JP2023013401A - 折り畳み式スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯性に優れ、電子機器を長時間安定して支持する。【解決手段】スタンド10は、折線3を介して互いに繋がったプラスチック板からなる二枚の平板部1,2を備え、二枚の平板部1,2は、スタンド10の折畳状態では互いに平行であり、スタンド10の組立状態では折線3において所定角度Dを形成する。スタンド10は、二枚の平板部1,2の一方に屈曲可能に設けられ、組立状態では屈曲される柱部4と、二枚の平板部1,2の他方に設けられ、組立状態では柱部4と係合して所定角度Dを維持する係合部5と、第一平板部1に屈曲可能に設けられ、組立状態では屈曲されて第二平板部2よりも上方へ突出する、電子機器の滑り落ち防止用の突起部6と、第二平板部2に屈曲可能に設けられ、組立状態で突起部6の斜め上方を向く一側面に当接または嵌合して突起部6の復元力に抗するストッパ7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、二枚の平板部からなる折り畳み式のスタンドに関する。
ノートパソコンやタブレットPCのような電子機器の底面を水平状態から傾斜させた状態で支持するスタンドが知られている。スタンドを利用することで、キーボード面が手前側に向くため、姿勢が改善されて作業効率が向上しうる。スタンドには、電子機器を安定して支持できる剛性や耐久性のほか、持ち運びのしやすさが要求される。このような課題に対し、例えば特許文献1及び2には、携帯性に優れた折り畳み可能なスタンドが開示されている。
特開2014-132395号公報 実用新案登録第3228432号
上記の通り、スタンドは、電子機器を傾斜させた状態で支持するため、載置される電子機器が滑り落ちないようにするための構造を持つ必要がある。滑り落ちを防止する構造としては、例えば、特許文献1の保持部(12,13)や特許文献2の挟装片(21)のように、載置面よりも上方に突出する突起を設けて電子機器の下端部を支える構造が考えられる。
しかしながら、特許文献1の保持部(12,13)は、支持部材本体(11)に対し所定の角度で屈曲形成されたものであるため、折り畳んだ状態で板厚方向に突出し、携帯性に欠ける。また、特許文献2の挟装片(21)では、比較的重量の大きな電子機器を長時間安定して支持できるとも限らず、改善の余地がある。
本件の折り畳み式スタンドは、このような課題に鑑み案出されたもので、携帯性に優れるとともに、電子機器を長時間安定して支持することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するスタンドは、折線を介して互いに繋がった第一平板部及び第二平板部を具備し、電子機器を水平方向に対して傾斜した状態で支持する折り畳み式スタンドである。前記第一平板部及び前記第二平板部は、いずれもプラスチック板からなり、前記スタンドの折畳状態では互いに平行であり、前記スタンドの組立状態では前記折線において所定角度を形成する。前記スタンドは、前記第一平板部及び前記第二平板部の一方に屈曲可能に設けられ、前記組立状態では屈曲される柱部と、前記第一平板部及び前記第二平板部の他方に設けられ、前記組立状態では前記柱部と係合して前記所定角度を維持する係合部と、前記第一平板部に屈曲可能に設けられ、前記組立状態では屈曲されて前記第二平板部よりも上方へ突出する、前記電子機器の滑り落ち防止用の突起部と、前記第二平板部に屈曲可能に設けられ、前記組立状態で前記突起部の斜め上方を向く一側面に当接または嵌合して前記突起部の復元力に抗するストッパと、を備えている。すなわち、前記スタンドでは、前記突起部と前記ストッパとによって前記電子機器の滑り落ち防止構造が形成される。
(2)前記第二平板部は、前記ストッパよりも前記折線側において板厚方向に貫設された貫通孔を有し、前記突起部は、前記組立状態では、前記一側面と逆側の他側面を前記貫通孔の端辺に当接させた状態で前記貫通孔を通って突出することが好ましい。
