JP2022547711A - ナルコレプシーの治療に使用するためのtak-925 - Google Patents

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Abstract

ナルコレプシー1型を治療することを必要とする対象においてナルコレプシー1型を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。化合物(I)を含むナルコレプシー1型を治療するための組成物もまた開示される。【選択図】図6

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月13日に出願された米国特許仮出願第62/900,298号及び2020年5月29日に出願された米国特許仮出願第63/031,686号の優先権を主張する。
ナルコレプシーは、日中の過度の眠気(EDS)及びカタプレキシーによって特徴づけられる重度の神経障害である。追加の症状には、催眠/催眠幻覚、睡眠麻痺、及び夜間睡眠障害が含まれ、これらはすべて、ナルコレプシー症状ペンタドを構成する。刺激薬(例えば、モダフィニル)は、EDSに対して一定レベルの効果を示し、抗うつ薬(例えば、クロミプラミン)は、カタプレキシー治療に使用される。オキシベートナトリウム及びピトリザントは、EDSとカタプレキシーとの両方を治療する。しかしながら、現在の治療剤は、実際の臨床におけるナルコレプシー症状の全範囲及び領域に完全に取り組んでいるものではない。
ナルコレプシー1型は、オレキシン産生ニューロンの喪失と関連付けられる。オレキシン(OX)受容体は、2つのサブタイプ、オレキシン1型受容体(OX1R)及びオレキシン2型受容体(OX2R)を有するGタンパク質共役受容体である。活性化されると、OX1R及びOX2Rは、Gqタンパク質とカップリングして、細胞内カルシウム(Ca2+)濃度を増加させる。本出願は、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、化合物(I)を含む組成物、ならびにナルコレプシー1型及び/またはナルコレプシー1型の1つ以上の症状の治療のための化合物(I)の使用を開示する。
本明細書では、ナルコレプシー1型の治療を必要とする対象においてナルコレプシー1型を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の投与のCmaxは、約8.30ng/mL以上である。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の投与のAUC∞は、約75.6ng時間/mL以上である。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の投与のCmax/用量は、約1.66ng/mL/mg以上である。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、約15.1ng時間/mL/mg以上である。
いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、または経粘膜投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、静脈内投与である。
いくつかの実施形態において、投与は、1日1回投与または1日複数回投与である。
さらに本明細書では、覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。
さらに本明細書では、カタプレキシー様事象を減少させることを必要とする対象においてカタプレキシー様事象を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。
さらに本明細書では、細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象において細胞内カルシウム濃度を増加させる方法であって、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。
さらに本明細書では、睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における睡眠潜時を増加させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。
さらに本明細書では、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定の改善を必要とする対象においてカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。
さらに本明細書では、オレキシンレベルの低減に関連する疾患の治療を必要とする対象においてオレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、投与は、非経口投与である。
いくつかの実施形態において、有効量は、約3mg~約500mgである。いくつかの実施形態において、有効量は、約5mg~約300mgである。いくつかの実施形態において、有効量は、約5mg~約100mgである。いくつかの実施形態において、有効量は、約5mg~約50mgである。
いくつかの実施形態において、化合物(I)は、少なくとも1日1回投与される。
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法のいずれかは、1種以上の追加の治療剤を投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、1種以上の追加の治療剤は、刺激薬、抗うつ薬、中枢神経抑制薬、及びヒスタミン3(H3)受容体アンタゴニストから選択される。
本明細書に開示される方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態において、約1時間以上にわたる約5.04ng/ml以上の化合物(I)の血漿中濃度は、治療対象群の平均血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、投与後の任意の時点で開始する。
本明細書に開示される方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態において、約1時間以上にわたる約5.04ng/ml以上の化合物(I)の血漿中濃度は、個別に治療された対象の血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、その対象への投与後の任意の時点で開始する。
いくつかの実施形態において、化合物(I)は、光学活性化合物である。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(A))である。
さらに本明細書では、薬学的組成物であって、(a)3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩と、(b)その薬学的に許容される担体と、を含み、約1時間以上にわたり約5.04ng/mLの化合物(I)の血漿中濃度を提供する、薬学的組成物が開示される。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約8.30ng/mL以上の化合物(I)のCmaxを提供する。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約75.6ng時間/mL以上の化合物(I)のAUC∞を提供する。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、非経口投与用に製剤化される。
いくつかの実施形態において、化合物(I)は、光学活性化合物である。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(A))である。
健康対象及び健康高齢対象の人口統計学的及びベースラインの特性を示す。 ナルコレプシー1型を有する対象(NT1患者)の人口統計学的及びベースラインの特性を示す。 ナルコレプシー1型を有する対象(NT1患者)の人口統計学的及びベースラインの特性を示す。 ナルコレプシー1型を有する対象(NT1患者)の人口統計学的及びベースラインの特性を示す。 コホート1及び2からの健康対象における治療により発現した有害事象(TEAE)を示す。 コホートS1、S2、3、及び4からの健康対象における治療により発現した有害事象(TEAE)を示す。 ナルコレプシー1型を有する対象(NT1患者)の治療により発現した有害事象(TEAE)を示す。 コホート1、2、S1、及びS2からの健康対象における化合物Aの血漿中濃度の平均値及び標準偏差のプロットを示す。 ナルコレプシーを有する患者における、化合物Aの単回IV注入後の化合物Aの血漿中濃度の平均値及び標準偏差のプロットを示す(pk解析セット)。awk=覚醒時間、bed=就寝時間、SD=標準偏差。 MWTにおける平均睡眠潜時の棒グラフを示す(コホート5、6、7)(PD解析セット)。 MWTにおける各セッションにおける睡眠潜時の平均値プロットを示す(コホート5、6、7)(PD解析セット)。 MWTにおける各セッションにおける睡眠潜時の最小二乗(LS)平均差プロットを示す(コホート5、6、7)(PD解析セット)。 来院ごとにKSSによって評価された日中の眠気の平均値プロットを示す(コホート5、6、7)(PD解析セット)。 来院ごとにKSSによって評価された日中の眠気の最小二乗(LS)平均差プロットを示す(コホート5、6、7)(PD解析セット)。 試験スケジュール(NT1患者)の概要を示す。 試験手順のスケジュール(NT1患者)の概要を示す。 NT1患者(コホートB1、B2)における1日目に9時間のIV注入として投与された化合物Aの血漿中濃度の平均値及び標準偏差のプロットを示す(PKセット)。 NT1患者(コホートB1、B2)における7日目に9時間のIV注入として投与された化合物Aの血漿中濃度の平均値及び標準偏差のプロットを示す(PKセット)。 MWTにおける平均睡眠潜時を示す(コホートB1、B2)。 来院ごとのベースラインからの変化を示す(コホートB1、B2)。 来院ごとのMWTにおける各セッションにおける睡眠潜時の平均値及び標準偏差のプロットを示す(コホートB1、B2)。 KSSにおける時間一致ベースラインからの変化の平均値及び標準偏差のプロットを示す(コホートB1、B2)。 PVTにおける時間一致ベースラインからの変化の平均値及び標準偏差のプロットを示す(コホートB1、B2)。 PVTにおける時間一致ベースラインからの変化の平均値及び標準偏差のプロットを示す(コホートB1、B2)。
本明細書では、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩、化合物(I)またはその塩を含む組成物及びキット、ならびに化合物(I)またはその塩を使用する方法が開示される。
本明細書では、ナルコレプシー1型の治療を必要とする対象においてナルコレプシー1型を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。
さらに本明細書では、ナルコレプシー1型の治療を必要とする対象におけるナルコレプシー1型を治療するのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。
本明細書では、ナルコレプシー1型の治療を必要とする対象におけるナルコレプシー1型を治療するための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。
本明細書では、覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、正常未満、または平均未満に低減する。いくつかの実施形態において、治療を必要とする対象のオレキシンレベルは、免疫反応性によって測定される脳脊髄液(CSF)ヒポクレチン1(オレキシンA)濃度、すなわち、110pg/mL以下、または同じ標準化アッセイにより正常な対象において得られる平均値の3分の1未満である。いくつかの実施形態において、対象は、ナルコレプシー(例えば、ナルコレプシー1型)に罹患しているか、またはナルコレプシーと診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
さらに本明細書では、覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、正常未満、または平均未満に低減する。いくつかの実施形態において、治療を必要とする対象のオレキシンレベルは、免疫反応性によって測定される脳脊髄液(CSF)ヒポクレチン1(オレキシンA)濃度、すなわち、110pg/mL以下、または同じ標準化アッセイを有する正常な対象において得られた平均値の3分の1未満である。いくつかの実施形態において、対象は、ナルコレプシー(例えば、ナルコレプシー1型)に罹患しているか、またはナルコレプシーと診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
さらに本明細書では、覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象における覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、正常未満、または平均未満に低減する。いくつかの実施形態において、治療を必要とする対象のオレキシンレベルは、免疫反応性によって測定される脳脊髄液(CSF)ヒポクレチン1(オレキシンA)濃度、すなわち、110pg/mL以下、または同じ標準化アッセイを有する正常な対象において得られた平均値の3分の1未満である。いくつかの実施形態において、対象は、ナルコレプシー(例えば、ナルコレプシー1型)に罹患しているか、またはナルコレプシーと診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
あるいは、カタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させることを必要とする対象においてカタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させる方法は、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象は、カタプレキシーである。
さらに本明細書では、カタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させることを必要とする対象においてカタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象は、カタプレキシーである。
本明細書では、カタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させることを必要とする対象におけるカタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象は、カタプレキシーである。
