JP2023000742A - 免震機構および免震構造物 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、上記の両方の外力に対応する方法として、免震装置に加えて風速や地震動を感知するセンサや測定機器を有する制御装置を備えて水平方向の変位を拘束したり解除したりする機構を設ける方法(アクティブ制御機構)がある。また、上記のような制御装置を設けないパッシブ型の方法として免震層の内部にシヤピンを設け、風力等の方向性外力に対して免震装置を固定する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
また、以下の説明において特に断りがない限り、本実施形態では図1および図2の左右方向を第一水平方向(水平一方向)として「X方向」、X方向に対して水平に直交する方向を第二水平方向(水平他方向)として「Y方向」、X方向およびY方向に直交する方向を鉛直方向として「Z方向」とする。
免震機構11は、任意方向の風力等の方向性外力に対して抵抗し、地震動等による水平変位は免震装置5に対して上記と同様に任意方向に作用し、免震装置5は任意方向に対して免震効果を発揮することで水平変位に対応する。
剛滑り支承5aは、基礎底部31の上端部に備えられる滑り案内材52と、上部構造体2の下端部および滑り案内材52上に備えられる滑り材51と、を備え、図1(b)に示すように、地震動Aに追従して滑り材51が滑り案内材52上を摺動することで地震動Aによる水平変位の任意の作用方向(XY平面に面する方向)に対して免震効果を発揮する構成とする。
積層ゴム支承5bは、基礎底部31と上部構造体2との間に積層ゴム53と鋼板54とを接着して交互に積層させた構成を備え、図2(b)に示すように地震動Aに追従して積層ゴム53がせん断変形することで地震動Aによる水平変位の任意の作用方向(XY平面に面する方向)に対して免震効果を発揮する構成とする。
また、免震装置5は地震動Aが発生していないとき(平時)においては、摩擦支承6とともに上部構造体重量Wを支持する支承として作用する。剛滑り支承5aは、平時において滑り材51が滑り案内材52と上部構造体2との間に位置して挟持されることで支承として作用する。そのため、剛滑り支承5aは、上部構造体重量Wを支持可能な十分な強度と所定の摩擦係数を有する材料により形成される。例えば、鋼材(案内材・摺動体)や摩擦材とステンレス鋼(滑り面)により形成される。また、積層ゴム支承5bは、平時において積層ゴム53と鋼板54とを交互に積層させた構成により支承として作用する。
なお、免震装置5の構成は、上部構造体2が地震動Aによって水平変位した際にZ方向の高さの変化が生じずに所望の免震効果を発揮できれば上記の実施形態に限定されない。例えば、剛滑り支承と積層ゴム支承とのいずれか一方により構成されてもよいし、滑り材51が積層ゴムを直列して形成された弾性すべり支承としてもよい。
摩擦支承6は、免震層4内に設けられ、滑り板21に近接対向する摩擦材61と、摩擦材61が一方の端部に設けられたピストン62と、一方の端部がピストン62の他方の端部に接続された圧縮ばね63とが、シリンダー64内に設けられた構成を有する。
滑り板21と摩擦材61は、平時における圧縮ばね63の反力により破壊されない所望の強度を有する材料により形成される。例えば、ステンレス鋼等の公知の金属材料やPTFE(樹脂系摩擦材)が挙げられる。
また、本実施形態において、滑り板21と摩擦材61との当接面の面積は、免震構造物1が水平変位して滑り板21と摩擦材61とが離間するまで摩擦材61が滑り板21に全面接触するように、滑り板21の方が大きく形成されている。なお、滑り板21と摩擦材61との当接構成は、上記の滑り板21と摩擦材61の材質と同様に平時における圧縮ばね63の反力により破壊されなければ本実施形態に限らない。例えば、滑り板21と摩擦材61との当接面の面積は略一致してもよいし、上部構造体2の下部全面に滑り板21を設けてもよい。
