JP2023012923A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送ローラの回転方向の切替にかかる時間を短縮することを目的とする。【解決手段】画像形成装置は、本体筐体と、シートを搬送する第1搬送ローラ92,93と、第1搬送ローラ92,93に駆動力を供給する第1モータM1と、第1搬送ローラ92,93に駆動力を供給する第2モータM2と、第1モータM1および第2モータM2のいずれかの駆動力を選択的に第1搬送ローラ92,93に伝達させる伝達機構300と、制御部10を備える。伝達機構300は、第1モータM1の駆動力を第1搬送ローラ92,93に伝達させる第1伝達状態と、第2モータM2の駆動力を第1搬送ローラ92,93に伝達させる第2伝達状態に切替可能である。制御部10は、第1モータM1および第2モータM2をそれぞれ回転させた状態で、伝達機構300の伝達状態を切り替えることで、第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替える。【選択図】図2
Description
本発明は、搬送ローラの回転方向を切替可能な画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、シートを搬送する搬送ローラと、搬送ローラに駆動力を供給するモータとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この技術では、モータの回転方向を切り替えることで、搬送ローラの回転方向を切り替えている。
しかしながら、従来技術では、搬送ローラの回転方向を切り替える際に、モータを減速・停止・逆方向に回転させる必要があり、搬送ローラの回転方向の切替にかかる時間が長くなるおそれがある。
そこで、本発明は、搬送ローラの回転方向の切替にかかる時間を短縮することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、本体筐体と、シートを搬送する第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラに駆動力を供給する第1モータと、前記第1搬送ローラに駆動力を供給する第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータのいずれかの駆動力を選択的に前記第1搬送ローラに伝達させる伝達機構と、制御部と、を備える。
前記伝達機構は、前記第1モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第1伝達状態と、前記第2モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第2伝達状態と、に切替可能である。
前記制御部は、前記第1モータおよび前記第2モータをそれぞれ回転させた状態で、前記伝達機構の伝達状態を切り替えることで、前記第1搬送ローラの回転方向を切り替える。
前記伝達機構は、前記第1モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第1伝達状態と、前記第2モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第2伝達状態と、に切替可能である。
前記制御部は、前記第1モータおよび前記第2モータをそれぞれ回転させた状態で、前記伝達機構の伝達状態を切り替えることで、前記第1搬送ローラの回転方向を切り替える。
この構成によれば、第1搬送ローラの回転方向を切り替える際に、モータを減速・停止・逆回転させる必要がないので、第1搬送ローラの回転方向の切替にかかる時間を短縮することができる。
また、前記制御部は、前記第1搬送ローラがシートに接触しているときに、前記第1搬送ローラの回転方向を切り替えてもよい。
この構成によれば、シートの搬送方向の切替を迅速に行うことができる。
また、前記第1搬送ローラは、前記伝達機構が前記第2伝達状態であるとき、前記本体筐体の外に向けてシートを搬送し、前記伝達機構が前記第1伝達状態であるとき、前記本体筐体内に向けてシートを搬送してもよい。
また、前記画像形成装置は、感光体と現像器とを含む作像部を備え、前記第1モータは、前記作像部の少なくとも一部を駆動してもよい。
この構成によれば、作像部を停止させなくても、第1搬送ローラの回転方向を切り替えることができる。
また、前記第2モータは、一方向に回転する第2搬送ローラを駆動してもよい。
この構成によれば、第2搬送ローラを停止させなくても、第1搬送ローラの回転方向を切り替えることができる。
また、前記伝達機構は、前記第1モータの駆動力および前記第2モータの駆動力がどちらも前記第1搬送ローラに伝達されない切断状態に切替可能であってもよい。
この構成によれば、第1搬送ローラに駆動力が供給されない状態を作ることができるので、第1搬送ローラの無駄な回転を抑制して、消耗を抑制することができる。また、例えば、シートが第1搬送ローラで詰まった場合において、伝達機構を切断状態とすることで、シートを取り出す作業を容易にすることができる。
また、前記伝達機構は、前記第1モータから駆動力が入力される第1ギヤと、前記第2モータから駆動力が入力される第2ギヤと、前記第1搬送ローラに駆動力を出力する出力ギヤと、を有し、前記第1ギヤ、前記第2ギヤおよび前記出力ギヤは、共通の軸を中心に回転可能であり、前記出力ギヤは、軸方向において前記第1ギヤと前記第2ギヤの間に配置され、前記軸方向に移動可能であり、前記第1ギヤに係合可能であるとともに前記第2ギヤに係合可能であってもよい。
この構成によれば、例えば振り子ギヤを利用した伝達機構に比べ、伝達機構を小型化することができる。
また、前記伝達機構は、前記出力ギヤを、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの一方に向けて付勢するバネと、前記出力ギヤを、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの他方に向けて押圧するカムと、を有していてもよい。
