JP2023014245A - 化学強化ガラスの製造方法及び化学強化ガラス - Google Patents

化学強化ガラスの製造方法及び化学強化ガラス Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、被強化ガラスのβ-OH値にかかわらず、従来と比較して高い強度を有する化学強化ガラスを製造する方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、アルカリイオンを含むガラス板を準備する工程、前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩を準備する工程、および露点温度が20℃未満の雰囲気で、前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換をする工程を含む化学強化ガラスの製造方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は化学強化ガラスの製造方法及び化学強化ガラスに関する。
近年、様々なディスプレイ装置のカバーガラスとして化学強化ガラスが用いられており、その強度についてさらなる向上が求められている。化学強化ガラスにおいては、圧縮応力層の圧縮応力値(CS)を高め、圧縮応力層の深さ(DOL)を大きくすることにより、強度を向上することができる。
CSおよびDOLには、ガラス中の水分量の指針としてIRスペクトルより算出されるβ-OH値が影響を与えることが従来から知られている。特許文献1には、ガラスのβ-OH値を所定範囲にすることにより、耐失透性を維持した上で、イオン交換性を上げることにより、化学強化ガラスの強度を向上することが開示されている。
また、ガラス表層の水分は化学的欠陥の主原因となり化学強化ガラスの強度の低下につながるため、化学強化後に研磨やフッ酸等を用いたエッチング処理等により水分を含有する層を削り取るという手段がある。しかし、研磨によってかえって傷がつき、エッチング処理によってピットが発生することにより、化学強化ガラスの外観品質が維持し難くなるという問題がある。
特許文献2には、特定の塩を含む無機塩により化学強化を行い、その後、酸とアルカリによる処理を行うことにより、化学強化後に研磨やエッチング処理をせずとも、化学強化ガラスの面強度を向上させる方法が開示されている。
特開2010-30876号公報 国際公開第2015/008763号
本発明は、被強化ガラスのβ-OH値に依存せずに、従来と比較して高い強度を有する化学強化ガラスを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、化学強化処理時の雰囲気を低露点に制御することで、被強化ガラスのβ-OH値に依存せずに、CSおよびDOLを向上することができ、従来の化学強化処理と比較して高い強度を有する化学強化ガラスが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の通りである。
1.アルカリイオンを含むガラス板を準備する工程、
前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩を準備する工程、および
露点温度が20℃未満の雰囲気で、前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換をする工程、を含む化学強化ガラスの製造方法。
2.前記イオン交換をする工程は、前記露点温度が10℃以下の雰囲気で行われる前記1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
3.前記イオン交換をする工程は、前記露点温度が0℃以下の雰囲気で行われる前記1または2に記載の化学強化ガラスの製造方法。
4.前記イオン交換をする工程における雰囲気は、乾燥された気体を導入して形成される前記1~3のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
5.前記イオン交換をする工程の前に、ガラス板の表面をエッチング処理または研磨する工程を含む前記1~4のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
6.表面圧縮応力値および圧縮応力層を有する化学強化ガラスであって、
