以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
また、以下では、施術ユニットを本体部に着脱させる際に施術ユニットが本体部に対して相対移動する方向を上下方向と規定して説明する。また、本体部の下方に施術ユニットが位置するようにした状態で上方および下方を規定して説明する。
[頭皮ケア装置の一例]
本実施の形態にかかる頭皮ケア装置10は、駆動源としての電動機(モータ)235が収容された本体部20と、本体部20に付け替え可能に着脱される複数の施術ユニットと、を備えている。
このように、本実施の形態にかかる頭皮ケア装置10では、本体部20に複数の施術ユニットを付け替え可能に着脱させることができるようになっている。
また、本実施の形態では、図1~図4に示すように、本体部20に付け替え可能に着脱させることができる複数の施術ユニットとして、第1施術ユニット30および第2施術ユニット40を例示している。
すなわち、本実施の形態では、頭皮ケア装置10が、第1施術ユニット30および第2施術ユニット40の2種類の施術ユニットを備えており、それぞれの施術ユニットが共通の本体部20に着脱されるようになっている。
そして、本体部20に装着される施術ユニットを取り換えることで、異なる頭皮ケア効果が得られるようにしている。
さらに、頭皮ケア装置10は、第1施術ユニット30を載せるための第1置き台60と、第2施術ユニット40を載せるための第2置き台70と、を備えている(図62~図69参照)。
[本体部の一例]
まず、図5~図24を用いて本体部の一例について説明する。
本実施の形態では、本体部20は、図5~図19に示すように、外郭を構成するエンクロージャ21を備えている。このエンクロージャ21は、ハウジングとも称されるものであり、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料を用いて形成することができる。
また、本実施の形態では、エンクロージャ21は、複数の分割体を継ぎ合わせることで形成されており、分割体を継ぎ合わせて形成したエンクロージャ21の内部には空洞が形成されている。そして、この空洞内には各種電気部品が収容されている。具体的には、エンクロージャ21の内部に形成される空洞には、電動機235、電動機235に電力を供給する蓄電池(電源)232、電源のオン・オフ(電動機235の駆動のオン・オフ)を制御する制御部を有する制御回路22等が内蔵されている。
また、エンクロージャ21は、上下方向に貫通する略筒状の筒状壁部(エンクロージャ本体)211と、筒状壁部211の上側開口を覆うように配置される上蓋部212と、筒状壁部211の下側開口を覆うように配置される底板213と、を備えている。
筒状壁部211の施術ユニットが装着される一端側(下端側)には、略四角形状の開口部が形成されている。そして、筒状壁部211の他端側(上端側)には、一端側(下端側)に形成される開口部よりも開口面積が小さな略四角形状の開口部が形成されている。
また、筒状壁部211は、上下方向の途中位置において、一端側(下端側)および他端側(上端側)に形成される開口部よりも縮径された形状をしている。具体的には、筒状壁部211は、上下方向の一端側から途中位置に向けて徐々に縮径すると共に、他端側から途中位置に向けて徐々に縮径する形状をしている。なお、本実施の形態では、筒状壁部211の縮径部分は、他端側(上端側)に形成される開口部寄りとなる位置に形成されている。
このように、筒状壁部211の上下方向の途中に縮径部分を設けることで、頭皮ケア装置10の使用時に、使用者が、筒状壁部211の縮径部分を把持して使用することができるようにしている。すなわち、本実施の形態では、筒状壁部211の縮径部分が本体部20の把持部20aとなっている。
そして、筒状壁部211の上下方向の他端側(上端側)に形成される開口部が上蓋部212によって閉塞されている。本実施の形態では、上蓋部212は、他端側(上端側)に形成される開口部を封止する被締結部品としての本体蓋2122と、本体蓋2122の上側に配置される操作パネル2121と、を備えている。
図12に示される本体蓋2122は、本体蓋締結ネジ214によってエンクロージャ21に固定されている。そして、本体蓋2122をエンクロージャ21に固定した状態で、筒状壁部211の内面と本体蓋2122との間の隙間が被圧縮部品としての上側シール部材2141によってシール(封止)されるようにしている。
図12および図13に示される上側シール部材2141は、筒状壁部211の内面と本体蓋2122との間の隙間をシールする第1シール部2141aと、本体蓋2122に形成されるネジボス部(締結部)をシールする第2シール部2142とを有している。第1シール部2141aと第2シール部2142とは一体に形成されている。すなわち、本実施の形態では、第1シール部2141aと第2シール部2142とは、第1シール部2141aの内縁から径方向内側に延びる連結部2143により連結されている。この上側シール部材2141は、例えば、エラストマ等の可撓性を有する部材で構成することができる。本実施の形態では、本体蓋2122と上側シール部材2141とを二色成形により一体化している。
第1シール部2141aと第2シール部2142とが一体に形成された上側シール部材2141がエンクロージャ21と本体蓋2122との間で上下方向に圧縮されることにより、本体部20のエンクロージャ21の内部を防水している(図8および図11参照)。
また、上蓋部212には、電源のオン・オフ(電動機235の駆動のオン・オフ)を切り替える押圧式の電源スイッチ(図示せず)を操作するための操作スイッチボタン222が上方に露出するように設けられている。
本実施の形態では、本体蓋2122の下側に制御回路22が配置されており、この制御回路22に電源スイッチが載置されている。具体的には、本体蓋2122には、上下方向に貫通する貫通孔2122aが形成されており、電源スイッチは、制御回路22の上側における貫通孔2122aと重なる位置に実装されている。このとき、電源スイッチと貫通孔2122aとの間の隙間が、本体蓋2122に一体形成される操作スイッチ用パッキン221で覆われるようにしている。こうすることで、貫通孔2122aから内部に水が浸入してしまわないようにしている。
また、操作パネル2121にも上下方向に貫通する貫通孔2121aが形成されており、この貫通孔2121aに操作スイッチボタン222が挿入されている。なお、本実施の形態では電源スイッチとして押圧式の電源スイッチを例示したが、電源をオン・オフできるスイッチであればスライド式やその他のスイッチであってもよい。
また、制御回路22には電動機235がリード線を介して電気的に接続されている。本実施の形態では、電動機235は、制御回路22の下方に配置される電動機基台23に保持された状態でハウジング21に内蔵されている。この電動機基台23は、電動機基台締結ネジ231によってエンクロージャ21に固定されている。
そして、電動機基台23の上部に電動機235が保持されており、電動機基台23の下部に蓄電池232が保持されている。なお、蓄電池232としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等を用いることができる。
さらに、本実施の形態では、電動機基台23には、検出手段としての連結検出スイッチ233が取り付けられている。この連結検出スイッチ233は、施術ユニットを構成する全てのアタッチメントが本体部20に装着された際に、施術ユニットの後述するプッシュロッドによる押圧を検知するものである。そして、この連結検出スイッチ233がプッシュロッドによる押圧を検知することで電動機235を駆動させることができるようにしている。すなわち、本実施の形態では、連結検出スイッチ233がプッシュロッドによる押圧を検知していない状態では、操作スイッチボタン222を操作しても電動機235が駆動されないようにしている。
また、筒状壁部211には給電端子223がOリング224によりシールされた状態で外方に露出するように取り付けられており、図示省略した給電ケーブル等を挿し込むことができるようになっている。すなわち、給電端子223に給電ケーブル等を挿し込むことで、蓄電池232の充電を行えるようにしている。なお、蓄電池232を充電させる方法は、給電端子223に給電ケーブル等を挿し込む方法に限られるものではなく、例えば、非接触給電による充電方法、電力送電システムを用いた遠距離送電による充電方法等とすることも可能である。
また、本実施の形態では、電動機235は、電動機本体2351と電動機軸2352とを備えており、電動機軸2352が電動機本体2351よりも下方に突出するようにした状態で電動機基台23に保持されている。すなわち、電動機235は、回転軸方向を上下方向に略一致させた状態でエンクロージャ21の空洞に内蔵されている。
そして、下方に突出する電動機軸2352には、本体側駆動伝達部26の継手261が本体側ギヤ機構24を介して接続されている。
本体側ギヤ機構24は、電動機軸2352に取り付けられるピニオンギヤ241を備えている。このピニオンギヤ241は、電動機軸2352と共に回転するように電動機軸2352に取り付けられている。
また、本体側ギヤ機構24は、ピニオンギヤ241に噛合し、上下方向を中心に回転する第1ギヤ242と、上下方向に延在した状態で第1ギヤ242が取り付けられる第1軸2421と、を備えている。
さらに、本体側ギヤ機構24は、第1ギヤ242に噛合し、上下方向を中心に回転する第2ギヤ243と、上下方向に延在し、第2ギヤ243が取り付けられる第2軸2431と、を備えている。
また、本体側ギヤ機構24は、第2ギヤ243に噛合し、上下方向を中心に回転する第3ギヤ244と、上下方向に延在し、第3ギヤ244が取り付けられる第3軸2441と、を備えている。
また、本体側ギヤ機構24は、第3ギヤ244に噛合し、上下方向を中心に回転する出力ギヤ245と、上下方向に延在し、出力ギヤ245が取り付けられる出力軸246と、を備えている。この出力軸246は軸受247によって保持されている。
そして、出力軸246の下端に本体側駆動伝達部26の継手261が接続されている。この本体側駆動伝達部26は、電動機235の駆動(回転)を、本体部20に装着された施術ユニットの施術子に伝達するものである。
図20~図22に示される本体側駆動伝達部26の継手261は、正六角柱状(多角柱状)の本体部(継手本体)2611と、本体部2611の根元側端(上端)に連接されたフランジ部2612と、を備えている。この本体部2611が施術ユニット側駆動伝達部(第1施術ユニット側駆動伝達部352、第2施術ユニット側駆動伝達部452)に形成された正六角形(多角形)の挿入孔に挿入される。この六角柱状の継手261と六角形の挿入孔とを組み合わせることにより、電動機235の駆動(回転)を、本体部20から、本体部20に装着された施術ユニットに伝達するようにしている。
