JP2023002053A - 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法 - Google Patents

保持テーブル、切削装置、及び、切削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023002053A
JP2023002053A JP2021103054A JP2021103054A JP2023002053A JP 2023002053 A JP2023002053 A JP 2023002053A JP 2021103054 A JP2021103054 A JP 2021103054A JP 2021103054 A JP2021103054 A JP 2021103054A JP 2023002053 A JP2023002053 A JP 2023002053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding
cutting
layer
holding layer
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021103054A
Other languages
English (en)
Inventor
勝利 大野
Katsutoshi Ono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2021103054A priority Critical patent/JP2023002053A/ja
Publication of JP2023002053A publication Critical patent/JP2023002053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】 被加工物を直に保持するための治具テーブルにおいて、複数種類の被加工物に対応可能な新規な構成を提案する。【解決手段】ベース42と、該ベース42上に設けられ、被加工物を保持する保持面35aを形成する保持層35と、該保持層35を加熱する加熱ユニット36と、を備える保持テーブル21であって、該保持層35は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される、保持テーブル21とする。【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を直に保持する保持テーブル、保持テーブルを備えた切削装置、及び、切削装置を用いた被加工物の切削方法に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、パッケージ基板等の被加工物を分割するための切削装置が広く知られている。特許文献1に開示される切削装置では、治具テーブルを使用することでテープが不要となり、テープに要するコストを削減することが可能とされる。
特許文献1に開示される治具テーブルには、パッケージ基板を分割して形成されるチップをそれぞれ吸引保持する吸引孔が形成されており、切削加工の際には治具テーブルにてパッケージ基板を直に吸引保持するとともに、形成された各チップを吸引保持することとしている。
特開2007-81101号公報
特許文献1に開示される治具テーブルの構成では、分割後のパッケージのサイズ(チップサイズ)、即ちパッケージ基板の種類に応じて、専用の治具テーブルが必要とされることになる。このため、複数種類のパッケージ基板を加工する場合には、各パッケージ基板に応じた複数種類の治具テーブルが必要とされることになる。
このように、複数種類の治具テーブルで対応する構成では、交換作業が必要となり、スループット向上の妨げとなることや、治具テーブルの管理負担が生じることになり、改善が求められていた。
本発明は以上の問題に鑑み、被加工物を直に保持するための治具テーブルにおいて、複数種類の被加工物に対応可能な新規な構成を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、ベースと、該ベース上に設けられ、被加工物を保持する保持面を形成する保持層と、該保持層を加熱する加熱ユニットと、を備える保持テーブルであって、該保持層は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される、保持テーブルとする。
また、本発明の一態様によれば、該保持層は、該ベースに対して交換可能に設けられる、こととする。
また、本発明の一態様によれば、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ユニットと、を備える切削装置であって、該保持テーブルは、ベースと、該ベース上に設けられ、被加工物を保持する保持面を形成する保持層と、該保持層を加熱する加熱ユニットと、を備え、該保持層は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される、切削装置とする。