(3)前記柱部は、前記第二平板部に設けられ、前記係合部は、前記第一平板部に設けられることが好ましい。
(4)あるいは、前記柱部は、前記第一平板部に設けられ、前記係合部は、前記第二平板部に設けられることが好ましい。
(5)前記ストッパの基端には、罫線が設けられるとともに前記罫線と同線上に前記第二平板部を貫通するカット線又は孔部が設けられており、前記ストッパは、前記第二平板部に対して前記基端を基準に一側及び他側の両方向へ屈曲可能であることが好ましい。
(6)前記プラスチック板は、中空構造を持ち、前記折線は、ハーフカット加工が施されたハーフカット線であることが好ましい。
(7)前記折線は、前記第一平板部及び前記第二平板部の目方向に直交する方向に延設されていることが好ましい。
(8)前記突起部の基端には、罫線が設けられるとともに前記罫線と同線上に前記ハーフカット線が設けられており、前記突起部は、前記第一平板部に対し前記第二平板部側へのみ屈曲可能であることが好ましい。
(9)前記第二平板部は、板厚方向に貫設された放熱孔を有することが好ましい。
開示の折り畳み式スタンドによれば、軽量であるとともに折畳状態では平板形状となるため携帯性に優れる。また、突起部及びストッパによる滑り落ち防止構造が形成されることから、電子機器を長時間安定して支持することができる。
実施形態に係る折り畳み式スタンドの一例を示す斜視図である。 図1のスタンドをA-A線で切断した断面図であり、(a)は折畳状態を示し、(b)は組立状態を示す。 図1のB-B矢視断面図である。 実施形態に係る折り畳み式スタンドの第二の例を示す展開図である。 実施形態に係る折り畳み式スタンドの第三の例を示す展開図である。 変形例に係る折り畳み式スタンドを示す展開図である。
図面を参照して、実施形態としての折り畳み式スタンドについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1~図5に示すように、本実施形態に係る折り畳み式スタンド10(以下、単に「スタンド10」という)は、ノートパソコン,タブレットPC,キーボードといった電子機器(図示略)を水平方向に対して傾斜した状態で支持するものであり、折線3を介して互いに繋がった二枚の平板部1,2を備える。なお、図1~図3は本実施形態に係るスタンド10の一例(スタンド10A)であり、図4及び図5は本実施形態に係るスタンド10の他の例(スタンド10B,10C)の展開図である。これらのスタンド10A~10Cを特に区別しない場合は、「スタンド10」と表記する。
第一平板部1及び第二平板部2はいずれもプラスチック板からなる。プラスチック板としては、例えば、プラスチックダンボール,プラパール(登録商標),テクセル(登録商標),ツインコーン(登録商標)といった内部に中空構造を持つプラスチック板と、内部に中空構造を持たないプラスチック板とが挙げられる。本実施形態のスタンド10(10A~10C)は、前者のプラスチック板から構成される場合を例示する。なお、後者のプラスチック板から構成されるスタンド10′については、変形例において図6を用いて後述する。
本実施形態の第一平板部1及び第二平板部2はいずれも、角部にアールを持つ略矩形状であり、その外形状は互いに合同である。第一平板部1は、スタンド10の使用時に机や作業台などに面する下面1mを有し、第二平板部2は、スタンド10の使用時に電子機器の底面に接する(電子機器が載置される)上面2tを有する。すなわち、本実施形態のスタンド10は、通常、第一平板部1を下にし、第二平板部2を上にした状態で使用される。なお、後述するように、上下を反転させてリバーシブルでも使用可能としてもよい。
