JP2022554096A - 回転式圧力フィルタ - Google Patents

Abstract

回転式圧力フィルタ（１０）であって、フィルタドラム（１４）、ハウジング（１２）であって、加工空間（１６）がフィルタドラム（１４）とハウジング（１２）との間に形成される、ハウジング（１２）、および分離要素を備え、フィルタドラム（１４）が、フィルタドラム（１４）とハウジング（１２）との間の移行領域における流体／懸濁液の永続的な蓄積を防止するように、ハウジング（１２）に対して封止され、フィルタドラム（１４）とハウジング（１２）との間の封止部（２４）が、流体で満たされ得る中空要素（２６）を備え、および／または流体で満たされ得る中空要素が、フィルタドラム（１４）の回転軸（Ａ）に平行な方向に、分離要素のうちの少なくとも１つに隣接して配設され、その中空要素が、中空要素を満たすことによって前記中空要素と分離要素との間の隙間を閉鎖するように設計される、回転式圧力フィルタ。

Description

本発明は、医療品および／または食料品の処理における使用に適した回転式圧力フィルタであって、回転軸を中心に回転され得るフィルタドラム、フィルタドラムの外周に沿って配設される複数のフィルタセル、フィルタドラムを囲むハウジングであって、加工空間がフィルタドラムとハウジングとの間に形成される、ハウジング、および加工空間を複数の処理区画に分割する少なくとも１つの分離要素であって、少なくとも１つの処理区画が流体入口と連結され、流体入口を介して、流体が前記処理区画内へ導入され得る、分離要素を備える回転式圧力フィルタに関する。

本出願人は、長年の間、圧力フィルタを販売し続けている。そのような回転式圧力フィルタにおいて、液体と固体の混合物である、懸濁液が回転するフィルタドラムへ投入される。フィルタドラムは、懸濁液中の液体がフィルタドラムの壁を通過することができるが、他方で、懸濁液中の固体はフィルタドラムの表面に残るように、設計される。結果として、専門家の間では「フィルタケーキ」と呼ばれる、固体の層がフィルタドラムの表面に形成される。

フィルタドラムが回転すると、懸濁液またはフィルタケーキは、分離要素によって気密に互いに分離される、洗浄および乾燥区画などの各種の処理区画を通過する。フィルタによって留められる固体および／または処理流体は、アンダーカットおよび狭い隙間において、特に加工空間を密封する封止部の領域において滞留し得る。

しかしながら、回転式圧力フィルタで、例えば、食品または医薬品を加工することが可能であるためには、加工される製品が、その前に加工された製品からの残留物によって汚染されないことが不可欠である。

したがって、本発明の目的は、それによって固体および／または処理流体の望ましくない蓄積を大幅に減少させるまたは完全に防止することができる、回転式圧力フィルタを提供することである。

この目的は、医療品および／または食料品の処理における使用に適した回転式圧力フィルタであって、回転軸を中心に回転され得るフィルタドラム、フィルタドラムの外周に沿って配設される複数のフィルタセル、フィルタドラムを囲むハウジングであって、加工空間がフィルタドラムとハウジングとの間に形成される、ハウジング、ならびに加工空間を複数の処理区画に分割する少なくとも１つの分離要素であって、少なくとも１つの処理区画がハウジングコネクタと連結され、ハウジングコネクタを介して、流体および／または懸濁液が前記処理区画内へ導入され得る、分離要素を備え、処理区画が、流体／懸濁液がフィルタドラムの回転により１つの処理区画から隣接する処理区画内へと通過するのを実質的に防止するように、互いに分離され、少なくとも１つの分離要素が、分離要素の領域における流体の永続的な蓄積を防止するように設計され、フィルタドラムが、少なくとも１つの処理区画からの流体／懸濁液が処理区画に配置されるフィルタセルを通さずに対応する処理区画から流出するのを実質的に防止するように、およびフィルタドラムとハウジングとの間の移行領域における流体／懸濁液の永続的な蓄積を防止するように、ハウジングに対して封止され、フィルタドラムとハウジングとの間の封止部が流体で満たされ得る弾性中空要素を備え、弾性中空要素が中空要素を満たすことによって前記中空要素とハウジングとの間の隙間を閉鎖するように設計され、ならびに／または流体で満たされ得る弾性中空要素が、フィルタドラムの回転軸に平行な方向に、特に両側で、分離要素のうちの少なくとも１つに、特に分離要素の全てに隣接して配設され、その中空要素が中空要素を満たすことによって前記中空要素と分離要素との間の隙間を閉鎖するように設計される、回転式圧力フィルタによって、本発明により達成される。

