JP2023012209A - 車載システム - Google Patents

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健一 牧
Kenichi Maki
多恵 前田
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沙弥佳 岡
Sayaka Oka
彩香 所
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Abstract

【課題】乗員の状態に応じて香りを付与することが可能な車載システムを提供する。【解決手段】車載システムは、車両の乗員についての生体情報を取得する取得部と、この取得部により取得された生体情報に基づいて乗員の身体的または精神的状態を推定する状態推定部とを備える。車載システムでは、状態推定部により推定された乗員の身体的または精神的状態に応じて、車室内に香りを発生させるように香り発生装置を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される車載システムに関する。
従来より、車両の運転手の生体情報を取得することにより、その生体情報に基づいて車室内で報知等を行う車載システムが供されている。例えば、特許文献1の車載装置では、運転手の脳波計測をテレメータにて行ない、その計測結果から運転者が覚醒低下状態にあると判定された場合に、警告装置により警報を行うようになっている。これによれば、人の覚醒に関する特性を応用して、走行の安全性を向上させることができる。
特許第3588781号公報
ところで、近年では、アロマ等の香りが嗅覚を通して心身に働きかける作用・効果について注目されてきている。
この点、上記した車載システムにおいて、警告装置は警告音により運転者の聴覚に作用するものであるが、嗅覚に作用するものではない。また、警告装置と嗅覚との関係では、一般的に家庭内のガス漏れに気が付けるように硫黄化合物を加えることで、ある種の警報として利用されていることが知られているが、車両内にあっては、乗員に対し香りを発生させて嗅覚に働きかけるものとしても、これが必ずしも乗員に合うとは限らず、乗員の状態或いは運転中の様々な状況も想定されることから、これに如何に対処するかが課題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗員の状態に応じて香りを付与することが可能な車載システムを提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、例えば乗員に身体的な症状の変化があったり、イライラした状態にあったとしても、係る身体的状態または精神的状態を当該乗員の生体情報に基づき推定して、乗員の状態に適した香りを、香り発生装置(10)で車室内に発生させることが可能となる。
第1実施形態における車載システムの概略構成を示すブロック図 車室内の構成を示す図 香り発生装置に係る処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態について、図1~図3を参照しながら説明する。図1に示す車載システム1は、車両に搭載される香り発生装置10の構成を中心に示している。
図1に示すように、車載システム1は、香り発生装置10を含む各種の車両側装置2と、利用者が携帯する携帯端末3とを備えている。車両側装置2は、香り発生装置10や空調装置11の他、それらの装置10,11を制御する制御装置12、記憶装置13、乗員検知装置14、表示・操作装置15、カーナビゲーション装置150、外部接続装置16、及び通信部17を有する。
制御装置12は、CPU、ROM、RAM、I/Oバスを含むマイクロコンピュータを主体とし、カレンダ機能を備える計時用のReal Time ClockたるRTCを有して構成されている。制御装置12は、ROMや記憶装置13に記憶されているコンピュータプログラムに従って、香り発生装置10や空調装置11などの各種装置の動作、通信動作、データ管理動作、携帯端末3との連携動作といった車両側装置2の動作全般を制御する。制御装置12には、乗員を検出するための構成として、乗員検知装置14が接続されている。
乗員検知装置14としては、例えば車室内のルームミラーに設けられた車載フロントカメラや、車室内のダッシュボード等に設けられた車載マイクロフォンを含むものとする。以下、乗員検知装置14のうち、車載フロントカメラを「車載カメラ14a」、車載マイクロフォンを「車載マイク14b」と称する。
図2に示すように、車載カメラ14aは、例えば車両内の運転者と同乗者を含む乗員を撮像するようにルームミラーRmに配置されている。制御装置12は、車載カメラ14aで撮像した画像を取得して、例えば顔画像が存在するか解析し、或いは特徴点の抽出等の画像処理を行い、記憶装置13に予め登録されている乗員の顔画像と照合することで、車室内の乗員に予め登録された乗員が含まれるか検知する。
