JP2022545015A - 計測デバイスを較正する方法 - Google Patents

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Abstract

被検物(14)の光学面(12)の形状を干渉測定する計測デバイス(10)を較正する方法が提供される。計測デバイスは、回折光学検査モジュール(30)の配置用のモジュール平面(32)を備え、回折光学検査モジュールは、光学面に指向されて光学面の目標形状(60)に少なくとも近似適合した波面を有する被検波(34)を生成するよう構成される。本方法は、較正波(80)を生成する目的で回折光較正モジュール(44)をモジュール平面に配置するステップと、計測デバイスの検出器平面(43)で較正波により生成された較正インターフェログラム(88)を取得するステップと、取得された較正インターフェログラムから検出器平面の対応する点(54)に対するモジュール平面の点(52)の位置割当て分布(46)を決定するステップとを含む。【選択図】図1

Description

本願は、2019年8月22日の独国特許出願第10 2019 212 614.6号の優先権を主張する。当該特許出願の全開示を参照により本願に援用する。
本発明は、被検物の表面の形状を干渉法により測定する計測デバイスを較正する方法、被検物の表面の上記形状を測定する方法、及び光学面を備えた光学素子に関する。
被検物の、例えばマイクロリソグラフィ投影露光装置の投影レンズ用の光学素子の表面形状の高精度の干渉計測のために、多くの場合は回折光学装置がいわゆるゼロ光学系又は補償光学ユニットとして用いられる。この場合、被検波の波面が、当該被検波が表面の目標形状に全ての場所で垂直に入射しそこで反射して逆行するように、回折素子により目標形状に適合される。目標形状からの偏差は、参照波を反射した被検波と重畳することにより求めることができる。用いられる回折素子は、例えば計算機ホログラム(CGH)であり得る。
特許文献1は、そのような計測システムを記載している。最初に、光波がフィゾー素子を用いて参照波及び被検波に分割される。被検波は、続いて複素符号化CGHにより、表面の目標形状に適合した波面を有する被検波と球面又は平面波面を有する較正波とに変換される。この目的で、CGHは、適切に設計された回折構造を有する。較正波を用いて、CGHが較正される。その後、被検物が検査位置に配置され、被検波を用いた計測が実行される。被検波は、被検物の表面で反射されてCGHにより変換し戻され、フィゾー素子を通過後に、上記被検波に参照波が重畳される。平面で取得されたインターフェログラムから表面の形状を測定することが可能である。ここで、CGHの較正により非常に高い精度が達成される。
さらに、被検物の形状を計測するために、被検面の目標形状に近似しているにすぎず目標形状と同一ではない波面を有する被検波を用いることが可能である。この手順は、例えば、回転対称参照面からごく僅かにずれている「ナノ自由曲面」として知られているものを計測する場合に有用である。同様に回転対称形態の被検波の使用は、この場合に適している。
計測対象表面の実際形状を測定するために、目標形状と被検波の波面との間の差を、取得されたインターフェログラムから求められた計測データから差し引かなければならない。しかしながら、この評価は多くの場合に十分に正確ではない。
独国特許出願公開第10 2012 217 800号明細書
本発明の目的は、上記課題の解決を可能にする、特に目標形状が回転対称形態からずれている光学面の形状を高精度で確実に測定することができるようにする方法を提供することである。
さらに、上記目的は、例えば、被検物の光学面の形状を干渉測定する計測デバイスを較正する方法により達成することができる。計測デバイスは、回折光学検査モジュールの配置用のモジュール平面を備える。検査モジュールは、光学面に指向されて光学面の目標形状に少なくとも近似適合した波面を有する被検波を生成するよう構成される。本発明による較正方法は、較正波を生成する目的で回折光較正モジュールをモジュール平面に配置するステップと、計測デバイスの検出器平面で較正波により生成された較正インターフェログラムを取得するステップと、取得された較正インターフェログラムから検出器平面の対応する点に対するモジュール平面の点の位置割当て分布を決定するステップとを含む。
換言すれば、検出器平面の対応する点の各位置に対するモジュール平面の複数の点の各位置の割当てが決定される。すなわち、位置決定の結果が、点の個々の割当てを指定する割当て分布である。
検出器平面の各点に対するモジュール平面の点の位置割当て分布は、モジュール平面と検出器平面との間に任意に配置された計測デバイスの光学ユニットによりモジュール平面の対応する座標がマッピングされる検出器平面の座標の指定を意味すると理解されたい。上記位置割当て分布は、モジュール平面と検出器平面との間の横方向割当てと称することもできる。後者は特に、結像スケール、直交性、及びディストーションと称する高次の横方向位置割当て分布等のパラメータを含む。
本発明による較正方法により決定された位置割当て分布は、目標形状に近似しているにすぎない被検波による被検物の計測時に測定されたインターフェログラムの高精度評価を可能にする。