「少なくとも１つの処理区画からの流体／懸濁液が処理区画に配置されるフィルタセルを通さずに対応する処理区画から流出するのを実質的に防止する」という表現は、特にフィルタケーキが形成または処理される、処理区画を指すと意図される。しかしながら、加えて、処理流体が外側から半径方向に処理区画内へ導入され、また、外側、例えば乾燥区画の乾燥空気に向かって半径方向に再びそれから放出される、処理区画もまたあり得る。さらに、処理流体が、例えばフィルタクロスを浄化するために、半径方向に内側からフィルタセルを通り、その後、半径方向に外側へ向かって誘導される、浄化区画が設けられ得る。一般に、上述の表現は、したがって、流体または懸濁液が、流体／懸濁液の流出のために指定されていない箇所で、処理区画から流出するのを防止すべきであることを意味すると意図される。これは、フィルタドラムの回転方向に、および／またはフィルタドラムの回転軸の軸方向に処理区画から流出する流体／懸濁液に当てはまる。

中空要素は、例えば、それへ接続される供給源からの気体、例えば空気で満たされるように設計され得る。

中空要素を満たすことによって、加工空間および／または分離要素と軸方向に隣り合う隙間が、固体または処理流体の滞留を防止するように、閉鎖され得る。例えば、それを介して分離要素がフィルタドラムの方向に変位され得る圧力室が、フィルタドラムに対して半径方向外側に配設される分離要素の場合に、異物がこの圧力室に入り込むのを防止することができる。

中空要素の柔軟な設計により、それを対応する対向面に対してほぼ任意に設置することができ、その結果、閉鎖される隙間を確実に閉鎖することができる。加えて、制御ユニットを少なくとも１つの中空要素へ接続することができ、制御ユニットは、中空要素における圧力低下を検出するように、およびそれに応じた中空要素内への流体の供給を自動的に開始するように設計される。

ここでの「蓄積」または「滞留」は、特に、対応する隙間に入り込んだ固体および／または処理流体が、自己浄化式に交換されるという意味で、取り除かれ得ることを意味する。

設計によって回避することができない隙間において、この自己浄化効果を達成するために、そのような隙間、特に０．５ｍｍ以上の隙間寸法のもの、および関連する半径、特に５ｍｍ以上の半径が、本発明による回転式圧力フィルタにおいて形成され得る。

有利には、封止ストリップが、中空要素と連結され得、閉鎖される隙間においてそれに隣接して配設され得、封止ストリップは、有利には、ＰＴＦＥ材料を含み得る。封止ストリップを使用することによって、封止ストリップが、対向面に対して密着する、およびしたがって、隙間を封止する機能を担うことができ、その結果、中空要素が主として力を加える機能を有することができる。結果として、中空要素はまた、非常に薄肉であり得る。

ＰＴＦＥを含む封止ストリップが、良好な封止性および、相対的に運動する要素、例えば、ハウジングに対するフィルタドラムの回転に対する封止の場合に、良好な摺動性の両方を有し得ることが見出された。

ハウジングの内部の全ての面を確実に浄化することが可能であるために、フィルタドラムと共に回転する浄化レールが、その上に設けられ得、その浄化レールに沿って複数のノズル、例えば平射ノズルが配設される。この浄化レールは、回転式圧力フィルタのハウジングの内部を浄化するように特別に設計され得る。フィルタドラムおよびフィルタセルまたはそれに配設されるフィルタユニットを浄化するために、列状のノズルを有する少なくとも１つのさらなる浄化レールが、ハウジングの少なくとも１つの対応する処理区画に配設され得る。この浄化レールは、特にフィルタハウジングに対して、静止している。複数の浄化レールの場合に、第２の列におけるノズルの数は、十分な浄化性能でフィルタドラムの全ての箇所に達するために、第１の列と比較して増加され得る。さらに、それを介して供給された浄化流体が排出され得る排水孔が、処理区画に配設され得る。この場合に、排水孔を、例えば２つの異なる製品の処理の間に、洗浄工程のためにだけ開放することができ、製品処理作業のために、閉鎖する、特に自動的に閉鎖することができる。

