JP2023002336A - 電気自動車用冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転可能な電気自動車において、パワーユニットを冷却しつつ自動運転制御機器を冷却することができる電気自動車用冷却システムを得る。【解決手段】電気自動車用冷却システム10は、第1ラジエータ34を備えており、熱を帯びたパワーユニット46を、第1ラジエータ34で冷却することができる。また、電気自動車用冷却システム10は、第2ラジエータ36を備えており、作動することで熱を帯びた自動運転制御機器50を第2ラジエータ36で冷却することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車用冷却システムに関する。
下記特許文献1には、ハイブリッド自動車に関する発明が開示されている。このハイブリッド自動車は、エンジン用ラジエータと、ハイブリッド用ラジエータとを備えている。このため、エンジン用ラジエータでエンジンを冷却し、ハイブリッド用ラジエータでインバータ装置及びモータを冷却することができる。
特開2010-18057号公報
ところで、上記先行技術を電気自動車に適用する場合、電気自動車には、エンジンが搭載されていないため、エンジン用ラジエータが不要となる。一方で、上記先行技術におけるエンジン用ラジエータ及びハイブリッド用ラジエータは、車両のパワーユニットを冷却するという点において同じものであり、上記先行技術を自動運転車両に適用する場合、自動運転制御機器を冷却するためのラジエータが別途必要となる。
しかしながら、上記特許文献では、自動運転制御機器の冷却について言及されていないため、上記先行技術は、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニットを冷却しつつ自動運転制御機器を冷却するという点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニットを冷却しつつ自動運転制御機器を冷却することができる電気自動車用冷却システムを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用冷却システムは、車両に搭載されると共に、電力で駆動されるパワーユニットを冷却可能な第1ラジエータと、前記車両に搭載されると共に前記第1ラジエータの車両前方側に配置され、当該車両の自動運転を制御する自動運転制御機器を冷却可能な第2ラジエータと、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両に第1ラジエータが搭載されており、車両のパワーユニットが電力で駆動されることで当該パワーユニットが熱を帯びても、当該第1ラジエータによって、当該パワーユニットを冷却することができる。
ところで、車両の自動運転を制御する自動運転制御機器を当該車両に搭載する場合、当該自動運転制御機器を冷却できることが好ましい。この点、第1ラジエータで自動運転制御機器を冷却することも考えられるが、自動運転制御機器の作動時の温度や必要な放熱量が、パワーユニットの作動時の温度や必要な放熱量と異なる場合には、別途ラジエータを車両に搭載することが好ましい。
ここで、本発明では、第2ラジエータを備えており、作動することで熱を帯びた自動運転制御機器を第2ラジエータで冷却することができる。また、第2ラジエータの仕様を自動運転制御機器の作動時の温度や必要な放熱量に対して適切に設定することができる。
さらに、本発明では、第2ラジエータが第1ラジエータの車両前方側に配置されているため、第1ラジエータ及び第2ラジエータを一つの冷却ファンで冷却することができる。
請求項2に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、請求項1に記載の発明において、前記第1ラジエータと前記第2ラジエータとが共通の支持部材を介して前記車両のフレームに支持されている。
請求項2に記載の本発明によれば、第1ラジエータ及び第2ラジエータを共通の支持部材を介して車両のフレームに支持することができる。このため、パワーユニットや自動運転制御機器の仕様に応じて、第1ラジエータ及び第2ラジエータの大きさ等を変更しても、設計変更が必要な箇所を支持部材及びその周辺部のみに留めることができる。
請求項3に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第2ラジエータは、車両幅方向から見て前記第1ラジエータとの間隔が車両下方側から車両上方側に向かうに従って広がるように傾斜して配置されている。
請求項3に記載の本発明によれば、第2ラジエータが、車両幅方向から見て当該第2ラジエータと第1ラジエータとの間隔が車両下方側から車両上方側に向かうに従って広がるように傾斜して配置されている。このため、第2ラジエータを車両前方下側から吹き込んでくる気流に対して有効に機能させることができる。
