JP2023008625A - 作業者支援システムおよび作業者支援方法 - Google Patents

作業者支援システムおよび作業者支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる作業者支援システムを提供する。【解決手段】作業者支援システムは、作業者の作業の管理の支援を行うためのシステムであって、管理の対象となる作業者を示す識別情報41と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報42と、作業の重要度を示す重要度情報(ガイド情報45)とを取得する取得部50と、識別情報41が示す作業者に対応する習熟度情報42と、重要度情報とに基づいて、表示部34に表示する作業指示の画面を決定する演算処理部33と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援システムおよび作業者支援方法に関する。
特許文献1には、作業者への作業指示を表示部に表示して作業者に作業を行わせる技術が開示されている。
特許第6464358号公報
しかしながら、作業者の作業の習熟度は、作業者によって様々であり、習熟度の高い作業者もいれば習熟度の低い作業者もいる。例えば、表示部には習熟度の低い作業者でも理解できるような作業指示の画面が表示され得るが、習熟度の高い作業者にとっては情報過多となり、余計な時間を取らせて作業効率が低下するおそれがある。また、読み飛ばしによる作業ミスが起こり得る。
そこで、本開示は、作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる作業者支援システムなどを提供する。
本開示の一態様に係る作業者支援システムは、作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援システムであって、管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、前記作業の重要度を示す重要度情報とを取得する取得部と、前記識別情報が示す作業者に対応する前記習熟度情報と、前記重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する演算処理部と、を備える。
なお、これらの包括的または具体的な側面は、システム、装置、方法、記録媒体、または、コンピュータプログラムで実現されてもよく、システム、装置、方法、記録媒体、および、コンピュータプログラムの任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示に係る作業者支援システムなどによれば、作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる。
実施の形態に係る部品実装システムの一例を示す構成図である。 実施の形態に係る部品実装装置の一例を示す部分断面図である。 実施の形態に係る部品実装システムにおいて対象となる作業例を説明するための図である。 実施の形態に係る部品実装システムを構成する部品実装装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係る部品実装システムにおけるガイド情報および作業結果情報の一例を示す図である。 実施の形態に係る部品実装システムにおける習熟度情報の一例を示す図である。 実施の形態に係る部品実装システムの動作の一例を示すフローチャートである。 習熟度が高いほど表示部へ表示される作業指示の情報量が少なくなることを説明するための図である。 作業指示の画面の第一例を示す図である。 作業指示の画面の第二例を示す図である。 作業指示の画面の第三例を示す図である。 作業指示の画面の第三例を示す図である。
本開示の作業者支援システムは、作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援システムであって、管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、前記作業の重要度を示す重要度情報とを取得する取得部と、前記識別情報が示す作業者に対応する前記習熟度情報と、前記重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する演算処理部と、を備える。
これによれば、習熟度情報と重要度情報とに基づいて表示部に表示される作業指示の画面が決定されるため、習熟度の異なる作業者のそれぞれに習熟度に応じた画面を表示することができ、また、重要度の高い作業の作業指示を読み飛ばさないようにすることができる。このため、作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる。
また、前記重要度情報は、前記作業の作業手順における複数の作業内容のそれぞれごとに設定されてもよい。
これによれば、作業を構成する複数の作業内容のそれぞれごとに重要度を設定することができ、複数の作業内容のそれぞれについて、作業指示の画面を決定することができる。
また、前記重要度情報は、前記作業の不具合の発生状況に基づいて設定されてもよい。
これによれば、不具合が発生しやすい作業の重要度を高くし、不具合が発生しにくい作業の重要度を低くすることができる。
また、前記重要度情報は、作業者ごとの前記作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者ごとに設定されてもよい。
これによれば、作業者によって不具合を発生させやすい作業や不具合を発生させにくい作業が異なり得るため、作業者ごとの不具合が発生状況に応じて、作業者ごとに重要度を設定できる。
また、作業者支援システムは、さらに、前記重要度情報の入力を受け付ける入力部を備えていてもよい。
これによれば、重要度を手動で設定することができる。
また、前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が高いほど、前記表示部へ表示される作業指示の情報量が少なくなるように前記画面を決定してもよい。例えば、前記表示部には、重要度の最も高い前記作業についての作業指示が少なくとも表示されてもよい。
これによれば、習熟度が高いほど表示部へ表示される作業指示の情報量が少なくなるため、習熟度の高い作業者の作業効率が低下することを抑制することができる。また、重要度の高い作業についての作業指示(例えば重要度の最も高い作業についての作業指示)を表示することができるため、作業ミスの発生を抑制できる。