前記化学強化ガラスは、ガラス表面のβ-OH値と、ガラス表面を3μm除去したガラス表面のβ-OH値との差であるΔβ-OH値が±0.002以下である化学強化ガラス。
本発明の化学強化ガラスの製造方法によれば、20℃未満の雰囲気下でガラスを化学強化することでガラス表面におけるナトリウムとカリウム等のイオン交換性を向上することにより、被強化ガラスのβ-OH値に依存せずに、従来の化学強化処理と比較して、CSおよびDOLの向上、あるいは高い面強度を有する化学強化ガラスを製造することができる。
図1は、イオン交換をする工程における雰囲気を形成するための実験系の模式図である。 図2は、ボールオンリング試験の方法を説明するための概略図である。 図3は、イオン交換をする工程における雰囲気を形成するための実験系の模式図である。 図4Aおよび図4Bは、化学強化処理の雰囲気露点と得られた化学強化ガラスのCSおよびDOLとの関係をそれぞれ示す図である。 図5は、低露点雰囲気で作成した化学強化ガラスの模式図である。図5左は、本発明の製造方法により製造された化学強化ガラスの模式図であり、図5右は、該化学強化ガラスの表面を3μm程度除去した化学強化ガラスの模式図である。 図6Aおよび図6Bは雰囲気露点を変化させて化学強化した際のガラスを評価した結果を示す。図6Aは化学強化処理の雰囲気露点と得られた化学強化ガラスのCSおよびDOLの関係、図6Bは化学強化ガラスのCSとΔK量およびΔNa量との関係を示す。 図7は実施例9および10並びに比較例9および10で得られた化学強化ガラス、未強化のガラス基板の表面の水素プロファイル(H/30Si)を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。
また本明細書において数値範囲を示す「~」とは、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
<化学強化ガラスの製造方法>
本発明に係る化学強化ガラスの製造方法(以下、本発明の製造方法ともいう)は、
(a)アルカリイオンを含むガラス板を準備する工程、
(b)前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩を準備する工程、および
(c)露点温度が20℃未満の雰囲気で、前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換をする工程を含むことを特徴とする。以下、各工程について説明する。
[(a)アルカリイオンを含むガラス板を準備する工程]
本発明で使用されるガラスはアルカリイオンを含んでいればよく、成形、化学強化処理による強化が可能な組成を有するものである限り、種々の組成のものを使用することができる。中でもナトリウムを含んでいることが好ましく、具体的には、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、鉛ガラス、アルカリバリウムガラスおよびアルミノボロシリケートガラス等が挙げられる。
ガラスの製造方法は特に限定されず、所望のガラス原料を連続溶融炉に投入し、ガラス原料を好ましくは1500~1600℃で加熱溶融し、清澄した後、成形装置に供給した上で溶融ガラスを板状に成形し、徐冷することにより製造することができる。
なお、ガラスの成形には種々の方法を採用することができる。例えば、ダウンドロー法
(例えば、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウン法およびリドロー法等)、フロート法、ロールアウト法およびプレス法等の様々な成形方法を採用することができる。
中でも、ガラス面の少なくとも一部にクラックが発生しやすく、本発明の効果がより顕著にみられる点で、フロート法が好ましい。
ガラスの厚みは、特に制限されるものではないが、化学強化処理を効果的に行うために、通常5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましく、1mm以下であることがさらに好ましく、0.7mm以下が特に好ましい。
また、本発明で使用されるガラスの形状は特に限定されない。例えば、均一な板厚を有する平板形状、表面と裏面のうち少なくとも一方に曲面を有する形状および屈曲部等を有する立体的な形状等の様々な形状のガラスを採用することができる。
ガラスの組成としては特に限定されないが、例えば、以下のガラス組成が挙げられる。
