JP2023013437A - 光学系および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視差のない小型の光学系を提供する。【解決手段】光学系(OS1)は、前群(FG)からの光を第1の光路(TP)と第2の光路(RP)とに分岐する第1の光路分岐手段(M1)と、第1の光路上または第2の光路上に配置された部分光学系(CL1、CL2)とを有し、第1の光路を通過する第1の光と第2の光路を通過する第2の光は、互いに異なる横倍率で結像する。【選択図】図1
Description
本発明は、光学系および撮像装置に関する。
近年、スマートフォンなど、複眼光学系を備えた小型の撮像装置が普及している。複眼光学系を用いることにより、薄型でありながら複数の焦点距離を一括で取得でき、また、距離情報を取得して撮影後にフォーカス位置を調整できるなど、単眼光学系では困難な撮影が可能になる。
特許文献1には、短焦点の(焦点距離の短い)レンズに対応する撮像素子により得られた画像の一部に、長焦点の(焦点距離の長い)レンズに対応する撮像素子により得られた画像を嵌め込む複眼撮像装置が開示されている。
特許文献1に開示された複眼撮像装置において、複眼光学系の各々のレンズは、物体側で光軸が一致していないため、各焦点距離で撮影した画像間には視差が発生している。そのため、短焦点の画像に長焦点の画像を嵌め込む際、視点が異なる画像同士が合成され、ズーム中間域で中心部の視点が切り替わるため、違和感を生じる。
また、短焦点の画像と長焦点の画像において共通に写っている領域でも、各々の画像にしか写っていないオクルージョンが存在するため、合成時の繋ぎ目に破綻が生じる。特に、センサが大きい撮像系において個々のイメージサークルが大きい複眼光学系を配置すると、視差が大きくなるとともに大型化してしまう。
そこで本発明では、視差のない小型の光学系および撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学系は、前群からの光を第1の光路と第2の光路とに分岐する光路分岐手段と、前記第1の光路上または前記第2の光路上に配置された部分光学系とを有し、前記第1の光路を通過する第1の光と前記第2の光路を通過する第2の光は、互いに異なる横倍率で結像する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、視差のない小型の光学系および撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1、図3、図5、および図7はそれぞれ、実施例1~4の光学系の無限遠合焦時の断面図である。各実施例の光学系は、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、または銀塩フィルムカメラ等の撮像装置に用いられる撮像光学系である。各断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。なお、撮影に際して、各断面図の紙面方向が必ずしも画面の垂直方向でなくてもよい。
図2、図4、図6、および図8はそれぞれ、実施例1~4の光学系の縦収差図である。各収差図において、(A)は透過光路TPに関する無限遠合焦時の縦収差図、(B)は反射光路RPに関する無限遠合焦時の縦収差図をそれぞれ示す。球面収差図において、FnoはFナンバーであり、球面収差図において、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)のそれぞれに対する球面収差量を示す。非点収差図において、Sはサジタル像面における非点収差量、Mはメリディオナル像面における非点収差量を示す。歪曲収差図において、d線に対する歪曲収差量を示す。色収差図において、g線に対する色収差量を示す。ωは半画角(度)である。
各実施例の光学系において、FPは前群、M1、M2はそれぞれ第1の光学素子、第2の光学素子、CL1、CL2はそれぞれ第1のコンバータ、第2のコンバータである(図7には、第2のコンバータCL2は存在しない)。各実施例において、前群FGは、第1の光学素子M1、第2の光学素子M2、第1のコンバータCL1、および第2のコンバータCL2を有する光学系と一体的または交換可能に構成されている。
IC1、IC2はそれぞれ第1のイメージサークル、第2のイメージサークルである。ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像光学系として使用する際には、各イメージサークル上にCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)の撮像面、銀塩フィルムカメラのときはフィルム面等の感光面が配される。
第1の光学素子M1は、前群FPからの光を透過光路(第1の光路)TPと反射光路(第2の光路)RPとに分岐するハーフミラー(光路分岐手段)である。ただし各実施例は、これに限定されるものではなく、ハーフミラーに代えて、偏光を利用して光路を分岐するなどの他の光路分岐手段を用いて第1の光学素子M1を構成してもよい。
第1のコンバータCL1および第2のコンバータCL2は、透過光路TP上(第1の光路上)または反射光路RP上(第2の光路上)に配置された部分光学系である。第1の部分光学系および第2の部分光学系である。図1、図3、および図5に示されるように、実施例1~3の光学系において、部分光学系は、反射光路RP上に配置された第1のコンバータ(第1の部分光学系)CL1、および、透過光路TP上に配置された第2のコンバータ(第2の部分光学系)CL2を有する。一方、図7に示されるように、実施例4の光学系において、部分光学系は、部分光学系は、反射光路RP上に配置された第1のコンバータ(第1の部分光学系)CL1のみを有する。また、各実施例の光学系において、透過光路TPを通過する光(第1の光)と反射光路RPを通過する光(第2の光)は、互いに異なる横倍率(結像倍率)で第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2にそれぞれ結像する。すなわち、各実施例の光学系において、透過光路TP以降の光路において互いに異なる横倍率(結像倍率)を有する。換言すると、透過光路TPを通過する光と反射光路RPを通過する光の焦点距離が異なるように結像する。
