JP2023002987A - 基板支持器、プラズマ処理装置、及びエッジリング - Google Patents

基板支持器、プラズマ処理装置、及びエッジリング Download PDF

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Masahiro Ogasawara
貴史 西島
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Abstract

Figure 2023002987000001
【課題】エッジリングの変形を抑制する技術を提供する。
【解決手段】開示される基板支持器は、第1支持領域、第2支持領域、エッジリング、及び導電構造を備える。第1支持領域は、その上に載置される基板を支持する。第2支持領域は、第1支持領域に対して径方向において外側で周方向に延在する。導電構造は、エッジリングに接続する。エッジリングは、第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含む。第1の部分は、第2支持領域上に載置される。第2の部分は、径方向において第1の部分から第2支持領域の外側まで延在する。第3の部分は、径方向において第2の部分から外側に延在し、且つ、第2の部分よりも下方の位置まで延在する。第3の部分は、導電構造によって径方向において外側に押圧される面を第2支持領域に対して径方向の外側で提供する。第2の部分の上面は、第1の部分の上面に対して上方で延在している。
【選択図】図3

Description

本開示の例示的実施形態は、基板支持器、プラズマ処理装置、及びエッジリングに関するものである。
プラズマ処理装置が電子デバイスの製造に用いられている。プラズマ処理装置の一種は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたプラズマ処理装置では、フォーカスリングとも称されることがあるエッジリングが、静電チャック上に載置された基板を囲むように配置される。エッジリング上でのシースの上端位置を調整するために、直流電圧がエッジリングに印加される。
特開2020-77785号公報
本開示は、エッジリングの変形を抑制する技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置用の基板支持器が提供される。基板支持器は、第1支持領域、第2支持領域、エッジリング、及び導電構造を備える。第1支持領域は、その上に載置される基板を支持するように構成されている。第2支持領域は、第1支持領域に対して径方向において外側で周方向に延在する。エッジリングの一部は、第2支持領域上に載置される。導電構造は、エッジリングに接続するように構成されている。エッジリングは、第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含む。第1の部分は、環形状を有し、第2支持領域上に載置される。第2の部分は、環形状を有し、径方向において第1の部分から第2支持領域の外側まで延在する。第3の部分は、径方向において第2の部分から外側に延在し、且つ、第2の部分よりも下方の位置まで延在する。第3の部分は、導電構造によって径方向において外側に押圧される面を第2支持領域に対して径方向の外側で提供する。第2の部分の上面は、第1の部分の上面に対して上方で延在している。
一つの例示的実施形態によれば、エッジリングの変形を抑制することが可能となる。
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 一つの例示的実施形態に係る基板支持器の断面図である。 一つの例示的実施形態に係る基板支持器の部分拡大断面図である。 一つの例示的実施形態に係るエッジリングの部分拡大断面図である。 一つの例示的実施形態に係る基板支持器のエッジリング用の静電チャックにおける第1電極及び第2電極のレイアウトを概略的に示す図である。 図6の(a)及び図6の(b)は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器の一部拡大断面図である。 別の例示的実施形態に係る基板支持器の静電チャックにおける第1電極及び第2電極のレイアウトを概略的に示す図である。 別の例示的実施形態に係る基板支持器の静電チャックにおける第1電極及び第2電極のレイアウトを概略的に示す図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置用の基板支持器が提供される。基板支持器は、第1支持領域、第2支持領域、エッジリング、及び導電構造を備える。第1支持領域は、その上に載置される基板を支持するように構成されている。第2支持領域は、第1支持領域に対して径方向において外側で周方向に延在する。エッジリングの一部は、第2支持領域上に載置される。導電構造は、エッジリングに接続するように構成されている。エッジリングは、第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含む。第1の部分は、環形状を有し、第2支持領域上に載置される。第2の部分は、環形状を有し、径方向において第1の部分から第2支持領域の外側まで延在する。第3の部分は、径方向において第2の部分から外側に延在し、且つ、第2の部分よりも下方の位置まで延在する。第3の部分は、導電構造によって径方向において外側に押圧される面を第2支持領域に対して径方向の外側で提供する。第2の部分の上面は、第1の部分の上面に対して上方で延在している。
エッジリングの第1の部分は、第2支持領域上に載置されている。したがって、第1の部分の熱は、第2支持領域を介して放熱され易い。一方、エッジリングの第2の部分の熱は放熱され難い。上記実施形態において、エッジリングの第2の部分はその上面が第1の部分の上面に対して上方で延在しているので、第2の部分の厚みが確保されている。したがって、その熱が放熱され難い第2の部分及びその外側の第3の部分における変形が抑制される。故に、エッジリングの変形を抑制することが可能となる。
