JP2023013457A - 配信装置、配信方法、及び配信プログラム - Google Patents

配信装置、配信方法、及び配信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】広告主の要望に応えながら、電子チラシの有用性を高めること。【解決手段】本願に係る配信装置は、受付部と、電子チラシ生成部と、配信部とを備える。受付部は、広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける。電子チラシ生成部は、配信先に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する。配信部は、電子チラシ生成部により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する。【選択図】図12

Description

本発明は、配信装置、配信方法、及び配信プログラムに関する。
従来、紙媒体の電子化が進められている。たとえば、新聞の折り込み広告などに代表されるようなペラものの印刷物であるチラシをデータ化し、電子チラシとしてインターネットなどの通信ネットワークを通じて配信する技術も提案されている。
特開2010-191140号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、電子チラシの有用性を高める上で改善の余地がある。たとえば、上述した従来の技術は、チラシ配信希望者のカスタマイズ情報に基づいてチラシデータを加工するものに過ぎず、チラシの作成を依頼する依頼主の意図を必ずしも反映するものではない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告主の要望に応えながら、電子チラシの有用性を高めることができる配信装置、配信方法、及び配信プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る配信装置は、受付部と、電子チラシ生成部と、配信部とを備える。受付部は、広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける。電子チラシ生成部は、配信先に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する。配信部は、電子チラシ生成部により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する。
実施形態の態様の1つによれば、広告主の要望に応えながら、電子チラシの有用性を高めることができる。
図1は、実施形態に係る配信システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る処理装置による電子チラシの作成方法の概要を示す図である。 図3は、実施形態に係る配信レポートの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る電子メールの開封者数と来店者率の分析結果を示す来店計測レポートの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る来店者のデモグラフィック属性の分析結果を示す来店計測レポートの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る電子メールの開封者数と購買者率の分析結果を示す購買計測レポートの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る購買者のデモグラフィック属性の分析結果を示す購買計測レポートの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る電子チラシごとの来店者の開封状況の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る電子チラシごとの購買者の開封状況の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る商品ごとの購買者の開封状況の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る電子チラシのデザインの変更方法の一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る処理装置の構成例を示す図である。 図13は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報の概要を示す図である。 図14は、実施形態に係る配信結果記憶部に記憶される配信結果情報の概要を示す図である。 図15は、実施形態に係る処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施形態に係る処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施形態又は変形例に係る処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る配信装置、配信方法、及び配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本願に係る配信装置、配信方法、及び配信プログラムが限定されるものではない。また、以下に説明する実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下に説明する実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[1.配信システム]
(1-1.システム構成について)
以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る配信システムの構成例を説明する。図1は、実施形態に係る配信システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施形態に係る配信システムSYSは、広告主装置10と、複数の端末装置20(端末装置20a~20cなど)と、処理装置100とを備える。なお、図1は、実施形態に係る配信システムSYSの一例を示しており、図1に示す例には限られず、広告主装置10や処理装置100を複数有していてもよいし、端末装置20の利用者Uに対して各種サービスを提供するサービス提供装置などを有していてもよい。