(1)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを50~80%、Alを2~25%、LiOを0~10%、NaOを0~18%、KOを0~10%、MgOを0~15%、CaOを0~5%およびZrOを0~5%を含むガラス
(2)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを50~74%、Alを1~10%、NaOを6~14%、KOを3~11%、MgOを2~15%、CaOを0~6%およびZrOを0~5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計が12~25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が7~15%であるガラス
(3)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを68~80%、Alを4~10%、NaOを5~15%、KOを0~1%、MgOを4~15%およびZrOを0~1%含有するガラス
(4)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを67~75%、Alを0~4%、NaOを7~15%、KOを1~9%、MgOを6~14%およびZrOを0~1.5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が71~75%、NaOおよびKOの含有量の合計が12~20%であり、CaOを含有する場合その含有量が1%未満であるガラス
(5)酸化物基準の質量%で表示した組成で、SiOを65~75%、Alを0.1~5%、MgOを1~6%、CaOを1~15%含有し、NaO+KOが10~18%であるガラス
(6)酸化物基準の質量%で表示した組成で、SiOを60~72%、Alを1~10%、MgOを5~12%、CaOを0.1~5%、NaOを13~19%、KOを0~5%含有し、RO/(RO+RO)が0.20以上、0.42以下(式中、ROとはアルカリ土類金属酸化物、ROはアルカリ金属酸化物を示す。)であるガラス
(7)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを55.5~80%、Alを12~20%、NaOを8~25%、Pを2.5%以上、アルカリ土類金属RO(ROはMgO+CaO+SrO+BaOである)を1%以上含有するガラス
(8)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを57~76.5%、Alを12~18%、NaOを8~25%、Pを2.5~10%、アルカリ土類金属ROを1%以上含有するガラス
(9)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを56~72%、Alを8~20%、Bを3~20%、NaOを8~25%、KOを0~5%、MgOを0~15%、CaOを0~15%、SrOを0~15%、BaOを0~15%およびZrOを0~8%含有するガラス
本発明の製造方法によれば、後述するイオン交換をする工程における溶融塩及び/又は溶融塩の界面近傍の雰囲気の露点温度(以下、雰囲気露点とも略す。)を20℃未満に制御することで、ガラスのNBO/T(平均非架橋酸素数)には依存せずに、NBO/Tが同等であってもCSおよびDOLの高い化学強化ガラスを製造することができる。ガラスのNBO/Tは通常0~1である。NBO/T(平均非架橋酸素数)は、ガラス組成成分
(mol%表示)を用いて、下記の数式で表される。
NBO/T=[(LiO+NaO+KO)×2+(MgO+CaO)×2-(Al+ZrO)×2]/[(SiO+ZrO+(B+Al)×2]
また、本発明の製造方法によれば、NBO/Tが高いガラスほどイオン交換をする工程におけるガラスのCS/DOLがより高まる。これは、NBO(非架橋酸素)とSi-OHとの会合により、ガラス中のアルカリイオンと無機塩中の前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンとのイオン交換が阻害されるためである。したがって、ガラスの強度向上効果を享受する観点からは、ガラスのNBO/Tは0~1であることが好ましく、より好ましくは0~0.5である。
