別子を受信したか否かを判定する(識別子設定工程)。演算装置31は、上位ノード10から識別子を受信したか否かを判定する。ここでの識別子は、演算装置31が設けられた下位ノード20に対して割り当てられている固有の情報である。演算装置11は、通信装置13および通信線50を介して識別子を受信した場合はステップS72へ進み、識別子を受信してない場合はステップS70を繰り返す。
ステップS72では、識別子を設定する(識別子設定工程)。演算装置31は、ステップS70で受信した識別子を設定する。つまり、演算装置31は、ステップS70で受信した識別子を自身の識別子として設定する。このとき、演算装置31は、記憶装置32の不揮発性メモリに記憶することで識別子を設定する。なお、演算装置31が受信した識別子を受信識別子ともいえる。この場合、下位ノード20は、受信識別子を自身の識別子として設定するといえる。
識別子は、通信線50を介して送信される。このため、全下位ノード20は、識別子を受信することができる。しかしながら、停止ノード20は、受信した識別子を記憶装置32に記憶することなく破棄する。これに対して、作動ノード20は、受信した識別子を記憶装置32に記憶する。つまり、ステップS72で識別子を設定するのは、作動ノード20だけである。
ステップS74では、識別子設定完了通知を送信する(第1通知工程)。演算装置31は、通信装置13および通信線50を介して、上位ノード10に識別子設定完了通知を送信する。演算装置31は、自身が設けられている下位ノード20(作動ノード)を停止させるために識別子設定完了通知を送信する。
<効果>
このように、識別子設定方法は、外部ツール200が通信線50を介した通信とは異なる方法で、複数の下位ノード20を順番に作動させて停止させる。そして、識別子設定方法は、複数の下位ノード20のうち作動している作動ノードが、上位ノード10から送信された識別子を受信して記憶する。よって、識別子設定方法は、上位ノード10のハードウェアを変更することなく、下位ノード20に識別子を設定できる。また、識別子設定方法では、上位ノード10と下位ノード20が通信線50での接続されている。このため、識別子設定方法では、下位ノード20の接続数が異なる車両に対し、上位ノード10のハードウェアを変更することなく使用が可能になる。
このように、識別子設定方法は、外部ツール200が通信線50を介した通信とは異なる方法で、複数の下位ノード20を順番に作動させて停止させる。そして、識別子設定方法は、複数の下位ノード20のうち作動している作動ノードが、上位ノード10から送信された識別子を受信して記憶する。よって、識別子設定方法は、上位ノード10のハードウェアを変更することなく、下位ノード20に識別子を設定できる。また、識別子設定方法では、上位ノード10と下位ノード20が通信線50での接続されている。このため、識別子設定方法では、下位ノード20の接続数が異なる車両に対し、上位ノード10のハードウェアを変更することなく使用が可能になる。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
(第2実施形態)
ここで、図5、図6を用いて、第2実施形態の識別子設定方法に関して説明する。第2実施形態は、外部ツール200と上位ノード10の処理動作が第1実施形態と異なる。また、第2実施形態は、外部ツール200からの要求に応じて識別子設定処理を開始する点が第1実施形態と異なる。なお、外部ツール200、車載ネットワーク100の構成は、第1実施形態と同様である。図5、図6では、図1、図2と同じ処理に同じステップ番号を付与している。
ここで、図5、図6を用いて、第2実施形態の識別子設定方法に関して説明する。第2実施形態は、外部ツール200と上位ノード10の処理動作が第1実施形態と異なる。また、第2実施形態は、外部ツール200からの要求に応じて識別子設定処理を開始する点が第1実施形態と異なる。なお、外部ツール200、車載ネットワーク100の構成は、第1実施形態と同様である。図5、図6では、図1、図2と同じ処理に同じステップ番号を付与している。
まず、図5を用いて、外部ツール200の処理動作に関して説明する。外部ツール200は、電源が投入されると図5のフローチャートに示す処理を開始する。演算装置221は、ステップS10の次にステップS11を行う。
ステップS11では、識別子設定要求を送信する。演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して、上位ノード10に識別子設定要求を送信する。これによって、演算装置221は、上位ノード10に対して識別子設定の開始を要求する。