広告主装置10、各端末装置20、及び処理装置100は、それぞれ有線又は無線によりネットワークN(たとえば、図12参照)に接続される。広告主装置10及び処理装置100は、ネットワークNを通じて相互に通信できる。また、各端末装置20及び処理装置100は、ネットワークNを通じて相互に通信できる。
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(たとえば、携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNは、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
図1に示す広告主装置10は、広告主U1によって利用される情報処理装置である。広告主装置10は、たとえば、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、サーバ装置などにより実現され得る。広告主装置10は、広告主U1の操作に従って、店舗広告用の電子チラシ用の素材の入稿や、電子チラシに関する設定を処理装置100に対して行う。
たとえば、広告主装置10から入稿される電子チラシ用の素材は、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブを含む。第1クリエイティブおよび第2クリエイティブは、店舗で販売される商品に関する静止画像、動画像、及びテキストデータなどを含む。また、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブには、商品の詳細情報を公開するウェブページのアドレス情報(URL(Uniformed Resource Locator)など)を記述したリンクを含ませることができる。
また、たとえば、広告主装置10が行う電子チラシに関する設定には、電子チラシの配信数や配信スケジュール、電子チラシの配信先を指定するためのターゲティング情報の設定が含まれる。たとえば、広告主U1は、処理装置100が電子チラシを添付した電子メールを配信可能な在庫数(電子メールを配信可能な利用者に紐づく電子メールアドレスの数)の中から、広告用予算などに基づいて、電子チラシの配信数を任意に設定できる。
また、たとえば、広告主U1は、ターゲティング情報として、電子チラシの配信先を絞り込むための特定の属性を示す属性情報を指定できる。たとえば、広告主U1が指定できる属性情報には、性別や年齢、家族構成や学歴などの基本属性を示す情報、検索履歴や購買履歴などの行動履歴に基づく情報、又は興味関心や、購買意向や、ライフイベントなどの特定のカテゴリを示す情報などが含まれる。
端末装置20(20a~20cなど)は、電子チラシの閲覧を含む各種サービスの利用者によって利用される通信端末である。端末装置20は、典型的には、スマートフォンであるが、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現されてもよい。
たとえば、端末装置20は、処理装置100から受信した電子メールを開封することにより、電子メールに添付されている電子チラシをディスプレイなどに表示する。また、端末装置20は、電子チラシに掲載される商品(クリエイティブ)に対する利用者(利用者U2,U3,U4など)の操作に応じて広告主装置10が管理するウェブサーバなどにアクセスし、商品の詳細情報を公開しているウェブページを表示できる。たとえば、端末装置20は、処理装置100から提供される電子チラシの情報や、電子チラシに掲載される商品の詳細情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、端末装置20は、電子チラシの情報などの表示処理を実現する制御情報を処理装置100などから受け取った場合には、制御情報に従って表示処理を実現する。
なお、端末装置20は、商品の詳細情報が公開されているウェブページを処理装置100から取得してもよい。この場合、処理装置100は、広告主装置10のウェブページの情報を管理するウェブサーバとしても機能する。たとえば、処理装置100は、電子チラシを生成する際、ウェブページを提供するためのアドレス情報を電子チラシの各商品(クリエイティブ)に紐付けることにより、ウェブページを公開する。なお、この場合、処理装置100は、ウェブページに対する利用者のアクセス情報を直接取得できる。
また、端末装置20は、位置情報や、電子チラシが添付された電子メールの開封情報や、電子チラシに掲載されている商品の詳細情報を公開しているウェブページへのアクセス情報などを処理装置100に送信する。
処理装置100は、電子チラシを添付した電子メールを端末装置20に配信する配信装置として機能する。また、処理装置100は、電子チラシの配信結果を分析して提供する提供装置としても機能する。処理装置100は、典型的にはサーバ装置である。処理装置100は、単独のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
また、処理装置100が配信する電子チラシを添付した電子メールは、HTML(Hyper Text Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイルなどにより形成される。処理装置100によって配信される電子メールには、電子チラシの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、Java(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)などのスクリプト言語により、電子メールを形成するHTMLファイルなどに記述される。また、電子メールのヘッダには、開封により開封通知を自動的に返信させるための制御コードが含まれる。
