JP2023005348A - マーカー、マーカー多面付け体 - Google Patents

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Keiji Kashima
正 古川
Tadashi Furukawa
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Abstract

【課題】人の目に目立たないマーカー、マーカー多面付け体を提供する。【解決手段】マーカー1は、可視光、及び、近赤外光を反射する第1反射層20と、少なくとも近赤外光を吸収する近赤外光吸収層30と、が重ねて配置されており、第1反射層20は、近赤外光吸収層30に対して一部が抜けており、近赤外光吸収層30以外の層が反射する近赤外光により独立した形状として表示されるマーク2を備える。これにより、可視光ではマーク2が目立たず、近赤外光ではマーク2を識別可能に観察可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、マーカー、マーカー多面付け体に関するものである。
各種自動制御機器が対象物を認識するためにマーカーを対象物に取り付けて、高精度な自動制御を実現することが行われている。このようなマーカーは、例えば、生産現場におけるロボットの制御に用いられたり、宇宙ミッションに用いられたりしている。
従来、このマーカーとしては、簡単に作成することができるといった理由から、紙にマークを印刷したものが広く用いられていた。しかし、このような簡易的なマーカーでは、マークの境界線が不明瞭であったり、紙の伸縮によってマークの大きさや複数のマークの間隔が変化してしまったりして、高精度な制御が必要な場合には、十分な精度を確保できなかった。
そこで、高精度なマーカーを実現する技術として、特許文献1には、金属板に切削加工により孔を空けて樹脂を埋め込んでマーカーとする技術が開示されている。
特開平5-312521号公報
しかし、特許文献1のマーカーでは、人の目でマークが見えることから、生活空間等に配置して使用する場合に、違和感が生じてしまうおそれがあった。
本発明の課題は、人の目に目立たないマーカー、マーカー多面付け体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、可視光、及び、近赤外光を反射する第1反射層(20)と、少なくとも近赤外光を吸収する近赤外光吸収層(30、30E、31、31F)と、が重ねて配置されており、前記第1反射層(20)及び前記近赤外光吸収層(30、30E、31、31F)のうち一方は、他方に対して一部が抜けており、前記近赤外光吸収層(30、30E、31、31F)以外の層が反射する近赤外光により独立した形状として表示されるマーク(2)を備えるマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第2の発明は、第1の発明に記載のマーカー(1、1B、1C)において、部分的に配置された前記第1反射層(20、20C)と、前記近赤外光吸収層(30)と、可視光、及び、近赤外光を反射する第2反射層(40)と、がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、前記近赤外光吸収層(30、30E、31、31F)は、可視光を透過する、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第3の発明は、第2の発明に記載のマーカー(1C)において、前記第1反射層(20C)は、前記近赤外光吸収層(30)を介して前記第2反射層(40)によって反射されて戻る可視光の色に近づける染料又は顔料を含む、マーカー(1C)である。
第4の発明は、第1の発明に記載のマーカー(1D)において、前記第1反射層(20)と、部分的に配置された前記近赤外光吸収層(31)と、前記近赤外光吸収層(30)が配置されている層と同レベルにおいて前記近赤外光吸収層(30)と隣接して前記近赤外光吸収層(30)が配置されていない部位に配置され、可視光を吸収し、近赤外光を透過する可視光吸収近赤外光透過層(50)と、がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、前記近赤外光吸収層(31)は、可視光を吸収する、マーカー(1D)である。
第5の発明は、第1の発明に記載のマーカー(1E)において、前記第1反射層(20)と、部分的に配置された前記近赤外光吸収層(30E)と、が直接又は間接的に重ねて配置されており、前記近赤外光吸収層(30E)は、可視光を透過する、マーカー(1E)である。