請求項4に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記第1ラジエータには、当該第1ラジエータで冷却された冷却水を前記パワーユニット側に流出させる第1流出配管と、当該パワーユニット側から流れてきた当該冷却水を当該第1ラジエータに流入させる第1流入配管と、が接続され、前記第2ラジエータには、当該第2ラジエータで冷却された前記冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第2流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該第2ラジエータに流入させる第2流入配管と、が接続されると共に、前記第1流出配管と前記第2流出配管との間に介在する第1バイパス配管と、前記第2流入配管と前記第2流入配管との間に介在する第2バイパス配管と、前記第1ラジエータと前記パワーユニットとの間での第1熱交換と、前記第2ラジエータと前記自動運転制御機器側との間での第2熱交換と、が許容された状態において、前記第1流出配管と前記第2流出配管との前記第1バイパス配管を介した第1接続と、前記第1流入配管と前記第2流入配管との前記第2バイパス配管を介した第2接続と、を制限し、当該第1熱交換及び当該第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、当該第1接続と当該第2接続と、を許容する流路切替部と、をさらに有している。
請求項4に記載の本発明によれば、第1ラジエータに第1流出配管と、第1流入配管とが接続されている。そして、第1流出配管を介して第1ラジエータで冷却された冷却水がパワーユニット側に流出し、当該冷却水で当該パワーユニットを冷却することができる。また、第1流入配管を介してパワーユニット側から流れてきた冷却水が、第1ラジエータに流入し、当該冷却水が当該第1ラジエータによって冷却される。
一方、第2ラジエータには、第2流出配管と、第2流入配管とが接続されている。そして、第2流出配管を介して第2ラジエータで冷却された冷却水が自動運転制御機器側に流出し、当該冷却水で当該自動運転制御機器を冷却することができる。また、第2流入配管を介して自動運転制御機器側から流れてきた冷却水が、第2ラジエータに流入し、当該冷却水が当該第2ラジエータによって冷却される。
ところで、車両の走行中において、第1ラジエータ又は第2ラジエータに不具合が生じると、車両の走行や自動運転に支障が出ることが考えられる。このような場合には、車両が安全な場所に退避するまでの間、第1ラジエータ及び第2ラジエータのうち、不具合が生じていない一方が、不具合が生じた他方の機能を代替できることが好ましい。
ここで、本発明では、第1バイパス配管と、第2バイパス配管と、流路切替部とを備えており、第1ラジエータ又は第2ラジエータに不具合が生じたときに、冷却水の流路を通常の状態から変更することが可能となっている。
詳しくは、第1バイパス配管は、第1流出配管と第2流出配管との間に介在しており、第2バイパス配管は、第1流入配管と第2流入配管との間に介在している。そして、流路切替部は、第1ラジエータとパワーユニットとの間での第1熱交換と、第2ラジエータと自動運転制御機器側との間での第2熱交換とが許容された状態、すなわち第1ラジエータ及び第2ラジエータが機能している通常状態において、第1流出配管と第2流出配管との第1バイパス配管を介した第1接続と、第1流入配管と第2流入配管との第2バイパス配管を介した第2接続とを制限するようになっている。
つまり、本発明では、通常状態において、第1ラジエータ、第1流出配管、第1流入配管及びパワーユニットを含む冷却水の第1冷却回路と、第2ラジエータ、第2流出配管、第2流入配管及び自動運転制御機器を含む冷却水の第2冷却回路とが、独立した状態となっている。
一方、第1熱交換及び第2熱交換の何れか一方が制限された状態、すなわち第1ラジエータ又は第2ラジエータが機能していない異常状態において、流路切替部は、第1接続と第2接続とを許容するようになっている。
つまり、本発明では、異常状態において、第1冷却回路と第2冷却回路とが接続され、第1ラジエータ及び第2ラジエータのうち機能している一方によって、パワーユニット及び自動運転制御機器に対する一定の冷却性能の確保を図ることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、自動運転可能な電気自動車において、パワーユニットを冷却しつつ自動運転制御機器を冷却することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、パワーユニット及び自動運転制御機器の仕様変更等に伴う設計変更箇所の増加を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、車両の車体における車両前方下側に設けられた開口部を利用して、自動運転制御機器の冷却効率を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の本発明に係る電気自動車用冷却システムは、パワーユニット及び自動運転制御機器の冷却性能を十分に確保できない異常状態において、車両の一定の走行性能の確保を図ることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの通常時の状態を模式的に示す回路図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載された自動運転ECU及びその周