本実施の形態では、継手261の軸方向と交差する本体部2611の先端面2611aにおいて外形が最も広い箇所の長さL1が、六角形の挿入孔3522の対辺の長さL2よりも短くなっている。
また、本実施の形態では、本体部2611の先端面2611aに外接する円の直径R1が、六角形の挿入孔3522に外接する円の直径R2の半分以下である。さらに、本実施の形態では、本体部2611の先端面2611aと外面2613との間には、挿入孔3522に外接する円の半径と同等以上の曲率半径を持つR部2614が形成されている。
また、図23に示されるように、継手261には、先端部(下端部)に軸側平坦面(軸側Dカット面)2461を有する出力軸246が圧入される。さらに、図24に示されるように、継手261の内側平坦面(内側Dカット面)2615の中央には、出力軸246を圧入する際に空気抜きを行うために空気抜き部(溝部)2615aが形成されている。この空気抜き部2615aが出力軸246を継手261に圧入する際の空気抜き孔として機能し、出力軸246の圧入作業を容易にすることができるようにしている。
さらに、継手261は上端にフランジ部2616を有しており、この継手261には別の構成物である継手押え板27が被せられている。継手261のフランジ部2616が継手押え板27によって下方から押えられることで、電動機235の駆動力伝達が妨げられることなく、継手261が脱落することを防止して、継手261がエンクロージャ21に対して保持されるようにしている。
以上のような構成とすることで、本体部20に装着された施術ユニットに電動機235の回転数よりも少ない回転数での駆動が伝達されるようにしている。なお、本体側駆動伝達部26の継手261は、本体部20の裏面視(本体部20と施術ユニットとの着脱方向である上下方向の下側から本体部20を見た状態)で正六角形状(多角形状)をしている。こうすることで、後述する施術ユニット側駆動伝達部を本体側駆動伝達部26に空回りが抑制された状態で取り付けることができるようになっている。この本体側駆動伝達部26および施術ユニット側駆動伝達部は空回りが抑制された状態で取り付けられていればよく、多角形状に限定されるものではない。例えば、Dカット構造とすることも可能であるし、本体側駆動伝達部26と施術ユニット側駆動伝達部との間の摩擦力を高める手段を用いることで、空回りを抑制できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、筒状壁部211の一端側(下端側)に形成された開口部は、被締結部品としての底板213によって閉塞されている。この底板213は、底板締結ネジ215によってエンクロージャ21に固定されている。
本実施の形態では、底板213は板状をしており、この底板213の水平方向に延在する平坦な下面が、施術ユニットが装着される側の端面となっている。
また、底板213の上側には、蓄電池収容凹部2131が形成されており、底板213をエンクロージャ21に固定した状態で、蓄電池232の下部が蓄電池収容凹部2131内に収容されるようにしている。
また、底板213の下側には、下方に突出して径外方向に開口するフック収容部2132が形成されており、このフック収容部2132内に、施術ユニットの後述する係合部に係合されるフック28が収容されている。このフック28は、付勢ばね281により径外方向に付勢された状態でフック収容部2132内に収容されている。
また、底板213には、上下方向に貫通して出力軸246が挿入される出力軸挿入孔2134が形成されている。そして、出力軸用パッキン25によって、出力軸246を挿入した際に出力軸246の外面と出力軸挿入孔2134の内面との間に形成される隙間がシールされるようにしている。この出力軸用パッキン25は、継手押え板27によって押えられることで、出力軸246の外面と出力軸挿入孔2134の内面との間に形成される隙間をシールしている。
継手押え板27は、継手押え板締結ネジ216によって底板213に固定されている。具体的には、底板213の下側には、継手押え板収容凹部が形成されており、継手押え板27は、継手押え板収容凹部内に収容された状態で継手押え板締結ネジ216によって底板213に固定されている。
さらに、底板213には、上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔には、ゴム製のスイッチボタン234(図27参照)が装着されている。
図14に示される底板213は、底板締結ネジ215によってエンクロージャ21に固定されている。そして、底板213をエンクロージャ21に固定した状態で、筒状壁部211の内面と底板213との間の隙間が被圧縮部品としての下側シール部材217によってシール(封止)されるようにしている。
図14および図15に示される下側シール部材217は、筒状壁部211の内面と底板213との間の隙間をシールする第1シール部2171と、底板213に形成されるネジボス部(締結部)をシールする第2シール部2172とを有している。第1シール部2171と第2シール部2172とは一体に形成されている。すなわち、本実施の形態では、第1シール部2171と第2シール部2172とは、第1シール部2171の内縁から径方向内側に延びる連結部2173により連結されている。この下側シール部材217は、例えば、エラストマ等の可撓性を有する部材で構成することができる。本実施の形態では、底板213と下側シール部材217とを二色成形により一体化している。
第1シール部2171と第2シール部2172とが一体に形成された下側シール部材217がエンクロージャ21と底板213との間で上下方向に圧縮されることにより、本体部20のエンクロージャ21の内部を防水している(図9参照)。
このように、本実施の形態では、本体部20を防水構造としており、エンクロージャ21内の空洞に水が浸入してしまうことが抑制されるようにしている。
さらに、図9および図18に示すように、本実施の形態では、エンクロージャ21(筒状壁部211)の施術ユニット側の端部(下端部)には環状の本体部側シール部材218が配置されている。この本体部側シール部材218は、例えば、エラストマ等の可撓性を有する部材で構成することができる。
エンクロージャ21の施術ユニット側の端部に形成された本体部側シール部材218がエンクロージャ21と施術ユニットとの間で上下方向に圧縮されることにより、本体部20と施術ユニットとの連結部分の内部を防水している(図19参照)。
このように、本実施の形態では、本体部20と施術ユニットとの連結部分を防水構造としており、その内部に水が侵入してしまうことが抑制されるようにしている。
また、エンクロージャ21と底板213との間の隙間を防水する防水構造において、下側シール部材217A(図25および図26参照)が、防水弁としての機能と、逃し弁(安全弁)としての機能とを兼ねて備えていてもよい。すなわち、上述の防止弁としての機能はエンクロージャ21内への水の侵入を防止する機能であり、上述の逃し弁としての機能はエンクロージャ21内で発生したガスを外部に排出する機能である。
下側シール部材217Aは、径方向外側に延びる舌片部2174を有し、舌片部2174をエンクロージャ21と底板213との間で径方向に圧縮する。このようにすることにより、本体部20を、外部からの圧力に対して強く、内部でガス等が発生した場合には抜けやすい構造とすることができる。
以下、図27~図31を用いて頭皮ケア装置が備える検知機構の一例について説明する。
ここでは、第1施術ユニット30の本体部20への装着を例にして検知機構29の動作を説明する。第2施術ユニット40の本体部20への装着の場合も、第1施術ユニット30の本体部20への装着の場合の検知機構29の動作と同様であるので、その説明は省略する。
検知機構29は、本体部20に配置されるスイッチボタン234と、後述する第1アタッチメント31に配置されるプッシュロッド341と、後述する第2アタッチメント32に配置される被検知突起部343とを有している。
図27および図28に示すように、第1アタッチメント31が本体部20に装着されていない状態において、プッシュロッド341は、付勢ばね(コイルばね)342に押されて下方に押し付けられている。
この状態で第1アタッチメント31のみを本体部20に連結しても、スイッチボタン234は動かず、連結検出スイッチ233の可動側接点2331も動かない。
図29および図30に示すように、第1アタッチメント31および第2アタッチメント32の両方を本体部20に連結すると、第2アタッチメント32に配置された被検知突起部343が、第1アタッチメント31に配置されたプッシュロッド341を押し上げる。これにより、プッシュロッド341の先端(上端)が第1アタッチメント31の上面から露出し、このプッシュロッド341の先端により、本体部20に配置されたスイッチボタン234が上方に押し上げられる。
押し上げられたスイッチボタン234の先端部(上端部)により、可動側接点2331が上方に押し上げられ、可動側接点2331と固定側接点2332とが接触して連結検出スイッチ233がオンとなる。
例えば、連結検出スイッチ233からの電気信号を制御部に伝えて、この制御信号が電動機235の駆動を制御する。または、連結検出スイッチ233の接点(可動側接点2331、固定側接点2332)を電気回路に介設して、直接この接点を介して電力を電動機235に供給するようにしてもよい。
図31に、可動側接点2331と固定側接点2332とを有する電気回路開閉器(スイッチ)の一例を示す。
可動側接点2331は、その可動方向と直交する方向に延びる軸線C1を持つ略半円筒形状の可動側接触面2331aを有している。その一方、固定側接点2332は、可動側接触面2331aの軸線C1と直交する方向に延びる軸線C2を持つ略半円筒形状の固定側接触面2332aを有している。
本実施の形態では、半円筒形状の可動側接触面2331aは2つに分割されて、分割された可動側接触面2331aが軸線C3の方向に沿って並べて配置されている。また、半円筒形状の固定側接触面2332aも2つに形成されて、形成された固定側接触面2332aが可動側接触面2331aの軸線C1の方向に沿って並べて配置されている。
このように可動側接点2331および固定側接点2332を構成することにより、異物が接点間に侵入した場合でも、半円筒形状の可動側接触面2331aまたは半円筒形状の固定側接触面2332aに沿って異物が落下しやすくなる。また、接点の接触面を2分割することにより、一方の接触面間に異物が侵入した場合でも、他方の接触面間において可動側接点2331と固定側接点2332との導通を確保することができる。
そして、このように検知機構29を構成することにより、1つの検知機構29により施術ユニットを構成する全てのアタッチメント(第1アタッチメント、第2アタッチメント)が連結されたことを検知することができる。
次に、図32~図39を用いて検知機構の変形例について説明する。