本発明の製造方法によれば、後述するイオン交換をする工程における雰囲気露点を20℃未満に制御することで、ガラス中の水分量(β-OH値)には依存せず、β-OH値が同等であってもCSおよびDOLの高い化学強化ガラスを製造することができる。ガラスのβ-OH値は通常0.05~0.5である。ガラスのβ-OH値は実施例において後述する方法により測定することができる。
イオン交換をする工程によるガラスの強度向上効果をより高める観点から、アルカリイオンを含むガラス板は、後述するイオン交換をする工程の前に、ガラスをエッチング処理または研磨することが好ましい。ここで、研磨とは、砥粒を用いてガラス表面を削ることにより平滑化することをいう。エッチング処理および研磨は公知の方法により実施することができる。エッチング処理または研磨による取り代は特に限定されないが、ガラスの強度向上効果を高める観点から、1μm以上であることが好ましく、より好ましくは5μm以上である。また、通常200μm以下であることが好ましい。
[(b)前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩を準備する工程]
本発明の製造方法により製造される化学強化ガラスは、ガラス表面にイオン交換された圧縮応力層を有する。イオン交換法では、ガラスの表面をイオン交換し、圧縮応力が残留する表面層を形成させる。具体的には、ガラス転移点以下の温度でイオン交換することにより、ガラス板表面のイオン半径が小さなアルカリ金属イオン(Liイオン及び/またはNaイオン)をイオン半径のより大きい他のアルカリイオン(Naイオン及び/またはKイオン)に置換する。これにより、ガラスの表面に圧縮応力が残留し、ガラスの強度が向上する。
本発明の製造方法において、化学強化処理は、ガラスに含まれるアルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩に、先述したアルカリイオンを含むガラスを接触させてイオン交換をすることにより行われる。すなわち、ガラスに含まれるアルカリイオンと、無機塩に含まれる他のアルカリイオンとがイオン交換される。
無機塩としては、具体的には例えば、硝酸カリウム(KNO)が挙げられ、硝酸カリウムの他に、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム等のアルカリ炭酸塩、アルカリ硫酸塩、アルカリ塩化塩、アルカリホウ酸塩などを含んでいてもよい。これらは単独で添加しても、複数種を組み合わせて添加してもよい。
[(c)露点温度が20℃未満の雰囲気で、前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換をする工程]
前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換(化学強化処理)は、具体的には例えば、前記工程で調製した無機塩の溶融塩にガラスを浸漬し、ガラス中のアルカリイオン(LiイオンまたはNaイオン)を、溶融塩中のイオン半径の大きい他のアルカリイオン(NaイオンまたはKイオン)とイオン交換(置換)することで行われる。
化学強化処理は、具体的には例えば、次の手順で行うことができる。まずガラスを予熱し、前記溶融塩を、化学強化を行う温度に調整する。次いで予熱したガラスを溶融塩中に所定の時間浸漬したのち、ガラスを溶融塩中から引き上げ、放冷する。なお、ガラスには、化学強化処理の前に、用途に応じた形状加工、例えば、切断、端面加工および穴あけ加工などの機械的加工を行うことが好ましい。
ガラスの予熱温度は、溶融塩に浸漬する温度に依存するが、一般に100℃以上であることが好ましい。
化学強化温度は、被強化ガラスの歪点(通常500~600℃)以下が好ましく、より高い圧縮応力層深さを得るためには、350℃以上が好ましく、処理時間の短縮及び低密度層形成促進のために400℃以上がより好ましく、430℃以上がさらに好ましい。
ガラスの溶融塩への浸漬時間は1分~10時間が好ましく、5分~8時間がより好ましく、10分~4時間がさらに好ましい。かかる範囲において、強度と圧縮応力層の深さのバランスに優れた化学強化ガラスを得ることができ、好ましい。
化学強化処理は、露点温度が20℃未満の雰囲気中で行う。該露点温度は10℃以下が好ましく、5℃以下がより好ましく、0℃以下がさらに好ましく、-5℃以下が特に好ましい。露点温度の下限は特に限定されないが、露点制御設備の観点から、通常-60℃以上であることが好ましい。