また、前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、重要度の高い前記作業についての作業指示が重要度の低い前記作業についての作業指示よりも強調して前記表示部に表示されるように前記画面を決定してもよい。
これによれば、習熟度が高い場合には重要度の高い作業についての作業指示が強調して表示されるため、読み飛ばしによる作業ミスの発生を抑制できる。また、強調して表示されている作業指示を集中的に確認すればよいため、作業指示の確認に時間がかかりにくくなり、習熟度の高い作業者の作業効率の低下を抑制できる。
また、前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、前記作業の作業手順における複数の作業内容の一部についての作業指示をスキップするためのボタンが前記表示部に表示されるように前記画面を決定してもよい。
これによれば、習熟度が高い場合には一部の作業指示をスキップするボタンが表示されるため、習熟度の高い作業者は、確認の不要な作業指示をスキップすることができ、習熟度の高い作業者の作業効率が低下することを抑制することができる。また、重要度の高い作業についての作業指示はスキップされないようにすることで、作業ミスの発生を抑制できる。
また、前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、作業者の勤務スケジュールに基づいて設定または変更してもよい。
これによれば、休み明け、昼勤から夜勤への交替時や夜勤から昼勤への交替時、昼休み明けなどには、作業者は作業内容を忘れたり、気が抜けたりしている場合があるため、このようなタイミングには、スキップされる作業指示を少なくすることができる。
また、前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、前記作業の不具合の発生状況に基づいて設定または変更してもよい。
これによれば、不具合が発生しやすい作業についての作業指示がスキップされないようにし、不具合が発生しにくい作業についての作業指示をスキップ可能とすることができる。
また、前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、作業者ごとの前記作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者ごとに設定または変更してもよい。
これによれば、作業者によって不具合を発生させやすい作業や不具合を発生させにくい作業が異なり得るため、作業者ごとの不具合が発生状況に応じて、作業者ごとにスキップされる作業指示を設定または変更できる。
また、作業者支援システムは、さらに、前記ボタンによりスキップされる作業指示の入力を受け付ける入力部を備えていてもよい。
これによれば、スキップするボタンによりスキップされる作業指示を手動で設定または変更することができる。
また、作業者支援システムは、さらに、作業者による前記表示部の操作履歴を出力する出力部を備えていてもよい。例えば、前記操作履歴には、前記ボタンの操作の有無または前記表示部の操作時間もしくは操作時刻が含まれていてもよい。
これによれば、スキップするボタンの操作の有無または表示部の操作時間もしくは操作時刻などの操作履歴に基づいて、スキップされる作業指示を決定したり、習熟度を判定したりすることができる。
本開示の作業者支援方法は、作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援方法であって、管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、前記作業の重要度を示す重要度情報とを取得し、前記識別情報が示す作業者に対応する前記習熟度情報と、前記重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する処理を含む。
これによれば、作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる作業者支援方法を提供できる。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。
(実施の形態)
以下、図1から図11Bを用いて実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係る部品実装システム1の一例を示す構成図である。部品実装システム1は、作業者支援システムの一例である。作業者支援システムは、少なくとも取得部および演算処理部を備えるが、これらの構成要素は、作業者支援システム内において分散して複数の装置に配置されていてもよいし、1つの装置に配置されていてもよい。以下では、部品実装システム1における部品実装装置M4、M5が取得部および演算処理部を備える例について説明する。なお、作業者支援システムは、複数の装置からなるシステムでなくてもよく、単体の装置であってもよい。例えば、作業者支援システムは、部品実装システム1における管理装置3または部品実装装置M4、M5などであってもよい。
部品実装システム1は基板に電子部品を実装して実装基板を生産する機能を有するシステムである。本実施の形態では、複数の部品実装ライン4が通信ネットワーク2を介して管理装置3に接続された構成となっており、各部品実装ライン4に配員された作業者5は、装置稼働のための各種の作業を実行する。このとき、それぞれの作業者5が有する携帯端末6が必要に応じて使用される。各部品実装ライン4における作業は管理装置3によって管理される。すなわち部品実装ライン4の属する各設備の稼働に必要なデータは管理装置3によって各設備に送信され、各設備による作業結果は管理装置3へ送信される。
部品実装ライン4は、基板供給装置M1、基板受渡装置M2、半田印刷装置M3、部品実装装置M4、M5、リフロー装置M6および基板回収装置M7を直列に連結した構成となっている。基板供給装置M1によって供給された基板13(図2参照)は基板受渡装置M2を介して半田印刷装置M3に搬入され、ここで基板13に部品接合用の半田をスクリーン印刷する半田印刷作業が行われる。
半田印刷後の基板13は部品実装装置M4、M5に順次受け渡され、ここで半田印刷後の基板13に対して電子部品を実装する部品実装作業が実行される。そして部品実装後の基板13はリフロー装置M6に搬入され、ここで所定の加熱プロファイルにしたがって加熱されることにより部品接合用の半田が溶融固化する。これにより電子部品が基板13に半田接合されて基板13に電子部品を実装した実装基板が完成し、基板回収装置M7に回収される。
