JP2022545105A - 材料除去作業を行うための組成物及び方法 - Google Patents

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Abstract

基板の化学機械研磨に好適な組成物は、研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び溶媒を含むことができる。組成物は、高い材料除去速度及び非常に滑らかな表面仕上げで基板を研磨することができる。

Description

本開示は、材料除去作業を行うための組成物、具体的には、研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、及び酸化剤を含むスラリー組成物と、材料除去作業を行う方法に関する。
研磨用スラリーは、例えば、ガラス、セラミック、又は金属材料の研磨のための多種多様な用途を有し、しばしば化学機械平坦化(chemical mechanical planarization:CMP)プロセスを行うために設計される。典型的なCMPプロセスでは、研磨される基板に対するスラリーの相対的運動は、基板の外面と化学的及び機械的に相互作用し、不要な材料を除去することによって、平坦化(研磨)プロセスを補助する。研磨は、低い表面粗度を有する所望の滑らかな外面が得られるまで行われる。高い材料除去速度を有し、低い表面粗度を有する研磨された基板をもたらす、費用効率の高い研磨用スラリーを開発する必要性が存在する。
本開示は、添付の図面を参照することにより、当業者にとって、よりよく理解することができ、その多くの特徴及び利点が明らかになり得る。
図1は、一実施形態に係るホウ酸鉄(III)を含む研磨用組成物の正規化材料除去(normalized material removal:NMR)、及びいくつかの比較組成物のNMRを示す、グラフである。 図2は、実施形態に係る酸化剤及びホウ酸鉄(III)の量を変えることによる研磨用組成物のNMRを示す、グラフである。
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」、「含むこと(comprising)」、「含む(includes)」、「含むこと(including)」、「有する(has)」、「有すること(having)」、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅するように意図される。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有である、他の特徴を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、逆のことが明示的に述べられていない限り、「又は」とは、排他的論理和ではなく包括的論理和を指す。例えば、A又はBという条件は、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真(又は存在)及びBが偽(又は存在しない)、Aが偽(又は存在しない)及びBが真(又は存在)、並びにA及びBの両方が真(又は存在)。
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために使用される。これは、単に便宜上、且つ本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、1つ又は少なくとも1つを含むように読解されるべきであり、そうでないことを意味することが明らかでない限り、単数形は複数形もまた含む。
本開示は、材料除去作業を行うのに好適な組成物を対象とする。組成物は、研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び溶媒を含む。驚くべきことに、本開示の組成物は、炭化ケイ素又はダイヤモンドなどの高硬度の材料を含む、多種多様な材料の研磨を、高い材料除去速度及び所望の低い表面粗度で行うことができることが観察されている。
本明細書で使用される場合、用語「多価金属」とは、+2以上の酸化状態を有する金属含有カチオンに関する。本明細書で使用される場合、用語「多価金属ホウ酸塩」とは、少なくとも1つの多価金属カチオンを含む金属ホウ酸塩化合物又は錯体を意味するように意図される。特定の多価金属ホウ酸塩化合物は、1種類の多価金属カチオンのみを含むことが理解されよう。
組成物中の多価金属ホウ酸塩の濃度を算出するために、多価金属イオンとホウ酸イオンとの間に、例えば、FeBO、又はAlBO、又はCu(BOなどの中性塩が形成されているものと仮定する。
一実施形態では、多価金属ホウ酸塩は、ホウ酸鉄(III)(iron(III) borate)、ホウ酸銅(II)(copper(II) borate)、ホウ酸コバルト(II)(cobalt(II) borate)、ホウ酸ビスマス(III)(bismuth(III) borate)、ホウ酸アルミニウム(III)(aluminum(III) borate)、ホウ酸セリウム(III)(cerium(III) borate)、ホウ酸クロム(III)(chromium(III) borate)、ホウ酸ルテニウム(III)(ruthenium(III) borate)、ホウ酸チタン(III)(titanium(III) borate)、ホウ酸鉛(II)(lead(II) borate)、又はそれらの任意の組合せを含み得る。特定の実施形態では、多価金属ホウ酸塩は、ホウ酸鉄(III)であってもよい。本明細書で使用される場合、用語「ホウ酸鉄(III)」とは、「ホウ酸鉄」又は「Fe3+-ホウ酸塩」又はFeBOという用語と、互換的に使用される。
一実施形態では、本開示の組成物は、ホウ酸(HBO)及び多価金属塩(例えば、多価金属硝酸塩、又は塩化物、又は硫酸塩)を溶媒中に溶解し、少なくとも1つの酸化剤を添加して(少なくとも部分的に)溶解し、研磨粒子を添加して、研磨粒子分散液を形成し、この分散液のpHを所望のpHに調整することによって、製造することができる。理論に拘束されるものではないが、酸化剤と組み合わせることで研磨効率を高めることができる多価金属イオンとホウ酸アニオンとの間に、多価金属ホウ酸塩が形成されると推測される。
別の態様では、多価金属ホウ酸塩は、多価金属塩(例えば、多価金属硝酸塩、又は塩化物、又は硫酸塩)と一緒に、一価カチオン(例えば、ホウ酸ナトリウム又はホウ酸カリウム)を有するホウ酸塩を溶解させることにより、形成することができる。別の態様では、多価金属ホウ酸塩を、溶媒に直接添加して分散させることができる。
