JP2023000057A - 内装材梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】内装材が梱包材に収容された状態で、密着層の変形を防止することができ、密着層の密着面を平滑に維持することが可能な内装材梱包体を提供することを目的とする。
【解決手段】梱包体10は、木質基材2と、木質基材2の表面側に設けられる化粧材4と、木質基材2の裏面側に設けられる吸着材3と、吸着材3の木質基材2とは反対側の面に設けられる離型シートとを有する木質床材1と、重ね合わされた複数の木質床材1を被覆して複数の木質床材1を収容する梱包材11とを備え、梱包材11に収容された複数の木質床材1のうち最下部の木質床材1の下面が化粧材4となるように重ねられ、梱包材11に収容された複数の木質床材1のうち最上部の木質床材1の上面が化粧材4となるように重ねられている。
【選択図】図2
【解決手段】梱包体10は、木質基材2と、木質基材2の表面側に設けられる化粧材4と、木質基材2の裏面側に設けられる吸着材3と、吸着材3の木質基材2とは反対側の面に設けられる離型シートとを有する木質床材1と、重ね合わされた複数の木質床材1を被覆して複数の木質床材1を収容する梱包材11とを備え、梱包材11に収容された複数の木質床材1のうち最下部の木質床材1の下面が化粧材4となるように重ねられ、梱包材11に収容された複数の木質床材1のうち最上部の木質床材1の上面が化粧材4となるように重ねられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、内装材梱包体に関するものである。
建築物の内装の改修において、床材を新設する際、既存の床材を撤去せずに、既存の床材の表面上に新しく床材を設置する場合がある。これにより、強固に接着されている下地材から床材を剥がしたり、下地面を再度平滑化したりする作業が不要になるため、簡易にリフォーム(改修)工事を行うことができる。
下記の特許文献1では、木質基材の裏面側に密着層が設けられ、かつ、木質基材の厚さが0.8mm~2.0mmである木質床材であって、不陸のある下地材であっても、追加的な作業手間を要することなく、下地材に良好に密着させることが可能な技術が開示されている。
また、床材は、製造後の運搬や保管のため、複数の床材が重ね合わされて段ボールによって梱包される。下記の特許文献2では、木質系床材の梱包において、直接合わされる床材の塗膜表面同士が輸送時に揺れによって擦り合わされるときに、塗膜表面に生じる可能性のある擦り傷を防ぐ技術が開示されている。擦り傷を防ぐため、塗膜に紫外線硬化型塗料を用いることによって表面にグリップ性と平滑性を持たせている。
複数の床材が重ね合わされ梱包された状態では、通常、化粧面となる床材表面が開梱時に傷付かないように、最下部となる床材の下面が床材裏面となるように重ねられ、最上部となる床材の上面が床材裏面となるように重ねられている。これにより、梱包を開梱したとき、初めに露出する面は、床材裏面となるため、雑な作業で開梱したり、誤ってカッターなどで開梱したりした場合に、床材表面の傷付きを防止できる。
ところで、床材などの内装材において、化粧面とは反対の裏面側に密着層が設けられる場合、上述した方法で床材が重ね合わされると、密着層が複数の床材の最上面又は最下面となるように重ねられることになる。この場合、密着層が、密着層に貼付された離型シートを介して、梱包材の段ボールに対向する状態となる。なお、梱包されている床材では、離型シートが密着層に貼付されることによって、床材が敷設される前に密着層が露出しないように保護されている。離型シートは、厚さが非常に薄く、密着層は、変形しやすい材質であるため、梱包が荷山となって保管状態となっている間に、密着層に段ボールの波形状が転写されて、跡として残ってしまう。