この評価において、目標形状と被検波の波面との間の差分分布の減算時に、干渉計カメラ上の対応する点に対する被検物上の点の精密な位置割当てを厳密に考慮することができる。結果として、光学面の形状に関して得られる計測結果は高精度を有する。
一実施形態によれば、計測デバイスは、検査モジュール又は較正モジュールをモジュール平面で保持する保持装置を備える。特に、計測デバイスは、検出器平面でインターフェログラムを取得する検出器も備える。
さらに別の実施形態によれば、モジュール平面と検出器平面との間に配置された光学ユニットのディストーションが、位置割当て分布を決定することにより測定される。光学ユニットのディストーションは、光学ユニットの結像スケールの局所的変化を意味すると理解される。光学ユニットは、1つ又は複数の光学素子、例えばコリメータ、ビームスプリッタ、及び計測デバイスの取得装置の接眼レンズを含み得る。
さらに別の実施形態によれば、較正モジュールは、既知の構成の回折構造パターンを有し、既知の構成は、位置割当て分布の決定中に用いられる。一変形実施形態によれば、較正モジュールの回折構造パターンは、2次元変調光学特性を含む。
さらに別の実施形態によれば、2次元変調光学特性は、回折構造パターンと相互作用する波の位相変調を起こす。換言すれば、回折構造パターンは、例えば2次元余弦波格子のような2次元位相変調を含む。代替として、2次元変調光学特性は、回折構造パターンと相互作用する波の振幅変調又は強度変調を起こし得る。
さらに、本発明は、被検物の光学面の形状を測定する方法を提供する。この方法は、検出器平面の対応する点に対するモジュール平面の点の位置割当て分布を決定するための、上述の実施形態又は例示的な実施形態のいずれか1つによる較正方法の実施を含む。さらに、本発明による形状測定方法は、光学面に指向される被検波を生成する目的で検査モジュールをモジュール平面に配置するステップと、被検波により生成された検査インターフェログラムを記録するステップとを含む。
形状測定方法の一実施形態によれば、さらに、光学面の形状は、位置割当て分布を利用して検査インターフェログラムから測定される。一変形実施形態によれば、光学面の形状の測定はさらに、モジュール平面の点に対する被検物の光学面上の点のさらなる位置割当て分布を考慮して実施される。特に、検査モジュールの回折構造パターンの作製の精度と検査モジュールに関する被検物の調整とが十分に正確であることが確実であれば、このさらなる位置割当て分布を、回折光学検査モジュールの設計データから直接求めることができる。
さらに別の実施形態によれば、検査モジュールにより生成された被検波は、光学面の目標形状からの最大偏差が100nm~10μmであるように目標形状に適合した回転対称波面を有する。よって、被検波は、いわゆるナノ自由曲面の計測に適している。
換言すれば、被検波の波面は、目標形状に関する2次元偏差分布を有する。大きさに関する偏差分布の最大値は、100nm~10μmの範囲である。異なる実施形態によれば、目標形状からの被検波の波面の最大偏差は、200nm以上、300nm以上、400nm以上、又は500nm以上であり10μm以下、5μm以下、2μm以下、又は1μm以下である。回転対称形態の被検波の波面の構成は、計測結果の回転平均による形状計測の精度の向上を可能にする。
さらに別の実施形態によれば、検査モジュールは、被検波を生成する働きをする回折テストパターンを含み、且つ検出器平面の検査モジュールの横方向位置を決定するための調整構造を含む。較正モジュールにより決定された位置割当て分布は、調整構造により精密に割り当てることができる。一変形実施形態によれば、較正モジュールは、それぞれが同一の構成を有する回折較正パターンを少なくとも部分的に含み、調整構造は、検査モジュールの較正パターンにより少なくとも一部が形成される。
さらに別の実施形態によれば、検査モジュールの較正パターンは、被検波を生成する働きをする回折テストパターンを囲む。
さらに別の実施形態によれば、検査モジュール及び較正モジュールは、それぞれが同一の構成を有する回折較正パターンを少なくとも部分的に含み、検査モジュールの較正パターンは、被検波を生成する働きをする回折テストパターンのための切抜き部を有する。一変形実施形態によれば、切抜き部は、較正パターンの少なくとも1つの中央領域に配置される。
さらに、本発明によれば、光学面を備えた光学素子が提供される。この光学面には、最も良く適合した回転対称参照面からのその最大偏差が100nm~100μmである非回転対称な目標形状が割り当てられる。さらに、目標形状からの光学面の実際形状の最大偏差は、回転対称参照面からの目標形状の最大偏差の1/1000以下である。
例えば、回転対称参照面からの目標形状の最大偏差が100nmである例示的な場合には、目標形状からの光学面の実際形状の最大偏差は0.1nm以下である。
ベストフィット回転対称参照面からの目標形状の最大偏差は、概して、目標形状と回転対称参照面との間の差の計算により得られた2次元分布の最高の山と最低の谷との間の差(いわゆるピークバレー比)の約半分である。ベストフィット回転対称参照面は、目標形状からの最大偏差が最小である回転対称面を意味すると理解されたい。