なお本明細書における「露点温度」(露点とも略す。)とは、溶融塩と溶融塩界面近傍の雰囲気との間に平衡が成り立ったとみなした時の値である。ヴァイサラDRYCAP(登録商標) DMT346露点変換器によって露点を測定することができる。露点温度は、溶融塩の少なくとも界面近傍における露点温度が20℃未満であればよく、界面近傍とは、溶融塩の界面から200mm以下の領域の雰囲気を意味する。
露点温度は、好ましくは±5℃以内、より好ましくは±4℃以内、さらに好ましくは±3℃以内の範囲で制御することが好ましい。露点温度を±5℃以内の範囲で制御することにより、化学強化ガラスの性能を均一化できる。
雰囲気露点を20℃未満とする方法としては、具体的には例えば、以下の(1)~(3)に示す方法が挙げられる。
(1)空気または窒素等の気体を、化学強化槽に導入する前にエアドライヤーを通過させることで除湿し、雰囲気露点を低下させることができる。エアドライヤーは市販のものを用いることができ、例えば、SMC社製IDG5M4-02-S、SMC社製IDG60SAM4-03等が挙げられる。
(2)空気または窒素等の気体を、化学強化槽に導入する前に吸着剤を用いて除湿し、雰囲気露点を低下させることができる。吸着剤は市販のものを用いることができる。
(3)空気または窒素等の気体を、化学強化槽に導入する前に除湿機を用いて除湿し、雰囲気露点を低下させることができる。除湿機は市販のものを用いることができる。
前記(1)の方法としては、具体的には例えば、図1に示すように、空気、窒素ガス、
炭酸ガス等の気体Xをエアドライヤー31中に導入することにより、除湿された気体Yとし、化学強化槽32中の無機塩(溶融塩)33の上部の空間に除湿された気体を導入する方法等が挙げられる。なお、除湿された気体を導入する導入部は装置に合わせて適宜設ければよく、特に制限されない。導入部としては、例えば、コンプレッサー・ボンベ等が挙げられる。
イオン交換をする工程の前及び/又はイオン交換をする工程と同時に、溶融塩及び/又は溶融塩の界面近傍の雰囲気に除湿された空気または窒素等のガス(以下、単に除湿された気体ともいう)を導入することで、上記雰囲気露点を達成することができる。除湿された気体は、化学強化処理に影響を及ぼさない気体を用いることができる。
除湿された気体の導入に際し、溶融塩を攪拌してもしなくてもよいが、平衡に達するまでの時間を短縮する点で、攪拌する方が好ましい。除湿された気体を導入してから平衡に達するまでの時間は、導入する気体または液体の量や水蒸気濃度、導入方法等によって異なることから一概に言えないものの、上記雰囲気露点が安定し、一定となれば平衡に達したものと判断することができる。
露点温度が20℃未満の雰囲気でイオン交換をする工程を行うことにより、被強化ガラスのβ-OH値およびNBO/Tに依存せずに、得られる化学強化ガラスの面強度を向上できる理由としては、以下の2点が考えられる。1点目は、溶融塩及び/又は溶融塩の界面近傍の雰囲気の露点(水蒸気量)を低下させることで、溶融塩中に存在する水分量を低減し、被強化ガラスと溶融塩間のナトリウムとカリウム等のイオン交換性を向上し、CSおよびDOLを高めることができるためである。2点目は、雰囲気中に存在する水分が、
溶融塩を介して、化学強化処理中にガラス表層に侵入することで、ガラスのネットワーク結合を切断(加水分解)し、微小なクラックを生成することを抑制できるためである。
本発明の製造方法によれば、β-OH値に影響を与えることなく、耐失透性を維持した上で、CSおよびDOLの優れた化学強化ガラスを製造することが可能である。本発明の化学強化ガラスは、アルカリイオンを含むガラス板を化学強化した化学強化ガラスであり、ガラス表面のβ-OH値と、ガラス表面を3μm除去したガラス表面のβ-OH値との差であるΔβ-OH値が±0.002以下であり、好ましくは±0.001以下であり、
より好ましくは±0.0001以下である。
図5左に示すように、本発明の製造方法により製造された化学強化ガラス41は、溶融塩の界面近傍の雰囲気露点を制御したことで、圧縮応力層42の表層部に水が少ない水素リッチ層43が形成されている。ガラス表面を3μm除去することにより、図5右に示すように、水素リッチ層43が除去される。水素リッチ層43の厚みは通常2μm以下であることが好ましく、より好ましくは1.5μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
<評価方法>
本実施例における各種評価は以下に示す分析方法により行った。
(β-OH値)