辺の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載された自動運転ECUの機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの異常時の状態を模式的に示す回路図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載されたメインECUの機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車に搭載されたメインECU及びその周辺の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの第1ラジエータ及び第2ラジエータのフレームへの取付状態を示す車両前方側から見た正面図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムの第1ラジエータ及び第2ラジエータのフレームへの取付状態を示す車両幅方向から見た側面図である。 本実施形態に係る電気自動車用冷却システムが搭載された車両の構成を模式的に示す側面図である。
以下、図1~図9を用いて、本発明に係る電気自動車用冷却システムの実施形態の一例について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは、本実施形態に係る「電気自動車用冷却システム10(以下、冷却システム10と称する)」が搭載された電気自動車である「車両12」の車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印RHは車両幅方向右側を示している。
図9に示されるように、車両12は、鋼製の車体14と、車体14を支持する鋼製の「フレーム16」とを備えており、所謂フレーム構造とされている。
フレーム16は、図7及び図8にも示されるように、互いに対して車両幅方向に間隔をあけて配置された一対のサイドフレーム18、サイドフレーム18間に架け渡された複数のクロス部20、支持部材としての「ラジエータマウント22」及びパワーユニットマウント24を備えている。なお、フレーム16は、基本的に車両前後方向及び車両幅方向において対称な構成とされているため、以下では、フレーム16の構成についての説明を適宜省略することとする。
サイドフレーム18は、全体的には車両前後方向に延在しており、フロントフレーム部18A、メインフレーム部18B、キック部18Cを含んで構成されると共に、車両前後方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造とされている。
より詳しくは、フロントフレーム部18Aは、サイドフレーム18の車両前方側の部分を構成すると共に、車両前後方向に直線的に延在している。このフロントフレーム部18Aの車両前方側の端部には、取付板部18Dが設けられており、この取付板部18Dには、図示しないフロントバンパリインフォースメントが取り付けられている。
また、フロントフレーム部18Aには、車体14の車両前方側の部分を支持する一対のマウント部18Eが車両前後方向に間隔をあけて設けられており、マウント部18E間には、サスペンションタワー26が設けられている。
メインフレーム部18Bは、サイドフレーム18の車両前後方向中央側の部分を構成しており、フロントフレーム部18Aの車両幅方向外側でかつ車両下方側に配置されると共に、車両前後方向に直線的に延在している。このメインフレーム部18Bには、車両前後方向に間隔をあけて車体14の車両前後方向中央側の部分を支持する図示しない複数のマウント部が設けられている。
キック部18Cは、フロントフレーム部18Aとメインフレーム部18Bとの間に介在している。このキック部18Cは、車両上下方向から見てフロントフレーム部18Aから車両後方側でかつ車両幅方向外側に延出されると共に、車両幅方向から見てフロントフレーム部18Aから車両後方側でかつ車両下方側に延出されている。
ラジエータマウント22は、固定部28と、ラジエータ支持部32とを含んで構成されており、固定部28は、一対のサイドフレーム18のそれぞれに対して設けられている。この固定部28は、その車両前方側の部分を構成する前側部材30と、その車両後方側の部分を構成する図示しない後側部材とを含んで、車両前後方向から見て車両上方側から車両下方側に向かうに従って拡幅された台形状の箱状とされている。そして、固定部28は、サイドフレーム18に車両下方側から溶接等による図示しない接合部で接合されている。
一方、ラジエータ支持部32は、車両幅方向に延在すると共に車両幅方向から見た断面が車両下方側に開放されたU字状とされた溝形鋼で構成されており、その端部が固定部28に車両下方側から溶接等による図示しない接合部で接合されている。
このラジエータ支持部32には、車両上下方向に貫通された図示しない一対の被挿通部が、車両幅方向に間隔をあけて設けられており、当該被挿通部を介して、冷却システム10の一部を構成する「第1ラジエータ34」が取り付けられている。
詳しくは、第1ラジエータ34は、第1ラジエータ34の車両幅方向一方側と他方側とのそれぞれに配置されると共に冷却水が貯留可能とされた一対のタンク部34Aと、タンク部34A間に配置されると共に当該冷却水の冷却に用いられるコア部34Bとを含んで構成されている。