また、処理装置100は、利用者情報を収集する。たとえば、処理装置100は、各利用者が入力した検索クエリの履歴、各利用者の購買履歴、電子商店街で閲覧した取引対象の履歴、購入した取引対象の履歴である購買履歴、閲覧したニュースなどのコンテンツの履歴である閲覧履歴、SNS(Social Networking Service)に投稿したテキストや画像などの履歴である投稿履歴、位置履歴などを利用者情報として収集する。また、処理装置100は、たとえば、利用者が保有するスマートフォンを用いて店舗に設置されたQRコード(登録商標)を読み取り、読み取り結果を用いて実現する決済サービスの利用履歴や、利用者が保有するスマートフォンにQRコードを表示させ、かかるQRコードを店舗端末が読み込むことで行われる決済サービスの利用履歴(たとえば、購入日時、購入商品、購入額など)を利用者情報として収集してもよい。また、処理装置100は、利用者が保有するクレジットカードの利用履歴や銀行口座の利用履歴などを収集してもよい。
また、処理装置100は、収集した情報に基づいて推定された情報を利用者情報としてもよい。たとえば、処理装置100は、購買履歴から、毎月の食料品の平均的な購入総額が10万円以上である場合、たとえば、世帯月収若しくは個人月収が30万円以上であるといった収入や、3人家族であるといった家族構成、もしくは同居人構成などを推定してもよい。また、処理装置100は、たとえば、位置履歴や購入履歴から、利用者が所有する物品や、利用者の居住地、職場などを推定し、推定した情報を利用者情報としてもよい。
また、処理装置100は、たとえば、各種サービスを提供するサーバ装置から、サービスの利用履歴を利用者情報として取得してもよく、このようなサービスを提供するサーバ装置、又はこのサーバ装置とは別に単独のサーバ装置が、サービスの利用履歴から推定した各種情報を利用者情報として収集してもよい。また、処理装置100は、利用者が登録あるいは推定された各種のジオグラフィック属性や趣味嗜好といったサイコグラフィック属性を示す情報を利用者情報として収集してもよい。
(1-2.処理装置が実行する処理について)
以下、図1を用いて、実施形態に係る処理装置100が実行する処理の一例について説明する。なお、以下に説明する例には限られず、処理装置100は、任意の数の広告主装置10や端末装置20について、以下に説明する情報処理を並列して実行できる。
図1に示すように、処理装置100は、配信先に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する(ステップS1)。
続いて、処理装置100は、生成した電子チラシを添付した電子メールを配信する(ステップS2)。たとえば、処理装置100は、配信在庫(電子メールを配信可能な利用者に紐づく電子メールアドレス)から、広告主U1により指定されたターゲティング情報に合致する利用者を抽出する。そして、処理装置100は、抽出した利用者(に紐づく電子メールアドレス)を配信先として、電子チラシを添付した電子メールを配信する。なお、処理装置100は、広告主U1により設定された条件に従って、配信スケジュールや配信数を決定する。
また、処理装置100は、電子チラシの閲覧態様と、電子チラシの閲覧後の行動態様とを含む分析データを生成する(ステップS3)。電子チラシの閲覧態様は、たとえば、電子チラシを閲覧したか否かに対応する。処理装置100は、電子チラシを添付した電子メールが開封された場合、電子チラシを閲覧したものと判断する。また、電子チラシの閲覧後の行動態様は、対応店舗への利用者の来店の有無や、対応店舗での利用者の購買の有無に対応する。
そして、処理装置100は、生成した分析データを広告主装置10に送信して、広告主U1に提供する(ステップS4)。
(1-2-1.電子チラシの作成について)
以下、図2を用いて、処理装置100による電子チラシの作成について説明する。図2は、実施形態に係る処理装置による電子チラシの作成方法の概要を示す図である。図2に示すように、処理装置100は、広告主装置10から電子チラシ用の素材として入稿される店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の複数の第2クリエイティブとを受け付ける。なお、広告主装置10から入稿されるクリエイティブの数は、電子チラシへの掲載可能数と一致していてもよいし、掲載可能数よりも多くてもよい。
また、処理装置100は、広告主装置10から配信先として指定されるターゲティング情報に基づいて、対応店舗ごとに第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを選択する。
たとえば、処理装置100は、まず、ターゲティング情報に含まれる地域(たとえば、千代田区や中央区)を販促エリアとする店舗SAおよび店舗SBをそれぞれ特定する。次に、処理装置100は、店舗ごとに固有に選択可能な複数の第2クリエイティブの中から、各店舗用の電子チラシに掲載するクリエイティブを選択する。具体的には、処理装置100は、第2クリエイティブの中から店舗SA用のクリエイティブを選択する場合、「30代,男性,千代田区」という特定の属性に適合すると推定される第2クリエイティブを選択する。処理装置100において行われる属性に適合するか否かの推定は、予め定められるルールに基づいて行われてもよいし、属性に適合するほど高い数値を出力するように機械学習された学習済みモデルの出力結果により行われてもよい。
そして、処理装置100は、予め準備された電子チラシのテンプレート上に、第1クリエイティブと第2クリエイティブとをレイアウトする。たとえば、処理装置100は、テンプレート上に設けられている第1領域A1に第2クリエイティブを配置し、テンプレート上に設けられている第2領域A2に第1クリエイティブを配置する。このようにして、処理装置100は、店舗SA用の電子チラシCAを生成する。
同様に、処理装置100は、店舗ごとに固有に選択可能な複数の第2クリエイティブの中から、店舗SBに対応する電子チラシに掲載するクリエイティブを選択する。具体的には、処理装置100は、第2クリエイティブの中から店舗SB用のクリエイティブを選択する場合、「40代,女性,中央区」という特定の属性に適合すると推定される第2クリエイティブを選択する。そして、処理装置100は、予め準備された電子チラシのテンプレート上に、第1クリエイティブと第2クリエイティブとをレイアウトし、店舗SB用の電子チラシCBを生成する。
このように、処理装置100は、広告主U1から指定されるターゲティング情報に基づいて、店舗ごとに適切なクリエイティブを選択して電子チラシを生成するので、広告主の要望に応えながら、電子チラシの有用性を高めることができる。
