JP2023003564A - 半導体装置 - Google Patents

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

【課題】ドリフト方向の電界強度を均一としながら、ドリフト領域の電界強度を均一化して高い耐圧特性を実現し、高い耐圧歩留りと高い信頼性を実現する小型の横型半導体装置を提供する。【解決手段】本発明の半導体装置100は、酸化膜層6上に第1導電型の第1の半導体層12aと第2導電型の第2の半導体層12bとが、半導体基板1の主表面に対して垂直方向に積層された半導体層を有するフィールドプレート12を有し、フィールドプレート12の一方の端部は、第1の半導体層12aと抵抗接続された第1接続部12cを有し、フィールドプレート12の他方の端部は、第2の半導体層12bと抵抗接続された第2接続部12dを有し、第1接続部12cは第1電極部19と接続され、第2接続部12dは前記第2電極部20と接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関する。
高耐圧半導体素子において、高電圧電極と低電圧電極の間に挟まれた半導体基板上に、フィールドプレートを設けて、電極間に高電圧が印加された時に、半導体基板表面における電界集中を抑えて高耐圧を確保するものがある。
フィールドプレートを備えた半導装置の例として、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、半導体基板の表面上におけるドリフト領域(109)を挟むように第1電極(112)と第2電極(114)が形成され、ドリフト領域上には酸化膜層(105)を介して半導体層からなる連続接合半導体層(120)が設けられている。連続接合半導体層(120)は、複数のP型半導体(115)と複数のN型半導体(104)が交互にキャリアのドリフト方向へ直列接続して形成しており、連続接合半導体層(120)の一端部は第2電極(114)を介して電源電位線(116)に接続されていて、もう一端部は半導体基板上に形成されたゲート電極(113)と接続されている。これにより、連続接合半導体層は、電圧印加時に順方向接続となるダイオードと、電圧印加時に逆方向接続となるダイオードとが交互に直列接続した構成となる。
上記特許文献1によれば、連続接合半導体層がダイオードとして作用するため、例えば、連続接合半導体層の上側に電源電位線等の高電位配線が配置されている場合であっても、当該連続接合半導体層の下側に配置されたドリフト領域におけるキャリアのドリフト方向の電位分布を均等化させることが可能であるため、電界集中等に起因するなだれ降伏を抑制し、高い耐圧性能を得ることができるとされている。
特開2012-79798号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、複数のPN接合を有する半導体層をキャリアのドリフト方向に直列接続した連続接合半導体層において、電極間に電圧が印加されたときに、逆バイアスとなるPN接合部には空乏層が広がるものの、順バイアスとなるPN接合部には空乏層は広がらず、連続接合半導体層の電界強度をキャリアのドリフト方向に均一とすることは困難である。このため、ゲート電極とドレイン電極間の電圧が増大した時に、半導体基板内でアバランシェブレークダウンが生じる電圧以下の電圧で連続接合半導体層においてアバランシェブレークダウンが生じ、その結果、素子の耐圧が低下するという懸念がある。これを解決するために連続接合半導体層長を増大させる方法があるが、素子サイズが増大するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ドリフト方向の電界強度を均一としながら、ドリフト領域の電界強度を均一化して高い耐圧特性を実現し、高い耐圧歩留りと高い信頼性を実現する小型の横型半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、半導体基板の主表面上に形成されたドリフト領域と、ドリフト領域を挟むように形成された第1電極部と第2電極部と、ドリフト領域上に形成された酸化膜層を備えた横型の半導体装置において、酸化膜層上には第1導電型の第1の半導体層と第2導電型の第2の半導体層とが、半導体基板の主表面に対して垂直方向に積層された半導体層を有するフィールドプレートを有し、フィールドプレートの一方の端部は、第1の半導体層と抵抗接続された第1接続部を有し、フィールドプレートの他方の端部は、第2の半導体層と抵抗接続された第2接続部を有し、第1接続部は第1電極部と接続され、第2接続部は前記第2電極部と接続されていることを特徴とする半導体装置である。