スタンド10は、折り畳まれた状態(以下「折畳状態」という)では、図2(a)に示すように、第一平板部1及び第二平板部2が互いに平行となる。つまり、スタンド10の折畳状態では、二枚の平板部1,2の二面角が0度となり、スタンド10は、各平板部1,2の二倍の厚みを持つ一枚の平板となって突出する部分がなくなる。一方、スタンド10が組み立てられた状態(以下「組立状態」という)では、図1及び図2(b)に示すように、第一平板部1及び第二平板部2が折線3において所定角度Dを形成する。つまり、スタンド10の組立状態では、二枚の平板部1,2の二面角が所定角度Dとなり、第二平板部2の上面2tに電子機器を載置することで、電子機器を傾斜させた状態で使用可能となる。
図1に示すように、スタンド10は、スタンド10を組立状態にするための柱部4及び係合部5と、電子機器の滑り落ちを防止するための突起部6及びストッパ7とを備える。これらの部位4~7は、第一平板部1及び第二平板部2を構成するプラスチック板を、例えばプレス加工することで形成される。
柱部4は、第一平板部1に対して第二平板部2を持ち上げるための柱を構成する部分であり、第一平板部1及び第二平板部2の一方に屈曲可能に設けられ、組立状態では屈曲される。係合部5は、組立状態では柱部4の先端部4pと係合して所定角度Dを維持する(柱部4の姿勢を保持する)部分である。係合部5は、第一平板部1及び第二平板部2の他方に、例えば貫通孔や凹部として設けられる。本実施形態の係合部5は、柱部4の先端部4pの形状に対応した貫通孔として設けられる。柱部4は、その基端4aを折線として、柱部4が設けられた一方の平板部1,2から他方の平板部1,2に向けて折り曲げられ、その先端部4pが係合部5(貫通孔)に嵌合することで係合固定される。柱部4の長さ(組立状態で上下方向になる寸法)は、所定角度Dとその基端4aの位置とによって設定される。
図1及び図4に示すスタンド10A,10Bでは、柱部4が第二平板部2に設けられ、係合部5が第一平板部1に設けられている。柱部4は、第二平板部2における折線3とは反対側に位置する端辺2e寄りに配置される。係合部5は柱部4の位置に対応して設けられる。例えば、柱部4が端辺2e寄りに設けられる場合には、係合部5も第一平板部1における折線3とは反対側の端辺1e寄りに設けられる。また、図5に示すスタンド10Cでは、柱部4が第一平板部1に設けられ、係合部5が第二平板部2に設けられている。このスタンド10Cでは、柱部4が第一平板部1の端辺1e寄りに設けられ、係合部5が第二平板部2の端辺2e寄りに設けられる。
柱部4は、文字通り、スタンド10の所定角度Dを維持するための「柱」であることから、複数設けられていることが好ましく、左右対称に配置されていることがより好ましい。なお、三つ以上の柱部4を設ける場合には、その中の一つの柱部4が、例えば図4に示すように、第二平板部2のほぼ中央に設けられてもよい。柱部4が設けられている位置には、図1及び図2(b)に示すように、組立状態では孔4hがあくことになる。そのため、柱部4が第二平板部2に設けられる場合には、柱部4による孔4hは、後述する放熱孔8と同様、電子機器の熱を逃がす放熱孔として機能する。
図1及び図3~図5に示すように、突起部6は、第一平板部1に屈曲可能に設けられ、組立状態では屈曲されて第二平板部2の上面2tよりも上方へ突出する。組立状態では、突起部6の斜め上方を向く一側面6f(具体的には第二平板部2から突出する部分)に電子機器が当接する。ストッパ7は、第二平板部2に屈曲可能に設けられ、組立状態で突起部6の一側面6fに当接して突起部6の復元力F1(白抜き矢印)に抗する。言い換えると、ストッパ7は、突起部6が折畳状態での形状に戻ろうとする動き(反発力)を止め、突起部6の組立状態を保持する機能を持つ。突起部6及びストッパ7は、互いに協調することで電子機器の滑り落ちを防止する「滑り落ち防止構造」を形成する。
具体的には、図3に示すように、電子機器の滑り落ち防止用の突起部6は、その基端6aを折線として、黒矢印R1で示す方向に折り曲げられて持ち上げられることで、反発により元に戻ろうとする復元力F1を持つ。一方、突起部6の動きを止めるストッパ7は、その基端7aを折線として、黒矢印R2で示す方向に折り曲げられて持ち上げられることで、反発により元に戻ろうとする復元力F2(白抜き矢印)を持つ。本実施形態のスタンド10は、これら二つの復元力F1,F2を利用することで、組立状態での突起部6の姿勢が長時間安定して保持される。なお、突起部6の上面2tからの突出量は、スタンド10の角度Dや、使用を想定した電子機器の厚みなどに基づいて設定される。また、突起部6の形状は、上面2tから突出する部分が使用者の作業(例えばタイピング)を邪魔しないように工夫され、例えば角部にアールや面取りが形成されてもよい。
