JP2022538045A - セルラスライスネットワークにおける中継選択 - Google Patents

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Abstract

セルラ通信システムは、ネットワークスライシングをサポートし、間接接続を管理するためのネットワーク中継機能140を有する。モバイル装置110は、中継装置120に要求メッセージを送信することができ、この要求メッセージは、アクセスするスライスを含む。応答メッセージは、利用可能なスライスおよび中継装置を示す。装置は、応答メッセージに応じてスライスおよび/または中継装置を選択する。中継装置は要求メッセージを受信し、間接接続を介してデータを転送する要求を示す、要求されたスライスを含む転送要求メッセージをセルラ通信システムに送信し、応答メッセージを送信する。ネットワーク中継機能は、転送要求メッセージを受信し、要求されたスライスに応じて、利用可能なスライスのためのデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得し、要求されたネットワークスライスによる間接通信のための中継装置として機能することが可能な利用可能な中継装置を示すネットワーク中継情報を含む転送応答メッセージを送信する。

Description

本発明は既知のセルラ無線通信システム(CCS)、例えば、LTE、4G又は5Gネットワークの分野に関する。セルラ無線通信システムは、コアネットワーク(CN)と、複数のセルラ基地局(BS)を備える無線アクセスネットワーク(RAN)とを備える。セルラ通信システムは、ネットワークスライスおよび間接接続をサポートするセルラネットワークを提供することができ、一方、モバイル装置は、基地局を介してコアネットワークに接続することができる。ネットワークへのアクセスは、いわゆるプロバイダまたはモバイルネットワーク事業者(MNO)によって管理される。ネットワークスライスは、セルラ通信システムの共有物理インフラストラクチャを使用して論理ネットワークを提供する。間接接続は、少なくとも1つの中継装置を介して、モバイル装置とセルラ通信システムとの間のデータ転送を提供する。
セルラ無線通信規格を使用して通信するモバイル装置は、例えば3GPP 5G仕様に従って、さらに継続的に開発されている。無線装置は、例えば、携帯電話、車両間(V2V)のための車両、またはより一般的な車両間通信(V2X)、物のインターネット(IoT)装置、医用(緊急)診断および治療装置、バーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットなど、様々なタイプのものとすることができる。上記のようなモバイル装置の特性は、例えば、低電力動作、許容最大待ち時間、必要な帯域幅およびモビリティに関して大きく異なるので、5Gシステムおよび無線アクセスネットワーク規格は、ネットワークスライシングの概念を定義する(文末の参照文献[23.501]、[38.300]、[Elayoubi]を参照されたい)。
ネットワークスライスは、共通の共有ハードウェア/ソフトウェアプラットフォーム上で動作する分離された「仮想5Gネットワーク」と見なすことができ、プラットフォームコンポーネントは、複数のスライス間で共有できるが、各スライスは引き続き独立して動作する。各スライスは、特定のユースケースまたはアプリケーションドメインに最適に調整された性能、サービスレベル、ポリシーおよび機能を提供することができる。スライスは、ハードウェア/ソフトウェアプラットフォームを所有するものとは別のネットワークオペレータによってサービスとして運用されることもできる。スライスは、コアネットワーク(CN)、Radio・ Access Network(RAN)またはその両方で実行されることができる。
一般にユーザ機器(UE)と呼ばれるモバイル装置は、同時に複数のスライスの一部であってもよい。UEは、CNへの複数のプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができ、各セッションは特定のスライスで動作する。ネットワークスライシングについてのさらなる説明は、[PavelShulgin]に見いだすことができる。UEはさらに、UEが固定装置である場合をカバーする。ユーザ機器は、エンドユーザに直接使用される任意の装置であることができる。これは、非固定の装置および固定の装置を含む。UEの別の特徴は、UEが、典型的には、基地局と通信するために3GPP Uuインタフェイスを使用すること、および、UEが典型的にはそれ自体のモバイル加入、それ自体のSIMカードを有し、IMSIを介して識別可能であることである。
スライスで動作するセッションを要求する例は、[EventHelix]で説明されている。図1は、スライスを要求するユーザ機器(UE)を示す図からの抜粋を示す。UEは、21:RRCSetupCompleteメッセージにおいて、要求されたネットワークスライス選択アシスト情報(NSSAI)を送信し、基地局(gNB)は、この情報を、送信する24:NGAP初期UEメッセージにおいて転送する。用語「5GC」は、5Gコアネットワークを示すために使用される。
4Gのための3GPP規格では、近接サービス(Proximity Services:ProSe) 機能([23.303] および[24.334] を参照) は、一時的にセルラネットワーク基地局(eNB) のカバレッジにないセルラユーザ機器(UE) の接続を可能にするように定義されている。この特定の機能は、ProSe UEからネットワークへの中継、または略して中継UEと呼ばれる。中継UEは、OoC UEとeNBとの間で2つの方向にアプリケーションおよびネットワークトラフィックを中継することによって、別のカバレッジ外(OoC)UEがeNBと通信するのを助けるUEである。中継UEとOoC UEとの間のローカル通信は、装置間(device-to-device:D2D)通信またはSidelink(PC5としても知られる)通信と呼ばれる([23.303]および[24.334]を参照)。中継関係が確立されると、OoCーUEは、中継UEを介してカバレージに戻り、「遠隔UE」の役割で動作する。この状況は、遠隔UEが、通常の場合である直接ネットワーク接続とは対照的に、4Gコアネットワークへの間接接続を有することを意味する。
3GPPにおける進行中の研究([22.866]を参照)は、複数の無線ホップ上の通信をサポートするためのシングルホップ中継の概念、および商用/IoTアプリケーション領域のための中継の使用を拡張する。図2は、UEベースの中継装置を使用するシングルホップ(左)およびマルチホップ(右)を介する通信の図を示す。現在、ProSe(左図)は、遠隔UEがeNBおよび4Gコアネットワークに間接的に接続できるようにするために、ネットワーク/gNBに向けた単一ホップを提供する中継のみを許可する。目的は(右に示されるように)マルチホップ中継を可能にすることであり、中継可能なUEは、他の中継可能なUEに接続されることができる。
3GPPにおける他の研究([23.733]および[36.746]を参照)は、例えば、(遠隔UEの役割における)IoT装置が、より広いネットワークに接続するために中継UEを使用することによって、非常に低い電力で動作することを可能にするためのアーキテクチャ拡張に関する研究を含む。中継UEは物理的に非常に近いので、非常に低い電力の送信を使用して到達することができる。この研究には、ProSeのセキュリティ、速度および安定性の改善も含まれる。これらは4Gに基づくProSeではまだ実装されていないが、5Gに基づくProSeで採用される可能性がある。
本明細書では、「eNB」(4G用語)および「gNB」(5G用語)という用語は、セルラ基地局を意味する。eNB/gNBは、コアネットワーク(Core Network:CN)の機能にインタフェイスする無線アクセスネットワーク(Radio・ Access Network: RAN)の一部である。'OoC' は'Out-of-Coverage'の略である。'indirect connection' は、[22.261] で定義されている'indirect network connection' と同じである。スライス固有の5G用語NSSAI、S-NSSAI、NSSFなどは[23.501]に定義されている。「D2D」はDevice-to-Device通信であり、「PC5」は、ProSe[23.303]、eProSe[36.746]またはV2X[23.287]によって定義されるSidelink通信のためのインタフェイスである。
3GPP研究に関連して、中継を伴う様々なレガシーソリューションが当技術分野で知られている(以下の各数字は、別個のトピックである):
US20180092017A1、US9826460、US10212651B2、US20160212721A1は、信号強度または通知されたグループIDに基づいて複数の候補中継の中から1つの中継を選択することを記載している。
US10177834B2は、eNBが中継の帯域幅要件をそのセルにブロードキャストし、中継可能な装置がこれを自動的に使用して、その要件を満たす場合に中継器になることを決定することを記載している。
US20160227518A1は、eNBがUEがOoCであること、および、UEが再び接続されることを支援するために、そのUEに何らかの情報を(中継を介して)送信する必要があることを決定することを記載する。
US20160227518A1は、十分な接続容量、またはバッテリ電力または適切なサービスタイプ/コンテキストを有する場合にのみ、中継になることを決定する中継可能UEについて記載する。
USB9445352B2は、中継を必要とするOoC UEがD2Dメッセージをその近隣装置に送信して、誰かに中継器になることを要求し、それに応じて、1つ以上のUEが中継器になることを記載する。
WO2018083381A1は、OoC UEが、中継を介して、ネットワークに再接続されるために必要となる何らかの構成情報をSidelink/D2D上でピアUEに問い合わせることを記載している。
US20180035448A1は、OoC UEのための特定のスケジューリングを伴うSidelinkスケジューリンググラント情報を送信するeNBを記載し、この情報は、カバレッジ内UEによって受信され、そしてこれらのUEによってOoC UEに再送信される。
US9565573B2は、カバレッジ内UEがD2D信号を送信し、OoC UEが、カバレッジを必要とするという指標によってD2D信号に応答することができることを記載している。カバレッジないUEは、次に、受信したこの指標をネットワークに送信する。オプションとして、次いで、ネットワークは、この指標を使用して、カバレッジ内UEに中継器になるように命令することができる。
5Gのような次世代セルラ通信ネットワークに、UEベースの中継のためのProSe中継または同様の技術を含める必要がある。しかしながら、5Gによって導入されたようなネットワークスライスの使用は、UEベースの中継を考慮する必要がある場合に、以下のような新しい要件および新しい課題を導入する。
・UEは、中継UEを介して、その要求されるおよび/または好ましい5Gネットワークスライスインスタンスのうちの1つまたは複数に接続することができる必要があり、したがって、近隣のどの中継UEがそうすることができるか、またはできないかを知る必要がある;
・UEの無線範囲内に複数の候補中継UEが存在する可能性があり、それによって、中継UEが動き回って範囲外に出る可能性があり、新しい中継UEが範囲内に現れる可能性がある;
・UEによって要求される、および/または好ましいネットワークスライスインスタンスは、最良の中継UE候補がその時点で接続されているスライスとは異なることがある;
・UEは、選択がなされる必要がある瞬間にOoCである可能性がある;
・中継UEは、リソース制約装置であることができ、したがって、あるネットワークスライスのために期待される/必要とされるQoSを提供することができないことがある;
・中継UEは、それ自体の1つまたは複数のPDU接続を有する可能性があり(すなわち、中継UEは、通常、インターネットなどにアクセスすることを望む他の誰かによって所有されるUEである)、別のUEの間接ネットワーク通信をサポートするための非常に限定されたリソースしか残されていない可能性がある;
・UEによって要求される、または好ましいネットワークスライスは、中継UE候補によって現在使用されている周波数帯域とは異なる周波数帯域を使用する可能性がある;
・UEは、間接接続のための最適な中継および対応するネットワーク経路を構成するものに関してそれぞれ固有の要件を有する2つ以上のネットワークスライスに参加する可能性があり、したがって、中継を実行するための最適なソリューションとして2つ(またはそれ以上)の中継UEを選択する必要があることがある;
・候補中継UEは、通常、アプリオリに未知であり、UEに信頼されず、パーティ間に初期信頼がなく、中継UEに接続するために安全でないプロシージャを使用することも、セキュリティリスクを課すので、相互のセキュリティリスクをもたらす。例えば、中継/遠隔リレーションを開始するUEは、これまでに遭遇したことがないかもしれない。このケースは、例えば、1)モバイルセルラIoT装置が動き回る場合、または2)モバイルまたは固定セルラIoT装置が新しい環境で初めて展開され、アクティブ化される場合に、一般に起こり得る。
・候補中継UEは認証されていない可能性があり、特に、事前定義されたグループに属するUEによってのみ使用が許可されるプライベートネットワークスライスの場合に、ネットワークスライスに接続するため、および/またはネットワークスライスとの間でデータを送受信するため、および/またはネットワークスライスへの中継接続に参加するために必要なクレデンシャルを持たない可能性がある。
これらの考慮事項のいくつかは、非公開ネットワーク(NPN)へのアクセスにも適用される([23.501]参照)。このコンセプトは、5Gで導入されたネットワークスライスといくつかの類似性を有する。NPNは限られた組のユーザのための専用ネットワークであり、別個のモバイルコアネットワークとして、またはモバイルネットワークオペレータの公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)の上で、動作することができ、それによって、NPNは、通常、PLMN内のスライスおよび/またはクローズドアクセスグループとして配備される。NPNがネットワークスライスを使用して既存のハードウェア/ソフトウェア・インフラストラクチャの上に実装されることができるという事実に加えて、特にNPNが別個のスタンドアロン・ネットワークとして動作する場合、NPNはそれ自体の1つまたは複数のスライスを有することもできる。スライスの場合と同様に、特定のNPNをターゲットとするトラフィックの中継も、NPNへのアクセスを有することを認証された遠隔UEおよび中継UEのみに制限され得る。また、NPNは、最小QoSおよびサービスエリア制約、ならびにネットワークスライスに類似する他の態様に対するいくつかの要件を有する場合があり、また、中継UEが遠隔UEとNPNとの間のデータ接続のための中継器として動作するのに適しているかどうかを評価するために、他の動的な態様も考慮に入れる必要がある。本明細書の残りの部分では、用語「ネットワークスライス」は非公開ネットワークを示すためにも使用される。
本発明の目的は、ネットワークスライスを使用するセルラ通信システムにおいて、セルラ通信システムへの間接接続をモバイル装置に提供することができる中継装置の適切な選択を提供することである。