一態様では、組成物中の多価金属ホウ酸塩の量は、組成物の総重量に基づいて少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.025重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.5重量%、又は少なくとも1重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%であり得る。別の態様では、多価金属ホウ酸塩の量は、組成物の総重量に基づいて50重量%以下、又は40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下、又は10重量%以下、又は5重量%以下、又は4重量%以下、又は3重量%以下、又は2重量%以下、又は1重量%以下、又は0.5重量%以下、又は0.1重量%以下であってもよい。多価金属ホウ酸塩の量は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.025重量%で5重量%以下、又は少なくとも0.05重量%で1重量%以下、又は少なくとも0.05重量%で0.2重量%以下など、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の値であり得る。
非限定的な一実施形態では、組成物は、1:20~20:1の範囲内の総多価金属イオン対総ホウ素のモル比を有してもよく、これは、過剰な多価金属イオン又は過剰なホウ酸イオンのいずれかを有してもよいことを意味する。一実施形態では、総多価金属イオン対総ホウ素のモル比は、少なくとも1:18、又は少なくとも1:15、又は少なくとも1:12、又は少なくとも1:10、又は少なくとも1:9、又は少なくとも1:8、又は少なくとも1:7、又は少なくとも1:6、又は少なくとも1:5、又は少なくとも1:4、又は少なくとも1:3、又は少なくとも1:2であり得る。別の実施形態では、総多価金属イオン対総ホウ素の比は、18:1以下、又は15:1以下、又は12:1以下、又は10:1以下、又は9:1以下、又は8:1以下、又は7:1以下、又は6:1以下、又は5:1以下、又は4:1以下、又は3:1以下、又は2:1以下、又は1:1以下であってもよい。
一態様では、総多価金属イオン対総ホウ素のモル比を使用して総多価金属イオン対総ホウ酸イオンのモル比を算出することができ、これは、総多価金属イオン対総ホウ素について上述した比と同じ範囲内であり得る。例えば、非限定的な一実施形態では、総多価金属イオン対総ホウ酸イオンの比は、1:20~20:1の範囲内であってもよい。そのような計算は、組成物中の全てのホウ素がホウ酸イオンの形態であるという仮定に基づき得ることが理解されよう。
一実施形態では、本開示の組成物に含有される酸化剤は、溶媒中に溶解し、単独で又は組成物に含有される多価金属ホウ酸塩と組み合わせてのいずれかで、基材の表面と化学的に反応するのに好適な酸化電位を有する、化合物であり得る。驚くべきことに、多価金属ホウ酸塩が研磨用スラリー組成物中へ更に含有される場合、酸化剤の効率を大幅に高めることができることが観察されている。理論に拘束されるものではないが、研磨中に基板材料の表面を化学的に変化させる場合、多価金属ホウ酸塩及び酸化剤によって相乗効果が得られると推測される。
一態様では、酸化剤は、少なくとも0.26V、又は少なくとも0.4V、又は少なくとも0.5V、又は少なくとも1.0V、又は少なくとも1.5Vの酸化電位を有し得る。別の態様では、酸化電位は、2.8V以下、又は2.5V以下、又は2.0V以下であってもよい。本明細書で使用される場合、酸化電位は、25℃の温度、1atmの圧力、1mol/Lの濃度の水中試験化合物で標準水素電極に対して測定され、ボルト(V)で測定される値である。
酸化剤の非限定的な例は、例えば、過酸化物、過マンガン酸塩、ペルオキソ二硫酸塩、亜塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、亜硝酸塩、次亜硝酸塩、クロム酸塩、酸化マンガン、又はそれらの任意の組合せであり得る。特定の実施形態では、酸化剤は、過マンガン酸カリウム、過酸化水素、ペルオキソ二硫酸カリウム、又はそれらの任意の組合せから選択することができる。
組成物中の酸化剤の量は、組成物の総重量に基づいて少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも1.0重量%、又は少なくとも1.5重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%であり得る。別の態様では、酸化剤の量は、組成物の総重量に基づいて、40重量%以下、例えば30重量%以下、20重量%以下、10重量%以下、7重量%以下、5重量%以下、3重量%以下、2重量%以下、1重量%以下、又は0.5重量%以下であり得る。酸化剤の量は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で10重量%以下、又は少なくとも1重量%で5重量%以下など、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の値であり得る。
特定の実施形態では、本開示の組成物の溶媒は水であり得るが、これに限定されない。他の態様では、溶媒は、水と、1つ以上の他の極性溶媒及び/又は非極性溶媒との混合物であり得る。
本開示の組成物に含有される研磨粒子は、特定の材料の種類に限定されず、例えば、ジルコニア、アルミナ、シリカ、ダイヤモンド、立方晶系窒化ホウ素、セリア、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化ランタン、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。特定の態様では、研磨粒子は、アルミナ、ジルコニア、セリア、シリカ、ダイヤモンド、又は酸化鉄から選択することができる。ある特定の態様では、研磨粒子は、アルミナであり得る。別のある特定の態様では、研磨粒子は、ジルコニアであり得る。
研磨粒子の平均サイズ(D50)は、少なくとも10nm、又は少なくとも25nm、又は少なくとも50nm、少なくとも80nm、少なくとも100nm、少なくとも130nm、又は少なくとも150nm、少なくとも少なくとも180nm、又は少なくとも200nm、又は少なくとも250nmであり得る。別の実施形態では、平均粒径は、50ミクロン以下、例えば、20ミクロン以下、10ミクロン以下、5ミクロン以下、1ミクロン以下、0.8ミクロン以下、0.5ミクロン以下、又は0.3ミクロン以下であってもよい。研磨粒子の平均粒径は、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の値、例えば、少なくとも50nmで500nm以下、少なくとも70nmで250nm以下、又は少なくとも80nmで200nm以下であり得る。
一実施形態では、組成物に含有される研磨粒子の量は、組成物の総重量に基づいて少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.5重量%、又は少なくとも1重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%、又は少なくとも4重量%、又は少なくとも5重量%であり得る。別の実施形態では、研磨粒子の量は、50重量%以下、例えば、40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下、又は15重量%以下、又は10重量%以下、又は8重量%以下、又は5重量%以下であり得る。研磨粒子の量は、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の値であり得る。特定の態様では、研磨粒子の量は、少なくとも0.1重量%で5重量%以下であり得る。