一つの例示的実施形態において、第2の部分の下面は、第3の部分の上記面と共に溝を画成していてもよい。導電構造の一部は溝の中に配置されていてもよい。この実施形態によれば、エッジリングの下面に沿った経路が長いので、プラズマからの化学種がエッジリングの下面に沿って流れることが抑制される。
一つの例示的実施形態において、第2の部分は、第2支持領域上に載置される内縁を有していてもよい。この内縁の上面は、テーパー形状を有し、第1の部分からの径方向におけるその距離の増加につれてその高さ方向の位置が高くなるように形成されていてもよい。この実施形態によれば、第2の部分の内縁の上面の上に堆積物が形成されても、堆積物が除去され易い。
一つの例示的実施形態において、第2の部分の内縁の厚みは、第2の部分の内縁以外の部分の厚みと実質的に同一であってもよい。この実施形態によれば、熱による第2の部分の変形が更に抑制される。
一つの例示的実施形態において、第3の部分の上面は、第2の部分の上面と平坦に連なっていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の部分の上面と第2の部分の上面の最も高い位置との間の高さ方向における距離は、3mm以下であってもよい。
一つの例示的実施形態において、第1支持領域及び第2支持領域の各々は、冷却可能な基台及び該基台上に設けられた静電チャックを含んでいてもよい。
一つの例示的実施形態において、第2支持領域の静電チャックとエッジリングとの間に伝熱ガスを供給するためのガスラインが第2支持領域を通っていてもよい。
別の例示的実施形態においては、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、バイアス電源、及び別の電源を備える。基板支持器は、上述した例示的実施形態のうち何れかの基板支持器であり、チャンバ内で基板及びエッジリングを支持するように構成されている。バイアス電源は、基板支持器(例えば、基台)に接続されている。別の電源は、チャンバの外側で導電構造に電気的に接続されており、エッジリングに負極性の電圧を印加するように構成されている。
更に別の例示的実施形態においては、エッジリングが提供される。エッジリングは、第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を備える。第1の部分は、環形状を有する。第2の部分は、環形状を有し、径方向において第1の部分から外側に延在する。第3の部分は、径方向において第2の部分から外側に延在し、且つ、第2の部分よりも下方の位置まで延在して内側に向いた面を提供する。第2の部分の上面は、第1の部分の上面に対して上方で延在している。このエッジリングには、第3の部分を介して負極性の電圧が印加され得る。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図1に示すプラズマ処理装置1は、容量結合型のプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置1は、チャンバ10を備えている。チャンバ10は、その中に内部空間10sを提供している。
一実施形態において、チャンバ10は、チャンバ本体12を含んでいる。チャンバ本体12は、略円筒形状を有している。内部空間10sは、チャンバ本体12の中に提供されている。チャンバ本体12は、例えばアルミニウムから構成されている。チャンバ本体12は電気的に接地されている。チャンバ本体12の内壁面、即ち、内部空間10sを画成する壁面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
チャンバ本体12は、その側壁において通路12pを提供している。基板Wは、内部空間10sとチャンバ10の外部との間で搬送されるときに、通路12pを通過する。この通路12pの開閉のために、ゲートバルブ12gがチャンバ本体12の側壁に沿って設けられている。
プラズマ処理装置1は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器16を更に備えている。基板支持器16は、その上に載置された基板Wを支持するように構成されている。基板Wは、略円盤形状を有する。基板支持器16は、下部電極18及び基板用の静電チャック20を有し得る。下部電極18は、アルミニウムといった導電性材料から形成されており、略円盤形状を有している。静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。静電チャック20は、その上に載置される基板Wと静電チャック20との間に発生する静電引力により、基板Wを保持するように構成されている。基板支持器16の詳細については、後述する。
プラズマ処理装置1は、上部電極30を更に備え得る。上部電極30は、基板支持器16の上方に設けられている。上部電極30は、絶縁部材32と共にチャンバ本体12の上部開口を閉じている。上部電極30は、この絶縁部材32を介してチャンバ本体12の上部に支持されている。