さらに本明細書では、細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象において細胞内カルシウム濃度を増加させる方法であって、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象において細胞内カルシウム濃度を増加させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象における細胞内カルシウム濃度を増加させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における睡眠潜時を増加させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における睡眠潜時を増加させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における睡眠潜時を増加させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定の改善を必要とする対象においてカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度が約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
さらに本明細書では、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定の改善を必要とする対象においてカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善するのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定の改善を必要とする対象におけるカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善するための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約5.04ng/mL以上に維持される、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約5.04ng/mL以上に維持される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象における約4時間以上にわたり覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約5.04ng/mL以上に維持される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、過度の眠気を減少させるか、または治療することを必要とする対象において過度の眠気を減少させるか、または治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、過度の眠気を減少させるか、または治療することを必要とする対象において過度の眠気を減少させるか、または治療するのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、過度の眠気を減少させるか、または治療することを必要とする対象における過度の眠気を減少させるか、または治療するための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象におけるオレキシンレベルは、損なわれるか、または部分的に損なわれる。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。いくつかの実施形態において、過度の眠気は、日中の過度の眠気である。
本明細書では、オレキシンレベルの低減に関連する疾患の治療を必要とする対象においてオレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。
さらに本明細書では、オレキシンレベルの低減に関連する疾患の治療を必要とする対象においてオレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療するのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。
本明細書では、オレキシンレベルの低減に関連する疾患の治療を必要とする対象におけるオレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療するための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。
本明細書では、覚醒の増加を必要とする対象において覚醒を増加させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含む、方法が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約10.48ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、覚醒の増加を必要とする対象において覚醒を増加させるのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約10.48ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、覚醒の増加を必要とする対象における覚醒を増加させるための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約10.48ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、エプワース眠気尺度(ESS)評定の改善を必要とする対象においてエプワース眠気尺度(ESS)評定を改善する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、方法が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約17.65ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
さらに本明細書では、エプワース眠気尺度(ESS)評定の改善を必要とする対象においてエプワース眠気尺度(ESS)評定を改善するのに使用するための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約17.65ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書では、エプワース眠気尺度(ESS)評定の改善を必要とする対象におけるエプワース眠気尺度(ESS)評定を改善するための薬剤の製造のための3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩の使用が開示される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約17.65ng/mL以上である。いくつかの実施形態において、対象はナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている。
本明細書に開示される方法及び使用は、治療を必要とする対象においてナルコレプシー1型を治療し得る。いくつかの実施形態において、ナルコレプシー1型を治療することは、ナルコレプシー1型の1つ以上の症状を低減または緩和することを含み得る。ナルコレプシー1型の1つ以上の症状は、日中の過度の眠気(EDS)及びカタプレキシーから選択され得る。いくつかの実施形態において、ナルコレプシー1型の1つ以上の症状は、日中の過度の眠気(EDS)及びカタプレキシーから選択される。ナルコレプシーは、当該分野において一般的に使用される診断基準、例えば、睡眠障害の国際分類の第3版(ICSD-3)及び精神障害の診断及び統計マニュアルの第5版(DSM-5)によって診断され得る。
本明細書に開示される方法及び使用は、治療を必要とする対象において、覚醒状態を増加させ、及び/または過度の眠気を減少させ、及び/または治療し得る。いくつかの実施形態において、本明細書で使用される過度の眠気は、日中の過度の眠気(EDS)または過度の睡眠の必要性(ENS)としても知られている。いくつかの実施形態において、覚醒状態及び/または過度の眠気の減少及び/または治療は、脳電図(EEG)及び/または筋電図(EMG)によって決定される。いくつかの実施形態において、覚醒状態及び/または眠気の減少は、維持覚醒度検査(MWT)を使用することによって決定される。MWTは、EEGによって定量化され得る。脳電図(EEG)は、頭皮に付着された小さな金属小円板または電極を使用して脳内の電気活動を検出する検査である。いくつかの実施形態において、覚醒状態及び/または眠気の減少は、多数睡眠潜時検査(MSLT)またはオックスフォード睡眠抵抗(OSLER)検査を使用することによって決定される。いくつかの実施形態において、検査は、カロリンスカ眠気尺度(KSS)、エプワース眠気尺度(ESS)またはスタンフォード眠気尺度である。いくつかの実施形態において、過度の眠気を有する対象は、ナルコレプシー1型、ナルコレプシー2型、特発性過眠症、特発性過度の眠気、過眠症、睡眠過剰、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)、または昏睡などの意識障害、またはナルコレプシー様症状を伴うナルコレプシー症候群、睡眠過剰もしくは昼間過眠症を伴う過眠症候群(例えば、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、及びクライン・レビン症候群)、パーキンソン病、アルツハイマー病、DLB(レビー小体型認知症)、プラダー・ウィリ症候群、うつ病(うつ病、非定型うつ病、大うつ病性障害、治療抵抗性うつ病)、ADHDもしくは他の警戒の障害、または睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)における残存する日中の過度の眠気などに罹患し得るか、もしくは診断され得る。いくつかの実施形態において、対象の過度の眠気は、ナルコレプシー1型、ナルコレプシー2型、特発性過眠症、特発性過度の眠気、過眠症、睡眠過剰、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)、または昏睡などの意識障害、またはナルコレプシー様症状を伴うナルコレプシー症候群、睡眠過剰もしくは昼間過眠症を伴う過眠症候群(例えば、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、及びクライン・レビン症候群)、パーキンソン病、アルツハイマー病、DLB(レビー小体型認知症)、プラダー・ウィリ症候群、うつ病(うつ病、非定型うつ病、大うつ病性障害、治療抵抗性うつ病)、ADHDもしくは他の警戒の障害;または睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)における残存する日中の過度の眠気などによって引き起こされ得るか、もしくはそれに関連し得る。
本明細書に開示される方法及び使用は、カタプレキシー様事象を減少させることを必要とする対象において、カタプレキシー様事象(例えば、カタプレキシー)を減少させ得る。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20以上のカタプレキシー様事象減少する。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象数は、24時間の期間に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、または8以上の事象減少する。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象数は、対象が化合物(I)によって投与されない場合と比較して、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%以上減少する。いくつかの実施形態において、カタプレキシー様事象数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日間の期間に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20以上の事象減少する。カタプレキシー様事象には、カタプレキシーが含まれる。
本明細書に開示される方法及び使用は、睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における睡眠潜時を増加させ得る。いくつかの実施形態において、MWTにおける睡眠潜時は、少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、または200%以上増加した。いくつかの実施形態において、MWTにおける睡眠潜時は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20分またはそれ以上増加した。
本明細書に開示される方法及び使用は、日中の眠気を減少させるか、またはカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善することを必要とする対象において、日中の眠気を減少させるか、またはカロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善し得る。いくつかの実施形態において、KSS評定は、1、2、3、4、または5以上の評点が改善される。いくつかの実施形態において、対象は、化合物(I)での治療後、1、2、3、4、または5のKSS評定を有する。
本明細書に開示される方法及び使用は、細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象において細胞内カルシウム濃度を増加させ得る。いくつかの実施形態において、細胞内カルシウム濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、または20%以上増加する。
本明細書に開示される方法及び使用は、治療を必要とする対象においてオレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療し得る。対象におけるオレキシンレベルの低減は、対象のオレキシンレベルが、オレキシンレベルが損なわれてないか、または正常である対象の正常未満、もしくは平均レベル未満に低減することを意味する。いくつかの実施形態において、対象のオレキシンレベルの低減は、免疫反応性によって測定される脳脊髄液(CSF)ヒポクレチン1(オレキシンA)濃度、すなわち、110pg/mL以下、または正常な対象において同じ標準化アッセイにより得られた平均値の3分の1未満のいずれかである。いくつかの実施形態において、オレキシンレベルの低減に関連する疾患は、ナルコレプシー1型、ナルコレプシー2型、過眠症、睡眠過剰、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)、または昏睡などの意識障害、またはナルコレプシー様症状を伴うナルコレプシー症候群、睡眠過剰もしくは昼間過眠症を伴う睡眠過剰もしくは過眠症候群(例えば、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、及びクライン・レビン症候群)、パーキンソン病、アルツハイマー病、DLB(レビー小体型認知症)、プラダー・ウィリ症候群、うつ病(うつ病、非定型うつ病、大うつ病性障害、治療抵抗性うつ病)、ADHD、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)もしくは他の警戒の障害における日中の過度の眠気、または睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)における残存する日中の過度の眠気などであり得る。