有利には、少なくともフィルタドラムと共に回転する浄化レールの、特に全ての浄化レールのノズルは、ノズルが配設される構成要素の外周と同じ高さであるように設計され得る。構成要素から突出するノズルおよび構成要素内へ埋め込まれたものの両方の場合において、生成物が縁部およびアンダーカットにおいて滞留する危険がある。平面的な設計により、生成物の滞留を防止することができる。

さらに、摺動要素が、中空要素と連結され得、それに隣接する中空要素と、前記中空要素に対して変位され得る、回転式圧力フィルタの構成要素、特にフィルタドラムとの間に配設される。この摺動要素は、特に、封止ストリップから分離した、および中空要素の封止ストリップと異なる側に配設され得る、要素であり得る。

この場合に、摺動要素は、中空要素もまた保持される、同じ構成要素へ保持され得る。例えば、中空要素が、例えば中空要素へ接続される流体ラインが通過するハウジングへ接続される場合に、摺動要素もまたハウジングへ接続することができ、その結果、摺動要素と中空要素の相対的変位を防止することができる。

有利には、中空要素、封止ストリップ、および摺動要素のうちの少なくとも１つは、環状であり得る。このように、封止ストリップ、中空要素、および摺動要素は、その環状の形態がフィルタドラムの周方向に延び、各場合において、フィルタドラムの各長手方向端部に配設され得る。特に、複数の流体ラインを、環状の中空要素と連結することができ、そのラインを介して流体が、中空要素を膨張または収縮させるために、中空要素内へまたはその外へ誘導され得る。

中空要素、封止ストリップ、および摺動要素のうちの少なくとも１つは、フィルタドラムの回転軸へ実質的に同心円状に配設され得る。

特に、フィルタドラムとハウジングとの間の封止部を形成する構成要素はまた、分離要素とハウジングとの間の封止部を形成する構成要素であり得る。したがって、環状の中空要素が、例えば環状の封止ストリップおよび環状の摺動要素との組合せで、分離要素と第１の部分のハウジングとの間の封止およびフィルタドラムと第２の部分のハウジングとの間の封止をもたらすことが考えられる。さらに、単一の中空要素はまた、可能であれば封止ストリップおよび／または摺動要素との組合せで、回転式圧力フィルタの分離要素と、同じ側のハウジングとの間の全ての封止部を形成し得る。

回転式圧力フィルタは、フィルタドラムに対して半径方向内側に配設される制御ヘッドであって、制御ヘッドを介して、特定の処理区画においてフィルタセルを通過した流体が回転式圧力フィルタから放出される、制御ヘッドをさらに備えることができ、制御ヘッドが、排出区画が互いに対して流体的に封止されるように、制御ヘッドの分離要素によってフィルタドラムおよび制御ヘッドに隣接する複数の排出区画に分割され、流体で満たされ得る中空要素が、１つの制御ヘッドの分離要素、特に全ての制御ヘッドの分離要素に対して、フィルタドラムの回転軸に平行な方向に、特に両側で、配設され、その中空要素が、中空要素を満たすことによって前記中空要素と制御ヘッドの分離要素との間の隙間を閉鎖するように設計される。

この点で、上述の中空要素に関して説明された、上述の特徴、利点、および特性がまた、制御ヘッドの分離要素と連結される中空要素にも当てはまり得ることに留意されたい。したがって、対応する中空要素を使用することによって、制御ヘッドの分離要素は、フィルタドラムの回転軸に対して、特に軸方向に、封止され得る。

ここでも、封止ストリップおよび／または摺動要素は、制御ヘッドの分離要素に隣接する中空要素と連結され得、閉鎖される隙間に中空要素に隣接して配設され得る（この点に関しては、上記の封止ストリップ／摺動要素を参照されたい）。

