JP2022547323A - 散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法 - Google Patents

散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022547323A
JP2022547323A JP2022516020A JP2022516020A JP2022547323A JP 2022547323 A JP2022547323 A JP 2022547323A JP 2022516020 A JP2022516020 A JP 2022516020A JP 2022516020 A JP2022516020 A JP 2022516020A JP 2022547323 A JP2022547323 A JP 2022547323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric body
holes
cavity
vapor
vapor cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022516020A
Other languages
English (en)
Inventor
ハーディ アマルロー
ジェイミー ラミレス-セラーノ
ジェームズ ピー シェーファー
Original Assignee
クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ filed Critical クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ
Publication of JP2022547323A publication Critical patent/JP2022547323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/08Measuring electromagnetic field characteristics
    • G01R29/0864Measuring electromagnetic field characteristics characterised by constructional or functional features
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/08Optical arrangements
    • G01J5/0875Windows; Arrangements for fastening thereof
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/08Measuring electromagnetic field characteristics
    • G01R29/0864Measuring electromagnetic field characteristics characterised by constructional or functional features
    • G01R29/0878Sensors; antennas; probes; detectors
    • G01R29/0885Sensors; antennas; probes; detectors using optical probes, e.g. electro-optical, luminiscent, glow discharge, or optical interferometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0052Manufacturing aspects; Manufacturing of single devices, i.e. of semiconductor magnetic sensor chips
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards
    • G04F5/14Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks
    • G04F5/145Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks using Coherent Population Trapping
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/032Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using magneto-optic devices, e.g. Faraday or Cotton-Mouton effect
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/24Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance for measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/26Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance for measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using optical pumping
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards
    • G04F5/14Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks

