JP2023010418A - 電子部品 - Google Patents

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Yoshitake Masuda
信弥 伊藤
Shinya Ito
▲徳▼久 安藤
Norihisa Ando
広祐 矢澤
Kosuke YAZAWA
佳樹 佐藤
Yoshiki Sato
一三 小林
Kazumi Kobayashi
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Abstract

【課題】ケースの内部に容易に樹脂を充填可能な電子部品を提供すること。【解決手段】電子部品10は、コンデンサチップ20aおよび20bと、コンデンサチップ20aおよび20bが収容される収容凹部62と、収容凹部62をX軸方向に沿って第1収容空間62aと第2収容空間62bとに区分けする凸部64とを具備するケース60と、を有する。凸部64は、第1凸部64aと、Y軸方向に沿って、第1凸部64aから離間して配置された第2凸部64bとを有し、第1凸部64aと第2凸部64bとは、第1収容空間62aと第2収容空間62bとを連通する連通空間69を間に挟んで配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、チップ部品を収容可能なケースを有する電子部品に関する。
チップ部品を収容可能なケースを有する電子部品として、特許文献1に記載の電子部品が例示される。特許文献1に記載の電子部品では、チップ部品を収容するための収容凹部がケースに具備されている。収容凹部の内部は仕切壁で仕切られており、仕切壁で仕切られた複数の収容空間に複数のチップ部品を収容することにより、複数のチップ部品間の絶縁を良好に確保することが可能となっている。
この種の電子部品では、収容凹部にチップ部品が収容された状態において、収容凹部の内部に封止用の樹脂を充填する処理が行われる。樹脂の充填には、例えば、ディスペンサ等の注入器具が用いられ、チップ部品と仕切壁との間に注入器具を差し込み、チップ部品と仕切壁の間の隙間から樹脂を流し込むことにより、収容凹部の内部に樹脂を充填することが可能になっている。
しかしながら、収容凹部にチップ部品が収容された状態では、樹脂の流通が仕切壁等によって阻害されるため、樹脂の充填に時間がかかるだけでなく、収容凹部から樹脂が溢れやすく、また収容凹部の内部に樹脂を均一に充填させることが困難であり、改良が望まれている。
特開2020-107872号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、ケースの内部に容易に樹脂を充填可能な電子部品を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品は、
チップ部品と、
前記チップ部品が収容される収容凹部と、前記収容凹部を第1軸方向に沿って第1収容空間と第2収容空間とに区分けする凸部とを具備するケースと、を有し、
前記凸部は、第1凸部と、前記第1軸方向に直交する第2軸方向に沿って、前記第1凸部から離間して配置された第2凸部とを有し、
前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを連通する連通空間を間に挟んで配置されている。
本発明に係る電子部品では、凸部が、第1凸部と、第1軸方向に直交する第2軸方向に沿って、第1凸部から離間して配置された第2凸部とを有し、第1凸部と第2凸部とは、第1収容空間と第2収容空間とを連通する連通空間を間に挟んで配置されている。第1凸部と第2凸部との間に連通空間を形成することにより、収容凹部の内部に樹脂を充填するときに、連通空間を注入器具の設置スペースあるいは樹脂の流通路として利用することが可能となる。すなわち、第1凸部と第2凸部との間(連通空間)に注入器具を設置し、樹脂を注入することにより、連通空間を通じて収容凹部の内部に樹脂を流し込むことが可能となる。これにより、樹脂の流通が凸部によって阻害されることなく、十分な量の樹脂を収容凹部の内部に短時間で充填することができるとともに、収容凹部から樹脂が溢れることを防止することができる。
また、注入器具によって連通空間に注入された樹脂は、第1収容空間と第2収容空間の各々に向かって、連通空間から分岐して流れ出す。そのため、一回の樹脂の充填により、第1収容空間と第2収容空間の両方に樹脂を充填することが可能であり、第1収容空間と第2収容空間の各々に対して別々に樹脂を充填する必要がない分、生産性を高めることができる。また、連通空間から第1収容空間および第2収容空間の各々に略一定量の樹脂が流れ出すため、第1収容空間に充填される樹脂の量と、第2収容空間に充填される樹脂の量を均一にすることができる。
好ましくは、前記収容凹部の内部には樹脂が充填されており、前記連通空間は樹脂で満たされている。収容凹部の内部に樹脂を充填し、収容凹部に収容されたチップ部品を樹脂封止することにより、耐湿性、耐振動性、防塵性あるいは放熱性等に優れた電子部品を実現することができる。また、連通空間を樹脂で満たすことにより、第1凸部と第2凸部とが硬化した樹脂によって接続され、第1収容空間と第2収容空間とが、第1軸方向に関して凸部および樹脂を介して閉塞される。そのため、第1収容空間と第2収容空間の両方に複数のチップ部品を収容する場合には、第1収容空間に配置されるチップ部品と第2収容空間に配置されるチップ部品との間の絶縁を良好に確保することができる。
好ましくは、前記連通空間の前記第2軸方向に沿う長さは、前記凸部の前記第1軸方向に沿う厚みと同等以上である。このような構成とすることにより、第1凸部と第2凸部との間に、注入器具を設置するのに十分なスペースを有する連通空間を形成することが可能となる。したがって、連通空間に注入器具を設置しやすくなり、収容凹部の内部に樹脂を充填する処理が容易になる。
好ましくは、前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記第2軸方向に沿って分離しており、前記収容凹部の底面から立ち上げられている。このような構成とすることにより、第1凸部と第2凸部との間に、収容凹部の底面まで延びる連通空間が形成され、連通空間を介して、注入器具を収容凹部の底面付近まで差し込むことが可能となる。連通空間において、収容凹部の底面付近から樹脂を流し込むと、注入時の圧力により、収容凹部の底面から開口部に向けて徐々に押し上げられるように樹脂が収容凹部の内部に充填されていくため、収容凹部から樹脂が溢れ出すことを有効に防止することができる。また、収容凹部の内部に樹脂を充填するのに要する時間を効果的に短縮することができるとともに、第1収容空間と第2収容空間の各々に充填される樹脂の量の均一性を効果的に高めることができる。
好ましくは、前記第1凸部および前記第2凸部の少なくとも一方は、前記収容凹部の内壁面に接続されており、前記第1凸部および前記第2凸部の少なくとも一方と前記収容凹部の内壁面との接続部には、前記収容凹部の底面に向かって凹み、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを連通する連通溝が形成されている。例えば、連通溝に導電性端子を挿入し、導電性端子を介して、第1収容空間に収容されたチップ部品の端子電極と、第2収容空間に収容されたチップ部品の端子電極とを接続することにより、ケースの内部において、これらのチップ部品を電気的に接続することができる。
好ましくは、前記収容凹部の底面には、前記第1凸部と前記第2凸部との間を通過し、前記収容凹部の底面の外縁に向かって延在する底面溝部が形成されている。このような構成とすることにより、注入器具によって連通空間へと流し込まれた樹脂が、収容凹部の底面の外縁に向かって底面溝部の内部を流れていくため、収容凹部の底面の外縁に向けて樹脂を効率的に行き渡らせることができる。
好ましくは、前記底面溝部は、前記第1凸部と前記第2凸部との間を前記第1軸方向に沿って延在する第1底面溝部と、前記第1底面溝部に接続され、前記第2軸方向に沿って延在する第2底面溝部とを有する。このような構成とすることにより、注入器具によって連通空間へと流し込まれた樹脂が、収容凹部の底面の外縁に向かって、第1軸方向に沿って第1底面溝部の内部を流れていくとともに、第1底面溝部から分岐して、第2軸方向に沿って第2底面溝部の内部を流れていくため、収容凹部の底面の第1軸方向の外縁および第2軸方向の外縁に向けて樹脂を効率的に行き渡らせることができる。