第6の発明は、第1の発明に記載のマーカー(1F)において、前記第1反射層(20)と、可視光を吸収し、近赤外光を透過する可視光吸収近赤外光透過層(50F)と、部分的に配置された前記近赤外光吸収層(31F)と、がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、前記近赤外光吸収層(31F)は、可視光を吸収する、マーカー(1F)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、前記第1反射層(20)と前記近赤外光吸収層(30、30E、31、31F)とのうちの少なくとも一方は、レジスト材料によって構成されている、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかに記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、表面を保護する保護層がさらに積層されている、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第9の発明は、第8の発明に記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、前記保護層は、反射防止機能を備える、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかに記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、線膨張係数が10×10-6/℃以下である基材層(10)を備える、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第11の発明は、第10の発明に記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、前記基材層は、ガラスにより構成されている、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第12の発明は、第1の発明から第11の発明までのいずれかに記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、前記マーク(2)は、3個以上が間隔を空けて配置されていること、を特徴とするマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第13の発明は、第12の発明に記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、識別のための図形(5)が配置されている、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第14の発明は、第13の発明に記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)において、前記識別のための図形(5)は、2次元バーコード、3次元バーコード、QRコード、ArUco、のいずれかである、マーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)である。
第15の発明は、第1の発明から第14の発明までのいずれかに記載のマーカー(1、1B、1C、1D、1E、1F)が複数多面付けされたマーカー多面付け体(90)である。
本発明によれば、人の目に目立たないマーカー、マーカー多面付け体を提供することができる。
第1実施形態のマーカー1を示す図である。 図1中の矢印A-Aの位置でマーカーを切断した断面図である。 実験状況を示す図である。 実験用マーカーSを説明する図である。 3種類のCWO(CWO-1、CWO-2、CWO-3)とITOのそれぞれ単体での波長による光線透過率の変化を示すグラフである。 実験用マーカーS及び比較例を撮影した結果をグラフにまとめた図である。 マーカー多面付け体90を示す図である。 第1実施形態における近赤外光の反射領域と吸収領域の配置を反転した例を示す図である。 第1実施形態において基材層10の位置を変えた変形形態を示す図である。 第1実施形態において、マーク等をより目立たなくする変形形態を示す図である。 第2実施形態のマーカー1Dを図2と同様な位置で切断した断面図である。 第3実施形態のマーカー1Eを図2と同様な位置で切断した断面図である。 第4実施形態のマーカー1Fを図2と同様な位置で切断した断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のマーカー1を示す図である。
図2は、図1中の矢印A-Aの位置でマーカーを切断した断面図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
また、本発明において透明とは、少なくとも利用する波長の光を透過するものをいう。例えば、仮に可視光を透過しないものであっても、赤外線を透過するものであれば、赤外線用途に用いる場合においては、透明として取り扱うものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