実施形態では、組成物は、1つ以上の任意の添加剤、例えば、界面活性剤、又は分散剤、又はキレート剤、pH緩衝剤、レオロジー調節剤、耐食性剤、又はそれらの任意の組合せを更に含むことができる。
特定の実施形態では、本開示の組成物は、研磨粒子、ホウ酸鉄、過マンガン酸塩、及び水から本質的になり得る。
組成物のpHは、少なくとも1で9以下の範囲内であり得る。ある特定の態様では、pHは、少なくとも1.3、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.7、又は少なくとも1.9、又は少なくとも2.0であり得る。他の態様では、組成物のpHは、8.5以下、例えば、8以下、又は7以下、又は5以下、又は4以下、又は3.5以下、又は3.0以下、又は2.5以下、又は2.3以下などであってもよい。組成物のpHは、少なくとも1で9以下、少なくとも1.5で5以下、又は少なくとも1.8で2.5以下など、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の値であり得る。
本開示は、基板を研磨する方法を更に対象とする。本方法は、上記の本開示の研磨用組成物(polishing composition)を提供することと、研磨用組成物を基板と直接接触させることと、基板表面を研磨することと、を含み得る。一態様では、基板は研磨パッドで研磨することができ、ここで、研磨パッド及び基板は互いに対して移動しており、研磨用組成物は基板及び研磨パッドと接触している。
一実施形態では、研磨中の研磨用組成物の温度は、少なくとも40℃、又は少なくとも45℃、又は少なくとも50℃、又は少なくとも55℃、又は少なくとも60℃、又は少なくとも65℃であり得る。別の実施形態では、研磨中の組成物の温度は、90℃以下、又は85℃以下、又は80℃以下、又は75℃以下、又は70℃以下であってもよい。研磨中の組成物の温度は、上述した最小値と最大値とのいずれかの間の範囲内の値であり得る。
驚くべきことに、本開示の組成物は、基板の高い研磨効率を有し、低い表面粗度を有する研磨した基板の滑らかな外面をもたらす、化学機械研磨用組成物として、好適であり得ることが発見された。
一実施形態では、研磨される基板は、セラミック材料、金属、金属合金、ダイヤモンド、又はポリマーを含み得る。特定の実施形態では、基板は、III-V族化合物、例えば窒化ガリウムであり得る。別の特定の実施形態では、基板は、IV-IV族化合物、例えば炭化ケイ素であり得る。ポリマーの非限定的な例は、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル酸、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリアクリルアミド、ポリエステル、ポリウレタン、又は例えばフォトレジストで使用されるそれらのコポリマー若しくはクロスポリマーなどの任意の組合せであり得る。
特定の態様では、本開示の組成物及び方法は、少なくとも1.5の正規化除去速度、及び2.0Å以下の表面粗度で炭化ケイ素基板を研磨するために、適合させることができる。本明細書で使用される場合、正規化材料除去速度は、スラリーの実際の除去速度とベースラインスラリーの除去速度との比であり、ここで、ベースラインスラリーは、100nmの平均粒径を有する1重量%のαアルミナ粒子、4重量%のKMnO、95重量%の蒸留水を含有し、試験されるスラリーと同じpHに調整される。特定の実施形態では、炭化ケイ素基板を研磨する正規化材料除去速度は、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、又は少なくとも2.3であり得る。別の態様では、研磨後の炭化ケイ素基板の表面粗度は、1.9Å以下、又は1.8Å以下、又は1.7Å以下、又は1.6Å以下、又は1.5Å以下であり得る。
別の実施形態では、本開示は、化学機械研磨用の組成物を調製するのに適したキット、及びキットを用いて基板を研磨する方法を対象とする。キットは、第1のパッケージ及び第2のパッケージ(本明細書では、「2パッケージキット」とも称される)を含むことができ、ここで、第1のパッケージは多価金属塩を含んでもよく、第2のパッケージはホウ酸を含んでもよい。驚くべきことに、2パッケージキットによって調製された研磨用組成物は、1パッケージ中に全成分を含有する組成物よりも長い期間にわたって所望の研磨効率を有することができることが観察されている。理論に拘束されるものではないが、研磨作業を行う前に、多価金属ホウ酸塩をその場で形成することが有利であり得ると推測される。
一態様では、2パッケージキットの貯蔵寿命は、少なくとも70日間、例えば、少なくとも80日間、少なくとも100日間、少なくとも150日間、少なくとも200日間、又は少なくとも365日間であり得る。本明細書で使用される場合、キットの貯蔵寿命は、2パッケージキットが室温で保管される日数として定義され、ここで、キットの第1のパッケージと第2のパッケージとを組み合わせて調製された組成物は、1日間の貯蔵寿命を有する2パッケージキットから調製された対応する組成物の研磨効率と比較して、炭化ケイ素基板を研磨する研磨効率の少なくとも16%の低下を有する。
キットは、第1のパッケージと第2のパッケージとを組み合わせた後、同じ特性及び特徴を有する基板を研磨するための上記と同じ組成物に対応することができる。一態様では、研磨粒子は、キットの第1のパッケージ又は第2のパッケージに含有され得る。更に別の態様では、少なくとも1つの酸化剤は、キットの第1のパッケージ又は第2のパッケージに含有され得る。特定の態様では、研磨粒子及び少なくとも1つの酸化剤は、第1のパッケージ中にホウ酸及び溶媒と一緒に含有されてもよく、第2のパッケージは、多価金属塩及び溶媒を含有することができる。
以下の例で更に実証されるように、本開示は、基板を研磨するための、特に基板を化学機械研磨するための研磨用スラリーとして好適な組成物を提供する。
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のいずれか1つ以上に従い得る。
実施形態
実施形態1.研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び溶媒を含む、組成物。
実施形態2.多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)、ホウ酸銅(II)、ホウ酸コバルト(II)、ホウ酸ビスマス(III)、ホウ酸アルミニウム(III)、ホウ酸セリウム(III)、ホウ酸クロム(III)、ホウ酸ルテニウム(III)、ホウ酸チタン(III)、ホウ酸鉛(II)、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態1に記載の組成物。
実施形態3.多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)、ホウ酸銅(II)、ホウ酸コバルト(II)、ホウ酸ビスマス(III)、ホウ酸アルミニウム(III)、ホウ酸セリウム(III)、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態2に記載の組成物。