被強化ガラスおよび化学強化ガラスのβ-OH値は、FT-IRを用いてガラスの透過率を測定し、下記の式を用いて求めた。また、Δβ-OH値として、化学強化ガラスについて、ガラス表面のβ-OH値と、ガラス表層を3μm除去したガラス表面のβ-OH値との差を求めた。
β-OH値=A(Si-OH)/X
A(Si-OH):(Apeak-Abase)
Apeak:IRスペクトルの3550cm-1付近のピークトップの吸光度高さ
Abase:3950cm-1の吸光度高さ(ベースライン)
X:ガラス肉厚(mm)
なお、ガラス肉厚の算出にあたり、マイクロメーターなどの板厚測定器を用い、FT-IRを測定した場所の近傍を3回測定し、その平均値をガラス肉厚とした。また、β-OH値の測定条件は以下の通りとした。測定にあたり、バックグラウンド測定および実試料の測定は、4000~3850cm-1付近のノイズが十分に小さくなった事を確認し、
測定を開始する。
装置:Thermo Fisher Scientific社製 Nicolet 6700
検出器:電子冷却DTGS
積算:64回
波数分解能:8cm-1
測定範囲:2000cm-1~4000cm-1
ゲイン:オートゲイン
アパーチャ:100
(表面水素濃度プロファイル)
ガラス基板の水素濃度プロファイルの測定には二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometory:SIMS)を用いた。
測定対象のガラス基板をSIMS装置内へ搬送し、順番に測定を行い、および30Siの強度の深さ方向プロファイルを取得した。
その後、プロファイルから30Siプロファイルを除して、30Si強度比の深さ方向プロファイルを得た。
なお、SIMSの測定条件は以下の通りとした。
〔SIMSの測定条件〕
装置:アルバック・ファイ社製 ADEPT1010
一次イオン種:Cs
一次イオンの加速電圧:5kV
一次イオンの電流値:500nA
一次イオンの入射角:試料面の法線に対して60°
一次イオンのラスターサイズ:300×300μm
二次イオンの極性:マイナス
二次イオンの検出領域:60×60μm(一次イオンのラスターサイズの4%)
中和銃の使用:有
ESA Input Lens:0
横軸をスパッタ時間から深さへ変換する方法:分析クレータの深さを触針式表面形状測定器(Veeco社製Dektak150)によって測定し、一次イオンのスパッタレートを求める。このスパッタレートを用いて、横軸をスパッタ時間から深さへ変換する。
検出時のField Axis Potential:装置ごとに最適値が変化する可能性がある。バックグラウンドが十分にカットされるように測定者が注意しながら値を設定する。
(表面K量および表面Na量)
ガラス表面のK量およびNa量は、リガク社製ZSX PrimusII(測定径φ20mm)を用いて測定した(n=2)。なお、ΔK量およびΔNa量は下記式により求めた。
ΔK量=|(化学強化処理後のガラス表面のK量)-(化学強化処理前のガラス表面のK量)|ΔNa量=|(化学強化処理後のガラス表面のNa量)-(化学強化処理前のガラス表面のNa量)|
(表面応力)
ガラスの表面圧縮応力値(CS、単位はMPa)および圧縮応力層の深さ(DOL、単位はμm)は折原製作所社製表面応力計(FSM-6000)を用いて測定した。
(面強度)
ガラス面強度はボールオンリング(Ball on Ring;BOR)試験により測定した。図2に、本発明で用いたボールオンリング試験を説明するための概略図を示す。
ガラス板1を水平に載置した状態で、SUS304製の加圧治具2(焼入れ鋼、直径10mm、鏡面仕上げ)を用いてガラス板を加圧し、ガラス板の面強度を測定した。
図2において、SUS304製の受け治具3(直径30mm、接触部の曲率R2.5mm、接触部は焼入れ鋼、鏡面仕上げ)の上に、サンプルとなるガラス板が水平に設置されている。ガラス板の上方には、ガラス板を加圧するための、加圧治具が設置されている。
本実施の形態においては、得られたガラス板の上方から、ガラス板の中央領域を加圧した。なお、試験条件は下記の通りである。
加圧治具の下降速度:1.0(mm/分)
この時、ガラスが破壊された際の、破壊荷重(単位N)をBOR面強度とし、20回の測定の平均値をBOR平均面強度とした。ただし、ガラス板の破壊起点がボール押しつけ位置より2mm以上離れていた場合は、平均値算出のためのデータより除外した。
<化学強化ガラスの製造>
表1に示すA~Dの組成の異なるガラス板を準備した。