その結果、密着層の密着面に凹凸が生じて、平滑な密着面を確保できず、下地との密着性が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、内装材が梱包材に収容された状態で、密着層の変形を防止することができ、密着層の密着面を平滑に維持することが可能な内装材梱包体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の内装材梱包体は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る内装材梱包体は、基材と、前記基材の表面側に設けられる化粧材と、前記基材の裏面側に設けられる密着層と、前記密着層の前記基材とは反対側の面に設けられる離型シートとを有する内装材と、重ね合わされた複数の前記内装材を被覆して前記複数の内装材を収容する梱包材とを備え、前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最下部の前記内装材の下面が前記化粧材となるように重ねられ、前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最上部の前記内装材の上面が前記化粧材となるように重ねられている。
すなわち、本発明に係る内装材梱包体は、基材と、前記基材の表面側に設けられる化粧材と、前記基材の裏面側に設けられる密着層と、前記密着層の前記基材とは反対側の面に設けられる離型シートとを有する内装材と、重ね合わされた複数の前記内装材を被覆して前記複数の内装材を収容する梱包材とを備え、前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最下部の前記内装材の下面が前記化粧材となるように重ねられ、前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最上部の前記内装材の上面が前記化粧材となるように重ねられている。
この構成によれば、最下部となる内装材の下面が内装材裏面の密着層となるように重ねられ、最上部となる内装材の上面が内装材裏面の密着層となるように重ねられている場合と異なり、離型シートを介して密着層が梱包材に対向するのではなく、化粧材が梱包材に接触する状態となる。その結果、梱包が荷山となって保管状態となっている間に、密着層に段ボールの波形状が転写されることがなく、密着層の密着面が平滑に維持される。
上述した内装材梱包体において、前記密着層は、アクリル系樹脂発泡体でもよい。
この構成によれば、アクリル系樹脂発泡体の表面に形成される複数の微細な気泡による凹部それぞれが吸盤となって、密着層が下地材や既存の床に吸着する。
上述した内装材梱包体において、前記梱包材は、前記梱包材が貫通されて形成された切断線によって囲まれた剥離部を有してもよい。
この構成によれば、梱包材を閉じるための粘着テープの端部が位置する場所に剥離部が設けられる場合、剥離部が剥がされることによって、粘着テープの端部が剥離部とともに浮いた状態となるため、梱包材に貼られている粘着テープを剥がしやすい。また、剥離部が梱包材の一端から他端にかけて形成されている場合、梱包材が破られて分割された状態となり、粘着テープを剥がすことなく、梱包材が開梱される。
上述した内装材梱包体において、収容された前記内装材と平行な前記梱包材の上面部に粘着テープが貼られ、前記剥離部は、前記粘着テープの端部が位置する前記梱包材の側面部に形成されてもよい。
この構成によれば、剥離部が粘着材の端部が位置する梱包材の側面部に形成されることから、梱包材の側面部における剥離部が剥がされることによって、粘着テープの端部が剥離部とともに浮いた状態となり、続いて梱包材の上面部に貼られた粘着テープが剥がされる。剥離部が梱包材の側面部に形成されることによって、粘着テープが梱包材の上面部及び側面部に連続して貼られている場合において、粘着テープを剥がしやすい。
本発明によれば、内装材が梱包材に収容された状態で、密着層の変形を防止することができ、密着層の密着面を平滑に維持することができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る木質床材1について、図面を参照して説明する。木質床材1は、内装材の一例である。なお、本発明に係る内装材は、木質床材以外の合成樹脂系の床材などでもよく、また、床材に限定されず、壁材などでもよい。
木質床材1は、一方向に長い長尺状部材であり、複数の木質床材1が側端部の木口同士を対向させながら平行に配置されることによって、建築物の室内における床を形成する。木質床材1は、新設の床や、既存の床上に敷設されるリフォームの床のいずれの場合にも適用可能である。
木質床材1が施工される床は、オレフィンシート、化粧紙又は突板等の化粧材が貼られた木質基材の木質床材でもよいし、合成樹脂系の床材でもよい。いずれの場合でも、木質床材1は、床の表面に吸着される。