図4及び図5に示すように、本実施形態のスタンド10では、突起部6及びストッパ7の各基端6a,7aを除く周辺部分に、板厚方向に貫通する孔が形成される。これにより、突起部6及びストッパ7が屈曲操作されやすくなっている。これらの孔のうち、第二平板部2における、ストッパ7の突起部6に当接する端面側(ストッパ7よりも折線3側)の貫通孔2hは、図1に示すように、組立状態の突起部6が挿通される孔である。本実施形態の突起部6は、組立状態では、一側面6fと逆側の他側面6g(折線3側の面)を貫通孔2hの端辺(あるいは端面)に当接させた状態で貫通孔2hを通って突出する。これにより、組立状態の突起部6は、図3に示すように、貫通孔2hの端辺とストッパ7との間に挟まれた状態となる。
上述したように、本実施形態のスタンド10では、柱部4,突起部6及びストッパ7が屈曲可能に設けられているが、各部位4,6,7の基端4a,6a,7aには、少なくとも罫線加工が施されている。図4及び図5では、罫線加工により形成された罫線4b,6b,7bを細い点線で示す。罫線4b,6b,7bは、加工箇所が避けることを防止しつつ、各部位4,6,7が折り畳まれた際にフラットに戻ろうとする反発力を残すために形成される。ただし、罫線4b,6b,7bだけでは反発力が強すぎる場合があるため、この反発力を軽減するために、次に説明するハーフカット線又はカット線が設けられる。
図4及び図5に太い破線で示すように、柱部4の基端4a及び突起部6の基端6aには、罫線4b,6bに加えて、ハーフカット線4c,6cが設けられる。ハーフカット線4c,6cは、各平板部1,2の一方の側面に切込みを入れ、他方の側面に貫通させない(他方の側面を表面層で繋がった状態とする)加工線であり、ハーフカット加工により形成され、各罫線4b,6bと同線上に設けられる。ハーフカット線4c,6cを設けることで強すぎる反発力が軽減され、組み立ての際に大きな力が不要となり、誰でも簡単にスタンド10を組み立て可能となる。罫線4b,6b及びハーフカット線4c,6cの本数は任意に設定可能であるが、これらは一直線上に交互に設けられることが好ましい。また、一つの柱部4の基端4aにおいては、罫線4b及びハーフカット線4cの配置が左右対称であることが好ましく、一つの突起部6の基端6aにおいても、罫線6b及びハーフカット線6cの配置が左右対称であることが好ましい。
なお、折線位置にハーフカット線が設けられた場合、その部位は切込みが入れられた側が広がるようにしか折れることができないため、その部位の曲がる方向は片方に限定される。したがって、柱部4の基端4a及び突起部6の基端6aにハーフカット線4c,6cを設ける場合には、折れ曲がる方向と逆側も面に切込みが形成される。例えば、図1に示すスタンド10Aにハーフカット線4c,6cを設ける場合、柱部4の基端4aでは上面2tに切込みを入れ、突起部6の基端6aでは下面1mに切込みを入れる。これにより、柱部4は第二平板部2に対し第一平板部1側へのみ屈曲可能となり、突起部6は第一平板部1に対し第二平板部2側へのみ屈曲可能となる。
また、図4及び図5に太い実線で示すように、ストッパ7の基端7aには、罫線7bに加えて、板厚方向に貫通する線状のカット線7dが設けられる。カット線7dは、例えばプレス加工により形成され、罫線7bと同線上に設けられる。罫線7bとカット線7dとは、一直線上に交互に設けられることが好ましい。カット線7dを設けることで、ハーフカット線4c,6cを設ける場合よりも反発力がより軽減される。また、折線位置にカット線が設けられた場合、その部位の曲がる方向は限定されず、両方に折れることが可能である。つまり、ストッパ7は、第二平板部2に対して基端7aを基準に一側及び他側の両方向へ屈曲可能である。なお、カット線7dに代えて、板厚方向に貫通する孔部を形成してもよい。