好ましくは、前記ケースの側面には、前記ケースの側面から外側に向かって突出する一対の連結凸部と、前記ケースの側面から内側に向かって凹む連結凹部とが形成されている。このような構成とすることにより、電子部品に複数(例えば、2つ)のケースを具備させる場合において、一方のケースの連結凸部を他方のケースの連結凹部に係合させることが可能となり、複数のケースを連結することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る電子部品の斜視図である。 図2は図1に示す電子部品のケースの内部の状態を示す斜視図である。 図3は図1に示すチップ部品をXY平面に平行な断面で切ったときの断面図である。 図4Aは図1に示すケースの内部の状態を示す斜視図である。 図4Bは図4Aに示すケースの平面図である。 図5Aは図4Aに示すケースの斜視図である。 図5Bは図5Aに示すケースをZ軸を回転軸として180度回転させたときの斜視図である。 図6は図4Aに示すVI-VI線に沿うケースの断面図である。 図7は図1に示す導電性端子の斜視図である。 図8は本発明の第2実施形態に係る電子部品の斜視図である。 図9Aは図8に示す電子部品の内部の状態を示す斜視図である。 図9Bは図9Aに示す各ケースの連結状態を示す斜視図である。 図10は図8に示す導電性端子の斜視図である。 図11は本発明の第3次実施形態に係る電子部品の斜視図である。 図12は図12に示すXII-XII線に沿うケースの断面図である。 図1に示す電子部品の変形例の斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る電子部品10は、2つのコンデンサチップ(チップ部品)20aおよび20bと、ケース60とを有する。ケース60には、複数の導電性端子が取り付けられている。本実施形態では、導電性端子として、第1個別金属端子30aと、第2個別金属端子30bと、共通金属端子40とが取り付けられている。ケース60の内部には、封止用の樹脂70が充填されており、樹脂70によって、2つのコンデンサチップ20aおよび20bを樹脂封止することが可能となっている。
図2に示すように、コンデンサチップ20aおよび20bは、それぞれ略直方体形状を有し、互いに略同一の形状およびサイズを有している。図3に示すように、コンデンサチップ20a(20b)は、内部電極層26と誘電体層27とがそれぞれX軸方向に沿って積層されている素子本体を有する。Y軸方向(長手方向)に互いに対向する素子本体の第1端面23および第2端面24には、それぞれ第1端子電極21および第2端子電極22が形成されている。
第1端子電極21は、第1端面電極部21aと第2側面電極部21bとを有する。第1端面電極部21aは、コンデンサチップ20a(20b)の第1端面23に形成されており、第1端面23から露出している複数の内部電極層26のY軸正方向側の端部に接続されている。第1側面電極部21bは、コンデンサチップ20a(20b)の第1端面23から側面25のY軸正方向側の端部に回り込むように形成されている。
第2端子電極22は、第2端面電極部22aと第2側面電極部22bとを有する。第2端面電極部22aは、コンデンサチップ20a(20b)の第2端面24に形成されており、第2端面24から露出している複数の内部電極層26のY軸負方向側の端部に接続されている。第2側面電極部22bは、コンデンサチップ20a(20b)の第2端面24から側面25のY軸負方向側の端部に回り込むように形成されている。
コンデンサチップ20aおよび20bにおける誘電体層27の材質は、特に限定されず、例えばチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムまたはこれらの混合物等の誘電体材料で構成される。各誘電体層27の厚みは、特に限定されないが、1μm~数百μmのものが一般的である。本実施形態では、各誘電体層27の厚みは、好ましくは1.0~5.0μmである。
内部電極層26に含有される導電体材料は特に限定されないが、誘電体層27の構成材料が耐還元性を有する場合には、比較的安価な卑金属を用いることができる。卑金属としては、NiまたはNi合金が好ましい。内部電極層26は、市販の電極用ペーストにより形成することもできる。内部電極層26の厚みは用途等に応じて適宜決定すればよい。
第1端子電極21および第2端子電極22の材質も特に限定されず、通常、銅や銅合金、ニッケルやニッケル合金等が用いられるが、銀や銀とパラジウムの合金等も使用することができる。第1端子電極21および第2端子電極22の厚みも特に限定されないが、通常10~50μm程度である。なお、第1端子電極21および第2端子電極22の表面には、Ni、Cu、Sn等から選ばれる少なくとも1種の金属被膜が形成されていてもよい。例えば、このような金属皮膜として、Cuを主成分とする焼付層と、当該焼付層上に形成されたNiめっき層と、Niめっき層上に形成されたSnめっき層とを有する金属皮膜が例示される。
コンデンサチップ20aおよび20bの形状やサイズは、目的や用途に応じて適宜決定すればよい。コンデンサチップ20aおよび20bは、例えば、縦(図2に示すY軸寸法)1.0~6.5mm×横(図2に示すX軸寸法)0.5~5.5mm×厚み(図2に示すZ軸寸法)0.3~3.5mm程度である。複数のコンデンサチップ20aおよび20bの各々について、互いに大きさや形状が異なっていてもかまわない。
図4Aに示すように、ケース60は、コンデンサチップ20aおよび20bを収容可能に形成されており、外壁61と、収容凹部62と、底壁63と、凸部64と、開口縁面66と、溝部67と、連結部68とを有する。ケース60は、セラミック、ガラスあるいは合成樹脂等の絶縁体で構成されている。外壁61は、略長方形状を有する外側面61aおよび内壁面61bを有し、底壁63とともに収容凹部62を囲んでいる。
収容凹部62は、2つのコンデンサチップ20aおよび20bを収容可能な凹部からなり、Z軸方向の一方(上方)に向けて開口している。収容凹部62には、コンデンサチップ20aおよび20bをX軸方向に関して横並びに配置した状態で収容することが可能となっている(図2参照)。すなわち、コンデンサチップ20aおよび20bは、各々の長手方向(Y軸方向)と直交する方向(X軸方向)に沿って配列された状態で、収容凹部62に収容される。収容凹部62の内部にコンデンサチップ20aおよび20bを収容することにより、コンデンサチップ20aおよび20bを衝撃等から有効に保護することができる。なお、図3に示すように、コンデンサチップ20a(20b)の長手方向は、第1端子電極21(第1端面電極部21a)と第2端子電極22(第2端面電極部22a)とが対向する方向に対応している。
図4Aに示すように、収容凹部62は、凸部64によって、物理的にあるいは観念的に、第1収容空間62aと第2収容空間62bとに区分けすることができる。凸部64の詳細については後述する。第1収容空間62aは、凸部64を挟んで、収容凹部62のX軸負方向側に形成された空間であり、第2収容空間62bは、凸部64を挟んで、収容凹部62のX軸正方向側に形成された空間である。第1収容空間62aと第2収容空間62bとは、凸部64を挟んでX軸方向に隣り合って形成されている。第1収容空間62aと第2収容空間62bとは、凸部64によって完全に分離されてはおらず、連通空間69を介して連通している。連通空間69の詳細については後述する。
第1収容空間62aにはコンデンサチップ20aを収容することが可能となっており、第2収容空間62bにはコンデンサチップ20bを収容することが可能となっている。第1収容空間62aのY軸方向に沿う長さは、コンデンサチップ20aの縦方向(Y軸方向あるいは長手方向)の長さに対応しており、第1収容空間62aのX軸方向に沿う長さは、コンデンサチップ20aの横方向(X軸方向あるいは短手方向)の長さに対応している。第2収容空間62bのY軸方向に沿う長さは、コンデンサチップ20bの縦方向の長さに対応しており、第2収容空間62bのX軸方向に沿う長さは、コンデンサチップ20bの横方向の長さに対応している。
収容凹部62の深さは、コンデンサチップ20aおよび20bの厚みあるいは高さよりも大きくなっており、コンデンサチップ20aおよび20bを収容凹部62に収容した状態において、コンデンサチップ20aおよび20bの側面25が収容凹部62の開口部(開口縁面66)からはみ出さないようになっている。
図2に示すように、収容凹部62の内部において、第1収容空間62aに収容されたコンデンサチップ20aと、第2収容空間62bに収容されたコンデンサチップ20bとはX軸方向に所定の間隔をあけて配置される。この間隔は、凸部64のX軸方向の厚みあるいは連通空間69のX軸方向の長さ(幅)に対応している。
図1に示すように、収容凹部62には、2つのコンデンサチップ20aおよび20bが収容された状態で、樹脂70を充填することが可能となっている。樹脂70は、収容凹部62に収容されたコンデンサチップ20aおよび20bの側面(上面)と同程度の高さまで充填される。ただし、樹脂70の充填量はこれよりも多くてもよく、あるいは少なくてもよい。収容凹部62の内部に樹脂70を充填し、収容凹部62に収容されたコンデンサチップ20aおよび20bを樹脂封止することにより、耐湿性、耐振動性、耐衝撃性、防塵性あるいは放熱性等に優れた電子部品10を実現することができる。樹脂70としては、エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
図4Aに示すように、底壁63は、Z軸方向から見て略正方形状を有し、収容凹部62の底面を形成する。底壁63には、コンデンサチップ20aおよび20bが載置される。底壁63の上面(収容凹部62の底面)には、凸部64と底面溝部67とが形成されている。これらの詳細な構成については後述する。
開口縁面66は、収容凹部62の開口面に沿って、外壁61の上面に形成されている。開口縁面66は、外壁61の上面を周回するように、略リング状に形成されている。開口縁面66と外壁61の外側面61aとの交差部にはテーパが形成されており、同様に、開口縁面66と外壁61の内壁面61bとの交差部にはテーパが形成されている。図2に示すように、開口縁面66には、第1個別金属端子30aと、第2個別金属端子30bと、共通金属端子40とを固定することが可能となっている。これらの導電性端子は、開口縁面66をY軸方向に跨ぐようにして、ケース60に取り付けられる。
