JP2023002351A - マーカー、および、マーカーを有する物品 - Google Patents

マーカー、および、マーカーを有する物品 Download PDF

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Abstract

Figure 2023002351000001
【課題】 基材層にヒビ割れ等の破損が生じてもマーカーとしての機能を維持することが可能なマーカーを提供する。
【解決手段】 本開示のマーカーは、基材層と、基材層の観察側に積層されており、第1の色に観察される第1の層と、第1の層の観察側に部分的に積層されており、第1の色とは異なる第2の色に観察され、かつ、第1の層を部分的に隠蔽する第2の層と、少なくとも第2の層の観察側に積層されており、第1の色および第2の色を観察可能な透明性を有する透明粘着層と、透明粘着層の観察側に積層されており、第1の色および第2の色を観察可能な透明性を有する透明フィルムと、を備え、透明粘着層と透明フィルムとが、観察側から見て少なくとも第2の層の全域を覆う位置に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本開示は、マーカー、および、マーカーを有する物品に関するものである。
各種自動制御機器が対象物を認識するために、マーカーを対象物に取り付けて、高精度な自動制御を実現することが行われている。このようなマーカーは、例えば、生産現場におけるロボットの制御に用いられたりしている。
従来、このマーカーとしては、簡単に作成することができるといった理由から、紙にマークを印刷したものが広く用いられていた。しかし、このような簡易的なマーカーでは、マークの外縁の境界線が不明瞭であったり、紙の伸縮によってマークの大きさや複数のマークの間隔が変化してしまったりして、高精度な制御が必要な場合には、十分な精度を確保できなかった。
そこで、より高精度なマーカーを実現する技術として、特許文献1には、金属板に切削加工により孔を空けて樹脂を埋め込んでマーカーとする技術が開示されている。
特開平5-312521号公報
高精度なマーカーを実現するためには、基材層に、温度による伸縮が小さい材料を用いることが好ましい。このような材料として、ガラス、若しくは、セラミックスを挙げることができる。
しかしながら、ガラスやセラミックスは割れやすいという短所を有している。そして、基材層を構成する材料にガラスやセラミックスを用いたマーカーにおいては、基材層が割れてしまうと、マーカーとしての機能を維持することができないと、従来、考えられていた。
本開示はこのような点を鑑みてなされたものであり、基材層を構成する材料にガラスやセラミックスのように割れやすい材料を用いつつ、この基材層にヒビ割れ等の破損が生じてもマーカーとしての機能を維持することが可能なマーカーを提供することを主たる目的とする。
本開示のマーカーは、基材層と、前記基材層の観察側に積層されており、第1の色に観察される第1の層と、前記第1の層の観察側に部分的に積層されており、前記第1の色とは異なる第2の色に観察される第2の層と、少なくとも前記第2の層の観察側に積層されており、前記第1の色および前記第2の色を観察可能な透明性を有する透明粘着層と、前記透明粘着層の観察側に積層されており、前記第1の色および前記第2の色を観察可能な透明性を有する透明フィルムと、を備え、前記基材層は、ガラスまたはセラミックスから構成されており、前記第1の層は、第1のレジストから構成されており、前記第2の層は、前記第1のレジストとは異なる第2のレジストから構成されており、前記透明粘着層と前記透明フィルムとが、観察側から見て少なくとも前記第2の層の全域を覆う位置に設けられている。
本開示のマーカーは、前記第1の層の観察側に、複数の独立した形状の前記第2の層を備え、前記透明粘着層と前記透明フィルムとが、観察側から見て少なくとも、複数の前記第2の層の全域と、複数の前記第2の層の間に観察される前記第1の層の部分と、を覆う位置に設けられていてもよい。
本開示のマーカーにおいて、前記第2の層は、前記第1の層よりも下地を隠蔽する隠蔽力が高くてもよい。
本開示のマーカーにおいて、前記第2の層の層厚が0.5μm以上5μm以下であってもよい。
本開示のマーカーは、前記第1の層の観察側に、前記第1の色を観察可能な透明性を有する透明バリア層を備え、前記透明バリア層の観察側に前記第2の層を備えていてもよい。
本開示のマーカーは、前記基材層の観察側とは反対側に、電極層を備えていてもよい。
本開示のマーカーにおいて、前記電極層が金属から構成されていてもよい。
また、本開示の物品は、上記のマーカーを有する物品である。
本開示によれば、基材層を構成する材料にガラスやセラミックスを用いつつ、この基材層にヒビ割れ等の破損が生じてもマーカーとしての機能を維持することが可能なマーカーを提供することができる。