本実施形態のスタンド10では、図4及び図5に太い破線で示すように、二枚の平板部1,2の境界である折線3はハーフカット線である。すなわち、スタンド10は、一枚のプラスチック板に対し、ハーフカット加工を施すことで、折線3(ハーフカット線)において一方向にのみ折れ曲がり可能とされる。本実施形態のスタンド10では、折線3,柱部4の基端4a,突起部6の基端6a,ストッパ7の基端7aが全て平行に設けられる。
また、本実施形態のスタンド10は、図4及び図5に示すように、第一平板部1及び第二平板部2の並設方向と目方向とが一致するように形成されており、折線3が目方向と直交する方向に延設される。このように、目方向と直交する方向にハーフカット線を設けることで、高い強度が確保され、裂けにくくなる。また、寸法精度を出すことが容易となる。本実施形態では、各部位4,6,7の基端4a,6a,7aも目方向と直交する方向に延設されるため、高強度かつ寸法精度の高いスタンド10を製造可能である。
図1,図4及び図5に示すように、本実施形態の第二平板部2は、板厚方向に貫設された放熱孔8を有する。放熱孔8は、電子機器の熱を逃がすための開口であり、第二平板部2に設けられる他の部位4~7から離隔した位置に複数設けられることが好ましい。放熱孔8の個数や配置、形状は特に限られない。例えば、図1のスタンド10Aのように、横長矩形状の放熱孔8を左右対称に二つずつ(計四つ)配置してもよいし、図4のスタンド10Bのように、縦長長円形状の放熱孔8を左右対称に三つずつ(計六つ)配置してもよいし、図5のスタンド10Cのように、横長矩形状の放熱孔8を略中央に五つ並設してもよい。なお、放熱孔8は必須では無く、省略してもよい。
次に、上述したスタンド10の組み立て手順を説明する。
まず、図2(a)に示す折畳状態のスタンド10を、突起部6が設けられている第一平板部1が上になる向きにする。次に、突起部6を押し、第一平板部1から突起部6を折り曲げる。これにより、第二平板部2側に突起部6が飛び出すとともに、ストッパ7が突起部6によって持ち上げられるように曲がる。この状態で、突起部6及びストッパ7のそれぞれが、元のフラットな状態に戻ろうとする復元力F1,F2を発揮し、これにより突起部6及びストッパ7のそれぞれの折り曲がり状態が保持される。
次に、スタンド10を裏返して第二平板部2が上になる向きにし、第二平板部2を第一平板部1から少し浮かせる。そして、各柱部4を押して折り曲げ、各柱部4の先端部4pを係合部5に嵌め込み、柱部4を立たせる。以上により、図1及び図2(b)に示す組立状態のスタンド10が完成する。なお、最初に突起部6を折り曲げる際に、第二平板部2が上になる向きで折畳状態のスタンド10を置き、指を第一平板部1の下に入れて、下から上に向かって突起部6を押してもよい。すなわち、スタンド10を裏返す手順は省略可能である。
組立状態のスタンド10を折り畳む手順は非常に簡単であり、図1及び図2(b)に示す組立状態のスタンド10の第二平板部2を、二面角が大きく(例えば90度以上に)なるように持ち上げるだけである。この操作により、まずは、柱部4の先端部4pが係合部5から外れ、柱部4と係合部5との係合が解放される。次に、ストッパ7が、突起部6の一側面6f上を先端側に向かってスライドし、突起部6を乗り越えてフラットな状態に戻る。なお、ストッパ7は、このスライド時にわずかに逆方向へ折れ曲がる。ストッパ7が外れることで、突起部6もフラットな状態に戻る。最後に、第二平板部2を第一平板部1と平行になるよう動かすだけで、図2(a)に示す折畳状態のスタンド10となる。
[2.作用,効果]