Abstract

一般的な態様において、誘電体本体を含む蒸気セルが提示される。誘電体本体は、誘電体本体の空洞への開口を画定する表面と、空洞と誘電体本体の側面との間の複数のホールとを含む。蒸気セルは、誘電体本体の空洞内に蒸気または蒸気の源をさらに含む。光学窓は、空洞の開口を覆い、開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の表面に接合される表面を有する。蒸気セルを製造する方法も提示される。【選択図】図1A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月21日に出願され、「Vapor Cells Having Reduced Scattering Cross-Sections and Their Methods of Manufacture」と題する米国特許出願第16/659,284号の優先権を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
以下の説明は、散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法に関する。
蒸気セル(vapor cell)は、蒸気またはガスを密閉容積内に封じ込めることによって製造される。蒸気またはガスは、蒸気セルが受け取る電磁放射と相互作用するための媒体として使用される。レーザで生成されるものなどの光のビームを蒸気またはガスを通して導いて、受け取った電磁放射への蒸気またはガスの応答を調査および測定することができる。このようにして、蒸気セルは、受け取った電磁放射の性質を決定するために使用され、電磁放射のセンサとして機能することができる。しかしながら、そのような測定は、受け取った電磁放射が蒸気またはガスで占められた密閉容積内で不均一であることによって悪影響を受ける可能性がある。測定は、受け取った電磁が蒸気セルの壁または本体から散乱することによっても悪影響を受ける可能性がある。そのような有害な現象を回避または軽減する蒸気セルおよび製造方法が望まれる。
蒸気セルを製造する方法であって、誘電体本体(dielectric body)を得ることであり、誘電体本体が、誘電体本体の空洞への開口を画定する表面、および空洞と誘電体本体の側面(side)との間の複数のホール(hole:孔、穴)を含む、得ることと、表面を含む光学窓(optical window:光学ウインドウ)を得ることと、蒸気または蒸気の源(source)を空洞内に配置することと、空洞への開口のまわりにシール(seal:封、封止)を形成するために誘電体本体の表面に光学窓の表面を接合(bond:つなぐこと、くっつけること)することとを含む、方法。
誘電体本体および光学窓を有する例示の蒸気セルの斜視の分解図である。 図1Aの例示の蒸気セル100の斜視図であるが、光学窓が誘電体本体に接合されている。 2つの光学窓を有する例示の蒸気セルの斜視の分解図である。 図2Aの例示の蒸気セル100の斜視図であるが、両方の光学窓が例示の蒸気セルの誘電体本体に接合されている。 蒸気セルの誘電体本体にメタマテリアル(metamaterial)壁を画定する例示の複数のホールの概略図である。 1つまたは複数の蒸気セルを含むチップを製造する例示の方法の概略図である。 1つは中実の壁を有しており、2つはそれぞれのメタマテリアル壁(metamaterial wall)を有している3つの例示の蒸気セルの散乱断面積の比較の図である。 4つの正方形蒸気セルの電界分布の比較の図であり、各正方形蒸気セルは、それぞれのメタマテリアル壁を画定するために異なるパターンのホールを有する。 メタマテリアル壁を有する2つの例示の蒸気セルの電界分布を提示されるシミュレート(模擬)された輪郭プロットである。 壁厚の関数としての蒸気セル内の測定された電界の標準偏差および蒸気セルの構造安定性を示すグラフである。
ここで説明することのいくつかの態様において、従来の蒸気セルと比べて電磁透過性が改善された小さいステムレス蒸気セルが提示される。加えて、蒸気セル内の電磁界の均一性は、標準の蒸気セル形状で見いだされるものよりも桁違いに良好である。蒸気セルは、測定されるべきターゲット電磁放射の散乱断面積を減少させるためにメタマテリアルの原理を組み込む。この減少により、蒸気セルに必要な構造的強度を維持しながら、場均一性(field uniformity)、したがって、測定の精度を向上させることができる。そのような蒸気セルに基づくリュードベリ原子ベース電界センサには、計測用途などの広範囲の可能な用途がある。本明細書で提示される蒸気セルは、感知のために蒸気セル内の蒸気がテスト電界と相互作用する領域で均一な電界を測定するサブ波長蒸気セルを含む。そのような蒸気セルおよびその均一な電界により、OTA規格テスト(over the air standards testing)で重要なMHz~THz範囲にわたる周波数の測定が可能になる。
ここで説明することのいくつかの態様には、リュードベリ原子ベース電界感知のための蒸気セルを製造することができる製造方法がある。蒸気セルは、電磁界が測定される蒸気セルの領域において低い散乱断面積および均一な電磁界を有する。均一な電磁界は、測定すべきターゲット場波長(target field wavelength)に関連する製作の精度に起因する、および多くの場合蒸気セルのサブ波長寸法に起因する蒸気セルの製造変動に対して頑強である。さらに、製造方法は大量生産に適合する。この方法を利用して、より屈折率整合された蒸気セルを作り出すメタマテリアル壁をもつ蒸気セルが作られる。この方法は、純粋なアルカリガスを蒸気セルに満たすことを可能にすることができる。この方法はまた、蒸気セルを、完全にガラスで、または代替としてシリコンおよびガラスで製作することを可能にすることができる。他の材料が可能である。この方法では、レーザおよび深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)加工ツールを使用して、メタマテリアル壁およびそこのホールを正確に形成することができ、その結果、避けることが困難である小さいサブ波長製造変動が、測定されるべきターゲット場波長の1%よりはるかに少なくなる。
蒸気セルの測定領域における電磁波の散乱の減少と電磁界の均一性の向上により、本明細書で提示される蒸気セルは、計量測定に理想的に適する。蒸気セルは、測定される電磁放射の波長と比較して小さく、さらに、完全に誘電体材料で製作されるので、多数の蒸気セルを互いに空間的に接近させて使用して、空間の領域にわたって電磁界を感知することができる。蒸気セルは、メタマテリアル壁のない蒸気セルと比較したとき、80GHzまでの電磁周波数で場均一性および散乱断面積を1桁改善する。この製造方法はまた、より高い電磁周波数のための蒸気セルを作るのにも使用することができる。
メタマテリアル壁は、壁の形状およびパターンを規定するためにホール(hole:孔、穴)、空洞(cavity)などを含む。形状およびパターンは、蒸気セルを構造的に堅固にするように、例えば、リュードベリ原子ベース電界感知に必要な高真空レベルを維持するように選ぶことができる。壁を薄くするのではなく空洞を使用して壁を形成することによって、蒸気セルを構造的に堅固にすることができる。この方法を使用すると、結果として生じる蒸気セルは、より長い動作寿命を有することができるが、その理由は、その真空透磁率が、類似の電磁的性質をもつが壁厚が薄くなるように作られたものと比べて減少するからである。さらに、蒸気セルは、磁気測定の用途にとって重要である緩和防止コーティングでコーティングすることの助けとなる。その上、蒸気セルは、自由空間によって、または光ファイバなどの導波路を通して光学的に結合することができる。蒸気セルは、状況によっては、安定性を向上させるためにエポキシまたはパリレンの薄い層でさらに包むことができる。
電位計による計測のためにリュードベリ原子を使用することにより、以前から、現在に至るまで、高周波電界(HFE)の最も正確な絶対測定がもたらされている。この技術は、いくつかのアンテナ測定用途の最先端技術を発展させるのにかなり有望である。しかしながら、アンテナサイズの両極端(小さいと大きいの両方)、その上に、高電力に課題があるが、それは、基本的に、現在使用されるものよりも電磁気的に透明であるものおよび導体のないHFEプローブによって軽減することができる。HFEのビーム形成アンテナは、焦点合わせおよび最適化することが特に難しいデバイスである。本明細書に記載される蒸気セルなどの誘電体プローブを使用すると、徹底的にコストを低減する手段を提供しながら、これらの測定における達成可能なエラーフロアを引き下げることができる。そのような利点は新しい応用空間を開く。衛星および無人航空機のアンテナを自己較正センサと取り替えると、特に、検出器パッケージ全体を著しくコンパクトにすることができることを考えると、著しい利点がもたらされる。プローブから望ましくない材料をほぼ完全に取り除き、形状を調整して、望ましい電磁的性質を強化することによって、新しいタイプの測定を可能にすることができる。1つの例は、大規模地上基地レーダシステムおよび航空基地電子戦機器、すなわち、能動電子走査(AESA)レーダにおける例外的に大きい電力密度のその場測定である。入射電磁放射場を正確に再生し、小さい散乱断面積を有するプローブは、近接場状況(near-field regime)において特に重要であり、多数の場の点(field point:フィールドポイント)を同時に取得するために使用することができる。
さらに、ミリ波は、比較的短い距離しか伝播することができず、そのため、5G電気通信機器の設計が課題になる。ミリ波の伝播距離が短い(例えば、最大で約5~8km)ことにより、5Gネットワークの実現に必要なセルタワーおよび他の機器の数が劇的に増加し、メンテナンスコストが急上昇することになる。対照的に、現在のセルタワーは、約35~70kmの範囲を提供する。ビームフォーミングアンテナは、5Gネットワークで重要な役割を果たすことが予想され、点検およびテストを必要とする。バックホールシステムでは、5Gノードは、都市の全体にわたって高密度に配備される必要があることになる。都会環境における高密度ネットワークの点検およびテスト、すなわち、メンテナンスの容易さは、重要な課題である。追加として、ミリ波技術に関する全世界にわたって断片化されたライセンス付与および標準が、5G実現に悪影響を及ぼす可能性がある。無線(OTA)テストは、5G技術の採用およびモノのインターネット(IoT)のサポートにとって重要な要素である。これらの問題の多くはまた、軍用テストマーケットにも広がっている。
ミリ波通信、レーダ、およびセンシングにおける自由空間経路損失を克服するために、アンテナアレイを使用して、ターゲットデバイスの方向に向くステアリング可能なビームを形成することによってより高い指向性が達成される。ビームフォーミングアンテナは、指向性特性を得るために使用される要素のアレイ、いわゆる、多入力多出力MIMOアンテナで構成される。5G新規無線(NR)技術のためのMIMOアンテナの役割により、放射パターンの性能評価のためのOTAテストが不可欠になる。サイドローブ抑制の厳格な要件とともにアンテナアレイビームステアリングの厳格な要件のために、アンテナアレイの較正が極めて重要である。アンテナ要素間の正確な位相および振幅差は、性能を最大にするために較正と調節を行う必要がある。較正および最適化は、トランシーバなどの他のシステム要素がアンテナシステムに統合されることによってさらに複雑になる。アンテナシステムの較正に影響を与えるパラメータの多くは、天候および経時変化などの要因によって影響を受けるので、経時的に変化することになる。ミリ波ビームの特性を決定するには、アンテナの多数の場の点(field point)の測定を行う必要がある。
5Gネットワークのテストは、ワイヤレスデバイス較正、RFパラメータテスト、および機能テストを超えて拡大することになるので、現在の4G(またはLTE)ネットワークとは根本的に異なることになる。産業界は、ネットワークの信頼性およびデバイス内の信頼性を保証する必要があることになる。軍用ミリ波デバイスは、さらに、厳格なテスト要件を満たさなければならない。米国では、通信事業者は、デバイス性能に関する業界標準を設定するように要求される。OTAテストは、モバイルデバイスと固定ロケーションデバイスの両方のシステムおよび構成要素の評価にとって重要である。このテストのうちのいくつかは、現場でおよび研究・開発フェーズ中に行われるので、これらの非常に異なる環境でのテストの間の直接比較を行うのに、絶対的な自己較正センサおよび標準が重要である。ミリ波周波数の伝送距離は短くなるので、自由空間経路損失、大気吸収、雨および粒子による散乱、見通し内の障害物などのような広範囲の条件および影響の下で正確にテストすることが必要である。5Gネットワークは、パーソナル通信およびエンターテインメントの増加以上のサービスを提供することになる。5Gネットワークは公共の安全に影響を与える自律走行車両、ドローン、および産業用機器などの技術を可能にするので、基地局に関する較正および標準は重要であることになる。絶対的な自己較正センサシステムは、認証の前提条件になるであろう。
計量測定の分野の用途にとって理想的な自己較正センサを可能にするには、プローブは感知領域においてできるだけ均一な電磁界を測定する必要があり、入射場への蒸気セルの影響は既知でなければならず、プローブの散乱断面積はできるだけ小さくなければならない。さらに、蒸気セル内の蒸気(例えば、ガス状原子)が長いコヒーレンス時間を有することは有利である。長いコヒーレンス時間は、原子がリュードベリ状態にある場合、バックグラウンドガスとの衝突によって阻害される可能性がある。したがって、バッファガスを用いない純粋なアルカリ金属蒸気セルが、そのような用途にとって重要である。現場テストでは、プローブが構造的に堅牢でなければならないことは明らかである。本明細書で開示される蒸気セルは、入射電磁界の乱れを最小にしながらを構造的完全性を維持することができる。加えて、蒸気セルは、入射場を正確に測定し、原子および分子の純粋なサンプルを詰め込み、ひとまとめにして正確に構築することができるので、蒸気セルのターゲット場への影響は既知である。
次に図1Aを参照すると、誘電体本体102と光学窓104とを有する例示の蒸気セル100の斜視の分解図が提示される。図1Bは、図1Aの例示の蒸気セル100を提示するが、光学窓104が誘電体本体102に接合されている。誘電体本体102は、図1A~図1Bに示されるように、反対側の平坦な表面によって画定された基体とすることができる。しかしながら、誘電体本体102に関して、他の構成が可能である。その上、図1A~図1Bは、誘電体本体102を正方形であるとして示しているが、他の形状が可能である。光学窓104は、同様に、反対側の平坦な表面によって画定された基体とすることができる。しかしながら、光学窓104に関して、他の構成が可能である。一般に、光学窓104は、誘電体本体102の表面に対して対合する(または接合する)ように構成された1つの表面を含み、それによって、シールを形成する(例えば、接触結合(contact bond:接着)を介して)ことが可能になる。
誘電体本体102は、蒸気セル100によって測定される電界(または電磁放射)に対して高度に透明な材料で形成することができる。材料は、高い抵抗率、例えば、ρ>108Ω・cmを有する絶縁材料とすることができ、さらに、単結晶、多結晶セラミック、または非晶質ガラスに対応することができる。例えば、誘電体本体102は、シリコンで形成することができる。別の例では、誘電体本体102は、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、またはアルミノシリケートガラスなどの酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成することができる。ある例では、誘電体本体102の材料は、酸化マグネシウム(例えば、MgO)、酸化アルミニウム(例えば、Al23)、二酸化ケイ素(例えば、SiO2)、二酸化チタン(例えば、TiO2)、二酸化ジルコニウム(例えば、ZrO2)、酸化イットリウム(例えば、Y23)、酸化ランタン(例えば、La23)などのような酸化物材料である。酸化物材料は、不定比であってもよく(例えば、SiOx)、さらに、1つまたは複数の二元酸化物(例えばY:ZrO2、LaAlO3など)の組合せであってもよい。他の例では、誘電体本体102の材料は、シリコン(Si)、ダイヤモンド(C)、窒化ガリウム(GaN)、フッ化カルシウム(CaF)などのような非酸化物材料である。これらの例では、誘電体本体102の表面106を画定するために、接着層を誘電体本体102上に配置することができる。接着層は、誘電体本体102の非酸化物材料への接合を可能にすることができるが、さらに、光学窓104との接触結合の形成を可能にすることができる。例えば、誘電体本体102は、シリコンで形成することができ、例示の蒸気セル100は、誘電体本体102上に酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む接着層を含むことができる。この接着層は、誘電体本体102の表面106を画定し、シロキサン結合を含む接触結合を形成することができる。
誘電体本体102は、空洞110への開口108を誘電体本体102に画定する表面106を含む。表面106は、図1A~図1Bに示されるように平坦な表面とすることができるが、他の表面が可能である(例えば、湾曲した)。開口108は、空洞110の内部容積部へのアクセスを可能にする任意のタイプの開口とすることができ、任意の形状(例えば、円形、正方形、六角形、楕円形など)を有することができる。そのようなアクセスは、蒸気セル100の製造中に蒸気(または蒸気の源(蒸気源))を空洞110内に配置することを可能にすることができる。空洞110は、表面106から誘電体本体104内に延び、誘電体本体104を完全に通って延びる前に止まる。空洞110は、誘電体本体を通る延長部に沿って均一な断面を有することができる。しかしながら、いくつかの変形では、空洞110の断面は、延長部に沿って変化することができる。
誘電体本体102は、空洞110と誘電体本体102の側面114との間に複数のホール112をさらに含む。複数のホール112は、ホールのアレイを画定することができる。複数のホール112は、例示の蒸気セル100が電磁放射を受け取ったとき、誘電体本体102と、その周囲環境(例えば、空気)との間の屈折率不整合を低減させることができる。複数のホール112はまた、電磁放射を受け取ったときの例示の蒸気セル100の散乱断面積を減少させること、ならびに空洞110内の電磁放射の均一性を向上させることができる。いくつかの実施態様では、例示の蒸気セル100は、1MHzから1THzに及ぶ周波数を有する電磁放射などのターゲット放射を検出するように構成される。そのような実施態様において、複数のホール112は、ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有することができ、ターゲット放射は、少なくとも0.3mmの波長を有することができる。
いくつかの実施態様では、複数のホール112は、空洞110の開口108によって画定される周辺を取り囲む。これらの実施態様では、開口108は、内周を画定することができ、誘電体本体102の1つまたは複数の側面114は、外周を画定することができる。図1Aは、複数のホール112を、同じ形状を有するとして示している。しかしながら、いくつかの変形では、ホール112の一部(またはすべて)は、異なる形状を有することができる。例えば、複数のホール112は、各々が異なる形状を有する2つ以上のホールのサブセットを含むことができる。いくつかの実施態様では、複数のホール112は、周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む。例えば、複数のホール112が、2つ以上のホールのサブセットを含む場合、2つ以上のホールのサブセットは、パターンを画定するために周辺に沿って互いに関連して配列することができる。