実施形態4.多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)から本質的になる、実施形態3に記載の組成物。
実施形態5.組成物が、1:20~20:1の範囲内で、総多価金属イオン対総ホウ素のモル比を含む、実施形態1~4のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態6.総多価金属イオン対総ホウ素のモル比が、少なくとも1:18、又は少なくとも1:15、又は少なくとも1:12、又は少なくとも1:10、又は少なくとも1:9、又は少なくとも1:8、又は少なくとも1:7、又は少なくとも1:6、又は少なくとも1:5、又は少なくとも1:4、又は少なくとも1:3、又は少なくとも1:2である、実施形態5に記載の組成物。
実施形態7.総多価金属イオン対総ホウ素のモル比が、18:1以下、又は15:1以下、又は12:1以下、又は10:1以下、又は9:1以下、又は8:1以下、又は7:1以下、又は6:1以下、又は5:1以下、又は4:1以下、又は3:1以下、又は2:1以下、又は1:1以下の範囲内である、実施形態5に記載の組成物。
実施形態8.少なくとも1つの酸化剤の酸化電位が、少なくとも0.26V、又は少なくとも0.4V、又は少なくとも0.5V、又は少なくとも1.0V、又は少なくとも1.5Vである、実施形態1~7のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態9.少なくとも1つの酸化剤の酸化電位が、2.8V以下である、実施形態1~8のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態10.少なくとも1つの酸化剤が、過酸化物、過マンガン酸塩、ペルオキソ二硫酸塩、亜塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、亜硝酸塩、次亜硝酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、クロム酸塩、酸化マンガン、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態1~9のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態11.酸化剤が、過マンガン酸塩から本質的になる、実施形態10に記載の組成物。
実施形態12.過マンガン酸塩が、過マンガン酸カリウムである、実施形態11に記載の組成物。
実施形態13.多価金属ホウ酸塩の量が、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.025重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.5重量%、又は少なくとも1重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%である、実施形態1~12のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態14.多価金属ホウ酸塩の量が、組成物の総重量に基づいて、50重量%以下、又は40重量%以下、又は30重量%以下、又は20重量%以下、又は10重量%以下、又は5重量%以下、又は4重量%以下、又は3重量%以下、又は2重量%以下、又は1重量%以下、又は0.5重量%以下、又は0.1重量%以下である、実施形態1~13のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態15.多価金属ホウ酸塩の量が、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で5重量%以下、又は少なくとも0.03重量%で1重量%以下、又は少なくとも0.05重量%で0.2重量%以下である、実施形態13又は14に記載の組成物。
実施形態16.少なくとも1つの酸化剤の量が、組成物の総重量に基づいて少なくとも0.01重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.05重量%、又は少なくとも1.0重量%、又は少なくとも1.5重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%である、実施形態1~15のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態17.少なくとも1つの酸化剤の量が、組成物の総重量に基づいて、40重量%以下、例えば30重量%以下、20重量%以下、10重量%以下、7重量%以下、5重量%以下、3重量%以下、2重量%以下、1重量%以下、又は0.5重量%以下である、実施形態1~16のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態18.少なくとも1つの酸化剤の量が、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で10重量%以下、又は少なくとも1重量%で5重量%以下である、実施形態16又は17に記載の組成物。
実施形態19.溶媒が、水を含む、実施形態1~18のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態20.研磨粒子が、ジルコニア、アルミナ、シリカ、ダイヤモンド、立方晶系窒化ホウ素、セリア、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化ランタン、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態1~19のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態21.研磨粒子が、アルミナ、ジルコニア、セリア、シリカ、ダイヤモンド、又は酸化鉄を含む、実施形態20に記載の組成物。
実施形態22.研磨粒子が、ジルコニアを含む、実施形態21に記載の組成物。
実施形態23.研磨粒子が、アルミナを含む、実施形態21に記載の組成物。
