JP2023003414A - 粘着テープ、電子機器及び車載部材 - Google Patents
粘着テープ、電子機器及び車載部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023003414A JP2023003414A JP2022101136A JP2022101136A JP2023003414A JP 2023003414 A JP2023003414 A JP 2023003414A JP 2022101136 A JP2022101136 A JP 2022101136A JP 2022101136 A JP2022101136 A JP 2022101136A JP 2023003414 A JP2023003414 A JP 2023003414A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- adhesive tape
- sensitive adhesive
- meth
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
【課題】相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができ、高温での保持力に優れ、難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できる粘着テープを提供する。また、該粘着テープを有する電子機器及び車載部材を提供する。【解決手段】アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、前記アクリル共重合体は、n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有し、前記粘着剤層は、軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有する粘着テープ。【選択図】なし
Description
本発明は、粘着テープ、電子機器及び車載部材に関する。
従来から、電子部品、車輌、住宅及び建材において部品を固定する際に、粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープが広く用いられている(例えば、特許文献1~3)。具体的には、例えば、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルをタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールに接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりするために粘着テープが用いられている。
粘着力に優れた粘着剤として、アクリル共重合体を含有するアクリル系粘着剤が広く用いられている。アクリル共重合体を構成するアクリル系モノマーとしては、例えば、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられる。
ここで、特に高い耐熱性(高温での保持力)が求められる場合、アクリル共重合体には軟化点の高い粘着付与樹脂を添加することが求められる。しかしながら、軟化点の高い粘着付与樹脂は分子量が大きく、極性が低いため、例えば、主成分としてブチルアクリレートを用いたアクリル共重合体とは相溶性が悪く、性能安定性、貯蔵安定性、視認性等に改善の余地があった。一方、主成分として2-エチルヘキシルアクリレートを用いたアクリル共重合体であれば、比較的極性が低いため、軟化点の高い粘着付与樹脂との相溶性は高くなる。しかしながら、2-エチルヘキシルアクリレートを用いたアクリル共重合体は、そもそも耐熱性(高温での保持力)が不充分であり、軟化点の高い粘着付与樹脂を添加したとしても耐熱性は充分とはならなかった。
ここで、特に高い耐熱性(高温での保持力)が求められる場合、アクリル共重合体には軟化点の高い粘着付与樹脂を添加することが求められる。しかしながら、軟化点の高い粘着付与樹脂は分子量が大きく、極性が低いため、例えば、主成分としてブチルアクリレートを用いたアクリル共重合体とは相溶性が悪く、性能安定性、貯蔵安定性、視認性等に改善の余地があった。一方、主成分として2-エチルヘキシルアクリレートを用いたアクリル共重合体であれば、比較的極性が低いため、軟化点の高い粘着付与樹脂との相溶性は高くなる。しかしながら、2-エチルヘキシルアクリレートを用いたアクリル共重合体は、そもそも耐熱性(高温での保持力)が不充分であり、軟化点の高い粘着付与樹脂を添加したとしても耐熱性は充分とはならなかった。
本発明は、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができ、高温での保持力に優れ、難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できる粘着テープを提供することを目的とする。また、本発明は、該粘着テープを有する電子機器及び車載部材を提供することを目的とする。
本開示1は、アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、前記アクリル共重合体は、n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有し、前記粘着剤層は、軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有する粘着テープである。
本開示2は、前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが、生物由来の炭素を含有する本開示1の粘着テープである。
本開示3は、前記アクリル共重合体が、前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上である本開示1又は2の粘着テープである。
本開示4は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、ロジンエステル系粘着付与樹脂を含有する本開示1、2又は3の粘着テープである。
本開示5は、前記ロジンエステル系粘着付与樹脂が、重合ロジンエステル系樹脂を含有する本開示4の粘着テープである。
本開示6は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、酸価が5mgKOH/g以上、11mgKOH/g以下である本開示1、2、3、4又は5の粘着テープである。
本開示7は、前記粘着剤層が、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量が前記アクリル共重合体100重量部に対して10重量部以上、50重量部以下である本開示1、2、3、4、5又は6の粘着テープである。
本開示8は、前記アクリル共重合体が、重量平均分子量が30万以上、150万以下である本開示1、2、3、4、5、6又は7の粘着テープである。
本開示9は、前記粘着剤層が、軟化点150℃未満の粘着付与樹脂を含有しない本開示1、2、3、4、5、6、7又は8の粘着テープである。
本開示10は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、水酸基価が40mgKOH/g以上である本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の粘着テープである。
本開示11は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、ロジンエステル系粘着付与樹脂のみからなる本開示4の粘着テープである。
本開示12は、電子機器部品又は車載部品の固定に用いられる本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の粘着テープである。
本開示13は、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の粘着テープを備える電子機器である。
本開示14は、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の粘着テープを備える車載部材である。
なお、本明細書中において(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。アクリル共重合体は、メタクリル共重合体であってもよい。
以下に本発明を詳述する。
本開示2は、前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが、生物由来の炭素を含有する本開示1の粘着テープである。
本開示3は、前記アクリル共重合体が、前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上である本開示1又は2の粘着テープである。
本開示4は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、ロジンエステル系粘着付与樹脂を含有する本開示1、2又は3の粘着テープである。
本開示5は、前記ロジンエステル系粘着付与樹脂が、重合ロジンエステル系樹脂を含有する本開示4の粘着テープである。
本開示6は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、酸価が5mgKOH/g以上、11mgKOH/g以下である本開示1、2、3、4又は5の粘着テープである。
本開示7は、前記粘着剤層が、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量が前記アクリル共重合体100重量部に対して10重量部以上、50重量部以下である本開示1、2、3、4、5又は6の粘着テープである。
本開示8は、前記アクリル共重合体が、重量平均分子量が30万以上、150万以下である本開示1、2、3、4、5、6又は7の粘着テープである。
本開示9は、前記粘着剤層が、軟化点150℃未満の粘着付与樹脂を含有しない本開示1、2、3、4、5、6、7又は8の粘着テープである。
本開示10は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、水酸基価が40mgKOH/g以上である本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の粘着テープである。
本開示11は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂が、ロジンエステル系粘着付与樹脂のみからなる本開示4の粘着テープである。
本開示12は、電子機器部品又は車載部品の固定に用いられる本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の粘着テープである。