本明細書に開示される方法及び使用は、ナルコレプシー1型、ナルコレプシー2型、特発性過眠症、特発性過度の眠気、過眠症、睡眠過剰、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)、及び昏睡などの意識障害、及びナルコレプシー様症状を伴うナルコレプシー症候群、睡眠過剰もしくは昼間過眠症を伴う過眠症候群(例えば、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、及びクライン・レビン症候群)、パーキンソン病、アルツハイマー病、DLB(レビー小体型認知症)、プラダー・ウィリ症候群、うつ病(うつ病、非定型うつ病、大うつ病性障害、治療抵抗性うつ病)、ADHD、睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)、及び他の警戒の障害における日中の過度の眠気、または睡眠時無呼吸症候群(例えば、閉塞性睡眠時無呼吸、持続的気道陽圧の使用による閉塞性睡眠時無呼吸)における残存する日中の過度の眠気などから選択される疾患を治療し得る。
本明細書に開示される方法及び使用は、対象の眠気を定量化するために1つ以上の検査を実施することを含み得る。いくつかの実施形態において、検査は、睡眠潜時反復検査(MSLT)、覚醒維持検査(MWT)、及びオックスフォード睡眠抵抗(OSLER)検査から選択される。いくつかの実施形態において、検査は、MWTである。いくつかの実施形態において、検査は、カロリンスカ眠気尺度(KSS)、エプワース眠気尺度(ESS)またはスタンフォード眠気尺度である。
本明細書に開示される方法及び使用は、投与を必要とする対象に化合物(I)を投与することを含む。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、経口投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物は、非経口投与される。いくつかの実施形態において、非経口投与は、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与または経粘膜投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、静脈内投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、皮下投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、経皮投与である。いくつかの実施形態において、非経口投与は、経粘膜投与である。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、静脈内に投与される。あるいは、または追加的に、化合物(I)は、注入として投与され得る。注入として化合物(I)を投与することは、針またはカテーテルを介して化合物(I)を投与することを含み得る。
化合物(I)は、各投与経路に好適な、薬学的に許容される従来の非毒性担体、アジュバント、及びビヒクルを含有する好適な単位剤形で、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳室内に、大槽内注射または注入で;皮下注射で;もしくはインプラントで;もしくは吸入スプレー、気管内、経鼻、膣、直腸、皮下、経皮、皮内、硬膜外、眼球インサートもしくは点眼投与などの経口及び非経口で、投与することができる。
いくつかの実施形態において、化合物(I)は、注入として、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、120、140、160、または180分以上投与される。化合物(I)は、注入として、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20時間以上投与され得る。化合物(I)は、注入として少なくとも2時間投与され得る。いくつかの実施形態において、化合物(I)投与の合計時間は、連続的である(例えば、OX2Rは、少なくとも2時間連続して注入として投与される)。あるいは、化合物(I)投与の合計時間は、断続的である(例えば、OX2Rは、注入として1時間投与され、次いで、注入は、ある期間停止され、注入は、さらに1時間再開される)。
あるいは、または追加的に、化合物(I)を投与することは、有効量の化合物(I)を投与することを含み得、いくつかの実施形態において、化合物(I)を投与することは、治療有効量の化合物(I)を投与することを含み得る。化合物(I)の有効量は、約3mg~約500mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~約400mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~約300mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~約200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~100mgの化合物(I)であり得る。化合物(I)の有効量は、約5mg~50mgの化合物(I)であり得る。
化合物(I)の有効量は、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、または120mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも3mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも4mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも5mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも6mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも7mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも10mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも15mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも20mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも30mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも40mgであり得る。化合物(I)の有効量は、少なくとも50mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、300、290、280、275、270、260、250、240、230、225、220、210、200、175、150、125、100、90、80、70、60、または50mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は、250mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は、200mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は、150mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は、100mg未満であり得る。化合物(I)の有効量は、50mg未満であり得る。
化合物(I)の有効量は、5~300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、5~250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、5~200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、5~150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、5~100mgであり得る。化合物(I)の有効量は、5~50mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、7~300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、7~250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、7~200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、7~150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、7~100mgであり得る。化合物(I)の有効量は、7~50mgであり得る。
化合物(I)の有効量は、10~300mgであり得る。化合物(I)の有効量は、10~250mgであり得る。化合物(I)の有効量は、10~200mgであり得る。化合物(I)の有効量は、10~150mgであり得る。化合物(I)の有効量は、10~100mgであり得る。化合物(I)の有効量は、10~50mgであり得る。
対象及び化合物(I)の投与期間に応じて、有効量は変化し得る。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、化合物(I)の投与期間中に、意図されたもしくは所望の効果を実施すること、または化合物(I)について同じもしくは所望の血漿中濃度を達成することを目的として徐々に増加され得る。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約5mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約7mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約10mg~約300mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約5mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約7mg~約200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約10mg~200mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約5mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約7mg~約100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約10mg~100mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約5mg~約50mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約7mg~約50mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。いくつかの実施形態において、化合物(I)の有効量は、約10mg~約50mgの化合物(I)の範囲内で徐々に増加する。
化合物(I)の血漿中濃度は、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上であり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも2時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも4時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも6時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも8時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも12時間にわたり少なくとも5.04、6.38、7.68、7.72、7.78、8.75、9.82、10.09、10.48、12,40、13.11、14.38、15.52、15.65、17.30、17.65、18.87、19.08、21.50、24.13、42.61、57.64、61.53、73.30、74.08、80.45、90.53、96.00、または118.70ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも2時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも4時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも6時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも8時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも12時間にわたり少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、または150ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり5.04~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり5.04~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり5.04~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり5.04~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり6.38~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり6.38~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり6.38~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり6.38~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり7.72~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり7.72~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり7.72~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり7.72~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり8.75~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり8.75~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり8.75~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり8.75~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.09~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