JP2023013874A - 連続波テラヘルツ分光装置、連続波テラヘルツ分光法、物質検知装置および方法 - Google Patents

連続波テラヘルツ分光装置、連続波テラヘルツ分光法、物質検知装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチモード光ファイバを活用した連続波テラヘルツ分光装置を提供する。【解決手段】波長が異なる2つの連続波レーザ光源と、各光源から出たレーザ光を導光するマルチモード光ファイバと、レーザ光を合波させる光ファイバカプラを備え、2つのレーザ光の偏光を制御することなく、レーザ光を合波させる。また、合波させる前の少なくとも何れかのレーザ光又は合波させたレーザ光の強度を変調する変調手段と、差周波混合によりテラヘルツ波を発生させる非線形光学素子と、変調したレーザ光を集光して非線形光学素子に入射させ、発生したテラヘルツ波を集光して試料に照射する光学系と、試料を反射又は透過するテラヘルツ波の強度を検出する検出器を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、連続波レーザの差周波混合により発生させたテラヘルツ波を用いた連続波テラヘルツ分光に関するものである。
近年、テラヘルツ波の生成、検出、応用などが盛んに研究されている。テラヘルツ波(テラヘルツ光、テラヘルツ電磁波とも呼ぶ)は、周波数が約0.1~10THzの電磁波であるが、自然光では、その発生効率が極めて低い。テラヘルツ波は、光波と電波の中間の周波数帯の電磁波であることから光波と電波の両方の特徴を併せ持っている。そのため、良好な物質透過性、非侵襲、安心安全などの特徴がある。応用例として、人体の非破壊検査システム、医療分野でのがん同定、および超高速で大容量の通信などが期待されている。
テラヘルツ波は物質透過性を有し、また、糖やアミノ酸などを含む有機分子は、テラヘルツ帯で固有の吸収スペクトルを有している。この2つの特徴を利用し、特定の物質を検出するのがテラヘルツ分光である。テラヘルツ分光の応用の1つとして、非破壊検査が挙げられる。非破壊検査を考える際に、梱包材などにおいて、どの周波数のテラヘルツ波が透過しやすいか、また検出したい物質のテラヘルツ帯における吸収スペクトルを把握することが必要である。これらの条件を満たすことで、有毒ガスや、ヘキソーゲン(RDX)、トリニトロトルエン(TNT)等の爆発物、禁止薬物などを検出することが可能である。また、ウイルスも検出可能であり、近年、世界中で猛威を振るっているコロナウイルスの検出にも有効性を示す可能性がある。
テラヘルツ波の発生方法は、多岐にわたるが、例えば、共鳴トンネルダイオードを用いる方法や量子カスケードレーザを用いて、連続波を発生させる方法が知られている。しかし、これらは、発生する周波数が限られており、連続的に周波数を自在に変えることは一般的に難しいとされており、室温動作も困難である。したがって、より多くの物質の検出を可能にする分光システムで使用するには、広い周波数範囲でテラヘルツ波をチューナブルに発生させる方法が必要である。
また、テラヘルツ波の発生方法として、2次の非線形光学効果を利用する差周波混合が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。この差周波混合は、さまざまな周波数でテラヘルツ波を発生させるための優れた波長変換の手法であり、非線形光学結晶に周波数がωとωで表される2つのレーザ光を入射すると、その差周波に相当するω-ωまたはω-ωの光が発生する現象である。この周波数差がテラヘルツオーダの場合に、テラヘルツ波が発生する。差周波混合によれば、広い周波数領域で連続波をチューナブルに発生させることも可能である。
本発明者は、非線形光学結晶としてGaAs/AlAs多重量子井戸を用いて、量子井戸中の励起子を使用することにより、強度を急激に低下させることなく、約20THzまでの広帯域にわたり、差周波混合によるテラヘルツ波を発生させることができることを既に示している(非特許文献2を参照)。
なお、比較的高強度なテラヘルツ波の発生方法として、超短パルスレーザ光源を用いる装置や手法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。超短パルスレーザ光源を用いると光整流効果などのため1~2THz付近にピークを有するブロードなテラヘルツ波を発生させることができる。しかし、超短パルスレーザ光源は、非常に高価で、かつ、大型であることが多く、さらに、強度は時間波形として測定されるため、周波数領域で分光情報を取得するにはフーリエ変換が必要であり、リアルタイムの分光計測には不向きである。また、パルスレーザを使って差周波混合によるテラヘルツ波を発生させる方法もあるが、二つのパルスを同時に非線形光学結晶に入射することは容易ではない。