なお、以下では記憶装置13に予め登録されている乗員を「登録乗員」と称し、登録されていない乗員と区別する。また、乗員については、例えば前記画像のデータに含まれる、当該画像の座標データたる座標位置に基づき、制御装置12において運転者と同乗者を区別して検知するようになっている。
詳しい図示は省略するが、車載マイク14bは、例えば運転者や同乗者が発した音声を収集すべく、前記ダッシュボード等に配置されている。車載マイク14bは、収集した音声を音声信号に変換し、つまり電気信号として検知して、制御装置12に入力する。制御装置12は、声紋パターン抽出処理を実行することにより、乗員たる発話者の声紋パターンを抽出し、記憶装置13に予め登録されている登録乗員の声紋パターンデータと照合することで、車室内の乗員に登録乗員が含まれるか検知する。
また、制御装置12は、車載カメラ14aによる撮像結果や車載マイク14bによる検知結果に基づき、記憶装置13に予め登録された登録乗員を検知したか判断する判断部として機能する。また、制御装置12は、ソフトウェアによる処理として、上記した画像処理や声紋パターン抽出処理以外にも、例えばキーワード抽出処理を実行することにより、車載マイク14bで収集した音声から所定のキーワードを抽出する処理を実行する。そして、制御装置12は、抽出したキーワードと、記憶装置13に予め記憶されているキーワード(音声辞書記憶部のキーワード)とを比較し、その比較結果たる一致度から、音声入力情報あるいは音声コマンドとして認識する。それ故、制御装置12により、香り発生装置10の香りの選択の指示など(後述する図3のS13の「アロマ任意選択」の指示など)を音声コマンドに応じて実行させることができる。
前記記憶装置13は、登録乗員の顔画像や声紋パターンといった乗員を識別するための情報と、後述の生体情報とを対応付けて記憶する。記憶装置13は、車両側装置2に内蔵されている構成とするが、車両側装置2から取り外し可能な外部記憶媒体を用いる構成であってもよい。
表示・操作装置15は、図2に例示するようにダッシュボードの中央上部に配置され、表示・操作装置15の画面15a上にタッチパネル15b等の入力手段を備えたCID(Center Information Display)で構成されている。表示・操作装置15は、カーナビゲーションの地図表示や香り発生装置10の設定内容などの各種情報を表示し、又、タッチパネル15bによりカーナビゲーションの目的地情報や生体情報などの各種情報をタッチ操作で入力可能となっている。
表示・操作装置15の画面15aは、カーナビゲーション装置150の出力装置、タッチパネル15bは、カーナビゲーション装置150の入力装置として機能し、図1では便宜上、カーナビゲーション装置150を表示・操作装置15と一体的に示している。
詳しい図示は省略するが、カーナビゲーション装置150は、車両の現在位置を検出するためのGPS装置や、地図データ等の経路案内用データを記憶した記憶装置、前記の出力装置及び入力装置を備えた周知構成のものである。カーナビゲーション装置150は、例えば乗員からタッチパネル15bを介して、目的地情報と目的地までの経路案内を指示する指示情報が入力されると、車両の現在位置と目的地へ至るのに最適な経路とを含む道路地図を画面15aに表示して経路誘導を行うとともに、当該目的地への到着予定時間を算出する機能を有している。
外部接続装置16は、例えばBluetooth(登録商標)方式の無線通信たるBT通信により、携帯端末3等の無線通信装置と通信を行う機能を有する。詳しい図示は省略するが、携帯端末3は、例えばスマートフォンやタブレットといった無線通信装置であり、携帯端末3の記憶部に記憶されているアプリなどのプログラムを実行することにより、通信動作、データ管理動作、車両側装置2との連携動作などをソフトウェアによって実現する。
図1に示すように、携帯端末3は、公衆回線網としての周知の通信網5を介してデータ通信を行なうことができ、通信網5に接続されている情報センタ6のサーバ装置6aから、種々の情報やアプリなどのダウンロードが可能である。これにより、携帯端末3においてアプリを起動して、乗員の生体情報を入力し、その入力した生体情報をBT通信により外部接続装置16を介して車両側装置2へ送信することができる。
上記した車載カメラ14aや車載マイク14b、表示・操作装置15、外部接続装置16などは、乗員の生体情報を取得するための取得部として機能する。
例えば、車載カメラ14aにより撮像した運転者の顔画像を取得し、その顔画像の画像処理を行うことにより、運転手の表情や開眼度、眼球の動きを検出する。このとき、制御装置12は、車載カメラ14aにより検出された検出情報(生体情報)に基づき、運転手がストレスを感じたときの表情や眠気を催しているときの開眼度の時系列的な変化を捉えることにより、当該運転手のイライラ状態や眠気を感じている状態を推定する。或いは、車載マイク14bにより運転手を含む乗員が発した音声を取得し、制御装置12において、その取得した音声から乗員の身体的・精神的状態を推定する。また、図示は省略するが、取得部として運転手の心拍数を取得する心電センサをステアリングホイールStに設けることにより、その心電センサの検出信号に基づき、乗員の身体的・精神的状態を推定してもよい。
