JP2023003706A - カラオケシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ナレーションが苦手な歌唱者であっても、他人のナレーションによって雰囲気を盛り上げることができ、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者であっても、自身の声によるナレーションによって雰囲気を盛り上げる。【解決手段】カラオケシステム(10)は、楽曲の演奏前に入力された歌唱者のナレーションを録音する録音部(21)と、ナレーションの録音データに対応するテロップ表示データを生成する生成部(22)と、ナレーション再生が指示された場合に選択条件を満たす録音データを選択する録音データ選択部(32)と、ナレーション表示が指示された場合に選択条件を満たすテロップ表示データを選択する表示データ選択部(33)と、選択された録音データを楽曲の演奏前に再生する再生部(27)と、選択されたテロップ表示データに基づき楽曲の演奏前にナレーションテロップを表示する表示部(28)と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、カラオケシステムに関する。
カラオケ装置の利用場面では、予約楽曲の歌唱前に司会者のナレーションが入ることによって、歌謡ショーのような臨場感が醸し出されて歌唱者の歌唱意欲が高められる。このため、カラオケ装置として、予約楽曲の演奏前にナレーションを自動的に入れるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカラオケ装置には、演奏内容に応じたナレーションの音声データが記憶されている。演奏開始前に予約楽曲に付与されたジャンル等の属性情報から歌唱内容が分析され、予約楽曲に最適なナレーションが選択されて再生されている。
特開平11-167388号公報
ところで、歌唱前に歌唱者自身が楽曲の説明等のナレーションを行うことがある。ナレーションの上手さによっては、ライブのような臨場感が得られ、曲調や歌詞情報が事前に同席者に伝わって雰囲気が盛り上がる。ナレーションが苦手な歌唱者にとっては自動的にナレーションが入ることが好ましいが、特許文献1のような機械的なナレーションでは雰囲気が十分に盛り上がらない場合がある。また、自身の声によるナレーションで雰囲気を盛り上げたいと思っても、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者もいる。
本発明の目的は、ナレーションが苦手な歌唱者であっても、他人のナレーションによって雰囲気を盛り上げることができ、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者であっても、自身の声によるナレーションによって雰囲気を盛り上げることができるカラオケシステムを提供することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、楽曲の演奏前に入力された歌唱者のナレーションを録音する録音部と、ナレーションの録音データに対応するテロップ表示データを生成する生成部と、ナレーションに含まれるワードを特定する特定部と、前記特定部に特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワード及び/又は楽曲の曲調を表現した所定ワードの比較結果に基づいてナレーションを評価してワード評価結果を出力するワード評価部と、ワード評価結果が登録条件を満たすか否かを判定する判定部と、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データを楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録する登録部と、楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たす録音データを選択する録音データ選択部と、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たすテロップ表示データを選択する表示データ選択部と、前記録音データ選択部に選択されたナレーションの録音データを楽曲の演奏前に再生する再生部と、前記表示データ選択部に選択されたナレーションのテロップ表示データに基づいて、楽曲の演奏前にナレーションテロップを表示する表示部と、を備えているカラオケシステムである。
本発明によれば、ナレーションから特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワードや楽曲の曲調を表現した所定ワードが比較される。ナレーションの内容が歌詞や曲調に合っているか否かによってナレーションが評価され、高評価のナレーションの録音データ及びテロップ表示データが登録される。楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合には、選択条件を満たすナレーションの録音データが再生される。よって、ナレーションが苦手な歌唱者であっても、個性的なナレーションによって雰囲気を盛り上げることができる。また、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合には、選択条件を満たすナレーションのテロップ表示データに基づいてナレーションテロップが表示される。よって、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者であっても、自身の声によるナレーションによって歌唱前に場の雰囲気を盛り上げることができる。
第1実施形態のカラオケシステムの構成図である。 第1実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。 ナレーションデータベース及び評価基準テーブルの一例である。 第1実施形態のカラオケ装置の処理動作を示すフロー図である。 第1実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。 第2実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。 ナレーションデータベースの一例である。 第2実施形態のカラオケ装置の処理動作を示すフロー図である。 第2実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。 第3実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。 第3実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。
<第1実施形態>
図1から図3を参照して、第1実施形態のカラオケシステムについて説明する。図1は、第1実施形態のカラオケシステムの構成図である。図2は、第1実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。図3は、ナレーションデータベース及び評価基準テーブルの一例である。なお、図2の機能ブロック図には、説明の便宜上、特定処理を実現するための機能ブロックを図示しているが、カラオケシステムが通常備える構成については備えているものとする。
図1に示すように、カラオケシステム10には、データセンタ等に設置されたサーバ装置30と、カラオケルーム等に設置された複数のカラオケ装置20と、が設けられている。サーバ装置30と複数のカラオケ装置20はネットワーク15を介して通信可能に接続されている。サーバ装置30には利用者ID及びパスワード等のログイン情報が管理されている。カラオケ装置20のリモコン装置19が操作されて、カラオケ装置20からサーバ装置30にログイン情報が送られることでカラオケシステム10へのログインが許可される。また、サーバ装置30には歌唱者の採点履歴、ナレーションの録音データ、テロップ表示データが管理されている。
カラオケ装置20には、モニタ16と、スピーカ17と、マイクロフォン18と、リモコン装置19と、が接続されている。モニタ16は、カラオケ装置20からの映像信号等に基づいて背景映像と共に、歌詞テロップや後述するナレーションテロップ等を表示する。マイクロフォン18は、歌唱音声を歌唱音声信号に変換してカラオケ装置20に入力する。スピーカ17は、カラオケ装置20からの演奏音信号及びマイクロフォン18からの歌唱音声信号に基づいて演奏音と共に歌唱音声を放音する。また、スピーカ17は、後述するナレーションの録音データの再生信号に基づいてナレーションを放音する。リモコン装置19は、カラオケ装置20に対する楽曲の予約操作やログイン操作等の利用者による各種操作を受け付けている。