(1-2-2.分析データについて)
以下、図3~図10を用いて、処理装置100が生成する分析データについて説明する。処理装置100は、電子チラシを添付した電子メールの配信結果を収集し、収集した配信結果を用いて分析データを生成する。処理装置100が生成する分析データには、以下に説明するように、配信レポートや、来店計測レポートや、購買計測レポートなどが含まれる。
図3は、実施形態に係る配信レポートの一例を示す図である。図3に示す配信レポートには、所定期間(たとえば、7月1日~7月14日)における店舗ごとに電子チラシの開封率、及び電子チラシに掲載された商品(クリエイティブ)のクリック率が掲載されている。これにより、広告主U1は、店舗ごとに電子チラシの開封率やクリック率を比較検証することが可能となる。
たとえば、処理装置100は、所定期間内に受信した電子メールの開封通知を集計することにより、集計された開封通知の数と電子メール(電子チラシ)の配信数とに基づいて、配信数に対する電子チラシの開封率を割り出すことができる。また、処理装置100は、所定期間内における商品の詳細情報へのアクセス情報に基づいて、商品(クリエイティブ)のクリック率を割り出すことができる。なお、処理装置100は、所定期間内における同一利用者による同一商品についてのウェブページへの複数回のアクセスを「1回」のアクセスとして取り扱う。
図4は、実施形態に係る電子メールの開封者数と来店者率の分析結果を示す来店計測レポートの一例を示す図である。図4では、電子チラシCAについての来店計測レポートが例示されている。図4に示す来店計測レポートには、来店計測が行われた計測日ごとの電子メールの開封者数および来店者率が掲載されている。来店者率は、電子メールの開封後、電子メールを開封した利用者(電子チラシを閲覧したと推察される利用者)のうち、実際に対応店舗に来店した来店者の割合を示す。また、図4に示す来店計測レポートには、来店計測が行われた期間合計の開封者数、及び全期間に対応する来店者率も掲載されている。これにより、広告主U1は、電子チラシの開封者数と来店者率との関係を時系列に検証できる。
たとえば、処理装置100は、所定期間内に受信した電子メールの開封通知を集計することにより、開封者数を割り出すことができる。また、処理装置100は、端末装置20から受信する位置情報に基づいて、計測日ごとの来店者数を割り出すことができる。また、処理装置100は、同日における同一利用者の来店が複数回あっても、該当日における来店者の「1人」として取り扱い、来店者数を導出する。なお、処理装置100は、同日における同一利用者の来店が複数回あった場合、それぞれ計数する来店数を来店計測レポートに含めてもよい。
図5は、実施形態に係る来店者のデモグラフィック属性の分析結果を示す来店計測レポートの一例を示す図である。デモグラフィック属性は、性別や年齢などの人口統計学的な属性を指す。図5では、電子チラシCAについての来店計測レポートが例示されている。図5に示す来店計測レポートには、電子メールの開封後、電子メールを開封した利用者(電子チラシを閲覧したと推察される利用者)のうち、実際に対応店舗に来店した来店者のデモグラフィック属性の内訳が示されている。これにより、広告主U1は、来店者のデモグラフィック属性の傾向を検証できる。
たとえば、処理装置100は、利用者情報記憶部121(図12参照)に記憶されている利用者情報に基づいて、電子メールの配信先であった電子メールアドレスに対応付けられている属性情報を集計することにより、来店者のデモグラフィック属性の内訳を導出できる。
図6は、実施形態に係る電子メールの開封者数と購買者率の分析結果を示す購買計測レポートの一例を示す図である。図6では、電子チラシCAについての購買計測レポートが例示されている。図6に示す購買計測レポートには、購買計測が行われた計測日ごとの電子メールの開封者数および購買者率が掲載されている。購買者率は、電子メールの開封後、電子メールを開封した利用者(電子チラシを閲覧したと推察される利用者)のうち、実際に対応店舗において商品を購入した購買者の割合を示す。また、図6に示す購買計測レポートには、購買計測が行われた期間合計の開封者数、及び全期間に対応する購買者率も掲載されている。これにより、広告主U1は、電子チラシの開封者数と購買者率との関係を時系列に検証できる。
たとえば、処理装置100は、電子メールの開封通知と、利用者情報記憶部121(図12参照)に記憶されている購買履歴とを突き合わせることにより、電子メールを開封した利用者(電子チラシを閲覧したと推察される利用者)のうち、実際に対応店舗において商品を購入した購買者を割り出すことができる。
図7は、実施形態に係る購買者のデモグラフィック属性の分析結果を示す購買計測レポートの一例を示す図である。図7では、電子チラシCAについての購買計測レポートが例示されている。図7に示す購買計測レポートには、電子メールの開封後、電子メールを開封した利用者(電子チラシを閲覧したと推察される利用者)のうち、実際に対応店舗において商品を購入した購買者のデモグラフィック属性の内訳が示されている。これにより、広告主U1は、購買者のデモグラフィック属性の傾向を検証できる。
たとえば、処理装置100は、利用者情報記憶部121(図12参照)に記憶されている利用者情報に基づいて、電子メールの配信先であった電子メールアドレスに対応付けられている属性情報を集計することにより、購買者のデモグラフィック属性の内訳を導出できる。
図8は、実施形態に係る電子チラシごとの来店者の開封状況の一例を示す図である。図8に示すように、処理装置100は、電子チラシごとの来店者の開封状況を分析データとして広告主U1に提供することもできる。これにより、広告主U1は、来店者による電子メールの開封状況をチラシ間で容易に比較できる。
図9は、実施形態に係る電子チラシごとの購買者の開封状況の一例を示す図である。図9に示すように、処理装置100は、電子チラシごとの購買者の開封状況を分析データとして広告主U1に提供することもできる。これにより、広告主U1は、購買者による電子メールの開封状況をチラシ間で容易に比較できる。