本発明の開発において、フィルタユニットは、フィルタセル、特に各フィルタセルに配設され得、そのフィルタユニットは、フィルタクロスを保有し、フィルタクロスは、フィルタクロスに達する濾過される懸濁液から、フィルタクロスによって定義される大きさを超える固体を留めるように、および流体を通過させるように設計され、フィルタクロスおよびフィルタユニットのフレームは、別個の構成要素として製作され、接合加工、特に熱接合加工、例えば、溶着加工および超音波溶着加工のうちの１つを使用して相互接続される、またはフィルタクロスおよびフレームは、特に３Ｄプリント加工を使用して、一体となって共に製作される。フィルタクロスを直接にフィルタユニットのフレームへ接続することによって、フィルタクロスをフレームへ固定するために従来のフィルタユニットにおいて使用されるようなコードが、不要になり得、それにより、コードの使用によって引き起こされる、生成物が蓄積し得る隙間を封止する。特に、フィルタクロスは、フィルタケーキが滞留するフィルタクロスの側面がフィルタユニットのフレームの隣接する面と実質的に同じ高さであるように、フレームへ接続され得る。対応する溶着継目は、したがって、１つの平面において、または空間軸を中心に湾曲する面において実質的に延び得る。

超音波溶着加工は、特に、フィルタユニット、すなわちフレームおよび／またはフィルタクロスのためにＰＰ／ＰＶＤＦなどのプラスチック材料を使用する場合に、使用され得る。

さらに、いわゆる「第２の格納容器」がまた、軸受シールドのために、回転式圧力フィルタの制御ヘッドに設けられ得、第２の格納容器によって、前記構成要素に外側で追加の封止を行うことによって、有害物質が漏洩するおそれを労働安全のために追加的に防止することができる。この第２の格納容器は、特に、好ましくはフィルタドラムのパッキン押えへ同軸に、外側に配設され得る。第２の格納容器を、固定要素、例えば、ねじ付きボルトによってハウジングへ接続することができ、固定要素によって、フィルタドラムのパッキン押えもまた、ハウジングへ取り付けられる。第２の格納容器は、有利には、さらなる封止をもたらすためにフィルタドラムと接触するように設計される、少なくとも１つの半径方向シャフト封止リングを有する。

有利には、フィルタユニットは、フィルタセルのフレームの周りに少なくとも部分的に延び、フィルタセルとそれに配設されるフィルタユニットとの間の隙間を封止するように設計される、封止部を有することができ、封止部は、特にエラストマ材料を含み得る。例えば丸みを帯びた外形を有する封止コードとして設計され得る、封止部は、封止部が完全にフィルタユニットとフィルタセルとの間の隙間を閉鎖する程度に、関連するフィルタセルにおいてフィルタユニットが組み立てられた状態で変形され得る、すなわち、フィルタユニットのフレームに周方向に配設される、封止部は、それがフィルタドラムの回転軸に対して半径方向に、連結されるフィルタクロスと実質的に同じ高さであるように、変形される。このように、フィルタユニットとフィルタセルまたはフィルタセルの壁との間の隙間および／またはアンダーカットは、フィルタセルが浄化されるときに、そこに蓄積した生成物、特に固体が確実に取り除かれ得るように、閉鎖され得る。

フィルタユニットの封止部を変形させるために、フィルタユニットは、特に、フィルタドラムの変化を通してフィルタドラムの半径方向内側からフィルタユニットに係合するスタッドボルトを使用して、フィルタドラムへねじ止めされ得る。さらに、面取部が、フィルタユニットの封止部に当接したフィルタセルの基部に形成され得、その面取部は、フィルタドラムに対して半径方向外側に封止部の変形を促す。フィルタクロス上のフィルタセルにおける空間、すなわちフィルタケーキが滞留する空間を縮小することが可能であるために、セル支持体が、フィルタユニットとフィルタセルの基部との間に配設され得る。セル支持体は、フィルタセルの基部と類似した方式で封止部の変形を支持するための、面取部を有し得る。

さらなる封止部を、フィルタユニットを通る流体排水ラインを囲むように、フィルタユニットとフィルタセルの基部との間に配設することができ、その結果、排水ラインからの流体は、フィルタユニットとフィルタセルの基部との間の隙間に流入することができない。

特に、フィルタユニットは、フィルタセルから取外し可能であるように設計され得る。例えば損傷したフィルタクロスを有する、欠陥のあるフィルタユニットは、したがって、簡素な方式で取り替えられ得る。