また、タンク部34Aの車両下方側の端部には、当該端部から車両下方側に突出すると共に、図示しない雌ねじ部が設けられた円筒状の突起部34Cが設けられている。そして、突起部34Cに、ゴムブッシュ42が取り付けられると共に、ラジエータ支持部32の被挿通部にゴムブッシュ42の一部が挿入された状態で、突起部34Cに当該被挿通部に挿通されたボルト44が締結されることで、第1ラジエータ34は、ラジエータ支持部32に固定されている。
また、それぞれのタンク部34Aの車両前方側の部分には、第1ラジエータ34と同様に冷却システム10の一部を構成する「第2ラジエータ36」が、連結部材38を介して固定されている。詳しくは、第2ラジエータ36は、基本的に第1ラジエータ34と同様に一対のタンク部36Aと、コア部36Bとを含んで構成されているものの、その車両上下方向の長さが第1ラジエータ34の車両上下方向の長さの3分の1程度の長さに設定されている。
一方、連結部材38は、その車両前方側の部分を構成する前壁部38Aと、その車両後方側の部分を構成する後壁部38Bと、その車両幅方向外側の部分を構成する側壁部38Cとを含んで構成されている。詳しくは、前壁部38Aは、板厚方向を車両前後方向とされると共に、車両幅方向から見てラジエータ支持部32側から車両前方上側に延びる板状とされている。また、後壁部38Bは、板厚方向を車両前後方向とされると共に、車両幅方向から見て車両上下方向に延びる板状とされている。そして、側壁部38Cは、板厚方向を車両幅方向とされると共に、車両幅方向から見て車両上方側に向かうに従って拡幅された三角形の板状とされている。
上記のように構成された連結部材38では、前壁部38Aが図示しない取付部材を介して第2ラジエータ36のタンク部36Aに取り付けられており、後壁部38Bが図示しない取付部材を介して第1ラジエータ34のタンク部34Aに取り付けられている。
つまり、本実施形態では、第1ラジエータ34及び第2ラジエータ36が連結部材38を介して一体化された状態となっており、ラジエータマウント22は、第1ラジエータ34及び第2ラジエータ36を支持していると見なすことができる。また、第2ラジエータ36は、連結部材38を介して第1ラジエータ34に取り付けられることで、車両幅方向から見て第2ラジエータ36と第1ラジエータ34との間隔が車両下方側から車両上方側に向かうに従って広がるように傾斜して配置された状態となっている。
一方、それぞれのタンク部34Aの車両後方側の部分には、図示しない取付部材を介して冷却システム10の一部を構成する冷却ファン40が取り付けられている。そして、冷却ファン40によって第1ラジエータ34のコア部34B及び第2ラジエータ36のコア部36Bが冷却されるようになっている。
パワーユニットマウント24は、車両幅方向に延在すると共に、サスペンションタワー26の車両下方側において、フロントフレーム部18A同士を車両幅方向に繋いでいる。そして、パワーユニットマウント24には、走行制御機器48の一部を構成すると共に、電力で駆動される「パワーユニット46」が取り付けられている。
また、フレーム16のメインフレーム部18B間には、バッテリ86(図6参照)が配置されており、パワーユニット46には、バッテリ86から電力が供給されるようになっている。そして、パワーユニット46及びバッテリ86は、車両12の走行を制御する走行制御機器48の一部を構成している。
詳しくは、走行制御機器48は、図6に示されるように、上述したパワーユニット46、バッテリ86及びこれらを制御するメインECU84を備えている。詳しくは、メインECU84は、CPU(Central Processing Unit)84A、ROM(Read Only Memory)84B、RAM(Random Access Memory)84C、ストレージ84D、通信I/F(Inter Face)84E及び入出力I/F84Fを含んで構成されている。そして、CPU84A、ROM84B、RAM84C、ストレージ84D、通信I/F84E及び入出力I/F84Fは、バス84Gを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU84Aは、中央演算処理ユニットとされており、各種プログラムの実行によって各種機器の制御が可能とされている。具体的には、CPU84Aは、ROM84Bからプログラムを読み出し、RAM84Cを作業領域としてプログラムを実行可能とされている。そして、ROM84Bに記憶された実行プログラムが、CPU84Aで読み出されて実行されることで、メインECU84は、後述するように、種々の機能を発揮することが可能となっている。
より詳しくは、ROM84Bには、パワーユニット46及びバッテリ86の制御等に関する各種プログラム及び各種データが記憶されている。一方、RAM84Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶することが可能となっている。
ストレージ84Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)を含んで構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラムを記憶可能とされている。