また、本実施形態では、生体情報として少なくとも乗員の月経前症候群の周期または月経の周期に関する周期情報が受付けられたとき、その周期情報に基づいて当該乗員の月経前症候群の発症時期または月経中の不快症状の発症時期を推定するようになっている。以下では、月経前症候群(premenstrual syndrome)を「PMS」、月経の周期を「月経周期」と称し、その月経前及び月経中の症状について説明しておく。
PMSは、月経周期に伴って、月経の1週間位前ないし2週間位前から始まり、月経開始とともに消失していく、精神的或いは身体的症状を示す症候群である。精神的症状としてはイライラ、抑うつ、不安、緊張、倦怠感、集中力の低下などがあり、身体的症状としては腹痛、腰痛、頭痛、むくみ、お腹や胸の張りなどがある。こうした症状は代表的なものであり、列挙した症状以外の症状も含め複合で発症することが多く、何れの症状が出るかは個人差がある。また、PMSの症状が特に現れるのは、ホルモンバランスが急激に変化する黄体期(排卵から月経までの期間)の後半であり、月経周期で反復される周期性を持っているが、その症状の現れ方や発症時期にも個人差がある。
月経痛は、月経直前から月経中にかけて生じる下腹部や腰の痛みなどの生理痛であり、頭痛、胃痛、吐き気などの身体的症状を伴うことがある。また、月経中における、不快感、不安感、精神的不安定がその身体的症状を強めている場合や、月経痛が短い期間に集中する場合もあり、その症状の現れ方や月経期間についても個人差がある。
このように、本実施形態の生体情報とは、乗員の身体的・精神的状態を推定するために取得される人体に関する生物学的な情報であり、人体から直接的に取得、計測される情報の他、月経前或いは月経中に症状が現れるときの具体的な日付の情報や、生体を調整したり症状を緩和するために設定される情報、或いは服用薬に関して入力される情報を含む広義の生体情報を称するものとする。
こうした生体情報のうち、PMSや月経に関する生体情報を、表示・操作装置15において入力するとき、当該装置15の画面15aとして、利用者により図示しないメニュー画面を表示させ、該当する項目を選択して、係る生体情報の設定画面に遷移させる。この設定画面において、PMSや月経に関して実際に症状が現れた日付や当該症状が消失した日付などの、PMSの周期や月経周期に関する周期情報を入力するとともに、夫々の発症時期に服用している服用薬があれば、併せて当該服用薬の服用の有無などの服用情報を入力する。
なお、詳しくは後述するが、図3のS5の「PMSの期間」は、「月経期間」から算出することができるため、少なくとも月経期間を特定可能な周期情報を入力すればよい。また、服用情報としては、PMSや生理痛の服用薬に関する情報に限らず、他の服用薬の種類や服用期間を入力してもよい。また、PMSや月経の周期性、服用薬の有無などに対応付けて、香りの種類が予め設定され記憶されているが(図3のS8~S10参照)、利用者により香りの種類を選択し、その香りの設定を入力してもよい。
PMSや月経に関するに関する生体情報を、携帯端末3において入力するとき、利用者により前記アプリを起動し、携帯端末3において係る生体情報の設定画面(図示略)を表示させて、PMSや月経に関する周期情報、服用情報などを入力する。
また、携帯端末3及び車両側装置2は、前記BT通信により相互に接続された状態で、夫々にインストールされたアプリなどのプログラムが実行されることにより、相互に連携して動作する。このため、上記のように予め携帯端末3にてPMSや月経に関する生体情報を設定・記憶しておけば、乗車に際して(図3の乗員検知(S2)の際)、表示・操作装置15の画面15aにて係る設定を行うことなく、予め設定・記憶された当該生体情報を車両側装置2へ送信し、その送信された生体情報を元に画面15aを表示したり、係る設定を自動で行うといった連係動作も可能となる。これにより、乗車時の生体情報に係る設定の手間を省くことができる。
そして、上記のように、表示・操作装置15或いは携帯端末3を用いて入力されたPMSや月経に関する生体情報は、車両側装置2において車載カメラ14aで取得された顔画像や車載マイク14bで収集された声紋パターンと対応付けて登録乗員ごとに記憶装置13に記憶される。
続いて、香り発生装置10について説明する。香り発生装置10は、図2に例示するように車両の運転席と助手席との間のセンターコンソールCcの上面側に配置されるものとする。例えば、香り発生装置10は、センターコンソールCcにおける図示しないカップホルダ部のスペースを利用して配置することができるが、同図2は模式図として、当該香り発生装置10を大きめに誇張して表すものとする。
図1、図2に示すように、香り発生装置10は、複数のカートリッジ21~24を装着可能な装置本体10aと、それらカートリッジ21~24内の香料のうちの何れかを選択するための切替部26と、選択された香料を噴霧して車室内に香り発生させるための駆動部25とを備える。