また、前記出力ギヤは、前記第1ギヤと回転方向で係合する第1係合部と、前記第2ギヤと前記回転方向で係合する第2係合部と、を有し、前記第1ギヤは、前記第1係合部と前記回転方向で係合する第1被係合部を有し、前記第2ギヤは、前記第2係合部と前記回転方向で係合する第2被係合部を有していてもよい。
本発明によれば、搬送ローラの回転方向の切替にかかる時間を短縮することができる。
以下、実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、シートSの両面に画像を形成可能に構成されており、本体筐体2と、当該本体筐体2の内部に配置されたシート供給部3、画像形成部4および搬送部9とを備えている。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、シートSの両面に画像を形成可能に構成されており、本体筐体2と、当該本体筐体2の内部に配置されたシート供給部3、画像形成部4および搬送部9とを備えている。
本体筐体2は、上部の開口を開閉するアッパーカバー21と、画像が形成されたシートSが載置される排出トレイ22と、排出トレイ22にシートSを排出するための排出口23とを有している。
シート供給部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、シートSを収容する供給トレイ31と、押圧板32と、供給ローラ33と、分離ローラ34と、ローラ36と、レジストレーションローラ37とを備えている。シート供給部3は、供給トレイ31内のシートSを、押圧板32によって供給ローラ33に寄せ、供給ローラ33によって供給トレイ31内から画像形成部4に向けて送り出す。その後、シート供給部3は、シートSを、分離ローラ34によって1枚ずつに分離し、ローラ36とレジストレーションローラ37によって画像形成部4に供給する。
画像形成部4は、4つのLEDユニット5と、作像部の一例としての4つのプロセスユニット6と、転写ユニット7と、定着ユニット8とを備えている。
LEDユニット5は、感光体ドラム63の上方に対向して配置され、その下端に左右方向に配列された図示しない複数のLED(Light Emitting Diode)を備えている。LEDユニット5は、画像データに基づいてLEDを明滅させることで、感光体ドラム63の表面を露光する。
プロセスユニット6は、排出トレイ22と供給トレイ31との間に配置され、アッパーカバー21が開かれた状態において本体筐体2に対し着脱可能となっている。各プロセスユニット6は、ドラムカートリッジ61と、現像器の一例としての現像カートリッジ62とを備えて構成されている。
ドラムカートリッジ61は、それぞれ、感光体の一例としての感光体ドラム63や、帯電器64などを有する。現像カートリッジ62は、ドラムカートリッジ61に対して着脱可能である。現像カートリッジ62は、それぞれ、現像ローラ65や、符号を省略して示す供給ローラ、層厚規制ブレード、トナーを収容するトナー収容部などを有している。
プロセスユニット6は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーを収容する6Y,6M,6C,6Kの符号で示すものがシートSの搬送方向の上流側からこの順で並んで配置されている。以下、本明細書および図面において、トナーの色に対応した現像カートリッジ62や感光体ドラム63などを特定する場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれに対応させて、Y、M、C、Kの記号を付することとする。また、以下の説明では、「シートSの搬送方向」を、単に「搬送方向」とも称する。
転写ユニット7は、供給トレイ31とプロセスユニット6との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状の搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを備えて構成されている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設されている。搬送ベルト73の内側には、転写ローラ74が対応する感光体ドラム63との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
定着ユニット8は、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に押圧される加圧ローラ82とを備えている。
画像形成部4は、回転する感光体ドラム63の表面を、帯電器64によって帯電し、LEDユニット5によって露光することで、感光体ドラム63上に画像データに基づく静電潜像を形成する。また、画像形成部4は、現像カートリッジ62内のトナーを、現像ローラ65によって感光体ドラム63に供給することで、感光体ドラム63上にトナー像を形成する。その後、画像形成部4は、シート供給部3によってシートSを、感光体ドラム63と搬送ベルト73との間に供給することで、シートSに感光体ドラム63上のトナー像を転写する。そして、画像形成装置は、トナー像が転写されたシートSを、加熱ローラ81と加圧ローラ82との間で搬送することで、シートSにトナー像を熱定着してシートSに画像を形成する。トナー像が熱定着されたシートSは、ローラ83によって定着ユニット8から搬送経路91に搬出される。
搬送部9は、画像形成部4から搬出されたシートSを本体筐体2外または再び画像形成部4に向けて搬送するように構成されている。搬送部9は、搬送経路91と、第1搬送ローラ92,93と、再搬送経路94と、複数の再搬送ローラ95とを備えている。
搬送経路91は、定着ユニット8から排出口23に向けて延びている。再搬送経路94は、搬送経路91の一部、詳しくはローラ83と第1搬送ローラ92の間の部分から供給トレイ31の下部を通ってローラ36に向けて延びている。