ステップS13では、モード移行通知を受信したか否かを判定する。演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して、上位ノード10からモード移行通知を受信したか否かを判定する。演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して、モード移行通知を受信した場合ステップS13へ進み、受信してない場合はステップS13を繰り返す。モード移行通知は、識別子を設定するモードへの移行を示す情報である。
ステップS15では、識別子設定ノード情報を送信する。記憶装置222の不揮発性メモリには、上記実施形態の上位ノード10の不揮発性メモリと同様に、設定順などが記憶されている。演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して、上位ノード10に識別子設定ノード情報を送信する。識別子設定ノード情報は、今回の設定順のノード情報である。つまり、演算装置221は、記憶装置222の不揮発性メモリに記憶されている設定順に従って、識別子設定ノード情報を送信する。このように、外部ツール200は、上位ノード10が行うステップS38と同様の処理を行う。また、外部ツール200は、上位ノード10からモード移行通知を受信することで、下位ノード20の作動と停止を開始する。
なお、演算装置221は、ステップS15の次にステップS16を行う。また、演算装置221は、ステップS20の次にステップS23を行う。
ステップS23では、全設定が完了したか否かを判定する。演算装置221は、不揮発性メモリの記憶内容と受信した識別子設定完了通知とから、識別子の設定が完了したか否かを判定する。言い換えると、演算装置221は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信したか否かによって、識別子の設定が完了したか否かを判定する。
そして、演算装置221は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信した場合、全設定を完了したと判定してステップS25へ進む。一方、演算装置221は、全設定対象ノードから識別子設定完了通知を受信していない場合、全設定を完了したと判定せずにステップS15へ戻る。このように、外部ツール200は、作動工程において、全下位ノード20から送信された識別子設定完了通知を受信するまで、下位ノード20の作動と作動の停止を繰り返し行う。また、外部ツール200は、上位ノード10が行うステップS48と同様の処理を行う。
ステップS25では、全設定完了通知を送信する。演算装置221は、外部通信線240および通信インターフェイス210を介して、上位ノード10に全設定完了通知を送信する。
次に、図6を用いて、上位ノード10の処理動作に関して説明する。上位ノード10は、電源が投入されると図6のフローチャートに示す処理を開始する。演算装置11は、ステップS30の次にステップS31を行う。
ステップS31では、識別子設定要求を受信したか否かを判定する。演算装置11は、外部通信線240を介して、上位ノード10から識別子設定要求を受信したか否かを判定する。演算装置11は、外部通信線240を介して、識別子設定要求を受信した場合はステップS34へ進み、受信してない場合は図6のフローチャートを終了する。
ステップS35では、演算装置11は、外部通信線240を介して、外部ツール200にモード移行通知を送信する。演算装置11は、下位ノード20の作動と停止を外部ツール200に開始させるために、モード移行通知を送信する。
ステップS37では、識別子設定ノード情報を受信したか否かを判定する。演算装置11は、外部通信線240を介して、外部ツール200から識別子設定ノード情報を受信したか否かを判定する。演算装置11は、識別子設定ノード情報を受信した場合はステップS40へ進み、受信してない場合はステップS38を繰り返す。
なお、演算装置11は、ステップS37の次にステップS40を行う。また、演算装置11は、ステップS46の次にステップS47を行う。
ステップS47では、全設定完了通知を受信したか否かを判定する。演算装置11は、外部通信線240を介して、外部ツール200から全設定完了通知を受信したか否かを判定する。演算装置11は、全設定完了通知を受信してない場合はステップS37に戻り、受信した場合は図6のフローチャートを終了する。
第2実施形態の識別子設定方法は、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
ここで、図7を用いて、変形例の識別子設定方法に関して説明する。変形例は、外部ツール200の構成が上記実施形態と異なる。
ここで、図7を用いて、変形例の識別子設定方法に関して説明する。変形例は、外部ツール200の構成が上記実施形態と異なる。