本開示13は、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の粘着テープを備える電子機器である。
本開示14は、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の粘着テープを備える車載部材である。
なお、本明細書中において(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。アクリル共重合体は、メタクリル共重合体であってもよい。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープにおいて、アクリル共重合体を構成するアクリル系モノマーとして、n-ヘプチル(メタ)アクリレートを用いることを検討した。本発明者らは、n-ヘプチル(メタ)アクリレートを用いることにより、アクリル共重合体と、軟化点の高い粘着付与樹脂との相溶性を高めることができるとともに、高温での保持力に優れた粘着テープが得られることを見出した。更に、本発明者らは、このような粘着テープは、被着体への密着性が向上するため、例えばポリプロピレン(PP)板等の難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の粘着テープは、アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する。
上記アクリル共重合体は、n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有する。
上記アクリル共重合体は、n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有する。
n-ヘプチル(メタ)アクリレートは、ポリマーのガラス転移温度を低下させて柔軟性を高めることができる。この理由は定かではないが、n-ヘプチル(メタ)アクリレートのn-ヘプチル基は炭素数が奇数であるため、炭素数が偶数のn-炭化水素基よりも分子同士のパッキングが生じにくいためではないかと考えられる。このため、上記アクリル共重合体が上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の被着体への密着性が向上し、粘着力が高くなる。このような粘着剤層が更に後述するような軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有することで、本発明の粘着テープは、高温での保持力に優れた粘着テープとなる。
また、上記粘着剤層の被着体への密着性が向上するため、本発明の粘着テープは、例えばポリプロピレン(PP)板等の難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮することができる。
また、上記粘着剤層の被着体への密着性が向上するため、本発明の粘着テープは、例えばポリプロピレン(PP)板等の難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮することができる。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位におけるn-ヘプチル(メタ)アクリレートは、石油由来材料のみからなっていてもよいが、生物由来の炭素を含有することが好ましい。
近年、石油資源の枯渇や、石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されている。そこで、石油由来材料に代えて生物由来材料を用いることにより、石油資源を節約する試みがなされるようになっている。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含んでいれば、石油資源を節約する観点で好ましい。また、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含んでいれば、生物由来材料は元々大気中の二酸化炭素を取り込んで生成されるため、これを燃焼させても総量としては大気中の二酸化炭素を増やすことがないと考えられ、二酸化炭素の排出量を削減する観点からも好ましい。
近年、石油資源の枯渇や、石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されている。そこで、石油由来材料に代えて生物由来材料を用いることにより、石油資源を節約する試みがなされるようになっている。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含んでいれば、石油資源を節約する観点で好ましい。また、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含んでいれば、生物由来材料は元々大気中の二酸化炭素を取り込んで生成されるため、これを燃焼させても総量としては大気中の二酸化炭素を増やすことがないと考えられ、二酸化炭素の排出量を削減する観点からも好ましい。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含有する場合、該n-ヘプチル(メタ)アクリレートは、生物由来材料であるn-ヘプチルアルコールと、(メタ)アクリル酸とのエステル化により合成されることが好ましい。また、生物由来材料であるn-ヘプチルアルコールと、(メタ)アクリル酸エステルとのエステル交換反応により合成されることも好ましい。
上記生物由来材料であるn-ヘプチルアルコールは、例えば、動植物等から採取される材料(例えば、ひまし油由来のリシノール酸等)を原料として、これをクラッキングすることにより、安価かつ容易に入手することができる。
上記生物由来材料であるn-ヘプチルアルコールは、例えば、動植物等から採取される材料(例えば、ひまし油由来のリシノール酸等)を原料として、これをクラッキングすることにより、安価かつ容易に入手することができる。
上記アクリル共重合体における上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量は特に限定されないが、50重量%を超えることが好ましく、より好ましい下限は60重量%、さらに好ましい下限は70重量%、特に好ましい下限は85重量%である。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上であれば、上記粘着剤層の被着体への密着性がより向上し、粘着力がより高くなる。また、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上であれば、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含有する場合には、粘着テープ全体としての生物由来炭素の含有率を高くすることができる。上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量のより好ましい下限は90重量%である。上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量の上限は特に限定されないが、上記粘着剤層のゲル分率を調節する観点から、好ましい上限は99重量%、より好ましい上限は97重量%である。
上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上であれば、上記粘着剤層の被着体への密着性がより向上し、粘着力がより高くなる。また、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上であれば、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートが生物由来の炭素を含有する場合には、粘着テープ全体としての生物由来炭素の含有率を高くすることができる。上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量のより好ましい下限は90重量%である。上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量の上限は特に限定されないが、上記粘着剤層のゲル分率を調節する観点から、好ましい上限は99重量%、より好ましい上限は97重量%である。
上記アクリル共重合体における上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量は、上記アクリル共重合体の質量分析及び1H-NMR測定を行い、各モノマーに由来する水素のピークの積分強度比から算出することができる。
上記アクリル共重合体は、更に、架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有することが好ましい。
上記アクリル共重合体が上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなる。
上記アクリル共重合体が上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなる。
上記架橋性官能基を有するモノマーは特に限定されず、例えば、水酸基を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、グリシジル基を有するモノマー、アミド基を有するモノマー、ニトリル基を有するモノマー等が挙げられる。これらの架橋性官能基を有するモノマーは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、上記粘着剤層のゲル分率の調節が容易であることから、水酸基を有するモノマー及びカルボキシル基を有するモノマーが好ましく、水酸基を有するモノマーがより好ましい。
上記水酸基を有するモノマーとして、例えば、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記カルボキシル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記グリシジル基を有するモノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記アミド基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、t-ブチル(メタ)アクリルアミド、メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記ニトリル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記カルボキシル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記グリシジル基を有するモノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記アミド基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、t-ブチル(メタ)アクリルアミド、メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記ニトリル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基を有するアクリル系モノマーが挙げられる。