また、上記目的を達成するための本発明の第2の態様は、半導体基板の主表面上に形成されたドリフト領域と、ドリフト領域を挟むように形成された第1電極部と第2電極部と、ドリフト領域上に形成された酸化膜層を備えた横型の半導体装置において、酸化膜層上には、複数の第1導電型の第1の半導体層と複数の第2導電型の第2の半導体層が、半導体基板の主表面に沿った方向のうち、ドリフト領域におけるキャリアのドリフト方向に対して垂直方向に交互に形成されたフィールドプレートを有し、フィールドプレートの一方の端部は、第1の半導体層と抵抗接続された第1接続部を有し、フィールドプレートの他方の端部は、第2の半導体層と抵抗接続された第2接続部とを有し、第1接続部は第1電極部と接続され、第2接続部は第2電極部と接続されており、フィールドプレートにおける第1の半導体層と第2の半導体層とが交互に形成された領域内において、第1の半導体層の総不純物量は、第2の半体層の総不純物量と略等しいことを特徴とする半導体装置である。
本発明のより具体的な構成は、特許請求の範囲に記載される。
本発明によれば、ドリフト方向の電界強度を均一としながら、ドリフト領域の電界強度を均一化して高い耐圧特性を実現し、高い耐圧歩留りと高い信頼性を実現する小型の横型半導体装置を提供できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
実施例1の半導体装置の断面図 図1の破線A-A´における不純物濃度分布を示すグラフ 図1の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図 図3の破線C-C´及び破線D-D´における電位ポテンシャルを示すグラフ 実施例2の半導体装置の断面図 図5の破線A1-A1´および破線A2-A2´における不純物濃度分布を示すグラフ 実施例3の半導体装置の鳥観図 図7の破線D-D´における不純物濃度分布を示すグラフ 図7の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図 実施例4の半導体装置の断面構造を示す図 実施例5の半導体装置の断面構造を示す図 実施例6の半導体装置の断面構造を示す図 図12の破線G-G´における不純物濃度分布を示すグラフ 図12の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
図1から図4を参照して、実施例1の半導体装置について説明する。図1は実施例1の半導体装置の断面図である。図1に示す半導体装置100は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであり、P型半導体層2上にN型半導体層3が形成された半導体基板1に、P型半導体層のPボディ領域4とPボディ領域4内に形成されたP+型半導体層のPボディ接続領域8が設けられている。Pボディ接続領域8に隣接してN+型半導体層のエミッタ領域7が形成され、エミッタ領域7に隣接して、Pボディ領域4上に形成されたゲート酸化膜10と、ゲート酸化膜10上に形成されN型半導体層で形成されたゲート電極11が配置されている。
また、半導体基板1上には、P+型半導体層のコレクタ領域9と、コレクタ領域9の下に形成されたN型半導体層のバッファ層(バッファ領域)5が設けられている。コレクタ領域9とPボディ領域4とに挟まれた半導体基板領域はドリフト領域3aで、ドリフト領域3aの上には絶縁膜(酸化膜層)6が形成されている。
絶縁膜6上には、半導体層で形成されたフィールドプレート12が設けられている。フィールドプレート12のフィールドプレート領域RFPは、N型半導体層12bが上層に配置され、P型半導体層12aが下層に配置されて積層された構造となっている。また、フィールドプレート12の一端部は、P型半導体層で形成され、P型半導体層12aと抵抗接続された第1接続部12cを有する。第1接続部12cは、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層の接続部14aを介してエミッタ電極19と接続されている。また、フィールドプレート12のもう一端部は、N型半導体層で形成され、N型半導体層12bと抵抗接続された第2接続部12dを有する。第2接続部12dは、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層の接続部14bを介してコレクタ電極20と接続されている。
また、エミッタ領域7、Pボディ接続領域8は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたエミッタ接続部15およびPボディ接続部16に各々接続されている。エミッタ接続部15およびPボディ接続部16は、金属層で形成されたエミッタ電極19に接続されている。Pボディ接続領域8と、エミッタ領域7と、エミッタ電極19とで第1電極部を構成している。
また、コレクタ領域9は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたコレクタ接続部17に接続されていて、金属層で形成されたコレクタ電極20に接続されている。バッファ層5と、コレクタ領域9と、コレクタ電極20とで、第2電極部を構成している。