特開2011-242180号公報
本発明者は、連続波レーザ光の差周波混合によるテラヘルツ波に関する研究を行っており、既に様々な周波数でテラヘルツ波を発生させることが可能であることを示してきた。連続波レーザ光の差周波混合によるテラヘルツ波を用いる分光法では、波長が異なる2つの連続波の半導体レーザ光源の光を非線形光学素子(例えば、量子井戸のような半導体ナノ構造)に入射することで、レーザの波長差に応じた周波数の電磁波が発生するため、半導体レーザを変えることで、様々な周波数の電磁波を発生させることができ、さらに線幅が狭いレーザ光を用いることで、線幅が狭い電磁波を発生させることができるため、高分解能なテラヘルツ分光装置を安価に実現できる。
しかしながら、従来は、2つの連続波のレーザ光の偏光を合せて、光路をハーフミラー上で重ね合わせるといった事前調整、目視で重ね合わせ状態の確認が必要であり、重ね合わせ状態の確認後、レンズで集光して非線形光学素子に照射して、テラヘルツ波を発生させていた。2つのレーザ光を効率よく重ね合わせる作業は、作業者の技術的習得度が高くないと重ね合わせが上手くできないのが実状である。このようなやり方は、目視確認の性質上、完全に重ね合わさることは不可能であり、そのため、テラヘルツ波の発生効率が低下するといった問題がある。
また、2つの連続波のレーザ光の偏光を合せて、光路をハーフミラー上で重ね合わせるための光学系において、その光路長は、ハーフミラーを使用した重ね合わせを確実にするため、長い距離が必要であり、テラヘルツ分光装置自体のサイズのコンパクト化を図るのが困難であった。テラヘルツ分光装置の光学系に、光ファイバを利用しようとした場合には、コンパクトな装置になることが期待できるが、差周波混合では2つのレーザ光の偏光を揃えることが条件であるため、光ファイバを通過後の光が、通常ランダムな偏光であり採用することができず、光ファイバの中で、偏光を保持できる偏波保持ファイバ(シングルモードの光ファイバの一種)と呼ばれる特別なタイプの光ファイバがあるが、価格が高く、耐久性(折り曲げ)の点で問題があった。
さらに、2つの連続波のレーザ光の偏光を合せるための光学系の場合、1/2波長板や偏光子などが部品として必要であり、部品点数が多く、系の安定性の問題があった。
このような事情の下、テラヘルツ分光装置の実用性を向上するためには、装置自体をコンパクト化し、かつ安定性を高め、ポータブルタイプにする必要がある。
かかる状況に鑑みて、重ね合わせに関する問題を解決し、より実用的なテラヘルツ分光装置の実現を図るべく、本発明は、マルチモード光ファイバを活用した連続波テラヘルツ分光装置および方法、並びに、それらを用いた物質検知装置および方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の連続波テラヘルツ分光装置は、波長が異なる2つの連続波レーザ光源と、各光源から出たレーザ光を導光するマルチモード光ファイバと、レーザ光を合波させる光ファイバカプラと、合波させる前の少なくとも何れかのレーザ光又は合波させたレーザ光の強度を変調する変調手段と、差周波混合によりテラヘルツ波を発生させる非線形光学素子と、変調したレーザ光を集光して非線形光学素子に入射させ、発生したテラヘルツ波を集光して試料に照射する光学系と、試料を反射又は透過するテラヘルツ波の強度を検出する検出器を備える。
上記の構成によれば、2つのレーザ光の重ね合わせ状態が良く、再現性が高く、安定的で、テラヘルツ波の発生効率が従来と比べて同等又は向上できる。
本発明の装置では、光ファイバ内でランダムな偏光特性を有し、耐久性(折り曲げ)が高いマルチモード光ファイバと、結合光ファイバの光ファイバカプラを用いた点が特徴である。マルチモード光ファイバを用いると、光ファイバ内ではランダムな偏光となる。従来の装置のように、偏光子などを用いて、偏光の制御は行っていない。
また、非線形光学素子を用いて、2つの連続波レーザ光の差周波混合によりテラヘルツ波を発生させる。非線形光学素子は、具体的には、半導体結晶が利用できる。非線形光学素子に2つのレーザ光の結合光を入射させると、後方散乱方向(素子で反射する方向)、または、前方散乱方向(素子を透過する方向)にテラヘルツ波が発生する。後方散乱方向でテラヘルツ波を検出する場合には、シリコンのウェハを用いてレーザ光を遮断する。一方、前方散乱方向では、発生に使う非線形光学素子がレーザ光の大半を吸収するため、レーザ光を遮断する素子は殆ど使用されず、シリコンレンズを用いて遮断することになる。