図2は、実施の形態に係る部品実装装置M4、M5の一例を示す部分断面図であり、部品実装装置M4、M5の要部断面を示している。図2において、基台11上には基板搬送方向(X方向:図2において紙面垂直方向)に基板搬送機構12が配設されている。基板搬送機構12は半田印刷装置M3から搬入された基板13を搬送して、部品実装機構17による実装作業位置に位置決めして保持する。部品実装機構17は下端部に吸着ノズル20が装着された実装ヘッド19をヘッド移動機構18によってX方向、Y方向に水平移動する構成となっている。
基板搬送機構12のY方向(水平方向においてX方向と直交する方向)の側方には、部品供給部14が配置されている。部品供給部14にはフィーダベース21aに予め複数のテープフィーダ15が装着された状態の台車21がセットされる。基台11に設けられた固定ベース11aに対して、フィーダベース21aをクランプすることにより、部品供給部14において台車21の位置が固定される。台車21には、電子部品を保持したキャリアテープ23をそれぞれ巻回状態で収納する供給リール22が保持されている。供給リール22から引き出されたキャリアテープ23は、テープフィーダ15によって吸着ノズル20による部品取り出し位置までピッチ送りされる。
部品供給部14と基板13との間には部品認識カメラ16が配設されており、テープフィーダ15から吸着ノズル20によって電子部品を取り出した実装ヘッド19が部品認識カメラ16の上方を移動することにより、吸着ノズル20に吸着保持された状態の電子部品が部品認識カメラ16によって撮像される。
部品実装システム1においては、上述の部品実装装置M4、M5を対象として、作業者5によって各種の作業が実行される。図3は、実施の形態に係る部品実装システム1において対象となる作業例を説明するための図であり、作業者5によって実行される作業のうち、部品供給部14において部品切れが発生して供給リール22の交換を必要とする場合に実行されるテープつなぎ作業の例を示している。図3(a)はテープつなぎ作業のフローを、図3(b)は具体的に実行される作業を、それぞれ示している。
図3(a)に示すように、作業がスタートすると(ST1)、まず作業者5は、旧部品ID読み取りを行う(ST2)。図3(b)(イ)に示すように、その時点においてテープフィーダ15に繋ぎ込まれた既装着のキャリアテープ23Aを巻回収納し台車21にセットされた状態の供給リール22A、すなわち旧部品リールに貼付されたバーコード24(旧部品ID)を、携帯端末6のバーコード読み取り機能を用いて読み取る。次いで作業者5は、新部品ID読み取りを行う(ST3)。図3(b)(ロ)に示すように、部品補給のために搬入された新たな供給リール22B、すなわち新部品リールに貼付されたバーコード24(新部品ID)を、同様に携帯端末6のバーコード読み取り機能を用いて読み取る。
そして(ST2)、(ST3)にて読み込まれた新部品IDと旧部品IDとを照合する。ここで照合結果が一致すれば、新たな供給リール22Bはテープフィーダ15に規定の部品を供給する正しい供給リール22と判断され、スプライシング作業が実行される(ST4)。すなわち図3(b)(ハ)に示すように、キャリアテープ23Aの末尾部とキャリアテープ23Bの先頭部を突き合わせ、スプライシングテープ25によって両者を貼り合わせる。
このとき、キャリアテープ23A、23Bのテープ長さ方向のアライメントを調整するとともに、突き合わせ部における部品ポケットの間隔を合わせた状態でキャリアテープ23A、23Bがつなぎ合わされ、これによりテープつなぎ作業がエンドとなる(ST5)。このようなテープつなぎ作業を行うことにより、装置稼働を停止することなく部品補給を行うことが可能となっている。
部品実装装置M4、M5において作業者5が上述のテープつなぎ作業などを正確に実行できるような条件を整えるためには、作業者5の作業の管理の支援を適切に行うシステムを整備する必要がある。本実施の形態においては、このような作業者の作業の管理に必要とされる支援を、以下に説明する構成の作業者支援システムによって実現するようにしている。
図4は、実施の形態に係る部品実装システム1を構成する部品実装装置M4、M5の制御系の構成の一例を示すブロック図であり、部品実装装置M4、M5の構成のうち、上述の作業者支援システムに関連する構成要素を抜き出したものである。図4において、部品実装装置M4、M5を制御する制御部30は、作業制御部31、記憶部32、演算処理部33、表示部34、入力部35、更新部36、警告報知部37、読取部38、通信部39および取得部50を備えている。
作業制御部31は、部品実装装置M4、M5によって部品実装作業を実行するための機構要素、すなわち基板搬送機構12、部品供給部14、部品実装機構17を制御する。記憶部32は、作業制御部31による制御処理に使用される実装データ(図示省略)のほか、作業支援のために用いられる各種のデータが記憶される。これらのデータには、作業者情報40、ガイド情報45、作業結果情報47、警告情報48が含まれる。
演算処理部33は、記憶部32に記憶されたデータに基づき、個別の作業者5について作業支援のために必要とされる画面の決定などの演算処理を行う。表示部34、入力部35は、いずれも表示・入力パネル26と接続されており、各種画面の表示や表示・入力パネル26を介して作業者5によって行われるデータ入力や指示入力を行う。ここで表示・入力パネル26として、作業者5が有する携帯端末6、部品実装装置M4、M5、さらには管理装置3のそれぞれに備えられたタッチパネル形式の表示・入力パネルのいずれかが用いられる。以下では、表示・入力パネル26に画面を表示することを、表示部34に画面を表示するとも記載する。詳細は後述するが、入力部35は、重要度情報の入力を受け付けてもよいし、作業指示をスキップするためのボタンによりスキップされる作業指示の入力を受け付けてもよい。
入力対象となるデータには、作業者5を識別するための識別情報41が含まれ、入力部35は作業者5を識別する識別情報41を入力する。また表示対象となる画面には、作業者5に対する作業指示の画面が含まれ、表示部34は作業者5に対する作業指示の画面を表示する。更新部36は、記憶部32に作業者5ごとに記憶される個別データを更新するための処理を行う。この更新対象には、後述する習熟度情報42が含まれている。すなわち、更新部36は、習熟度情報42を作業者5ごとに更新する。