同様に、目標形状からの光学面の実際形状の最大偏差は、概して、実際形状と目標形状との間の差の計算により得られた2次元分布の最高の山と最低の谷(ピークバレー比)の約半分である。
さらに別の実施形態によれば、回転対称参照面からの非回転対称な目標形状の最大偏差の下限は、200nm以上、特に300nm以上又は500nm以上である。さらに別の実施形態によれば、回転対称参照面からの非回転対称な目標形状の最大偏差の上限は、50μm以下、特に10μm以下又は1μm以下である。
一実施形態によれば、参照面は回転対称非球面である。一変形実施形態によれば、回転対称参照面と任意の球面との間の偏差は、200μm以上、特に500μm以上である。
特に、光学素子は、マイクロリソグラフィ結像光学系用に構成される。特に、結像光学系は、マイクロリソグラフィ投影露光装置の投影レンズである。一実施形態によれば、光学素子はナノ自由曲面である。
さらに別の実施形態によれば、回転対称参照面は、任意の球面から100μm以上、特に200μm以上の偏差を有する。
光学素子のさらに別に実施形態によれば、目標形状からの光学面の実際形状の最大偏差は、回転対称参照面からの目標形状の最大偏差の1/10000以下、特に1/20000以下又は1/50000以下である。
さらに別の実施形態によれば、目標形状からの光学面の実際形状の最大偏差は、0.2nm以下、特に0.1nm以下又は0.05nm以下である。
さらに、格子状の基本構造を有する回折構造パターンを備えた回折光学素子が提供される。格子状の基本構造は、検出器の2つの隣接する画素間の間隔より良好な精度での検出器により記録されたインターフェログラムに基づく回折構造パターンの位置の決定を容易にするような変調を有する。インターフェログラムは、回折構造パターンを介して進行する波を参照波と重畳させることにより生成される。
換言すれば、位置を決定する精度は、検出器の画素分解能より高く、すなわち精度値は検出器の画素分解能未満である。検出器に応じて、2つの隣接する画素間の距離は、20μm未満、10μm未満、5μm未満、特に約2μm~3μmであり得る。この場合、例えばフィゾー干渉計の形態のこの目的で設けられた干渉計測デバイスで、回折構造パターンを介して進行する波を参照波と重畳させることができる。インターフェログラムを生成するために参照波と重畳された波が回折構造パターンを介して進行するという記載は、インターフェログラムの生成前に、波が回折構造パターンと相互作用した、すなわち回折構造パターンで反射したか又は回折構造パターンを通過したことを意味すると理解されたい。
特に、回折構造パターンは、回折波に加えられた2次元変調光学特性を有し、参照波の重畳後に、格子状の位相変調として検出器のインターフェログラムに現れ、それに基づき位相変調を求めることができる。
異なる実施形態によれば、変調は、検出器の2つの隣接する画素間の距離の1/5より良好、1/10より良好、又は1/20より良好な精度での回折構造パターンの位置の決定が容易になるように構成される。
回折構造パターンの変調の結果として、回折構造パターンを介して進行する波の波面で既知の変化が発生し、したがって既知の対応する2次元構造が干渉パターンで、例えば市松状の干渉パターンで生成される。しかしながら、その表現が意味すると解釈され得るものとは異なり、このような市松状構造は、一定の領域の間に不連続部を挟んだ変調を有しない。正確には、変調の曲線は有限の勾配で連続する。この2次元構造により、適当なアルゴリズムにより、例えばフィッティング又は畳み込みにより、干渉パターンをそれに基づき変調された2次元構造の予備知識を用いて評価することができ、したがって検出器の画素分解能を超える分解能で回折構造パターンの位置を決定することができる。特に、既知の波面の変化は周期構造を有する。
回折光学素子の一実施形態によれば、回折構造パターンの変調は位相変調であり、すなわち回折構造パターンは位相格子として構成される。
さらに別の実施形態によれば、変調は周期的である。特に、変調は余弦波状であり、例として、回折構造パターンは二重余弦変調位相格子である。
上記の実施形態、実施例、及び変形実施形態に関して特定した特徴、及び本発明による実施形態の他の特徴は、図面の説明及び特許請求の範囲で説明される。個々の特徴は、本発明の実施形態として別個に又は組み合わせて実施することができる。さらに、これらの特徴は、独立して保護可能であり必要な場合は本願の係属中又は決定後にのみ保護が求められる有利な実施形態を表すことができる。
本発明の上記の及びさらに他の有利な特徴を、添付の概略図を参照して以下の本発明による例示的な実施形態の詳細な説明に示す。
モジュール平面に配置されて被検物の光学面に放射される被検波を生成する働きをする回折光学検査モジュールを備えた、光学面の形状を干渉測定する計測デバイスの実施形態を示す。 検査モジュールの代わりに較正モジュールがモジュール平面に配置された、較正方法の実行時の図1に示す計測デバイスを示す。 被検物の光学面と、光学面に割り当てられた目標面及び参照面との説明を示す。 ナノ自由曲面の形態の光学面を計測する実施形態によるデータフローの図を示す。