マーカー1は、図1に示すように表面の法線方向から見たときに、略正方形形状である板状に構成されており、マーク2が複数配置されている。本実施形態では、表面側から見た形状が60mm×60mmの略正方形形状に形成されており、円形状のマーク2がマーカー1の4隅付近に1つずつ、合計4つのマークが間隔を空けて配置されている。マーク2は、3個以上配置されていることが望ましい。マーク2の観察結果から、例えば、マーク2の重心位置を3点算出すれば、観察位置(カメラ等)とマーカー1との相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができるからである。また、マーク2の数が3個よりも多くなれば、例えば、一部のマーク2が何らかの障害によって不鮮明に観察されるような場合に、残るマーク2の観察結果から、位置検出が可能である。また、複数のマーク2を利用することにより、位置検出の精度を高めることもできる。
また、マーカー1には、表面の中央に識別マーク5が設けられている。
識別マーク5は、そのパターンによって、特定の意味を関連付けられて固有の情報をパターンにより表示するパターン図形(識別のための図形)である。例えば、識別マーク5は、異なるパターン毎に、固有の番号やアルファベット等を関連付けられている。なお、識別マーク5は、2次元バーコード、3次元バーコード、QRコード(登録商標)、ArUco、等を利用することができる。なお、識別マーク5は、上述のように各種公知の識別コード等を利用可能であるが、パターン数を少なくして大きなパターンとした本実施形態のような識別マーク5とすることにより、カメラによる検出を容易に行うことができる。
なお、後に詳しく説明するが、図1において、マーク2及び識別マーク5の黒色で示した領域は、可視光においては表面の第1反射層20と同色に観察され、近赤外光に感度のあるカメラで撮影すると、図1に示すように識別可能である。
マーカー1は、例えば、室内等の生活空間の壁面等に貼り付けて、カメラを備えた自動運転ロボット等の自動運転制御に利用することができる。すなわち、カメラによる撮影結果から、壁面等と自動運転ロボットとの相対位置関係を正確に把握することができ、その相対位置関係に基づいて自動運転ロボットの運転を制御可能である。そのような用途としては、マーカー1の表面側から見た寸法は、100mm×100mm以下の大きさが望ましいが、本実施形態のマーカー1によれば、そのような小さなサイズであっても、非常に高精度の位置検出を行うことが可能である。
なお、マーカー1の外形は、上記例に限らず、例えば、10mm×10mm、20mm×20mm、40mm×40mm、44mm×44mm、80mm×80mm等、適宜変更可能である。
また、本実施形態では、マーク2は、円形状に構成したが、円形状に限らず、三角形や四角形等の多角形形状としてもよいし、その他の形状としてもよい。マーカー1は、このマーク2がどのように観察されるかによって、撮影位置とマーカー1との相対的な位置関係を検出(以下、単に位置検出とも呼称する)するために用いられる。
マーカー1は、基材層10と、第2反射層40と、近赤外光吸収層30と、第1反射層20とが裏面側(観察側とは反対側である図2における下側)からこの順番で重ねて配置されて薄い板状に構成されている。なお、本明細書及び特許請求の範囲の記載において、「重ねて配置」又は「積層」とは、直接重ねて配置されている場合に限らず、間に各種機能を備えた他の層が設けられて間接的に重ねて配置されている場合も含む意味である。また、図2における上側が、観察側(表側)である。
基材層10は、ガラス板により構成されている。基材層10をガラス板により構成することにより、温度変化や吸湿によってマーカー1が伸縮することを抑えることができる。ガラス板の線膨張係数は、例えば、31.7×10-7/℃程度であり、温度変化による寸法変化が非常に小さい。また、セラミックスの線膨張係数は、例えば、28×10-7/℃程度であり、ガラスと同様に温度変化による寸法変化が非常に小さい。よって、セラミックスを基材層に用いてもよい。温度変化による寸法変化を抑えるために、基材層10は、線膨張係数が10×10-6/℃以下であることが望ましい。
基材層10の層厚は、0.3mm以上、2.3mm以下とすることが望ましい。基材層10の層厚が0.3未満では、切断加工時に割れるために追加工できず、2.3より上では後述するマーカー多面付け体とした場合には重量が大きすぎて取り扱いにくいからである。
第1反射層20は、可視光(波長が360nm以上780nm未満の光)、及び、近赤外光(波長が780nm以上2500nm未満の光)を反射する反射層である。第1反射層20は、近赤外光吸収層30に対して一部が抜けており、近赤外光吸収層30上に部分的に配置されている。第1反射層20は、可視光を反射し、可視光において白色に着色されており、また、近赤外光も反射するレジスト材料により形成されている。本明細書及び特許請求の範囲の記載において、「レジスト材料」とは、顔料又は染料を含む感光性を有する樹脂組成材料である。本実施形態の第1反射層20を構成するレジスト材料は、フォトリソグラフィー工程において用いられる感光性を備えたレジスト材料に現像処理を行った結果、感光性を失った後の状態のレジスト材料である。第1反射層20に用いるレジスト材料としては、例えば、PMMA、ETA、HETA、HEMA、又は、エポキシとの混合物等を例示することができる。白色に着色する材料としては、酸化チタン、ジルコニア、チタン酸バリウム等を例示することができる。
