JP2023002888A - 情報処理システム、倉庫の管理方法及び倉庫制御装置 - Google Patents

情報処理システム、倉庫の管理方法及び倉庫制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物流センタにおける作業時間に影響を与える様々な変動要因を加味して作業時間の予測を行う。【解決手段】倉庫制御装置に制御されて物品を格納する収納部を搬送可能な搬送装置と、倉庫制御装置に接続されて収納部の物品に対する入庫又は出庫に関する1種以上の作業が実施される作業ステーションにおける作業情報の授受を行う端末と、を有する情報処理システムであって、倉庫制御装置は、端末から作業ステーションにおける入庫と出庫の作業実績に関する情報をログ情報として記憶する記憶部と、ログ情報に基づいて、1種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間のそれぞれについて作業時間に関する複数の実績データを生成し、複数の実績データに基づいて、少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定する制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、物流センタにおいて作業の予測を行う情報処理システム、倉庫の管理方法及び倉庫制御装置に関する。
物流センタ又は物流倉庫の例として、納入された物品を保管し、注文を受け付けると該当する物品をピッキング作業によって取り出して、アソート作業によって仕分け及び梱包した後に、顧客宛てに発送するような例が挙げられる。
物流センタにおける作業時間を予測する技術の例として、特許文献1がある。
特開2001-322707号公報
物流センタにおける作業遅延は、後に続く輸配送の遅延等に繋がり、コスト増加につながる。そのため、遅延の原因となりそうな箇所の人員を増加するなど適切な経営判断を行うために、物流センタ内における種々の作業の終了時間を高精度に予測し、作業の遅れを把握する必要がある。ここで、本願発明者は、物流センタにおける種々の作業の作業時間に影響を与える変動要因には様々な種類が存在することを発見した。例えば、作業当日の作業員による作業効率の違いの他、季節や流行によって出庫される商品の種類や場所に偏りが出ることによっても各種の作業時間が変動することを見出した。
例えば、直近の作業実績が、作業員や一時的なオーダーの偏りを色濃く反映するのに対し、長期間を対象とした作業実績においては、季節や流行によって出庫される商品の種類や場所に偏りが出ることによる各種の作業時間の変動を反映することを見出した。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、物流センタにおける作業時間に影響を与える様々な変動要因を加味して作業時間の予測を行うことを目的とする。
本発明は、プロセッサとメモリを有する倉庫制御装置と、前記倉庫制御装置からの搬送指示に従って、物品を格納する収納部を搬送可能な搬送装置と、前記倉庫制御装置に接続されて、前記収納部の物品に対する入庫又は出庫に関する少なくとも一種以上の作業が実施される作業ステーションにおける作業情報の授受を行う端末と、を有する情報処理システムであって、前記倉庫制御装置は、前記端末から前記作業ステーションにおける入庫と出庫の少なくとも一方に関する前記作業情報のうち作業実績に関する情報を取得してログ情報として記憶する記憶部と、前記ログ情報に基づいて、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間それぞれにおける作業時間に関する情報である複数の実績データを生成し、当該複数の実績データに基づいて、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定する制御部と、を有する。
したがって、本発明は、複数の異なる長さの期間の作業時間に基づいて、作業時間の予測を行うことで、種々の変動要因を踏まえて精度の高い作業時間の予測を実現することが可能となる。ひいては、物流センタ内における作業の遅れを適切に把握することで、作業人員の増減や作業の選択等、遅延を抑制するため適切な経営判断が可能となり、作業遅延に起因するコスト増加を抑制できると期待される。
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
本発明の実施例を示し、情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例を示し、物流センタの概要を示す斜視図である。 本発明の実施例を示し、情報処理システムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例を示し、ステーションログの一例を示す図の前半部である。 本発明の実施例を示し、ステーションログの一例を示す図の後半部である。 本発明の実施例を示し、ステーション実績データの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、作業員実績データの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、期間別実績データの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、期間別実績データの算出の概要を示す図である。 本発明の実施例を示し、作業日特性の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、重み係数の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、作業予定情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、予測データの一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、装置情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、作業員勤務情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、予測画面の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、オーダー情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、在庫情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、棚情報の一例を示す図である。 本発明の実施例を示し、予測画面の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例における情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施例の情報処理システムは、倉庫制御装置100と、ネットワーク90と、ネットワーク90を介して倉庫制御装置100に接続された複数の搬送装置1と複数のステーション端末7を有する。
本実施例では、物流センタの倉庫に設定されたステーション端末7を作業員が操作することで、倉庫制御装置100が、搬送装置1に棚8(収納部)をピッキングステーション(又は作業ステーション)に搬送させて、作業員がピッキング作業を行う例を示す。
倉庫制御装置100は、演算装置110と、メモリ120と、入力装置130と、出力装置140と、記憶装置150と、通信インタフェース170を含む計算機である。なお、倉庫制御装置100は図1に示した構成に限られない。倉庫制御装置100は、一つの計算機であってもよいし、複数の計算機から構成されても良い。また、倉庫制御装置100が有する各装置については、一つの計算機に配置されても良いし、分散するように複数の装置で構成されてもよい。記憶装置150が有する各プログラムや各情報については、一つの記憶装置に格納されても良いし、分散するように複数の記憶装置に分けて記憶されてもよい。
記憶装置150は、不揮発性の記憶媒体を有し、演算装置110が実行するプログラムと、プログラムが使用するデータを格納する。プログラムの一例として、経路作成プログラム161と、データ入出力プログラム162と、データ分析プログラム163(制御部)と、搬送装置制御プログラム164が記憶装置150に格納され、演算装置110は必要なプログラムをメモリ120にロードして実行する。
また、記憶装置150が格納するデータの一例としては、オーダー情報200と、在庫情報220と、棚情報230と、作業員勤務情報240と、作業予定情報250と、装置情報260と、経路データ270と、作業日特性280と、予測データ290と、ステーションログ310と、ステーション実績データ320と、作業員実績データ330と、期間別実績データ340と、重み係数350が格納される。
経路作成プログラム161は、搬送装置1が移動する経路を予め設定された地図情報(図示省略)に基づいて算出する。経路作成プログラム161は、例えば、ピッキング対象の物品(又は商品)の位置と、行き先のピッキングステーションの位置等から、搬送装置1を移動させる経路を算出する。
搬送装置制御プログラム164は、経路作成プログラム161が算出した経路と、装置情報260等に基づいて、利用可能な搬送装置1に対して搬送する棚8と、搬送先のピッキングステーションを指令する。
データ入出力プログラム162は、オーダー情報の受け付けや、作業員が操作するステーション端末7からの入力の受け付けや、搬送装置1からセンサデータの受け付け等を実施し、ステーションログ310に蓄積する。また、データ入出力プログラム162は、ステーション端末7から搬送装置1の発車の指令を受け付けると、搬送装置制御プログラム164で生成した指令を搬送装置1に送信する。
データ分析プログラム163は、ステーションログ310に基づいて、ピッキングステーション毎に作業時間を記録したステーション実績データ320と、作業員毎に作業時間を記録した作業員実績データ330を生成し、後述するように期間別実績データ340を集計し、ピッキングステーション毎に作業予測データを算出して予測データ290に格納する。
データ分析プログラム163は、予測データ290の内容を集計して予測画面51を生成して出力装置140に表示し、物流センタの倉庫で行われているピッキングステーションの作業の進捗状況を可視化する。
オーダー情報200は、物品の出荷を要求するオーダーの情報で、ピッキング対象の物品の情報を格納する。在庫情報220は、物品の在庫に関し、物品が配置された棚8の情報や、棚8内の物品の配置位置や、数量、重量等の情報を格納する。棚情報230は、棚の位置や重さ等の情報を格納する。
作業員勤務情報240は、作業員の勤務スケジュールや、作業員の経験や状態に関する情報を格納する。作業員の経験や状態に関する情報は、作業員の勤続年数の他、作業員の身長や怪我の有無など情報や、当日の作業連続時間に関する情報を含んでも良い。作業予定情報250は、ピッキングステーション毎に作業対象の物品や、作業の完了予定時刻や、作業を行う作業員等の情報を格納する。なお、作業予定情報250は、予め生成されたデータであり、例えば、倉庫制御装置100の入力装置130から入力してもよいし、外部の計算機から受信してもよい。
