JP2022544409A - ガラス製造装置及び方法 - Google Patents

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デリア,ロバート
コカテュラム,ビュレント
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Abstract

ガラス製造装置は管を備える形成デバイスを備えうる。その管は流れ通路を画定する管壁と、前記管壁を通って延在するスロットとを有しうる。ガラス製造装置は熱制御路を画定する熱制御装置を更に備えうる。前記熱制御路の投影は前記スロットの外周縁によって外接された設置面と交差しうる。ガラス製造方法は溶融した材料を前記流れ通路の流れ方向に沿って流すステップを含みうる。この方法はまた、前記スロットの前記設置面を通して前記溶融した材料を流すステップを含みうる。この方法は熱制御路を画定する熱制御装置を動作させるステップを更に含みうる。前記熱制御路の投影は前記設置面と交差しうる。この方法は前記熱制御路が前記溶融した材料と交差する位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップを更に含みうる。

Description

関連出願
本出願は、2019年8月12日に出願された米国仮特許出願第62/885478号の米国特許法第119条の下の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に援用する。
本開示は概ね、ガラス製造装置及び方法に関し、特に、熱制御装置を備えるガラス製造装置とスロットの設置面を通って流れる溶融した材料の温度の調整を含むガラス製造方法とに関する。
溶融した材料をガラスリボンに形成装置を用いて加工することは知られている。従来の形成装置はある量の溶融した材料を形成装置からガラスリボンとして下方ドローするように動作すると知られている。ガラスリボンはガラスシートに分離されうる。ガラスシートは通常、例えば表示用途、例えば液晶表示器(LCD)、電気泳動表示器(EPD)、有機発光ダイオード表示器(OLED)、プラズマ表示パネル(PDP)、触覚センサー、太陽電池などで使用される。
下記は本開示の単純化された概要を提示し、詳細な説明に記載された幾つかの代表的な実施形態の基本的な理解を提供する。
幾つかの実施形態では、ガラス製造装置は形成デバイスを備えうる。前記形成デバイスは流れ通路を画定する管壁を有する管を備えうる。前記形成デバイスは前記流れ通路と流体連通し前記管壁を通って延在するスロットを備えうる。前記スロットは前記スロットの外周縁によって外接された設置面を有しうる。ガラス製造装置はまた、熱制御路を画定する熱制御装置を備えうる。前記熱制御路の投影は前記設置面と交差する。
他の実施形態では、前記形成デバイスは第1外面を有する第1壁を更に備えうる。前記第1壁は前記管壁の外面の第1外周位置において取り付けられうる。前記形成デバイスはまた、第2外面を有する第2壁を備えうる。前記第2壁は前記管壁の外面の第2外周位置において取り付けられうる。前記第1外面及び前記第2外面は前記形成デバイスの根元で集束しうる。一体接合部は前記形成デバイスの根元から成りうる。
他の実施形態では、前記投影は前記設置面によって限界が定められうる。
他の実施形態では、前記熱制御装置は前記流れ通路の流れ方向に沿って配置された複数の熱制御装置を含みうる。
他の実施形態では、前記管壁は約0.5ミリメートルから約10ミリメートルの範囲内の厚みを有しうる。
他の実施形態では、前記管壁は白金又は白金合金から成りうる。
他の実施形態では、前記熱制御装置は電気加熱器を備えうる。
他の実施形態では、前記電気加熱器は複数の電気加熱器を含みうる。断熱体が前記複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器と第2電気加熱器の間に配置されうる。
他の実施形態では、前記電気加熱器は二ケイ化モリブデン、炭化ケイ素、又は亜クロム酸ランタンのうち1つ以上から成りうる。
他の実施形態では、前記熱制御装置はガスノズルを備えうる。
他の実施形態では、前記熱制御装置はレーザーを備えうる。
更に他の実施形態では、前記レーザーは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有するレーザービームを放出するように構成されうる。
更に他の実施形態では、鏡が前記レーザーから放出された前記レーザービームが前記設置面を走査するように前記レーザービームを反射するように構成されうる。
更に他の実施形態では、前記鏡は回転可能でありうる。
更に他の実施形態では、前記鏡は多面鏡から成りうる。
更に他の実施形態では、前記レーザーは複数のレーザーダイオードを含みうる。
他の実施形態では、ガラス製造装置は内部領域を画定する壁と前記壁を貫通する壁通路とを有するハウジングを更に備えうる。前記形成デバイスは前記内部領域内に配置されうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御路は前記壁通路と位置合わせされうる。
更に他の実施形態では、ガラス製造装置は前記壁通路内に配置された筒を更に備えうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置はガスノズルを備えうる。
更に他の実施形態では、前記ハウジングは前記形成デバイスに面する内面と前記内面と反対側の外面とを有うる。断熱体が前記外面から延在しうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置は電気加熱器を備えうる。
更に他の実施形態では、前記電気加熱器は複数の電気加熱器を含みうる。前記断熱体が前記複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器と第2電気加熱器の間に配置されうる。
更に他の実施形態では、前記電気加熱器は軸の周りを回転可能でありうる。
更に他の実施形態では、前記壁通路は長さと前記長さより小さい幅とを有するスロットを有しうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置はレーザーを備えうる。
更に他の実施形態では、前記レーザーは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有するレーザービームを放出するように構成されうる。
更に他の実施形態では、前記レーザーは前記壁通路を通して前記レーザービームを放出することで、前記管の長さを走査するように構成されうる。
更に他の実施形態では、前記レーザーはレーザーダイオードから成りうる。前記レーザーダイオードは光ファイバーの第1端に光学的に結合されうる。前記光ファイバーの第2端は前記スロットに面しうる。
更に他の実施形態では、前記光ファイバーは部分的に前記壁通路を通って延在しうる。
幾つかの実施形態では、ガラス製造方法は溶融した材料を管の管壁によって画定された流れ通路の流れ方向に沿って流すステップを含みうる。スロットが前記管壁を通って延在し、前記スロットの外周縁によって外接される設置面を有しうる。この方法は前記スロットの前記設置面を通して前記溶融した材料を流すステップを含みうる。この方法はまた、熱制御路を画定する熱制御装置を動作させるステップであって、前記熱制御路の投影は前記設置面と交差する、ステップを含みうる。この方法は前記熱制御路が前記溶融した材料と交差する位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップを更に含みうる。
他の実施形態では、この方法は前記位置からの前記溶融した材料の第1流れを第1方向に形成デバイスの第1外面に沿って流し、前記位置からの前記溶融した材料の第2流れを第2方向に前記形成デバイスの第2外面に沿って流すステップを更に含みうる。前記第1流れと前記第2流れは集束しガラスリボンを形成しうる。
他の実施形態では、前記位置は、前記スロットから前記流れ方向に垂直な方向で外方へ延びる前記設置面の投影内に完全に位置しうる。
他の実施形態では、前記位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップは、前記溶融した材料の前記温度を下げることを含みうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置を動作させるステップは、ガスノズルからガスを放出することを含みうる。
更に他の実施形態では、前記位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップは、前記溶融した材料の前記温度を上げることを含みうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置を動作させるステップは、加熱素子に電気を流すことを含みうる。
更に他の実施形態では、この方法は前記加熱素子を軸の周りを回転させるステップを含みうる。
更に他の実施形態では、前記熱制御装置を動作させるステップは、レーザーからレーザービームを放出させることを含みうる。
更に他の実施形態では、前記溶融した材料における前記レーザービームの吸収深さは約50マイクロメートルから約10ミリメートルの範囲内でありうる。
更に他の実施形態では、前記レーザービームは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有しうる。
更に他の実施形態では、この方法は前記レーザービームを前記スロットの長さに亘って走査するステップを含みうる。
更に他の実施形態では、この方法は前記レーザーから放出された前記レーザービームを鏡で反射するステップを含みうる。
更に他の実施形態では、この方法は前記鏡を回転させるステップを含みうる。
更に他の実施形態では、前記鏡は多面鏡から成りうる。
本明細書に開示された実施形態の追加の特徴と利点は下記の詳細な説明において記述され、その説明から当業者にとって容易に明白となるか、又は下記の詳細な説明、請求項、及び添付図面を含めて本明細書に記載した開示を実施することにより認識されるであろう。上記概要説明と下記の詳細な説明の両方とも、本明細書に開示された実施形態の特質及び特性を理解するための概観又は枠組みを提供するよう意図された実施形態を提示していることは理解されるべきである。添付図面は更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ一部をなしている。図面は本開示の様々な実施形態を例示し、記述内容と共にそれらの原理と動作を説明する。
本開示のこれら及び他の特徴、実施形態、及び利点は、添付の図面を参照して読まれる時、更に理解されうる。
本開示の実施形態に係るガラス製造装置の代表的な実施形態を概略的に示す。 形成デバイスの図1の線2‐2に沿った断面図を示す。 図2の3の拡大図である。 形成デバイスの図2の線4‐4に沿った断面図を示す。 本開示の実施形態に係る図2の5の拡大図である。 本開示の実施形態に係る図2の5の拡大図である。 本開示の実施形態に係る図2の5の拡大図である。 本開示の実施形態に係る図2の5の拡大図である。 熱制御装置の図6の線9‐9に沿った図を示す。 本開示の実施形態に係る熱制御装置の側面図を示す。 熱制御装置の図7の線11‐11に沿った断面図を示す。
代表的な実施形態が示された添付の図面を参照しながら、実施形態をより完全に下記に記述する。可能ならいつでも、同じ又は類似の部品を指すために同じ符号を全図面に亘って使用する。しかし、本開示は多くの異なる形態で具体化されてよく、本明細書に明記された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。そうでないと記述されない限り、本開示の1つの実施形態の特徴の説明は本開示の他の実施形態の対応する特徴に等しく当てはまる。これらの実施形態のいずれのガラスリボンも後で分割され、用途(例えば、表示用途)に向け更に加工されるのに適した複数のガラス物品(例えば、分離されたガラスリボン)が提供される。例えば、ガラス物品(例えば、分離されたガラスリボン)は液晶表示器(LCD)、電気泳動表示器(EPD)、有機発光ダイオード表示器(OLED)、プラズマ表示パネル(PDP)、触覚センサー、太陽電池などを含む広範囲の用途で使用されうる。
本書に記載の本開示の実施形態は、形成デバイスの管のスロットを出る溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度を熱制御装置を使って調整することの技術的利益を提供しうる。本開示の実施形態は、溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度の局所化された制御及び/又は調整を提供しうる。溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度が制御されうる部位は完全にスロットの外周によって画定される設置面の投影内でありうる。また、スロットを出る溶融した材料に作用することは、ガラス製造プロセスにおける後の追加の熱制御の必要を低減しうる。スロットのデザインは熱制御装置が溶融した材料に作用する領域を減らすのに使用されうる。薄い管壁(例えば、約0.5ミリメートル~約10ミリメートル)を備える実施形態は、熱制御装置が溶融した材料に作用する位置の周りの形成デバイスの蓄熱質量を低減でき、これは熱制御装置の効果を増加させうる。本開示の実施形態によれば、溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度を調整することはまた、溶融した材料の第1流れ及び溶融した材料の第2流れの同時制御も許しうる。また、ハウジングの内部領域内に形成デバイスを設けることは、制御されない熱損失及び/又は熱気流が製造されたガラスリボンの品質に影響するのを低減する(例えば、最小にする、防ぐ)と共に、熱制御装置の効果の局所化を増加させうる。ハウジングの壁を通る通路を設けることは、内部領域外に少なくとも部分的に位置する熱制御装置が溶融した材料に作用するのを許しうる。前記通路に筒を設けることは、熱制御装置の調整(例えば、再配置、除去、挿入、交換)を許し、また制御されない熱損失及び/又は熱気流を更に低減できる。ハウジングの壁の外面から延びる断熱体を設けることは、熱制御装置の効果を更に局所化できる。