本発明の装置において、レーザ光の強度を変調する変調手段としては、例えば、光チョッパを用いることができる。この他には、音響光学変調器と電気光学変調器が利用できる。レーザ光の強度を変調して、その結果、テラヘルツ波の強度が変調されるので、強度変化を捉えてテラヘルツ波を検出できる。また、テラヘルツ波の強度を光チョッパで直接変調して検出することも可能である。つまり、光チョッパは、レーザ光とテラヘルツ波のどちらでも変調でき、そのため、変調手段を光学系のどの位置に設置するかは問題ではなく、そのためテラヘルツ波を発生する非線形光学素子の前のレーザ光の光路上に変調手段を配置してもよく、また、テラヘルツ波を検出する検出器の前に、テラヘルツ波の光路上に変調手段を設置してもよい。その一方で、音響光学変調器と電気光学変調器は、光しか変調できず、すなわち、レーザ光のみ変調できるものであり、配置場所はレーザ光の光路上に限定されることになる。なお、現時点では、テラヘルツ波を直接変調できるのは光チョッパのみとなっている。なお、変調には、強度変調、位相変調、周波数変調があるが、本装置の場合、強度変調が対象になる。
本発明の装置において、テラヘルツ波の強度を検出する検出器としては、例えば、焦電型センサを用いることができる。この他、ゴーレイセル、光伝導アンテナ、ボロメータがテラヘルツ波の検出器として利用可能である。
また、上述したとおり、従来の装置の場合には、ハーフミラーを使用した重ね合わせを確実にするために長い距離が必要であったが、光ファイバを使うことで、重ね合わせが高まるとともに光学系の小型化が可能である。さらに、ポータブルタイプにして持ち運びが可能である。
ここで、従来の装置の構成であるハーフミラーではなく、光ファイバを使うことのデメリットとして当初予想したのは偏光の問題である。すなわち、差周波混合では、2つのレーザ光の偏光を揃えることが条件である一方で、光ファイバ内を通過後のレーザ光は、レーザ光の偏光がランダムになるため、効率が良くないと予想されるからである。しかしながら、本発明者による実験の結果、偏光がランダムであること自体が、大きな問題でないことが判明し、この重ね合わせに関する問題を解決するため、結合光ファイバである光ファイバカプラを用いて、2つのレーザ光を合波して、確実に、重ね合わせることに成功し、また、予想に反して、発生するテラヘルツ波の発生効率が、従来と比べて同等又はそれ以上であることが確認できたのである。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置は、検出器の入射光の光路上に配置された、テラヘルツ波を透過する光学素子を更に備えたことが好ましい。テラヘルツ波を透過する光学素子を、検出器の入射光の光路上に配置することにより、外乱やノイズとなる光を遮断できる。
ここで、テラヘルツ波を透過する光学素子としては、Si単結晶ウェハやSiレンズがある。これ以外としては、ポリメチレンペンテン(TPX)レンズや、GaAsなどの高抵抗の半導体基板も用いることが可能である。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置において、光学系は、レーザ光の強度調整用の減光フィルタを更に備えたことが好ましい。減光フィルタを用いることにより、簡便にレーザ光の強度を調整できるからである。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置は、変調手段が、光チョッパであり、定速回転するブレードによって連続した光を変調し、ブレードを回転に合わせて、検出器又は検出器の信号増幅器にリファレンス信号を出力することが好ましい。光チョッパを用いることにより、テラヘルツ波を直接変調できるからである。
ここで、リファレンス信号は検出器又は検出器の信号増幅器に出力される。現時点で、リファレンス信号を受け取れる検出器は、発明者の知る限りでは無く、検出器の信号を増幅器で増幅する際に、リファレンス信号に合わせて増幅されているのが実際のところである。今後、リファレンス信号を受け取れる検出器が登場するであろう。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置において、光学系は、入射方向に対して非線形光学素子により後方散乱方向に発生するテラヘルツ波を試料又は検出器に導光する、放物面鏡又は平面鏡を更に備えたことが好ましい。非線形光学素子にレーザ光が入射し、入射方向に対して反対方向の後方散乱方向に発生するテラヘルツ波が発生する場合、そのテラヘルツ波を集光してテラヘルツ分光計測対象の試料に照射し、或いは、検出器に導き、テラヘルツ波の強度を測定するべく、放物面鏡を用いて、テラヘルツ波を反射してテラヘルツ波の進路を変更すると共に集光させることができる。