図4Aに示すように、Y軸負方向側に位置する開口縁面66の一部には、段差部660が形成されている。段差部660は、ケース60のX軸方向の一端から他端にかけて延在しており、Y軸方向に所定幅を有する。例えば、段差部660を利用して共通金属端子40(図2参照)を固定(係合)してもよい。図2に示す例では、共通金属端子40の一部(側面電極部46)は外壁61の外側面61a(第3面61a3)に固定されているが、当該部分を段差部660の垂直面(YZ平面に平行な面)に固定あるいは係合してもよい。
図4Aに示すように、連結部68は、外壁61の外側面61aに形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、外側面61aは、Y軸正方向側に位置する第1面61a1と、第1面61a1に時計回りに隣接する第2面61a2と、第2面61a2に時計回りに隣接する第3面61a3と、第3面61a3に時計回りに隣接する第4面61a4とを有する。連結部68は、一対の連結凸部681と連結凹部682とを有し、一対の連結凸部681は第1面61a1および第2面61a2に形成されており、連結凹部682は第3面61a3および第4面61a4に形成されている。
図5Aに示すように、第1面61a1に形成された一対の連結凸部681は、それぞれX軸方向に所定の間隔で配置されており、Z軸方向に沿って略平行に延在している。一対の連結凸部681の各々は、Z軸方向に所定長さを有する柱状構造を有する。より詳細には、一対の連結凸部681の各々は、Z軸方向に長手方向を有する略直方体形状を有し、その横断面形状(XY平面に平行な断面形状)は、矩形(より詳細には、平行四辺形)となっている。一対の連結凸部681は、それぞれ第1面61a1の下端から第1面61a1の中央付近までZ軸方向に沿って連続的に延在している。なお、一対の連結凸部681は、それぞれ第1面61a1の下端から第1面61a1の中央付近までZ軸方向に沿って不連続に延在していてもよい。
一対の連結凸部681は、それぞれ第1面61a1からY軸方向の外側に向かって突出している。一方の連結凸部681は、X軸負方向側に傾斜しつつ、Y軸方向の外側に向かって延びており、他方の連結凸部681は、X軸正方向側に傾斜しつつ、Y軸方向の外側に向かって延びている。すなわち、一対の連結凸部681は、互いに遠ざかるようにX軸方向に広がりつつ、Y軸方向の外側に向かって延びており、一対の連結凸部681の各々のX軸方向に沿う間隔は、第1面61a1からY軸方向に離れた位置ほど大きくなっている。
一方の連結凸部681のX軸負方向側の外側面681aはテーパ面となっており、同様に、他方の連結凸部681のX軸正方向側の外側面681bはテーパ面となっている。外側面681aと外側面681bとは、互いに遠ざかるようにX軸方向に広がりつつ、Y軸方向の外側に向かって延びており、外側面681aと外側面681bのX軸方向に沿う間隔は、第1面61a1からY軸方向に離れた位置ほど大きくなっている。
第2面61a2に形成された一対の連結凸部681は、それぞれY軸方向に所定の間隔で配置されており、Z軸方向に沿って略平行に延在している。第2面61a2に形成された一対の連結凸部681は、第1面61a1に形成された一対の連結凸部681と同様の形状を有する。一対の連結凸部681は、それぞれ第2面61a2の下端から第2面61a2の中央付近までZ軸方向に沿って連続的に延在している。なお、一対の連結凸部681は、それぞれ第2面61a2の下端から第2面61a2の中央付近までZ軸方向に沿って不連続に延在していてもよい。一方の連結凸部681のY軸正方向側の外側面681aはテーパ面となっており、同様に、他方の連結凸部681のX軸負方向側の外側面681bはテーパ面となっている。
一対の連結凸部681は、それぞれ第2面61a2からX軸方向の外側に向かって突出している。一方の連結凸部681は、Y軸負方向側に傾斜しつつ、X軸方向の外側に向かって延びており、他方の連結凸部681は、Y軸正方向側に傾斜しつつ、X軸方向の外側に向かって延びている。すなわち、一対の連結凸部681は、互いに遠ざかるようにY軸方向に広がりつつ、X軸方向の外側に向かって延びており、一対の連結凸部681の各々のY軸方向に沿う間隔は、第2面61a2からX軸方向に離れた位置ほど大きくなっている。
一方の連結凸部681のY軸正方向側の外側面681aはテーパ面となっており、同様に、他方の連結凸部681のX軸負方向側の外側面681bはテーパ面となっている。外側面681aと外側面681bとは、互いに遠ざかるようにY軸方向に広がりつつ、X軸方向の外側に向かって延びており、外側面681aと外側面681bのY軸方向に沿う間隔は、第2面61a2からX軸方向に離れた位置ほど大きくなっている。
図5Bに示すように、第3面61a3に形成された連結凹部682は、第3面61a3からY軸方向の内側(中心)に向かって凹んでいる。連結凹部682は、第3面61a3の下端から第3面61a3の中央付近までZ軸方向に沿って連続的に延在している。連結凹部682のX軸方向の幅は、Z軸方向に沿って一定となっている。連結凹部682は、Y軸方向に沿って所定の深さを有しており、連結凹部682のX軸方向に沿う幅は、ケース60のY軸方向の内側に向かうにしたがって、幅広となっている。すなわち、連結凹部682のX軸方向に沿う幅は、連結凹部682の深さが深い位置ほど大きくなっており、係合凹部682の横断面形状(XY平面に平行な断面形状)は、略台形状となっている。
連結凹部682のX軸正方向側の内壁面682aはテーパ面となっており、同様に、連結凹部682のX軸負方向側の内壁面682bはテーパ面となっている。内壁面682aと内壁面682bとは、互いに遠ざかるようにX軸方向に広がりつつ、ケース60のY軸方向の内側(中心)に向かって延びており、内壁面682aと内壁面682bのX軸方向に沿う間隔は、ケース60のY軸方向の内側に向かうほど大きくなっている。
第4面61a4に形成された連結凹部682は、第4面61a4からX軸方向の内側(中心)に向かって凹んでいる。連結凹部682は、第4面61a4の下端からZ軸方向に沿って第4面61a4の中央付近まで連続的に延在している。連結凹部682のX軸方向の幅は、Z軸方向に沿って一定となっている。連結凹部682は、X軸方向に沿って所定の深さを有しており、連結凹部682のY軸方向に沿う幅は、ケース60のX軸方向の内側に向かうにしたがって、幅広となっている。すなわち、連結凹部682のY軸方向に沿う幅は、連結凹部682の深さが深い位置ほど大きくなっており、係合凹部682の横断面形状(XY平面に平行な断面形状)は、略台形状となっている。
連結凹部682のY軸負方向側の内壁面682aはテーパ面となっており、同様に、連結凹部682のY軸正方向側の内壁面682bはテーパ面となっている。内壁面682aと内壁面682bとは、互いに遠ざかるようにY軸方向に広がりつつ、ケース60のX軸方向の内側(中心)に向かって延びており、内壁面682aと内壁面682bのY軸方向に沿う間隔は、ケース60のX軸方向の内側に向かうほど大きくなっている。
ケース60に連結凸部681および連結凹部682を具備させることにより、電子部品10に複数(例えば、2つ)のケース60を具備させる場合において、一方のケース60の連結凸部681を他方のケース60の連結凹部682に係合させることが可能となり、複数のケース60を連結することができる。
例えば、図9Bに示すように、一方のケース60aの一対の連結凸部681(図5A参照)を、他方のケース60bの連結凹部682(図5B参照)の下端側からZ軸方向の一方(上方)に向かってスライドしながら挿入することにより、ケース60aの一対の連結凸部681がケース60bの連結凹部682の内部に入り込み、これらを係合することができる。
ケース60aの一対の連結凸部681がケース60bの連結凹部682に係合した状態では、一方の連結凸部681の外側面681a(図5A)と他方の連結凸部681の外側面681bとが、それぞれ連結凹部682の内壁面682a(図5B)と内壁面682bとに当接する。上述したように、外側面681aおよび681bはそれぞれケース60aのY軸方向の外側(ケース60bが配置されている側)に向かってX軸方向に広がるテーパ面からなり、内壁面682aおよび682bはそれぞれケース60bのY軸方向の内側(ケース60aが配置されている側とは反対側)に向かってX軸方向に広がるテーパ面からなるため、これらが当接することにより強固な係合状態を形成することができる。
すなわち、ケース60aの一対の連結凸部681がケース60bの連結凹部682に係合した状態では、ケース60aの一対の連結凸部681の各々のX軸方向の間隔が、ケース60bの連結凹部682の内部(底)に進むに従って大きくなっているため、ケース60aが位置する側に向けてY軸方向に外力を加えたとしても、ケース60aおよびケース60bは、Y軸方向に関して互いに抜けなくなる。
図4Aに示すように、凸部64は収容凹部62の内部に形成されており、収容凹部62をX軸方向に沿って第1収容空間62aと第2収容空間62bとに区分けする(仕切る)。凸部64は、第1収容空間62aと第2収容空間62bの容積が略等しくなるように、X軸方向に関して、収容凹部62の略中心部に形成されている。凸部64は、収容凹部62の内壁面61bと底壁63とに跨るように形成されている。なお、内壁面61bは、Y軸正方向側に位置する第1面61b1と、第1面61b1に時計回りに隣接する第2面61b2と、第2面61b2に時計回りに隣接する第3面61b3と、第3面61b3に時計回りに隣接する第4面61b4とを有する。