本開示のマーカーの一例を示す平面図 本開示のマーカーの断面構成の一例を示す断面図 本開示のマーカーの断面構成の他の例を示す断面図 本開示のマーカーの他の例を示す平面図 本開示のマーカーの他の例を示す平面図 本開示のマーカーの他の例を示す平面図 本開示のマーカーの製造方法の一例を示す概略工程図 図7に続く本開示のマーカーの製造方法の一例を示す概略工程図
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において、「層」、「フィルム」などの用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「層」は、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。更に、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「円形」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
<マーカー>
(第1の実施形態)
図1は、本開示のマーカーの一例を示す平面図である。また、図2は、本開示のマーカーの断面構成の一例を示す断面図である。この図2は、図1に示すマーカー1のA-A線断面図に相当する。
図1に示すようにマーカー1は、平面視において、すなわち観察側の面の法線方向から見たときに、略正方形形状である板状に構成されており、第1の色に観察される第1の層11と、第2の色に観察される第2の層12a、12b、12c、12dと、透明フィルム13と、を備えている。
より詳しくは、第2の層12a、12b、12c、12dは、第1の層11の観察側に部分的に積層されており、第1の色とは異なる第2の色に観察され、かつ、第1の層11を部分的に隠蔽する。そして、透明フィルム13は、第1の層11および第2の層12a、12b、12c、12dの観察側に積層されており、前記第1の色および前記第2の色を観察可能な透明性を有する。
それゆえ、マーカー1を観察側から見れば、透明フィルム13を透して、第1の層11の上に設けられた第2の層12a、12b、12c、12dを観察することができる。
そして、この第2の層12a、12b、12c、12dが、マーカー1において、4つの独立した形状のマークとして観察可能に構成されている。なお、独立した形状のマークとは、複数のマークが互いに分離されており、それぞれが個別に認識可能な形態となっていることを指している。
第1の層11の色(第1の色)と第2の層12a、12b、12c、12dの色(第2の色)とのコントラスト値は、高い方がより精度の高いマーク検出には望ましい。白色光(可視光)下において用いられる本実施形態の構成において、第1の層11の色(第1の色)と第2の層12a、12b、12c、12dの色(第2の色)とのコントラスト値は、0.26以上であり、かつ、観察される第1の層11の色(第1の色)と第2の層12a、12b、12c、12dの色(第2の色)とのボケ値は、0.17以上であることが望ましい。
なお、図1においては省略しているが、第1の層11において第2の層12a、12b、12c、12dが設けられていない領域の上には、透明バリア層22が積層されており、第2の層12a、12b、12c、12dの上、および、透明バリア層22において第2の層12a、12b、12c、12dが設けられていない領域の上には、透明粘着層23が積層されている。
図1に示すマーカー1においては、観察側から見た形状が60mm×60mmの略正方形形状(各角部に面取り形状あり)に形成されており、円形状のマーク(第2の層12a、12b、12c、12d)がマーカー1の4隅付近に1つずつ、合計4つのマークが間隔を空けて配置されている。
マーカー1が有するマークは、少なくとも3つ配置されていることが望ましい。マークの観察結果から、例えば、マークの重心位置を3点算出すれば、観察位置(カメラ等)とマーカー1との相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができるからである。また、マークの数が3つよりも多くなれば、例えば、一部のマークが何らかの障害によって不鮮明に観察されるような場合に、残るマークの観察結果から位置検出が可能である。また、複数のマークを利用することにより、位置検出の精度を高めることもできる。
また、図1に示すマーカー1において、4つのマークは、いずれも円形状に構成したが、円形状に限らず、三角形や四角形等の多角形形状としてもよいし、その他の形状としてもよい。例えば、これらのマークがどのように観察されるかによって、撮影位置とマーカー1との相対的な位置関係が検出(以下、単に位置検出とも呼称する)される。
また、図1に示すマーカー1においては、第1の層11の全域(60mm×60mmの略正方形形状)よりも若干内側の領域に、透明フィルム13が設けられている形態を示しているが、これは、第1の層11の外縁と透明フィルム13の外縁とが一致してしまうと、第1の層11と透明フィルム13とを見分け難くなるため、透明フィルム13が設けられている領域を、第1の層11の全域よりも若干内側に示したものであって、実質的には、透明フィルム13が設けられている領域は、第1の層11の全域と一致していてよい。