また、平面鏡を用いてテラヘルツ波の進路を変更し、別にテラヘルツ集光レンズを用いて集光させることもできる。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置において、光ファイバカプラの出射光は、2つのレーザ光の偏光を制御することなく合波した結合光である。本発明では、2つの連続波レーザ光の偏光を制御していないことが特徴である。差周波混合では、2つの連続波レーザ光の偏光を揃えることが条件である。しかしながら、偏光子などを用いて積極的に偏光を揃えずとも、光ファイバカプラで合波した結合光は、差周波混合によりテラヘルツ波の発生できること、発生効率の低下が見られないことを、本発明者は確認済みである。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置は、光ファイバカプラと、変調手段と、非線形光学素子と、光学系と、試料を支持する試料ホルダと、検出器と、光ファイバカプラの出射端から検出器の入射端まで至る光学系、が可搬型ケースに収容されたことが好ましい。光ファイバを用いる構成によれば、ポータビリティー性、耐久性が向上する。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置において、可搬型ケースは、連続波レーザ光源とマルチモード光ファイバを、更に収容することが好ましい。装置構成の全てを可搬型ケースに収納できることにより、テラヘルツ分光計測を広く活用できる手助けにできる。
本発明の連続波テラヘルツ分光装置において、連続波レーザ光源は、半導体レーザ素子、素子駆動回路および電源が一体化されハウジングに収容され、マルチモード光ファイバの一端と接続するコネクタを備え、該コネクタを介して、レーザ光をマルチモード光ファイバ端より出力することが好ましい。
本発明の物質検知装置は、上記の何れかの連続波テラヘルツ分光装置を備え、試料が、呼気、大気、又は溶液であり、試料を透過又は反射した特定波長のテラヘルツ波の吸収を計測し、試料に含まれるウイルス、有機化合物、有毒物質、又は爆発性物質を検知する。
本発明の連続波テラヘルツ分光法は、波長が異なる2つの連続波レーザ光源から出た2つのレーザ光を合波させ、合波させる前の少なくとも何れかのレーザ光又は合波させたレーザ光の強度を変調し、変調したレーザ光を集光して非線形光学素子に入射させ、差周波混合によりテラヘルツ波を発生させ、発生したテラヘルツ波を集光して試料に照射して反射又は試料を透過するテラヘルツ波の強度を検出するテラヘルツ分光法において、マルチモード光ファイバを用いて各光源から出たレーザ光を導光し、レーザ光の偏光を制御することなしに、光ファイバカプラで2つのレーザ光を合波させる。
本発明の物質検知方法は、試料が、呼気、大気、又は溶液であり、下記各ステップを備える。
1)本発明の連続波テラヘルツ分光法を用いて、試料を透過又は反射した特定波長のテラヘルツ波の吸収を計測する計測ステップ。
2)試料に含まれるウイルス、有機化合物、有毒物質、又は爆発性物質を検知する検知ステップ。
3)検知結果を出力する出力ステップ。
本発明によれば、装置自体のコンパクト化、安定性の向上、ポータブル化の実現が図れ、テラヘルツ分光の実用性を高めるといった効果がある。
実施例1の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 実施例2の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 実施例3の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 実施例4の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 実施例5の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 実施例6の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 光ファイバカプラの説明図 実施例7の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図 連続波テラヘルツ分光法を用いた物質検知方法の概略フロー図 従来の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、本実施例の連続波テラヘルツ分光装置の構成模式図を示している。図1に示すように、連続波テラヘルツ分光装置1は、マルチモード光ファイバ(10a,10b,10c)、光ファイバカプラ11、レーザ光源(L1)12a、レーザ光源(L2)12b、変調器13、放物面鏡14、テラヘルツ集光レンズ15、非線形光学素子16、試料17、Siレンズ18及び検出器19から構成される。