第1搬送ローラ92,93は、正逆回転可能に構成されたローラである。詳しくは、第1搬送ローラ92,93は、実線の矢印で示す正回転時に、本体筐体2の外に向けてシートSを搬送し、破線の矢印で示す逆回転時に、本体筐体2内に向けてシートSを搬送するように構成されている。
シートSの一方の面のみに画像を形成する場合、搬送部9は、ローラ83によって画像形成部4から搬出されたシートSを、正回転する第1搬送ローラ92,93によって排出口23に向けて搬送し、排出口23を通して排出トレイ22上に排出する。
一方、シートSの両面に画像を形成する場合、搬送部9は、ローラ83によって画像形成部4から搬出されたシートSを、正回転する第1搬送ローラ92,93によって排出口23に向けて搬送し、シートSの後端がローラ83を抜け、シートSの後端が第1搬送ローラ92の間から抜け出る前のタイミングで第1搬送ローラ92,93を逆回転させる。これにより、一方の面に画像が形成されたシートSが、再搬送経路94に搬送される。その後、シートSは、再搬送ローラ95、ローラ36およびレジストレーションローラ37によって搬送されることで、再び画像形成部4に供給される。
再度、画像形成部4に供給されたシートSは、画像形成部4で他方の面に画像が形成されてローラ83によって画像形成部4から搬出される。その後の動作は、シートSの一方の面のみに画像を形成する場合と同様であるため、説明は省略する。
図2に示すように、カラープリンタ1は、第1モータM1と、第2モータM2と、伝達機構300と、感光体駆動機構110と、ベルト駆動機構120と、第1現像駆動機構130と、第2現像駆動機構210と、定着駆動機構220と、シート供給駆動機構230と、再搬送駆動機構240とを備えている。
第1モータM1は、第1搬送ローラ92,93、4つの感光体ドラム63、イエロー、マゼンタ、シアンに対応した現像ローラ65Y,65M,65C、搬送ベルト73などに駆動力を与えるためのモータである。第1モータM1が駆動したとき、第1モータM1の出力軸は、常に同一方向に回転する。
第2モータM2は、第1搬送ローラ92,93、ブラックに対応した現像ローラ65Kや、シート供給部3や、再搬送ローラ95などに駆動力を供給するためのモータである。ここで、シート供給部3の各ローラ(例えば、供給ローラ33)と、再搬送ローラ95は、一方向に回転する第2搬送ローラに相当する。第2モータM2が駆動したとき、第2モータM2の出力軸は、常に同一方向に回転する。
伝達機構300は、第1モータM1および第2モータM2のいずれかの駆動力を選択的に第1搬送ローラ92,93に伝達させる機構である。伝達機構300は、第1伝達状態と、第2伝達状態と、切断状態とに切替可能となっている。伝達機構300は、第1伝達状態であるとき、第1モータM1の駆動力を第1搬送ローラ92,93に伝達させる。伝達機構300は、第2伝達状態であるとき、第2モータM2の駆動力を第1搬送ローラ92,93に伝達させる。伝達機構300は、切断状態であるとき、第1モータM1の駆動力および第2モータM2の駆動力をどちらも第1搬送ローラ92,93に伝達させない。
伝達機構300は、伝達機構300の状態を切り替えるためのカム350を備えている。なお、カム350を含む伝達機構300の構造については、後で詳述する。第2モータM2の駆動力は、カムクラッチC1を介してカム350に伝達可能となっている。カムクラッチC1は、例えば電磁クラッチであり、第2モータM2からの駆動力をカム350に伝達させる接続状態と、第2モータM2からの駆動力をカム350に伝達させない切断状態とに切替可能となっている。
感光体駆動機構110は、第1モータM1の駆動力を4つの感光体ドラム63に伝達するための機構である。感光体駆動機構110は、図示しない複数のギヤによって構成されている。
ベルト駆動機構120は、第1モータM1の駆動力を駆動ローラ71に伝達するための機構である。ベルト駆動機構120は、図示しない複数のギヤによって構成されている。
第1現像駆動機構130は、第1モータM1の駆動力を現像ローラ65Y,65M,65Cに伝達するための機構である。第1現像駆動機構130は、図示しない複数のギヤによって構成されている。
第2現像駆動機構210は、第2モータM2の駆動力を現像ローラ65Kに伝達するための機構である。第2現像駆動機構210は、現像クラッチC2と、図示しない複数のギヤによって構成されている。現像クラッチC2は、前述したカムクラッチC1と略同様のクラッチであり、第2モータM2から現像ローラ65Kへの駆動力の伝達を許容・切断する。
定着駆動機構220は、第2モータM2の駆動力を加熱ローラ81に伝達するための機構である。定着駆動機構220は、図示しない複数のギヤによって構成されている。
シート供給駆動機構230は、第2モータM2の駆動力を供給ローラ33やレジストレーションローラ37などのシート供給部3に伝達するための機構である。シート供給駆動機構230は、供給クラッチC3と、駆動用クラッチC4と、図示しない複数のギヤによって構成されている。供給クラッチC3および駆動用クラッチC4は、前述したカムクラッチC1と略同様のクラッチである。供給クラッチC3は、供給ローラ33を、シートSに接触する接触位置と、シートSから離間する離間位置との間で移動させる駆動機構に対する第2モータM2からの駆動力の伝達を許容・切断する。駆動用クラッチC4は、第2モータM2からシート供給部3の各ローラ(例えば、供給ローラ33やローラ36等)への駆動力の伝達を許容・切断する。
再搬送駆動機構240は、第2モータM2の駆動力を再搬送ローラ95に伝達するための機構である。再搬送駆動機構240は、再搬送クラッチC5と、図示しない複数のギヤによって構成されている。再搬送クラッチC5は、前述したカムクラッチC1と略同様のクラッチであり、第2モータM2から再搬送ローラ95への駆動力の伝達を許容・切断する。
図3に示すように、伝達機構300は、第1ギヤ310と、第2ギヤ320と、出力ギヤ330と、伝達ギヤ340と、カム350と、バネ360とを有している。第1ギヤ310、第2ギヤ320および出力ギヤ330は、共通の軸X1を中心に回転可能となっている。伝達ギヤ340は、図示しない複数のギヤを介して第1搬送ローラ92,93に連結されている。