装置情報260は、搬送装置1の識別情報や位置や稼働状態等を格納する。経路データ270は、搬送装置1毎の倉庫内の経路の情報を格納する。作業日特性280は、作業日を種々の条件に応じて属性付けしたものであり、例えば、入出庫作業の全体量などの情報の他、季節やイベントの有無、天候、災害、障害等の条件による属性付けが考えられる。ここでは、一例として、物流センタで扱うモールでセール等のイベントの開催や、季節の情報や、災害や障害が発生した情報を格納する。
ステーションログ310は、ピッキングステーションで行われた作業や、搬送装置1が稼働したログを蓄積する。ステーション実績データ320は、ステーションログ310からピッキングステーション毎のデータを抽出し、作業の開始と終了の時刻及び作業内容等を格納する。作業員実績データ330は、ステーションログ310から作業員毎のデータを抽出し、作業の開始と終了の時刻及び作業内容や作業の負荷等を格納する。
期間別実績データ340は、予め設定した複数の期間について、ステーション実績データ320から作業の種類毎に抽出した作業時間の統計情報をピッキングステーション毎に格納する。なお、本実施例では、統計情報として平均時間を採用した例を示す。重み係数350は、ピッキングステーション毎に各種作業の予測完了時刻を算出する際に使用する係数を格納する。なお、重み係数350は、予め設定された情報である。重み係数350は、ユーザが設定する可変値としても良いし、重み係数の設定にあたっては過去の実績データに基づいて、AIを用いて自動で算出されたものが設定されても良い。
予測データ290は、ステーション実績データ320と、作業員実績データ330と重み係数350を用いて、データ分析プログラム163が算出したピッキングステーション毎に業務が完了する時刻を格納する。
入力装置130は、キーボードやマウスあるいはタッチパネル等で構成される。出力装置140は、ディスプレイ等で構成される。通信インタフェース170は、無線等によるネットワーク90を介して搬送装置1や他の計算機と通信を行う。
搬送装置1は、倉庫制御装置100からの指令に応じて物品を搭載した棚8を自動搬送することができる自律的な移動体である。搬送装置1は、制御装置2と、記憶装置4と、駆動装置3と、センサ5と、通信インタフェース6を有する自動搬送装置である。センサ5は、例えば、振動センサ(加速度センサ)や、イメージセンサを含む。
制御装置2は、演算装置21と、メモリ22を含む。メモリ22には自己位置推定プログラム23と、走行制御プログラム24と、計測プログラム25と、通信プログラム26がロードされて演算装置21によって実行される。演算装置21は、マイクロコンピュータやプロセッサで構成される。
自己位置推定プログラム23は、イメージセンサから取得したイメージデータ(画像又は動画データ)等に基づいて搬送装置1の位置を算出する。なお、本実施例では、倉庫の床面に位置を示すマーカが予め表示されている例を示す。イメージセンサが読み取ったマーカから自己位置推定プログラム23が搬送装置1の位置を算出する。床面上に配置されたマーカは、搬送装置1のセンサ5により読み取り可能な情報であり、例えば、QRコード(登録商標)である。なお、搬送装置1の位置推定は、イメージセンサから取得したイメージデータ等を、倉庫制御装置100へ送信し、倉庫制御装置100が行うように構成されてもよい。マーカは、マークや基準マーカと呼ばれてもよい。
例えば、倉庫の床は、複数の区画で管理され、複数の区画それぞれに、当該区画の位置に関するマーカが表記されている。搬送装置1は、床を走行し、各区画上を通るときに当該区画の床に表記されたマーカを読み取って当該区画の位置に関する情報を取得する。マーカは、その区画の位置を特定するための情報を含んでいればよく、例えばその区画の位置情報でもよいし、その区画の位置情報と対応づけられている情報(例えばその区画の識別情報等)であってもよい。
走行制御プログラム24は、搬送装置1の現在位置と、倉庫制御装置100から受信した経路データ270に基づいて駆動装置3を制御する。なお、倉庫制御装置100は、経路作成プログラム161で生成された搬送装置1毎の経路データ270を、搬送装置1に送信し、搬送装置1は記憶装置4の経路データ41に格納する。
計測プログラム25は、センサ5から取得したセンサデータと、走行制御プログラム24から取得した走行速度や加速度と、自己位置推定プログラム23が算出した搬送装置1の位置を取得して倉庫制御装置100へ送信する。センサデータとしては、振動センサからの振動データと、イメージセンサからの床面の画像データが含まれる。また、計測プログラム25が倉庫制御装置100へセンサデータを送信するタイミングは、所定のタイミングや所定の周期(例えば、24時間毎)等に実施すればよい。
記憶装置4は、不揮発性の記憶媒体で構成されて、各プログラムや各プログラムが使用するデータを格納する。データの一例としては、経路データ41と、地図情報42と、計測データ43と、装置情報44と、走行実績データ45と、床情報46が含まれる。
経路データ41は、倉庫制御装置100から受信した経路データを格納する。地図情報42は、倉庫制御装置100から受信した地図情報を格納する。計測データ43は、上述したセンサ5が取得したセンサデータや各プログラムが取得又は算出したデータを格納する。
装置情報44は、搬送装置1の識別子(装置ID)や装置の状態、棚の積載有無に関する情報、装置の位置、バッテリ残量、累積走行距離、累積加速回数等を格納する。例えば、装置情報44は、装置情報260のうち、当該搬送装置1に関する情報と同等の情報であってもよい。走行実績データ45は、搬送装置1が移動した経路や、各エリア毎の床面の状態(振動)や移動のモード等の履歴が格納される。
駆動装置3は、台車31と、駆動輪33と、テーブル32と、補助輪(キャスター)34と、駆動輪33やテーブル32を駆動する動力源としてのモータ38と、モータ38に電力を供給するバッテリ(図示省略)を含む。駆動輪33とテーブル32を駆動するモータ38は、それぞれ独立したモータで構成することができる。
駆動装置3は、棚8の下に入ってからテーブル32を上昇させることで、棚8を持ち上げる。そして、駆動装置3は棚8を持ち上げた状態で指示された位置へ向けて走行し、テーブル32を下降させて棚8を床面上に降ろす。
演算装置21は、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置21は、走行制御プログラム24に従って処理を実行することで走行制御部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置21は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。
ステーション端末7は、作業員によって作業を実施するピッキングステーション毎に設置される。ステーション端末7は、倉庫制御装置100から送信された作業予定情報250を表示して作業員に作業内容を提示し、また、作業員からの入力を受け付けて倉庫制御装置100へ送信する。
ステーション端末7は、通信インタフェース71と、入力装置72と、出力装置73と、制御装置74と、記憶装置75を含む。通信インタフェース71は、ネットワーク90を介して倉庫制御装置100と通信を行う。入力装置72は、タッチパネルやキーボード等で構成される。出力装置73は、ディスプレイやスピーカー等で構成される。制御装置74は、マイクロコンピュータ等で構成されて、所定のプログラムを実行する。記憶装置4は、プログラムやデータを格納する。
ステーション端末7は、当該ピッキングステーションで行われる作業予定を、倉庫制御装置100から受信して記憶装置75のピッキング作業情報76に格納する。ステーション端末7は、ピッキング作業情報76から作業員の作業状況に応じた指令等を出力装置73に出力する。
作業員は、作業の開始時や所定の作業が完了した後にステーション端末7を操作して、作業の指令等を取得する。ステーション端末7の入力装置72としては、ピッキング開始ボタン、ピッキング完了ボタン、アソート開始ボタン、アソート完了ボタン、発車ボタン、停止ボタン、復旧ボタン等を有する。
例えば、作業員は、ピッキング開始ボタンを押してから、指定された物品を棚8から取得して所定の位置に運ぶ。作業員は、指定された物品のピッキングが完了するとピッキング完了ボタンを押す。次に、作業員は、アソート開始ボタンを押してから、ピッキングした物品の仕分け及び梱包を実施する。指定された仕分け及び梱包が完了すると、作業員はアソート完了ボタンを押す。作業員は、次の作業に取りかかる際には、発車ボタンを押すことにより、倉庫制御装置100に搬送装置1を移動させて、次にピッキングを行う棚8をピッキングステーションに移動させる。
上記各ボタンの操作が行われると、制御装置74は入力装置72で受け付けた操作の内容を倉庫制御装置100に送信する。倉庫制御装置100は、ステーション端末7から操作の内容を受信すると、後述するステーションログ310に受信内容を蓄積する。
<物流センタの構成>
図2は、物流センタの倉庫のレイアウトの一例を示す斜視図である。物流センタは、保管スペース12を有する。保管スペース12内には、複数の棚8が縦横方向に格子状に配置されている。棚8は、2×6個又は1×6個の棚8からなる「島」を形成している。
保管スペース12内には、複数の搬送装置1が配置される。搬送装置1は、棚8の下部に入り込んで棚8を持ち上げてから移動させる。保管スペース12の周辺の所定の箇所には、搬送装置1を充電するための複数の充電器15が配置される。
保管スペース12の外縁部の所定の位置には、複数のピッキングステーション16-1~16-4が配置される。ピッキングステーション16-1~16-3では、作業員17-1~17-3が物品の入庫業務及び出庫業務を行い、ピッキングステーション16-4では、作業ロボット18-1が物品の入庫作業及び出庫業務を行う。
なお、以下の説明では、ピッキングステーションを個々に特定しない場合では、「-」以降を省略した符号「16」を使用する。他の構成要素の符号についても同様である。
保管スペース12に接続するピッキングステーション16には、作業員の侵入を検出するセーフティライトカーテン81、81が設置される。セーフティライトカーテン81、81の間は棚8を配置してピッキング作業を行う間口80となる。
なお、搬送装置1によって棚8が間口80に配置されると、セーフティライトカーテン81、81はオフとなって、作業員17によるピッキング作業を行うことができる。一方、ピッキング作業が完了して、搬送装置1が棚8を間口80から移動させるとセーフティライトカーテン81、81はオンとなって、間口80から作業員17等が侵入した場合には警報等を出力する。
作業員17が作業を行うピッキングステーション16には、間口80の近傍にステーション端末7が配置される。また、ピッキングステーション16の周縁の所定の位置には、仕分けや梱包を行う作業スペース19-1~19-4が設置される。
作業スペース19の大きさや、仕分けや梱包を行う箱等の収容部の大きさはピッキングステーション16毎に異なる場合があり、これらの差異が作業員17の作業性に影響を与える要因となる。
また、倉庫内におけるピッキングステーション16-1~16-3の位置の違いも作業員17の稼働率に影響を与える要因となる。例えば、ピッキングステーション16の環境は全て均一ではなく、トイレに近いピッキングステーション16の稼働率は高く、トイレから遠いピッキングステーション16の稼働率は歩行距離の分だけ低下する傾向がある。