いくつかの実施態様では、複数のホール112は、誘電体本体102を完全に通って延びる。例えば、誘電体本体102の表面106は、第1の表面とすることができ、誘電体本体102は、第1の表面106の反対側に第2の表面116を含む。次いで、複数のホール112は、第1の表面106から第2の表面116まで延びることができる。しかしながら、他の実施態様では、ホール112の一部(またはすべて)は、誘電体本体102を部分的にしか通って延びない。そのような延長部は、誘電体本体102の第1の表面106または第2の表面116から始まることができる。図1Aは、複数のホール112の各々について一定の断面を示しているが、いくつかの変形では、1つまたは複数のホールは、誘電体本体102内への延長部に沿って断面が変化する場合がある。その上、誘電体本体102内への延長部は、表面106に対して垂直である必要はなく、または真っ直ぐである必要もない。いくつかの例では、延長部は、表面106に対して角度をつけられる。いくつかの例では、延長部は、誘電体本体102内への曲線状経路に従う。
例示の蒸気セル100は、誘電体本体102の空洞110に蒸気(図示せず)を含む。蒸気は、アルカリ金属原子のガス、希ガス、二原子ハロゲン分子のガス、または有機分子のガスなどの成分を含むことができる。例えば、蒸気は、アルカリ金属原子(例えば、K、Rb、Csなど)のガス、希ガス(例えば、He、Ne、Ar、Krなど)、または両方を含むことができる。別の例では、蒸気は、二原子ハロゲン分子(例えば、F2、Cl2、Br2など)のガス、希ガス、または両方を含むことができる。さらなる別の例では、蒸気は、有機分子(例えば、アセチレン)のガス、希ガス、または両方を含むことができる。蒸気の他の組合せが、他の構成成分を含めて、可能である。
例示の蒸気セル100は、誘電体本体102の空洞110に蒸気の源をさらに含むことができる。蒸気の源は、熱、紫外線への暴露などのようなエネルギーの刺激に応じて蒸気を生成することができる。例えば、蒸気は、アルカリ金属原子のガスに対応することができ、蒸気の源は、空洞110に配置されたときに固相または液相となるように十分に冷却されたアルカリ金属塊に対応することができる。いくつかの実施態様では、蒸気の源は、誘電体本体の空洞に存在し、蒸気の源は、加熱されたときにアルカリ金属原子のガスを生成するように構成されたアルカリ金属原子の液体または固体源を含む。
例示の蒸気セル100は、追加として、光学窓104を含む。図1Bに示されるように、光学窓104は、空洞110の開口108を覆い、誘電体本体102の表面106に接合される表面118を有する。この接合は、開口108のまわりにシールを形成する。光学窓104の表面118は、誘電体本体102の表面に対合するように構成され、平坦な表面とすることができる。しかしながら、他のタイプの表面が可能である(例えば、湾曲した)。2つの表面106、118の間の接合の例には、アノード接合(anodic bond:アノード結合)、接触結合、および焼成ガラスフリット接合(fired glass-frit bond:焼成ガラスフリット結合)が含まれる。
例えば、接触結合は、開口108のまわりにシールを形成することができる。シールは、誘電体本体102の表面106の第1の複数のヒドロキシルリガンド(hydroxyl ligand)を光学窓104の表面112の第2の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成される金属-酸素結合を含むことができる。誘電体本体102(またはその上の接着層)および光学窓104の一方または両方が酸化ケイ素を含む場合、金属-酸化物接合は、シロキサン結合(すなわち、Si-O-Si)を含むことができる。しかしながら、ハイブリッドオキソ-金属結合を含む他のタイプの金属-酸素結合が可能である。例えば、誘電体本体102および光学窓が両方ともサファイア(例えば、Al23)で形成されている場合、金属-酸素結合はオキソ(酸素)-アルミニウム結合(例えば、Al-O-Al)を含むことができる。誘電体本体102が酸化ケイ素を含むガラスで形成され、光学窓104がサファイアで形成されている場合、金属-酸素結合は、ケイ素-オキソ-アルミニウム結合(例えば、Si-O-Ai、Al-O-Siなど)を含むことができる。
光学窓104は、誘電体本体102の空洞110内に密封された蒸気を調べるために使用される電磁放射(例えば、レーザ光)に対して高度に透明な材料で形成することができる。例えば、光学窓104の材料は、赤外波長の電磁放射(例えば、700~1000nm)、可視波長の電磁放射(例えば、400~700nm)、または紫外波長の電磁放射(例えば、200~400nm)に対して透明にすることができる。その上、光学窓104の材料は、高い抵抗率、例えば、ρ>108Ω・cmを有する絶縁材料とすることができ、さらに、単結晶、多結晶セラミック、または非晶質ガラスに対応することができる。例えば、光学窓104の材料は、石英、融解石英、またはホウケイ酸ガラス内に見いだされるような酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むことができる。別の例では、光学窓104の材料は、サファイアまたはアルミノシリケートガラスに見いだされるような酸化アルミニウム(例えば、Al23、Alxyなど)を含むことができる。ある例では、光学窓104の材料は、酸化マグネシウム(例えば、MgO)、酸化アルミニウム(例えば、Al23)、二酸化ケイ素(例えば、SiO2)、二酸化チタン(例えば、TiO2)、二酸化ジルコニウム(例えば、ZrO2)、酸化イットリウム(例えば、Y23)、酸化ランタン(例えば、La23)などのような酸化物材料である。酸化物材料は、不定比であってもよく(例えば、SiOx)、さらに、1つまたは複数の二元酸化物(例えばY:ZrO2、LaAlO3など)の組合せであってもよい。他の例では、誘電体本体102の材料は、ダイヤモンド(C)、フッ化カルシウム(CaF)などのような非酸化物材料である。
多くの実施態様において、誘電体本体102の表面106および光学窓104の表面112は、閾値表面粗さ以下の表面粗さRaを有することができる。閾値表面粗さは、接触結合中に、シールを通って漏れる経路が形成されないことを保証することができる。そのような経路は、存在する場合、汚染物質が空洞110に入ること、および蒸気が蒸気セル100を出て行くことを可能にする場合がある。いくつかの変形では、閾値表面粗さは50nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは30nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは10nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは1nm未満である。
図1Aおよび図1Bは、例示の蒸気セル100を単一の光学窓を有するとして示しているが、2つ以上の光学窓が、例示の蒸気セル100に対して可能である。その上、いくつかの変形では、空洞110は、誘電体本体102を完全に通って延びることができる。図2Aは、2つの光学窓を有する例示の蒸気セル200の斜視の分解図を提示する。例示の蒸気セル200は、多くの特徴において、図1A~図1Bで示された例示の蒸気セル100と類似していることがある。図2Bは、図2Aの例示の蒸気セル200を提示し、両方の光学窓が例示の蒸気セル200の誘電体本体202に接合されている。例示の蒸気セル200は、誘電体本体202と、誘電体本体202内の空洞204とを含む。空洞204は、誘電体本体202を完全に通って延びる。誘電体本体202の第1の表面206は、空洞204への第1の開口208を画定し、誘電体本体202の第2の表面210は、空洞204への第2の開口212を画定する。第2の表面210は、第1の表面206の反対側とすることができ、いくつかの例では、第1および第2の表面206、210の一方または両方は、平坦な表面である。蒸気または蒸気の源は、誘電体本体202の空洞204に存在する。
例示の蒸気セル200は、空洞204の第1の開口208を覆う第1の光学窓214をさらに含む。第1の光学窓214は、第1の開口208のまわりに第1のシールを形成するために誘電体本体202の第1の表面206に接合される表面216を有する。例示の蒸気セル200は、追加として、空洞204の第2の開口212を覆う第2の光学窓218を含む。第2の光学窓218は、第2の開口212のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体202の第2の表面210に接合される表面220を有する。いくつかの例では、2つの表面216、220の一方または両方は平坦な表面である。そのような平坦な構成は、2つの表面216、220の一方または両方が、誘電体本体202の第1および第2の表面206、210にそれぞれ対合することを可能にすることができる。例えば、誘電体本体202の第2の表面210および第2の光学窓218の表面220は、平坦な表面とすることができる。
誘電体本体202および光学窓214、218は、図1A~図1Bの例示の蒸気セル100に関連して説明された誘電体本体102および光学窓104とそれぞれ共通する特徴を共有することができる。例えば、誘電体本体202は、シリコン(Si)、酸化アルミニウム(例えば、Al23)、または酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成することができる。別の例では、第1および第2の光学窓214、218の一方または両方は、誘電体本体202の空洞204内に密封された蒸気を調べるために使用される電磁放射(例えば、レーザ光)に対して透明な材料で形成することができる。他のフィーチャおよび組合せが可能である。同様に、蒸気および蒸気の源は、図1A~図1Bの例示の蒸気セル100に関連して説明された蒸気および蒸気の源とそれぞれ共通する特徴を共有することができる。例えば、蒸気は、アルカリ金属原子のガス、希ガス、二原子ハロゲン分子のガス、有機分子のガス、またはそれらの組合せを含むことができる。別の例では、蒸気の源は、誘電体本体202の空洞204に存在することができ、蒸気の源は、加熱されたときにアルカリ金属原子のガスを生成するように構成されたアルカリ金属原子の液体または固体源を含むことができる。他のフィーチャおよび組合せが可能である。
図1A~図1Bの例示の蒸気セル100と同様に、例示の蒸気セル200の誘電体本体202は、空洞204と、誘電体本体202の側面224との間に複数のホール222を含む。複数のホール222は、ホールのアレイを画定することができ、誘電体本体202の2つの反対側の表面の一方または両方から誘電体本体202内に延びることができる。ある変形では、複数のホール222は、誘電体本体202を通って延びるが、他の変形では、複数のホール222は、誘電体本体202内に部分的にしか延びない。複数のホール222は、例示の蒸気セル200が電磁放射を受け取ったとき、誘電体本体202と、その周囲環境(例えば、空気)との間の屈折率不整合を低減させることができる。複数のホール222はまた、電磁放射を受け取ったときの例示の蒸気セル200の散乱断面積を減少させること、ならびに空洞204内の電磁放射の均一性を向上させることができる。いくつかの実施態様では、例示の蒸気セル200は、1MHzから1THzに及ぶ周波数を有する電磁放射などのターゲット放射を検出するように構成される。そのような実施態様において、複数のホール222は、ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有することができ、ターゲット放射は、少なくとも0.3mmの波長を有することができる。
いくつかの実施態様では、複数のホール222は、空洞204の第1および第2の開口208、212によって画定される周辺を取り囲む。これらの実施態様において、第1および第2の開口208、212は、それぞれ、第1および第2の内周を画定することができ、誘電体本体202の1つまたは複数の側面224は、外周を画定することができる。図1Aは、複数のホール222を、同じ形状を有するとして示している。しかしながら、いくつかの変形では、ホール222の一部(またはすべて)は、異なる形状を有してもよい。例えば、複数のホール222は、各々が異なる形状を有する2つ以上のホールのサブセットを含むことができる。いくつかの実施態様では、複数のホール222は、周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む。例えば、複数のホール222が、2つ以上のホールのサブセットを含む場合、2つ以上のホールのサブセットは、パターンを画定するために周辺に沿って互いに関連して配列することができる。
いくつかの実施態様では、複数のホール222は、誘電体本体202を完全に通って延びる。例えば、複数のホール222は、第1の表面106から第2の表面116まで延びることができる。しかしながら、他の実施態様では、ホール222の一部(またはすべて)は、誘電体基板102を部分的にしか通って延びない。そのような延長部は、誘電体本体202の第1の表面206または第2の表面216から始まることができる。例えば、複数のホール222は、第1の表面206から誘電体本体202内に延びる第1の複数のホールとすることができる。第1の複数のホールは、空洞204の第1の開口208と誘電体本体202の側面224との間にあり得る。次いで、誘電体本体202は、第2の表面210から誘電体本体202内に延びる第2の複数のホールを含むことができる。第2の複数のホールは、空洞204の第2の開口212と誘電体本体202の側面との間にあり得る。いくつかの例では、第2の複数のホールは、空洞204の第2の開口212によって画定される第2の周辺を取り囲む。第2の複数のホールは、第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含むことができる。
図2Aは、複数のホール222の各々について一定の断面を示しているが、いくつかの変形では、1つまたは複数のホールは、誘電体本体202内への延長部に沿って断面が変化する場合がある。その上、誘電体本体202内への延長部は、第1および第2の表面206、210に対して垂直である必要はなく、または真っ直ぐである必要もない。いくつかの例では、延長部は、第1および第2の表面206、210に対して角度をつけられる。いくつかの例では、延長部は、誘電体本体202内への曲線状経路に従う。
誘電体本体202が非酸化物材料で形成される実施態様では、誘電体本体202の第1の表面206を画定するために、接着層を誘電体本体202上に配置することができる。接着層は、誘電体本体202の非酸化物材料への接合を可能にすることができるが、さらに、第1の光学窓214の表面216との接触結合の形成を可能にすることができる。例えば、誘電体本体202は、シリコンで形成することができ、例示の蒸気セル200は、誘電体本体202上に酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む接着層を含むことができる。この接着層は、誘電体本体202の第1の表面206を画定し、シロキサン結合を含む接触結合を形成することができる。いくつかの実施態様では、第2のシールは、誘電体本体202の第2の表面210の第3の複数のヒドロキシルリガンドを第2の光学窓218の表面220の第4の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成される金属-酸素結合を含む。これらの実施態様では、例示の蒸気セル200は、誘電体本体が非酸化物材料で形成される場合、誘電体本体202の第2の表面210を画定するために誘電体本体202上に配置された接着層を含むことができる。
図2A~図2Bに示されるものなどのいくつかの実施態様では、誘電体本体202の第1および第2の表面206、210は、互いに反対側の平坦な表面であり、第1の光学窓214の表面216および第2の光学窓218の表面220は、平坦な表面である。いくつかの実施態様では、誘電体本体202の第2の表面210および第2の光学窓218の表面220は、閾値表面粗さ以下の表面粗さRaを有することができる。いくつかの変形では、閾値表面粗さは50nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは30nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは10nm未満である。いくつかの変形では、閾値表面粗さは1nm未満である。さらなる実施態様では、閾値表面粗さは、第2の閾値表面粗さであり、誘電体本体202の第1の表面206および第1の光学窓214の表面216は、第1の閾値表面粗さ以下の表面粗さRaを有する。第1の閾値表面粗さは、第2の閾値表面粗さと同じである必要はない。
いくつかの実施態様では、第2のシールは、誘電体本体202の第2の表面210と第2の光学窓218の表面220との間のアノード接合を含む。例えば、誘電体本体202は、シリコンで形成することができ、第2の光学窓218は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むことができる。次いで、第2のシールは、誘電体本体202の第2の表面210と第2の光学窓218の表面220との間のアノード接合を含むことができる。別の例では、誘電体本体202は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成することができ、第2の光学窓218は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むことができる。この例では、蒸気セル200は、誘電体本体202の第2の表面210と第2の光学窓218の表面220との間に配置されたケイ素の層を含むことができる。第2のシールは、ケイ素の層と、誘電体本体202の第2の表面210および第2の光学窓218の表面220の一方または両方との間のアノード接合を含む。
いくつかの実施態様では、誘電体本体202は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成され、第2の光学窓218は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む。そのような場合、例示の蒸気セル200は、誘電体本体202の第2の表面210を第2の光学窓218の表面220に接合するガラスフリットの焼成層を含む。ガラスフリットの焼成層は第2のシールを画定する。
図1A~図2bに関連して説明された例示の蒸気セル100、200は、リュードベリ原子ベース電界センシングのための蒸気セルに対応することができる。そのような蒸気セルは、電磁界が測定される蒸気セルの領域(例えば、空洞110、204)において低い散乱断面積および均一な電磁界を有する。それゆえ、測定された電磁界は、蒸気セルの1つまたは複数の態様(例えば、側壁の幅)の製造変動の影響を受けないようにされ得る。蒸気セルは、構造的に堅固であるさらに屈折率整合された蒸気セルを作り出すために、ホール、ボイド(void:空白、空隙)などによって画定されるメタマテリアル壁を使用する。純粋なアルカリガスが蒸気セル内に満たされる2つの例が提示され、1つの蒸気セルは、完全にガラスで製作され、一方、他のものは、シリコンとガラスで製作される。
蒸気セルは、少なくとも1つの光学窓(例えば、1~2個の光学窓)と、フレームとして機能する誘電体本体とから構築され得る。フレームは、チップを製作するために誘電体本体に機械加工された単一の空洞または空洞のアレイを含み、チップは、引き続き、後日、個々の蒸気セルに切断する(例えば、ダイシングソー、レーザなどで)ことができる。例示の蒸気セル100、200に関連して上述されたように、フレーム(または誘電体本体)は、ガラスまたはシリコンなどの様々な材料で形成することができる。そのような材料は、レーザで機械加工することができ、シリコンで形成された誘電体本体はまた、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)を使用して機械加工することができる。
少なくとも1つの光学窓は、所望の波長の光が空洞に入ることができるように薄いガラスで作ることができる。そのような通路により、光は、蒸気セルに含まれる蒸気(例えば、ガス状原子または分子)と相互作用することが可能になる。少なくとも1つの光学窓は、1つまたは複数の特定の色の光を透過するように反射防止被覆されるかまたは被覆されてもよい。少なくとも1つの光学窓は、フレームの熱膨脹係数と一致する(厳密に一致する)熱膨脹係数を有することができる。例えば、フレームがシリコンで形成される場合、少なくとも1つの光学窓は、ホウケイ酸ガラス(例えば、SchottからのMEMpaxウェハ)で形成することができる。フレームが、表面のうちの1つ(例えば、誘電体本体202の表面210など)で閉じられていない場合、フレームは、蒸気セルの入口または出口の光学部品として機能する光学窓またはプレートに接合されてもよい。