カラオケ装置20によってカラオケ演奏が開始されると、カラオケ演奏に合わせて歌詞テロップと背景映像がモニタ16に表示される。カラオケ装置20ではカラオケ演奏の演奏音信号とマイクロフォン18から入力された歌唱音声信号がミキサによってミキシングされて、このミキシング信号がアンプによって増幅されてスピーカ17から放音される。このように、歌唱者がカラオケ演奏に合わせて歌唱すると、スピーカ17から演奏音と共に歌唱音声が放音される。また、カラオケ装置20によって歌唱者の歌唱音声が採点されて採点結果がモニタ16に表示される。
図2に示すように、カラオケシステム10では、歌唱者のナレーションの録音データ及びテロップ表示データが管理されており、別の歌唱者でも当該楽曲を予約すれば、ナレーションの録音データ及びテロップ表示データが利用可能に構成されている。本実施形態のカラオケシステム10では、歌唱者の歌唱レベルにマッチしたナレーション再生及びナレーション表示が可能になっている。カラオケ装置20には、録音部21と、生成部22と、特定部23と、ワード評価部24と、演奏手段25と、判定部26と、再生部27と、表示部28と、が設けられている。サーバ装置30には、登録部31と、録音データ選択部32と、表示データ選択部33と、が設けられている。
カラオケ装置20のメモリには、楽曲ID毎に楽曲データ等のカラオケ歌唱に関する各種データが記憶されている。楽曲データには、演奏音の元になる演奏データ、歌唱音声の採点基準となるリファレンスデータ、歌詞テロップの元になる歌詞データが含まれている。歌詞データに含まれる所定ワードはナレーションの評価基準として使用される。また、楽曲データには、楽曲の曲調を表現した所定ワードが設定されている。この曲調を表現した所定ワードは、楽曲の歌詞データに含まれる所定ワードと共にナレーションの評価基準として使用される。
例えば、メジャーキーのメロディやコード、高音を多く含んだり、親しみやすい音階を含んだりする楽曲データには「明るい」、「賑やか」、「楽しい」等の所定ワードが設定されている。マイナーキーのメロディやコード、低音を多く含んだり、怪しげな音階を含んだりする楽曲データには「暗い」、「寂しい」、「辛い」等の所定ワードが設定されている。テンポが速かったり、音の使用数が多かったりする楽曲データには「慌しい」、「激しい」等の所定ワードが設定され、テンポが遅かったり、音の使用数が少なかったりする楽曲データには「のどか」、「穏やか」等の所定ワードが設定されている。
また、カラオケ装置20は、楽曲の演奏中に歌唱音声のピッチと楽曲のリファレンスデータのピッチとの比較結果に基づいて歌唱音声を採点している。具体的には、メモリから楽曲データ内のリファレンスデータが読み出され、マイクロフォン18からカラオケ装置20に歌唱者の歌唱音声信号が入力される。リファレンスデータの各ノートのノートオン期間で、歌唱音声のピッチとノートのピッチが比較されて歌唱音声が採点される。歌唱音声の採点結果は利用者IDと共にカラオケ装置20からサーバ装置30に送信され、サーバ装置30の採点履歴データベースに蓄積されている。
カラオケ装置20の録音部21は、楽曲の演奏前に入力された歌唱者のナレーションを録音する。具体的には、演奏手段25によって楽曲の演奏が終了してから所定時間(例えば、10秒)が経過するまで次の予約楽曲の演奏が待機される。この演奏待機中の所定時間内にマイクロフォン18から音声が入力されると、録音部21によってナレーションの録音が開始される。そして、次の予約楽曲の演奏開始と共に録音部21によるナレーションの録音が終了される。録音部21によって音声が録音されることでナレーションの録音データが生成される。
生成部22は、ナレーションの録音データに対応するテロップ表示データを生成する。具体的には、演奏手段25によって楽曲の演奏が終了してから所定時間(例えば、10秒)が経過するまで次の予約楽曲の演奏が待機される。この演奏待機中の所定時間内にマイクロフォン18から音声が入力されると、生成部22によってナレーションのテロップ表示データの生成が開始される。ナレーションのテロップ表示データは、音声信号に音声認識処理及び自然言語解析が施されることで生成される。そして、次の予約楽曲の演奏開始と共に生成部22によるナレーションのテロップ表示データの生成が終了される。なお、音声認識処理及び自然言語解析には公知の技術を用いることができる。また、生成部22は、録音データからテロップ表示データを生成してもよい。
特定部23は、ナレーションに含まれるワードを特定する。具体的には、楽曲の演奏終了後から次の予約楽曲の演奏開始前の演奏待機中の所定時間内に、マイクロフォン18から入力された音声信号に音声認識処理が施されることで音声信号がテキスト化される。これにより、歌唱者のナレーションに応じたテキストデータが生成され、自然言語解析(形態素解析)によってテキストデータが品詞分解されて「愛しい」、「悲しい」等のワードが特定される。なお、音声認識処理及び自然言語解析には公知の技術を用いることができる。また、特定部23は、音声認識処理を用いずに、ナレーションのテロップ表示データからワードを特定してもよい。
ワード評価部24は、特定部23に特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワード及び/又は楽曲の曲調を表現した所定ワードの比較結果に基づいてナレーションを評価してワード評価結果を出力する。具体的には、ワード評価部24によってメモリから楽曲データ内の歌詞データが読み出され、ナレーションから特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワードとが比較される。歌詞データ内に「愛しい」、「悲しい」等のワードが含まれていた場合には、歌詞データに含まれたワード数がワード評価部24によってカウントされることでナレーションが評価される。
同様に、ワード評価部24によってメモリから楽曲の曲調を表現した所定ワードが読み出され、ナレーションから特定されたワードと楽曲の曲調を表現した所定ワードとが比較される。楽曲の曲調を表現した所定ワードに、「愛しい」、「悲しい」等のワードが含まれていた場合には、このワード数がワード評価部24によってカウントされることでナレーションが評価される。楽曲の歌詞データに含まれる所定ワード及び楽曲の曲調を表現した所定ワードのいずれか一方又は両方がナレーションの評価に用いられる。次の予約楽曲の演奏開始と共にワード評価部24によるナレーションの評価が終了される。
演奏手段25は、歌唱者のナレーションの終了後に、演奏待ちの予約楽曲の演奏を開始する。具体的には、カラオケ装置20やリモコン装置19から演奏開始の指示コマンドが入力されたり、「それでは聞いて下さい」等の特定フレーズが音声入力されたりした場合に、演奏手段25によってナレーションの終了が検知される。そして、演奏手段25によってメモリから楽曲データ内の演奏データが読み出されて再生される。なお、演奏待機中の所定時間が経過するまでに、歌唱者からの音声入力が無かった場合には、ナレーション無しとして演奏手段25によって自動的に演奏待ちの予約楽曲の演奏が開始される。
判定部26は、ナレーションのワード評価結果が登録条件を満たすか否かを判定する。具体的には、基準ワード数(例えば8)以上のワード数がワード評価部24にカウントされることが登録条件になっている。ワード評価部24にカウントされたワード数が基準ワード数以上(例えば10)の場合に登録条件を満たすと判定され、ワード評価部24にカウントされたワード数が基準ワード数未満(例えば6)の場合に登録条件を満たさないと判定される。登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データは、ナレーションのワード評価結果と楽曲ID(楽曲識別子)と共にサーバ装置30に向けて送信される。
