JP2023000764A - 渦輪発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の渦輪発生装置に後付けで、吐出部内の気流の乱れを抑制し、かつ吐出部における噴流速度を上げることにより、渦輪の到達距離を延長可能とする渦輪発生装置を提供する。【解決手段】渦輪発生装置100は、筒部210内の空気室容積を変化させる容積可変部212と渦輪を放出する吐出部211の間に、整流部218を有する。整流部218内で乱れた空気の流れが一定方向に整えられ、吐出部211に供給される気流のバラツキが小さくなる。さらに、整流部218で流路が絞られ、吐出部211に供給される流体の流速が増加する。この結果、吐出部211内における流体の旋回成分が強まり、かつ噴流速度が上昇し、渦輪の到達距離が延長する。【選択図】図2

Description

本発明は、人又は空間に対し渦輪を送り出し、この渦輪に映像を投影することで空間演出を実現する渦輪発生装置に関するものである。
渦輪は、内部にミスト又はスモーク、又は、香り成分などの微粒子を閉じ込め、特定の場所に搬送する手段として利用される技術である。ミスト又はスモークなどの微粒子は可視光を散乱させるため、これらの微粒子を渦輪に取り込み、この渦輪に映像を投影することで、あたかも空中を移動する飛び出すディスプレイを作ることができる。渦輪の移動に映像を追従させることで、従来に無い空間演出が可能となる。
しかしながら、渦輪は、風などの外乱又は渦輪が放出される吐出部内の気流の乱れに影響を受けやすいという性質を有しており、渦輪が真っ直ぐ飛ばない、到達距離が短いなどの課題がある。そのため、渦輪を形成する渦流の乱れを抑制し、かつより遠方まで到達する渦輪を発生することのできる渦輪発生装置が望まれている。
従来の渦輪発生装置は、吐出部から短時間に一定量の流体を噴出することで、渦輪を発生しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。図9は、特許文献1に記載された従来の渦輪発生装置を示す図である。図9において、渦輪発生装置1は、筒部10、吐出口12、ピストン20、貫通口22、第1弁26から構成されている。この装置1は、ピストン20が吐出口12から離れる方向に移動する場合に、ピストン20に備えられている第1弁26が開き、貫通口22から吐出口12内に気体が流入する。そのため、外部から吐出口12に気体が流入せず、渦輪を形成する渦流と逆回転の渦流が発生しなくなり、筒部10内の気流の乱れを抑制することができる。
特開2018-115838号公報
しかしながら、前記従来の構成では、渦輪を形成する渦流と逆回転の渦流の発生を抑制することが主体であるため、吐出口における流体の噴流速度を上げることができず、渦輪を遠方まで飛ばすことができない。従来の装置で渦輪の到達距離を延長しようとする場合、装置サイズを拡大する、もしくは装置サイズを拡大せずに渦輪の吐出口を縮小して噴流速度を上げる手法が考えられる。前者は渦輪の到達距離に応じた装置製作が必要になり、後者は生成する渦輪が小さくなるため、映像を投影する面積も限定され、迫力に乏しい演出となる。
本発明は、吐出部内の気流の乱れを抑制し、かつ吐出部における流体の噴流速度を上げることにより、渦輪の到達距離を延長可能とする渦輪発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の1つの態様にかかる渦輪発生装置は、
吐出部から搬送流体を含む空気の渦輪を発生させる渦輪発生装置であって、
前記吐出部を有する筒部と、
前記筒部内の容積可変部を移動させて空気室容積を変化させる容積可変装置と、
前記筒部内の前記容積可変部と前記吐出部との間に位置して、前記筒部の中心軸方向に平行な流路を複数有する整流部と、を備え、
前記吐出部の吐出口の開口面積は、前記筒部の中心軸方向に垂直な前記容積可変部の断面積よりも小さく、
前記整流部の外径は、前記筒部の内径と等しい。
本発明の前記態様に係る渦輪発生装置は、容積可変部と吐出部との間に設置した整流部によって、吐出部内の気流の乱れを抑制することが可能となる。また、整流部に設けた貫通口により筒部内の流体を絞り、吐出部における流体の噴流速度を上げることができる。この結果、渦輪の到達距離を延長させることを可能とする。