図2に例示する4つのカートリッジ21~24には、相互に異なる4種類の香料が各別に貯留されている。例えば、カートリッジ21は、イライラを和らげたり精神状態を安定させる作用のある香り成分の第1香料、カートリッジ22は、集中力を高めたり眠気を抑える覚醒作用のある香り成分の第2香料、カートリッジ23は、傷みを緩和する鎮痛作用のある香り成分の第3香料、カートリッジ24は、女性ホルモンのバランスを整える作用のある香り成分の第4香料、を夫々封入したタンクであり、装置本体10aに対して着脱可能にセットされる。
即ち例えば、香料は植物や果実などから抽出される精油であり、そのアロマテラピー効果として、例えば、ゼラニウム、ラベンダー、イランイラン、ベルガモット、ローズなどは生理痛の緩和、憂うつ感、やる気のなさを緩和し、ペパーミント、レモン、ハッカなどは眠気を解消する効果がある。また、ゼラニウム、マジョラムなどは女性ホルモンのバランスを整え、ペパーミントやジャスミンはイライラを解消する効果があることから、カートリッジ21~24には、このような効果に対応する、異なる香り成分の香料が別々に封入されている。
詳しい図示は省略するが、切替部26は、装置本体10aの開口部とカートリッジ21~24との間の連通路を、当該カートリッジ21~24の何れかの連通路を開放するように切替えて、一のカートリッジを選択する。そして、駆動部25は、選択されたカートリッジの連通路へ空気流を送り込むファンを駆動し、そのカートリッジの香り成分を前記開口部から噴霧(噴射)して、車室内に香りを放出し、発生させる。
なお、切替部26は、カートリッジ21~24の各連通路を開閉する開閉弁で構成してもよく、駆動部25は、香りを放出させるエアポンプで構成とするなど、他の放出手段を用いてもよい。
図1に示す香り発生装置10の制御部20は、マイクロコンピュータを主体に構成され、ROMやRAMなどの記憶部を有する。制御部20は、前記制御装置12と通信部27,17を介して有線接続または無線接続により接続され、装置本体10aにセットされているカートリッジ21~24の香料の情報を制御装置12へ送信する。この場合、香りの情報は、上記した乗員の身体的、精神的症状・状態に対し、効果が見込まれるものとして関連付けられる香りの識別情報を含む。それ故、制御装置12において、取得される乗員の生体情報と香りの識別情報に基づき、当該乗員の症状・状態に対応するカートリッジ21~24の香りの種類を特定して、当該香りを発生装置10で発生させるとともに、当該種類に応じて香りの発生量などを調整することができる。
また、制御部20には、車両内における、においを検出するためのにおいセンサ28が接続されている。においセンサ28は、装置本体10aの外部側に設けられ、空気中の物質の種類に応じて異なる応答特性を利用して、カートリッジ21~24の香料の香り以外のにおいの種類を測定可能である。
なお、香り発生装置10は、装置本体10aにカートリッジ21~24が装着され、においセンサ28などが一体的に組み込まれたユニットとして構成されており、前記カップホルダ部以外の運転手寄りの位置、例えば図2のフロントウィンドウの側部に隣接するピラーPl寄りの位置或いはダッシュボードの側部の位置に配置することができる。
また、前記空調装置11は、車室内へ車両の外部の空気を送る換気運転、及び車室内に冷風や温風を送る冷暖房運転の実行が可能に構成されており、図2に示す複数の吹き出し口11a、11b、11cなどから車室内に空調空気を吹き出す。空調装置11の作動と香り発生装置10の作動との関係について、詳しくは第3実施形態にて後述する。
次に、上記構成の作用について、図3を参照しながら説明する。ここで、図3は、車両側装置2における制御装置12により実行される処理の流れを示すものであるが、説明の簡略化のため、車両側装置2を主体として説明する。また、同図のS1,S2,…は、ステップを表すものとし、車両側装置2は、以下の処理の実行中においても、その他の処理を並行して実行しているものとする。さらに、「登録乗員」というとき、記憶装置13に予め生体情報と対応付けて記憶された乗員であることを前提とする。
図3に示すように、車両側装置2は、車両のエンジンが起動され(S1)、或いはACCスイッチがオンされると起動し、車載カメラ14aや車載マイク14bにより、車両内の乗員を検知する(S2)。
次いで、車両側装置2は、車載カメラ14aや車載マイク14bによる検知結果に基づいて、登録乗員が車両内にいるか否かを判定する(S3)。
具体的には例えば、車両側装置2は、車載カメラ14aで撮像した乗員の画像を取得して画像処理を行い、記憶装置13に記憶されている登録乗員の顔画像と照合することで、車両内の乗員が登録乗員か否かを判定する(S3)。ここで、車両側装置2は、S3においてその乗員が登録乗員であると判定した場合(S3:YES)、その登録乗員の生体情報を取得する(S4)。
このとき、車両側装置2において取得される生体情報は、PMSや月経に関して予め入力された登録乗員の前記周期情報及び服用情報を含む。