以下に記載する例示的な実施形態又は実施形態又は変形実施形態において、相互に機能的又は構造的に同様の要素にはできる限り同一又は同様の参照符号を付す。したがって、特定の例示的な実施形態の個々の要素の特徴を理解するために、本発明の他の例示的な実施形態の説明又は概説を参照されたい。
説明を容易にするために、デカルトxyz座標系が図示されており、この座標系から図示のコンポーネントの各位置関係が見てとれる。図1では、y方向が図の平面に対して垂直に延びる、x方向は右向きに延び、z方向は上向きに延びる。
図1は、被検物14の光学面12の形状を干渉測定する計測デバイス10の例示的な実施形態を説明するものである。計測デバイス10を用いて、特に、目標形状からの表面12の実際形状の偏差を求めることができる。例として、非球面が計測対象の表面12として設けられ得る。
計測デバイス10は、マイクロリソグラフィ投影レンズのミラーの表面12の計測に特に適している。この表面12は、EUV放射線、すなわち100nm未満の波長、特に約13.5nm又は約6.8nmの波長を有する放射線を反射するよう構成され得る。ミラーの非球面は、例えば「ナノ自由曲面」として知られるものとすることができる。
図3は、図1に示すそのような「ナノ自由曲面」の形態の光学面12をより詳細に示す。光学面12には目標形状60が割り当てられ、これは、ベストフィット回転対称参照面64からのいわゆる自由曲面偏差分布h(x,y)を有し、当該分布の最大値Δは、100nm~100μm、特に100nm~10μmの範囲である。偏差値Δを有するベストフィット回転対称参照面64からの目標形状60のこのような偏差68を、図3に例示的に示す。この例示では、これは参照面64からの目標形状60の最大偏差を表し、すなわち指定の最大偏差はΔである。一実施形態によれば、ベストフィット回転対称参照面64は、目標形状60からの最大偏差Δが最小である回転対称面を意味すると理解することができる。代替として、ベストフィット回転対称参照面64は、偏差の二乗平均、略してRMS、
Figure 2022545015000002
を最小化することにより、又は平均偏差<|Δ|>を最小化することにより決定することもできる。
光学面12の実際形状はまた、製造誤差による目標形状60からの偏差を通常は有する。そのような偏差62を図3に例示的に示す。この場合、偏差62は、目標形状60からの光学面12の実際形状の最大偏差を表し、その値をδとする。ここで留意すべきなのは、例示の目的で、偏差62を偏差68と同様の撓みを有するものとして図3に示すが、実際には、δが通常はΔより実質的に小さいことである。例として、δは約0.2nm、特に約0.05nmであり得る。したがって、「ナノ自由曲面」は、その実際形状12がそのベストフィット回転対称参照面60から100nm~10μmの最大偏差を有することによっても定義することができる。
回転対称参照面64は、ベストフィット球面70からのその最大偏差72の最小値Δにより指定することができる。ベストフィット球面は、回転対称参照面60からの最大偏差が最小である球面を意味すると理解されたい。したがって、最小値Δによる最大偏差の指定は、任意の球面からの最大偏差72に、すなわち回転対称参照面60が任意の球面に対してΔ以上の偏差を有することを指定することにより関連付けることもできる。一実施形態によれば、Δは約0μmとすることもでき、この場合、回転対称参照面64は球である。
図1に示す計測デバイス10は、広がった波の形態の入力波18として十分にコヒーレントな計測放射線を供給する光源16を備える。この場合、光源16は、ビーム拡大光学ユニットを有するレーザを例えば有し得る。例として、約532nmの波長を有する周波数2倍Nd:Yagレーザ又は約633nmの波長を有するヘリウムネオンレーザをこの目的で設けることができる。しかしながら、計測放射線は、電磁放射線の可視又は非可視波長域の異なる波長も有し得る。光源16は、計測装置10に用いることができる光源の一例を構成するにすぎない。
光源16により供給された計測放射線は、非球面波面を有する入力波18として光源16を出て発散して伝播する。この場合、入力波18は、最初にビームスプリッタ20を通過し、続いて入力波18の波面を平面波面に変換するコリメータ22に当たる。
次に、参照波28を反射して分割するフィゾー面26を有するフィゾー素子の形態の参照素子24が、入力波18のビーム経路に位置する。図1に示すように、参照波28は、コリメータ22の方向に戻り、平面波面29を有する。
入力波18のうち参照素子24を通過する部分は、回折構造57を有する計算機ホログラム(CGH)の形態の回折光学検査モジュール30に当たる。回折構造57は、テストパターン58とテストパターン58の周囲に配置された回折調整パターン59とを含む。回折調整パターン59は、図1に示すように、テストパターン58を囲むことができ、この場合はリング状の形態を有することができる。代替として、これは、テストパターン58の一部のみを囲んで、例えば円弧の形態を有していてもよい。図1に示すように、回折テストパターン58は、円形であり得るか又は任意の他の形態を有し得る。概して、調整パターン59は、少なくとも中央領域に、被検波34を生成する働きをする回折テストパターン58用の切抜き部を有するように構成することができる。代替として、切抜き部は偏心領域に配置することもできる。回折光学検査モジュール30は、モジュール平面32に配置され、具体的にはCGHの回折構造57がモジュール平面32に位置付けられるように配置される。