警告報知部37はシグナルタワーなどの報知灯27と接続されており、警告情報48に予め規定された所定の事象が発生した場合に必要とされる警告を、報知灯27を介して報知する。読取部38は、携帯端末6が備えたバーコードリーダ28からの信号に基づき、供給リール22に貼付されたバーコード24などの識別コード(ID)を読み取る処理を行う。通信部39は通信インターフェースであり、通信ネットワーク2を介して管理装置3との間で信号やデータの送受信を行う。なお、通信部39は、携帯端末6との間で信号やデータの送受信を行ってもよい。例えば、通信部39は、作業者5による表示部34(表示・入力パネル26)の操作履歴を出力する出力部の一例である。
次に記憶部32に記憶されるデータについて説明する。
まず、作業者5への作業指示のためのガイド情報45および作業結果情報47の例を図5を用いて説明する。
図5は、実施の形態に係る部品実装システム1におけるガイド情報および作業結果情報の一例を示す図であり、図5(a)はガイド情報45の一例を示し、図5(b)は作業結果情報47の一例を示す。
図5(a)では、図3に例示されている「テープつなぎ」が対象となる作業項目であり、当該作業項目を適正に実行する作業手順としてのガイド情報45(1)からガイド情報45(3)に対応する複数の作業内容45aが記載されている。ここでは、作業「テープつなぎ」の作業手順における複数の作業内容45aとして、「旧部品の読み取り」、「新部品の読み取り」および「スプライシング」が列挙されている。
そして複数の作業内容45aのそれぞれを実行するに際しての適正時間45bが、ガイド情報45(1)からガイド情報45(3)のそれぞれに対応して記載されている。適正時間45bは、通常の作業者5が複数の作業内容45aのそれぞれを実行する際に許容される所要時間の範囲を示すものであり、各作業者5は適正時間45bを目標として作業を実行する。このような構成のガイド情報45を表示することにより、作業者5は作業実行に際して、実行すべき作業項目を正しい作業手順によって実行するための情報を確認することができる。実際に作業者5によって実行された作業手順が正しいか否かは、制御部30がガイド情報45に示す作業手順を参照することによって判断される。
また、ガイド情報45には、管理の対象となる作業(ここでは「テープつなぎ」)の重要度を示す重要度情報が含まれている。例えば、重要度情報は、作業の作業手順における複数の作業内容のそれぞれごとに設定されてもよい。具体的には、「テープつなぎ」の作業手順における「旧部品の読み取り」、「新部品の読み取り」および「スプライシング」のそれぞれごとに重要度情報が設定されてもよい。
また、例えば、重要度情報は、作業の不具合の発生状況に基づいて設定されてもよい。例えば、不具合の発生しやすい作業については重要度が高く設定され、不具合が発生しにくい作業については重要度が低く設定されてもよい。なお、作業者5によって不具合を発生させやすい作業や不具合を発生させにくい作業が異なり得るため、重要度情報は、作業者5ごとの作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者5ごとに設定されてもよい。
また、例えば、重要度情報は、入力部35を介して入力されてもよい。すなわち、重要度情報は、手動で設定されてもよい。
次に図5(b)を参照して、作業結果情報47の例を説明する。作業結果情報47は作業者5が部品実装装置M4、M5を対象として実行した作業の結果をデータ化したものである。作成された作業結果情報47は、通信部39を介して管理装置3に送信され、管理装置3によって作業結果が適切であるか否かが判定される。ここでは、作業項目47aとして、同様に図3に示す「テープつなぎ」の例が示されており、識別情報41が01~05の5人の作業者5によって実行された作業および判定結果が表形式で示されている。
すなわち、各作業者5のそれぞれが手順47bに示す手順1から手順3(図5(a)に示す複数の作業内容45aである「旧部品の読み取り」、「新部品の読み取り」および「スプライシング」に対応)を実行した際の作業結果が、○または×による良否判定の形で表示されている。なお、○はOKを意味し、×はNGを意味する。〇または×は、例えば所要時間および不具合の有無の少なくとも一方を考慮して判定される。不具合の具体例としては、識別コード(ID)の読み取りができていない部品未照合、トップテープ同士が離れるトップテープ切れ、スプライシング前後の一定のテープ長さ(例えば300mmなど)における吸着エラーまたは認識エラーなどの発生などがある。認識エラーとは、部品の表裏反転、チップ立ち、部品なしなどの作業者5の作業に付随するエラーである。また結果47cには、手順1から手順3における個別の作業結果を総合的に評価して判定した結果が、同様に○または×による総合良否判定の形で現されている。さらに、作業時間47dには、当該作業が実際に実行された年月日および時刻が、時間履歴データとして記録されている。また、「旧部品の読み取り」、「新部品の読み取り」および「スプライシング」に加えて、或いは、これらの代わりに、部品装着位置の検査結果が考慮されて良否判定が行われてもよい。
なお、作業結果情報47は、部品実装装置M4、M5に備えられる表示・入力パネル26やバーコードリーダ28から入力された情報に基づいて作成される。表示・入力パネル26やバーコードリーダ28を介さずに実行される作業に関しては、当該作業の実行中に表示・入力パネル26に作業完了ボタンと作業中止ボタンを表示させる。作業者5は作業が完了すると表示・入力パネル26の作業完了ボタンをタッチすることで表示・入力パネル26やバーコードリーダ28を介さずに実行される作業が完了したと制御部30に判断させる。また、作業者5は作業が完了できないと作業者5自身で判断した場合、作業中止ボタンをタッチすることで表示・入力パネル26やバーコードリーダ28を介さずに実行される作業の中断(作業ミス)が生じたと制御部30に判断させる。
次に、作業者情報40について説明する。作業者情報40は、識別情報41および習熟度情報42を含む。
識別情報41は、管理の対象となる作業者5を示す情報であり、部品実装装置M4、M5で作業している作業者5を識別する情報である。例えば、作業者5は、表示・入力パネル26などを介して自身を識別する情報を入力することで、部品実装システム1は、管理の対象となる作業者5を識別することができる。