図1に概略的に示されているように、幾つかの実施形態では、ガラス製造装置100はガラス溶融・出力装置102とある量の溶融した材料121からガラスリボン103を作製するように設計された形成デバイス140を備える形成装置101とを含みうる。本書で使用されるように、用語「ガラスリボン」は、形成デバイス140から引き出された後の材料(その材料がガラス状態(例えば、ガラス遷移温度超の)でない場合でも)を指す。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103は、ガラスリボン103の第1外縁153及び第2外縁155に沿って形成された互いに反対側の縁ビーズ間に位置する中央部152を含みうる。また、幾つかの実施形態では、個別ガラスリボン104はガラスリボン103から分離線151に沿ってガラス分離器149(例えば、スクライブ、切り込み輪、ダイヤモンド先端、レーザー)によって分離されうる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103からの個別ガラスリボン104の分離前又は後に、第1外縁153及び第2外縁155に沿って形成された縁ビーズを除去して中央部152をより均一な厚みを有する個別ガラスリボン104として提供できる。
幾つかの実施形態では、ガラス溶融・出力装置102は貯蔵容器109からバッチ材料107を受け取るのに適合した溶融容器105を備えうる。バッチ材料107はモーター113により動力が供給されるバッチ送出装置111によって導入されうる。幾つかの実施形態では、制御器115は任意選択でモーター113を作動させてある量のバッチ材料107を溶融容器105内に導入する(矢印117で示す)ように動作させられうる。溶融容器105はバッチ材料107を加熱して溶融した材料121を供給できる。幾つかの実施形態では、ガラス溶融探針119が立て管123内の溶融した材料121のレベルを測定し測定した情報を制御器115に通信線125を介して通信するのに使用されうる。
また、幾つかの実施形態では、ガラス溶融・出力装置102は溶融容器105の下流に位置し第1接続管129を介して溶融容器105に結合された清澄槽127を含む第1調整ステーションを含みうる。幾つかの実施形態では、溶融した材料121は溶融容器105から清澄槽127へ第1接続管129を介して重力により供給されうる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は第1接続管129の内部通路を通って溶融容器105から清澄槽127へ溶融した材料121を移動させうる。また、幾つかの実施形態では、泡が清澄槽127内の溶融した材料121から様々な手法で除去されうる。
幾つかの実施形態では、ガラス溶融・出力装置102は清澄槽127の下流に位置しうる混合槽131を含む第2調整ステーションを更に含みうる。混合槽131は溶融した材料121の均質組成物を供給するのに使用され、清澄槽127を出る溶融した材料121にさもなければ存在しうる不均質さを低減又は無くしうる。図示のように、清澄槽127は混合槽131に第2接続管135を介して結合されうる。幾つかの実施形態では、溶融した材料121は清澄槽127から混合槽131へ第2接続管135を介して重力により供給されうる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は第2接続管135の内部通路を通って清澄槽127から混合槽131へ溶融した材料121を移動させうる。
また、幾つかの実施形態では、ガラス溶融・出力装置102は混合槽131の下流に位置しうる送出容器133を含む第3調整ステーションを含みうる。幾つかの実施形態では、送出容器133は溶融した材料121を入口管141に供給されるように調整しうる。例えば、送出容器133は溶融した材料121の安定した流れを調整し入口管141に供給する蓄積器及び/又は流れ制御器として機能しうる。図示のように、混合槽131は送出容器133に第3接続管137を介して結合されうる。幾つかの実施形態では、溶融した材料121は混合槽131から送出容器133へ第3接続管137を介して重力により供給されうる。例えば、幾つかの実施形態では、重力は第3接続管137の内部通路を通って混合槽131から送出容器133へ溶融した材料121を移動させうる。更に図示のように、幾つかの実施形態では、送出管139が溶融した材料121を形成装置101、例えば形成デバイス140の入口管141へ送出するように配置されうる。
形成装置101は、ガラスリボン103を引っ張る(例えば、融合ドロー)ための成形ウェッジ(例えば、図2の成形ウェッジ209)を有する形成デバイス140を備えうる。図2を参照する例示として、下記に示され開示される形成デバイス140は、溶融した材料121を根元235として画定された成形ウェッジ209の底縁を離れて引っ張る(例えば、融合ドロー)ために設けられ、引っ張られてガラスリボン103に成りうる溶融した材料121のリボンを作製しうる。例えば、幾つかの実施形態では、溶融した材料121は入口管141から形成デバイス140へ送出されうる。次に溶融した材料121は部分的に形成デバイス140の構造に基づいてガラスリボン103に形成されうる。例えば、図示のように、溶融した材料121は形成デバイス140の底縁(例えば、根元235)を離れてガラス製造装置100のドロー方向154に延びるドロー路に沿って引っ張られうる。幾つかの実施形態では、エッジ誘導部材237、238(図4参照)は溶融した材料121を形成デバイス140から離れるよう誘導し少なくとも部分的にガラスリボン103の幅Wを定めうる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の幅Wはガラスリボン103の第1外縁153と第2外縁155の間に延在しうる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の幅Wは約20ミリメートル(mm)以上、約50mm以上、約100mm以上、約500mm以上、約1000mm以上、約2000mm以上、約3000mm以上、約4000mm以上でありえるが、他の実施形態では、他の幅が提供されうる。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の幅Wは約20mmから約4000mm、約50mmから約4000mm、約100mmから約4000mm、約500mmから約4000mm、約1000mmから約4000mm、約2000mmから約4000mm、約3000mmから約4000mm、約20mmから約3000mm、約50mmから約3000mm、約100mmから約3000mm、約500mmから約3000mm、約1000mmから約3000mm、約2000mmから約3000mm、約2000mmから約2500mmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲及び部分範囲内でありうる。
図2は形成装置101(例えば、形成デバイス140)の図1の線2‐2に沿った断面図を示す。幾つかの実施形態では、形成デバイス140は溶融した材料121を入口管141から受け取るのに適合した管201を備えうる。形成デバイス140は、一対の下方傾斜集束面部分を構成する第1壁213及び第2壁214を有する成形ウェッジ209を更に備えうる。第1壁213及び第2壁214は、ドロー方向154に沿って集束し形成デバイス140の根元235に沿って交差する成形ウェッジ209の一対の下方傾斜集束面部分を構成しうる。本書で使用されるように、本開示の形成デバイス140及びその中の部品上の位置は、ドロー方向154に基づいて別の位置に対して上流又は下流と呼ばれる。また、幾つかの実施形態では、溶融した材料121は形成デバイス140の管201内に及び管201に沿って流れうる。図2に示すように、管201は、流れ通路207を画定する内面206を有する管壁205を有しうる。図示のように、管壁205は、流れ通路207に部分的に外接して流れ通路207を画定する。図示のように、管201は、流れ通路207と流体連通し管壁205を通って延びるスロット203を備えうる。図示のように、スロット203は、管壁205の外面204の開口、管壁205の内面206の開口、及び管壁205の外面204と内面206の間の厚みを通って延びうる。スロット203は一つの切れ目のないスロットから成ってもよいが、流れ通路207の流れ方向208(図4参照)に沿って整列した複数のスロットが設けられてもよい。幾つかの実施形態では、図示しないが、スロット203は拡大した端を有してもよい。幾つかの実施形態では、図示しないが、スロット203は、例えば間欠的に減少することで、又は中間部から第1外端部及び第2外端部へ連続的に減少することで流れ方向208に沿って変化してもよい。また、図示しないが、スロット203は流れ方向208に延び互いに平行な複数のスロット列を含みうる。
図3に示すように、スロット203はスロット203の外周縁303によって外接される設置面301を有しうる。本出願の目的のために、スロット203の設置面301は、スロット203を外接する外周縁303の最内部分によって画定される最小スロット領域であると考えられる。スロット203の外周縁303の最内部分は、管壁205の外面204と内面206の間(これらの面を含む)における最外縁を成しうる。例えば、図3に示すように、設置面301は、管壁205の内面206におけるスロット203の最内縁305によって画定される。図示のように、最内縁305は流れ方向208に垂直な方向のスロット幅307を画定する。
図2及び4に示すように、スロット203は管壁205を通って延びる貫通スロットから成ってもよい。図示のように、幾つかの実施形態では、スロット203は管壁205の外面204と内面206へ開口し、流れ通路207と管壁205の外面204の間の流体連通を提供する。図2及び4で理解されうるように、本開示の実施形態のいずれでも、スロット203(任意選択で複数のスロットから成る)は管201の最上頂点において管壁205の外面204に設けられうる。他の実施形態では、スロット(任意選択で複数のスロットから成る)はそのスロットを2等分するスロット平面に沿って延び、更に管201及び/又は根元235を2等分してもよい。理論によって束縛されるのを望まないが、管201及び/又は根元235をスロット平面で管201の最上頂点に沿って2等分する(例えば、スロットを2等分する)ことは、そのスロットを出る溶融した材料を互いに反対側を流れる流れ(例えば、溶融した材料121の第1流れ211と第2流れ212)に等分割するのを助けうる。
管201の管壁205は電気導電性材料から成ってもよい。本書で使用するように、材料が20℃で約0.0001オームメートル(Ωm)以下の抵抗率(例えば、約10000ジーメンス/メートル(S/m)以上の導電率)を有する場合、その材料は電気導電性である。電気導電性材料の実施形態はマンガン、ニッケル・クロム合金(例えば、ニクロム)、鋼、チタン、鉄、ニッケル、亜鉛、タングステン、金、銅、銀、白金、ロジウム、イリジウム、オスミウム、パラジウム、ルテニウム、及びそれらの組み合わせを含む。他の実施形態では、管201の管壁205は白金又は白金合金から成ってもよいが、溶融した材料と親和性があり高温で構造的完全性を提供する他の材料であってもよい。幾つかの実施形態では、白金合金は白金ロジウム、白金イリジウム、白金パラジウム、白金・金、白金オスミウム、白金ルテニウム、及びそれらの組み合わせから成ってもよい。幾つかの実施形態では、白金又は白金合金は耐熱金属、例えばモリブデン、レニウム、タンタル、チタン、タングステン、ルテニウム、オスミウム、ジルコニウム、二酸化ジルコニウム(ジルコニア)、及び/又はそれらの合金も含んでもよい。他の実施形態では、白金又は白金合金は酸化物分散強化材料から成りうる。他の実施形態では、管壁205全体が白金又は白金合金から成る又は本質的に成ってもよい。このように、幾つかの実施形態では、導管は、流れ通路207を画定する管壁205を有する白金管201から成りうる。幾つかの実施形態では、管壁は白金を含まない上記材料のうち1つ以上から成ってもよい。管壁205の厚みは管壁205の外面204と内面206に間に画定されうる。管201(例えば、白金管)の材料コストを低減するために、導管の管壁205の厚みは約0.5ミリメートル(mm)から約10mm、約0.5mmから約7mm、約0.5mmから約3mm、約1mmから約10mm、約1mmから約7mm、約3mmから約10mm、約3mmから約7mmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内でありうる。管201に上記範囲のいずれか内の厚みの管壁205を設けることは、所望のレベルの構造的完全性を管201に提供するのに十分大きい厚みを提供すると共に、管201(例えば、白金管)を製造する材料のコストを低減し最小になりうる厚みも提供しうる。管壁205に薄い厚み(例えば、約0.5mmから約10mm)を提供することは、熱制御装置251が溶融した材料121にそこで作用する位置315(図3参照)の周りの形成デバイス140の蓄熱質量を低減でき、熱制御装置251の効果を増加させうる。
管201の管壁205は広範囲のサイズ、形状、及び構成を有し製造及び/又は組み立てコストを低減し、及び/又は管201の機能を増加させうる。例えば、図示のように、管壁205の外面204及び/又は内面206は円形形状を有してよいが、他の実施形態では他の曲線形状(例えば、楕円形)又は多角形形状であってもよい。外面204及び内面206両方を曲線形状(例えば、円形形状)とすることは、管壁205に一定の厚みを与え管壁205に高い構造強度を提供し、管201の流れ通路207を通る溶融した材料121の安定した流れを促進するのを助けうる。また、図2及び4から理解されるであろうように、管201の外面204及び/又は内面206は、図2及び4に示した図に垂直な方向の長さに沿って幾何学的に類似の円形形状(又は他の形状)を有しうる。このような実施形態では、スロット203を通る流量はスロット203の幅を変えることで制御され(例えば、ほぼ同じに保たれ)うる。
本開示の実施形態のいずれの管201も連続管からなりうるが、他の実施形態ではセグメントに分かれた管を設けてもよい。例えば、管201は長さに沿ってセグメントに分かれていない連続管からなりうる。そのような連続管は継ぎ目のない管に増加した構造強度を提供するのに有用でありうる。幾つかの実施形態では、セグメントに分かれた管が使用されてもよい。例えば、形成デバイス140の管201は、直列に互いに隣接する管セグメント同士の当接する端間の接続点で接続されうる管セグメントから任意選択で成りうる。幾つかの実施形態では、接続点は溶接された継ぎ目から成り、管セグメントを一体管として一体接合してもよい。幾つかの実施形態では、接続点は拡散接合継ぎ目、雄/雌継ぎ目、又はねじ継ぎ目から成ってもよい。管201を一連の管セグメントとすることは、幾つかの用途における管201の製造を簡略化する場合がある。