通信I/F84Eは、メインECU84と種々のネットワークとの接続に用いられるインターフェースとされており、後述する自動運転ECU72等と通信することが可能とされている。このインターフェースには、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の通信規格が用いられる。また、通信I/F84Eは、無線装置を備えていてもよい。
入出力I/F84Fは、メインECU84が車両12に搭載された各種機器と通信するためのインターフェースとされている。そして、メインECU84は、入出力I/F84Fを介してパワーユニット46及びバッテリ86のそれぞれに相互に通信可能に接続されている。
次に、図6を用いてメインECU84の機能構成について説明する。メインECU84は、CPU84AがROM84Bに記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって、パワーユニット制御部88及びバッテリ制御部90の集合体として機能する。
詳しくは、パワーユニット制御部88は、図示しない操作装置から入力される運転者の操作に基づく操作信号や後述する自動運転ECU72から入力される制御信号に基づき、パワーユニット46を制御する。
バッテリ制御部90は、パワーユニット制御部88の制御によってパワーユニット46が駆動するのに必要な電力が、バッテリ86からパワーユニット46に供給されるように、バッテリ86を制御する。また、パワーユニット制御部88及びバッテリ制御部90は、後述する自動運転ECU72から「自動運転制御機器50」の不調を示す信号が入力されると、パワーユニット46及びバッテリ86を制御してパワーユニット46の出力を低下させることで、車両12の所定速度以上での走行を制限するようになっている。
一方、車体14は、外形が車両前後方向に延びる略直方体状とされた箱状とされる共に、乗員の居住スペースである車室の主な部分を構成している。この車体14は、基本的には、車両前後方向及び車両幅方向において対称な構成とされている。
ここで、本実施形態に係る冷却システム10は、図1に示されるように、第1冷却回路10Aと第2冷却回路10Bとを含んで構成されており、第1冷却回路10Aと第2冷却回路10Bとが、所定の場合において、「第1バイパス配管68」及び「第2バイパス配管70」によって接続可能とされている点に特徴がある。以下、冷却システム10の詳細な構成について説明していくこととする。
第1冷却回路10Aは、通常時において、走行制御機器48の冷却に用いられるようになっており、「第1流出配管52」と、「第1流入配管54」と、三方弁60と、三方弁62とを備えている。
第1流出配管52は、配管52Aと、配管52Bとを含んで構成されている。そして、配管52Aの一方側は、走行制御機器48に接続されており、配管52Aの他方側は、三方弁60に接続されている。一方、配管52Bの一方側は、第1ラジエータ34に設けられると共に第1ラジエータ34で冷却された冷却水が流出する図示しない流出口部に接続されており、配管52Bの他方側は、三方弁60に接続されている。
第1流入配管54は、配管54Aと、配管54Bとを含んで構成されている。そして、配管54Aの一方側は、走行制御機器48に接続されており、配管54Aの他方側は、三方弁62に接続されている。一方、配管54Bの一方側は、第1ラジエータ34に設けられると共に走行制御機器48の冷却に用いられた冷却水が流入する図示しない流入口部に接続されており、配管54Bの他方側は、三方弁62に接続されている。
三方弁60は、ボディ60Aと、ボール部60Bとを備えている。詳しくは、ボディ60Aは、配管52Aに接続された第1ポート60A1と、配管52Bに接続された第2ポート60A2と、第1バイパス配管68に接続された第3ポート60A3とを備えている。
一方、ボール部60Bは、ボディ60Aに内蔵されており、図示しないアクチュエータで駆動されることで、第1ポート60A1、第2ポート60A2及び第3ポート60A3の接続状態を切り替えることが可能とされている。
三方弁62は、ボディ62Aと、ボール部62Bとを含んで、三方弁60と同様の構成とされている。そして、ボディ62Aの第1ポート62A1には、配管54Aが接続されており、第2ポート62A2には、配管54Bが接続されており、第3ポート62A3には、第2バイパス配管70が接続されている。
一方、第2冷却回路10Bは、通常時において、自動運転制御機器50の冷却に用いられるようになっており、「第2流出配管56」と、「第2流入配管58」と、三方弁64と、三方弁66とを備えている。なお、自動運転制御機器50の詳細な説明については、後述することとする。
第2流出配管56は、配管56Aと、配管56Bとを含んで構成されている。そして、配管56Aの一方側は、自動運転制御機器50に接続されており、配管56Aの他方側は、三方弁64に接続されている。一方、配管56Bの一方側は、第2ラジエータ36に設けられると共に第2ラジエータ36で冷却された冷却水が流出する図示しない流出口部に接続されており、配管56Bの他方側は、三方弁64に接続されている。