ガラスA~Dの組成は、酸化物基準のモル%表示で下記組成とした。
ガラスA:SiO 64.2%、Al 8.0%、NaO 12.5%、KO 4.0%、MgO 10.5%、CaO 0.1%、SrO 0.1%、BaO 0.1%、ZrO 0.5%
ガラスB:SiO 68.0%、Al 10.0%、NaO 14.0、MgO 8.0%
ガラスC:SiO 67%、B 4%、Al 13%、NaO 14%、KO <1%、MgO 2%、CaO <1%
ガラスD:SiO 68.7%、Al 3.0%、NaO 14.2%、KO 0.2%、MgO 6.2%、CaO 7.8%
準備したガラス板を、350~400℃に予熱した後、それぞれ450℃の硝酸カリウムの溶融塩中に120分間浸漬し、イオン交換処理した後、室温付近まで冷却することにより化学強化処理を行った。実施例9、10および比較例9、10については、化学強化処理前において、化学強化ガラスをフッ化水素でエッチング処理し、表1に示す量を取り代とした。
(実施例1~10)
実施例1~10については、溶融塩の界面近傍の雰囲気中にエアドライヤーを通過させて乾燥させた空気を流すことにより、化学強化処理における雰囲気露点を制御した。実験系を図1に示したが、気体Xをエアドライヤー31中に導入することにより、除湿された気体Yとした。この除湿された気体Yを化学強化槽32中の無機塩(溶融塩)33の上部の空間に導入することで、イオン交換をする工程における雰囲気露点の制御を行った。
各雰囲気露点に制御するためにエアドライヤーを下記に示す。
露点温度3℃:SMC社製IDG5M4-02-S
露点温度16℃:SMC社製IDG5M4-02-S
露点温度40℃:SMC社製IDG5M4-02-S
露点温度71℃:SMC社製IDG5M4-02-S
図5左に示すように、本実施例により製造された化学強化ガラス41は、溶融塩の界面近傍の雰囲気露点を制御したことで、圧縮応力層42の表層部に形成される水素リッチ層43の厚みが比較例と比較して小さくなる。すなわち、水素リッチ層43の厚みが小さいほど除去される前後の水素変化量が小さくなり、Δβ-OH値も小さくなる。
(比較例1~10)
比較例1~10については、溶融塩の界面近傍の雰囲気中に加熱した水中に導入した空気を流すことにより、化学強化処理における雰囲気露点を制御した。実験系を図3に示したが、乾燥した気体Aとして空気を用い、該空気を水槽25によって加熱された水24中に該空気を通すことで加湿し、加湿された水蒸気を含む気体(空気)Bとした。この水蒸気を含む気体Bをリボンヒーターで加熱された経路を通して化学強化処理を行う槽の無機塩(溶融塩)26の上部の空間に導入することで、イオン交換をする工程における雰囲気露点の制御を行った。
上記で得られた化学強化ガラスについて各種評価を行なった。ガラスの処理条件及び評価結果を表1、図4Aおよび図4B、図6Aおよび図6B並びに図7に示す。
Figure 2023014245000002
表1に示すように、ガラスA~Dを20℃未満の雰囲気露点でイオン交換をする工程を含む本発明の製造方法により得られた実施例1~10の化学強化ガラスは、被強化ガラスのβ-OHおよびNBO/Tの値にかかわらず、ガラスA~Dを20℃以上の雰囲気露点でイオン交換する工程を含む製造方法(雰囲気露点を除く製造方法については本発明の製造方法と同じ)によって得られた比較例1~10で得られた化学強化ガラスに比べ、CSおよびDOLが向上し、あるいは高い面強度を有する特性を示した。また、表1に示すようにイオン交換(化学強化処理)する工程における雰囲気露点が高くなるほど得られる化学強化ガラスのCSが低下することがわかった。
なお、実施例1~10の化学強化ガラスは比較例1~10の化学強化ガラスと比較すると、CSおよびDOLが向上するが、一部のガラスにおいて面強度が低下する現象がみられた。これは、面強度に特に影響を与えると考えられる、ガラス表層のガラスネットワーク結合の切断性がガラス組成によって異なることが原因であると考えられる。しかしながら、面強度に対してCSおよびDOLの向上を優先する場合、あるいはCSおよびDOLの向上と併せて面強度を高くする場合に、イオン交換する工程における雰囲気露点を20℃未満に制御することは、所望のガラスを製造する上で、極めて有効な手段となる。