上述したスタンド10によれば、突起部6及びストッパ7によって滑り落ち防止構造が形成されることから、例えば特許文献2の挟装片(21)のような一つの部位だけで電子機器を支える構成と比較して、電子機器を長時間安定して支持することができる。また、スタンド10は、折畳状態では二枚の平板部1,2が平行となり、飛び出た部分などもないため、携帯性に優れる。さらに、スタンド10はプラスチック板からなる平板部1,2をプレス加工するだけで製品が完成するため、複雑な加工が不要であり、加工工数も少なく、製造コストを抑えることもできる。加えて軽量であることから、この点からも携帯性に優れる。
上述したスタンド10では、組立状態では、突起部6の他側面6gが貫通孔2hの端辺に当接した状態で貫通孔2hを通って突出するため、突起部6が、貫通孔2hの端辺とストッパ7との間に挟まれた状態となる。このため、突起部6の姿勢がより安定して保持され、電子機器を長時間安定して支持することができる。
スタンド10A及び10Bのように、柱部4が第二平板部2に設けられ、係合部5が第一平板部1に設けられている場合、柱部4を折り曲げたときにできる孔4hを放熱用の孔として利用することができる。なお、例えば、電子機器の底面に滑り止めのゴム等が設けられている場合、この滑り止めのゴム等が柱部4の孔4hと重なってしまうときには、スタンド10を上下逆さまにして、滑り止めのゴム等を活かしてもよい。この場合、突起部6及びストッパ7による滑り落ち防止構造は利用しないことになるが、このような使用方法(上下を反転させたリバーシブル)もスタンド10の使用方法の一つとして挙げられる。
また、スタンド10Cのように、柱部4が第一平板部1に設けられ、係合部5が第二平板部2に設けられている場合には、組立状態で第二平板部2に孔4hがあくことがないため、電子機器の底面に滑り止めのゴム等が設けられている場合には、その滑り止めも併せて活用することができる。なお、柱部4が左右対称に配置されていれば、組立状態のスタンド10の姿勢を安定させることができ、電子機器の操作性や作業効率の向上に一層寄与できる。
上記のストッパ7の基端7aには、罫線7bとカット線7d(又は孔部)が設けられており、ストッパ7が両方向に屈曲可能となっている。このため、組立状態では、ストッパ7が電子機器の載る上側に屈曲して突起部6に当接し、突起部6の復元力に抗することができ、組立状態から折畳状態になるときには、ストッパ7が逆側(第一平板部1側)に屈曲して突起部6を元の状態に戻しやすくなる。このように、ストッパ7が両方向に屈曲可能であることで、より簡単に組み立て及び折り畳みが可能である。また、ストッパ7には、罫線7bによってフラットに戻ろうとする復元力F2が残されているとともに、部分的に設けられたカット線7d(又は孔部)によって反発の大きさが調整されているため、適切に突起部6を支持することができる。
上記の平板部1,2は、中空構造を持つプラスチック板から構成されているため、加工適性が良く、軽量で丈夫なスタンド10を安価に製造することができる。また、ハーフカット加工された折線3で折畳状態を維持できるため、二枚の平板部1,2同士の接着や貼り付けが不要である。
また、上述したスタンド10によれば、折線3が二枚の平板部1,2の目方向に直交する方向に延設されているため、スタンド10の強度を高めることができ、寸法精度も出すことができる。
上記の突起部6の基端6aには、罫線6bとハーフカット線6cが設けられており、突起部6が第一平板部1に対し第二平板部2側へのみ屈曲可能となっている。このように、突起部6は一方向にしか屈曲しないため、突起部6とストッパ7の見分けがつきやすくなり、組み立てがより簡単になる。また、上記の柱部4,突起部6,ストッパ7の各基端4a,6a,7aには罫線加工が施されているため、罫線4c,6c,7cの反発特性を利用することで容易に組み立てと折り畳みが可能となっている。
なお、第二平板部2の放熱孔8によって、電子機器の熱を逃がすことができ、二枚の平板部1,2の間の空間に熱がこもることを防止できる。
[3.変形例]
