JP2023005393A - ロータ及びモータ - Google Patents

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淳一 宮木
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Abstract

【課題】モータ特性を向上する。【解決手段】ロータは、ロータコアと、マグネットと、カバーとを備える。前記ロータコアは、環状部と、複数の磁極片とを有する。前記マグネットは、前記複数の磁極片のうち、周方向に隣接する2つの磁極片の間に配置される。前記隣接する2つの磁極片は径方向に凹んだ凹部を有する。前記カバーは、前記マグネットの外周部の少なくとも一部を覆う。【選択図】図1

Description

本発明は、ロータ及びモータに関する。
インナーロータ型のモータにおいて、ロータに、表裏方向に着磁した板状磁石を、隣接する2つの板状磁石が相互に反発する方向になるように、径方向にスポーク状に配置する、いわゆるIPMロータが知られている。IPMロータにおいて、板状磁石が、隣接する板状磁石との反発力や、ロータが回転する際の遠心力によって、径方向外側に飛び出すことを防ぐための係止構造を用いる場合がある。
国際公開第2018/043288号 特開2012-200053号公報
しかし、係止構造を介して板状磁石からの漏れ磁束が発生することで、板状磁石から磁束がステータのコイルへと鎖交する磁束が減少することにより、モータ特性が低下する場合がある。
一つの側面では、モータ特性を向上できるロータ及びモータを提供することを目的とする。
一つの態様において、ロータは、ロータコアと、マグネットと、カバーとを備える。前記ロータコアは、環状部と、複数の磁極片とを有する。前記マグネットは、前記複数の磁極片のうち、周方向に隣接する2つの磁極片の間に配置される。前記カバーは、前記マグネットの外周部を覆い、非磁性又はロータコアよりも低磁性の部材で形成される。
一つの態様によれば、モータ特性を向上できる。
図1は、第1の実施形態におけるモータの一例を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態におけるモータの一例を示す断面図である。 図3は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。 図4は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す斜視図である。 図5は、第1の実施形態におけるロータコアの凹部の一例を示す拡大断面図である。 図6は、第1の実施形態におけるロータの一例を示す断面図である。 図7は、第1の実施形態におけるカバーの一例を示す斜視図である。 図8は、第1の実施形態におけるカバーの一例を示す断面斜視図である。 図9は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。 図10は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す側断面図である。 図11は、第1の実施形態におけるロータの一例を示す拡大断面図である。 図12は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す斜視図である。 図13は、第2の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。 図14は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す断面図である。 図15は、第2の実施形態におけるカバーの一例を示す斜視図である。 図16は、第2の実施形態におけるカバーの一例を示す断面斜視図である。 図17は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す側断面図である。 図18は、第1の変形例におけるロータの一例を示す側断面図である。 図19は、第2の変形例におけるロータの一例を示す拡大断面図である。 図20は、第3の変形例におけるロータコアの一例を示す断面図である。 図21は、第4の変形例におけるロータの一例を示す断面図である。