第1ギヤ310は、第1モータM1から駆動力が入力されるギヤである。第1ギヤ310は、第1モータM1が駆動しているときには、第1方向に回転し、第1モータM1が停止すると停止する。
第2ギヤ320は、第2モータM2から駆動力が入力されるギヤである。第2ギヤ320は、第2モータM2が駆動するときには、前述した第1方向とは反対の第2方向に回転し、第2モータM2が停止すると停止する。
出力ギヤ330は、伝達ギヤ340と図示せぬ複数のギヤとを介して第1搬送ローラ92,93に駆動力を出力するギヤである。出力ギヤ330は、軸方向において第1ギヤ310と第2ギヤ320の間に配置され、軸方向に移動可能となっている。出力ギヤ330は、第1ギヤ310に係合可能であるとともに第2ギヤ320に係合可能となっている。
具体的に、出力ギヤ330は、第1ギヤ310と回転方向で係合する第1係合部331と、第2ギヤ320と回転方向で係合する第2係合部332とを有する。第1ギヤ310は、第1係合部331と回転方向で係合する第1被係合部311を有する。第2ギヤ320は、第2係合部332と回転方向で係合する第2被係合部321を有する。第1係合部331、第2係合部332、第1被係合部311および第2被係合部321は、それぞれ、回転方向に間隔を空けて複数設けられている。
出力ギヤ330は、図3(a)に示す中間位置と、図3(b)に示す第1位置と、図3(c)に示す第2位置とに移動可能となっている。中間位置は、出力ギヤ330が、第1ギヤ310および第2ギヤ320のいずれにも係合しない位置である。第1位置は、出力ギヤ330が、第1ギヤ310と係合する位置である。第2位置は、出力ギヤ330が、第2ギヤ320と係合する位置である。
出力ギヤ330は、中間位置、第1位置および第2位置の各位置において、伝達ギヤ340と噛み合っている。詳しくは、伝達ギヤ340の歯幅は、出力ギヤ330の歯幅より大きい。そして、出力ギヤ330は、伝達ギヤ340との噛み合いを維持したまま、軸方向に移動可能となっている。
出力ギヤ330が中間位置に位置するとき、伝達機構300が切断状態となる。出力ギヤ330が第1位置に位置するとき、伝達機構300が第1伝達状態となる。出力ギヤ330が第2位置に位置するとき、伝達機構300が第2伝達状態となる。
バネ360は、出力ギヤ330を、第2ギヤ320から第1ギヤ310に向けて付勢している。カム350は、出力ギヤ330を、バネ360の付勢力に抗して、第1ギヤ310から第2ギヤ320に向けて押圧可能となっている。
具体的には、図3(d)に示すように、カム350は、第1保持面F1と、第1カム面F2と、中間保持面F3と、第2カム面F4と、第2保持面F5と、案内面F6と、ギヤ歯351を有する。各面F1~F6は、カム350の回転方向において、下流側から上流側に向けて第1保持面F1、第1カム面F2、中間保持面F3、第2カム面F4、第2保持面F5、案内面F6の順で並んでいる。
第1保持面F1は、出力ギヤ330と接触して、出力ギヤ330を第1位置に保持する面である。中間保持面F3は、出力ギヤ330と接触して、出力ギヤ330を中間位置に保持する面である。第2保持面F5は、出力ギヤ330と接触して、出力ギヤ330を第2位置に保持する面である。
第1保持面F1と第2保持面F5は、カム350の軸方向において離れている。中間保持面F3は、カム350の軸方向において、第1保持面F1と第2保持面F5の間に配置され、第1保持面F1および第2保持面F5から離れている。
第1カム面F2は、バネ360の付勢力に抗して、出力ギヤ330を第1位置から中間位置に移動させる面である。第1カム面F2は、第1保持面F1から回転方向の上流側に向かうにつれて軸方向において中間保持面F3に近づくように、回転方向に対して傾斜している。
第2カム面F4は、バネ360の付勢力に抗して、出力ギヤ330を中間位置から第2位置に移動させる面である。第2カム面F4は、中間保持面F3から回転方向の上流側に向かうにつれて軸方向において第2保持面F5に近づくように、回転方向に対して傾斜している。
案内面F6は、出力ギヤ330を第2保持面F5から第1保持面F1に案内する面である。案内面F6は、第2保持面F5から回転方向の上流側に向かうにつれて軸方向において第1保持面F1に近づくように、回転方向に対して傾斜している。
ギヤ歯351には、第2モータM2の駆動力がカムクラッチC1を介して伝達可能となっている。カム350は、カムクラッチC1が接続されて第2モータM2の駆動力が伝達されると、図3(d)に示す方向に、カムクラッチC1の接続時間に対応した角度だけ回転する。カム350の回転によって各面F1~F6が出力ギヤ330と接触する順序は、第1保持面F1、第1カム面F2、中間保持面F3、第2カム面F4、第2保持面F5、案内面F6の順であり、出力ギヤ330は、案内面F6に接触した後、第1保持面F1に接触する。
図1に示すように、カラープリンタ1は、制御部10と、第1シートセンサ11と、第2シートセンサ12とをさらに備えている。
第1シートセンサ11および第2シートセンサ12は、本体筐体2内を搬送されるシートSを検知するためのセンサであり、一例として、シートSが当接することで揺動するアクチュエータと、アクチュエータの揺動を検知する光センサから構成されている。第1シートセンサ11は、シートSの搬送経路上におけるレジストレーションローラ37と搬送ベルト73との間に設けられている。また、第2シートセンサ12は、シートSの搬送経路上における定着ユニット8とローラ83との間に設けられている。
制御部10は、図示しないCPU、RAM、ROM、入出力インターフェースなどを備えて構成されており、シートセンサ11,12などの検知結果や予め設定されたプログラムなどに基づいて各演算処理を行うことで制御を実行する。