第1反射層20には、フォトリソグラフィー処理によって部分的に開口して近赤外光吸収層30を露出させる開口部20aがマーク2及び識別マーク5の図1において黒色で示した領域に対応して設けられている。すなわち、第1反射層20は、近赤外光吸収層30を部分的に隠蔽しており、隠蔽されていない領域(第1反射層20が積層されていない領域)が開口部20aである。この開口部20aによって可視化された近赤外光吸収層30の領域が、独立した形状のマーク2及び識別マーク5として観察可能に構成されている。なお、独立した形状のマークとは、複数のマークが繋がっておらず、それぞれが個別に認識可能な形態となっていることを指している。
第1反射層20の層厚は、3μm以上とすることが望ましい。第1反射層20の層厚が3μmよりも薄いと、裏側が透けて観察されてしまい、コントラストが低下して、マーク2の視認性(自動認識による検出されやすさ)が低下するからである。
近赤外光吸収層30は、近赤外光を吸収し、かつ、可視光を透過する。本実施形態の近赤外光吸収層30は、第2反射層40上の全面に形成されている。図2において、実線で示した矢印は、可視光を示し、一点鎖線で示した矢印は、近赤外光を示している(他の実施形態の図でも同様)。図2に示すように観察側から近赤外光吸収層30に到達した可視光は反射して観察側へ戻るが、近赤外光は近赤外光吸収層30によって吸収されるので、観察側へは反射して戻らない。
近赤外光吸収層30は、近赤外光を吸収し、かつ、可視光を透過するレジスト材料により形成されている。本実施形態の近赤外光吸収層30を構成するレジスト材料は、フォトリソグラフィー工程において用いられる感光性を備えたレジスト材料に現像処理を行った結果、感光性を失った後の状態のレジスト材料である。近赤外光吸収層30に用いるレジスト材料としては、例えば、PMMA、ETA、HETA、HEMA、又は、エポキシとの混合物等を例示することができる。近赤外光吸収層30は、可視光を透過することから可視光では透明であるが、近赤外光を吸収するために近赤外線吸収材料を練り込んだレジスト材料によって構成されている。
第1実施形態の近赤外光吸収層30に用いることができる近赤外線吸収材料としては、例えば、セシウム酸化タングステン(住友金属鉱山株式会社製 CWO(登録商標))、六ホウ化ランタン(LaB6)、東洋ビジュアルソリューションズ株式会社製 OPTLION(登録商標)、特許第6857296号公報に記載の材料等を挙げることができる。
第2反射層40は、可視光、及び、近赤外光を反射する反射層である。第2反射層40は、基材層10の観察側の全面に配置されている。
また、第2反射層40は、第1反射層20を構成する材料と同じ材料を用いて構成することができる。
上記構成によって、図2に示すように、実線で示した可視光は、第1反射層20の表面で反射して観察側へ戻る。また、開口部20aでは、可視光は、近赤外光吸収層30を通過して第2反射層40で反射して観察側へ戻る。よって、可視光については、開口部20aとそれ以外の領域とで観察側へ戻る可視光に殆ど差がなく、いずれの領域も第1反射層20及び第2反射層40の可視光下での色である白色に観察され、マーク2及び識別マーク5は、視認することが困難である。
一方、図2において一点鎖線で示した近赤外光は、第1反射層20の表面で反射して観察側へ戻る。しかし、開口部20aでは、近赤外光は、近赤外光吸収層30で吸収されるので、観察側へ戻らない。したがって、近赤外光については、開口部20aとそれ以外の領域とで観察側へ戻る近赤外光に大きな差異が生じる。これにより、近赤外光に感度を有するカメラで撮影すれば、マーク2及び識別マーク5は、容易に識別可能である。
よって、図1においてマーク2及び識別マーク5の黒色で示した領域は、可視光においては表面の第1反射層20と同色の白色に観察される。一方、近赤外光に感度のあるカメラで撮影すると、図1に示すように識別可能であり、撮影画像において近赤外光の強度が高い領域を白色で示し、近赤外光の強度が低い領域を黒色で示すと、図1に示すような近赤外光による撮影画像となる。
なお、上記層構成に加えて、観察側にさらに表面を保護する保護層を設けてもよい。保護層は、例えば、樹脂基材層と表層とにより構成することができる。樹脂基材層は、例えば、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロース等を用いて構成することができる。表層は、例えば、微粒子を混ぜて光を拡散させる性質を有するアクリル系樹脂、ゾルゲル、シロキサン、ポリシラザン等を用いて構成することができるが、樹脂基材層の表面をエンボス加工する等して表面形状を凹凸形状にして光を拡散させる性質を付与した場合は、表層を省略することができる。なお、保護層に上述のように光拡散作用を追加することによって、光拡散層としての機能も有することができる。また、反射防止機能を表層に設けてもよい。また、上記保護層を粘着層によって第1反射層20の上に配置する構成とするとよい。
第1実施形態のマーカー1と同様な構成の実験用のマーカーを作成して実証実験を行ったので以下説明する。