この目的のために、装置および方法は、添付の特許請求の範囲に定義されるように提供される。本発明の一態様によれば、請求項1に定義されるようなセルラ通信システムが提供される。請求項12に定義されるようなモバイル装置が提供される。本発明のさらなる態様によれば、請求項13に記載の中継装置と、請求項14に記載のネットワーク中継エンティティとが提供される。本発明のさらなる態様によれば、請求項15、16および17に定義される方法が提供される。本発明のさらなる態様によれば、ネットワークからダウンロード可能であり、かつ/またはコンピュータ可読媒体および/またはマイクロプロセッサ実行可能媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品が提供され、この製品は、コンピュータ上で実行されたときに上記の方法を実施するためのプログラムコード命令を含む。
セルラ通信システム(CCS)は、複数のセルラ基地局(BS)およびコアネットワーク(CN)を備える無線アクセスネットワーク(RAN)を備える。セルラ通信システムは、ネットワークスライシングおよび間接接続をサポートするセルラネットワークを提供し、各ネットワークスライスは、セルラ通信システムの共有物理インフラストラクチャを使用して論理ネットワークを提供し、各間接接続は、無線アクセスネットワークとの通信のために構成された、間接接続をサポートすることができるモバイル装置である少なくとも1つの中継装置を介して、モバイル装置とセルラ通信システムとの間のデータ転送を提供する。セルラ通信システムは、間接接続を管理するためのネットワーク中継機能(NRF)を提供するように構成された少なくとも1つのネットワーク中継エンティティを備える。
モバイル装置は、セルラネットワーク内の無線通信のために構成されたトランシーバと、セルラネットワークへの接続を管理するために構成された接続プロセッサとを備え、接続プロセッサは、少なくとも1つの間接接続を管理するための中継機能(116)を提供する。中継機能は、以下のように構成されることができる;
- 少なくとも1つの中継装置(UEx)に要求メッセージ(M)を送信する。要求メッセージは、モバイル装置がアクセスを要求しているネットワークスライスを示す要求識別子(ID1)を含む。
- 少なくとも1つの中継装置から少なくとも1つの応答メッセージ(N)を受信する。応答メッセージは、オプションとして、間接接続を提供するために少なくとも1つの中継装置を介して中継するための少なくとも1つの利用可能なスライスを示す(スライス中継情報などの)指標を含み、この指標は、明示的(例えば、応答メッセージN内の追加の「スライス中継情報」フィールドの一部として)であるか、または暗黙的である(例えば、メッセージNは、要求されたスライスがそれぞれの中継装置を介して中継されることができることを確認する肯定応答である)。
- 応答メッセージに応じて、少なくとも1つの中継装置から中継装置(UEy)を選択する。
- 選択された中継装置を介して要求されたスライスへの間接接続を行う。
中継装置は、セルラネットワーク内の通信のように構成された通信ユニットと、セルラネットワーク内の通信を管理し、モバイル装置とセルラネットワーク間の間接接続を管理するように構成された中継プロセッサとを有する。中継プロセッサは、以下のように構成されることができる:
- モバイル装置からの要求メッセージ(M)を受信する。
- 要求メッセージに依存してセルラ通信システムに転送要求メッセージ(M')を送信する。転送要求メッセージは、間接接続を介して要求されたスライスによって通信するためのモバイル装置からの要求を示し、要求識別子(ID1)を含む。
- セルラ通信システムからの転送応答メッセージ(N')を受信する。
- 転送応答メッセージに依存してモバイル装置に応答メッセージ(N)を送信する。
ネットワーク中継機能は、以下のように構成されることができる:
- 少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送要求メッセージ(M')を受信する。
- モバイル装置との間で 少なくとも1つの利用可能なスライスのためのデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得する。利用可能なスライスは、要求識別子(ID1)に応じて決定される。
- 少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送応答メッセージ(N')を送信する。転送応答メッセージは、モバイル装置がアクセスを要求しているネットワークスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置を示すネットワーク中継情報を含む。
基地局を介して転送要求メッセージを受信することは、基地局が中継装置によって送信されるメッセージM'に含まれる情報をカプセル化するネットワーク中継機能に対する新しいメッセージの発信者であることを意味することができる。同様に、少なくとも1つのセルラ基地局を介して転送応答メッセージ(N')を送信することは、基地局がネットワーク中継機能からのメッセージを終端し、その後中継装置に送信される新しいメッセージ(N)中に情報をカプセル化することができることを意味することができる。
有利なことに、セルラネットワークは、UEが使用する必要があるネットワークスライスまたはネットワークスライスのセットを最適にサポートする選択された中継装置を介して、これらの装置が通信を開始することを可能にすることによって、ネットワーク(例えば、カバレッジ外の装置、近くの基地局への信号が不良な装置、または非常に低いバッテリを有する装置)との間でメッセージを送受信するために、中継を必要とするモバイル装置(例えば、5G UE)をアシストすることができる。
中継装置の改善された選択はまた、UEが単に、候補中継UEのそれぞれを介して要求されたスライスへの接続のセットアップを試み、RANアタッチメントを実行し、次いでCNアタッチメント/認証を実行し、そして選択された中継が実際にその所望のスライスに接続するのに十分に良好であったか、または接続が許可されなかったかを学習する試行錯誤アプローチよりも高速かつ効率的である。十分に良好でない場合、第2の中継候補を用いて試みることができるが、この態様では、選択すべき最適な中継はすべての候補が試みられるまで、依然として未知である。このプロセスは長く、RF/エネルギー資源の無駄を要するだろう。
さらに、NRFが選択のためにより多くの情報を使用することができるので、NRF支援を用いて行われる改善された中継装置選択は、UEローカル選択中継装置よりも良好である。この情報は、例えば、gNBまたは他の中継装置に向かう潜在的な中継装置の接続品質の知識、潜在的な中継装置の過去のQoS性能、および要求されている各スライスの特性に関する知識などとすることができる。また、ローミングに関連した情報を持っている場合があり、たとえば、モバイル装置がインバウンドローミング装置であり、中継装置がそのようなローミング装置に関する情報を持っていない場合がある。したがって、全体として、新しいセルラ通信ネットワークは、複雑な、および/または、動的な、および/または、スライス依存の、および/または、非公開のネットワーク依存ポリシーを、中継装置選択のプロセスに適用することができる。
加えて、NRFの支援によって実行される改善された中継装置選択では、中継装置がスライスの要件を満たせるかどうかを適切に判断するために必要な最新の情報を利用することができ、モバイル装置からの追加トラフィックを処理するために中継装置とネットワークに残されているリソースの量、モバイル装置と中継装置との間および中継装置とネットワークとの間の信号強度、中継装置およびモバイル装置の現在地および/またはトラッキング/サービスエリア、マルチホップの場合のモバイル装置とネットワークとの間のホップ数のような、動的な側面を使用することを含む。最新の情報を使用することができるので、NRFを用いて行われる改善された中継装置選択は、しばらくの間カバレッジ外(OoC)またはスリープ状態であった可能性があるモバイル装置(かつ中継装置)にも利益をもたらし、特に、モバイル装置が中継装置を発見してそれに接続することを望むときに基地局の直接カバレッジ外にある場合に利益をもたらす。ProSeディスカバリに基づく幾つかのソリューションは、モバイル装置と中継装置に、発見を開始して中継装置に接続する前に、ネットワークからの許可を求め、必要な情報を取得することを最初に要求し、したがって、モバイル機器がしばらくカバレッジ外にいる場合、モバイル機器と中継機器は古い情報を使用する可能性があるが、NRFの支援を受けて強化された中継機器選択を利用すれば、モバイル機器は、(例えば本明細書で後述するように一般的な発見および接続要求メカニズムを使用して)特定のネットワークスライスに対する要求を常に開始することができ、これにより、中継装置は、要求されたネットワークスライスに関する情報を持っていない場合でも、中継装置が、認証されている(または認証され得る)か、および、要求されたネットワークスライスまたは非公開ネットワークとの間でデータの中継を実行することができる(または、PDUセッションを再構成したり、追加のPDUセッションを開始したりするなどして、できるようにされる)かどうかの評価をNRFに依頼することができる。
さらに、スライスおよび非公開ネットワークに関する情報は、プライバシーに敏感であると見なされ得る。これは、モバイル装置の望ましくないトラッキングにつながり、オペレータの配備情報(例えば、どのスライスおよびNPNがコアネットワークによってサポートされるか)を暴露する可能性がある。したがって、NRFを使用することによって、通常は信頼できないエンドユーザ装置である中継UEに不要な情報を記憶する必要がない。
3GPP規格を含む現在の最新技術は、とりわけ、基地局がカバレッジ内のUEにブロードキャストしているシステム情報ブロック(例えば、[38.331]のMIBおよびSIB)において、およびProSeベースの中継UEを通して、OoC UEにネットワークスライス情報が通信されないため、これらの問題を解決しない。さらに、5Gでは、スライス情報のプライバシー漏洩を防ぐために、スライス情報は、何らかの初期セキュリティコンテキストが整った後にのみ、CNアタッチメント/認証の間のプロセスにおいて後にUEに送信されることができ、したがって、プロセスの初期段階ではスライス情報は送信されない(または暗号化されたもしくは一時的なスライス情報のみ送信される)。さらに、中継UEは、遠隔UEが使用することを望むスライスの特性(例えば、要求されるQoSまたは周波数帯域)にアクセスすることができないか、アクセスすることを許可されないか、またはサポートすることができないことがある。
また、単に、それらが同じスライスの一部であるかどうかに基づいて中継装置を選択することは、例えば、あるスライスが所与の中継装置Rについて5Gネットワークによってサポートされる場合、中継装置Rに接続された遠隔UEまたは他の中継装置もこのスライスを利用することができることを意味しないので、機能しない。これは、例えば、特定のスライスが、超信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable Low-Latency Communication)専用であり、中継装置を介した追加の「ホップ」がURLLCスライスの低遅延特性と競合するため、そうではない場合がある。したがって、中継装置がそのようなスライスを全く提供すべきではない場合がある。さらに、ある中継装置が特定のスライスのためのデータトラフィックを中継できるかどうかの決定は最新の情報に基づく必要があり、モバイル装置(および中継装置)がしばらくカバレッジ外にあるかまたはスリープしている場合にも機能する必要がある。
本発明による方法は、コンピュータで実施される方法としてコンピュータ上で、もしくは専用ハードウェアで、または両方の組合せで、実施されることができる。本発明による方法の実行可能なコードは、コンピュータプログラム製品に記憶されてもよい。コンピュータプログラム製品の例には、メモリスティックなどのメモリ装置、光ディスクなどの光記憶装置、集積回路、サーバ、オンラインソフトウェアなどが含まれる。
非一時的な形態のコンピュータプログラム製品は、前記プログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、本発明による方法を実行するための、コンピュータ可読媒体上に格納された非一時的なプログラムコード手段を備えることができる。一実施形態では、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、本発明による方法のすべてのステップまたはステージを実行するように構成されたコンピュータプログラムコード手段を含む。好ましくは、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体上に具現化される。また、ネットワークからダウンロード可能な、および/または不揮発性コンピュータ可読メモリおよび/またはマイクロプロセッサ実行可能媒体に記憶された一時的な形態でのコンピュータプログラム製品が提供され、この製品はコンピュータ上で実行されるとき、上述の方法を実施するためのプログラムコード命令を含む。
本発明の別の態様は、一時的な形式のコンピュータプログラムをダウンロードに利用可能にする方法を提供する。この態様は、コンピュータプログラムが、例えばアップル社のApp store、グーグル社のプレイ・ストア、またはマイクロソフト社のウィンドウズ・ストアにアップロードされるとき、および、コンピュータプログラムがそのようなストアからダウンロードできるときに、使用される。
本発明による装置および方法のさらなる好ましい実施形態は添付の特許請求の範囲に与えられ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
ある態様では、要求メッセージ(M)は、複数の要求識別子(IDx)を含み、それによって中継装置は、それらの要求識別子が中継装置内に設定されている場合、要求識別子のいずれかを転送要求メッセージ(M')から除外する。
ある態様において、要求識別子(ID1)は、モバイル装置(110)がアクセスを要求している汎用ネットワークスライスを示し、要求メッセージ(M)は、モバイル装置(110)がアクセスを要求している特定のネットワークスライスを示す第2要求識別子(ID2)をさらに含み、それによって、中継装置は、次のうちの1つを実行する:転送要求メッセージ(M')の一部として、汎用スライス識別子(ID1)の代わりに、特定のネットワークスライスのための第2要求識別子(ID2)を送信する。
- 転送要求メッセージ(M') の一部として 両方の識別子を送信し、それによって応答メッセージ(N) は、特定のネットワークスライスのための第2要求識別子(ID2) のみを含み、汎用ネットワークスライスのための要求識別子(ID1) は含まない。
ある態様では、要求メッセージ(M)は、セキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵を示すセキュリティコンテキスト識別子(ID3)を含み、中継プロセッサは、セキュリティコンテキスト識別子(ID3)によって示されるセキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵が中継装置に設定されるセキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵に対応する場合にのみ、要求メッセージに依存して転送要求メッセージ(M')をセルラ通信システムに送信するように構成され、一致しない場合には転送要求メッセージ(M')を送信しない。
ある態様では、要求されたスライスへの間接接続は、要求メッセージ(M)および応答メッセージ(N)がそれを介して送信される同じ論理データ接続上でセットアップされ、この論理データ接続は、PC5接続、Sidelink接続またはD2D接続のうちの少なくとも1つである。