回折光学検査モジュール30の回折テストパターン58を用いて、入力波18の波面を図3に示す測定対象の光学面12の目標形状60に近似させ、その結果として被検波34を生成する。光学面12がいわゆる「ナノ自由曲面」として構成される上記の場合には、被検波34の波面は回転対称参照面64に適合し、上記実施形態に従って、光学面12の目標形状60は回転対称参照面64から100nm~10μmずれている。
回折調整パターン59は、そこに入射した入力波18の放射線をリトロー反射で、すなわち逆行して反射する働きをする。この場合に生成される波を調整波74と称する。例として、回折調整パターン59は、図1の詳細図85に示すように、2次元余弦変調位相格子として構成することができる。
被検波34は、被検物14の光学面12で反射し、戻り被検波34rとして回折光学検査モジュール30に戻る。この場合、戻り被検波34rは、目標形状60からの光学面12の偏差62と参照面64からの目標形状60の偏差68との両方が加えられた波面35aを有する。回折光学検査モジュール30を再通過後に、戻り被検波34rは平面波面を再度有するが、偏差62及び68は同様に加えられている。
参照素子24を通過後に、被検波34rは、参照波28と共にビームスプリッタ20に戻る。ビームスプリッタ20は、戻り計測波34r及び参照波28の組み合わせを入力波18のビーム経路外に導く。さらに、計測デバイス10は、絞り38と、接眼レンズ40と、干渉計カメラ42とを有する取得装置36を収容しており、取得装置36は、干渉計カメラ42の検出器平面43又は取得平面で参照波28を被検波34rと重畳させることにより生成されたインターフェログラム41を取得する。
計測デバイス10の評価装置56が、干渉計カメラ42により取得された1つ又は複数の検査インターフェログラム41から被検物14の光学面12の実際形状を測定する。この目的で、評価装置56は、適当なデータ処理ユニットを有し、当業者には既知の対応する計算法を用いる。本発明によれば、評価装置56は、較正モジュール44により求められるものであり図2を参照して以下でより詳細に説明する、検出器平面43の対応する点54に対するモジュール平面32の点52の位置割当て分布T(参照符号46参照)、及び特に、モジュール平面32の対応する点52に対する被検物14の表面12のさらに別の位置割当て分布T(参照符号48参照)を、インターフェログラムの評価時に用いる。光学面12の実際形状を測定するために検査インターフェログラム41の1つ又は複数に関して評価装置56で行われる評価の例示的な実施形態を、図4の第4プロセス段階を参照して後述する。
代替として又は追加として、計測デバイス10は、データメモリ又はネットワークのインタフェースを収容して、外部評価ユニットによりネットワークを介して記憶又は伝送される1つ又は複数の検査インターフェログラム41による表面形状の測定を可能にすることができる。
位置割当て分布T及びTを組み合わせることにより、被検物14の表面12上に格子状に分布した点50の各位置が、図1に示す計測デバイス10の計測動作中に点50が結像される検出器平面43上の位置に割り当てられる。検出器平面43の対応する位置は、上記点54により特徴付けられる。ここで、位置割当て分布Tは、モジュール平面32の対応する点52に対する被検査物14の表面12上の点50の割当てを指定するのに対し、位置割当て分布Tは、検出器平面43の対応する点54に対する点52の割当てを指定する。
一実施形態によれば、位置割当て分布Tは、光学設計モデルにより回折光学検査モジュール30の設計データから直接求められる。ここで、回折テストパターン58の作製の精度及び検査モジュール30に対する被検物14の調整が十分に正確であることは、最初に保証される。位置割当て分布Tは、外部で計算して、図1に示すように評価装置56に伝送することができる。代替として、位置割当て分布Tは、評価装置56によりテストパターン58の設計データから直接計算することもできる。
位置割当て分布Tは、光源及びモジュール平面32と検出器平面43との間に配置された光学ユニットの調整により、すなわちこの場合はコリメータ22、ビームスプリッタ20、及び接眼レンズ40により発生する横方向の結像収差を反映する。これらの横方向の結像収差は、結像スケール、直交性、及びディストーションと称するさらなる次数の横方向の結像収差を含み得る。例示の目的で、図1に示す検出器平面43の点54の配置は、モジュール平面32の規則的な格子状に配置された点52に対するディストーションを有する。既に上述したように、位置割当て分布Tは、較正モジュール44による計測により求められる。