第2流入配管58は、配管58Aと、配管58Bとを含んで構成されている。そして、配管58Aの一方側は、自動運転制御機器50に接続されており、配管58Aの他方側は、三方弁66に接続されている。一方、配管58Bの一方側は、第2ラジエータ36に設けられると共に自動運転制御機器50の冷却に用いられた冷却水が流入する図示しない流入口部に接続されており、配管58Bの他方側は、三方弁66に接続されている。
三方弁64は、ボディ64Aと、ボール部64Bとを含んで、三方弁60と同様の構成とされている。そして、ボディ64Aの第1ポート64A1には、配管56Aが接続されており、第2ポート64A2には、配管56Bが接続されており、第3ポート64A3には、第1バイパス配管68が接続されている。
三方弁66は、ボディ66Aと、ボール部66Bとを含んで、三方弁60と同様の構成とされている。そして、ボディ66Aの第1ポート66A1には、配管58Aが接続されており、第2ポート66A2には、配管58Bが接続されており、第3ポート66A3には、第2バイパス配管70が接続されている。
次に、図2を用いて、自動運転制御機器50の構成について説明する。自動運転制御機器50は、自動運転ECU72及び自動運転アクチュエータ76を含んで構成されている。
自動運転ECU72は、基本的に上述したメインECU84と同様の構成とされており、CPU72A、ROM72B、RAM72C、ストレージ72D、通信I/F72E、入出力I/F72F及びバス72Gを含んで構成されている。なお、ROM72Bには、車両12の自動運転に関するプログラムと、三方弁60、三方弁62、三方弁64及び三方弁66の制御に関するプログラムとが記憶されており、ストレージ72Dは、車両12の自動運転に必要な各種データを記憶可能とされている。
また、自動運転ECU72は、入出力I/F72Fを介して、三方弁60、三方弁62、三方弁64、三方弁66、水温センサ74及び自動運転アクチュエータ76と通信可能に接続されている。詳しくは、水温センサ74は、第2冷却回路10Bを流れる冷却水の温度に基づく信号を自動運転ECU72に出力するようになっている。
自動運転アクチュエータ76は、図示しないスロットルアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ及び操舵アクチュエータを含んで構成されている。そして、自動運転アクチュエータ76は、車両12の自動運転時において、自動運転ECU72から出力された制御信号に基づいて、アクセル装置、ブレーキ装置及び操舵装置を含む図示しない駆動装置を制御可能とされている。
次に、図3を用いて、自動運転ECU72の機能構成について説明する。自動運転ECU72は、CPU72AがROM72Bに記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって、駆動制御部78、水温検出部80及び三方弁制御部82の集合体として機能する。
駆動制御部78は、車両12の自動運転時において、ROM72Bに記憶されたプログラム及びストレージ72Dに記憶された各種データに基づいて自動運転アクチュエータ76を制御し、車両12の駆動装置を駆動させる。
水温検出部80は、水温センサ74から入力された信号に基づき、第2冷却回路10Bを流れる冷却水の温度を検出すると共に、当該温度が、自動運転ECU72が正常に動作可能な温度以上であるか否かを判定する。そして、水温検出部80は、第2冷却回路10Bを流れる冷却水の温度が、自動運転ECU72が正常に動作する上限温度以上である場合に、異常信号を駆動制御部78に出力するようになっている。
なお、駆動制御部78は、水温検出部80から異常信号が入力されると、自動運転アクチュエータ76を制御し、車両12を安全地帯に退避させるようになっている。また、水温検出部80は、冷却水の温度が上限温度以上である場合に、自動運転制御機器50の不調を示す信号をメインECU84に出力するようになっている。
三方弁制御部82は、ボール部60Bを駆動させるアクチュエータ、ボール部62Bを駆動させるアクチュエータ、ボール部64Bを駆動させるアクチュエータ及びボール部66Bを駆動させるアクチュエータを制御することで、冷却システム10の冷却水の流路を変更可能とされている。
詳しくは、本実施形態では、第2ラジエータ36が正常に機能する通常状態において、図1に示されるように、三方弁制御部82は、三方弁60の第1ポート60A1と第2ポート60A2とを連通させると共に、三方弁62の第1ポート62A1と第2ポート62A2とを連通させ、走行制御機器48に流れる冷却水が第1ラジエータ34のみで冷却されるようになっている。
また、この状態において、三方弁制御部82は、三方弁64の第1ポート64A1と第2ポート64A2とを連通させると共に、三方弁66の第1ポート66A1と第2ポート66A2とを連通させ、自動運転制御機器50に流れる冷却水が第2ラジエータ36のみで冷却されるようになっている。
一方、水温検出部80から三方弁制御部82に異常信号が出力された異常状態において、三方弁制御部82は、図4に示されるように、三方弁60の第1ポート60A1、第2ポート60A2及び第3ポート60A3を連通させると共に、三方弁62の第1ポート62A1、第2ポート62A2及び第3ポート62A3を連通させるようになっている。つまり、異常状態において、第1ラジエータ34から流出する冷却水が、走行制御機器48のみでなく第1バイパス配管68を介して三方弁64側に流れると共に、第2冷却回路10B側からの冷却水が第2バイパス配管70及び三方弁62を介して第1ラジエータ34に流入するようになっている。