即ち、車両側装置2では、表示・操作装置15或いは携帯端末3を用いて予め入力されたPMSや月経に関する日付情報及び服用情報、並びに香り発生装置10の作動履歴に関する日付情報を含む情報が、登録乗員に対応付けて記憶装置13に記憶され、蓄積される。このうち、作動履歴に関する情報は、車両側装置2により、登録乗員を検知して香り発生装置10を作動させたときに、当該香り発生装置10のPMSや月経に関する設定がなされれば、その設定内容と併せて当日の具体的な日付として自動的に記憶される。
このように、周期情報は、表示・操作装置15或いは携帯端末3を用いて入力された日付の情報の他、作動履歴に関する日付の情報を含み、その周期情報により少なくとも先月までの月経期間が特定されていれば、今月のPMSや月経中の症状の発症時期を推定することができる。これは、PMSが月経の周期で反復される周期性を持つことから、車両側装置2において、入力された日付又は作動履歴の日付から登録乗員ごとの発症時期の範囲を、PMSと月経中の症状との夫々について求めることを可能とするものである。
こうして、車両側装置2は状態推定部として、S4で取得された登録乗員の生体情報に基づき、これに含まれる前記周期情報から「PMSの期間」であるPMSの発症時期を推定し、現時点でその発症時期の範囲内にあるか否かを判定する(S5)。例えば、入力された周期情報に基づき、先月までの月経期間から予測される今月の月経予測日の3日~10日前をPMSの期間として計算し、現時点でPMSの期間内にあると判定したとき(S5:YES)、当該乗員にPMSの症状があるものとして、イライラを解消する作用のあるカートリッジ21の香りを選択する(S10)。
一方、車両側装置2は、現時点でPMSの期間内にないと判定したとき(S5:NO)、当該登録乗員の周期情報から「月経期間」としての発症時期を推定し、現時点でその発症時期の範囲内にあるか否かを判定する(S6)。例えば、月経期間は、入力された周期情報に基づき、先月までの月経期間から予測される今月の月経日の前1日~後2日までの期間として求められる。
こうして、車両側装置2は、現時点で月経期間内にあると判定したとき(S6:YES)、当該登録乗員の服用情報に基づき、痛み止めなどの服用薬の服用期間或いは服用状態を推定して、現在服用薬を服用しているか否かを判定する(S7)。
これにより、現在服用薬を服用していると判定したとき(S7:YES)、覚醒作用のあるカートリッジ22の香りを選択し(S9)、服用薬を服用していないと判定したとき(S7:NO)、鎮痛作用のあるカートリッジ23の香りを選択する(S8)。なお、PMSの発症時期の範囲内にあるときにも(S5:YES)、服用薬を服用したか否かを判定するステップを実行し、その服用に対応した香り成分の香りを選択するようにしてもよい。
こうして、車両側装置2は、S8,S9,S10で香りを選択した後、カーナビゲーション装置150で目的地情報が設定されているか否かを判定する(S11)。そして、車両側装置2は、目的地情報が設定されていると判定したとき(S11:YES)、当該目的地への到着予定時間に応じた、香料の噴霧量及び噴霧タイミングを設定して(S12)、この処理を終了する。
即ち、香料の種類で揮発性の高低が異なり、例えば前記ハッカなどのトップノートと称される香りの持続時間は10~30分ほどである。そこで、車両側装置2は、設定された到着予定時間及び香りの持続時間に基づき、当該香りが持続するように駆動部25の駆動量及び駆動タイミングを自動的に設定する。こうして、香り発生装置10は、当該香り成分を断続的に発生させる噴霧タイミングとして調整されていても、その香りを継続的に乗員に感じさせることができる。
なお、例えば運転手としての乗員は、登録乗員でなくても(S3:NO)、又、PMSの期間や月経期間になくても(S5:NO且つS6:NO)、カートリッジ21~24の何れかの香りの選択と、その香りの継続時間(噴射時間)などの設定を任意に行うことができる(S13,S14)。
例えば、S13において或いは当該乗員の乗車に際して、表示・操作装置15の画面15aに、香りを設定するための設定ボタンを表示させ、その設定ボタンが乗員の任意でタッチ操作されたとき、香りの設定画面に遷移する。同設定画面では、カートリッジ21~24の香りの種類、継続時間、香りの強さなどを夫々選択・調整するための設定ボタンが表示されることから、乗員は好みの香りや噴射時間などをタッチ操作により設定して、香り発生装置10を作動させることができ、作動させないこともできる。
また、乗車の際に、図3の処理の実行により設定された内容で香り発生装置10が作動しているときでも、作動していないときでも、運転中に、取得される乗員の生体情報に基づいて、香り発生装置10を作動させることができるが、これについては第2実施形態で説明する。