接合は、フレームが開放されており、プロセスの間ガス放出することができるので、高電圧および/または高温で行われるアノード接合またはガラスフリット接合などの技法で成し遂げることができる。そのような接合は、高真空動作のための漏れのないシールを形成することができる。この接合が完了した後、フレームは、蒸気セルを満たすことになる蒸気またはガスの雰囲気中で、残っている窓またはプレートに接触結合され得る。フレーム構造を環境(例えば、空気、自由空間など)とより良好に屈折率整合させるために、フレームには小さいサブ波長のホールが機械加工される。この機械加工は、サンプル(例えば、ガラスまたはシリコンの)を溶融させないために、DRIEエッチング(例えば、シリコンの)を介して、またはパルスレーザによるレーザ機械加工を介して行うことができる。
図3は、複数のホールまたはボイドを使用して、フレームまたは誘電体本体内に製造することができる可能な壁パターンを示す。壁パターンは、空洞内の必要な真空圧力をサポートするための構造的完全性を有する。しかしながら、他のパターンが可能である。多くの実施態様において、複数のホールによって画定される構造は、蒸気セルで測定されるべきターゲット電磁放射に対してサブ波長寸法を有するボイドである。その上、この構造は、真空気密シールと製造および配備中の取扱いとに関して蒸気セルの機械的完全性を維持する。蒸気セルは、自由空間によって、または光ファイバなどの導波路を通して光学的に結合することができる。いくつかの実施態様では、入射放射の散乱および干渉が、電磁界の増強または除去のいずれかのために使用される場合、複数のホールまたはボイドは、ターゲット電磁放射の波長よりも大きくすることができる。多数の蒸気セルが、アレイを形成するために一緒に接続されてもよく、その理由は、それらの散乱断面積がそれらの幾何学的断面と比べて小さいからである。それゆえ、蒸気セルセンサの互いの干渉は、たとえあったとしても、わずかである。
いくつかの実施態様では、蒸気セルは、フレームに付けられた2つの光学窓で構成される(例えば、図2A~図2Bの蒸気セル200)。光学窓またはフレームは、光透過、光反射、および光学窓のフレームへの接着に関して蒸気セルを調整するために、それぞれの表面に追加の被覆を有することができる。蒸気セルは、最初に、蒸気セルの空洞およびメタマテリアル壁をレーザ加工することによって(またはエッチングなどの他のタイプの微細構造化を行うことによって)構築することができる。次いで、表面は、光学窓をフレームに接合できるように準備される。第1の光学窓は、ガラスフリット接合またはアノード接合などの方法を使用してフレームに付けられる。この接合作業は、高温および/または高電圧で行うことができる。接合作業が完了した後、残っている露出表面、例えば誘電体本体202の第1の表面206および第1光学窓214の表面216は、接触結合のために準備される。次いで、接触結合が、蒸気セルに満たされるべき蒸気またはガスの雰囲気中で実行される。接触結合作業は、蒸気セルの空洞内への望ましくないガスのガス放出を防止するために、低温(例えば、250℃未満)でおよびゼロ電圧で行われる。
水蒸気などの接触結合作業で生じたガスは、反応して、室温で固体である生成物を形成することがある。例えば、空洞内の蒸気がセシウム原子のガスである場合、接触結合作業中に作り出された水蒸気がセシウム原子の一部と反応して、固体、例えば、Cs2O(Tmelt≒340℃)(T融解が340℃にほぼ等しい)、CsOH(Tmelt≒272℃)(T融解が272℃にほぼ等しい)、またはCsH(Tmelt≒170℃)(T融解が170℃にほぼ等しい)などを形成することになる。蒸気セルをさらに保護することが望まれる場合、蒸気セルはエポキシおよびパリレンで被覆することができる。蒸気セルは、導波路に結合させることもでき、または自由空間用途で使用することもできる。いくつかの変形では、蒸気セルは、接合を強化するためにアニールされる(例えば、250℃未満の温度で)。
多数の蒸気セルを一緒に接続するかまたはアレイに配列して、空間の領域で多数の同時測定を行うことができる。例えば、多数の蒸気セルを平面アレイに配列し、その結果、アレイの平面で電磁界の特性を決定することができる。3次元アレイも可能である。そのような能力は、蒸気セルの互いの相互作用が低い散乱断面積のためにわずかであるので、蒸気セル(例えば、その誘電体本体)の絶縁の性質によって可能になり得る。蒸気セル内の蒸気を調査するための光は、ファイバなどの光導波路を通して並列にまたは直列に移送することができるが、独立して読み出される必要がある(信号光は、個々の蒸気セルに関連する吸収または分散信号を反映する測定値を与えるために、各蒸気セルに分離される必要がある)。本質的に、これはマルチピクセルアレイであるが、蒸気セルの透明な性質が3次元イメージングを可能にする。厚いセルは、単位セルを一緒に積み重ねるか、または固有の形状を作る、例えば、アノード接合されたガラス+フレーム(一緒にレーザ切断された)を使用し、それらを積み重ね、さらにいくつかを一緒にして1つずつアノード接合し、次いで、接触結合で構造体に蓋をかぶせることなどによるこの方法によって製造することができる。
次に図4を参照すると、1つまたは複数の蒸気セルを含むチップを製造する例示の方法の概略図が提示される。各蒸気セルは、パターンを画定する複数のホールを含む。パターンは、測定されるべきターゲット放射の入射波に対する蒸気セルの屈折率またはインピーダンス整合を低下させる。図4は、3つまたは6つの蒸気セルを有するようなチップを示す。しかしながら、他の数の蒸気セルが可能である。製造する方法は、シミュレーションフェーズを使用して1つまたは複数の蒸気セルのメタマテリアル壁を設計した後、開始することができる。特に、シミュレーションにより、当業者は、複数のホールのパターンを設計することが可能になり得る。製造する方法は、各蒸気セルの空洞およびそれぞれの複数のホールを画定するためにチップから材料を取り除くことを含む。次いで、光学窓とチップとの間にアノード接合を形成し、続いて、別の光学窓とチップとの間に接触結合を形成することができる。次いで、チップは、2つの光学窓間にサンドイッチ構成で配置され得る。
次に図5を参照すると、1つは中実の壁を有し、2つはそれぞれのメタマテリアル壁を有する3つの例示の蒸気セルの散乱断面積の比較が提示される。散乱断面積(RCS)のモデル化された値が、20GHz~80GHzに及ぶ電磁放射の周波数に対して左下グラフに提示されている。右下グラフは、左下グラフからの電磁放射の周波数であるが、20GHzから60GHzまでの狭い範囲内を提示している。メタマテリアル壁をもつ2つの例示の蒸気セルは、各々、正方形の空洞のまわりに配置された異なるホールのパターンを有する。例示の蒸気セルはすべて正方形断面をもつフレーム(または誘電体本体)を有する。正方形断面の縁部の長さは1.5mmであり、例示の蒸気セルの高さは0.5mmである。散乱断面積は、中実壁をもつ単一の例示の蒸気セルと比べてメタマテリアル壁をもつ2つの例示の蒸気セルでは著しく減少している。特に、RCS値は、メタマテリアル壁をもつ2つの例示の蒸気セルでは、約20GHz~53GHzの範囲(右下グラフを参照)および約60GHz~80GHzの範囲(左下グラフを参照)にわたって低くなっている。
次に図6を参照すると、電界分布のシミュレート(模擬)されたグラフが、4つの例示の正方形蒸気セルについて提示され、正方形蒸気セルの各々は、それぞれのメタマテリアル壁を画定するために異なるパターンのホールを有する。シミュレートされたグラフは、例示の蒸気セルに入射する単位振幅の80GHz平面波をモデル化することによって生成された。各蒸気セルは、それぞれの空洞の中央の円形領域にわたってサンプリングされた。中央の円形領域は、蒸気セルを通過する電磁放射に対する原子または分子(例えば、密封された蒸気)の応答を初期化および測定するためにレーザビームを使用することができる領域に対応する。測定された電界の分布は、蒸気セルの自由空間との屈折率整合がより良好である場合非常に狭い。図6に示されたホールのパターンは、特にレーザ切断が使用される場合、事実上、メタマテリアル壁を画定するために任意の2次元形状をフレームに機械加工することができることを示している。
次に図7を参照すると、メタマテリアル壁を有する2つの例示の蒸気セルの電界分布のシミュレートされた輪郭プロットが提示される。各々の例示の蒸気セルの幾何学的断面が、対応するシミュレートされた輪郭プロットの左側に隣接して配置されている。各々の例示の蒸気セルの中心の円形領域は、それぞれの蒸気セルに入射する電磁放射の特性を決定するために1つまたは複数のレーザビームによって調査される領域である。電界分布は、V/m単位の電界強度に対応するグレースケール強度によって表されている。電界分布は、均一であり、図7の上部に関連する例示の蒸気セルでは1.00V/m~1.10V/mの範囲内で発生しており、図7の下部に関連する例示の蒸気セルでは0.9V/m~1.10V/mの範囲内で発生している。
次に図8を参照すると、壁厚の関数としての蒸気セル内の測定された電界の標準偏差および蒸気セルの構造安定性を示すグラフが提示される。蒸気セルは、フレーム(または壁)にホールがない正方形蒸気セルである。約1%未満の測定電界の標準偏差を達成するために、壁厚は約80μmである。80μm壁をもつ蒸気セルの安全率(FoS)は、4.7である。対照的に、同等の計測蒸気セルは、同等の電界標準偏差で約34の安全率を有する。図8は、蒸気セル(または計測蒸気セル)が従来の蒸気セルと比較して構造的安定性と高い均一な電界の両方を有することを示している。
いくつかの実施態様において、蒸気セルを製造する方法は、誘電体本体を得ることを含む。誘電体本体は、誘電体本体の空洞への開口を画定する表面と、空洞と誘電体本体の側面との間の複数のホールとを含む。この方法は、表面を有する光学窓を得ることをさらに含む。誘電体本体の表面および光学窓の表面は、平坦な表面とすることができる。蒸気または蒸気の源が空洞内に配置される。この方法は、追加として、空洞への開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の表面に光学窓の表面を接合することを含む。いくつかの実施態様では、表面を接合することは、蒸気または蒸気の源を空洞に閉じ込めるために空洞の開口を光学窓で覆うことを含む。
いくつかの実施態様では、蒸気の源の蒸気を配置することは、アルカリ金属原子のガスを含む真空環境に空洞を露出することを含む。しかしながら、他のタイプの真空環境(例えば、二原子ハロゲン分子のガスを含むもの)が可能である。いくつかの実施態様では、誘電体本体を得ることは、空洞、複数のホール、または両方を形成するために誘電体本体から材料を取り除くことを含む。材料を取り除くことは、レーザを用いて誘電体本体の表面から材料を機械加工することを含むことができる。材料を取り除くことは、誘電体本体の表面から材料をエッチングすることをさらに含むことができる。そのようなエッチングは、ドライエッチングプロセスまたはウェットエッチングプロセスの一方または両方を含むことができる。他のタイプのサブトラクティブプロセス(subtractive process:減ずるプロセス)が、材料を取り除く作業のために可能である(例えば、アブレーション(ablation:除去、融除)、研削、研磨など)。
いくつかの実施態様では、複数のホールは、空洞の開口によって画定される周辺を取り囲む。複数のホールは、周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含むことができる。いくつかの実施態様では、誘電体本体の表面は、第1の表面であり、誘電体本体は、第1の表面の反対側に第2の表面を含む。これらの実施態様では、複数のホールが、第1の表面から第2の表面に延びる。いくつかの実施態様では、蒸気セルは、製造されるとき、ターゲット放射(例えば、1MHz~1THzに及ぶ周波数を有する電磁放射)を検出するように構成される。複数のホールの各々は、ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有する。いくつかの例では、ターゲット放射は、少なくとも3mmの波長を有する。
いくつかの変形では、誘電体本体は、シリコンで形成することができる。そのような変形では、この方法は、誘電体本体の表面を画定する誘電体本体上の接着層を形成することを含むことができる。接着層は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むことができる。いくつかの変形では、誘電体本体は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成される。いくつかの変形では、光学窓は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む。
いくつかの実施態様では、この方法は、それぞれ、第1の複数のヒドロキシルリガンドおよび第2の複数のヒドロキシルリガンドを含むように、誘電体本体の表面および光学窓の表面を変質させることを含む。これらの実施態様では、表面を接合することは、空洞の開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の変質された表面を光学窓の変質された表面に接触させることを含む。シールは、変質された表面の接触中に第1の複数のヒドロキシルリガンドを第2の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成される金属-酸素結合を含む。いくつかの例では、表面を変質させることは、誘電体本体の表面および光学窓の表面の一方または両方を、それぞれの表面のプラズマへの露出によって活性化させることを含む。表面を変質させることは、誘電体本体の活性化された表面および光学窓の活性化された表面の一方または両方を塩基性水溶液で洗浄することをさらに含むことができる。
この方法は、少なくとも2つの光学窓を有する蒸気セルを製造するために使用することもできる。いくつかの実施態様では、表面は第1の表面であり、開口は第1の開口であり、光学窓は第1の光学窓であり、シールは第1のシールである。その上、誘電体本体は、誘電体本体の空洞への第2の開口を画定する第2の表面を含む。誘電体本体の第1および第2の表面は、互いに反対側にあり得る。これらの実施態様では、この方法は、表面を有する第2の光学窓を得ることと、空洞の第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体の第2の表面に第2の光学窓の表面を接合することとを含む。誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面は、平坦な表面とすることができる。
いくつかの変形では、複数のホールは、第1の表面から誘電体本体内に延びる第1の複数のホールであり、誘電体本体は、第2の表面から誘電体本体内に延びる第2の複数のホールを含むことができる。第1の複数のホールは、空洞の第1の開口と誘電体本体の側面との間にあり、第2の複数のホールは、空洞の第2の開口と誘電体本体の側面との間にある。第2の複数のホールは、空洞の第2の開口によって画定される第2の周辺を取り囲むことができる。第2の複数のホールは、第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含むことができる。
いくつかの実施態様では、誘電体本体はシリコンで形成され、第2の光学窓は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む。これらの実施態様では、第2の光学窓の表面を接合することは、第2のシールを形成するために誘電体本体の第2の表面に第2の光学窓の表面をアノード接合することを含む。他の実施態様では、誘電体本体は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成され、第2の光学窓は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む。次いで、この方法は、誘電体本体の第2の表面にケイ素の層を堆積させることを含む。その上、第2の光学窓の表面を接合することは、第2のシールを形成するために第2の光学窓の表面にケイ素の層をアノード接合することを含む。
いくつかの実施態様では、誘電体本体は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含むガラスで形成され、第2の光学窓は、酸化ケイ素(例えば、SiO2、SiOxなど)を含む。そのような実施態様では、第2の光学窓の表面を接合することは、誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面の一方または両方にガラスフリットを塗布することと、誘電体本体の第2の表面を第2の光学窓の表面に接触させることとを含む。次いで、ガラスフリット、誘電体本体、または第2の光学窓のうちの少なくとも1つが、第2のシールを形成するために焼成温度に加熱される。
いくつかの実施態様では、この方法は、それぞれ、第3の複数のヒドロキシルリガンドおよび第4の複数のヒドロキシルリガンドを含むように、誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面を変質させることを含む。これらの実施態様では、表面を接合することは、空洞の第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体の変質された第2の表面を第2の光学窓の変質された表面に接触させることを含む。第2のシールは、変質された表面の接触中に第3の複数のヒドロキシルリガンドを第4の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成される金属-酸素結合を含む。
蒸気セルを製造する方法はまた、以下の例によって説明することができる。しかしながら、実施例は、例証のみを目的としたものである。材料と方法の両方について多くの変形が、本開示の範囲から逸脱することなく実践され得ることが当業者には明らかであろう。
(実施例1)
両面研磨および<100>方位のp型シリコンウェハが得られた。シリコンウェハは、4インチの直径を有し、500μm厚であり、各面の表面粗さRaが1nm以下であった。シリコンウェハの電気的性質は、0.1Ω-cm~0.3Ω-cmに及ぶ抵抗を含んでいた。ホウケイ酸ガラスで形成されたガラスウェハが、さらに、Schottから得られた。ガラスウェハは、4インチの直径および300μmの厚さを有するMEMpaxウェハであった。表面粗さは0.5nm未満であった。
シリコンおよびガラスウェハは、アノード接合および接触結合に備えて検査された。特に、ウェハは、欠け跡、マイクロクラック、およびスクラッチについて視覚的に検査された。ウェハは、1nm未満の表面粗さを有することも検証された。500nmのSiO2の層が、酸化炉内でウェット成長プロセスを使用してシリコンウェハの両面に成長された。酸化炉の温度は約1100℃に設定され、シリコンウェハの処理時間は約40分であった。シリコンウェハ(SiO2層をもつ)の厚さ均一性は、4インチ直径の区域にわたって500±(プラスマイナス)6nm以内であることが検証された。表面粗さが1nm未満であることも検証された。
多数のシリコンチップが、Protolaser U3マイクロレーザツール、Protolaser Rマイクロレーザツール、またはDISCO DAD 3240ダイシングソーのいずれかを使用してシリコンウェハから切断された。各シリコンチップは、10mm×20mmの寸法を有していた。続いて、9つのホールが、Protolaser U3マイクロレーザツールまたはProtolaser Rマイクロレーザツールを使用してシリコンチップの各々に機械加工された。ホールは、各々、1mm直径の円形または1mm縁部長さの正方形であった。いくつかの場合には、円とホールの組合せが、シリコンチップに機械加工された。シリコンチップにメタマテリアル壁を作り出すために、複数のホールが、さらに、9つのホールの各々のまわりに機械加工された。シリコンチップは、切断中に生じた可能性があるクラックまたは欠け跡について5倍および10倍の拡大ルーペを用いて視覚的に検査された。後続の蒸気セル製作のために、表面欠陥がゼロかまたは最少のシリコンチップが選択された。