レーザ光源(L1)12aには、マルチモード光ファイバ10aが接続され、レーザ光源(L2)12bにはマルチモード光ファイバ10bが接続されている。光ファイバカプラ11は、マルチモード光ファイバ10a及びマルチモード光ファイバ10bから出たレーザ光を合波させるものである。
レーザ光源12a及びレーザ光源12bから出射される連続波レーザ光は、パルスレーザ光と異なり波長がブロードではないので、非線形光学素子16のエネルギー準位を正確に励起して効率良くテラヘルツ波を発生させることができる。レーザ光源12a及びレーザ光源12bとしては、非線形光学素子16のエネルギー準位に応じて、適宜選択できるが、ここでは、市販の半導体レーザを用いた。市販の半導体レーザは、パルスレーザ光源に比べ安価であり、またレーザ波長の組合せも豊富である。
連続波レーザ光のエネルギーは、一方のレーザ光源12aを1.512eVに固定し、もう一方のレーザ光源12bを1.529eV~1.540eVの間で変化させた。また、レーザ光の強度は1.99mW~30.04mWの間で変化させることにした。発生したテラヘルツ電磁波の周波数は、2つのレーザ光のエネルギー差から決定されるため、予め、レーザ光源12a及びレーザ光源12bのレーザースペクトルの測定を行った。レーザースペクトルの測定はレーザを分光器(StellarNet社製EPP2000-HR-NIR3,分解能 0.05 nm)を用いて行った。
合波されたレーザ光はマルチモード光ファイバ10cにより変調器13へ導かれ、変調器13において、レーザ光の強度が変調される。変調器13としては、テラヘルツ波を直接変調できる光チョッパを用いている。光チョッパは、レーザ光とテラヘルツ波のどちらでも変調でき、そのため、光学系における設置位置を自由に選択可能である。すなわち、そのためテラヘルツ波を発生する非線形光学素子の前のレーザ光の光路上に光チョッパを配置してもよく、また、テラヘルツを検出する検出器の前に、テラヘルツ波の光路上にチョッパを設置してもよい。現在のところ、テラヘルツ波を直接変調できるのは光チョッパのみとなっている。
なお、光チョッパの他に、変調器として、音響光学変調器や電気光学変調器を用いることも可能であるがよいが、音響光学変調器と電気光学変調器は、レーザ光しか変調できないため、配置場所はレーザ光の光路上に限定される。
変調器13により、レーザ光の強度が変調されたレーザ光7は、放物面鏡14に設けられた貫通孔(図示せず)を通り、テラヘルツ集光用TPXレンズ15によって集光され、非線形光学素子16に入射する。非線形光学素子16では、差周波混合によりテラヘルツ波が発生する。図1の場合、非線形光学素子16では、後方散乱方向(入射方向に対して反対方向)に発生する。
放物面鏡14は、後方散乱方向に発生するテラヘルツ波8を集光して、平行化し、試料17又は検出器19に導光させるものである。Siレンズ18は、検出器19の入射光の光路上に配置され、テラヘルツ波8を透過する一方で、外乱やノイズとなる光を遮断するものである。
図示しないが、検出器19からの出力信号をプリアンプで増幅し、ロックインアンプに入力し、デジタルマルチメータの値を読み取っている。デジタルマルチメータの出力値に対して、170μVを1nWと変換することで、テラヘルツ電磁波強度を求めている。
また、検出器19としては、焦電型検出器(THz Detectors、Gentec-EO 社製 THZ2I-BL-BNC)を用いている。焦電型検出器以外に、ゴーレイセル、光伝導アンテナ、ボロメータなどを用いてもよい。
ここで、従来技術の連続波テラヘルツ分光装置について、図10を参照して説明図する。図10は、従来技術の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。図10に示すように、従来技術の連続波テラヘルツ分光装置50では、1/2波長板51a及び偏光子52aを用いて、連続レーザ光源12aから出射される連続波レーザ光L1を偏光し、また、1/2波長板51b及び偏光子52bを用いて、連続レーザ光源12bから出射される連続波レーザ光L2を偏光し、2つの連続波レーザ光の偏光を合せて、ミラー53及びハーフミラー54を用いて光を重ね合わせている。重ね合わせた偏光が同一のレーザ光を集光レンズ15で集光して非線形光学素子16に照射し、テラヘルツ波8を効率よく発生させている。前述したとおり、従来技術の分光装置の構成では、2つの連続波レーザ光を効率よく重ね合わせる作業の難易度、部品点数の多さ、安定性、コンパクト化に不向きといった問題があった。