以下に、本願の開示するロータの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。各図面において、説明を分かりやすくするために、後に説明するモータ1における軸方向(モータ1の回転軸方向)、径方向及び周方向のうち、少なくともいずれかを含む座標系を図示する場合がある。また、以下において、モータ1の回転軸方向を、単に「軸方向」と表記する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態におけるモータ1について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、第1の実施形態におけるモータの一例を示す斜視図である。但し図1ではステータを省略している。図2は、第1の実施形態におけるモータの一例を示す断面図である。図2は、図1のA-A線で切断した断面を示す。図1に示すように、本実施形態におけるモータ1は、ロータ2と、ステータ80とを備える。なお、各実施形態で説明するモータ1は、インナーロータ型のブラシレスモータである。また、各実施形態におけるモータ1は、例えば、図示しないフレームに収容される。
ステータ80は、例えば磁性鋼板等の磁性材料からなる平板状の部材を、図2に示す形状に打ち抜き加工し、軸方向において複数積層することにより形成される。図2に示すように、ステータ80は、ヨーク81と、ティース82と、コイル83と、インシュレータ84とを備える。ヨーク81は、ステータ80の外周側に形成される、環状の部材である。ティース82は、ヨーク81から、径方向内側に突出する。コイル83は、例えば、インシュレータ84を介して、ティース82に巻き回される。
ロータ2は、図1及び図2に示すように、ステータ80の径方向における内側に、回動可能に挿通される。ロータ2は、ロータコア10と、カバー20及び30と、複数の板状磁石40と、シャフト90とを備える。シャフト90は、例えば、ロータ2の径方向における内側に挿通される。
ロータコア10は、ケイ素鋼板等の軟磁性材料で形成された、複数枚の鋼板のコアを積層することによって得られる、積層構造を有する。図3は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。図4は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す斜視図である。図3は、図4のA-A線で切断した断面を示す。ロータコア10は、図3及び図4に示すように、複数の磁極片11と、連結部12と、支持部15と、環状部19とを備える。なお、ロータコア10には、漏れ磁束を低減するために、肉抜き部16、17及び18がさらに形成されていてもよい。なお、以下において、各磁極片11を区別して表現する場合に、磁極片11A乃至11Jと表記する場合がある。
複数の磁極片11は、環状部19から、径方向における外側に延在する。複数の磁極片11は、周方向に並んで形成される。各磁極片11は、略径方向に延在する端部11p及び11qと、周方向に延在する外周部11rとを備える。端部11pは、周方向において隣接する磁極片11の端部11qと、間隙14を挟んで、周方向において対向する。外周部11rは、ロータ2の外周を構成する。
各外周部11rの周方向における一方には、図3及び図5に示すように、周方向及び径方向において切り欠かれた凹部1aが形成される。また、各外周部11rの周方向における他方には、周方向及び径方向において切り欠かれた凹部1bが形成される。図5は、第1の実施形態におけるロータコアの凹部の一例を示す拡大断面図である。図5は、図3の枠F1に示す部分を拡大した図である。図5に示すように、凹部1aは、外周部11rと接続する第1部分1cと、凹部1aの内径側端部を構成し、端部11pと接続する第2部分1eとを備える。同様に、凹部1bは、外周部11rと接続する第1部分1dと、凹部1bの内径側端部を構成し、端部11qと接続する第2部分1fとを備える。なお、外周部11rと凹部1aの第1部分1cと凹部1aの第2部分1eとは連続的に形成される。同様に、外周部11rと凹部1bの第1部分1dと凹部1bの第2部分1fとは連続的に形成される。言い換えると、外周部11rと凹部1aの第2部分1eと凹部1bの第2部分1fとはロータコア10の外径側端部を構成する。
図5に示すように、磁極片11Aに形成された凹部1bは、磁極片11Aと周方向において隣接する磁極片11Jに形成された凹部1aと、周方向において対向する。より具体的には、磁極片11Aの凹部1bの第1部分1dと、磁極片11Jの凹部1aの第1部分1cとが、周方向において対向する。また、図5に示すように、凹部1bは、第2部分1fと端部11qとがなす角度Rが鋭角となるように形成される。凹部1aについても同様である。