図32に示すように、変形例にかかる検知機構は、本体部に配置される複数の連結検出スイッチ(sw1~sw4)を有している。また、第1アタッチメントには、少なくとも1つのプッシュロッド(a1~a4)が配置され、第2アタッチメントには、少なくとも1つの被検知突起部(b1~b4)が配置される。このように検知機構を構成することにより、複数の連結検出スイッチ(sw1~sw4)のオン・オフの組合せにより施術ユニットの種類およびアタッチメントの組合せの少なくとも一方を認識する機能も併せ持つ検知機構を得ることができる。
図示例では、検知機構が4つの連結検出スイッチ(sw1~sw4)を有する場合を示している。この場合、図33中の表に示すように、オンとなっている連結検出スイッチの組合せにより、最大で15通りの施術ユニットの種類若しくはアタッチメントの組合せを検出することができる。
図33中の表において、「0」は「連結検出スイッチがOFF(オフ)」であることを示し、「1」は「連結検出スイッチがON(オン)」であることを示す。いずれかのアタッチメントの連結が外れている場合は、図33中の表の検出パターン「0」であり、図32に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「15」である。
図34~図36に、複数種類の第1アタッチメントがあり、各々の第1アタッチメントに対して3種類の第2アタッチメントの組合せがある場合の一例を示す。図34に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「11」である。また、図35に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「8」である。さらに、図36に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「3」である。
図37~図39に、複数種類の第2アタッチメントがあり、各々の第2アタッチメントに対して3種類の第1アタッチメントの組合せがある場合の一例を示す。図37に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「11」である。また、図38に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「8」である。さらに、図39に示すプッシュロッドと被検知突起部との組合せの場合は、図33中の表の検出パターン「3」である。
[第1施術ユニットの一例]
次に、図40~図46を用いて第1施術ユニットの一例について説明する。
第1施術ユニット30は、一端側(上端側)が本体部20に連結されるヘッド部としての第1アタッチメント31と、第1アタッチメント31の他端側(下端側)に連結される第1施術部(施術部)としての第2アタッチメント32と、を備えている。
第1アタッチメント31は、第1アタッチメント31の外郭を構成する第1ケース310を備えている。この第1ケース310は、ヘッドハウジングとも称されるものであり、例えば合成樹脂材料を用いて形成することができる。
また、第1ケース310は、複数の分割体を継ぎ合わせることで形成されており、分割体を継ぎ合わせて形成した第1ケース310の内部には空洞が形成されている。そして、この空洞内には、後述する第1施術ユニット側ギヤ機構35が収容されている。
具体的には、第1ケース310は、裏面視で略四角形状をしており、下方に開口するアタッチメントケース311と、アタッチメントケース311の開口を覆うように配置されるアタッチメント基台312と、を備えている。このアタッチメント基台312は、アタッチメント基台締結ネジ3121によってアタッチメントケース311に固定されている。
アタッチメントケース311は、周壁3111と、周壁3111の上端に連設される天壁3112と、を備えている。この周壁3111は、本体部20に装着される側である上端側から下端側に向けて徐々に拡径する形状をしている。また、天壁3112は、板状をしており、この天壁3112の水平方向に延在する平坦な天面3112aが、本体部20に装着される側の端面となっている。そして、第1施術ユニット30を本体部20に装着させた状態で、天面3112aが、下面(本体部の施術ユニットが装着される側の端面)と実質的に同一の平面となるように構成されている。
こうすることで、本体部20に第1施術ユニット30を装着した際に、結合部分で滑らかに連続するように、本体部20および第1施術ユニット30の形状を容易にデザインできるようにしている。
また、本実施の形態では、本体部20と施術ユニットとの結合部分が平坦な面となるようにしている。こうすることで、結合部分で滑らかに連続させつつ、他の部分の形状をより容易に様々な形状とできるようにしている。すなわち、複数の施術ユニットを付け替え可能な構成とした頭皮ケア装置10のデザイン性を向上させつつ、本体部20や施術ユニットのデザイン自由度を向上させることができるようにしている。
さらに、本体部20と第1施術ユニット30との結合部分を平面にすることで、Oリングおよびパッキン等のシール部材を用いて内部空間を容易に封止することができるようにしている。本実施の形態では、本体部20を防水構造としている。こうすることで、例えば、入浴時等に、第1施術ユニット30を本体部20に装着させることで形成される頭皮ケア装置10を用いて洗髪(頭皮の洗浄)や頭皮のマッサージ等のケア(頭皮ケア)を行えるようにしている。
また、天壁3112には、上下方向に貫通する貫通孔3112bが形成されており、この貫通孔3112bに第1施術ユニット側駆動伝達部352が挿入されている。第1施術ユニット側駆動伝達部352は、第1施術ユニット30の平面視(上下方向の上側から第1アタッチメント31を見た状態)で正六角形状(多角形状)の空間が上方に開口するように形成されている。この正六角形状(多角形状)の空間は、本体側駆動伝達部26の継手261の外径とほぼ同じ大きさとなるように形成されている。そして、第1施術ユニット30を本体部20に装着した際には、この正六角形状(多角形状)の空間内に本体側駆動伝達部26の継手261が挿入されるようになっている。
また、天壁3112には、第1施術ユニット30を本体部20に装着させた際に、本体部20のフック収容部2132およびフック28が挿入されるフック挿入凹部3112cが形成されている。そして、このフック挿入凹部3112c内には、第1施術ユニット30を本体部20に装着させた際にフック28と係合する係合部3112dが形成されている。
また、図43に示すアタッチメントケース311(天壁3112)には、洗浄用注水口(給排水口)311hが形成されている。このため、本体部20と第1アタッチメント31との連結を解除した状態で、洗浄用注水口311hを介して第1アタッチメント31の内部を洗浄することができるようになっている。
その一方、図44に示すアタッチメント基台312には、洗浄用排水口(給排水口)312hが形成されている。このため、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との連結を解除した状態で、洗浄用排水口312hを介して第1アタッチメント31の内部を洗浄することができるようになっている。
さらに、天壁3112には、上下方向に貫通する貫通孔3112eも形成されており、この貫通孔3112eには、プッシュロッド341が付勢ばね342によって下方に付勢された状態で挿入されている。そして、第1施術ユニット30を本体部20に装着させた際に、このプッシュロッド341がゴム製のスイッチボタン234を上方に押圧するようにしている。こうすることで、連結検出スイッチ233がプッシュロッド341による押圧(第1施術ユニット30が本体部20に装着されたこと)を検知し、操作スイッチボタン222の操作により電動機235を駆動させることができるようにしている。ゴム製のスイッチボタン234のばね性(付勢力)を強くすることにより、付勢ばね342を省略することも可能である。
また、電動機235の駆動中、何らかの理由によりプッシュロッド341による連結検出スイッチ233の押圧が解除されたとき(第1施術ユニット30が本体部20から外されたとき)には、電動機235が停止する。
そして、下方に開口するアタッチメントケース311内の空間に第1施術ユニット側ギヤ機構35が配置されるようにしている。
第1施術ユニット側ギヤ機構35は、上下方向を中心に回転する継手ギヤ351と、上下方向に延在した状態で継手ギヤ351が取り付けられる継手軸3511と、を備えている。本実施の形態では、継手ギヤ351の上端部に第1施術ユニット側駆動伝達部352が形成されており、継手ギヤ351の下端部にギヤ部3521が形成されている。第1施術ユニット側駆動伝達部352とギヤ部3521とは一体に形成されている。
また、第1施術ユニット側ギヤ機構35は、ギヤ部3521に噛合し、上下方向を中心に回転する駆動伝達ギヤ353と、上下方向に延在し、駆動伝達ギヤ353が取り付けられる駆動伝達軸3531と、を備えている。
また、第1施術ユニット側ギヤ機構35は、上下方向を中心に回転する4つの出力ギヤ354を備えている。本実施の形態では、4つの出力ギヤ354のうち継手ギヤ351に近い側の2つの出力ギヤ354がギヤ部3521に噛合しており、継手ギヤ351から遠い位置に配置される2つの出力ギヤ354が駆動伝達ギヤ353に噛合している。また、4つの出力ギヤ354のそれぞれが出力ギヤ軸受3541によって支持されている。
さらに、4つの出力ギヤ354のそれぞれには、回転基台355が固定されている。この回転基台355は、円板部の中心から上方に突出する出力軸3551と、円板部の中心から偏心した位置で下方に突出する偏心軸3552と、を備えている。そして、出力軸3551を出力ギヤ軸受3541および出力ギヤ354の中央部に形成された貫通孔に挿入した状態で回転基台締結ネジ3553によって固定している。こうすることで、出力ギヤ354と回転基台355との間に出力ギヤ軸受3541を介在させた状態で、出力ギヤ354と回転基台355とが取り付けられるようにしている。
また、本実施の形態では、出力ギヤ軸受3541と出力ギヤ354との間にアタッチメント基台312が介在するようにしている。そして、アタッチメント基台312に4つの貫通孔312aを形成することで、出力ギヤ354に取り付けられた回転基台355が、回転可能な状態でアタッチメント基台312の下方に露出するようにしている。
このような第1施術ユニット側ギヤ機構35を設けるようにすれば、4つの回転基台355は下記のように動作することになる。
まず、継手ギヤ351が一回転方向(例えば、時計回り)に回転すると、駆動伝達ギヤ353および継手ギヤ351に近い側の2つの出力ギヤ354が逆回転方向(反時計回り)に回転する。すなわち、継手ギヤ351に近い側の2つの回転基台355も逆回転方向(反時計回り)に回転する。
一方、継手ギヤ351から遠い位置に配置される2つの出力ギヤ354、すなわち、継手ギヤ351から遠い位置に配置される2つの回転基台355は、上記の一回転方向(時計回り)に回転する。