また、ピッキングステーションの位置と入出庫対象である物品の保管位置との相対関係の要因によっても作業時間に影響を与える場合がある。例えば、入出庫頻度が比較的多い物品が多く保管されている位置に近いピッキングステーションでは稼働率が高くなることが考えられる。また、他の例では、重くてかさばる物品が保管されている位置に近いピッキングステーションでは、稼働率が高く且つ作業負荷が相対的に大きくなる場合がある。このように、ピッキングステーションごとに作業内容や、作業負荷、作業時間にバラツキがある。また、それらのバラツキは一定のものではなく、季節や流行の変化、物品の保管位置の変化に応じて変化し得る。
本実施例では、ピッキングステーション16で作業員17が行う作業は、出庫業務と入庫業務のそれぞれについて、ピッキング作業と、アソート作業と、出車作業と、待機作業を行う例を示す。なお、ここでいう待機作業とは、所定の作業が行われずにピッキングステーション16が待機状態であった場合を指しており、上記のように、出庫業務又は入庫業務の内部に含まれるようにしてもよいし、出庫業務及び入庫業務に関する作業を行っていない状態を待機状態とするというように、出庫業務及び入庫業務と同列に扱っても良い。
出庫業務は、棚8に収容された物品を、宛先に応じて取り出して、仕分け先毎に分類し、仕分け先毎の収容部に詰め込む作業で構成される。入庫業務は、倉庫に到着した物品を収容先の棚8毎に分類して、分類した物品を棚8の所定の位置に配置する作業である。なお、本実施例では、出庫業務の各作業と入庫業務の各作業を以下のように定義する。
出庫業務のピッキング作業は、間口80に到着した棚8から作業員17が指定された物品を取り出して、作業スペース19に移動させる作業である。なお、物品の指定はステーション端末7の出力装置73に表示することができる。
出庫業務のアソート作業は、作業スペース19に取り出した物品を、宛先に応じた箱(輸送部材)に収容し、当該箱の梱包等を行う作業である。なお、物品の宛先の指定はステーション端末7の出力装置73に表示することができる。
出庫業務の出車作業は、間口80に配置された棚8のピッキング作業が完了し、ステーション端末7を操作して、次の棚8を要求する作業である。倉庫制御装置100は、間口80の棚8を移動させる指令を搬送装置1に送信し、次の棚8を間口80に移動させる指令を他の搬送装置1に指令する。
待機作業は、出庫業務及び入庫業務共、ピッキングステーション16への作業の割り当て待ち等、次の作業に関する指令を待つ作業である。なお、ここでいう待機作業とは、所定の作業が行われずにピッキングステーション16が待機状態であった場合を指している。
入庫業務のピッキング作業は、間口80に到着した物品のうち指令された物品をトラックやパレットから取り出して、作業スペース19に移動させる作業である。なお、物品の指定は出庫業務同様であり、ステーション端末7の出力装置73に表示することができる。
入庫業務のアソート作業は、作業スペース19に取り出した物品を、格納先に応じた棚8に収容する作業である。なお、物品を収容する棚8の指定はステーション端末7の出力装置73に表示することができる。
入庫業務の出車作業は、間口80に配置された棚8のアソート作業が完了し、ステーション端末7を操作して、次の棚8を要求する作業である。
<処理の概要>
図3は、物流センタの情報処理システムで行われる処理の一例を示すフローチャートである。まず、オーダー情報200に基づいて、在庫情報220と、棚情報230と、作業員勤務情報240から作業予定情報250の生成が行われる(S1)。この処理は、入力装置72から生成してもよいし、外部の計算機で生成して倉庫制御装置100が取得するようにしてもよい。
作業予定情報250は、後述するように、作業を行うピッキングステーション16と、作業員17の割り当てと、作業対象の物品及び棚8の情報と、作業を完了させる時刻が含まれる。
作業が開始されると、作業員17が出車作業を行って、ステーション端末7の出車ボタンを操作して、最初の棚8をピッキングステーション16に移動させる(S2)。作業員17は、ステーション端末7のピッキング開始ボタンを押してからピッキング作業を開始する。ピッキング対象の物品の情報は、ステーション端末7の出力装置73に表示される。
ステーション端末7の制御装置74は、ピッキング作業の開始を倉庫制御装置100に通知する。倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16や作業員17の情報にタイムスタンプを付与してステーションログ310にピッキング開始のログ情報を生成する(S3)。
作業員17は、ピッキング作業が完了すると、ステーション端末7のアソート開始ボタンを押してから、ステーション端末7の出力装置73に表示される宛先及び収容部に物品を仕分けて、梱包を実施する(S4)。
ステーション端末7の制御装置74は、アソート作業の開始を倉庫制御装置100に通知する。倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16や作業員17の情報にタイムスタンプを付与してステーションログ310にピッキング作業の完了と、アソート作業の開始のログ情報を生成する。
作業員17は、アソート作業が完了すると、ステーション端末7の出車ボタンを押して、次の棚8を要求する。(S5)。
ステーション端末7の制御装置74は、アソート作業の完了を倉庫制御装置100に通知する。倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16や作業員17の情報にタイムスタンプを付与してステーションログ310にアソート作業の完了と、出車作業の開始のログ情報を生成する。なお、倉庫制御装置100は、出車作業で要求された棚8が指定されたピッキングステーション16に到着すると、ステーションログ310に出車作業の完了のログ情報を生成する。
上記、ステップS3~S5の作業が完了すると、作業員17は待機作業に入る。作業員17は、待機作業の開始と終了の時点で、それぞれステーション端末7を操作して、倉庫制御装置100に待機作業の開始と終了を通知する。倉庫制御装置100は、これらの通知を受け付けて待機作業の開始と終了のログ情報を生成してステーションログ310に蓄積する。なお、ここでいう待機作業とは、所定の作業が行われずにピッキングステーション16が待機状態であった場合を指している。ここでは、出庫業務又は入庫業務の内部に含まれるように説明しているが、出庫業務及び入庫業務に関する作業を行っていない状態を待機状態とするというように、出庫業務及び入庫業務と同列に扱っても良い。
待機作業が終了すると、作業員17は上記ステップS3に戻って、次の出庫業務又は入庫業務を開始する。なお、作業員17は、勤務が終了した場合や、休憩を取得する場合には、ステーション端末7の所定のボタンを操作して、倉庫制御装置100に作業員17の状態を通知する。通知を受け付けた倉庫制御装置100は、通知の内容に応じたログ情報を生成して、ステーションログ310に蓄積する。
倉庫制御装置100は、上記ステップS2~S6の処理とは非同期で作業完了の予測データ290を算出する処理をステップS7~S11で実施する。予測データの算出処理は、倉庫制御装置100のデータ分析プログラム163で行われる。データ分析プログラム163は、所定の周期でステーションログ310を読み込んで、ピッキングステーション16毎の業務完了時刻を推定する。
まず、倉庫制御装置100は、ステーションログ310のから未処理のログ情報を読み込んで、ピッキングステーション16毎に作業の開始時刻と終了時刻を取得して、業務の進捗状況に関する情報を生成してステーション実績データ320に格納する(S7)。なお、後述するように、ステーション実績データ320には業務を担当する作業員17の情報や、業務の内容を付加することができる。
次に、倉庫制御装置100は、ステーションログ310から未処理のログ情報を読み込んで、作業員17毎に作業の開始時刻と終了時刻を取得して、作業の進捗状況に関する情報を生成して作業員実績データ330に格納する(S8)。なお、後述するように、作業員実績データ330には作業の内容や、作業員17の負荷を付加することができる。
作業員17に対する負荷は、取り扱う物品の重量や、作業員17の身長差等に応じて、予め設定することができる。物品の重量は季節に応じて変動する種類もあり、例えば、衣料品の場合には冬物は重く、夏物は軽くなる傾向があり、同種の衣料品であっても冬物の衣料品を扱う作業時間が増大する傾向がある。このため、同種の物品であっても重量に応じた負荷を設定することで、作業完了の予測精度を向上させることができる。
また、作業員17の身長が低い場合では、ピッキング作業の際に棚8の上部に収容されている物品を取り出す時間が増大する傾向にあり、このため、作業員17の身長差に応じた負荷を設定することで、作業完了の予測精度を向上させることができる。
次に、倉庫制御装置100は、ステーション実績データ320と、作業員実績データ330から、後述するように、ピッキングステーション16毎に作業毎(又は行数毎)の平均時間を算出して期間別実績データ340を更新する(S9)。本実施例の倉庫制御装置100は、作業毎の平均時間は、後述するように長さが異なる複数の期間の平均時間を作業毎にそれぞれ算出しておく。
そして、倉庫制御装置100は、上記ステップS9で更新された期間別実績データ340と、重み係数350と作業日特性280を使用して、後述するように業務毎及び作業毎の予測完了時刻をピッキングステーション16毎に算出して、予測データ290を生成する(S10)。
倉庫制御装置100は、長さの異なる複数の期間の平均時間に基づいて作業及び業務の完了時刻を予測することで、短期的な要因や、中期的な要因や、長期的な要因を加味して高精度の予測データ290を生成することができる。なお、重み係数350は、各期間毎に予め設定される。
また、倉庫制御装置100は作業日特性280を参照することで、作業日毎のイベントの発生等によって取り扱う物品に偏りが生じる場合を考慮して作業の完了時刻を予測することができる。例えば、作業当日又は前日に既知のイベントや障害が発生した場合には、同様のイベントや障害が発生した日のステーション実績データ320や作業員実績データ330を参照して作業の完了時刻を予測することで、精度を向上させることができる。
また、予測データ290をピッキングステーション16毎に算出することで、ピッキングステーション16毎の環境の違いに起因する作業時間の差異を加味して、予測データ290の精度を向上させることができる。ここで、ピッキングステーション16毎の環境の違いとは、ピッキングステーションの位置による作業内容や、作業負荷、作業時間のバラツキと、そのバラツキに対する季節や流行の変化、物品の保管位置の変化の影響も含む。
倉庫制御装置100は、生成された予測データ290から、物流センタの倉庫全体やピッキングステーション16毎の作業の完了予測時刻に基づいて、倉庫全体の進捗状況を示す予測画面51を生成して出力装置140に表示する。
物流センタや倉庫の管理者等は、出力装置140の予測画面51を参照することで、倉庫全体又はピッキングステーション16毎に作業の進捗状況を把握することができる。これにより、物流センタにおける作業時間に影響を与える様々な変動要因を加味して作業時間の予測を行うことが可能となる。
以下、各処理で利用するデータ等について詳述する。
<データ>