また、本発明の一態様によれば、切削装置で被加工物を切削する切削方法であって、該保持層を加熱して軟化させるとともに被加工物を該保持面に押圧する押圧ステップと、該保持層を冷却し該保持層を固化させて被加工物を該保持層に固定する保持ステップと、該保持ステップを実施した後、該保持層で固定された被加工物を該切削ブレードで切削する切削ステップと、該切削ステップを実施した後、該保持層を加熱して軟化させ、該保持層上から被加工物を搬出する搬出ステップと、を備える切削方法とする。
また、本発明の一態様によれば、所定のタイミングで該保持テーブルの該保持層を該ベースから取り外し、別の保持層と交換する保持層交換ステップを備える、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明の一態様によれば、吸引孔を有する従来の治具テーブルとは異なり、吸引孔のない保持面を形成する保持層にて被加工物を保持することができる。これにより、分割後に形成されるチップ(パッケージ)のサイズや、パッケージ基板などの被加工物の種類を問わず、対応することが可能となる。また、可逆性樹脂にて保持層を形成することで、保持層を繰り返し使用することが可能となる。また、可逆性樹脂にて保持層を形成することで、切削ブレードにて保持層に切り込むことができ、逃げ溝が不要な構成が実現できる。
また、本発明の一態様によれば、保持層が交換可能に構成されることで、所定のタイミングで保持層を交換することができ、保持層が摩耗するなどして被加工物の保持不良などの不具合発生を防止することができる。
本発明にかかる切削装置の一実施形態について示す図。 保持テーブルと搬送ユニットの構成について示す図。 保持テーブルの別実施形態について示す図。 加工方法において実施されるステップを示すフローチャート。 (A)は、押圧ステップについて説明する図。(B)は、押圧ステップを終えた状態について説明する図。 (A)は、切削ステップについて説明する図。(B)は、パッケージ基板が個々のパッケージに分割された状態について説明する図。 搬出ステップについて説明する図。 保持層交換ステップについて説明する図。
以下、本発明に従って構成された切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明にかかる切削装置の一実施形態について示す図である。切削装置1は、被加工物(パッケージ基板10)を保持する保持テーブル21,22と、保持テーブル21,22で保持された被加工物をそれぞれ切削加工する切削ユニット61,62と、保持テーブル21,22に対して被加工物を搬出入する搬送ユニット70と、を有して構成される。
一方の保持テーブル21に関連し、切削装置1は以下のように構成される。
切削装置1の基台2の上面には、移動基台32aを移動可能に支持する一対の第1の案内レール31aと、一対の第1の案内レール31aの間に設けられるボールネジ31bと、ボールネジ31bを回転駆動するパルスモータ31cと、を含んでなるX軸移動機構が構成される。パルスモータ31cにてボールネジ31bを回転駆動すると、移動基台32aがX軸方向に移動される。
移動基台32aの上には支持テーブル32bが設けられ、支持テーブル32bの上には保持テーブル21が設けられる。保持テーブル21は、垂直軸周りに回転可能に設けられ、保持テーブル21にて保持される被加工物(パッケージ基板10)の水平面内での向きを設定することができる。
保持テーブル21の上方には、切削ユニット61が配設される。切削ユニット61は、図示せぬモーターにより駆動されるスピンドルと、スピンドルの先端に設けられる切削ブレードを有して構成される。
切削ユニット61は、Z軸移動機構のパルスモータ65により上下方向に切り込み送りされるとともに、Y軸移動機構のパルスモータ64によりY軸方向に割り出し送りされる。これら、Z軸移動機構やY軸移動機構は門型の支持フレーム4の梁部4aの裏側に設けられる。
支持フレーム4の梁部4aの表側には、保持テーブル21にて保持された被加工物であるパッケージ基板10を撮像し、アライメントを行うための撮像カメラ53が設けられる。撮像カメラ53は、Y軸方向に移動する移動ブロック51に支持される。移動ブロック51は、支持フレーム4の梁部4aに設けられた一対のガイドレール51aと、ボールネジ51bと、パルスモータ51cと、を含んでなるY軸移動機構によってY軸方向に移動される。
以上に説明した一方の保持テーブル21に関連する構成は、もう一方の保持テーブル22においても同様に構成されており、説明を省略する。
以上のようにして、図1に示す切削装置1の構成では、2つの保持テーブル21,22と2つの切削ユニット61,62が設けられるものであり、各保持テーブル21,22に保持された被加工物について各切削ユニット61,62により個別に切削加工が行われるようになっている。
なお、本発明は、図1に示す切削装置1の構成の他、1つの保持テーブルと一つの切削ユニットのみを備える構成においても適用できる。