ある態様では、要求識別子(ID1)は、ネットワークスライス識別子を含むPDUセッションパラメータのセットを取得するためにNRFによって使用され、NRFは、取得されたPDUセッションパラメータのセットのうちの少なくとも1つのパラメータに従って、中継装置および/またはモバイル装置のPDUセッションを設定する。
一態様において、要求識別子(ID1)は、非公開ネットワークを示す識別子を含むPDUセッションパラメータのセットを取得するためにNRFによって使用され、NRFは、中継装置がそのセルラ基地局に直接接続するか、またはモバイル装置が中継装置を介してそのセルラ基地局に間接的に接続する場合に、非公開ネットワークをそのシステム情報の一部として示す識別子をブロードキャストするように構成された、および/または、非公開ネットワークを示す識別子をコアネットワーク(CN)に報告するように構成されたセルラ基地局(BS)に接続するように、中継装置のPDUセッションを構成する。
ある態様では、要求識別子(ID1)は、ネットワークスライス識別子を含むPDUセッションパラメータのセットを取得するために異なる公開陸上モバイルネットワーク(PLMN)にコンタクトするために、NRFによって使用される。
一態様では、転送応答メッセージ(N')が中継装置のセット(T)を示すネットワーク中継情報を含み、および/または、応答メッセージ(N)が中継装置のセット(T)を含む。
一態様では、ネットワーク中継エンティティは、要求識別子に適合するスライスのデータをモバイル装置へおよびモバイル装置から転送することができる中継装置がないことを決定し、そのように決定すると、スライス拒否を中継装置および/またはモバイル装置に送信するように構成され、スライス拒否メッセージは、要求識別子に適合するスライスのためのデータ転送が可能な中継装置がないことを示す。
一態様では、ネットワーク中継エンティティは、選択された中継装置を介してモバイル装置から関与される間接接続が要求されたスライスにアドレス指定されていることを決定し、要求されたスライスが異なるスライスにアドレス指定されている場合、以下のアクションのうちの1つまたは複数を実行するように構成される:
- 間接ネットワーク接続を介して遠隔UEにPDUセッション拒否メッセージを送信する。
- スライス拒否メッセージを中継装置および/またはモバイル装置に送信する。
- 中継UEを再構成する。
- 中継接続を終了する。
ある態様では、モバイル装置内の接続プロセッサは以下のように構成される:
- 中継発見プロセスを開始し、および最初の間接接続を実行し、その後、
- 最初の間接接続を介して要求メッセージを送信し、
ここで、ネットワーク中継エンティティ(140)または中継機能は、選択された中継装置を介して選択されたスライスへの前記間接接続への初期間接接続を再設定するように構成される。
一態様では、中継装置内の中継プロセッサは、以下のように構成される:
- 要求メッセージ(M)に依存して予備的な応答メッセージ(N **)をモバイル装置に送信する;予備的な応答メッセージは、中継装置は存在するが、転送応答メッセージ(N')に依存した応答メッセージ(N)がネットワーク中継情報に基づいて後で送信されるであろうことを示す。
一側面において、前記要求識別子は要求されるネットワークスライスのセットを有し、ネットワーク中継エンティティ(140)は、要求されたネットワークスライスのセットに適合する利用可能なスライスの少なくとも1つのサブセットと、利用可能なスライスの前記サブセットのデータを転送することができる少なくとも1つの中継デバイスとを決定するように構成され、および/または 応答メッセージ(N)は、決定された利用可能なスライスのサブセットを含み、それに応じて、モバイル装置は、応答メッセージ(N)をそこから受信した中継機器を介して選択したスライスへの間接接続に関与するための利用可能なスライスの1つを選択する。
一態様では、ネットワーク中継エンティティ(140)は、少なくとも1つの中継装置に関する追加の中継能力データを決定するように構成され、追加の中継能力データは、中継器としての役割を果たす優先度または適合性を示し;
- 転送応答メッセージ(N')が、ネットワーク中継情報の中で、追加の中継能力データを含む、および/または
- 応答メッセージ(N)が、追加の中継能力データの少なくとも一部を含む。
一態様では、ネットワーク中継エンティティ(140)は、以下のように構成される:
- 複数の中継装置を用いたマルチホップを介した少なくとも1つのマルチホップ間接接続に関するマルチホップ中継能力データを決定する。マルチホップ中継能力データは、マルチホップ間接接続を介して利用可能なスライスを示す。
- 転送応答メッセージ(N')は、ネットワーク中継情報において、マルチホップ中継能力データを有する。および/または
- 応答メッセージ(N)は、マルチホップ中継能力データの少なくとも一部を有する。
ここで、ネットワーク中継エンティティ(140)は以下のように構成される:
- 達成可能なQoSに基づいて要求されたスライスのために利用可能な中継装置を決定する。
- 各スライスの特性または要件に応じて、どの中継装置を使用することが好ましいかを決定する。
一態様では、要求メッセージは、以下のうちの1つまたは複数を有する:
- セキュリティクレデンシャルに関する、または、モバイル装置が動作するか、もしくは、間接接続のために動作することを要求するか、あるいは要求された識別子に関連するセキュリティコンテキストに関するセキュリティ情報;
- 中継が要求された理由を示すステータス情報;
- 近くの装置から受信されたメッセージの受信信号強度;
- モバイル装置の電源に関する装置の電力情報。
一態様では、ネットワーク中継エンティティ(140)は、受信信号強度、信号品質または距離推定値などのメタデータをセルラ通信システムから取得するように構成され、あるいは、転送要求メッセージが、ネットワーク接続性の方法、サービス品質(QoS)およびホップ数などの現在の接続状態、接続安定性情報、および/または使用されている周波数帯域もしくは中継装置のサポートされている周波数帯域を識別するメタデータを有し、ネットワーク中継エンティティ(140)は、このメタデータに依存して、転送応答メッセージを決定するように構成される。
セルラ通信システムにおいて使用するための方法が提供され、この方法は、モバイル装置において、中継機能を実行するための以下のステップを有する:
- 少なくとも1つの間接接続を管理するステップ;
- 少なくとも1つの中継装置(UEx)に要求メッセージ(M)を送信するステップであって、当該要求メッセージは、モバイル装置(110)がアクセスを要求しているネットワークスライスを示す要求識別子(ID1)を含む、ステップ;
- 少なくとも1つの中継装置から少なくとも1つの応答メッセージ(N)を受信するステップであって、当該応答メッセージは、間接接続を提供するために少なくとも1つの中継装置を介して中継するための少なくとも1つの利用可能なスライスを示す、ステップ;
- ー応答メッセージに応じて、少なくとも1つの中継装置から中継装置(UEy)を選択するステップ;
- 選択された中継装置を介して要求されたスライスに間接接続を関与させるステップ。
一態様では、本発明の方法は、中継装置において、中継機能を実行するための以下のステップを有する:
- セルラネットワーク内の通信を管理するステップ;
- モバイル装置とセルラネットワークとの間の間接接続を管理するステップ;
- モバイル装置から要求メッセージ(M)を受信するステップ;
- 要求メッセージに依存してセルラ通信システムに転送要求メッセージ(M')を送信するステップであって、当該転送要求メッセージは、間接接続を介して要求されたスライスにより通信するためのモバイル装置からの要求を示し、要求識別子(ID1)を含む、ステップ;
- セルラ通信システムからの転送応答メッセージ(N')を受信するステップ;
- 転送応答メッセージに依存してモバイル装置に応答メッセージ(N)を送信するステップ。
一態様では、本発明の方法は、ネットワークにおいて、ネットワーク中継機能を実行するための以下のステップを有する:
- 少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送要求メッセージ(M')を受信するステップ;
- 前記モバイル装置との間で少なくとも1つの利用可能なスライスのデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得するステップであって、当該利用可能なスライスは要求識別子(ID1)に依存して決定される、ステップ;
- 少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送応答メッセージ(N')を送信するステップであって、当該転送応答メッセージは、少なくとも1つの利用可能なスライスと利用可能なスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置とを示すネットワーク中継情報を含む、ステップ。
また、ネットワークからダウンロード可能な、および/またはコンピュータ可読媒体および/またはマイクロプロセッサ実行可能媒体に格納された、コンピュータプログラム製品が提供され、この製品はコンピューティング装置上で実行されるとき、本明細書に開示される方法を実装するためのプログラムコード命令を含む。
本発明のこれらおよび他の態様は、以下の説明および添付の図面を参照して例として説明される実施形態から明らかになり、それを参照してさらに説明されるであろう。
スライスを要求するユーザ機器(UE)を示す図からの抜粋を示す図。 UEベースの中継装置を使用するシングルホップ(左)およびマルチホップ(右)を介する通信の図。 モバイル装置、中継装置、ネットワーク中継エンティティ及びセルラ通信ネットワークを示す図。 NRFアシスト中継選択シーケンスの例を示す図。 移動するUEのための例示的なマルチホップ中継トポロジを示す図。 コンピュータ可読媒体を示す図。 プロセッサシステムの概略図。 一実施形態によるNRFアシスト中継選択シーケンスの例を示す図。 図面は概略的であり、一定の縮尺で描かれていない。図面において、既に説明された要素に対応する要素は、同じ参照番号を有する場合がある。
図3は、モバイル装置と、中継装置と、ネットワーク中継エンティティとセルラ通信ネットワークとを示す。セルラ通信システム100では、モバイル装置110はセルラ通信ネットワーク130内での無線通信のために構成される。モバイル装置は、例えば、携帯電話、着用可能な医療装置、または自動車に埋め込まれたデータ通信ユニットであってもよい。セルラ通信システム(CCS)は、複数のセルラ基地局(BS)およびコアネットワーク(CN)を備える無線アクセスネットワーク(RAN)を含み得る。セルラ通信システムは、ネットワークスライシングおよび間接接続をサポートするセルラネットワークを提供する。
各ネットワークスライスは、セルラ通信システムの共有物理インフラストラクチャを使用して論理ネットワークを提供する。これは、一般に、非公開ネットワーク(NPN)、特に公開ネットワーク運用NPNの場合にも当てはまる。スタンドアロンNPNの場合、論理ネットワークはまた、別個のモバイルコアネットワークとして配備されてもよく、プライベートスモールセルインフラストラクチャを運用することができる。共有とは、物理インフラストラクチャが完全にまたは部分的に共有され得ることを意味する。例えば、第1のスライスまたはNPNのいくつかのネットワーク機能は、第2のスライスまたはNPNのネットワーク機能以外の他のコンピュータ上で実行されるソフトウェアであってもよく、一方、RANコンポーネントは、両方のスライスの間で、または両方のNPNの間で完全に共有されてもよい。また、第1のスライスまたはNPNは第2のスライスまたはNPNとは異なる周波数帯域に割り当てられてもよく、一方、RANコンポーネントは完全に共有されてもよい。各間接接続は、少なくとも1つの中継装置を介して、モバイル装置とセルラ通信システムとの間のデータ転送を提供する。ネットワークスライスの他の典型的な特徴は、或るスライスに関連するネットワークトラフィックが他のネットワークトラフィックから分離されることである。スタンドアロンNPNも同様である。
冒頭で説明されたように、セルラ通信ネットワークは、拡張5Gネットワークであってもよい。図1は、モバイル装置MOBーDEV 110と中継装置RELーDEV 120との間の通信を提供するためのネットワーク130を概略的に示す。コアネットワークは、例えば、加入者データベースを管理して使用料請求するために、少なくとも1つの電気通信プロバイダによって管理されることができる。
ネットワークはまた、間接接続を管理するためのネットワーク中継機能(NRF)を提供するネットワーク中継エンティティ140に結合されてもよい。ネットワーク中継エンティティは、例えばコアネットワーク、無線アクセスネットワークまたはインターネット上の別個のサーバに設けられたプロセッサシステム上に実装されることができる。このエンティティは、無線でおよび/または有線で、あるいは専用リンクを介して、ネットワークに結合されることができる。
中継装置は、無線アクセスネットワークと通信するように構成され、モバイル装置との間のデータ転送のための間接接続をサポートすることができるモバイル装置であることができる。NRFが管理する上述の多数の間接接続との差に留意されたい。NRFは、1000台のUEの間接接続を管理することができ、一方、中継装置は、その近傍にあるモバイル装置の間接接続のみを管理する。
モバイル装置110は、ネットワークとの無線通信のために構成されてもよく、無線通信のために構成されたトランシーバ111と、モバイル装置を制御し、ユーザにインタフェイスを提供するように構成された接続プロセッサ112とを有する。接続プロセッサは、セルラネットワークへの接続を管理するように構成されてもよく、以下に説明するように、少なくとも1つの間接接続を管理するための中継機能116を提供する。モバイル装置は、例えば、ディスプレイと1つ以上のユーザ入力要素115とを含むユーザインタフェイス113を備えることができる。例えば、ユーザ入力要素は、タッチスクリーン、様々なボタン、マウスまたはタッチパッドなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。ボタンは、従来の物理的ボタン、タッチセンサ、もしくは、例えばタッチスクリーン上の仮想ボタン又はマウスを介して起動されるアイコンとすることができる。ユーザインタフェイスは、遠隔のユーザインタフェイスであってもよい。
中継装置120は、セルラネットワーク内の通信を管理し、以下に説明されるようにモバイル装置への間接接続を管理するように構成された中継プロセッサ122と、ネットワークとの無線通信のように構成された通信ユニット121とを有する。