上記アクリル共重合体における上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量は特に限定されないが、好ましい下限は0.01重量%、好ましい上限は20重量%である。上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量が上記範囲内であれば、上記粘着剤層の凝集力がより上がり、粘着力が更に高くなる。上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量のより好ましい下限は0.1重量%、より好ましい上限は15重量%であり、更に好ましい下限は0.5重量%、更に好ましい上限は10重量%であり、更により好ましい上限は5重量%である。
上記アクリル共重合体における上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量は、上記アクリル共重合体の質量分析及び1H-NMR測定を行い、各モノマーに由来する水素のピークの積分強度比から算出することができる。
上記アクリル共重合体は、上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位及び上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位以外の、他のモノマーに由来する構成単位を有していてもよい。
上記他のモノマーは特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、5,7,7-トリメチル-2-(1,3,3-トリメチルブチル)オクタノール-1と(メタ)アクリル酸とのエステル、直鎖状の主鎖に1又は2のメチル基を有する総炭素数18のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、ベヘニル(メタ)アクリレート、アラキジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記他のモノマーは特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、5,7,7-トリメチル-2-(1,3,3-トリメチルブチル)オクタノール-1と(メタ)アクリル酸とのエステル、直鎖状の主鎖に1又は2のメチル基を有する総炭素数18のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル、ベヘニル(メタ)アクリレート、アラキジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、上記他のモノマーとして、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2-ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2-フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等も挙げられ、耐反発性に優れる観点からイソボルニル(メタ)アクリレートが好ましい。更に、上記他のモノマーとして、例えば、酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルや、スチレン等の一般のアクリル系ポリマーに用いられている各種のモノマーも用いることができる。上記アクリル共重合体をUV重合により製造する場合には、上記他のモノマーとして、例えば、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の多官能モノマーも用いることができる。これらの他のモノマーは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記アクリル共重合体における上記他のモノマーに由来する構成単位の含有量は、上記アクリル共重合体の質量分析及び1H-NMR測定を行い、各モノマーに由来する水素のピークの積分強度比から算出することができる。
上記架橋性官能基を有するモノマー、及び、上記他のモノマーは、生物由来の炭素を含有することが好ましいが、生物由来の炭素を含有せず石油由来材料のみからなっていてもよい。理論的には、上記アクリル共重合体を構成するアクリル系モノマーを、全て生物由来の炭素を含有するモノマーとすることも可能である。粘着テープのコストや生産性の観点からは、比較的安価で入手の容易な生物由来の炭素を含有するモノマーを採用し、これに石油由来材料のみからなるモノマーを組み合わせてもよい。
上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は特に限定されないが、-20℃以下であることが好ましい。上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)が-20℃以下であれば、上記粘着剤層の被着体への密着性がより向上し、粘着力がより高くなる。上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は、-30℃以下であることがより好ましく、-40℃以下であることが更に好ましく、-50℃以下であることが更により好ましい。上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)の下限は特に限定されず、通常-90℃以上であり、-80℃以上であることが好ましい。
上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は、例えば、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により求めることができる。
上記アクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は、例えば、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により求めることができる。
上記アクリル共重合体の重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、好ましい下限が30万、好ましい上限が150万である。上記アクリル共重合体の重量平均分子量が上記範囲内であることで、上記粘着剤層の粘着力がより高くなる。上記アクリル共重合体の重量平均分子量のより好ましい下限は40万、より好ましい上限は120万であり、更に好ましい上限は100万である。
なお、重量平均分子量(Mw)とは、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミッションクロマトグラフィ)測定による標準ポリスチレン換算の重量平均分子量である。具体的には、アクリル共重合体をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈し、得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製する。次に、この測定サンプルをゲルパーミッションクロマトグラフ(Waters社製、商品名「2690 Separations Module」又はその同等品)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/分、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行う。アクリル共重合体のポリスチレン換算分子量を測定して、この値をアクリル共重合体の重量平均分子量とする。
なお、重量平均分子量(Mw)とは、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミッションクロマトグラフィ)測定による標準ポリスチレン換算の重量平均分子量である。具体的には、アクリル共重合体をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈し、得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製する。次に、この測定サンプルをゲルパーミッションクロマトグラフ(Waters社製、商品名「2690 Separations Module」又はその同等品)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/分、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行う。アクリル共重合体のポリスチレン換算分子量を測定して、この値をアクリル共重合体の重量平均分子量とする。
上記アクリル共重合体は、原料となるモノマー混合物をラジカル重合開始剤の存在下にてラジカル反応させることによって得ることができる。
ラジカル反応の方式は特に限定されず、例えば、リビングラジカル重合、フリーラジカル重合等が挙げられる。リビングラジカル重合によれば、フリーラジカル重合と比較してより均一な分子量及び組成を有する共重合体が得られ、低分子量成分等の生成を抑えることができることから、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなる。
重合方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。重合方法として、例えば、溶液重合(沸点重合又は定温重合)、UV重合、エマルジョン重合、懸濁重合、塊状重合等が挙げられる。なかでも、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなることから、溶液重合及びUV重合が好ましい。更に、得られたアクリル共重合体に対して粘着付与樹脂を混合しやすく、上記粘着剤層の粘着力を更に高くすることができることから、溶液重合がより好ましい。
ラジカル反応の方式は特に限定されず、例えば、リビングラジカル重合、フリーラジカル重合等が挙げられる。リビングラジカル重合によれば、フリーラジカル重合と比較してより均一な分子量及び組成を有する共重合体が得られ、低分子量成分等の生成を抑えることができることから、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなる。