物体側から第1の光学素子M1に入射する共通の光を光学素子M1により反射光と透過光に分割することで、視差が発生せずに光路を分岐することができる。そして、各々の光路を異なる結像倍率でイメージサークル毎に結像させることで、複数の焦点距離を取得することができる。これにより、視差がない状態で複数の焦点距離を一括で取得できるため、複数の焦点距離から中間(MIDDLE)域の画像生成が容易となる。また、第1の光学素子M1よりも物体側には前群FGが配置されており、共通の光を利用することができる。このため、通常の複眼光学系に比べて前群FGが一体となり小型化が可能となる。以上の構成により、各実施例によれば、視差のない小型の光学系(複眼光学系)を実現することができる。
好ましくは、第1のコンバータCL1は、反射光路RP上に配置され、横倍率(焦点距離)の絶対値を拡大する。横倍率を拡大する第1のコンバータCL1を配置することにより、第1のコンバータCL1の焦点距離は負のため軸上光束を発散させ光路は長くなる。透過光路TP上に第1のコンバータCL1を配置すると、第1のコンバータCL1の最も物体側の面から像面までの長さ(奥行き)が長くなり大型化する。そこで、第1のコンバータCL1を反射光路RPに配置することで、透過光路TPとは垂直側のスペースを活用し、奥行きが短くなり小型化する。
好ましくは、第2のコンバータCL2は、透過光路TP上に配置され、横倍率(焦点距離)の絶対値を縮小する。焦点距離を縮小する第2のコンバータCL2は焦点距離が正のため、軸上光束を収斂させ、光路は短くなる。このため、第2のコンバータCL2を透過光路TP上に配置することで、第2のコンバータCL2の最も物体側の面から像面までの長さ(奥行き)が短くなり小型化する。
好ましくは、各実施例の光学系は、第1の光学素子M1よりも物体側に配置された、屈折力を有する共通の前群FGを有する。屈折力を有する共通の前群FGを備えることで、第1の光学素子M1よりも像側の光学系と屈折力を分担させることができ、収差補正が容易となる。
好ましくは、各実施例の光学系は、反射光路RP上に、第1の光学素子M1で反射した光を更に反射する第2の光学素子(反射手段)M2を有する。また、透過光路TPの光軸と反射光路RPの光軸とは略平行であり、透過光路TPを通過する光(第1の光)の第1のイメージサークルIC1と反射光路RPを通過する光(第2の光)の第2のイメージサークルIC2は、略同一平面上に形成される。第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2を略同一平面上に結像させることで、1枚のセンサ上に複眼の画像を取り込むことができる。これにより、例えば、既存の1枚センサの1つのカメラ本体に対して、複眼の画像を取り込むことができ、手軽で小型な光学系を構成することができる。
ここで「略平行」とは、透過光路TPの光軸と反射光路RPの光軸とのなす角度が10度以下であることを意味する。また、「略同一平面上」とは、第1のイメージサークルIC1の中心と第2のイメージサークルIC2の中心との結像位置のずれ量がイメージサークルサイズの半径に対して3%以下であることを意味する。これ以上ずれ量が大きいと、一方の画像がボケて好ましくない。より好ましくは、透過光路TPの光軸と反射光路RPの光軸とのなす角度が1度以下であり、各イメージサークルの中心の結像位置のずれ量がイメージサークルサイズの半径に対して1%以下である。これにより、1枚のセンサ上に複眼画像を高画質に取り込むことができる。
好ましくは、図5に示されるように、透過光路TPと反射光路RPとの間に配置された、第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2との干渉を防ぐ素子CUを有する。両眼のイメージサークルを大きくすると干渉する領域が発生するため、2重像の領域が存在して好ましくない。このため、第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2との間に、アルマイト処理された樹脂部材(樹脂シート)などの部材CUを配置することで、干渉を効果的に防ぐことができる。
好ましくは、各実施例の光学系は、以下の条件式(1)~(6)のうち少なくとも一つを満足する。
1.10<βc1<3.00 ・・・(1)
0.30<βc2<0.85 ・・・(2)
1.20<Dc1/Lc1<3.50 ・・・(3)
0.60<Dc2/Lc2<2.50 ・・・(4)
1.50<Z<4.00 ・・・(5)
0.01<T/R<0.50 ・・・(6)
ここで、βc1は第1のコンバータCLの横倍率(焦点距離)、βc2は第2のコンバータCL2の横倍率(焦点距離)である。Dc1は、前群FGの最も像側から第1のコンバータCL1の最も物体側までの光軸上の間隔である。Lc1は、第1のコンバータCL1の最も物体側から最も像側までの間隔である。Dc2は、前群FGの最も像側から第2のコンバータCL2の最も物体側の光軸上の間隔である。Lc2は、第2のコンバータCL2の最も物体側から最も像側までの間隔である。Zは、透過光路TPを通過する光の横倍率に対する反射光路RPを通過する光の横倍率の比である。Tは第1の光学素子M1の透過光量、Rは第1の光学素子M1の反射光量である。
0.30<βc2<0.85 ・・・(2)
1.20<Dc1/Lc1<3.50 ・・・(3)
0.60<Dc2/Lc2<2.50 ・・・(4)
1.50<Z<4.00 ・・・(5)
0.01<T/R<0.50 ・・・(6)