また、この状態において、三方弁制御部82は、三方弁64の第1ポート64A1と第3ポート64A3とを連通させると共に、三方弁66の第1ポート66A1と第3ポート66A3と連通させるようになっている。つまり、異常状態において、第1ラジエータ34側から第1バイパス配管68を介して流れてくる冷却水が、自動運転制御機器50に流れると共に、自動運転制御機器50から三方弁62に第2バイパス配管70を介して流れ込む冷却水が、第1ラジエータ34に流入するようになっている。
すなわち、本実施形態では、異常状態において、三方弁60、三方弁62、三方弁64、三方弁66及び自動運転ECU72によって、第2ラジエータ36が第2冷却回路10Bから切り離されると共に、第1ラジエータ34によって、走行制御機器48及び自動運転制御機器50が冷却されるようになっている。つまり、三方弁60、三方弁62、三方弁64、三方弁66及び自動運転ECU72は、冷却システム10の流路の切り替えを行っており、以下では、これらの集合体を「流路切替部92」と称することとする。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、車両12に第1ラジエータ34が搭載されており、車両12のパワーユニット46が電力で駆動されることでパワーユニット46が熱を帯びても、第1ラジエータ34によって、パワーユニット46を冷却することができる。
ところで、車両12の自動運転を制御する自動運転制御機器50を車両12に搭載する場合、自動運転制御機器50を冷却できることが好ましい。この点、第1ラジエータ34で自動運転制御機器50を冷却することも考えられるが、自動運転制御機器50の作動時の温度や必要な放熱量が、パワーユニット46の作動時の温度や必要な放熱量と異なる場合には、別途ラジエータを車両12に搭載することが好ましい。
ここで、本実施形態では、第2ラジエータ36を備えており、作動することで熱を帯びた自動運転制御機器50を第2ラジエータ36で冷却することができる。また、第2ラジエータ36の仕様を自動運転制御機器50の作動時の温度や必要な放熱量に対して適切に設定することができる。
したがって、本実施形態では、自動運転可能な電気自動車である車両12において、パワーユニット46を冷却しつつ自動運転制御機器50を冷却することができる。
また、本実施形態では、図8に示されるように、第1ラジエータ34及び第2ラジエータ36を共通の支持部材すなわちラジエータマウント22を介して車両12のフレーム16に支持することができる。このため、パワーユニット46や自動運転制御機器50の仕様に応じて、第1ラジエータ34及び第2ラジエータ36の大きさ等を変更しても、設計変更が必要な箇所をラジエータマウント22及びその周辺部のみに留めることができる。
したがって、本実施形態では、パワーユニット46及び自動運転制御機器50の仕様変更等に伴う設計変更箇所の増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、第2ラジエータ36が、車両幅方向から見て第2ラジエータ36と第1ラジエータ34との間隔が車両下方側から車両上方側に向かうに従って広がるように傾斜して配置されている。このため、第2ラジエータ36を車両前方下側から吹き込んでくる気流に対して有効に機能させることができる。
したがって、本実施形態では、車両12の車体14における車両前方下側に設けられた開口部を利用して、自動運転制御機器50の冷却効率を確保することができる。
加えて、本実施形態では、図1に示されるように、第1ラジエータ34に第1流出配管52と、第1流入配管54とが接続されている。そして、第1流出配管52を介して第1ラジエータ34で冷却された冷却水がパワーユニット46側に流出し、当該冷却水でパワーユニット46を冷却することができる。また、第1流入配管54を介してパワーユニット46側から流れてきた冷却水が、第1ラジエータ34に流入し、当該冷却水が第1ラジエータ34によって冷却される。
一方、第2ラジエータ36には、第2流出配管56と、第2流入配管58とが接続されている。そして、第2流出配管56を介して第2ラジエータ36で冷却された冷却水が自動運転制御機器50側に流出し、当該冷却水で自動運転制御機器50を冷却することができる。また、第2流入配管58を介して自動運転制御機器50側から流れてきた冷却水が、第2ラジエータ36に流入し、当該冷却水が第2ラジエータ36によって冷却される。
ところで、車両12の走行中において、第2ラジエータ36に不具合が生じると、車両12の自動運転に支障が出ることが考えられる。このような場合には、車両12が安全な場所に退避するまでの間、第1ラジエータ34が、不具合が生じた第2ラジエータ36の機能を代替できることが好ましい。
ここで、本実施形態では、第1バイパス配管68、第2バイパス配管70及び流路切替部92を備えており、第2ラジエータ36に不具合が生じたときに、冷却水の流路を通常の状態から変更することが可能となっている。