制御部10は、第1モータM1および第2モータM2をそれぞれ回転させた状態で、伝達機構300の伝達状態を切り替えることで、第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替える機能を有している。具体的に、制御部10は、伝達機構300を第2伝達状態とすることで、第1搬送ローラ92,93を正回転させ、シートSを本体筐体2の外に向けて搬送する。また、制御部10は、伝達機構300を第1伝達状態とすることで、第1搬送ローラ92,93を逆回転させ、シートSを本体筐体2内に向けて搬送する。
制御部10は、第1搬送ローラ92,93がシートSに接触しているときに、第1搬送ローラ92,93の回転方向を正回転から逆回転に切り替えるように構成されている。また、制御部10は、伝達機構300を切断状態とすることで、第1搬送ローラ92,93を停止させる機能を有している。
以下、制御部10の動作について詳細に説明する。
制御部10は、印字指令を受けると、図4に示す印字処理、図5に示す伝達機構切替処理、および、図6に示す再搬送ローラ駆動処理を実行する。
制御部10は、印字指令を受けると、図4に示す印字処理、図5に示す伝達機構切替処理、および、図6に示す再搬送ローラ駆動処理を実行する。
図4に示す印字処理において、制御部10は、まず、第1モータM1を駆動する(S1)。ステップS1の後、制御部10は、第2モータM2を駆動するとともに、現像クラッチC2を接続して、感光体ドラム63や現像ローラ65を駆動させる(S2)。
ステップS2の後、制御部10は、印字指令が両面印字の指令であるか否かを判定する(S3)。ステップS3において両面印字の指令であると判定した場合には(Yes)、制御部10は、印字データと両面印字テーブルに基づいて両面印字処理を実行する(S4)。
ここで、両面印字テーブルは、両面印字において画像形成部4でシートSに画像を形成するページの順序を決定するためのテーブルである。具体的には、シートSの表面に偶数ページ目の画像を形成し、シートSの裏面に奇数ページ目の画像を形成する場合の、ページの順序が、両面印字テーブルに設定されている。具体的には、例えば、両面印字での印字ページ数が、2ページの場合には、画像を形成するページ順序が、2ページ、1ページの順に設定されている。また、例えば、両面印字での印字ページ数が、4ページの場合には、画像を形成するページ順序が、2ページ、4ページ、1ページ、3ページに設定されている。ステップS4において、制御部10は、印字データと両面印字テーブルに基づいて、シートSの供給や露光を行うことで、両面印字処理を実行する。なお、シートSの供給は、前述した供給クラッチC3および駆動用クラッチC4の状態を適宜切り替えることで行う。また、裏面に画像が形成されたシートSをシート供給部3で搬送する際、制御部10は、駆動用クラッチC4を接続させる。
ステップS3において両面印字の指令でないと判定した場合には(No)、制御部10は、印字データに基づいて片面印字処理を実行する(S5)。具体的に、ステップS5において、制御部10は、印字データに基づいて、シートSの供給や露光を行うことで、片面印字処理を実行する。
ステップS4またはステップS5においてすべてのページの印字が終わった後、制御部10は、第2モータM2を停止するとともに、現像クラッチC2を切断することで、感光体ドラム63や現像ローラ65を停止させる(S6)。ステップS6の後、制御部10は、第1モータM1を停止して(S7)、印字処理を終了する。
制御部10は、印字指令を受けた後、ステップS4またはステップS5の印字処理中において、図5に示す伝達機構切替処理と、図6に示す再搬送ローラ駆動処理を実行する。図5に示す伝達機構切替処理において、制御部10は、まず、シートSが、搬送方向上流側の第1搬送ローラ92に近づいたか否かを判定する(S21)。なお、シートSが第1搬送ローラ92に近づいたか否かの判定は、例えば、第1シートセンサ11または第2シートセンサ12でシートSを検知してからの経過時間が所定時間以上であるかを判定することで行えばよい。以下の説明では、第1シートセンサ11または第2シートセンサ12でシートSを検知してからの経過時間が閾値以上であるかを判定することを、「シート検知からの経過時間に基づいて判定する」ともいう。
ステップS21においてシートSが第1搬送ローラ92に近づいたと判定した場合には(Yes)、制御部10は、伝達機構300を第2伝達状態に切り替えて、第1搬送ローラ92,93を正回転させる(S22)。ステップS22の後、制御部10は、印字指令が両面印字の指令であるか否かを判定する(S23)。
ステップS23において両面印字の指令でないと判定した場合には(No)、制御部10は、少なくともシートSの後端が搬送方向下流側の第1搬送ローラ93から外れるまで、第1搬送ローラ92,93を正回転させることで、シートSを本体筐体2の外に排出させる(S24)。ステップS23において両面印字の指令であると判定した場合には(Yes)、制御部10は、第1搬送ローラ92,93で搬送するシートSが、スイッチバックの対象となるシートSであるか否かを、前述した両面印字テーブルに基づいて判定する(S25)。詳しくは、ステップS25において、制御部10は、第1搬送ローラ92,93で搬送するシートSが、表面に偶数ページ目の画像が形成され、裏面に奇数ページ目の画像が形成されていないシートSであるか否かを、両面印字テーブルに基づいて判定することで、スイッチバックの対象となるシートSであるか否かを判定する。
ステップS25においてスイッチバックの対象でないと判定した場合には(No)、制御部10は、ステップS24に移行して、シートSを本体筐体2の外に排出させる。ステップS25においてスイッチバックの対象であると判定した場合には(Yes)、制御部10は、少なくともシートSの後端が搬送方向下流側の第1搬送ローラ93に到達する前のタイミングで、伝達機構300を第1伝達状態に切り替えて、第1搬送ローラ92,93を逆回転させる(S26)。なお、シートSの後端が搬送方向下流側の第1搬送ローラ93に到達する前のタイミングになったかの判定は、例えば、シート検知からの経過時間に基づいて判定すればよい。