この図1に示す形態において重要な点は、マーカー1の4つのマークを含む略正方形形状の領域が透明フィルム13で覆われているという点である。
次に、図2に示すようにマーカー1の断面構成においては、基材層21の上(図2に示すZ方向)に第1の層11が積層されており、第1の層11の上に透明バリア層22が積層されており、透明バリア層22の上に第2の層12aが積層されている。さらに、第2の層12aの上、および、第2の層12aが設けられていない領域の透明バリア層22の上に、透明粘着層23が積層されており、透明粘着層23の上に透明フィルム13が積層されている。
なお、本明細書及び特許請求の範囲の記載において、「積層」とは、直接重ねて配置されている場合に限らず、間に他の層が設けられて重ねて配置されている場合も含む意味である。また、図2における上側(透明フィルム13が設けられている側)が、観察側(表側)である。
図2は、図1に示すマーカー1のA-A線断面図に相当するものである。すなわち、図2は、マーカー1が有する4つのマーク(第2の層12a、12b、12c、12d)のうちの1つのマーク(第2の層12a)が設けられている部分における、マーカー1の断面構成を示すものである。但し、マーカー1においては、他の3つのマーク(第2の層12b、12c、12d)が設けられている部分も、この図2と同様の断面構成になっている。
上述のように、マーカー1においては、基材層21の上に第1の層11が積層されており、第1の層11の上に第2の層12a、12b、12c、12dが積層されており、第1の層11および第2の層12a、12b、12c、12dの上に、透明粘着層23を介して透明フィルム13が積層されている。より詳しくは、マーカー1においては、透明フィルム13によって、4つのマーク(第2の層12a、12b、12c、12d)を含む略正方形形状の領域が覆われている。
そして、この透明フィルム13が飛散防止フィルムとして作用するため、マーカー1が衝撃等を受けることによって基材層21にヒビ割れ等の破損が生じても、マーカー1が複数の破片となって分散してしまうことを防止できる。
また、マーカー1においては、4つのマーク(第2の層12a、12b、12c、12d)を含む略正方形形状の領域が透明フィルム13で覆われているため、各マークの形状や各マーク間の距離が変化してしまうことを抑制できる。
それゆえ、マーカー1においては、基材層21にヒビ割れ等の破損が生じても、マーカーとしての機能を維持することが可能となる。なお、基材層21にヒビ割れが生じても、第1の層11及び第2の層12a、12b、12c、12dが損傷しない事例は、実物による落下試験によっても検証されている。
上記のように、基材層21にヒビ割れ等の破損が生じても、マーカーとしての機能を維持することが可能となる理由は、基材層21と第1の層11との間の接合力が、透明粘着層23と第1の層11との間の接合力および透明粘着層23と第2の層12a、12b、12c、12dとの間の接合力よりも弱いことから、第1の層11および第2の層12a、12b、12c、12dが透明粘着層23に追従することにより、損傷を免れているためと推察される。そして、透明粘着層23は透明フィルム13に追従し、透明フィルム13は柔軟性を有するため、通常、透明フィルム13にはヒビ割れ等の破損は生じない。
(構成要素)
以下、マーカー1を構成する各構成要素について説明する。
[基材層]
基材層21を構成する材料としては、ガラス、若しくは、セラミックスを挙げることができる。例えば、基材層21をガラス板から構成することにより、温度変化や吸湿によってマーカー1が伸縮することを抑えることができる。
ガラス板の線膨張係数は、例えば、31.7×10-7/℃程度であり、温度変化による寸法変化が非常に小さい。また、セラミックスの線膨張係数は、例えば、28×10-7/℃程度であり、ガラスと同様に温度変化による寸法変化が非常に小さい。よって、セラミックスを基材層21に用いてもよい。温度変化による寸法変化を抑えるために、基材層21は、線膨張係数が10×10-6/℃以下であることが望ましい。
基材層21の厚みは、通常、薄い方が好ましいことが多いが、過度に薄い場合は、ハンドリングが不便になってしまうという不具合や、加工時に割れてしまう等のおそれがある。それゆえ、例えば、0.3mm以上であることが好ましい。一方、基材層21の厚みが過度に厚い場合は、無用に重量が大きくなって、用途が限定されてしまう等のデメリットがある。それゆえ、例えば、5mm以下程度であることが好ましい。
[第1の層]
第1の層11は、第1の色(例えば、白色)に着色されたレジスト(第1のレジスト)から構成されており、基材層21の上の全面に積層されている。
ここで、第1の層11を構成する「レジスト」(第1のレジスト)は、顔料又は染料を含み、元々は感光性を有していた樹脂組成材料が、露光、現像、およびポストベークを施されることで感光性を失って、安定した状態になったものである。