習熟度情報42は、管理の対象となる作業に対する、作業者5(識別情報41)ごとの習熟度を示す情報である。習熟度情報42は、個々の作業者5の作業遂行上の技量レベルを示すものであり、具体的には作業ミスの発生回数または作業の所要時間などに基づいて判定される。例えば、作業ミスの発生回数が少ない、または、所要時間が短い作業者5は習熟度が高いと判定され、作業ミスの発生回数が中程度、または、所要時間が中程度の作業者5は習熟度が中程度と判定され、作業ミスの発生回数が多い、または、所要時間が長い作業者5は習熟度が低いと判定される。習熟度情報42は、図5(b)に示す作業結果情報47に基づいて決定され、また、更新される。
図6は、実施の形態に係る部品実装システム1における習熟度情報42の一例を示す図である。図6に示すような習熟度情報42が記憶部32に記憶される。図6に示す習熟度情報42では、識別情報41が01の作業者5の習熟度は1(例えば低い)となっており、識別情報41が02の作業者5の習熟度は2(例えば中程度)となっており、識別情報41が03の作業者5の習熟度は3(例えば高い)となっている。
取得部50は、識別情報41と、習熟度情報42と、重要度情報(ガイド情報45)とを取得する。例えば、取得部50は、これらの情報を記憶部32から取得する。なお、これらの情報は、部品実装装置M4、M5が備える記憶部32以外に記憶されてもよく、管理装置3の記憶部またはクラウドなどに記憶されてもよい。取得部50は、管理装置3の記憶部またはクラウドなどからこれらの情報を取得してもよい。
次に、部品実装システム1の動作の詳細について図7から図11Bを用いて説明する。
図7は、実施の形態に係る部品実装システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
取得部50は、管理の対象となる作業者5を示す識別情報41と、管理の対象となる作業に対する、作業者5ごとの習熟度を示す習熟度情報52と、作業の重要度を示す重要度情報とを取得する(S11)。
次に、演算処理部33は、識別情報41が示す作業者5に対応する習熟度情報42と、重要度情報とに基づいて、表示部34に表示する作業指示の画面を決定する(S12)。例えば、演算処理部33は、習熟度情報42と重要度情報とに基づいて、表示部34に表示する作業指示の表示態様を決定する。表示態様とは、表示される作業指示の情報量の多さ、または、表示される作業指示の内容などである。
そして、演算処理部33は、決定された画面を表示部34に出力する(S13)。
例えば、演算処理部33は、習熟度情報が示す習熟度が高いほど、表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなるように作業指示の画面を決定する。習熟度が高いほど表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなることについて、図8を用いて説明する。
図8は、習熟度が高いほど表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなることを説明するための図である。図8には、複数の作業内容として、「新旧テープをテープで貼り付け」、「新旧テープの末端切断」および「リールホルダーへのセット」が示されている。また、コツとして、「テープ貼り付け時にテープに圧をかける」が示されている。図8では、複数の作業内容のそれぞれごとに重要度情報が設定されており、「新旧テープをテープで貼り付け」は重要度が高く設定され、「新旧テープの末端切断」は重要度が中程度に設定され、「リールホルダーへのセット」は重要度が低く設定されている。また、習熟度1は、習熟度が低いことを意味し、習熟度2は、習熟度が中程度であることを意味し、習熟度3は、習熟度が高いことを意味する。
図8に示すように、習熟度が高いほど、表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなる。ただし、例えば、いずれの習熟度であっても、表示部34には、重要度の最も高い作業についての作業指示(ここでは、「新旧テープをテープで貼り付け」に対応する作業指示)が少なくとも表示される。例えば、習熟度1の作業者5に対しては、重要度が高い「新旧テープをテープで貼り付け」、重要度が中程度の「新旧テープの末端切断」および重要度が低い「リールホルダーへのセット」に対応する作業指示の画面が表示される。なお、習熟度1の作業者5に対しては、「テープ貼り付け時にテープに圧をかける」というコツも表示される。習熟度2の作業者5に対しては、重要度が高い「新旧テープをテープで貼り付け」および重要度が中程度の「新旧テープの末端切断」に対応する作業指示の画面が表示され、重要度が低い「リールホルダーへのセット」に対応する作業指示の画面が表示されない。習熟度3の作業者5に対しては、重要度が高い「新旧テープをテープで貼り付け」に対応する作業指示の画面が表示され、重要度が中程度の「新旧テープの末端切断」および重要度の低い「リールホルダーへのセット」に対応する作業指示の画面が表示されない。
ここで、作業指示の画面の具体例について図9を用いて説明する。
図9は、作業指示の画面の第一例を示す図である。図9は、演算処理部33が、習熟度情報が示す習熟度が高いほど、表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなるように作業指示の画面を決定するときの、作業指示の画面の一例である。
図9(a)に示すように、習熟度1の作業者5に対しては、画面101から画面104の4つの作業指示の画面が表示され、図9(b)に示すように、習熟度2の作業者5に対しては、画面105から画面107の3つの作業指示の画面が表示され、図9(c)に示すように、習熟度3の作業者5に対しては、画面108および109の2つの作業指示の画面が表示される。図9(a)から図9(c)に示すように、習熟度が高いほど、表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなっていることがわかる。例えば、習熟度1の作業者5に対する画面103、習熟度2の作業者5に対する107および習熟度3の作業者5に対する109には、重要度の最も高い作業についての作業指示(新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示)が含まれる。また、習熟度1の作業者5に対する画面103には、コツも表示されている。