本発明の実施の形態1における渦輪をディスプレイとした空間演出の全体構成図 本発明の実施の形態1における渦輪発生装置の全体構成を示した断面図 本発明の実施の形態1における整流部の前方視形状を示した筒部内断面図 本発明の実施の形態1における容積可変部の駆動速度に対する渦輪到達距離の関係を示した図 本発明の実施の形態2における渦輪発生装置の全体構成を示した断面図 本発明の実施の形態2における整流部の前方視形状を示した筒部内断面図 本発明の実施の形態2における遮蔽面積(a2)/筒部断面積(a1)に対する渦輪到達距離の関係を示した図 本発明の実施の形態3における渦輪発生装置の全体構成を示した断面図 特許文献1に記載された従来の渦輪発生装置の内部構成を示した断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる渦輪発生装置100における渦輪Vをディスプレイとした空間演出の全体構成図である。図1において、渦輪発生装置100は、ミスト又はスモークなどの微粒子を含んだ、空気などの気体の渦輪Vを放出し、映像投影機器110から渦輪Vに映像を投影することにより、観客111に対して渦輪Vをディスプレイとした空間演出を実現するものである。
渦輪発生装置100は、観客111に対向するように、観客111に向けて渦輪Vを放出可能な位置に配置されており、映像投影機器110は渦輪Vに映像を投影可能な位置に配置されている。この渦輪Vは、内部にミスト又はスモークなどの微粒子を含有したまま、渦輪発生装置100から、渦輪発生装置100と観客111とを結ぶ放出軸方向に直進する。そして、渦輪Vが観客111に接触すると、渦輪Vの形状が崩壊するとともに、渦輪Vに含有されている微粒子が自由空間に拡散する。渦輪Vの到達距離がA地点の場合、A地点の観客111に対してのみ渦輪Vをディスプレイとした空間演出を実現することができる。しかし、渦輪VがC地点まで到達する場合、渦輪Vの軌跡上のA地点、B地点、C地点それぞれの位置で、映像投影機器110によりそれぞれ空間演出を実現することが可能となる。
なお、本実施の形態1における渦輪Vは、ある空間に貯められた流体、即ち搬送流体が、その空間の体積変化により渦輪発生装置100の後述する吐出部211から押し出され、吐出部内で生じた流体の速度差が、強いせん断力を生み出し、これに起因して巻き上がった流体の渦群により形成された環状の流体の塊のことをいう。
(装置構成)
渦輪発生装置100の装置構成について、図2または図3を参照して説明する。渦輪発生装置100は、吐出部211を有する筒部210と、筒部210内の空気室容積を変化させる容積可変手段(容積可変部)212と、筒部210内の容積可変部212と吐出部211との間に位置して、筒部210の中心軸方向に平行な流路を複数有する整流部218とを備えている。
渦輪発生装置100の筒部210は、円筒形状に形成されており、その前面部220には円形漏斗状の吐出部211が形成されている。すなわち、吐出部211は、吐出部211の後端側に軸方向に垂直な断面の断面積が、吐出部211の先端側に向かって漸減する部分を有し、かつ吐出部211の先端側に軸方向に垂直な断面の断面積が一定である部分(先端筒部)211bを有する。吐出部211の吐出口211aの開口面積は、筒部210の中心軸方向に垂直な断面の断面積よりも小さく構成されている。よって、筒部210の中心軸方向に垂直な吐出部211の開口面積は、吐出部211の後端側から先端に向かうにつれて徐々に小さくなる。背面部216には、円板状の底部である背面部216が固定されている。吐出部211の吐出口211aの開口面積は、筒部210の中心軸方向に垂直な容積可変部212の断面積よりも小さく構成している。
筒部210の内部には、筒部210内の空間を前後に分割する容積可変部212が前後方向に摺動可能に配置されており、吐出部211側の空間を容積可変部前面空間222とし、背面部216側の空間を容積可変部背面空間227とする。容積可変部212は、例えば、筒部210の内周面との間をOリングなどの円環状のシール部材212gでシールしながら筒部210内を摺動するピストンが採用されるが、必ずしもピストンに限定されるものではない。
容積可変部212を軸方向の前後に進退移動させる容積可変装置272は以下のような構成となっている。すなわち、容積可変部212は、その中心部が軸部213と連結しており、筒部210の内面を筒部210の中心軸方向に摺動する。軸部213は、背面部216を貫通した軸受部214を介して駆動部215と連結している。駆動部215は、制御手段250からの駆動信号に基づいて軸部213で連結されている容積可変部212を摺動させる。駆動部215は、例えば、モーターを駆動源とした、ボールねじ機構、クランク機構、又はカム機構など、容積可変部212を筒部210の中心軸方向に沿って直線的に進退運動させる方法があるが、これに限定されるものではない。