図2に示すように、成形ウェッジ209は第1外面223を画定する第1壁213と第2外面224を画定する第2壁214とを有しうる。図2に示すように、幾つかの実施形態では、第1壁213(例えば、白金壁)が管201(例えば、白金管)の管壁205に管201の外面204の第1外周位置208aにある第1界面を介して取り付けられうる。同様に、第2壁214(例えば、白金壁)が管201(例えば、白金管)の管壁205に管201の外面204の第2外周位置208bにある第2界面を介して取り付けられうる。図示のように、第1外周位置208a及び第2外周位置208bは管201のスロット203の下流に位置してよい。その結果、スロット203は第1外周位置208a及び第2外周位置208bの間の円弧上に位置する。幾つかの実施形態では、第1壁213の上流端と第2壁214の上流端とは管201の管壁205に一体に結合され、管201の外面204とそれら壁の外面(例えば、第1壁213の第1外面223、第2壁214の第2外面224)の間に滑らかな対応する界面を有するように加工されうる。幾つかの実施形態では、第1壁213の上流端と第2壁214の上流端とを管壁205に一体に結合することは、継ぎ目、例えば溶接された継ぎ目、拡散接合継ぎ目、雄/雌継ぎ目、又はねじ継ぎ目を形成することであってもよい。
幾つかの実施形態では、図2、3に示すように、第1壁213の上流部と第2壁214の上流部とは、管201との対応する界面からドロー方向154に沿って初めは互いに離れてよい。理論によって束縛されるのを望まないが、第1壁と第2壁とを互いから離すことは、ドロー方向に沿った溶融した材料の流れを容易にし、また、幾つかの実施形態では、支持梁のためのスペースを増大させうる。幾つかの実施形態では、図示しないが、第1壁と第2壁の上流部は互いに平行でありうる。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第1外面223と第2外面224はドロー方向154に集束し成形ウェッジ209の根元235を形成しうる。幾つかの実施形態では、根元235は第1外面223と第2外面224の集束点における一体接合から成りうる。幾つかの実施形態では、一体接合は単一の(例えば、モノリシックな)材料、又は接合部から成ってもよい。他の実施形態では、接合部は拡散接合継ぎ目、雄/雌継ぎ目、又はねじ継ぎ目から成ってもよい。
幾つかの実施形態では、形成デバイス140の第1壁213及び/又は第2壁214は上述したように電気導電性材料から成りうる。他の実施形態では、第1壁213及び/又は第2壁214は管201の上記組成に類似又は同一の白金及び/又は白金合金から成ってよいが、別の実施形態では、異なる組成が使用されてもよい。更に他の実施形態では、第1壁213及び第2壁214はそれぞれ白金から成りうる。他の実施形態では、第1壁213及び/又は第2壁214は管201について上述した材料のうち白金以外の1つ以上から成ってよい。第1壁213の厚み225は第1外面223と第1内面233の間に定められうる。第2壁214の厚み226は第2外面224と第2内面234の間に定められうる。材料コストを低減するために、第1壁213の厚み225及び/又は第2壁214(例えば、白金壁)の厚み226は、例えば0.5mmから約10mm、約0.5mmから約7mm、約0.5mmから約3mm、約1mmから約10mm、約1mmから約7mm、約3mmから約10mm、約3mmから約7mmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内でありうる。低減された厚みは全材料コストを低減しうる。
図2に示すように、第1壁213は第1壁213の第1外面223と反対側の第1内面233を有してよい。図示のように、第2壁214は第2壁214の第2外面224と反対側の第2内面234を有してよい。第1内面233と第2内面234は図2に示すように、形成デバイス140内に空洞220を部分的に画定してよい。幾つかの実施形態では、空洞220は管201の管壁205によって更に画定されてよい。下記のように、支持梁157は、第1内面233と第2内面234によって部分的に画定された空洞220内に配置されてよい。
図2及び4に示すように、空洞220内に配置された支持梁157は、管201と流れ通路207内の溶融した材料121との重みを支えうる。他の実施形態では、管201と管201に関連する溶融した材料121との重みを支えるのに加えて、支持梁157は管201の形状及び/又は寸法、例えばスロット203の形状及び寸法を維持するのを助けるように構成されてよい。幾つかの実施形態では、支持梁157は横方向に根元235の幅の外へ延びて図1に示す互いに反対側の位置158a、158bにおいて支持され(例えば、単に支持され)うる。このように、支持梁157は形成されたガラスリボン103の幅Wより長く、形成デバイス140を横方向に通って延びる空洞220を通って延びて形成デバイス140を完全に支えてもよい。また、図2に示すように、支持梁157は形成デバイス140の洞220内の第1壁213と第2壁214の間に配置され、第1壁213及び/又は第2壁214の小さい厚みにも拘らずそれらの壁に使用時の変形に抵抗するのに十分な構造完全性を提供しうる。このように、第1壁213と第2壁214の構造はその間に配置された支持梁157によって維持されうる。また、第1壁213と第2壁214はドロー方向154に集束し根元235を形成して、強い三角形構造が第1壁213と第2壁214によって形成されうる。このように、構造的に硬い構成が、上記指定された範囲内の薄い壁で実現されうる。
本開示の支持梁は、例えば単一で一体の支持梁として設けられうる。幾つかの実施形態では、図示されないが、支持梁は任意選択で第1支持梁と第1支持梁を支える第2支持梁とを含みうる。他の実施形態では、第1支持梁と第2支持梁は、第1支持梁が第2支持梁の上に積み重ねられた支持梁の積み重ねを構成しうる。支持梁の積み重ねを設けることは、製造を簡単にし及び/又はそのコストを低減しうる。例えば、幾つかの実施形態では、第2支持梁は第1支持梁より長く、第2支持梁の両端部は根元235の幅の外へ横方向に延びて互いに反対側の位置(例えば、位置158a、158b)において支持されうる(例えば、単に支持されうる)。このように、第2支持梁はガラスリボン103の幅Wより長く、形成デバイス140を横方向に通って延びる空洞220を通って延びて形成デバイス140を完全に支えうる。また、第2支持梁は、例えば例示の矩形形状を有してもよいが、中空形状、I梁形状、又は別の形状であってもよく、材料コストを低減する一方、それでも慣性の高い曲げモーメントを支持梁に提供する。また、第1支持梁は導管を支える形状を持つよう製造され、上述のような導管の形状及び寸法を維持するのを助けうる。
幾つかの実施形態では、支持梁157は1つ以上のセラミックを含む支持材料から成りうる。支持梁のセラミック材料の代表的な実施形態は炭化ケイ素(SiC)から成る。幾つかの実施形態では、他のセラミック(例えば、酸化物、炭化物、窒化物、オキシ窒化物)が支持梁に使用されてもよい。幾つかの実施形態では、支持材料は、約1200℃以上、約1300℃以上、約1400℃以上、約1500℃以上、約1600℃以上、又は約1700℃以下の温度でその機械的特性及び寸法安定性を維持するように設計されうる。他の実施形態では、支持梁157は約1メガパスカル(MPa)から5MPaの範囲の圧力下、約1400℃以上の温度で1×10-12-1から1×10-14-1のクリープ速度で支持材料から製造されうる。このような支持材料は管及び導管によって運ばれる高温(例えば、1400℃)の溶融した材料に最小のクリープで十分な支えを提供でき、溶融した材料を汚染することなく溶融した材料に物理的に接触するのに理想的な白金又は他の高価な耐熱性材料の使用を最少にする形成デバイス140を提供する一方、形成デバイス140と形成デバイス140によって運ばれる溶融した材料121との重みの下で大きな応力に耐えうる安価な材料からできた支持梁157を提供する。同時に、上記材料からできた支持梁157は高応力及び温度の下でクリープに抗し、導管及び導管に関連する壁(例えば、白金壁)の位置及び形状の維持を許しうる。他の実施形態では、支持梁157は第1支持梁及び第2支持梁から成ってもよく、第1支持梁及び第2支持梁は概ね同じ又は同一の材料から製造されてよいが、別の実施形態では、異なる材料が使用されてもよい。
幾つかの実施形態では、第1壁213及び/又は第2壁214の材料は、支持梁157の材料との物理的接触のためには不適合であってもよい。例えば、幾つかの実施形態では、第1壁213及び/又は第2壁214は白金(例えば、白金合金)から成り、支持梁157は、もし白金が支持梁157と接触すると第1壁213及び/又は第2壁214の白金により腐食又はそれ以外で化学的に反応しうる支持材料(例えば、炭化ケイ素)から成ってもよい。このように、幾つかの実施形態では、不適合な材料間の接触を避けるために、壁(例えば、第1壁213、第2壁214)のどんな部分も及び管201のどんな部分も支持梁157のどんな部分とも物理的に接触するのを防いでよい。図示のように、例えば、図2で、第1壁213及び第2壁214はそれぞれ支持梁157のどんな部分とも物理的に接触しないよう離される。また、管201は支持梁157のどんな部分とも物理的に接触しないよう離されうる。様々な手法が壁を支持梁157から離すのに使用されうる。例えば、柱又はリブが離すのに設けられてもよい。
幾つかの実施形態では、図示のように、中間材料210の層が壁(例えば、第1壁213、第2壁214)と支持梁157の間に設けられ、対応する壁(例えば、第1壁213、第2壁214)を支持梁157と接触しないように離してもよい。他の実施形態では、中間材料210の層は第1壁213及び/又は第2壁214の全ての部分と支持梁157の近接する離れた部分の間に連続的に設けられてもよい。幾つかの実施形態では、図示のように、中間材料210の層は管201と支持梁157の間に設けられ管201が支持梁157と接触しないよう離されてもよい。他の実施形態では、中間材料210の層は管201の全ての部分と支持梁157の近接する離れた部分の間に連続的に設けられてもよい。理論によって束縛されるのを望まないが、中間材料210の連続層を設けることは、上記構造から離された支持梁157による第1壁213、第2壁214、及び管201の全ての部分に亘って均一な支えを可能にしうる。壁(例えば、第1壁213、第2壁214)と支持梁157の材料に依って様々な材料が、中間材料210として使用されうる。例えば、中間材料210は、溶融した材料121を形成デバイス140に納め誘導することに関連する高温及び圧力条件下で管201、第1壁213、及び/又は第2壁214(例えば、白金)及び支持部材(例えば、炭化ケイ素)に接触するのに適合する材料から成りうる。幾つかの実施形態では、中間材料210は耐熱材料から成りうる。適切な耐熱材料の代表的な実施形態はジルコニア及びアルミナを含む。幾つかの実施形態では、他の耐熱材料(例えば、酸化物、石英、ムライト)が使用されてもよい。従って、他の実施形態では、白金又は白金合金壁(例えば、第1壁213、第2壁214)及び白金管(例えば、管201)は支持梁157(例えば、炭化ケイ素から成る)のどんな部分にも物理的に接触しないように中間材料210(例えば、アルミナ)の層によって離なされうる。
幾つかの実施形態では、図2及び4~10に示すように、ガラス製造装置100は内面243と内面243と反対側の外面245の間に画定されたハウジング壁241を有するハウジング240を備えうる。幾つかの実施形態では、ハウジング240の内部領域247はハウジング壁241の内面243によって画定されうる。幾つかの実施形態では、ハウジング壁241の内面243は形成デバイス140に面しうる。幾つかの実施形態では、ハウジング壁241は少なくとも部分的に形成デバイス140を囲い、形成デバイス140及びガラスリボン103の一部はハウジング240の内部領域247内に位置する。図示のように、ハウジング240の内面243と外面245の間のバルク材はセラミック又は低熱伝導率の他の材料であってよい第1材料から成りうる。理論によって束縛されるのを望まないが、より低い熱伝導率の材料は、より高い熱伝導率の材料より良い絶縁特性を有する傾向がある。幾つかの実施形態では、第1材料は約0.01Wm-1-1から約150Wm-1-1の範囲内、約0.01Wm-1-1から約50Wm-1-1の範囲内、又は約0.25Wm-1-1から約30Wm-1-1の範囲内、又はその間の範囲及び部分範囲内の約150Wm-1-1以下、50Wm-1-1以下、約30Wm-1-1以下の熱伝導率を有するが、他の実施形態では他の熱伝導率も許容されてよい。ハウジング240は、製造されるガラスリボン103の品質に影響する制御されない熱損失及び/又は熱気流を低減する(例えば、最少にする、防ぐ)技術的恩恵を提供しうる。
また、第1材料は、溶融した材料121が形成デバイス140内にある時にハウジング240の内部領域247の動作温度において構造完全性を維持し、寸法安定性を提供しうる。幾つかの実施形態では、動作温度は約500℃以上、約800℃以上、約1000℃以上、約1200℃以上、約1500℃以上、約1700℃以下、又は約1600℃以下であってもよい。幾つかの実施形態では、動作温度は約500℃から約1700℃、約800℃から約1700℃、約1000℃から約1700℃、約1200℃から約1700℃、約500℃から約1600℃、約800℃から約1600℃、約1000℃から約1600℃、又は約1200℃から約1600℃の範囲内、又はそれらの間の任意の範囲及び部分範囲内であってよい。幾つかの実施形態では、第1材料は1600℃超の溶融温度を有する。第1材料は非晶質材料である場合、動作温度はその材料のガラス遷移温度未満であてもよい。幾つかの実施形態では、第1材料は窒化ホウ素(BN)、炭化ケイ素(SiC)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、SiAlON(即ち、アルミナと窒化ケイ素の化合物でSi12-m-nAlm+n16-n、Si6-nAl8-n、又はSi2-nAl1+n2-nなどの化学式を有しうり、m、n、及び下付き文字式は全て非負整数である)、窒化アルミニウム(AlN)、グラファイト、アルミナ(Al)、窒化ケイ素(Si)、溶融石英、ムライト(即ち、酸化アルミニウムと二酸化ケイ素の化合物から成る鉱物)、又は上記材料のうち2つ以上の組み合わせから成る。
図示しないが、もしあれば、ハウジング240と熱制御装置251(例えば、熱制御装置251a、251b、251c、251d)は外側ハウジングの内部領域内に配置されうることは理解されるべきである。幾つかの実施形態では、外側ハウジングはハウジング240について上述した材料、熱伝導率、及び/又は構造特性の1つ以上を有してよい。幾つかの実施形態では、外側ハウジングは内部領域からの熱損失を低減しうる。
幾つかの実施形態では、図2及び4~10に示すように、壁通路249(例えば、壁通路249a、249b、249c、249d)がハウジング壁241の外面245の開口からハウジング壁241の内面243の開口までハウジング240を通って延在する。ハウジング壁241を貫通する壁通路249を設けることは、内部領域247の外に少なくとも部分的に熱制御装置251を配置するのを許しうり、熱制御装置251はそれでも内部領域247内の溶融した材料121に作用しうる。また、壁通路249は熱制御装置251の効果を局所化して溶融した材料121の局所調整を可能にする技術的恩恵を提供しうる。