上部電極30は、天板34及び支持体36を含んでいる。天板34の下面は、内部空間10sを画成している。天板34には、複数のガス吐出孔34aが形成されている。複数のガス吐出孔34aの各々は、天板34を板厚方向(鉛直方向)に貫通している。この天板34は、限定されるものではないが、例えばシリコンから形成されている。或いは、天板34は、アルミニウム製の部材の表面に耐プラズマ性の膜を設けた構造を有し得る。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持している。支持体36は、例えばアルミニウムといった導電性材料から形成されている。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。ガス拡散室36aからは、複数のガス孔36bが下方に延びている。複数のガス孔36bは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通している。支持体36には、ガス導入ポート36cが形成されている。ガス導入ポート36cは、ガス拡散室36aに接続している。ガス導入ポート36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、ガスソース群40が、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43を介して接続されている。ガスソース群40、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43は、ガス供給部を構成している。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。バルブ群41及びバルブ群43の各々は、複数のバルブ(例えば開閉バルブ)を含んでいる。流量制御器群42は、複数の流量制御器を含んでいる。流量制御器群42の複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。ガスソース群40の複数のガスソースの各々は、バルブ群41の対応のバルブ、流量制御器群42の対応の流量制御器、及びバルブ群43の対応のバルブを介して、ガス供給管38に接続されている。プラズマ処理装置1は、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択された一つ以上のガスソースからのガスを、個別に調整された流量で、内部空間10sに供給することが可能である。
プラズマ処理装置1は、バッフルプレート48を更に備え得る。バッフルプレート48は、基板支持器16の後述する筒状部97とチャンバ本体12の側壁との間に設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウム製の部材に酸化イットリウム等のセラミックを被覆することにより構成され得る。このバッフルプレート48には、多数の貫通孔が形成されている。バッフルプレート48の下方においては、排気管52がチャンバ本体12の底部に接続されている。この排気管52には、排気装置50が接続されている。排気装置50は、自動圧力制御弁といった圧力制御器、及び、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、内部空間10sを減圧することができる。
プラズマ処理装置1は、一つ以上の高周波電源を更に備える。一実施形態において、プラズマ処理装置1は、高周波電源61を更に備え得る。高周波電源61は、プラズマ生成用の高周波電力HFを発生する電源である。高周波電力HFは、27~100MHzの範囲内の周波数、例えば40MHz又は60MHzの周波数を有する。高周波電源61は、高周波電力HFを基板支持器16(例えば下部電極18)に供給するために、整合器63を介して基板支持器16(例えば下部電極18)に接続されている。整合器63は、高周波電源61の負荷側(一例では下部電極18側)のインピーダンスを高周波電源61の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。なお、高周波電源61は、基板支持器16に電気的に接続されていなくてもよく、整合器63を介して上部電極30に接続されていてもよい。
一実施形態において、プラズマ処理装置1は、バイアス電源62を更に備える。バイアス電源62は、基板Wにイオンを引き込むためのバイアスエネルギーを発生する電源である。バイアス電源62は、基板支持器16に電気的に接続されている。バイアスエネルギーは、バイアス周波数の逆数の時間長を有する周期で繰り返す波形を有する。バイアス周波数は、100kHz~13.56MHzの範囲内の周波数であり、例えば、400kHzである。バイアスエネルギーは、例えばバイアス高周波電力、即ち高周波電力LFである。高周波電力LFの周波数は、高周波電力HFの周波数よりも低い。高周波電力LFのバイアス電源62は、高周波電力LFを基板支持器16(例えば、下部電極18)に供給するために、整合器64を介して基板支持器16(例えば、下部電極18)に接続されている。整合器64は、バイアス電源62の負荷側のインピーダンスをバイアス電源62の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。なお、バイアスエネルギーは、バイアス周波数の逆数の時間長を有する時間間隔で周期的に発生される電圧のパルスであってもよい。
このプラズマ処理装置1では、内部空間10sにガスが供給される。そして、高周波電力HF及び/又は高周波電力LFが供給されることにより、内部空間10sの中でガスが励起される。その結果、内部空間10sの中でプラズマが生成される。生成されたプラズマからのイオン及び/又はラジカルといった化学種により、基板Wが処理される。
プラズマ処理装置1は、制御部MCを更に備え得る。制御部MCは、プロセッサ、記憶装置、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置1の各部を制御する。具体的に、制御部MCは、記憶装置に記憶されている制御プログラムを実行し、当該記憶装置に記憶されているレシピデータに基づいてプラズマ処理装置1の各部を制御する。制御部MCによる制御により、レシピデータによって指定されたプロセスがプラズマ処理装置1において実行される。
以下、図1と共に図2、図3、及び図4を参照して、基板支持器16について詳細に説明する。図2は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器の断面図である。図3は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器の部分拡大断面図である。図4は、一つの例示的実施形態に係るエッジリングの部分拡大断面図である。上述したように、基板支持器16は、下部電極18及び静電チャック20を有している。