このように、習熟度が高いほど表示部34へ表示される作業指示の情報量が少なくなるため、習熟度の高い作業者5の作業効率が低下することを抑制することができる。また、重要度の高い作業についての作業指示(例えば重要度の最も高い作業についての作業指示)を表示することができるため、作業ミスの発生を抑制できる。
なお、演算処理部33は、習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、重要度の高い作業についての作業指示が重要度の低い作業についての作業指示よりも強調して表示部34に表示されるように作業指示の画面を決定してもよい。これについて、図10を用いて具体例を説明する。
図10は、作業指示の画面の第二例を示す図である。図10は、演算処理部33が、習熟度が所定以上の場合に、重要度の高い作業についての作業指示が重要度の低い作業についての作業指示よりも強調して表示部34に表示されるように作業指示の画面を決定するときの、作業指示の画面の一例である。
図10(a)に示すように、習熟度1の作業者5に対しては、画面201から画面204が表示され、図10(b)に示すように、習熟度2の作業者5に対しては、画面205から画面208が表示され、図10(c)に示すように、習熟度3の作業者5に対しては、画面209から画面212が表示される。例えば、新テープと旧テープの末端を切断する作業についての作業指示および新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示が他の作業についての作業指示よりも重要度が高いとする。図10(a)から図10(c)に示すように、習熟度が所定以上(例えば習熟度が2以上)の場合に、重要度の高い作業についての作業指示が重要度の低い作業についての作業指示よりも強調して表示部34に表示されていることがわかる。例えば、習熟度2の作業者5に対する画面206および207、ならびに、習熟度3の作業者5に対する画面210および211では、文字に対して下線が引かれることで、新テープと旧テープの末端を切断する作業についての作業指示および新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示が強調して表示される。さらに、習熟度3の作業者5に対する画面211では、下線が引かれた文字のサイズが大きくされることで、新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示が強調して表示される。なお、強調のされ方はこれらに限らず、例えば、点滅またはハイライトなどにより行われてもよい。
このように、習熟度が高い場合には重要度の高い作業についての作業指示が強調して表示されるため、読み飛ばしによる作業ミスの発生を抑制できる。また、強調して表示されている作業指示を集中的に確認すればよいため、作業指示の確認に時間がかかりにくくなり、習熟度の高い作業者5の作業効率の低下を抑制できる。
また、演算処理部33は、習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、作業の作業手順における複数の作業内容の一部についての作業指示をスキップするためのボタンが表示部34に表示されるように画面を決定してもよい。これについて、図11Aおよび図11Bを用いて具体例を説明する。
図11Aおよび図11Bは、作業指示の画面の第三例を示す図である。図11A(a)の画面304の次の画面が図11B(a)の画面305であり、図11A(b)の画面311の次の画面が図11B(b)の画面312であり、図11A(c)の画面318の次の画面が図11B(c)の画面319である。図11Aおよび図11Bは、演算処理部33が、習熟度が所定以上の場合に、作業の作業手順における複数の作業内容の一部についての作業指示をスキップするためのボタンが表示部34に表示されるように画面を決定するときの、作業指示の画面の一例である。
図11A(a)および図11B(a)に示すように、習熟度1の作業者5に対しては、画面301から画面307が表示され、図11A(b)および図11B(b)に示すように、習熟度2の作業者5に対しては、画面308から画面314が表示され、図11A(c)および図11B(c)に示すように、習熟度3の作業者5に対しては、画面315から画面321が表示される。図11A(a)および図11B(a)から図11A(c)および図11B(c)に示すように、習熟度が所定以上(例えば習熟度が2以上)の場合に、スキップボタンが表示されていることがわかる。例えば、習熟度2の作業者5に対する画面308から画面311、ならびに、習熟度3の作業者5に対する画面315から画面319に、スキップボタンが表示されている。スキップボタンは、複数の作業内容の一部についての作業指示をスキップするためのボタンである。習熟度2の作業者5に対しては、いずれかのスキップボタンが操作されたときに、表示される画面が画面312までスキップされる。例えば、画面308でスキップボタンが操作されると、画面309から画面311が表示されず画面312が表示される。また、習熟度3の作業者5に対しては、いずれかのスキップボタンが操作されたときに、表示される画面が画面320までスキップされる。例えば、画面315でスキップボタンが操作されると、画面316から画面319が表示されず画面320が表示される。
例えば、新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示が最も重要度が高く、新テープと旧テープの末端を切断する作業についての作業指示が次に重要度が高いとする。画面306、313および320のように、最も重要度が高い、新テープと旧テープをテープで貼り付ける作業についての作業指示については、スキップされずに表示される。また、画面312および319のように、その次に重要度が高い、新テープと旧テープの末端を切断する作業についての作業指示については、習熟度2の作業者5に対してはスキップされずに表示されるが、習熟度3の作業者5に対してはスキップされ得る。習熟度3の作業者5にとっては重要ではない場合があるためである。
このように、習熟度が高い場合には一部の作業指示をスキップするボタンが表示されるため、習熟度の高い作業者5は、確認の不要な作業指示をスキップすることができ、習熟度の高い作業者5の作業効率が低下することを抑制することができる。また、重要度の高い作業についての作業指示はスキップされないようにすることで、作業ミスの発生を抑制できる。