木質床材1は、図1に示すように、木質基材2と、吸着材3と、化粧材4と、離型シート5などを有し、施工されたときの上面である表面側から、化粧材4、木質基材2、吸着材3、離型シート5の順に積層されている。図1は、本実施形態に係る木質床材1を示す縦断面図であって、木質床材1の長さ方向又は幅方向に対して平行に切断した図である。
木質基材2は、例えばMDF(中密度繊維板)である。なお、木質基材2は、この例に限定されず、他の繊維板、合板、単板積層材(LVL)、無垢材、集成材、又は、それらの複合板などの木質材でもよい。
木質基材2の裏面側は、凹状の条溝などが形成されず、平滑な面を有する。裏面に条溝が形成されていないことから、木質床材1が洗面所等の水回りに施工された場合や木質床材1上に水がこぼれた場合であっても、木質床材1同士の継目から木質基材2の裏面に水が浸入しづらい。したがって、条溝が形成されている場合と異なり、継目から条溝への水の浸入による吸着材3の吸着力の低下が生じず、木質床材1の剥離が生じにくい。本実施形態に係る木質基材2の厚さは、例えば2mmである。
木質基材2の裏面側には、吸着材3が設けられる。吸着材3は、木質床材1を下地材となる床に対して固定させる。吸着材3は、密着層の一例である。吸着材3は、例えばアクリル系樹脂発泡体である。アクリル系樹脂発泡体は、例えばフィルム又はシートであり、木質基材2に接着される。アクリル系樹脂発泡体は、塗布剤であるアクリル樹脂が木質基材2に塗布されて層状に形成されたものでもよい。アクリル系樹脂発泡体の表面に形成される複数の微細な気泡による凹部それぞれが吸盤となって、吸着材3が下地材や既存の床に吸着する。
なお、本発明に係る密着層は、上述した吸着材3に限定されない。密着層は、例えば、木質床材1を下地材となる床に対して固定できればよく、例えば、アクリル系、シリコーン系、ゴム系、ウレタン系、又は、ポリエステル系の粘着剤でもよい。吸着材3の厚さは、例えば0.3mmである。
なお、木質床材1は、衝撃吸収層となるクッション材などが設けられてもよい。この場合、衝撃吸収層は、木質基材2と吸着材3の間に設けられる。衝撃吸収層は、例えば、合成樹脂発泡体などである。
木質基材2の表面側には、化粧材4が設けられる。化粧材4は、例えばオレフィンシートなどの合成樹脂シート、化粧紙、突板などである。
なお、木質基材2と化粧材4が接着される場合、又は、木質基材2と吸着材3が接着される場合において、接着剤としては、酢酸ビニル系樹脂、PUR(ポリウレタンリアクティブ)系ホットメルト等が使用される。
吸着材3の木質基材2とは反対側の面、すなわち、吸着材3の表面には、施工前の保管時や運搬時において離型シート5が貼付されていることが望ましい。これにより、木質床材1の保管時や運搬時には離型シート5によって吸着材3が露出されず、施工前に吸着材3の吸着性が低下することを防止できる。離型シート5は、施工時に剥離されて、吸着材3を露出させてから、木質床材1が床に敷設される。離型シート5は、シート状の紙、合成樹脂、合成樹脂発泡体などである。
次に、本実施形態に係る木質床材1が梱包された状態の梱包体10について説明する。
複数の木質床材1は、厚さ方向に積み重ねられて、一つの梱包材11に収容される。木質床材1は、梱包材11に収容されることによって、製造後の搬送時や保管時において、破損や傷付きの発生を防止できる。
図2に示すように、本実施形態に係る梱包体10は、梱包材11と、その梱包材11内に収容された複数の木質床材1を備える。梱包材11は、重ね合わされた複数の木質床材1を被覆する。木質床材1は、梱包材11の内面が木質床材1と接触するように、梱包材11の内部に収容される。
梱包体10において、複数の木質床材1は、最下部となる木質床材1の下面が木質床材1の表面である化粧材4となるように重ねられ、最上部となる木質床材1の上面が木質床材1の表面である化粧材4となるように重ねられる。