.09~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.09~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.09~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.48~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.48~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.48~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり10.48~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり14.38~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり14.38~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり14.38~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり14.38~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.3~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.3~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.3~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.3~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.65~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.65~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.65~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり17.65~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり21.5~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり21.5~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり21.5~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり21.5~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり61.53~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり61.53~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり61.53~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり61.53~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり74.08~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり74.08~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり74.08~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり74.08~200ng/mLであり得る。
化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり96.00~500ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり96.00~400ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり96.00~300ng/mLであり得る。化合物(I)の血漿中濃度は、少なくとも1、2、4、6、8または12時間にわたり96.00~200ng/mLであり得る。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、治療対象群の平均血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、投与後の任意の時点で開始する。いくつかの実施形態において、約1時間以上の期間にわたる約5.04ng/ml以上の化合物(I)の血漿中濃度は、治療対象群の平均血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、投与後の任意の時点で開始する。いくつかの実施形態において、治療対象群の平均血漿中濃度が、約1時間以上の期間にわたって条件、例えば、約5.04ng/ml以上を満たす場合、個別に治療された対象の血漿中濃度は、状態から逸脱し得る。かかる逸脱は、依然として本発明の範囲内である。したがって、いくつかの実施形態において、治療対象群の平均血漿中濃度は、約1時間以上の期間にわたって約5.04ng/mlであり、個別に治療された対象の血漿中濃度は、治療対象群の平均血漿中濃度よりも高い。あるいは、または追加的に、いくつかの実施形態において、治療対象群の平均血漿中濃度は、約1時間以上の期間にわたって約5.04ng/mlであり、個別に治療された対象の血漿中濃度は、治療対象群の平均血漿中濃度よりも低い。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度は、個別に治療された対象の血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、その対象への投与後の任意の時点で開始する。いくつかの実施形態において、約1時間以上の期間にわたる約5.04ng/ml以上の化合物(I)の血漿中濃度は、個別に治療された対象の血漿中濃度レベルを表し、1時間以上の期間は、その対象への投与後の任意の時点で開始する。
化合物(I)の投与のCmaxは、約8.30ng/mL以上であり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも8.30、10.3、12.2、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90または100ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも10.3ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも12.2ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも22.0ng/mLであり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、少なくとも98.3ng/mLであり得る。
化合物(I)の投与のCmaxは、約600ng/mL以下であり得る。化合物(I)の投与のCmaxは、最大でも600、550、500、450、400、350、300、250、200、150または100ng/mLであり得る。
化合物(I)の投与のCmax/用量は、約1.66ng/mL/mg以上であり得る。化合物(I)の投与のCmax/用量は、少なくとも1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.66、1.7、1.8、1.9、2.0、2.05、2.1、2.2、2.3、2.4、2.44、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9または3.0ng/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のCmax/用量は、少なくとも1.66ng/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のCmax/用量は、少なくとも2.44ng/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のCmax/用量は、少なくとも1.96ng/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のCmax/用量は、少なくとも2.20ng/mL/mgであり得る。
化合物(I)の投与のAUC∞は、約75.6ng時間/mL以上であり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも60、65、70、75.6、75、80、85、89.3、90、95、100、103、150、200、250、300、400、500、600、700、800、900または1000ng時間/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも89.3ng時間/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも103ng時間/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも201ng時間/mLであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、少なくとも959ng時間/mLであり得る。
化合物(I)の投与のAUC∞は、約5000ng時間/mL以下であり得る。化合物(I)の投与のAUC∞は、最大でも5000、4500、4000、3500、3000、2500、2000、1500、または1000ng時間/mLであり得る。
化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、約15.1ng時間/mL/mg以上であり得る。化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、少なくとも10、11、12、13、14、15、15.1、16、17、17.9、18、19、20、20.6、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30ng時間/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、少なくとも17.9ng時間/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、少なくとも20.6ng時間/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、少なくとも17.95ng時間/mL/mgであり得る。化合物(I)の投与のAUC∞/用量は、少なくとも21.45ng時間/mL/mgであり得る。
いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度はまた、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約半分以下である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度はさらに、睡眠時間の約1時間前に、化合物(I)の投与のCmaxの約4分の1以下である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度はまたさらに、睡眠時間の約1時間前に、5.04ng/mLの約半分以下である。いくつかの実施形態において、化合物(I)の血漿中濃度はまたさらに、睡眠時間の約1時間前に、5.04ng/mLの約4分の1以下である。
化合物(I)は、少なくとも1日1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回以上投与され得る。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、少なくとも1日1回投与される。いくつかの実施形態において、化合物(I)の投与は、1日複数回投与である。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、1日に少なくとも2回投与される。
化合物(I)は、1週間に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14回以上投与され得る。いくつかの実施形態において、化合物(I)は1週間に1回投与される。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、1週間に少なくとも2回投与される。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、1週間に少なくとも3回投与される。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、1週間に少なくとも4回投与される。
化合物(I)は、1ヵ月に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20回以上投与され得る。化合物(I)は、月に少なくとも4回投与され得る。
本明細書に開示される方法は、1種以上の追加の治療剤を投与することをさらに含み得る。本明細書に開示するキット及び組成物は、1種以上の追加の治療剤をさらに含み得る。1種以上の追加の治療剤は、刺激薬、抗うつ薬、中枢神経抑制薬、ヒスタミン3(H3)受容体アンタゴニスト、及び本明細書に記載の任意の他の併用薬物から選択され得る。いくつかの実施形態において、刺激薬は、モダフィニルである。いくつかの実施形態において、抗うつ薬は、クロミプラミンである。いくつかの実施形態において、中枢神経系抑制薬は、オキシベートナトリウムである。いくつかの実施形態において、H3受容体アンタゴニストは、ピトリザントである。