サーバ装置30の登録部31は、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データとナレーションのワード評価結果を楽曲IDに対応付けてナレーションデータベースに登録する。ナレーションデータベースには、カラオケ装置20から送信された録音データ、テロップ表示データ、ワード評価結果が楽曲ID毎に蓄積されている。ナレーションの録音データは音声ファイルであるため、ナレーションデータベースには音声ファイル名や音声ファイルの格納先を示すパス情報が登録されていてもよい。また、ナレーションのテロップ表示データはテキストファイルであるため、ナレーションデータベースにはテキストファイル名やテキストファイルの格納先を示すパス情報が登録されていてもよい。ワード評価結果としては、ワード評価部24にカウントされたワード数が登録されている。
図3(A)に示すナレーションデータベースでは、同じ楽曲ID****B1に3つのナレーションの録音データ、テロップ表示データ、ワード評価結果(ワード数)が対応付けられている。1行目の楽曲ID****B1に録音データID****N1.MP3、テロップ表示データID****N1.TXT、ワード数「10」が対応付けられている。2行目の楽曲ID****B1に録音データID****N2.MP3、テロップ表示データID****N2.TXT、ワード数「16」が対応付けられている。3行目の楽曲ID****B1に録音データID****N3.MP3、テロップ表示データID****N3.TXT、ワード数「22」が対応付けられている。4行目の楽曲ID****C1に録音データID****N4.MP3、テロップ表示データID****N4.TXT、ワード数「9」が対応付けられている。
録音データ選択部32は、楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、楽曲IDに対応付けられたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たす録音データを選択する。表示データ選択部33は、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、楽曲IDに対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たすテロップ表示データを選択する。本実施形態では、楽曲を予約した歌唱者の歌唱音声の採点履歴に応じたナレーションの評価基準が選択条件に設定されている。楽曲IDに対応付けられた録音データ及びテロップ表示データのうち、ナレーションの評価基準を満たすワード評価結果の録音データ又はテロップ表示データが選択される。これにより、歌唱者の歌唱レベルに応じたナレーションの録音データ又はテロップ表示データが選択される。
例えば、利用者U1によってリモコン装置19が操作されて、ログイン中の利用者のアイコンの中から自分のアイコンが選択された後に楽曲B1が検索される。リモコン装置19には、楽曲B1の曲名、歌手名、歌い出し、予約指示用のアイコンを含む詳細画面が表示される。このとき、リモコン装置19によってサーバ装置30に対して、楽曲B1のナレーションの録音データ及びテロップ表示データがナレーションデータベースに登録されているか否かが問い合わせされる。サーバ装置30から登録有りの回答があると、詳細画面に「ナレーションあり。再生しますか?」及び「ナレーションあり。表示しますか?」の文字列と「はい」、「いいえ」のアイコンが表示される。
利用者U1によって「ナレーションあり。再生しますか?」に対して「はい」のアイコンがタッチされ、楽曲B1の予約指示用のアイコンがタッチされることで、楽曲B1の予約時にナレーション再生が指示される。リモコン装置19からカラオケ装置20にナレーション再生フラグ、楽曲B1の楽曲ID****B1、利用者U1の利用者ID****U1が予約信号として送信される。カラオケ装置20がリモコン装置19から予約信号を受信すると、楽曲ID****B1、利用者ID****U1にナレーション再生フラグが対応付けられて予約リストに登録される。カラオケ装置20の演奏手段25によって予約リストから登録順に楽曲のカラオケ演奏が実施される。
楽曲ID****B1、利用者ID****U1が予約リストの先頭になると、ナレーション再生フラグに基づいてカラオケ装置20からサーバ装置30に楽曲ID****B1、利用者ID****U1を含む録音データ配信要求が送信される。サーバ装置30が録音データ配信要求を受信すると、録音データ選択部32によって採点履歴データベースが参照されて、利用者ID****U1の採点履歴が抽出されて、所定期間(例えば、直近1年間)の採点履歴の平均値が算出される。サーバ装置30には、歌唱音声の採点履歴とナレーションの評価基準を対応付けた評価基準テーブルが設けられている。なお、利用者ID****U1及び楽曲ID****B1の両方に対応する採点履歴が抽出されて、採点履歴の平均値が算出されてもよい。
一方、利用者U1によって「ナレーションあり。表示しますか?」に対して「はい」のアイコンがタッチされ、楽曲B1の予約指示用のアイコンがタッチされることで、楽曲B1の予約時にナレーション表示が指示される。リモコン装置19からカラオケ装置20にナレーション表示フラグ、楽曲B1の楽曲ID****B1、利用者U1の利用者ID****U1が予約信号として送信される。カラオケ装置20がリモコン装置19から予約信号を受信すると、楽曲ID****B1、利用者ID****U1にナレーション表示フラグが対応付けられて予約リストに登録される。カラオケ装置20の演奏手段25によって予約リストから登録順に楽曲のカラオケ演奏が実施される。
楽曲ID****B1、利用者ID****U1が予約リストの先頭になると、ナレーション表示フラグに基づいてカラオケ装置20からサーバ装置30に楽曲ID****B1、利用者ID****U1を含む表示データ配信要求が送信される。サーバ装置30が表示データ配信要求を受信すると、表示データ選択部33によって採点履歴データベースが参照されて、利用者ID****U1の採点履歴が抽出されて、所定期間(例えば、直近1年間)の採点履歴の平均値が算出される。サーバ装置30には、歌唱音声の採点履歴とナレーションの評価基準を対応付けた評価基準テーブルが設けられている。なお、利用者ID****U1及び楽曲ID****B1の両方に対応する採点履歴が抽出されて、採点履歴の平均値が算出されてもよい。
図3(B)に示す評価基準テーブルには、採点履歴の平均値の範囲とナレーションの評価基準が対応付けられている。採点履歴の平均値「90以上」に評価基準「ワード数22以上」が対応付けられている。採点履歴の平均値「80以上90未満」に評価基準「ワード数18以上22未満」が対応付けられている。採点履歴の平均値「70以上80未満」に評価基準「ワード数14以上18未満」が対応付けられている。採点履歴の平均値「60以上70未満」に評価基準「ワード数10以上14未満」が対応付けられている。採点履歴の平均値「60未満」に評価基準「ワード数10未満」が対応付けられている。
ナレーション再生が指示されたときに、利用者ID****U1の採点履歴の平均値が76.5であったときには、録音データ選択部32によって評価基準テーブルが参照されて、ナレーションの評価基準「ワード数14以上18未満」が設定される。録音データ選択部32によってナレーションデータベースが参照されて、3つの楽曲ID****B1に対応付けられた録音データID****N1.MP3、ID****N2.MP3、ID****N3.MP3のうちワード数「16」に対応付けられたID****N2.MP3が選択される。そして、サーバ装置30からカラオケ装置20にID****N2.MP3が配信される。
また、ナレーション表示が指示されたときに、利用者ID****U1の採点履歴の平均値が76.5であったときには、表示データ選択部33によって評価基準テーブルが参照されて、ナレーションの評価基準「ワード数14以上18未満」が設定される。表示データ選択部33によってナレーションデータベースが参照されて、3つの楽曲ID****B1に対応付けられたテロップ表示データID****N1.TXT、ID****N2.TXT、ID****N3.TXTのうちワード数「16」に対応付けられたID****N2.TXTが選択される。そして、サーバ装置30からカラオケ装置20にID****N2.TXTが配信される。
このように、楽曲の予約時にナレーション再生が指示されると、カラオケ装置20からサーバ装置30に録音データ配信要求が送信される。また、楽曲の予約時にナレーション表示が指示されると、カラオケ装置20からサーバ装置30に表示データ配信要求が送信される。サーバ装置30では、評価基準テーブルが参照されて、楽曲を予約した歌唱者の歌唱音声の採点履歴の平均値からナレーションの評価基準が設定される。また、ナレーションデータベースが参照されて、予約された楽曲のナレーションの録音データ又はテロップ表示データのうち、ナレーションの評価基準を満たした録音データ又はテロップ表示データが選択される。ナレーションの録音データ又はテロップ表示データがサーバ装置30からカラオケ装置20に配信される。