容積可変部212の外径は筒部210の内径とほぼ同じである。
容積可変部212には、中心軸から偏心した位置に、筒部210の中心軸方向に貫通する円形の第1貫通口223が1つ形成されている。搬送流体は、容積可変部背面空間227から第1貫通口223を通過して容積可変部前面空間222に供給される。第1貫通口223の数は複数であってもよく、また容積可変部212上であれば、位置又は形状は限定されない。
容積可変部212は、容積可変部前面空間222を広げつつ容積可変部背面空間227を狭くなるように後方向に摺動する場合に第1貫通口223を開く一方で、容積可変部前面空間222を狭くしつつ容積可変部背面空間227を広げるように前方向に摺動する場合に第1貫通口223を閉じる第1弁224を備える。第1弁224は、容積可変部212が容積可変部前面空間222を狭くしつつ前方向に摺動する場合に、搬送流体が第1貫通口223を通過するのを防止する形状であれば、円形、楕円形、又は、多角形など限定されるものではない。
背面部216には、中心軸から偏心した位置に、筒部210の中心軸方向に貫通し、搬送流体を筒部210内に吸入する円形の第2貫通口225が1つ形成されている。第2貫通口225の数は複数であってもよく、また背面部216上であれば、位置又は形状に限定されない。背面部216は、容積可変部212が、容積可変部前面空間222を狭くしつつ容積可変部背面空間227を広げるように前方向に摺動する場合に第2貫通口225を開く一方で、容積可変部前面空間222を広げつつ容積可変部背面空間227を狭くなるように後方向に摺動する場合に第2貫通口225を閉じる第2弁226を備える。
また、筒部210内には、容積可変部前面空間222を軸方向の前後に2分割するように整流部218が形成されており、整流部218の吐出部211側の空間を、渦輪Vが生成される渦輪生成空間221としている。図3に示すように、この整流部218は、容積可変部前面空間222から渦輪生成空間221に搬送流体が軸方向沿いに通過できるよう、筒部210の中心軸と平行な流路として第3貫通口230が複数、例えば多数、形成されている。第3貫通口230は、例えば円形状又はハニカム形状が用いられるが、第3貫通口230内を通過する乱れた空気の流れを一定方向に整えることができれば、その形状は問わない。これら第3貫通口230の合計面積は、筒部210の断面積よりも小さくなるように(すなわち、「第3貫通口230の合計面積/筒部210の断面積」が1未満となるように)設定されている。なお、整流部218の外径は、筒部210の内径と同じである。
渦輪発生装置100は、搬送流体貯留手段252に充填されたミスト又はスモークなどの微粒子を含有する搬送流体を、連結部251と第2貫通口225とを介して容積可変部背面空間227に受給可能とされている。搬送流体貯留手段252は、水又は芳香剤を含む液体などで構成されるミストの微粒子又はスモークなどの微粒子を含有する流体を貯留封入する容器あるいはタンクによって構成されている。連結部251は、チューブ、パイプ、又はダクト等、内部で流体の移動が可能であれば、その構成は問わない。
制御手段250は、駆動部215と、搬送流体供給手段253との制御を行う。制御手段250からの駆動信号に基づいて、駆動部215は、軸部213で連結されている容積可変部212を摺動させる。また、制御手段250からの駆動信号に基づいて、搬送流体供給手段253から渦輪発生装置100内に搬送流体を供給するタイミングを制御する。よって、制御手段250により、容積可変部212の摺動による渦輪を発生させるタイミングと渦輪発生装置100内に搬送流体を供給するタイミングとを制御することで、特定の搬送流体を含有する渦輪を連続して放出することが可能となる。
(動作についての説明)
本実施の形態1の構成に基づく動作について説明する。
渦輪発生装置100において、駆動部215の駆動により容積可変部212が容積可変部前面空間222を広げつつ容積可変部背面空間227を狭くなるように後方向に移動する場合、容積可変部背面空間227の内圧が外部空間の大気圧よりも大きくなる。そのため、背面部216に備えられている第2弁226が閉じ、容積可変部212に備えられている第1弁224が開く。そして、容積可変部背面空間227に充填されていた搬送流体が第1貫通口223を通過して容積可変部前面空間222に流れ込む。その結果、容積可変部前面空間222における流体の移動は、容積可変部背面空間227から容積可変部前面空間222に供給された流体が主となり、吐出部211から容積可変部前面空間222への気体の流入を抑制することができる。