図4A、図4Bはステーションログ310の一例を示す図である。ステーションログ310は、図3のステップS2~S6で倉庫制御装置100によって生成される。
ステーションログ310は、機器名称311と、機器ID312と、タグ1(313)と、タグ2(314)と、タグ3(315)と、タグ4(316)と、抽出開始トリガ317と、抽出終了トリガ318と、タイムスタンプ319を1つのレコードに含む。
機器名称311は、ログを取得した装置等の名称を格納する。機器名称311は、ログを取得した装置がステーション端末7の場合は、「ST」のコードを格納する。機器ID312は、ピッキングステーション16やステーション端末7等の識別子を格納する。図示の例では、「E001」はピッキングステーション16(又はステーション端末7)の識別子である。
タグ1(313)は、作業中、待機中、その他の業務の状態を格納する。タグ2(314)は、入庫、出庫、その他等の業務の状態を格納する。タグ3(315)とタグ4(316)は、ピッキング、アソート、出車等の作業の内容を格納する。
抽出開始トリガ317は、タグ1(313)~タグ4(316)で定義されたログ情報の開始時刻を抽出する契機を定義する。抽出終了トリガ318は、タグ1(313)~タグ4(316)で定義されたログ情報の終了時刻を抽出する契機を定義する。
図5は、ステーション実績データ320の一例を示す図である。ステーション実績データ320は、図3のステップS7で倉庫制御装置100によって生成される。
ステーション実績データ320は、ステーションID321と、状態322と、作業員ID323と、開始/終了324と、時刻325と、処理ID326と、行数327と、棚ID328と、物品ID×数量329を1つのレコードに含む。
ステーションID321は、ピッキングステーション16の識別子を格納する。状態322は、業務の内容を格納する。作業員ID323は、業務を担当した作業員17の識別子を格納する。なお、作業員ID323は、複数の作業員17の識別子を格納することができる。開始/終了324は、当該レコードが業務開始と業務終了の何れであるかを格納する。時刻325は、開始又は終了の日時を格納する。
処理ID326は、後述する作業予定情報250で設定された業務の識別子を格納する。行数327は、処理ID326で指定された物品の種類(レコード数)を格納する。
棚ID328は、業務を実施する棚8の識別子を格納する。物品ID×数量329は、指定された棚8に対して業務を行う物品の識別子と数量を格納する。
なお、図示の例では、状態322には、所定の作業が行われずにピッキングステーション16が待機状態であった場合も含んでいる。図5において、待機(待機作業)を出庫業務又は入庫業務と同列で扱ったが、上述のように、出庫業務又は入庫業務の内部に含まれるようにしてもよい。
図示の例では、以下のような情報が格納されている。
2018年11月1日10時00分00秒から10時10分00秒まで、ステーションID321=「E001」では、作業員17が「待機(引当待ち)」状態であった。「引当待ち」は、特定の作業を行うべきピッキングステーション16として、自身が指定されるのを待機する意味である。
10時10分00秒から10時12分00秒まで、ステーションID=「E001」では、作業員ID=C001が「待機(迎車又は棚搬送)」状態であった。「迎車」とは、作業員が待機している間、指定された搬送装置1が目的の物品を格納する棚8の位置まで棚を取りにいくための走行していることを意味する。また、「棚搬送」は、作業員ID=C001が待機している間、当該搬送装置1が目的の物品を格納する棚8を持ち上げた状態で搬送していることを意味する。
10時12分00秒から10時32分00秒まで、ステーションID=E001では、作業員ID=C001が「入庫業務」を行った。この業務に係る作業予定情報250の処理行数は“1”であった。ステーションID=「E001」の作業員ID=C001は、作業予定情報250に基づき、棚ID=S011に対して、物品D031を20個入庫する作業を行った。
10時32分00秒から10時35分00秒まで、ステーションID=「E001」では、作業員ID=C001が「待機(引当待ち)」状態であった。
10時35分00秒から10時36分00秒まで、ステーションID=「E001」では、作業員ID=C001が「待機(迎車又は棚搬送)」状態であった。
10時36分00秒から11時10分00秒まで、ステーションID=「E001」では、作業員ID=C001が出庫業務を行った。この業務に係る作業予定情報250の処理行数は「1」であった。ステーションID=「E001」では、作業予定情報250に基づき、少なくとも棚S049から、少なくとも物品D021を30個出庫する作業を行った。
このうち10時40分00秒から10時41分00秒まで、ステーションID=E001では、作業員ID=C001が「待機(安全センサ検知)」を行った。「安全センサ検知」は、例えば、ピッキングステーション16のセーフティライトカーテン81が遮られたことを意味する。つまり、この間、ステーションID=「E001」では、業務を中断した。
11時10分00秒から11時15分00秒まで、ステーションID=「E001」では、作業員ID=C001が「待機(引当待ち)」状態であった。
図6は、作業員実績データ330の一例を示す図である。作業員実績データ330は、図3のステップS8で倉庫制御装置100によって生成される。
作業員実績データ330は、作業員ID331と、状態332と、開始/終了333と、時刻334と、処理ID335と、物品ID×数量336と、負荷337を1つのレコードに含む。
作業員ID331は、作業員17の識別子を格納する。状態332は、作業の内容を格納する。開始/終了333は、当該レコードが作業開始と終了の何れであるかを格納する。時刻334は、開始又は終了の日時を格納する。
処理ID335は、後述する作業予定情報250で設定された業務の識別子を格納する。物品ID×数量336は、作業を行う物品の識別子と数量を格納する。負荷337は、作業員17に対して付与する負荷の比率を格納する。負荷337は、作業員17毎の特性や、作業を行う物品の大きさや重さ等に基づいて決定されても良い。
倉庫制御装置100は、作業員17の処理ID335毎に状態322の各作業時間を算出し、作業員実績データ330の処理ID335と作業員ID331に対応するステーション実績データ320の状態322に格納された業務の作業時間とすることができる。
図7Aは、期間別実績データ340の一例を示す図である。期間別実績データ340は、図3のステップS9で倉庫制御装置100によって生成及び更新される。
期間別実績データ340は、ステーションID341と、作業内容342と、期間Aの平均343と、期間Bの平均344と、期間Cの平均345と、期間Dの平均346と、更新日時347を1つのレコードに含む。
ステーションID341は、ピッキングステーション16の識別子を格納する。作業内容342は、当該ピッキングステーション16で行われた作業の内容を格納する。期間Aの平均343~期間Dの平均346は、異なる長さの複数の期間における各作業の平均時間を格納する。
図7Bは、期間別実績データ340の各期間A~Dの長さを示す。各期間A~Dの長さは、予め設定され、物流センタや倉庫の運用状態等に応じて適宜設定することができる。図示の例では、期間Aが過去1時間、期間Bが過去1週間、期間Cが過去1ヶ月、期間Dが過去3ヶ月の例を示す。
例えば、図7Aの期間Aの平均343は、図7Bの(1)式で示すように、現在から過去1時間の作業員実績データ330からそれぞれの作業内容342について算出した作業開始から作業終了までの作業時間の平均値を格納する。
同様に、期間Bの平均344は、現在から過去1週間の作業員実績データ330からそれぞれの作業内容342について作業時間の平均値を格納し、期間Cの平均345は、現在から過去1ヶ月間の作業員実績データ330からそれぞれの作業内容342について作業時間の平均値を格納し、期間Dの平均346は、現在から過去3ヶ月の作業員実績データ330からそれぞれの作業内容342について作業時間の平均値を格納する。なお、期間別実績データ340は、ピッキングステーション16毎に各作業について平均時間を納したデータである。
なお、各期間の作業の平均時間は、各ピッキングステーション16で行われた各作業時間の総和を、各作業の行数で除した値となる。ここで、各作業の行数は、後述するように、作業予定情報250の各レコードを1行としてカウントした値である。例えば、図10において、物品ID=「D009」と「1XXX」は異なる行としてカウントされる。
また、図中出庫業務と入庫業務は、ピッキング作業、アソート作業、出庫作業、待機作業の平均時間の総和として、ピッキングステーション16(図中ST)毎に期間別実績データ340に格納してもよい。
また、期間Aの短い期間は作業員17に依存する実績を抽出し、期間B~期間Dの長い期間は、特定の作業員17に限定されることなく複数の作業員17によるピッキングステーション16毎の実績を抽出することができる。
図8は、作業日特性280の一例を示す図である。作業日特性280は、予測完了時刻を補正するために予め設定された情報である。作業日特性280は、日付281と、イベント282と、季節283、補正係数284を1つのレコードに含む。
イベント282は、日付281で発生した事象(又は発生する予定の事象)の内容が格納される。季節283は、日付281の季節を格納する。補正係数284は、イベント282や季節283に応じて、予測完了時刻を補正するための係数が格納される。補正係数は、イベント282の内容や季節283に応じて、予め設定された値を格納する。
図9は、重み係数350の一例を示す図である。重み係数350は、予測完了時刻を算出する際に、各期間A~Dに与える重みを予め設定した情報である。
重み係数350は、ステーションID351と、係数A352~係数D355を1つのレコードに含む。
ステーションID351は、ピッキングステーション16の識別子を格納する。係数A352~係数D355は、上記期間別実績データ340の期間A~Dに対応する重み係数で、ピッキングステーション16毎に設定される。なお、各期間A~期間Dの重み係数A~係数Dは、図中ステーションID=「全体」のように倉庫(又は物流センタ)全体でひとつの値としてもよい。
図10は、作業予定情報250の一例を示す図である。作業予定情報250は、図3のステップS1で設定された情報である。
作業予定情報250は、処理ID251と、業務内容252と、ステーションID253と、作業員ID254と、完了予定時刻255と、物品ID256と、数量257と、棚ID258と、仕分け先259と、実績完了時刻2511を1つのレコードに含む。
処理ID251は、倉庫内で一意の識別子を格納する。業務内容252は、出庫、入庫等の業務の内容を格納する。ステーションID253は、業務を実施するピッキングステーション16の識別子を格納する。
作業員ID254は、ピッキングステーション16に割り当てられた作業員17の識別子を格納する。完了予定時刻255は、当該業務の完了目標日時を格納する。物品ID256は、当該業務で取り扱う物品の識別子を格納する。数量257は、物品の数量を格納する。
棚ID258は、物品が格納された棚8の識別子を格納する。なお、物品と棚8の関係は、後述する在庫情報220で設定されている。仕分け先259は、物品を配送する宛先を格納する。なお、業務が入庫の場合には、物品の仕入れ先を格納することができる。実績完了時刻2511は、実際に業務が完了した日時を格納する。