次いで、選択されたシリコンチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してメタノールおよびイソプロパノールで清浄化された。次に、シリコンチップは、10:1体積比および55nm/minのエッチング速度を有する緩衝酸化物エッチング(BOE)溶液に室温で浸漬された。緩衝酸化物エッチング溶液は、フッ化アンモニウムで緩衝されたフッ化水素酸を含んでいた。シリコンチップは、シリコンチップの各面の表面から500nmのSiO2の層を除去するために少なくとも11分間浸漬された。緩衝酸化物エッチングによって除去された後、シリコンチップは、視覚的に検査された。切断プロセスからの埋め込まれた材料がシリコンチップに見つかった場合、シリコンチップは廃棄された。SiO2の領域がシリコンチップに残っていた場合、シリコンチップは、緩衝酸化物エッチング溶液に再度浸漬され、除去され、次いで、再検査された。両面に500nmのSiO2の層がないシリコンチップが、最終清浄化ために選択され、100nmのSiO2層が、一方の表面にスパッタされた。
次いで、選択されたシリコンチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびイソプロパノールで清浄化された。選択されたシリコンチップが浸漬されたアセトンまたはイソプロパノールの槽を撹拌することによって清浄化プロセスを支援するために、超音波清浄器がオプションとして使用された。次いで、シリコンチップの一方の面に、100nmのSiO2の層が成長された。酸化炉の温度は、100nmのSiO2の層に対して1nm以下の表面粗さを得るために、最低限の600℃に設定された。100nmSiO2層の厚さ均一性が、シリコンチップの区域にわたって100±(プラスマイナス)6nm以内にあることが検証された。均一性基準を達成できないシリコンチップは廃棄された。
次いで、100nmSiO2層をもつシリコンチップは、表面上の結合していない残留物(例えば、取扱いに起因するものなど)を排除するために、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してメタノールおよびイソプロパノールで清浄化された。続いて、シリコンチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびイソプロパノールで徹底的に清浄化された。低倍率ルーペ(例えば、10倍)が、徹底的清浄化プロセス中に第1の目視検査で使用され、続いて、高倍率顕微鏡(例えば、50倍~200倍)が第2の目視検査で使用された。第2の視覚検査を合格したシリコンチップは、40kHzで超音波清浄化するためにアセトンの槽に(例えば、Branson超音波清浄器CPX-952-117Rに)置かれた。例えば、シリコンチップは、アセトンのガラスビーカー内に置いて、室温で20分間超音波で清浄化することができた。超音波清浄化の後、シリコンチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥され、接合のために必要になるまで気密容器に格納された。
別途、ダイシングソーを使用して、(格納されている)シリコンチップに接合するためにガラスウェハが適切なサイズに切断された。2つのガラスチップが、シリコンチップごとに準備された。ガラスチップがアノード接合を意図されていた場合、ガラスチップは、シリコンチップと同じ寸法になるように切断された。しかしながら、ガラスチップが接触結合を意図されていた場合、ガラスチップは、シリコンチップよりも長い寸法を有するように切断された。例えば、アノード接合のためのガラスチップは、10mm×20mmの寸法を有しており、接触結合のためのガラスチップは、10mm×35mmの寸法を有していた。切断の後、各ガラスチップは、光学的透明度が劣化していない(例えば、曇っていない)ことまたはスクラッチもしくはクラックが存在しないことを確認するために検査された。次いで、受け入れ可能であることが分かったガラスチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンで清浄化された。必要ならば、ガラスチップは、アセトンのガラスビーカー内に置かれ、室温で20分間超音波で清浄化された。超音波清浄化の後、ガラスチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥され、次いで、接合のために必要になるまで気密容器に格納された。
次いで、1つのシリコンチップおよび1つのガラスチップが、アノード接合のためにアセンブリに入れられた。シリコンチップでは、100nmのSiO2の層によって画定される平坦な表面の反対側の平坦な表面が、アノード接合プロセスに関与した。アセンブリにおいて、シリコンおよびガラスチップの平坦な表面は、界面を画定するために接触され、界面は、光学干渉縞が存在することを確認するために視覚的に検査された。次いで、シリコンチップは、約400℃の温度に加熱された。この温度に達した後、600Vが、約15分間シリコンとガラスチップを横切って印加され、それは、アノード接合の形成を推進した。界面は、アノード接合が完了したことを示す光学干渉縞の消失を確認するために再度検査された。次に、アノード接合は、欠陥(例えば、気泡、マイクロクラック、非接合区域など)について検査された。ホールのまわりの区域の80%以上に欠陥がなかった場合、アノード接合は、開いているチャネル(例えば、ホールから環境へ、ホールから別のホールへなど)についてさらに検査された。開いているチャネルが発見された場合、アノード接合されたチップは、アノード接合が漏れなしと認められなかったので廃棄された。
漏れなしのアノード接合による接合済みのシリコンおよびガラスチップは、アセトンおよびメタノールで清浄化された。この清浄化プロセス中に、シリコンチップの接合されていない表面が、残留物(例えば、アノード接合を形成するために使用されたアセンブリのグラファイトプレートからの残留物)を排除するために、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびメタノールで清浄化された。次いで、シリコンチップの接合されていない表面は、間もなく形成されることになっている接触結合を損なう可能性がある欠陥(例えば、スクラッチ、ピッチングなど)が存在しないことを確認するために視覚的に検査された。次いで、アノード接合されたチップは、個別に清浄化された。特に、アノード接合されたチップは、アセトンのガラスビーカー内に個別に(すなわち、他のチップなしに)置かれ、室温で20分間超音波で清浄化された。超音波清浄化の後、アノード接合されたチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥された。低倍率ルーペ(例えば、10倍)が、アノード接合されたチップの第1の目視検査のために使用され、続いて、高倍率顕微鏡(例えば、50倍~200倍)が第2の目視検査で使用された。第1および第2の目視検査は、アノード接合されたチップ上に目に見える残留物または堆積物が残っていないことを確認するために使用された。
次いで、アノード接合されたチップは(ガラスチップと一緒に)接触結合のためにクリーンルーム環境(例えば、クラス1000以上)に持ち込まれた。アノード接合されるチップの単一のインスタンスが、接触結合のためのチップのペアを規定するために、ガラスチップの単一のインスタンスとペアにされた。ペアごとに、シリコンチップ上の100nmのSiO2の層によって画定される平坦な表面と、ガラスチップの平坦な表面とは、それらから肉眼で見える堆積物または汚染物質を清浄化するために、光学ペーパーおよびアセトンで拭われた。次いで、各ペアは、アセトン槽(例えば、ビーカー内のアセトン)に浸漬され、15分間超音波清浄化を介して清浄化された。各々のチップのペアは、続いて、アセトン槽から取り出され、イソプロパノールでリンスされ(例えば、イソプロパノール槽に浸漬され)、ドライ窒素ガスでブロー乾燥された。
チップのペアは、YES-CV200RFSプラズマ清浄器内に置かれ、窒素プラズマを使用して45秒間清浄化された。(場合によっては、多数のチップのペアが、プラズマ清浄器内に置かれた。)特に、シリコンチップ上の100nmのSiO2の層によって画定される平坦な表面と、ガラスチップの平坦な表面とは、プラズマ清浄化によって活性化された。プラズマ清浄器のRF電力は約75Wに設定され、内部の圧力は約150mTorrに維持された。窒素ガスが、約20sccmの体積流量でプラズマ清浄器に導入された。プラズマ清浄化による活性化の後、チップのペアは、YES-CV200RFSプラズマ清浄器から取り出され、5分間脱イオン水でリンスされた。リンスプロセスは、活性化された表面をヒドロキシル化する役割を果たした。いくつかの変形では、リンスプロセスは、塩基性水溶液(例えば、水酸化アンモニウムの水溶液)で行われた。2つのヒドロキシル化および活性化された表面が一緒に接触しないように注意が払われた。
次いで、チップのペアは、真空チャンバに移送され、「プレスフィンガ」を有する取付具に装着された。取付具は、間隙を画定するために、アノード接合されるチップのシリコンチップに隣接してガラスチップを保持した。ガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された表面が、シリコンチップの活性化およびヒドロキシル化されたSiO2表面と向き合った。次いで、真空チャンバは、密閉され、アノード接合されたチップの空洞を満たすために使用されるセシウム原子の蒸気と反応する可能性がある揮発性核種(例えば、水蒸気)を除去するために減圧(例えば、10-3Torr未満)までポンプダウンされた。次いで、取付具は、熱電冷却器で冷却され、その結果として、熱電冷却器は、アノード接合されたチップを少なくとも-20℃と0℃との間の温度に冷却した。
チップのペアの温度が安定した後、セシウム原子の蒸気が、セシウム蒸気の源を真空チャンバに接続しているバルブを開けることによって真空チャンバに導入された。セシウム蒸気の源は、処理温度まで加熱された大量のセシウムを含むオーブンであった。真空チャンバのセシウム蒸気の目標圧力は、バルブの開きを変更することによって、オーブンによって引き起こされる処理温度を変更することによって、または両方によって制御することができた。真空チャンバの圧力がセシウム蒸気の目標圧力に安定した後、チップのペアは、セシウム原子の蒸気に、ある期間、露出された。
真空チャンバのセシウム蒸気の圧力は、アノード接合されたチップを満たすのに必要とされる期間に影響を及ぼす。真空チャンバのセシウム蒸気の圧力および期間の一方または両方は、アノード接合されたチップの空洞内で凝縮するセシウム蒸気の量を制御するために変更することができる。期間が経過した後、セシウム蒸気の源へのvalueは閉められた。真空チャンバは、減圧(例えば、10-3Torr未満)までポンプダウンされ、熱電冷却器への電力はオフにされた。
チップのペアが周囲温度に達した後、取付具を作動させて、ガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された表面をシリコンチップの活性化およびヒドロキシル化されたSiO2表面と接触させた。「プレスフィンガ」を使用して、接触した表面を一緒に20分間保持し、それにより、接触結合の形成が推進された。いくつかの変形では、20分の期間の間目標圧力(例えば、約2MPa)を印加するために、「プレスフィンガ」が使用された。
実施例2
1mm厚および4インチ直径をもつ厚いガラスウェハが、Howard Glass Co., Inc.から得られた。厚いガラスウェハは、各面について1nm以下の表面粗さRaを有していた。シリコンウェハの電気的性質は、0.1Ω-cm~0.3Ω-cmに及ぶ抵抗を含んでいた。ホウケイ酸ガラスで形成された薄いガラスウェハが、さらに、Schottから得られた。薄いガラスウェハは、4インチの直径および300μmの厚さを有するMEMpaxウェハであった。表面粗さは0.5nm未満であった。厚いガラスウェハおよび薄いガラスウェハは、アノード接合および接触結合に備えて検査された。特に、ガラスウェハは、欠け跡、マイクロクラック、およびスクラッチについて視覚的に検査された。ウェハは、1nm未満の表面粗さを有することも検証された。
次に、多数の厚いガラスチップが、Protolaser RマイクロレーザツールまたはDISCO DAD 3240ダイシングソーのいずれかを使用して厚いガラスウェハから切断された。各々の厚いガラスチップは、10mm×20mmの寸法を有していた。続いて、9つのホールが、Protolaser Rマイクロレーザツールを用いて厚いガラスチップの各々に機械加工された。ホールは、各々、1mm直径の円形または1mm縁部長さの正方形であった。厚いガラスチップにメタマテリアル壁を作り出すために、複数のホールが、さらに、9つのホールの各々のまわりに機械加工された。場合によっては、円とホールの組合せが、厚いガラスチップに機械加工された。厚いガラスチップは、切断中に生じた可能性があるクラックまたは欠け跡について5倍および10倍の拡大ルーペを用いて視覚的に検査された。後続の蒸気セル製作のために、表面欠陥がゼロまたは最少の厚いガラスチップが選択された。
次いで、選択された厚いガラスチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびイソプロパノールで清浄化された。選択された厚いガラスシリコンチップが浸漬されたアセトンまたはイソプロパノールの槽を撹拌することによって清浄化プロセスを支援するために、超音波清浄器がオプションとして使用された。次いで、1μm未満のSiの層(例えば、150nmのSiの層)が、プラズマ促進化学気相堆積(PECVD)を使用して厚いガラスチップの一方の面に成長された。Si層の厚さ均一性が、厚いガラスチップの区域にわたって±(プラスマイナス)6nm以内にあることが検証された。均一性基準を達成できない厚いガラスチップは廃棄された。
次いで、厚いガラスチップは、表面上の結合していない残留物(例えば、取扱いに起因するものなど)を排除するために、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してメタノールおよびイソプロパノールで清浄化された。続いて、厚いガラスチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびイソプロパノールで徹底的に清浄化された。低倍率ルーペ(例えば、10倍)が、徹底的清浄化プロセス中に第1の目視検査で使用され、続いて、高倍率顕微鏡(例えば、50倍~200倍)が第2の目視検査で使用された。第2の視覚検査を合格した厚いガラスチップは、40kHzで超音波清浄化するためにアセトンの槽に(例えば、Branson超音波清浄器CPX-952-117Rに)置かれた。例えば、厚いガラスチップは、アセトンのガラスビーカー内に置いて、室温で20分間超音波で清浄化することができた。超音波清浄化の後、厚いガラスチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥され、次いで、接合のために必要になるまで気密容器に格納された。
別途、ダイシングソーを使用して、(格納されている)厚いガラスチップに接合するために薄いガラスウェハが適切なサイズに切断された。2つの薄いガラスチップが、厚いガラスチップごとに準備された。薄いガラスチップがアノード接合を意図されていた場合、薄いガラスチップは、厚いガラスチップと同じ寸法になるように切断された。しかしながら、薄いガラスチップが接触結合を意図されていた場合、薄いガラスチップは、厚いガラスチップよりも長い寸法を有するように切断された。例えば、アノード接合のための薄いガラスチップは、10mm×20mmの寸法を有しており、接触結合のための薄いガラスチップは、10mm×35mmの寸法を有していた。切断の後、各々の薄いガラスチップは、光学的透明度が劣化していない(例えば、曇っていない)ことまたはスクラッチもしくはクラックが存在しないことを確認するために検査された。次いで、それから受け入れ可能であることが分かったガラスチップは、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンで清浄化された。必要ならば、薄いガラスチップは、アセトンのガラスビーカー内に置かれ、室温で20分間超音波で清浄化された。超音波清浄化の後、ガラスチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥され、次いで、接合のために必要になるまで気密容器に格納された。
次いで、1つの厚いガラスチップ(1μm厚までのSiの層をもつ)および1つの薄いガラスチップは、アノード接合のためにアセンブリに入れられた。厚いガラスチップでは、1μmまでのSiの層によって画定される平坦な表面が、アノード接合プロセスに関与した。アセンブリにおいて、厚いガラスチップおよび薄いガラスチップの平坦な表面は、界面を画定するために接触され、界面は、光学干渉縞が存在することを確認するために視覚的に検査された。次いで、厚いガラスチップは、約400℃の温度に加熱された。この温度に達した後、600Vが、約15分間厚いガラスチップと薄いガラスチップを横切って印加され、それは、アノード接合の形成を推進した。界面は、アノード接合が完了したことを示す光学干渉縞の消失を確認するために再度検査された。次に、アノード接合は、欠陥(例えば、気泡、マイクロクラック、非接合区域など)について検査された。ホールのまわりの区域の80%以上に欠陥がなかった場合、アノード接合は、開いているチャネル(例えば、ホールから環境へ、ホールから別のホールへなど)についてさらに検査された。開いているチャネルが発見された場合、アノード接合されたチップは、アノード接合が漏れなしと認められなかったので廃棄された。
漏れなしのアノード接合による接合済みの厚いガラスチップおよび薄いガラスチップは、アセトンおよびメタノールで清浄化された。この清浄化プロセス中に、厚いガラスチップの接合されていない表面は、残留物(例えば、アノード接合を形成するために使用されたアセンブリのグラファイトプレートからの残留物)を排除するために、綿棒および光学ティッシュペーパーを使用してアセトンおよびメタノールで清浄化された。次いで、厚いガラスチップの接合されていない表面は、間もなく形成されることになっている接触結合を損なう可能性がある欠陥(例えば、スクラッチ、ピッチングなど)が存在しないことを確認するために視覚的に検査された。次いで、アノード接合されたチップは、個別に清浄化された。特に、アノード接合されたチップは、アセトンのガラスビーカー内に個別に(すなわち、他のチップなしに)置かれ、室温で20分間超音波で清浄化された。超音波清浄化の後、アノード接合されたチップは、微粒子がない圧縮空気で乾燥された。低倍率ルーペ(例えば、10倍)が、アノード接合されたチップの第1の目視検査のために使用され、続いて、高倍率顕微鏡(例えば、50倍~200倍)が第2の目視検査で使用された。第1および第2の目視検査は、アノード接合されたチップ上に目に見える残留物または堆積物が残っていないことを確認するために使用された。
次いで、アノード接合されたチップは(接合されていない薄いガラスチップと一緒に)接触結合のためにクリーンルーム環境(例えば、クラス1000以上)に持ち込まれた。アノード接合されるチップの単一のインスタンスが、接触結合のためのペアを規定するために、薄いガラスチップの単一のインスタンスとペアにされた。ペアごとに、厚いガラスチップの接合されていない平坦な表面(すなわち、1μmまでのSiの層がない)および薄いガラスチップの平坦な表面が、それらから肉眼で見える堆積物または汚染物質を清浄化するために、光学ペーパーおよびアセトンで拭われた。次いで、各ペアは、アセトン槽(例えば、ビーカー内のアセトン)に浸漬され、15分間超音波清浄化を介して清浄化された。各々のチップのペアは、続いて、アセトン槽から取り出され、イソプロパノールでリンスされ(例えば、イソプロパノール槽に浸漬され)、ドライ窒素ガスでブロー乾燥された。