図3は、実験状況を示す図である。
光源Lから近赤外光を含む照明光を実験用マーカーSへ照射する。光源Lとしては、ホーザン株式会社製のL-709 LEDライト(赤外線仕様)を用いた。
また、赤外線カメラCAによって実験用マーカーSを撮影する。赤外線カメラCAとしては、ホーザン株式会社製のL-834 USBカメラ(赤外線仕様)を用いた。
図4は、実験用マーカーSを説明する図である。
実験用マーカーSは、マーカー1のマーク2に相当する矩形のマークS2を6つ並べて有している。また、マークS2は、中央部分に間隔が広い部分を有している。実験用マーカーSの層構成は、図1に示すマーカー1と同様にした。ただし、実験用マーカーSは、近赤外光吸収層30の近赤外線吸収材料として光線透過率の異なる3種類のCWO(CWO-1、CWO-2、CWO-3)をそれぞれ用いて作製された3種類を用意した。さらに、比較例として、近赤外光吸収層30にITO(Indium Tin Oxide)を配置したものを用意した。
図5は、3種類のCWO(CWO-1、CWO-2、CWO-3)とITOのそれぞれ単体での波長による光線透過率の変化を示すグラフである。
また、3種類のCWOとITOの波長940nmにおける光線透過率は、CWO-1が32%であり、CWO-2が6.9%であり、CWO-3が1.1%であり、ITOが46%である。
図6は、実験用マーカーS及び比較例を撮影した結果をグラフにまとめた図である。図6では赤外線カメラCAによって撮影された画像の画素毎の受光光量に応じた出力信号を縦軸に強度として示し、横軸は、図4中の矢印SX方向の距離を示している。
図6に示すように、CWO-1、CWO-2、CWO-3のいずれについてもマークS2に対応して強度の強弱が急峻に変化しており、マークS2の識別が容易であることが確認できた。これに対して、ITOの強度分布は、マークS2の位置に対応して僅かな起伏が確認できるものの、強度変化が急峻ではなく、マークS2の識別には適していないと判断できる。この結果から、近赤外光吸収層30としては、波長940nmにおける光線透過率は、40%以下であることが望ましいと判断できる。
図7は、マーカー多面付け体90を示す図である。
マーカー1の製造は、マーカー1を複数並べて配置、すなわち、マーカー1が複数多面付けされたマーカー多面付け体90として製造される。そして、このマーカー多面付け体90から個々のマーカー1を切り出して個片化することによりマーカー1が得られる。なお、図7では、識別マーク5がいずれも同じ図形である例を示しているが、識別マーク5の図形を個々に異なる形態としてもよい。
図8は、第1実施形態における近赤外光の反射領域と吸収領域の配置を反転した例を示す図である。
図8に示すように、図1における近赤外光の反射領域(白色で示した領域)と吸収領域(黒色で示した領域)の配置を反転してもよい。この図8のように反転をしても、可視光下では、全体が白色に観察され、マーク等が目立つことはない。
図9は、第1実施形態において基材層10の位置を変えた変形形態を示す図である。
基材層10の位置は、適宜変更可能であり、図9に示すマーカー1Bの例では、基材層10は、近赤外光吸収層30と第1反射層20との間に配置した。また、基材層10は、第2反射層40と近赤外光吸収層30との間に配置してもよい。なお、このような基材層10の位置の変更は、以下に示す他の実施形態や変形形態においても同様に行うことができる。
図10は、第1実施形態において、マーク等をより目立たなくする変形形態を示す図である。
図10に示すマーカー1Cの第1反射層20Cは、近赤外光吸収層30を介して第1反射層20によって反射されて観察側へ戻る可視光の色に近づける染料又は顔料を含んでいる。
近赤外光吸収層30に含まれる近赤外線吸収材料は、可視光を透過するので、可視光に対して色付けされることはないが、用いる近赤外線吸収材料によっては、可視光についてもある程度の光吸収作用があり、可視光が色付けされる場合がある。この場合、例えば、可視光下でマーク2が薄い透明感のある青や、薄い透明感のある黄色等に観察されることがある。このような場合に、第1反射層20Cに染料又は顔料を含めて、近赤外光吸収層30を介して第2反射層40によって反射されて観察側へ戻る可視光の色に近づけることにより、マーク2や識別マーク5をさらに目立たなくすることが可能である。
以上説明したように、第1実施形態によれば、近赤外光吸収層30を備えるマーカー1、1B、1Cとした。よって、マーカー1、1B、1Cは、可視光下では、マーク2及び識別マーク5が殆ど識別できない程度に目立たなくすることができ、かつ、近赤外光で観察すれば、適切にマーク2及び識別マーク5を識別することができるマーカーとすることができる。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態のマーカー1Dを図2と同様な位置で切断した断面図である。