ステップS26の後、制御部10は、スイッチバックされたシートSの後端が搬送方向下流側の第1搬送ローラ92から外れたか否かを判定する(S27)。なお、シートSの後端が第1搬送ローラ92から外れたかの判定は、例えば、シート検知からの経過時間に基づいて判定すればよい。
ステップS27においてシートSの後端が第1搬送ローラ92から外れたと判定した場合(Yes)、または、ステップS24の後、制御部10は、伝達機構300を切断状態にすることで、第1搬送ローラ92,93を停止させる(S28)。ステップS28の後、制御部10は、印字が終了したか否かを判定する(S29)。
ステップS29において印字が終了していないと判定した場合には(No)、制御部10は、ステップS21の処理に戻る。ステップS29において印字が終了したと判定した場合には(Yes)、制御部10は、伝達機構切替処理を終了する。
図6に示す再搬送ローラ駆動処理において、制御部10は、まず、印字指令が両面印字の指令であるか否かを判定する(S41)。ステップS41において両面印字の指令でないと判定した場合には(No)、制御部10は、再搬送ローラ駆動処理を終了する。ステップS41において両面印字の指令であると判定した場合には(Yes)、制御部10は、シートSが再搬送ローラ95に近づいたか否かを判定する(S42)。なお、シートSが再搬送ローラ95に近づいたかの判定は、例えば、シート検知からの経過時間に基づいて判定すればよい。
ステップS42においてシートSが再搬送ローラ95に近づいたと判定した場合には(Yes)、制御部10は、再搬送クラッチC5を接続することで、再搬送ローラ95を回転させる(S43)。ステップS43の後、制御部10は、前述した両面印字テーブルに基づいて、再搬送ローラ95で搬送するシートSが、搬送を一時停止させる対象となるシートSであるか否かを判定する(S44)。
ステップS44において搬送を一時停止させる対象であると判定した場合には(Yes)、制御部10は、所定のタイミングで、再搬送クラッチC5を切断する(S45)。これにより、再搬送ローラ95でのシートSの搬送中に再搬送ローラ95が停止して、シートSの搬送が一時停止される。ここで、所定のタイミングになったかの判定は、例えば、シート検知からの経過時間に基づいて判定すればよい。
ステップS45の後、制御部10は、供給トレイ31からのシートSの供給が完了したか否かを判定する(S46)。なお、供給トレイ31からのシートSの供給が完了したかの判定は、例えば、両面印字テーブルや第1シートセンサ11からの信号などに基づいて行う。
ステップS46においてシートSの供給が完了したと判定した場合には(Yes)、制御部10は、再搬送クラッチC5を接続することで、再搬送ローラ95を再び回転させる(S47)。ステップS47の後、または、ステップS44でNoと判定した場合には、制御部10は、シートSの後端が搬送方向下流側の再搬送ローラ95から外れたか否かを判定する(S48)。
なお、シートSの後端が搬送方向下流側の再搬送ローラ95から外れたかの判定は、例えば、再搬送ローラ95を一時停止させない場合には(S44:No)、シート検知からの経過時間に基づいて判定すればよい。また、再搬送ローラ95を一時停止させた場合には(S45)、シートSの後端が搬送方向下流側の再搬送ローラ95から外れたかの判定を、例えば、再搬送クラッチC5を接続してからの経過時間が、所定閾値以上になったかを判定することで行えばよい。
ステップS48においてシートSの後端が搬送方向下流側の再搬送ローラ95から外れたと判定した場合には(Yes)、制御部10は、再搬送クラッチC5を切断して、再搬送ローラ95を停止させる(S49)。ステップS49の後、制御部10は、印字が終了したか否かを判定する(S50)。
ステップS50において印字が終了していないと判定した場合には(No)、制御部10は、ステップS42の処理に戻る。ステップS50において印字が終了したと判定した場合には(Yes)、制御部10は、再搬送ローラ駆動処理を終了する。
次に、制御部10の動作の一例について詳細に説明する。
具体的には、両面印字での印字ページ数が6ページで、画像を形成するページの順序を、2,4,6,1,3,5ページとする場合の例を説明する。
具体的には、両面印字での印字ページ数が6ページで、画像を形成するページの順序を、2,4,6,1,3,5ページとする場合の例を説明する。
制御部10は、印字ページ数が6ページの両面印字の指令を受けると、まず、第1モータM1および第2モータM2を駆動して、現像クラッチC2を接続することで(S1,S2)、感光体ドラム63、搬送ベルト73、加熱ローラ81等を含む画像形成部4を駆動させる。その後、制御部10は、供給クラッチC3等を適宜接続することで(S4)、図7(a)に示すように、シート供給部3によって、1枚目のシートSである第1シートSH1を画像形成部4に向けて供給する。次いで、制御部10は、画像形成部4によって、第1シートSH1の表面に2ページ目の画像を形成する(S4)。
第1シートSH1が搬送方向上流側の第1搬送ローラ92に近づくと、制御部10は、伝達機構300を第2伝達状態に切り替える(S21:Yes→S22)。これにより、図7(b)に示すように、第2モータM2の駆動力が第1搬送ローラ92,93に伝達され、第1搬送ローラ92,93が正回転するので、第1シートSH1が第1搬送ローラ92,93によって本体筐体2の外に向けて搬送される。
シートSの表面に画像を形成する場合、制御部10は、当該シートSを、スイッチバックの対象となるシートSであると判定する(S25)。その後、制御部10は、第1シートSH1の後端が搬送方向上流側の第1搬送ローラ92から外れる前のタイミングになると、伝達機構300を第1伝達状態に切り替える(S26)。これにより、第1モータM1の駆動力が第1搬送ローラ92,93に伝達され、第1搬送ローラ92,93が逆回転するので、図8(a)に示すように、第1シートSH1が第1搬送ローラ92,93によって本体筐体2内に向けて搬送される。
また、制御部10は、第1シートSH1の供給を開始してから、両面印字テーブルに基づく所定のタイミングで、2枚目のシートSである第2シートSH2の供給を開始する。なお、第2シートSH2の供給開始のタイミングは、例えば、第1搬送ローラ92,93が逆回転を開始したときなどとすることができる。