さらに、ハウジングへ接続されるハウジングコネクタであって、ハウジングコネクタを介して、懸濁液および／または流体が加工空間から導入または取り除かれ得る、ハウジングコネクタが、ハウジングへ溶着され得る。これにより、堆積物ができる溝を防止することができる。

一般に、懸濁液／処理流体と接触し得る全ての面が少なくとも５ｍｍの半径およびＲｚ４（μｍ）の最大表面粗さを有する場合に、本発明による回転式圧力フィルタの衛生的な設計に関して有利であり得る。

以下に、本発明が、添付の図面を参照しつつ実施形態を使用して、より詳細に説明される。

回転式圧力フィルタのハウジングの領域における、本発明による回転式圧力フィルタの側面断面の詳細を示す図である。 回転式圧力フィルタのハウジングの領域における、本発明による回転式圧力フィルタの側面断面のさらなる詳細を示す図である。 回転式圧力フィルタのハウジングの領域における、本発明による回転式圧力フィルタの側面断面のさらなる詳細を示す図である。 回転式圧力フィルタの制御ヘッドの領域における、本発明による回転式圧力フィルタの側面断面の詳細を示す図である。 本発明による回転式圧力フィルタのフィルタセルの側面断面を示す図である。 フィルタドラムのない、本発明による回転式圧力フィルタの側面断面図である。

図１において、本発明による回転式圧力フィルタが、全体として参照符号１０で表される。回転式圧力フィルタ１０は、ハウジング１２、およびそれに配設される、回転軸Ａを中心に回転するフィルタドラム１４を備える。濾過される懸濁液がハウジングコネクタ１８を介して導入され得る、加工空間１６は、ハウジング１２とフィルタドラム１４との間に配設される。懸濁液は、フィルタドラム１４のフィルタセル２０において液体および固体成分に分けられ、懸濁液の液体成分は、フィルタドラム１４に対して半径方向内側にフィルタセル２０から放出され、固体成分は、フィルタセル２０に留められる。加工空間１６内への懸濁液の導入における下流の処理区画において、特定のフィルタセル２０に残る懸濁液の成分はまた、洗浄液または乾燥空気などの処理流体で処理され、その後、排出され得る。

懸濁液および／または処理流体が永続的に蓄積する、すなわち、例えば処理サイクルの終了時に、または処理される異なる製品に交換する前の浄化における最後に、フィルタセルを浄化することによってそれが確実に取り除かれ得ぬようなことを防止するために、封止部２４は、加工空間１６または隙間２２と連結され、その加工空間１６が、回転軸Ａに対する軸方向にその軸方向端部で縮小される。図１に示される実施形態では、封止部２４は、膨張されるために、すなわち体積が増大するために、流体ライン（図示せず）を介して流体が満たされ得る、またはそれから流体を流体ラインを介して排出することができ、その結果、体積が減少する、中空要素２６を備える。

中空要素２６に隣接し、中空要素２６と加工空間１６との間に挿入されて、封止ストリップ２８が備え付けられ、封止ストリップ２８は、生成物または処理流体がこの箇所で加工空間１６から漏れ得ぬように、外側から加工空間１６を封止するのに適する。

中空要素２６が、図１に示される実施形態においてハウジング１２へ固定されるので、フィルタドラム１４と滑り接触する摺動要素３０がまた、中空要素２６とフィルタドラム１４との間に配設される。摺動要素３０はまた、ハウジング１２へ取り付けられる。

図２は、側面断面図において、どのようにハウジングコネクタ１８が、急激に移行することもアンダーカットができることもなく、示される実施形態においてハウジング１２へ接続されるかを示す。示される実施例では、ハウジングコネクタ１８は、例えば溶着加工によってハウジング１２へ一体的に結合される。ハウジング１２とハウジングコネクタ１８との間の移行部３２は、したがって、滑らかな経路を有し、加工空間１６に面するハウジング１２の側面からハウジングコネクタ１８の内部までの半径を形成する。