摩擦材61は、平時において一方側当接面211と当接する他方側当接面611と他方側当接面611の周縁部に備えられ、他方側当接面611の周縁部から凸部62Aに向かう方向にR加工された曲面加工部612とを備える。
微小間隙高さz1が0となり微小間隙6Aが無くなると、凸側当接部62Bと凹側当接部64Aとが当接するため、曲面加工部612とテーパー面212との接触は凸側当接部62Bと凹側当接部64Aとが当接した時点での水平変位量からさらに水平変位すると解除される。つまり、滑り板21と摩擦材61とは当接が解除されて離間し、摩擦支承6の摩擦抵抗力F3は0となる。そのため、摩擦支承6は、地震動Aによる水平変位の任意の作用方向(XY平面に面する方向)に対して追従し、上部構造体2の振動制御は免震装置5のみの抵抗に切り替わる。免震層4にダンパーが設置されていれば、免震装置5とダンパーとの抵抗となる。
本実施形態において、図2に示すように、テーパー面212における滑り板21と摩擦材61との当接は、X方向に作用する水平変位が滑り板21と摩擦材61とが離間する時点でのX方向の水平変位である離間時水平変位xg以上となることで、微小間隙高さz1が0となり微小間隙6Aが無くなることで解除される。また、テーパー面212の形成範囲は、離間時水平変位xg以下の水平変位で摩擦材61に当接し、ピストン62が摺動できればよい。
図1(a)および図2(a)に示すように、免震機構11は平時において免震装置5と摩擦支承6とで上部構造体重量Wの抵抗力を負担し、上部構造体2に作用する風力等の方向性外力に抵抗する。
この場合、上記の方向性外力に抵抗する免震装置5(積層ゴム支承5b)の復元力F1、免震装置5(剛滑り支承5a)の摩擦抵抗力F2、摩擦支承6の摩擦抵抗力F3は、任意の時点でのX方向の水平変位をx、免震装置5が負担する上部構造体重量をW1(|x|≦xg)、W′1(|x|>xg)、摩擦支承6が負担する上部構造体重量をW2、免震装置5の水平剛性をk1、免震装置5(滑り材51)の摩擦係数をμ1、摩擦支承6(摩擦材61の当接部)の摩擦係数をμ2とすると、上記の各定義と合わせてそれぞれ次式で表される。各力と水平変位との関係図は図3(a)から(d)となる。なお、テーパー面での荷重変化については無視し、図3および図4に示す原点Oは平時における免震機構11の位置となる。
また、摩擦抵抗力F3が滑り板21と摩擦材61とが離間するまで水平変位に追従して漸増減する水平変位範囲C(|x|2+|y|2>xt 2かつ|x|2+|y|2≦xg 2)は、図4(a)に示す原点を中心とし、半径が離間時水平変位xgの円形領域から半径が移行時水平変位xtの円形領域を除した中空円形領域となる。
図4(b)に示すように、摩擦抵抗力F3は移行時水平変位xt以下(|x|<|xt|)で一定で、移行時水平変位xt以上かつ離間時水平変位xg以下(|xt|≦x≦|xg|)で漸増または漸減し、離間時水平変位xg以上(|x|>|xg|)となると、消失する復元力特性を有する。
また、摩擦支承6において、滑り板21と摩擦材61とが当接又は接触している間は、予め縮めて設置された圧縮ばね63の反力で(摩擦支承6が負担する)上部構造体重量W2を支持するが、上記摩擦抵抗力F3と同様に摩擦支承6のZ方向の高さは僅かしか変化しないため、圧縮ばね63の反力(摩擦支承6の圧縮反力)は|x|≦|xg|において略一定(予め圧縮した力(摩擦支承6が負担する上部構造体重量)W2)となり、|x|>|xg|において0となる。
また、免震装置5は、積層ゴム53と鋼板54とを積層されて形成された積層ゴム支承5bで免震作用を発揮するとともに、地震後に発生する免震装置5の残留変位を抑制することができる。
例えば、上記の実施形態では、免震装置5は、滑り材51と滑り案内材52とを備えた構成(剛滑り支承5a)と積層ゴム53と鋼板54とを交互に積層した構成(積層ゴム支承5b)とを備えるが、滑り材51が積層ゴムを直列して形成された弾性滑り支承としてもよい。この構成によれば、積層ゴムは平時において水平せん断抵抗力が0であるため、滑り材51が滑り案内材52上を摺動しない程度の小さな地震動Aに対しても積層ゴムが追従することで免震装置5の免震効果を発揮することができる。
2 上部構造体