下部電極18は、冷却可能な基台である。下部電極18は、その中において流路18fを提供している。流路18fは、熱交換媒体用の流路である。熱交換媒体としては、液状の冷媒、或いは、その気化によって下部電極18を冷却する冷媒(例えば、フロン)が用いられる。流路18fは、熱交換媒体の供給装置70(例えば、チラーユニット)から配管を介して供給される熱交換媒体を受ける。流路18fに供給された熱交換媒体は、流路18fの中を流れて、別の配管を介して供給装置70に戻される。
基板支持器16は、第1支持領域161及び第2支持領域162を有する。第1支持領域161は、その上に載置される基板Wを支持するように構成されている。第1支持領域161は、下部電極18及び静電チャック20から構成されている。即ち、第1支持領域161は、下部電極18の一部及び静電チャック20を含む。第1支持領域161の中心軸線である軸線AXは、鉛直方向に延びる軸線である。第1支持領域161は、平面視において略円形をなしている。
静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。静電チャック20は、略円盤形状を有する。静電チャック20は、接合領域21を介して下部電極18の上面に接合されている。接合領域21は、例えば接着剤から形成されている。
静電チャック20は、本体20m及び電極20eを有する。本体20mは、略円盤形状を有している。本体20mは、窒化アルミニウムといった誘電体から形成されている。電極20eは、膜状の電極である。電極20eは、本体20m内に設けられている。電極20eは、導線54を介して直流電源53に電気的に接続されている。電極20eは、導線54及びスイッチ55を介して直流電源53に電気的に接続されていてもよい。
静電チャック20の上面の上には、基板Wが載置される。直流電源53からの電圧が電極20eに印加されると、基板Wと静電チャック20との間で静電引力が発生する。発生した静電引力により、静電チャックは基板Wを保持する。
一実施形態において、プラズマ処理装置1は、伝熱ガス供給系を備え得る。伝熱ガス供給系は、伝熱ガス、例えばHeガスを、基板Wと静電チャック20との間の間隙に供給するように構成されている。一実施形態において、伝熱ガス供給系は、伝熱ガスのソース72を有する。ソース72には、ガスライン73が接続されている。ガスライン73からはガスライン74が分岐している。ガスライン74は、ソース72からの伝熱ガスを基板Wと静電チャック20との間の間隙に供給するよう、延びている。
第2支持領域162は、その上に載置されるエッジリングERを支持するように構成されている。第2支持領域162は、軸線AXに対して径方向において第1支持領域161の外側で延在している。第2支持領域162は、軸線AXの周りで周方向に延在している。第2支持領域162は、平面視において環状をなしている。
第2支持領域162は、下部電極18、エッジリング用の静電チャック22、及び接合領域23から構成され得る。即ち、第2支持領域162は、下部電極18の別の一部、即ち下部電極18の周縁部分、静電チャック22、及び接合領域23を含み得る。静電チャック22は、下部電極18の周縁部の上方に設けられている。静電チャック22は、静電チャック20を取り囲むように周方向に延在している。接合領域23は、絶縁性を有し、静電チャック22と下部電極18との間に設けられている。一例では、接合領域23は、静電チャック22を下部電極18の上面に接合する接着剤である。
以下、図1~図4に加えて図5、図6の(a)、及び図6の(b)を参照する。図5は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器のエッジリング用の静電チャックにおける第1電極及び第2電極のレイアウトを概略的に示す図である。図6の(a)及び図6の(b)の各々は、一つの例示的実施形態に係る基板支持器の部分拡大断面図である。図6の(a)は、第1電極と第1導線との接続箇所を含む基板支持器の一部を拡大して示している。図6の(b)は、第2電極と第2導線との接続箇所を含む基板支持器の一部を拡大して示している。
静電チャック22は、その上に載置されるエッジリングERを保持するように構成されている。エッジリングERは、導電性を有する材料を含む。エッジリングERは、例えばシリコン、炭化ケイ素(SiC)、カーボン、又はタングステンカーバイドから形成されている。エッジリングERは、平面視において環形状を有している。プラズマ処理装置1では、基板Wは、静電チャック20上且つエッジリングERによって囲まれた領域内に配置される。
静電チャック22は、本体22m、第1電極221、及び第2電極222を有する。本体22mは、板状をなしており、内縁及び外縁によって規定される環形状を有している。本体22mは、窒化アルミニウムといった誘電体から形成されている。なお、本体22mの内縁及び外縁は、静電チャック22の内縁及び外縁である。第2支持領域162の内側境界162aは、静電チャック22の内縁を含む筒形状を有している。第2支持領域162の外側境界162bは、静電チャック22の外縁を含む筒形状を有している。
第1電極221及び第2電極222は、膜状の電極である。第1電極221及び第2電極222は、本体22m内に設けられている。第1電極221及び第2電極222は、軸線AXの周りで周方向に延在している。第1電極221は、第2電極222の内側で延在している。第1電極221と第2電極222は、互いから離間している。第1電極221及び第2電極222は、互いに同一又は略同一の面積を有していてもよい。第1電極221及び第2電極222が互いに同一又は略同一の面積を有する場合には、静電引力を最大化することができる。