第1のレジストを構成する樹脂組成材料としては、例えば、PMMA、ETA、HETA、HEMA、又は、エポキシとの混合物等を例示することができる。白色に着色する材料としては、酸化チタン、ジルコニア、チタン酸バリウム等を例示することができる。
本実施形態では、第1の層11をレジスト(第1のレジスト)で構成するため、第1の層11の表面を非常に滑らかに形成することができ、後述の第2の層12a、12b、12c、12dを形成する下地として望ましい。
第1の層11の層厚は、3μm以上100μm以下とすることが望ましい。第1の層11の層厚が3μmよりも薄いと拡散反射率が不足し、コントラストが低下して、第2の層12a、12b、12c、12dから構成されるマークの視認性及び自動認識による検出し易さが低下するからである。また、第1の層11の層厚が100μmよりも厚いと、膜厚を均一にすることが困難となるためである。
[第2の層]
第2の層12a、12b、12c、12dは、第2の色(例えば、黒色)に着色されたレジスト(第2のレジスト)から構成されており、フォトリソグラフィー処理によって、所定の位置に所定の領域で形成されている。そして、第2の層12a、12b、12c、12dの各領域が、独立した形状のマークとして観察可能に構成されている。
ここで、第2の層12a、12b、12c、12dを構成する「レジスト」(第2のレジスト)も、上記の第1の層11を構成する「レジスト」(第1のレジスト)と同様に、顔料又は染料を含み、元々は感光性を有していた樹脂組成材料が、露光、現像、およびポストベークを施されることで感光性を失って、安定した状態になったものである。
第2のレジストを構成する樹脂組成材料としては、例えば、PMMA、ETA、HETA、HEMA、又は、エポキシとの混合物等を例示することができる。黒色に着色する材料としては、カーボン、黒化チタン、酸化ニッケル等を例示することができる。
第2の層12a、12b、12c、12dの層厚は、0.5μm以上5μm以下とすることが望ましい。第2の層12a、12b、12c、12dの層厚が0.5μmよりも薄いと光学濃度が不足して隠蔽性能が低下すると共に塗膜の均一形成が困難になりやすく、5μmよりも厚いと紫外線による樹脂深部の光の硬化反応性が不足するためである。
第2の層12a、12b、12c、12dは第1の層11を部分的に隠蔽するように作用するものであるが、特に第2の色が黒色の場合、下地の隠蔽力が高い。それゆえ、第2の色が黒色の場合、第2の層12a、12b、12c、12dを厚くすることなく、十分に第1の層11の第1の色(例えば、白色)を隠蔽でき、上述したような薄い層厚とすることが可能である。そして、第2の層12a、12b、12c、12dを薄く形成することにより、後述する透明粘着層と第2の層12a、12b、12c、12dの側面に生じる空隙を抑制して境界部の認識率低下を回避すると共に、第2の層12a、12b、12c、12dの側面が観察されることによる測定精度の低下も抑制でき、測定精度を高めることができる。
[透明バリア層]
図2に示すマーカー1の断面構成においては、第1の層11の上に透明バリア層22が積層されており、透明バリア層22の上に第2の層12a(第2の層12b、12c、12dについても同様)が積層されている。
第1の層11上に直接第2の層12a、12b、12c、12dを積層しようとする場合、第1の層11におけるブリードアウト現象(第1の層11に配合されている界面活性剤等の未反応添加剤などが第1の層11の表面に移動し析出する現象)によって、第1の層11と第2の層12a、12b、12c、12dとの界面における密着性が低下して、第2の層12a、12b、12c、12dを形成する塗膜が塗工時に弾かれてしまう場合がある。
そこで、第1の層11の上に、上記のブリードアウト現象が生じる前に、透明バリア層22を積層して、第1の層11に配合されている添加剤などが透明バリア層22の表面に移動してくることを防止(ブリード防止)し、透明バリア層22の上に第2の層12a、12b、12c、12dを積層することで、第2の層12a、12b、12c、12dが弾かれないようにしている。
なお、透明バリア層22は必要に応じて設ければよく、第1の層11と第2の層12a、12b、12c、12dとの界面における密着性や塗工性に問題が無い場合は省略してもよい。
透明バリア層22は、第1の層11の第1の色を観察可能な透明性を有し、例えば、アクリル樹脂やエポキシ樹脂等を用いて形成することができる。透明バリア層22の層厚は、例えば、1μm以上5μm以下程度である。
[透明粘着層]
透明粘着層23は、透明フィルム13を、少なくとも第2の層12a、12b、12c、12dの上に貼り付けるための粘着剤の層である。なお、図1に示すマーカー1においては、4つのマークを含む略正方形形状の領域が、透明フィルム13で覆われており、この透明フィルム13で覆われている領域に透明粘着層23が設けられている。