環状部19の径方向における内側には、カバー20及び30の内周部29及び39を介して、シャフト90が挿通される。また、複数の磁極片11と環状部19とは、連結部12により、径方向において連結される。本実施形態において、環状部19の内径は、カバー20及び30の内周部29及び39の外径よりも大きくなるように形成される。
支持部15は、環状部19から、径方向における外側に延在する。言い換えれば、支持部15は、環状部19から、径方向外側に向かって突出している。支持部15は、図3に示すように、間隙14と径方向において対向する。本実施形態において、間隙14の幅は、例えば、板状磁石40の幅(周方向における長さ)と略同一か、やや大きくなるように形成される。また、間隙14の径方向内側の周方向両側には、それぞれ空気層14a及び14bが形成される。なお、この時、空気層14a及び空気層14bは支持部15の周方向において隣接して配置がされている。
板状磁石40は、図6に示すように、ロータコア10の間隙14に挿入される。図6は、第1の実施形態におけるロータの一例を示す断面図である。図6は、ロータ2を、図4のA-A線で切断した断面を示す。本実施形態におけるロータ2は、10個の板状磁石40を備える。なお、以下において、各板状磁石40を区別して表現する場合に、板状磁石4a乃至4jと表記する場合がある。
図6に示すように、板状磁石40は、径方向外側の端面41と、径方向内側の端面42と、周方向における反時計回り方向側の端面43と、周方向における時計回り方向側の端面44とを備える。また、図6に示すように、板状磁石40は、N極4Nと、S極4Sとを備える。本実施形態において、周方向において隣接する2つの板状磁石40は、同一の極が相互に対向するように配置される。例えば、図6に示すように、周方向において隣接する2つの板状磁石4aと4bとは、N極4Nが相互に対向するように配置される。また、周方向において隣接する2つの板状磁石4jと4aとは、S極4Sが相互に対向するように配置される。
板状磁石40の径方向内側の端面42は、ロータコア10の支持部15により、径方向において支持される。具体的には、端面42は、支持部15により、板状磁石40の周方向における中央付近で支持される。本実施例においては、支持部15は、板状磁石40のN極4NとS極4Sとが切り替わる切り替わり点を支持している。この場合、端面42の周方向における両端部には従来のような係止構造が無く、空気層14a及び14bが設けられているため、端面42の周方向における両端部から発生する磁束は、ロータコア10に導かれる。この場合において、ステータ巻線と鎖交せず直接板状磁石のもう一方の面の異磁極に流れこむ磁束が減少する。かかる構成によれば、板状磁石40の径方向内側において、周方向における両端部から磁束が漏れることを抑制できる。
図6に示すロータ2においては、ロータコア10に配置された板状磁石40が、周方向において隣接する他の板状磁石40との反発力や、ロータ2の回転により発生する遠心力により、径方向における外側や、軸方向における正方向や負方向に飛び出す場合がある。そこで、本実施形態においては、図7及び図8に示すようなカバー20及び30を、図1に示すようにロータコア10に装着することにより、板状磁石40の飛び出しを抑制する。図7は、第1の実施形態におけるカバーの一例を示す斜視図である。図8は、第1の実施形態におけるカバーの一例を示す断面斜視図である。図8は、図7のC-C線で切断した断面を示す。図1に示すように、カバー20は、ロータコア10に対して、軸方向における正方向側から装着され、カバー30は、ロータコア10に対して、軸方向における負方向側から装着される。
図7に示すように、カバー20は、複数の突出部21と、平面部25と、内周部29とを備える。また、カバー20は、複数の開口部22をさらに備えてもよい。なお、図7においてはカバー20を図示し、図8においてはカバー30を図示しているが、本実施形態におけるカバー20及び30は同一の形状を備えており、以下においてカバー20について説明する事項は、特に説明する場合を除き、カバー30にも該当するものとする。同様に、カバー30について説明する事項は、特に説明する場合を除き、カバー20にも該当するものとする。
本実施形態において、カバー20は、例えば黄銅等、非磁性の材料により形成される。また、カバー20は、例えばオーステナイト系ステンレス鋼のように、ロータコア10を構成する磁性鋼板よりも低磁性の材料を折り曲げることにより形成されてもよい。