図2は図1の破線A-A´における不純物濃度分布を示すグラフである。図2は図1の破線部A-A´におけるフィールドプレート(FP)12を構成するP型半導体層12aとN型半導体層12b、およびフィールドプレート下のドリフト領域3aの不純物濃度分布を示している。図2中の縦軸Cは不純濃度を示し、横軸は半導体基板1の平面に対して垂直な方向(図1のy軸方向)を示している。また、図2中、OLは酸化膜(絶縁膜)6を示し、Sは半導体基板1を示す。図2に示すように、P型半導体層12aの不純物濃度分布202とN型半導体層12bの不純物濃度分布201の最大値は5×1016/cm程度であり、ドリフト領域3aの不純物濃度分布203の5×1014/cmと比べて十分大きく設定されている。また、N型半導体層12bの不純物濃度分布201を厚さ方向に積分したN型半導体層12bの総不純物量は、P型半導体層12aの不純物濃度分布202を厚さ方向に積分したP型半導体層12aの総不純物量に略等しく設定されている。
図3は図1の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図であり、エミッタ電極19に対し、コレクタ電極20に正の高電圧を印加した時の電位ポテンシャル分布を示す。また、図4は図3図3の破線C-C´及び破線D-D´における電位ポテンシャルEを示すグラフである。図4中の縦軸Eは電位ポテンシャルを示し、横軸はキャリアドリフト方向xを示している。電圧が印加された時、フィールドプレート12のP型半導体層12aとN型半導体層12bは、逆バイアス状態になるので、互いの領域に空乏層が広がる。半導体層中の総不純物量が互いに略等しく設計されていて、リサーフ効果によって、空乏層中の電界強度をトランジスタの電流が流れる方向(x方向)に均一とすることができる。この結果、フィールドプレート12の電位ポテンシャル分布は第1接続部12cから第2接続部12dに直線的に増大する。なお、半導体層がSiの場合、電圧が印加された時に、フィールドプレート12がリサーフ効果によって完全に空乏化するには、P型半導体層12aとN型半導体層12bがSiの場合、P型半導体層12aとN型半導体層12bの総不純物量は共に2×1012/cm以下にすることが好ましい。
また、フィールドプレート12下のドリフト領域3aの電位ポテンシャルは、フィールドプレート12との容量結合効果によって、直上の電位と略等しい電位となり、図4に示すようにゲート電極11近傍から、コレクタ領域9近傍に向かって略直線的に増大した電位分布となる。このため、フィールドプレート12とドリフト領域3aにおける電界をトランジスタの電流が流れる方向で均一化でき、高い素子耐圧が得られる。
なお、本構造により、半導体装置(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ100)と並列にPN接合ダイオードが接続された構造となる。すなわち、エミッタ電極19にアノードとなるP型半導体層12aが、コレクタ電極20にカソードとなるN型半導体層12bが接続された回路構成となる。一般に、電力変換回路においては、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタとダイオードを並列接続してスイッチング素子として使用するが、本構造では、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ上にダイオードが形成されるために、電力変換回路のチップ面積を削減することができる。
また、上述した特許文献1では、連続接合半導体層120をP型層とN型層が交互に配置したものとするためには連続接合半導体層120へのP型層を形成するためのイオン注入をするためのレジストのパターニング工程とN型層を形成するためのイオン注入をするためのレジストのパターニング工程がそれぞれ必要であるが、本発明のようにP型層とN型層とを縦方向に積層すれば、共通のレジストをマスクにしてイオン注入できる。
図5は実施例2の半導体装置の断面図であり、図6は図5の破線A1-A1´および破線A2-A2´における不純物濃度分布を示すグラフである。本実施例の半導体装置101が実施例1と異なる点は、コレクタ電極20aがフィールドプレート12のP型半導体層12aとN型半導体層12bが積層された領域上まで延在している点である。エミッタ電極19に対してコレクタ電極20aに正の高電圧を印加した時、延在したコレクタ電極20aと下方にあり空乏層が全体に広がったフィールドプレート12との間に電圧差が生じる。
ポテンシャル分布は、図5に示すように、図1と比べてエミッタ電極19方向に移動する。すなわちフィールドプレート12に対して、コレクタ電極20aの延在領域がフィールドプレート効果をもたらしている。この結果、フィールドプレート12の電位ポテンシャルが変化し、フィールドプレート12の電界が不均一となってしまう。この影響を抑えるためには、図6に示すように、コレクタ電極20aの延在領域の下方にある領域では、フィールドプレート12におけるN型半導体層12bの不純物濃度分布201bの不純物濃度をコレクタ電極20aの延在領域の下方以外の領域にあるN型半導体層12bの不純物濃度分布201aの不純物濃度よりも小さく設定することが望ましい。なお、コレクタ電極20aの延在領域の下方以外の領域では、N型半導体層12bの厚さ方向の総不純物量は、P型半導体層12aの厚さ方向の総不純物量と略等しく設定されていることが望ましい点は実施例1と同じである。