また、表1では、実施例1および2の化学強化ガラスと比較例2の化学強化ガラスのそれぞれについて、被強化ガラスのガラス表面のβ-OH値と、ガラス表面を3μm除去したガラス表面のβ-OH値を測定した結果を示す(誤差:±1μm~2μm)。ガラス表面を3μm除去するには、被強化ガラスの表面および裏面を、エッチングまたは研磨により除去し、β-OH値を測定した。
表1に示すように、20℃未満の雰囲気露点でイオン交換する工程を含む本発明の製造方法で製造した実施例1および2では、Δβ-OH値が±0.002以下であるのに対し、比較例2ではΔβ-OH値が±0.002超であった。また、実施例1および2と比較例2の3点を測定した結果より、Δβ-OH値と雰囲気露点の温度は一次関数によって近似できることがわかる。したがって、20℃未満の雰囲気露点でイオン交換をする工程を含む本発明の製造方法により得られたガラスであれば、β-OH値に影響を与えることなく、耐失透性を維持した上で、CSおよびDOLを向上した化学強化ガラスを製造することが可能となる。
図4Aおよび図4Bに、化学強化処理における雰囲気露点と得られた化学強化ガラスのCSおよびDOLとの関係をそれぞれ示す。図4Aおよび図4Bに示すように、低露点の雰囲気下で化学強化処理するほど、ガラスのイオン交換性を高めて、得られる化学強化ガラスのCSおよびDOLを向上できることがわかった。
図6Aおよび図6Bは雰囲気露点を変化させて化学強化処理した際のガラスのイオン交換量を評価した結果を示し、図6Aは化学強化処理における雰囲気露点と得られた化学強化ガラスのCSおよびDOLとの関係、図6Bは化学強化ガラスのCSとΔK量およびΔNa量との関係を示す。図6Aおよび図6Bに示すように、化学強化処理における雰囲気が高露点になるにしたがって、イオン交換されるK量が減少することがわかった。
図7は、実施例9および10並びに比較例9および10で得られた化学強化ガラス、未強化のガラス基板の表面の水素プロファイル(H/30Si)を示す図である。図7に示すように、雰囲気露点が低かった化学強化ガラスほど、表層数μmに含まれる水素量が少ないことがわかった。
これらの結果から、20℃未満の低露点の雰囲気下で化学強化処理することにより、被強化ガラスのβ-OH値およびNBO/Tに依存せずにイオン交換性を向上し、従来の化学強化処理と比較してCSおよびDOLが向上し、あるいは高い面強度を有する化学強化ガラスが得られることがわかった。
本発明の化学強化ガラスの製造方法によれば、被強化ガラスのβ-OH値およびNBO/Tにかかわらず、化学強化後に研磨やフッ酸等を用いたエッチング処理をしなくとも非常に面強度の高い化学強化ガラスを簡便に得ることができる。このため被強化ガラスのβ-OH値およびNBO/T等に依存せず、あらゆるガラスに適用可能であり汎用性が高い。そして溶液への浸漬により処理を進めることができるため、様々なガラス形状や大面積のガラスに対応しやすい等の点で効率的である。
31 エアドライヤー
32 化学強化槽
33 溶融塩
1 ガラス板
2 加圧治具
3 受け治具
24 水
25 水槽
26 溶融塩
41 化学強化ガラス
42 圧縮応力層
43 水素リッチ層

Claims (5)

  1. アルカリイオンを含むガラス板を準備する工程、
    前記アルカリイオンのイオン半径よりも大きい他のアルカリイオンを含む無機塩を準備する工程、
    露点温度を20℃未満の雰囲気に制御する工程、および
    前記雰囲気下で前記無機塩の溶融塩に前記ガラス板を浸漬し、
    前記ガラス板の前記アルカリイオンと前記無機塩の前記他のアルカリイオンとのイオン交換をする工程、を含むディスプレイ用化学強化ガラスの製造方法。
  2. 前記イオン交換をする工程は、前記露点温度を10℃以下の雰囲気に制御して行われる請求項1に記載のディスプレイ用化学強化ガラスの製造方法。
  3. 前記イオン交換をする工程は、前記露点温度を0℃以下の雰囲気に制御して行われる請求項1または2に記載のディスプレイ用化学強化ガラスの製造方法。
  4. 前記イオン交換をする工程における雰囲気は、乾燥された気体を導入して形成される請求項1~3のいずれか1項に記載のディスプレイ用化学強化ガラスの製造方法。
  5. 前記イオン交換をする工程の前に、前記ガラス板の表面をエッチング処理または研磨する工程を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のディスプレイ用化学強化ガラスの製造方法。
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