チップのペアは、YES-CV200RFSプラズマ清浄器内に置かれ、窒素プラズマを使用して45秒間清浄化された。(場合によっては、多数のチップの対が、プラズマ清浄器内に置かれた。)特に、厚いガラスチップの接合されていない平坦な表面と、ガラスチップの平坦な表面とは、プラズマ清浄化によって活性化された。プラズマ清浄器のRF電力は約75Wに設定され、内部の圧力は約150mTorrに維持された。窒素ガスが、約20sccmの体積流量でプラズマ清浄器に導入された。プラズマ清浄化による活性化の後、チップのペアは、YES-CV200RFSプラズマ清浄器から取り出され、5分間脱イオン水でリンスされた。リンスプロセスは、活性化された表面をヒドロキシル化する役割を果たした。いくつかの変形では、リンスプロセスは、塩基性水溶液(例えば、水酸化アンモニウムの水溶液)で行われた。2つのヒドロキシル化および活性化された表面が一緒に接触しないように注意が払われた。
次いで、チップのペアは、真空チャンバに移送され、「プレスフィンガ」を有する取付具に装着された。取付具は、間隙を画定するために、アノード接合されるチップの厚いガラスチップに隣接して薄いガラスチップを保持した。薄いガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された表面が、厚いガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された接合されていない表面と向き合った。次いで、真空チャンバは、密閉され、アノード接合されたチップの空洞を満たすために使用されるセシウム原子の蒸気と反応する可能性がある揮発性核種(例えば、水蒸気)を除去するために減圧(例えば、10-3Torr未満)までポンプダウンされた。次いで、取付具は、熱電冷却器で冷却され、その結果として、熱電冷却器は、アノード接合されたチップを少なくとも-20℃と0℃との間の温度に冷却した。
チップのペアの温度が安定した後、セシウム原子の蒸気が、セシウム蒸気の源を真空チャンバに接続しているバルブを開けることによって真空チャンバに導入された。セシウム蒸気の源は、処理温度まで加熱された大量のセシウムを含むオーブンであった。真空チャンバのセシウム蒸気の目標圧力は、バルブの開きを変更することによって、オーブンによって引き起こされる処理温度を変更することによって、または両方によって制御することができた。真空チャンバの圧力がセシウム蒸気の目標圧力に安定した後、チップのペアは、セシウム原子の蒸気に、ある期間、露出された。
真空チャンバのセシウム蒸気の圧力は、アノード接合されたチップを満たすのに必要とされる期間に影響を及ぼす。真空チャンバのセシウム蒸気の圧力および期間の一方または両方は、アノード接合されたチップの空洞内で凝縮するセシウム蒸気の量を制御するために変更することができる。その期間が経過した後、セシウム蒸気の源へのバルブは閉められた。真空チャンバは、減圧(例えば、10-3Torr未満)までポンプダウンされ、熱電冷却器への電力はオフにされた。
チップのペアが周囲温度に達した後、取付具を作動させて、ガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された表面を厚いガラスチップの活性化およびヒドロキシル化された接合されていない表面と接触させた。「プレスフィンガ」を使用して、接触した表面を一緒に20分間保持し、それにより、接触結合の形成が推進された。いくつかの変形では、20分の期間の間目標圧力(例えば、約2MPa)を印加するために、「プレスフィンガ」が使用された。
説明されることのいくつかの態様では、蒸気セルを製造する方法が、追加として、以下の実施例によって説明され得る。
実施例1
蒸気セルを製造する方法であって、
誘電体本体を得ることであり、誘電体本体が、
誘電体本体の空洞への開口を画定する表面、および
空洞と誘電体本体の側面との間の複数のホール
を含む、得ることと、
表面を含む光学窓を得ることと、
蒸気または蒸気の源を空洞内に配置することと、
空洞への開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の表面に光学窓の表面を接合することと
を含む、方法。
実施例2
表面を接合することが、蒸気または蒸気の源を空洞内に閉じ込めるために空洞の開口を光学窓で覆うことを含む、実施例1に記載の方法。
実施例3
複数のホールが、空洞の開口によって画定される周辺を取り囲む、実施例1、または実施例2に記載の方法。
実施例4
複数のホールが、周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、実施例3に記載の方法。
実施例5
誘電体本体の表面が第1の表面であり、誘電体本体が第1の表面の反対側に第2の表面を含み、
複数のホールが、第1の表面から第2の表面に延びる、実施例1、または実施例2~4のいずれか1つに記載の方法。
実施例6
誘電体本体の表面および光学窓の表面が、平坦な表面である、実施例1、または実施例2~5のいずれか1つに記載の方法。
実施例7
蒸気セルが、製造されるとき、ターゲット放射を検出するように構成され、
複数のホールの各々が、ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有する、実施例1、または実施例2~6のいずれか1つに記載の方法。
実施例8
ターゲット放射が、少なくとも0.3mmの波長を有する、実施例7に記載の方法。
実施例9
誘電体本体がシリコンで形成される、実施例1、または実施例2~8のいずれか1つに記載の方法。
実施例10
誘電体本体の表面を画定する誘電体本体上の接着層を形成することであり、接着層が酸化ケイ素を含む、形成すること
を含む、実施例9に記載の方法。
実施例11
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成される、実施例1、または実施例2~8のいずれか1つに記載の方法。
実施例12
光学窓が酸化ケイ素を含む、実施例1、または実施例2~11のいずれか1つに記載の方法。
実施例13
蒸気または蒸気の源を配置することが、アルカリ金属原子のガスを含む真空環境に空洞を露出することを含む、実施例1、または実施例2~12のいずれか1つに記載の方法。
実施例14
それぞれ、第1の複数のヒドロキシルリガンドおよび第2の複数のヒドロキシルリガンドを含むように、誘電体本体の表面および光学窓の表面を変質させること
を含み、
表面を接合することが、空洞の開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の変質された表面を光学窓の変質された表面に接触させることを含み、シールが、変質された表面の接触中に第1の複数のヒドロキシルリガンドを第2の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成された金属-酸素結合を含む、実施例1、または実施例2~13のいずれか1つに記載の方法。
実施例15
表面を変質させることが、誘電体本体の表面および光学窓の表面の一方または両方を、それぞれの表面のプラズマへの露出によって活性化させることを含む、実施例14に記載の方法。
実施例16
表面を変質させることが、誘電体本体の活性化された表面および光学窓の活性化された表面の一方または両方を塩基性水溶液で洗浄することを含む、実施例15に記載の方法。
実施例17
誘電体本体を得ることが、空洞、複数のホール、または両方を形成するために誘電体本体から材料を取り除くことを含む、実施例1、または実施例2~16のいずれか1つに記載の方法。
実施例18
材料を取り除くことが、誘電体本体の表面から材料をエッチングすることを含む、実施例17に記載の方法。
実施例19
材料を取り除くことが、レーザを用いて誘電体本体の表面から材料を機械加工することを含む、実施例17に記載の方法。
実施例20
表面が第1の表面であり、開口が第1の開口であり、光学窓が第1の光学窓であり、シールが第1のシールであり、
誘電体本体が、誘電体本体の空洞への第2の開口を画定する第2の表面を含み、
この方法が、
表面を含む第2の光学窓を得ることと、
空洞の第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体の第2の表面に第2の光学窓の表面を接合することと
を含む、実施例1、または実施例2~19のいずれか1つに記載の方法。
実施例21
複数のホールが、第1の表面から誘電体本体内に延びる第1の複数のホールであり、第1の複数のホールが、空洞の第1の開口と誘電体本体の側面との間にあり、
誘電体本体が、第2の表面から誘電体本体内に延びる第2の複数のホールを含み、第2の複数のホールが、空洞の第2の開口と誘電体本体の側面との間にある、実施例20に記載の方法。
実施例22
第2の複数のホールが、空洞の第2の開口によって画定される第2の周辺を取り囲む、実施例21に記載の方法。
実施例23
第2の複数のホールが、第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、実施例22に記載の方法。
実施例24
誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面が、平坦な表面である、実施例20、または実施例21~23のいずれか1つに記載の方法。
実施例25
誘電体本体の第1および第2の表面が、互いに反対側にある、実施例24に記載の方法。
実施例26
誘電体本体がシリコンで形成され、第2の光学窓が酸化ケイ素を含み、
第2の光学窓の表面を接合することが、第2のシールを形成するために誘電体本体の第2の表面に第2の光学窓の表面をアノード接合することを含む、実施例20、または実施例21~25のいずれか1つに記載の方法(実施例26を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例11の主題を除く)。
実施例27
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成され、第2の光学窓が、酸化ケイ素を含み、
この方法が、誘電体本体の第2の表面にケイ素の層を堆積させることを含み、
第2の光学窓の表面を接合することが、第2のシールを形成するために第2の光学窓の表面にケイ素の層をアノード接合することを含む、実施例20、または実施例21~25のいずれか1つに記載の方法(実施例27を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例9~10の主題を除く)。
実施例28
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成され、第2の光学窓が、酸化ケイ素を含み、
第2の光学窓の表面を接合することが、
誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面の一方または両方にガラスフリットを塗布することと、
誘電体本体の第2の表面を第2の光学窓の表面に接触させることと、
第2のシールを形成するために、ガラスフリット、誘電体本体、または第2の光学窓のうちの少なくとも1つを焼成温度に加熱することと
を含む、実施例20、または実施例21~25のいずれか1つに記載の方法(実施例28を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例9~10の主題を除く)。
実施例29
それぞれ、第3の複数のヒドロキシルリガンドおよび第4の複数のヒドロキシルリガンドを含むように、誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面を変質させること、
表面を接合することが、空洞の第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体の変質された第2の表面を第2の光学窓の変質された表面に接触させることを含み、第2のシールが、変質された表面の接触中に第3の複数のヒドロキシルリガンドを第4の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成された金属-酸素結合を含む、実施例20、または実施例21~25のいずれか1つに記載の方法。
説明されることのいくつかの態様では、蒸気セルが、さらに、以下の実施例によって説明され得る。
実施例30
誘電体本体であり、
誘電体本体の空洞への開口を画定する表面、および
空洞と誘電体本体の側面との間の複数のホール
を含む、誘電体本体と、
誘電体本体の空洞内の蒸気または蒸気の源と、
空洞の開口を覆い、開口のまわりにシールを形成するために誘電体本体の表面に接合される表面を有する光学窓と
を含む蒸気セル。
実施例31
複数のホールが、空洞の開口によって画定される周辺を取り囲む、実施例30に記載の蒸気セル。
実施例32
複数のホールが、周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、実施例31に記載の蒸気セル。
実施例33
誘電体本体の表面が第1の表面であり、誘電体本体が第1の表面の反対側に第2の表面を含み、
複数のホールが、第1の表面から第2の表面に延びる、実施例30、または実施例31~32のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例34
誘電体本体の表面および光学窓の表面が、平坦な表面である、実施例30、または実施例31~33のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例35
蒸気が、アルカリ金属原子のガスを含む、実施例30、または実施例31~34のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例36
蒸気セルが、ターゲット放射を検出するように構成され、
複数のホールの各々が、ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有する、実施例30、または実施例31~35のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例37
ターゲット放射が、少なくとも0.3mmの波長を有する、実施例36に記載の蒸気セル。
実施例38
シールが、誘電体本体の表面の第1の複数のヒドロキシルリガンドを光学窓の表面の第2の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成された金属-酸素結合を含む、実施例30、または実施例31~37のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例39
誘電体本体がシリコンで形成される、実施例30、または実施例31~38のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例40
蒸気セルが、誘電体本体の表面を画定する誘電体本体上の接着層を含み、接着層が酸化ケイ素を含む、実施例39に記載の蒸気セル。
実施例41
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成される、実施例30、または実施例31~38のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例42
光学窓が酸化ケイ素を含む、実施例30、または実施例31~41のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例43
誘電体本体の表面が誘電体本体の第1の表面であり、開口が第1の開口であり、光学窓が第1の光学窓であり、シールが第1のシールであり、
誘電体本体が、誘電体本体の空洞への第2の開口を画定する第2の表面を含み、
蒸気セルには、空洞の第2の開口を覆い、第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために誘電体本体の第2の表面に接合される表面を有する第2の光学窓が含まれる、実施例30、または実施例31~42のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例44
複数のホールが、第1の表面から誘電体本体内に延びる第1の複数のホールであり、第1の複数のホールが、空洞の第1の開口と誘電体本体の側面との間にあり、
誘電体本体が、第2の表面から誘電体本体内に延びる第2の複数のホールを含み、第2の複数のホールが、空洞の第2の開口と誘電体本体の側面との間にある、実施例43に記載の蒸気セル。
実施例45
第2の複数のホールが、空洞の第2の開口によって画定される第2の周辺を取り囲む、実施例44に記載の蒸気セル。
実施例46
第2の複数のホールが、第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、実施例45に記載の蒸気セル。
実施例47
誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面が、平坦な表面である、実施例43、または実施例44~46のいずれか1つに記載の蒸気セル。
実施例48
誘電体本体の第1および第2の表面が、互いに反対側にある、実施例47に記載の蒸気セル。
実施例49
誘電体本体がシリコンで形成され、第2の光学窓が酸化ケイ素を含み、
第2のシールが、誘電体本体の第2の表面と第2の光学窓の表面との間のアノード接合を含む、実施例43、または実施例44~48のいずれか1つに記載の蒸気セル(実施例49を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例41の主題を除く)。
実施例50
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成され、第2の光学窓が、酸化ケイ素を含み、
蒸気セルが、誘電体本体の第2の表面と第2の光学窓の表面との間に配置されたケイ素の層を含み、
第2のシールが、ケイ素の層と、誘電体本体の第2の表面および第2の光学窓の表面の一方または両方との間のアノード接合を含む、実施例43、または実施例44~48のいずれか1つに記載の蒸気セル(実施例50を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例39~40の主題を除く)。
実施例51
誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成され、第2の光学窓が、酸化ケイ素を含み、
蒸気セルが、誘電体本体の第2の表面を第2の光学窓の表面に接合するガラスフリットの焼成層を含み、ガラスフリットの焼成層が第2のシールを画定する、実施例43、または実施例44~48のいずれか1つに記載の蒸気セル(実施例51を含む実施例の任意の組合せにおいて実施例39~40の主題を除く)。
実施例52
第2のシールが、誘電体本体の第2の表面の第3の複数のヒドロキシルリガンドを第2の光学窓の表面の第4の複数のヒドロキシルリガンドと反応させることによって形成された金属-酸素結合を含む、実施例43、または実施例44~48のいずれか1つに記載の蒸気セル。
本明細書は多くの詳細を含むが、これらは、特許請求され得るものの範囲への限定として理解されるべきではなく、むしろ特定の実施例に特有の特徴の説明として理解されるべきである。別々の実施態様の文脈において本明細書に記載されているかまたは図面に示されている特定の特徴は組み合わせることもできる。逆に、単一の実施態様の文脈に記載または示されている様々な特徴は、さらに、多数の実施形態に別々に、または任意の適切なサブ組合せに組み込まれてもよい。
同様に、動作が、特定の順序で図面に示されるかまたは説明されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序または連続した順序で実行されることまたはすべての例示された動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利である場合がある。その上、上述の実施態様における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施態様においてそのような分離を必要とすると理解されるべきでなく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一の製品に一緒に統合されるか、または多数の製品にパッケージ化されてもよいことが理解されるべきである。
いくつかの実施形態が説明された。それにもかかわらず、様々な変更が行われてもよいことが理解されよう。したがって、他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内にある。