他方、図11に示す例では、最下部となる木質床材1の下面が木質床材1の裏面である吸着材3となるように重ねられ、最上部となる木質床材1の上面が木質床材1の裏面である吸着材3となるように重ねられている。図11に示す例のように、吸着材3が離型シート5を介して梱包材11の段ボールの内面に対向する状態と異なり、本実施形態では、図2に示すように、化粧材4が梱包材11の段ボールの内面に接触する状態となる。その結果、梱包体10が荷山となって保管状態となっている間に、吸着材3に段ボールの波形状が転写されることがなく、吸着材3の吸着面が平滑な状態で維持される。よって、木質床材1を敷設したとき、木質床材1が下地に確実に密着され、段ボールの波形状が転写されて吸着面に凹凸が生じてしまった場合よりも密着性が向上する。なお、図2及び図11では、吸着材3に貼付される離型シート5を省略して、梱包体10を図示している。
梱包材11は、シート材(板材)によって構成される。ここで、シート材とは、ブランクとも呼ばれ、平板状の紙製の段ボールである。シート材が折曲げ線に沿って折り曲げられ、組み立てられると箱状の梱包材11となる。なお、シート材は、紙製の段ボールに限られず、プラスチック製の段ボールでもよい。
梱包材11は、図3及び図4に示すように、底面部12、長辺側面部13、短辺側面部14、長辺上面部15及び短辺上面部16などを有する。
梱包材11は、図1に示すように、1枚のブランクが組み立てられて形成され、組み立てられたとき、箱形形状を有し、積層された複数の木質床材1の6面に接するように、複数の木質床材1を覆う。組み立てられて、木質床材1を収容した状態で、底面部12は、重ねられた複数の木質床材1のうち最下部となる木質床材1と対向する。長辺側面部13は、重ねられた複数の木質床材1の長辺木口面と対向し、短辺側面部14は、重ねられた複数の木質床材1の短辺木口面と対向する。長辺上面部15及び短辺上面部16は、重ねられた複数の木質床材1のうち最上部となる木質床材1と対向する。
底面部12は、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。底面部12の4辺のうち向かい合う1組の2辺には、それぞれ長辺側面部13が設けられる。また、底面部12の4辺のうち向かい合う他の1組の2辺には、それぞれ短辺側面部14が設けられる。
長辺側面部13は、第1折曲げ線18を介して底面部12に連続して設けられる。長辺側面部13は、組み立てられたとき、底面部12に対して垂直に設置される。長辺側面部13は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、長辺側面部13と隣接して設けられる底面部12の1辺に対して平行である。長辺側面部13の長手方向は、長辺側面部13と隣接して設けられる底面部12の1辺と等しい長さを有する。
短辺側面部14は、第2折曲げ線19を介して底面部12に連続して設けられる。短辺側面部14は、組み立てられたとき、底面部12に対して垂直に設置される。短辺側面部14は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、短辺側面部14と連続して設けられる底面部12の1辺に対して平行である。短辺側面部14の長手方向は、短辺側面部14と連続して設けられる底面部12の1辺と等しい長さを有する。
角部折込部17は、例えば長方形形状を有し、第3折曲げ線20を介して短辺側面部14に接続される。また、第2折曲げ線19の延長上に形成された切込み21によって、長辺側面部13と角部折込部17が分離される。角部折込部17は、長辺側面部13及び短辺側面部14が底面部12に対して立設された状態において、長辺側面部13の内面に沿って設置される。これにより、梱包材11が組み立てられたとき、重ねられた複数の木質床材1の角部が保護される。
長辺上面部15は、第4折曲げ線22を介して長辺側面部13に連続して設けられる。長辺上面部15は、組み立てられたとき、長辺側面部13に対して垂直に設置され、底面部12に対して平行に設置される。長辺側面部13は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、長辺上面部15と隣接して設けられる長辺側面部13の1辺に対して平行である。長辺上面部15の長手方向は、長辺上面部15と隣接して設けられる長辺側面部13の1辺と等しい長さを有する。