図7から図9を参照して、本発明の実施例3の半導体装置について説明する。図7は実施例3の半導体装置の鳥観図である。本実施例の半導体装置102は、図7に示すように、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであり、基本的な構成は実施例1と同じである。
実施例3において、実施例1と異なる点は、フィールドプレート13の構造である。絶縁膜6上には、半導体層を有するフィールドプレート13が設けられ、フィールドプレート13は、半導体基板1の主表面に沿った方向(xy平面の広がる方向)のうち、P型半導体層13aとN型半導体層13bがキャリアのドリフト方向(x方向)に対して垂直方向(y方向)に例えば0.5μmの等間隔で交互に配置された構造となっている。実施例3において、実施例1の第1接続部12cに対応するのは第1接続部13cであり、実施例1の第2接続部12dに対応するのは第2接続部13dである。
図8は図7の破線D-D´における不純物濃度分布を示すグラフである。図8は、図7における破線部D-D´におけるフィールドプレート13を構成するN型半導体層13bの不純物濃度分布204とP型半導体層13aの不純物濃度分布205を示している。P型半導体層13aとN型半導体層13bの不純物濃度は、ともに1×1016/cmと互いに略等しく、ドリフト領域3aの不純物濃度の5×1014/cm(図に記載無し)に対して1桁以上大きく設定されている。また、フィールドプレート13におけるP型半導体層13aとN型半導体層13bとが交互に形成された領域内において、P型半導体層13aの総不純物量は、N型半導体層13bの総不純物量と略等しい。
図9は図7の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図である。図9は図7において第1の電極部であるエミッタ電極19に対し、第2の電極部であるコレクタ電極20に正の高電圧を印加した時の電位ポテンシャル分布を示す。電圧が印加された時、フィールドプレート13のP型半導体層13aとN型半導体層13bは、逆バイアス状態になるので、互いの領域に空乏層が広がる。半導体層中の不純物濃度は互いに等しく設計されているので、リサーフ効果によって、空乏層中の電界強度をトランジスタの電流が流れる方向(x方向)に均一とすることができ、この結果、フィールドプレート13の電位ポテンシャル分布は第1接続部13cから第2接続部13dに直線的に増大する。なお、電圧が印加された時に、フィールドプレート13がリサーフ効果によって完全に空乏化するには、P型半導体層13aとN型半導体層13bがSiの場合、P型半導体層13aとN型半導体層13bの総不純物量は共に2×1012/cm以下にすることが好ましい。
また、実施例1と同様に、フィールドプレート13下のドリフト領域3aの電位ポテンシャルは、フィールドプレート13との容量結合効果によって、直上の電位と略等しい電位とすることができる。これにより、フィールドプレート13とドリフト領域3aにおける電界を均一化でき、トランジスタの電流が流れる方向で均一化でき、高い素子耐圧が得られる。
図10を参照して、本発明の実施例4の半導体装置について説明する。図10は実施例4の半導体装置の断面構造を示す図である。本実施例の半導体装置103は、図10に示すように、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであり、実施例1との相違点を中心に説明をする。
実施例4では、第1接続部12cに接続される第1電極部は、ゲート電極11である点が実施例1記載の半導体装置100と異なる。具体的には、第1接続部12cは、接続部14aを介して金属層で形成されたゲート電極配線22に接続され、ゲート電極配線22は、層間絶縁膜18中の開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたゲート電極接続部21を介してゲート電極11と接続されている。Pボディ接続領域8と、エミッタ領域7と、エミッタ電極19とで第3電極部を構成している。
半導体装置103がオフ状態で、エミッタ電極19に対してコレクタ電極に正の高い電圧が印加された時、ゲート電極11の電位は、エミッタ電極19の電位と等しく設定される。このため、実施例1と同様に、電圧が印加された時のフィールドプレート12のP型半導体層12aとN型半導体層12bは逆バイアス状態となって、リサーフ効果により、互いの領域に空乏層が広がる。その結果、フィールドプレート12とドリフト領域3aにおける電界をトランジスタの電流が流れる方向で均一化でき、高い素子耐圧が得られる。
また、フィールドプレートはダイオードとして機能する点は同一であるが、実施例1と異なるのは、ゲート電極11にダイオードのアノードとなる第1接続部12cが接続されている点である。これにより、ゲート電極11とコレクタ電極20の間にダイオードが接続された構成となり、ゲート電極をESD(Electro-Static Discharge)サージから保護する機能を付加することが、半導体装置103のチップ面積を増大させることなく可能となる。