基板支持器16は、第1導線81及び第2導線82を更に有している。第1導線81は、第1電極221を直流電源83に電気的に接続している。第1電極221は、第1導線81及びスイッチ85を介して直流電源83に電気的に接続されていてもよい。第2導線82は、第2電極222を直流電源84に電気的に接続している。第2電極222は、第2導線82及びスイッチ86を介して直流電源84に電気的に接続されていてもよい。
エッジリングERは、静電チャック22の上面の上に載置される。第1電極221と第2電極222との間に電位差が生じるように、直流電源83及び直流電源84から第1電極221及び第2電極222にそれぞれ電圧が印加されると、静電引力が発生する。発生した静電引力により、静電チャック22はエッジリングERを保持する。
一実施形態において、上述した伝熱ガス供給系は、伝熱ガスを、エッジリングERと静電チャック22との間の間隙に供給するように更に構成されている。ガスライン73からは、ガスライン75が更に分岐している。ガスライン75は、ソース72からの伝熱ガスをエッジリングERと静電チャック22との間の間隙に供給するよう、延びている。ガスライン75は、部分的に第2支持領域162を通って、延びている。この実施形態では、伝熱ガスにより、第2支持領域162(即ち静電チャック22)とエッジリングERとの間での熱交換が促進される。
図6の(a)に示すように、第1導線81は、接合領域23を通って第1電極221に接続されている。図6の(b)に示すように、第2導線82は、接合領域23を通って第2電極222に接続されている。第1導線81及び第2導線82は、接合領域23内で鉛直方向に延びている。なお、第1導線81及び第2導線82の各々は、更に下部電極18を通って延びていてもよい。第1導線81及び第2導線82の各々は、下部電極18内では、下部電極18から電気的に分離される。第1導線81及び第2導線82の各々は、下部電極18内では、絶縁体によって囲まれていてもよい。
第1導線81及び第2導線82は、接合領域23内で、第2支持領域162の内側境界162a及び外側境界162bよりも、中央部162cの近くで延在している。第1導線81及び第2導線82は、中央部162c上で延在していてもよい。中央部162cは、第2支持領域162の内側境界162aと外側境界162bとの間の中央に位置する部分である。即ち、中央部162cは、内側境界162aと外側境界162bから径方向において等距離にある部分である。したがって、中央部162cは、筒形状を有する。
プラズマ処理装置1では、第1導線81及び第2導線82の各々は、接合領域23内において、第2支持領域162の内側境界162a及び外側境界162bのそれぞれに対して大きな距離を有するように配置される。したがって、第1導線81及び第2導線82の各々とプラズマ空間との間に大きな距離を確保することが可能となる。即ち、第1導線81と接合領域23の内縁との間、第1導線81と接合領域23の外縁との間に、大きな距離を確保することが可能となる。また、第2導線82と接合領域23の内縁との間、第2導線82と接合領域23の外縁との間に、大きな距離を確保することが可能となる。
一実施形態においては、上述したように、第1導線81及び第2導線82の各々は、接合領域23内において中央部162c上で延在していてもよい。この実施形態によれば、第1導線81及び第2導線82の各々とプラズマ空間との間の距離が最大になる。
一実施形態において、第1電極221は、第1突出部221pを有していてもよい。第1突出部221pは、図5に示すように、第1電極221を中央部162cに対して外側に拡張するように、中央部162cに対して外側に延び出している。この実施形態において、第2電極222は、第1突出部221pに沿って延在する第2の窪み222rを有している。第1導線81は、第1突出部221pに接続している。第1導線81は、第1突出部221pから下方に延びている。即ち、第1突出部221pは、第1電極221と第1導線81との接触箇所である。
一実施形態において、第2電極222は、第2突出部222pを有していてもよい。第2突出部222pは、図4に示すように、第2電極222を中央部162cに対して内側に拡張するように、中央部162cに対して内側に延び出している。第1電極221は、第2突出部222pに沿って延在する第1の窪み221rを有している。第2導線82は、第2突出部222pに接続している。第2導線82は、第2突出部222pから下方に延びている。即ち、第2突出部222pは、第2電極222と第2導線82との接触箇所である。
図5に示すように、第1電極221は、第1突出部221pを含む複数の突出部と第1の窪み221rを含む複数の窪みを周方向において交互に提供するように形成されていてもよい。また、第2電極222は、第2突出部222pを含む複数の突出部と第2の窪み222rを含む複数の窪みを周方向において交互に提供するように形成されていてもよい。
以下、図7及び図8を参照する。図7及び図8は、別の例示的実施形態に係る基板支持器の静電チャックにおける第1電極及び第2電極のレイアウトを概略的に示す図である。図7及び図8に示すように、第1電極221の外縁及び第2電極222の内縁は、波状に形成されていてもよい。図7及び図8に示す各実施形態では、第1電極221の外縁は、周方向に沿って中央部162cに対して外側と内側とで交互に延在している。第2電極222の内縁は、周方向に沿って中央部162cに対して外側と内側とで交互に延在しており、且つ、第1電極221の外縁に沿って延在している。図7及び図8に示すように、第1電極221の外縁及び第2電極222の内縁は、曲線状であってもよく、折れ線状であってもよい。
なお、図1~図8に示した静電チャック22は、静電チャック20から分離されている。しかしながら、基板支持器16は、静電チャック20と静電チャック22を一体化した一つの静電チャックを有していてもよい。即ち、静電チャック20と静電チャック22とが一体化されていてもよい。