透明粘着層23は、第1の層11の色(第1の色)および第2の層12a、12b、12c、12dの色(第2の色)を観察可能な透明性を有している。透明粘着層23は、例えば、PMMA、ウレタン、シリコーン等を用いて構成することができる。
透明粘着層23の層厚は、0.5μm以上50μm以下とすることが、望ましい。透明粘着層23の層厚が0.5μm未満だと、均一加工が難しい上、下地の凹凸を吸収できないからである。また、透明粘着層23の層厚が50μmより厚くなると、厚塗り加工時の溶剤除去に手間取る上、コスト高になるからである。なお、ここでいう透明粘着層23の層厚とは、最も厚さの薄い位置における層厚である。
[透明フィルム]
透明フィルム13は、透明粘着層23を介して、第1の層11および第2の層12a、12b、12c、12dの上に設けられており、この透明フィルム13が飛散防止フィルムとして作用するため、マーカー1が衝撃等を受けることによって基材層21にヒビ割れ等の破損が生じても、マーカー1が複数の破片となって分散してしまうことを防止できる。
また、マーカー1においては、4つのマーク(第2の層12a、12b、12c、12d)を含む略正方形形状の領域が透明フィルム13で覆われているため、各マークの形状や各マーク間の距離が変化してしまうことを抑制できる。それゆえ、マーカー1においては、基材層21にヒビ割れ等の破損が生じても、マーカーとしての機能を維持することが可能となる。
透明フィルム13は、第1の層11の色(第1の色)および第2の層12a、12b、12c、12dの色(第2の色)を観察可能な透明性を有している。本実施形態では、可視光下でマーカー1が利用されることを想定しており、透明粘着層23及び透明フィルム13は、白色光に対して透明となるように構成されている。具体的には、透明粘着層23及び透明フィルム13は、それぞれ、光の波長が400nm~700nmの領域における全光線透過率が、50%以上とすることが望ましい。より望ましくは、透明粘着層23及び透明フィルム13をまとめて測定した状態において、光の波長が400nm~700nmの領域における全光線透過率が、50%以上とすることが望ましい。
また、透明粘着層23と透明フィルム13を合わせた特性として、ヘイズ値が30%以上、より好ましくは、40%以上、さらに好ましくは70%以上であることが望ましい。このヘイズ値が70%より低くなると反射防止の効果が低下し始め、40%以下になるとさらに低下し、30%以下になると著しく低下するからである。一方、ヘイズ値は、95%以下であることが望ましい。このヘイズ値が95%より高くなると、観察されるマークの像がぼやけるからである。
透明フィルム13の層厚は、7μm以上250μm以下とすることが、望ましい。透明フィルム13の層厚が7μm未満だと、ラミネーション加工が困難になりやすく、また、透明フィルム13の層厚が250μmより厚くなると、嵩や重量が大きくなりすぎる上、コスト高になるからである。
透明フィルム13は、例えば、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロース等を用いて構成することができる。
また、透明フィルム13の表面をエンボス加工する等して表面形状を凹凸形状にして光を拡散させる性質を付与することもできる。一方、透明フィルム13の上に、別途、表層を設けて、この表層を、例えば、微粒子を混ぜて光を拡散させる性質を有するアクリル系樹脂、ゾルゲル、シロキサン、ポリシラザン等を用いて構成することで、光拡散層として機能させることもできる。
上記の表層は、反射防止機能とハードコート機能とを兼ね備えた層としてもよい。表層は、波長535nmの光に対して正反射率が10%以下であることが、マーカー1の表面での反射によって、第2の層12a、12b、12c、12dから構成されるマークの視認性低下を防止するために望ましい。
例えば、マーカー1を観察するためにカメラのレンズ周囲を囲むように配置されたリング状照明等を用いる場合には、照明自体がマーカー1の表面で反射して観察される場合があり得る。そのような場合に、表層の反射防止機能によって、表面反射を防止、又は、抑制することにより、マークの輪郭をより明確に認識することができ、精度の高い検出が可能となる。また、表層のハードコート機能としては、鉛筆硬度で1H以上であることが望ましい。
なお、反射防止機能の具体的な方式としては、アンチリフレクション(AR)方式と、アンチグレア(AG)方式とが挙げられるが、マークの認識のためには、太陽光等の強力な光線が正反射しない条件下においてはAR方式が好ましく、太陽光等の強力な光線が正反射する可能性のある条件下においてはAG方式が好ましい。AR方式には多層薄膜干渉やモスアイ方式等の公知の方法を用いることができ、AG方式にはフィルムの表面を凹凸にする方法や、光を拡散させる粒子をフィルムに練り込む方法や、フィルムの表面に塗布する等の公知の方法を用いることができる。
(第1の実施形態の変形例)
図3は、本開示のマーカーの断面構成の他の例を示す断面図である。