なお、演算処理部33は、スキップボタンによりスキップされる作業指示を、作業者5の勤務スケジュールに基づいて設定または変更してもよい。例えば、休み明け(例えば土日が休日の勤務スケジュールの場合には月曜日など)、昼勤から夜勤への交替時や夜勤から昼勤への交替時、昼休み明けなどには、作業者5は作業内容を忘れたり、気が抜けたりしている場合があるため、このようなタイミングには、スキップされる作業指示を少なくすることができる。また、演算処理部33は、スキップボタンによりスキップされる作業指示を、作業者5の体調に基づいて設定または変更してもよい。
また、演算処理部33は、スキップボタンによりスキップされる作業指示を、作業の不具合の発生状況に基づいて設定または変更してもよい。例えば、不具合が発生しやすい作業についての作業指示がスキップされないようにし、不具合が発生しにくい作業についての作業指示をスキップ可能とすることができる。
また、演算処理部33は、スキップボタンによりスキップされる作業指示を、作業者5ごとの作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者5ごとに設定または変更してもよい。例えば、作業者5によって不具合を発生させやすい作業や不具合を発生させにくい作業が異なり得るため、作業者5ごとの不具合が発生状況に応じて、作業者5ごとにスキップされる作業指示を設定または変更できる。
また、スキップボタンによりスキップされる作業指示は、入力部35を介して入力されてもよい。例えば、スキップボタンによりスキップされる作業指示を手動で設定または変更することができる。例えば、作業者5の上位者などが、工程の種類、材料の変更、設備条件の変更、または、メンテナンス時期などに応じて、スキップボタンによりスキップされる作業指示が手動で設定または変更されてもよい。
また、例えば、通信部39は、作業者5による表示部34の操作履歴を出力してもよく、作業者5の上位者などが、出力された操作履歴を参照してスキップされる作業指示を設定または変更することが考えられる。例えば、操作履歴には、スキップボタンの操作の有無が含まれていてもよく、スキップされた作業指示に対応する作業に不具合が発生している場合には、当該作業指示をスキップされないように変更することができる。また、例えば、操作履歴には、表示部34の操作時間もしくは操作時刻が含まれていてもよく、ある作業指示の画面が短時間でページ送りされている場合には、当該作業指示は作業者5にとって重要ではないと判断して、当該作業指示をスキップされる作業指示に変更することができる。
また、作業者5による表示部34の操作履歴が、習熟度の判定に用いられてもよい。例えば、作業者5が作業指示の画面を見ながら当該作業指示に応じた作業を行い、その作業が終わったときに次の作業指示の画面に切り替える操作をして、次の作業指示の画面を見ながら次の作業指示に応じた作業を行う場合がある。この場合、表示部34の操作時間もしくは操作時刻から作業に要した作業時間を推定することができる。例えば、作業指示に応じた作業ごとに標準作業時間が設定されていてもよく、標準作業時間と推定された作業時間との比較結果に基づいて習熟度が判定されてもよい。なお、作業指示の画面に、標準作業時間が表示されていてもよく、さらに、標準作業時間がカウントダウンされていってもよい。また、作業指示の画面に、作業者5の現在の習熟度が表示されてもよい。また、作業指示の画面に、作業の見本が表示されてもよい。
以上説明したように、習熟度情報と重要度情報に基づいて表示部34に表示される作業指示の画面が決定されるため、習熟度の異なる作業者5のそれぞれに習熟度に応じた画面を表示することができ、また、重要度の高い作業の作業指示を読み飛ばさないようにすることができる。このため、作業効率の低下を抑制しつつ、作業ミスの発生を抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示の作業者支援システム(例えば部品実装システム1)について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、作業者支援システムが、重要度情報の入力を受け付ける入力部を備える例について説明したが、作業者支援システムは、このような入力部を備えていなくてもよい。
例えば、上記実施の形態では、作業者支援システムが、スキップボタンによりスキップされる作業指示の入力を受け付ける入力部を備える例について説明したが、作業者支援システムは、このような入力部を備えていなくてもよい。
例えば、上記実施の形態では、作業者支援システムが、作業者5による表示部34の操作履歴を出力する出力部を備える例について説明したが、作業者支援システムは、このような出力部を備えていなくてもよい。
例えば、本開示は、作業者支援システムとして実現できるだけでなく、作業者支援システムを構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む作業者支援方法として実現できる。
作業者支援方法は、図7に示すように、作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援方法であって、管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、作業の重要度を示す重要度情報とを取得し(S11)、識別情報が示す作業者に対応する習熟度情報と、重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する(S12)処理を含む。
例えば、作業者支援方法におけるステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本開示は、作業者支援方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本開示は、そのプログラムを記録したCD-ROMなどである非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本開示が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路などのハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路などから取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路などに出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態の作業者支援システムに含まれる各構成要素は、専用または汎用の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態の作業者支援システムに含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、作業者支援システムに含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示は、例えば、基板に電子部品を実装する分野における作業者の作業の管理の支援に利用できる。