図11を参照して、本発明の実施例5の半導体装置について説明する。図11は実施例5の半導体装置の断面構造を示す図である。本実施例の半導体装置104は、図11に示すように、ダイオードであり、P型半導体層2上にN型半導体層3が形成された半導体基板1に、P型半導体層のアノード領域31とアノード接続領域32が設けられている。また、半導体基板1の上には、N型半導体層のカソード領域33が設けられている。カソード領域33とアノード領域31とに挟まれた半導体基板領域はドリフト領域3aで、ドリフト領域3aの上には絶縁膜6が形成されている。
絶縁膜6上には、実施例1と同様のフィールドプレート12が設けられている。
また、アノード接続領域32は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたアノード接続部37に接続されていて、金属層で形成されたアノード電極35に接続されているとともに、第1接続部12cは接続部14aを介してアノード電極35に接続されている。アノード領域31と、アノード電極35とで、第1電極部を構成している。
また、カソード領域33は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたカソード接続部34に接続されていて、金属層で形成されたカソード電極36に接続されているとともに、第2接続部12dは接続部14bを介してカソード電極36に接続されている。カソード領域33と、カソード電極36とで、第2電極部を構成している。
本実施例の半導体装置(ダイオード)104において、アノード電極35に対してカソード電極36に正の高い電圧が印加された時は、実施例1と同様に、フィールドプレート12のP型半導体層12aとN型半導体層12bは逆バイアス状態となって、リサーフ効果により、互いの領域に空乏層が広がる。その結果、フィールドプレート12とドリフト領域3aにおける電界をトランジスタの電流が流れる方向で均一化でき、高い素子耐圧が得られる。
図12から図14を参照して、本発明の実施例6の半導体装置について説明する。図12は実施例6の半導体装置の断面構造を示す図である。本実施例の半導体装置105は、図12に示すように、N型絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、P型半導体層2上にN型半導体層3が形成された半導体基板1に、P型半導体層のPボディ領域41とPボディ領域41内にP+型半導体層のPボディ接続領域44が設けられている。Pボディ接続領域44に隣接してN+型半導体層のソース領域43が形成され、ソース領域43に隣接して、ゲート酸化膜10とN型半導体層で形成されたゲート電極11が配置されている。また、半導体基板上には、N+型半導体層のドレイン領域45が設けられている。ドレイン領域45とPボディ領域41とに挟まれた半導体基板1のN型半導体層3上には、N型半導体層のドリフト領域42が設けられ、その不純物濃度は、トランジスタの導通時の抵抗値を小さくするためN型半導体層3に比べて大きく設定されている。
ドリフト領域42上には絶縁膜6を介して、フィールドプレート12が設けられている。フィールドプレート12の構造は、実施例1と同様である。但し、後述するように、不純物濃度が異なっている。
また、ソース領域43、Pボディ接続領域44は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたソース接続部46、Pボディ接続部47に各々接続されていて、金属層で形成されたソース電極50に接続されているとともに、第1接続部12cは、接続部14aを介してソース電極50に接続されている。Pボディ領域41と、ソース領域43と、ソース電極50とで第1電極部を構成している。
また、ドレイン領域45は、層間絶縁膜18中に形成された開孔部に埋め込まれた金属層で形成されたドレイン接続部49に接続されていて、金属層で形成されたドレイン電極51に接続されているとともに、第2接続部12dは接続部14bを介してドレイン電極51に接続されている。ドレイン領域45と、ドレイン電極51とで第2電極部を構成している。
図13は図12の破線G-G´における不純物濃度分布を示すグラフである。図13は図12の破線G-G´における不純物濃度分布を示す図であり、ドリフト領域42の不純物濃度分布208は、ピーク不純物濃度が5×1016/cmで、N型半導体層3の5×1014/cmと比べて高い不純物濃度に設定されている。
一方、フィールドプレート12において、P型半導体層12aの不純物濃度分布207を半導体基板1の厚さ方向に積分したP型半導体層12aの総不純物量は、N型半導体層12bの厚さ方向の不純物濃度分布206半導体基板の厚さ方向に積分したN型半導体層12bの厚さ方向の総不純物量と、ドリフト領域42の厚さ方向の総不純物量との総和と略等しく設定されている。