一方で、駆動部215の駆動により容積可変部212が容積可変部前面空間222を狭くしつつ容積可変部背面空間227を広げるように前方向に移動する場合、容積可変部背面空間227の内圧が外部空間の大気圧よりも小さくなる。そのため、第1弁224が閉まり、第2弁226が開く。そして、容積可変部背面空間227に連結部251と第2貫通口225とを介して搬送流体貯留手段252より搬送流体が供給される。また、容積可変部212に押し出される容積可変部前面空間222の搬送流体は、整流部218に備えられている第3貫通口230を通過して渦輪生成空間221に移動する。このとき、第3貫通口230内の第1気流231は、容積可変部前面空間222での乱れた空気の流れが一定方向に整えられるため、渦輪生成空間221に供給される気流のバラツキが小さくなる。また、第3貫通口230で筒部210内の流体が絞られるため、吐出部211における流体の噴流速度が上昇する。
整流部218に備えられている第3貫通口230は、外周部と中央部のそれぞれで、円周方向に均等に貫通口を配置している。そのため、吐出部211内の第2気流232は円周方向の速度が均等になり、中央部の第3気流233の気流の乱れも抑制される。このようにして、吐出部211内では、中央部の第3気流233が、吐出部211内の外周縁部付近にある静止した流体との間に強いせん断力を生じさせる。これに起因して巻き上がった流体の渦群により渦輪Vが吐出部211から吹き出される。
(効果・実験データ)
図4は、容積可変部212の駆動速度に対する渦輪Vの到達距離を示したグラフである。図4中の(A)の白丸のグラフは、渦輪発生装置100において筒部210内に整流部218を設けた構成における渦輪Vの到達距離を示す。図4中の(B)の黒丸のグラフは、筒部210内に整流部218を設けない構成における渦輪Vの到達距離を示す。本実施の形態1において、(A)のグラフで用いた渦輪発生装置100と(B)のグラフで用いた渦輪発生装置は、整流部218の有無以外、装置構成及び装置の駆動条件が同一である。図4に示すように、渦輪発生装置100の筒部210内に整流部218を備える(A)は、整流部を備えていない(B)に対して渦輪Vの到達距離が長くなっている。なお、本実施の形態1では、(A)は(B)に対して最大で約1.7倍の到達距離を示す。
本実施形態1の渦輪発生装置100では、ミスト又はスモークなどの微粒子を渦輪Vに含ませるようにしている。そのため、渦輪Vの到達距離が長いほど、映像を渦輪Vに投影できる距離が長くなる。さらに、既存装置の筒部内に後付けで、整流部218を追加できる構成としているため、装置構成の簡略化を図ることができる。
本実施形態1によれば、容積可変部212と吐出部211との間に設置した整流部218によって、吐出部211内の気流の乱れを抑制することが可能となる。また、整流部218に設けた第3貫通口280により筒部210内の流体を絞り、吐出部211における流体の噴流速度を上げることができる。この結果、渦輪Vの到達距離を延長させることを可能とする。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る渦輪発生装置100Bについては図5、図6、図7を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一の部分については重複する説明を省略し、相違点のみを説明する。本実施の形態2では、渦輪発生装置100Bにおいて、容積可変部前面空間222の空気を渦輪生成空間221に流入させるための構成が、実施の形態1と相違している。
(装置構成)
図5は、本発明の実施の形態2における渦輪発生装置100Bの全体構成を示した断面図である。渦輪発生装置100Bは、筒部210内に、整流部218Bの中央部を覆って遮蔽するように、貫通口の無い円板状の遮蔽部217が整流部218Bの中央部に形成されている。図6に示すように、遮蔽部217は円盤状で、その外径が整流部218の外径よりも小さく、かつ軸部213の外径よりも大きく、筒部210の中心軸方向と垂直に配置されている。遮蔽部217は、筒部210の外周縁部のみで、容積可変部前面空間222から渦輪生成空間221へ搬送流体が通過しかつ筒部210の外周縁部以外の中央部では搬送流体が通過しないように、整流部218の流路を限定するものである。そのため、遮蔽部217は、整流部218と同一断面上でなくても、側面が整流部218と接していれば、整流部218の渦輪生成空間221側、あるいは容積可変部前面空間222側に配置してもよい。