実施形態24.研磨粒子の平均(D50)粒径が、少なくとも25nm、又は少なくとも50nm、少なくとも80nm、少なくとも100nm、少なくとも150nm、少なくとも200nm、又は少なくとも250nmである、実施形態1~23のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態25.研磨粒子の平均(D50)粒径が、50ミクロン以下、例えば、20ミクロン以下、10ミクロン以下、5ミクロン以下、1ミクロン以下、0.8ミクロン以下、0.5ミクロン以下、又は0.3ミクロン以下である、実施形態1~24のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態26.研磨粒子の平均(D50)粒径が、少なくとも50nmで250nm以下である、実施形態1~25のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態27.研磨粒子の量が、組成物の総重量に基づいて少なくとも0.01重量%、少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%、又は少なくとも0.5重量%、又は少なくとも1重量%、又は少なくとも2重量%、又は少なくとも3重量%、又は少なくとも4重量%、又は少なくとも5重量%である、実施形態1~26のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態28.研磨粒子の量が、50重量%以下、例えば、40重量%以下、30重量%以下、20重量%以下、15重量%以下、10重量%以下、8重量%以下、又は5重量%以下である、実施形態1~27のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態29.研磨粒子の量が、少なくとも0.1重量%で5重量%以下である、実施形態1~28のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態30.組成物のpHが、少なくとも1で9以下、又は少なくとも1.5で5以下、又は少なくとも1.8で2.5以下である、実施形態1~29のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態31.pHが、少なくとも1.3、少なくとも1.5、少なくとも1.7、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、少なくとも2.3、少なくとも2.4、又は少なくとも2.5である、実施形態1~30のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態32.pHが、4以下、又は3.8以下、又は3.5以下、又は3.2以下、又は3.0以下、又は2.8以下、又は2.5以下、又は2.3以下である、実施形態1~31のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態33.組成物が、基板の化学機械研磨に適合している、実施形態1~32のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態34.基板が、セラミック材料、金属、金属合金、ダイヤモンド、又はポリマーを含む、実施形態33に記載の組成物。
実施形態35.セラミック材料が、III-V族化合物又はIV-IV族化合物を含む、実施形態34に記載の組成物。
実施形態36.セラミック材料が、窒化ガリウム又は炭化ケイ素を含む、実施形態35に記載の組成物。
実施形態37.組成物が、界面活性剤、又は分散剤、又はキレート剤、又はpH緩衝剤、又はレオロジー調節剤、耐食性剤、又はそれらの任意の組合せを更に含むことができる、実施形態1~36のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態38.研磨粒子、ホウ酸鉄、過マンガン酸塩、及び水から本質的になる、実施形態1~37のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態39.組成物が、少なくとも1.5の正規化除去速度及び2.0Å以下の表面粗度で炭化ケイ素基板を研磨するのに適している、実施形態1~38のいずれか一項に記載の組成物。
実施形態40.正規化除去速度が、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、又は少なくとも2.3である、実施形態39に記載の組成物。
実施形態41.炭化ケイ素基板を研磨した後の表面粗度が、1.9Å以下、又は1.8Å以下、又は1.7Å以下、又は1.6Å以下、又は1.5Å以下である、実施形態39に記載の組成物。
実施形態42.基板を研磨する方法であって、研磨用組成物が、研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び水を含む、研磨用組成物を提供することと、研磨用組成物を基板に接触させることと、基板を研磨することと、を含む、方法。
実施形態43.基板が、セラミック材料、金属、金属合金、ダイヤモンド、又はポリマー、III-V族化合物、若しくはIV-IV族化合物を含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態44.基板が、炭化ケイ素又は窒化ガリウムである、実施形態43に記載の方法。
実施形態45.研磨前の研磨用組成物を、少なくとも1で9以下のpHに調整することを更に含む、実施形態42に記載の方法。
実施形態46.pHが、少なくとも1で5以下のpHに調整される、実施形態45に記載の方法。
実施形態47.pHが、少なくとも1.3、少なくとも1.5、少なくとも1.7、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、少なくとも2.3、少なくとも2.4、又は少なくとも2.5である、実施形態46に記載の方法。
実施形態48.pHが、4以下、又は3.8以下、又は3.5以下、又は3.2以下、又は3.0以下、又は2.8以下、又は2.5以下、又は2.3以下である、実施形態46に記載の方法。
実施形態49.研磨が、少なくとも2.0の基板の正規化除去速度で行われる、実施形態42~48のいずれか一項に記載の方法。
実施形態50.研磨後の基板の表面粗度が、2Å以下である、実施形態42~49のいずれか一項に記載の方法。
実施形態51.研磨粒子が、ジルコニア、アルミナ、シリカ、ダイヤモンド、立方晶系窒化ホウ素、セリア、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化ランタン(lanthanium oxide)、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態42~50のいずれか一項に記載の方法。
実施形態52.研磨粒子が、アルミナ、ジルコニア、セリア、シリカ、ダイヤモンド、又は酸化鉄を含む、実施形態51に記載の方法。
実施形態53.少なくとも1つの酸化剤の酸化電位が、少なくとも0.26V、又は少なくとも0.4V、又は少なくとも0.5V、又は少なくとも1.0V、又は少なくとも1.5Vである、実施形態42~52のいずれか一項に記載の方法。
実施形態54.酸化剤の酸化電位が、2.8V以下である、実施形態42~53のいずれか一項に記載の方法。
実施形態55.少なくとも1つの酸化剤が、過酸化物、過硫酸塩、過マンガン酸塩、亜塩素酸塩、亜硝酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、酸化マンガン、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態42~54のいずれか一項に記載の方法。
実施形態56.酸化剤が、過マンガン酸塩から本質的になる、実施形態55に記載の方法。
実施形態57.過マンガン酸塩が、過マンガン酸カリウムである、実施形態56に記載の方法。
実施形態58.多価金属ホウ酸塩の量が、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で5重量%以下、又は少なくとも0.05重量%で1重量%以下、又は少なくとも0.05重量%で0.3重量%以下である、実施形態42~57のいずれか一項に記載の方法。