図14は図12の半導体装置の電極に高電圧を印加した時の電位分布を示す図である。図14は、ソース電極50に対してドレイン電極51に正の高い電圧を印加した時の電位ポテンシャル分布を示す。電圧印加時には、ドリフト領域42、及びフィールドプレート12に空乏層が形成されるが、フィールドプレート12とドリフト領域42の空乏層中のドナー、アクセプタの総量は略等しくなって、空乏層中の電荷量は打ち消しあっているため、空乏層はフィールドプレート12とドリフト領域42の全体に形成され、半導体装置105の電流が流れる方向の電界強度を均一にすることができる。
以上、説明したように、本発明によれば、ドリフト方向の電界強度を均一としながら、ドリフト領域の電界強度を均一化して高い耐圧特性を実現し、高い耐圧歩留りと高い信頼性を実現する小型の横型半導体装置を提供できることが示された。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ドリフト領域をN型半導体層で構成したN型の半導体装置に替えて、ドリフト領域をP型半導体層で構成したP型の半導体装置に適用してもよい。その場合、その他の半導体層についてもN型とP型を入れ替えればよい。
また、例えば、実施例4を、実施例2や実施例3に適用するようにしてもよい。
また、実施例6は、実施例4のように第1電極部をゲート電極11で構成するようにしてもよい。この場合は、Pボディ領域41と、ソース領域43と、ソース電極50とで第3電極部を構成する。なお、実施例6のような絶縁ゲート型電界効果トランジスタの場合、ドリフト領域42の不純物濃度は大きくなるので、実施例3のフィールドプレート13のような構造は適さない。
1…半導体基板、2…P型半導体層、3…N型半導体層、3a,42…ドリフト領域、4,41…Pボディ領域、5…バッファ領域、6…絶縁膜、7…エミッタ領域、8,44…Pボディ接続領域、9…コレクタ領域、10…ゲート酸化膜、11…ゲート電極、12,13…フィールドプレート、12a,13a,12c,13c…P型半導体層、12b,13b,12d,13d…N型半導体層、12c、13c…第1接続部、12d、13d…第2接続部、14a…接続部、14b…接続部、15…エミッタ接続部、16,47…Pボディ接続部、17…コレクタ接続部、18…層間絶縁膜、19…エミッタ電極、20,20a…コレクタ電極、21,52…ゲート電極接続部、22,53…ゲート電極配線、31…アノード領域、32…アノード接続領域、33…カソード領域、34…カソード接続部、35…アノード電極、36…カソード電極、37…アノード接続部、41…Pボディ領域、43…ソース領域、45…ドレイン領域、46…ソース接続部、49…ドレイン接続部、50…ソース電極、51…ドレイン電極、100,101,102,103,104,105,106…半導体装置、201…N型半導体層の不純物濃度分布、202…P型半導体層の不純物濃度分布、203…ドリフト領域の不純物濃度分布、204,206…フィールドプレートのN型半導体層の不純物濃度分布、205,207…フィールドプレートのP型半導体層の不純物濃度分布、208…ドリフト領域の不純物濃度分布。

Claims (10)

  1. 半導体基板の主表面上に形成されたドリフト領域と、
    前記ドリフト領域を挟むように形成された第1電極部と第2電極部と、
    前記ドリフト領域上に形成された酸化膜層を備えた横型の半導体装置において、
    前記酸化膜層上には、第1導電型の第1の半導体層と第2導電型の第2の半導体層とが、前記半導体基板の主表面に対して垂直方向に積層された半導体層を有するフィールドプレートを有し、
    前記フィールドプレートの一方の端部は、前記第1の半導体層と抵抗接続された第1接続部を有し、前記フィールドプレートの他方の端部は、前記第2の半導体層と抵抗接続された第2接続部を有し、
    前記第1接続部は前記第1電極部と接続され、前記第2接続部は前記第2電極部と接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第1の半導体層の厚さ方向の総不純物量は、前記第2の半導体層の厚さ方向の総不純物量と略等しいことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記ドリフト領域における前記半導体基板の厚さ方向の総不純物量と前記第2の半導体層の厚さ方向の総不純物量の総和は、前記第1の半導体層の厚さ方向の総不純物量と略等しいことを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板の主表面上に形成されたドリフト領域と、
    前記ドリフト領域を挟むように形成された第1電極部と第2電極部と、
    前記ドリフト領域上に形成された酸化膜層を備えた横型の半導体装置において、
    前記酸化膜層上には、複数の第1導電型の第1の半導体層と複数の第2導電型の第2の半導体層が、前記半導体基板の主表面に沿った方向のうち、前記ドリフト領域におけるキャリアのドリフト方向に対して垂直方向に交互に形成されたフィールドプレートを有し、