なお、嗅覚は五感の中で唯一、感情や本能などを司る大脳辺縁系と直接繋がる感覚であり、香りは嗅覚を通して人の心身の状態に直接的に働きかけるものといえる。この点、上記したPMSの期間や月経期間にあっては、精神的不安定がその身体的症状を強めている場合もあるが、それら精神的・身体的症状に合わせ、しかも服用薬の服用状況にも対応した香り成分を発生させることができ、PMSの症状による運転中のイライラや月経痛、眠気などを効果的に解消することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の車載システム1は、車両の車室内に香りを発生させる香り発生装置10と、この香り発生装置10を制御する制御部(制御装置12、制御部20)と、車両の乗員についての生体情報を取得する外部接続装置16などの取得部と、この取得部により取得された生体情報に基づいて乗員の身体的、精神的状態を推定する状態推定部(S5~S7を実行する制御装置12)と、を備え、制御部は、状態推定部により推定された乗員の身体的、精神的状態に応じて、車室内に香りを発生させるように香り発生装置10を制御する。
これによれば、例えば、乗員に身体的な症状の変化があったり、イライラした状態にあったとしても、係る身体的状態・精神的状態を当該乗員の生体情報に基づき推定して、乗員の状態に適した香りを、香り発生装置(10)車室内に発生させることが可能となる。
なお、生体情報として、乗員のPMSの期間と月経期間とのうち何れか一方を特定可能な周期情報を含むものとし、状態推定部により推定される身体的状態と精神的状態とのうち少なくとも一方の状態を推定するように構成してもよい。
前記状態推定部は、前記S4で取得された周期情報に基づき、前記S5またはS6で乗員のPMSまたは月経中の症状の発症時期を推定し、制御部は、状態推定部により推定された乗員の発症時期に合わせて、香り発生装置10で発生させる香りの作用により、PMSまたは月経中の症状を緩和させる。
これによれば、PMSや月経中の症状に個人差があるものとしても、乗員の個別的な症状並びに当該発症時期に合わせて症状を抑制することが可能となり、又、発症時期毎の操作を要せず、使い勝手のよいものとすることができる。また、乗員の発症時期にあれば、上記の如く乗車後直ぐに香りを発生させて、速やかにPMSまたは月経中の症状を緩和することが可能となる。
前記香り発生装置10は、相互に異なる複数の香りの中から選択的に香りを発生させる装置として構成され、制御部は、複数の香りの中から、状態推定部により推定される乗員の身体的または精神的状態に対し効果が見込まれるものとして関連付けられた香料を選択し、その香りを発生させる。
これによれば、乗員の様々な身体的または精神的状態が想定されるものとしても、又、乗員が香りの作用を知らなくても、その乗員の状態に適した香りを自動的に発生させることが可能となる。
前記状態推定部は、生体情報として取得された服用情報に基づいて、乗員の服用期間或いは服用状態を推定し、制御部は、乗員の服用期間或いは服用状況に対応して香りを発生させる。
これによれば、例えばPMSや生理痛の服用薬に関する服用情報であれば、前記周期情報に対応する服用期間或いは服用状態として推定することができ、乗員の服用した服用薬による影響などを香りの作用により抑制することが可能となる。
前記制御部は、カーナビゲーション装置150で設定された目的地への到着予定時間に応じて、香りの発生量を調整する制御を行う。これによれば、香り発生装置10の設定操作を要することなく、香料の発生量の過不足をなくすことができ、目的地まで香りの強さをなるべく均一に調整することも可能となる。
<その他の実施形態>
以下では、既述した実施形態と実質的に異なる点について、追加的な補足説明も含め、他の実施形態乃至変形例として述べることとする。
<第2実施形態>
車両側装置2では、乗車の際に実行される図3のS1~S14の処理の他、運転中にも乗員の生体情報を取得し、これにより推定される当該乗員の身体的または精神的状態に応じて香りを発生させる処理を実行するようになっている。以下では、係る処理について、フローチャートの図示は省略するが、便宜上ステップ毎に「T1~T4」の符号を付して説明する。なお、係る処理は、車両側装置2において運転中に所定周期で繰り返し実行されるものとする。
即ち、車両側装置2は、車載カメラ14aや前記心電センサなどにより運転手の生体情報を取得し(T1)、その取得された生体情報が所定の閾値情報の範囲内であるか否かを判定する(T2)。例えば、車載カメラ14aにより取得された運転者の表情或いは開眼度について、予め設定された閾値情報の範囲内であれば(T2:YES)、この処理を終了し、閾値情報の範囲外であれば(T2:NO)、運転手のイライラ状態或いは眠気を感じている状態として推定する(T3)。
そして、車両側装置2は、T3において運転手のイライラ状態が推定された場合、イライラを解消する作用のあるカートリッジ21の香りを選択し、或いは運転手の眠気を感じている状態が推定された場合、覚醒作用のあるカートリッジ22の香りを選択する(T3)。この後、選択された香料の噴霧量を設定し(T4)、当該香りを発生させて、この処理を終了する。