作業予定情報250では、物品ID256の1つのレコードが行数=1として扱われる。例えば、処理ID251=「22」は、2つの物品ID=「D009」、「1XXX」のレコードを有するので、当該処理ID251は行数=2として扱われる。すなわち、本実施例では、行数は数量257に係わらず物品の種類に対応する例を示す。オーダー情報200の伝票番号と、作業予定情報250の処理IDとは、対応するデータ又は同じデータが利用されてもよい。
図11は、予測データ290の一例を示す図である。予測データ290は、図3のステップS10で生成される情報である。予測データ290は、処理ID291と、業務内容292と、ステーションID293と、作業員ID294と、予測完了時刻295と、作業内容296と、開始/終了297と、開始予測時刻/終了予測時刻298を1つのレコードに含む。
処理ID291は、作業予定情報250の処理ID251に対応する識別子を格納する。業務内容292は、作業予定情報250の業務内容252に対応する業務を格納する。ステーションID293は、作業予定情報250のステーションID253に対応するピッキングステーション16の識別子を格納する。作業員ID294は、作業予定情報250の作業員ID254に対応する識別子を格納する。
予測完了時刻295は、倉庫制御装置100が予測した業務が完了する日時を格納する。作業内容296は、業務に含まれる作業の項目(待機作業、ピッキング作業、アソート作業、出車作業)を格納する。開始/終了297は、各作業の開始と終了のラベルを格納する。開始予測時刻/終了予測時刻298は、倉庫制御装置100が予測した各作業の開始予測時刻又は終了予測時刻を格納する。
なお、本実施例では、開始予測時刻は直前の作業の終了予測時刻とし、業務の開始時の最初の作業の開始予測時刻は、倉庫制御装置100が作業開始の情報を受け付けた時刻とすることができる。
図12は、装置情報260の一例を示す図である。装置情報260は、倉庫制御装置100の搬送装置制御プログラム164が搬送装置1から取得した情報である。図3のステップS5等で搬送開始を指令された搬送装置1の情報である。
装置情報260は、装置ID261と、稼働状況262と、バッテリ残量263と、負荷情報264と、位置情報265と、総合判定266を1つのレコードに含む。
装置ID261は、搬送装置1に付与された識別子を格納する。稼働状況262は、搬送装置1の状態を示し、例えば、稼働中、待機、移動中、停止中、充電中等の状態を格納する。バッテリ残量263は、搬送装置1のバッテリの残量(比率)を格納する。
負荷情報264は、搬送装置1に蓄積された負荷の情報(走行時間、走行距離等)を格納する。位置情報265は、搬送装置1の倉庫内の位置を格納する。本実施例では、保管スペース12内の床面を格子状に区切って位置を割り当てる例を示す。
総合判定266は、バッテリ残量263や負荷情報264に基づいて搬送装置制御プログラム164が判定した搬送装置1の状態を格納する。総合判定266は、例えば、「A」の場合には使用可を示し、「B」の場合にはメンテナンス推奨を示し、「C」の場合には要メンテナンスを示す。
なお、装置情報260は、搬送装置1に割り当てられた搬送先となるピッキングステーション16の情報、稼働状況、累積負荷、及び正常か否かの情報、を含むことができる。
倉庫制御装置100は、上記の装置情報260から、ピッキングステーション16に向かう搬送装置1の数や、搬送装置1の異常の有無の情報から、当該ピッキングステーション16の作業時間に補正をかけて予測作業時間を算出することができる。
また、装置情報260に含まれる指標(例えば、稼働台数)が所定の閾値よりも低い場合には、予測作業時間の算出に補正をかけても良い。
なお、搬送装置1が予め、1つ以上の特定のピッキングステーション16に対応している場合では、上述した処理を対応するピッキングステーション16と搬送装置1ごとに行う。
図13は、作業員勤務情報240の一例を示す図である。作業員勤務情報240は、作業員ID241と、勤続期間242と、身長243と、日付244と時刻245からなる勤務スケジュールと、状態246を1つのレコードに含む。
作業員ID241は、作業員17に付与された識別子を格納する。勤続期間242は、作業員17の勤務歴を格納する。身長243は、作業員17の身長を格納する。日付244と時刻245は、作業員17の勤務スケジュールを格納する。状態246は、作業員17の体調やけがの有無等に応じて入力された値を格納する。
図14は、予測画面51の一例を示す図である。予測画面51は、図3のステップS11で、データ分析プログラム163によって生成される。図示の例は、データ分析プログラム163が算出した業務の進捗状況の予測結果を表示するダッシュボード52を出力装置140に表示した画面である。予測画面51の表示は、倉庫制御装置100の入力装置130から指令することができる。
ダッシュボード52は、倉庫全体に関する業務の目標や業務の進捗状況を表示する就業目標ウィンドウ52aと、進捗状況や処理実績等を表示する進捗情報ウィンドウ52bと、倉庫全体の進捗状況を表示する全体進捗ウィンドウ52cと、倉庫全体の予測完了時刻を表示する作業終了時刻予測ウィンドウ52dと、倉庫の生産性を表示する主生産性推移ウィンドウ52eと、倉庫内の作業率及び稼働率を表示する作業率/稼働率ウィンドウ52fを含む。
就業目標ウィンドウ52aは、本日の作業開始時刻及び作業終了時刻、並びに、現在時刻における業務の進捗率及び終了予定時刻を表示する。作業開始時刻及び作業終了時刻は、作業予定情報250で設定されたデータである。
進捗率は、現在時刻までに生成されたステーションログ310で、本日中に実行するべき出庫又は入庫についての処理行数のうち、実際に実行済みのものが占める比率である。終了予定時刻は、現在時刻において全ての業務が完了すると予測される時刻である。
進捗情報ウィンドウ52bは、進捗率、行数と、行数/ステーションと、稼働ステーションと、ステーション作業率と、装置稼働率と、装置作業率を表示する。
進捗率は、就業目標ウィンドウ52aの進捗率と同じ倉庫全体の値を表示する。行数は、現在時刻までに生成されたステーション実績データ320と作業員実績データ330から、本日中に実行するべき全ての作業予定情報250の業務についての処理行数のうち、実際に実行済みのものが占める比率を表示する。
行数/ステーションは、現在時刻までに生成されたステーション実績データ320及び作業予定情報250のうち、本日中に実行するべき入庫業務作業及び出庫業務についての処理行数のうち、実際に実行済みのものが占める比率(特定のピッキングステーション16の数値であってもよいし、倉庫内のピッキングステーション16全体の数値であってもよい)を表示する。
稼働ステーションは、ピッキングステーション16の全数のうち、現在時刻から過去n分(例えば、10分)の間に少なくとも1度稼働したピッキングステーション16の数が占める比率を表示する。
ステーション作業率は、作業開始時刻から現在時刻までの経過時間のうち、ピッキングステーション16で出庫業務又は入庫業務が行われた時間が占める比率(特定のピッキングステーション16の数値であってもよいし、倉庫内のピッキングステーション16全体の数値であってもよい)を表示する。
装置稼働率は、作業開始時刻から現在時刻までの経過時間のうち、搬送装置1が「引当作業」、「引当外作業」又は「充電」を行った時間の合計が占める比率(特定の搬送装置1の数値であってもよいし、搬送装置1全体の数値であってもよい)を表示する。
装置作業率は、作業開始時刻から現在時刻までの経過時間のうち、搬送装置1が「引当作業」を行った時間の合計が占める比率(特定の搬送装置1の数値であってもよいし、搬送装置1全体の数値であってもよい)を表示する。
全体進捗ウィンドウ52cは、全体進捗と、バッチ2と、バッチ3の値をグラフで表示する。全体進捗は、就業目標ウィンドウ52aの進捗率と同じ値である。バッチ2は、現在時刻より所定の時間(例えば60分)だけ遡及した時点における進捗率を表示する。バッチ3は、現在時刻より所定の時間(例えば120分)だけ遡及した時点における進捗率を表示する。
作業終了時刻予測ウィンドウ52dは、入庫予測と出庫予測の値をグラフで表示する。なお、グラフの横軸は時間であり、縦軸は物品の数量である。入庫予測は、原点と入庫終了予測時刻,入庫予測数量を結ぶ線分で表示する。出庫予測は、原点と出庫終了予測時刻と出庫予測数量を結ぶ線分で表示する。なお、入庫は、実際に入庫された物品の時系列の累積数量を示す。また、出庫は、実際に出庫された物品の時系列の累積数量を示す。
主生産性推移ウィンドウ52eは、行数/hと、ピック数/hと、稼働ステーション数の値をグラフで表示する。なお、グラフの横軸は時間であり、縦軸は行数(左目盛)、回数及びステーションの数(右目盛)である。
行数/hは、1時間に実行された作業を指示する処理行数の時系列の累積値を表示する。ピック数/hは、1時間に実行された出庫業務(又は入庫業務)の回数の時系列の累積値を表示する。稼働ステーション数は、現在時刻から過去n分(例えば、10分)の間に少なくとも1回作業を行ったピッキングステーション16の数の時系列の累積値を表示する。
作業率/稼働率ウィンドウ52fは、ステーション作業率と、搬送装置稼働率と、搬送装置作業率の値をグラフ表示する。なお、グラフの横軸は時間であり、縦軸は作業率又は稼働率である。
ステーション作業率は、進捗情報ウィンドウ52bのステーション作業率の時系列推移を表示する。搬送装置稼働率は、進捗情報ウィンドウ52bの搬送装置稼働率の時系列推移を表示する。搬送装置作業率は、進捗情報ウィンドウ52bの搬送装置作業率の時系列推移を表示する。
なお、予測画面51は、上記に限定されるものではなく、物流センタや倉庫の運用状態等に応じて、適宜変更することができる。例えば、図18で示すように、作業終了時刻予測ウィンドウ52dは、業務の遅延524が大きいピッキングステーション16(ステーションID521)の順に、完了すべき時刻(完了予定時刻522)と、予測された完了時刻(予測完了時刻523)を表示してもよい。
上記作業終了時刻予測ウィンドウ52dにより、倉庫の管理者は、倉庫内で業務が遅延しているピッキングステーション16及び遅延の大きさを、容易かつ迅速に把握することが可能となる。
図15は、オーダー情報200の一例を示す図である。オーダー情報200は、シリアル番号201と、伝票番号202と、販売店名203と、販売店コード204と、商品名205と、商品コード206と、個数207と、納期208と、オーダー受信日時209を1つのレコードに含む。
シリアル番号201は、倉庫制御装置100が付与したユニークな番号である。伝票番号202は、注文毎に倉庫制御装置100が付与したユニークな番号である。販売店名203は、物品の出荷先を示す。
本実施例では、伝票番号202が同一でも、商品名205及び商品コード206が異なる場合は、異なるシリアル番号201を付与する例を示す。これは、商品名205及び商品コード206が異なる場合は、それぞれの商品が保管されている棚8が異なる可能性があるためである。
個数207は、当該レコードの伝票番号202において、商品名205及び商品コード206で特定される商品が注文された数量を示す。オーダー受信日時209は、伝票番号202の注文を倉庫制御装置100(又は物流センタ)が受け付けた日時が格納される。