図10は、実施形態に係る商品ごとの購買者の開封状況の一例を示す図である。図10に示すように、処理装置100は、電子チラシに掲載された商品ごとに購買者の開封状況を分析データとして広告主U1に提供することもできる。これにより、広告主U1は、商品ごとに購買者による電子メールの開封状況を容易に確認できる。
このように、処理装置100は、電子チラシの閲覧態様と、電子チラシの閲覧後の行動態様とを含む分析データを生成するので、電子チラシの効果を検証するために有用な分析データを提供できる。
(1-2-3.電子チラシのデザインについて)
処理装置100は、広告主U1から受け付けたターゲティング情報ごとに、デザインを変更した複数の電子チラシを生成してもよい。図11は、実施形態に係る電子チラシのデザインの変更方法の一例を示す図である。図11には、「30代,男性,千代田区」という同一のターゲティング情報に基づく店舗SAの電子チラシとしてデザインの異なる複数の電子チラシが例示されている。
たとえば、処理装置100は、電子チラシCA-1と電子チラシCA-2との間で、テンプレート上に設けられている第2クリエイティブに対応する第1領域A1のデザインと、テンプレート上に設けられている第1クリエイティブに対応する第2領域A2のデザインを変更する。また、処理装置100は、電子チラシCA-1と電子チラシCA-2との間で、第1領域A1におけるクリエイティブの配置を一部変更する。このように、処理装置100は、同一のターゲティング情報に基づく対応店舗の電子チラシとして、デザインの異なる複数の電子チラシを生成できる。これにより、処理装置100は、デザインごとに電子チラシの有効性を検証する機会を得ることが可能となる。
[2.処理装置の構成]
図12を用いて、実施形態に係る処理装置100の構成について説明する。図12は、実施形態に係る処理装置の構成例を示す図である。
図12に示すように、処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。なお、図12は、処理装置100の構成例を示すものであり、図12に示す形態には限られず、図12に示す以外の他の機能部を備える形態であってもよい。
(通信部110)
通信部110は、たとえば、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、広告主装置10や、端末装置20などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)やアンテナなどによって実現される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)や、電話網(携帯電話網や固定電話網など)や、地域IP(Internet Protocol)網や、インターネットなどの通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
(記憶部120)
記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、制御部130の各部により実行される情報処理を実現するためのプログラム及びデータを記憶する。
図12に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121及び配信結果記憶部122を有する。
(利用者情報記憶部121)
利用者情報記憶部121は、各種サービスの利用者に関する利用者情報を記憶する。図13は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報の概要を示す図である。利用者情報記憶部121に記憶される利用者情報は、ターゲティング情報に合致する利用者を抽出する際に参照される。
図13に示すように、利用者情報記憶部121に記憶される利用者情報は、利用者IDの情報と、電子メールアドレスの情報と、基本属性の情報と、行動履歴の情報と、カテゴリの情報とを相互に対応付けて構成される。処理装置100は、たとえば、各種サービスを利用者に提供するサーバ装置から、サーバ装置に記録されている各利用者のサービスの利用履歴を利用者情報として収集し、保存できる。
利用者情報を構成する電子メールアドレスの情報は、電子チラシを添付した電子メールの配信先として利用される。なお、メールアドレスの情報は、利用者IDとして利用されてもよい。
また、利用者情報を構成する基本属性の情報は、性別や、年齢や、地域や、家族構成や、学歴などの人口統計学的な情報に該当する。
また、利用者情報を構成する行動履歴は、各利用者が入力した検索クエリの履歴である検索履歴や、各利用者の購買履歴や、閲覧したニュースなどのコンテンツの履歴である閲覧履歴や、SNS(Social Networking Service)に投稿したテキストや画像などの履歴である投稿履歴や、各種サービスの利用に伴ってトラッキングされた利用者の位置情報を履歴である位置履歴などに該当する。
また、行動履歴の情報は、利用者が保有するスマートフォンなどの端末装置20を用いて店舗に設置されたQRコード(登録商標)を読み取り、読み取り結果を用いて実現する決済サービスの利用履歴や、利用者が保有するスマートフォンにQRコードを表示させ、かかるQRコードを店舗端末が読み込むことで行われる決済サービスの利用履歴(たとえば、購入日時、購入商品、購入額など)を含むことができる。また、行動履歴の情報は、利用者が保有するクレジットカードの利用履歴や銀行口座の利用履歴などを含んでもよい。
また、利用者情報を構成するカテゴリの情報は、興味関心カテゴリや、購買意向カテゴリや、ライフイベントカテゴリなど、利用者が有する特定の属性として予め推定された利用者区分の情報に該当する。
興味関心カテゴリは、該当カテゴリ(たとえば、「旅行」)に対応する情報を閲覧したり、関連キーワードを検索したりするなど、該当カテゴリに対して興味関心があると推定される利用者区分に該当する。また、購買意向カテゴリは、該当カテゴリの商品を検索したり、購入したりするなど、購買を検討していると推定される利用者区分に該当する。ライフイベントカテゴリは、結婚や出産、進学や就職、引っ越しなど特定のライフイベントを迎えると推定される利用者区分に該当する。
なお、利用者情報記憶部121は、利用者情報として、電子チラシを添付した電子メールの開封または未開封の情報を記憶してもよい。
(配信結果記憶部122)