ここで、βc1は第1のコンバータCLの横倍率(焦点距離)、βc2は第2のコンバータCL2の横倍率(焦点距離)である。Dc1は、前群FGの最も像側から第1のコンバータCL1の最も物体側までの光軸上の間隔である。Lc1は、第1のコンバータCL1の最も物体側から最も像側までの間隔である。Dc2は、前群FGの最も像側から第2のコンバータCL2の最も物体側の光軸上の間隔である。Lc2は、第2のコンバータCL2の最も物体側から最も像側までの間隔である。Zは、透過光路TPを通過する光の横倍率に対する反射光路RPを通過する光の横倍率の比である。Tは第1の光学素子M1の透過光量、Rは第1の光学素子M1の反射光量である。
次に、各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1)は、第1のコンバータCL1の横倍率(結像倍率)を意味する。条件式(1)の上限を超えると、横倍率が大きくなりすぎて、第1のコンバータCL1の屈折力を強め過ぎることになり、収差補正が困難である。一方、条件式(1)の下限を超えると、横倍率が小さくなりすぎ、複眼のズーム比(反射光路RPと透過光路TPの焦点距離の比率)が1に近く小さくなり過ぎるため、好ましくない。
条件式(2)は、第2のコンバータCL2の横倍率を意味する。条件式(2)の上限を超えると、横倍率が大きくなりすぎて、複眼のズーム比(反射光路RPと透過光路TPの焦点距離の比率)が1に近く小さくなり過ぎるため、好ましくない。一方、条件式(2)の下限を超えると、横倍率が小さくなりすぎて、コンバータCL2の屈折力を強め過ぎることになり、収差補正が困難である。
条件式(3)は、第1のコンバータCL1の最も物体側から最も像側までの間隔に対する、前群FGの最も像側から第1のコンバータCL1の最も物体側までの光軸上の間隔の比率を意味している。条件式(3)の上限を超えると、前群FGの最も像側から第1のコンバータCL1の最も物体側までの光軸上の間隔が大きくなりすぎて、大型化する。一方、条件式(3)の下限を超えると、前群FGの最も像側から第1のコンバータCL1の最も物体側までの光軸上の間隔が小さくなりすぎて、その間に第1の光学素子M1を配置することが困難である。
条件式(4)は、第2のコンバータCL2の最も物体側から最も像側までの間隔に対する、前群FGの最も像側から第2のコンバータCL2の最も物体側までの光軸上の間隔の比率を意味している。条件式(4)の上限を超えると、前群FLの最も像側から第2のコンバータCL2の最も物体側までの光軸上の間隔が大きくなりすぎて、大型化する。一方、条件式(4)の下限を超えると、前群FLの最も像側から第2のコンバータCL2の最も物体側までの光軸上の間隔が小さくなりすぎて、その間に第1の光学素子M1を配置することが困難である。
条件式(5)は、透過光路TPを通過する光の横倍率(焦点距離)に対する反射光路RPを通過する光の横倍率(焦点距離)の比率を意味している。条件式(5)の上限を超えると、ズーム比を大きくするため、第1のコンバータCL1(望遠側)の横倍率を大きくするか、或いは第2のコンバータCL2(広角側)の横倍率を小さくする必要がある。すなわち、いずれの場合でも各コンバータの屈折力を大きくする必要があり、収差補正が困難である。一方、条件式(5)の下限を超えると、複眼のズーム比(反射光路RPと透過光路TPの焦点距離の比率)が1に近く小さくなり過ぎるため、好ましくない。
条件式(6)は、第1の光学素子M1の反射光量に対する第1の光学素子M1の透過光量の比を意味している。ここで光量は、第1の光学素子M1の中心の光量である。反射光路側に拡大光学系を配すると望遠となり、F値は大きくなる(暗くなる)。このため、反射側の光量を多めに配分することで、望遠側のT値(10×F値/√光量(%))を確保することができる。条件式(6)の上限を超えると、望遠側のT値が暗くなりすぎて好ましくない。一方、条件式(6)の下限を超えると、透過光路TPを通過した広角側のT値が暗くなりすぎて好ましくない。
より好ましくは、条件式(1)~(6)の数値範囲の少なくとも一つを、以下の条件式(1a)~(6a)のように設定する。
1.20<βc1<2.80 ・・・(1a)
0.40<βc2<0.75 ・・・(2a)
1.40<Dc1/Lc1<2.90 ・・・(3a)
0.75<Dc2/Lc2<2.10 ・・・(4a)
1.90<Z<3.75 ・・・(5a)
0.05<T/R<0.48 ・・・(6a)
更に好ましくは、条件式(1a)~(6a)の数値範囲の少なくとも一つを、以下の条件式(1b)~(6b)のように設定する。
0.40<βc2<0.75 ・・・(2a)
1.40<Dc1/Lc1<2.90 ・・・(3a)
0.75<Dc2/Lc2<2.10 ・・・(4a)
1.90<Z<3.75 ・・・(5a)
0.05<T/R<0.48 ・・・(6a)
更に好ましくは、条件式(1a)~(6a)の数値範囲の少なくとも一つを、以下の条件式(1b)~(6b)のように設定する。
1.40<βc1<2.60 ・・・(1b)
0.50<βc2<0.70 ・・・(2b)
1.60<Dc1/Lc1<2.50 ・・・(3b)
0.90<Dc2/Lc2<1.70 ・・・(4b)
2.40<Z<3.50 ・・・(5b)
0.09<T/R<0.46 ・・・(6b)
以上の構成により、視差のない小型の光学系を実現することができる。次に、実施例1~6の光学系の特徴的事項について説明する。
0.50<βc2<0.70 ・・・(2b)
1.60<Dc1/Lc1<2.50 ・・・(3b)
0.90<Dc2/Lc2<1.70 ・・・(4b)
2.40<Z<3.50 ・・・(5b)
0.09<T/R<0.46 ・・・(6b)