併用薬の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない。ナルコレプシー治療薬(例えば、メチルフェニデート、アンフェタミン、ペモリン、フェネルジン、プロトリプチリン、オキシベートナトリウム、モダフィニル、カフェイン、ピトリザント、ソルリアムフェトル)、抗肥満薬(アンフェタミン、ベンズフェタミン、ブロモクリプチン、ブプロピオン、ジエチルプロピオン、エグゼナチド、フェンフルラミン、リオチロニン、リラグルチド、マジンドール、メタンフェタミン、オクトレオチド、オクトレオチド、オリスタット、フェンジメトラジン、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンテルミン、Qnexa(登録商標)、フェニルプロパノールアミン、プラムリンチド、プロピルヘキセドリン、組換えレプチン、シブトラミン、トピラマート、ジメリジン、ゾニサミド、ロルカセリン、メトホルミン)、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(例えば、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、ザナペジル、イデベノン、タクリン)、抗認知症剤(例えば、メマンチン)、β-アミロイドタンパク質産生、分泌、蓄積、凝集及び/または沈着阻害剤、β-セクレターゼ阻害剤(例えば、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-(N,N-ジメチルアミノ)メチルテトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-(N,N-ジプロピルアミノ)メチルテトラリン、2-(N,N-ジメチルアミノ)メチル-6-(4’-メトキシビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、6-(4-ビフェニリル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジエチルアミノ)エチル]テトラリン、2-[2-(N、N-ジメチルアミノ)エチル]-6-(4’-メチルビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]-6-(4’-メトキシビフェニル-4-イル)メトキシテトラリン、6-(2’,4’-ジメトキシビフェニル-4-イル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)フェニル]メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6-(3‘,4’-ジメトキシビフェニル-4-イル)メトキシ-2-[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、その光学活性体、その塩及びその水和物、OM99-2(WO01/00663))、γ-セクレターゼ阻害剤、β-アミロイドタンパク質凝集阻害剤(例えば、PTI-00703、ALZHEMED(NC-531)、PPI-368(特表平11-514333)、PPI-558(特表2001-500852)、SKF-74652(Biochem.J.(1999)、340(1),283-289))、β-アミロイドワクチン、β-アミロイド分解酵素など、脳機能賦活剤(例えば、アニラセタム、ニセルゴリン)、パーキンソン病治療薬[(例えば、ドーパミン受容体アゴニスト(例えば、L-DOPA、ブロモクリプチン、ペルゴリド、タリペキソール、プラミペキソール、カベルゴリン、アマンタジン)、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(例えば、デプレニル、セレギリン、レマセミド、リルゾール)、抗コリン作動薬(例えば、トリヘキシフェニジル、ビペリデン)、COMT阻害剤(例えば、エンタカポン)]、筋萎縮性側索硬化症の治療薬(例えば、リルゾールなど、神経栄養因子)、認知症進行に伴う異常行動、徘徊などの治療薬(例えば、鎮静剤、抗不安薬)、アポトーシス阻害剤(例えば、CPI-1189、IDN-6556、CEP-1347)、神経分化/再生促進剤(例えば、レテプリニム、ザリプロデン;SR-57746-A)、SB-216763、Y-128、VX-853、プロサプチド、5,6-ジメトキシ-2-[2,2,4,6,7-ペンタメチル-3-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]イソインドリン、5,6-ジメトキシ-2-[3-(4-イソプロピルフェニル)-2,2,4,6,7-ペンタメチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]イソインドリン、6-[3-(4-イソプロピルフェニル)-2,2,4,6,7-ペンタメチル-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-6,7-ジヒドロ-5H-[1,3]ジオキソロ[4,5-f]イソインドール及びその光学活性体、その塩または水和物)、非ステロイド性抗炎症剤(メロキシカム、テノキシカム、インドメタシン、イブプロフェン、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アスピリン、インドメタシンなど)、ステロイド薬(デキサメタゾン、ヘキセストロール、酢酸コルチゾンなど)、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)、抗サイトカイン薬(例えば、TNF阻害剤、MAPキナーゼ阻害剤)、失禁、頻尿治療薬(例えば、塩酸フラボキサート、塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリン)、ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、シルデナフィル(クエン酸塩))、ドーパミンアゴニスト(例えば、アポモルフィン)、抗不整脈薬(例えば、メキシレチン)、性ホルモンまたはその誘導体(例えば、プロゲステロン、エストラジオール、エストラジオール安息香酸塩)、骨粗鬆症治療薬(例えば、アルファカルシドール、カルシトリオール、エルカトニン、カルシトニンサーモン、エストリオール、イプリフラボン、パミドロン酸二ナトリウム、アレンドロン酸ナトリウム水和物、インカドロン酸二ナトリウム)、副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシウム受容体アンタゴニスト、不眠症の治療薬(例えば、ベンゾジアゼピン薬、非ベンゾジアゼピン薬、メラトニンアゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト)、統合失調症治療薬(例えば、ハロペリドールなどの典型的な抗精神病薬;クロザピン、オランザピン、リスペリドン、アリピプラゾールなどの非定型抗精神病薬;代謝型グルタミン酸受容体またはイオンチャネル共役型グルタミン酸受容体に作用する薬剤;ホスホジエステラーゼ阻害剤)、ベンゾジアゼピン薬(クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、クロラゼプ酸カリウム、ロラゼパム、クロナゼパム、アルプラゾラムなど)、L型カルシウムチャネル阻害剤(プレガバリンなど)、三環系または四環系抗うつ薬(塩酸イミプラミン、塩酸アミトリプチリン、塩酸デシプラミン、塩酸クロミプラミンなど)、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(マレイン酸フルボキサミン、塩酸フルオキセチン、臭化水素酸シタロプラム、塩酸セルトラリン、塩酸パロキセチン、シュウ酸エスシタロプラムなど)、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(塩酸ベンラファキシン、塩酸デュロキセチン、塩酸デスベンラファキシンなど)、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(メシル酸レボキセチンなど)、ミルタザピン、塩酸トラゾドン、塩酸ネファゾドン、塩酸ブプロピオン、マレイン酸セチプチリン、5-HT1Aアゴニスト(塩酸ブスピロン、クエン酸タンドスピロン、塩酸オセモゾタンなど)、5-HT2Aアンタゴニスト、5-HT2Aインバースアゴニスト、5-HTアンタゴニスト(シアメマジンなど)、心臓非選択的β阻害薬(塩酸プロプラノロール、塩酸オクスプレノロールなど)、ヒスタミンHアンタゴニスト(塩酸ヒドロキシジンなど)、CRFアンタゴニスト、その他の抗不安薬(メプロバメートなど)、タキキニンアンタゴニスト(MK-869、サレデュタントなど)、メタボトロピックグルタミン酸受容体に作用する薬剤、CCKアンタゴニスト、β3アドレナリンアンタゴニスト(塩酸アミベグロンなど)、GAT-1阻害薬(塩酸チアガビンなど)、N型カルシウムチャネル阻害薬、炭酸脱水酵素II阻害薬、NMDAグリシン部分アゴニスト、NMDAアンタゴニスト(メマンチンなど)、末梢ベンゾジアゼピン受容体アゴニスト、バソプレシンアンタゴニスト、バソプレシンV1bアンタゴニスト、バソプレシンV1aアンタゴニスト、ホスホジエステラーゼ阻害剤、オピオイドアンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、ウリジン、ニコチン酸受容体アゴニスト、甲状腺ホルモン(T3、T4)、TSH、TRH、MAO阻害剤(硫酸フェネルジン、硫酸トラニルシプロミン、モクロベミドなど)、COMT阻害剤(エンタカポンなど)、双極性障害治療薬(炭酸リチウム、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギン、リルゾール、フェルバメートなど)、カンナビノイドCB1アンタゴニスト(リモナバンなど)、FAAH阻害剤、ナトリウムチャネル阻害剤、抗ADHD薬(塩酸メチルフェニデート、塩酸メタンフェタミンなど)、アルコール依存症治療薬、自閉症治療薬、慢性疲労症候群治療薬、けいれん治療薬、線維筋痛症候群治療薬、頭痛治療薬、禁煙のための治療薬、重力筋無力症治療薬、脳梗塞治療薬、うつ病治療薬、過眠症治療薬、疼痛治療薬、気分変調症治療薬、自律神経失調症治療薬、男性及び女性の性機能障害治療薬、片頭痛治療薬、ギャンブル依存症治療薬、レストレスレッグス症候群治療薬、物質依存症治療薬、アルコール関連症候群治療薬、過敏性腸症候群治療薬、ALS治療薬(リルゾールなど、神経栄養因子など)、コレステロール低下薬などの脂質異常治療薬(スタチン系薬剤(プラバスタチンナトリウム、アトルバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチンなど)、フィブラート系薬剤(クロフィブラートなど)、スクアレン合成酵素阻害剤)、認知症による異常行動の治療薬または放浪癖抑制剤(鎮静剤、抗不安薬など)、抗肥満薬、糖尿病治療薬、糖尿病性合併症治療薬、高血圧症治療薬、低血圧治療薬、利尿薬、化学療法薬、免疫療法薬、抗血栓薬、抗がん剤など。
上記併用薬のうちの2種以上を適切な割合の混合物で使用してもよい。
化合物(I)はまた、生物製剤(例えば、抗体薬物、核酸もしくは核酸誘導体、アプタマー薬物、ワクチン調製物)と併用され得るか、もしくは遺伝子治療法などと併用され、併用療法として適用され得るか、または薬物を使用しない精神医学分野の治療と併用され得る。
薬物を使用しない精神医学分野における治療法の例としては、修正型電気けいれん療法、脳深部刺激療法、反復経頭蓋磁気刺激療法、認知行動療法を含む心理療法などが挙げられる。
化合物(I)を含む薬学的組成物をさらに本明細書に開示する。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、(a)3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩と、(b)薬学的に許容されるその担体とを含み、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上の化合物(I)の血漿中濃度を提供する。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約8.30ng/mL以上の化合物(I)のCmaxを提供する。薬学的組成物は、少なくとも8.30、10.3、12.2、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90または100ng/mLの化合物(I)のCmaxを提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも10.3ng/mLの化合物(I)のCmaxを提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも12.2ng/mLの化合物(I)のCmaxを提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも22.0ng/mLの化合物(I)のCmaxを提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも98.3ng/mLの化合物(I)のCmaxを提供し得る。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約1.66ng/mL/mg以上の化合物(I)のCmax/用量を提供する。薬学的組成物は、少なくとも1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.66、1.7、1.8、1.9、2.0、2.05、2.1、2.2、2.3、2.4、2.44、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、または3.0ng/mL/mgの化合物(I)のCmax/用量を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも1.66ng/mL/mgの化合物(I)のCmax/用量を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも2.44ng/mL/mgの化合物(I)のCmax/用量を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも1.96ng/mL/mgの化合物(I)のCmax/用量を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも2.20ng/mL/mgの化合物(I)のCmax/用量を提供し得る。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約75.6ng時間/mL以上の化合物(I)のAUC∞を提供する。薬学的組成物は、少なくとも60、65、70、75.6、75、80、85、89.3、90、95、100、103、150、200、250、300、400、500、600、700、800、900、または1000ng時間/mLの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも89.3ng時間/mLの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも103ng時間/mLの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも201ng時間/mLの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも959ng時間/mLの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、約15.1ng時間/mL/mg以上の化合物(I)のAUC∞/用量を提供する。薬学的組成物は、少なくとも10、11、12、13、14、15、15.1、16、17、17.9、18、19、20、20.6、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30ng時間/mL/mgの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも17.9ng時間/mL/mgの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも20.6ng時間/mL/mgの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも17.95ng時間/mL/mgの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。薬学的組成物は、少なくとも21.45ng時間/mL/mgの化合物(I)のAUC∞を提供し得る。
