JP2023003093A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の尿及び/又は便に対しても、前後及び左右(特に左右)への漏れを確実に防止する吸収性物品を提供する。【解決手段】液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートの間に配置された吸収体とを具備した、吸収性物品であって、トップシートの肌当接面側には、長手方向に沿って撥水性又は防水性のシートを有する一対の立体ギャザーを備えており、立体ギャザーは、肌当接面側の長手方向の一部に高吸収性シートを備えており、高吸収性シートは、不織布製シートと、不織布製シートの複層間に封入された高吸収性ポリマーを有し、高吸収性シートは、立体ギャザーのそれぞれの自由端側寄りの外側面において幅方向外側に向けて、かつ、自由端側から固定端側と反対方向に向けて突出して設けられていることを特徴とする、吸収性物品を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、高吸収性シートを備える吸収性物品に関する。
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。
吸収性物品は、一般的に排泄された体液(尿及び/又は便)を外部に漏らさずに吸収し、皮膚への戻りが少ないことが求められる。特に外部への漏れ防止に関しては、様々な技術が検討されている。
外部への漏れ防止を特徴とする吸収性物品の先行技術文献として、例えば特許文献1には、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に介装される吸収体と、吸収体の長手方向両側縁に沿って、内向きに配置された第1立体ギャザーと、第1立体ギャザーよりも外側で内向きに配置された第2立体ギャザーとを備え、人体に装着される外装体に取り付けられて使用され、装着時に、着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、腹側部と背側部との間に位置する股下部と、脚周りに位置する二つの脚周り部と、を備える吸収性物品において、第1立体ギャザー及び第2立体ギャザーが不透液性のシートで形成され、第1立体ギャザーの起立点と第2立体ギャザーの起立点とが間隔を隔てて配置され、第1立体ギャザーの起立点と第2立体ギャザーの起立点との間の部位に透液性の表面シートが露出して、かかる部位の表面シートから吸収体まで透液可能に構成され、第1立体ギャザーの背側の端部が、第2立体ギャザーの背側の端部より、股下部寄りに配置され、吸収体の長手方向縁部から内側に向かって背側部の方向に傾斜し、第1立体ギャザーの背側の端部と、第2立体ギャザーの背側の端部との間を通り第1立体ギャザーより内側に至るスリット又は凹部が吸収体に形成された吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、少なくとも一方の製品長手方向端部の使用面側において、使用状態において自由起立するウエスト用バリヤーカフスを有する使い捨て吸収性物品において、バリヤーカフスは、バリヤーシートにより二重に形成され、二重としたバリヤーシートの基部が、製品の使用面に対して固定され、この固定部と起立遠位縁に至る固定されていない起立領域との境界がウエスト用バリヤーカフスの近位縁とされ、この二重としたバリヤーシート間における製品長手方向範囲のうち、遠位縁近傍と起立領域内の近位縁近傍とに、弾性伸縮部材がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする使い捨て吸収性物品が開示されている。
特許第5581088号公報 特許第3390723号公報
しかし、いずれも大量の尿や軟便、又はその両方に対しては、上記の吸収性物品であっても確実に漏れを防止することは難しいという課題が、依然として存在する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、大量の尿及び/又は便に対しても、前後及び左右(特に左右)への漏れを確実に防止する吸収性物品を提供することを目的とする。
発明者は鋭意検討を行い、立体ギャザーの一部において、不織布製シートの複層間に高吸収性ポリマーを含む高吸収性シートを備えることで、大量の尿及び/又は便に対しても、前後及び左右(特に左右)への漏れを確実に防止する吸収性物品とすることができ、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、上記トップシートと上記バックシートの間に配置された吸収体とを具備した、吸収性物品であって、上記トップシートの肌当接面側には、長手方向に沿って撥水性又は防水性のシートを有する一対の立体ギャザーを備えており、上記立体ギャザーは、肌当接面側の長手方向の一部に高吸収性シートを備えており、上記高吸収性シートは、不織布製シートと、上記不織布製シートの複層間に封入された高吸収性ポリマーを有し、上記高吸収性シートは、上記立体ギャザーのそれぞれの自由端側寄りの外側面において幅方向外側に向けて、かつ、前記自由端側から固定端側と反対方向に向けて突出して設けられていることを特徴とする、吸収性物品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートの幅方向の突出幅は、上記立体ギャザーの幅方向の先端から1mm以上10mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートは、幅方向断面