以上の構成により、視差のない小型の光学系を実現することができる。次に、実施例1~6の光学系の特徴的事項について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1の光学系について説明する。共通の前群FGを通過した光を第1の光学素子M1で透過光路TPと反射光路RPとに分岐し、透過光路TP上に広角側の第2のコンバータCL2と反射光路RP上に望遠側の第1のコンバータCL1とが配置されている。これにより、複数の焦点距離で視差がない状態で一括(同時)に撮像することができる。反射光路RP上に第2の光学素子M2を配置して、透過光路TPの光軸と反射光路RPの光軸の方向を略平行にし、かつ第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2とを略同一平面上に形成する。これにより、例えば1枚のセンサ上に複数の焦点距離で被写体を撮像することができ、光学系を小型化することができる。
第1のコンバータCL1は、凸と凹の接合レンズを2枚有する。第2のコンバータCL2は、凸と凹の接合レンズを3枚有する。このように各コンバータは、複数の接合レンズを有することで、色収差を良好に補正しつつ、空気とレンズの界面を極力減らし(接合面とし反射率を下げ)、レンズ面とレンズ面との間、またはセンサとレンズ面との間の反射によるゴーストを低減することができる。
次に、図3を参照して、本発明の実施例2の光学系について説明する。なお、本実施例以降、実施例1と重複する技術的説明は割愛する。第2のコンバータCL2に関して、物体側から数えて二番目のレンズとして、実施例1よりも屈折力の絶対値が大きい負レンズL2を配置している。これにより、ペッツバール和の絶対値を減らし、像面湾曲を更に低減することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施例3の光学系について説明する。本実施例において、第1のイメージサークルIC1と第2のイメージサークルIC2との間に、透過光路TPの光と反射光路RPの光の干渉を防ぐ素子CUが配置されている。素子CUは、例えば、アルマイト処理された樹脂材や植毛紙などであり、各イメージサークルに入射する光をカット(低減)する。
次に、図7を参照して、本発明の実施例4の光学系について説明する。本実施例において、第1の光学素子M1よりも像側の透過光路TP上には、屈折力を有するレンズが存在せず、反射光路RP上の第1のコンバータCL1で共通の前群FGの焦点距離を拡大する構成としている。これにより、広角側に入射するゴーストを低減することができる。
次に、図9(A)を参照して、本発明の実施例5の光学系について説明する。図9(A)は、本実施例の光学系の構成図である。括りつけの共通の主レンズ(前群)からの光は第1の光学素子(光路分岐手段)M1を通過し、透過光路と反射光路とに光が分岐し、広角側と望遠側とに分割して撮像される。本実施例の光学系は、広角側と望遠側とで結像面(イメージサークル)の向きが異なる構成を有する。このような構成の場合、第2の光学素子M2は不要である。このため、光路分岐手段の配置スペースを減らすことができ、光学系全体の体積が低減して更に小型化することが可能である。
以下、図9(B)を参照して、本発明の実施例6の光学系について説明する。図9(B)は、本実施例の光学系の構成図である。共通の交換レンズ(前群FG)からの光は第1の光学素子(第1の光路分岐手段)M1を通過し、透過光路TPと反射光路RPとに光が分岐する。更に第2の光学素子(第2の光路分岐手段)M2を用いて反射光路RPを第1の反射光路RP1と第2の反射光路RP2の2つに分岐し、第3の光学素子(反射手段)M3を用いて第2の反射光路RP2の光路の向きを変更する。このような構成により、交換レンズ(前群FG)からの光は、略平行な3つの光路に分割される。本実施例によれば、3眼構成を実現することができ、前述の各実施例のような2眼構成に対して更にズーム比を大きくすることができる。なお本実施例において、交換レンズ(前群FG)は交換可能であり、交換レンズに応じて、撮像される焦点距離が変化する。
以下に、実施例1~4にそれぞれ対応する数値実施例1~4を示す。各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。ただし、mは光入射側から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdはd線を基準とした光学部材のアッベ数を表わしている。アッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
なお、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(度)は全て各実施例の光学系が無限遠物体に焦点を合わせた時(無限遠合焦時)の値である。「バックフォーカス」は、レンズ最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。「レンズ全長」は、光学系の最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。「レンズ群」は、複数のレンズから構成される場合に限らず、1枚のレンズから構成される場合も含むものとする。
また、光学面が非球面の場合は、面番号の右側に、「*」の符号を付している。非球面形状は、xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、A4、A6、A8、A10を各次数の非球面係数とするとき、以下の式で表される。
なお、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。
ここで、図10を参照して、各数値実施例のθの定義について説明する。図10は、反射面(第1の光学素子M1)の傾き角度(基準軸に対する傾き角度θ)の説明図である。レンズの中心を通る基準軸と反射面との交差する位置において、反射面と垂直方向の直線と基準軸の為す角度を基準軸に対する傾き角度θと定義する。反射面よりも物体側の(光が先に通過する)基準軸に対して、時計回りを正とする。このとき、前群FGと反射面とを結ぶ基準軸と、反射面と後群のうち最も物体側面を結ぶ基準軸との為す角度の絶対値は、傾き角度θの2倍に相当する。
(数値実施例1)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 47.394 3.52 1.49700 81.5 22.50