実施形態59.酸化剤の量が、組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で10重量%以下、又は少なくとも0.5重量%で5重量%以下である、実施形態42~58のいずれか一項に記載の方法。
実施形態60.溶媒が、水を含む、実施形態42~59のいずれか一項に記載の方法。
実施形態61.組成物のpHが、少なくとも1で9以下、又は少なくとも1.5で5以下、又は少なくとも1.8で2.5以下である、実施形態42~60のいずれか一項に記載の方法。
実施形態62.pHが、少なくとも1.3、少なくとも1.5、少なくとも1.7、少なくとも1.9、少なくとも2.0、少なくとも2.1、少なくとも2.2、少なくとも2.3、少なくとも2.4、又は少なくとも2.5である、実施形態42~61のいずれか一項に記載の方法。
実施形態63.pHが、4以下、又は3.8以下、又は3.5以下、又は3.2以下、又は3.0以下、又は2.8以下、又は2.5以下、又は2.3以下である、実施形態42~62のいずれか一項に記載の方法。
実施形態64.化学機械研磨のための組成物を調製するのに適したキットであって、キットが第1のパッケージ及び第2のパッケージを含み、第1のパッケージが多価金属塩を含み、第2のパッケージがホウ酸を含む、キット。
実施形態65.キットが、パッケージ1とパッケージ2とを組み合わせた後、多価金属ホウ酸塩がその場で形成されるように適合されている、実施形態64に記載のキット。
実施形態66.第1のパッケージ又は第2のパッケージが、研磨粒子を更に含む、実施形態64又は65に記載のキット。
実施形態67.第1のパッケージ又は第2のパッケージが、少なくとも1つの酸化剤を更に含む、実施形態64~66のいずれか一項に記載のキット。
実施形態68.第2のパッケージが、研磨粒子と、少なくとも1つの酸化剤とを更に含む、実施形態64に記載のキット。
実施形態69.多価金属塩の多価金属イオンが、Fe3+、Fe2+、Co2+、Ce3+、Bi3+、Al3+、Ru3+、Ti3+、Pb2+、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態64~67のいずれか一項に記載のキット。
実施形態70.多価金属イオンが、Fe3+又はCu2+を含む、実施形態69に記載のキット。
実施形態71.多価金属イオンが、Fe3+から本質的になる、実施形態70に記載のキット。
実施形態72.第1のパッケージが、ホウ素を本質的に含まない、実施形態64~71のいずれか一項に記載のキット。
実施形態73.多価金属塩のアニオンが、硝酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態64~72のいずれか一項に記載のキット。
実施形態74.少なくとも1つの酸化剤が、過マンガン酸塩、ペルオキソ二硫酸塩、亜塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、亜硝酸塩、次亜硝酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、クロム酸塩、過酸化物、酸化マンガン、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態64~73のいずれか一項に記載のキット。
実施形態75.少なくとも1つの酸化剤が、過マンガン酸塩を含む、実施形態74に記載のキット。
実施形態76.少なくとも1つの酸化剤が、過マンガン酸カリウムを含む、実施形態75に記載のキット。
実施形態77.研磨粒子が、アルミナ粒子、ジルコニア粒子、又はそれらの組合せを含む、実施形態66~76のいずれか一項に記載のキット。
実施形態78.キットが少なくとも70日間の貯蔵寿命を有し、この貯蔵寿命が、キットの調製から1日後の組成物の研磨効率と比較して、第1のパッケージと第2のパッケージとを組み合わせることによってキットから調製された組成物が少なくとも16%の研磨効率の低下を有する日数に対応する、実施形態64~77のいずれか一項に記載のキット。
実施形態79.キットの貯蔵寿命が、少なくとも80日間、又は少なくとも100日間、又は少なくとも150日間、又は少なくとも200日間、又は少なくとも365日間である、実施形態78に記載のキット。
実施形態80.基板を研磨する方法であって、研磨用組成物を調製することが第1のパッケージと第2のパッケージとを組み合わせることを含み、第1のパッケージ及び第2のパッケージがキットの一部であり、第1のパッケージが多価金属塩を含み、第2のパッケージがホウ酸を含む、研磨用組成物を調製することと、研磨用組成物を基板に接触させることと、基板を研磨することと、を含む、方法。
実施形態81.第1のパッケージと第2のパッケージとを組み合わせることが、多価金属ホウ酸塩をその場で形成することを含む、実施形態80に記載の方法。
実施形態82.研磨用組成物の調製が、基板の研磨と同日に行われる、実施形態80又は81に記載の方法。
実施形態83.第1のパッケージ又は第2のパッケージが、研磨粒子を更に含む、実施形態80~82のいずれか一項に記載の方法。
実施形態84.研磨粒子が、アルミナ粒子又はジルコニア粒子を含む、実施形態83に記載の方法。
実施形態85.第1のパッケージ又は第2のパッケージが、少なくとも1つの酸化剤を更に含む、実施形態80~84のいずれか一項に記載の方法。
実施形態86.第2のパッケージが、研磨粒子と、少なくとも1つの酸化剤とを更に含む、実施形態80に記載の方法。
実施形態87.多価金属塩の多価金属イオンが、Fe3+、Fe2+、Co2+、Ce3+、Bi3+、Al3+、Ru3+、Ti3+、Pb2+、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態80~85のいずれか一項に記載の方法。
実施形態88.多価金属イオンが、Fe3+又はCu2+を含む、実施形態87に記載の方法。
実施形態89.多価金属イオンが、Fe3+から本質的になる、実施形態88に記載の方法。
実施形態90.第1のパッケージが、ホウ素を本質的に含まない、実施形態80~89のいずれか一項に記載の方法。
実施形態91.多価金属塩のアニオンが、硝酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、リン酸塩、硫酸塩、又はそれらの任意の組合せを含む、実施形態80~90のいずれか一項に記載の方法。
実施形態92.実施形態46~63の特徴のいずれか1つを更に含む、実施形態80~91のいずれか一項に記載の方法。

以下の非限定的な例は本発明を説明する。
例1
945mlの蒸留水へ、2.5g(6.19mmol)の硝酸鉄(III)九水和物(Fe(NO)3 9HO)、2.5g(40.3mmol)のホウ酸(HBO)、40.0g(253.2mmol)の過マンガン酸カリウム(KMnO)、及び10gのSaint-Gobain製の平均(D50)粒径100nmであるαアルミナ粒子を、撹拌しながら添加することによって、水性研磨用スラリー組成物(S1)を調製した。全成分を合わせた後、スラリーのpHを、1N HNOでpH2.1に調整した。添加した成分のモル量に応じて、総Fe3+イオン対総ホウ酸イオン(BO 3-)のモル比は、1:6.5であった。