において上記不織布製シートの端部同士が重なり合う形で接合部を形成し、上記接合部の外側となる端部が上記立体ギャザーの肌当接面側に位置することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(3)に記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートにおいて、上記接合部の面が、上記立体ギャザーに貼り合わせる面となっていることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートの長手方向の位置は、上記立体ギャザーの長手方向の中央部、又は上記立体ギャザーの長手方向の一端から、上記立体ギャザーの長手方向の長さの1/10以上9/10以下の位置にあることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートの長手方向の長さは、上記立体ギャザーの長さの20%以上80%以下であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートは、上記立体ギャザーに対して長手方向に伸長した状態で貼り合わされていることを特徴とするものである。
(8)本発明の第8の態様は、(7)に記載の吸収性物品であって、上記高吸収性シートの長手方向の伸長倍率は、無伸長状態に対して1.2倍以上2.0倍以下であることを特徴とするものである。
(9)本発明の第9の態様は、(1)から(8)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記不織布製シートは、坪量が30g/m以上300g/m以下であり、かつ、見かけ密度が100kg/m以上200kg/m以下であることを特徴とするものである。
(10)本発明の第10の態様は、(1)から(9)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記不織布製シートは、ポリウレタン連続多孔質体シートであることを特徴とするものである。
(11)本発明の第11の態様は、(10)に記載の吸収性物品であって、上記ポリウレタン連続多孔質体シートは、骨格表面が親水性であることを特徴とするものである。
(12)本発明の第12の態様は、(1)から(11)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記高吸収性ポリマーの坪量が30g/m以上300g/m以下であることを特徴とするものである。
本発明によれば、大量の尿及び/又は便に対しても、前後及び左右(特に左右)への漏れを確実に防止する吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に係る吸収性物品をトップシート側から見た平面図である。 図1のX-X線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
また、本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、非肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1としては、特に失禁用製品、尿取りパッドが例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
<吸収性物品>
図1は、本発明の実施形態に係る吸収性物品1をトップシート10側から見た平面図である。また、図2は、図1のX-X線における断面図である。図1又は図2に示すように、吸収性物品1は、液透過性のトップシート10と液不透過性のバックシート20と、トップシート10とバックシート20の間に配置された吸収体30とを具備する。これにより、吸収体30は、トップシート10とバックシート20との間に挟まれた構造となっている。
吸収性物品1の、長手方向の寸法は200mm以上800mm以下、幅方向の寸法は80mm以上500mm以下であることが好ましい。吸収性物品1の寸法を上記の範囲に調整することにより、失禁用製品、尿取りパッド等に適した吸収性物品1を得ることができる。
<トップシート>
トップシート10は、体液が吸収体30へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等を使用できる。また、トップシート10には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート10には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート10の坪量は、15g/m以上200g/m以下であることが好ましく、20g/m以上80g/m以下であることがより好ましい。トップシート10の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体30へと誘導するために必要とされる、吸収体30を覆う形状であればよい。
<バックシート>
バックシート20は、吸収体30が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、通気性又は非通気性の不透液性のプラスチックフィルムを使用できる。
強度及び加工性の点から、バックシート20の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましく、18g/m以上30g/m以下であることがより好ましい。バックシート20に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート20にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