モバイル装置において、中継機能は、以下を実行するように構成されることができる。まず、少なくとも1つの中継装置(UEx)に要求メッセージ(M)が送信される。この要求メッセージは、モバイル装置がアクセスを要求しているネットワークスライスを示す要求識別子(ID1)を含むことができる。次に、少なくとも1つの中継装置から少なくとも1つの応答メッセージ(N)が受信される。応答メッセージは、間接接続を提供するための少なくとも1つの中継装置を介して中継するための少なくとも1つの利用可能なスライスの指標を含むことができる。この指標は、(例えば、応答メッセージN中の追加の「スライス中継情報」フィールドの一部として)明示的に定義されてもよく、または暗黙的に定義されてもよい(例えば、メッセージNは、要求されたスライスがそれぞれの中継装置を介して中継されることを確認する肯定応答である)。次に、応答メッセージに応じて、要求されたスライスをサポートする少なくとも1つの中継装置から中継装置(UEy)が選択される。応答メッセージは、さらに、遠隔UEが選択することができる、サポートされることができる追加のスライスに関する情報を含むことがある。遠隔UEが単一の、例えばプライベートなスライスのみに制限される場合、またはUEに適した利用可能なスライスが1つしかない場合、選択は、事実上、そのような単一のスライスの選択となる。選択されたスライスが要求されたスライスと同じである場合、遠隔UEは、そこから応答を受信したそれぞれの中継UEを選択することができ、中継UEを介したネットワークへの間接接続を設定するために、遠隔UEと中継UEとの間の同じ装置間(D2D)接続(例えば、PC5)を再使用することができる。遠隔UEに適した単一の利用可能な中継UEのみが存在する場合、選択は、事実上、そのような単一の中継UEの選択となる。次いで、選択された中継UEを介した選択されたスライスへの間接接続が行われ、この中継UEは、要求メッセージ(M)の送信および/または応答メッセージ(N)の受信のために使用される遠隔UEと中継UEとの間の同じD2D接続を再使用することができる。
前記中継装置において、前記中継プロセッサは、以下のように構成されることができる。まず、モバイル装置から要求メッセージ(M)を受信する。そして、要求メッセージに依存して、転送要求メッセージ(M')がセルラ通信システムに送信される。転送要求メッセージは、モバイル装置へのおよびモバイル装置からの、間接接続を介してデータを転送する要求を示す。転送要求メッセージは、要求識別子(ID1)を含む。転送要求メッセージはメッセージMと同じであってもよいし、メッセージMにおいて受信された情報に基づいて中継装置によって新たに構築されたメッセージであってもよいし、メッセージMのコンテンツをカプセル化する(例えば、IPSecトンネルの一部としての、またはいくつかのルーティングヘッダを追加/変更することによる)メッセージであってもよいし、それらのバリエーションであってもよい。転送要求メッセージ(M')の一部として送信される識別子は、要求識別子(ID1)のコピーであってもよいし、ID1の暗号化された、符号化された、ハッシュ化されたおよび/またはスクランブリングされたものであってもよいし、1対1マッピングされた置換識別子であってもよい。
次に、転送応答メッセージ(N')は、セルラ通信システムから受信される。このメッセージは以下に説明される。そして、転送応答メッセージに依存して、応答メッセージ(N)がモバイル装置に送信される。
ネットワーク中継エンティティにおいて、ネットワーク中継機能(NRF)は、以下を実行するように構成される。最初に、少なくとも1つの転送要求メッセージ(M')が、少なくとも1つのセルラ基地局を介して受信される。次いで、モバイル装置との間で少なくとも1つの利用可能なスライスのためのデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データが取得される。利用可能なスライスは、要求識別子(ID1)に応じて決定される。次に、少なくとも1つの転送応答メッセージ(N')が少なくとも1つのセルラ基地局を介して送信される。転送応答メッセージは、少なくとも1つの利用可能なスライスと、当該利用可能なスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置とを示すネットワーク中継情報を含む。
オプションとして、転送応答メッセージ(N')は、ネットワーク中継情報において、中継装置のセット(T)を含む。さらに、または代替として、応答メッセージ(N)は(例えば、スライス中継情報フィールド内に)中継装置のセット(T)を有する。例えば、中継装置のセットは、例えば、選好レベルまたは適合性に関して順序付けられた、利用可能な中継装置の順序付けられたリストであってもよい。
オプションとして、それぞれの転送応答メッセージは、1つの特定の中継装置にのみ送信されることができ、応答メッセージは、中継装置自身を中継装置として示すことができる。そのようなメッセージは、その中継装置を暗黙的に示すだけであってもよい。したがって、メッセージは、何らかの「中継ID」や同様のメッセージ要素として明示的に中継装置を示していない可能性がある。代わりに、メッセージは、例えば、特定の中継器のネットワークアドレスのみを宛先アドレスとしてメッセージヘッダに含むことができる。中継装置は(例えば、転送応答メッセージ(N')の場合には)中継器の宛先アドレスによって、又は(例えば、応答メッセージ(N)の場合には)中継器の送信元アドレスによって暗黙的に示されてもよい。例えば、ユースケースは、3つの中継装置a、b、cを有することができ、各中継装置は、モバイル装置に対してサポートすることができるそれら自体のスライスに関する情報でモバイル装置のブロードキャストに応答する。その場合、各中継器(a/b/c)がそれ自身のために応答するので、メッセージNは、任意の中継(可能)装置をリストする必要はない。この場合のメッセージフォーマットでは、中継器(a/b/c)のIDは、メッセージヘッダの規格の'source'フィールド、例えば、MACソースアドレスでのみ見つけることができる。上位レベルのメッセージ中には存在しないか、それ自体を示している可能性がある。モバイル装置は、それぞれの応答メッセージをそこから受信した中継装置のうちの1つを選択し、選択された中継装置を介して間接接続を行う。
オプションとして、それぞれの転送応答メッセージは、様々なアクションのための命令を含む。特定のスライスのための中継ネットワークトラフィックに対応し(DNNを変更するため、異なるユーザプレーン機能への接続など)、既存のPDUセッションを破棄して新しいPDUセッションを設定することによりネットワークに再接続するように装置をトリガするようにUE の設定(異なる S-NSSAI 情報、異なるポリシー情報、異なる認証情報などの情報を含む可能性がある)を更新するために、中継装置とネットワークとの間の既存のPDUセッションを再構成する命令がある可能性があり、ネットワークスライスにサービスを提供するために異なるアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を選択することになる。転送応答メッセージは、中継UEが既に他の遠隔UEにサービスを提供している場合に、ネットワークとの追加のPDUセッションを開始するための命令を含むことができ、また、異なるPLMN/NPNに接続するための命令を含む場合がある。転送応答メッセージはまた、特に公開ネットワーク運用NPNの場合に、スライスにアクセスするために、クローズドアクセスグループ(Closed Access Group:CAG)IDに関連する特定のセルにキャンプオンする命令を含むことができる。
オプションとして、それぞれの転送応答メッセージは、ネットワーク中継情報の中に、利用可能なスライスに基づく基地局のリソーススケジューリング要件に関する(例えば、特性、QoSフロー、最小/最大/好ましいビットレート、優先順位、周波数帯域、帯域幅、異なるスライス間のリソースの分割に関連する)命令/情報を含み、リソーススケジューリング要件は、利用可能なスライスまたは選択されたスライスの通信のためのモバイル装置および利用可能な中継装置または選択された中継装置のSidelinkリソースをスケジューリングするために基地局によって使用される。あるいは、利用可能なスライスに基づく基地局のためのリソーススケジューリング要件に関する命令/情報が、NRFからその基地局(または近くの基地局)への別個のメッセージとして、直接的に、またはAMFを介してルーティング/トンネルされて送信されてもよい。
オプションで、それぞれの転送応答メッセージは、しばらくの間カバレッジ外であった遠隔UEのための何らかの設定更新情報、認証更新情報またはポリシー更新情報を含むことができる。この情報は、応答メッセージNを用いて中継UEによって遠隔UEに転送されることができる。この情報は、この情報が中継UEに公開されるのを防ぐために、遠隔UEのみに知られているセキュリティクレデンシャルを使用して暗号化されることができる。
詳細な実施形態では、セルラ通信システムは、セルラ通信ユーザ機器として動作するモバイル装置UE0と、セルラ通信ユーザ機器として動作し、さらに中継動作およびネットワークスライスをサポートすることができるセルラ通信システムCCSとUE0との間でネットワークトラフィックを中継することができる中継装置{UE1,..UEn}(n>=1)のセットSとを含む。
装置UE0は、以下のように動作することができる。
装置UE0 は、セットSの中継装置UExにメッセージMを送信する。このメッセージは、装置UE0 がアクセスを要求しているネットワークスライスID1である可能性がある識別子を含む。ID1は、(3GPP[24.501]で定義されるように)SーNSSAIであってもよく、オプションとして、スライス識別子のセットの一部である。あるいは、このメッセージは、(3GPP[33.813]に規定されているように)一時的なスライス識別子(完全な値もしくはハッシュ値)、または、(3GPP[33.813]に規定されているように)暗号化されたスライス識別子を含むことができる。その場合、遠隔UEがしばらくの間カバレッジ外であった可能性があり、それゆえ一時的な識別子はもはや最新ではない可能性があるので、コアネットワークは以前の一時的な識別子のリストを保持して、一致があるかどうかを見ることは便利であることに留意する。あるいは、メッセージは、特にNPNの場合に、スライスを示すために、PLMNとネットワーク識別子(NID)またはCAG IDとの組み合わせを含むことができる。メッセージは、他のタイプの識別子(UEにおいて事前に設定されているもの、登録時または登録後に定期的に更新されるもの、UE毎に一意に事前設定される導出関数またはマッピングテーブルから導出されるものなど)を含むことができ、それから、NRF(AMF/NSSF/ProSe機能若しくは他のネットワーク機能)または中継装置Uxは、装置UE0によってどのスライスが要求されているかを(例えばハッシュテーブルまたは他のタイプのマッピング関数を用いて)導出することができる。
メッセージM は、要求されたネットワーク スライス識別子を示す追加の情報要素を持つ(3GPP [23.303]で定義される)D2D/PC5 ディスカバリーメッセージ、または 、要求されたネットワークスライス識別子を示す追加の情報要素を持つ(3GPP [23.287]で定義される)PC5直接通信リクエスト(Direct Communication Request)、または 、要求された識別子(ID1)を(V2X)サービスコードまたはアプリケーションIDとして使用することによるもの、または、要求されたネットワークスライス識別子を示す追加情報要素を持つ(3GPP [24.501]で定義される)PDUセッション確立リクエスト(Session Establishment Request)、または、既存の"Requested NSSAI"属性を用いた(3GPP [24.501]で定義される)登録リクエスト(Registration Request)、または 、既存の"S-NSSAI"属性を用いた(3GPP [24.501]で定義される)UL NAS TRANSPORT、または、要求されたネットワークスライス識別子を示す追加情報要素を持つ別のタイプのPC5/NAS/RRCメッセージ、であることができる。
装置UE0 は、装置UExからメッセージNを受信する。一実施形態では、メッセージは、例えば、追加のスライス中継情報フィールドの一部として、ネットワークスライス識別子ID2を含む。ID2は、ID1、インスタンス識別子、許可されたスライス識別子、またはデフォルトのスライス識別子と同じにすることができる。別の実施形態では、メッセージNは、ID2によって識別されるセルラ通信システムCCSのネットワークスライスとの間接接続セッションを設定するためにUE0が使用することを許可されるか、または許可されないか、または好ましいSのサブセットS'に関する情報を含むことができる。別の実施形態では、メッセージNは、要求されたおよび/またはサポートされるスライスのセットに対するサポートを示すブール値またはブール値のセットを含む。さらに別の実施形態では、メッセージNは、要求されたスライスと、モバイル装置がeRelay UEを介して接続することができるスライスIDのリストとの間で一致が見つかったという肯定応答である。さらなる実施形態では、メッセージNは、中継装置UExが要求されたネットワークスライス内の間接通信セッションのために装置UE0に対する中継器として動作することが可能である場合にのみ送信され得る。メッセージNは、例えば、D2D/PC5発見応答メッセージ(3GPP[23.303]で定義される)、PC5直接通信受諾メッセージ(3GPP[23.287]で定義される)、PDUセッション確立受諾メッセージ(3GPP[24.501]で定義される)、登録受諾メッセージ(3GPP[24.501]で定義される)、既存の"S-NSSAI"属性を用いたDL NAS TRANSPORT(3GPP[24.501]で定義される)、または、他のタイプのPC5/NAS/RRCメッセージとして、フォーマットされることができる。
装置UE0は、セルラ通信システムCCSと通信するために、セットSから中継装置UEyを選択する。UEyは、装置UExが要求されたネットワークスライスとの間接接続を設定するために使用されることを許可されないか、または好ましくない場合、UExとは異なることがある。
オプションとして、中継器UEは、例えば、NRFからの事前構成された情報に基づいて、メッセージNを介してそれ自体で応答することができ、中継器UEは、特定のスライスに対して、例えば、それが同じスライスの一部であり、同じセキュリティコンテキストを有し、遠隔UEのための中継として動作するのに十分なリソースを有するために、サービスを提供することができることに留意されたい。このオプションは、例えば、同じPLMN内で動作するデフォルトスライスに対して、および、例えば、同じグループの一部であるか、または、装置の特別なグループ、例えば公開セーフティUEに属するように同じサードパーティによって動作および構成されるプライベートスライス内で動作する中継に対しても、機能することができる。オプションとして、NRFは、例えば、中継器UEが中継発見メッセージに応答するために中継器UEが認証され、イネーブルされまたはリソースを取得するときに、デフォルトスライスおよび/または中継器UEが動作することができる特定のプライベートスライスなどのスライスのセットについて、およびオプションとして関連するポリシールールについて、中継UEを事前構成することができる。これは、例えば、事前構成されたスライス中継情報を含むメッセージを中継器UEに事前に送信することによって行われることができる。
中継装置UEx(1<=x<=n)は、以下のように動作することができる。
装置UEx は、装置UE0からメッセージMを受信し、このメッセージは、装置UE0がアクセスを要求しているネットワークスライス識別子ID1 を含む。
装置UExは、メッセージMに少なくとも部分的に基づいて、直接に、または1つまたは複数の他の中継装置UEy(1<=y<=n)を介して、セルラ通信システムCCSにメッセージM'を送信する。
装置UExは、セルラ通信システムCCSからメッセージN'を受信し、このメッセージは、ネットワークスライス識別子ID2と、ID2で特定されるセルラ通信システムCCSのネットワークスライスとの中継通信セッションを設定するために使用することをUE0が許可されているか、許可されていないかまたは好ましいとされるSのサブセットS'に関する情報とを含む。