(動作についての説明)
本実施の形態2の構成に基づく動作について説明する。容積可変部212により押し出される容積可変部前面空間222の搬送流体は、整流部218に備えられている第3貫通口230を通過して渦輪生成空間221に移動する。このとき、第3貫通口230内の第1気流231は、乱れた空気の流れが一定方向に整えられるため、渦輪生成空間221に供給される気流のバラツキが小さくなる。さらに、整流部218は中央部を遮蔽部217で覆われているため、容積可変部前面空間222から押し出された搬送流体の流路は、整流部218の外周縁部に限定される。そのため、従来の構成よりも渦輪生成空間221に供給される気体の流速は増加する。このようにして、渦輪生成空間221に供給された搬送流体は、その外周縁部の第2気流232よりも中央部の第3気流233が特に速く、吐出部211内の外周縁部付近にある静止した流体との間に強いせん断力を生じさせる。これに起因して巻き上がった流体の渦群により渦輪Vが吹き出される。
(効果)
図7は、渦輪発生装置100Bの筒部断面積(a1)と遮蔽部217による遮蔽面積(a2)との比(a2/a1)に対する渦輪Vの到達距離を示したグラフである。
図7中(C)のグラフは、筒部210内に整流部218及び遮蔽部217を設けた構成における渦輪Vの到達距離を示し、図7中(D)のグラフは、渦輪発生装置100Bの筒部210内に遮蔽部217を設け、整流部を設けない構成における渦輪の到達距離を示す。本実施の形態2において、(C)のグラフで用いた渦輪発生装置100Bと(D)のグラフで用いた渦輪発生装置は、整流部218の有無以外、装置構成及び装置の駆動条件が同一である。図7中(E)は従来の構成、即ち遮蔽部と整流部を備えていない渦輪発生装置から生じた渦輪の到達距離を示す。
整流部218と遮蔽部217とを備える(C)は、整流部を備えていない(D)に対して渦輪Vの到達距離が延長する。ここで、(a2/a1)が0.2以上でかつ0.6以下の場合、(C)は(E)に対して渦輪Vの到達距離が倍以上に延長する。
本実施の形態2では、筒部210内に整流部218と遮蔽部217とを設けることで、吐出部211内における流体の旋回成分が強まり、かつ噴流速度が上がる。その結果、渦輪Vの到達距離を延長することができる。そして、筒部断面積(a1)と遮蔽面積(a2)との比(a2/a1)を、0.2≦(a2/a1)≦0.6の範囲に定めることで、渦輪Vの到達距離が倍以上に延長できる。
本実施の形態2の渦輪発生装置100Bでは、ミスト又はスモークなどの微粒子を渦輪Vに含ませるようにしている。そのため、渦輪Vの到達距離が長いほど、映像を投影できる距離が長くなる。さらに、既存装置の筒部内に後付けで、遮蔽部217と整流部218とを形成できる構成としているため、装置構成の簡略化を図ることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る渦輪発生装置100Cについては図8を参照して説明する。なお、実施の形態3では、実施の形態2と同一の部分については重複する説明を省略し、相違点のみを説明する。本実施の形態3では、渦輪発生装置100Cにおいて、容積可変部212の構成と、搬送流体貯留手段252から筒部210内に搬送流体を供給する構成が、実施の形態2と相違している。
(装置構成)
図8は、本実施の形態3に係る渦輪発生装置100Cの構成を説明する図である。筒部210の内部に、容積可変部前面空間222を圧縮するための容積可変部212Cが配置されている。駆動部215は、制御手段250からの駆動信号に基づいて、容積可変部212Cの例えば弾性板を例えば仮想線212Aの状態になるよう間欠的に駆動させる。駆動部215は、例えば、モーターを駆動源としたボールねじ機構、クランク機構、又はカム機構などがあるが、これに限定されるものではない。
また、容積可変部前面空間222の筒部210の側面には、第4貫通口240が形成されている。第4貫通口240は、搬送流体貯留手段252に充填された搬送流体が、搬送流体供給手段253によって連結部251とバルブ254とを介して容積可変部前面空間222に供給されるよう構成されている。搬送流体供給手段253は、例えば搬送ポンプ又は送風ファンなどがあるが、これに限定されるものではない。
(動作についての説明)