Claims (30)

  1. 蒸気セルを製造する方法であって、
    誘電体本体を得ることであり、前記誘電体本体が、
    前記誘電体本体の空洞への開口を画定する表面、および
    前記空洞と前記誘電体本体の側面との間の複数のホール
    を含む、得ることと、
    表面を含む光学窓を得ることと、
    蒸気または前記蒸気の源を前記空洞内に配置することと、
    前記空洞への前記開口のまわりにシールを形成するために前記誘電体本体の前記表面に前記光学窓の前記表面を接合することと
    を含む、方法。
  2. 前記表面を接合することが、前記蒸気または前記蒸気の前記源を前記空洞内に閉じ込めるために前記空洞の前記開口を前記光学窓で覆うことを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数のホールが、前記空洞の前記開口によって画定される周辺を取り囲む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記複数のホールが、前記周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記誘電体本体の前記表面および前記光学窓の前記表面が、平坦な表面である、請求項1または請求項2に記載の方法。
  6. 前記蒸気セルが、製造されるとき、ターゲット放射を検出するように構成され、
    前記複数のホールの各々が、前記ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  7. 前記ターゲット放射が、少なくとも0.3mmの波長を有する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記誘電体本体がシリコンで形成される、請求項1または請求項2に記載の方法。
  9. 前記誘電体本体の前記表面を画定する前記誘電体本体上の接着層を形成することであり、前記接着層が酸化ケイ素を含む、形成すること
    を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成される、請求項1または請求項2に記載の方法。
  11. 前記光学窓が酸化ケイ素を含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  12. 前記蒸気または前記蒸気の前記源を配置することが、アルカリ金属原子のガスを含む真空環境に前記空洞を露出することを含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  13. 前記誘電体本体を得ることが、前記空洞、前記複数のホール、または両方を形成するために、前記誘電体本体から材料を取り除くことを含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  14. 前記表面が第1の表面であり、前記開口が第1の開口であり、前記光学窓が第1の光学窓であり、前記シールが第1のシールであり、
    前記誘電体本体が、前記誘電体本体の前記空洞への第2の開口を画定する第2の表面を含み、
    前記方法が、
    表面を含む第2の光学窓を得ることと、
    前記空洞の前記第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために前記誘電体本体の前記第2の表面に前記第2の光学窓の前記表面を接合することと
    を含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  15. 前記複数のホールが、前記第1の表面から前記誘電体本体内に延びる第1の複数のホールであり、前記第1の複数のホールが、前記空洞の前記第1の開口と前記誘電体本体の前記側面との間にあり、
    前記誘電体本体が、前記第2の表面から前記誘電体本体内に延びる第2の複数のホールを含み、前記第2の複数のホールが、前記空洞の前記第2の開口と前記誘電体本体の前記側面との間にある、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2の複数のホールが、前記空洞の前記第2の開口によって画定される第2の周辺を取り囲む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第2の複数のホールが、前記第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 誘電体本体であり、
    前記誘電体本体の空洞への開口を画定する表面、および
    前記空洞と前記誘電体本体の側面との間の複数のホール
    を含む、誘電体本体と、
    前記誘電体本体の前記空洞内の蒸気または前記蒸気の源と、
    前記空洞の前記開口を覆い、前記開口のまわりにシールを形成するために前記誘電体本体の前記表面に接合される表面を有する光学窓と
    を含む蒸気セル。
  19. 前記複数のホールが、前記空洞の前記開口によって画定される周辺を取り囲む、請求項18に記載の蒸気セル。
  20. 前記複数のホールが、前記周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、請求項19に記載の蒸気セル。
  21. 前記蒸気セルが、ターゲット放射を検出するように構成され、
    前記複数のホールの各々が、前記ターゲット放射の波長以下で最大の寸法を有する、請求項18~20のいずれか1項に記載の蒸気セル。
  22. 前記ターゲット放射が、少なくとも0.3mmの波長を有する、請求項21に記載の蒸気セル。
  23. 前記誘電体本体がシリコンで形成される、請求項18~20のいずれか1項に記載の蒸気セル。
  24. 前記蒸気セルが、前記誘電体本体の前記表面を画定する前記誘電体本体上の接着層を含み、前記接着層が酸化ケイ素を含む、請求項23に記載の蒸気セル。
  25. 前記誘電体本体が、酸化ケイ素を含むガラスで形成される、請求項18~20のいずれか1項に記載の蒸気セル。
  26. 前記光学窓が酸化ケイ素を含む、請求項18~20のいずれか1項に記載の蒸気セル。
  27. 前記誘電体本体の前記表面が前記誘電体本体の第1の表面であり、前記開口が第1の開口であり、前記光学窓が第1の光学窓であり、前記シールが第1のシールであり、
    前記誘電体本体が、前記誘電体本体の前記空洞への第2の開口を画定する第2の表面を含み、
    前記蒸気セルには、前記空洞の前記第2の開口を覆い、前記第2の開口のまわりに第2のシールを形成するために前記誘電体本体の前記第2の表面に接合される表面を有する第2の光学窓が含まれる、請求項18~20のいずれか1項に記載の蒸気セル。
  28. 前記複数のホールが、前記第1の表面から前記誘電体本体内に延びる第1の複数のホールであり、前記第1の複数のホールが、前記空洞の前記第1の開口と前記誘電体本体の前記側面との間にあり、
    前記誘電体本体が、前記第2の表面から前記誘電体本体内に延びる第2の複数のホールを含み、前記第2の複数のホールが、前記空洞の前記第2の開口と前記誘電体本体の前記側面との間にある、請求項27に記載の蒸気セル。
  29. 前記第2の複数のホールが、前記空洞の前記第2の開口によって画定される第2の周辺を取り囲む、請求項28に記載の蒸気セル。
  30. 前記第2の複数のホールが、前記第2の周辺のまわりで繰り返すホールのパターンを含む、請求項29に記載の蒸気セル。
JP2022516020A 2019-10-21 2020-02-04 散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法 Pending JP2022547323A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/659,284 2019-10-21
US16/659,284 US10605840B1 (en) 2019-10-21 2019-10-21 Vapor cells having reduced scattering cross-sections and their methods of manufacture
PCT/CA2020/050128 WO2021077201A1 (en) 2019-10-21 2020-02-04 Vapor cells having reduced scattering cross-sections and their methods of manufacture