第2実施形態のマーカー1Dは、層構成の一部を変えた他は、第1実施形態のマーカー1と同様の構成をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態のマーカー1Dは、基材層10と、第1反射層20と、近赤外光吸収層31と、可視光吸収近赤外光透過層50とが裏面側からこの順番で重ねて配置されて薄い板状に構成されている。
基材層10及び第1反射層20は、第1実施形態のマーカー1の基材層10及び第1反射層20と同様な層である。本実施形態の第1反射層20は、基材層10の全面に設けられている。
近赤外光吸収層31は、第1反射層20に対して一部が抜けており、近赤外光で観察したときにマーク2及び識別マーク5として観察される形状(図1において黒色に示した領域の形状)で部分的に配置されている。第2実施形態の近赤外光吸収層31は、第1実施形態の近赤外光吸収層30とは異なり、可視光についても吸収するように構成されている。
第2実施形態の近赤外光吸収層31についても、第1実施形態の近赤外光吸収層30と同様にレジスト材料により形成されているが、レジスト材料に練り込まれた近赤外線吸収材料が第1実施形態の近赤外光吸収層30とは異なっている。
第2実施形態の近赤外光吸収層31に用いることができる近赤外線吸収材料としては、例えば、カーボン、黒化チタン、酸化ニッケル等を挙げることができる。これらの顔料は、光の吸収率が大きいことと樹脂への分散の観点から、例えば、カーボンブラックを樹脂に分散させたレジスト材料を使用する場合は、カーボンブラックは30重量%以上、50重量%以下にすることが好ましい。
可視光吸収近赤外光透過層50は、近赤外光吸収層31が配置されている層と同レベルにおいて近赤外光吸収層31と隣接し、かつ、近赤外光吸収層31が配置されていない部位に配置されている。すなわち、可視光吸収近赤外光透過層50は、近赤外光吸収層31に並んで可視光吸収近赤外光透過層50以外の領域を埋めている。
また、可視光吸収近赤外光透過層50は、可視光を吸収し、近赤外光を透過する。
可視光吸収近赤外光透過層50についても、近赤外光吸収層31と同様にレジスト材料によって形成されているが、レジスト材料に練り込まれた透過光調整のための材料が異なっている。可視光吸収近赤外光透過層50でレジスト材料に練り込まれる透過光調整のための材料としては、例えば、特開2019-207303号公報に記載の材料を挙げることができる。
図11に示すように、実線で示した可視光は、近赤外光吸収層31において吸収される。また、可視光吸収近赤外光透過層50でも、可視光が吸収され、観察側へ戻らない。よって、可視光では、第2実施形態のマーカー1Dは、全体が黒色に観察され、マーク2及び識別マーク5は、視認することが困難である。
一方、図11において一点鎖線で示した近赤外光は、近赤外光吸収層31では吸収され、観察側へ戻らない。しかし、可視光吸収近赤外光透過層50では、近赤外光が透過して第1反射層20で反射し、観察側へ戻る。したがって、近赤外光については、近赤外光吸収層31と可視光吸収近赤外光透過層50とで観察側へ戻る光に大きな差異が生じる。これにより、近赤外光に感度を有するカメラで撮影すれば、マーク2及び識別マーク5は、容易に識別可能である。
よって、図1においてマーク2及び識別マーク5の黒色で示した領域は、可視光においては双方が黒色に観察される。一方、近赤外光に感度のあるカメラで撮影すると、図1に示すように識別可能であり、撮影画像において近赤外光の強度が高い領域を白色で示し、近赤外光の強度が低い領域を黒色で示すと、図1に示すような近赤外光による撮影画像となる。
以上説明したように、第2実施形態のマーカー1Dによれば、第1実施形態のマーカー1と同様な効果を、他の構成により実現可能である。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態のマーカー1Eを図2と同様な位置で切断した断面図である。
第3実施形態のマーカー1Eは、層構成の一部を変えた他は、第1実施形態のマーカー1と同様の構成をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態のマーカー1Eは、基材層10と、第1反射層20と、近赤外光吸収層30Eとが裏面側からこの順番で重ねて配置されて薄い板状に構成されている。
基材層10及び第1反射層20は、第1実施形態のマーカー1の基材層10及び第1反射層20と同様な層である。本実施形態の第1反射層20は、基材層10の全面に設けられている。
近赤外光吸収層30Eは、第1反射層20に対して一部が抜けており、近赤外光で観察したときにマーク2及び識別マーク5として観察される形状(図1において黒色に示した領域の形状)で部分的に配置されている。第2実施形態の近赤外光吸収層30Eは、第1実施形態の近赤外光吸収層30と同様に、可視光については、透過するように構成されている。
よって、第3実施形態の近赤外光吸収層30Eは、第1実施形態の近赤外光吸収層30と同様な材料を用いることができる。
図12に示すように、実線で示した可視光は、第1反射層20で反射して観察側へ戻る。また、可視光は、近赤外光吸収層30Eを通過して、第1反射層20で反射して観察側へ戻る。よって、可視光では、第3実施形態のマーカー1Eは、全体が白色に観察され、マーク2及び識別マーク5は、視認することが困難である。