その後、制御部10は、第1シートSH1の後端が搬送方向下流側の第1搬送ローラ92から外れると、伝達機構300を切断状態に切り替える(S28)。これにより、図8(b)に示すように、第1搬送ローラ92,93が停止する。また、制御部10は、第1シートSH1が再搬送ローラ95に近づくと、再搬送クラッチC5を接続させる(S42:Yes→S43)。これにより、再搬送ローラ95によって第1シートSH1が搬送される。
その後、第2シートSH2が搬送方向上流側の第1搬送ローラ92に近づくと、制御部10は、第1シートSH1のときと同様に、伝達機構300を第2伝達状態に切り替えた後、第1伝達状態に切り替える。これにより、第1搬送ローラ92,93は、第2シートSH2を、本体筐体2の外に向けて搬送した後、搬送方向を切り替えて、図9(a)に示すように、本体筐体2内に向けて搬送する。
また、制御部10は、2ページ目の画像のみが形成された第1シートSH1を再搬送ローラ95で搬送する場合には、両面印字データに基づいて、再搬送ローラ95で搬送している第1シートSH1を、搬送を一時停止させる対象であると判定して、再搬送クラッチC5を切断する(S44:Yes→S45)。これにより、図9(a)に示すように、再搬送ローラ95が停止して、第1シートSH1の搬送が止まるので、3枚目のシートSである第3シートSH3を供給する際に、第3シートSH3と第1シートSH1が干渉することが抑制される。
制御部10は、第2シートSH2の供給を開始してから、両面印字テーブルに基づく所定のタイミングで、第3シートSH3の供給を開始する。第3シートSH3の供給が完了すると、制御部10は、図9(b)に示すように、再搬送クラッチC5を接続して、第1シートSH1の搬送を再開する(S47)。ここで、第3シートSH3の供給が完了するタイミングは、第3シートSH3と第1シートSH1が干渉しないタイミングであればどのようなタイミングでもよい。
2ページ目、4ページ目、6ページ目の画像を各シートSに形成した後、制御部10は、ステップS25において各シートSに対してNoと判定することで、1ページ目、3ページ目、5ページ目の画像が形成された各シートSを、順次本体筐体2の外に排出する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替える際に、モータM1,M2を減速・停止・逆回転させる必要がないので、第1搬送ローラ92,93の回転方向の切替にかかる時間を短縮することができる。
第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替える際に、モータM1,M2を減速・停止・逆回転させる必要がないので、第1搬送ローラ92,93の回転方向の切替にかかる時間を短縮することができる。
第1搬送ローラ92,93がシートSに接触しているときに、モータM1,M2を減速・停止・逆回転させることなく、第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替えるので、シートSの搬送方向の切替を迅速に行うことができる。
第1搬送ローラ92,93の回転方向の切替時に、作像部の一部を駆動する第1モータM1を止める必要がないので、作像部を停止させずに、第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替えることができる。
第1搬送ローラ92,93の回転方向の切替時に、第2搬送ローラとしての再搬送ローラ95等を駆動する第2モータM2を止める必要がないので、再搬送ローラ95等を停止させずに、第1搬送ローラ92,93の回転方向を切り替えることができる。
伝達機構300を切断状態とすることで、第1搬送ローラ92,93に駆動力が供給されない状態を作ることができるので、第1搬送ローラ92,93の無駄な回転を抑制して、消耗を抑制することができる。また、例えば、シートSが第1搬送ローラ92,93で詰まった場合において、伝達機構300を切断状態とすることで、シートSを取り出す作業を容易にすることができる。さらに、第1搬送ローラ92,93が無駄に回転し続けることによる、本体筐体2のシート排出口からの騒音を抑制することができる。
伝達機構として、共通の軸X1を中心に回転可能な第1ギヤ310、第2ギヤ320および出力ギヤ330が、軸方向に沿って並んだ伝達機構300を利用するので、例えば振り子ギヤを利用した伝達機構に比べ、伝達機構300を小型化することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、第1モータM1が作像部の一部を駆動する構成としたが、本発明はこれに限定されず、第1モータが作像部の全部を駆動する構成としてもよい。
伝達機構は、前記実施形態のような構造に限らない。例えば、伝達機構は、電磁クラッチとワンウェイクラッチとを備える構成であってもよいし、遊星歯車機構を備える構成であってもよい。
前記実施形態では、伝達機構の状態を切り替えることで第1搬送ローラの回転方向を切り替える構成としたが、回転方向を切り替えない構成としてもよい。例えば、伝達機構の状態を切り替えることで、第1搬送ローラの回転速度を変更してもよい。詳しくは、伝達機構が第1伝達状態であるときに、第1搬送ローラが所定方向に第1速度で回転し、伝達機構が第2伝達状態であるときに、第1搬送ローラが前記所定方向に前記第1速度よりも大きな第2速度で回転するように構成してもよい。
第1搬送ローラは、前記実施形態のようなシートをスイッチバックさせるためのローラに限らず、回転方向の切替が必要なローラであればどのようなローラであってもよい。