凸部64は、第1凸部64aと、Y軸方向に沿って、第1凸部64aから離間して配置された第2凸部64bとを有する。第1凸部64aおよび第2凸部64bは、同様の形状を有し、略直方体形状からなる。第1凸部64aと第2凸部64bとは、Y軸方向に沿って、物理的に分離しており、収容凹部62の底面(底壁63)から立ち上げられている。第1凸部64aの上端面は平坦面からなり、第2凸部64bの上端面は平坦面からなる。
第1凸部64aは、収容凹部62のY軸負方向側に形成されており、内壁面61bの第3面61b3からY軸正方向側に向けて突出するとともに、底壁63からZ軸正方向側に向けて突出している。第2凸部64bは、収容凹部62のY軸正方向側に形成されており、内壁面61bの第1面61b1からY軸負方向側に向けて突出するとともに、底壁63からZ軸正方向側に向けて突出している。第1凸部64aと第2凸部64bとは、Y軸方向に関して対向して配置されている。
第1凸部64aと第2凸部64bとは、第1収容空間62aと第2収容空間62bとを連通する連通空間69を間に挟んで配置されている。連通空間69は、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に位置する空間であり、第1凸部64aのY軸正方向側を向く側面と、第2凸部64bのY軸負方向側を向く側面と、収容凹部62の底面とによって囲まれている。連通空間69は、X軸負方向側で第1収容空間62aに接続され、X軸正方向側で第2収容空間62bに接続されている。連通空間69の上方は開放されており、連通空間69は、凸部64に対して、連通空間69の位置において収容凹部62の開口部と同じ方向に開口する凹部を付与する。すなわち、本実施形態において、凸部64は、連通空間69の位置で凹む凹部を有し、該凹部によって、凸部64は、第1凸部64aと第2凸部64bとに分離されている。連通空間69のY軸方向に沿う長さは、第1凸部64aと第2凸部64bとの間のY軸方向に沿う間隔と等しくなっている。
上述したように、収容空間62の内部には樹脂70(図1参照)が充填されるが、その状態において、連通空間69は樹脂70で満たされる。すなわち、連通空間69の内部には樹脂70のみが存在し、本実施形態では、樹脂70以外に他の部材が配置されることは想定されていない。したがって、連通空間69の内部に充填された樹脂70の体積は、連通空間69の容積と略一致する。また、連通空間69の内部に充填された樹脂70の形状は、連通空間69の空間形状と略一致する。
連通空間69を樹脂70で満たすことにより、第1凸部64aと第2凸部64bとが、硬化した樹脂70(連通空間69に位置する樹脂70)によって、Y軸方向に沿って接続される。また、第1収容空間62aと第2収容空間62bとが、X軸方向に関して、第1凸部64aと第2凸部64bと樹脂70(連通空間69に位置する樹脂70)とを介して閉塞される(仕切られる)。そのため、第1収容空間62aと第2収容空間62bの両方にコンデンサチップ20aおよび20bを収容する場合には、第1収容空間62aに配置されるコンデンサチップ20aと第2収容空間62bに配置されるコンデンサチップ20bとの間の絶縁を良好に確保することができる。
連通空間69は、収容凹部62の内部に樹脂70を充填するときに、注入器具(ディスペンサやノズル、ニードル等)の設置スペースあるいは樹脂70の流通路として利用される。すなわち、樹脂70の充填時には、第1凸部64aと第2凸部64bとの間(連通空間70)に注入器具が設置され(差し込まれ)、注入器具を用いて樹脂70を連通空間69へ流し込むことにより、収容凹部62の内部に樹脂70を充填することが可能となっている。
図4Bに示すように、第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wと、収容凹部62のY軸方向に沿う長さL1との比W/L1は、好ましくは1/16≦W/L1<1であり、さらに好ましくは1/8≦W/L1<1であり、特に好ましくは1/4≦W/L1<9/10である。上記比W/L1の値を上記の範囲に設定することにより、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に比較的広い連通空間69が形成されるため、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に注入器具を設置しやすくなり、収容凹部62の内部に樹脂を充填する処理が容易になる。また、連通空間69から第1収容空間62aおよび第2収容空間62bの各々へ樹脂70が流出しやすくなる。上記比W/L1の値は、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に設置する注入器具の大きさに応じて適宜変更してもよい。
なお、収容凹部62のY軸方向に沿う長さL1は、図3に示すコンデンサチップ20aおよび20bの縦方向(長手方向またはY軸方向)に沿う長さと略等しくなっている。より正確には、上記長さL1は、コンデンサチップ20aおよび20bの縦方向に沿う長さに、図2に示す第1個別金属端子30aまたは30bの厚みと、共通金属端子40の厚みとを足した長さに略等しくなっている。
第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wは、第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2と同等以上でもよく、また第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3と同等以上でもよい。また、第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔Wは、第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2と、第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3との和と同等以上でもよい。このように、W≧L2、W≧L3、または、W≧L2+L3とした場合も、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に比較的広い連通空間69が形成され、上述した効果を得ることができる。
また、第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wは、第1凸部64aまたは第2凸部64bのX軸方向に沿う厚みL7と同等以上でもよい。W≧L7とすることにより、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に、注入器具を設置するのに十分なスペースを有する連通空間69を形成することが可能となる。したがって、連通空間69に注入器具を設置しやすくなり、収容凹部62の内部に樹脂70を充填する処理が容易になる。
第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2と、収容凹部62のY軸方向に沿う長さL1との比L2/L1は、好ましくは1/32≦L2/L1<1/2であり、さらに好ましくは1/32≦L2/L1<3/8であり、特に好ましくは1/16≦L2/L1<1/4である。第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3と、収容凹部62のY軸方向に沿う長さL1との比L3/L1についても同様である。上記比L2/L1またはL3/L1の値を上記の範囲に設定することにより、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に比較的広い連通空間69が形成され、上述した効果を得ることができる。
第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2と、第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3との和は、収容凹部62のY軸方向に沿う長さL1よりも小さくなっている。L2>0、L3>0、かつ、L2+L3<L1という関係性が満たされることが、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に連通空間69を形成する条件となる。好ましくはL2+L3<L1/2とすることにより、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に比較的広い連通空間69が形成され、上述した効果を得ることができる。第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2と第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3とは等しくなっているが、L2>L3あるいはL3>L2となっていてもよい。この場合、連通空間69は、Y軸方向の一方側または他方側に偏った位置に形成されることになる。