なお、例えばT3で覚醒作用のあるカートリッジ22の香りが選択されたとき、これとは別の香り(例えば図3のS13で既に選択されている香り)を発生装置10で発生させている場合には、当該別の香りを、覚醒作用のあるカートリッジ22の香りに切替えて(T4)、当該切替後の香りを発生させることができる。
以上のように本第2実施形態において、取得部は、車両内における乗員の生体情報を取得し(T1)、状態推定部は、取得部により取得された生体情報に基づいて、乗員のイライラ状態または眠気を感じている状態を推定し(T2,T3)、制御部は、状態推定部により推定された乗員のイライラ状態または眠気を感じている状態に応じて、香り発生装置10で発生させる香りの作用により(T4)、その乗員のイライラまたは眠気を解消させる。
これによれば、例えば運転手がイライラ状態または眠気を感じている状態にあったとしても、その状態に応じた香りの作用によりイライラまたは眠気を解消させることができる。上記のように香りは、嗅覚を通して人の心身の状態に直接的に働きかけるものであることから、香り以外の覚醒手段などを用いる場合に比して、簡単且つ効果的に眠気などを解消することができる。
<第3実施形態>
本第3実施形態において、車両側装置2は、空調装置11と香り発生装置10とが同時に作動しないように選択的な制御を実行する点で、上記した実施形態と相違する。
具体的には例えば、第2実施形態のT3,T4において、覚醒作用のあるカートリッジ22の香りを選択し、その香料の噴霧量を設定して香りを発生させる場合に、空調装置11が作動していれば、当該空調装置11の作動を停止させる。
即ち、車両側装置2は、T3,T4の実行後、空調装置11により空調空気を車両の外部より取り入れる運転或いは換気運転を行っていると判定したとき、当該空調装置11の換気運転などを停止した上で、香り発生装置10により覚醒作用のある香りを発生させるように、両装置10,11を制御する。
また例えば、車両側装置2は、図3のS1~S14の実行により或いはT1~T4の実行により、香り発生装置10で香りを発生させている途中で、空調装置11の換気運転を開始させる操作入力がなされたとき、香り発生装置10の作動を停止させた上で、換気運転が開始するように、両装置10,11を制御する。
このように、本第3実施形態の車両側装置2は、車室内の換気を行う空調装置11と香り発生装置10とが重複して作動しないように選択的な制御を実行する。これによれば、例えば覚醒作用のある香りを発生させるとき、その香りの効果が空調装置11の換気により減殺されることがないようにすることができ、或いは空調装置11により換気を行うとき、香り発生装置10で無駄に香りを発生させることがないようにすることができる。
なお、図示は省略するが、例えばウィルスなどに対処するためにイオンを発生するイオン発生装置を備える空調装置11においても、イオン発生装置と香り発生装置10とが重複して作動しないように構成してもよい。
<第4実施形態>
本第4実施形態の車両側装置2は、車室内において、香り発生装置10にセットされたカートリッジ21~24の香料以外の、においが検出された場合、香り発生装置10を作動させない点で、上記した実施形態と相違する。
具体的には例えば、車両側装置2は、図3のS1~S14の実行により或いはT1~T4の実行により、香り発生装置10で香りを発生させているときに、においセンサ28からの検出信号に基づいて、車両の外部からの所定のにおいや食べ物などの前記香料以外のにおいを検出した場合、香り発生装置10の作動を停止させ、そのにおいが検出されなくなるまで香りの発生を中断する。
または、車両側装置2は、図3のS1~S14或いはT1~T4の実行中に、においセンサ28により前記香料以外のにおいを検出するステップを実行し、そのにおいが検出されないことを条件に、香り発生装置10の作動を開始させるように構成してもよい。
このように、本第4実施形態の車両側装置2は、香り発生装置10により発生させる香り以外のにおいを、においセンサ28によって検出した場合、香りを発生させないように香り発生装置10を制御する。これによれば、例えば車室内において、車両の外部の状況や異常をにおいで覚知しうるケースや他の乗員が食事をしているケースなどに、香りを発生させないことで、香り発生装置10を状況に応じて好適に作動させることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されるものではなく、上記した各実施形態あるいは変形例を組み合わせる等、適宜変更して実施し得るものである。
上記した第4実施形態において、香料以外のにおいが検出されないことを条件に、香り発生装置10を作動させる構成としたが、乗員が妊娠していないことを条件に香り発生装置10を作動させる構成としてもよい。