重合方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。重合方法として、例えば、溶液重合(沸点重合又は定温重合)、UV重合、エマルジョン重合、懸濁重合、塊状重合等が挙げられる。なかでも、上記粘着剤層の凝集力が上がり、粘着力がより高くなることから、溶液重合及びUV重合が好ましい。更に、得られたアクリル共重合体に対して粘着付与樹脂を混合しやすく、上記粘着剤層の粘着力を更に高くすることができることから、溶液重合がより好ましい。
重合方法として溶液重合を用いる場合、反応溶剤として、例えば、酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド、エタノール、アセトン、ジエチルエーテル等が挙げられる。これらの反応溶剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ラジカル重合開始剤は特に限定されず、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物等が挙げられる。上記有機過酸化物として、例えば、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、2,5-ジメチル-2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシラウレート等が挙げられる。上記アゾ化合物として、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等が挙げられる。これらのラジカル重合開始剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、リビングラジカル重合の場合には、上記ラジカル重合開始剤として、例えば、有機テルル重合開始剤が挙げられる。上記有機テルル重合開始剤は、リビングラジカル重合に一般的に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、有機テルル化合物、有機テルリド化合物等が挙げられる。なお、リビングラジカル重合においても、上記有機テルル重合開始剤に加えて、重合速度の促進を目的として上記ラジカル重合開始剤としてアゾ化合物を用いてもよい。
また、リビングラジカル重合の場合には、上記ラジカル重合開始剤として、例えば、有機テルル重合開始剤が挙げられる。上記有機テルル重合開始剤は、リビングラジカル重合に一般的に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、有機テルル化合物、有機テルリド化合物等が挙げられる。なお、リビングラジカル重合においても、上記有機テルル重合開始剤に加えて、重合速度の促進を目的として上記ラジカル重合開始剤としてアゾ化合物を用いてもよい。
上記粘着剤層は、界面活性剤を含有しないことが好ましい。
上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないことにより、粘着テープの粘着力、特に高温での粘着力がより高くなる。なお、上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないとは、上記粘着剤層における界面活性剤の含有量が3重量%以下であることを意味し、好ましくは1重量%以下である。
上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないためには、上記アクリル共重合体を得る際に界面活性剤を使用しないことが好ましい。このためには、例えば、上記アクリル共重合体を得る際の重合方法として、溶液重合、UV重合等を採用すればよい。
上記界面活性剤の含有量は、例えば、上記粘着剤層について液体クロマトグラフィー質量分析計(例えば、島津製作所社製NEXCERA、Thermo Fisher Scientific社製Exactive等)を用いて測定することで求めることができる。より具体的には、上記粘着剤層の酢酸エチル溶液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過する。得られた濾液約10μLを液体クロマトグラフィー質量分析計に注入して下記条件で分析する。上記粘着剤層に占める上記界面活性剤に対応するピークの面積比から、上記界面活性剤の含有量を求めることができる。なお、界面活性剤種ごとに上記粘着剤層中の上記界面活性剤の含有量が既知のサンプルを作製し、界面活性剤含有量とピーク面積比との関係を示す検量線を作成し、分析することが好ましい。
カラム Thermo Fisher Scientific社製、Hypersil GOLD(2.1×150mm)
移動相 アセトニトリル
カラム温度 40℃
流速 1.0mL/min
イオン化方法 ESI
キャピラリー温度 350℃
上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないことにより、粘着テープの粘着力、特に高温での粘着力がより高くなる。なお、上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないとは、上記粘着剤層における界面活性剤の含有量が3重量%以下であることを意味し、好ましくは1重量%以下である。
上記粘着剤層が界面活性剤を含有しないためには、上記アクリル共重合体を得る際に界面活性剤を使用しないことが好ましい。このためには、例えば、上記アクリル共重合体を得る際の重合方法として、溶液重合、UV重合等を採用すればよい。
上記界面活性剤の含有量は、例えば、上記粘着剤層について液体クロマトグラフィー質量分析計(例えば、島津製作所社製NEXCERA、Thermo Fisher Scientific社製Exactive等)を用いて測定することで求めることができる。より具体的には、上記粘着剤層の酢酸エチル溶液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過する。得られた濾液約10μLを液体クロマトグラフィー質量分析計に注入して下記条件で分析する。上記粘着剤層に占める上記界面活性剤に対応するピークの面積比から、上記界面活性剤の含有量を求めることができる。なお、界面活性剤種ごとに上記粘着剤層中の上記界面活性剤の含有量が既知のサンプルを作製し、界面活性剤含有量とピーク面積比との関係を示す検量線を作成し、分析することが好ましい。
カラム Thermo Fisher Scientific社製、Hypersil GOLD(2.1×150mm)
移動相 アセトニトリル
カラム温度 40℃
流速 1.0mL/min
イオン化方法 ESI
キャピラリー温度 350℃
上記粘着剤層は、ゲル分率を適度に調節できる観点から、更に、架橋剤を含有することが好ましい。
上記架橋剤は特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート型架橋剤等が挙げられる。なかでも、上記粘着剤層が被着体への密着性に優れることから、イソシアネート系架橋剤が好ましい。
上記架橋剤の分子量は特に限定されないが、製造上の観点から、分子量は2000未満が好ましく、100以上が好ましい。
上記架橋剤は特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート型架橋剤等が挙げられる。なかでも、上記粘着剤層が被着体への密着性に優れることから、イソシアネート系架橋剤が好ましい。
上記架橋剤の分子量は特に限定されないが、製造上の観点から、分子量は2000未満が好ましく、100以上が好ましい。
上記粘着剤層における上記架橋剤の含有量は特に限定されないが、上記アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限は0.05重量部、好ましい上限は7重量部である。上記架橋剤の含有量が上記範囲内であれば、上記粘着剤層のゲル分率が適度に調節され、粘着力がより高くなる。上記架橋剤の含有量のより好ましい下限は0.1重量部、より好ましい上限は5重量部である。
なお、上記架橋剤の含有量は、上記架橋剤の固形分の量を示す。
なお、上記架橋剤の含有量は、上記架橋剤の固形分の量を示す。
上記粘着剤層は、軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有する。
上記アクリル共重合体が上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記アクリル共重合体は、上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂との相溶性が高くなる。これにより、本発明の粘着テープは、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができる。
また、上述したように、上記アクリル共重合体が上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の被着体への密着性が向上し、粘着力が高くなる。このような粘着剤層が更に上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有することで、本発明の粘着テープは、高温での保持力に優れた粘着テープとなる。
上記アクリル共重合体が上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記アクリル共重合体は、上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂との相溶性が高くなる。これにより、本発明の粘着テープは、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができる。
また、上述したように、上記アクリル共重合体が上記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の被着体への密着性が向上し、粘着力が高くなる。このような粘着剤層が更に上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有することで、本発明の粘着テープは、高温での保持力に優れた粘着テープとなる。
上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の軟化点は、150℃以上であれば特に限定されないが、好ましい上限は180℃、より好ましい上限は160℃である。上記軟化点が上記範囲内であれば、上記アクリル共重合体と、上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂との相溶性がより高くなり、粘着テープの高温での保持力もより高くなる。
なお、軟化点とは、固体状の樹脂が軟化して変形し始める温度であり、JIS K 5902及びJIS K 2207に規定する軟化点試験方法(環球法)に基づいて測定された値として定義される。
なお、軟化点とは、固体状の樹脂が軟化して変形し始める温度であり、JIS K 5902及びJIS K 2207に規定する軟化点試験方法(環球法)に基づいて測定された値として定義される。