幾つかの実施形態では、図5に示すように、第2材料から成る筒503は壁通路249内に配置され整合されうるが、他の実施形態では壁通路249は筒503がなくてもよい(例えば、図6~10参照)。幾つかの実施形態では、筒503は、ハウジング壁241の第1材料と同じでありうる第2材料から成る。幾つかの実施形態では、筒503の第2材料は壁通路249の第1材料の熱伝導率とほぼ同じかより大きい熱伝導率を有してもよい。他の実施形態では、第2材料は約1600℃以上の融点を有してもよい。例えば、第1材料は約25Wm-1-1より小さい熱伝導率を有し(例えば、溶融石英、溶融シリカ、二酸化ジルコニウム、ムライト、SiAlON、グラファイト)、第2材料は約30Wm-1-1以上の熱伝導率を有してもよい(例えば、窒化ケイ素、窒化ホウ素、アルミナ、炭化ケイ素、窒化アルミニウム)。幾つかの実施形態では、第2材料は、第2材料のない(例えば、筒503のない)通路に比べて壁通路249内の温度を均一にするように働く場合がある。幾つかの実施形態では、図示しないが、もし設けられれば、筒503は複数の管を含みうり、それぞれ複数の壁通路のうち対応する通路に位置する(例えば、ハウジング240の第1材料によって囲われる)。幾つかの実施形態では、それらの管のうち1つ以上は対応する壁通路内に固定装着されてもよい。固定装着は、例えば壁通路内に管を圧入することで達成されてもよい。幾つかの実施形態では、筒503は壁通路249を覆いうる壁通路249の裏張りであってもよい。筒503は、制御されない熱損失及び/又は熱気流を更に低減する技術的恩恵を提供しうる。また、筒503は熱制御装置251の調整(例えば、再配置、除去、挿入、置換え)を可能にしうる。
幾つかの実施形態では、図5に示すように、筒503は、筒503の外面と反対側の内面の間の厚み505を有しうる。幾つかの実施形態では、筒503の厚み505は約100nm以上、約1μm以上、約10μm以上、約50μm以上、約2000μm以下、約990μm以下、約490μm以下、約400μm以下、約300μm以下、約200μm以下、又は約100μm以下でありうる。幾つかの実施形態では、筒503の厚み505は約100nmから約2000μm、約1μmから約2000μm、約10μmから約2000μm、約50μmから約2000μm、約100nmから約990μm、約1μmから約990μm、約10μmから約990μm、約50μmから約990μm、約100nmから約490μm、約1μmから約490μm、約10μmから約490μm、約50μmから約490μm、約100nmから約400μm、約1μmから約400μm、約10μmから約400μm、約50μmから約400μm、約100nmから約300μm、約1μmから約300μm、約10μmから約300μm、約50μmから約300μm、約100μmから約200μm、約1μmから約200μm、約10μmから約200μm、約50μmから約200μm、約100nmから約100μm、約1μmから約100μm、約10μmから約100μm、又は約50μmから約100μmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲及び部分範囲内であってよい。他の実施形態では、図示しないが、筒503なしで第2材料が壁通路249を囲うハウジング240の部分を成してもよい。幾つかの実施形態では、壁通路249はハウジング壁241の第2材料から成る部分にあってもよい。幾つかの実施形態では、図2、4、6~8に示すように、壁通路249に筒503が設けられないことがある。幾つかの実施形態では、図示しないが、第2材料から成る上記筒503は任意選択で第2材料から成る壁通路249内に配置されうり、筒503はハウジング240から独立して調整又は交換されうる。
壁通路249は断面通路面積を持つ断面(例えば、壁通路249の長軸に垂直な)を有しうる。幾つかの実施形態では、断面通路面積は約0.01mm以上、約0.04mm以上、約0.1mm以上、約500mm以下、約100mm以下、約50mm以下、約10mm以下、約5mm以下、約1mm以下、約0.8mm以下、約0.4mm以下、約0.2mm以下、又は約0.1mm以下でありうる。幾つかの実施形態では、断面通路面積は約0.01mmから約500mm、約0.04mmから約500mm、約0.1mmから約500mm、約0.01mmから約100mm、約0.04mmから約100mm、約0.1mmから約100mm、約0.01mmから約50mm、約0.04mmから約50mm、約0.1mmから約50mm、約0.01mmから約10mm、約0.04mmから約10mm、約0.1mmから約10mm、約0.01mmから約5mm、約0.04mmから約5mm、約0.1mmから約5mm、約0.01mmから約1mm、約0.04mmから約1mm、約0.1mmから約1mm、約0.01mmから約0.8mm、約0.04mmから約0.8mm、約0.1mmから約0.8mm、約0.01mmから約0.4mm、約0.04mmから約0.4mm、約0.1mmから約0.4mm、約0.01mmから約0.2mm、約0.04mmから約0.2mm、約0.1mmから約0.2mm、約0.01mmから約0.1mm、約0.04mmから約0.1mm、又は約0.1mmから約0.6mmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲及び部分範囲内であってよい。幾つかの実施形態では、断面通路面積は壁通路249を通って移動する熱の量を低減するために最小にされると共に、壁通路249、もしあれば筒503、及び熱制御装置251(下記で説明する)内に延びうる光ファイバー703(下記で説明する)をそれでも収容できる。
幾つかの実施形態では、図9に示すように、断熱体903a、903b、及び/又は903cがハウジング壁241の外面245から延びうる。例えば、図示のように、断熱体903a、903b、及び/又は903cはハウジング壁241の外面245に取り付けられ、内部領域247から離れる方向に外面245から延在しうる。他の実施形態では、複数の壁通路(例えば、壁通路249a、249b、249c、及び249d)がハウジング壁241を通って延在してもよい。更に他の実施形態では、断熱体(例えば、断熱体903a)が隣接する対の壁通路(例えば、壁通路249a、壁通路249b)間に横方向に配置されうる。他の実施形態では、複数の断熱体(例えば、断熱体903a、903b、及び903c)は外面245に取り付けられハウジング壁241の外面245から延びうる。更に他の実施形態では、壁通路(例えば、壁通路249b)は隣接する対の断熱体(例えば、断熱体903a、903b)間に横方向に配置されてよい。幾つかの実施形態では、断熱体903a、903b、及び/又は903cは第1材料及び/又は第2材料について上に列挙した材料のうち1つ以上から成りうる。断熱体903a~903cは熱制御装置251の効果を局所化する技術的恩恵を提供しうる。
ガラス製造装置100は1つ以上の熱制御装置251を備える。幾つかの実施形態では、図4に示すように、ガラス製造装置100は複数の熱制御装置(例えば、熱制御装置251a、251b、251c、及び251d)を備えうる。他の実施形態では、図4に示すように、複数の熱制御装置は流れ通路207の流れ方向208に沿って配置(例えば、一列に)されうる。
図2に示すように、熱制御路253は熱制御装置251からスロット203に向かって延在しうる。幾つかの実施形態では、図2、3及び5~7に示すように、熱制御路253は線形路であってもよい。幾つかの実施形態では、図8及び10に示すように、熱制御路253は複数の線形路セグメントから成ってもよい。幾つかの実施形態では、図4及び9に示すように、複数の熱制御路(例えば、熱制御路253a、253b、253c、及び253d)が存在してもよい。他の実施形態では、熱制御路253の数は熱制御装置251の数と同じであってよい。更に他の実施形態では、1つの熱制御路253は1つの熱制御装置251と関連してもよい。更に他の実施形態では、1つの熱制御装置251は1つの熱制御路253と関連してもよい。幾つかの実施形態では、図示されていないが、1つの熱制御装置が複数の熱制御路と関連してもよい。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、熱制御装置251はハウジング240の内部領域247の外に配置されうる。他の実施形態では、熱制御路253は壁通路249を通って延びてもよい。更に他の実施形態では、図示のように、熱制御路は壁通路249と位置合わせされてよい。本書で使用するように、熱制御路253の壁通路249を通る部分の方向が壁通路249の中心線の方向であれば、熱制御路253は壁通路と位置合わせされる。更に他の実施形態では、熱制御路253は壁通路と位置合わせされ壁通路249の中心線を含みうる。
図3に示すように、熱制御路253の投影309は設置面301と交差してよい。本書で使用するように、熱制御路253の投影309は熱制御路253に沿って延び、熱制御装置251と反対側の熱制御路253の端311を熱制御路253の方向(313)に越えて続く。幾つかの実施形態では、熱制御路253の投影309は設置面301によって限界が定められうる。熱制御路253の投影309が設置面301によって限界が定められるように熱制御路253を配置することは、ガラス製造プロセス内の後で追加の熱制御の必要を低減しうる。また、熱制御路253の投影309が設置面301によって限界が定められるように熱制御路253を配置することは、溶融した材料121の第1流れ211及び第2流れ212の流量、粘度、及び/又は温度の同時制御(例えば、単一の熱制御装置を使った、一列に並んだ熱制御装置を使った)を許す。
熱制御装置251はガスノズル、電気加熱器、又はレーザーのうち1つ以上を備えうる。一種類の熱制御装置がどの図にも示されているが、異なる種類の熱制御装置の組み合わせが使用されうることは理解されるべきである。例えば、同じガラス製造装置100で複数の電気加熱器が複数のガスノズルと同時に動作してもよい。
幾つかの実施形態では、図5に示すように、熱制御装置はガスノズル501を備えうる。ガスノズル501は壁通路249内に延在するか及び/又は壁通路249からある距離離れていてよい。例えば、図5に示すように、ガスノズル501の外側端は部分的に壁通路249を通って延在してよいが、ガスノズル501の端は完全に壁通路249を通って延びるか又はガスノズル501のどの部分も壁通路249を通って延在することなく壁通路249の外に位置してよい。他の実施形態では、図5に示すように、筒503は壁通路249内に配置されてよい。更に他の実施形態では、図示のように、熱制御装置の少なくとも一部(例えば、ガスノズル501)は筒503内に配置されてよい。更に他の実施形態では、熱制御路253は少なくとも部分的に筒503を通って延在してよい。更に他の実施形態では、熱制御路253は筒503と位置合わせされてもよい。更に他の実施形態では、明示的に示されていないが、熱制御装置251は複数のガスノズルを備えうる。更に他の実施形態では、図示されていないが、複数のガスノズルは流れ通路207の流れ方向208に沿って配置(例えば、一列に)されうる(図4参照)。他の実施形態では、図5に示すように、ガスノズル501はガスノズル501からガス507を熱制御路253に沿って進むように放出するように構成されうる。更に他の実施形態では、ガス507は、例えば空気、窒素、ヘリウム、アルゴン、及び二酸化炭素のうち1つ以上を含みうる。更に他の実施形態では、図示されていないが、ガス507はガス供給源、例えばポンプ、キャニスター、カートリッジ、ボイラー、圧縮器、及び圧力容器のうち1つ以上によって供給されうる。
幾つかの実施形態では、図6に示すように、熱制御装置251は電気加熱器601を備えうる。幾つかの実施形態では、単一の電気加熱器が設けられるが、他の実施形態では、複数の電気加熱器が設けられ、スロットの長さに沿って熱プロファイルが生成されるのを許してもよい。例えば、図9に示すように、熱制御装置は複数の電気加熱器(例えば、電気加熱器601a、601b、601c、及び601d)を備えうる。更に他の実施形態では、図9に示すように、複数の電気加熱器が流れ通路207の流れ方向208に沿って配置(例えば、一列に)されうる(図4参照)。更に他の実施形態では、電気加熱器(例えば、電気加熱器601a)は別の電気加熱器(例えば、電気加熱器601b)から独立して動作しうる。更に他の実施形態では、図9に示すように、断熱体(例えば、断熱体903a)は複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器(例えば、電気加熱器601a)と第2電気加熱器(例えば、電気加熱器601b)の間に配置されてよい。更に他の実施形態では、図示のように、断熱体(例えば、断熱体903a)は隣接する対の電気加熱器(例えば、電気加熱器601a、電気加熱器601b)間に配置されうる。更に他の実施形態では、図示のように、断熱体(例えば、断熱体903a)はハウジング240の外面245から延在してもよい。例えば、図示のように、各断熱体903a、903b、及び903cはハウジング240に取り付けられハウジング240の外面245から延在しうる。ハウジングに断熱体を取り付けることは、各スロットを通してのそのスロットに関連する加熱素子による加熱を制御するのを更に助けうる。更に他の実施形態では、図示のように、ハウジング240の外面245から延在する断熱体(例えば、断熱体903a)は隣接する対の電気加熱器(例えば、電気加熱器601a、電気加熱器601b)間に配置されうる。更に他の実施形態では、図示のように、ハウジング240の外面245から延在する断熱体(例えば、断熱体903a)は複数の電気加熱器のうち各隣接する対の電気加熱器間に配置されてよい。
幾つかの実施形態では、電気加熱器601は熱を放出(例えば、放射)するように構成される。他の実施形態では、電気が図6の矢印603で示すように電気加熱器601を通って流される時に生成されうる。更に他の実施形態では、電気加熱器601から放出された熱は熱制御路253に沿って進みうる。