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022547323A true JP2022547323A (ja) 2022-11-11

Family

ID=69951617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022516020A Pending JP2022547323A (ja) 2019-10-21 2020-02-04 散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10605840B1 (ja)
EP (1) EP4049046A4 (ja)
JP (1) JP2022547323A (ja)
CA (1) CA3153389C (ja)
WO (1) WO2021077201A1 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11180844B2 (en) * 2018-07-02 2021-11-23 Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce Process for making alkali metal vapor cells
JP2022552107A (ja) * 2019-10-21 2022-12-15 クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ 誘電体本体に接合された1つまたは複数の光学窓を有する蒸気セルの製造
US10605840B1 (en) * 2019-10-21 2020-03-31 Quantum Valley Ideas Laboratories Vapor cells having reduced scattering cross-sections and their methods of manufacture
US10859981B1 (en) 2019-10-21 2020-12-08 Quantum Valley Ideas Laboratories Vapor cells having one or more optical windows bonded to a dielectric body
US11112298B2 (en) * 2019-11-27 2021-09-07 Quantum Valley Ideas Laboratories Vapor cells for imaging of electromagnetic fields
US11054453B2 (en) * 2019-11-27 2021-07-06 Quantum Valley Ideas Laboratories Photonic-crystal vapor cells for imaging of electromagnetic fields
US11899406B2 (en) 2020-01-07 2024-02-13 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Devices, systems, and methods for fabricating alkali vapor cells
US11137432B1 (en) 2020-03-16 2021-10-05 Quantum Valley Ideas Laboratories Photonic crystal receivers
CA3178752A1 (en) * 2020-05-29 2021-12-02 David A. Anderson Atom-based closed-loop control for electromagnetic radiation measurement, communications, and information processing
US11879952B2 (en) * 2020-07-14 2024-01-23 Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce Atomic vapor cell and making an atomic vapor cell
US11303086B1 (en) 2020-10-30 2022-04-12 Quantum Valley Ideas Laboratories Generating radio frequency electromagnetic radiation
US11585841B1 (en) * 2020-12-14 2023-02-21 National Technology & Engineering Solutions Of Sandia, Llc Low-frequency atomic electrometry
US11307233B1 (en) 2021-04-13 2022-04-19 Quantum Valley Ideas Laboratories Vapor cells having stacks of layers defining target three-dimensional volumes for internal cavities
US11867776B2 (en) * 2021-07-30 2024-01-09 FieldLine Industries Inc. Laser bonded glass-silicon vapor cell
WO2023014740A1 (en) * 2021-08-02 2023-02-09 Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce Photonic rydberg atom radio frequency receiver and measuring a radio frequency electric field
US11815538B2 (en) * 2021-08-18 2023-11-14 Eagle Technology, Llc Sensor receiver having a Rydberg cell with a plurality of excitation sources and associated methods
US11598798B1 (en) * 2021-08-18 2023-03-07 Eagle Technology, Llc Sensor receiver having Rydberg cell and spaced apart pulsed probe beams and associated methods
US11681016B1 (en) 2021-12-23 2023-06-20 Quantum Valley Ideas Laboratories Sensing signals that include radio frequency pulses
US11533101B1 (en) 2022-02-08 2022-12-20 Quantum Valley Ideas Laboratories Communicating information using photonic crystal masers
US11402479B1 (en) 2022-02-08 2022-08-02 Quantum Valley Ideas Laboratories Communicating information using photonic crystal transceivers
US11469566B1 (en) 2022-02-08 2022-10-11 Quantum Valley Ideas Laboratories Generating electromagnetic radiation from a photonic crystal maser
US11885842B1 (en) 2022-09-13 2024-01-30 Quantum Valley Ideas Laboratories Controlling electric fields in vapor cells
US11899051B1 (en) 2022-09-13 2024-02-13 Quantum Valley Ideas Laboratories Controlling electric fields in vapor cells having a body defined by a stack of layers

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004061867A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Hitachi Ltd 光デバイスおよびこれを利用する光ファイバー
WO2012124036A1 (ja) * 2011-03-14 2012-09-20 株式会社日立製作所 磁場計測装置
WO2013072967A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 株式会社日立製作所 磁場計測装置およびその製造方法
JP2018133644A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 セイコーエプソン株式会社 ガスセル、磁気計測装置、および原子発振器

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515422A (ja) * 2002-01-19 2005-05-26 アジレント・テクノロジーズ・インク 波長校正又は測定用の気体充填型光ファイバ
US20050007118A1 (en) 2003-04-09 2005-01-13 John Kitching Micromachined alkali-atom vapor cells and method of fabrication
JP2007086038A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Matsushita Electric Works Ltd 光学式ガスセンサ
WO2014108845A1 (en) * 2013-01-10 2014-07-17 Dimension 4 Ltd. Apparatus, system, and method of frequency generation using an atomic resonator
JP5821439B2 (ja) * 2011-02-16 2015-11-24 セイコーエプソン株式会社 ガスセルの製造方法
US8906470B2 (en) 2011-05-26 2014-12-09 CSEM Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique SA—Recherche et Developpment Method for producing a microfabricated atomic vapor cell
US9169974B2 (en) * 2013-07-23 2015-10-27 Texas Instruments Incorporated Multiple-cavity vapor cell structure for micro-fabricated atomic clocks, magnetometers, and other devices
DK3047319T3 (da) * 2013-09-20 2021-07-05 Univ Southampton Fotoniske båndgabfibre med hul kerne og fremgangsmåder til fremstilling deraf
US9461659B2 (en) * 2015-01-23 2016-10-04 CSEM Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique SA—Recherche et Développement Micro-machined vapor cell
EP3308146B1 (en) * 2015-06-15 2020-02-26 The Regents of The University of Michigan Atom-based electromagnetic radiation electric-field sensor
JP7470643B2 (ja) * 2017-12-18 2024-04-18 リッドバーグ テクノロジーズ インコーポレイテッド 原子ベースの電磁場感知要素および測定システム
US10509065B1 (en) * 2018-12-31 2019-12-17 Quantum Valley Ideas Laboratories Imaging of electromagnetic fields
US10605840B1 (en) * 2019-10-21 2020-03-31 Quantum Valley Ideas Laboratories Vapor cells having reduced scattering cross-sections and their methods of manufacture

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004061867A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Hitachi Ltd 光デバイスおよびこれを利用する光ファイバー
WO2012124036A1 (ja) * 2011-03-14 2012-09-20 株式会社日立製作所 磁場計測装置
WO2013072967A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 株式会社日立製作所 磁場計測装置およびその製造方法
JP2018133644A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 セイコーエプソン株式会社 ガスセル、磁気計測装置、および原子発振器

Also Published As

Publication number Publication date
US10605840B1 (en) 2020-03-31
WO2021077201A1 (en) 2021-04-29
EP4049046A1 (en) 2022-08-31
EP4049046A4 (en) 2022-12-14
CA3153389A1 (en) 2021-04-29
CA3153389C (en) 2023-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022547323A (ja) 散乱断面積を減少させた蒸気セルおよびその製造方法
CA3157498C (en) Photonic-crystal vapor cells for imaging of electromagnetic fields
US11366430B2 (en) Vapor cells having one or more optical windows bonded to a dielectric body
JP7443510B2 (ja) 電磁場画像化用蒸気セル
JP7467662B2 (ja) フォトニック結晶受信器
US20210114926A1 (en) Manufacturing Vapor Cells That Have One or More Optical Windows Bonded to Dielectric Body
CN114096923A (zh) 用于光学俘获原子的具有交叉腔的光学谐振腔装置及其在光学原子钟、量子模拟器或量子计算机中的应用
JP2024517081A (ja) 内部キャビティに対するターゲット3次元ボリュームを定める層のスタックを有する蒸気セル
TW201540136A (zh) 熱通量測定方法、基板處理系統及熱通量測定用構件
JP2022552107A (ja) 誘電体本体に接合された1つまたは複数の光学窓を有する蒸気セルの製造
US11899051B1 (en) Controlling electric fields in vapor cells having a body defined by a stack of layers
US11885842B1 (en) Controlling electric fields in vapor cells
US20230238770A1 (en) Semiconductor package for an edge emitting laser diode

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220509

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221031

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240307