2 -512.795 22.35 22.17
3 256.616 2.03 1.43387 95.1 16.19
4 -135.769 0.20 15.85
5 20.673 3.13 1.49700 81.5 15.20
6 -206.870 0.72 14.44
7 -66.965 0.70 1.60092 48.0 14.06
8 10.677 0.51 12.81
9 10.927 4.30 1.59282 68.6 12.94
10 -196.266 0.68 12.15
11 -59.338 0.70 1.77250 49.6 11.84
12 19.908 4.48 11.36
13(絞り) ∞ 1.58 11.31
14 -25.018 2.88 1.84777 30.9 11.30
以下CL1
15 -16.832 15.00 11.21
16 13.954 3.67 1.78897 28.5 13.15
17 -974.918 1.20 2.05090 26.9 12.62
18 13.290 4.79 12.00
19 29.151 5.30 1.98693 32.8 14.85
20 -21.562 1.20 1.80564 23.4 14.97
21 65.901 (可変) 14.89
像面 ∞
各種データ
焦点距離 60.00
Fナンバー 2.80
半画角 7.59
像高 8.00
レンズ全長 87.95
BF 9.00
d21 9.00
入射瞳位置 77.66
射出瞳位置 -40.65
前側主点位置 65.15
後側主点位置 -51.00
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 60.00 78.96 65.15 -51.00
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 87.48
2 3 204.97
3 5 37.99
4 7 -15.27
5 9 17.60
6 11 -19.22
7 14 52.25
8 16 17.47
9 17 -12.47
10 19 13.25
11 20 -20.04
CL2(CL1の15面以降置き換え)面データ
面番号 r d nd νd 有効径 θ
15 -16.832 8.00 11.80
16 ∞ 21.00 15.36 -45度
17 ∞ 5.00 10.23 45度
18 148.383 2.31 1.84016 21.4 7.56
19 -9.772 0.80 1.89335 41.3 7.56
20 17.887 2.65 7.60
21 -62.497 3.08 1.55500 42.5 8.54
22 -9.241 0.50 2.00174 31.4 9.22
23 145.860 1.18 10.14
24 20.784 6.75 1.70108 30.0 12.75
25 -9.903 1.00 1.95000 17.0 13.69
26 -17.865 (可変) 14.74
像面 ∞
各種データ
焦点距離 180.00
Fナンバー 8.00
半画角 2.54
像高 8.00
レンズ全長 109.05
BF 9.00
d26 9.00
入射瞳位置 77.66
射出瞳位置 -44.99
前側主点位置-342.47
後側主点位置-171.00
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 180.00 58.06 -342.47 -171.00
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 87.48
2 3 204.97
3 5 37.99
4 7 -15.27
5 9 17.60
6 11 -19.22
7 14 52.25
8 18 10.99
9 19 -6.98
10 21 19.14
11 22 -8.66
12 24 10.52
13 25 -24.91
(数値実施例2)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 46.836 3.53 1.49700 81.5 22.50
2 -586.965 22.36 22.17
3 481.986 1.84 1.43387 95.1 16.20
4 -180.153 0.61 15.89
5 21.428 3.02 1.49700 81.5 15.19
6 -190.744 0.71 14.51
7 -72.729 0.76 1.60830 48.3 14.12
8 10.806 0.51 12.92
9 11.075 4.07 1.59282 68.6 13.07
10 -191.928 0.60 12.42
11 -67.529 0.70 1.77250 49.6 12.16
12 19.998 6.21 11.69
13(絞り) ∞ 1.43 11.79
14 -22.939 2.23 1.78701 35.4 11.80
以下CL1
15 -16.486 21.10 9.23
16* 13.428 4.59 2.05090 26.9 15.27
17 -73.738 0.50 14.45
18 -97.055 1.20 2.02673 24.6 13.68
19 9.097 3.24 12.00
20* 226.553 5.12 1.82231 47.8 13.84
21 -14.286 1.20 1.96164 18.1 14.64
22 -23.978 (可変) 15.34
像面 ∞
非球面データ
第16面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.25978e-005 A 6=-2.66550e-007 A 8=-1.08236e-009
第20面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.76588e-005 A 6= 2.28401e-007 A 8= 2.97506e-008