第1凸部64aのY軸方向に沿う長さL2は、図3に示すコンデンサチップ20a(20b)の第2端子電極22の第2側面電極部22bのY軸方向の長さL4と同等以下であってもよい。第2凸部64bのY軸方向に沿う長さL3についても同様である。図2に示すように、コンデンサチップ20aの第2端子電極22の第2側面電極部22bと、コンデンサチップ20bの第2端子電極22の第2側面電極部22bとは、第1凸部64aを間に挟んで、X軸方向に対向して配置される。また、コンデンサチップ20aの第1端子電極21の第1側面電極部21bと、コンデンサチップ20bの第1端子電極21の第1側面電極部21bとは、第2凸部64bを間に挟んで、X軸方向に対向して配置される。0<L2≦L4または0<L3≦L4とし、第1凸部64aまたは第2凸部64bを比較的小さく形成した場合であっても、コンデンサチップ20aの第1端子電極21の第1側面電極部21bと、コンデンサチップ20bの第1端子電極21の第1側面電極部21bとの接触を十分に防止するとともに、これらの間の絶縁距離を十分に確保することが可能となり、これらの間の絶縁を良好に図ることができる。
図6に示すように、第1凸部64aの高さH1と収容凹部62の高さ(収容凹部62の底面から開口部までの高さ)H2との比H1/H2は、好ましくは1/2≦H1/H2≦7/8であり、さらに好ましくは1/2≦H1/H2≦3/4である。第2凸部64bの高さと収容凹部62の高さとの比についても同様である。上記比H1/H2の値を上記の範囲に設定することにより、第1凸部64aの体積が比較的小さくなるため、収容凹部62の容積を比較的大きくすることが可能となり、収容凹部62の内部に十分な量の樹脂70を充填することができる。また、第1凸部64aの上端面には図7に示す共通金属端子40の連結部48が配置されるが、上記比H1/H2の値を上記の範囲に設定することにより、第1凸部64aの上端面に安定した状態で連結部48を配置することが可能となる。
第1凸部64aの高さH1は、コンデンサチップ20aおよび20bの高さ(厚み)よりも小さくなっていてもよい。第1凸部64aおよび第2凸部64bは、収容凹部62に収容されたコンデンサチップ20aおよび20bの位置決めを行うことにより(位置ずれを防止することにより)、コンデンサチップ20aとコンデンサチップ20bとの間の絶縁を図る機能を有するため、第1凸部64aの高さH1は、当該機能を発揮するのに十分な高さであればよい。第2凸部64bについても同様である。
図4Aに示すように、収容凹部62の底面(底壁63の上面)には、底面溝部67が形成されている。底面溝部67は、第1凸部64aと第2凸部64bとの間を通過し、収容凹部62の底面の外縁に向かって延在する。収容凹部62の底面には底面溝部67が網の目状に張り巡らされており、底面溝部67の端部は収容凹部62の内壁面61bと交差している。
底面溝部67は、樹脂70を収容凹部62の内部に充填する処理の実行時において、樹脂70の流通路として機能する。すなわち、注入器具によって連通空間69へと流し込まれた樹脂70は、収容凹部62の底面の外縁に向かって底面溝部67の内部を流れていく。これにより、収容凹部62の底面の外縁に向けて、樹脂70を効率的に行き渡らせることができる。底面溝部67は、第1凸部64aと第2凸部64bとの間をX軸方向に沿って延在する第1底面溝部671と、第1底面溝部671に接続され、Y軸方向に沿って延在する第2底面溝部672とを有する。
収容凹部62の底面には、そのX軸方向の一端から他端にかけて延在する1つの第1底面溝部671が形成されているが、第1底面溝部671の数は2つ以上であってもよい。また、収容凹部62の底面には、そのY軸方向の一端から他端にかけて延在する2つの第2底面溝部672が形成されているが、第2底面溝部672の数は1つ、あるいは3つ以上であってもよい。
図4Bに示すように、第1底面溝部671は、収容凹部62の底面をX軸方向に沿って直線状に延在する1本の溝部からなり、収容凹部62の底面のY軸方向の略中央部に形成されている。第1底面溝部671は、収容凹部62の底面のX軸方向の一端から他端にかけて延在しており、収容凹部62のX軸負方向側および正方向側に位置する内壁面に接続されている。第1底面溝部671のY軸方向に沿う幅L5と、第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wとの比L5/Wは、好ましくは1/16≦L5/W<1であり、さらに好ましくは1/8≦L5/W≦1/2である。L5/Wの値を上記の範囲に設定することにより、樹脂70が第1底面溝部671の内部をスムーズに流れやすくなり、収容凹部62の底面の外縁に向けて、樹脂70を効率的に行き渡らせることができる。
なお、第1底面溝部671のY軸方向に沿う幅L5は、必ずしもX軸方向に沿って一定である必要はなく、第1底面溝部671のX軸方向に沿う途中位置で上記幅L5が変化していてもよい。この場合において、上記幅L5が第1凸部64aと第2凸部64bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wよりも大きくなっていてもよい。
図6に示すように、収容凹部62にコンデンサチップ20aおよび20bを収容すると、第1溝部671の位置において、コンデンサチップ20aおよび20bの側面(下面)と底壁63との間に、第1溝部671の深さDに応じた隙間(空間)がX軸方向に沿って形成される。収容凹部62の内部に充填された樹脂70は、この隙間の内部をX軸方向に沿って流れていき、この隙間の内部で硬化する。すなわち、樹脂70は、コンデンサチップ20aおよび20bの側方あるいは上方だけでなく、コンデンサチップ20aおよび20bの下方にも充填され、コンデンサチップ20aおよび20bの下方に樹脂70からなる樹脂層が形成される。
第1底面溝部671の深さDと、収容凹部62の高さ(収容凹部62の底面から開口部までの高さ)H2との比D/H2は、好ましくは1/64≦D/H2≦1/8であり、さらに好ましくは1/32≦D/H2≦1/16である。D/H2の値あるいはDの値を上記の範囲に設定することにより、第1底面溝部671の内部における樹脂70のスムーズな流通を確保することができる。
図4Bに示すように、第2底面溝部672は、収容凹部62の底面をY軸方向に沿って直線状に延在する溝部からなる。第2底面溝部672は、第1底面溝部671に対して略直交しつつ交差している。本実施形態では、第2底面溝部672として、第2底面溝部672aと第2底面溝部672bとが収容凹部62の底面に形成されている。第2底面溝部672aは凸部64のX軸負方向側に形成されており、第2底面溝部672bは凸部64のX軸正方向側に形成されている。
第2底面溝部672aは、第2収容空間62aに位置する収容凹部62の底面のX軸方向の略中央部に形成されている。第2底面溝部672は、収容凹部62の底面のY軸方向の一端から他端にかけて延在しており、収容凹部62のY軸負方向側および正方向側に位置する内壁面に接続されている。第2底面溝部672bは、第2収容空間62bに位置する収容凹部62の底面のX軸方向の略中央部に形成されている。第2底面溝部672は、収容凹部62の底面のY軸方向の一端から他端にかけて延在している。
注入器具を用いて連通空間69に(第1底面溝部671にむけて)樹脂70を流し込んだ直後において、第1底面溝部671には連通空間69を介して流し込まれる樹脂70が直接的に流入するのに対して、第2底面溝部672aには第1底面溝部671を流れてきた樹脂70が分岐して流れ込む。そのため、第2底面溝部672(第2底面溝部672a/第2底面溝部672b)を流れる樹脂70の流量は、第1底面溝部671を流れる樹脂70の流量に比べて少ない。したがって、第2底面溝部672のX軸方向に沿う幅L6は、第1底面溝部671のY軸方向に沿う幅L5に対して小さくてもよい。
なお、第2底面溝部672のX軸方向に沿う幅L6は、必ずしもY軸方向に沿って一定である必要はなく、第2底面溝部672のY軸方向に沿う途中位置で上記幅L6が変化していてもよい。
詳細な図示は省略するが、収容凹部62にコンデンサチップ20aおよび20bを収容すると、第2底面溝部672の位置において、コンデンサチップ20aおよび20bの側面(下面)と底壁63との間に、第2底面溝部672の深さに応じた隙間(空間)がY軸方向に沿って形成される。収容凹部62の内部に充填された樹脂70は、この隙間の内部をY軸方向に沿って流れていき、この隙間の内部で硬化することにより、コンデンサチップ20aおよび20bの下方において、樹脂層を形成する。なお、第2底面溝部672の深さは、第1溝部671の深さと同様であるが、第1溝部671の深さよりも浅くてもよい。
第1底面溝部671と第2底面溝部672aの交差部は、第1収容空間62aに収容されるコンデンサチップ20aの下方に配置される。また、第1底面溝部671と第2底面溝部672bの交差部は、第2収容空間62bに収容されるコンデンサチップ20bの下方に配置される。
収容凹部62の底面に第1底面溝部671、第2底面溝部672aおよび第2底面溝部672bが形成されることにより、収容凹部62の底面に、第1段差面63aと、第2段差面63bと、第3段差面63cと、第4段差面63dと、第5段差面63eと、第6段差面63fとが形成される。段差面63a~63dの段差高さは、第1底面溝部671、第2底面溝部672aおよび第2底面溝部672bの深さに対応している。段差面63a~63dのY軸方向に沿う幅およびX軸方向に沿う幅は、第1底面溝部671、第2底面溝部672aおよび第2底面溝部672bの幅や間隔に応じて決定される。