カラオケ装置20に録音データが配信された場合には、カラオケ装置20の再生部27が録音データを楽曲の演奏前に再生する。具体的には、サーバ装置30から録音データを受信すると、再生部27によってナレーションの録音データが楽曲ID、利用者IDに対応付けられてメモリに記憶される。予約リスト内の楽曲ID(例えば楽曲ID****B1)、利用者ID(例えば利用者ID****U1)にナレーション再生フラグが対応付けられていると、楽曲の演奏前にナレーションの録音データ(例えばID****N2.MP3)が再生される。再生されたナレーションがスピーカ17から放音され、ナレーションの再生後に歌唱者が楽曲B1のカラオケ歌唱を開始する。
また、カラオケ装置20にテロップ表示データが配信された場合には、カラオケ装置20の表示部28が楽曲の演奏前にテロップ表示データに基づきナレーションテロップを表示する。具体的には、サーバ装置30から表示データを受信すると、表示部28によってナレーションのテロップ表示データが楽曲ID、利用者IDに対応付けられてメモリに記憶される。予約リスト内の楽曲ID(例えば楽曲ID****B1)、利用者ID(例えば利用者ID****U1)にナレーション表示フラグが対応付けられていると、楽曲の演奏前にテロップ表示データ(例えばID****N2.TXT)に基づいてナレーションテロップがモニタ16に表示される。歌唱者はモニタ16に表示されたナレーションテロップを読み上げた後に楽曲B1のカラオケ歌唱を開始する。
なお、カラオケ装置20及びサーバ装置30の各種処理は、プロセッサを用いてソフトウェアによって実現されてもよいし、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。プロセッサを用いる場合には、プロセッサがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで各種処理が実施される。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)が使用される。また、メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体によって構成されている。
図4及び図5を参照して、第1実施形態のカラオケシステムの処理動作について説明する。図4は、第1実施形態のカラオケ装置の処理動作を示すフロー図である。図5は、第1実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。なお、ここでは、図2の符号を適宜使用して説明する。また、以下の処理動作は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図4に示すように、カラオケ装置20では、先行楽曲のカラオケ演奏後で後続楽曲のカラオケ演奏前の所定時間内に、録音部21によってナレーションの録音が開始され、生成部22によってナレーションのテロップ表示データの生成が開始される(ステップS01)。ナレーションの録音及びテロップ表示データの生成が開始されると、特定部23によってナレーションに音声認識処理等が施され、ナレーションに応じたテキストデータからワードが特定される(ステップS02)。歌唱者によるリモコン装置19の操作や音声入力に応じて後続楽曲のカラオケ演奏が開始されると(ステップS03でYes)、録音部21によるナレーションの録音及び生成部22によるナレーションのテロップ表示データの生成が終了される(ステップS04)。
ナレーションの録音及びテロップ表示データの生成が終了すると、特定部23に特定されたワードに一致する歌詞データ内の所定ワードや曲調を表現した所定ワードのワード数がワード評価部24にカウントされてナレーションが評価される(ステップS05)。次に、判定部26によってナレーションのワード評価結果が登録条件を満たすか否かが判定される(ステップS06)。ワード評価部24にカウントされたワード数が基準ワード数未満の場合には、判定部26によって登録条件を満たさないと判定されて(ステップS06でNo)、ステップS08に処理が移行する。
ワード評価部24にカウントされたワード数が基準ワード数以上の場合には、判定部26によって登録条件を満たすと判定される(ステップS06でYes)。登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データは、ナレーションのワード評価結果と楽曲IDと共にサーバ装置30へ送信される(ステップS07)。サーバ装置30のナレーションデータベースには、楽曲IDに対応付けて録音データ、テロップ表示データ、ワード評価結果が登録される。カラオケ演奏が終了すると(ステップS08)、予約リストの登録楽曲がなくなるまでステップS01-S08までの処理が繰り返される(ステップS09)。
図5に示すように、サーバ装置30がカラオケ装置20から録音データ配信要求を受信すると(ステップS11でYes)、録音データ選択部32によって採点履歴データベースが参照されて歌唱者の採点履歴の平均値が算出される(ステップS12)。この場合、録音データ配信要求に含まれる利用者IDに基づいて、採点履歴データベースから利用者IDに対応付けられた採点履歴が抽出されることで平均値が算出される。次に、録音データ選択部32によって評価基準テーブルが参照されて、採点履歴の平均値に応じたナレーションの評価基準が設定される(ステップS13)。
次に、録音データ選択部32によってナレーションデータベースが参照されて、ナレーションデータベースに登録されたナレーションの録音データのうち、評価基準を満たした録音データが選択される(ステップS14)。この場合、録音データ配信要求に含まれる楽曲IDに基づいて、ナレーションデータベースから全てのナレーションの録音データが抽出され、各ナレーションのワード評価結果と評価基準が比較されることで録音データが選択される。そして、録音データがカラオケ装置20へ配信され(ステップS15)、カラオケ装置20では楽曲演奏の開始前に録音データが再生される。
サーバ装置30がカラオケ装置20から表示データ配信要求を受信すると(ステップS16でYes)、表示データ選択部33によって採点履歴データベースが参照されて歌唱者の採点履歴の平均値が算出される(ステップS17)。この場合、表示データ配信要求に含まれる利用者IDに基づいて、採点履歴データベースから利用者IDに対応付けられた採点履歴が抽出されることで平均値が算出される。次に、表示データ選択部33によって評価基準テーブルが参照されて、採点履歴の平均値に応じたナレーションの評価基準が設定される(ステップS18)。
次に、表示データ選択部33によってナレーションデータベースが参照されて、ナレーションデータベースに登録されたナレーションのテロップ表示データのうち、評価基準を満たしたテロップ表示データが選択される(ステップS19)。この場合、表示データ配信要求に含まれる楽曲IDに基づいて、ナレーションデータベースから全てのナレーションのテロップ表示データが抽出され、各ナレーションのワード評価結果と評価基準が比較されることでテロップ表示データが選択される。そして、テロップ表示データがカラオケ装置20へ配信され(ステップS20)、カラオケ装置20では楽曲演奏の開始前にテロップ表示データに基づいてナレーションテロップが表示される。