例えば、車両側装置2において、前記取得部により取得された生体情報が妊娠時の情報を含む場合、或いは状態推定部により乗員の妊娠時の身体的状態が推定される場合、香りを発生させないように香り発生装置10を制御する。これによれば、妊娠の有無に応じて、香り発生装置10の作動の有無を自動的に設定することができ、妊婦にとって香り発生装置10に係る操作の煩わしさを解消することができる。なお、生体情報は、妊娠時の情報を含む各種の情報について表示・操作装置15や携帯端末3などを用いて予め入力しておくことができる。
また例えば、車両側装置2と無線通信する周知の電子キー(図示しないスマートキー)及び携帯端末3を用いて、制御装置12を検知装置として機能させるようにしてもよい。つまり1つの電子キーと1つの携帯端末3との双方を、複数の者が共有して使用するケースは殆どないため、それら電子キー及び携帯端末3間の通信、並びに携帯端末3及び車両側装置2間の通信により、車両側装置2において、携帯端末3を識別可能な情報を、当該電子キーの利用者(登録乗員乃至運転者)の識別情報として取得し、前記S2、S3の判定に供することができる。
本開示は、実施例(実施形態)に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1…車載システム、10…香り発生装置、11…空調装置、12…制御装置(制御部、状態推定部)、20…制御部、14a(14)…車載カメラ(取得部)、14b(14)…車載マイク(取得部)、15…表示・操作装置(取得部)、16…外部受付装置(取得部)、150…カーナビゲーション装置。

Claims (9)

  1. 車両に搭載される車載システム(1)であって、
    前記車両の車室内に、香りを発生させる香り発生装置(10)と、
    前記香り発生装置を制御する制御部(12,20)と、
    前記車両の乗員についての生体情報を取得する取得部(14a,14b,15,16)と、
    前記取得部により取得された前記生体情報に基づいて前記乗員の身体的または精神的状態を推定する状態推定部(12)と、を備え、
    前記制御部は、前記状態推定部により推定された前記乗員の身体的または精神的状態に応じて、前記車室内に香りを発生させるように前記香り発生装置を制御する車載システム。
  2. 前記生体情報として、前記乗員の月経前症候群の周期または月経周期に関する周期情報を含み、
    前記状態推定部は、前記取得部により取得された前記周期情報に基づき、前記乗員の前記月経前症候群または月経中の症状の発症時期を推定し、
    前記制御部は、前記状態推定部により推定された前記乗員の前記発症時期に合わせて、前記香り発生装置で発生させる香りの作用により、前記月経前症候群または月経中の症状を緩和させる請求項1記載の車載システム。
  3. 前記取得部は、前記車両内における乗員の生体情報を取得し、
    前記状態推定部は、前記取得部により取得された前記生体情報に基づいて、前記乗員のイライラ状態または眠気を感じている状態を推定し、
    前記制御部は、前記状態推定部により推定された前記乗員のイライラ状態または眠気を感じている状態に応じて、前記香り発生装置で発生させる香りの作用により、その乗員のイライラまたは眠気を解消させる請求項1記載の車載システム。
  4. 前記香り発生装置は、相互に異なる複数の香りの中から選択的に香りを発生させる装置として構成され、
    前記制御部は、前記複数の香りの中から前記状態推定部により推定される前記乗員の身体的または精神的状態に対し効果が見込まれるものとして関連付けられた香りを選択し、その香りを発生させる請求項1から3の何れか一項記載の車載システム。
  5. 前記生体情報は、服用薬の服用情報を含み、
    前記状態推定部は、前記生体情報として取得された前記服用情報に基づいて、前記乗員の服用期間或いは服用状態を推定し、
    前記制御部は、前記乗員の前記服用期間或いは服用状況に対応して香りを発生させる請求項1から4の何れか一項記載の車載システム。
  6. 前記制御部は、前記車室内の換気を行う空調装置(11)と、前記香りを発生させる前記香り発生装置とが重複して作動しないように選択的な制御を実行する請求項1から5の何れか一項記載の車載システム。
  7. 前記車室内における、においを検出するためのにおいセンサ(28)を備え、
    前記制御部は、前記香り発生装置により発生させる香り以外のにおいを、前記においセンサによって検出した場合、前記香りを発生させないように制御する請求項1から6の何れか一項記載の車載システム。
  8. 前記制御部は、目的地への経路誘導を行うカーナビゲーション装置(150)からの情報を受付けるとともに、そのカーナビゲーション装置で設定された当該目的地への到着予定時間に応じて、香りの発生量を調整する制御を行う請求項1から7の何れか一項記載の車載システム。
  9. 前記制御部は、前記取得部により取得された前記生体情報が妊娠時の情報を含む場合、或いは前記状態推定部により前記乗員の妊娠時の身体的状態が推定される場合、前記香りを発生させないように前記香り発生装置を制御する請求項1から8の何れか一項記載の車載システム。
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