長辺上面部15は、二つの長辺側面部13にそれぞれ連続して設けられる。組み立てられたとき、梱包体10の上面の中央において二つの長辺上面部15の端部が突き合わされる。長辺上面部15の短手方向は、木質床材1の短辺の長さの半分(2分の1)とほぼ等しい長さを有する。二つの長辺上面部15の端部が突き合わされた状態で、粘着テープ30が二つの長辺上面部15の端部に沿って貼り付けられる。これにより、梱包体10が箱形形状に組み立てられて、複数の木質床材1が梱包された状態となる。粘着テープ30の端部は、短辺側面部14に貼り付けられる。
短辺上面部16は、第5折曲げ線23を介して短辺側面部14に連続して設けられる。短辺上面部16は、組み立てられたとき、短辺側面部14に対して垂直に設置され、底面部12に対して平行に設置される。また、短辺上面部16は、組み立てられたとき、長辺上面部15の内面に沿って設置される。短辺上面部16は、ほぼ長方形形状であり、長手方向が、短辺上面部16と連続して設けられる短辺側面部14の1辺に対して平行である。短辺上面部16の長手方向は、短辺上面部16と連続して設けられる短辺側面部14の1辺と等しい長さを有する。短辺上面部16の短手方向は、組み立てられたとき、最上部に重ねられている木質床材1の角部を確実に被覆できるような長さがあればよい。
短辺側面部14には、短辺側面部14の一部を剥がしやすくするための剥離部24が形成される。剥離部24は、切断線25によって囲まれた部分であり、例えば四角形状を有する。切断線25は、梱包材11が破線状に貫通されて形成される。剥離部24は、二つの長辺上面部15に貼り付けられた粘着テープ30の端部が位置する場所に設けられる。剥離部24が剥がされることによって、粘着テープ30の端部が剥離部24とともに浮いた状態となるため、長辺上面部15に貼られている粘着テープ30を剥がしやすい。剥離部24が梱包材11の短辺側面部14に形成されることによって、粘着テープ30が梱包材11の長辺上面部15及び短辺側面部14に連続して貼られている場合において、粘着テープ30を剥がしやすい。これによって、梱包体10を開梱する際、作業者は粘着テープ30を容易に剥がすことができるため、雑な作業となったり、誤ってカッターなどで開梱したりするおそれが低減され、収容されている木質床材1の化粧材4を傷付けるおそれがない。
なお、短辺側面部14において剥離部24が設けられる例に説明したが、本発明に係る剥離部は、短辺側面部14だけでなく隣接する底面部12の端部付近にも形成されてもよい。底面部12に形成される剥離部24は、例えば半円形状を有して、直径部分が短辺側面部14側に位置する。これにより、例えば、粘着テープ30が、短辺側面部14だけでなく短辺側面部14を越えて底面部12にも貼り付けられている場合、粘着テープ30の端部が底面部12に位置する。この場合、短辺側面部14だけでなく底面部12にも切断線25が形成されて剥離部24が設けられることによって、粘着テープ30を剥がしやすくなる。
なお、剥離部24は、切断線25によって完全に閉じるよう囲まれたものに限定されない。剥離部24は、例えば、コの字状又は円弧状に切断線25が配置されて囲まれているものでもよい。
以下、底面部12にも粘着テープ30が貼られて、短辺側面部14に剥離部24を有し、底面部12に剥離部24を有する梱包体10を開梱する方法について説明する。
まず、梱包体10を傾けて底面部12側を浮かした状態にして、底面部12に形成された剥離部24を剥がし、引き続き、短辺側面部14に形成された剥離部24を剥がす。これにより、粘着テープ30の端部は、剥離部24とともに浮いた状態となる。
そして、梱包体10を表向きにして、長辺上面部15に貼られた粘着テープ30を短辺側面部14側から剥がしていく。この作業では、カッターなどの工具の使用が不要である。長手方向にわたって貼られた全ての粘着テープ30を剥がし終えた後は、長辺上面部15及び短辺上面部16をそれぞれ展開する。これにより、収容された木質床材1が取り出し可能となる。本実施形態では、重ねられた複数の木質床材1は、最下部となる木質床材1の下面が木質床材1の表面である化粧材4となるように重ねられ、最上部となる木質床材1の上面が木質床材1の表面である化粧材4となるように重ねられており、この状態で木質床材1が梱包体10から取り出し可能となる。梱包体10を開梱する際、作業者は粘着テープ30を容易に剥がすことができるため、収容されている木質床材1の化粧材4を傷付けるおそれがない。
なお、本発明に係る梱包材の構成は、上述した例に限定されない。