図7に示すように、各突出部21は、平面部25から軸方向に突出する。複数の突出部21は、例えば、周方向において等間隔に並んで形成される。より具体的には、突出部21は、図9及び図10に示すように、板状磁石40の一部、例えば端面41の軸方向正方向側の一部と接触する位置に、板状磁石40の数と同数だけ形成される。図9は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。但し図9では板状磁石を省略している。図10は、第1の実施形態におけるロータコアの一例を示す側断面図である。図10は、図1及び図9のB-B線で切断した断面を示す。図9は、図1もしくは図10のD-D線で切断した断面を示す。図10に示すように、板状磁石40は、図6及び図9に示す端面41乃至44に加えて、軸方向正方向側の端面45と、軸方向負方向側の端面46とをさらに備える。
図9及び図10に示すように、カバー20の各突出部21は、軸方向負方向側に突出し、カバー30の各突出部31は、軸方向正方向側に突出する。この場合において、板状磁石40の径方向外側の端面41のうち、軸方向正方向側の一部はカバー20の突出部21と接し、軸方向負方向側の一部はカバー30の突出部31と接する。
開口部22は、平面部25を、軸方向に貫通するように形成される。開口部22は、図10に示すように、板状磁石40の軸方向正方向側の端面45と対向する。この場合において、図1に示すように、板状磁石40は、開口部22を介して、軸方向正方向側から視認される。
内周部29は、突出部21と同様に、平面部25から軸方向に突出する。内周部29の外径は、例えば、ロータコア10の環状部19の内径と略同一か、やや大きい。また、内周部29の内径は、例えば、シャフト90の外径と略同一か、やや小さい。かかる構成において、カバー20及び30は、例えば、径方向におけるロータコア10の環状部19とシャフト90との間に圧入されることにより挿通される。この時、内周部29を介してシャフト90とロータコア10とを結合することによって、例えば、ロータコア10の軸方向における長さが長い場合であっても、シャフト90とロータコア10との組み付けの際にかける力が大きくならない。これにより、ロータコア10の軸方向の長さを問わず、シャフト90とロータコア10との間の結合力を一定とすることができる。なお、この時、ロータコア10の環状部19の内径やカバー20の内周部29の外径を多角形形状にする等の形状変更によって、ロータコア10とカバー20との間の結合力を調整し、シャフト90とロータコア10との間の結合力を調整することができる。
図11は、第1の実施形態におけるロータの一例を示す拡大断面図である。図11は、図9の枠F2に示す部分を拡大した図である。図11に示すように、カバー30の突出部31と接する板状磁石40の径方向外側の端面41は、凹部1a及び1b、より詳細には凹部1aの第2部分1e及び凹部1bの第2部分1fよりも、径方向外側に突出する。かかる構成において、突出部31と、ロータコア10の凹部1aの第2部分1eとの間には、径方向における間隙Gaが形成される。同様に、突出部31と、凹部1bの第2部分1fとの間には、径方向における間隙Gbが形成される。さらに、角部1g及び1hと、カバー20との間に、径方向における間隙Gxが形成される。本実施形態において、角部1g及び1hが鋭角(図5に示す角度R)となっている。
かかる構成において、板状磁石40の径方向外側の端面41には、図6に示すように径方向においてロータコア10による係止構造が配置されていないので、周方向端部から発生する磁束はロータコア10に導かれる。カバー20,30は非磁性又はロータコア10を構成する磁性鋼板よりも低磁性の材料で形成されるため、直接板状磁石のもう一方の面の異磁極に流れこむ磁束の漏れは抑制される。また、凹部1a及び1bを設けることで、カバー20,30を配置しやすくするとともに、漏れ磁束の磁路の距離が長くなり、磁気抵抗が増加するため、漏れ磁束を抑制することができる。さらに、角部1g及び1hを鋭角にすることによって、凹部1a及び1bから、もう一方の凹部に繋がる漏れ磁束の磁路も、凹部1a及び1bからほぼ垂直に空気層に出ていく。これにより、もう一方の凹部までの距離をさらに長くすることができ、磁気抵抗が増加するため、磁束の漏れがより抑制される。
また、IPMロータではロータ表面空間の磁束密度分布を、コギングやトルクリップルに関して理想的な波形である正弦波にすることが難しいため、特許文献1に示されるように磁極片先端の曲率を調整して、コギングやトルクリップルを改善している。しかしながら、板状磁石の径方向外側に係止構造を設ける必要がある場合、選択できる磁極片先端の形状に制約が有った。しかし、本実施形態における各磁極片11においては、ロータコアによる係止構造設置の必要が無く、板状磁石40はロータコア10の凹部1a及び1bよりは径方向外側に突出する一方で、外周部11rよりは径方向内側に位置する。かかる構成によれば、外周部11rの幅や曲率を変更することにより、コギングやトルクリップルを容易に調整できる。