幾つかの実施形態では、電気加熱器601は所望の熱出力に迅速に合わされ溶融した材料に供給されている熱を迅速に調整するように設計されてよい。例えば、幾つかの実施形態では、加熱器は軸の周りを回転し、管のスロットから出る溶融した材料に供給されている放射熱を速やかに変えるように設計されてよい。1つの実施形態では、図6及び9に示すように、電気加熱器601は長さ605a(図6参照)と長さ605aより小さい幅605b(図9参照)とを有する平面に沿って延在するコイルを備えてもよい。壁通路249はまた、長さ607aと長さより小さい幅607bとを有するスロットを備えうる。図示のように、幅607bは流れ通路207の流れ方向208に延びうるが、他の実施形態では、長さ607aが流れ通路207の流れ方向208に延びてもよい。最大加熱を提供するために、複数の電気加熱器601は図6の601a及び図9の601b、601c、及び601dに示すように整列した位置に配置されてよく、電気加熱器のコイルの長さ605aと壁開口249の長さ607aは同じ方向に延びる。そのような位置では、電気加熱器601の熱制御路253は下にある溶融した材料にスロットを通して完全に曝され、溶融した材料の最大加熱を許しうる。溶融した材料に加えられている放射熱の量を調節したい場合は、電気加熱器601は少なくとも部分的に軸の周りを609で示す方向に回転させられ、電気加熱器601の長さ605aを壁開口249の長さ607aから少なくとも部分的にずらしてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、図6に示す電気加熱器601aは図6に示す位置合わせされた位置(電気加熱器601aの長さ605aは壁開口の長さ607aと位置合わせされる)から図9に示すずれた位置(電気加熱器601aの長さ605aは壁開口249の幅607bの方向に延在する)へ(例えば、90度)回転させられてよい。壁開口249の幅607bは壁開口249の長さ607aより小さいので、ハウジング240のハウジング壁241は、図6に示す位置合わせされた位置で阻止されるより多くの電気加熱器601aからの放射熱移動を阻止する。電気加熱器を回転させることで熱移動の調節を許すことは、加熱素子が冷めるのを待つ必要なく電気加熱器によって供給されている放射熱移動を直ちに低減して加熱素子から放射する熱移動を調節する技術的恩恵を提供しうる。
幾つかの実施形態では、電気加熱器601は金属又は耐熱性材料(例えば、セラミック)から成ってもよい。金属の代表的な実施形態はクロム、モリブデン、タングステン、白金、白金、ロジウム、イリジウム、オスミウム、パラジウム、ルテニウム、金、及びそれらの組み合わせ(例えば、合金)を含む。金属(例えば、合金)の追加の代表的な実施形態はニッケル・クロム合金(例えば、ニクロム)、鉄クロム・アルミニウム合金、及び上述した白金合金を含む。セラミックの代表的な実施形態は炭化ケイ素、二ケイ化クロム(CrSi)、二ケイ化モリブデン(MoSi)、二ケイ化タングステン(WSi)、亜クロム酸ランタン、アルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ジルコニア、酸化イットリウム、及びそれらの組み合わせを含む。幾つかの実施形態では、電気加熱器601は白金又は白金合金から成りうる。幾つかの実施形態では、電気加熱器601は炭化ケイ素から成りうる。幾つかの実施形態では、電気加熱器601は二ケイ化モリブデンから成りうる。幾つかの実施形態では、電気加熱器601は亜クロム酸ランタンから成りうる。
図7、8及び10、11に示すように、熱制御装置251はレーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)から成りうる。レーザーはガスレーザー、エキシマーレーザー、色素レーザー、又は固体レーザーから成りうる。ガスレーザーの実施形態は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ヘリウム・ネオン(HeNe)、キセノン・ネオン(XeNe)、二酸化炭素(CO)、銅(Cu)蒸気、金(Au)蒸気、カドミウム(Cd)蒸気、アンモニア、フッ化水素(HF)、及びフッ化重水素(DF)を含む。エキシマーレーザーの実施形態は、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、又はそれらの組み合わせから成る不活性環境内の塩素、フッ素、ヨウ素、又は一酸化二窒素(NO)を含む。色素レーザーの実施形態は、液体溶剤に溶解されたローダミン、フルオレセイン、クマリン、スチルベン、ウンベリフェロン、テトラセン、又はマラカイトグリ-ンなどの有機色素を使用するレーザーを含む。固体レーザーの実施形態は、結晶レーザー、ファイバーレーザー、及びレーザーダイオードを含む。結晶系レーザーはランタニド又は遷移金属が添加された母体結晶から成る。母体結晶の実施形態はイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)、イットリウム・リチウム・フッ化物(YLF)、イットリウム・オーソアルミ酸塩(YAL)、イットリウム・スカンジウム・ガリウム・ガーネット(YSSG)、リチウム・アルミニウム・六フッ化物(LiSAF)、リチウム・カルシウム・アルミニウム・六フッ化物(LiCAF)、亜鉛セレン(ZnSe)、ルビー、苦土カンラン石、及びサファイアを含む。ドープ剤の実施形態はネオジウム(Nd)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、エルビウム(Er)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ジスプロシウム(Dy)、セリウム(Ce)、ガドリニウム(Gd)、サマリウム(Sm)、及びテルビウム(Tb)を含む。固体結晶の実施形態はルビー、アレキサンドライト、フッ化クロム、苦土カンラン石、フッ化リチウム(LiF)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、及び塩化ルビジウム(RbCl)を含む。レーザーダイオードはヘテロ接合又はp型、真性、及びn型半導体層として3つ以上の物質を有するPINダイオードから成りうる。レーザーダイオードの実施形態はAlGaInP、AlGaAs、InGaN、InGaAs、InGaAsP、InGaAsN、InGaAsNSb、GaInP、GaAlAs、GaInAsSb、及び鉛(Pb)塩を含む。幾つかのレーザーダイオードはそれらのサイズ、調節可能な出力パワー、及び室温(例えば、約20℃~約25℃)で動作する能力の故に代表的な実施形態でありうる。下記に説明するように、ファイバーレーザーは結晶レーザー又はレーザーダイオードについて上に列挙した材料のいずれかによる被覆を更に有する光ファイバーから成る。
レーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)はある波長のレーザービームを放出するように構成される。レーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)はレーザービームの波長を半分に(即ち、周波数2倍)、3分の2だけ低減(即ち、周波数3倍)、4分の3だけ低減(即ち、周波数4倍)、又はそのレーザーが生成するレーザービームの本来の波長からそれら以外の比率で低減するように動作してもよい。幾つかの実施形態では、レーザービームの波長は約760ナノメートル(nm)以上、約900nm以上、約980nm以上、約5000nm以下、約4000nm以下、約3000nm以下、約1700nm以下、約1660nm以下、約1570nm以下、約1330nm以下、又は約1100nm以下であってよい。幾つかの実施形態では、レーザービームの波長は約760nmから約5000nm、約760nmから約4000nm、約760nmから約3000nm、約760nmから約1700nm、約760nmから約1660nm、約760nmから約1570nm、約760nmから約1330nm、約760nmから約1100nm、約900nmから約5000nm、約900nmから約4000nm、約900nmから約3000nm、約900nmから約1700nm、約900nmから約1660nm、約900nmから約1570nm、約900nmから約1330nm、約900nmから約1100nm、約980nmから約5000nm、約980nmから約4000nm、約980nmから約3000nm、約980nmから約1700nm、約980nmから約1660nm、約980nmから約1570nm、約980nmから約1330nm、又は約980nmから約1100nmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲及び部分範囲内であってよい。上記範囲内の波長のレーザービームを生成できるレーザーダイオード(例えば、レーザーダイオード701)の代表的な実施形態は、AlGaAs、InGaAsP、InGaAsNレーザーダイオードを含む。上記範囲内の波長のレーザービームを生成できるレーザー(レーザーダイオード以外)(例えば、レーザー801、レーザー1001)の代表的な実施形態は、He‐Neガスレーザー、Arガスレーザー、ヨウ素エキシマーレーザー、Nd添加YAG固体レーザー、Nd添加YLF固体レーザー、Nd添加YAP固体レーザー、Ti添加サファイア固体レーザー、Cr添加LiSAF固体レーザー、フッ化クロム固体レーザー、苦土カンラン石固体レーザー、LiF固体レーザー、及びNaCl固体レーザーを含む。周波数2倍時の上記範囲内の波長のレーザービームを生成できるレーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)の代表的な実施形態は、XeNeガスレーザー、HFガスレーザー、Ho添加YAG固体レーザー、Er添加YAG固体レーザー、Tm添加YAG固体レーザー、KCl固体レーザー、RbCl固体レーザー、及びAlGaInレーザーダイオードを含む。周波数3倍時の上記範囲内の波長のレーザービームを生成できるレーザー(例えば、レーザー801、レーザー1001)の代表的な実施形態は、HeNeガスレーザー、DFガスレーザー、及びPb塩レーザーダイオードを含む。
レーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)は熱制御路253に沿って進み溶融した材料121の1つの位置(例えば、位置315)に当たるレーザービームを放出するように構成されうる。溶融した材料121はレーザービームの波長における吸収深さを有してもよい。本開示において、材料の吸収深さは、レーザービームの強度(例えば、パワー、パワー密度)がレーザービームの初めの強度の36.8%(即ち、1/e)に減少するその材料の厚みとして定義される。理論によって束縛されるのを望まないが、ランベルト・ベールの法則を使って吸収深さを推定することは可能である。この法則は強度が吸収深さで割った材料の厚みと共に指数関数的に減少すると予測する。幾つかの材料の場合、吸収深さは温度と共に変化することがある。そうでないと明示されない場合、吸収深さは約1000℃で測定された。幾つかの実施形態では、レーザービームの波長における溶融した材料121内のレーザービームの吸収深さは、約50μm以上、約500μm以上、約1000μm以上、約2000μm以上、約5000μm以上、約10000μm以下、約5000μm以下、又は約2000μm以下でありうる。幾つかの実施形態では、レーザービームの波長における溶融した材料121内のレーザービームの吸収深さは、約50μmから約10000μm、約500μmから約10000μm、約1000μmから約10000μm、約2000μmから約10000μm、約5000μmから約10000μm、約50μmから約5000μm、約500μmから約5000μm、約1000μmから約5000μm、約2000μmから約5000μm、約50μmから約2000μm、約500μmから約2000μm、約1000μmから約2000μmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内であってよい。
図8及び10に示すように、鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)はレーザー(例えば、レーザー801、1001)から放出されたレーザービームを反射するように構成され、レーザービームは、熱制御路253が溶融した材料121と交差する位置315(図3参照)において溶融した材料121に当たりうる。幾つかの実施形態では、鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)は回転可能でレーザー(例えば、レーザー801、1001)から放出されたレーザービームを反射し設置面301を走査する(図3参照)ように構成される。他の実施形態では、図8に示すように、鏡803はガルバノメーター805を使って回転可能でありうる。更に他の実施形態では、ガルバノメーター805は第1方向(807)に回転するように構成されうる。例えば、鏡803をガルバノメーター805で第1方向(807)に回転することは、レーザービームに流れ方向208(図4参照)とほぼ反対方向に管201(例えば、スロット203)の長さを走査させうる。更に他の実施形態では、ガルバノメーター805は第1方向807と反対の第2方向(809)に回転するように構成されうる。例えば、鏡803をガルバノメーター805で第2方向(809)に回転することは、レーザービームに流れ方向208(図4参照)とほぼ平行な方向に管201(例えば、スロット203)の長さを走査させうる。更に他の実施形態では、ガルバノメーターは第1方向(807)と(それと反対の)第2方向(809)に交互に回転するように構成されうる。
他の実施形態では、図10に示すように、その鏡は多面鏡1003でありうる。図示のように、多面鏡1003は複数の反射表面を含みうる。図示のように、多面鏡1003はモーター1005によって回転されて、多面鏡1003の回転軸1009の周りに第1方向(1007)に回転しうる。例えば、多面鏡1003をモーター1005で第1方向(1007)に回転することは、レーザービームに流れ方向208(図4参照)とほぼ反対方向に管201(例えば、スロット203)の長さを走査させうる。幾つかの実施形態では、図10に示すように、モーター1005は制御装置1015(例えば、プログラム可能論理制御器)によって任意選択で作動させられてよく、制御装置1015はコマンド信号を通信線1017を介してモーター1005に送り多面鏡1003の回転軸1009の周りにほぼ一定の角速度で回転させるように構成される(例えば、プログラム、コード化、設計される、及び/又は作られる)。多面鏡1003をほぼ一定の角速度で回転させることは、モーター1005の損傷(頻繁に多面鏡1003の角速度を変えることで発生しうる)を防ぐのを助けうる。幾つかの実施形態では、レーザー(例えば、レーザー801、1001)はパルスレーザービームを生成するように構成されうる。他の実施形態では、図10に示すように、レーザー1001は制御装置1011(例えば、プログラム可能論理制御器)によって任意選択で作動させられてよく、制御装置1011はコマンド信号を通信線1013を介してそのレーザーに送るように構成される(例えば、プログラム、コード化、設計される、及び/又は作られる)。制御装置1011又は1015及び対応する通信線1013又は1017は図8のレーザー801及び/又はガルバノメーター805とそれぞれ結合されうることは理解されるべきである。