各種データ
焦点距離 60.00
Fナンバー 3.50
半画角 7.59
像高 8.00
レンズ全長 94.54
BF 9.00
d22 9.00
入射瞳位置 82.11
射出瞳位置 -79.96
前側主点位置 101.65
後側主点位置 -51.00
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 60.00 85.54 101.65 -51.00
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 87.44
2 3 302.50
3 5 38.94
4 7 -15.41
5 9 17.80
6 11 -19.90
7 14 64.65
8 16 11.11
9 18 -8.06
10 20 16.50
11 21 -39.13
CL2(CL1の15面以降置き換え)面データ
面番号 r d nd νd 有効径 θ
15 -16.486 10.45 12.24
16 ∞ -22.00 15.65 -45度
17 ∞ 5.00 11.57 45度
18 31.404 2.49 1.92732 24.0 8.77
19 -13.887 0.80 1.71663 57.4 8.61
20 27.775 2.57 8.26
21 41.062 2.67 1.55500 42.5 7.95
22 -15.518 0.50 2.03172 28.7 7.65
23 18.601 0.59 7.65
24 10.633 4.70 1.51742 52.4 8.12
25 -9.674 1.00 2.05090 26.9 8.14
26 -685.731 (可変) 8.59
像面 ∞
各種データ
焦点距離 180.00
Fナンバー 8.00
半画角 2.54
像高 8.00
レンズ全長 116.54
BF 15.19
d26 15.19
入射瞳位置 82.11
射出瞳位置 -13.40
前側主点位置-871.28
後側主点位置-164.81
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 180.00 57.35 -871.28 -164.81
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 87.44
2 3 302.50
3 5 38.94
4 7 -15.41
5 9 17.80
6 11 -19.90
7 14 64.65
8 18 10.67
9 19 -12.82
10 21 20.64
11 22 -8.14
12 24 10.63
13 25 -9.34
(数値実施例3)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 81.118 3.23 1.49700 81.5 20.00
2 -284.047 23.06 19.80
3 175.704 2.48 1.43387 95.1 16.09
4 -90.346 0.38 15.82
5 21.607 3.57 1.49700 81.5 15.23
6 -105.991 0.64 14.40
7 -62.180 0.70 1.55275 50.4 14.04
8 10.222 0.52 12.79
9 10.508 5.00 1.59282 68.6 12.94
10 -3709.273 0.82 11.87
11 -46.026 0.70 1.77250 49.6 11.57
12 19.731 4.76 11.15
13(絞り) ∞ 1.51 11.33
14 -28.700 2.48 1.80547 34.6 11.37
以下CL1
15 -16.160 17.50 11.11
16* 13.273 3.45 1.97893 33.5 14.13
17 41.052 0.50 13.33
18 39.782 1.20 2.05090 26.9 13.10
19 9.614 1.99 12.00
20* 20.385 3.53 1.77894 51.7 13.54
21 73.120 (可変) 13.70
像面 ∞
非球面データ
第16面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.30600e-005 A 6=-4.47229e-008 A 8=-9.36982e-010
第20面
K = 0.00000e+000 A 4= 5.77013e-005 A 6= 2.03950e-007 A 8= 1.22461e-008
各種データ
焦点距離 53.06
Fナンバー 2.80
半画角 8.57
像高 8.00
レンズ全長 87.00
BF 9.00
d21 9.00
入射瞳位置 69.99
射出瞳位置 -25.47
前側主点位置 41.38
後側主点位置 -44.06
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 53.06 78.00 41.38 -44.06
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 127.33
2 3 137.91
3 5 36.45
4 7 -15.83
5 9 17.68
6 11 -17.80
7 14 42.19
8 16 18.88
9 18 -12.31
10 20 35.25
単位 mm
CL2(CL1の15面以降置き換え)面データ
面番号 r d nd νd 有効径 θ
15 -16.160 8.00 11.77
16 ∞ -22.00 15.27 -45度
17 ∞ 5.00 9.40 45度
18 -27.980 2.30 1.97672 19.9 6.81
19 -6.564 0.80 1.91307 39.5 7.00
20 13.898 0.50 7.22
21 8.911 3.99 1.55500 42.5 7.94