図1に示すマーカー1においては、透明粘着層23及び透明フィルム13を備えるため、基材層21にヒビ割れが生じても、透明粘着層23及び透明フィルム13で覆われている領域の第1の層11及び第2の層12a、12b、12c、12dには損傷が生じないようにすることができる。
この場合、基材層21にヒビ割れが生じたマーカー1を観察側から見ても、通常、基材層21のヒビ割れを確認することができない。上述のように、透明粘着層23及び透明フィルム13で覆われている領域の第1の層11及び第2の層12a、12b、12c、12dには損傷が生じないからである。
そこで、図3に示すマーカー1Bのように、マーカーの裏面側(観察側とは反対側)の基材層21の上に電極層31を設けて、マーカーに割れ検出機能を付与してもよい。
電極層31は、マーカーの裏面側(観察側とは反対側)の基材層21の上の全域に構成することができ、割れ検出用のセンサとして機能させることができる。
電極層31を構成する材料としては、例えば、ITOであってもよいし、銅箔やアルミニウム箔等であってもよいが、基材層21にヒビ割れが生じたときに、基材層21と共に損傷することが必要である。電極層31が損傷して電気抵抗値が変化すれば、これを電気的にモニターしておくことにより、基材層21のヒビ割れを検出することができる。
また、電極層31を光反射性の高い金属等の材料から構成することにより、マーカー1Bの観察側から入射する外光や検出光を電極層31で反射させて、暗所におけるマークの視認性を向上させることもできる。
(第2の実施形態)
図4は、本開示のマーカーの第2の実施形態の例を示す平面図である。
図1に示すマーカー1においては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークを含む略正方形形状の領域が、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)で覆われていた。
しかしながら、各マークの形状や各マーク間の距離が変化してしまうことを抑制する目的であれば、透明フィルム13で被覆する領域は、より小さい形態とすることも可能である。例えば、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が、複数の各マークの上(第2の層の全域)と、複数のマークの間に観察される第1の層の部分と、を覆う位置に設けられている形態であってもよい。
そこで、図4に示すマーカー1Cにおいては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークと、この4つのマークの間に観察される第1の層の部分とを覆う位置に、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が、設けられている。
図4に示すマーカー1Cにおいては、基材層21にヒビ割れが生じた場合、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が設けられていない領域の第1の層11は損傷を受けうるが、4つのマークの形状や各マーク間の距離が変化してしまうことは、抑制される。それゆえ、各マークの形状や各マーク間の距離を観察することに支障は生じず、マーカー1Cの相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができる。
なお、この第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、マーカーの裏面側(観察側とは反対側)の基材層21の上に電極層31を設けて、マーカーに割れ検出機能を付与してもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本開示のマーカーの第3の実施形態の例を示す平面図である。
図4に示すマーカー1Cにおいては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークと、この4つのマークの間に観察される第1の層の部分とを覆う位置に、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が、設けられていた。
しかしながら、マーカーとの相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することが目的であれば、マーカーが有する複数のマークのうち、少なくとも3つが透明フィルム13で保護されていればよい。3つのマークの観察結果から、マークの重心位置を3点算出すれば、観察位置(カメラ等)とマーカー1との相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができるからである。
そこで、図5に示すマーカー1Dにおいては、第2の層12a、12b、12cから構成される3つのマークと、この3つのマークの間に観察される第1の層の部分とを覆う位置に、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が、設けられている。