上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の酸価は特に限定されないが、好ましい下限は5mgKOH/g、好ましい上限は11mgKOH/gである。上記酸価が上記範囲内であれば、粘着テープの高温での保持力がより高くなる。また、上記酸価が上記範囲内であれば、粘着テープは、例えばSUS板等の極性被着体に対しても良好な粘着力を発揮しつつ、酸化による劣化(粘度変化、色調変化等)を抑えることができる。上記酸価のより好ましい下限は7mgKOH/g、より好ましい上限は9mgKOH/gである。
なお、酸価とは、試料1g中に含まれる遊離脂肪酸、樹脂酸等を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数であり、JIS K 0070:1992に規定する電位差滴定法に基づいて測定された値として定義される。
なお、酸価とは、試料1g中に含まれる遊離脂肪酸、樹脂酸等を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数であり、JIS K 0070:1992に規定する電位差滴定法に基づいて測定された値として定義される。
上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の水酸基価(OHv)は特に限定されないが、好ましい下限は40mgKOH/gである。上記水酸基価が上記範囲内であれば、粘着テープは、低極性被着体に対する低速剥離速度での剥離力がより向上し、かつ、低温において軽圧着力で短時間での貼り付け条件であっても充分な接着力を発揮することができる。上記水酸基価のより好ましい下限は42mgKOH/gである。上記水酸基価の上限は特に限定されないが、好ましい上限は80mgKOH/gである。
なお、水酸基価とは、樹脂1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数であり、JIS K 0070:1992に規定する電位差滴定法に基づいて測定された値として定義される。
なお、水酸基価とは、樹脂1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数であり、JIS K 0070:1992に規定する電位差滴定法に基づいて測定された値として定義される。
上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂として、具体的には例えば、ロジンエステル系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、クマロンインデン系粘着付与樹脂、脂環族飽和炭化水素系粘着付与樹脂、C5系石油粘着付与樹脂、C9系石油粘着付与樹脂、C5-C9共重合系石油粘着付与樹脂等が挙げられる。これらの軟化点150℃以上の粘着付与樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、ロジンエステル系粘着付与樹脂及びテルペン系粘着付与樹脂からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。更に、上記粘着剤層の生物由来の炭素の含有率を高めることができることから、ロジンエステル系粘着付与樹脂がより好ましく、上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂がロジンエステル系粘着付与樹脂のみからなることが更に好ましい。
上記ロジンエステル系粘着付与樹脂としては、例えば、重合ロジンエステル系樹脂、水添ロジンエステル系樹脂等が挙げられる。なかでも、重合ロジンエステル系樹脂が好ましい。上記テルペン系粘着付与樹脂としては、例えば、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂等が挙げられる。
上記ロジンエステル系粘着付与樹脂及び上記テルペン系粘着付与樹脂は、生物由来であることが好ましい。生物由来のロジンエステル系粘着付与樹脂として、例えば、松脂等の天然樹脂に由来するロジンエステル系粘着付与樹脂が挙げられる。生物由来のテルペン系粘着付与樹脂として、例えば、植物の精油等に由来するテルペン系粘着付与樹脂等が挙げられる。
上記ロジンエステル系粘着付与樹脂及び上記テルペン系粘着付与樹脂は、生物由来であることが好ましい。生物由来のロジンエステル系粘着付与樹脂として、例えば、松脂等の天然樹脂に由来するロジンエステル系粘着付与樹脂が挙げられる。生物由来のテルペン系粘着付与樹脂として、例えば、植物の精油等に由来するテルペン系粘着付与樹脂等が挙げられる。
上記粘着剤層における上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量は特に限定されないが、上記アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限は10重量部、好ましい上限は50重量部である。上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量が上記範囲内であれば、上記アクリル共重合体と、上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂との相溶性がより高くなり、粘着テープの高温での保持力もより高くなる。上記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量のより好ましい下限は15重量部、より好ましい上限は45重量部であり、更に好ましい上限は40重量部である。
上記粘着剤層は、更に、軟化点150℃未満の粘着付与樹脂を含有していてもよい。ただし、粘着テープの高温での保持力をより高くする観点からは、上記粘着剤層は、軟化点150℃未満の粘着付与樹脂は含有しないことが好ましい。
上記粘着剤層は、遮光性の観点から顔料を含有することが好ましい。上記顔料としては、例えば、意匠性の観点から黒色顔料が好適に用いられる。黒色顔料しては、カーボンブラック、アニリンブラック、酸化チタン等が挙げられる。上記粘着剤層における上記顔料の含有量は特に限定されないが、上記アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限は2重量部、好ましい上限は5重量部である。上記顔料の含有量のより好ましい下限は2.5重量部、より好ましい上限は4.5重量部であり、更に好ましい上限は4重量部である。
上記粘着剤層は、必要に応じて、シランカップリング剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、染料等の添加剤等を含有していてもよい。
上記粘着剤層のゲル分率は特に限定されないが、好ましい下限は10重量%、好ましい上限は70重量%である。上記粘着剤層のゲル分率が上記範囲内であれば、上記粘着剤層の粘着力がより高くなる。上記粘着剤層のゲル分率のより好ましい下限は20重量%、より好ましい上限は50重量%である。
上記粘着剤層のゲル分率は、次のようにして測定される。
まず、粘着テープを20mm×40mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、試験片を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬した後、酢酸エチルから取り出して、110℃の条件下で1時間乾燥させる。乾燥後の試験片の重量を測定し、下記式(1)を用いてゲル分率を算出する。なお、試験片には、粘着剤層を保護するための離型フィルムは積層されていないものとする。
ゲル分率(重量%)=100×(W2-W0)/(W1-W0) (1)
(W0:基材の重量、W1:浸漬前の試験片の重量、W2:浸漬、乾燥後の試験片の重量)
上記粘着剤層のゲル分率は、次のようにして測定される。
まず、粘着テープを20mm×40mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、試験片を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬した後、酢酸エチルから取り出して、110℃の条件下で1時間乾燥させる。乾燥後の試験片の重量を測定し、下記式(1)を用いてゲル分率を算出する。なお、試験片には、粘着剤層を保護するための離型フィルムは積層されていないものとする。
ゲル分率(重量%)=100×(W2-W0)/(W1-W0) (1)
(W0:基材の重量、W1:浸漬前の試験片の重量、W2:浸漬、乾燥後の試験片の重量)
上記粘着剤層のゲル分率を上記範囲に調整する方法は特に限定されないが、上記アクリル共重合体の組成及び重量平均分子量、並びに、上記架橋剤の種類及び量を上述したように調整する方法が好ましい。
上記粘着剤層は、生物由来の炭素の含有率が10重量%以上であることが好ましい。生物由来の炭素の含有率が10重量%以上であることが「バイオベース製品」であることの目安となる。
上記生物由来の炭素の含有率が10重量%以上であれば、石油資源を節約する観点や、二酸化炭素の排出量を削減する観点から好ましい。上記生物由来の炭素の含有率のより好ましい下限は30重量%以上、更に好ましい下限は60重量%である。上記生物由来の炭素の含有率の上限は特に限定されず、100重量%であってもよい。
なお、生物由来の炭素には一定割合の放射性同位体(C-14)が含まれるのに対し、石油由来の炭素にはC-14がほとんど含まれない。そのため、上記生物由来の炭素の含有率は、上記粘着剤層に含まれるC-14の濃度を測定することによって算出することができる。具体的には、多くのバイオプラスチック業界で利用されている規格であるASTM D6866-20に準じて測定することができる。
上記生物由来の炭素の含有率が10重量%以上であれば、石油資源を節約する観点や、二酸化炭素の排出量を削減する観点から好ましい。上記生物由来の炭素の含有率のより好ましい下限は30重量%以上、更に好ましい下限は60重量%である。上記生物由来の炭素の含有率の上限は特に限定されず、100重量%であってもよい。
なお、生物由来の炭素には一定割合の放射性同位体(C-14)が含まれるのに対し、石油由来の炭素にはC-14がほとんど含まれない。そのため、上記生物由来の炭素の含有率は、上記粘着剤層に含まれるC-14の濃度を測定することによって算出することができる。具体的には、多くのバイオプラスチック業界で利用されている規格であるASTM D6866-20に準じて測定することができる。
上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は3μm、好ましい上限は300μmである。上記粘着剤層の厚みが上記範囲内であれば、上記粘着剤層の粘着力がより高くなる。上記粘着剤層の厚みのより好ましい下限は5μm、更に好ましい下限は10μmである。上記粘着剤層の厚みのより好ましい上限は200μm、更に好ましい上限は100μmである。