再び図1~図4を参照する。プラズマ処理装置1は、エッジリングERに電圧を印加することが可能であるように構成されている。エッジリングERに負極性の電圧が印加されると、エッジリングER上のシース(プラズマシース)の上端位置が調整される。基板支持器16は、導電構造24を更に有する。基板支持器16は、ホルダー25を更に有していてもよい。導電構造24は、エッジリングERに電気的に接続するように構成されている。一実施形態において、導電構造24は、導電路26及び接続部材27を含む。
導電路26は、第2支持領域162に対して径方向において外側に端子領域26tを提供している。導電路26は、端子領域26tから下方に延びている。導電路26は、一つ以上の導体から形成されている。一実施形態において、プラズマ処理装置1は、絶縁領域を更に備え得る。絶縁領域は、第2支持領域162の径方向外側及び下部電極18の下方で延在している。導電路26は、絶縁領域の中で延在している。
一実施形態において、絶縁領域は、複数の絶縁部材91~96から構成されている。なお、絶縁領域を構成する絶縁部材の個数は任意の個数であり得る。複数の絶縁部材91~96は、石英又は酸化アルミニウムから形成されている。絶縁部材91は、略円筒形状を有している。絶縁部材91は、チャンバ10の底部から上方に延びている。絶縁部材92及び93の各々は、略円盤形状を有している。絶縁部材93の直径は、絶縁部材92の直径よりも大きい。絶縁部材92は、絶縁部材91上に設けられている。絶縁部材93は、絶縁部材92上に設けられている。下部電極18は、絶縁部材93上に設けられている。
絶縁部材94は、略環形状を有している。絶縁部材94は、絶縁部材92の周縁部上に配置されている。絶縁部材94は、径方向において絶縁部材93の外側に配置されている。絶縁部材94は、絶縁部材93の外周面に沿って周方向に延在している。絶縁部材95は、略円筒形状を有している。絶縁部材95は、絶縁部材94の外径よりも小さい外径を有している。絶縁部材95は、絶縁部材94上に配置されている。絶縁部材95は、下部電極18の外周面及び静電チャック22の外縁に沿って延在している。
チャンバ10の底部からは筒状部97が上方に延びている。筒状部97は、略円筒形状を有する。筒状部97は、絶縁部材91の外周面に沿って延在している。筒状部97は、アルミニウムといった金属から形成されている。筒状部97は、チャンバ10と同じく接地されている。絶縁部材96は、略円筒形状を有している。絶縁部材96は、筒状部97上に配置されている。絶縁部材96は、絶縁部材92の外周面、絶縁部材94の外周面、ホルダー25の外周面、及びエッジリングERの外周面に沿って延在している。
一実施形態において導電路26は、絶縁部材94上に端子領域26tを提供している。導電路26は、絶縁部材94及び絶縁部材92の中を通って下方に延在している。導電路26には、ローパスフィルタ98を介して電源99が電気的に接続されている。ローパスフィルタ98は、電源99に流入する高周波を減衰させるか又は遮断するように構成されている。電源99は、エッジリングERに印加される直流電圧又は高周波電圧を発生するように構成されている。電源99からエッジリングERに印加される電圧は、負極性の電圧であり得る。
接続部材27は、導電路26の端子領域26t上に配置されている。接続部材27は、エッジリングERと端子領域26tとを互いに電気的に接続する。接続部材27は、端子領域26t上に配置されている状態で、エッジリングERの面ERSに対面する。面ERSは、接続部材27に対して径方向において外側で延在しており、径方向において内側を向いている。
エッジリングERは、第1の部分ER1、第2の部分ER2、及び第3の部分ER3を有している。第1の部分ER1は、環形状を有する部分である。第1の部分ER1は、板状をなしている。第1の部分ER1は、第2支持領域162上(即ち、静電チャック22上)に配置される。プラズマ処理装置1では、基板Wは、第1の部分ER1によって囲まれた領域内に配置される。
第2の部分ER2は、環形状を有する部分である。第2の部分ER2は、径方向において第1の部分ER1から外側に延在する。第2の部分ER2は、径方向において第2支持領域162(又は静電チャック22)の外側まで延在する。図4において、第1の部分ER1と第2の部分ER2との境界は、破線で示されている。
第3の部分ER3は、径方向において第2の部分ER2から外側に延在する。図4において、第2の部分ER2と第3の部分ER3との境界は、破線で示されている。第3の部分ER3は、第2の部分ER2よりも下方の位置まで延在する。第3の部分ER3は、面ERSを提供している。第3の部分ER3の一部は、筒形状を有し、下方に延び出しており、接続部材27に対面する面ERSを提供している。
ホルダー25は、接続部材27を下方に押圧し、且つ、接続部材27にエッジリングERの面ERSを押圧させるように、接続部材27を保持する。基板支持器16では、ホルダー25によって接続部材27が下方に押圧されるので、接続部材27と端子領域26tとの間の確実な電気的接続が実現される。また、接続部材27は、ホルダー25によって保持されている状態では、径方向において接続部材27の外側に配置されるエッジリングERの面ERSを押圧する。したがって、接続部材27とエッジリングERとの間の確実な電気的接続が実現される。また、接続部材27がエッジリングERの面ERSを押圧する方向は、静電チャック22とエッジリングERとの間で発生する静電引力が発揮される方向に略直交する方向である。したがって、エッジリングERを保持する静電引力に対抗する力の発生を抑制しつつエッジリングERに接続することが可能な電気的パスが提供される。この基板支持器16によれば、エッジリングERは第2支持領域162に安定的に保持される。また、エッジリングERと静電チャック22との間に伝熱ガスが供給されている場合でも、エッジリングERは第2支持領域162に安定的に保持される。したがって、エッジリングERと静電チャック22との間に供給される伝熱ガスの圧力を高めることが可能である。故に、エッジリングERの温度調整の効率を高めることが可能となる。