第1段差面63aには第1凸部64aが配置されており、第2段差面63bには第2凸部64bが配置されている。第1収容空間62aにおいて、コンデンサチップ20aは第1段差面63a、第2段差面63b、第3段差面63cおよび第4段差面63dに跨って載置される。また、第2収容空間62bにおいて、コンデンサチップ20bは第1段差面63a、第2段差面63b、第5段差面63eおよび第6段差面63fに跨って載置される。段差面63a~63dは平坦面からなり、これらの上にコンデンサチップ20aおよび20bを安定した状態で載置することが可能となっている。
図7に示すように、第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bは、一枚の平板状の導電性板片(例えば、金属板)を折曲成形して形成される。金属板の板厚は、特に限定されないが、好ましくは0.01~2.0mm程度である。金属板材の材質は、導電性を有する金属材料であれば特に限定されず、例えば鉄、ニッケル、銅、銀等、あるいはこれらを含む合金を用いることができる。第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bの表面には、例えばNi、Sn、Cu等を材料として、めっきによる金属被膜が形成されていてもよい。第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bは、金属以外の導電性材料で構成された導電性端子で構成されてもよい。上述した点は、後述する共通金属端子40についても同様であり、また第2実施形態において説明する第1連結金属端子50aおよび第2連結金属端子50bについても同様である。
図2および図7に示すように、第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bは、ケース60のY軸正方向側に位置する開口縁面66に取り付けられる。第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bは、それぞれX軸方向に隣接して配置される。第1個別金属端子30aは、収容凹部62の第1収容空間62aに収容されるコンデンサチップ20aに電気的に接続される。第2個別金属端子30bは、収容凹部62の第2収容空間62bに収容されるコンデンサチップ20bに電気的に接続される。
第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bは、それぞれ内側電極部32と、開口縁電極部34と、側面電極部36とを有する。第1個別金属端子30aの内側電極部32は、ケース60のY軸正方向側において、第1収容空間62aの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20aの第1端子電極21に接触して電気的に接続される。第1個別金属端子30aの内側電極部32のX軸方向に沿う幅は、コンデンサチップ20aの第1端子電極21のX軸方向に沿う幅と略等しくなっている。
第2個別金属端子30bの内側電極部32は、ケース60のY軸正方向側において、第2収容空間62bの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20bの第1端子電極21に接触して電気的に接続される。第2個別金属端子30bの内側電極部32のX軸方向に沿う幅は、コンデンサチップ20bの第1端子電極21のX軸方向に沿う幅と略等しくなっている。
各内側電極部32は、湾曲部320を有する。各湾曲部320は、収容凹部62に収容されるコンデンサチップ20aまたはコンデンサチップ20bに向けてスプリング力を付与する。これにより、コンデンサチップ20aおよび20bを収容凹部62の内部に強固に固定することが可能となっている。
開口縁電極部34は、内側電極部32に連続して形成されており、ケース60の開口縁面66に沿って配置される。開口縁電極部34は、開口縁面66に接触していることが好ましいが、開口縁電極部34と開口縁面66との間には多少の隙間があってもよい。
端子側固定部36は、開口縁電極部34に連続して形成されており、ケース60の外壁61(外側面61a)に沿って配置(固定)される。端子側固定部36と内側電極部32とで外壁61の上端部を挟み込むことにより、第1個別金属端子30aまたは第2個別金属端子30bをケース60に固定することが可能となっている。
共通金属端子40は、ケース60のY軸負方向側に位置する開口縁面66に取り付けられる。共通金属端子40は、収容凹部62の第1収容空間62aに収容されるコンデンサチップ20aと、収容凹部62の第2収容空間62bに収容されるコンデンサチップ20bとに電気的に接続される。共通金属端子40は、一対の内側電極部42と、開口縁電極部44と、側面電極部46と、連結部48とを有する。
一対の内側電極部42の各々は、X軸方向に隣接して形成されている。一方の内側電極部42は、ケース60のY軸負方向側において、第1収容空間62aの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20aの第2端子電極22に接触して電気的に接続される。一方の内側電極部42のX軸方向に沿う幅は、コンデンサチップ20aの第2端子電極22のX軸方向に沿う幅と略等しくなっている。
他方の内側電極部42は、ケース60のY軸負方向側において、第2収容空間62bの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20bの第2端子電極22に接触して電気的に接続される。他方の内側電極部42のX軸方向に沿う幅は、コンデンサチップ20bの第2端子電極22のX軸方向に沿う幅と略等しくなっている。
一対の内側電極部42は、第1凸部64aのX軸正方向側の外側面とX軸負方向側の外側面とを挟み込むように配置される。各内側電極部42には、第1個別金属端子30aおよび第2個別金属端子30bとは異なり、湾曲部320に相当する構成が具備されていないが、当該構成を具備させてもよい。
開口縁電極部44は、内側電極部42に連続して形成されており、ケース60の開口縁面66に沿って配置される。端子側固定部46は、開口縁電極部44に連続して形成されており、ケース60の外壁61(外側面61a)に沿って配置(固定)される。端子側固定部46と内側電極部42とで外壁61の上端部を挟み込むことにより、共通金属端子40をケース60に固定することが可能となっている。なお、端子側固定部46を開口縁面66に形成された段差部660の垂直面(YZ平面に平行な面)に沿って配置してもよい。
連結部48は、各内側電極部42の上端部をX軸方向に接続しており、ケース60の収容凹部62の内壁面61b(第3面61b3)に沿って配置される。連結部48は、第1凸部64aの上方に配置され、連結部48の下端部は第1凸部64aの上端面と接している。したがって、第1凸部64aの上端面とX軸正方向側の外側面とX軸負方向側の外側面とは、連結部48と一対の内側電極部42とで囲まれることになる。
コンデンサチップ20aの第1端子電極21に第1個別金属端子30aを接続し、コンデンサチップ20bの第1端子電極21に第2個別金属端子30bを接続し、コンデンサチップ20aの第2端子電極22とコンデンサチップ20bの第2端子電極22とに共通金属端子40を接続することにより、ケース60の内部において、コンデンサチップ20aとコンデンサチップ20bとを直列に接続することができる。
本実施形態に係る電子部品10では、図4Aに示すように、第1凸部64aと第2凸部と64bとの間に連通空間69が形成されているため、第1凸部64aと第2凸部64bとの間(すなわち、連通空間69)に注入器具を設置し、樹脂70を注入することにより、連通空間69を通じて収容凹部62の内部に樹脂70を流し込むことが可能となる。これにより、樹脂70の流通が凸部64によって阻害されることなく、十分な量の樹脂70を収容凹部62の内部に短時間で充填することができるとともに、収容凹部62の開口部から樹脂70が溢れることを防止することができる。
また、注入器具によって連通空間69に注入された樹脂70は、第1収容空間62aと第2収容空間62bの各々に向かって、連通空間69からX軸負方向側および正方向側に分岐して流れ出す。そのため、一回の樹脂70の充填により、第1収容空間62aと第2収容空間62bの両方に樹脂70を充填することが可能であり、第1収容空間62aと第2収容空間62bの各々に対して別々に樹脂70を充填する必要がない分、電子部品10の製造時において生産性を高めることができる。また、連通空間69から第1収容空間62aおよび第2収容空間62bの各々に略一定量の樹脂70が流れ出すため、第1収容空間62aに充填される樹脂70の量と、第2収容空間62bに充填される樹脂70の量を均一にすることができる。
また、本実施形態では、第1凸部64aと第2凸部64bとは、Y軸方向に沿って分離しており、収容凹部62の底面(底壁63の上面)から立ち上げられている。そのため、第1凸部64aと第2凸部64bとの間に、収容凹部62の開口部から底面までZ軸方向に沿って延びる連通空間69が形成され、連通空間69を介して、注入器具を収容凹部62の底面付近まで差し込むことが可能となる。連通空間69において、収容凹部62の底面付近から樹脂70を流し込むと、注入時の圧力により、収容凹部62の底面から開口部に向けて徐々に押し上げられるように樹脂70が収容凹部62の内部に充填されていく。そのため、樹脂70を収容凹部62の開口部付近から注入する場合とは異なり、収容凹部62から樹脂70が溢れ出すことを有効に防止することができる。また、収容凹部62の内部に樹脂70を充填するのに要する時間を効果的に短縮することができるとともに、第1収容空間62aと第2収容空間62bの各々に充填される樹脂70の量の均一性を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、注入器具によって連通空間69へと流し込まれた樹脂70が、収容凹部62の底面の外縁に向かって、X軸方向に沿って第1底面溝部671の内部を流れていくとともに、第1底面溝部671から分岐して、Y軸方向に沿って第2底面溝部672の内部を流れていくため、収容凹部62の底面のY軸方向の外縁およびX軸方向の外縁に向けて樹脂70を効率的に行き渡らせることができる。