前記実施形態では、第1搬送ローラ92,93を正回転させるモータを、第2モータM2とし、第1搬送ローラ92,93を逆回転させるモータを、第1モータM1としたが、本発明はこれに限定されない。第1搬送ローラ92,93を正回転させるモータを、第1モータM1とし、第1搬送ローラ92,93を逆回転させるモータを、第2モータM2としてもよい。さらにこの場合、第1搬送ローラ92,93を逆回転させる期間に2枚目のシートSである第2シートSH2の供給を行わない場合には、第1モータM1を停止させてもよい。また、カム350を駆動するためのモータは、第2モータM2に限らず、第1モータM1であってもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 カラープリンタ
2 本体筐体
10 制御部
92 第1搬送ローラ
93 第1搬送ローラ
300 伝達機構
M1 第1モータ
M2 第2モータ
S シート
2 本体筐体
10 制御部
92 第1搬送ローラ
93 第1搬送ローラ
300 伝達機構
M1 第1モータ
M2 第2モータ
S シート
Claims (9)
- 本体筐体と、
シートを搬送する第1搬送ローラと、
前記第1搬送ローラに駆動力を供給する第1モータと、
前記第1搬送ローラに駆動力を供給する第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータのいずれかの駆動力を選択的に前記第1搬送ローラに伝達させる伝達機構であって、前記第1モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第1伝達状態と、前記第2モータの駆動力を前記第1搬送ローラに伝達させる第2伝達状態と、に切替可能な伝達機構と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1モータおよび前記第2モータをそれぞれ回転させた状態で、前記伝達機構の伝達状態を切り替えることで、前記第1搬送ローラの回転方向を切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記第1搬送ローラがシートに接触しているときに、前記第1搬送ローラの回転方向を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1搬送ローラは、
前記伝達機構が前記第2伝達状態であるとき、前記本体筐体の外に向けてシートを搬送し、
前記伝達機構が前記第1伝達状態であるとき、前記本体筐体内に向けてシートを搬送することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 感光体と現像器とを含む作像部を備え、
前記第1モータは、前記作像部の少なくとも一部を駆動することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2モータは、一方向に回転する第2搬送ローラを駆動することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記伝達機構は、前記第1モータの駆動力および前記第2モータの駆動力がどちらも前記第1搬送ローラに伝達されない切断状態に切替可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記伝達機構は、
前記第1モータから駆動力が入力される第1ギヤと、
前記第2モータから駆動力が入力される第2ギヤと、
前記第1搬送ローラに駆動力を出力する出力ギヤと、を有し、
前記第1ギヤ、前記第2ギヤおよび前記出力ギヤは、共通の軸を中心に回転可能であり、
前記出力ギヤは、軸方向において前記第1ギヤと前記第2ギヤの間に配置され、前記軸方向に移動可能であり、前記第1ギヤに係合可能であるとともに前記第2ギヤに係合可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記伝達機構は、
前記出力ギヤを、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの一方に向けて付勢するバネと、
前記出力ギヤを、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの他方に向けて押圧するカムと、を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記出力ギヤは、
前記第1ギヤと回転方向で係合する第1係合部と、
前記第2ギヤと前記回転方向で係合する第2係合部と、を有し、
前記第1ギヤは、前記第1係合部と前記回転方向で係合する第1被係合部を有し、
前記第2ギヤは、前記第2係合部と前記回転方向で係合する第2被係合部を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021116688A JP2023012923A (ja) | 2021-07-14 | 2021-07-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021116688A JP2023012923A (ja) | 2021-07-14 | 2021-07-14 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2023012923A true JP2023012923A (ja) | 2023-01-26 |
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Family Applications (1)
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JP2021116688A Pending JP2023012923A (ja) | 2021-07-14 | 2021-07-14 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023012923A (ja) |
-
2021
- 2021-07-14 JP JP2021116688A patent/JP2023012923A/ja active Pending
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