一実施形態において、接続部材27は、第1部分271及び第2部分272を有していてもよい。第1部分271は、エッジリングERの面ERSに対面する。第2部分272は、第1部分271の下部に連続している。第2部分272は、第1部分271の下部から径方向において外側に延在する。この実施形態において、接続部材27の断面形状はL字である。
ホルダー25は、第2部分272を下方に押圧するように接続部材27を保持する。一実施形態では、ホルダー25は、絶縁部材94上に配置される。ホルダー25は、ねじ28によって絶縁部材94に固定される。一実施形態において、ホルダー25は、主部251及び突出部252を有している。主部251は、略円筒形状を有している。主部251は、絶縁部材94上に配置される。突出部252は、主部251の上端から径方向において内側に突き出ている。突出部252は、接続部材27の第2部分272上に配置される。ホルダー25が固定されると、接続部材27の第2部分272が下方に押圧されて、第1部分271が径方向において外側に力を発揮する。その結果、接続部材27とエッジリングERとを互いに確実に接触させることが可能となる。
一実施形態において、基板支持器16は、導電部材58を更に有していてもよい。導電部材58は、導電性と弾性を有する。導電部材58は、例えば導体から形成されたスパイラル・スプリング・ガスケットであり得る。導電部材58は、接続部材27と端子領域26tとの間で挟持される。
一実施形態において、基板支持器16は、導電部材59を更に有していてもよい。導電部材59は、導電性と弾性を有する。導電部材59は、例えば導体から形成されたスパイラル・スプリング・ガスケットであり得る。導電部材59は、接続部材27とエッジリングERの面ERSとの間で挟持される。別の実施形態において、接続部材27の第1部分271は、弾性を有し、エッジリングERの面ERSを付勢してもよい。
一実施形態において、ホルダー25は、絶縁性を有していてもよい。ホルダー25は、例えば石英又は酸化アルムニウムから形成される。ホルダー25及びエッジリングERは、接続部材27をプラズマから遮蔽している。この実施形態では、接続部材27が、プラズマから保護される。
図4に示すように、エッジリングERの第1の部分ER1は、上面US1を有する。また、エッジリングERの第2の部分ER2は、上面US2を有する。第2の部分ER2の上面US2は、第1の部分ER1の上面US1に対して上方で延在している。即ち、エッジリングERは、第2の部分ER2が第1の部分ER1に対して上方でステップを提供するように、形成されている。一実施形態においては、第3の部分ER3の上面US3は、第2の部分ER2の上面US2と平坦に連なっていてもよい。
エッジリングERの第1の部分ER1は、第2支持領域162上に載置されている。したがって、第1の部分ER1の熱は、第2支持領域162を介して放熱され易い。一方、エッジリングERの第2の部分ER2の熱は放熱され難い。エッジリングERでは、第2の部分ER2はその上面US2が第1の部分ER1の上面US1に対して上方で延在しているので、第2の部分ER2の厚みが確保されている。したがって、第2の部分ER2及びその外側の第3の部分ER3における変形が抑制される。故に、エッジリングERの変形を抑制することが可能となる。また、エッジリングERの変形が抑制されるので、エッジリングERの下面と第2支持領域162との間の間隙から伝熱ガスが漏れ出すことが抑制される。
上面US1と上面US2の最も高い位置との間の高さ方向における距離Dは、0.2mm以上であってもよい。距離Dは、例えば1mmで有り得る。また、距離Dは、3mm以下であってもよい。距離Dが3mm以下である場合には、チャンバ10の内部空間10sとチャンバ10の外部との間で、エッジリングERによる干渉を受けずに、基板Wを搬送することが容易になる。距離Dは、2mm以下であってもよい。距離Dが2mm以下である場合には、上部電極30とエッジリングERとの間に一定値以上の距離を確保することが可能となる。
図4に示すように、第2の部分ER2の下面LS2は、第3の部分ER3の面ERSと共に溝GVを画成していてもよい。導電構造24の一部、即ち、接続部材27の上端部は、溝GVの中に配置されていてもよい。また、絶縁部材95の上端部も溝GVの中に配置されていてもよい。この場合には、エッジリングERの下面に沿った経路が長くなる。したがって、プラズマからの化学種がエッジリングERの下面に沿って流れることが抑制される。
一実施形態において、第2の部分ER2は、内縁IERを有していてもよい。内縁IERは、図4において破線で示す第1の部分ER1と第2の部分ER2の境界から図4において二点鎖線で示す境界まで延びる部分である。内縁IERは、第2支持領域162(静電チャック22)上に載置される。内縁IERの径方向の長さは、第2の部分ER2の径方向の長さの約20%の長さであり得る。
内縁IERの上面TS2は、テーパー形状を有していてもよい。具体的に、上面TS2は、第1の部分ER1からの径方向におけるその距離の増加につれてその高さ方向の位置が高くなるように形成されていてもよい。上面TS2が、第1の部分ER1の上面US1の延長面との間になす角度は、30°以上、60°以下であり得る。この角度は、例えば45°である。この場合には、内縁IERの上面TS2の上に堆積物が形成されても、堆積物が容易に除去され得る。
内縁IERの厚みTaは、第2の部分ER2の内縁以外の部分の厚みTbと実質的に同一であってもよい。この場合には、熱による第2の部分ER2の変形が更に抑制される。なお、内縁IERの厚みTaは、上面TS2と第2の部分ER2の下面との間の最短距離である。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
例えば、プラズマ処理装置1は、容量結合型のプラズマ処理装置であるが、別の実施形態に係るプラズマ処理装置は、異なるタイプのプラズマ処理装置であってもよい。そのようなプラズマ処理装置は、任意のタイプのプラズマ処理装置であり得る。そのようなプラズマ処理装置としては、誘導結合型のプラズマ処理装置、マイクロ波といった表面波によってプラズマを生成するプラズマ処理装置が例示される。