例えば、木質床材1の短辺の半分の長さである長辺上面部15が、二つの長辺側面部13にそれぞれ連続して設けられるのではなく、図5及び図6に示すように、梱包材11において、一つの長辺上面部26が設けられてもよい。この場合、長辺上面部26は、底面部12と同様に、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。
例えば、木質床材1の短辺の半分の長さである長辺上面部15が、二つの長辺側面部13にそれぞれ連続して設けられるのではなく、図5及び図6に示すように、梱包材11において、一つの長辺上面部26が設けられてもよい。この場合、長辺上面部26は、底面部12と同様に、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。
この場合において、組み立てられたとき、長辺側面部27の端部と底面部12の端部が突き合わされる。この状態で、粘着テープ30が長辺側面部27の端部と底面部12の端部に沿って貼り付けられる。
また、図7及び図8に示すように、梱包材11において、一つの長辺上面部28が設けられてもよい。この場合、長辺上面部28は、底面部12と同様に、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。
この場合において、組み立てられたとき、長辺上面部28の端部と長辺側面部13の端部が突き合わされる。この状態で、粘着テープ30が長辺上面部28の端部と長辺側面部13の端部に沿って貼り付けられる。
また、本発明に係る剥離部は、粘着テープ30の端部の位置や粘着テープ30が貼られている位置とは異なる部分に設けられてもよい。例えば、図5及び図6に示すように、剥離部29が、長辺側面部27に形成されて、長辺側面部27の長辺方向に対して平行に設けられてもよい。または、図7及び図8に示すように、剥離部29が、長辺上面部28に形成されて、長辺上面部28の長辺方向に対して平行に設けられてもよい。剥離部29は、長辺側面部27又は長辺上面部28において、一側の端部から他側の端部にかけて形成される。剥離部29は、それぞれ切断線31によって囲まれて形成される。
これらの場合において、長辺側面部27又は長辺上面部28から剥離部29が剥がされることによって、長辺側面部27又は長辺上面部28が破られて分割された状態となる。これにより、粘着テープ30を剥がすことなく、梱包材11が開梱される。なお、剥離部29のほぼ中央に切断線32を形成しておけば、剥離部29を中央から端部にかけて剥がすことが可能になる。
さらに、上述した実施形態では、剥離部24,29が梱包材11に設けられる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。木質床材1は、剥離部が設けられていない梱包材を用いて梱包されてもよい。
この場合、粘着テープを切断して開梱する際、カッターが梱包体の内部に差し込まれたとしても、収容された木質床材1が傷付かない構成を有することが望ましい。例えば、図9及び図10に示すように、二つの長辺上面部33,34、又は、二つの長辺上面部33,35が二重に重ねられるように組み立てられる。図9に示す例では、長辺上面部33,34が二つの長辺側面部13にそれぞれ連続して設けられ、二つの長辺上面部33,34が、底面部12と同様に、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。
また、図10に示す例でも、長辺上面部33,35が二つの長辺側面部13にそれぞれ連続して設けられ、下側に位置する長辺上面部33が、収容される木質床材1の平面視形状に合った形状を有する。他方、上側に位置する長辺上面部35は、短手方向が、木質床材1の短辺の長さよりも短い長さ、例えばほぼ半分(2分の1)の長さを有する。なお、図9及び図10では、吸着材3に貼付される離型シート5を省略して、梱包体10を図示している。
そして、いずれの場合も、組み立てられたとき、一方の長辺上面部33が他方の長辺上面部34又は35の内面に沿って設置され、二つの長辺上面部33,34、又は、二つの長辺上面部33,35が二重に重ねられる。そして、上側に配置される長辺上面部34又は35の端部に沿って、粘着テープ30が貼り付けられる。粘着テープ30が貼られた上側に配置される長辺上面部34又は35の端部では、下側の長辺上面部33によって木質床材1が覆われている。したがって、上側に配置される長辺上面部34又は35の端部に沿って、カッターが差し込まれて、粘着テープ30が切断されたとしても、収容されている木質床材1は、下側の長辺上面部33によって保護されることから、傷付くおそれがない。