第2実施形態
図8~図10に示す本発明の第2実施形態に係る電子部品110は、以下に示す点を除いて、第1実施形態に係る電子部品10と同様な構成を有し、同様な作用効果を奏する。図面において、第1実施形態の電子部品10における各部材と共通する部材には、共通の符号を付し、その説明は一部省略する。
図8に示すように、電子部品110は、ケース60aとケース60bとを有し、これらのケース60aおよび60bを連結させた構造を有する。ケース60aおよび60bは、それぞれ第1実施形態におけるケース60と同様の構成を有する。図9Aに示すように、ケース60aの収容凹部62の第1収容空間62aには、コンデンサチップ20aが収容され、第2収容空間62bには、コンデンサチップ20bが収容されている。ケース60bの収容凹部62の第1収容空間62aには、コンデンサチップ20cが収容され、第2収容空間62bには、コンデンサチップ20dが収容されている。
図9Bに示すように、ケース60aの外側面61aの第1面61a1に形成された一対の連結凸部681は、ケース60bの外側面61aの第3面61a3に形成された連結凹部682に係合している。これらが係合する仕組みについては、上記第1実施形態で説明したため省略する。
なお、連結させるケース60の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。例えば、ケース60aの外側面61aの第2面61a2に形成された一対の連結凸部681に、他のケース60の外側面61aの第4面61a4に形成された連結凹部682(図5B参照)を係合させてもよい。さらに、ケース60aの外側面61aの第4面61a4に形成された連結凹部682(図示略)に、他のケース60の外側面61aの第2面61a2に形成された一対の連結凸部681(図5A参照)を係合させてもよい。同様にして、ケース60bにも他のケース60を連結してもよい。
図9Aに示すように、連結部68を介してケース60aおよび60bを連結させる場合、ケース60aに収容されたコンデンサチップ20aおよび20bと、ケース60bに収容されたコンデンサチップ20cおよび20dとを電気的に接続するための導電性端子として、電子部品110には第1連結金属端子50aと第2連結金属端子50bとが具備されている。
図10に示すように、第1連結金属端子50aおよび第2連結金属端子50bは、一対の内側電極部52と、一対の内側電極部52の各々を接続する接続部54とを有する。一対の内側電極部52の各々は、接続部54のY軸方向の一端および他端に一体として接続されている。一対の内側電極部52のうち、一方の内側電極部52には湾曲部520が具備されているが、他方の内側電極部52にも湾曲部520を具備さてもよい。
図9Aおよび図10に示すように、第1連結金属端子50aの一方の内側電極部52は、ケース60aのY軸正方向側において、第1収容空間62aの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20aの第1端子電極21に接触して電気的に接続される。第1連結金属端子50aの他方の内側電極部52は、ケース60bのY軸負方向側において、第1収容空間62aの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20cの第2端子電極22に接触して電気的に接続される。
第2連結金属端子50bの一方の内側電極部52は、ケース60aのY軸正方向側において、第2収容空間62bの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20bの第1端子電極21に接触して電気的に接続される。第2連結金属端子50bの他方の内側電極部52は、ケース60bのY軸負方向側において、第2収容空間62bの内壁面に沿って差し込まれ、コンデンサチップ20dの第2端子電極22に接触して電気的に接続される。
連結部54は、ケース60aの開口縁面66およびケース60bの開口縁面66に沿って、これらに跨って配置される。ケース60aに収容されたコンデンサチップ20aとケース60bに収容されたコンデンサチップ20cとは第1連結金属端子50aを介して電気的に接続され、ケース60aに収容されたコンデンサチップ20bとケース60bに収容されたコンデンサチップ20dとは第2連結金属端子50bを介して電気的に接続される。
また、ケース60aに収容されたコンデンサチップ20aの第2端子電極22と、ケース60aに収容されたコンデンサチップ20bの第2端子電極22とは、共通金属端子40を介して電気的に接続される。さらに、ケース60bに収容されたコンデンサチップ20cの第1端子電極21は第1個別金属端子30aに電気的に接続され、ケース60bに収容されたコンデンサチップ20dの第1端子電極21は第1個別金属端子30bに電気的に接続される。結果として、本実施形態では、ケース60aおよび60bの内部において、4つのコンデンサチップ20a~20dを直列に接続することができる。
本実施形態においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、ケース60aおよび60bの各々の連結部68を介して、ケース60aおよび60bを連結させることにより、複数のケース60aおよび60bの結合体を構成することが可能となり、複数のケース60aおよび60bに収容されたコンデンサチップ20a~20dからなる電子部品モジュールを構成することができる。
第3実施形態
図11および図12に示す本発明の第3実施形態に係る電子部品は、以下に示す点を除いて、第1実施形態に係る電子部品10と同様な構成を有し、同様な作用効果を奏する。図面において、第1実施形態の電子部品10における各部材と共通する部材には、共通の符号を付し、その説明は一部省略する。
図11に示すように、本実施形態における電子部品はケース260を有し、ケース260は凸部264を有するという点において、第1実施形態におけるケース60(図4A参照)と異なる。凸部264は、第1凸部264aと第2凸部264bとを有する。
第1凸部264aと収容凹部62の内壁面61b(第3面61b3)との接続部には、内壁面61bの第3面61b3に沿って延在する連通溝65aが形成されている。第1凸部264aと内壁面61bの第3面61b3とは、連通溝65aを挟んで、Y軸方向に対向している。
第2凸部264bと収容凹部62の内壁面61b(第1面61b1)との接続部には、内壁面61bの第1面61b1に沿って延在する連通溝65bが形成されている。第2凸部264bと内壁面61bの第1面61b1とは、連通溝65bを挟んで、Y軸方向に対向している。
連通溝65aおよび65bは、それぞれ収容凹部62の底面に向かってZ軸方向に沿って凹んでおり、第1収容空間62aと第2収容空間62bとをX軸方向に沿って連通している。詳細な図示は省略するが、ケース260のY軸正方向側および負方向側に位置する開口縁面66には、それぞれ図7に示す共通金属端子40が取り付けられ、連通溝65aおよび65bの内部には、それぞれ共通金属端子40の連結部48を配置(収容)することが可能となっている。
連通溝65aおよび65bのY軸方向に沿う幅は、共通金属端子40の板厚と同等以上である。これにより、連通溝65aおよび65bの内部に共通金属端子40の連結部48をスムーズに挿入することができる。
連通溝65aおよび65bのZ軸方向に沿う深さは、図7に示す共通金属端子40の連結部48のZ軸方向に沿う幅と略等しくなっているが、これよりも大きくてもよい。連通溝65aおよび65bのZ軸方向の深さを、連結部48のZ軸方向に沿う幅と同等以上とすることにより、ケース260のY軸正方向側および負方向側に位置する開口縁面66に共通金属端子40を取り付けたときに、連結部48が収容凹部62の開口部から不要に飛び出すことを防止することができる。なお、収容凹部62の底面から連通溝65aおよび65bの底部までのZ軸方向に沿う高さは、図6に示す第1凸部64aおよび64bのZ軸方向に沿う高さH1と略同一となっている。
収容凹部62の底面には、底面溝部267が形成されている。底面溝部267は、X軸方向に沿って延在する第1底面溝部671のみからなり、Y軸方向に沿って延在する第2底面溝部672(図4A参照)を有してはいない。図12に示すように、本実施形態では、第1凸部264aと第2凸部264bとの間の間隔(連通空間69のY軸方向に沿う長さ)Wは、底面溝部267のY軸方向に沿う長さL5と等しくなっている。なお、L5<Wとしてもよい。また、底面溝部267に第2底面溝部672を具備させてもよい。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、連通溝65aおよび65bにそれぞれ共通金属端子40の連結部48(図7参照)を挿入し、一方の共通金属端子40を介して、第1収容空間62aに収容されたコンデンサチップ20aの第1端子電極21と、第2収容空間62bに収容されたコンデンサチップ20bの第1端子電極21とを接続し、他方の共通金属端子40を介して、第1収容空間62aに収容されたコンデンサチップ20aの第2端子電極22と、第2収容空間62bに収容されたコンデンサチップ20bの第2端子電極22とを接続することにより、ケース260の内部において、コンデンサチップ20aおよび20bを並列に接続することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