図1に示すように、切削装置1には、保持テーブル21,22に対して被加工物であるパッケージ基板10を搬出入する搬送ユニット70が設けられる。なお、被加工物としては、パッケージ基板10に限定されるものではなく、他の板状の被加工物についても本発明は適用可能である。
搬送ユニット70は、アーム72と、アーム72に吊設される搬送パッド74と、アーム72をX,Y,Z軸方向で移動させる図示せぬ移動機構と、を有して構成される。
パッケージ基板10は、板状の基板12の表面12a側に、チップを封止した封止樹脂14が突出するように構成とされる。図1に示すパッケージ基板10の例では、三箇所に封止樹脂14が現れており、各封止樹脂14の内部に複数のチップが規則的に配列される。
パッケージ基板10は、基板12の裏面12b側が搬送ユニット70の搬送パッド74で保持され、封止樹脂14を下側にして保持テーブル21へと搬入される。保持テーブル21で保持されたパッケージ基板10は、切削ユニット61で切削されることにより、複数のパッケージに分割される。
分割後のパッケージは、搬送パッド74で保持されて保持テーブル21から離反して、搬出される。
次に、保持テーブル21の構成について説明する。
図2は、保持テーブル21と搬送ユニット70の構成について示す図である。
保持テーブル21は、ベース34と、ベース34上に設けられる保持層35と、保持層35を加熱する加熱ユニット36と、を備えて構成される。
ベース34は、内部に加熱ユニット36を収容するための上枠体34aと、下枠体34bと、を有して構成される。
下枠体34bに、上側が開放する凹部34cが形成され、凹部34c内に断熱材34dと、加熱ユニット36と、熱伝導プレート34eと、が積層配置される。熱伝導プレート34eは、例えば、厚み1mm程度の熱伝導性を有するアルミニウムなどが利用される。
加熱ユニット36は、図示せぬ電源に接続されて発熱する面状の発熱体にて構成され、市販のフィルムヒーターなどにより構成することができる。
上枠体34aは、加熱ユニット36などをベース34内に収容して凹部34cを閉じるものであり、その上面34fに保持層35が積層される。上枠体34aは、例えば、熱伝導性のあるステンレスやアルミニウムなどの金属にて構成することができ、加熱された熱伝導プレート34eの熱を上面34fに伝えることで、保持層35が加熱される。
保持層35は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される。保持層35の上面は、パッケージ基板10の基板12から下側に突出する封止樹脂14を保持する保持面35aとして構成される。
保持層35としては、例えば、ニッタ株式会社製 インテリマー(登録商標)テープを利用することができるが、これに限定されるものではない。
保持層35は、例えば、パッケージ基板10の基板12と略同一の面積を有する構成とし、基板12と同一の矩形の保持面35aを有することとする他、少なくともパッケージ基板10の封止樹脂14部分を固定することができ、基板12の面積よりも小さい保持面35aを有するものであってもよい。
ベース34には、図示せぬ温度センサーが設けられ、保持層35の保持面35aが所定の温度になったことを検出することが可能に構成される。この他、保持テーブル21の近傍に非接触の温度センサーを設けることで、保持層35の保持面35aの温度を検出することや、搬送ユニット70に温度センサーを設け、パッケージ基板の搬入時、または、搬出時に保持層35の保持面35aの温度を検出することとしてもよい。
図3は、保持テーブルの別実施形態について示す図である。
この実施形態の保持テーブル40は、ベース42と、ベース42の上に積層される保持層44と、を有して構成される。
ベース42は、放熱プレート42aと、放熱プレート42aの上に積層されるペルチェ素子層42bと、ペルチェ素子層42bの上に積層される熱伝導プレート42cと、を有して構成される。
ペルチェ素子層42bは、外部の電源46と極性切替器48に接続されており、極性切替器48による極性の切替により、加熱と冷却が切り替えられるようになっている。
この構成により、ペルチェ素子層42bの熱伝導プレート42c側の面を加熱することで、保持層44を所定の温度に加熱することができる。一方で、ペルチェ素子層42bの熱伝導プレート42c側の面を冷却することで、保持層44を所定の温度に冷却することができる。
この図3に示す構成の場合、自然冷却と比較して、保持層44を短時間で冷却することができるため、後述する保持ステップにおける時間を短縮することが可能となる。このように短時間で保持層44を冷却可能とする構成は、例えば、図1に示すような切削装置において、一つの保持プレートのみが設けられる構成の場合に特に好適なものとなる。
次に、図2に示す搬送ユニット70について説明する。
搬送ユニット70は、アーム72(図1)に吊り下げられる搬送パッド74を有する。搬送パッド74は、下面に吸着面75aを形成する吸着プレート75を有する。吸着プレート75は多孔質材にて構成され、搬送パッド74の内部に形成された吸引路76、バルブ77を介して吸引源78に接続される。