これに対して、実施例1の連続波テラヘルツ分光装置1は、部品点数を減らし、装置自体をコンパクト化し、かつ安定性を高めることを可能としている。また、2つのレーザ光の重ね合わせを容易に実現できるようにしている。ここで、光ファイバカプラ11について図7を参照して説明図する。
図7は、光ファイバカプラの説明図を示している。光ファイバカプラ11は、複数本の光ファイバを加熱溶融、融着延伸して作製されたものである。図7に示すマルチモード光ファイバ(10a,10d)又はマルチモード光ファイバ(10b,10c)は元々一本の光ファイバである。マルチモード光ファイバ(10a,10d)は、屈折率の高い中心部であるコア101aを、屈折率の低い層であるクラッド102aで覆った同心円状になっており、レーザ光L1はコア101aの中に閉じ込められて伝わっていく。マルチモード光ファイバ(10b,10c)についても同様に、コア101bがクラッド102bで覆われており、レーザ光L2はコア101bの中に閉じ込められて伝わっていく。
このようなマルチモード光ファイバ(10a,10d)とマルチモード光ファイバ(10b,10c)を融着延伸した箇所が、光ファイバカプラ11である。光ファイバカプラ11では、光が進むにつれて、隣接する光ファイバへ光が移動していく。光ファイバカプラ11の融着延伸部は、光ファイバのコア径が小さいのでレーザ光はクラッド中に広がり、コア同士が接近しているので伝搬してきた光は隣のファイバに結合できるようになっている。図7に示すように、合波されたレーザ光は、マルチモード光ファイバ10cに導かれる。
このように、光ファイバカプラ11の出射光は、2つのレーザ光の偏光を制御することなく合波した結合光である。また、従来技術の連続波テラヘルツ分光装置50では、ハーフミラー54を使用した重ね合わせを確実にするために長い距離が必要であったが、光ファイバを使うことで、重ね合わせが高まるとともに光学系の小型化が可能で、その結果として、装置自体のコンパクト化を実現できる。
また、2つのレーザ光の偏光は特に制御する必要がない。すなわち、偏光子などの部品を不要とするため、部品点数の削減が図れ、安定性も向上する。
図2は、実施例2の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。連続波テラヘルツ分光装置2は、実施例1の連続波テラヘルツ分光装置1の構成に、減光フィルタ21とシリコン(Si)ウェハ22が追加されている。
減光フィルタ21は、非線形光学素子16に入射するレーザ光の強度を調整し、それにより発生するテラヘルツ波の強度を調整するものである。
また、検出器19の前段に配置されるシリコン(Si)ウェハ22は、外乱やノイズの原因となるレーザ光を遮断するためのものである。
図3は、実施例3の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。連続波テラヘルツ分光装置3は、実施例1の連続波テラヘルツ分光装置1と異なり、非線形光学素子16に入射したレーザ光の差周波混合により発生するテラヘルツ波のうち、レーザ光7の入射方向、すなわち、レーザ光7の進行方向の透過方向に前方散乱するテラヘルツ波を用いる系である。実施例1の連続波テラヘルツ分光装置1の場合は、レーザ光7の進行方向と反対の反射方向に後方散乱するテラヘルツ波を用いていたため、放物面鏡14が必要であったが、本実施例の装置構成では不要である。非線形光学素子16で前方散乱するテラヘルツ波8は、テラヘルツ集光レンズ15により集光され、試料17を透過して(一部、特定波長のテラヘルツ波が試料17に吸収され)、Siレンズ18を通り、検出器19に到達する。
なお、検出器19の前段に、シリコン(Si)ウェハ22を配置することは特に不要である。非線形光学素子16により、外乱やノイズの原因となるレーザ光は殆ど遮断されるからである。
図4は、実施例4の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。連続波テラヘルツ分光装置4では、実施例3の連続波テラヘルツ分光装置3と異なり、減光フィルタ21が設けられ、非線形光学素子16に入射するレーザ光の強度を調整し、それにより発生するテラヘルツ波の強度を調整できる。
図5は、実施例5の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。連続波テラヘルツ分光装置5は、実施例2の連続波テラヘルツ分光装置2と異なり、変調器13が、試料17とSiレンズ18の間に設けられている。
図6は、実施例6の連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図を示している。図6に示すように、連続波テラヘルツ分光装置6は、実施例4の連続波テラヘルツ分光装置4と異なり、変調器13が、試料17とSiレンズ18の間に設けられている。