    前記フィールドプレートの一方の端部は、前記第1の半導体層と抵抗接続された第1接続部を有し、前記フィールドプレートの他方の端部は、前記第2の半導体層と抵抗接続された第2接続部とを有し、
    前記第1接続部は前記第1電極部と接続され、前記第2接続部は前記第2電極部と接続されており、
    前記フィールドプレートにおける前記第1の半導体層と前記第2の半導体層とが交互に形成された領域内において、前記第1の半導体層の総不純物量は、前記第2の半導体層の総不純物量と略等しいことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1の半導体層と前記第2の半導体層はSiであり、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層の厚さ方向の総不純物量は、それぞれ2×1012/cm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記第1電極部は、前記半導体基板に形成された第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域内に形成された第2導電型のエミッタ領域と、前記エミッタ領域と電気的に接続されたエミッタ電極とを有し、
    前記第2電極部は、前記半導体基板に形成された第2導電型のバッファ領域と、前記バッファ領域内に形成された第1導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極とを有し、
    前記ボディ領域上に形成されたゲート酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記半導体基板に形成された第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域内に形成された第2導電型のエミッタ領域と、前記エミッタ領域と電気的に接続されたエミッタ電極とを有する第3電極部を有し、
    前記第1電極部は、前記ボディ領域上に形成されたゲート酸化膜上に設けられた半導体層で形成されたゲート電極を有し、
    前記第2電極部は、前記半導体基板に形成された第2導電型のバッファ領域と、前記バッファ領域内に形成された第1導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域と電気的に接続されたコレクタ電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置はダイオードであって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記第1電極部は、前記半導体基板に形成された第1導電型のアノード領域と、前記アノード領域と電気的に接続されたアノード電極とを有し、
    前記第2電極部は、前記半導体基板に形成された第2導電型のカソード領域と、前記カソード領域と電気的に接続されたカソード電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1または3に記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は絶縁ゲート型電界効果トランジスタであって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記第1電極部は、前記半導体基板に形成された第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域内に形成された第2導電型のソース領域と、前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極とを有し、
    前記第2電極部は、前記半導体基板に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記ドレイン領域と電気的に接続されたドレイン電極とを有し、
    前記ボディ領域上に形成されたゲート酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1または3に記載の半導体装置であって、
    前記半導体装置は絶縁ゲート型電界効果トランジスタであって、
    前記ドリフト領域は、第2導電型の半導体層であり、
    前記半導体基板に形成された第1導電型のボディ領域と、前記ボディ領域内に形成された第2導電型のソース領域と、前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極とを有する第3電極部を有し、
    前記第1電極部は、前記ボディ領域上に形成されたゲート酸化膜上に設けられた半導体層で形成されたゲート電極を有し、
    前記第2電極部は、前記半導体基板に形成された第1導電型のドレイン領域と、前記ドレイン領域と電気的に接続されたドレイン電極とを有することを特徴とする半導体装置。
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