以上の構成により、バルブ77を開くことで吸着面75aに負圧が生じ、パッケージ基板10の基板12が搬送パッド74に吸着保持される。また、バルブ77を閉じることで、吸着面75aの負圧が停止され、搬送パッド74によるパッケージ基板10の吸着保持が停止される。
吸着プレート75は多孔質材にて構成されることで、詳しくは後述するように、切削加工によりパッケージ基板10が分割されて形成される複数のパッケージは、吸着面75aで一度に吸着保持される。
次に、以上の装置構成による加工方法の例について説明する。図4は加工方法において実施されるステップを示すフローチャートである。
<搬入ステップ>
図2に示すように、搬送ユニット70の搬送パッド74にてパッケージ基板10の基板12を吸引し、パッケージ基板10の基板12から突出する封止樹脂14を下側にして、保持テーブル21の保持層35にパッケージ基板10を載置するステップである。
<押圧ステップ>
図5(A)に示すように、保持テーブル21の保持層35を加熱して軟化させるとともに、搬送ユニット70によりパッケージ基板10を保持面35aに押圧するステップである。
加熱ユニット36により保持層35を所定の温度になるまで加熱することで、保持層35が軟化する。軟化した保持層35の保持面35aに対し、搬送ユニット70によりパッケージ基板10が押し付けられると、封止樹脂14の部分が保持層35内に押し込まれ、封止樹脂14が保持層35内に埋めこまれた状態となる。
また、図5(A)の例では、基板12と保持層35の保持面35aの間に隙間が形成され、基板12の箇所が保持層35に固定されないこととしている。この他、基板12の部分が保持層35の保持面35aに当着するまでパッケージ基板10を押圧し、基板12の部分も固定することとしてもよい。
なお、保持テーブル21の保持層35にパッケージ基板10を載置する前に、加熱ユニット36にて保持層35を加熱しておき、搬入ステップと押圧ステップが同時に実施されることとするほか、搬入ステップを終えた後に加熱ユニット36による保持層35の加熱を開始して押圧ステップを実施することとしてもよい。
図5(B)に示すように、押圧ステップを終えた後は、搬送ユニット70はパッケージ基板10の吸着保持を解除して退避する。
<保持ステップ>
図5(B)に示すように、保持層35を冷却し保持層35を固化させてパッケージ基板10を保持層35に固定するステップである。
保持層35は、所定の温度まで冷却されることで固化し、保持層35に埋め込まれた封止樹脂14が保持層35に対して固定される。この固定は、封止樹脂14の凸形状と、この凸形状によって保持層35側に形成された凹形状が嵌合することによって実現される。このようにして、パッケージ基板10は、水平面内においてずれることがないように、保持層35に対して強固に固定される。
保持層35の冷却は、自然冷却とする他、別の冷却機構により冷却されるものであってもよい。また、別の冷却機構による冷却をすることによれば、保持層35の固化に要する時間を短縮することができ、スループットを向上させることができる。また、図1に示すように、二つの保持テーブル21,22を有する構成においては、一方の保持テーブルで加工が行われている間に、もう一方の保持テーブルでは冷却が行われることとしてもよい。
なお、保持層35を冷却する間、搬送ユニット70によりパッケージ基盤を押圧することでパッケージ基盤の反りが生じないようにしてもよい。つまり、保持ステップにおいて保持層35の冷却が開始された後も、押圧ステップの際の搬送ユニット70の高さを維持し、パッケージ基盤を上から押さえ続けることとするものである。特にパッケージ基板に反りがある場合には、冷却中にパッケージ基板が搬送ユニット70から開放されると、反りが復元してしまうことが懸念される。冷却中もパッケージ基盤を押圧することで、このことを効果的に防ぐことができる。
<切削ステップ>
図6(A)に示すように、保持ステップを実施した後、保持層35で固定されたパッケージ基板10に対し、切削ブレード63aの先端を保持層35に切り込ませつつ切削するステップである。
具体的には、まず、撮像カメラ53(図1)にてパッケージ基板10を撮像し分割予定ラインを検出するとともに、保持テーブル21の水平面内の角度と、切削ユニット61のY軸方向の位置を調整するアライメントを行う。
次いで、切削ユニット61の切削ブレード63aの下端の高さを所定の切り込み高さ位置に位置付け、切削ブレード63aを所定の回転数で回転させる。切削ブレード63aに切削液を供給しつつ、保持テーブル21をX軸方向に加工送りすることで、パッケージ基板10がX軸方向に伸びる分割予定ラインに沿って切削される。切削ブレード63aは保持層35に切り込むことで、封止樹脂14がフルカットされる。
切削ユニット61(図1)のY軸方向の割り出し送り送りと、保持テーブル21のX軸方向の移動を交互に繰り返し、X軸方向に伸びる分割予定ラインについて切削を行った後、保持テーブル21を90度回転させ、同様に回転後X軸方向に伸びる分割予定ラインについて切削を行う。