22 -8.162 0.50 2.01715 30.0 8.05
23 25.045 0.64 8.62
24 15.871 5.44 1.55500 42.5 9.80
25 -9.737 1.00 2.05090 26.9 10.89
26 -16.917 (可変) 11.82
像面 ∞
各種データ
焦点距離 180.00
Fナンバー 9.00
半画角 2.54
像高 8.00
レンズ全長 109.00
BF 9.00
d26 9.00
入射瞳位置 69.99
射出瞳位置 -19.97
前側主点位置-868.55
後側主点位置-171.00
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 180.00 56.00 -868.55 -171.00
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 127.33
2 3 137.91
3 5 36.45
4 7 -15.83
5 9 17.68
6 11 -17.80
7 14 42.19
8 18 8.34
9 19 -4.79
10 21 8.38
11 22 -6.01
12 24 11.76
13 25 -23.51
(数値実施例4)
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1 48.739 2.86 1.49700 81.5 24.16
2 -735.279 18.42 23.95
3 124.307 2.48 1.43387 95.1 18.85
4 -96.445 0.20 18.46
5 20.523 3.01 1.49700 81.5 17.35
6 -493.132 0.69 16.76
7 -89.379 0.70 1.59574 50.4 16.39
8 10.886 0.51 14.53
9 11.059 4.09 1.59282 68.6 14.67
10 -921.777 0.80 14.06
11 -46.598 0.70 1.77250 49.6 13.81
12 18.751 5.42 13.14
13(絞り) ∞ 1.52 13.44
14 -27.455 2.94 1.87692 37.3 13.49
以下CL1
15 -16.550 (可変) 11.12
像面 ∞
各種データ
焦点距離 77.53
Fナンバー 4.00
半画角 5.89
像高 8.00
レンズ全長 87.47
BF 43.12
d15 43.12
入射瞳位置 67.17
射出瞳位置 -3.59
前側主点位置 16.03
後側主点位置 -34.40
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 77.53 44.34 16.03 -34.40
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 92.08
2 3 125.60
3 5 39.72
4 7 -16.25
5 9 18.46
6 11 -17.23
7 14 42.19
単位 mm
CL2(CL1の15面以降置き換え)面データ
面番号 r d nd νd 有効径 θ
15 -16.550 8.00 14.10
16 ∞ -21.00 18.59 -45度
17 ∞ 5.00 9.66 45度
18* -44.338 2.46 1.84178 21.3 6.72
19 -5.912 0.80 1.95729 35.5 6.79
20 17.082 2.10 7.07
21 788.101 2.99 1.55500 42.5 8.33
22 -11.267 2.73 9.21
23 -10.297 0.80 2.03244 28.6 9.71
24 -49.896 2.96 10.79
25* 22.460 6.29 1.48749 70.2 15.73
26 -12.697 (可変) 16.72
像面 ∞
非球面データ
第18面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.03330e-004 A 6= 2.96522e-007 A 8=-5.26125e-008
第25面
K = 0.00000e+000 A 4=-7.55933e-005 A 6= 1.80595e-007 A 8=-2.06505e-009
各種データ
焦点距離 193.29
Fナンバー 8.00
半画角 2.37
像高 8.00
レンズ全長 108.47
BF 9.00
d26 9.00
入射瞳位置 67.17
射出瞳位置 -144.32
前側主点位置 16.80
後側主点位置-184.29
レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 193.29 57.47 16.80 -184.29
単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 92.08
2 3 125.60
3 5 39.72
4 7 -16.25
5 9 18.46
6 11 -17.23
7 14 42.19
8 18 7.87
9 19 -4.51
10 21 20.04
11 23 -12.70
12 25 17.68
各数値実施例における条件式の数値を、以下の表1にまとめて示す。
次に、図11を参照して、各実施例の光学系を撮像光学系として用いた撮像装置(デジタルカメラ)10について説明する。図11は、撮像装置10の概略図である。図11において、100はカメラ本体、101は各実施例の光学系により構成された撮像光学系である。102は、撮像光学系101により形成された被写体像(光学像)を受光するCCDなどの撮像素子(光電変換素子)である。また撮像装置10は、液晶パネルなどの表示素子を有し、撮像素子102上に形成された被写体像が表示される。このように各実施例の光学系(撮像光学系)を撮像装置に適用することにより、視差のない小型の撮像装置が実現される。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、眼数は各実施例にて説明したような2眼または3眼よりも多くてもよい。また、受光面上に形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子を備えた撮像装置と組み合わせた場合などには、歪曲収差量や倍率色収差量によっては電気的な補正を加えてもよい。また、開口絞りを用いてF値を調整する構成としてもよい。