更に、スラリーS1と同じ方法であるが、以下の多価金属ホウ酸塩を形成するために異なる種類の多価金属硝酸塩を用いる方法で、スラリーを調製した:Al3+-ホウ酸塩(スラリーS2);Cu2+-ホウ酸塩(スラリーS3);Bi3+-ホウ酸塩(スラリーS4);Co2+-ホウ酸塩(スラリーS5);Ce3+-ホウ酸塩(スラリーS6);Ni2+-ホウ酸塩(スラリーC7)、及びAg-ホウ酸塩(比較用スラリーC3)。
スラリーの研磨特性を試験し、Strasbaugh 6EC Polishing Toolを用いて炭化ケイ素基板を研磨することによって比較した。炭化ケイ素基板は、直径150mmである4Hタイプの丸型ウェハであった。
試験したスラリー組成物及び試験結果、例えば正規化材料除去速度及び研磨後の表面粗度などの要約は、表1に見ることができる。
Figure 2022545105000002
表1に要約された異なるスラリー組成物の研磨試験結果は、アルミナ粒子、ホウ酸鉄、KMnO、及び水の組合せを含有するスラリーS1について、最高の正規化除去速度(NMR)が得られたことを示している。
更に、他の多価金属ホウ酸塩、例えばAl3+ホウ酸塩、Cu2+ホウ酸塩、Bi3+ホウ酸塩、Co2+ホウ酸塩、及びCe3+ホウ酸塩では、正規化材料除去速度がホウ酸鉄含有スラリーS1のNMRよりも低かったが、NMRは対応するベースラインスラリー(1重量%のアルミナ、4重量%のKMnO、95重量%の水を含有、pH2.1)の除去速度よりも依然として少なくとも40%高かったことが分かる。
図1にもまた示すように、比較用スラリーC1及びC2は、Fe3+-イオンのみが存在し、且つホウ酸イオンが存在せず(比較用スラリーC1)、ホウ酸イオンのみが存在し、且つFe3+-イオンが存在しない(比較用スラリーC2)と、ホウ酸鉄を含むスラリーS1を用いて得られたNMRがはるかに低くなったことを実証している。理論に拘束されるものではないが、これらの比較は、ホウ酸鉄と酸化剤との相乗効果を高NMRの主な理由として示しているが、ホウ酸単独と共に酸化剤を含有するスラリー(C2)、又は酸化剤及びFe3+イオン単独を含有するスラリー(C1)は、材料除去速度がはるかに低かった。加えて、試料S1もまた、優れた表面仕上げに寄与した。
一価金属ホウ酸塩の例としてAgホウ酸塩を含む比較用スラリー(比較用スラリーC3参照)は、ベースラインスラリーの除去速度とほぼ同じNMRを有し、研磨中の除去速度に関して利点をもたらさなかった(図1も参照されたい)。
正規化除去速度(NMR)は、試験したスラリーの実際の材料除去速度と、本明細書ではベースライン除去速度とも呼ばれる対応するベースラインスラリーの除去速度との比として算出された。ベースライン除去速度は、Saint-Gobain製の平均サイズ100nmである1重量%のαアルミナ粒子、4重量%のKMnO、及びpH=2.1に調整した95重量%の蒸留水を含有する、標準スラリーによって測定した。ベースライン除去速度を測定する場合、目的のスラリーと同じ研磨条件を使用した。
例2
例2では、研磨粒子としてSaint-Gobain製の平均粒径100nmである1重量%ジルコニアを含むスラリー組成物を調製し、試験した。研磨粒子の種類を変更したこと以外は、ジルコニア研磨粒子を含有するスラリー(S8)は、例1のスラリーS1と同じ成分を含有し、同じ方法で調製された。
表2に概説されるように、ジルコニア粒子、ホウ酸鉄、及びKMnOを含むスラリーS8は、ジルコニア粒子の代わりにアルミナ粒子を含有するスラリーS1よりも、更に高いNMRを有したことが分かる。
ジルコニア粒子及び酸化剤KMnOのみを含有する比較用スラリー組成物C4は、アルミナ粒子を含有するベースラインスラリーと同様のNMRをもたらした。
スラリーS8による2.61の高NMR対多価金属ホウ酸塩を含まない比較用スラリーのNMR0.97は、研磨効率に関して、ホウ酸鉄と酸化剤との組合せの驚くべき効果を再び実証している。実験は更に、スラリーに含有される研磨粒子の種類が、ホウ酸鉄の存在の影響と比較して、NMRにかなり小さな影響を及ぼすように見えることを示している。
Figure 2022545105000003
例3
例3では、ホウ酸鉄含有スラリーを、アルミナ粒子の量の変化に関して調査した。
以下の表3に概説されるように、アルミナの量を1重量%(スラリーS1)から2重量%(スラリーS9)に2倍にすると、NMRが0.28増加した。
Figure 2022545105000004
例4
例4では、2つの酸化剤を含有するスラリー(S10)のNMRを、1つの酸化剤のみを含有するスラリーS1と比較した。2つのスラリー間の唯一の違いは、追加の酸化剤であった。
以下の表4に示すように、第2の酸化剤としてのKMnOに加えて、ペルオキソ二硫酸カリウム(K)を9.26mmol/kgの量で添加すると、NMRがわずかに0.22増加した。
Figure 2022545105000005
例5
様々な濃度のホウ酸鉄及び酸化剤KMnOを伴うスラリー組成物を比較して、炭化ケイ素のNMRへの影響を調査した。全てのNMR試験を例1と同じ方法で行い、同じベースラインスラリー(1重量%のαアルミナ粒子、4重量%のKMnO、95重量%の水、及びpH2.1)も含めた。
測定したスラリーのNMRと研磨後の炭化ケイ素基板の得られた表面粗度を、表5に概説する。
スラリーS11では、ホウ酸鉄の量及び酸化剤の量が例1のスラリーS1と比較して半分の量まで減少し、NMRが2.26(試料S1)から1.75(試料S11)まで減少した。酸化剤の量の比較的大きな減少(4重量%~2重量%)がNMRを2.26から1.75までしか減少させず、最終表面粗度の非常に小さな変化をもたらしたことがこの実験で観察されたことは、非常に驚くべきことであった。これは、研磨中のホウ酸鉄と酸化剤との相乗効果を再度実証しており、約2重量%のKMnO(126.6mmol/kg)を伴うわずか0.04重量%のホウ酸鉄(3.4mmol/kgのFeBO)の量は、ベースラインスラリーと比較して除去速度を75%増加させることができ、ベースラインスラリーは、2倍の量の酸化剤MKnO(4重量%)を含有していた。
Figure 2022545105000006
スラリーS12の研磨結果は、KMnOの量を、スラリーS1で使用される量の4分の1まで(4重量%(S1)から1重量%(S11))低下させるが、ホウ酸鉄の量をS1と同じに保つと、NMRが2.26から1.24まで大幅に減少することを実証している(図2もまた参照されたい)。この結果は、酸化剤が、ホウ酸鉄に加えて、スラリーの材料除去効率に重要な役割を果たし、両方の成分、すなわちホウ酸鉄及び酸化剤が相乗的に一緒に作用するように見えることを再び示している。この例は、酸化剤の量が特定の最小量に達した場合、ホウ酸鉄の量を増加させることによって補償することができないことを示している。
図2で更に示すように、スラリーS13中のホウ酸鉄の量を10分の1まで低下させ、酸化剤の量をスラリーS1と同じに保つと、NMRもまた2.26から1.19まで大幅に減少した。これはまた、ホウ酸鉄と酸化剤の両方が、相乗効果を得るためには必要であることを示している。しかしながら、スラリー試料S13がベースラインスラリーよりも高いNMRを有することは注目に値し、ベースラインスラリーに含有される濃度量と同じ濃度量のKMnOと組み合わせた場合、0.0074重量%(0.619mmol/kg)の濃度であるホウ酸鉄でさえも、研磨効率の改善に効果を及ぼし得ることを示している。