本発明の粘着テープは、基材を有しないノンサポートテープであってもよく、基材の一方の面に粘着剤層を有する片面粘着テープであってもよく、基材の両面に粘着剤層を有する両面粘着テープであってもよい。
上記基材としては特に限定されず、従来公知の基材を用いることができるが、粘着テープ全体としての生物由来の炭素の含有率を高くするためには、生物由来の基材を用いることが好ましい。
上記生物由来の基材としては、例えば、植物由来のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンフラノエート(PEF)、ポリ乳酸(PLA)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンサクシネート(PBS)等のポリエステル(PES)からなるフィルム及び不織布等が挙げられる。また、植物由来のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリウレタン(PU)、トリアセチルセルロース(TAC)、セルロース、ポリアミド(PA)等からなるフィルム及び不織布等も挙げられる。
上記基材としては特に限定されず、従来公知の基材を用いることができるが、粘着テープ全体としての生物由来の炭素の含有率を高くするためには、生物由来の基材を用いることが好ましい。
上記生物由来の基材としては、例えば、植物由来のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンフラノエート(PEF)、ポリ乳酸(PLA)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンサクシネート(PBS)等のポリエステル(PES)からなるフィルム及び不織布等が挙げられる。また、植物由来のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリウレタン(PU)、トリアセチルセルロース(TAC)、セルロース、ポリアミド(PA)等からなるフィルム及び不織布等も挙げられる。
上記基材は、基材強度の観点からは、PESからなるフィルム又はPAからなるフィルムが好ましい。更に、耐熱性や耐油性の観点からは、PAからなるフィルムが好ましい。
上記PAからなるフィルムの構成物として、例えば、ひまし油を原料とするナイロン11、ナイロン1010、ナイロン610、ナイロン510、ナイロン410等や、セルロースを原料とするナイロン56等が挙げられる。
上記PAからなるフィルムの構成物として、例えば、ひまし油を原料とするナイロン11、ナイロン1010、ナイロン610、ナイロン510、ナイロン410等や、セルロースを原料とするナイロン56等が挙げられる。
また、新たな石油資源の使用量を減らし、二酸化炭素の排出量を抑えることで環境負荷低減を図る観点では、再生資源を使用した基材を用いてもよい。資源の再生方法としては、例えば、包装容器、家電、自動車、建設資材、食品等の廃棄物や、製造工程で発生した廃棄物を回収し、取り出された材料を、洗浄、除染、又は、加熱や発酵による分解により、再び原料として使用する方法が挙げられる。再生資源を使用した基材としては、例えば、回収したプラスチックを再樹脂化したものを原料として使用した、PET、PBT、PE、PP、PA等からなるフィルム及び不織布等が挙げられる。また、回収した廃棄物を燃焼させ、基材やその原料の製造に関わる熱エネルギーとして利用してもよく、回収した上記廃棄物に含まれる油脂を石油に混合し、分留、精製したものを原料に利用してもよい。
上記基材は、圧縮特性を向上させる観点から、発泡体基材であってもよい。
上記発泡体基材としては、PE、PP及び/又はPUからなる発泡体基材が好ましく、柔軟性と強度とを高度に両立させる観点から、PEからなる発泡体基材がより好ましい。PEからなる発泡体基材の構成物として、例えば、サトウキビを原料とするPE等が挙げられる。
上記発泡体基材としては、PE、PP及び/又はPUからなる発泡体基材が好ましく、柔軟性と強度とを高度に両立させる観点から、PEからなる発泡体基材がより好ましい。PEからなる発泡体基材の構成物として、例えば、サトウキビを原料とするPE等が挙げられる。
上記発泡体基材の製造方法は特に限定されないが、例えば、サトウキビを原料とするPEを含有するPE樹脂と発泡剤とを含有する発泡性樹脂組成物を調製し、押出機を用いて発泡性樹脂組成物をシート状に押出加工する際に発泡剤を発泡させ、得られたポリオレフィン発泡体を必要に応じて架橋する方法が好ましい。
上記発泡体基材の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は50μm、好ましい上限は5000μmである。上記発泡体基材の厚みがこの範囲内であると、高い耐衝撃性を発揮しながら、被着体の形状に沿って密着させて貼り合わせることができる高い柔軟性を発揮することができる。上記発泡基材の厚みのより好ましい下限は200μm、更に好ましい下限は500μmであり、より好ましい上限は2500μm、更に好ましい下限は1500μmである。
また、上記基材は、伸縮性を有する基材であることも好ましい。
上記基材の伸縮率は特に限定されないが、好ましい下限は101%、好ましい上限は150%であり、より好ましい下限は105%、より好ましい上限は120%である。上記伸縮率が上記範囲内であることで、加工及び貼付けの際に粘着テープが優れた作業性を発揮することができる。
なお、基材の伸縮率は、25mm×100mmに裁断した基材に長手方向に0.5kgの荷重をかけ、基材の長さを測定して、下記式(2)により算出することができる。
伸縮率(%)=[(荷重後の基材の長さ)/(荷重前の基材の長さ)]×100 (2)
上記基材の伸縮率は特に限定されないが、好ましい下限は101%、好ましい上限は150%であり、より好ましい下限は105%、より好ましい上限は120%である。上記伸縮率が上記範囲内であることで、加工及び貼付けの際に粘着テープが優れた作業性を発揮することができる。
なお、基材の伸縮率は、25mm×100mmに裁断した基材に長手方向に0.5kgの荷重をかけ、基材の長さを測定して、下記式(2)により算出することができる。
伸縮率(%)=[(荷重後の基材の長さ)/(荷重前の基材の長さ)]×100 (2)
本発明の粘着テープは、粘着テープの総厚み(基材と粘着剤層の厚みの合計)の好ましい下限が3μm、好ましい上限が1200μmである。粘着テープの総厚みが上記範囲内であれば、粘着力がより高くなる。上記粘着テープの総厚みのより好ましい上限は500μmである。
本発明の粘着テープの製造方法は特に限定されず、従来公知の製造方法により製造することができる。例えば、両面粘着テープの場合には、以下のような方法が挙げられる。
まず、アクリル共重合体と、粘着付与樹脂と、必要に応じて架橋剤等に溶剤を加えて粘着剤Aの溶液を作製して、この粘着剤Aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層Aを形成する。次に、形成された粘着剤層Aの上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層Aに対向した状態に重ね合わせる。
次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に、上記と同様の要領で作製した粘着剤Bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層Bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムを粘着剤層Aが形成された基材の裏面に、粘着剤層Bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、該粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた両面粘着テープを得ることができる。
まず、アクリル共重合体と、粘着付与樹脂と、必要に応じて架橋剤等に溶剤を加えて粘着剤Aの溶液を作製して、この粘着剤Aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層Aを形成する。次に、形成された粘着剤層Aの上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層Aに対向した状態に重ね合わせる。
次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に、上記と同様の要領で作製した粘着剤Bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層Bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムを粘着剤層Aが形成された基材の裏面に、粘着剤層Bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、該粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた両面粘着テープを得ることができる。
また、同様の要領で積層フィルムを2組作製し、これらの積層フィルムを基材の両面のそれぞれに、積層フィルムの粘着剤層を基材に対向させた状態に重ね合わせて積層体を作製し、この積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、該粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた両面粘着テープを得てもよい。
本発明の粘着テープの用途は特に限定されないが、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができ、高温での保持力に優れ、難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できることから、電子機器部品又は車載部品の固定に用いられることが好ましい。具体的には、大型の携帯電子機器における電子機器部品の接着固定、車載部品(例えば、車載用パネル)の接着固定等に、本発明の粘着テープを好適に用いることができる。
本発明の粘着テープを備える電子機器もまた、本発明の1つである。本発明の粘着テープを備える車載部材もまた、本発明の1つである。
本発明の粘着テープを備える電子機器もまた、本発明の1つである。本発明の粘着テープを備える車載部材もまた、本発明の1つである。
本発明によれば、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができ、高温での保持力に優れ、難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できる粘着テープを提供することができる。また、本発明によれば、該粘着テープを有する電子機器及び車載部材を提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