また、別の実施形態においては、静電チャック22は、静電引力を発生するために用いられる電極として、三つ以上の電極を有していてもよい。
また、図3に示す例では、第1電極221に印加される電圧及び第2電極222に印加される電圧は共に正極性の電圧である。しかしながら、第1電極221と第2電極222との間に電位差が発生する限り、第1電極221に印加される電圧及び第2電極222に印加される電圧のそれぞれの極性は限定されるものではない。また、第1電極221及び第2電極222のうち一方の電位は0Vであってもよい。また、第1電極221及び第2電極222との間で電位差を生じさせるために、単一の電源が用いられてもよい。
さらに、接続部材27の個数は限定されるものではない。端子領域26tとエッジリングERとの電気的接続のために、複数の接続部材27が用いられてもよい。複数の接続部材27は、周方向に沿って配列されていてもよい。複数の接続部材27は、周方向に沿って等間隔に配置されていてもよい。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、16…基板支持器、161…第1支持領域、162…第2支持領域、24…導電構造、ER…エッジリング、ER1…第1の部分、US1…上面、ER2…第2の部分、US2…上面、ER3…第3の部分、ERS…面。

Claims (16)

  1. プラズマ処理装置用の基板支持器であって、
    その上に載置される基板を支持するように構成された第1支持領域と、
    前記第1支持領域に対して径方向において外側で周方向に延在する第2支持領域と、
    その一部が前記第2支持領域上に載置されるエッジリングと、
    前記エッジリングに接続するように構成された導電構造と、
    を備え、
    前記エッジリングは、
    環形状を有し、前記第2支持領域上に載置される第1の部分と、
    環形状を有し、径方向において前記第1の部分から前記第2支持領域の外側まで延在する第2の部分と、
    前記径方向において前記第2の部分から外側に延在し、且つ、前記第2の部分よりも下方の位置まで延在する第3の部分であり、前記導電構造によって前記径方向において外側に押圧される面を前記第2支持領域に対して前記径方向の外側で提供する、該第3の部分と、
    を含み、
    前記第2の部分の上面は、前記第1の部分の上面に対して上方で延在している、
    基板支持器。
  2. 前記第2の部分の下面は、前記第3の部分の前記面と共に溝を画成しており、
    前記導電構造の一部は前記溝の中に配置されている、
    請求項1に記載の基板支持器。
  3. 前記第2の部分は、前記第2支持領域上に載置される内縁を有し、
    前記内縁の上面は、テーパー形状を有し、前記第1の部分からの前記径方向におけるその距離の増加につれてその高さ方向の位置が高くなるように形成されている、
    請求項1又は2に記載の基板支持器。
  4. 前記内縁の厚みは、前記第2の部分の前記内縁以外の部分の厚みと実質的に同一であり、請求項3に記載の基板支持器。
  5. 前記第3の部分の上面は、前記第2の部分の前記上面と平坦に連なっている、請求項1~4の何れか一項に記載の基板支持器。
  6. 前記第1の部分の前記上面と前記第2の部分の前記上面の最も高い位置との間の高さ方向における距離は、3mm以下である、請求項1~5の何れか一項に記載の基板支持器。
  7. 前記第1支持領域及び前記第2支持領域の各々は、冷却可能な基台及び該基台上に設けられた静電チャックを含む、請求項1~6の何れか一項に記載の基板支持器。
  8. 前記第2支持領域の前記静電チャックと前記エッジリングとの間に伝熱ガスを供給するためのガスラインが前記第2支持領域を通っている、請求項7に記載の基板支持器。
  9. チャンバと、
    前記チャンバ内で基板及びエッジリングを支持するように構成された、請求項1~8の何れか一項に記載の基板支持器と、
    前記基板支持器に電気的に接続されたバイアス電源と、
    前記チャンバの外側で前記導電構造に電気的に接続された別の電源であり、前記エッジリングに負極性の電圧を印加するように構成された、該別の電源と、
    を備えるプラズマ処理装置。
  10. 環形状を有する第1の部分と、
    環形状を有し、径方向において前記第1の部分から外側に延在する第2の部分と、
    前記径方向において前記第2の部分から外側に延在し、且つ、前記第2の部分よりも下方の位置まで延在して内側に向いた面を提供する第3の部分と、
    を備え、
    前記第2の部分の上面は、前記第1の部分の上面に対して上方で延在している、
    エッジリング。
  11. 前記第2の部分の下面は、前記第3の部分の前記面と共に溝を画成する、請求項10に記載のエッジリング。
  12. 前記第2の部分の内縁の上面は、テーパー形状を有し、前記第1の部分からの前記径方向におけるその距離の増加につれてその高さ方向の位置が高くなるように形成されている、請求項10又は11に記載のエッジリング。
  13. 前記内縁の厚みは、前記第2の部分の前記内縁以外の部分の厚みと実質的に同一である、請求項12に記載のエッジリング。
  14. 前記第3の部分の上面は、前記第2の部分の前記上面と平坦に連なっている、請求項10~13の何れか一項に記載のエッジリング。
  15. 前記第1の部分の前記上面と前記第2の部分の前記上面の最も高い位置との間の高さ方向における距離は、3mm以下である、請求項10~14の何れか一項に記載のエッジリング。
  16. 前記第3の部分を介して負極性の電圧が印加される、請求項10~15の何れか一項に記載のエッジリング。
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