配信結果記憶部122は、電子チラシを添付した電子メールの配信結果に関する情報を記憶する。図14は、実施形態に係る配信結果記憶部に記憶される配信結果情報の概要を示す図である。配信結果記憶部122に記憶される配信結果情報は、分析データの生成に利用される。
図14に示すように、配信結果記憶部122に記憶される配信結果情報は、電子チラシ管理IDの情報と、メール配信数の情報と、メール開封数の情報と、メール開封者の属性の情報と、商品ページへのアクセス数の情報と、メール開封後に対応店舗に来店した来店者数の情報と、メール開封後に対応店舗で購買した購買者数の情報とを相互に関連付けて構成される。
メール配信数は、広告主U1により決定された電子メールの配信数に該当する。メール開封数は、電子チラシを添付した電子メールの開封通知の数に該当する。なお、メール開封数は、来店計測や購買計測を行う計測日ごとに記録されてもよい。メール開封者の属性の情報は、電子メールの配信先とされた電子メールアドレスに紐づく利用者情報に該当する。商品ページへのアクセス数は、電子チラシに掲載された商品の詳細情報を公開するウェブページへのアクセス情報を解析することにより取得される情報に該当する。
メール開封後に対応店舗に来店した来店者数の情報は、電子メールの開封通知の受信日時と、利用者情報に行動履歴として含まれる位置履歴とに基づいて導出される。また、メール開封後に対応店舗で購買した購買者数の情報は、電子メールの開封通知の受信日時と、利用者情報に行動履歴として含まれる購買履歴または決済サービスの利用履歴などに基づいて導出される。
(制御部130)
制御部130は、処理装置100を制御するコントローラ(controller)である。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(たとえば、配信プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されてもよい。
図12に示すように、制御部130は、受付部131と、電子チラシ生成部132と、配信部133と、分析データ生成部134と、提供部135とを有する。制御部130は、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図12に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131)
受付部131は、広告主U1から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける。また、受付部1131は、電子チラシの配信数や配信スケジュール、電子チラシの配信先を指定するためのターゲティング情報を受け付ける。また、受付部131は、ターゲティング情報に基づいて、利用者情報記憶部121に記憶されている利用者情報の中から配信先(電子メールアドレス)を選定する。
(電子チラシ生成部132)
電子チラシ生成部132は、配信先に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する(たとえば、図2参照)。
たとえば、電子チラシ生成部132は、配信先として指定されたターゲティング情報に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを選択し、選択した第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを用いて、電子チラシを生成する(たとえば、図2参照)。
また、たとえば、上述のターゲティング情報は、電子チラシのターゲットを特定するための属性情報で構成される。ターゲティング情報を構成する属性情報には、性別や、年齢や、地域や、家族構成や、学歴などの基本属性の情報が含まれる。また、たとえば、ターゲティング情報を構成する属性情報には、検索履歴や、購買履歴や、閲覧履歴や、投稿履歴や、位置履歴などの行動履歴の情報が含まれる。また、たとえば、ターゲティング情報を構成する属性情報には、興味関心カテゴリや、購買意向カテゴリや、ライフイベントカテゴリなどの利用者区分の情報が含まれる。
また、たとえば、電子チラシ生成部132は、デザインを変更した複数の電子チラシを生成する(たとえば、図11参照)。デザインを変更した複数の電子チラシの作成は、たとえば、広告主U1からのリクエストに応じて実行される。
(配信部133)
配信部133は、電子チラシ生成部132により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する。たとえば、配信部133は、電子チラシ生成部132により生成された電子チラシのデータを添付した電子メールを、受付部131により選定された配信先(電子メールアドレス)を宛先に設定して配信する。
(分析データ生成部134)
分析データ生成部134は、電子チラシの閲覧態様と、前記電子チラシの閲覧後のユーザ行動態様とを含む分析データ(たとえば、図3~図10参照)を生成する。
たとえば、分析データ生成部134は、電子チラシの閲覧後に、対応店舗に来店した来店者数の情報に基づく分析データである来店計測レポート(たとえば、図4参照)を生成する。
また、たとえば、分析データ生成部134は、電子チラシの閲覧後に、対応店舗に来店した来店者の属性情報に基づく分析データである来店計測レポート(たとえば、図5参照)を生成する。
また、たとえば、分析データ生成部134は、電子チラシの閲覧後に、対応店舗において購入した購買者数の情報に基づく分析データである購買計測レポート(たとえば、図6参照)を生成する。
また、たとえば、分析データ生成部134は、電子チラシの閲覧後に、対応店舗において購入した購買者の属性情報に基づく分析データである購買計測レポート(たとえば、図7参照)を生成する。
(提供部135)
提供部135は、分析データ生成部134により生成された分析データを広告主装置U1に送信することにより、広告主U1に提供する。
[3.処理手順]
以下、図15及び図16を用いて、実施形態に係る処理装置100による処理手順について説明する。図15及び図16は、実施形態に係る処理装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。図15及び図16に示す処理手順は、処理装置100の制御部130により実行される。図15及び図16に示す処理手順は、処理装置100の稼働中、繰り返し実行される。