リング状の調整パターン59に対応する検査インターフェログラム41のエッジ領域では、参照波28が調整波74と重畳される。第1に、検査インターフェログラム41のこの領域に含まれる情報を用いて、被検物14の表面12の形状の測定に用いられる1つ又は複数のインターフェログラム41の取得前の検査モジュール30を、位置割当て分布Tを求める際に存在する較正モジュール44の位置決めに従ってモジュール平面32で調整することができる。第2に、検査インターフェログラム41のエッジ領域に含まれる情報を用いて、較正モジュール44により求められた位置割当て分布Tを、被検物14の表面12の形状を測定するための1つ又は複数の検査インターフェログラム41の取得時に存在する検査モジュール30の位置決めに、計算により適合させることもできる。
位置割当て分布Tを求めるために、較正モジュール44は、検査モジュール30の代わりに図1に示す計測デバイス10のモジュール平面32に配置されるので、図2に示す配置が起こる。光学検査モジュール30のように、較正モジュール44は、計算機ホログラム(CGH)として構成され、以下で回折較正パターン84とも称する回折構造パターンの形態の回折構造82を含む。本実施形態における回折較正パターン84は、入力波18のビーム断面全体に及ぶ2次元位相変調を有するリトロー格子の形態で具現される。図2は、較正パターンの詳細図85に、2次元余弦波格子の形態の位相変調の実施形態を示す。
換言すれば、較正パターン84は、格子状の基本構造を有する回折構造パターンを含み、格子状の基本構造はさらに位相変調を有する。位相変調は、検出器とも称する干渉計カメラ42により記録された、以下で較正インターフェログラム88とも称するインターフェログラムに基づくモジュール平面32の回折構造パターンの位置の決定を、検出器の隣接する画素間の距離より良好な精度で行うことを容易にするように構成される。よって、位置決定の精度は、検出器の画素分解能より高い。さらに他の実施形態によれば、精度は、検出器の2つの隣接する画素間の距離の1/5より良好、1/10より良好、又は1/20より良好である。
較正パターン84の回折構造パターンを変調することにより、回折構造パターンを介して進行する波の、すなわち較正波80の波面の既知の変化が発生し、この変化は、較正パターン84で入力波18の逆行反射により既知の2次元位相シグネチャ86を加えられながら生成される。図2に示すように、加えられた2次元位相シグネチャ86は、例えば市松状の構造を有し得る。しかしながら、その表現が意味すると解釈され得るものとは異なり、このような市松状構造は、一定の領域の間に不連続部を挟んだ変調を有しない。正確には、変調の曲線は有限の勾配で連続する。したがって、特に、この構造は二重余弦変調位相格子に近似し得る。よって、対応する2次元構造が、干渉計カメラ42により記録される較正インターフェログラムで生成される。干渉パターンの評価中に、この2次元構造を適当なアルゴリズムによりフィッティングすることができる。2次元構造の予備知識により、検出器の画像分解能を超える上記分解能で回折構造パターンを実施することができる。
換言すれば、回折較正パターン84は、2次元位相シグネチャ86を加えながら入力波18を反射して逆行させる位相格子として構成される。代替として、回折較正パターン84は、変調強度格子として構成することもできる。較正波80として知られるものは、回折較正パターン84での入力波のリトロー反射により生成される。
例として、非常に精密な電子ビーム描画装置を用いて較正パターン84が生成される場合、較正モジュール44上の変調を起こす構造要素の横方向位置決めを高精度で実施することができる。スケール及び直交性の補正の実行時の精度は、リソグラフィマスク製造では一般的な機器による配置の別個の計測により決まり得るものであり、100nmより良好であり得る。よって、較正パターン84は、モジュール平面32で精密なスケールを設定する。このスケールは、このとき、フィゾー面26での反射により生成された参照波28と較正波80との重畳により検出器平面43で生成された1つ又は複数の構成インターフェログラム88の評価により、高精度で計測される。評価は、対応する較正インターフェログラム88の山及び谷の位置の計測により、また較正パターン84の対応する構造要素に対する適当な割当てにより、評価装置90で実施される。この評価の結果が、位置割当て分布Tとなる。
位置割当て分布Tは、干渉計カメラの分解能より精度が良いことが好ましい。換言すれば、干渉計カメラ42の画素分解能に対して、位置割当て分布Tは、カメラ座標における検査モジュール30の座標のサブピクセル精度の位置割当てを容易にする。
一実施形態によれば、回折光学検査モジュール30のリング状の調整パターン59は、較正パターン85と類似の構成であり、すなわち調整パターン59も同様に高精度位置決定のための位相変調を有する。一変形実施形態によれば、調整パターン59は、較正モジュール44の較正パターン85と構造的に同一であり、すなわち両方のパターンが例えば同一の2次元余弦変調位相格子を含む。したがって、好ましくは、較正モジュール44の較正パターン85のエッジ領域は、検査モジュール30のリング状の調整パターン59に同一に対応する。これにより、検査モジュール30をモジュール平面32の同一の横方向位置に正確に配置することができる。較正モジュール44での計測からの検出器平面43及びモジュール平面32の位置間の横方向割当ては、それに応じて検査モジュール30での計測中にも有効である。