このとき、回転基台355は、出力軸3551を中心として回転している。そのため、回転基台355に設けられた偏心軸3552も出力軸3551を中心とした円周上を回転することになる。すなわち、偏心軸3552は、出力軸3551の軸方向(上下方向)と直交する平面(水平面)に沿って回転運動を行っている。
そして、このような構成をした第1アタッチメント31には、第2アタッチメント32が脱着可能に装着されている。
第2アタッチメント32は、第1アタッチメント31に着脱可能に装着される第2ケース322と、この第2ケース322に取り付けられるゴムカバー321と、を備えている。
ゴムカバー321は、例えば、エラストマ等の可撓性を有する部材で構成することができ、第1アタッチメント31と略同形状・同サイズとなる大きさに設定されている。
このゴムカバー321が第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との間で上下方向に圧縮されることにより、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との連結部分の内部を防水している(図17および図19参照)。
このように、本実施の形態では、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との連結部分を防水構造としており、その内部に水が侵入してしまうことが抑制されるようにしている。
そして、このゴムカバー321には、可撓性を有する部材で構成されるゴムカバー321よりも硬質な材料で構成される第2ケース322が取り付けられている。
具体的には、第2ケース322の各辺の略中央部には、上方に突出する取付突起3222が設けられている。そして、この取付突起3222を、ゴムカバー321の外周縁部の各辺の略中央において上下方向に貫通するように設けられた取付孔3212に嵌合させることで、第2ケース322にゴムカバー321が取り付けられるようにしている。このとき、ゴムカバー321の中央に形成されて上方に突出する突起部3211を、第2ケース322の中央に形成されて下方に突出する係合フック3221に挿入嵌合させている(図46参照)。
このように、可撓性を有するゴムカバー321に、ゴムカバー321よりも硬質な材料で構成される第2ケース322を取り付けることで、第2アタッチメント32を第1アタッチメント31に容易に着脱させることができるようにしている。また、ゴムカバー321における第2ケース322が取り付けられていない部位が追従変形部3213となっており、この追従変形部3213に施術子基台323が嵌め込まれている。本実施の形態では、第2ケース322の中心に対して対称となる位置に4つの円形の孔3223が形成されており、ゴムカバー321における4つの円形の孔3223に対応する部位が追従変形部3213となっている。すなわち、本実施の形態では、ゴムカバー321には、4つの円形の追従変形部3213が形成されている。
また、図45および図46に示す第2ケース322には、給排水口322hが形成されている。このため、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との連結を解除した状態で、給排水口322hを介して第2アタッチメント32の内部を洗浄することができるようになっている。本実施の形態では、第2ケース322に形成された円形の孔3223が給排水口322hを兼ねている。
また、施術子基台323は、ゴムカバー321よりも剛性の高い樹脂等により形成されており、変形しにくい部材となっている。この施術子基台323は、回転基台355の偏心軸3552に装着されるベース部3231と、ベース部3231の下面から下方に突出するように設けられた芯材部3232と、ベース部3231の外縁に連設されたフランジ部372と、を備えている。本実施の形態では、それぞれの施術子基台323に4つの芯材部3232が設けられている。
そして、ベース部3231の上面には挿入孔3231aが形成されており、この挿入孔3231aに回転基台355の偏心軸3552を挿入することで、施術子基台323が回転基台355に取り付けられるようにしている。こうすることで、施術子基台323の動作に追従して追従変形部3213が変形するようにしている。
ここで、上述したように、本実施の形態では、偏心軸3552は、出力軸3551を中心とした円周上を回転するようにしている。すなわち、偏心軸3552は、出力軸3551の軸方向(上下方向)と直交する平面(水平面)に沿って回転運動を行っている。
そのため、偏心軸3552が回転すると、偏心軸3552の回転に伴って、偏心軸3552のそれぞれに取り付けられた第1施術子(施術子)33も出力軸3551を中心とした円周上を回転することになる。
このように、本実施の形態では、各第1施術子33が、出力軸3551の軸方向(上下方向)と直交する平面(水平面)に沿って回転運動(周回運動)を行っている。そのため、第1施術子33を動作させた際に描く軌跡の形状が出力軸3551を中心とする円周となる。なお、本実施の形態では、第1施術子33は水平面に沿って平行移動しながら回転することになる。
ここで、本実施の形態では、4つの回転基台355は、近い位置(対角ではない位置)で互いに隣り合う回転基台355に設けられた偏心軸3552が、180度の位相のずれをもって回転するように配置されている。こうすることで、近い位置(対角ではない位置)で互いに隣り合う回転基台355に設けられた偏心軸3552が、近づいたり離れたりしながら回転するようにしている。したがって、それぞれの偏心軸3552に取り付けられた第1施術子33も隣り合う第1施術子33に対して近づいたり離れたりしながら回転することになる。
さらに、本実施の形態では、各第1施術子33は、接近した際にすれ違うように周回動作する2つの第1施術子33と、接近した際に同じ方向に移動するように周回動作する2つの第1施術子33と、が存在するようにしている。こうすることで、第1施術子33を頭皮に接触させた際に、頭皮の挟み揉みやひねり揉みを行えるようにしている。
そして、このような構成とすることで、複数(4つ)の第1施術子33に電動機(駆動源)235の駆動を伝達させる第1施術ユニット側ギヤ機構35の構成を簡素化させることができるようにしている。こうすることで、第1施術ユニット30の小型化を図れるようにしている。
さらに、本実施の形態では、ゴムカバー321の追従変形部3213に施術子基台323を嵌め込むことで、第1施術子33が形成されるようにしている。すなわち、本実施の形態では、第1施術子33は、比較的剛性の高い部材である施術子基台323に、施術子基台323とは別部材であり比較的剛性の低い部材であるゴムカバー321を組み付けることで形成されている。
この第1施術子33は、基部331と、基部331の天面(下面)331aから下方に向けて突出し、頭皮ケア装置10の使用時に頭皮に接触させる施術突起332と、を備えている。
基部331は、施術子基台323のベース部3231をゴムカバー321で覆うことで形成されている。また、施術突起332は、施術子基台323の芯材部3232をゴムカバー321で覆うことで形成されており、ゴムカバー321における芯材部3232を覆う部分が弾性部32131となっている。このように、本実施の形態では、施術突起332が、芯材部3232と芯材部3232を覆う弾性部32131とを有している。そして、芯材部3232と弾性部32131とが別部材で形成されている。
また、本実施の形態では、4つの第1施術子33のそれぞれに、4つの施術突起332が設けられており、各施術突起332の先端部3322には3つの延出小突起33222が設けられている。
次に、このような構成をした第1施術ユニット30の使用方法の一例を説明する。
まず、第1施術ユニット30を本体部20に装着して第1施術ユニット側駆動伝達部352を本体側駆動伝達部26に取り付ける。そして、この状態で、操作スイッチボタン222を押圧して電動機235を駆動させることで、本体側駆動伝達部26を回転させる。
こうすれば、本体側駆動伝達部26の回転が第1施術ユニット側駆動伝達部352に伝達されて第1施術ユニット側駆動伝達部352が本体側駆動伝達部26と共に回転することになる。このとき、第1施術ユニット側駆動伝達部352に取り付けられた継手ギヤ351のギヤ部3521、駆動伝達ギヤ353も、第1施術ユニット側駆動伝達部352と共に回転することになる。
そして、ギヤ部3521および駆動伝達ギヤ353が回転することで、4つの出力ギヤ354が減速された状態で回転することになる。
このように、4つの出力ギヤ354が回転すると、4つの出力ギヤ354にそれぞれ連結された4つの回転基台355も回転することになる。
このとき、それぞれの回転基台355に設けられた偏心軸3552は、出力軸3551の軸方向(上下方向)と直交する平面(水平面)に沿って回転運動を行う。
そのため、偏心軸3552が回転すると、偏心軸3552の回転に伴って、偏心軸3552のそれぞれに取り付けられた第1施術子33も出力軸3551を中心とした円周上を回転することになる。そして、第1施術子33の回転に追従して各第1施術子33に設けられた施術突起332も回転することになる。このとき、施術突起332は、水平面に沿って平行移動しながら回転することになる。
そして、このような状態で、施術突起332を頭皮に接触させるようにすれば、回転する施術突起332によって頭皮の洗浄やマッサージ等のケア(頭皮ケア)を行うことができる。
以下、図48~図50を用いて第1施術ユニットにおけるアタッチメントの連結解除動作の一例について説明する。
図48には、無負荷状態を示している。連結部品である回転基台355は、出力ギヤ354に対して固定されており、回転軸RCを中心に回転する。被連結部品である施術子基台323は、回転軸RCに対して偏心して配置される回転基台355の偏心軸3552に差し込むように取り付けられている。このとき、施術子基台323のフランジ部372と第1アタッチメント31のフレーム(アタッチメント基台312)との隙間G1,G2は、十分に確保されている。同様に、施術子基台323のフランジ部372と第2アタッチメント32のフレーム(第2ケース322)との隙間G3,G4も、十分に確保されている。
図49には、頭皮ケア装置10を用いた施術中等、所定範囲内の適正な負荷が矢印A1の方向に加わったときの状態を示している。所定範囲内の適正な負荷が矢印A1の方向に先端部3322を介して施術突起332に加わったとき、施術子基台323は、偏心軸3552の先端部を支点として傾く。施術子基台323と回転基台355との連結部が、図49中に示す点B1において接触し、回転基台355は、それ以上は傾かない。このとき、施術子基台323のフランジ部372と第1アタッチメント31のフレーム(アタッチメント基台312)とは干渉(接触)してはいない。同様に、施術子基台323のフランジ部372と第2アタッチメント32のフレーム(第2ケース322)とは干渉(接触)してはいない。