上述したスタンド10では、平板部1,2が中空構造を持つプラスチック板から構成されているが、平板部1,2は、内部に中空構造を持たないプラスチック板から構成されてもよい。内部に中空構造を持たないプラスチック板としては、例えば、PP発泡板やPE発泡板,他のプラスチックシート全般が挙げられる。このようなプラスチック板を用いる場合、ハーフカット加工を施すことが難しくなるため、二枚の平板部1,2を両面テープや接着剤等で貼り付けたり、リベット等で固定したりする必要がある。また、上述したスタンド10のハーフカット線を、罫線やカット線に変更すればよい。
図6に、変形例に係るスタンド10′の展開図を示す。このスタンド10′が備える第一平板部1及び第二平板部2は、内部に中空構造を持たないプラスチック板から構成されており、図中ドット模様で示す折線3に沿った所定領域30において互いに貼り合わされる。つまり、このスタンド10′では、折線3において二枚の平板部1,2が所定角度Dを形成するように屈曲するとともに、第一平板部1における所定領域30の折線3と平行な辺31において第一平板部1が折れ曲がり、第二平板部2における所定領域30の折線3と平行な辺32において第二平板部2が折れ曲がる。これらの辺31,32には、罫線加工が施されていることが好ましい。
このスタンド10′では、第一平板部1及び第二平板部2の外形状が互いに異なる。また、第一平板部1に一つの係合部5と三つの突起部6とが設けられ、第二平板部2に一つの柱部4と三つのストッパ7とが設けられている。また、柱部4の基端4a及び突起部6の基端6aには、上記実施形態のハーフカット線4c,6cに代えて、カット線4d,6dが設けられている。カット線4d,6dによっても、罫線4b,6bによる反発力を軽減できる。なお、基端4a,6aに占めるカット線4d,6dの長さによって、反発力を調整可能である。
また、本スタンド10′では、ストッパ7の折線3側の端面に僅かに突出した曲面状の凸部7pが設けられている。一方、突起部6には、この凸部7pが嵌合される嵌合孔6hが形成される。すなわち、スタンド10′は、組立状態では、ストッパ7の凸部7pが突起部6の嵌合孔6hに嵌合されることで、突起部6の復元力F1に対し強固に抗することができ、より固定性を高められる。なお、その他の構成は上述した実施形態の構成と同様である。
本変形例のスタンド10′によっても、上述した実施形態と同様、突起部6及びストッパ7によって滑り落ち防止構造が形成されることから、電子機器を長時間安定して支持することができる。また、スタンド10′は、折畳状態では単なる平板となるうえ軽量であることから、携帯性に優れる。また、上述した実施形態のスタンド10と比較して、二枚の平板部1,2を貼り付ける工程が増えるものの、複雑な加工は不要であり、製造コストを抑えることができる。その他、上述した実施形態と同様の構成からは同様の効果が得られる。
なお、本変形例のスタンド10′のように、複数の突起部6を設ける場合には、各突起部6の上面2tからの突出量を異ならせてもよい。例えば、上記のスタンド10′において、真ん中の突起部6の突出量を、左右の突起部6の突出量よりも大きく又は小さくすることで、スタンド10′に載置する電子機器の厚みに応じて、突起部6を使い分けることが可能となる。
[4.その他]
上述したスタンド10,10′は一例であって、上述したものに限られない。
例えば、第一平板部1及び第二平板部2の外形状は互いに合同でなくてもよいし、角部にアールが形成された矩形状でなくてもよい。また、柱部4と係合部5の係合方法は上述したものに限られず、これらの部位4,5が互いに簡単に係合固定されるものであればよい。なお、柱部を、第一平板部又は第二平板部の縁部に沿うように設け、側面の強度を高める構成としてもよい。
各部位4,6,7の基端4a,6a,7aに形成される罫線,ハーフカット線,カット線は一例であって、これらの組み合わせを変えてもよい。また、これらの部位4,6,7に、罫線加工以外の方法で、フラットな状態に戻ろうとする復元力を与えられる場合には、罫線を省略することも可能である。
また、折線3を目方向にかかわらず設けてもよい。また、上述したスタンド10,10′はいずれも左右対称形状であるが、必ずしも左右対称である必要はない。