CL1 第1のコンバータ(部分光学系)
CL2 第2のコンバータ(部分光学系)
M1 第1の光学素子(光路分岐手段)
CL2 第2のコンバータ(部分光学系)
M1 第1の光学素子(光路分岐手段)
Claims (16)
- 前群からの光を第1の光路と第2の光路とに分岐する光路分岐手段と、
前記第1の光路上または前記第2の光路上に配置された部分光学系と、を有し、
前記第1の光路を通過する第1の光と前記第2の光路を通過する第2の光は、互いに異なる横倍率で結像することを特徴とする光学系。 - 前記部分光学系は、前記第2の光路上に配置された第1の部分光学系を有し、
前記第1の部分光学系は、前記横倍率の絶対値を拡大することを特徴とする請求項1に記載の光学系。 - 前記第1の部分光学系の横倍率をβc1とするとき、
1.10<βc1<3.00
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。 - 前記部分光学系は、前記第1の光路上に配置された第2の部分光学系を有し、
前記第2の部分光学系は、前記横倍率の絶対値を縮小することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記第2の部分光学系の横倍率をβc2とするとき、
0.30<βc2<0.85
なる条件式を満足することを特徴とする請求項4に記載の光学系。 - 前記光路分岐手段よりも物体側に配置された屈折力を有する前群を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学系。
- 前記前群の最も像側から前記第2の光路上に配置された第1の部分光学系の最も物体側までの光軸上の間隔をDc1、前記第1の部分光学系の最も物体側から最も像側までの光軸上の間隔をLc1とするとき、
1.20<Dc1/Lc1<3.50
なる条件式を満足することを特徴とする請求項6に記載の光学系。 - 前記前群の最も像側から前記第1の光路上に配置された前記第2の部分光学系の最も物体側までの光軸上の間隔をDc2、前記第2の部分光学系の最も物体側から最も像側までの光軸上の間隔をLc2とするとき、
0.60<Dc2/Lc2<2.50
なる条件式を満足することを特徴とする請求項6または7に記載の光学系。 - 前記第2の光路上に、前記光路分岐手段で反射した光を更に反射する反射手段を更に有し、
前記第1の光路の光軸と前記第2の光路の光軸とは平行であり、
前記第1の光路を通過する前記第1の光の第1のイメージサークルと前記第2の光路を通過する前記第2の光の第2のイメージサークルは、同一平面上に形成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記第1の光路と前記第2の光路との間に配置された、前記第1のイメージサークルと前記第2のイメージサークルとの干渉を防ぐ素子を更に有することを特徴とすることを特徴とする請求項9に記載の光学系。
- 前記第1の光路を通過した第1の光の横倍率に対する前記第2の光路を通過した光の横倍率との比をZとするとき、
1.50<Z<4.00
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記光路分岐手段の透過光量をT、前記光路分岐手段の反射光量をRとするとき、
0.01<T/R<0.50
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記部分光学系は、複数の接合レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光学系。
- 前記第1の光路は、前記光路分岐手段を透過した光の透過光路であり、
前記第2の光路は、前記光路分岐手段で反射した光の反射光路であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記第2の部分光学系は、物体側から数えて二番目のレンズとして負レンズを含むことを特徴とする請求項4または5に記載の光学系。
- 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の光学系と、
前記光学系により形成された光学像を受光する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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JP2021117615A JP2023013437A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 光学系および撮像装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021117615A Pending JP2023013437A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 光学系および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023013437A (ja) |
-
2021
- 2021-07-16 JP JP2021117615A patent/JP2023013437A/ja active Pending
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