図50には、施術突起332が異物と接触した場合等、所定値以上の負荷が施術子基台323に加わったときの状態を示している。第1アタッチメント31と第2アタッチメント32とは、少なくとも1組の係合部(フック、フック挿入凹部)により係合されている。所定値以上の負荷が施術子基台323に加わったとき、回転基台355は、図49中に示す点B1を基点に偏心軸3552の先端部において滑り、図49に示した状態からさらに傾くこととなる。このとき、回転基台355のフランジ部372は、図50中に示す点B2において第2アタッチメント32のフレーム(第2ケース322)を引き起こすこととなり、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との係合が解除される。
ここで、図51~図53に示すように、本実施の形態では、連結部品である回転基台355の偏心軸3552は、凸側円錐面(凸側テーパ面)35521を有する略円錐形状の凸部として形成されている。その一方、被連結部品である施術子基台323の挿入孔3231aは、凹側円錐面(凹側テーパ面)32311を有する略円錐形状の孔として形成されている。このように偏心軸3552および挿入孔3231aをそれぞれ略円錐形状に形成することにより、所定値以上の負荷が施術子基台323に加わったとき、施術子基台323は偏心軸3552の凸側円錐面35521に沿って滑ることとなる。このため、所定値以上の負荷が施術子基台323に加わったときには、被連結部品である施術子基台323が連結部品である回転基台355から外れるようにすることができる。
また、図53に示すように、回転基台355の偏心軸3552は、回転軸RCに対して偏心して配置されている。その一方、施術子基台323のベース部3231は、施術突起332を有するゴムカバー321に形成された追従変形部3213に挿入され、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32との連結を解除した状態では回転軸RCの略中心位置に配置されている。第1アタッチメント31と第2アタッチメント32とを連結した後に、ゴムカバー321のたわみ変形により、施術子基台323は回転基台355の偏心軸3552に沿って移動するようになっている。このため、上述したように偏心軸3552および挿入孔3231aをそれぞれ略円錐形状に形成することにより、偏心軸3552の挿入孔3231aへの挿入時に挿入孔3231aがガイドする役割を発揮することができる。
また、図52に示すように、本実施の形態では、偏心軸3552の凸側円錐面35521のテーパ角度θ1は、挿入孔3231aの凹側円錐面32311のテーパ角度θ2よりも鋭角(小さい角度)である。凸側円錐面35521のテーパ角度θ1が挿入孔3231aの凹側円錐面32311のテーパ角度θ2よりも鋭角(大きい角度)であった場合、偏心軸3552と挿入孔3231aとが圧入状態となり、適切な挿入状態が得られない可能性がある。
また、偏心軸3552の先端部(下端部)には略半球形状の凸側半球面35522が形成され、根元側端部(上端部)には略円柱形状の凸側円柱面35523が形成されている。その一方、挿入孔3231aの底部(下端部)には略半球形状の凹側半球面32312が形成され、開口側端部(上端部)には略円柱形状の凹側円柱面32313が形成されている。偏心軸3552の凸側半球面35522の半径は、挿入孔3231aの凹側半球面32312の半径よりも小さい。
被連結部品である施術子基台323が連結部品である回転基台355に対して傾斜したときには、回転基台355の偏心軸3552は、先端側の点B3および根元端側の点B4の2点(図53参照)で挿入孔3231aと接することとなる。すなわち、回転軸RCと略垂直な方向の負荷が施術子基台323に作用し、施術子基台323が回転基台355に対して傾斜したときには、その負荷荷重を偏心軸3552の凸側半球面35522と凸側円柱面35523とで受けることとなる。施術子基台323が回転基台355に対して傾斜したときに偏心軸3552が先端側の点B3および根元端側の点B4の2点で挿入孔3231aと接することにより、円滑な回転を維持することができる。
また、本実施の形態では、連結部品である回転基台355は、回転軸RC(回転基台締結ネジ3553)との連結部分(出力軸3551)が外部に露出しないように構成されている(図51参照)。また、回転基台355における外部に露出する部分(外部露出部)は1部品で構成され、この外部露出部には、使用者の毛髪や衣服等の一部を引っ掛けて巻き込み得る凹凸等が形成されてはいない。さらに、回転基台355の周囲には、使用者の指等を挟み得る隙間が形成されてはいない。すなわち、本実施の形態では、回転基台355とアタッチメント基台312の貫通孔312aとの間の隙間が微小隙間とされており、隙間から使用者の毛髪や衣服等の一部が内部に引き込まれることを抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、連結部品である回転基台355は、合成樹脂材料等の比較的柔らかい軟質材料を用いて形成されている。特に、連結部品である回転基台355は、金属よりも柔らかい材料を用いて形成される。このように回転基台355は合成樹脂材料等を用いて形成することにより、施術部を有する末端の第2アタッチメント32が外れた状態で頭皮ケア装置10を頭皮に接触させた場合に、頭皮にダメージを与えないようにすることができる。また、本実施形態では、回転基台355の偏心軸3552の先端(下端)を略球形状としている。このようにすることにより、回転基台355の偏心軸3552の先端によって頭皮にダメージを与えることをより確実に抑制することが可能である。
[第2施術ユニットの一例]
次に、図54~図61を用いて第2施術ユニットの一例について説明する。
第2施術ユニット40は、一端側(上端側)が本体部20に連結されるヘッド部としての第1アタッチメント41と、第1アタッチメント41の他端側(下端側)に連結される第2施術部(施術部)としての第2アタッチメント42と、を備えている。
第1アタッチメント41は、第1アタッチメント41の外郭を構成する第1ケース410を備えている。この第1ケース410は、ヘッドハウジングとも称されるものであり、例えば合成樹脂材料を用いて形成することができる。
また、第1ケース410は、複数の分割体を継ぎ合わせることで形成されており、分割体を継ぎ合わせて形成した第1ケース410の内部には空洞が形成されている。そして、この空洞内には、後述する第2施術ユニット側ギヤ機構45が収容されている。
具体的には、第1ケース410は、裏面視で略四角形状をしており、下方に開口するアタッチメントケース411と、アタッチメントケース411の開口を覆うように配置されるアタッチメント基台412と、を備えている。このアタッチメント基台412は、アタッチメント基台締結ネジ4123によってアタッチメントケース411に固定されている。
アタッチメントケース411は、周壁4111と、周壁4111の上端に連設される天壁4112と、を備えている。この周壁4111は、本体部20に装着される側である上端側から下端側に向けて徐々に拡径する形状をしている。また、天壁4112は、板状をしており、この天壁4112の水平方向に延在する平坦な天面4112aが、本体部20に装着される側の端面となっている。そして、第2施術ユニット40を本体部20に装着させた状態で、天面4112aが、下面(本体部の施術ユニットが装着される側の端面)と実質的に同一の平面となるように構成されている。
こうすることで、本体部20に第2施術ユニット40を装着した際に、結合部分で滑らかに連続するように、本体部20および第2施術ユニット40の形状を容易にデザインできるようにしている。
また、本実施の形態では、本体部20と施術ユニットとの結合部分が平坦な面となるようにしている。こうすることで、結合部分で滑らかに連続させつつ、他の部分の形状をより容易に様々な形状とできるようにしている。すなわち、複数の施術ユニットを付け替え可能な構成とした頭皮ケア装置10のデザイン性を向上させつつ、本体部20や施術ユニットのデザイン自由度を向上させることができるようにしている。
さらに、本体部20と第2施術ユニット40との結合部分を平面にすることで、Oリングおよびパッキン等のシール部材を用いて内部空間を容易に封止することができるようにしている。本実施の形態では、上述したように、本体部20を防水構造としている。こうすることで、例えば、入浴時等に、第2施術ユニット40を本体部20に装着させることで形成される頭皮ケア装置10を用いて洗髪(頭皮の洗浄)や頭皮のマッサージ等のケア(頭皮ケア)を行えるようにしている。
また、天壁4112には、上下方向に貫通する貫通孔4112bが形成されており、この貫通孔4112bに第2施術ユニット側駆動伝達部452が挿入されている。第2施術ユニット側駆動伝達部452は、第2施術ユニット40の平面視(上下方向の上側から第1アタッチメント41を見た状態)で正六角形状(多角形状)の空間が上方に開口するように形成されている。この正六角形状(多角形状)の空間は、本体側駆動伝達部26の継手261の外径とほぼ同じ大きさとなるように形成されている。そして、第2施術ユニット40を本体部20に装着した際には、この正六角形状(多角形状)の空間内に本体側駆動伝達部26の継手261が挿入されるようになっている。
また、天壁4112には、第2施術ユニット40を本体部20に装着させた際に、本体部20のフック収容部2132およびフック28が挿入されるフック挿入凹部4112cが形成されている。そして、このフック挿入凹部4112c内には、第2施術ユニット40を本体部20に装着させた際にフック28と係合する係合部4112dが形成されている。
さらに、天壁4112には、上下方向に貫通する貫通孔4112eも形成されており、この貫通孔4112eには、プッシュロッド441が付勢ばね442によって下方に付勢された状態で挿入されている。そして、第2施術ユニット40を本体部20に装着させた際に、このプッシュロッド441がゴム製のスイッチボタン234を上方に押圧するようにしている。こうすることで、連結検出スイッチ233がプッシュロッド441による押圧(第2施術ユニット40が本体部20に装着されたこと)を検知し、操作スイッチボタン222の操作により電動機235を駆動させることができるようにしている。ゴム製のスイッチボタン234のばね性(付勢力)を強くすることにより、付勢ばね442を省略することも可能である。
また、電動機235の駆動中、何らかの理由によりプッシュロッド441による連結検出スイッチ233の押圧が解除されたとき(第2施術ユニット40が本体部20から外されたとき)には、電動機235が停止する。
そして、下方に開口するアタッチメントケース411内の空間に第2施術ユニット側ギヤ機構45が配置されるようにしている。
第2施術ユニット側ギヤ機構45は、上下方向を中心に回転する継手ギヤ451と、上下方向に延在した状態で継手ギヤ451が取り付けられる継手軸4511と、を備えている。本実施の形態では、継手ギヤ451の上端部に第2施術ユニット側駆動伝達部452が形成されており、継手ギヤ451の下端部にギヤ部4521が形成されている。第2施術ユニット側駆動伝達部452とギヤ部4521とは一体に形成されている。