(3-1.電子チラシの生成及び配信)
まず、図15を用いて、処理装置100による電子チラシの生成から、電子チラシを添付した電子メールの配信に至るまでの処理手順の一例について説明する。
図15に示すように、受付部131は、広告主U1から店舗広告用の電子チラシ用の素材である店舗共通の複数の第1クリエイティブ、及び店舗固有の複数の第2クリエイティブと、電子チラシの配信数や配信スケジュール、電子チラシの配信先を指定するためのターゲティング情報を受け付ける(ステップS101)。
また、受付部131は、ステップS101で受け付けたターゲティング情報に基づいて、利用者情報記憶部121に記憶されている利用者情報の中から配信先(電子メールアドレス)を選定する(ステップS102)。
また、電子チラシ生成部132は、ステップS101で受け付けられたターゲティング情報に応じて、第1クリエイティブ及び第2クリエイティブを選択し(ステップS103)、選択した第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを用いて、電子チラシを生成する(ステップS104)。
また、配信部133は、ステップS104で生成して電子チラシを、ステップS102で選定した配信先に配信して(ステップS105)、図15に示す処理手順を終了する。
(3-2.分析データの生成および提供)
次に、図16を用いて、処理装置100による分析データの生成から分析データの提供に至るまでの処理手順の一例について説明する。
図16に示すように、分析データ生成部134は、配信結果記憶部122から配信結果情報を取得する(ステップS201)。
また、分析データ生成部134は、端末装置20から受信する電子メールの開封通知に基づいて、電子チラシの閲覧態様を集計する(ステップS202)。
また、分析データ生成部134は、端末装置20から受信する電子メールの開封通知と、利用者情報記憶部121(図12参照)に記憶されている購買履歴とを突き合わせることにより、電子チラシの閲覧後の行動態様をそれぞれ集計する(ステップS203)。
また、分析データ生成部134は、ステップS202で集計した電子チラシの閲覧態様と、ステップS203で集計した電子チラシの閲覧後の行動態様とを含む分析データを生成する(ステップS204)。
また、分析データ生成部134は、ステップS204で生成した分析データを広告主装置10に送信することにより、広告主U1に提供し(ステップS205)、図16に示す処理手順を終了する。
[4.変形例]
(4-1.ターゲティング情報について)
上述した実施形態において、処理装置100は、広告主U1から、電子チラシの配信先として受け付けるターゲティング情報は、電子チラシを添付した電子メールの開封または未開封の情報、店舗への来店情報(来店の有無)、及び店舗での購買情報(購買の有無)を含んでよい。たとえば、広告主U1は、配信先として、過去に、電子チラシの開封実績がある利用者や、電子チラシの閲覧後に対応店舗に実際に来店した実績がある利用者や、電子チラシの閲覧後に対応店舗にて実際に商品を購入した利用者を指定できる。
(4-2.クリエイティブの選択について)
上述した実施形態において、処理装置100は、電子チラシに掲載するクリエイティブを選択する際、たとえば、気温や湿度などの気象情報など、広告主U1により指定されたターゲティング情報以外の情報を利用してもよい。
(4-3.行動態様の分析について)
上述した実施形態において、処理装置100が、電子チラシ閲覧後の行動態様を分析する例を説明したが、電子チラシの閲覧後、来店しなかった利用者の行動態様や、来店したが購買しなかった利用者の行動態様を分析した分析データを生成してもよい。また、たとえば、処理装置100は、電子チラシを閲覧しなかった利用者のその後の行動態様を分析した分析データを生成してもよい。集計する電子チラシ閲覧後の行動態様として、利用者による電子チラシに関する情報のSNSへの投稿などが含まれてもよい。
[5.ハードウェア構成(配信プログラム)]
実施形態又は変形例に係る処理装置100は、たとえば、図17に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図17は、実施形態又は変形例に係る処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリなどにより実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、たとえば、USBなどにより実現される。
なお、入力装置1020は、たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。たとえば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
たとえば、コンピュータ1000が処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、配信プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、配信プログラム)との協働により、実施形態および変形例に係る処理装置100による処理を実現する。
[6.その他]
上述した実施形態又は変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
上述の実施形態において、処理装置100により実行される配信方法(たとえば、図15参照)を実現するために、処理装置100が有する制御部130の各部(受付部131、電子チラシ生成部132、及び配信部133)に対応する処理機能は、処理装置100に予めインストールされている制御用プログラムに対するアドオンとして実現してもよいし、軽量なプログラミング言語などを用いて、専用のプログラムとして柔軟に記述することにより実現されてもよい。同様に、処理装置100により実行される提供方法(たとえば、図16参照)を実現するために、処理装置100が有する制御部130の各部(配信部133、分析データ生成部134、及び提供部135)に対応する処理機能は、処理装置100に予めインストールされている制御用プログラムに対するアドオンとして実現してもよいし、軽量なプログラミング言語などを用いて、専用のプログラムとして柔軟に記述することにより実現されてもよい。