装置UExは、少なくとも部分的にメッセージN' に基づいてメッセージNを装置UE0に送信する。
メッセージM' は、たとえば、ProSe一致レポート(3GPP[24.334] で定義される) 、UE0 によって要求されたスライスに関する情報を示す追加フィールドを持つPC3 インタフェイス上の別のメッセージ、または、UE0 によって要求されたスライスに関する情報を示す幾つかの追加フィールドを持つNASメッセージ(3GPP[24.501] で定義される) である。レイヤ2中継の場合、メッセージM'は、中継装置UExによって基地局/コアネットワークへのそのUuインタフェイス(または後続の中継装置への他のPC5インタフェイス)上で透過的に転送される装置UE0から受信されるNASメッセージを含む受信PDCPフレームであってもよい。それは、UE0によって要求されたスライスに関する必要な情報を含む新しい専用NASまたはRRCメッセージ(例えば中継要求メッセージ) であってもよい。
セルラ通信システムCCSにおいて、中継装置UExは、RANの複数のセルラ基地局のうちの基地局BSを介して通信可能に結合されてもよい。CCSでは、ネットワーク中継機能(NRF)が提供される。基地局は、CN内のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)に通信可能に結合され得る。コアネットワークは、異なるスライスに割り当てられた複数のアクセスおよびモビリティ管理機能をホストすることができる。基地局は、メッセージM'で受信された要求スライス識別子ID1に基づいて、適切なAMFを選択することができる。
基地局BSは、中継装置UExからメッセージM'を受信することができ、このメッセージをNRFまたはAMFに転送するか、受信されたメッセージに基づいてNRFまたはAMFへの新しいメッセージを生成するか、あるいは、NRFを介して、例えば内蔵NRFを通して、メッセージM'を解釈することができる。転送されるメッセージはNASメッセージであることができる。新しいメッセージは、例えば、4GにおけるS1インタフェイス上のS1アプリケーションプロトコルS1APに類似したN2インタフェイス上の初期登録メッセージ、UEコンテキスト情報メッセージまたは他のNGアプリケーションプロトコル(NGAP)メッセージであってもよい。
CCSはまた、異なるネットワーク中継機能をホストすることができ、または、NRFの異なるインスタンスが異なるスライスに割り当てられてもよい。基地局は、メッセージM'で受信された要求スライス識別子ID1に基づいて適切なNRFを選択し、選択されたNRFにメッセージを転送することができる。NRFが基地局に直接結合されていないが、AMFに結合されている場合、AMFは、基地局から受信したメッセージにおいて受信された要求スライス識別子ID1に基づいて、適切なNRFを選択することができる。
CCSでは、ネットワーク中継機能(NRF)は以下のように動作することができる。
メッセージM'、またはメッセージM'に少なくとも部分的に基づいているメッセージM"が、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)から、または基地局BSから直接、受信され、このメッセージは、UE0がアクセスを要求しているネットワークスライス識別子ID1を含む。
UE0からRANへ/からネットワークトラフィックを中継することができるUEのセットTとこれらのUEの能力に関する情報Iが取得される。
中継装置は、受信されたメッセージM"および取得された情報Iに部分的に基づいて決定される。中継装置は、ID1によって識別されるセルラ通信システムCCSのネットワークスライスとの中継通信セッションを設定するための中継装置としてUE0が使用することが許可されるか、または許可されないか、または好ましいUEからなるTのサブセットT'を構成することができる。
メッセージN"がAMFまたは基地局BSに送り返されることがある。メッセージN"は、サブセットT'およびネットワークスライス識別子ID2に関する情報を含むことができる。
最後に、AMFまたは基地局BSは、メッセージN'に少なくとも部分的に基づいて、メッセージN'を中継装置UExに送信する。メッセージは、(例えばAMFを介して)遠隔UEまたは中継UEのサブセットに直接アドレス指定されてもよく、あるいは、中間ノード、例えば、前記中継UEが接続される基地局にアドレス指定されてもよく、中間ノードは次いで、新しいメッセージ中でその情報を中継UEに転送することに留意されたい。
一実施形態では、NRFアシスト中継選択が、発見中に要求側UEを介して説明され、UEはNRF事前選択に基づいて選択する。実施形態では、UEは、1つまたは複数のネットワークスライスに接続するように構成され得、構成されたポリシーに基づいて、特定の状況、たとえば基地局のカバレッジ外の下で、近くの中継可能なUEを発見するようにさらに構成され得る。近くの中継可能なUEを発見するために、UEは、接続したいスライスの1つ以上のIDを示す新しい属性を含むD2D/PC5発見メッセージを送信する。無線範囲の中継可能なUEは、このメッセージを受信し、各々、メッセージからの情報をコアネットワーク(CN)のネットワーク中継機能(NRF)に報告することができる。メッセージは、具体的には、UEが要求しているスライスのIDの情報を含む。
受信された情報から、NRFは、どの(潜在的なまたは既にアクティブである)候補中継UEが可能であるか、および/または許可されるか、および/または要求されたスライス、またはその全てのセットが達成可能でない場合にはそのサブセットを用いて要求元UEに最適にサービスを提供することになるかを決定する。そのために、NRFは、他のネットワーク機能(アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)または無線アクセスネットワーク(RAN)など)から情報を要求/受信するか、中継UEから直接情報を要求/受信し、UEの発見範囲内にある、またはUEから無線アクセスネットワークへの間接接続を設定する能力を有するまたはそれに関与する(マルチホップ・リレーの場合など)中継可能UEのそれぞれから、能力、コンテキスト情報、接続性のプロパティ、および、モビリティ/位置/速度情報のようなその他の情報のような更なる詳細を要求/受信する必要がある。NRFは、この情報を、PCF(Policy Control Function)、UDM(Unified Data Management)、NSSF(Network Slice Selection Function)などの他のネットワーク機能から要求/受信する可能性がある他の情報と共に使用して、これらの候補中継UEの各々が、要求されたネットワークスライスの中継UEとして機能することが許可され、そのような能力があり、そのために必要なQoSを達成するための十分なリソースが利用可能であって達成することができるかどうかを評価することができる。さらに、NRFは、中継UEが中継器としての役割を果たすことになるときに、中継UEが「悪い評判」(または記録)を有する可能性があるので、例えば、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)から、「中継UEとしての評判」についての情報を要求することができる(例えば、接続を切断し、すべての遠隔UEのトラフィックを無視することによってサービスを拒否し、遠隔UEの帯域幅を抑制することなどの場合がある)。
さらに、NRFは、RAN輻輳、または、候補中継UEが接続する基地局またはAMF/MMEがスライス当たりのUE/PDN接続の或る最大数に近いか、または既に到達しているかどうかなどの他の基準を考慮に入れることができ、要求元UEが接続するための異なる候補中継UEを提供することができる。
またNRFは、UEがそれが要求したスライスにおいて動作することを許可されているかどうかをチェックするために、予備的なUE加入情報を使用することができる。UEはこの時点ではまだコアネットワークによって認証されておらず、認証されていないデータである可能性がある(つまり、容易に偽造/変更された可能性がある)中継発見要求を介して自身のIDに関連する情報を送信しただけであるので、NRFは、UEを認証するためにこの情報を使用しない。選択プロセスにおける指針としてのみ使用する。
ネットワーク中継機能(NRF)は、転送要求メッセージ(M')において要求識別子(ID1)を受信すると、ID1を使用して、ID1によって示されるそのネットワークスライスの特性に基づいて、特定のネットワークスライスとの間でデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得することができる。しかしながら、ローミング遠隔UEの場合、NRFは、識別子ID1も、それによって示されるスライスの特性も知らない場合がある。または。識別子ID1は中継UEのオペレータと遠隔UEのオペレータの両方によって異なる目的で使用されるため、NRFは識別子ID1を認識するが、スライス特性は異なる。言い換えると、オペレータがID1のような識別子の値について相互に合意していない場合、識別子の間に重複があるかもしれない。これらの潜在的な問題を解決するために、NRFは、M'を受信した後に、(既知の場合)遠隔UEのホームPLMN(HPLMN)のNRFにコンタクトすることができ、または、例えば、HPLMN NRFへの要求メッセージM"を使用して、1つ以上の他のPLMNのAMF(またはデータベース)にコンタクトして、ID1によって示されるスライスの特性を取得することができ、また、遠隔UEがID1によって示されるスライスに接続することを認証されているかどうかを検証することもできる。一旦、例えば、HPLMN NRFから応答メッセージN"を介してスライスの特性が取得されると、NRFは。ID1によって示されるスライスの中継をサポートするためのパラメータを用いて、中継UEを構成することができ、例えば、中継UEにセキュリティキーまたはパラメータを送信し、中継UEはそこからセキュリティキーを導出することができる。NRFは、このような構成情報を完全にまたは部分的に転送応答メッセージN'に含めることができ、あるいは、他の別個のメッセージに構成情報を含めることができる。NRFは、例えば、特定のスライスのQoSサービス要求を最適に満たすために、ID1によって示されるスライスの取得された特性に依存して、中継UEおよび/または遠隔UEのPDUセッションを構成することもできる。また、NRFは、例えば、通信待ち時間要件またはデータスループット要件を含み得る特定のスライスのQoSサービス要件を最適に満たすために、中継UEにサービスしているgNBに関するパラメータを構成することができる。
別の解決策は、オペレータ間でID1のような識別子の割当を調整することであり、例えば、オペレータは、それ自身のセルラネットワーク上で他のオペレータからUEのローミングを可能にする全てのオペレータと合意を行う。
次いで、NRFは、1つまたは複数の選択された候補中継UEにメッセージを返信することができ、各中継UEへのメッセージは、その特定の中継UEを介して要求元UEに提供されることができるスライスのセットを含む。言い換えると、各候補中継UEについて、「許容スライスID」のセットが含まれる。NRFはまた、要求されたスライスの全てのセットが達成可能でなかった場合、または中継UEが要求されたスライスのネットワーク通信のための中継UEとして使用されることを許可されない場合に、「拒否されたスライスID」のセットを含み得る。受信されたスライス情報は、インスタンス識別子、許可されたスライス識別子、またはデフォルトのスライスの可能性もある。オプションとして、メッセージは、要求されたスライスへのアクセスを得るためにコアネットワークへの間接接続をセットアップするために使用されることができる他の可能な候補中継UEのリストに関する情報を含むことができる。このリストは、要求されたスライスのための中継UEとしての役割を果たすために、優先順位または適合性に従って順序付けられ得る。
そして、このようなメッセージを受信する各中継UEは、そのメッセージからの情報を使用して、オプションとして、スライス情報(または、要求されたスライスのための中継通信を中継UEがサポートできるかどうかを要求元UEが導き出すことを可能にする他の情報)と、オプションとして、他の候補中継UEに関する情報とを含む発見応答を、要求元UEに返信する。(潜在的な)中継UEは要求元UEに発見応答を送信する前にNRFと通信するので、中継UEによる発見応答は、潜在的に、要求元UEによって予想されるよりも少し遅く送信される場合がある。この場合、中継UEは、NRF/CN承認を保留して、それが存在するが、スライス情報を含む更なる情報が後で送信されることを示す、予備的な発見応答を送信することができる。
UEは、候補中継UEから受信した受信発見応答に基づいて、接続するための最良の候補中継UEを選択することができ、次いで、例えば、ProSeと同様の手順によって、それに接続し、およびコアネットワーク手順を介して、要求されたスライスまたはその達成可能なサブセットに接続する。あるいは、NRFは、単一の中継UEのみを選択し、要求されたスライスへの中継接続を要求するUEに接続するようにその中継UEに命令する。
図4は、NRFアシスト中継選択シーケンスの例を示す。図は、例示的なフローおよびメッセージシーケンスを概略的に提供する。図において:
・NFは、上述したようなネットワーク中継機能NRFである;
・NF2は、中継UEが新しい遠隔UEを受け入れる許可を提供することを処理する、NRF(またはProSe関数)に対するオプションの拡張である;
・R1、R2、R3は、中継UEまたは潜在的な中継UEであり、ここでは、R3が、異なるgNB、すなわちgNB2に接続されると仮定する。この例示的なメッセージシーケンスでは、各中継UEに関する詳細な情報(例えば、能力、信号品質など)は、NFがすべてのこの情報を取得する時間を短縮するために、NFに直接送信される;
・「opt」ボックスは、スライス、QoSに関する更なる情報だけでなく、場合によっては、近隣の他の潜在的な中継UEに関する情報、測定情報、異なるUEの位置/モビリティ情報などを、RANから要求するためのオプションの通信を示す。現在、RANから要求する情報として表示されるが、AMF、PCF、UDM、NSSFまたはその他のネットワーク機能から情報を要求される必要がある場合もある。これは、NRFがこの情報を事前に既に受信している可能性があるので、オプションとして示されている;
・NSSAIは、3GPP規格[23.501]にさらに記載されているように、最大8つのスライスIDのセットである。
セルラ通信システムのさらなる実施形態では、モバイル装置内の接続プロセッサが中継発見プロセスを開始し、初期の間接接続を行うように構成され得る。続いて、接続プロセッサは、この初期の間接接続を介して要求メッセージを送信する。ネットワーク中継エンティティ(140)または中継機能は、選択された中継装置を介する選択されたスライスへの前記間接接続へとこの初期の間接接続を再構成するように構成され得る。したがって、アクティブな中継UEは、別の中継を使用するように再構成され得、UEは最初に初期中継を選択し、NRFまたはUEはその選択を再構成する。実施形態では、中継UEを選択する必要があるUEが中継発見を開始するためにD2D/PC5メッセージを送信する。無線範囲内の中継UEおよび潜在的な中継可能なUEは、このメッセージを受信し、最新のプロシージャ、おそらくProSeプロシージャを使用して発見応答で応答する。次いで、UEは、この中継UEがその必要なスライスのすべてを完全にサポートするかどうかをまだ知らなくても、適切な中継UE候補を選択し、それに接続する。中継UE接続を介して、5Gネットワーク登録および/またはPDUセッション確立が、1つまたは複数のスライスに対する要求を含む最新の手順を使用して、UEによって実行される。