図16は、在庫情報220の一例を示す図である。在庫情報220は、シリアル番号221と、商品名222と、商品コード223と、在庫数224と、棚ID225と、棚内の配置位置226を1つのレコードに含む。
棚ID225は、物品が格納されている棚8の識別子が格納される。棚内の配置位置226は、例えばピッキングステーション16で、作業員17やロボット18がピッキング作業員を行う際に使用される情報を格納する。棚内の配置位置226は、例えば「U3R2」と記載しているレコードでは、棚8において、「上(U)から3番目の段で、右(R)から2番目の位置」に、対象の物品が配置されていることを示す。
図17は、棚情報230の一例を示す図である。棚情報230は、シリアル番号231と、棚ID232と、保管位置233と、棚重量234と、商品重量235を1つのレコードに含む。
棚ID232は、各棚8に付与されたユニークな識別子が格納される。棚ID232として、例えば倉庫制御装置100が付与した棚8の識別子を格納してもよい。保管位置233は棚8を保管する保管スペース12の位置情報が格納され、例えば地図情報の座標が格納される。棚8が搬送されている場合には、保管位置233には「搬送中」が格納される。
棚重量234には、棚8自体の重さが格納され、商品重量235には棚8が搭載する物品(商品や商品を保管する容器など)の重さが格納される。搬送装置1が搬送する搬送物(棚+商品)の重さは、少なくとも「棚重量」と「商品重量」の和となる。
例えば、図16の在庫情報220等において、各物品の重さと在庫数などを記録しておき、例えば、搬送物(棚+物品)の重さを計算により求めてもよい。なお、「重さ」を計算により求める場合、実際の搬送物の重さと計算値の誤差の許容範囲内に収まるのであれば、棚8及び棚8が搭載する物品のうち、一部の重量について、計算に含めないとすることも可能である。
また、別の例として、例えば、搬送装置1が搬送する「搬送物(棚+物品)の重さ」を測定可能な重量センサを搭載しており、ピッキング完了後の棚8を保管位置に戻す際などに重量を計測してもよい。このとき、搬送装置1で計測した重量を、倉庫制御装置100が受信し、棚情報230における当該「搬送物(棚+商品)の重さ」として記録してもよい。
<予測データ生成>
次に、図3のステップS10で行われる作業予測データの生成処理について説明する。倉庫制御装置100は、図3のステップS9で、作業の種類毎に異なる長さの期間A~期間Dについてピッキングステーション16毎に作業時間の平均値を算出して期間別実績データ340に格納する。
すなわち期間別実績データ340には、期間A~Dのそれぞれについて、ピッキングステーション16毎のピッキング作業の平均時間と、アソート作業の平均時間と、発車作業の平均時間と、待機時間の平均時間が格納されている。
次に、図3のステップS10では、倉庫制御装置100が期間別実績データ340と重み係数350を用いて各作業の予測完了時刻295をピッキングステーション16毎に算出する。倉庫制御装置100は、以下の(2)式から各作業の予測時間(ピッキング予測時間、アソート予測時間、発車予測時間、待機予測時間)をそれぞれ算出する。
Figure 2023002888000002
上記(2)式において、期間Aの平均~期間Dの平均は、図7Aの期間別実績データ340の各作業内容342毎の期間Aの平均343~期間Dの平均346であり、係数A~係数Dは、図9の重み係数350の係数A352~係数D355である。
また、係数A352~係数D355は、上述したようにピッキングステーション16に固有の重み係数を用いてもよいし、倉庫全体の重み係数を用いることができる。
上記ピッキング予測時間、アソート予測時間、発車予測時間、待機予測時間のそれぞれを開始予測時刻(298)に加算した値が、図11の予測データ290の終了予測時刻(開始予測時刻/終了予測時刻298)となる。なお、各予測時間は、各作業内容毎の実績データ(ステーション実績データ320、作業員実績データ330)に基づいて、現在実施されている作業の作業時間を予測した予測作業時間となる。
次に、倉庫制御装置100は、該当の業務(処理ID251)を複数のピッキングステーション16で実施していることを想定して、当該業務の予測時間を以下の(3)式から算出する。
Figure 2023002888000003
該当の業務(処理ID251)を実施しているピッキングステーション16全体の各作業で構成される業務が終了するまでの予測時間は、上記(3)式から、各ピッキングステーション16のピッキング予測時間とアソート予測時間と発車予測時間と待機予測時間の総和を、該当の業務を実施しているピッキングステーション16の数(図中稼働ST数)で除した値を合算した値としてて算出される。
各作業が終了するまでの予測時間は、業務毎ピッキング予測時間と、業務毎アソート予測時間と、業務毎発車予測時間と、業務毎待機予測時間として算出される。
次に、倉庫制御装置100は、該当の業務(処理ID251)の完了予測時間を以下の(4)式から算出する。
Figure 2023002888000004
上記(4)式において、残りの行数は、該当業務の処理ID251のレコードのうち、未処理の物品ID256のレコードの数を示す。そして、処理ID251が同一のレコードの総数から未処理の物品ID256のレコードの数を差し引いた値を、処理ID251が同一のレコードの総数で除した値を進捗率とすることができる。
上記より、業務単位の各作業の予測時間の和に、出庫業務又は入庫業務を行う作業予定情報250の行数を当該業務のピッキングステーション16の数(稼働ST数)で除した値が、現在の時刻から当該業務が完了するまでの予測時間として算出される。
上記(4)式の完了予定時間を現在の時刻に加算した値が、予測データ290の予測完了時刻295として算出される。また、倉庫制御装置100のデータ分析プログラム163は、上記進捗率を各ピッキングステーション16毎に算出して予測画面51に表示することもできる。
以上のように本実施例の倉庫制御装置100では、各作業の種類毎に複数の異なる長さの期間の作業時間の平均値に基づいて、業務が完了するまでの作業時間の予測を行うことで、種々の変動要因を踏まえて精度の高い作業時間の予測を実現することが可能となる。
また、予測完了時刻295を算出する日付が、図8に示した作業日特性280の日付に該当する場合には、上記(4)式で算出された完了予定時間に、図8の補正係数を乗じてもよい。これにより、出庫業務又は入庫業務を実施する日付に固有のイベントに応じた補正係数284で完了予定時間を補正することが可能となり、予測精度を向上させることができる。
なお、現在の作業(第1の作業日における作業)の予測作業時間の推定を行う際に、前現在の作業日の作業日特性280が所定の条件(イベント282)を満たす場合には、所定の条件を満たす1つ以上の他の作業日における実績データ(ステーション実績データ320、作業員実績データ330)を取得し、当該実績データに基づいて、予測作業時間を推定することができる。
また、図9に示した重み係数350の係数A352~係数D355の値は、現在時刻から過去に向かうにつれて漸減することで、直近の作業実績が、作業員17の状態や一時的なオーダーの偏りを色濃く反映するのに対応し、長期間を対象とした作業実績においては、季節や流行によって出庫される商品の種類や場所に偏りが出ることによる各種の作業時間の変動を反映することが可能となる。
なお、上記従来例において、作業員17がピッキングステーション16に設置されたステーション端末7を操作する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、スマートフォンやスマートウォッチ等のモバイル端末で倉庫制御装置100と通信を行って、作業の指示を受信し、作業の進捗状況を送信するようにしてもよい。
<結び>
なお、上記実施例の情報処理システムは、以下のような構成とすることができる。
(1)プロセッサ(演算装置110)とメモリ(120)を有する倉庫制御装置(100)と、
前記倉庫制御装置(100)からの搬送指示に従って、物品を格納する収納部を搬送可能な搬送装置(1)と、前記倉庫制御装置(100)に接続されて、前記収納部(棚8)の物品に対する入庫又は出庫に関する少なくとも一種以上の作業が実施される作業ステーション(ピッキングステーション16)における作業情報の授受を行う端末(ステーション端末7)と、を有する情報処理システムであって、前記倉庫制御装置(100)は、前記端末(7)から前記作業ステーション(16)における入庫と出庫の少なくとも一方に関する前記作業情報のうち作業実績に関する情報を取得してログ情報(ステーションログ310)として記憶する記憶部(データ入出力プログラム162)と、前記ログ情報(310)に基づいて、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間(A~D)それぞれにおける作業時間に関する情報である複数の実績データ(320、330)を生成し、当該複数の実績データ(320、330)に基づいて、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間(完了予定時刻255)を推定する制御部(データ分析プログラム163)と、を有することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、異なる長さの複数の期間それぞれにおけるステーション実績データ320と、作業員実績データ330に基づいて、作業が終了する時刻を精度よく推定することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記複数の期間(A~D)は、第1の期間(期間A)と、前記第1の期間(期間A)より長い第2の期間(期間D)と、を含み、前記第1の期間(期間A)は、前記作業ステーション(16)のうち第1の作業ステーション(16)で作業を行う第1の作業員(17)によって前記作業が行われた期間であり、前記第2の期間(期間D)は、複数の作業員(17)によって第1の作業ステーション(16)で前記作業が行われた期間であり、前記制御部(163)は、前記第1の期間(期間A)における前記作業の作業時間に関する情報である第1の実績データ(320、330)と前記第2の期間(期間D)における前記作業の作業時間に関する情報である第2の実績データ(320、330)を取得し、少なくとも前記第1の実績データ(320、330)及び前記第2の実績データ(320、330)に基づいて、前記第1の作業ステーション(16)において前記第1の作業員(17)が前記作業を行う予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、短い期間Aは作業員に依存する実績を反映し、長い期間Dは、特定の作業員17の影響に限定されないピッキングステーション16の環境を反映した作業時間を推定することができる。
(3)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記複数の期間(A~D)は、第1の期間(期間A)と、前記第1の期間(期間A)より長い第2の期間(期間D)と、を含み、前記第1の期間(期間A)は、特定の作業日における第1の時刻から第2の時刻までの期間であり、前記第2の期間(期間D)は、少なくとも複数の作業日を含むことを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、作業員17等に大きく依存する直近の作業効率を反映する第1の期間と、長期的な物品の種類や量の傾向によって変動する作業効率を反映する第2の期間を用いることで、作業時間の推定精度を向上させることが可能となる。