また、上述した実施形態及び変形例において、処理装置100は、電子チラシを添付した電子メールを配信する配信装置として機能と、電子チラシの配信結果を分析して提供する提供装置としての機能とに物理的または機能的に分散されていてもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、制御部130が有する受付部131および電子チラシ生成部132とは機能的に統合されていてもよい。
また、上述の実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[7.効果]
上述の実施形態又は変形例に係る配信装置として機能する処理装置100は、受付部131と、電子チラシ生成部132と、配信部133とを備える。受付部131は、広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける。電子チラシ生成部132は、配信先に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する。配信部133は、生成部により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する。
このようにして、上述の実施形態又は変形例に係る配信装置として機能する処理装置100は、広告主U1から指定されるターゲティング情報に基づいて、店舗ごとに適切なクリエイティブを選択して電子チラシを生成することができる。この結果、処理装置100は、広告主の要望に応えながら、電子チラシの有用性を高めることができる。
また、上述の実施形態又は変形例において、電子チラシ生成部132は、配信先として指定されたターゲティング情報に応じて、第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを選択し、選択した第1クリエイティブおよび第2クリエイティブを用いて、電子チラシを生成する。
また、上述の実施形態又は変形例において、ターゲティング情報は、電子チラシのターゲットを特定するための属性情報で構成される。
このように、処理装置100は、広告主U1から指定される属性情報に適合したクリエイティブを選択して、対応店舗ごとにユニークな電子チラシを生成でき、電子チラシの有用性を高めることができる。
また、上述の実施形態又は変形例において、電子チラシ生成部132は、デザインを変更した複数の電子チラシを生成する。これにより、処理装置100は、デザインごとに電子チラシの有効性を検証する機会を得ることが可能となる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。たとえば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
10 広告主装置
20 端末装置
100 処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 配信結果記憶部
130 制御部
131 受付部
132 電子チラシ生成部
133 配信部
134 分析データ生成部
135 提供部

Claims (7)

  1. 広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける受付部と、
    配信先に応じて、前記第1クリエイティブおよび前記第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する電子チラシ生成部と、
    前記電子チラシ生成部により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する配信部と
    を備えることを特徴とする配信装置。
  2. 前記電子チラシ生成部は、
    前記配信先として指定されたターゲティング情報に応じて、前記第1クリエイティブおよび前記第2クリエイティブを選択し、選択した前記第1クリエイティブおよび前記第2クリエイティブを用いて、前記電子チラシを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
  3. 前記ターゲティング情報は、
    前記電子チラシのターゲットを特定するための属性情報で構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の配信装置。
  4. 前記ターゲティング情報は、
    前記電子チラシを添付した電子メールの開封または未開封の情報、店舗への来店情報、及び店舗での購買情報を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の配信装置。
  5. 前記電子チラシ生成部は、
    デザインを変更した複数の前記電子チラシを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
  6. コンピュータが実行する配信方法であって、
    広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける受付工程と、
    配信先に応じて、前記第1クリエイティブおよび前記第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する電子チラシ生成工程と、
    前記電子チラシ生成工程により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する配信工程と
    を含むことを特徴とする配信方法。
  7. コンピュータに、
    広告主から店舗広告用の電子チラシ用の素材として、店舗共通の複数の第1クリエイティブと、店舗固有の複数の第2クリエイティブとを受け付ける受付手順と、
    配信先に応じて、前記第1クリエイティブおよび前記第2クリエイティブの組合せ内容を動的に変更した店舗ごとの電子チラシを生成する電子チラシ生成手順と、
    前記電子チラシ生成手順により生成された電子チラシを添付した電子メールを配信する配信手順と
    を実行させることを特徴とする配信プログラム。
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