図4は、ナノ自由曲面の形態の光学面12を計測する本発明による一実施形態によるデータフローを示す。第1プロセス段階P1において、モジュール平面32の対応する点52に対する被検物14の表面12上の点50の割当てに関する位置割当て分布Tが、光学設計モデルにより検査モジュール30の回折テストパターン58の設計データから決定される。さらに、参照符号92で示し、既に上述したように回転対称参照面64からの目標形状60の偏差を指定する自由曲面偏差分布h(x,y)が、回折テストパターン58の設計の基礎となる仕様から決定される。第2プロセス段階P2において、較正モジュール44が図2に示すモジュール平面32に配置されると、計測デバイス10を用いて、検出器平面43に配置された干渉計カメラ42上の対応する点54に対するモジュール平面32の点52の割当てに関する位置割当て分布Tが決定される。
第3プロセス段階P3において、検査モジュール30が図1に示すモジュール平面32に配置されている間に、被検物14の表面12が計測デバイス10により計測される。その際に干渉計カメラ42により記録された1つ又は複数のインターフェログラム41から得られたカメラ座標の計測データ92は、続いて第4プロセス段階P4において評価装置56で評価される。この場合、計測データ93は、逆位置割当て分布(T-1によりモジュール面32と、逆位置割当て分布(T-1により表面12の座標系とに逆算される。モジュール平面32及び表面12の座標系への計測データ93の逆算は、順次実施することができる。代替として、設計ディストーションTも含む全体的なディストーションのモデルを構築し、且つディストーション計測により、全体的なディストーションの範囲内で設計ディストーションT前後の両方で起こり得る成分を考慮した残りのモデルパラメータを求めることも可能である。
その後、自由曲面偏差分布h(x,y)が差し引かれ、したがって目標形状60からの光学面12の形状偏差94が求められる。形状偏差94は、被検体座標での加工データを表し、次にこれを光学面12の後処理用の加工機96に送信することができる。さらに、形状偏差94を目標形状60に加えることにより、光学面12の実際形状を測定することができる。
例示的な実施形態、実施形態、又は変形実施形態の上記説明は、例として示すと理解されたい。それにより行われる開示は、第1に当業者が本発明及びそれに関連する利点を理解できるようにし、第2に当業者の理解では自明でもある記載の構造及び方法の変更及び修正を包含する。したがって、添付の特許請求の範囲の記載に従って本発明の範囲内に入る限りの全てのそのような変更及び修正、並びに等価物は、特許請求の範囲の保護の対象となることが意図される。
10 計測デバイス
12 光学面
14 被検物
16 光源
18 入力波
20 ビームスプリッタ
22 コリメータ
24 参照素子
26 フィゾー面
28 参照波
29 参照波の波面
30 回折光学検査モジュール
32 モジュール平面
34 被検波
34r 戻り被検波
35a 戻り被検波の波面
35b 戻り被検波の波面
36 取得デバイス
38 絞り
40 接眼レンズ
41 検査インターフェログラム
42 干渉計カメラ
43 検出器平面
44 較正モジュール
46 位置割当て分布
48 さらなる位置割当て分布
50 被検査物の表面上の点
52 モジュール平面の点
54 検出器平面の点
56 評価装置
57 回折構造
58 回折テストパターン
59 調整パターン
60 目標形状
62 目標形状からの偏差
64 回転対称参照面
66 対称軸
68 参照面からの偏差
70 ベストフィット球面
72 球面からの最大偏差
74 調整波
80 較正波
82 回折構造
84 回折較正パターン
85 較正パターンの詳細図
86 位相シグネチャ
88 較正インターフェログラム
90 評価装置
92 自由表面偏差分布h(x,y)
93 カメラ座標の計測データ
94 形状偏差
96 加工機

Claims (20)

  1. 被検物(14)の光学面(12)の形状を干渉測定する計測デバイス(10)を較正する方法であって、該計測デバイスは、回折光学検査モジュール(30)の配置用のモジュール平面(32)を備え、前記回折光学検査モジュール(30)は、前記光学面に指向されて該光学面の目標形状(60)に少なくとも近似適合した波面を有する被検波(34)を生成するよう構成される方法において、
    較正波(80)を生成する目的で回折光較正モジュール(44)を前記モジュール平面に配置するステップと、
    前記計測デバイスの検出器平面(43)で前記較正波により生成された較正インターフェログラム(88)を取得するステップと、
    前記取得された較正インターフェログラムから前記検出器平面の対応する点(54)に対する前記モジュール平面の点(52)の位置割当て分布(46)を決定するステップと
    を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    前記モジュール平面と前記検出器平面との間に配置された光学ユニット(22、20、40)のディストーションが、前記位置割当て分布を決定することにより求められる方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法において、