幾つかの実施形態では、図8及び10に示すように、レーザービームがレーザー801又は1001から放出され、鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)によって反射され、熱制御路253に沿って壁通路249を通って進み管201(例えば、スロット203)の長さを走査する。他の実施形態では、走査される長さは、スロット203の長さ401(図4参照)の約10%以上、約25%以上、約50%以上、約100%以下、約75%以下、又は約50%以下であってもよい。他の実施形態では、走査される長さは、スロット203の長さ401(図4参照)の割合として、約10%から約100%、約10%から約75%、約10%から約50%、約25%から約100%、約25%から約75%、約25%から約50%、約50%から約100%、約50%から約75%の範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内であってよい。他の実施形態では、走査される長さは、スロット203の長さ401(図4参照)に概ね等しくてもよい。他の実施形態では、壁通路249の形状は 回転鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)から反射後、熱制御路253に沿って進むレーザービームの掃引弧に対応してもよい。
図7に示すように、レーザー(例えば、レーザーダイオード701)は光ファイバー703に光学的に結合されうる。光ファイバー703は第1端705及び第1端705と反対側の第2端707を有しうる。幾つかの実施形態では、図7に示すように、レーザーは光ファイバー703の第1端705に光学的に結合されたレーザーダイオード701から成りうり、光ファイバーの第2端707はスロット203に面しうる。幾つかの実施形態では、図7に示すように、光ファイバー703は壁通路249内に部分的に延在してよい。図示しないが、第1端705は壁通路249内にもその中へも延在しないことがある。そのような実施形態では、第1端705は壁通路249からある距離離れ光ファイバー703は壁通路249内になくてもよい。他の実施形態では、第1端705は内部領域247内に位置し、光ファイバー703は壁通路249を通って延在してもよい。幾つかの実施形態では、図11に示すように、光ファイバー703は複数の光ファイバー703a~703dを含みうる。他の実施形態では、複数の光ファイバー703a~703dはそれぞれ、レーザー(例えば、レーザー701a~701d)に光学的に結合された第1端705a~705dを有しうる。他の実施形態では、複数の光ファイバー703a~703dはそれぞれ、スロット203に面する第2端707a~707dを有しうる。他の実施形態では、複数の光ファイバー703a~703dの1つ以上は部分的に壁通路249a~249dを通って延在し、内部領域247内又は外に位置しうる。
本開示において、光ファイバーの長さは、光ファイバー703が真直ぐにされ長軸と整列し光ファイバー703の第1端705における第1点と第2端707における第2点が可能な限り離れた時の第1点と第2点の間の距離として定義される。幾つかの実施形態では、図11に示すように、光ファイバー703は複数の光ファイバー703a~703dを含みうり、光ファイバー703が真直ぐにされ長軸と整列する時、複数の光ファイバー703a~703dはそれぞれ光ファイバーの第1端705a~705dと第2端707a~707dの間の距離として定義される長さを有しうる。幾つかの実施形態では、光ファイバー703の長さ(例えば、複数の光ファイバー703a~703dのうち1つの長さ)は約100mm以上、約1m以上、約2m以上、約5m以上、約1000m以下、約50m以下、約30m以下、約20m以下、又は約10m以下であってもよい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703の長さは約100mmから約1000m、約100mmから約50m、約100mmから約30m、約100mmから約20m、約100mmから約10m、約1mから約1000m、約1mから約50m、約1mから約30m、約1mから約20m、約1mから約10m、約2mから約30m、約2mから約20m、約2mから約10m、又は約5mから約10mの範囲内であってよい。幾つかの実施形態では、複数の光ファイバー703a~703dは全て概ね同じ長さを有してもよい。他の実施形態では、複数の光ファイバー703a~703dのうち少なくとも1つは複数の光ファイバーのうち他の光ファイバーと異なる長さを有してもよい。
光ファイバー703(例えば、複数の光ファイバー703a~703dのそれぞれ)は光学材料から成るコア(例えば、中央)を有しうる。本開示において、光ファイバーのコアの幅は、光ファイバーの第2端における第1点とその第2端における第2点の間の距離であって、第1点と第2点は光ファイバーの第2端の中心と同じ材料から成り可能な限り離れている、距離として定義される。例えば、光ファイバーのコアの幅は、光ファイバーの第2端のコアが円形の時、直径に等しくてよい。光ファイバーの第2端のコアが楕円形の時、幅は長半径の2倍に等しい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703のコアの幅は、約1μm以上、約5μm以上、約9μm以上、約50μm以上、約62.5μm以上、約550μm以下、約490μm以下、約400μm以下、約360μm以下、約255μm以下、又は約145μm以下であってもよい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703のコアの幅は、約1μmから約550μm、約1μmから約490μm、約1μmから約400μm、約1μmから約360μm、約1μmから約255μm、約1μmから約145μm、約5μmから約550μm、約5μmから約490μm、約5μmから約255μm、約9μmから約550μm、約9μmから約490μm、約9μmから約400μm、約9μmから約360μm、約9μmから約250μm、約9μmから約144μm、約50μmから約550μm、約50μmから約490μm、約50μmから約400μm、約50μmから約144μm、約62.5μmから約550μm、約62.5μmから約550μm、約62.5μmから約490μm、約62.5μmから約400μm、約62.5μmから約360μm、約62.5μmから約255μm、約62.5μmから約150μmの範囲内でありうる。
幾つかの実施形態では、光ファイバー703(例えば、複数の光ファイバーのそれぞれ)のコアの光学材料はサファイア、溶融シリカ、石英、又はそれらの組み合わせから成ってよい。他の実施形態では、光学材料にエルビウム(Er)、イッテルビウム(Yb)、ネオジウム(Nd)、又は二酸化ゲルマニウム(GeO2)などの光増幅子を添加してもよい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703はコアを囲む被覆層を備えてもよい。他の実施形態では、被覆層はコアの屈折より低い屈折率を有してよい。更に他の実施形態では、被覆層は溶融シリカ、石英、サファイア、又はガス、例えば空気、窒素、又はアルゴンから成ってよい。更に他の実施形態では、被覆層はレーザーダイオード又は結晶レーザーについて上に列挙した材料のいずれかから成ってよい。添加、被覆、又はこれらの組み合わせが光ファイバー703(例えば、光ファイバーはファイバーレーザーであってもよい)によって伝搬されるレーザービームの振幅を変えるのに望ましい場合がある。幾つかの実施形態では、光ファイバー703のコアは円形断面を有してもよい。円形断面を持つコアを有する光ファイバーは、光ファイバー703の第2端707を出るレーザービームに滑らかな(例えば、均一で対称な)強度プロファイルを提供しうる。幾つかの実施形態では、光ファイバー703の第1端705は円形断面を有し、光ファイバー703の第2端707は円形断面を有してよい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703に円形断面を提供することは、円形断面を有する壁通路249及び/又は筒503(図5参照)と共に使用されうる。
図11に示すように、幾つかの実施形態では、レーザー(例えば、レーザーダイオード701)は複数のレーザー701a~701dを含みうる。幾つかの実施形態では、該複数のレーザーには1つ以上、2つ以上、4つ以上、9つ以上、100個以下、50個以下、40個以下、30個以下、又は20個以下のレーザーが存在してよい。幾つかの実施形態では、該複数のレーザーにおけるレーザーの数は1から100、1から50、1から40、1から30、1から20、2から100、2から50、2から40、2から30、2から20、4から100、4から50、4から40、4から30、4から20、9から100、9から50、9から40、9から30、又は9から20でありうる。幾つかの実施形態では、図11に示すように、複数のレーザー701a~701dにおけるレーザーの数は複数の光ファイバー703a~703dにおける光ファイバーの数に等しくてもよく、複数のレーザー701a~701dのそれぞれは、複数の光ファイバー703a~703dのうち対応する光ファイバーに光学的に結合されうる。幾つかの実施形態では、図示されないが、複数のレーザーにおけるレーザーの数は、複数の光ファイバーにおける光ファイバーの数より小さくてもよい。図示のように、幾つかの実施形態では、複数のレーザー701a~701dはそれぞれ対応する光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dに光学的に結合されうる。このように、複数のレーザー701a~701dのそれぞれによって生成されたレーザービームの少なくとも一部は対応する光ファイバー703a~703dの第1端705a~705d内へ伝搬され、そしてその光ファイバー703a~703dの長さを通って、その対応する光ファイバーの第2端707a~707dから放出されうる。幾つかの実施形態では、複数のレーザー701a~701dのそれぞれは複数の光ファイバー703a~703dのうち対応する光ファイバーの第1端705a~705dに光学的に結合されうる(それらの間にレンズも他の光学部品もなしに)。他の実施形態では、レンズ又は他の光学部品がレーザー701a~701dと光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dの間に配置されレーザービームを光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dのコア(例えば、中央)に向けうる。光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dのコアへレーザービームを向けることは、レーザービームが光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dから第2端707a~707dへ伝搬する間のレーザービームの減衰(即ち、強度損失)を低減でき、望ましい場合がある。レンズの焦点距離は、レーザー701a~701dからのレーザービームを光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dに望ましく結合するように光ファイバー703a~703dの特性(例えば、コア部分の直径、開口数)、レーザー701a~701dの特性(例えば、発散)、レーザー701a~701dからレンズまでの距離、及びレンズから光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dまでの距離に基づいて選択されうる。他の実施形態では、レンズは、レーザー701a~701d(例えば、レーザーダイオード)が均一な(即ち、収差のない)レーザービームを生成する場合に望ましい球面レンズであってもよい。更に他の実施形態では、レンズは、レーザービームのどんな収差も補正するために非球面(例えば、楕円)であってもよい。幾つかの実施形態では、図示しないが、レーザー701a~701dを光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dに光学的に結合するために、ビームスプリッター及び中継ファイバーを備える。ビームスプリッターの代表的な実施形態は、光ファイバー又は中継ファイバー内のレーザービームのビームスプリッターとして働くファイバー光結合器であってもよい。ビームスプリッターの他の実施形態は、光ファイバー又は中継ファイバー外のレーザービームに作用し、金属被覆鏡(例えば、半透鏡)、又はペリクル、又は導波管から成りうる。ビームスプリッターは上記実施形態のいずれでも使用されうることは理解されるべきである。幾つかの実施形態では、レンズから光ファイバー703a~703dの第1端705a~705dまでの距離は、光ファイバー703a~703dに結合されるレーザービームの割合を制御するために変えられてよい。幾つかの実施形態では、光ファイバー703a~703dは単一モード光ファイバーから成りうる。幾つかの実施形態では、光ファイバー703a~703dは多モードファイバーから成りうる。幾つかの実施形態では、図示しないが、パージガス(例えば、ガスノズルについて列挙したガスのいずれか)がレーザーに関連する光学素子上の凝結を減らす(例えば、緩和、防止する)ために循環されうる。
溶融した材料121の一部に当たるレーザービームのパワー密度及び/又はサイズは、広範囲のやり方、例えば光ファイバー703の第2端707の位置、光学素子の種類、又は光学素子の位置を調整することのうち1つ以上で実現されうる。本開示において、溶融した材料121の一部に当たるレーザービームの幅は、溶融した材料121上のレーザービームの最大強度の約13.5%(即ち、1/e)の強度でレーザービームが当たる溶融した材料121上の第1点と、その強度でレーザービームが当たる溶融した材料121上の第2点であって、第1点と第2点ができる限り離れている、第2点との間の距離として定義される。幾つかの実施形態では、レーザービームの最大幅は約100μm以上、約500μm以上、約1mm以上、約5mm以上、約10mm以上、約30mm以下、又は約15mm以下であってもよい。幾つかの実施形態では、レーザービームの最大幅は約100μmから約30mm、約100μmから約15mm、約500μmから約30mm、約500μmから約15mm、約1mmから約30mm、約1mmから約15mm、約5mmから約30mm、約5mmから約15mm、約10mmから約30mmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内であってよい。本開示において、レーザービームが当たる溶融した材料121の面積は、レーザービームの最大強度の約13.5%(即ち、1/e)の強度でレーザービームが当たる溶融した材料121の部分として定義され、その面積は光ファイバー703の第2端707に最も近い溶融した材料121の表面において測られる。