以上のようにして、図6(B)に示すように、パッケージ基板10が個々のパッケージ10aに分割される。各パッケージ10aは、保持層35に固定されたままとなる。
なお、図6(A)に示すように、切削ステップが実行される際において、基板12と保持層35の保持面35aの間に隙間が形成されており、基板12の部分が固定されていない場合には、基板12の周縁部分に生じる端材が、切削中に切削ブレード63aに供給される切削液により保持テーブル21から除去される。この場合、後にパッケージから端材部分を除去する工程を省略することができる。
他方、切削ステップが実行される際において、基板12と保持層35の保持面35aの間に隙間が形成されておらず、基板12の部分が固定されている場合には、基板12の周縁部分に生じる端材は、保持テーブル21に固定されたままとなり、切削中に切削ブレード63aに供給される切削液によって除去されることがない。この場合、いわゆる端材飛びの発生を防ぐことができ、飛び散った端材が切削ブレードに衝突してブレード破損を引き起こすなどの不具合を防ぐことができる。
<搬出ステップ>
図7に示すように、切削ステップを実施した後、保持層35を加熱して軟化させ、保持層35上からパッケージ基板10(パッケージ10a)を搬出するステップである。
まず、加熱ユニット36により保持層35を所定の温度になるまで再度加熱し、保持層35を軟化される。次いで、搬送パッド74の吸着プレート75を加工後のパッケージ基板10に当接させるとともに、吸着保持を開始してパッケージ基板10(分割後のパッケージ10a)を保持テーブル21から搬出する。
<保持層交換ステップ>
図8に示すように、所定のタイミングで、保持テーブル21の保持層35をベース34から取り外し、別の保持層35と交換する交換ステップである。
図6(A)に示す切削ステップでは、切削ブレード63aの先端が保持層35に切り込むため、保持層35にも切削溝が形成されることになり、切削の回数を重ねることで保持層35が摩耗することになる。また、切削により生じる切削屑が保持層35の保持面35aに残存する可能性もある。
このような摩耗や切削屑の残存が生じると、保持層35がパッケージ基板10を保持する力が弱くなってしまうことが懸念される。
そこで、所定のタイミングにおいて、例えば、未使用の別の保持層35をベース34に取り付ける、つまりは、保持層35を交換するものである。交換を行う所定のタイミングは、例えば、切削ステップを所定の回数実施した後や、定期的に交換するなどである。
以上のように、本発明によれば、吸引孔を有する従来の治具テーブルとは異なり、吸引孔のない保持面を形成する保持層にて被加工物を保持することができる。これにより、分割後に形成されるチップ(パッケージ)のサイズや、パッケージ基板などの被加工物の種類を問わず、対応することが可能となる。また、可逆性樹脂にて保持層を形成することで、保持層を繰り返し使用することが可能となる。また、可逆性樹脂にて保持層を形成することで、切削ブレードにて保持層に切り込むことができ、逃げ溝が不要な構成が実現できる。
さらに、保持層が交換可能に構成されることで、所定のタイミングで保持層を交換することができ、保持層が摩耗するなどして被加工物の保持不良などの不具合発生を防止することができる。
1 切削装置
10 パッケージ基板
10a パッケージ
12 基板
12a 表面
12b 裏面
14 封止樹脂
21 保持テーブル
22 保持テーブル
32a 移動基台
32b 支持テーブル
34 ベース
34a 上枠体
34b 下枠体
34c 凹部
34d 断熱材
34e 熱伝導プレート
34f 上面
35 保持層
35a 保持面
36 加熱ユニット
40 保持テーブル
42 ベース
42a 放熱プレート
42b ペルチェ素子層
42c 熱伝導プレート
44 保持層
46 電源
48 極性切替器
53 撮像カメラ
61 切削ユニット
62 切削ユニット
63a 切削ブレード
70 搬送ユニット
72 アーム
74 搬送パッド
75 吸着プレート
75a 吸着面
76 吸引路
77 バルブ
78 吸引源

Claims (6)

  1. ベースと、
    該ベース上に設けられ、被加工物を保持する保持面を形成する保持層と、
    該保持層を加熱する加熱ユニットと、
    を備える保持テーブルであって、
    該保持層は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される、
    保持テーブル。
  2. 該保持層は、該ベースに対して交換可能に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持テーブル。
  3. 被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルで保持された被加工物を切削する切削ユニットと、
    を備える切削装置であって、
    該保持テーブルは、
    ベースと、
    該ベース上に設けられ、被加工物を保持する保持面を形成する保持層と、