NRFは、以下のようにプロセスに関与することができる。UEによって要求されたNSSAIが基地局またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)によって受信されると、NRFは、これについて通知され、その後、NRFは、第1の実施形態について説明されたのと同じ態様で、どの(潜在的な)中継UEまたは中継UEのセットが、要求されたスライスのセットを用いて要求元UEに最適にサービスすることが可能であるか、および/またはサービスすることを許可されるか、および/またはサービスすることになるかを決定し得る。そして、NRFは、1つ以上のスライスへのアクセスを要求するUEに最も適した中継UEが現在のものよりも別の中継UEであると判断した場合、UEに再構成メッセージ(例えば、3GPP[24.501]で定義されるCONFIGURATION UPDATE COMMAND)を送信する。このメッセージは、直接に送信されるか、あるいはgNBまたは中継UEのような中間体を介してアドレス指定されてもよく、メッセージ内の新しい属性において、好ましくは使用する中継UEのIDまたはアドレス、およびその中継UEで達成可能なスライスのセットを示すことができる。このセットは、UEのために現在サポートされているスライスよりも大きくてもよい。さらに、NRFは、それぞれのための選好レベルおよび/またはスライスのセットとともに、中継UEのリストを送信することもできる。あるいは、特定のスライスのためにどの中継UEが使用され得るか、または使用されるべきかに関する情報は、3GPP[29.507][23.503]で定義されるUEルート選択ポリシー(URSP)への新しい拡張として提供され得、3GPP[24.501]のAnnex Dで定義されるUEポリシーデリバリプロトコルを使用してUEに送信され得る。
UEが再構成メッセージまたは更新されたURSPを受信すると、受信された情報に応じて、UEは、すでに使用している中継UEを使用し続けるか、または、中継UE発見を、オプションとしてこの発見の間に新しい好ましい中継UEを具体的にサーチしてそれに接続することによって、再び実行する必要があるかもしれない。
さらなる実施形態では、要求されたスライスをより良くサポートする別のeRelay UE(拡張中継UE)への再構成を実施する、5Gにおける拡張ProSe(eProSe)シナリオが説明される。例示的なシナリオは、実施形態が5Gシステムアーキテクチャにどのように適用され得るかを示す。このシナリオは、中継可能な装置がすでにそれらの中継機能をアクティブにしており、したがって、5Gネットワークの許可を受けて中継装置として動作していると仮定する。中継可能な装置における中継機能のオンデマンド活性化も可能であるが、これ以上は説明しない。
eProSeシナリオの例には、以下が含まれる。5G コアネットワークへの接続をロストし、再確立できないモバイル装置UEは、eRelay Open Discoveryを使用してeProSe Relay DiscoveryモデルBの手順を開始する。モバイル装置は、この手順におけるeRemote UEの役割を実行する。モバイル装置は、まず、このプロシージャを実行するための承認がProSe機能によって、カバレッジ外の状況に対して付与されているかどうかをそのUE設定でチェックする。この場合、カバレッジ外の場合にeRemote UEとして動作することをProSe機能が許可したかどうか、UE設定をチェックする。その場合も、eRelay Discovery SolicitationタイプのPC5_Discoveryメッセージを送信して、近くのeRelay UE(ePr・ UE-to-Network中継UEとも呼ばれる)を要求する。このメッセージは、Sidelink(SL)スペクトルリソースを介して送信される。この例では、Open Discoveryが使用されており、これは、ブロードキャスト要求は暗号化によって保護されておらず、どのeRelay UEも、特定のセキュリティコンテキストや鍵を必要とせずに要求を解析できることを意味する。本明細書ではさらに詳述しない代替実施形態では、eRelay Restricted Discoveryと呼ばれるセキュアな発見手順を使用して、潜在的な情報漏洩を防止することができる。
続いて、各eRelay UEは、例えば、PC3インタフェイスを介したProSe MATCH_REPORT、又はそれに相当する5G eProSe等のメッセージを使用して、モバイル装置から受信された情報及び/又は要求パラメータをProSe機能に報告する。ProSe機能は、eRelay UEによって送信されるすべてのMATCH_REPORTメッセージを収集する。それは、応答が何であるべきかをメッセージ毎に決定し、例えば、PC3インタフェイス上のMATCH_REPORT_ACKメッセージまたはそれに相当する5GのeProSeメッセージを使用して、それぞれの応答メッセージをそれぞれのeRelay UEに返信する。そのようなメッセージ(すなわち、PC3上のMATCH_REPORT_ACKとして実装されたメッセージ)を受信する各eRelay UEは、そのコンテンツに基づいて、モバイル装置に応答メッセージを送信する。その応答メッセージは、例えば、インタフェイスPC5-D上のeRelay Discovery ResponseタイプのPC5_Discoveryメッセージとして実装される。モバイル装置は、1つまたは複数のeRelay UEからこのメッセージを受信し、これにより、モバイル装置は、例えば、4G ProSeまたはそれに相当する5G eProSeのために既に標準化されている決定プロセスを使用して接続するのに適していると思われる1つのeRelay UEを選択することができる。
その後、選択されたeRelay UEを使用して、モバイル装置は、MACレイヤ、すなわちL2において、選択されたeRelay UEによって通信が中継される5Gコアネットワーク接続手順を継続する。このプロシージャは、例えば、eRemote UEとしてのその役割において、PC5を介してeRelay UEにINDIRECT_COMMUNICATION_Requestメッセージを送信するモバイル装置を含み、それに基づいて、eRelay UEは関連ネットワーク機能にメッセージを送信し(アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)または5Gコアネットワーク内のProSe機能へとUEによりトリガされるサービス要求メッセージまたは同様のものを送信することとして実装され得る)、その結果、5Gコアネットワークは、eRelay UEによってモバイル装置に向けてどのような応答が送信されるべきかを決定することができる。コアネットワークからの応答は、AMFやProSe機能などの5Gネットワーク機能によってeRelay UEに向けて送信され、それに基づいて、eRelay UEは、PC5インタフェイスを介してモバイル装置にINDIRECT_COMMUNICATION_responseなどの応答メッセージを送信する。正常に処理できる肯定応答の後、モバイル装置は、既存の5Gコアネットワーク登録プロセスと同様のプロセスを実行するが、主な違いは、モバイル装置から送信されるメッセージが、基地局に直接送信されるのではなく、eRelay UEを介して基地局に、そして最終的にはコアネットワークへと、中継されることである。登録プロセスは、5G-NR RRC Connection Setup手順から始まり、この手順は、モバイル装置がNAS登録要求を含むRRCSetupCompleteメッセージを基地局に送信するよって終了する。次に、NAS登録要求は、規格5G手順に従って、Requested NSSAIエレメントを含む。このプロシージャに基づいて、基地局(gNB)は5GコアネットワークへのUEの登録を開始し、これは、AMFに向けてモバイル装置の前記NAS登録要求を転送することから開始する。Requested NSSAIを含むNAS登録要求は、本実施形態の転送要求メッセージとして機能する。この場合のAMFは、本明細書に記載されるように、主にNRFを実施する。 (潜在的に他のネットワーク機能、例えば、分散型NRFを構成するProSe機能によって支援される)AMFは、Requested NSSAIを最良に満たすためにモバイル装置が接続すべき最適なeRelay UEを決定し、また、Allowed NSSAI、すなわち、最適なeRelay UEがサービスすることができるスライスIDのセット(SーNSSAI)を決定する。NAS登録要求に応じて、AMFは、最適なeRelay UEのID/アドレス情報と共に、「最適なeRelay UEによってサービスされるAllowed NSSAI」を示す、この実施形態による新しい情報要素を含む応答メッセージ" NAS Registration Accept"を構築する。AMFは、代替として、含まれる各eRelay UEごとにAllowed NSSAIのセットを有する複数のeRelay UEを含むことができ、したがって、モバイル装置は、複数の「最適である」eRelay UEのセットからeRelay UEを選択することが可能であることに留意されたい。NAS Registration Acceptは、基地局に送り返される。
その後、上記の受信されたメッセージに基づいて、基地局は、メッセージ、例えば、RR Reconfigurationを送信し、このメッセージは、最適なeRelayの指標とともに、"最適なeRelay UEによってサービスされるAllowed NSSAI"に関する情報、または代替として、Allowed NSSAIを有する複数のeRelayのセットを、そのメッセージ内の新しい要素として含む。これは、新しい情報を評価し、Allowed NSSAIにおいて示されるスライスでより良くサービスすることができる別のeRelay UEが存在することを検出し、示された最適なeRelay UEを介して接続することによって中継プロシージャを再開するように、モバイル装置をトリガする。このプロセスは、オプションとして、eRelay UEの更新された発見を含むことができる。
さらに、「最適なeRelay UEによって提供されるAllowed NSSAI」情報は、モバイル装置がそのeRelay UEを正しく発見するために使用すべきセキュリティコンテキストIDまたはアプリケーションIDを示す各eRelay UEのためのオプションのフィールドによって補完されることができる。
さらなる実施形態では、5Gにおける第2のeProSeシナリオが説明され、このシナリオでは、スライス情報は、eProSe発見、モデルBメッセージに存在し、UEが最適な中継装置を直接選択することを可能にする。また、この例のシナリオは、中継可能な装置が既にそれらの中継機能を起動していると仮定する。
この第2のeProSeシナリオには、以下が含まれる。5G Core Networkへの接続を失い、再確立できないモバイル装置UEは、eRelay Open Discoveryを使用してeProSe Relay DiscoveryモデルBの手順を開始する。モバイル装置は、この手順でeRemote UEの役割を実行する。モバイル装置は、まず、そのUE設定において、この手順を実行する権限がProSe機能によってカバレッジ外の状況に対して付与されているかをチェックする。付与されている場合、カバレッジ外が許可されたときにeRemote UEとして機能するためのProSe機能許可があるかどうか、UE設定をチェックする。それも許可されている場合、それは、eRelay Discovery SolicitationタイプのSidelink(SL)スペクトル上のPC5_Discoveryメッセージを送信して、近くのeRelay UE(ePr・ UE-to-Network中継UEとも呼ばれる)に中継情報で応答するように要求する。この例では、Open Discoveryが使用されており、これは、送信されるブロードキャスト要求が暗号化によって保護されておらず、どのeRelay UEも特定のセキュリティコンテキストや鍵を必要とせずに要求を解析できることを意味する。あるいは、安全な発見手順であるeRelay Restricted Discoveryを使用して、潜在的な情報漏洩を防止することができるが、これについてはこれ以上説明しない。eRelay Discovery Solicitationメッセージは、モバイル装置がeRelay UE経由で接続する1 つ以上のスライスID のリスト(つまりS-NSSAIのリスト)である追加エレメント「Requested NSSAI」を含むことができる。
続いて、各eRelay UEは、PC3インタフェイスまたはそれに相当する5G上で、例えばMATCH_REPORTのような転送要求メッセージを用いて、モバイル装置からのRequested NSSAIを含む受信情報/要求をProSe機能に報告する。ProSe機能は、ネットワーク中継機能を実装し、すべての転送要求メッセージを収集する。それは、各eRelay UEについて、Requested NSSAI内のスライスのうちのどれを、eRelay UEが間接接続を介してモバイル装置に提供することができるかを決定する。この決定には、サポートされることができるスライスの最適な決定を得るために、RAN、基地局、AMF、MNOサブスクリプション情報を含むサーバなどの他のネットワーク機能との通信が含まれる場合がある。
続いて、ProSe機能は、PC3インタフェイスまたはそれに相当する5G上で、例えばMATCH_REPORT_ACKメッセージを使用して、各eRelay UEのそれぞれに転送応答メッセージを返信する。所与のeRelay UEへのこのメッセージは、オプションとして、この実施形態の追加の情報要素、「Allowed NSSAI」を含み、これは、モバイル装置がそのeRelay UEを介して接続できる1つ以上のスライスIDのリスト(すなわち、S-NSSAIのリスト)であり、オプションとして、この実施形態の追加の情報要素「Rejected NSSAI」を含み、これは、そのeRelay UEを介したアクセスがProSe機能によって実現可能ではないと判断される1つ以上のスライスIDのリストである。
続いて、そのメッセージ(すなわち、PC3上のMATCH_REPORT_ACKとして実装されたメッセージ)を受信する各eRelay UEは、例えば、モバイル装置に送信されるインタフェイスPC5-D上のeRelay Discovery ResponseタイプのPC5_Discoveryメッセージとして実装される応答メッセージをモバイル装置に送信する。このメッセージは、この実施形態では、MATCH_REPORT_ACKに含まれていたスライスIDを新しい要素として含み、それは、所定のeRelay UEが特定のスライスのためにモバイル装置のeRelay UEとして機能することが可能な場合には、オプションのAllowed NSSAIであり、eRelay UEが特定のスライスのためにモバイル装置のeRelay UEとして機能することがProSe機能によって拒否された場合には、オプションのRejected NSSAIである。あるいは、応答メッセージは、新しい要素として、要求されたスライスおよび/またはサポートされるスライスのセットのサポートを示すブール値またはブール値のセットを含む。あるいは、応答メッセージは、要求されたスライスと、モバイル装置がeRelay UEを介して接続できるスライスIDのリストとの間で一致が見つかったことを確認する、異なるフォーマットのメッセージである。さらなる実施形態では、応答メッセージは、所与のeRelay UEが要求されたネットワークスライスのためのモバイル装置のための中継器として動作することが可能である場合にのみ送信され得る。