<n-ヘプチルアクリレート>
ひまし油から誘導されたリシノール酸をクラッキングし、ウンデシレン酸とヘプチルアルコールとを含む混合物を得た。次いで、蒸留によりウンデシレン酸と分離することで、生物由来の炭素を含有するn-ヘプチルアルコールを得た。得られたn-ヘプチルアルコールと、アクリル酸(日本触媒社製)とをエステル化することにより、n-ヘプチルアクリレートを調製した。
ひまし油から誘導されたリシノール酸をクラッキングし、ウンデシレン酸とヘプチルアルコールとを含む混合物を得た。次いで、蒸留によりウンデシレン酸と分離することで、生物由来の炭素を含有するn-ヘプチルアルコールを得た。得られたn-ヘプチルアルコールと、アクリル酸(日本触媒社製)とをエステル化することにより、n-ヘプチルアクリレートを調製した。
<その他のアクリル系モノマー>
・ブチルアクリレート(日本触媒社製)
・2-エチルヘキシルアクリレート(日本触媒社製)
・アクリル酸(日本触媒社製)
・2-ヒドロキシエチルアクリレート(大阪有機化学工業社製)
・ブチルアクリレート(日本触媒社製)
・2-エチルヘキシルアクリレート(日本触媒社製)
・アクリル酸(日本触媒社製)
・2-ヒドロキシエチルアクリレート(大阪有機化学工業社製)
<架橋剤>
・イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、コロネートL-45)
・イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、コロネートL-45)
<粘着付与樹脂>
・重合ロジンA(軟化点160℃、水酸基価(OHv)=42mgKOH/g、酸価=13mgKOH/g、荒川化学工業社製のペンセルD-160)
・重合ロジンB(軟化点155℃、水酸基価(OHv)=44mgKOH/g、酸価=8mgKOH/g)
・変性ロジンA(軟化点100℃、水酸基価(OHv)=16mgKOH/g、酸価=3mgKOH/g、荒川化学工業社製のスーパーエステルA-100)
・重合ロジンA(軟化点160℃、水酸基価(OHv)=42mgKOH/g、酸価=13mgKOH/g、荒川化学工業社製のペンセルD-160)
・重合ロジンB(軟化点155℃、水酸基価(OHv)=44mgKOH/g、酸価=8mgKOH/g)
・変性ロジンA(軟化点100℃、水酸基価(OHv)=16mgKOH/g、酸価=3mgKOH/g、荒川化学工業社製のスーパーエステルA-100)
<顔料>
・カーボンブラック:大日精化社製、SS粘着剤用墨(NT)
・カーボンブラック:大日精化社製、SS粘着剤用墨(NT)
<基材>
・不織布:日本製紙パピリア社製、SPC-N、厚み10μm
・ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET):東洋クロス社製、厚み100μm
・発泡体基材:積水化学工業社製 ボラーラIF#08008、厚み800μ
・不織布:日本製紙パピリア社製、SPC-N、厚み10μm
・ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET):東洋クロス社製、厚み100μm
・発泡体基材:積水化学工業社製 ボラーラIF#08008、厚み800μ
(実施例1)
(1)アクリル共重合体の製造
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈したラジカル重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、n-ヘプチルアクリレート96.9重量部、アクリル酸3重量部及び2-ヒドロキシルエチルアクリレート0.1重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈したラジカル重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体含有溶液を得た。
(1)アクリル共重合体の製造
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈したラジカル重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、n-ヘプチルアクリレート96.9重量部、アクリル酸3重量部及び2-ヒドロキシルエチルアクリレート0.1重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、ラジカル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈したラジカル重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体含有溶液を得た。
得られたアクリル共重合体をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過し、測定サンプルを調製した。この測定サンプルをゲルパーミッションクロマトグラフ(Waters社製、2690 Separations Module)に供給して、サンプル流量1mL/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル共重合体のポリスチレン換算分子量を測定して、重量平均分子量(Mw)を求めた。
また、得られたアクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は、各温度における貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により下記条件にて測定し、各温度のtanδを算出し、tanδのピーク値であるTgを測定した。
測定モード:せん断
昇温速度:5℃/分
測定温度範囲:-30~150℃
設定歪み:0.1%
振動数:10Hz
測定試料は、アクリル共重合体含有溶液を、最終的に得られる試料形状が厚み0.1mm、幅0.6mm、長さ10mmとなるように成形し、各例における粘着剤層の形成時と同じ条件で加熱乾燥することにより作製した。
また、得られたアクリル共重合体のガラス転移温度(Tg)は、各温度における貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により下記条件にて測定し、各温度のtanδを算出し、tanδのピーク値であるTgを測定した。
測定モード:せん断
昇温速度:5℃/分
測定温度範囲:-30~150℃
設定歪み:0.1%
振動数:10Hz
測定試料は、アクリル共重合体含有溶液を、最終的に得られる試料形状が厚み0.1mm、幅0.6mm、長さ10mmとなるように成形し、各例における粘着剤層の形成時と同じ条件で加熱乾燥することにより作製した。
(2)粘着テープの製造
得られたアクリル共重合体含有溶液に、アクリル共重合体100重量部に対して、重合ロジンBを45重量部加え、更に、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、コロネートL-45)の固形分が3.6重量部となるよう加え、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を基材である厚み20μmのパルプからなる不織布に、乾燥後の粘着剤層の厚みが60μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。得られた粘着剤層の上に厚み75μmの離型処理したPETフィルムを重ね合わせた。
厚み75μmの離型処理したPETフィルムをもう1つ用意し、この離型処理したPETフィルムの離型処理面に、上記の粘着剤溶液を乾燥後の粘着剤層の厚みが60μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。得られた離型処理したPETフィルム上に粘着剤層が形成された積層フィルムを、上記の基材の裏面(粘着剤層が形成されていない面)に重ね合わせて積層体を作製し、積層体をゴムローラによって加圧した後、40℃で48時間養生し、粘着テープ(サポートタイプの両面粘着テープ)を得た。
得られたアクリル共重合体含有溶液に、アクリル共重合体100重量部に対して、重合ロジンBを45重量部加え、更に、イソシアネート系架橋剤(東ソー社製、コロネートL-45)の固形分が3.6重量部となるよう加え、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を基材である厚み20μmのパルプからなる不織布に、乾燥後の粘着剤層の厚みが60μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。得られた粘着剤層の上に厚み75μmの離型処理したPETフィルムを重ね合わせた。
厚み75μmの離型処理したPETフィルムをもう1つ用意し、この離型処理したPETフィルムの離型処理面に、上記の粘着剤溶液を乾燥後の粘着剤層の厚みが60μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。得られた離型処理したPETフィルム上に粘着剤層が形成された積層フィルムを、上記の基材の裏面(粘着剤層が形成されていない面)に重ね合わせて積層体を作製し、積層体をゴムローラによって加圧した後、40℃で48時間養生し、粘着テープ(サポートタイプの両面粘着テープ)を得た。
(実施例2~13、比較例1~5)
アクリル共重合体の組成、重量平均分子量(Mw)、粘着付与樹脂の量、顔料の量、及び基材の種類と厚みを表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、粘着テープを得た。
アクリル共重合体の組成、重量平均分子量(Mw)、粘着付与樹脂の量、顔料の量、及び基材の種類と厚みを表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、粘着テープを得た。
<評価>
実施例及び比較例で得た粘着テープについて、以下の方法により評価を行った。結果を表1に示した。
実施例及び比較例で得た粘着テープについて、以下の方法により評価を行った。結果を表1に示した。
(1)PP板に対する180°剥離力
粘着テープの一方の面(測定しない側)を厚み23μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(フタムラ化学社製、FE2002)で裏打ちした後に、幅25mm×長さ75mmに裁断し、試験片を作製した。この試験片をポリプロピレン(PP)板にその粘着剤層(測定する側)がPP板に対向した状態となるように載せた後、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより貼り合わせた。その後、23℃、50%湿度で20分養生し、試験サンプルを作製した。JIS Z 0237:2009に準じて、23℃、50%湿度の条件下、この試験サンプルを引張速度300mm/minの条件で180°方向に剥離し、粘着力(N/25mm)を測定した。