以上説明したように、本実施形態におけるロータ2は、ロータコア10と、マグネット40と、カバー20,30とを備える。ロータコア10は、複数の磁極片11と、環状部19とを有する。マグネット40は、複数の磁極片11のうち、周方向に隣接する2つの磁極片の間に配置される。カバー20,30は、マグネット40の外周部を覆い、非磁性又はロータコア10よりも低磁性の部材で形成される。かかる構成によれば、ロータコア10を介した磁束の漏れを抑制できるので、モータ特性を向上できる。
また、本実施形態において、隣接する2つの磁極片11は径方向に凹んだ凹部1a,1bを有し、隣接する2つの磁極片11が有する凹部1a,1bは、それぞれ、マグネット40と周方向において対向するように配置される。さらに、径方向において、凹部1a,1bの内径側端部1e,1fと、カバー20及び30との間には間隙Ga及びGbが形成される。かかる構成によれば、磁束が径方向外側に漏れることを抑制できる。
また、本実施形態において、カバー20及び30は、非磁性の部材、又はロータコア10の磁極片11を形成する部材より低磁性の部材で形成される。本実施形態における板状磁石40は、径方向外側の端面41のうち少なくとも一部が、非磁性又は低磁性のカバー20及び30と接する。板状磁石40の径方向外側の端面41には、径方向においてロータコア10による係止構造が配置されていないので、ステータ巻線と鎖交せず直接板状磁石のもう一方の面の異磁極に流れこむ磁束が抑制される。かかる構成によれば、漏れ磁束が低減される。
また、本実施形態におけるカバー20は、軸方向に開口する開口部22を有してもよい。この場合、開口部22は軸方向においてマグネット40と対向する。この場合、開口部22から接着剤等を注入することにより、板状磁石40とロータコア10とを容易に固定させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態におけるカバー20及び30は、板金等を折り曲げることにより容易に形成できるので、第1の実施形態に示す形状とは異なる形状のカバーを形成することも容易である。例えば、カバーが、板状磁石40の端面41の一部だけでなく、端面42の一部とさらに接するように形成されてもよい。図12は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す斜視図である。図12に示すように、第2の実施形態におけるモータA1は、ロータA2と、ステータ80とを備える。但し図12ではステータを省略している。なお、以下の実施形態及び各変形例において、先に説明した図面に示す部位と同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図12に示すロータA2は、ロータコア50と、カバー60及び70と、板状磁石40と、シャフト90とを備える。ロータコア50は、図13に示すように、複数の磁極片51と、連結部52と、環状部59とを備える。図13は、第2の実施形態におけるロータコアの一例を示す断面図である。第2の実施形態における磁極片51は、図13に示すように、周方向に延在する外周部11rと、径方向に延在する端部51p及び51qとを備える。第2の実施形態においても、複数の磁極片51と環状部59とは、連結部52により、径方向において連結される。なお、磁極片51は、肉抜き部58をさらに備えてもよい。
第2の実施形態においても、板状磁石40は、図14に示すように、ロータコア50における、隣接する2つの磁極片51に挟まれた間隙54に収容される。図14は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す断面図である。
第2の実施形態における端部51p及び51qは、板状磁石40の径方向内側の端面42よりも、径方向における内側まで延在する。かかる構成において、図14に示すように、第2の実施形態における板状磁石40の径方向内側の端面42は、支持部15ではなく、カバー70により支持される。
図15は、第2の実施形態におけるカバーの一例を示す斜視図である。図16は、第2の実施形態におけるカバーの一例を示す断面斜視図である。図16は、図15のC-C線で切断した断面を示す。また、第2の実施形態においても、カバー60及び70は同一の形状を備えており、以下においてカバー60について説明する事項は、特に説明する場合を除き、カバー70にも該当するものとする。同様に、カバー70について説明する事項は、特に説明する場合を除き、カバー60にも該当するものとする。