1 :木質床材(内装材)
2 :木質基材(基材)
3 :吸着材(密着層)
4 :化粧材
5 :離型シート
10 :梱包体(内装材梱包体)
11 :梱包材
12 :底面部
13 :長辺側面部
14 :短辺側面部
15 :長辺上面部
16 :短辺上面部
17 :角部折込部
18 :第1折曲げ線
19 :第2折曲げ線
20 :第3折曲げ線
21 :切込み
22 :第4折曲げ線
23 :第5折曲げ線
24 :剥離部
25 :切断線
26 :長辺上面部
27 :長辺側面部
28 :長辺上面部
29 :剥離部
30 :粘着テープ
31 :切断線
32 :切断線
33 :長辺上面部
34 :長辺上面部
35 :長辺上面部
2 :木質基材(基材)
3 :吸着材(密着層)
4 :化粧材
5 :離型シート
10 :梱包体(内装材梱包体)
11 :梱包材
12 :底面部
13 :長辺側面部
14 :短辺側面部
15 :長辺上面部
16 :短辺上面部
17 :角部折込部
18 :第1折曲げ線
19 :第2折曲げ線
20 :第3折曲げ線
21 :切込み
22 :第4折曲げ線
23 :第5折曲げ線
24 :剥離部
25 :切断線
26 :長辺上面部
27 :長辺側面部
28 :長辺上面部
29 :剥離部
30 :粘着テープ
31 :切断線
32 :切断線
33 :長辺上面部
34 :長辺上面部
35 :長辺上面部
Claims (4)
- 基材と、前記基材の表面側に設けられる化粧材と、前記基材の裏面側に設けられる密着層と、前記密着層の前記基材とは反対側の面に設けられる離型シートとを有する内装材と、
重ね合わされた複数の前記内装材を被覆して前記複数の内装材を収容する梱包材と、
を備え、
前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最下部の前記内装材の下面が前記化粧材となるように重ねられ、前記梱包材に収容された複数の前記内装材のうち最上部の前記内装材の上面が前記化粧材となるように重ねられている内装材梱包体。 - 前記密着層は、アクリル系樹脂発泡体である請求項1に記載の内装材梱包体。
- 前記梱包材は、前記梱包材が貫通されて形成された切断線によって囲まれた剥離部を有する請求項1又は2に記載の内装材梱包体。
- 収容された前記内装材と平行な前記梱包材の上面部に粘着テープが貼られ、
前記剥離部は、前記粘着テープの端部が位置する前記梱包材の側面部に形成される請求項3に記載の内装材梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021100649A JP2023000057A (ja) | 2021-06-17 | 2021-06-17 | 内装材梱包体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021100649A JP2023000057A (ja) | 2021-06-17 | 2021-06-17 | 内装材梱包体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023000057A true JP2023000057A (ja) | 2023-01-04 |
Family
ID=84687207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021100649A Pending JP2023000057A (ja) | 2021-06-17 | 2021-06-17 | 内装材梱包体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023000057A (ja) |
-
2021
- 2021-06-17 JP JP2021100649A patent/JP2023000057A/ja active Pending
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