図３は、断面図における本発明による回転式圧力フィルタ１０を示し、その断面は、気密にフィルタドラム１４の回転方向に隣接する２つの処理区画を分離する、分離要素３４を通り延びる。図１を参照して説明される加工空間１６の封止部２４と類似して、すなわちハウジング１２とフィルタドラム１４との間に、封止部３６および３８もまた、分離要素３４の、フィルタドラム１４の回転軸Ａに対する２つの長手方向端部の各々にあり、封止部３６および３８の各々が中空要素２６’、封止ストリップ２８’、および摺動要素３０’を備える。封止部３６および３８は、一方で、異物が分離要素３４とフィルタドラム１４との間の接触面に沿って軸方向外側に移動するのを防止し、他方で、異物が、フィルタセル２０から、半径方向に分離要素３４の外側に配設される、およびそれによって分離要素３４からの接触圧がフィルタドラム１４に作用し得る、圧力室４０内へと通過するのを防止する。

特定の実施形態では、封止部２４および封止部３６は、同じ構成要素から、すなわち中空要素２６、封止ストリップ２８、および摺動要素３０から形成され得る。当然同じことが封止部３８に当てはまるが、封止部２４の反対で連結される封止部は、図１では示されない。

懸濁液の液体成分、ならびにフィルタドラム１４でフィルタセル２０を半径方向内側に通過した処理流体は、制御ヘッド４２を介して回転式圧力フィルタ１０から外へ導かれる。加工空間１６の処理区画への分割に少なくとも部分的に類似して、制御ヘッド４２を排出区画に分割することは有利であり得る。排出区画は、制御ヘッドの分離要素４４によって分離される。

示される実施形態では、分離要素３４とは対照的に、制御ヘッドの分離要素４４は、フィルタドラム１４へ固定的に接続され、その結果、それらは制御ヘッド４２を中心にフィルタドラム１４と共に回転する。制御ヘッドの分離要素４４上に、すなわち回転軸Ａに対して半径方向内側に、制御ヘッドの圧力室４６が配設され、制御ヘッドの圧力室４６は、圧力室４０と類似して、制御ヘッドの分離要素４４が制御ヘッド４２の対応する接触圧を受け得るように、流体で満たされ得ることが、図４において示され得る。異物が、回転軸Ａに対して軸方向である、特定の制御ヘッドの分離要素４４の端部に蓄積するのを防止することが可能であるために、関連する隙間５２および５４を閉鎖し得る中空要素４８および５０が、制御ヘッドの分離要素４４のこれらの長手方向端部に配設される。それを介して中空要素４８および５０が満たされ、排水され得る、流体ライン５６および５８もまた、図４に示され得る。示される実施形態では、流体ライン５６および５８は、中心に穴が開けられたねじ付きボルトとして設計される。

図５は、フィルタドラム１４のフィルタセル２０を示す、本発明による回転式圧力フィルタ１０の詳細を示す。フィルタユニット６０は、フィルタセル２０に配設され、フレーム６２、およびフィルタユニット６０のフレーム６２に配設されるフィルタクロス６４を備える。フィルタクロス６４は、フィルタユニット６０のフレーム６２の周縁と同じ高さであり、フィルタドラム１４の周方向にそれと共に湾曲面を形成する。

排水ライン６６がフレーム６２の内部に設けられ、その排水ラインを介して、フィルタクロス６４を通過した懸濁液の液体成分および処理流体が、制御ヘッド４２の方向にフィルタセル２０から放出され得る。封止コードの形態の封止部６８は、フィルタセル２０のフレーム６２の周囲に配設される。図５では、封止部６８が圧縮されていない状態で示される。しかしながら、実際には、封止部６８は、封止部６８もまたフィルタクロス６４およびフレーム６２の周縁の湾曲面の高さに実質的に達するように、フィルタセル２０のフィルタセルの基部７２に形成される面取部７０およびフィルタユニット６０のフレーム６２の接触面７４によって変形される。

排水ライン６６は、有利には、フィルタセルの基部７２とフレーム６２との間のさらなる封止部７６によって囲まれ得る。

示される実施形態では、基布７８がフィルタクロス６４の下に配設され、フィルタクロス６４に大きな接触面をもたらすために、またはフィルタクロス６４がフィルタセル６０のフレーム６２内にたわむのを防止するために、使用される。基布７８はフレーム６２内に埋め込まれ、その結果、フィルタクロス６４は、フレーム６２と基布７８との間の段差がフィルタクロス６４の経路に干渉することなく、フレーム６２の外縁までも延びることができる。