以上、第1実施形態によれば、ナレーションから特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワードや楽曲の曲調を表現した所定ワードが比較される。ナレーションの内容が歌詞や曲調に合っているか否かによってナレーションが評価され、高評価のナレーションの録音データ及びテロップ表示データが登録される。楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合には、選択条件を満たすナレーションの録音データが再生される。よって、ナレーションが苦手な歌唱者であっても、個性的なナレーションによって雰囲気を盛り上げることができる。また、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合には、選択条件を満たすナレーションのテロップ表示データに基づいてナレーションテロップが表示される。よって、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者であっても、自身の声によるナレーションによって歌唱前に場の雰囲気を盛り上げることができる。また、歌唱者の採点履歴に応じたナレーションの録音データ又はテロップ表示データが選択されるため、歌唱者の歌唱レベルにマッチした録音データの再生又はナレーションテロップの表示が可能になる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のカラオケシステムについて説明する。図6は、第2実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。図7は、ナレーションデータベースの一例である。第2実施形態のカラオケシステムは、歌唱者の属性情報に応じてナレーションの録音データ又はテロップ表示データを選択する点で第1実施形態のカラオケシステムと相違している。したがって、第2実施形態については第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態のカラオケシステム40では、カラオケ装置50とサーバ装置60が通信可能に接続されている。カラオケ装置50には、モニタ46と、スピーカ47と、マイクロフォン48と、リモコン装置49と、が接続されている。また、カラオケ装置50には、録音部51と、生成部52と、特定部53と、ワード評価部54と、演奏手段55と、判定部56と、再生部57と、表示部58と、が設けられている。サーバ装置60には、登録部61と、録音データ選択部62と、表示データ選択部63と、記憶部64と、が設けられている。また、サーバ装置60では、ナレーションデータベースによってナレーションの録音データ及びテロップ表示データが管理されている。
サーバ装置60の記憶部64には、歌唱者の属性情報が利用者ID(利用者識別子)に対応付けられて記憶されている。例えば、カラオケシステム40では、カラオケ装置50の初回利用時に、利用者IDと共に生年月日及び性別等の属性情報を歌唱者に入力させて、サーバ装置60の記憶部64に歌唱者の年齢及び性別を利用者IDに対応付けて記憶させることができる。なお、属性情報には、年齢及び性別の他に、歌唱者の方言を示す出身地情報や、音楽ジャンルの嗜好等が含まれていてもよい。
サーバ装置60の登録部61は、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データと当該ナレーションを入力した歌唱者の利用者IDに対応する年齢及び性別を楽曲の楽曲IDに対応付けて登録する。この場合、カラオケ装置50からサーバ装置60に向けて、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データと共に利用者IDと楽曲IDが送信される。そして、サーバ装置60は、利用者IDに対応付けられた年齢及び性別を記憶部64から読み出して、録音データ、テロップ表示データ、年齢、性別に楽曲IDを対応付けてナレーションデータベースに登録する。
図7に示すナレーションデータベースでは、1行目の楽曲ID****B1に録音データID****N1.MP3、テロップ表示データID****N1.TXT、年齢「30歳」、性別「男性」が対応付けられている。2行目の楽曲ID****B1に録音データID****N2.MP3、テロップ表示データID****N2.TXT、年齢「40歳」、性別「女性」が対応付けられている。3行目の楽曲ID****B1に録音データID****N3.MP3、テロップ表示データID****N3.TXT、年齢「50歳」、性別「男性」が対応付けられている。4行目の楽曲ID****C1に録音データID****N4.MP3、テロップ表示データID****N4.TXT、年齢「20歳」、性別「女性」が対応付けられている。
録音データ選択部62は、楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、楽曲IDに対応付けられたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たす録音データを選択する。表示データ選択部63は、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、楽曲IDに対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たすテロップ表示データを選択する。本実施形態では、楽曲を予約した歌唱者の年齢及び性別に応じた選択条件が設定されている。選択条件としては「年齢が最も近いこと」、「同性であること」が設定されている。これにより、歌唱者の年齢層や性別にマッチしたナレーションの録音データ又はテロップ表示データが選択される。
例えば、利用者U1によってナレーション再生が指示されると、リモコン装置49からカラオケ装置50にナレーション再生フラグ、楽曲B1の楽曲ID****B1、利用者U1の利用者ID****U1が予約信号として送信される。カラオケ装置50がリモコン装置49から予約信号を受信すると、楽曲ID****B1、利用者ID****U1にナレーション再生フラグが対応付けられて予約リストに登録される。カラオケ装置50の演奏手段55によって予約リストから登録順に楽曲のカラオケ演奏が実施される。
楽曲ID****B1、利用者ID****U1が予約リストの先頭になると、ナレーション再生フラグに基づいてカラオケ装置50からサーバ装置60に楽曲ID****B1、利用者ID****U1を含む録音データ配信要求が送信される。サーバ装置60が録音データ配信要求を受信すると、録音データ選択部62によって記憶部64が参照されて、利用者ID****U1に対応する年齢及び性別が抽出される。利用者ID****U1に対応する年齢及び性別が28歳、性別が男性である場合には、選択条件として「28歳に最も近い年齢であること」、「男性であること」が設定される。
そして、録音データ選択部62によってナレーションデータベースが参照されて、3つの楽曲ID****B1に対応付けられた録音データID****N1.MP3、ID****N2.MP3、ID****N3.MP3のうち、まず性別「男性」に対応付けられたID****N1.MP3、ID****N3.MP3が選択される。次に、ID****N1.MP3、ID****N3.MP3のうち、年齢「28歳」により近い年齢「30歳」に対応付けられたID****N1.MP3が選択される。そして、サーバ装置60からカラオケ装置50にID****N1.MP3が配信される。
一方で、利用者U1によってナレーション表示が指示されると、リモコン装置49からカラオケ装置50にナレーション表示フラグ、楽曲B1の楽曲ID****B1、利用者U1の利用者ID****U1が予約信号として送信される。カラオケ装置50がリモコン装置49から予約信号を受信すると、楽曲ID****B1、利用者ID****U1にナレーション表示フラグが対応付けられて予約リストに登録される。カラオケ装置50の演奏手段55によって予約リストから登録順に楽曲のカラオケ演奏が実施される。
楽曲ID****B1、利用者ID****U1が予約リストの先頭になると、ナレーション表示フラグに基づいてカラオケ装置50からサーバ装置60に楽曲ID****B1、利用者ID****U1を含む表示データ配信要求が送信される。サーバ装置60が表示データ配信要求を受信すると、表示データ選択部63によって記憶部64が参照されて、利用者ID****U1に対応する年齢及び性別が抽出される。利用者ID****U1に対応する年齢及び性別が28歳、性別が男性である場合には、選択条件として「28歳に最も近い年齢であること」、「男性であること」が設定される。
そして、表示データ選択部63によってナレーションデータベースが参照されて、3つの楽曲ID****B1に対応付けられたテロップ表示データID****N1.TXT、ID****N2.TXT、ID****N3.TXTのうち、まず性別「男性」に対応付けられたID****N1.TXT、ID****N3.TXTが選択される。次に、ID****N1.TXT、ID****N3.TXTのうち、年齢「28歳」により近い年齢「30歳」に対応付けられたID****N1.TXTが選択される。そして、サーバ装置60からカラオケ装置50にID****N1.TXTが配信される。