180°剥離力が20N/25mm以上であった場合を◎、15N/25mm以上、20N/25mm未満であった場合を〇、15N/25mm未満であった場合を×とした。
粘着テープの一方の面(測定しない側)を厚み23μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(フタムラ化学社製、FE2002)で裏打ちした後に、幅25mm×長さ75mmに裁断し、試験片を作製した。この試験片をポリプロピレン(PP)板にその粘着剤層(測定する側)がPP板に対向した状態となるように載せた後、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより貼り合わせた。その後、23℃、50%湿度で20分養生し、試験サンプルを作製した。JIS Z 0237:2009に準じて、23℃、50%湿度の条件下、この試験サンプルを引張速度300mm/minの条件で180°方向に剥離し、粘着力(N/25mm)を測定した。
180°剥離力が20N/25mm以上であった場合を◎、15N/25mm以上、20N/25mm未満であった場合を〇、15N/25mm未満であった場合を×とした。
(2)相溶性
実施例及び比較例と同様にして、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルムの離型処理面に、乾燥後の粘着剤層の厚みが100μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。この粘着剤層を、厚み75μmの離型処理したPETフィルムの離型処理面に重ねて、40℃で48時間養生した。
得られた粘着剤層を介した文字の視認性について評価した。粘着剤層を介して文字が問題なく視認できた場合を〇、充分に視認できなかった場合を×とした。
実施例及び比較例と同様にして、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルムの離型処理面に、乾燥後の粘着剤層の厚みが100μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させた。この粘着剤層を、厚み75μmの離型処理したPETフィルムの離型処理面に重ねて、40℃で48時間養生した。
得られた粘着剤層を介した文字の視認性について評価した。粘着剤層を介して文字が問題なく視認できた場合を〇、充分に視認できなかった場合を×とした。
(3)耐熱性(高温での保持力)
粘着テープを幅25mm、長さ100mmに裁断した。JIS Z-1528に準じ、粘着テープの一方の面を、厚み1.5mm、幅25mm、長さ100mmの冷間圧延ステンレス鋼板(SUS304板)に23℃で貼り合わせた。このとき、粘着テープの接着長さが25mmとなり、粘着テープの長さ75mmの部分がSUS304板の端部からはみ出すように、長さ方向においてずらして粘着テープを貼り合わせた。粘着テープの他方の面をPETフィルムでバッキングした後、2kgのゴムローラを一往復させて圧着し、接着試験片を作製した。
接着試験片を23℃、50%湿度の雰囲気下に20分間放置した。その後、接着試験片のはみ出した粘着テープ側を下側にして、40℃の恒温乾燥機中で粘着テープの下端に1kgの荷重をかけた。荷重をかけてから24時間後の接着部分のズレ距離(mm)を測定した。ズレ距離が1mm未満であった場合を◎、1mm以上、3mm以下であった場合を〇、3mmを超えていた場合を×とした。
粘着テープを幅25mm、長さ100mmに裁断した。JIS Z-1528に準じ、粘着テープの一方の面を、厚み1.5mm、幅25mm、長さ100mmの冷間圧延ステンレス鋼板(SUS304板)に23℃で貼り合わせた。このとき、粘着テープの接着長さが25mmとなり、粘着テープの長さ75mmの部分がSUS304板の端部からはみ出すように、長さ方向においてずらして粘着テープを貼り合わせた。粘着テープの他方の面をPETフィルムでバッキングした後、2kgのゴムローラを一往復させて圧着し、接着試験片を作製した。
接着試験片を23℃、50%湿度の雰囲気下に20分間放置した。その後、接着試験片のはみ出した粘着テープ側を下側にして、40℃の恒温乾燥機中で粘着テープの下端に1kgの荷重をかけた。荷重をかけてから24時間後の接着部分のズレ距離(mm)を測定した。ズレ距離が1mm未満であった場合を◎、1mm以上、3mm以下であった場合を〇、3mmを超えていた場合を×とした。
本発明によれば、相溶性を損なうことなく軟化点の高い粘着付与樹脂を含有することができ、高温での保持力に優れ、難接着性の被着体に対しても優れた粘着力を発揮できる粘着テープを提供することができる。また、本発明によれば、該粘着テープを有する電子機器及び車載部材を提供することができる。
Claims (14)
- アクリル共重合体を含有する粘着剤層を有する粘着テープであって、
前記アクリル共重合体は、n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有し、
前記粘着剤層は、軟化点150℃以上の粘着付与樹脂を含有する
ことを特徴とする粘着テープ。 - 前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートは、生物由来の炭素を含有することを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記アクリル共重合体は、前記n-ヘプチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が85重量%以上であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂は、ロジンエステル系粘着付与樹脂を含有することを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記ロジンエステル系粘着付与樹脂は、重合ロジンエステル系樹脂を含有することを特徴とする請求項4記載の粘着テープ。
- 前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂は、酸価が5mgKOH/g以上、11mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層は、前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂の含有量が前記アクリル共重合体100重量部に対して10重量部以上、50重量部以下であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記アクリル共重合体は、重量平均分子量が30万以上、150万以下であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層は、軟化点150℃未満の粘着付与樹脂を含有しないことを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂は、水酸基価が40mgKOH/g以上であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 前記軟化点150℃以上の粘着付与樹脂は、ロジンエステル系粘着付与樹脂のみからなることを特徴とする請求項4記載の粘着テープ。
- 電子機器部品又は車載部品の固定に用いられることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の粘着テープを備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の粘着テープを備えることを特徴とする車載部材。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021104401 | 2021-06-23 | ||
JP2021104401 | 2021-06-23 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023003414A true JP2023003414A (ja) | 2023-01-11 |
Family
ID=84817143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022101136A Pending JP2023003414A (ja) | 2021-06-23 | 2022-06-23 | 粘着テープ、電子機器及び車載部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023003414A (ja) |
-
2022
- 2022-06-23 JP JP2022101136A patent/JP2023003414A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7132452B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着テープ、電子機器部品又は車載部品の固定方法、及び、電子機器部品又は車載部品の製造方法 | |
US20210395575A1 (en) | Adhesive agent, adhesive tape, and method for affixing electronic components or vehicle-mounted components | |
JP7128389B1 (ja) | 粘着テープ、電子機器部品又は車載機器部品の固定方法、及び、電子機器又は車載機器の製造方法 | |
JP2023003416A (ja) | 粘着テープ、電化製品、車載部材及び固定方法 | |
JP7128390B1 (ja) | 粘着テープ、電子機器部品又は車載機器部品の固定方法、及び、電子機器又は車載機器の製造方法 | |
JP2023003413A (ja) | 粘着テープ | |
WO2022270566A1 (ja) | 粘着テープ | |
JP2023003414A (ja) | 粘着テープ、電子機器及び車載部材 | |
WO2022202774A1 (ja) | 粘着テープ、電子機器部品又は車載機器部品の固定方法、及び、電子機器又は車載機器の製造方法 | |
JP2023003305A (ja) | 粘着テープ | |
WO2022270565A1 (ja) | 粘着剤組成物、及び、粘着テープ | |
WO2022202778A1 (ja) | 粘着テープ、電子機器部品又は車載機器部品の固定方法、及び、電子機器又は車載機器の製造方法 | |
WO2022270567A1 (ja) | 粘着テープ | |
JP2023003415A (ja) | 粘着テープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220629 |