図7に示すように、外部ツール201は、信号線60に接続可能な外部信号線250を備えている。外部ツール201は、下位ノード20に識別子を設定する際に、外部信号線250が信号線60に接続される。外部ツール201(制御装置220)は、作動工程にて、下位ノード20の作動と停止を行うために、作動および作動の停止を示す信号を、外部信号線250を介して下位ノード20に送信する。つまり、外部ツール201は、外部信号線250と信号線60を介して、下位ノード20の作動と停止を行う。変形例の制御装置220は、ツール側制御装置に相当する。
このように、外部ツール201は、スイッチ駆動装置230を備えていない。しかしながら、変形例の識別子設定方法は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態が本開示に示されているが、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
10…上位ノード、11…演算装置、12…記憶装置、13…通信装置、20…下位ノード、30…制御装置、31…演算装置、32…記憶装置、33…通信装置、40…モータ、100…車載ネットワーク、200,201…外部ツール、210…通信インターフェイス、220…制御装置、221…演算装置、222…記憶装置、230…スイッチ駆動装置、240…外部通信線、250…外部信号線
Claims (6)
- 通信線(50)と、前記通信線に接続された上位ノード(10)と、前記通信線に接続され前記通信線を介して前記上位ノードと通信可能に構成された複数の下位ノード(20)とを含む通信ネットワークにおいて、前記通信ネットワークの外部に設けられた外部ツール(200,201)を用いて、複数の前記下位ノードに識別子を設定する識別子設定方法であって、
複数の前記下位ノードは、前記通信線を介した通信とは異なる方法で作動および作動の停止が可能に構成されており、
前記外部ツールが、前記通信線を介した通信とは異なる方法で、前記下位ノードの作動と作動の停止を複数の前記下位ノードに対して順番に行う作動工程(S16,S18,S20,S22,S23)と、
前記上位ノードが、前記作動工程にて作動した一つの前記下位ノードから作動通知を受信するたびに、前記通信線を介して前記識別子を送信する識別子送付工程(S40,S42)と、
複数の前記下位ノードのうち前記作動工程にて作動した作動ノードが、作動していることを示す前記作動通知を、前記通信線を介して前記上位ノードに送信する通知工程(S68)と、
前記作動ノードが、前記識別子送付工程にて送信された前記識別子を受信すると、受信した前記識別子を設定する識別子設定工程(S70,S72)と、を備えている識別子設定方法。 - 前記作動ノードが、前記識別子設定工程にて前記識別子を設定すると、設定完了を示す完了通知を、前記通信線を介して前記上位ノードに送信する第1通知工程(S74)と、
前記上位ノードが、前記作動ノードから前記完了通知を受信すると、前記完了通知を前記外部ツールに送信する第2通知工程(S46)と、を備え、
前記外部ツールは、前記作動工程において、前記下位ノードを作動させた場合、前記完了通知を受信すると作動を停止させる請求項1に記載の識別子設定方法。 - 前記上位ノードが、全ての前記下位ノードから前記完了通知を受信すると、全ての前記下位ノードに対する前記識別子の設定が完了したことを示す全完了通知を、前記外部ツールに送信する全完了通知工程(S48,S52)と、を備え、
前記外部ツールは、前記作動工程において、前記全完了通知を受信するまで、前記下位ノードの作動と作動の停止を繰り返し行う請求項2に記載の識別子設定方法。 - 前記外部ツールは、前記作動工程において、全ての前記下位ノードから送信された前記完了通知を受信するまで、前記下位ノードの作動と作動の停止を繰り返し行う請求項2に記載の識別子設定方法。
- 複数の前記下位ノードは、作動および作動の停止を示す信号を出力するスイッチ(70)が接続されており、
前記外部ツールは、前記作動工程にて、前記下位ノードの作動と作動の停止を行うために前記スイッチを操作するスイッチ制御装置(220,230)を備えている請求項1~4のいずれか1項に記載の識別子設定方法。 - 複数の前記下位ノードは、作動および作動の停止を示す信号を出力するスイッチ(70)が信号線を介して接続可能に構成されており、
前記外部ツールは、前記作動工程にて、前記下位ノードの作動と作動の停止を行うために、作動および作動の停止を示す信号を、前記信号線を介して前記下位ノードに送信するツール側制御装置(220)を備えている請求項1~4のいずれか1項に記載の識別子設定方法。
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