第2の実施形態においても、カバー60は、黄銅等の非磁性の材料、又はロータコア50を構成する磁性鋼板よりも低磁性の材料により形成される。図15に示すように、カバー60は、突出部21と、開口部22と、平面部25と、内周部29とに加えて、接触部66をさらに備える。
カバー60の接触部66は、突出部21及び内周部29と同様に、平面部25から軸方向に突出する。接触部66も、突出部21と同様に、例えば、板状磁石40と径方向において対向するように、周方向において等間隔に並んで、かつ板状磁石40の数と同数だけ形成される。また、接触部66の周囲には、開口部22と同様に、平面部25を軸方向に貫通する部分が形成される。第2の実施形態において、カバー60の接触部66は、軸方向負方向側に突出し、カバー70の接触部76は、軸方向正方向側に突出する。
接触部66及び76は、図14及び図17に示すように、板状磁石40の径方向内側の端面42に接する。図17は、第2の実施形態におけるロータの一例を示す側断面図である。図14及び図17に示すように、接触部66は、ロータコア50の間隙54に、軸方向正方向側から挿通される。接触部66は、板状磁石40の径方向内側の端面42を、径方向内側から支持する。かかる構成においては、板状磁石40は、径方向において、カバー60の突出部21及び接触部66、並びにカバー70の突出部31及び接触部76により支持される。
以上説明したように、第2の実施形態におけるロータA2は、カバー60は接触部66を有し、接触部66はマグネット40と、マグネット40の径方向内側の端面42で接触する。かかる構成によれば、板状磁石40の径方向内側端面の一方より、ステータ巻線に鎖交せず直接板状磁石のもう一方の面の異磁極に流れこむ磁束の漏れが抑制される。
以上、各実施形態における構成について説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、板状磁石40の軸方向における端面45及び46と、ロータコア10の軸方向における端面とは面一でなくてもよい。図18に示すように、板状磁石40の軸方向における端面45が、ロータコアB0の軸方向における端面よりも軸方向正方向側に突出していてもよい。図18は、第1の変形例におけるロータの一例を示す側断面図である。図18に示す構成において、ロータコアB0の軸方向における長さは、板状磁石40の長さよりも小さい。具体的には、軸方向において、ロータコアB0とカバー20及び30との間に空間Cが形成される。これにより、板状磁石40の軸方向における各端面45及び46は、径方向において、ロータコアB0の支持部B5と対向しない。また、各端面45及び46と、板状磁石40と径方向において対向するシャフト90との間には、カバー20の内周部29及びカバー30の内周部39が配置される。
かかる構成によれば、板状磁石40の磁束をステータと対向する範囲に収束して、ステータ巻線と鎖交する磁束を増加させることが出来るので、モータの特性を向上させることができる。
第1の実施形態における突出部21は、板状磁石40の径方向外側の端面41のうち、軸方向における端部は、例えば図6に示すように、周方向における全体が突出部と接しており、また凹部1a及び1bは、突出部21の頂点と接しているが、実施の形態はこれに限られない。例えば、図19に示すように、ロータC0において、板状磁石40の周方向における一部のみ、より具体的には周方向における中央部付近のみが、突出部C31と接するような構成であってもよい。図19は、第2の変形例におけるロータの一例を示す拡大断面図である。かかる構成においては、カバーC30の突出部C31は、凹部1a及び1bと接しない。板状磁石40の飛び出しを抑制できる構成であれば、図19に示すように、突出部21cが板状磁石40の中央部分のみを覆うような構成であってもよい。
また、図5に示す外周部11rと第1部分1cと第2部分1eと端部11pとは、例えば曲線により連続的に接続されるが、これに限られず、直線により非連続的に形成されていてもよい。外周部11rと第1部分1dと第2部分1fと端部11qとについても同様である。また、ロータコア10の端部11p及び11qは、曲線状に形成されていてもよい。この場合において、例えば、第1部分1c及び1dが、カバー20の突出部21の周方向における端面全体と接していてもよい。