1 部品実装システム
2 通信ネットワーク
3 管理装置
4 部品実装ライン
5 作業者
6 携帯端末
11 基台
11a 固定ベース
12 基板搬送機構
13 基板
14 部品供給部
15 テープフィーダ
16 部品認識カメラ
17 部品実装機構
18 ヘッド移動機構
19 実装ヘッド
20 吸着ノズル
21 台車
21a フィーダベース
22、22A、22B 供給リール
23、23A、23B キャリアテープ
24 バーコード
25 スプライシングテープ
26 表示・入力パネル
27 報知灯
28 バーコードリーダ
30 制御部
31 作業制御部
32 記憶部
33 演算処理部
34 表示部
35 入力部
36 更新部
37 警告報知部
38 読取部
39 通信部
40 作業者情報
41 識別情報
42 習熟度情報
45 ガイド情報
45a 作業内容
45b 適正時間
47 作業結果情報
47a 作業項目
47b 手順
47c 結果
47d 作業時間
48 警告情報
50 取得部
101~109、201~212、301~321 画面
M1 基板供給装置
M2 基板受渡装置
M3 半田印刷装置
M4、M5 部品実装装置
M6 リフロー装置
M7 基板回収装置

Claims (16)

  1. 作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援システムであって、
    管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、前記作業の重要度を示す重要度情報とを取得する取得部と、
    前記識別情報が示す作業者に対応する前記習熟度情報と、前記重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する演算処理部と、を備える
    作業者支援システム。
  2. 前記重要度情報は、前記作業の作業手順における複数の作業内容のそれぞれごとに設定される
    請求項1に記載の作業者支援システム。
  3. 前記重要度情報は、前記作業の不具合の発生状況に基づいて設定される
    請求項1または2に記載の作業者支援システム。
  4. 前記重要度情報は、作業者ごとの前記作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者ごとに設定される
    請求項3に記載の作業者支援システム。
  5. さらに、前記重要度情報の入力を受け付ける入力部を備える
    請求項1から4のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  6. 前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が高いほど、前記表示部へ表示される作業指示の情報量が少なくなるように前記画面を決定する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  7. 前記表示部には、重要度の最も高い前記作業についての作業指示が少なくとも表示される
    請求項6に記載の作業者支援システム。
  8. 前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、重要度の高い前記作業についての作業指示が重要度の低い前記作業についての作業指示よりも強調して前記表示部に表示されるように前記画面を決定する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  9. 前記演算処理部は、前記習熟度情報が示す習熟度が所定以上の場合に、前記作業の作業手順における複数の作業内容の一部についての作業指示をスキップするためのボタンが前記表示部に表示されるように前記画面を決定する
    請求項1から8のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  10. 前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、作業者の勤務スケジュールに基づいて設定または変更する
    請求項9に記載の作業者支援システム。
  11. 前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、前記作業の不具合の発生状況に基づいて設定または変更する
    請求項9または10に記載の作業者支援システム。
  12. 前記演算処理部は、前記ボタンによりスキップされる作業指示を、作業者ごとの前記作業の不具合の発生状況に基づいて、作業者ごとに設定または変更する
    請求項11に記載の作業者支援システム。
  13. さらに、前記ボタンによりスキップされる作業指示の入力を受け付ける入力部を備える
    請求項9から12のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  14. さらに、作業者による前記表示部の操作履歴を出力する出力部を備える
    請求項9から13のいずれか1項に記載の作業者支援システム。
  15. 前記操作履歴には、前記ボタンの操作の有無または前記表示部の操作時間もしくは操作時刻が含まれる
    請求項14に記載の作業者支援システム。
  16. 作業者の作業の管理の支援を行うための作業者支援方法であって、
    管理の対象となる作業者を示す識別情報と、管理の対象となる作業に対する、作業者ごとの習熟度を示す習熟度情報と、前記作業の重要度を示す重要度情報とを取得し、
    前記識別情報が示す作業者に対応する前記習熟度情報と、前記重要度情報とに基づいて、表示部に表示する作業指示の画面を決定する
    作業者支援方法。
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