このように、楽曲の予約時にナレーション再生が指示されると、カラオケ装置50からサーバ装置60に録音データ配信要求が送信される。また、曲の予約時にナレーション表示が指示されると、カラオケ装置50からサーバ装置60に表示データ配信要求が送信される。サーバ装置60では、記憶部64が参照されて、楽曲を予約した歌唱者の年齢及び性別が抽出される。また、ナレーションデータベースが参照されて、予約された楽曲のナレーションの録音データ又はテロップ表示データのうち、楽曲を予約した歌唱者の年齢及び性別に応じた録音データ又はテロップ表示データが選択される。ナレーションの録音データ又はテロップ表示データがサーバ装置60からカラオケ装置50に配信される。
図8及び図9を参照して、第2実施形態のカラオケシステムの処理動作について説明する。図8は、第2実施形態のカラオケ装置の処理動作を示すフロー図である。図9は、第2実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。なお、ここでは、図6の符号を適宜使用して説明する。また、以下の処理動作は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図8に示すように、カラオケ装置50では、先行楽曲のカラオケ演奏後で後続楽曲のカラオケ演奏前の所定時間内に、録音部51によってナレーションの録音が開始され、生成部52によってナレーションのテロップ表示データの生成が開始される(ステップS31)。ナレーションの録音及びテロップ表示データの生成が開始されると、特定部53によってナレーションに音声認識処理等が施され、ナレーションに応じたテキストデータからワードが特定される(ステップS32)。歌唱者によるリモコン装置49の操作や音声入力に応じて後続楽曲のカラオケ演奏が開始されると(ステップS33でYes)、録音部51によるナレーションの録音及び生成部52によるナレーションのテロップ表示データの生成が終了される(ステップS34)。
ナレーションの録音及びテロップ表示データの生成が終了すると、特定部53に特定されたワードに一致する歌詞データ内の所定ワードや曲調を表現した所定ワードのワード数がワード評価部54にカウントされてナレーションが評価される(ステップS35)。次に、判定部56によってナレーションのワード評価結果が登録条件を満たすか否かが判定される(ステップS36)。ワード評価部54にカウントされたワード数が基準ワード数未満の場合には、判定部56によって登録条件を満たさないと判定されて(ステップS36でNo)、ステップS38に処理が移行する。
ワード評価部54にカウントされたワード数が基準ワード数以上の場合には、判定部56によって登録条件を満たすと判定される(ステップS36でYes)。登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データは、ナレーションを入力した歌唱者の利用者IDと楽曲IDと共にサーバ装置60へ送信される(ステップS37)。サーバ装置60の登録部61によって利用者IDに基づいて記憶部64から歌唱者の年齢及び性別が抽出され、ナレーションデータベースに楽曲IDに対応付けて録音データ、テロップ表示データ、年齢、性別が登録される。カラオケ演奏が終了すると(ステップS38)、予約リストの登録楽曲がなくなるまでステップS31-S38までの処理が繰り返される(ステップS39)。
図9に示すように、サーバ装置60がカラオケ装置50から録音データ配信要求を受信すると(ステップS41でYes)、録音データ選択部62によって録音データ配信要求に含まれる利用者IDが抽出される(ステップS42)。次に、録音データ選択部62によって利用者IDに基づいて記憶部64から歌唱者の年齢及び性別が抽出され(ステップS43)、年齢及び性別に応じたナレーションの選択条件が設定される(ステップS44)。
次に、録音データ選択部62によってナレーションデータベースが参照されて、ナレーションデータベースに登録されたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たした録音データが選択される(ステップS45)。この場合、録音データ配信要求に含まれる楽曲IDに基づいて、ナレーションデータベースから全てのナレーションの録音データが抽出され、各ナレーションに対応付けられた年齢及び性別と選択条件が比較されることで録音データが選択される。そして、ナレーションの録音データがカラオケ装置50へ配信され(ステップS46)、カラオケ装置50では楽曲演奏の開始前に録音データが再生される。
サーバ装置60がカラオケ装置50から表示データ配信要求を受信すると(ステップS47でYes)、表示データ選択部63によって表示データ配信要求に含まれる利用者IDが抽出される(ステップS48)。次に、表示データ選択部63によって利用者IDに基づいて記憶部64から歌唱者の年齢及び性別が抽出され(ステップS49)、年齢及び性別に応じたナレーションの選択条件が設定される(ステップS50)。
次に、表示データ選択部63によってナレーションデータベースが参照されて、ナレーションデータベースに登録されたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たしたテロップ表示データが選択される(ステップS51)。この場合、表示データ配信要求に含まれる楽曲IDに基づいて、ナレーションデータベースから全てのナレーションのテロップ表示データが抽出され、各ナレーションに対応付けられた年齢及び性別と選択条件が比較されることでテロップ表示データが選択される。そして、テロップ表示データがカラオケ装置50へ配信され(ステップS52)、カラオケ装置50では楽曲演奏の開始前にテロップ表示データに基づいてナレーションテロップが表示される。
以上、第2実施形態によれば、ナレーションが苦手な歌唱者であっても、個性的なナレーションによって雰囲気を盛り上げることができる。また、ナレーションを創作することが苦手な歌唱者であっても、自身の声によるナレーションで歌唱前に場の雰囲気を盛り上げることができる。歌唱者の性別や年齢等の属性に合ったナレーションによって、より雰囲気を盛り上げることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のカラオケシステムについて説明する。図10は、第3実施形態のカラオケシステムの機能ブロック図である。第3実施形態のカラオケシステムは、ナレーションデータベースに登録された録音データを更新する点で第1実施形態のカラオケシステムと相違している。したがって、第3実施形態では第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態のカラオケシステム70では、カラオケ装置80とサーバ装置90が通信可能に接続されている。カラオケ装置80には、モニタ76と、スピーカ77と、マイクロフォン78と、リモコン装置79と、が接続されている。また、カラオケ装置80には、録音部81と、生成部82と、特定部83と、ワード評価部84と、演奏手段85と、判定部86と、再生部87と、表示部88と、が設けられている。サーバ装置90には、登録部91と、録音データ選択部92と、表示データ選択部93と、発声評価部94と、が設けられている。また、サーバ装置90では、ナレーションデータベースによってナレーションの録音データ及びテロップ表示データが管理されている。
カラオケ装置80の予約楽曲の待機中に、モニタ76にナレーションテロップが表示されると、ナレーションテロップを見ながら歌唱者によってナレーションが行われる。このナレーションテロップの表示中には、録音部81によって歌唱者のナレーションが録音されて新たな録音データが生成される。このとき、既存の録音データと新たな録音データの内容が同じであれば、ナレーションの発声態様に関わる評価がより高い録音データの方が、より雰囲気を持ち上げることができる。このため、第3実施形態では、録音データの発声態様を評価して、サーバ装置90に登録されている録音データを発声態様の評価が高い録音データに更新している。ナレーションの発声態様に関わる評価とは、例えば、ナレーションの声量、発話速度に基づいた明瞭性や抑揚、感情に基づいた説得力を、後述の公知技術を用いて数値化したものである。