薬学的に許容される担体は、シクロデキストリンであってもよい。シクロデキストリンは、ベタデックススルホブチルエーテルナトリウムであり得る。
いくつかの実施形態において、調製材料として通常使用される種々の有機または無機担体物質は、薬学的に許容される担体として使用される。これらは、固形製剤用の賦形剤、潤滑剤、結合剤及び崩壊剤として、または液状製剤用の溶媒、可溶化剤、懸濁剤、等張剤、緩衝剤及び鎮静剤などとして組み込まれ、必要に応じて保存剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加剤を添加することができる。
前述の薬学的組成物の剤形の例としては、錠剤(糖衣錠、フィルムコート錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(軟カプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、フィルム剤(例えば、口腔内崩壊フィルム剤)、注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤)、外用剤(例えば、皮膚外用剤、軟膏剤)、坐剤(例えば、直腸坐剤、膣坐剤)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤などが挙げられ、これらはそれぞれ安全に経口または非経口(例えば、局所、直腸、静脈内投与)投与することができる。これらの製剤は、速放性製剤、徐放性製剤などの放出制御製剤(例えば、徐放性マイクロカプセル)であってもよい。
いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、非経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、静脈内投与、皮下投与、経皮投与、皮内投与、または経粘膜投与用に製剤化される。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、静脈投与用に製剤化される。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、皮下投与用に製剤化される。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、経皮投与用に製剤化される。
いくつかの実施形態において、化合物(I)は、光学活性化合物である。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、本明細書に開示される方法、使用及び薬学的組成物のいずれかにおいて、(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物A)である。その塩及びその光学活性化合物を含む化合物(I)は、WO2017/135306に開示されるように生成され得る。本明細書に開示される使用及び薬学的組成物のいずれにおいても、化合物(I)は、その有効量で使用される。有効量の例としては、約3mg~約500mg、約5mg~約300mg、及び約5mg~約100mgが挙げられる。有効量は、好ましくは、約5mg~約50mgである。
本明細書では、化合物(I)を含むキットをさらに開示する。いくつかの実施形態において、キットは、(a)3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を含む容器と、(b)化合物(I)を投与するための説明書と、を含む。
本明細書に開示されるキットは、生理食塩水を含む追加の容器をさらに含んでもよい。
容器は、ガラスバイアルであり得る。代替的に、容器は、注射器であってもよい。
本開示は、本出願に記載される特定の実施形態の見地から限定されるべきではなく、特定の実施形態は、本開示の個々の態様の単一の例示として意図される。すべての本開示の様々な実施形態が、本明細書に記載されることはない。当業者には明らかであるように、本開示の多くの修正及び変更が、その趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得る。本明細書に列挙されているものに加えて、本開示の範囲内の機能的に均等な方法及び装置が、前述の記載から当業者に明らかであろう。そのような修正及び変更は、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。本開示は、添付の特許請求の範囲に付与される権利と均等の範囲全体に加えて特許請求の範囲の条件によってのみ限定されるべきである。
本開示は、特定の使用、方法、試薬、化合物、組成物、または生体系に限定されず、これらは、当然、変わり得ることを理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するための目的のものにすぎず、限定することを意図しないことも理解されたい。
また、本開示の特徴または態様がマーカッシュ群の観点から記載されている場合、当業者は、本開示が、それによってマーカッシュ群の任意の個々の構成要素または構成要素の部分群の観点からも記載されているものと認識するであろう。
当業者であれば理解されるであろうが、ありとあらゆる目的に関して、特に書面で説明を提供するという観点から、本明細書に開示されるすべての範囲は、その範囲のありとあらゆる可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含する。いずれの記載の範囲も、十分に記述されたものとして、かつその同じ範囲を少なくとも二等分、三等分、四等分、五等分、十等分などに分けることができると、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で考察した各範囲は、下側3分の1、中央3分の1、上側3分の1などに容易に分けることができる。また、当業者であれば理解されるであろうが、「最大~まで」、「少なくとも~」、「~を超える」、「~未満」などのすべての言い方は、列挙した数を含み、続いて上述のように部分範囲に分けることができる範囲を指す。最後に、当業者には当然のことながら、範囲は、個々の構成員それぞれを含む。したがって、例えば、1~3個の細胞を有する基は、1個、2個、または3個の細胞を有する基を指す。同様に、1~5個の細胞を有する基は、1、2、3、4、または5個の細胞を有する基を指す。
定義
他に定義されない限り、本明細書中で使用するすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。以下の文献は、本発明で使用される多くの用語の一般的な定義を当業者に提供する。Singleton et al.,Dictionary of Microbiology and Molecular Biology(2nd ed.1994);The Cambridge Dictionary of Science and Technology(Walker ed.,1988);The Glossary of Genetics,5th Ed.,R.Rieger et al.(eds.),Springer Verlag(1991)、及びHale & Marham,The Harper Collins Dictionary of Biology(1991)を参照されたい。本明細書で使用される場合、以下の用語は、別途記載しない限り、それらに与えられる意味を有する。本明細書に使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみであり、本開示を限定するようには意図されていない。
本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」及び「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含むことが意図されている。
本明細書で使用される場合、「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容可能な誤差範囲内であることを意味し、値を測定する、または決定する方法、すなわち、測定システムの限界に部分的に依存する。例えば、「約」は、当該技術分野における慣例に従い、3以内のまたは3超の標準偏差を意味することができる。あるいは、「約」は、所与の値の最大20%、好ましくは最大10%、より好ましくは最大5%、より好ましくはさらに最大1%の範囲を意味することができる。あるいは、特に生物系またはプロセスに関して、この用語は、値の、1桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内を意味することが可能である。
本明細書で使用される場合、対象への薬剤の「投与」という用語は、その意図される機能を実行するために、対象へ薬剤を導入または送達する任意の経路を含む。投与は、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、及び本明細書に記載の他の好適な経路を含むがこれらに限定されない、任意の好適な非経口経路によって行われ得る。投与には、自己投与及び別のものによる投与が含まれる。
本明細書で使用される場合、「有効量」または「治療有効量」という用語は、所望の効果または所望の治療効果を達成するのに十分な量の化合物(I)を指す。治療用途の文脈において、対象に投与される化合物(I)の量は、疾患(例えば、ナルコレプシー、ナルコレプシー1型)または症状の種類及び重症度、ならびに総体的な健康、年齢、性別、体重、及び薬物に対する忍容性などの個体の特性に依存し得る。当業者は、これらの及び他の要因に応じて適切な投与量を決定することができることになる。
本明細書で使用される場合、「調節する」という用語は、負または正に変化することを指す。例示的な調節には、約1%、約2%、約5%、約10%、約25%、約50%、約75%、または約100%の変化が含まれる。
本明細書で使用される場合、「増加する」という用語は、これらに限定されないが、約5%、約10%、約25%、約30%、約50%、約75%、または約100%正に変化することを含む少なくとも約5%正に変化することを指す。
本明細書で使用される場合、「低減する」という用語は、これらに限定されないが、約5%、約10%、約25%、約30%、約50%、約75%、または約100%負に変化することを含む少なくとも約5%負に変化することを指す。
本明細書で使用される場合、「OX2Rアゴニスト」という用語は、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(「化合物(I)」)、またはその塩を指す。いくつかの実施形態において、化合物(I)は、(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物A)である。
以下の実施例は、当業者に対して、本発明の組成物、及びアッセイ、スクリーニング、及び治療法を行いかつ使用する方法の完全な開示ならびに説明を提供するために提示されており、本発明者らが自身の発明と見なすものの範囲を限定することを意図しない。
実施例I:健康対象及びNT1患者におけるオレキシン2型受容体(OX2R)アゴニストの単回投与の安全性/忍容性、薬物動態及び薬力学的作用のヒト試験
本試験は、(i)9時間持続IV注入として投与された単一用量が、健康成人、健康な高齢対象及びナルコレプシー1型(NT1)患者に投与されたときの化合物A((2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル)の安全性及び忍容性、(ii)9時間持続IV注入として投与された単一用量が、健康成人、健康高齢対象及びナルコレプシー1型患者に投与されたときの化合物Aの薬物動態、ならびに(iii)主に、9時間持続IV注入として投与された単一用量が、ナルコレプシー1型患者に投与されたときのMWTにおける睡眠潜時の評価による、化合物Aの薬力学(PD)効果を検討する。
試験デザイン
試験の概要を表1に示す。パート1及び2の治療スケジュールをそれぞれ表2及び表3に示す。対象は7日目に病院を再訪し、少なくとも1日の休薬期間後の後続の用量レベルについて、同じスケジュール(1日前及びそれ以降)を繰り返す。
パート2では、NT1患者は、1日9時間にわたって持続IV注入として投与される化合物Aまたはプラセボの単一用量を受けた。持続IV注入中に40分間の覚醒維持検査(MWT)を4回行い、注入開始から2、4、6、及び8時間時に、催眠を催す状態で覚醒への影響を評価した。3つのコホートの患者を登録した(n=合計14)。
Figure 2022547711000002
Figure 2022547711000003
Figure 2022547711000004
Figure 2022547711000005
評価項目:
主要評価項目
安全性及び忍容性:有害事象、バイタルサイン、12誘導ECG及び臨床検査(血液検査、血液生化学検査、及び尿検査)
薬物動態:血漿中の化合物Aの濃度、及びCSF、ならびに薬物動態パラメータ。
副次評価項目
覚醒維持検査(MWT)における平均睡眠潜時
探索的評価項目
MWTにおける睡眠関連パラメータ(各セッションの睡眠潜時(SL))。
カロリンスカ眠気尺度(KSS)によって評価される日中の眠気。
NT1に関連するカタプレキシー及び睡眠症状のエピソードを収集するための、日誌を使用したカタプレキシー及びその他の睡眠症状の評価。
試験対象集団の選択
選択基準:
a.健康成人参加者及び健康高齢参加者:
i.参加者の体重は、少なくとも50kg(健康成人参加者)/40kg(健康高齢参加者)であり、スクリーニング時の体型指数(BMI)は、18.5~30kg/mである。
b.ナルコレプシー患者:
i.スクリーニング時の患者の体重は少なくとも40kgである。
ii.睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)により定義されるナルコレプシー1型の診断。
iii.HLAナルコレプシー検査陽性。
iv.1日前に、エプワース眠気尺度(ESS)スコアは10以上であった。
v.血圧<140収縮期及び<90拡張期。患者は、高血圧の病歴があり、BPがこれらの基準を満たしている限り、降圧薬治療を受けてもよい。
除外基準:
a.すべての参加者
i.参加者は、スクリーニング来院前の2年以内に薬物乱用(違法薬物使用と定義される)の既往があるか、またはアルコール乱用の既往がある。
ii.過去または現在のてんかん、発作、振戦、もしくは関連する症状の障害。
iii.大うつ病性障害、双極性障害、または統合失調症などの大型精神疾患の生涯歴を有する。
b.HV(コホート4のみ):
i.参加者は、入院(1日前)の14日前までにCSF収集を実施している。
c.ナルコレプシー患者
i.ナルコレプシー以外の過度の眠気に関連する医学的障害(睡眠時無呼吸症候群を含む)。
ii.試験前1週間以内に過度のカフェイン(>400mg/日)使用。
対象の特性
健康対象の人口統計学的及びベースラインの特性を図1に示し、ナルコレプシー1型を有する対象を図2A~図2Cに示す。図2A~図2Cについて、クロスオーバーデザインのため、プラセボ群におけるナルコレプシー1型を有する一部の対象は、5mg~44.8mg群におけるナルコレプシー1型を有する一部の対象と同じであった。さらに、44.8mg群の1名のナルコレプシー1型の対象は、プラセボを投与されなかった。
表4は、各コホートの対象の人口統計を示す。
Figure 2022547711000006
実施例I-1:健康対象及びNT1患者におけるオレキシン2受容体(OX2R)アゴニストの安全性/忍容性のヒト試験
化合物Aの安全性の検討
化合物Aの安全性を検討するために、健康対象及び化合物Aで治療したナルコレプシー1型を有する対象(NT1患者)についての治療により発現した有害事象(TEAE)を評価した。コホート1及び2の健康対象のTEAEの概要を図3に示し、コホートS1、S2、3及び4の健康対象のTEAEの概要を図4に示し、NT1患者のTEAEの概要を図5に示す。