また、第2施術ユニット側ギヤ機構45は、ギヤ部4521に噛合し、上下方向を中心に回転する駆動伝達ギヤ453と、上下方向に延在し、駆動伝達ギヤ453が取り付けられる駆動伝達軸4533と、を備えている。
また、第2施術ユニット側ギヤ機構45は、駆動伝達ギヤ453に噛合する2つの出力ギヤ454を備えており、2つの出力ギヤ454のそれぞれが出力ギヤ軸受4541によって支持されている。
さらに、2つの出力ギヤ454のそれぞれには、回転基台455が固定されている。この回転基台455は、円板部の中心から上方に突出する出力軸4551と、円板部の中心から偏心した位置で下方に突出する偏心軸4552と、を備えている。そして、出力軸4551を出力ギヤ軸受4541および出力ギヤ454の中央部に形成された貫通孔に挿入した状態で回転基台締結ネジ4553によって固定している。こうすることで、出力ギヤ454と回転基台455とを間に出力ギヤ軸受4541を介在させた状態で取り付けている。
また、本実施の形態では、出力ギヤ軸受4541と出力ギヤ454との間にアタッチメント基台412が介在するようにしている。
具体的には、アタッチメント基台412は、水平面に対して約15度傾斜した一対の回転基台載置板を有しており、この回転基台載置板には、回転基台収容凹部4121がそれぞれ形成されている。また、回転基台収容凹部4121には貫通孔4121aが形成されており、出力軸4551が挿通されるようになっている。こうすることで、出力ギヤ454に取り付けられた回転基台455が、回転基台収容凹部4121に回転可能な状態で収容されてアタッチメント基台412の下方に露出するようにしている。
このような第2施術ユニット側ギヤ機構45を設けるようにすれば、2つの回転基台455は下記のように動作することになる。
まず、継手ギヤ451が一回転方向(例えば、時計回り)に回転すると、駆動伝達ギヤ453が逆回転方向(反時計回り)に回転する。
そして、駆動伝達ギヤ453が逆回転方向(反時計回り)に回転すると、2つの出力ギヤ454が上記の一回転方向(時計回り)に回転する。すなわち、2つの回転基台455が上記の一回転方向(時計回り)に回転する。
このとき、回転基台455は、出力軸4551を中心として回転している。そのため、回転基台455に設けられた偏心軸4552も出力軸4551を中心とした円周上を回転することになる。すなわち、偏心軸4552は、出力軸4551の軸方向と直交する平面に沿って回転運動を行うことになる。
さらに、本実施の形態では、偏心軸4552の回転運動を往復直線運動に変換できるようにしている。
具体的には、ガイドレール46と、ガイドレール46のレール部461に沿って移動することが可能なスライド基台47と、を設けることで、偏心軸4552の回転運動を往復直線運動に変換している。
本実施の形態では、各回転基台455に対して2つのガイドレール46が用いられており、各ガイドレール46には取付リブ462が設けられている。そして、アタッチメント基台412に形成されたガイドレール収容凹部4122にガイドレール46を収容した状態で、ガイドレール締結ネジ4124を取付リブ462に挿入することで、ガイドレール46をアタッチメント基台412に固定している。このとき、2つのガイドレール46は、それぞれに形成されたレール部461の開口が回転基台455を挟んで対向するようにした状態で、アタッチメント基台412に固定されている。
また、スライド基台47は、略箱状をした本体部471と、本体部471の上端に連設された一対のフランジ部472と、を備えている。そして、一対のフランジ部472が互いに対向するレール部461に挿入されている。こうすることで、スライド基台47が、ガイドレール46のレール部461に沿って往復直線運動させることができるようにしている。また、本体部471には、偏心軸収容部4711が形成されており、この偏心軸収容部4711内に偏心軸4552が収容されるようにしている。
このような構成とすることで、偏心軸4552を回転させた際に、本体部471が偏心軸4552によって押圧されてレール部461に沿って往復直線運動するようにしている。
そして、このような構成をした第1アタッチメント41には、第2アタッチメント42が着脱可能に装着されている。
第2アタッチメント42は、第1アタッチメント41に着脱可能に装着される第2ケース422と、この第2ケース422に取り付けられるゴムカバー421と、を備えている。
ゴムカバー421は、例えば、エラストマ等の可撓性を有する部材で構成することができ、第1アタッチメント41と略同形状・同サイズとなる大きさに設定されている。
そして、このゴムカバー421には、可撓性を有する部材で構成されるゴムカバー421よりも硬質な材料で構成される第2ケース422が取り付けられている。
具体的には、第2ケース422の各辺に沿って、上方に突出する取付突起4224が設けられている。そして、この取付突起4224を、ゴムカバー421の外周縁部の各辺に沿って上下方向に貫通するように設けられた取付孔4212に嵌合させることで、第2ケース422にゴムカバー421が取り付けられるようにしている。このとき、ゴムカバー421に形成されて上方に突出する突起部(図示せず)を、第2ケース422に形成されて下方に突出する係合フック(図示せず)に挿入嵌合させている。
このように、可撓性を有するゴムカバー421に、ゴムカバー421よりも硬質な材料で構成される第2ケース422を取り付けることで、第2アタッチメント42を第1アタッチメント41に容易に着脱させることができるようにしている。また、ゴムカバー421における第2ケース422が取り付けられていない部位が追従変形部4213となっており、この追従変形部4213に施術子基台423が嵌め込まれている。本実施の形態では、第2ケース422は、枠部4221と桟部4222と、を備えており、第2ケース422の中心に対して対称となる位置に2つの四角形状の孔が形成されている。そして、ゴムカバー421における2つの四角形状の孔に対応する部位が追従変形部4213となっている。すなわち、本実施の形態では、ゴムカバー421には、2つの四角形状の追従変形部4213が形成されている。
また、施術子基台423は、ゴムカバー421よりも剛性の高い樹脂等により形成されており、変形しにくい部材となっている。この施術子基台423は、スライド基台47の本体部471に装着されるベース部4231と、ベース部4231の下面から下方に突出するように設けられた芯材部4232と、を備えている。また、施術子基台423は、ベース部4231の上端に連設された一対のフランジ部4233を備えている。本実施の形態では、それぞれの施術子基台423に9個の芯材部4232が設けられている。
そして、ベース部4231にはスライド基台収容部4231aが形成されており、このスライド基台収容部4231aにスライド基台47の本体部471を挿入することで、施術子基台423が回転基台455に取り付けられるようにしている。こうすることで、施術子基台423の動作に追従して追従変形部4213が変形するようにしている。
ここで、上述したように、本実施の形態では、偏心軸4552は、出力軸4551を中心とした円周上を回転するようにしている。すなわち、偏心軸4552は、出力軸4551の軸方向と直交する平面に沿って回転運動を行っている。
そして、ガイドレール46およびスライド基台47によってこの回転運動が往復直線運動に変換されている。
そのため、偏心軸4552が回転すると、偏心軸4552の回転に伴って、偏心軸4552のそれぞれに取り付けられた第2施術子(施術子)43は、出力軸4551の軸方向と直交する平面に沿って往復直線運動を行うことになる。
このように、本実施の形態では、各第2施術子43が、出力軸4551の軸方向と直交する平面に沿って往復直線運動(往復運動)を行っている。そのため、第2施術子43を動作させた際に描く軌跡の形状が直線となる。
このように、本実施の形態では、互いに動きの異なる施術子を有するユニット(第1施術ユニット30および第2施術ユニット40)を備えている。
具体的には、第1施術子33を動作(周回運動)させた際に描く軌跡の形状(円周)と第2施術子43を動作(往復運動)させた際に描く軌跡の形状(直線)とが異なるようにしている。
また、本実施の形態では、複数の施術子43のうち少なくともいずれかの施術子43が、先端が施術部としての第2アタッチメント42の中心軸を向くように傾斜する出力軸4551に接続されるようにしている。
こうすることで、施術子43を頭皮の凸状の曲面にフィットさせやすくしている。
ここで、本実施の形態では、2つの回転基台455に設けられた偏心軸4552が、180度の位相のずれをもって回転するように配置されている。こうすることで、それぞれの回転基台455に設けられた偏心軸4552が、近づいたり離れたりしながら回転するようにしている。したがって、それぞれの偏心軸4552にスライド基台47を介して取り付けられた第2施術子43は、互いに近づいたり離れたりしながら往復直線運動することになる。
そして、このような構成とすることで、複数(2つ)の第2施術子43に電動機(駆動源)235の駆動を伝達させる第2施術ユニット側ギヤ機構45の構成を簡素化させることができるようにしている。こうすることで、第2施術ユニット40の小型化を図れるようにしている。
さらに、本実施の形態では、ゴムカバー421の追従変形部4213に施術子基台423を嵌め込むことで、第2施術子43が形成されるようにしている。すなわち、本実施の形態では、第2施術子43は、比較的剛性の高い部材である施術子基台423に、施術子基台423とは別部材であり比較的剛性の低い部材であるゴムカバー421を組み付けることで形成されている。
この第2施術子43は、基部431と、基部431の天面(下面)431aから下方に向けて突出し、頭皮ケア装置10の使用時に頭皮に接触させる施術突起432と、を備えている。
基部431は、施術子基台423のベース部4231をゴムカバー421で覆うことで形成されている。また、施術突起432は、施術子基台423の芯材部4232をゴムカバー421で覆うことで形成されており、ゴムカバー421における芯材部4232を覆う部分が弾性部42131となっている。このように、本実施の形態では、施術突起432が、芯材部4232と芯材部4232を覆う弾性部42131とを有している。そして、芯材部4232と弾性部42131とが別部材で形成されている。
また、本実施の形態では、2つの第2施術子43のそれぞれに、13の施術突起432が設けられており、各施術突起432の先端部4322には3つの延出小突起4322cが設けられている。
次に、このような構成をした第2施術ユニット40の使用方法の一例を説明する。