<吸収体>
本発明の吸収性物品1において、吸収体30の長手方向の寸法は、150mm以上700mm以下であることが好ましく、200mm以上650mm以下であることがより好ましい。また、吸収体30の幅方向の寸法は、50mm以上450mm以下であることが好ましく、70mm以上400mm以下であることがより好ましい。
吸収体30は、基材としての吸収性繊維及び高吸収性ポリマー(以下、SAPとも称する)を含むことが好ましい。
(吸収性繊維)
吸収性繊維は、一般に吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体30に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、特に限定されないが、100g/m以上500g/m以下であることが好ましく、150g/m以上400g/m以下であることがより好ましい。これにより、吸収体30により多くの体液を吸収させることができる。
(SAP)
吸収体30が含むSAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
また、吸収体30において、吸収体30全体の重量に対する、SAPの重量の比率である、SAPの重量/吸収体30全体の重量×100(%)が、20%以上であることが好ましく、30%以上60%以下であることがより好ましい。
吸収体30において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したものでもよく、吸収性繊維間にSAP粒子を固着したシートでもよい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体30の形状の安定化の目的から、吸収体30を包むような、キャリアシートを設けてもよい(図示しない)。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュー、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。また、キャリアシートを複数備える場合は、複数のキャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
<立体ギャザー>
吸収性物品1は更に、着用者の排泄した体液の左右への漏れ(横漏れ)を防止するため、トップシート10の肌当接面側において、長手方向に沿って撥水性又は防水性のシートを有する一対の立体ギャザー40を備えている。吸収性物品1の幅方向における立体ギャザー40の外端はバックシート20に固定され、その内端はトップシート10に固定され、その中央はトップシート10に固定されない自由端となるように、立体ギャザー40のシートが配される。立体ギャザー40を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー40が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。
なお、立体ギャザー40が有する撥水性又は防水性のシートとしては、例えば、SMS(スパンボンド、メルトブローン、スパンボンドの三層構造)不織布、スパンボンド不織布等の公知の撥水性不織布が使用できる。また、強度及び加工性の点から、立体ギャザー40の坪量は、10g/m以上100g/m以下であることが好ましい。
<高吸収性シート>
また、立体ギャザー40は、図1及び図2に示すように、肌当接面側の長手方向の一部に高吸収性シート50を備えている。高吸収性シート50は、立体ギャザー40のそれぞれの自由端側寄りの外側面において幅方向外側に向けて、かつ、自由端側から固定端側と反対方向に向けて突出して設けられている。このとき、高吸収性シート50の幅方向の突出幅は、立体ギャザー40の幅方向の先端から1mm以上10mm以下であることが好ましい。
高吸収性シート50は、不織布製シート51と、不織布製シート51の複層間に封入された高吸収性ポリマー52を有する。このような不織布製シート51の複層間に高吸収性ポリマー52を含む高吸収性シート50が、立体ギャザー40の長手方向の一部に幅方向外側に向けて突出するように備えられることで、特に従来の立体ギャザー単独では防止できなかった体液の横漏れを効果的に防止することができる。
また、高吸収性シート50は、図2に示すように、幅方向断面において不織布製シート51の端部同士が重なり合う形で接合部53を形成し、接合部53の外側となる端部が立体ギャザー40の肌当接面側に位置することが好ましく、また、高吸収性シート50において、接合部53の面が、立体ギャザー40に貼り合わせる面となっていることが好ましい。このように、接合部53を肌当接面に向けず、立体ギャザー40のシート表面側に向けて接合することで、不織布製シート51の端部が肌に当たることにより発生する肌ざわりの悪化や不快感を抑制することができる。
なお、高吸収性シート50の長手方向の位置は、立体ギャザー40の長手方向の中央部にあるか、又は立体ギャザー40の長手方向の一端から、立体ギャザー40の長手方向の長さの1/10以上9/10以下の位置にあることが好ましく、高吸収性シート50の長手方向の長さは、立体ギャザー40の長さの20%以上80%以下であることが好ましい。高吸収性シート50の位置及び長さを上記のように規定することで、横漏れを確実に防止することができる