安全性の結論
化合物A群のAEの発生率は、プラセボ群よりも概して高かったが、すべてのAEは軽度であり(中等度のインフルエンザ1例を除く)、重篤なAEは観察されなかった。
化合物A群で一般的に観察されるAEは、BPの増加及び心拍数の増加であり、これは作用機序と一致した。これらの変化は、標的効果と一致していると感じられる。これらのAEの発生率は、用量依存的に134.4mgから増加し、240mg群で最も明確に観察された。
112mg用量では、健康高齢対象(同意書に署名した時点で65~80歳)のBP増加率が健康成人より高かった。
NT1において、血圧上昇、心拍数上昇、中枢神経系(CNS)関連症状(多幸気分、入眠時幻覚、及び言葉もれ)、及び唾液過剰分泌が、この集団に投与された最高用量(44.8mg)で観察され、同様の用量での健康集団と比較して、ナルコレプシー1型患者における化合物Aのより顕著な効果が示唆された。NT1対象において、BP及び心拍数上昇に対する用量依存的効果は、この集団で試験した最高用量である44.8mgまでの用量では、顕著ではなかった。
9時間にわたるゆっくりとした注入における化合物Aの全体的な単一用量は、健康ボランティアにおいて240mgまで、高齢者において112mgまで、及びナルコレプシー1型患者において44.8mgまで安全性に大きな懸念はなく、良好な忍容性を示した。
実施例I-2A:健康対象(コホート1、2、S1、及びS2)における化合物Aの単一用量PK
単回IV注入後、化合物Aの平均血漿全身曝露は、7~240mgの用量にわたって、化合物AのAUC∞/用量及びCmax/用量の明らかな差の欠如によって証明されたように、健康成人対象において試験された用量範囲にわたってほぼ用量比例して増加した。平均して、プラトーに到達するまでの時間は、注入開始後約3~4時間であったようである。投与の約4時間後にプラトーにおける化合物Aの濃度が顕著に低下し、したがって、注入の終了までに濃度が低下することが観察された。IV注入をオフにした後、化合物Aの血漿中濃度は急速に二相様式で低下し、平均終末消失相t1/2zは、すべての用量にわたって約3.4~5.1時間の範囲であった。化合物Aの血漿クリアランスの平均推定値は、IV投与後43~60L/時間の範囲であった。表5は、健康対象における単回IV注入後の化合物Aの血漿中濃度の概要を示す。表6は、健康対象における単回IV注入後の化合物Aの薬物動態パラメータの概要を示す。
コホート1、2、S1、及びS2の健康対象における化合物Aによる血漿中濃度の平均値及び標準偏差プロットを図6に示す。
実施例I-2B:ナルコレプシー患者における化合物A単一用量PK(コホート5、6、及び7)
来院ごとの血漿中濃度の概要を表7に示す。
NT1の化合物Aによる血漿中濃度の平均値及び標準偏差プロットを図7に示す。
PKパラメータの概要を表8に示す。
IV投与後、NT1患者における化合物Aの平均濃度-時間プロファイル、全身曝露及びクリアランスは、健康成人において観察されたものと一致した。化合物Aの平均血漿全身曝露は、5~44.8mgの用量にわたって、化合物AのAUC∞/用量及びCmax/用量の明らかな差の欠如によって証明されたように、用量範囲にわたってほぼ用量比例して増加した。平均して、プラトーに到達するまでの時間は、注入開始後約4時間であるように見えた。投与の約4時間後にプラトーにおける化合物Aの濃度が顕著に低下し、したがって、注入の終了までに濃度が低下することが観察された。IV注入をオフにした後、化合物Aの血漿中濃度は急速に二相様式で低下し、平均終末消失相t1/2zは用量全体で約3.5~4.1時間の範囲であった。化合物Aの血漿クリアランスの平均推定値は、IV投与後50~57L/時間の範囲であった。
実施例I-2C:健康対象における化合物AのCSFのPK(コホート4)
PKパラメータの概要を表9及び表10に示す。
コホート4の健康成人対象への112mgの単回9時間のIV注入後、化合物Aの血漿中濃度-時間プロファイルは、コホート1で観察されたものと一致した。注入開始後6時間で、化合物AのCSF/血漿中濃度の平均比率は、約2.8%であると推定された。
表10は、来院ごとのCSF濃度の概要を示す(コホート4)。
実施例I-3:MWTにおける睡眠潜時
化合物Aの薬力学の検討
眠気に関する薬力学(PD)を図8に示しており、これは、NT1患者の全体的なすべての投与時点の投与後の平均MWT睡眠潜時を示す。クロスオーバーデザインのため、プラセボ群の一部の対象は、5mg~44.8mg群における一部の対象と同じであった。
図9Aは、眠気に関するPDを示しており、これは、NT1患者における投与後の平均MWT睡眠潜時対時点のグラフとして表される。
図9Bは、眠気に関するPDを示しており、これは、NT1患者における投与後MWT睡眠潜時対時点におけるプラセボとの差(95%CI)のグラフとして表される。
プラセボ、化合物A5mg、化合物A11.2mg、及び化合物A44.8mg群におけるMWT(分)における平均睡眠潜時の平均(標準偏差[SD])は、それぞれ2.88(1.646)、22.38(10.125)、37.59(4.813)、及び40.00(0.000)であった(図8及び表11)。化合物A5mg-プラセボ、化合物A11.2mg-プラセボ、及び化合物A44.8mg-プラセボ間の最小二乗(LS)平均差(95%信頼区間[CI])は、それぞれ18.792(11.987、25.596)、36.063(27.729、44.396)、及び36.662(27.344、45.979)であった。
表11は、MWTにおける平均睡眠潜時(分、PD解析セット)の概要を示す。
化合物Aの9時間の注入中に、すべての活性群において、プラセボと比較して睡眠潜時の有意な増加が観察され、40分間の試験MWTにおける最大睡眠潜時(40分間である)は、化合物A11.2mg(4名の対象のうち3名)及び44.8mg(4回のすべての40分試験において4名の対象のうち4名)の投薬群で達成された。セッションに基づく睡眠潜時評価のために、ランチセッション(14:00)は、プラセボ及び化合物A5mgの活性群の両方において、他の3つのセッションと比較して比較的短い睡眠潜時を示したが、一方で、そのセッションにおける平均睡眠潜時は、化合物Aのより高い用量群では依然として30分を超えていた。
全体として、その結果は、ヒトナルコレプシー1型患者におけるMWTでの入眠までの時間によって測定される、化合物Aの覚醒状態に対する明確な用量依存的効果を裏付けた。
来院ごとのMWTにおける睡眠関連パラメータの概要を表12に示し、時点ごとの投与後MWT睡眠潜時の平均を図9Aに示し、時点ごとの投与後MWT睡眠潜時におけるプラセボとの差(95%CI)を図9Bに示した。
表12:来院ごとのMWTにおける睡眠潜時の概要(分、PD解析セット)
Figure 2022547711000007
この試験は、OX2Rアゴニスト、例えば、化合物Aが、NT1患者において有意な覚醒促進効果を有することを実証した。5mg(n=6)、11.2mg(n=4)、及び44.8mg(n=4)の用量は、プラセボクロスオーバー期間における2.88分の合わせた平均値と比較して、それぞれ22.4、37.6、及び40分の平均睡眠潜時を有する用量依存効果をもたらした。これは、プラセボよりも有意に大きい(p<0.001)。また、化合物Aとプラセボとの間の差についての95%信頼区間(CI)の下限は、すべて3分を超える。3分を超えるプラセボ-調節薬効の事後確率は、95%を超える。
実施例I-4:KSSによって評価される主観的な日中の眠気
投与前及び注入開始後11時間までの1時間ごとのKSSによって評価される日中の眠気を、概要として表13に提示し、ANOVAとして表14に提示し、ベースラインからの変化のANOVAとして表15に提示する。
KSS評定は、9時間の試験薬物注入期間にわたって行われたすべての時点で、化合物A群においてプールされたプラセボ群よりも低かった(覚醒が高かった)。9時間の注入中の化合物A5mgとプラセボ、化合物A11.2mgとプラセボ、及び化合物A44.8mgとプラセボとの間のKSSのLS平均差(95%CI)は、-3.500(注入開始後2時間、6時間及び7時間でそれぞれ、[-6.003、-0.997]、[-6.280、-0.720]及び[-6.511、-0.489])から-0.667(-2.641、1.307)、-4.000(-7.331、-0.669)から-1.500(-3.439、0.439)、及び6.947(-9.139、-4.756)から-2.868(-6.851、1.114)の範囲であったが、この分析では、注入終了後1時間でプラセボとの間、及び活性薬物群間の差が明確ではなくなった。KSSの結果は、入眠までの時間についてMWTの結果と一致した。
時点ごとの投与後KSS観察値を図10Aに示し、時点ごとの投与後KSSにおけるプラセボとの差を図10Bに示す。
実施例I-5:さらなる探索的PD評価項目
「カタプレキシーエピソードの回数」を表16及び表17に示す。
コホート7に含まれる1名の患者は、リバウンドに起因する可能性のあるカタプレキシーの頻度が高かった。このデータは、この小さな症例数の試験におけるカタプレキシーエピソード数に関する全体的なデータを歪ませた。同じ対象のベースライン頻度と比較してカタプレキシーの頻度は、化合物Aの注入中に著しく改善されたが、プラセボ注入中にベースラインとほぼ同じであると報告されたことに留意すべきである(表16)。これは、化合物Aの単一用量が注入中のカタプレキシーを抑制するのに有効であったが、薬物濃度が一定レベル未満であるとカタプレキシーが戻ってきたことを示唆し得る。NT1患者(コホート5、6、7)におけるカタプレキシーエピソードの回数を表17に示す。
Figure 2022547711000008
Figure 2022547711000009
薬物動態/薬力学的結論
9時間の単一IV注入後、化合物Aの血漿中濃度のプラトーは、試験したすべての用量レベルにわたって注入開始後3~4時間以内に到達したように見えた。
IV注入が終了した後、化合物Aの血漿中濃度は急速に二相様式で低下し、平均終末消失相t1/2zは約3.4~5.1時間の範囲であった。
化合物Aの血漿クリアランスの平均推定値は、健康対象において43~60L/時間の範囲であった。
7~240mgの用量にわたって、化合物AのAUC∞/用量及びCmax/用量に明らかな差はなく、化合物Aが線形薬物動態を示すことを示した。
健康高齢対象において、化合物Aの血漿中平均曝露は、若い健康成人のものより平均して約18%~27%高く、これは、若い健康対象と比較した場合の化合物Aのクリアランスの観察された20%低減と一致した。
化合物AのCSF/血漿中濃度平均比率は、約2.8%であると推定された。
NT1患者における化合物Aの全身曝露及びクリアランスは、健康成人において観察されたものと同等であった。
健康対象において観察されたBP及びパルス速度の傾向は増加を示し、化合物Aの濃度が観察された。ナルコレプシー患者では、より低い用量レベルで治療されたため、この傾向はあまり明らかではなかった。
平均MWT睡眠潜時は、44.8mg用量群及び11.2mg用量群でそれぞれ40分及び37.59分であり、プールしたプラセボ群では2.88分であった。
平均MWT睡眠潜時は、5mg群では22.38分であったが、それに対してプールしたプラセボ群では2.88分であった。化合物Aの用量反応は、MWTでの睡眠潜時への効果が観察された。
ベースラインからのKSSの平均低下は、化合物Aではプラセボと比較して大きく、化合物Aで覚醒がより高いことを示した。KSSの結果は、血漿中濃度と相関し、MWT評価と一致した。MWTの結果よりも明確ではないが、いくつかの用量反応が観察された。
実施例II:NT1患者におけるオレキシン2型受容体(OX2R)アゴニストの複数回投与の安全性、忍容性、薬物動態及び薬力学を評価するヒト多回投与試験
この試験の目的は、NT1患者における複数回のIV投与後の化合物Aの安全性、忍容性、薬物動態及び薬力学を評価することであった。NT1患者をコホートB1及びB2で評価した(表19)。化合物Aまたはプラセボを、9時間にわたる静脈内注入によって1日1回7日間投与した。合計13名のNT1患者を、化合物Aまたはプラセボで治療した(プラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mg群それぞれ、対象4、4、及び5名)。このパートでは、化合物Aの潜在的な有効性を、MWT、ESS、KSS、夜間PSG(NPSG)、カタプレキシー頻度評価、及びPGI-Cを用いて探索的PD評価として評価した。
Figure 2022547711000010
主要な試験手順の概要
NT1患者における試験スケジュール及びPD試験の概要を図11に示す。スクリーニング後、これらのパートに適格な患者は、EDSまたはカタプレキシーに使用される薬物を含むナルコレプシーの薬物適用を中止しなければならなかった。薬物適用の最初の日(1日目)までに、最低7日間または各薬物の少なくとも5半減期の間(いずれか長い期間)停止しなければならなかった。重度のカタプレキシーにより負傷を受ける可能性がある対象については、試験責任医師の判断により2日前の前に施設に収容され得る。これらのパートのすべてのコホートにおいて、対象は、2日前にNPSG、1日前にベースラインMWTセッションを4回(10:00頃、12:00頃、14:00頃、及び16:00頃)受けた。IV注入による試験薬投薬は、08:00頃に開始された。MWTは1日目の10:00頃、12:00頃、14:00頃、及び16:00頃に実施した。対象は、MWT評価なしで、これらの日に昼寝をすることができた。6日目の夜に、対象は再びNPSGを受け、夜間睡眠構造に対する複数の日中の投薬の効果を評価された。7日目に、対象は試験1日前と同じ時間にMWTを受けた。カタプレキシーは、自己記録の睡眠日誌を用いて評価することとした。8日目に対象を試験参加施設から退院させた。
試験集団の選択の主な基準
以下の基準に従って対象の適格性を確認した。
選択基準:
●患者は、インフォームドコンセントの時点で18歳~80歳でなければならない。
●スクリーニング時の患者の体重は、少なくとも40kgである。
●患者は、国際睡眠障害分類第3版(ICSD-3)により定義されるNT1の診断を受けなければならない。
●患者のエプワース眠気尺度(ESS)は、ベースライン時に10以上である。
●HLAナルコレプシー検査陽性。
●スクリーニング期間中にカタプレキシーが3エピソード/週以上報告されている。
除外基準:
●患者は、1日にコーヒー、紅茶、コーラ、エナジードリンク、またはその他のカフェイン入り飲料を、6杯(1杯はカフェイン約120mgに相当)を超えると定義される過剰量を摂取する。
●患者は、中等度から重度の物質使用障害を有する。
●スクリーニング/ベースライン来院C-SSRSによる項目4または5の承認によると、患者は自殺のリスクを有するか、または過去6カ月間以内に自殺企図がみられた。
●患者は、双極性障害または統合失調症等の重大な精神疾患の生涯既往歴を有する。大うつ病性障害(MDD)の既往歴がある対象を含むことができるが、現在または過去6カ月間に活動性MDDを有する対象は除外される。
●不規則な就労時間などの外部要因による睡眠覚醒サイクル障害を経験した。
実施例II-1:NT1患者における静脈内化合物Aの多回投与PK
化合物AのPK分析に使用する血液試料を表20に従って収集した。試験手順の全スケジュールについては、図12も参照されたい。
Figure 2022547711000011