比較用スラリーC5では、スラリーS1と同様に4倍少ない量のKMnO4を使用し、更に、ホウ酸鉄の量をスラリーS1と同様の量の10分の1に減少させた。この状況では、スラリーのNMRは、NMRを算出するために使用されたベースラインスラリーの除去速度よりも悪かった。
研磨試験の解説:
本開示の例の全ての研磨用スラリーを、Strasbaugh 6EC片面研磨ツールを用いて、軸外4°炭化ケイ素ウェハの材料除去速度に対するそれらの影響について試験した。
研磨は以下の条件下において行った。
Figure 2022545105000007
研磨した基板は、直径150mm、厚さ350μmの4Hタイプ炭化ケイ素(軸外4°)ウェハであった。材料除去速度は、Ohaus Explorer Model FX324精密スケールで測定した重量損失から算出した。
表面粗度は、Zygo New View 8300+走査光学プロファイラで測定した。
各スラリーの試験前に、μm/時でのベースライン除去速度を測定し、以下のベーススラリーを用いて行った:1重量%のαアルミナ(Saint-Gobain製)、4重量%のKMnO、95重量%の蒸留水、試験するスラリーのpHに調整(これは、他に指示がない限り、ほとんどのスラリーでpH2.1であった)。ベースライン除去速度を測定した後、調査したスラリーの研磨効率を、μm/時間で測定した。正規化除去速度(NMR)の計算のために、試験スラリーの実際の材料除去速度(MRR)を、ベースライン除去速度(BRR)で割った。
全スラリー組成物S1~S13及び比較用スラリーC1~C5について、NMR=MMR/BRRで、測定された実際の材料除去速度(MRR)、対応するベースライン除去速度(BRR)(常にスラリー組成物の試験前に測定)、及び算出された正規化除去速度(NMR)の要約を、表6に示す。
Figure 2022545105000008
例6
2パッケージキット.
2つのパッケージを含むキットを調製する。第1のパッケージは、Fe(NO及び水を含む。キットの第2のパッケージは、アルミナ粒子、KMnO、ホウ酸、及び水を含む。パッケージ1とパッケージ2とを組み合わせた後、更なる水は添加せず、pHを調整せずに、キットから作製された研磨用組成物(試料S14)が、4重量%のKMnO、1.25重量%のホウ酸、0.2重量%のアルミナ粒子、及び1.25重量%のFe(NO)を含有するように、各パッケージ中の成分の量が調整される。得られた研磨用組成物のpHは2.1である。
キットは、室温で異なる日数の貯蔵後に、炭化ケイ素基板を研磨するその研磨効率について試験される。流体組成物は、20日間、40日間、50日間、及び70日間の2パッケージキットの貯蔵後に、上記のような2パッケージキットから調製される。70日間の時間枠内において、キットから作製された流体組成物の研磨効率(材料除去速度)に低下は観察されない。
前述の明細書では、概念は特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、当業者は、以下の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解する。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきであり、そのような修正は全て本発明の範囲内に含まれることが意図されている。

Claims (15)

  1. 研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び溶媒を含む、組成物。
  2. 前記多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)、ホウ酸銅(II)、ホウ酸コバルト(II)、ホウ酸ビスマス(III)、ホウ酸アルミニウム(III)、ホウ酸セリウム(III)、ホウ酸クロム(III)、ホウ酸ルテニウム(III)、ホウ酸チタン(III)、ホウ酸鉛(II)、又はそれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)から本質的になる、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1つの酸化剤が、過マンガン酸塩、ペルオキソ二硫酸塩、過酸化物、亜塩素酸塩、過塩素酸塩、次亜塩素酸塩、亜硝酸塩、次亜硝酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、クロム酸塩、酸化マンガン、又はそれらの任意の組合せを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記酸化剤が、過マンガン酸塩から本質的になる、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記多価金属ホウ酸塩の量が、前記組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.01重量%で20重量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記研磨粒子が、ジルコニア又はアルミナを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記研磨粒子の量が、少なくとも0.1重量%で10重量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記組成物が、基板の化学機械研磨に適合している、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 基板を研磨する方法であって、
    研磨粒子、多価金属ホウ酸塩、少なくとも1つの酸化剤、及び水を含む、研磨用組成物を提供することと、
    前記研磨用組成物を前記基板に接触させることと、
    前記基板を研磨することと、
    を含む、方法。
  11. 前記多価金属ホウ酸塩が、ホウ酸鉄(III)を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記pHが、少なくとも1で5以下のpHに調整される、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記基板が、金属、金属合金、ポリマー、III-V族化合物、又はIV-IV族化合物を含む、請求項10又は11に記載の方法。
  14. 化学機械研磨のための組成物を調製するのに適したキットであって、前記キットが第1のパッケージ及び第2のパッケージを含み、前記第1のパッケージが多価金属塩を含み、前記第2のパッケージがホウ酸を含む、キット。
  15. 前記第1のパッケージ又は前記第2のパッケージが、研磨粒子と、少なくとも1つの酸化剤とを更に含む、請求項14に記載のキット。

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