また、高吸収性シート50は、立体ギャザー40に対して長手方向に伸長した状態で貼り合わされていることが好ましく、高吸収性シート50の長手方向の伸長倍率は、無伸長状態に対して1.2倍以上2.0倍以下であることが好ましい。このように、高吸収性シート50を立体ギャザー40に所定の倍率で、伸長状態で貼り付けることにより、立体ギャザー40上における高吸収性シート50の立ち上がりをより高めることができ、横漏れをより効果的に防止することができる。
(不織布製シート)
不織布製シート51の材質は、エアスルー不織布、スパンボンド不織布又はポリウレタン連続多孔質体シートのいずれかから選択されるが、ポリウレタン連続多孔質体シートが好ましい。ポリウレタン連続多孔質体シートの特性として、柔軟性に富み着用者の肌への密着性や身体の動きに対する追従性に優れることから、立体ギャザー40を超えようとする体液の水分を高吸収性シート50によってより効果的に吸収することができるため、吸収性物品1の横漏れを確実に防止することができるとともに、良好な着用感を得ることもできる。なお、ポリウレタン連続多孔質体シートとしては、ウレタンフォームの単層シート等が使用できるが、骨格表面が親水性であることが好ましい。
また、不織布製シート51の坪量が30g/m以上300g/m以下であることが好ましく、かつ、見かけ密度が100kg/m以上200kg/m以下であることが好ましい。
(高吸収性ポリマー)
高吸収性シート50が有する高吸収性ポリマー52としては、吸収体30に含まれるSAPと同様に、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
なお、高吸収性ポリマー52の坪量は30g/m以上300g/m以下であることが好ましい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
10 トップシート
20 バックシート
30 吸収体
40 立体ギャザー
50 高吸収性シート
51 不織布製シート
52 高吸収性ポリマー
53 接合部

Claims (12)

  1. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置された吸収体とを具備した、吸収性物品であって、
    前記トップシートの肌当接面側には、長手方向に沿って撥水性又は防水性のシートを有する一対の立体ギャザーを備えており、
    前記立体ギャザーは、肌当接面側の長手方向の一部に高吸収性シートを備えており、
    前記高吸収性シートは、不織布製シートと、前記不織布製シートの複層間に封入された高吸収性ポリマーを有し、
    前記高吸収性シートは、前記立体ギャザーのそれぞれの自由端側寄りの外側面において幅方向外側に向けて、かつ、前記自由端側から固定端側と反対方向に向けて突出して設けられていることを特徴とする、吸収性物品。
  2. 前記高吸収性シートの幅方向の突出幅は、前記立体ギャザーの幅方向の先端から1mm以上10mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高吸収性シートは、幅方向断面において前記不織布製シートの端部同士が重なり合う形で接合部を形成し、前記接合部の外側となる端部が前記立体ギャザーの肌当接面側に位置することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記高吸収性シートにおいて、前記接合部の面が、前記立体ギャザーに貼り合わせる面となっていることを特徴とする、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記高吸収性シートの長手方向の位置は、前記立体ギャザーの長手方向の中央部、又は前記立体ギャザーの長手方向の一端から、前記立体ギャザーの長手方向の長さの1/10以上9/10以下の位置にあることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記高吸収性シートの長手方向の長さは、前記立体ギャザーの長さの20%以上80%以下であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記高吸収性シートは、前記立体ギャザーに対して長手方向に伸長した状態で貼り合わされていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記高吸収性シートの長手方向の伸長倍率は、無伸長状態に対して1.2倍以上2.0倍以下であることを特徴とする、請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記不織布製シートは、坪量が30g/m以上300g/m以下であり、かつ、見かけ密度が100kg/m以上200kg/m以下であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記不織布製シートは、ポリウレタン連続多孔質体シートであることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記ポリウレタン連続多孔質体シートは、骨格表面が親水性であることを特徴とする、請求項10に記載の吸収性物品。
  12. 前記高吸収性ポリマーの坪量が30g/m以上300g/m以下であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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