また、第2の実施形態におけるロータコア50には、間隙54の径方向内側に、図3の14a及び14bに対応する、周方向に延在する空気層が形成されていないが、これに限らず、図20に示すように、環状部D9と、環状部D9から径方向外側に突出する支持部D5とを設け、間隙D4の周方向に延在する空気層D4a及びD4bを設けてもよい。言い換えると、支持部D5と空気層D4a及びD4bとは周方向において隣接して配置がされている。図20は、第3の変形例におけるロータコアの一例を示す断面図である。第3の変形例のロータコアD0においても、複数の磁極片D1と環状部D9とは、連結部D2により、径方向において連結される。このような構成にすることによって、板状磁石40の径方向内側において、周方向における両端部から磁束が漏れることを抑制できる。
また、第2の実施形態におけるロータコア50には、外周側端部に、図3の1a及び1bに対応する、径方向に凹んだ凹部が形成されているが、これに限らず、図21に示すように、ロータコアE0の磁極片E1の外周部E1rと端部E1p及びE1qとが凹部を介さずに連続して形成されてもよい。図21は、第4の変形例におけるロータの一例を示す断面図である。図21に示すロータコアE0においては、外周部E1rと端部E1p及びE1qとは連続的に配置される。このような構成にすることによって、多極あるいは小径のロータコアE50であっても容易に製造することが可能になる。
なお、第4の変形例におけるカバーC30の突出部C31は、第2の変形例と同様に、板状磁石40の周方向における中央部付近のみに接する。この場合において、板状磁石40の径方向内側の端面42は、カバーC30の接触部C36に支持されるが、これに限られず、図20に示すようなロータコアD0の支持部D5により支持されていてもよい。また、第4の変形例においては、図13における連結部52に対応する構成は設けられていないが、図13と同様に、肉抜き部58および連結部52を設けてもよい。
以上、本発明を各実施形態及び各変形例に基づき説明したが、本発明は各実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能であることも言うまでもない。そのような要旨を逸脱しない範囲での種々の変更を行ったものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1,A1 モータ、2,A2 ロータ、10,50,B0,D0,E0 ロータコア、11,51,D1,E1 磁極片、12,52,D2 連結部、14,54,D4 間隙、15,D5 支持部、19,59,D9 環状部、20,30,60,70 カバー、21,31,C31 突出部、22,32 開口部、25,35 平面部、66,76,C36 接触部、29,39 内周部、40 板状磁石、80 ステータ、90 シャフト、1a,1b 凹部、11r,E1r 外周部、11p,11q,51p,51q,E1p,E1q 端部、1c,1d 第1部分、1e,1f 第2部分、1g,1h 角部

Claims (8)

  1. 環状部と、
    複数の磁極片と、
    を有するロータコアと、
    前記複数の磁極片のうち、周方向に隣接する2つの磁極片の間に配置されたマグネットと、
    カバーと、を備え、
    前記カバーは、径方向において、前記マグネットの外周部を覆い、
    前記カバーは、非磁性の部材、又は前記磁極片を形成する部材より低磁性の部材で形成される、
    ロータ。
  2. 前記隣接する2つの磁極片は、径方向に凹んだ凹部を有する、請求項1に記載のロータ。
  3. 前記隣接する2つの磁極片が有する前記凹部は、それぞれ、前記マグネットと周方向において対向する、請求項2に記載のロータ。
  4. シャフトをさらに備え、
    前記ロータコアと前記シャフトとの間に前記カバーの内周部が配置される、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のロータ。
  5. 前記カバーは、軸方向に開口する開口部を有し、前記開口部は軸方向において前記マグネットと対向する、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のロータ。
  6. 前記ロータコアは、径方向に突出する支持部を有し、
    前記支持部と前記マグネットとが接触する、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のロータ。
  7. 前記カバーは接触部を有し、
    前記接触部は前記マグネットと、前記マグネットの径方向内側で接触する、
    請求項1乃至6のいずれか1つに記載のロータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のロータを有するモータ。
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