    該保持層を加熱する加熱ユニットと、を備え、
    該保持層は、加熱により軟化するとともに常温で固化する可逆性樹脂にて構成される、
    切削装置。
  4. 該保持層は、該ベースに対して交換可能に設けられる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の切削装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の切削装置で被加工物を切削する切削方法であって、
    該保持層を加熱して軟化させるとともに被加工物を該保持面に押圧する押圧ステップと、
    該保持層を冷却し該保持層を固化させて被加工物を該保持層に固定する保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、該保持層で固定された被加工物を該切削ブレードで切削する切削ステップと、
    該切削ステップを実施した後、該保持層を加熱して軟化させ、該保持層上から被加工物を搬出する搬出ステップと、を備える切削方法。
  6. 所定のタイミングで該保持テーブルの該保持層を該ベースから取り外し、別の保持層と交換する保持層交換ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の切削方法。
JP2021103054A 2021-06-22 2021-06-22 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法 Pending JP2023002053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021103054A JP2023002053A (ja) 2021-06-22 2021-06-22 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021103054A JP2023002053A (ja) 2021-06-22 2021-06-22 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023002053A true JP2023002053A (ja) 2023-01-10

Family

ID=84797660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021103054A Pending JP2023002053A (ja) 2021-06-22 2021-06-22 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023002053A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106956370B (zh) 加工装置的搬送机构
JP5368200B2 (ja) 加工装置
JP6989409B2 (ja) 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法
JP7042944B2 (ja) 搬送装置、および基板処理システム
JP7088687B2 (ja) 樹脂モールド装置及び樹脂モールド方法
JP2020203358A (ja) 切削装置及び交換方法
JP6934300B2 (ja) 板状ワークの加工方法及びそれを用いる加工装置
JP2023002053A (ja) 保持テーブル、切削装置、及び、切削方法
JP2015133375A (ja) 分割装置
JP2020120029A (ja) チャックテーブル
JP2021178411A (ja) 樹脂モールド装置及びクリーニング方法
WO2000025360A1 (en) Operating method and device
JP7154687B2 (ja) テープ拡張装置
JP3592924B2 (ja) Icチップの供給方法、供給装置、及びそれに使用する短冊テープ状支持体
JP6929452B2 (ja) 基板処理システム、および基板処理方法
CN110707017A (zh) 被加工物的干燥方法和切削装置
JP2001319899A (ja) 半導体ウエーハの分割方法
TW202110573A (zh) 法蘭盤端面修正裝置、切斷裝置、法蘭盤端面修正方法以及切斷品的製造方法
JP7503363B2 (ja) 被加工物の切削方法、及び、切削装置
JP7377685B2 (ja) ブレード交換ユニット、及び、それを備える切削装置
JP2020178008A (ja) 被加工物の加工方法、熱圧着方法
JP2019021703A (ja) 板状の被加工物の切断方法
WO2024018655A1 (ja) 樹脂封止装置
JP6120627B2 (ja) 切削装置
WO2023119758A1 (ja) 加工装置、及び、加工品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240423