図６は、本発明による回転式圧力フィルタ１０の側面断面図を示す。フィルタドラム１４は、図６では示されない。回転式圧力フィルタ１０のハウジング１２は、パッキン８２がフィルタドラム１４に対する封止部を形成するために半径方向内側に変形されるように、ハウジング１２に対してパッキン８２を押し付けるパッキン押え８０へ接続されることが、ここで示され得る。パッキン押え８０は、ねじ付きボルト８４によってハウジング１２へ接続される。

それによって第２の格納容器８８が回転式圧力フィルタ１０のハウジング１２へ固定される、ナット８６は、ハウジング１２の反対にある関連するねじ付きボルト８４の端部で接続される。第２の格納容器８８は、フィルタドラム１４と接触する半径方向シャフト封止リング９０を備える。このように、パッキン８２に加えて、回転式圧力フィルタ１０の外側に対するさらなる封止がもたらされる。

Claims (15)

1. 医療品および／または食料品の処理における使用に適した回転式圧力フィルタ（１０）であって、
   回転軸（Ａ）を中心に回転され得るフィルタドラム（１４）、
   前記フィルタドラム（１４）の外周に沿って配設される複数のフィルタセル（２０）、
   前記フィルタドラム（１４）を囲むハウジング（１２）であって、加工空間（１６）が前記フィルタドラム（１４）と前記ハウジング（１２）との間に形成される、ハウジング（１２）、ならびに
   前記加工空間（１６）を複数の処理区画に分割する少なくとも１つの分離要素（３４）であって、少なくとも１つの処理区画がハウジングコネクタ（１８）と連結され、前記ハウジングコネクタ（１８）を介して、流体および／または懸濁液がそれぞれの前記処理区画内へ導入され得る、少なくとも１つの分離要素（３４）を備え、
   前記処理区画が、流体／懸濁液が前記フィルタドラム（１４）の回転により１つの処理区画から隣接する処理区画内へと通過するのを実質的に防止するように、互いに分離され、
   前記少なくとも１つの分離要素（３４）が、前記分離要素（３４）の領域における流体の永続的な蓄積を防止するように設計され、
   前記フィルタドラム（１４）が、少なくとも１つの処理区画からの流体／懸濁液が前記処理区画に配置されるフィルタセル（２０）を通さずに対応する前記処理区画から流出するのを実質的に防止するように、およびフィルタドラム（１４）とハウジング（１２）との間の移行領域における流体／懸濁液の永続的な蓄積を防止するように、前記ハウジング（１２）に対して封止され、
   前記フィルタドラム（１４）と前記ハウジング（１２）との間の封止部（２４）が流体で満たされ得る弾性中空要素（２６）を備え、前記弾性中空要素（２６）が前記中空要素（２６）を満たすことによってそれぞれの前記中空要素（２６）と前記ハウジング（１２）との間の隙間（２２）を閉鎖するように設計され、ならびに／または
   流体で満たされ得る弾性中空要素（２６’）が、前記フィルタドラム（１４）の前記回転軸（Ａ）に平行な方向に、特に両側で、前記分離要素（３４）のうちの少なくとも１つに、特に前記分離要素（３４）の全てに隣接して配設され、前記中空要素が前記中空要素（２６’）を満たすことによって前記中空要素（２６’）と前記分離要素（３４）との間の隙間を閉鎖するように設計される、回転式圧力フィルタ（１０）。
2. 封止ストリップ（２８、２８’）が、中空要素（２６、２６’）と連結され、閉鎖される前記隙間においてそれに隣接して配設され、前記封止ストリップ（２８、２８’）が、有利には、ＰＴＦＥ材料を含むことを特徴とする、請求項１に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
3. 前記フィルタドラムと共に回転する浄化レールが、その上に設けられ、前記浄化レールのストリップに沿って複数のノズル、例えば平射ノズルが配設されることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
4. 摺動要素（３０、３０’）が、中空要素（２６、２６’）と連結され、それに隣接する前記中空要素（２６、２６’）と、前記中空要素に対して変位され得る、前記回転式圧力フィルタ（１０）の構成要素、特に前記フィルタドラム（１４）との間に配設されることを特徴とする、請求項１から３のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
5. 前記摺動要素（３０、３０’）が、前記中空要素（２６、２６’）もまた保持される、同じ構成要素へ保持されることを特徴とする、請求項４に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
6. 前記中空要素（２６、２６’）、前記封止ストリップ（２８、２８’）、および前記摺動要素（３０、３０’）のうちの少なくとも１つが、環状であることを特徴とする、請求項１から５のいずれかに記載の、任意選択で請求項２および／または請求項４に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