1 第一平板部
1e 端辺
1m 下面
2 第二平板部
2e 端辺
2h 貫通孔
2t 上面
3 折線
4 柱部
4a 基端
4b 罫線
4c ハーフカット線
4d カット線
4h 孔
4p 先端部
5 係合部
6 突起部
6a 基端
6b 罫線
6c ハーフカット線
6d カット線
6f 一側面
6g 他側面
6h 嵌合孔
7 ストッパ
7a 基端
7b 罫線
7d カット線
7p 凸部
8 放熱孔
10,10A,10B,10C,10′ スタンド
30 所定領域
31,32 所定領域における折線と平行な辺
D 所定角度
F1 突起部の復元力
F2 ストッパの復元力

Claims (9)

  1. 折線を介して互いに繋がった第一平板部及び第二平板部を具備し、電子機器を水平方向に対して傾斜した状態で支持する折り畳み式スタンドであって、
    前記第一平板部及び前記第二平板部は、いずれもプラスチック板からなり、前記スタンドの折畳状態では互いに平行であり、前記スタンドの組立状態では前記折線において所定角度を形成するとともに、
    前記スタンドは、
    前記第一平板部及び前記第二平板部の一方に屈曲可能に設けられ、前記組立状態では屈曲される柱部と、
    前記第一平板部及び前記第二平板部の他方に設けられ、前記組立状態では前記柱部と係合して前記所定角度を維持する係合部と、
    前記第一平板部に屈曲可能に設けられ、前記組立状態では屈曲されて前記第二平板部よりも上方へ突出する、前記電子機器の滑り落ち防止用の突起部と、
    前記第二平板部に屈曲可能に設けられ、前記組立状態で前記突起部の斜め上方を向く一側面に当接または嵌合して前記突起部の復元力に抗するストッパと、を備えた
    ことを特徴とする、折り畳み式スタンド。
  2. 前記第二平板部は、前記ストッパよりも前記折線側において板厚方向に貫設された貫通孔を有し、
    前記突起部は、前記組立状態では、前記一側面と逆側の他側面を前記貫通孔の端辺に当接させた状態で前記貫通孔を通って突出する
    ことを特徴とする、請求項1記載の折り畳み式スタンド。
  3. 前記柱部は、前記第二平板部に設けられ、
    前記係合部は、前記第一平板部に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の折り畳み式スタンド。
  4. 前記柱部は、前記第一平板部に設けられ、
    前記係合部は、前記第二平板部に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の折り畳み式スタンド。
  5. 前記ストッパの基端には、罫線が設けられるとともに前記罫線と同線上に前記第二平板部を貫通するカット線又は孔部が設けられており、
    前記ストッパは、前記第二平板部に対して前記基端を基準に一側及び他側の両方向へ屈曲可能である
    ことを特徴とする、請求項1~4の何れか一項に記載の折り畳み式スタンド。
  6. 前記プラスチック板は、中空構造を持ち、
    前記折線は、ハーフカット加工が施されたハーフカット線である
    ことを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の折り畳み式スタンド。
  7. 前記折線は、前記第一平板部及び前記第二平板部の目方向に直交する方向に延設されている
    ことを特徴とする、請求項6記載の折り畳み式スタンド。
  8. 前記突起部の基端には、罫線が設けられるとともに前記罫線と同線上に前記ハーフカット線が設けられており、
    前記突起部は、前記第一平板部に対し前記第二平板部側へのみ屈曲可能である
    ことを特徴とする、請求項6又は7記載の折り畳み式スタンド。
  9. 前記第二平板部は、板厚方向に貫設された放熱孔を有する
    ことを特徴とする、請求項1~8の何れか一項に記載の折り畳み式スタンド。
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