図5に示すマーカー1Dにおいては、基材層21にヒビ割れが生じた場合でも、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)が設けられている3つの各マークの形状や各マーク間の距離が変化してしまうことは、抑制される。それゆえ、3つの各マークの形状や各マーク間の距離を観察することに支障は生じず、マーカー1Dの相対的な位置、傾き、姿勢を正確に検出することができる。
なお、図5に示すマーカー1Dにおいては、透明フィルム13(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13)で覆われていないマーク(すなわち、第2の層12dから構成されるマーク)も有しているが、このマークは設けられていなくてもよい。
また、この第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、マーカーの裏面側(観察側とは反対側)の基材層21の上に電極層31を設けて、マーカーに割れ検出機能を付与してもよい。
(第4の実施形態)
図6は、本開示のマーカーの第4の実施形態の例を示す平面図である。
マーカーにおいては、マーカーが有するマークの形状が重要であって、マーク間の距離を正確に検出することまでは要しないものもある。例えば、マーカーが、番号や文字、記号、絵柄等、何らかの情報を表示するためのものであって、表示している内容を識別さえ出来れば、マーカーとしての機能を発揮できる場合がある。このようなマーカーにおいては、マークの上の領域のみに、透明フィルム13が設けられていればよい。
そこで、図6に示すマーカー1Eにおいては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークの全域を覆う位置に、それぞれ透明フィルム13a、13b、13c、13dが設けられている。
図6に示すマーカー1Eにおいては、基材層21にヒビ割れが生じた場合でも、透明フィルム13a、13b、13c、13d(より詳しくは、透明粘着層23および透明フィルム13a、13b、13c、13d)が設けられている4つの各マークの形状が損傷を受けることは、抑制される。それゆえ、4つの各マークの形状を観察することに支障は生じず、マーカー1Eの識別機能は維持される。
なお、図6に示すマーカー1Eにおいては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークを円形状のマークとしたが、これに限定されず、番号や文字、記号、絵柄等、各種の形状とすることができる。また、4つのマークがそれぞれ異なる形状であってもよい。
また、図6に示すマーカー1Eにおいては、第2の層12a、12b、12c、12dから構成される4つのマークの全てを、それぞれ、透明フィルム13a、13b、13c、13dで覆っている形態を例示したが、これに限定されず、マーカーとしての識別機能を維持するのに必要なマークにのみ、透明フィルムを設ける形態であってもよい。
なお、この第4の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、マーカーの裏面側(観察側とは反対側)の基材層21の上に電極層31を設けて、マーカーに割れ検出機能を付与してもよい。
<マーカーの製造方法>
次に、本開示のマーカーの製造方法の一例について説明する。なお、以下の製造方法は一例であって、本開示のマーカーの製造方法は、これに限定されない。
図7~図8は、本開示のマーカーの製造方法の一例を示す概略工程図である。ここで、図7~図8は、図1および図2に示したマーカー1が有する4つのマークのうちの1つのマーク(第2の層12a)が設けられている部分における概略工程図を示すものであるが、他の3つのマーク(第2の層12b、12c、12d)が設けられている部分についても、同様とすることができる。
例えば、図1および図2に示したマーカー1を製造するには、まず、基材層21としてガラス板を準備し、その一の面の上に第1の層11を形成する(図7(a))。
ここで、第1の層11の形成においては、例えば、第1の層11の素材となる第1の色(例えば、白色)に着色された未露光のレジスト材料(第1のレジストを構成することになる、感光性を有する樹脂組成材料)を塗布し、プリベークを行い、乾燥させた後、露光し、さらに現像とポストベークを行い、第1の層11を安定化させる。
次に、第1の層11の上に、透明バリア層22を形成し(図7(b))、さらにその上に第2の層12aを形成する(図7(c))。
ここで、第2の層12aの形成においては、例えば、第2の層12aの素材となる第2の色(例えば、黒色)に着色された未露光のレジスト材料(第2のレジストを構成することになる、感光性を有する樹脂組成材料)を塗布し、プリベークを行い、乾燥させる。次に、フォトマスクを用いたフォトリソグラフィーによりマークパターンを露光し、現像とポストベークを行って、所望の形状の第2の層12aを得る。