化合物Aの血漿中濃度の概要を表21に示す。1日目及び7日目の血漿化合物A濃度の平均値及び標準偏差プロットをそれぞれ図13A及びBに示す。1日目及び7日目の化合物AのPKパラメータの概要をそれぞれ表22及び表23に示す。約1のRac(AUC)及びRac(Cmax)の値に基づいて、1日1回9時間の静脈内注入後のQD投薬による薬物蓄積は、7日間観察されなかった。
Figure 2022547711000012
Figure 2022547711000013
Figure 2022547711000014
実施例II-2:MWT
MWTは、定義された期間にわたって催眠を催す条件下で覚醒状態を維持する人の能力を評価する、検証された客観的尺度である。覚醒の生物学的尺度はないため、これは眠りにつくことができないか、または遅延傾向によって間接的に測定された。この眠りにつく傾向は、MWTにおけるEEG由来の睡眠潜時を介して測定された。
1日前、1日目、及び7日目に、MWTの40分セッション(1セッション)を1日4回(約10:00、12:00、14:00、16:00)実施した。各セッションの睡眠潜時を記録した。対象はセッション間の合間には覚醒した状態を保つことが求められた。
来院ごとのMWTにおける平均睡眠潜時及びベースラインからの変化を、それぞれ図14A及び14Bに示す。来院ごとのMWTにおける各セッションにおける睡眠潜時の平均値及び標準偏差プロットを図15に示す。
NT1患者において、化合物A11mg群及び化合物A44mg群のMWTにおける平均睡眠潜時は、プラセボ群と比較して増加した。1日目に、化合物A11mg群及び化合物A44mg群の平均睡眠潜時は、プラセボ群の1.31分と比較して、それぞれ37.16分及び40.00分であった。7日目に、平均睡眠潜時は、化合物A11mg群及び化合物A44mg群でそれぞれ23.03分及び40.00分であり、プラセボ群では1.59分であった。MWT(分)における平均睡眠潜時のベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mgについてそれぞれ、1日目には-0.66、35.13、及び34.19、7日目には-0.38、21.00、及び34.78であった。
化合物Aの9時間のIV注入中に、すべての活性群において、プラセボと比較して、睡眠潜時の有意な増加が観察された。40分間の最大睡眠潜時は、化合物A11mg群において1日目の4時間時点、化合物A44mg群において1日目及び7日目の両日のすべての時点で達成された。
実施例II-3:ESS
ESS及びベースラインからの変化の概要を「Error!Reference source not found.24」に示す。
NT1患者において、ESSは、プラセボ群と比較して、化合物A11mg群及び化合物A44mg群において改善された。7日目に、平均ESSスコアは、プラセボ群の16.3と比較して、化合物A11mg群及び化合物A44mg群でそれぞれ9.8及び0.0であった。ESSにおけるベースラインからの平均変化は、7日目にプラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mg群において、それぞれ-0.3、-8.3、及び-18.6であった。
Figure 2022547711000015
実施例II-4:KSS
KSSにおける時間一致ベースラインからの変化の平均値及び標準偏差プロットを図16に示す。
NT1患者において、KSSスコアは、9時間のIV注入期間中に、プラセボ群と比較して、化合物A11mg群及び化合物A44mg群において概して低かった(覚醒がより高い)。投与後9時間でのKSSのベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mg群においてそれぞれ、1日目に0.0、-3.0、及び-4.4、7日目に-0.3、-2.0、及び-4.6であった。
実施例II-5:PVT
2つのPVTパラメータの時間一致ベースラインからの変化の平均値及び標準偏差プロットを図17A及び図17Bに示す。
NT1患者において、9時間のIV注入期間中に、プラセボ群と比較して、化合物A11mg群及び化合物A44mg群においてPVTスコアが概して改善された(覚醒がより高い)。投与後9時間での経過数のベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mg群においてそれぞれ、1日目に10.5、-9.3、及び-12.8、7日目に11.8、-14.8、及び-12.8であった。投与後9時間での相互10%最も遅い反応時間(1/RT)の平均持続時間におけるベースラインからの平均変化は、プラセボ、化合物A11mg、及び化合物A44mg群においてそれぞれ、1日目に-0.49、0.88、及び0.51、7日目に-0.73、1.27、及び-0.70であった。
実施例II-6:カタプレキシー
来院ごとのカタプレキシーエピソード数の概要を表25及び表26に示す。
NT1患者において、7日間の治療期間におけるIV注入中のカタプレキシーエピソードの平均数は、プラセボ群の2.3から1.8にと比較して、化合物A11mg群では5.8から0に、化合物A44mg群では3.2から0に低減した。
Figure 2022547711000016
Figure 2022547711000017
結論
化合物Aは、NT1患者に対して最大44mgの複数回のIV投与において安全であり、良好な忍容性を示した。SAEはなく、試験薬の中止につながるTEAEもなかった。TEAE及び薬物関連TEAEの頻度の用量依存的増加が概して観察された。
NT1患者集団において、化合物Aの血漿曝露の増加とともに観察されたBP及びPR増加の傾向が、観察された。
1日9時間のIV注入後、健康成人とNT1患者との間で類似していた化合物Aの平均血漿全身曝露は、概して、試験した用量範囲にわたって用量比例的に増加した。短いt1/2zと一致して、9時間のIV注入のQD投薬では、薬物蓄積は観察されなかった。
NT1患者において、7日目のMWT(分)の平均睡眠潜時は、プラセボ群における1.59と比較して、化合物A44mg群及び化合物A11mg群においてそれぞれ40.00及び23.03であった。40分間の覚醒としての最大睡眠潜時は、化合物A11mg群では1日目の4時間時点で、化合物A44mg群では1日目及び7日目の両日のすべての時点で達成された。
ESS/KSS、PGI-C、PVTの結果及び1日中の昼寝の数は、MWTで観察された覚醒PD効果を概ね裏付けた。
NT1患者において、治療期間中のカタプレキシーエピソードの平均回数は、ベースラインから減少し、化合物A11mg群及び化合物A44mg群においてカタプレキシーエピソードは報告されなかった(両群において0)が、一方、プラセボ群においてエピソードは、IV注入中に存続した(1.8)。
Figure 2022547711000018
Figure 2022547711000019
Figure 2022547711000020
Figure 2022547711000021
Figure 2022547711000022
Figure 2022547711000023
Figure 2022547711000024
Figure 2022547711000025
Figure 2022547711000026
Figure 2022547711000027
Figure 2022547711000028
Figure 2022547711000029
Figure 2022547711000030
Figure 2022547711000031
Figure 2022547711000032
Figure 2022547711000033
Figure 2022547711000034
Figure 2022547711000035
Figure 2022547711000036
Figure 2022547711000037
Figure 2022547711000038
Figure 2022547711000039

Claims (41)

  1. ナルコレプシー1型の治療を必要とする対象において前記ナルコレプシー1型を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  2. 化合物(I)の投与のCmaxが、約8.30ng/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 化合物(I)の投与のAUC∞が、約75.6ng時間/mL以上である、請求項1に記載の方法。
  4. 化合物(I)の投与のCmax/用量が、約1.66ng/mL/mg以上である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記投与が、非経口投与である、請求項4に記載の方法。
  6. 化合物(I)の投与のAUC∞/用量が、約15.1ng時間/mL/mg以上である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記投与が、非経口投与である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記投与が、非経口投与である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記非経口投与が、静脈内投与、皮下投与、経皮投与または経粘膜投与である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記非経口投与が、静脈内投与である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記投与が、1日1回投与または1日複数回投与である、請求項1に記載の方法。
  12. 覚醒状態を増加させるか、または過度の眠気を減少させることを必要とする対象において前記覚醒状態を増加させるか、または前記過度の眠気を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  13. 前記投与が、非経口投与である、請求項12に記載の方法。
  14. カタプレキシー様事象を減少させることを必要とする対象において前記カタプレキシー様事象を減少させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  15. 前記投与が、非経口投与である、請求項14に記載の方法。
  16. 細胞内カルシウム濃度の増加を必要とする対象において前記細胞内カルシウム濃度を増加させる方法であって、3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  17. 睡眠潜時を増加させることを必要とする対象において覚醒維持検査(MWT)における前記睡眠潜時を増加させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  18. 前記投与が、非経口投与である、請求項17に記載の方法。
  19. カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定の改善を必要とする対象において前記カロリンスカ眠気尺度(KSS)評定を改善する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  20. 前記投与が、非経口投与である、請求項19に記載の方法。
  21. オレキシンレベルの低減に関連する疾患の治療を必要とする対象において前記オレキシンレベルの低減に関連する疾患を治療する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、
    化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  22. 前記投与が、非経口投与である、請求項21に記載の方法。
  23. 覚醒を増加させることを必要とする対象において前記覚醒を増加させる方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  24. 前記対象が、ナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている、請求項23に記載の方法。
  25. エプワース眠気尺度(ESS)評定を改善することを必要とする対象において前記エプワース眠気尺度(ESS)評定を改善する方法であって、有効量の3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩を前記対象に投与することを含み、化合物(I)の血漿中濃度が、約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上である、前記方法。
  26. 前記対象が、ナルコレプシー1型に罹患しているか、またはナルコレプシー1型と診断されている、請求項25に記載の方法。
  27. 前記有効量が、約3mg~約500mgである、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記有効量が、約5mg~約300mgである、請求項27に記載の方法。
  29. 前記有効量が、約5mg~約100mgである、請求項27に記載の方法。
  30. 前記有効量が、約5mg~約50mgである、請求項27に記載の方法。
  31. 化合物(I)が、少なくとも1日1回投与される、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
  32. 1種以上の追加の治療剤を投与することをさらに含む、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記1種以上の追加の治療剤が、刺激薬、抗うつ薬、中枢神経抑制薬、及びヒスタミン3(H3)受容体アンタゴニストから選択される、請求項32に記載の方法。
  34. (a)3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(I))、またはその塩、及び(b)その薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、
    約1時間以上にわたり約5.04ng/mL以上の化合物(I)の血漿中濃度を提供する、前記薬学的組成物。
  35. 約8.30ng/mL以上の化合物(I)のCmaxを提供する、請求項34に記載の薬学的組成物。
  36. 約75.6ng時間/mL以上の化合物(I)のAUC∞を提供する、請求項34または35に記載の薬学的組成物。
  37. 非経口投与用に製剤化される、請求項34、35または36に記載の薬学的組成物。
  38. 化合物(I)が、光学活性化合物である、請求項1~33のいずれか1項に記載の方法。
  39. 化合物(I)が、(2R,3S)-3-((メチルスルホニル)アミノ)-2-(((シス-4-フェニルシクロヘキシル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸メチル(化合物(A))である、請求項1~33のいずれか1項に記載の方法。
  40. 約1時間以上の期間にわたる約5.04ng/ml以上の前記化合物(I)の血漿中濃度が、治療対象群の平均血漿中濃度レベルを表し、前記1時間以上の期間が、投与後の任意の時点で開始する、請求項1~33、38、及び39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 約1時間以上の期間にわたる約5.04ng/ml以上の前記化合物(I)の血漿中濃度が、個別に治療された対象の血漿中濃度レベルを表し、前記1時間以上の期間が、その対象への投与後の任意の時点で開始する、請求項1~33、38及び39のいずれか1項に記載の方法。
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