図8は、ポータブルタイプの連続波テラヘルツ分光装置の構成イメージ図であり、(1)は一部の構成要素を可搬型ケースに収容し、連続波レーザを別置きとする実施態様の一例であり、(2)は全ての構成要素を可搬型ケースに収容する実施態様の一例を示している。図8(1)に示す連続波テラヘルツ分光装置は、実施例2の連続波テラヘルツ分光装置2と同様に、マルチモード光ファイバ(10a,10b,10c)、光ファイバカプラ11、レーザ光源12a、レーザ光源12b、変調器13、放物面鏡14、テラヘルツ集光レンズ15、非線形光学素子16、試料17、Siレンズ18、検出器19、減光フィルタ21及びシリコン(Si)ウェハ22を備える。
しかしながら、図8(1)に示す連続波テラヘルツ分光装置は、実施例2の連続波テラヘルツ分光装置2とは異なり、レーザ光源12a、レーザ光源12b及びマルチモード光ファイバ(10a,10b)の一部を除く装置全体が、可搬型ケース30に収容されている。可搬型ケース30には持ち手30aが設けられたバッグ形状を呈しており、コンパクトであるだけでなく、持ち運びが容易な構造である。図示しないが、可搬型ケース30はファスナ等により開閉が可能な構造である。
また、可搬型ケース30には、光ファイバ用コネクタ(31a,31b)、信号データ線32、外部出力用コネクタ33及び試料ホルダ34が設けられており、かかる点でも実施例2の連続波テラヘルツ分光装置2とは異なる。
光ファイバ用コネクタ31aには、レーザ光源12aと接続されたマルチモード光ファイバ10aを取り付け、光ファイバ用コネクタ31bには、レーザ光源12bと接続されたマルチモード光ファイバ10bを取り付けることができる。検出器19には信号データ線32の一端が接続されており、信号データ線32の他端には、外部出力用コネクタ33が設けられている。外部出力用コネクタ33には、公知の外部デバイス(図示せず)を接続可能である。
光ファイバ用コネクタ(31a,31b)及び外部出力用コネクタ33は、可搬型ケース30の外周面上に配設されているため、可搬型ケース30を閉じた状態のままで、マルチモード光ファイバ(10a,10b)や外部デバイスを接続でき、利便性の高い仕様となっている。
また、可搬型ケース30の側部には開口部が設けられ、可搬型ケース30の内部には試料ホルダ34が形成されている。かかる仕様とされることにより、可搬型ケース30を閉じた状態で、試料の出し入れが可能である。
これに対して、図8(2)に示す連続波テラヘルツ分光装置は、図8(1)に示す連続波テラヘルツ分光装置と異なり、レーザ光源12a、レーザ光源12b及びマルチモード光ファイバ(10a,10b)を含む装置全体が、可搬型ケース30に収容されている。装置全体が、可搬型ケース30に収容される構成とすることにより、持ち運びが容易になる。
図9は、連続波テラヘルツ分光法を用いた物質検知方法の概略フロー図を示している。連続波テラヘルツ分光法では、まず、波長が異なる2つの連続波レーザ光源から出たレーザ光をマルチモード光ファイバで導光する(ステップS01)。レーザ光の偏光を制御すること無く、光ファイバカプラでレーザ光を合波する(ステップS02)。合波させたレーザ光の強度を変調する(ステップS03)。変調したレーザ光を集光して非線形光学素子に入射する(ステップS04)。差周波混合によりテラヘルツ波を発生させる(ステップS05)。テラヘルツ波を集光して試料に照射する(ステップS06)。試料を透過するテラヘルツ波の強度を検出する(ステップS07)。なお、ステップS07で、試料を反射するテラヘルツ波の強度を検出することも可能である。その後、特定波長のテラヘルツ波の吸収を計測して(ステップS08)、試料に含まれるウイルス等の物質を検知し(ステップS09)、検知結果を出力する(ステップS10)。
本発明は、呼気中のウイルス検出や、大気中、特に災害現場などにおける有毒ガス検出に有用である。
1~6 連続波テラヘルツ分光装置
7 レーザ光
8 テラヘルツ波
10a、10b、10c マルチモード光ファイバ
11 光ファイバカプラ
12a 連続レーザ光源(L1)
12b 連続レーザ光源(L2)
13 変調器(チョッパ)
14 放物面鏡
15 テラヘルツ集光レンズ
16 非線形光学素子
17 試料
18 Siレンズ
19 検出器
21 減光フィルタ(NDフィルタ)
22 シリコン(Si)ウェハ
30 可搬型ケース
30a 持ち手
31a,31b 光ファイバ用コネクタ
32 信号データ線
33 外部出力用コネクタ
34 試料ホルダ
50 従来の連続波テラヘルツ分光装置(偏光を揃えるもの)