本開示において、レーザービームのパワーは、光ファイバー703の第2端707から放出され熱電対列を使って測定されるレーザービームの平均パワーである。幾つかの実施形態では、レーザービームのパワーはレーザー(例えば、レーザーダイオード701)と光ファイバー703の第2端707の間の光学素子を制御することで制御されうる。幾つかの実施形態では、レーザービームのパワーはレーザーのパラメータ(例えば、電流又は電圧、光ポンピング条件)を調整することで制御されうる。本開示において、上記で定義したように、レーザービームのパワー密度は、レーザービームが当たる溶融した材料121の面積で割ったレーザービームのパワーである。幾つかの実施形態では、レーザービームのパワー密度は約1ワット/センチメートル(W/cm)以上、約5W/cm以上、約10W/cm以上、約2000W/cm以下、約1000W/cm以下、約500W/cm以下、約100W/cm以下、又は約50W/cm以下であってもよい。幾つかの実施形態では、レーザービームのパワー密度は約1W/cmから約2000W/cm、約1W/cmから約1000W/cm、約1W/cmから約500W/cm、約1W/cmから約100W/cm、約1W/cmから約50W/cm、約5W/cmから約2000W/cm、約5W/cmから約1000W/cm、約5W/cmから約500W/cm、約5W/cmから約100W/cm、約5W/cmから約50W/cm、約10W/cmから約2000W/cm、約10W/cmから約1000W/cm、約10W/cmから約500W/cm、約10W/cmから約100W/cm、約10W/cmから約50W/cmの範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内であってよい。
上記ガラス製造装置100のいずれかを使用してある量の溶融した材料121からガラスを製造する方法は、管201の管壁205によって画定された流れ通路207の流れ方向208に沿って溶融した材料121を流すことを含みうる。上述のように、スロット203は管壁205を貫通しうる。スロット203はスロット203の外周縁303によって外接されうる設置面301を有してよい。本方法は、管201の流れ通路207からスロット203の設置面301を通って溶融した材料121を流すことを更に含みうる。本方法は、熱制御装置251を動作させることを更に含みうる。熱制御装置251はガスノズル、電気加熱器、及びレーザー(例えば、レーザーダイオード)のうち1つ以上を備えうる。熱制御装置251は熱制御路253を定めうる。上述したように、熱制御路253の投影は設置面301と交差し設置面301に外接しうる。本方法は、熱制御路253が溶融した材料121と交差する位置315における溶融した材料121の温度を調整することを更に含みうる。幾つかの実施形態では、位置315は、スロット203から外方へ流れ方向208に垂直な外方方向319に延在する設置面301の投影317内に位置しうる。
幾つかの実施形態では、位置315における溶融した材料121の温度を調整することは、溶融した材料121の温度を下げることを含みうる。例えば、図5に示すように、熱制御装置251を動作させることは、ガスノズル501からガス507を放出することを含みうる。位置315における溶融した材料121の温度を下げることは、その位置における溶融した材料121の粘度を増加させ、その位置における溶融した材料121の質量流量を減少させうる。
幾つかの実施形態では、位置315における溶融した材料121の温度を調整することは、溶融した材料121の温度を上げることを含みうる。例えば、図6及び9に示すように、熱制御装置251を動作させることは、電気加熱器601に矢印603で示すように電気を流すことを含みうる。更に他の実施形態では、図示のように、本方法は、電気加熱器を軸の周りを609で示す方向に回転させ、電気加熱器からの放射熱移動を調整することで、位置315における溶融した材料の温度と粘度と質量流量を調節することを更に含みうる。他の実施形態では、図7、8及び10、11に示すように、熱制御装置251を動作させることは、レーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)からレーザービームを放出することを含みうる。更に他の実施形態では、レーザービームは溶融した材料121における上述した範囲(例えば、約50μmから約10mm)内でありうる吸収深さを有しうる。更に他の実施形態では、レーザービームは上述した範囲(例えば、約760nmから約5000nm)内でありうる波長を有しうる。上記のように、更に他の実施形態では、本方法はレーザービームをスロット203の長さに亘って走査することを更に含みうる。更に他の実施形態では、図8及び10に示すように、本方法はレーザー(例えば、レーザーダイオード701、レーザー801、レーザー1001)から放出されたレーザービームを鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)で反射することを含みうる。更に他の実施形態では、図8に示すように、本方法は鏡(例えば、鏡803、多面鏡1003)をガルバノメーター805を使って回転させることを含みうる。更に他の実施形態では、図10に示すように、鏡は多面鏡1003から成りうる。位置315における溶融した材料121の温度を上げることは、その位置における溶融した材料121の粘度を減少させうる。位置315における溶融した材料121の温度を上げることは、その位置における溶融した材料121の質量流量を増加させうる。
幾つかの実施形態では、本方法は熱制御路253が溶融した材料121と交差する位置315から溶融した材料121の第1流れ211を形成デバイス140の第1外面223に沿って第1方向に流すことを更に含みうる。幾つかの実施形態では、本方法は位置315から溶融した材料121の第2流れ212を形成デバイス140の第2外面224に沿って第2方向に流すことを更に含みうる。他の実施形態では、本方法は溶融した材料121の第1流れ211と溶融した材料121の第2流れ212を集束させてガラスリボン103を形成することを含みうる。
幾つかの実施形態では、ガラスリボン103はドロー方向154に沿って、例えば約1ミリメートル/秒(mm/s)から約500mm/s、約10mm/sから約500mm/s、約50mm/sから約500mm/s、約100mm/sから約500mm/sの範囲内、及びそれらの間の全ての範囲及び部分範囲内で約1mm/s以上、約10mm/s以上、約50mm/s以上、約100mm/s以上、又は約500mm/s以上で進行しうる。幾つかの実施形態では、次にガラス分離器149(図1参照)はガラスリボン103から分離線151に沿ってガラスシートを分離できる。図示のように、幾つかの実施形態では、分離線151はガラスリボン103の幅Wに沿って第1外縁153と第2外縁155の間を延在しうる。また、幾つかの実施形態では、分離線151はガラスリボン103のドロー方向154に垂直に延在しうる。また、幾つかの実施形態では、ドロー方向154はガラスリボン103が形成デバイス140から引っ張られうる方向を表しうる。
図2に示すように、ガラスリボン103は根元235から引っ張られうり、ガラスリボン103の第1主面215及び第2主面216は互いに反対方向に面しガラスリボン103の厚み227(例えば、平均厚み)を画定する。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の厚み227は約2ミリメートル(mm)以下、約1.5mm以下、約1.2mm以下、約1mm以下、約0.5mm以下、約300マイクロメートル(μm)以下、又は約200μm以下でありうるが、他の実施形態では、他の厚みが提供されてもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の厚み227は約100μm以上、約200μm以上、約300μm以上、約600μm以上、約1mm以上、約1.2mm以上、又は約1.5mm以上でありうるが、他の実施形態では、他の厚みが提供されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、ガラスリボン103の厚み227は約100μmから約2mm、約200μmから約2mm、約300μmから約2mm、約600μmから約2mm、約1mmから約2mm、約100μmから約1.5mm、約200μmから約1.5mm、約300μmから約1.5mm、約600μmから約1.5mm、約1mmから約1.5mm、約100μmから約1.2mm、約200μmから約1.2mm、約600μmから約1.2mmの厚み範囲内、又はそれらの間の任意の範囲又は部分範囲内でありうる。
酸化リチウムを含んでも含まなくてもよい代表的な溶融した材料は、ソーダ石灰溶融材料、アルミノケイ酸塩溶融材料、アルカリ・アルミノケイ酸塩溶融材料、ホウケイ酸塩溶融材料、アルカリ・ホウケイ酸塩溶融材料、アルカリ・アルミノリンケイ酸塩溶融材料、及びアルカリ・アルミノホウケイ酸塩ガラス溶融材料を含む。1つ以上の実施形態では、溶融した材料121はモルパーセント(モル%)で約40モル%から約80%の範囲内のSiO、約10モル%から約30モル%の範囲内のAl、約0モル%から約10モル%の範囲内のB、約0モル%から約5モル%の範囲内のZrO、約0モル%から約15モル%の範囲内のP、約0モル%から約2モル%の範囲内のTiO、約0モル%から約20モル%の範囲内のRO、及び約0モル%から約15モル%の範囲内のROを含んでもよい。本書で使用されるように、ROはアルカリ金属酸化物、例えばLiO、NaO、KO、RbO、及びCsOを指しうる。本書で使用されるように、ROはMgO、CaO、SrO、BaO、及びZnOを指しうる。幾つかの実施形態では、溶融した材料121は約0モル%から約2モル%の範囲内でNaSO、NaCl、NaF、NaBr、KSO、KCl、KF、KBr、As、Sb、SnO、Fe、MnO、MnO、MnO、Mn、Mn、Mnのそれぞれを任意選択で更に含んでもよい。幾つかの実施形態では、ガラスリボン103及び/又はそれから形成されたガラスシートは透明の場合があり、溶融した材料121から引き出されたガラスリボン103は400ナノメートル(nm)~700nmの光学波長に亘る約85%以上、約86%以上、約87%以上、約88%以上、約89%以上、約90%以上、約91%以上、又は約92%以上の平均光透過率を有しうる。
本書の開示の実施形態は、形成デバイスの管のスロットを出る溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度を熱制御装置を使って調整する技術的恩恵を提供しうる。本開示の実施形態は溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度の局所化された制御及び/又は調整を提供しうる。溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度が制御されうる位置は完全にスロットの外周縁によって画定される設置面の投影内にあってよい。また、加熱器又は複数の加熱器が本開示の実施形態のいずれにも設けられてよく(例えば、図4及び9参照)スロット203の長さ401に沿った加熱プロファイルの調整を許し、位置315に沿った所望の温度プロファイルを提供し、それにより溶融した材料の所望の粘度と対応する質量流量プロファイルを位置315において提供する。質量流量プロファイルを調整することは、形成デバイスから引っ張られているガラスリボンの所望の厚みプロファイルを可能にしうる。また、スロットから出る溶融した材料に作用することは、ガラス製造プロセス内の後で追加の熱制御の必要を低減しうる。スロットの寸法は熱制御装置が溶融した材料に作用する領域を減らすのに使用されうる。薄い管壁(例えば、約0.5mm~約10mm)を有する実施形態は、熱制御装置が溶融した材料に作用する位置の周りの形成デバイスの蓄熱質量を低減して熱制御装置の効果を増加させうる。本開示の実施形態によれば、溶融した材料の質量流量、粘度、及び/又は温度を調整することはまた、溶融した材料の第1流れと第2流れの両方の同時制御を許しうる。
ハウジングの内部領域内に形成デバイスを設けることは、制御されない熱損失及び/又は熱気流が製造されるガラスリボンの品質に影響するのを低減(例えば、最小に、防止)しうる一方、熱制御装置の効果の局所化を増加させうる。ハウジングの壁を通る通路を設けることは、内部領域外に少なくとも部分的に位置する熱制御装置が溶融した材料に作用するのを許しうる。その通路に管を設けることは、制御されない熱損失及び/又は熱気流を更に低減し、熱制御装置の調整(例えば、再配置、除去、挿入、置換え)を可能にしうる。ハウジングの壁の外面から延在する断熱体を設けることは、熱制御装置の効果を更に局所化しうる。
様々な開示された実施形態は特定の実施形態と関連して記述された特定の特徴、要素、又はステップを含んでもよいことは理解されるであろう。また、特定の実施形態に関して記述されているが特定の特徴、要素、又はステップは、様々な非例示の結合又は並べ替えによって他の実施形態と置き換え又は組み合わされてもよいことは理解されるであろう。
また、本明細書で使用されるように、そうでないと明らかに指示されない限り、英語の用語「the」、「a」、又は「an」は「少なくとも1つ」を意味し「1つだけ」に限定されるべきでないと理解されるべきである。例えば、1つの部品への言及は、文脈からそうでないと明らかに示されない限り、2つ以上のそのような部品を有する実施形態を含む。同様に、「複数の」は「2つ以上の」を表すように意図されている。
本明細書で使用されるように、用語「約」は、量、サイズ、配合、パラメータ、並びに他の数量及び特性は正確でなくまた正確である必要がなく、要望通り、許容誤差、換算率、丸め、測定誤差など、及び当業者に既知の他の因子を反映して、おおよそ及び/又はより大きいか小さい場合があることを意味する。範囲は本明細書で「約」特定の値から及び/又は「約」別の特定の値までとして表されうる。そのような範囲を表す時、別の実施形態はその特定の値から及び/又はその別の特定の値までを含む。同様に、先行する「約」の使用により値が近似値として表される時、その特定の値は別の実施形態を形成することは理解されるであろう。各範囲の端点は他の端点と関連してまた他の端点と独立して意味があることも理解されるであろう。