一方、図12において一点鎖線で示した近赤外光は、第1反射層20で反射して観察側へ戻る。しかし、近赤外光吸収層30Eでは、近赤外光は吸収され、観察側へは戻らない。したがって、近赤外光については、第1反射層20と近赤外光吸収層30Eとで観察側へ戻る光に大きな差異が生じる。これにより、近赤外光に感度を有するカメラで撮影すれば、マーク2及び識別マーク5は、容易に識別可能である。
よって、図1においてマーク2及び識別マーク5の黒色で示した領域は、可視光においては双方が白色に観察される。一方、近赤外光に感度のあるカメラで撮影すると、図1に示すように識別可能であり、撮影画像において近赤外光の強度が高い領域を白色で示し、近赤外光の強度が低い領域を黒色で示すと、図1に示すような近赤外光による撮影画像となる。
以上説明したように、第3実施形態のマーカー1Eによれば、第1実施形態のマーカー1と同様な効果を、他の構成により実現可能である。
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態のマーカー1Fを図2と同様な位置で切断した断面図である。
第4実施形態のマーカー1Fは、層構成の一部を変えた他は、第1実施形態のマーカー1と同様の構成をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第4実施形態のマーカー1Fは、基材層10と、第1反射層20と、可視光吸収近赤外光透過層50Fと、近赤外光吸収層31Fとが裏面側からこの順番で重ねて配置されて薄い板状に構成されている。
基材層10及び第1反射層20は、第1実施形態のマーカー1の基材層10及び第1反射層20と同様な層である。本実施形態の第1反射層20は、基材層10の全面に設けられている。
可視光吸収近赤外光透過層50Fは、第1反射層20の観察側の全面に重ねて配置されている。可視光吸収近赤外光透過層50Fは、可視光を吸収し、近赤外光を透過する層である。
よって、第4実施形態の可視光吸収近赤外光透過層50Fは、第2実施形態の可視光吸収近赤外光透過層50と同様な材料を用いることができる。
近赤外光吸収層31Fは、第1反射層20に対して一部が抜けており、近赤外光で観察したときにマーク2及び識別マーク5として観察される形状(図1において黒色に示した領域の形状)で部分的に配置されている。第4実施形態の近赤外光吸収層31Fは、近赤外光を吸収するだけでなく、可視光についても吸収するように構成されている。よって、第4実施形態の近赤外光吸収層31Fは、第2実施形態の近赤外光吸収層31と同様な材料を用いることができる。
図13に示すように、実線で示した可視光は、近赤外光吸収層31Fにおいて吸収される。また、可視光吸収近赤外光透過層50Fでも、可視光が吸収され、観察側へ戻らない。よって、可視光では、第4実施形態のマーカー1Fは、全体が黒色に観察され、マーク2及び識別マーク5は、視認することが困難である。
一方、図13において一点鎖線で示した近赤外光は、近赤外光吸収層31では吸収され、観察側へ戻らない。しかし、可視光吸収近赤外光透過層50Fでは、近赤外光が透過して第1反射層20で反射し、観察側へ戻る。したがって、近赤外光については、近赤外光吸収層31Fと可視光吸収近赤外光透過層50Fとで観察側へ戻る光に大きな差異が生じる。これにより、近赤外光に感度を有するカメラで撮影すれば、マーク2及び識別マーク5は、容易に識別可能である。
よって、図1においてマーク2及び識別マーク5の黒色で示した領域は、可視光においては双方が黒色に観察される。一方、近赤外光に感度のあるカメラで撮影すると、図1に示すように識別可能であり、撮影画像において近赤外光の強度が高い領域を白色で示し、近赤外光の強度が低い領域を黒色で示すと、図1に示すような近赤外光による撮影画像となる。
以上説明したように、第3実施形態のマーカー1Eによれば、第1実施形態のマーカー1と同様な効果を、他の構成により実現可能である。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、マーク2と識別マーク5とが設けられたマーカーの例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、識別マーク5を省略してマーク2のみの構成としてもよい。
(2)各実施形態において、マーク2と識別マーク5との双方とも、レジスト材料によって同様な層構成により形成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、識別マーク5については、最表面に印刷形成する構成としてもよい。この場合、多数の固有情報を表す識別マーク5の作り分けを容易に行える。
(3)各実施形態において、透過光を制御する反射層や近赤外光吸収層等をレジスト材料によって形成する例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、反射層や近赤外光吸収層等の一部、又は、全てを、レジスト材料以外の樹脂をバインダーとする反射層や近赤外光吸収層等とする構成としてもよい。