詳しくは、第1バイパス配管68は、第1流出配管52と第2流出配管56との間に介在しており、第2バイパス配管70は、第1流入配管54と第2流入配管58との間に介在している。そして、流路切替部92は、第1ラジエータ34とパワーユニット46との間での第1熱交換と、第2ラジエータ36と自動運転制御機器50側との間での第2熱交換とが許容された状態、すなわち第1ラジエータ34及び第2ラジエータ36が機能している通常状態において、第1流出配管52と第2流出配管56との第1バイパス配管68を介した第1接続と、第1流入配管54と第2流入配管58との第2バイパス配管70を介した第2接続とを制限するようになっている。
つまり、本実施形態では、通常状態において、第1ラジエータ34、第1流出配管52、第1流入配管54及びパワーユニット46を含む冷却水の第1冷却回路10Aと、第2ラジエータ36、第2流出配管56、第2流入配管58及び自動運転制御機器50を含む冷却水の第2冷却回路10Bとが、独立した状態となっている。
一方、第2熱交換が制限された状態、すなわち第2ラジエータ36が機能していない異常状態において、流路切替部92は、図4に示されるように、第1接続と第2接続とを許容するようになっている。
つまり、本実施形態では、異常状態において、第1冷却回路10Aと第2冷却回路10Bとが接続され、第1ラジエータ34によって、パワーユニット46及び自動運転制御機器50に対する一定の冷却性能の確保を図ることができる。したがって、本実施形態では、パワーユニット46及び自動運転制御機器50の冷却性能を十分に確保できない異常状態において、車両12の一定の走行性能の確保を図ることができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、第2ラジエータ36が機能していない状態において、第1ラジエータ34によって、パワーユニット46及び自動運転制御機器50を冷却していたが、これに限らない。すなわち、第2ラジエータ36の仕様等に応じて、第1ラジエータ34が機能していない状態において、第2ラジエータ36でパワーユニット46及び自動運転制御機器50を冷却するようにしてもよい。
(2) また、上述した実施形態では、冷却システム10の流路の切り替えに複数の三方弁を用いていたが、これに限らない。例えば、第1流出配管52、第1流入配管54、第2流出配管56及び第2流入配管58を複数のポートを備えたソレノイドバルブに接続し、当該ソレノイドバルブを自動運転ECU72で制御することで、冷却システム10の流路を切り替えるような構成としてもよい。
10 電気自動車用冷却システム
12 車両
16 フレーム
22 ラジエータマウント(支持部材)
34 第1ラジエータ
36 第2ラジエータ
50 自動運転制御機器
46 パワーユニット
52 第1流出配管
54 第1流入配管
56 第2流出配管
58 第2流入配管
68 第1バイパス配管
70 第2バイパス配管
92 流路切替部

Claims (4)

  1. 車両に搭載されると共に、電力で駆動されるパワーユニットを冷却可能な第1ラジエータと、
    前記車両に搭載されると共に前記第1ラジエータの車両前方側に配置され、当該車両の自動運転を制御する自動運転制御機器を冷却可能な第2ラジエータと、
    を有する電気自動車用冷却システム。
  2. 前記第1ラジエータと前記第2ラジエータとが共通の支持部材を介して前記車両のフレームに支持されている、
    請求項1に記載の電気自動車用冷却システム。
  3. 前記第2ラジエータは、車両幅方向から見て前記第1ラジエータとの間隔が車両下方側から車両上方側に向かうに従って広がるように傾斜して配置されている、
    請求項1又は請求項2に記載の電気自動車用冷却システム。
  4. 前記第1ラジエータには、当該第1ラジエータで冷却された冷却水を前記パワーユニット側に流出させる第1流出配管と、当該パワーユニット側から流れてきた当該冷却水を当該第1ラジエータに流入させる第1流入配管と、が接続され、
    前記第2ラジエータには、当該第2ラジエータで冷却された前記冷却水を前記自動運転制御機器側に流出させる第2流出配管と、当該自動運転制御機器側から流れてきた当該冷却水を当該第2ラジエータに流入させる第2流入配管と、が接続されると共に、
    前記第1流出配管と前記第2流出配管との間に介在する第1バイパス配管と、
    前記第2流入配管と前記第2流入配管との間に介在する第2バイパス配管と、
    前記第1ラジエータと前記パワーユニットとの間での第1熱交換と、前記第2ラジエータと前記自動運転制御機器側との間での第2熱交換と、が許容された状態において、前記第1流出配管と前記第2流出配管との前記第1バイパス配管を介した第1接続と、前記第1流入配管と前記第2流入配管との前記第2バイパス配管を介した第2接続と、を制限し、当該第1熱交換及び当該第2熱交換の何れか一方が制限された状態において、当該第1接続と当該第2接続と、を許容する流路切替部と、
    をさらに有する、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の電気自動車用冷却システム。
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