(4)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記記憶部(162)は、さらに作業日毎の特性を示す情報を含み、前記制御部(163)は、第1の作業日における前記作業の前記予測作業時間(255)の推定を行う際に、前記第1の作業日の前記特性(作業日特性280)が所定の条件(イベント282)を満たす場合には、前記所定の条件(282)を満たす1つ以上の第2の作業日における前記作業の作業時間に関する実績データ(320、330)を取得し、当該実績データ(320、330)に基づいて、前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、作業日の特性が類似する過去のステーション実績データ320や作業員実績データ330を参照して、現在の作業時間を予測することで、特異な作業日における作業時間の予測精度を確保することが可能となる。
(5)上記(4)に記載の情報処理システムであって、前記第1の作業日の前記特性(280)が前記所定の条件(282)を満たす場合とは、前記第1の作業日が特定のイベント(282)に関連した日(281)であることを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、作業日の特性が類似する過去のステーション実績データ320や作業員実績データ330を参照することで、特定のイベント282が発生売る作業日における作業時間の予測精度を確保することが可能となる。
(6)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記制御部(163)は、前記複数の実績データ(320、330)の加重平均を算出することにより、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間(255)を推定し、前記複数の実績データ(320、330)には、第1の期間(期間A)における作業時間に関する情報である第1の実績データ(320、330)と、第1の期間(期間A)より長い第2の期間(期間D)における作業時間に関する情報である第2の実績データ(320、330)と、が含まれ、前記複数の実績データ(320、330)の加重平均の算出における前記複数の実績データ(320、330)のそれぞれに対応する重み係数について、前記第1の実績データ(320、330)に対応する重み係数よりも前記第2の実績データ(320、330)に対応する重みデータの方が小さい値に設定されることを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、異なる期間A~D毎の期間別実績データ340を加重平均によって算出する際に、より長い期間Dであるほど重み係数350の値を小さく設定することで、直近の作業員17等の影響を強く反映させることができる。
(7)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記記憶部(162)は、複数の前記作業ステーション(16)から前記作業実績に関する情報を取得して前記ログ情報(310)として記憶し、前記制御部(163)は、前記作業ステーション(16)毎の前記複数の作業実績データ(320、330)を取得して、それぞれの作業ステーション(16)毎に前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16の環境の際に応じて作業時間の予測を行うことが可能となって、倉庫全体の作業時間の予測精度を向上させることが可能となる。
(8)上記(7)に記載の情報処理システムであって、複数の前記作業ステーション(16)に含まれる少なくとも1つの作業ステーション(16)では、複数の作業員(17)によって作業が行われることを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、複数の作業員17が同じピッキングステーション16で交代して作業を行う場合、ピッキングステーション16毎に実績データを取得することで、特定の作業員に限定されないピッキングステーション16の環境に応じた作業時間の予測を行うことが可能となる。
(9)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記記憶部(162)は、少なくとも複数の前記搬送装置(1)の稼働状況に関する情報を含む搬送装置情報(装置情報260)を記憶しており、前記制御部(163)は、前記複数の作業実績データ(320、330)及び前記搬送装置情報(260)に基づいて、前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、搬送装置1の情報を加味して作業時間を推定することで、予測精度を向上することが可能となる。
(10)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記記憶部(162)は、複数の前記作業ステーション(16)において作業を行う作業員(17)の情報である作業員(17)情報を記憶して前記ログ情報(310)に記憶し、前記制御部(163)は、前記複数の作業実績データ(320、330)及び前記作業員(17)情報に基づいて、前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、作業員17の情報を踏まえてピッキングステーション16毎の環境の違いに起因する作業時間の差異を加味して、予測データ290の精度を向上させることができる。
(11)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記少なくとも一種以上の作業は、収納部(8)に対して行われるピッキング作業を含み、前記制御部(163)は、前記複数の実績データ(320、330)に基づいて、前記ピッキング作業の前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16で行われるピッキング作業の作業時間を予測することが可能となる。
(12)上記(1)1に記載の情報処理システムであって、前記制御部(163)は、前記ピッキング作業の作業内容に応じた作業負荷に関する負荷情報(337)を取得し、当該負荷情報(337)及び前記複数の実績データ(320、330)に基づいて、前記ピッキング作業の前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキング作業を行う作業員17の負荷を加味して作業時間の予測することで、予測精度を向上することができる。
(13)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記少なくとも一種以上の作業は、前記収納部(8)からピッキングされた物品の仕分けを行うアソート作業を含み、前記制御部(163)は、前記複数の実績データ(320、330)に基づいて、前記アソート作業の前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16で行われるアソート作業の作業時間を予測することが可能となる。
(14)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記少なくとも一種以上の作業は、前記搬送装置(1)によって、収納部(8)に対して行われるピッキング作業後の前記収納部(8)の搬送を開始する発車作業を含み、前記制御部(163)は、前記複数の実績データ(320、330)に基づいて、前記発車作業にかかる前記予測作業時間(255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16で行われる発車作業の作業時間を予測することが可能となる。
(15)上記(1)に記載の情報処理システムであって、前記ログ情報(310)は、前記少なくとも一種以上の作業が行われずに前記作業ステーション(16)が待機状態であった時間の情報を含み、前記制御部(163)は、前記予め設定された異なる長さの複数の期間(A~D)それぞれにおいて前記作業ステーション(16)が前記待機状態であった時間に関する情報を取得し、当該情報に基づいて、前記作業ステーション(16)が前記待機状態となる予測待機時間を推定する
上記構成により、倉庫制御装置100は、ピッキングステーション16における待機状態となる予測待機時間を推定予測することが可能となる。
(16)上記(15)に記載の情報処理システムであって、前記少なくとも一種以上の作業は、少なくとも収納部(8)に対して行われるピッキング作業と、前記収納部(8)からピッキングされた物品の仕分けを行うアソート作業と、前記搬送装置(1)によって収納部(8)に対して行われるピッキング作業後の前記収納部(8)の搬送を開始する発車作業と、を含み、前記記憶部(162)は、所定の作業日に行うべき入庫又は出庫のいずれか又は両方の作業に関する作業予定情報(250)を有しており、前記制御部(163)は、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎の前記予測作業時間(255)、前記予測待機時間及び前記作業予定情報(250)に基づいて、前記所定の作業日における前記入庫作業と前記出庫作業のいずれか又は両方の作業が完了すると予測される日時である終了予測時間(完了予定時刻255)を推定することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、所定の作業日における入出庫作業の完了時間を精度よく推定することが可能となる。
(17)上記(16)に記載の情報処理システムであって、現在時刻における前記所定の作業日の前記終了予測時間(完了予定時刻255)を可視表示する出力装置を有することを特徴とする情報処理システム。
上記構成により、倉庫制御装置100は、現在時刻において所定の作業日の作業について完了予定時刻255を可視化して表示することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、又は置換の何れもが、単独で、又は組み合わせても適用可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、及び処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、及び機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 倉庫制御装置
110 演算装置
120 メモリ
130 入力装置
140 出力装置
150 記憶装置
162 データ入出力プログラム
163 データ分析プログラム
200 オーダー情報
220 在庫情報
230 棚情報
240 作業員勤務情報
250 作業予定情報
260 装置情報
270 経路データ
280 作業日特性
290 予測データ
310 ステーションログ
320 ステーション実績データ
330 作業員実績データ
340 期間別実績データ
350 重み係数

Claims (19)

  1. プロセッサとメモリを有する倉庫制御装置と、
    前記倉庫制御装置からの搬送指示に従って、物品を格納する収納部を搬送可能な搬送装置と、