    前記較正モジュールは、既知の構成の回折構造パターン(84)を有し、前記既知の構成は、前記位置割当て分布(46)の決定中に用いられる方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、
    前記較正モジュールの前記回折構造パターンは、2次元変調光学特性を含む方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、
    前記2次元変調光学特性は、前記回折構造パターン(84)と相互作用する波(18)の位相変調を起こす方法。
  6. 被検物(14)の光学面(12)の形状を測定する方法であって、
    検出器平面(43)の対応する点(54)に対するモジュール平面(32)の点(52)の位置割当て分布(46)を決定するために、請求項1~5のいずれか1項に記載の較正方法を実行するステップと、
    前記光学面に指向される被検波(34)を生成する目的で検査モジュール(30)を前記モジュール平面に配置するステップと、
    前記被検波により生成された検査インターフェログラム(41)を記録するステップと
    を含む方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、
    さらに、前記光学面(12)の形状は、前記位置割当て分布(46)を利用して前記検査インターフェログラム(41)から測定される方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、
    前記光学面の前記形状の測定はさらに、前記モジュール平面(32)の点(52)に対する前記被検物の前記光学面(12)上の点(50)の位置割当て分布(48)を考慮して実施される方法。
  9. 請求項6~8のいずれか1項に記載の方法において、
    前記検査モジュールにより生成された前記被検波(34)は、前記光学面の目標形状(60)からの最大偏差が100nm~10μmであるように前記目標形状に適合した回転対称波面を有する方法。
  10. 請求項6~9のいずれか1項に記載の方法において、
    前記検査モジュールは、前記被検波を生成する働きをする回折テストパターンを含み、且つ前記検出器平面の前記検査モジュールの横方向位置を決定するための調整構造を含む方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、
    前記較正モジュールは、それぞれが同一の構成を有する回折較正パターン(59、84)を少なくとも部分的に含み、前記調整構造は、前記検査モジュールの前記較正パターンにより少なくとも一部が形成される方法。
  12. 請求項10又は11に記載の方法において、
    前記検査モジュールの前記較正パターン(59)は、前記被検波を生成する働きをする回折テストパターン(58)を囲む方法。
  13. 光学面(12)を備えた光学素子(14)であって、前記光学面に、最も良く適合した回転対称参照面(64)からの最大偏差が100nm~100μmである非回転対称な目標形状(60)が割り当てられ、その場合、前記目標形状からの光前記学面の実際形状の最大偏差が、回前記転対称参照面からの前記目標形状の前記最大偏差の1/1000以下である光学素子。
  14. 請求項13に記載の光学素子において、
    前記回転対称参照面(64)は、任意の球面(70)から100μm以上の偏差を有する光学素子。
  15. 請求項13又は14に記載の光学素子において、
    前記目標形状からの前記光学面の前記実際形状の前記最大偏差は、前記回転対称参照面からの前記目標形状の前記最大偏差の1/10000以下である光学素子。
  16. 請求項13~15のいずれか1項に記載の光学素子において、
    前記目標形状からの前記光学面の前記実際形状の前記最大偏差は、0.2nm以下である光学素子。
  17. 格子状の基本構造を有する回折構造パターン(59、84)を備えた回折光学素子(30、44)であって、前記格子状の基本構造は、検出器(42)の2つの隣接する画素間のピッチより良好な精度での前記検出器により記録されたインターフェログラムによる前記回折構造パターンの決定を容易にするような変調を有し、前記インターフェログラムは、前記回折構造パターンを介して進行する波(34r、80)を参照波(28)と重畳させることにより生成される回折光学素子。
  18. 請求項17に記載の回折光学素子において、
    前記変調は、前記検出器(42)の2つの隣接する画素間のピッチの1/10より良好な精度での前記回折構造パターンの位置の決定が容易になるように設計される回折光学素子。
  19. 請求項17又は18に記載の回折光学素子において、
    前記回折構造パターンの前記変調は位相変調である回折光学素子。
  20. 請求項17~19のいずれか1項に記載の回折光学素子において、
    前記変調は周期的である回折光学素子。
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