本明細書で使用される用語「実質的な」、「概ね」及びそれらのバリエーションは記述された特徴が、ある値又は記述に等しい又はほぼ等しいことを表すよう意図されている。例えば、「概ね平面の」表面は、平面又はほぼ平面である表面を示すよう意図されている。また、上記のように、「概ね等しい」は2つの値が等しい又はほぼ等しいことを示すよう意図されている。幾つかの実施形態では、「概ね等しい」は互いから約10%以内の値、例えば互いから約5%以内、又は互いから約2%以内の値を示す場合がある。
そうでないと明確に記述されていない限り、本書で明らかにされるどんな方法も、特定の順序でそのステップが実行されることを要求していると解釈されることを決して意図していない。従って、方法請求項がそのステップが従う順序を実際に明記しない場合、又は請求項又は説明でステップが特定の順序に限定されるべきであると明記されていない場合、どんな特定の順序も推測されることは決して意図されていない。
特定の実施形態の様々な特徴、要素、又はステップが移行句「comprising」を使用して開示されることがあるが、移行句「consisting」又は「consisting essentially of」を使用して記載される可能性がある特徴、要素、又はステップを含む別の実施形態が示唆されることは理解されるべきである。従って、例えば、A+B+Cを含む(comprises)装置の示唆される他の実施形態は、装置がA+B+Cから成る(consists of)実施形態、及び装置はA+B+Cから基本的に成る(consists essentially of)実施形態を含む。本書で使用されるように、用語「comprising」及び「including」、及びそれらのバリエーションは、そうでないと示されない限り、同義でオープンエンドであると解釈されるべきである。
添付の請求項の要旨及び範囲から逸脱することなく、様々な部分変更及び変形が本開示にされうることは当業者には明らかであろう。従って、実施形態の部分変更及び変形が添付の請求項及びそれらの等価物の範囲内に入る場合、本開示はそれらの部分変更及び変形を包含するように意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス製造装置であって、
流れ通路を画定する管壁と、前記流れ通路と流体連通し前記管壁を通って延在するスロットであって、該スロットの外周縁によって外接された設置面を有するスロットとを有する管を備えた形成デバイスと、
熱制御路を画定する熱制御装置と
を備え、
前記熱制御路の投影は前記設置面と交差する、ガラス製造装置。
実施形態2
前記形成デバイスは
第1外面を有し前記管壁の外面の第1外周位置において取り付けられた第1壁と、
第2外面を有し前記管壁の外面の第2外周位置において取り付けられた第2壁と
を更に備え、
前記第1外面及び前記第2外面は前記形成デバイスの根元で集束する、実施形態1記載のガラス製造装置。
実施形態3
前記投影は前記設置面によって限界が定められる、実施形態1及び2のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態4
前記熱制御装置は前記流れ通路の流れ方向に沿って配置された複数の熱制御装置を含む、実施形態1~3のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態5
前記管壁は約0.5ミリメートルから約10ミリメートルの範囲内の厚みを有する、実施形態1~4のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態6
前記管壁は白金又は白金合金から成る、実施形態1~5のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態7
前記熱制御装置は電気加熱器を備える、実施形態1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態8
前記電気加熱器は複数の電気加熱器を含み、断熱体が前記複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器と第2電気加熱器の間に配置される、実施形態7記載のガラス製造装置。
実施形態9
前記電気加熱器は二ケイ化モリブデン、炭化ケイ素、又は亜クロム酸ランタンのうち1つ以上から成る、実施形態7及び8のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態10
前記熱制御装置はガスノズルを備える、実施形態1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態11
前記熱制御装置はレーザーを備える、実施形態1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態12
前記レーザーは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有するレーザービームを放出するように構成される、実施形態11記載のガラス製造装置。
実施形態13
前記レーザーから放出された前記レーザービームが前記設置面を走査するように前記レーザービームを反射するように構成された鏡を更に備える実施形態12記載のガラス製造装置。
実施形態14
前記鏡は回転可能である、実施形態13記載のガラス製造装置。
実施形態15
前記鏡は多面鏡から成る、実施形態13及び14のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態16
前記レーザーは複数のレーザーダイオードを含む、実施形態11及び12のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態17
内部領域を画定する壁と前記壁を貫通する壁通路とを有するハウジングを更に備え、
前記形成デバイスは前記内部領域内に配置される、実施形態1~4のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態18
前記熱制御路は前記壁通路と位置合わせされる、実施形態17記載のガラス製造装置。
実施形態19
前記壁通路内に配置された筒を更に備える実施形態17及び18のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態20
前記熱制御装置はガスノズルを備える、実施形態17~19のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態21
前記ハウジングは前記形成デバイスに面する内面と前記内面と反対側の外面とを有し、断熱体が前記外面から延在する、実施形態17~20のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態22
前記熱制御装置は電気加熱器を備える、実施形態21記載のガラス製造装置。
実施形態23
前記電気加熱器は複数の電気加熱器を含み、前記断熱体が前記複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器と第2電気加熱器の間に配置される、実施形態22記載のガラス製造装置。
実施形態24
前記電気加熱器は軸の周りを回転可能である、実施形態22及び23のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態25
前記壁通路は長さと前記長さより小さい幅とを有するスロットを有する、実施形態24記載のガラス製造装置。
実施形態26
前記熱制御装置はレーザーを備える、実施形態17~19のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態27
前記レーザーは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有するレーザービームを放出するように構成される、実施形態26記載のガラス製造装置。
実施形態28
前記レーザーは前記壁通路を通して前記レーザービームを放出することで、前記管の長さを走査するように構成される、実施形態27記載のガラス製造装置。
実施形態29
前記レーザーはレーザーダイオードから成り、前記レーザーダイオードは光ファイバーの第1端に光学的に結合され、前記光ファイバーの第2端は前記スロットに面する、実施形態26及び27のいずれかに記載のガラス製造装置。
実施形態30
前記光ファイバーは前記壁通路を通って延在する、実施形態29記載のガラス製造装置。
実施形態31
ガラス製造方法であって、
溶融した材料を管の管壁によって画定された流れ通路の流れ方向に沿って流すステップであって、スロットが前記管壁を通って延在し前記スロットの外周縁によって外接される設置面を有する、ステップと、
前記スロットの前記設置面を通して前記溶融した材料を流すステップと、
熱制御路を画定する熱制御装置を動作させるステップであって、前記熱制御路の投影は前記設置面と交差する、ステップと、
前記熱制御路が前記溶融した材料と交差する位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップと
を含むガラス製造方法。
実施形態32
前記位置からの前記溶融した材料の第1流れを第1方向に形成デバイスの第1外面に沿って流し、前記位置からの前記溶融した材料の第2流れを第2方向に前記形成デバイスの第2外面に沿って流すステップを更に含み、前記第1流れと前記第2流れは集束しガラスリボンを形成する、実施形態30記載の方法。
実施形態33
前記位置は、前記スロットから前記流れ方向に垂直な方向で外方へ延びる前記設置面の投影内に完全に位置する、実施形態31及び32のいずれかに記載の方法。
実施形態34
前記位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップは、前記溶融した材料の前記温度を下げることを含む、実施形態31~33のいずれかに記載の方法。
実施形態35
前記熱制御装置を動作させるステップは、ガスノズルからガスを放出することを含む、実施形態31~34のいずれかに記載の方法。
実施形態36
前記位置における前記溶融した材料の温度を調整するステップは、前記溶融した材料の前記温度を上げることを含む、実施形態31~33のいずれかに記載の方法。
実施形態37
前記熱制御装置を動作させるステップは、加熱素子に電気を流すことを含む、実施形態36記載の方法。
実施形態38
前記加熱素子を軸の周りを回転させるステップを更に含む実施形態37記載の方法。
実施形態39
前記熱制御装置を動作させるステップは、レーザーからレーザービームを放出させることを含む、実施形態36記載の方法。
実施形態40
前記溶融した材料における前記レーザービームの吸収深さは約50マイクロメートルから約10ミリメートルの範囲内である、実施形態39記載の方法。
実施形態41
前記レーザービームは約760ナノメートルから約5000ナノメートルの範囲内の波長を有する、実施形態39記載の方法。
実施形態42
前記レーザービームを前記スロットの長さに亘って走査するステップを更に含む実施形態39~41のいずれかに記載の方法。
実施形態43
前記レーザーから放出された前記レーザービームを鏡で反射するステップを更に含む実施形態39~42のいずれかに記載の方法。
実施形態44
前記鏡を回転させるステップを更に含む実施形態43記載の方法。
実施形態45
前記鏡は多面鏡から成る、実施形態43及び44のいずれかに記載の方法。
100 ガラス製造装置
101 形成装置
102 ガラス溶融・出力装置
103 ガラスリボン
104 個別ガラスリボン
105 溶融容器
107 バッチ材料
109 貯蔵容器
111 バッチ送出装置
113 モーター
115 制御器
121 溶融した材料
127 清澄槽
129 第1接続管
131 混合槽
133 送出容器
135 第2接続管
137 第3接続管
140 形成デバイス
141 入口管
149 ガラス分離器
151 分離線
152 中央部
153 第1外縁
155 第2外縁
157 支持梁
201 管
203 スロット
204 外面
205 管壁
206 内面
207 流れ通路
209 成形ウェッジ
210 中間材料
213 第1壁
214 第2壁
220 空洞
223 第1外面
224 第2外面
233 第1内面
234 第2内面
235 根元
240 ハウジング
241 ハウジング壁
243 内面
245 外面
247 内部領域
249 壁通路
251 熱制御装置
253 熱制御路
301 設置面
303 外周縁
309、317 投影

Claims (12)

  1. ガラス製造装置であって、
    流れ通路を画定する管壁と、前記流れ通路と流体連通し前記管壁を通って延在するスロットであって、該スロットの外周縁によって外接された設置面を有するスロットとを有する管を備えた形成デバイスと、
    熱制御路を画定する熱制御装置と
    を備え、
    前記熱制御路の投影は前記設置面と交差する、ガラス製造装置。
  2. 前記形成デバイスは
    第1外面を有し前記管壁の外面の第1外周位置において取り付けられた第1壁と、
    第2外面を有し前記管壁の外面の第2外周位置において取り付けられた第2壁と
    を更に備え、
    前記第1外面及び前記第2外面は前記形成デバイスの根元で集束する、請求項1記載のガラス製造装置。
  3. 前記投影は前記設置面によって限界が定められる、請求項1及び2のいずれかに記載のガラス製造装置。
  4. 前記熱制御装置は前記流れ通路の流れ方向に沿って配置された複数の熱制御装置を含む、請求項1~3のいずれかに記載のガラス製造装置。
  5. 前記管壁は約0.5ミリメートルから約10ミリメートルの範囲内の厚みを有する、請求項1~4のいずれかに記載のガラス製造装置。
  6. 前記管壁は白金又は白金合金から成る、請求項1~5のいずれかに記載のガラス製造装置。
  7. 前記熱制御装置は電気加熱器を備える、請求項1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
  8. 前記電気加熱器は複数の電気加熱器を含み、断熱体が前記複数の電気加熱器のうち第1電気加熱器と第2電気加熱器の間に配置される、請求項7記載のガラス製造装置。
  9. 前記熱制御装置はガスノズルを備える、請求項1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
  10. 前記熱制御装置はレーザーを備える、請求項1~6のいずれかに記載のガラス製造装置。
  11. 内部領域を画定する壁と前記壁を貫通する壁通路とを有するハウジングを更に備え、
    前記形成デバイスは前記内部領域内に配置される、請求項1~4のいずれかに記載のガラス製造装置。
  12. 前記熱制御路は前記壁通路と位置合わせされる、請求項11記載のガラス製造装置。
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