(4)各実施形態において、可視光下における各マーカーの見え方を白色、又は、黒色の場合を例示した。これに限らず、例えば、各種染料や顔料を各層に含めて有彩色に着色してもよい。この場合、生活空間等に配置する場合に壁紙の色等と同化させてさらに目立たなくすることができる。
(5)第2実施形態から第4実施形態において、基材層10が最も裏面側に配置されている例を挙げて説明した。これに限らず、第1実施形態で例示したように、基材層10の位置は、他の層間に配置してもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1、1B、1C、1D、1E、1F マーカー
2 マーク
5 識別マーク
10 基材層
20、20C 第1反射層
20a 開口部
28 線膨張係数
30、30E、31、31F 近赤外光吸収層
40 第2反射層
50、50F 可視光吸収近赤外光透過層
90 マーカー多面付け体

Claims (15)

  1. 可視光、及び、近赤外光を反射する第1反射層と、
    少なくとも近赤外光を吸収する近赤外光吸収層と、
    が重ねて配置されており、
    前記第1反射層及び前記近赤外光吸収層のうち一方は、他方に対して一部が抜けており、
    前記近赤外光吸収層以外の層が反射する近赤外光により独立した形状として表示されるマークを備えるマーカー。
  2. 請求項1に記載のマーカーにおいて、
    部分的に配置された前記第1反射層と、
    前記近赤外光吸収層と、
    可視光、及び、近赤外光を反射する第2反射層と、
    がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、
    前記近赤外光吸収層は、可視光を透過する、マーカー。
  3. 請求項2に記載のマーカーにおいて、
    前記第1反射層は、前記近赤外光吸収層を介して前記第2反射層によって反射されて戻る可視光の色に近づける染料又は顔料を含む、マーカー。
  4. 請求項1に記載のマーカーにおいて、
    前記第1反射層と、
    部分的に配置された前記近赤外光吸収層と、
    前記近赤外光吸収層が配置されている層と同レベルにおいて前記近赤外光吸収層と隣接して前記近赤外光吸収層が配置されていない部位に配置され、可視光を吸収し、近赤外光を透過する可視光吸収近赤外光透過層と、
    がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、
    前記近赤外光吸収層は、可視光を吸収する、マーカー。
  5. 請求項1に記載のマーカーにおいて、
    前記第1反射層と、
    部分的に配置された前記近赤外光吸収層と、
    が直接又は間接的に重ねて配置されており、
    前記近赤外光吸収層は、可視光を透過する、マーカー。
  6. 請求項1に記載のマーカーにおいて、
    前記第1反射層と、
    可視光を吸収し、近赤外光を透過する可視光吸収近赤外光透過層と、
    部分的に配置された前記近赤外光吸収層と、
    がこの順番で直接又は間接的に重ねて配置されており、
    前記近赤外光吸収層は、可視光を吸収する、マーカー。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のマーカーにおいて、
    前記第1反射層と前記近赤外光吸収層とのうちの少なくとも一方は、レジスト材料によって構成されている、マーカー。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のマーカーにおいて、
    表面を保護する保護層がさらに積層されている、マーカー。
  9. 請求項8に記載のマーカーにおいて、
    前記保護層は、反射防止機能を備える、マーカー。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のマーカーにおいて、
    線膨張係数が10×10-6/℃以下である基材層を備える、マーカー。
  11. 請求項10に記載のマーカーにおいて、
    前記基材層は、ガラスにより構成されている、マーカー。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載のマーカーにおいて、
    前記マークは、3個以上が間隔を空けて配置されていること、
    を特徴とするマーカー。
  13. 請求項12に記載のマーカーにおいて、
    識別のための図形が配置されている、マーカー。
  14. 請求項13に記載のマーカーにおいて、
    前記識別のための図形は、2次元バーコード、3次元バーコード、QRコード、ArUco、
    のいずれかである、マーカー。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれかに記載のマーカーが複数多面付けされたマーカー多面付け体。
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