本実施の形態3の構成に基づく動作について説明する。渦輪発生装置100Cにおいて、駆動部215は、制御手段250からの駆動信号に基づいて、容積可変部212Cを例えば仮想線212Aの状態になるよう間欠的に駆動させる。そして、容積可変部212Cが仮想線212Aの状態に変位する際、容積可変部前面空間222が縮小する。容積可変部212Cに押し出される容積可変部前面空間222の搬送流体は、整流部218に備えられている第3貫通口230を通過して渦輪生成空間221に移動する。
制御手段250は、駆動部215、バルブ254、及び搬送流体供給手段253の制御を行う。バルブ254を開くタイミングで搬送流体供給手段253を作動させて、第4貫通口240より容積可変部前面空間222に搬送流体を供給する。そして、バルブ254が閉じたタイミングで駆動部215を作動させ、容積可変部前面空間222に充填された搬送流体が渦輪生成空間221に流れ込むようにする。従って、制御手段250により、渦輪Vを発生させるタイミングと渦輪発生装置100C内に搬送流体を供給するタイミングとを制御することで、特定の搬送流体を含有する渦輪Vを連続して放出することが可能となる。
(効果)
容積可変部212Cが仮想線212Aの状態に変位する際、整流部218の第3貫通口230内の第1気流231は、乱れた空気の流れが一定方向に整えられるため、容積可変部前面空間222から渦輪生成空間221に供給される気流のバラツキが小さくなる。さらに、整流部218は中央部を遮蔽部217で覆われているため、容積可変部前面空間222から押し出された搬送流体の流路は整流部218の外周縁部に限定される。そのため、従来の構成よりも渦輪生成空間221に供給される気体の流速は増加する。本実施の形態3では、筒部210内に整流部218と遮蔽部217とを設けることで、吐出部211内における流体の旋回成分が強まり、かつ噴流速度が上がる。その結果、渦輪Vの到達距離を延長することができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる渦輪発生装置は、吐出部内の気流の乱れを抑制し、かつ噴流速度を上げることにより、遠くまで崩壊しない渦輪を生成することを可能とする。そのため、ディスプレイとして新たな空間演出を創出するだけでなく、スポット送風を行う散水装置又は、空調設備等の用途にも適用できる。
100、100B、100C 渦輪発生装置
110 映像投影機器
111 観客
210 筒部
211 吐出部
211a 吐出口
211b 先端筒部
212、212C 容積可変部
212A 仮想線
212g シール部材
213 軸部
214 軸受部
215 駆動部
216 背面部
217 遮蔽部
218 整流部
220 前面部
221 渦輪生成空間
222 容積可変部前面空間
223 第1貫通口
224 第1弁
225 第2貫通口
226 第2弁
227 容積可変部背面空間
230 第3貫通口
231 第1気流
232 第2気流
233 第3気流
240 第4貫通口
250 制御手段
251 連結部
252 搬送流体貯留手段
253 搬送流体供給手段
254 バルブ
V 渦輪

Claims (4)

  1. 吐出部から搬送流体を含む空気の渦輪を発生させる渦輪発生装置であって、
    前記吐出部を有する筒部と、
    前記筒部内の容積可変部を移動させて空気室容積を変化させる容積可変装置と、
    前記筒部内の前記容積可変部と前記吐出部との間に位置して、前記筒部の中心軸方向に平行な流路を複数有する整流部と、を備え、
    前記吐出部の吐出口の開口面積は、前記筒部の前記中心軸方向に垂直な前記容積可変部の断面積よりも小さく、
    前記整流部の外径は、前記筒部の内径と等しい、
    渦輪発生装置。
  2. 前記整流部の中央部を遮蔽する遮蔽部を備え、
    前記遮蔽部は円盤状で、外径が前記整流部の外径よりも小さい、
    請求項1に記載の渦輪発生装置。
  3. 前記筒部の前記中心軸方向に垂直な前記筒部の断面積(a1)に対する前記遮蔽部における遮蔽面積(a2)の比(a2/a1)が、0.2~0.6である、
    請求項2に記載の渦輪発生装置。
  4. 前記吐出部は、前記吐出部の後端側に軸方向に垂直な断面の断面積が、前記吐出部の先端側に向かって漸減する部分を有し、かつ前記吐出部の先端側に前記軸方向に垂直な断面の断面積が一定である部分を有し、
    前記吐出部の前記吐出口の前記開口面積は、前記筒部の前記中心軸方向に垂直な断面の断面積よりも小さい、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の渦輪発生装置。
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