次に、第2の層12aの上、および、第2の層12aが設けられていない領域の透明バリア層22の上に、透明粘着層23を形成し(図8(d))、さらにその上に透明フィルム13を形成する(図8(e))。以上の工程により、マーカー1を得ることができる。
なお、上記の方法(図8に示す工程)に替えて、透明粘着層23を有する透明フィルム13を、第2の層12aの上、および、第2の層12aが設けられていない領域の透明バリア層22の上に、ラミネーション加工等により貼り付ける方法を用いてもよい。例えば、透明粘着層23を有する透明フィルム13を、図4~図6に示す形態に予め加工しておき、この加工された形態の透明フィルム13を貼り付けることで、図4~図6に示す各マーカーを製造することができる。
上記製造工程では、基材層21に、温度による伸縮が小さい材料であるガラス板を用い、第2の層12aは、第2のレジストから構成されることから、非常に精度の高いマーカーの製造が可能である。すなわち、マーカー内における各マークの外形形状や寸法、及び、各マークが設けられている位置の位置精度、各マーク間の距離等の精度が高いマーカーを製造できる。なお、通常、本開示のマーカーは、個々のマーカーが複数多面付けされた形態で製造される。そして、この多面付けされた形態から個々のマーカーを切り出して個片化することにより、例えば、図1に示すマーカー1が得られる。
<マーカーを有する物品>
本開示のマーカーは、様々な物品に取り付けられて、その物品の識別等に利用され得る。中でも、高温等の過酷な条件に晒される物品への適用が好ましい。また、高地、砂漠、海底、宇宙空間等、温度変化が大きい環境等において、高品質、高信頼性を要求される用途にも適している。例えば、生産現場における各種物品や装置に取り付けられて、その管理や制御等に利用され得る。また、車両、船舶、航空機等の移動体に取り付けられて、その識別や各種情報取得に利用され得る。
以上、本開示に係るマーカー、および、マーカーを有する物品について、それぞれの実施形態を説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本開示の技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本開示の技術的範囲に包含される。
1、1B、1C、1D、1E マーカー
11 第1の層
12a、12b、12c、12d 第2の層
13、13a、13b、13c、13d 透明フィルム
21 基材層
22 透明バリア層
23 透明粘着層
31 電極層

Claims (8)

  1. 基材層と、
    前記基材層の観察側に積層されており、第1の色に観察される第1の層と、
    前記第1の層の観察側に部分的に積層されており、前記第1の色とは異なる第2の色に観察される第2の層と、
    少なくとも前記第2の層の観察側に積層されており、前記第1の色および前記第2の色を観察可能な透明性を有する透明粘着層と、
    前記透明粘着層の観察側に積層されており、前記第1の色および前記第2の色を観察可能な透明性を有する透明フィルムと、
    を備え、
    前記基材層は、ガラスまたはセラミックスから構成されており、
    前記第1の層は、第1のレジストから構成されており、
    前記第2の層は、前記第1のレジストとは異なる第2のレジストから構成されており、
    前記透明粘着層と前記透明フィルムとが、観察側から見て少なくとも前記第2の層の全域を覆う位置に設けられている、マーカー。
  2. 前記第1の層の観察側に、複数の独立した形状の前記第2の層を備え、
    前記透明粘着層と前記透明フィルムとが、観察側から見て少なくとも、複数の前記第2の層の全域と、複数の前記第2の層の間に観察される前記第1の層の部分と、を覆う位置に設けられている、請求項1に記載のマーカー。
  3. 前記第2の層は、前記第1の層よりも下地を隠蔽する隠蔽力が高い、請求項1または請求項2に記載のマーカー。
  4. 前記第2の層の層厚が0.5μm以上5μm以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のマーカー。
  5. 前記第1の層の観察側に、前記第1の色を観察可能な透明性を有する透明バリア層を備え、前記透明バリア層の観察側に前記第2の層を備える、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマーカー。
  6. 前記基材層の観察側とは反対側に、電極層を備える、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のマーカー。
  7. 前記電極層が金属から構成される、請求項6に記載のマーカー。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のマーカーを有する、物品。
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