サーバ装置90の発声評価部94は、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、表示データ選択部93に選択されたナレーションのテロップ表示データに対応する既存の録音データの発声態様を評価する。また、発声評価部94は、当該テロップ表示データに基づくナレーションテロップの表示中に入力された歌唱者のナレーションの新たな録音データの発声態様を評価する。発声態様を定量的に評価するには、例えば、音声信号から抽出した音律特徴量を用いた特開2020-190579号公報、音声信号から抽出した発話内容以外のメタ情報を用いた特開2019-056791号公報に記載の公知技術を利用することができる。
上記したように、登録部91は、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データとナレーションのワード評価結果を楽曲IDに対応付けてナレーションデータベースに登録する。ナレーションデータベースには、カラオケ装置80から送信された録音データ、テロップ表示データ、ワード評価結果が楽曲ID毎に蓄積されている。また、登録部91は、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回った場合に、既存の録音データに代えて新たな録音データを楽曲の楽曲IDに対応付けてナレーションデータベースに登録する。
例えば、利用者U1によって楽曲B1の予約時にナレーション表示が指示された場合には、表示データ選択部93によってナレーションデータベースが参照されて、評価基準を満たしたテロップ表示データが選択される。サーバ装置90からカラオケ装置80にテロップ表示データが配信され、楽曲B1の演奏開始前にカラオケ装置80によってテロップ表示データに基づいてナレーションテロップがモニタ76に表示される。利用者U1がナレーションテロップを見ながらナレーションを行うと、カラオケ装置80の録音部81によって利用者U1のナレーションが録音されて新たな録音データが生成される。カラオケ装置80からサーバ装置90に新たな録音データが送信される。
サーバ装置90の発声評価部94によってナレーションデータベースが参照されて、カラオケ装置80へ配信されたテロップ表示データに対応する既存の録音データの発声態様が評価される。また、発声評価部94によってカラオケ装置80から受信した新たな録音データの発声態様が評価される。新たな録音データの発声態様の評価が既存の録音データの発声態様の評価よりも上回った場合に、登録部91によって既存の録音データに代えて新たな録音データが楽曲IDに対応付けてナレーションデータベースに登録される。例えば、既存の録音データの発声態様の評価が10点満点で6.5点、新たな録音データの発声態様の評価が10点満点で9.0点のときには、既存の録音データから新たな録音データに更新される。
図11を参照して、第3実施形態のカラオケシステムの処理動作について説明する。図11は、第3実施形態のサーバ装置の処理動作を示すフロー図である。なお、ここでは、図10の符号を適宜使用して説明する。また、以下の処理動作は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。また、カラオケ装置の処理動作については、第1実施形態と同じである(図4参照)。
図11に示すように、ステップS61-S70までの各処理は、第1実施形態のステップS11-S20までの各処理と同じである(図5参照)。カラオケ装置80にて楽曲演奏の開始前にテロップ表示データに基づいてナレーションテロップが表示されると、ナレーションテロップを見た歌唱者によってナレーションが行われる。このとき、カラオケ装置80の録音部81によってナレーションが録音されて新たな録音データが生成され、カラオケ装置80からサーバ装置90に新たな録音データが送信される。これにより、サーバ装置90には、テロップ表示データに対応した既存の録音データと新たな録音データが併存している。
サーバ装置90が新たな録音データを受信すると、サーバ装置90の発声評価部94によって既存の録音データ及び新たな録音データがそれぞれ評価される(ステップS71)。新たな録音データの評価が既存の録音データの評価よりも低い場合には(ステップS72でNo)、新たな録音データが廃棄されてサーバ装置90の処理動作が終了する。一方、新たな録音データの評価が既存の録音データの評価よりも高い場合には(ステップS72でYes)、登録部91によって既存の録音データに代えて新たな録音データがナレーションデータベースに登録される(ステップS73)。
以上、第3実施形態によれば、歌唱者がナレーションテロップを見ながらナレーションを行い、このナレーションの新たな録音データが既存の録音データよりも発声態様が高評価なときには、ナレーションの既存の録音データが新たな録音データに更新される。よって、発声態様が高評価な録音データを歌唱者が利用することができる。
<変形例>
第3実施形態では、歌唱者がナレーションテロップに従ってナレーションを行うことを想定しているが、歌唱者はナレーションテロップにアレンジを加えながらナレーションを行うことがある。この場合、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回っても、アレンジが大きいナレーションは元のナレーションとは別物として扱うべきであり、既存の録音データに代えて新たな録音データを登録することは適切ではない。このため、登録部91は、既存の録音データ及び新たな録音データの内容が略一致するときのみ、既存の録音データに代えて新たな録音データを登録してもよい。
カラオケ装置80において、予約楽曲の待機中にナレーションテロップが表示されると、ナレーションテロップを見ながら歌唱者によってナレーションが行われる。このナレーションテロップの表示中には、録音部81によって歌唱者のナレーションが録音されて新たな録音データが生成される。このとき、生成部82によって新たな録音データに対応する新たなテロップ表示データが生成される。なお、新たなテロップ表示データは、歌唱者のナレーションから生成されてもよいし、新たな録音データから生成されてもよい。ナレーションの終了後に、カラオケ装置80からサーバ装置90に新たな録音データ及び新たなテロップ表示データが送信される。
サーバ装置90の登録部91では、既存の録音データに対応するテロップ表示データ(以降、既存のテロップ表示データと称する)と新たなテロップ表示データの一致度が所定条件を満たし、且つ既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回った場合に、既存の録音データに代えて新たな録音データが楽曲IDに対応付けられて登録される。本変形例の所定条件としては「2つのテロップ表示データの文字の90%以上が一致していること」が設定されている。例えば、既存のテロップ表示データの文字と新たなテロップ表示データの文字の95%が一致している場合には所定条件を満たすと判定される。よって、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回ると、既存の録音データに代えて新たな録音データがナレーションデータベースに登録される。
一方、既存のテロップ表示データの文字と新たなテロップ表示データの文字の70%が一致している場合には所定条件を満たさないと判定される。よって、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回っても、既存の録音データに代えて新たな録音データがナレーションデータベースに登録されることがない。なお、既存のテロップ表示データと新たなテロップ表示データの一致度が所定条件を満たさない場合には、新たな録音データは既存の録音データとは別のナレーションの録音データであるとして楽曲IDに対応付けてナレーションデータベースに登録されてもよい。
以上、第3実施形態の変形例によれば、既存の録音データに対応する既存のテロップ表示データと新たな録音データに対応する新たなテロップ表示データの一致度が求められる。既存のテロップ表示データと新たなテロップ表示データの一致度が低いときには、新たな録音データと既存の録音データは別々のナレーションであると認識される。よって、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回っても、既存の録音データが新たな録音データに更新されることがない。