まず、第2施術ユニット40を本体部20に装着して第2施術ユニット側駆動伝達部452を本体側駆動伝達部26に取り付ける。そして、この状態で、操作スイッチボタン222を押圧して電動機235を駆動させることで、本体側駆動伝達部26を回転させる。
こうすれば、本体側駆動伝達部26の回転が第2施術ユニット側駆動伝達部452に伝達されて第2施術ユニット側駆動伝達部452が本体側駆動伝達部26と共に回転することになる。このとき、第2施術ユニット側駆動伝達部452に取り付けられた継手ギヤ451のギヤ部4521、駆動伝達ギヤ453も、第2施術ユニット側駆動伝達部452と共に回転することになる。
そして、ギヤ部4521および駆動伝達ギヤ453が回転することで、2つの出力ギヤ454が減速された状態で回転することになる。
このように、2つの出力ギヤ454が回転すると、2つの出力ギヤ454にそれぞれ連結された2つの回転基台455も回転することになる。
このとき、それぞれの回転基台455に設けられた偏心軸4552は、出力軸4551の軸方向と直交する平面に沿って回転運動を行う。
そして、偏心軸4552が回転すると、偏心軸4552の回転に伴って、偏心軸4552のそれぞれに取り付けられたスライド基台47および第2施術子43が往復直線運動することになる。このとき、第2施術子43の往復直線運動に追従して各第2施術子43に設けられた施術突起432も往復直線運動することになる。
そして、このような状態で、施術突起432を頭皮に接触させるようにすれば、往復直線運動する施術突起432によって頭皮の洗浄やマッサージ等のケア(頭皮ケア)を行うことができる。
以下、図58~図61を用いて第2施術ユニットにおけるアタッチメントの連結解除動作の一例について説明する。
図58および図59には、所定範囲内の負荷状態を示している。連結部品であるスライド基台47は、少なくとも一対の第1平行面4712,4712を有しており、被連結部品である施術子基台423は、少なくとも一対の第2平行面4231b,4231bを有している。スライド基台47の本体部471を施術子基台423のスライド基台収容部4231aに挿入することにより、スライド基台47が施術子基台423の一対の第2平行面4231b,4231b間に嵌合されて保持されるようになっている。こうすることで、所定範囲内の適正な負荷が矢印A2の方向に先端部4322を介して施術突起432に加わったときには、被連結部品である施術子基台423は施術子基台423の一対の第2平行面4231b,4231bにより傾きを抑制されながら保持される。
図60および図61には、施術突起432が異物と接触した場合等、所定値以上の負荷が施術子基台423に加わったときの状態を示している。第1アタッチメント41と第2アタッチメント42とは、少なくとも1組の係合部(フック、フック挿入凹部)により係合されている。所定値以上の負荷が施術子基台423に加わったとき、施術子基台423の第2平行面4231bがたわみ変形することにより、一対の第2平行面4231b,4231bによるスライド基台47の保持が解消される。このとき、被連結部品である施術子基台423はフランジ部4233の端部を基点に傾斜する。そして、フランジ部4233の反対側の端部が第1アタッチメント41のフレームと第2アタッチメント42のフレームとの間を押し開き、第1アタッチメント41と第2アタッチメント42との係合が解除される。
[置き台の一例]
次に、図62~図69を用いて施術ユニットを載せるための置き台の一例について説明する。
第1置き台60は、第1施術ユニット30を載せるための置き台であり、第1アタッチメント31と第2アタッチメント32とを組み合わせた第1施術ユニット30を第1置き台60に配置することができるように構成されている。
第2置き台70は、第2施術ユニット40を載せるための置き台であり、第1アタッチメント41と第2アタッチメント42とを組み合わせた第2施術ユニット40を第2置き台70に配置することができるように構成されている。
置き台に配置した施術ユニット(第1施術ユニット30および第2施術ユニット40の内の一方)は、別の置き台に配置した別の施術ユニット(第1施術ユニット30および第2施術ユニット40の内の他方)の上に積み上げて配置することが可能である。
本実施の形態では、第1置き台60に配置された第1施術ユニット30を、第2置き台70に配置された第2施術ユニット40の上に載せることができる(図66参照)。
また、本実施の形態では、第2置き台70に配置された第2施術ユニット40を、第1置き台60に配置された第1施術ユニット30の上に載せることができる(図67参照)。
すなわち、本実施の形態では、第1置き台60に配置された第1施術ユニット30と、第2置き台70に配置された第2施術ユニット40との積み上げる順序(上下の配置関係)を、上下自在に入れ替えることが可能である。
さらに、本実施形態では、図68および図69に示すように、第2置き台70に配置された第2施術ユニット40の上に、第1置き台60を載せ、さらに第1置き台60の上に、本体部20に連結された第1施術ユニット30を配置することができる。
また、本実施形態では、図示はしないが、第1置き台60に配置された第1施術ユニット30の上に、第2置き台70を載せ、さらに第2置き台70の上に、本体部20に連結された第2施術ユニット40を配置することもできる。
すなわち、本実施の形態では、本体部20にいずれかの施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)を装着して、頭皮ケア装置10を組み立てた状態で保管しておくことが可能である。
[作用・効果]
以下では、上記実施の形態およびその変形例で示した頭皮ケア装置の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1)上記実施の形態およびその変形例で示した頭皮ケア装置10は、電動機(駆動源)235および蓄電池(電源)232が収容されるエンクロージャ21を有する本体部20を備えている。また、頭皮ケア装置10は、複数のアタッチメントを有し、本体部20に付け替え可能に着脱される施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)を備えている。さらに、頭皮ケア装置10は、施術ユニットを構成する全てのアタッチメントが連結されたことを検知する検知機構29を備えている。
本実施の形態およびその変形例で示した頭皮ケア装置10では、検知機構29により第1施術ユニット30を構成する全てのアタッチメント(第1アタッチメント31、第2アタッチメント32)が連結されたことを検知することができるようになっている。同様に、検知機構29により第2施術ユニット40を構成する全てのアタッチメント(第1アタッチメント41、第2アタッチメント42)が連結されたことを検知することができるようになっている。そして、検知機構29により施術ユニット(30,40)が本体部20に装着されたことを検知したときに、電動機235を駆動させるようにしている。また、電動機235の駆動中、検知機構29により施術ユニット(30,40)が本体部20から外されたときことを検知したときに、電動機235を停止させるようにしている。このような頭皮ケア装置10では、着脱状態を検知する検知機構29をアタッチメント毎に設ける必要がなく、装置の大型化および複雑化を抑制することができる。
このように、上記実施の形態およびその変形例で示した頭皮ケア装置10とすれば、装置の大型化および複雑化を抑制することが可能になる。
(2)施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)は、一端側が本体部20に連結される第1アタッチメント(31,41)と、第1アタッチメント(31,41)の他端側に連結される第2アタッチメント(32,42)と、を有している。
このような頭皮ケア装置10とすれば、検知機構29により第1施術ユニット30を構成する全てのアタッチメント(第1アタッチメント31、第2アタッチメント32)が連結されたことを検知することができる。同様に、検知機構29により第2施術ユニット40を構成する全てのアタッチメント(第1アタッチメント41、第2アタッチメント42)が連結されたことを検知することができる。
(3)1つの検知機構29により施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)を構成する全てのアタッチメントが連結されたことを検知するよう構成される。
こうすれば、より効果的に装置の大型化および複雑化を抑制することができる。
(4)検知機構29は、本体部20に配置される複数の検出手段(連結検出スイッチsw1~sw4)を有している。また、複数の検出手段のオン・オフの組合せにより施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)の種類およびアタッチメントの組合せの少なくとも一方を認識するよう構成されている。
このような頭皮ケア装置10とすれば、全てのアタッチメントが本体部20に連結されていないときに電動機235が停止する機能と、施術ユニット(30,40)の種類若しくはアタッチメントの組合せを認識する機能と、を併せ持つようにすることができる。
(5)互いに連結される一対のアタッチメントのうち、本体部20側に位置するアタッチメント(第1アタッチメント)31,41は、本体部20からの駆動力を伝達する連結部品(回転基台)355,455を有している。互いに連結される一対のアタッチメントのうち、本体部20側とは反対側の末端側に位置するアタッチメント(第2アタッチメント)32,42は、連結部品261に連結される被連結部品(施術子基台)323,423を有する。末端側のアタッチメント32,42に対して過度の力が加えられたときに被連結部品323,423の一部が末端側のアタッチメントのフレームと干渉してアタッチメント同士の連結が解除されるよう構成されている。
こうすれば、第2アタッチメント32,42に対して過度の力が加えられたときに第1アタッチメント31,41と第2アタッチメント32,42との連結を解除し、その連結が解除されたことを検知機構29により検知することができる。
(6)連結部品(回転基台)355は回転運動を行うものである。連結部品355は、回転軸RCの回転中心から偏心した位置に配置される偏心軸3552を有しており、被連結部品323は連結部品355の偏心軸3552が挿入される挿入孔3231aを有している。偏心軸3552は、円錐形状の凸部(凸側テーパ面35521)から構成されており、挿入孔3231aは、円錐形状の凹部(凹側テーパ面32311)から構成されている。
こうすれば、所定値以上の負荷が施術子基台323に加わったときには、施術子基台323が回転基台355からスムーズに外れるようにすることができる。また、偏心軸3552および挿入孔3231aをそれぞれ円錐形状に形成することにより、偏心軸3552の挿入孔3231aへの挿入時に挿入孔3231aがガイドする役割を発揮することができる。