その後、モバイル装置は、1つ以上のeRelay UEからこのメッセージを受信し、これにより、たとえば、Requested NSSAIで最初に示したすべてのまたは最も多くのネットワークスライスを提供する1つのeRelay UEを選択できる。あるいは、モバイル装置は、ほとんどのネットワークスライスを提供しないが、モバイル装置が接続されることを望む1つの最も重要な(最高優先度の)ネットワークスライスを提供するeRelay UEを選択することができる。選択されたeRelay UEを使用して、モバイル装置は、L2において選択されたeRelay UEによって通信が中継される5Gコアネットワーク接続プロシージャを継続する。このプロシージャは、例えば、eRemote UEとしての役割において、PC5を介してeRelay UEにINDIRECT_COMMUNICATION_REQUESTメッセージを最初に送信するモバイル装置で構成され、これに基づいて、eRelay UEは、5G コアネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)またはProSe FunctionへのUEによりトリガされるService Requestメッセージまたはそれに類似するものの送信として実装される関連するネットワーク機能にメッセージを送信し、コアネットワークは、eRelay UEによりモバイル装置に送信される応答の内容を決定することができる。コアネットワークからの応答は、ネットワーク機能によってeRelay UEに向けて送信され、これに基づいてeRelay UEはPC5インタフェイスを介してモバイル装置にINDIRECT_COMMUNICATION_RESPONSEを送信する。正常に構文解析することができる肯定応答の後、モバイル装置は、関連トラフィックがeRelay UEを介して中継されるという重要な違いはあるものの、通常の5Gコアネットワーク登録処理と同様の処理を開始する。このプロセスは、5G-NR RRC Connection Setupプロシージャから始まり、このプロセスは、モバイル装置が、やはり標準的な5Gのプロシージャに従って、Requested NSSAIを含むRRCSetupCompleteメッセージを基地局に送信することで完了する。このプロシージャに基づいて、基地局(gNB)は、1つ以上のネットワークスライスへの接続を含む5GコアネットワークへのUEの登録を開始する。
5Gにおける3番目のeProSeシナリオでは、発見処理はスキップされ、代わりに、要求スライス識別子がINDIRECT_communication_REQUESTメッセージの一部としてPC5を介してeRelay UEに送信され、それに応じて、eRelay UEは、AMFまたはProSe機能(または他のネットワーク機能)とのメッセージ交換を実行してeRelay UEが要求されたネットワークスライスによるeRemote UEの通信のための中継器として機能することが可能であるかどうかを確認した後、eRelay UEが要求されたスライスによってeRelay UEを介して接続できることを確認するための情報(例えば、許可されたスライスIDのセット、要求されたスライスのサポートを示すブール)を含むINDIRECT_communication_RESPONSEを送信する。
別の代替案では、中継は、レイヤ3で、あるいはアプリケーションレベルの中継を介して行われることがあり、その場合、DIRECT_COMMUNICATION_REQUESTメッセージ(例えば、3GPP[23.287]で定義されている)およびDIRECT_COMMUNICATION_ACCEPTメッセージ(例えば、3GPP[23.287]で定義されている)はそれぞれ、INDIRECT_COMMUNICATION_REQUESTメッセージとINDIRECT_COMMUNICATION_RESPONSEメッセージの代わりに使用することができる。
さらなる例示的なシナリオでは、車両モバイル装置は、ネットワーク(V2X)内の何らかの宛先に通信することができる。自動車UEは、2つの特定のスライス、「V2X」および「エンターテイメント」上でV2X 5G通信を使用することができ、ある時点でそのgNBカバレッジを失う可能性がある。自動車UEは中継UEの発見を開始し、異なるPLMNに属する10個の候補を見つける。候補のうち2つは、発見応答メッセージにおいて、V2Xとエンターテインメントスライスの両方に対する固有のサポ―トを示している。自動車UEは、最高の信号品質を有するこれら2つのうちの1つを選択し、その中継UEへの遠隔UEとしての接続を開始する。コアネットワーク登録処理の間、両方のスライスは、自動車UEのための「Allowed NSSF」として示される。
図5は、移動UEのための例示的なマルチホップ中継トポロジを示す。移動UEは、以前はgNB/eNBに接続されていたが、カバレッジを失っている可能性がある。カバレッジ外(OoC)UEは、スライスXおよびYを必要としていることを示す中継発見プロセスを開始することができる。図では、UE(1)およびUE(3)が両方とも、発見メッセージを受信し、要求されるスライスX/Yと共にOoCーUEの情報を、gNBを介してCN内のNRFに報告する。NRFは、スライスXが超高信頼性低遅延通信(URLLC)に関連しており、最低遅延のための最小数のホップで最良にサービスされることを決定することができ、一方、スライスYに対しては、高いデータレートが重要である。
NRFは、UE(1)がgNBへの最速の接続性と、追加の中継トラフィックを追加し、スライスYも満たすのに十分な帯域幅とを有すると判定する。次に、NRFは、スライスID XおよびYと優先値「high」をUE(1)に報告する。また、NRFは、UE(1)がOoCーUEにサービスを提供する中継UEになることを許可することができる。認証は別個のメッセージ/プロトコルに従ってもよいし、前のステップと組み合わされてもよい。CNはまた(同時に)中継UEが要求されたスライスにアクセスすることを可能にするクレデンシャルを提供することができる。
NRFは、XおよびYのスライスIDおよび優先値「low」をUE(2)に報告することができる。NRF応答を受信すると、UE(1)は、スライスX/Yおよび優先度「高い」を有する発見応答をOoCーUEに送信することができる。
UE (3)は、NRF応答を受信し、スライスX/Yおよび優先度「低」を有する発見応答をOoCーUEに送信することができる。
OoCーUEは、両方の発見応答を受信することができ、中継UEとしてUE(1)を選択することができ、この中継UEへの接続処理を実行する。そして、UE(1)は、上記手順を実行することによりこの処理の間に中継UEとなる。「高い」の優先度値に起因して、OoCーUEによって中継UEとして選択される確率が高いと判断した場合、これをオプションとして行うことができる。
上記のコンセプトは、5Gセルラ通信システム(5GS)にマッピングされ得ることに留意されたい。ネットワーク中継機能(NRF)は、5G[23.501]で定義されたネットワークスライス選択機能(NSSF)、またはNSSFとAMF[23.501]の組み合わせにマッピングされてもよいが、新しい別個のネットワーク機能であってもよい。要求されたスライス/スライスインスタンスは、Requested NSSAI[23.501] または一時的な/暗号化されたスライス識別子 [33.813]あるいはその他の新しく定義された識別子にマッピングされることができる。NRFによって決定された許可された/サポートされたスライスは、Allowed NSSAIにマッピングされることができる[23.501]。スライスIDは、S-NSSAI[23.501]にマッピングされることができ、スライスIDのセットは、NSSAI[23.501]にマッピングされることができる。
また、'発見メッセージ' は、発見タイプのメッセージでもアナウンスタイプのメッセージでもよい。これは、Sidelink(SL)スケジュール済みリソースで送信される場合もあれば、Sidelinkまたはアップリンク(UL)非スケジュール済みリソースで送信されるRACH(Random access channel)タイプのメッセージである場合もある。それはまた、3GPP以外で定義されるスペクトル、例えば、Bluetooth、WiーFiを介して送信されてもよい。
さらに、要求元UEによって送信される発見メッセージは、オプションとして、以下を含むことができる。最初に、UEは、中継器または潜在的な中継器を見つけるために発見メッセージを送信することができる。このメッセージの内容は、「NRFによりアシストされる中継選択」の実施形態では、要求されたスライスを含むべきであり、「NFが再構成する中継」の実施形態では、要求されたスライスを含むことができる。また、発見メッセージには、以下のいずれかが含まれる場合がある:
・ 要求元装置が、要求元から発信されるトラフィックのための中継器として動作するように別の装置に要求することを示すメッセージヘッダまたはメッセージタイプ
・ 要求者が利用可能な中継装置を発見しようとしていることを示すメッセージヘッダまたはメッセージタイプ。
また、発見メッセージは、UEが動作している、または動作を希望しているセキュリティコンテキストに関する何らかの情報(例えば、スライス固有のセキュリティコンテキスト、eNBが提供する暗号化されたクレデンシャル、暗号化されたPLMNセッションキー、セキュリティコンテキスト識別子、ProSeグループIDまたはサービスIDおよび関連するグループ/サービスクレデンシャル情報)が含むことができる。
また、発見メッセージは、中継が要求される理由、例えば、低バッテリ、基地局の範囲外、基地局への不良信号、中継がNRFによって推奨されたことを含むことができる。それは、近くの装置から受信される任意のメッセージの受信信号強度を含むことができ、その信号強度データは中継器選択においてNRFを助けることができる。またそれは、装置の電力ステータス情報、例えば、電源、バッテリ駆動、主電源駆動または太陽光電力、あるいは現在のバッテリレベル情報を含むことができる。さらに、メッセージの送信信号強度、UE識別情報などの標準的なフィールドを含むことができる。UE識別情報は、プライバシー上の理由から、オプションとして、派生または一時的なIDとすることができ、NRF/CNは、必要に応じて、実際のUE IDを計算することができる。
また、発見メッセージは、距離測定データまたは他のタイプの位置情報、例えば、モバイル装置の速度(絶対速度または相対速度とすることができる)および/または方位/方向情報を含むことができる。モバイル装置110及び/又は中継装置は、モバイル装置と中継装置との間の距離測定を行うように構成されることができる。接続プロセッサ112は、距離測定を可能にし、モバイル装置および/または中継装置の位置データを決定するために、測定された距離をネットワークに転送するように構成され得る。モバイル装置と中継装置との間の1つまたは複数の距離測定値を受信することによって、NRFは、中継装置の選択を改善することができる。実際には、モバイル装置からの送信を受信することに基づく位置データはあまり正確ではなく、例えば、100mの公差を有する。反対に、ローカル距離測定ははるかに正確であり、例えば、1mの公差を有する。複数のモバイル装置の複数の位置を、そのように位置特定された装置間の距離と組み合わせることで、位置データの精度を高めることができる。
システムの一実施形態では、モバイル装置と中継装置との間の距離を検出するために、例えば、IEEE 802.11ー2016に規定されているようなWiーFi精密時間測定を使用することによって、または、SidelinkD2D通信チャネルを使用して互いを発見し、例えば、PC5またはWiーFi認識レンジングを介して距離測定または近接検出を実行することができるように、両方の装置上で([23.303]および[24.334]に規定されているような)ProSe機能を許可するMNOによって、装置上で距離を測定するための特別なモードを要求することができる。
本システムの一実施形態では、要求ネットワークスライス識別子を有する要求メッセージ(M)の可能なコンテンツは、以下のようにしてもよい。要求元UEが登録手続きの一部としてNRFにさらに送信されるように要求メッセージを発信するとき、このメッセージは、モバイル装置、すなわちそのUE自体の発信元アドレスまたは識別子を含むことができる。要求メッセージはまた、QoS要件、または要求されるQoSのセット、例えば、優先セットおよび代替フォールバックセットを含むことができる。それはまた、信号強度のような、元の中継UE発見プロセスの間に得られた領域内の中継UEに関する情報を含むことができる。あるいは、この情報は、間接接続のための中継装置または選択された中継装置によって、および/またはUEからコアネットワークにメッセージを転送する際に基地局によって、転送要求メッセージ(M')に含まれることができる。あるいは、NRFは、前述したように、RAN、AMFまたは他のネットワーク機能から、この情報と追加の関連情報を要求することができる。
中継装置が例えば発見プロセスまたは間接接続セットアップの間に要求元UEから受信した情報に基づいてメッセージを発信するとき、中継UEは、要求元UEが中継UEを探していることを示すために、メッセージをNRFに送信し、このメッセージに自身の発信元アドレスまたは識別子を含めることができる。
セルラ通信システムの一実施形態では、ネットワーク中継エンティティは、受信信号強度、信号品質または距離推定などのメタデータをセルラ通信システムから取得するように構成され得る。代替的に又は追加的に、転送要求メッセージは、ネットワーク接続の方法、サービス品質(QoS)及びホップ数、中継装置の接続性安定性情報及び/又は使用されている周波数帯域若しくはサポートされている周波数帯域のような、現在の接続性状態を識別するメタデータを含む。ネットワーク中継エンティティ(140)は、メタデータに依存してネットワーク中継情報を決定するように構成されてもよい。
メタデータは、セルラ通信システム内の他のソース、例えばRANまたはコアネットワーク内のソースから取得されることもできる。例えば、ホップの数は基地局から取得されてもよく、距離推定はコアネットワーク内のロケーションサービスから来てもよい。また、UDMからの加入情報は、例えば、中継UEが遠隔UEと同じMNOによって動作されているかどうかを評価するために、または中継UEが或るスライスにアクセスすること、または或るスライス内で中継器として動作することを許可されているかどうかを評価するために、重要である。UE能力情報はUEから直接来てもよいが、UDMまたはSCEFによって(部分的に)提供されてもよい。中継UEおよび遠隔UEのリソースは、通常、基地局によってスケジュールされるので、基地局は、AMF/NRFからの特定のQoS要件に対処して特定のネットワークスライスのQoS要件に対処するための十分なSidelinkリソースを中継UEおよび遠隔UEに与えることができるかどうかの知識を有する装置である。
一実施形態では、NRFは、或るネットワークスライスに対するQoS要件を満たすことができるかどうかを決定することができる。QoSは、どの中継装置が特定のスライスの中継器として機能することができるかを決定するための重要な基準を表す。
一実施形態では、NRFは、特定のスライスの特性/要件を使用して、どの中継器が使用されることが好ましいかを決定することができる。例えば、IoTスライスのためには、静止しているか、またはそれ自体はIoT装置ではない中継装置を選択することが好ましいだろう。
中継装置は、RSSIまたは信号品質または距離推定、あるいは別の中継装置への信号品質または距離推定など、要求元UEのメッセージに関するメタデータをオプションとして含めることができる。それはまた、一つ以上の以下のような、その現在の接続状態を特定する情報を含むことができる:
・直接/間接接続の様式;