なお、第1、3実施形態ではナレーションの評価基準が選択条件に設定され、第2実施形態では歌唱者の属性情報に応じた選択条件が設定されたが、選択条件はナレーションの録音データ又はテロップ表示データを選択可能な条件であれば特に限定されない。例えば、最も高評価のナレーションであること、適正時間長のナレーションであることが選択条件として設定されてもよい。さらに、単一の選択条件に限定されずに、複数の選択条件が設定されていてもよい。例えば、楽曲を予約した歌唱者の歌唱音声の採点履歴に応じた評価基準を満たすナレーションであること、且つ、歌唱者の属性情報に応じたナレーションであることが選択条件として設定されてもよい。また、例えば、最も高評価のナレーションであること、且つ、適正時間長のナレーションであることが選択条件として設定されてもよい。
また、第1実施形態では登録部がナレーションの録音データ及びテロップ表示データとワード評価結果を楽曲IDに対応付けて登録し、第2実施形態では登録部がナレーションの録音データ及びテロップ表示データとナレーションを入力した歌唱者の属性情報を楽曲IDに対応付けて登録したが、登録部はナレーションの録音データ及びテロップ表示データと共に複数の情報を楽曲IDに対応付けて登録してもよい。例えば、登録部は、録音データ、テロップ表示データ、ワード評価結果、属性情報を楽曲IDに対応付けて登録してもよい。
また、第1、第2実施形態では、カラオケシステムがカラオケ装置及びサーバ装置を備えているが、カラオケシステムはカラオケ装置を備えていればよい。すなわち、カラオケ装置が、サーバ装置の代わりにナレーションの録音データ及びテロップ表示データの登録や、録音データ及びテロップ表示データの選択を実施し、属性情報を記憶してもよい。
また、各実施形態及び変形例において、カラオケシステムによってナレーション再生又はナレーション表示が実施されているが、カラオケシステムによってナレーション再生及びナレーション表示が同時に実施されてもよい。
また、各実施形態及び変形例において、カラオケシステムにプログラムをインストールすることによって、カラオケシステムに対してナレーションの再生機能及びナレーションテロップの表示機能が追加されてもよい。このプログラムは記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は特に限定されないが、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の非一過性の記憶媒体であってもよい。
また、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方によって実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
10、40、70:カラオケシステム
21、51、81:録音部
22、52、82:生成部
23、53、83:特定部
24、54、84:ワード評価部
26、56、86:判定部
27、57、87:再生部
28、58、88:表示部
31、61、91:登録部
32、62、92:録音データ選択部
33、63、93:表示データ選択部
64 :記憶部
94 :発声評価部

Claims (5)

  1. 楽曲の演奏前に入力された歌唱者のナレーションを録音する録音部と、
    ナレーションの録音データに対応するテロップ表示データを生成する生成部と、
    ナレーションに含まれるワードを特定する特定部と、
    前記特定部に特定されたワードと楽曲の歌詞データに含まれる所定ワード及び/又は楽曲の曲調を表現した所定ワードの比較結果に基づいてナレーションを評価してワード評価結果を出力するワード評価部と、
    ワード評価結果が登録条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データを楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録する登録部と、
    楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たす録音データを選択する録音データ選択部と、
    楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たすテロップ表示データを選択する表示データ選択部と、
    前記録音データ選択部に選択されたナレーションの録音データを楽曲の演奏前に再生する再生部と、
    前記表示データ選択部に選択されたナレーションのテロップ表示データに基づいて、楽曲の演奏前にナレーションテロップを表示する表示部と、を備えていることを特徴とするカラオケシステム。
  2. 前記登録部は、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データとナレーションのワード評価結果を楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録し、
    前記録音データ選択部は、楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、当該楽曲を予約した歌唱者の歌唱音声の採点履歴に応じたナレーションの評価基準を選択条件とし、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションの録音データのうち、ナレーションの評価基準を満たすワード評価結果の録音データを選択し、
    前記表示データ選択部は、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、当該楽曲を予約した歌唱者の歌唱音声の採点履歴に応じたナレーションの評価基準を選択条件とし、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、ナレーションの評価基準を満たすワード評価結果のテロップ表示データを選択することを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。
  3. 歌唱者の属性情報を歌唱者の利用者識別子に対応付けて記憶する記憶部を備え、
    前記登録部は、登録条件を満たしたナレーションの録音データ及びテロップ表示データと当該ナレーションを入力した歌唱者の利用者識別子に対応する属性情報を楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録し、
    前記録音データ選択部は、楽曲の予約時にナレーション再生が指示された場合に、当該楽曲を予約した歌唱者の属性情報に応じた選択条件を用い、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションの録音データのうち、選択条件を満たす属性情報に対応付けられた録音データを選択し、
    前記表示データ選択部は、楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、当該楽曲を予約した歌唱者の属性情報に応じた選択条件を用い、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けられたナレーションのテロップ表示データのうち、選択条件を満たす属性情報に対応付けられたテロップ表示データを選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカラオケシステム。
  4. 楽曲の予約時にナレーション表示が指示された場合に、前記表示データ選択部に選択されたナレーションのテロップ表示データに対応する既存の録音データの発声態様を評価し、当該テロップ表示データに基づくナレーションテロップの表示中に入力された歌唱者のナレーションの新たな録音データの発声態様を評価する発声評価部を備え、
    前記登録部は、既存の録音データの発声態様よりも新たな録音データの発声態様の評価が上回った場合に、既存の録音データに代えて新たな録音データを楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラオケシステム。
  5. 前記生成部は、新たな録音データに対応する新たなテロップ表示データを生成し、
    前記登録部は、既存の録音データに対応するテロップ表示データと新たなテロップ表示データの一致度が所定条件を満たす場合に、既存の録音データに代えて新たな録音データを楽曲の楽曲識別子に対応付けて登録することを特徴とする請求項4に記載のカラオケシステム。
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