(7)円錐形状の凸部(凸側テーパ面35521)のテーパ角度θ1は、円錐形状の凹部(凹側テーパ面32311)のテーパ角度θ2よりも小さい。
こうすれば、偏心軸3552と挿入孔3231aとが圧入状態となることを抑制することができ、回転基台355の円滑な回転を維持することができる。
(8)円錐形状の凸部(凸側テーパ面35521)の先端部には、半球形状の凸側半球面35522が形成されており、円錐形状の凹部(凹側テーパ面32311)の底部には、半球形状の凹側半球面32312が形成されている。
こうすれば、より確実に回転基台355の円滑な回転を維持することができる。
(9)半球形状の凸側半球面35522の半径は、半球形状の凹側半球面32312の半径よりも小さい。
こうすれば、より確実に回転基台355の円滑な回転を維持することができる。
(10)連結部品(回転基台)355と被連結部品(施術子基台)323とが相対的に傾いた場合に、円錐形状の凸部(凸側テーパ面35521)は、先端側と根元端側との2点(B3,B4)で円錐形状の凹部(凹側テーパ面32311)と接する。
こうすれば、施術子基台323が回転基台355に対して傾いたとき円滑な回転を維持することができる。
(11)円錐形状の凸部(凸側テーパ面35521)の根元側端部には、円柱形状の凸側円柱面35523が形成されており、円錐形状の凹部(凹側テーパ面32311)の開口側端部には、円柱形状の凹側円柱面32313が形成されている。連結部品(回転基台)355と被連結部品(施術子基台)323とが相対的に傾いた場合に、円錐形状の凸部は、凸側半球面35522と凹側円柱面32313との2点(B3,B4)で円錐形状の前記凹部と接する。
こうすれば、施術子基台323が回転基台355に対して傾いたときに円滑な回転を維持することができる。
(12)連結部品(回転基台)355は、金属よりも柔らかい軟質材料を用いて形成される。
こうすれば、施術部を有する末端の第2アタッチメント32が外れた状態で頭皮ケア装置10を頭皮に接触させた場合に、頭皮にダメージを与えないようにすることができる。
(13)連結部品(回転基台)355は、回転軸RCとの連結部分(出力軸)3551が外部に露出しないよう構成されている。
こうすれば、使用者の毛髪や衣服等の一部を出力軸3551に引っ掛けて巻きこまれることを防止することができる。
(14)連結部品(回転基台)355における外部に露出する外部露出部は1部品で構成され、外部露出部には使用者の毛髪または衣服の一部を引っ掛けて巻き込み得る凹凸が形成されていない。
こうすれば、使用者の毛髪や衣服等の一部を出力軸3551に引っ掛けて巻きこまれることをより確実に防止することができる。
(15)回転軸RCを回転中心として回転する連結部品(回転基台)355の周囲の隙間は、使用者の指が挟まれることを防止するために微小隙間として形成されている。
こうすれば、使用者の指等が回転基台355の周囲の隙間に挟まれることを防止することができる。
(16)頭皮ケア装置10は、本体部20と施術ユニット30,40との係合部または施術ユニット30,40を構成するアタッチメント同士の係合部に配置され、防水構造を形成するシール部材(シール部材218、ゴムカバー321の一部分)を備えている。アタッチメントは、防水構造の内部に配置される、アタッチメントの内部洗浄時の給排水のための給排水口311h,312h,322hを有している。
こうすれば、本体部20と施術ユニット30,40との連結を解除した状態またはアタッチメント同士の係合を解除した状態で、給排水口311h,312h,322hを介してアタッチメントの内部を洗浄することができる。
(17)連結部品(回転基台)455は往復運動を行うものである。連結部品455は、往復運動の方向に対して交差する第1平行面4712を少なくとも一対有しており、被連結部品(施術子基台)423は、第1平行面4712に平行な第2平行面4231bを少なくとも一対有している。被連結部品423は、一対の第2平行面4231b,4231bで連結部品455の一対の第1平行面4712,4712を挟み込んで保持している。末端側のアタッチメント42に対して過度の力が加えられたときに被連結部品423の第2平行面4231bがたわみ変形することにより連結部品455の姿勢が変化してアタッチメント同士の連結が解除されるよう構成されている。
こうすれば、第2アタッチメント42に対して過度の力が加えられたときに第1アタッチメント41と第2アタッチメント42との連結を解除し、その連結が解除されたことを検知機構29により検知することができる。
(18)被連結部品(施術子基台)423は、本体部20側のアタッチメント41のフレームと末端側のアタッチメント42のフレームとの間に位置するフランジ部4233を有する。末端側のアタッチメント42に対して過度の力が加えられたときにフランジ部4233が本体部20側のアタッチメント41のフレームと末端側のアタッチメント42のフレームとの間を押し広げてアタッチメント同士の連結が解除されるよう構成されている。
こうすれば、第2アタッチメント42に対して過度の力が加えられたときに第1アタッチメント41と第2アタッチメント42との連結をより確実に解除し、その連結が解除されたことを検知機構29により検知することができる。
(19)検知機構29は、可動側接点2331と固定側接点2332とを有する電気回路開閉器を有している。可動側接点2331は、可動側接点2331の可動方向と交差する方向に延びる第1軸線C1を持つ半円筒形状の可動側接触面2331aを有している。固定側接点2332は、第1軸線C1と交差する方向に延びる第2軸線C2を持つ半円筒形状の固定側接触面2332aを有している。
こうすれば、異物が接点間に侵入したときに、半円筒形状の可動側接触面2331aまたは半円筒形状の固定側接触面2332aに沿って異物が落下しやすくなるようにすることができる。
(20)頭皮ケア装置10は、複数の施術ユニット(第1施術ユニット30、第2施術ユニット40)と、複数の施術ユニット30,40をそれぞれ載せるための置き台(第1置き台60、第2置き台70)と、を備えている。施術ユニット30,40を載せた置き台60,70を積み上げて配置することができるよう構成されている。
こうすれば、未使用時に頭皮ケア装置10を容易に保管することが可能になる。
(21)前記施術ユニットを載せた前記置き台の積み上げる順序を上下で入れ替えることができるよう構成される。
こうすれば、未使用時に頭皮ケア装置10をより容易に保管することが可能になる。
[その他]
以上、本開示にかかる頭皮ケア装置の内容を説明したが、これらの記載に限定されるものではなく、種々の変形および改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上記実施の形態およびその変形例で示した構成を適宜組み合わせた頭皮ケア装置とすることが可能である。
また、上記実施の形態およびその変形例では、1種類の本体部20に様々な施術ユニットを装着させるようにしたものを例示したが、電動機の性能や蓄電池の容量が異なる複数種類の本体部を備えるようにすることも可能である。すなわち、頭皮ケア装置10が、共通の本体側駆動伝達部を有する複数種類の本体部を備えるようにすることも可能である。
また、上記実施の形態およびその変形例では、出力軸の軸方向に直交する面に沿って動く施術子を有する施術ユニットを例示したが、出力軸の軸方向に直交する面と交差する方向に動く施術子を有する施術ユニットとすることも可能である。例えば、出力軸の軸方向に往復運動する施術子を有する施術ユニットとすることも可能であるし、出力軸の軸方向に直交する面と交差する方向で揺動する施術子を有する施術ユニットとすることも可能である。
また、上記実施の形態およびその変形例では、円に沿って回転運動を行う施術子を有する施術ユニットを例示したが、楕円に沿って回転運動を行う施術子を有する施術ユニットとすることも可能である。
また、施術子や施術突起、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
(1) すなわち、本体駆動部に複数個に分割できるアタッチメントを装着する頭皮ケア装置において、全ての分割されたアタッチメントが確実に連結されていることを検知できる検知機構部を設けたことを特徴とする。
(2) 上記(1)記載の頭皮ケア装置において、頭皮洗浄器機能を設けたことを特徴とする。
(3) 上記(1)乃至(2)記載の頭皮ケア装置において、前記検知機構部は、複数個に分割できるアタッチメントにおける一方側のアタッチメントに設けられた固定部側接点部を有する。前記検知機構部は、前記固定部側接点部に接することが可能で有り、前記一方側のアタッチメントに装着可能な他方側のアタッチメントに設けられた可動可能な可動部側接点部を有する。前記検知機構部は、各アタッチメントにおける通電のON又はOFFのトリガーとなるスイッチ釦を有する。前記スイッチ釦の動作により、前記固定部側接点部と前記可動部側接点部との接点同志が接触又は非接触することにより、導通又は非導通することを特徴とする。
(4) 本体駆動部に複数個に分割できるアタッチメントを装着する頭皮ケア装置において、前記本体駆動部は、本体を駆動する電動機を有する。前記本体駆動部は、前記頭皮ケア装置を制御する頭皮ケア装置制御部と、前記電動機と前記頭皮ケア装置制御部とを動かすための電源を供給する電源供給部とを有する。前記複数個に分割できるアタッチメントは、前記本体駆動部からの動力を施術手技の動作に変換する第一アタッチメントと、前記第一アタッチメントの施術手技を直接頭皮に伝える第二アタッチメントとを少なくとも有する。前記第一アタッチメントと前記第二アタッチメントとを含む複数のアタッチメントは、それぞれ独立して任意に組合せることができる独立組合せ部を有する。さらに、前記第一アタッチメントと前記第二アタッチメントとを含む複数のアタッチメントが、必要な個数完全に連結された状態を検知する検知機構部を設けた。前記検知機構部は、全ての連結がなされなかったとき、前記本体駆動部の前記電動機が作動しない又は運転途中でも必要な前記アタッチメントのいずれか一つでも連結が途切れたとき、前記電動機の動作を止めることを特徴とする。
(5) 上記(4)記載の頭皮ケア装置において、頭皮洗浄器機能を設けたことを特徴とする。
(6) 上記(4)乃至(5)記載の頭皮ケア装置において、前記検知機構部は、複数個に分割できるアタッチメントにおける一方側のアタッチメントに設けられた固定部側接点部を有する。前記検知機構部は、前記固定部側接点部に接することが可能で有り、前記一方側のアタッチメントに装着可能な他方側のアタッチメントに設けられた可動可能な可動部側接点部を有する。前記検知機構部は、各アタッチメントにおける通電のON又はOFFのトリガーとなるスイッチ釦を有する。前記スイッチ釦の動作により、前記固定部側接点部と前記可動部側接点部との接点同志が接触又は非接触することにより、導通又は非導通することを特徴とする。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。