上記第1実施形態において、図4Aに示すように、収容凹部62の底面(底壁63)には底面溝部67が形成されていたが、図13に示すように、収容凹部62の底面から底面溝部67を省略してもよい。この場合、第2底面溝部672のみを省略してもよく、あるいは第1底面溝部671のみを省略してもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、図2に示すように、チップ部品として、コンデンサチップ20aおよび20bを例示したが、チップ部品の種別はこれに限定されるものではなく、他のチップ部品を用いてもよい。他のチップ部品としては、例えば、インダクタや抵抗等が挙げられる。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態において、図1には、ケース60の収容凹部62の内部に2つのコンデンサチップ20aおよび20bが収容された状態が図示されているが、電子部品10は、必ずしも収容凹部62の内部に2つのコンデンサチップ20aおよび20bが収容された状態で使用されるものではなく、収容凹部62の内部にいずれか1つのコンデンサチップ20aまたは20bが収容された状態で使用されてもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、図2に示すように、ケース60には、導電性端子として、第1個別金属端子30aと、第2個別金属端子30bと、共通金属端子40とが取り付けられていたが、ケース60に取り付ける導電性端子の種別はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、ケース60には、導電性端子として、4つの個別金属端子30aが取り付けられていてもよい。この場合、ケース60の内部において、2つのコンデンサチップ20aおよび20bは電気的に接続されることはないが、例えば電子部品10を外部回路に実装した状態において、外部回路において2つのコンデンサチップ20aおよび20bを電気的に接続してもよい。
あるいは、ケース60には、導電性端子として、2つの共通金属端子40が取り付けられていてもよい。この場合、ケース60の内部において、2つのコンデンサチップ20aおよび20bを並列に接続することができる。
上記第1実施形態において、図4Aに示す段差部660および連結部68は必須ではなく、ケース60からこれらを省略してもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、図4Aに示すように、第1凸部64aおよび第2凸部64bの両方が、収容凹部62の内壁面61bに接続されていたが、第1凸部64aおよび第2凸部64bの一方と内壁面61bとの間にY軸方向に沿って隙間(空間)が形成されていてもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、第1凸部64aと第2凸部64bとはY軸方向に沿って物理的に分離していたが、これらは接続されていてもよい。例えば、第1凸部64aと第2凸部64bとをY軸方向に接続する接続部を、収容凹部62の底面に沿ってY軸方向に延在するように形成してもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、図4Bに示すように、第1底面溝部671はX軸方向に沿って延在していたが、第1底面溝部671の形状はこれに限定されるものではない。例えば、複数の第1底面溝部671が、収容凹部62の底面の中心部から、収容凹部62の底面の外縁に向かって放射状に延在していてもよい。上記第2実施形態および第3実施形態についても同様である。
上記第1実施形態では、図4Bに示すように、第2底面溝部672はY軸方向に沿って直線状に延在していたが、第2底面溝部672の形状はこれに限定されるものではない。例えば、第2底面溝部672は曲線状(例えば、弧状あるいは環状)に延在していてもよい。上記第2実施形態についても同様である。
上記第3実施形態では、図11に示すように、第1凸部264aと収容凹部62の内壁面61bとの接続部に連通溝65が形成されるとともに、第2凸部264bと収容凹部62の内壁面61bとの接続部に連通溝65が形成されていたが、いずれか一方の連通溝65を省略してもよい。
上記第1実施形態において、図4Aに示すように、第1底面溝部671はX軸方向に沿って収容凹部62の底面のX軸方向の端部まで延在していたが、当該端部よりもX軸方向の内側の位置まで延在していてもよい。また、第2底面溝部672はY軸方向に沿って収容凹部62の底面のY軸方向の端部まで延在していたが、当該端部よりもY軸方向の内側の位置まで延在していてもよい。上記第2実施形態および上記第3実施形態についても同様である。
上記第2実施形態では、図8に示すように、2つのケース60aおよび60bが連結されていたが、連結するケース60の数は2つに限定されるものでなく、3つ以上であってもよい。また、これらのケース60は、Y軸方向に沿って連結されていてもよく、あるいはX軸方向に沿って連結されていてもよい。
10,110…電子部品
20a,20b,20c,20d…コンデンサチップ
21…第1端子電極
22…第2端子電極
23…第1端面
24…第2端面
25…側面
26…内部電極層
27…誘電体層
30a,30b…個別金属端子
30…共通金属端子
32…内側電極部
34…開口縁電極部
36…側面電極部
40…共通金属端子
42…内側電極部
44…開口縁電極部
46…側面電極部
48…連結部
50a,50b…連結金属端子
52…内側電極部
520…湾曲部
54…接続部
56…側面電極部
60,60a,60b,260…絶縁ケース
61…外壁
61a…外側面
61b…内壁面
62…収容凹部
62a…第1収容空間
62b…第2収容空間
63…底壁
63a~63f…第1段差面~第6段差面
64,264…凸部
64a,264a…第1凸部
64b,264b…第2凸部
65a,65b…連通溝
66…開口縁面
660…段差部
67,267…底面溝部
671…第1底面溝部
672a,672b…第2底面溝部
68…連結部
681…連結凸部
681a,681b…外側面
682…連結凹部
682a,682b…内壁面
69…連通空間
70…樹脂

Claims (8)

  1. チップ部品と、
    前記チップ部品が収容される収容凹部と、前記収容凹部を第1軸方向に沿って第1収容空間と第2収容空間とに区分けする凸部とを具備するケースと、を有し、
    前記凸部は、第1凸部と、前記第1軸方向に直交する第2軸方向に沿って、前記第1凸部から離間して配置された第2凸部とを有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを連通する連通空間を間に挟んで配置されている電子部品。
  2. 前記収容凹部の内部には樹脂が充填されており、前記連通空間は樹脂で満たされている請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記連通空間の前記第2軸方向に沿う長さは、前記凸部の前記第1軸方向に沿う厚みと同等以上である請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記第2軸方向に沿って分離しており、前記収容凹部の底面から立ち上げられている請求項1~3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記第1凸部および前記第2凸部の少なくとも一方は、前記収容凹部の内壁面に接続されており、
    前記第1凸部および前記第2凸部の少なくとも一方と前記収容凹部の内壁面との接続部には、前記収容凹部の底面に向かって凹み、前記第1収容空間と前記第2収容空間とを連通する連通溝が形成されている請求項1~4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記収容凹部の底面には、前記第1凸部と前記第2凸部との間を通過し、前記収容凹部の底面の外縁に向かって延在する底面溝部が形成されている請求項1~5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記底面溝部は、前記第1凸部と前記第2凸部との間を前記第1軸方向に沿って延在する第1底面溝部と、前記第1底面溝部に接続され、前記第2軸方向に沿って延在する第2底面溝部とを有する請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記ケースの側面には、前記ケースの側面から外側に向かって突出する一対の連結凸部と、前記ケースの側面から内側に向かって凹む連結凹部とが形成されている請求項1~7のいずれかに記載の電子部品。
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