51a,51b 1/2波長板
52a,52b 偏光子
53 ミラー
54 ハーフミラー
101a,101b コア
102a,102b クラッド

Claims (12)

  1. 波長が異なる2つの連続波レーザ光源と、
    各光源から出たレーザ光を導光するマルチモード光ファイバと、
    レーザ光を合波させる光ファイバカプラと、
    合波させる前の少なくとも何れかのレーザ光又は合波させたレーザ光の強度を変調する変調手段と、
    差周波混合によりテラヘルツ波を発生させる非線形光学素子と、
    変調したレーザ光を集光して前記非線形光学素子に入射させ、発生したテラヘルツ波を集光して試料に照射する光学系と、
    前記試料を反射又は透過するテラヘルツ波の強度を検出する検出器、
    を備えたことを特徴とする連続波テラヘルツ分光装置。
  2. 前記検出器の入射光の光路上に配置された、テラヘルツ波を透過する光学素子を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  3. 前記光学系は、前記レーザ光の強度調整用の減光フィルタを更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  4. 前記変調手段が、光チョッパであり、定速回転するブレードによって連続した光を変調し、ブレードを回転に合わせて、前記検出器又は前記検出器の信号増幅器にリファレンス信号を出力することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  5. 前記光学系は、入射方向に対して前記非線形光学素子により後方散乱方向に発生するテラヘルツ波を前記試料又は前記検出器に導光する、放物面鏡又は平面鏡を更に備えたことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  6. 前記光ファイバカプラの出射光は、2つの前記レーザ光の偏光を制御することなく合波した結合光であることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  7. 前記光ファイバカプラと、前記変調手段と、前記非線形光学素子と、前記光学系と、
    前記試料を支持する試料ホルダと、前記検出器と、前記光ファイバカプラの出射端から前記検出器の入射端まで至る光学系、が可搬型ケースに収容されたことを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  8. 前記可搬型ケースは、前記連続波レーザ光源と前記マルチモード光ファイバを、更に収容することを特徴とする請求項7に記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  9. 前記連続波レーザ光源は、半導体レーザ素子、素子駆動回路および電源が一体化されハウジングに収容され、前記マルチモード光ファイバの一端と接続するコネクタを備え、該コネクタを介して、レーザ光を前記マルチモード光ファイバ端より出力することを特徴とする請求項7又は8に記載の連続波テラヘルツ分光装置。
  10. 請求項1~9の何れかの連続波テラヘルツ分光装置を備え、
    前記試料が、呼気、大気、又は溶液であり、前記試料を透過又は反射した特定波長のテラヘルツ波の吸収を計測し、
    前記試料に含まれるウイルス、有機化合物、有毒物質、又は爆発性物質を検知することを特徴とする物質検知装置。
  11. 波長が異なる2つの連続波レーザ光源から出た2つのレーザ光を合波させ、合波させる前の少なくとも何れかのレーザ光又は合波させたレーザ光の強度を変調し、変調したレーザ光を集光して非線形光学素子に入射させ、差周波混合によりテラヘルツ波を発生させ、発生したテラヘルツ波を集光して試料に照射して、前記試料を反射又は透過するテラヘルツ波の強度を検出するテラヘルツ分光法において、
    マルチモード光ファイバを用いて各光源から出たレーザ光を導光し、レーザ光の偏光を制御することなしに、光ファイバカプラで2つのレーザ光を合波させることを特徴とする連続波テラヘルツ分光法。
  12. 試料が、呼気、大気、又は溶液であり、
    請求項11の連続波テラヘルツ分光法を用いて、前記試料を透過又は反射した特定波長のテラヘルツ波の吸収を計測する計測ステップと、
    前記試料に含まれるウイルス、有機化合物、有毒物質、又は爆発性物質を検知する検知ステップと、
    検知結果を出力する出力ステップ、
    を備えたことを特徴とする物質検知方法。


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