    前記倉庫制御装置に接続されて、前記収納部の物品に対する入庫又は出庫に関する少なくとも一種以上の作業が実施される作業ステーションにおける作業情報の授受を行う端末と、を有する情報処理システムであって、
    前記倉庫制御装置は、
    前記端末から前記作業ステーションにおける入庫と出庫の少なくとも一方に関する前記作業情報のうち作業実績に関する情報を取得してログ情報として記憶する記憶部と、
    前記ログ情報に基づいて、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間それぞれにおける作業時間に関する情報である複数の実績データを生成し、当該複数の実績データに基づいて、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定する制御部と、を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記複数の期間は、
    第1の期間と、前記第1の期間より長い第2の期間と、を含み、
    前記第1の期間は、前記作業ステーションのうち第1の作業ステーションで作業を行う第1の作業員によって前記作業が行われた期間であり、
    前記第2の期間は、複数の作業員によって第1の作業ステーションで前記作業が行われた期間であり、
    前記制御部は、
    前記第1の期間における前記作業の作業時間に関する情報である第1の実績データと前記第2の期間における前記作業の作業時間に関する情報である第2の実績データを取得し、少なくとも前記第1の実績データおよび前記第2の実績データに基づいて、前記第1の作業ステーションにおいて前記第1の作業員が前記作業を行う予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記複数の期間は、
    第1の期間と、前記第1の期間より長い第2の期間と、を含み、
    前記第1の期間は、特定の作業日における第1の時刻から第2の時刻までの期間であり、
    前記第2の期間は、少なくとも複数の作業日を含むことを特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、
    さらに作業日毎の特性を示す情報を含み、
    前記制御部は、
    第1の作業日における前記作業の前記予測作業時間の推定を行う際に、前記第1の作業日の前記特性が所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たす1つ以上の第2の作業日における前記作業の作業時間に関する実績データを取得し、当該実績データに基づいて、前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  5. 請求項4に記載の情報処理システムであって、
    前記第1の作業日の前記特性が前記所定の条件を満たす場合とは、前記第1の作業日が特定のイベントに関連した日であることを特徴とする情報処理システム。
  6. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記制御部は、
    前記複数の実績データの加重平均を算出することにより、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定し、
    前記複数の実績データには、第1の期間における作業時間に関する情報である第1の実績データと、第1の期間より長い第2の期間における作業時間に関する情報である第2の実績データと、が含まれ、
    前記複数の実績データの加重平均の算出における前記複数の実績データのそれぞれに対応する重み係数について、前記第1の実績データに対応する重み係数よりも前記第2の実績データに対応する重みデータの方が小さい値に設定されることを特徴とする情報処理システム。
  7. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、
    複数の前記作業ステーションから前記作業実績に関する情報を取得して前記ログ情報として記憶し、
    前記制御部は、
    前記作業ステーションごとの前記複数の作業実績データを取得して、それぞれの作業ステーションごとに前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  8. 請求項7に記載の情報処理システムであって、
    複数の前記作業ステーションに含まれる少なくとも1つの作業ステーションでは、複数の作業員によって作業が行われることを特徴とする情報処理システム。
  9. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、
    少なくとも複数の前記搬送装置の稼働状況に関する情報を含む搬送装置情報を記憶しており、
    前記制御部は、
    前記複数の作業実績データ及び前記搬送装置情報に基づいて、前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  10. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶部は、
    複数の前記作業ステーションにおいて作業を行う作業員の情報である作業員情報を記憶して前記ログ情報に記憶し、
    前記制御部は、
    前記複数の作業実績データ及び前記作業員情報に基づいて、前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  11. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記少なくとも一種以上の作業は、収納部に対して行われるピッキング作業を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の実績データに基づいて、前記ピッキング作業の前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  12. 請求項11に記載の情報処理システムであって、
    前記制御部は、
    前記ピッキング作業の作業内容に応じた作業負荷に関する負荷情報を取得し、当該負荷情報及び前記複数の実績データに基づいて、前記ピッキング作業の前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  13. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記少なくとも一種以上の作業は、前記収納部からピッキングされた物品の仕分けを行うアソート作業を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の実績データに基づいて、前記アソート作業の前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  14. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記少なくとも一種以上の作業は、前記搬送装置によって、収納部に対して行われるピッキング作業後の前記収納部の搬送を開始する発車作業を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の実績データに基づいて、前記発車作業にかかる前記予測作業時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  15. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記ログ情報は、前記少なくとも一種以上の作業が行われずに前記作業ステーションが待機状態であった時間の情報を含み、
    前記制御部は、
    前記予め設定された異なる長さの複数の期間それぞれにおいて前記作業ステーションが前記待機状態であった時間に関する情報を取得し、当該情報に基づいて、前記作業ステーションが前記待機状態となる予測待機時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  16. 請求項15に記載の情報処理システムであって、
    前記少なくとも一種以上の作業は、少なくとも収納部に対して行われるピッキング作業と、前記収納部からピッキングされた物品の仕分けを行うアソート作業と、前記搬送装置によって収納部に対して行われるピッキング作業後の前記収納部の搬送を開始する発車作業と、を含み、
    前記記憶部は、所定の作業日に行うべき入庫又は出庫のいずれかまたは両方の作業に関する作業予定情報を有しており、
    前記制御部は、
    前記少なくとも一種以上の作業の種類毎の前記予測作業時間、前記予測待機時間及び前記作業予定情報に基づいて、前記所定の作業日における前記入庫作業と前記出庫作業のいずれかまたは両方の作業が完了すると予測される日時である終了予測時間を推定することを特徴とする情報処理システム。
  17. 請求項16に記載の情報処理システムであって、
    現在時刻における前記所定の作業日の前記終了予測時間を可視表示する出力装置を有することを特徴とする情報処理システム。
  18. プロセッサとメモリを有する倉庫制御装置と、前記倉庫制御装置からの搬送指示に従って、物品を格納する収納部を搬送可能な搬送装置と、前記倉庫制御装置に接続されて、前記収納部の物品に対する入庫又は出庫に関する少なくとも一種以上の作業が実施される作業ステーションにおける作業情報の授受を行う端末と、を有して前記倉庫制御装置が作業に関する時間を予測する倉庫の管理方法であって、
    前記倉庫制御装置が、前記端末から前記作業ステーションにおける入庫と出庫の少なくとも一方に関する前記作業情報のうち作業実績に関する情報を取得してログ情報として記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記倉庫制御装置が、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間のそれぞれにおける作業時間に関する情報である複数の実績データを生成する実績データ生成ステップと、
    前記倉庫制御装置が、当該複数の実績データに基づいて、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする倉庫の管理方法。
  19. プロセッサとメモリを有して作業に関する時間を予測する倉庫制御装置であって、
    物品を格納する収納部の物品に対する入庫又は出庫に関する少なくとも一種以上の作業が実施される作業ステーションにおける作業情報の授受を行う端末から前記作業ステーションにおける入庫と出庫の少なくとも一方に関する前記作業情報のうち作業実績に関する情報を取得してログ情報として記憶する記憶部と、
    前記ログ情報に基づいて、前記少なくとも一種以上の作業の種類毎に、予め設定された異なる長さの複数の期間のそれぞれにおける作業時間に関する情報である複数の実績データを生成し、現在の当該複数の実績データに基づいて、前記少なくとも一種以上の作業それぞれの予測作業時間を推定する制御部と、を有することを特徴とする倉庫制御装置。
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