7. 前記中空要素（２６、２６’）、前記封止ストリップ（２８、２８’）、および前記摺動要素（３０、３０’）のうちの少なくとも１つが、前記フィルタドラム（１４）の前記回転軸（Ａ）へ実質的に同心円状に配設されることを特徴とする、請求項６に記載の、任意選択で請求項２および／または請求項４に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
8. 前記フィルタドラム（１４）と前記ハウジング（１２）との間の前記封止部（２４）を形成する構成要素がまた、前記分離要素（３４）と前記ハウジング（１２）との間の封止部（３６）を形成する構成要素であることを特徴とする、請求項１から７のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
9. 前記フィルタドラム（１４）に対して半径方向内側に配設される制御ヘッド（４２）であって、前記制御ヘッド（４２）を介して、特定の処理区画において前記フィルタセル（２０）を通過した流体が前記回転式圧力フィルタ（１０）から放出される、制御ヘッド（４２）をさらに備え、
   前記制御ヘッド（４２）が、排出区画が互いに対して流体的に封止されるように、制御ヘッドの分離要素（４４）によって前記フィルタドラム（１４）および前記制御ヘッド（４２）に当接する複数の前記排出区画に分割され、
   流体で満たされ得る中空要素（４８、５０）が、１つの制御ヘッドの分離要素（４４）、特に全ての制御ヘッドの分離要素（４４）に対して、前記フィルタドラム（１４）の前記回転軸（Ａ）に平行な方向に、特に両側で、配設され、前記中空要素が、前記中空要素（４８、５０）を満たすことによってそれぞれの前記中空要素（４８、５０）と前記制御ヘッドの分離要素（４４）との間の隙間（５２、５４）を閉鎖するように設計されることを特徴とする、請求項１から８のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
10. 封止ストリップが、制御ヘッドの分離要素（４４）に隣接する前記中空要素（４８、５０）と連結され、閉鎖される前記隙間（５２、５４）に前記中空要素（４８、５０）に隣接して配設され得ることを特徴とする、請求項９に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
11. フィルタユニット（６０）が、フィルタセル（２０）、特に各フィルタセル（２０）に配設され、前記フィルタユニットが、フィルタクロス（６４）を保有し、前記フィルタクロスが、前記フィルタクロス（６４）に達する濾過される懸濁液から、前記フィルタクロス（６４）によって定義される大きさを超える固体を留めるように、および流体を通過させるように設計され、
    前記フィルタクロス（６４）および前記フィルタユニット（６０）のフレーム（６２）が、別個の構成要素として製作され、接合加工、特に熱接合加工、例えば、溶着加工および超音波溶着加工のうちの１つを使用して相互接続される、または前記フィルタクロス（６４）および前記フレーム（６２）が、特に３Ｄプリント加工を使用して、一体となって共に製作されることを特徴とする、請求項１から１０のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
12. 第２の格納容器（８８）がまた、軸受シールドのために、前記回転式圧力フィルタ（１０）の前記制御ヘッド（４２）に設けられることを特徴とする、請求項１から１１のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
13. 前記フィルタユニット（６０）が、前記フィルタセル（２０）の前記フレーム（６２）の周りに少なくとも部分的に延び、フィルタセル（２０）とそれに配設されるフィルタユニット（６０）との間の隙間を封止するように設計される、封止部（６８）を有し、前記封止部（６８）が、特にエラストマ材料を含むことを特徴とする、請求項１１または請求項１２に記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
14. 前記フィルタユニット（６０）が、前記フィルタセル（２０）から取外し可能であるように設計されることを特徴とする、請求項１１から１３のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
15. 前記ハウジング（１２）へ接続されるハウジングコネクタ（１８）であって、前記ハウジングコネクタを介して、懸濁液および／または流体が前記加工空間（１６）内に導入され得る、またはそれから取り除かれ得る、ハウジングコネクタ（１８）が、前記ハウジング（１２）へ溶着されることを特徴とする、請求項１から１４のいずれかに記載の回転式圧力フィルタ（１０）。
    

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