3 基礎構造体
4 免震層
5 免震装置
5a 剛滑り支承
5b 積層ゴム支承
6 摩擦支承
6A 微小間隙(間隙)
11 免震機構
21 滑り板
51 滑り材
52 滑り案内材
53 積層ゴム
54 鋼板
61 摩擦材
62 ピストン
62A 凸部
62B 凸側当接部(摺動部)
63 圧縮ばね
64 シリンダー
64A 凹側当接部
64B 開口部
211 一方側当接面
212 テーパー面
611 他方側当接面
612 曲面加工部
Claims (7)
- 上部構造体と前記上部構造体の下方に位置する基礎構造体との間に形成される免震層に備えられ、
平時は前記上部構造体を支持し、前記基礎構造体に対して前記上部構造体が水平変位した際に鉛直方向の高さが変化しない免震装置と、平時は前記上部構造体を支持し、前記上部構造体が水平方向に変位すると前記上部構造体の下部と離間する摩擦支承と、を備え、
前記免震装置と前記摩擦支承とは、前記免震層内で並列配置され、
前記摩擦支承は、前記上部構造体を支持時の鉛直方向の高さと、前記上部構造体と離間した後の鉛直方向の高さとが略一致する、
免震機構。 - 前記上部構造体は、
前記摩擦支承に対向する下面に平時において前記摩擦支承と当接する一方側当接面と、
前記一方側当接面の周縁部に設けられ、前記上部構造体の底部から前記一方側当接面の周縁部に向かう方向に形成され、前記上部構造体が水平変位した際に前記摩擦支承が接触するテーパー面と、
を備えた滑り板を備える、
請求項1に記載の免震機構。 - 前記摩擦支承は、
前記滑り板に近接対向し、平時において前記一方側当接面と当接する他方側当接面と、前記他方側当接面の周縁部を曲面加工された曲面加工部と、を備えた摩擦材と、
水平方向の径長が異なる摺動部と凸部とが形成され、前記凸部の上端に前記摩擦材が設けられるピストンと、
一方の端部が前記摺動部の底部に接続され、予め縮めて設けられる圧縮ばねと、
前記圧縮ばねの他方の端部と底部とが接続され、前記摩擦材と前記ピストンと前記圧縮ばねとを内部に設け、前記上部構造体に近接する端面に前記凸部が通貫可能な開口部が設けられたシリンダーと、
を備え、
前記摺動部は、前記シリンダーの内部を鉛直方向に摺動可能に形成され、
前記摩擦支承は、
平時において、前記一方側当接面と前記他方側当接面とが当接し、
前記滑り板に対する摩擦抵抗力は略一定となり、
前記摺動部と前記シリンダーの前記開口部が設けられる面の底部とは、鉛直方向に間隙を形成し、
前記上部構造体の水平方向の変位時において、
前記上部構造体は前記滑り板と前記曲面加工部とが接触した状態で摺動し、
前記滑り板と前記曲面加工部との接触は、前記間隙が無くなると解除される、
請求項2に記載の免震機構。 - 前記免震装置は、積層ゴムと鋼板を積層して形成され、前記上部構造体の水平変位に追従して変形する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の免震機構。 - 前記免震装置は、前記上部構造体の水平変位に追従して変位する滑り材と、前記滑り材が摺動する滑り案内材とを備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の免震機構。 - 前記滑り材は、前記上部構造体の水平変位に追従する積層ゴムを直列して形成される、
請求項5に記載の免震機構。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の免震機構を備えていることを特徴とする、免震構造物。
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JP2021101734A JP7573492B2 (ja) | 2021-06-18 | 免震機構および免震構造物 |
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JP7573492B2 JP7573492B2 (ja) | 2024-10-25 |
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