・QoS情報および/またはgNBへのホップ数;
・(過去の)接続安定性情報;
・バッファサイズ;
・現在の接続数;
・データフローまたはデューティ/スリープサイクルに関する情報;
・現在中継UEで使用されている周波数帯域、またはサポートされている周波数帯域。NRFは、RAN/gNBまたは他のコアネットワーク機能とインタフェイスすることによって、このような情報を得ることもできる。RAN/gNBは、例えば、中継UEおよび遠隔UEのそれぞれのためのSidelink通信のための利用可能なリソースについての追加情報を提供することができる。NRFは、そのような情報を受信して、決定プロセスのためにそれを使用することができる。例えば、NRFは、所与の中継UEがUEによって要求されたスライスを満足することができるかどうかを決定するために、QoS情報および/または信号品質情報をと共にホップの数を使用することができる。例えば、それが短い待ち時間の通信を提供するスライスである場合、ホップの数が多い中継UEは好ましくない。NRFは、ホップの数に起因して必要なレイテンシが達成され得ない場合、そのスライスの使用を許可しないこともでき、それを発信元UEに示すことができる。
また、NRFへのメッセージは、オプションとして、中継UEのUE能力を含むことができる。UEの能力情報は、以下を含むことができる:
・例えばどのような状況の下ではUEが中継することができるかについての特定の制約情報を含むことができる中継機能に関する情報;
・無線Rx/Tx速度カテゴリ、または3GPP UEクラス/レベル;
・使用されているまたはサポートされる無線周波数帯;
・プロセッサパフォーマンスクラスおよび/または現在の負荷;
・モビリティ情報:固定(例えば、ロードサイドV2Xノード)、またはモバイル(例えば、携帯電話または着用センサ)。また、例えば、V2Xの場合には、位置/方位情報が含まれてもよい;
・電源、バッテリレベル、または予想される装置動作持続時間情報(最適な中継器決定を行う際に使用することができる);
・装置がすでにサポートしている特定の中継関連セキュリティコンテキストの識別情報;
・特定のアプリケーションタイプ、アプリケーションIDまたはグループIDを中継するためのプリファレンス;
・IPトラフィックと特定のパケットサイズのサポート。
・ロケーションサポートなど、特定のサービスのサポート。
・中継装置がサポートすることができる中継のタイプ。例えば、(PDCPレベルの)レイヤ2中継または(IPレベルの)レイヤ3中継)。 NRFは、要求された特定のスライス(単数または複数)の特性/要件が与えられると、上記の能力情報を使用して、中継UEの最適な選択を決定することができる。次に例を示す:
・IoTスライスの場合、十分なリソースおよび高速接続性を有する非モバイルの主電源ノードが、バッテリ駆動、モバイル、低リソースIoTセンサよりも中継UEとして好ましいだろう;
・IoTスライスの場合、バッテリを節約するために、それ自体はIoT装置ではない中継UEを使用することが、IoT装置の直接ネットワーク接続よりも好ましい場合がある;
・V2Xスライスの場合、それ自体がV2Xスライス内にある中継UEを使用することが好ましい場合がある;
・V2Xスライスの場合、中継UEが同じV2Xスライス内にない場合であっても、要求元UEと同じ方向に移動している中継UEを使用することが好ましい場合がある。;
・NRFは、選択プロセスにおいて中継UEの現在使用されている周波数帯情報を使用することができる。NFが中継UEの現在使用されている周波数帯域についての情報を、例えば、中継UEから、またはgNBから受信したメッセージから、または他の手段から取得する場合、NRFは、選択においてこの情報を使用して、どの中継UEが特定のスライスにサービスすることができないかを決定することができる。これは、例えば、V2X予約周波数帯を使用する「V2X」スライスなど、特定の専用周波数帯の使用にスライスが関連付けられている場合などに発生する。いくつかの候補中継UEは、現在この帯域で動作していない可能性があり、したがって、これらは、このスライスのための任意の中継役割を実行するのに適していない可能性がある。NRFは、これらの候補中継UEを選択プロセスから除外することができ、または依然として、これらを、低い優先度を有する候補として含めることができる。代替の解決策として、そのような中継UEは、異なる帯域を介して「V2X」スライスにサービスを提供することができる。同じことが、例えば、候補中継UEであり得る携帯電話によってサポートされ得ないガードバンドで動作し得るNBーIoT/LTEーM装置にも当てはまる。
さらなる実施形態では、要求元UEは、中継UEへの後続の接続のために使用するセキュリティコンテキストまたは鍵を示すことができる。中継のためのセキュリティコンテキストは、スライスのためのセキュリティコンテキストにリンクされることができる。ProSeでは、遠隔UEおよび中継UEは、中継目的のために使用するD2D接続を確立することができるように、共有セキュリティコンテキスト(すなわち、鍵材料)を所有する必要がある。既存の仕様では、セキュリティコンテキストは、中継機能の有用性を同じアプリケーションコンテキストを有する装置のみに制限するアプリケーションレベルで事前構成される。拡張では、任意のまだ未知のUEが中継としてサポートされ得る。本実施形態では、以下のようにしてもよい。
・要求元UEは、その発見メッセージ中において、それがサポートするセキュリティコンテキストすなわち鍵Cを示すことができる。これは、スライス固有のセキュリティコンテキストであってもよく、複数のスライスに対して有効である、より一般的なセキュリティコンテキストであってもよく、または例えば、(第三者の)定義された装置グループ、例えば或る病院内のすべての医療装置またはProSeアプリケーショングループに対するセキュリティコンテキストであってもよい。コンテキスト情報はまた、使用するための完全な鍵を導出するために後でNRF/CNによって使用されることができるランダムIDまたは部分鍵を含むことができる。
・中継UEは、セキュリティコンテキストCに関する情報をNRFに送信することができ、その結果、NRFは、そのセキュリティコンテキストに関連する情報をCNから取得することができる。
・NRFは、鍵材料やクレデンシャルなどの上記に基づく情報を中継UEに送り返される応答メッセージに含めることができる。
・その後、中継UEは、セキュリティ情報を使用して、セキュアな方法、例えば、中継確立プロトコル中の盗聴、再生、パケットインジェクションなどから保護するために実行される、要求元UEからのセキュアな中継要求を受け入れることができる。
上記のランダムIDまたは部分鍵を使用すると、セキュリティ材料が一時的な期間だけ有効であるため、セキュリティ材料を記憶し共有する悪意のある中継UEの潜在的な影響が低減されることに留意されたい。
一実施形態では、CNは、UEがOoCになったことを検出することができる。その後、CNはOoCーUEが適切な中継UEを迅速に発見するのを支援するため、「中継利用可能」メッセージのブロードキャストを開始することを、OoCーUEの近くにいる可能性が高いと計算する1つまたは複数のUEに要求することができる。この場合、CNは、OoCーUEの以前のスライス情報に基づいて、どの中継UEがこのように利用可能にされるのに最も適しているかをNRFに決定させることができる。
さらに、NRFは、選択された中継UE候補が中継器としてまだ動作していない場合、選択された中継UE候補にそれらの中継機能をアクティブにすることを許可し、命令することができる。これは、選択された中継UEがすでにアクティブ化されており、中継UEとして動作するためのネットワーク許可/承認を有するので、選択された中継UEへの後の高速接続を保証する。また、NRFは、要求元UEのための最適な中継装置を決定した後、決定および要求元UEからの予想されるスライス要件をgNBに通知することができる。これにより、gNBは、要求元UEをサポートするための適切なリソースのスケジューリングを開始できる。これは、UEがその中継UEおよびCNに完全に接続される前であっても、その所望のスライスにおける要求元UEの動作のための適切なリソースがgNBにおいて既に準備され、スケジュールされているという利点を有する。これにより、中継遷移時または直接ネットワーク接続から中継接続への遷移時の一時的なQoS/帯域幅の問題が短縮される。
さらに、要求されたスライスのうちの1つが「緊急」タイプのスライスである場合、これは選択プロセスにおいて優先順位を与えられてもよく、または潜在的な候補中継UEから特別な取り扱いを受信してもよく、例えば、それらが中継UEとして動作することを自動的に可能にし、発見された候補中継UEのうちのいずれかに緊急接続がセットアップされることを可能にしてもよい。あるいは、候補中継UEによる発見応答に緊急スライスが自動的に含まれ得る。これはまた、公衆安全のような既知の制限された使用を有するスライスに参加している中継UEに対して行われてもよい。これらは、任意の他の装置のための中継UEとして動作する可能性は低く、したがって、その応答に公衆安全スライスを自動的に含めることができ、処理中にNFにコンタクトしなくてもよい。
さらに、発見メッセージまたは「中継要求」メッセージは、UEが関連する装置のクラスまたはアプリケーションのクラスを示す識別子を含むことができる。例えば、医療装置は、緊急サービス装置と同様に、別個のクラスであってもよい。アプリケーションクラスは、「地方自治体のIoTアプリケーション」であってもよい。この識別子は、この特定の識別子を示す装置のための中継UEとして動作するかどうかに関する決定をUEが行うのを助けることができる。これにより、潜在的な中継装置は、中継役割において協力したい目的を設定することができ、例えば、医療アプリケーションは、純粋に商業的なアプリケーションよりもユーザにとってより重要であると見なされ得る。また、全ての中継装置が、例えば、医療データ処理及び輸送に関する規制規則を遵守するために、医療又は安全関連データを中継するために使用されることが許容されるわけではない。不正行為(識別子のなりすまし)を防止するために、暗号証明書、署名または証明要素が、UEが要求されたアプリケーションまたは装置クラスの一部であることを証明できるように、通信と共に追加されることができる。
一実施形態では、UEが、範囲外になるが、それでもeNBから同期情報および/または他のブロードキャストメッセージを(たとえば、弱く)受信するものの、長距離、信号妨害物またはバッテリ電力もしくは送信機出力電力の不足のために、返信することができない、すなわち、eNBが装置を聞けないことが起こり得る。そのような場合、eNBは、UEが依然としてリスニングしている可能性があると仮定し、UEに特定の命令を事前に送信することができる。例えば、ネットワークは、おそらくチャネル情報およびタイミング情報を含む、中継の要求を開始するようにこのようなUEに指示することができる。あるいは、それは例えば、発見メッセージの一部として、「中継要求」を送信するのに最良の回数をUEに送信することができる。
UEがちょうどeNBとのコンタクトを失った場合、UEは、そのローカルクロックの基礎として基地局との(以前の)同期を使用するか、または代替として、発見モードで動作する装置からの同期信号を検出することができる。コンタクトがちょうど失われた場合、eNBは、UEが最後に見られた時間の情報を含む、および/または、UEからの予想される伝送を聞くことができる最大の確率を保証するためのそれらのリスン時間ウィンドウを調整するためのクロックドリフトおよび/またはタイミングマージンの考え得る推定値をさらに含む、近隣の様々な候補中継UEに与えられる同期情報を提供し得る。あるいは、候補中継装置は、Sidelinkまたはアップリンクチャネル上でUEのための以前にスケジュールされたリソースに関する情報をeNBから受信することができる。中継装置は、これを使用して、適切な時間/周波数で「中継要求」メッセージをリスンすることができる。
UEがすでに中継接続を介してスライスに接続されており、UEが現在動作しているスライスに必要とされる/予想されるUEの通信に利用可能な帯域幅/QoSが不十分であることを検出した場合、UEは、NRFによって示されるプリファレンス情報に基づいて、UEが以前に発見した他の候補中継UEのうちの1つへの要求を開始することができる。あるいは、それは、新しい発見プロセスを開始することができ、または、スライスのQoS特性を満たすためにどの他の中継UEを選択するかに関する(最新の)情報を提供するための要求をNRF(またはAMF/RAN)に直接的に送信することができ、その場合、NRF/RAN/AMFは、UEの近くのある地理的エリア内の中継UEおよびgNBの間で発見プロセスを開始することに関与することができる。
上記と同様に、eNB/ネットワークは、十分な帯域幅またはQoSが利用可能でないことを検出し、適切な中継を見つけるためのプロセスを積極的に起動することができる。次に、UEはまず、「中継要求」メッセージを送信するように指示され、次に、特定の中継器に接続するか、中継器のセットから選択するように指示される。
中継機能を他者に提供するUEのユーザまたはオペレータは、この努力に対して報酬を与えられるか、または補償され得ることに留意されたい。補償は、支払い、そのセルラ加入バンドルへの使用クレジットの追加、または、例えば他の中継装置を利用することができることのような、特定のサービス利点のような、様々な形態であることできる。このために、いくつかの課金機能を拡張する必要がある場合がある。これは、中継UEが例えばプライベートスライスにおいて動作するためのサブスクリプションを有しても有しなくてもよい或るスライスのための中継UEとして動作するための特定の課金機能を含んでもよい。
追加の実施形態では、接続コンテキスト識別子(CCI)のセットがモバイルネットワークによって定義され、それによって、各CCIは、PLMN ID(+ NID/CAG ID)、SーNSSAI、DNN、PDUセッションタイプなどのPDUセッションパラメータ[23.501]と、場合によっては、遠隔UEが中継UEを介してコアネットワークに接続するために使用することを望む可能性があるグループID、QoS要件、周波数、セキュリティコンテキストなどのいくつかの追加のパラメータとの組合せにマッピングされる。これらのパラメータのいくつかは、中継UEが遠隔UEのための中継として動作することを許可されて動作することができるかどうかについて制限を課す場合がある。
上記の情報の多くは、プライバシーに敏感であり、遠隔UEの追跡につながり、オペレータの配置情報(例えば、どのスライス/NPNがコアネットワークによってサポートされるか)を暴露する可能性があるので、この情報は、可能な限りコアネットワーク中で格納され、使用されることが望ましく、それ自体は、信頼できないエンドユーザ装置と見なされる可能性がある中継UEへと供給されないことが望ましい。コアネットワーク内でこの情報を保存、使用および処理することにより、例えばネットワークスライスのサービスレベルアグリーメントによって定義されたQoS要件を満たすために、スライスを使用する動的な態様を扱うことも可能になる。遠隔UEも信頼できないエンドユーザ装置であるが、ネットワークに到達するために中継UEを発見して使用する必要がある場合、遠隔UEはカバレッジ外にいる可能性が高いため、この情報の一部を遠隔UEに供給する必要がある場合がある。ただし、遠隔UEがこの情報の一部を暴露する場合は、問題は少なくなる。これは、遠隔UEは、遠隔UEのサブスクリプションによって有効化されたPDUセッションパラメータのみを使用してプロビジョニングできるためである。中継UEの場合には、(インバウンドローミング遠隔UEを含む可能性もある)遠隔UEの多様なセットのための中継器として潜在的に動作することができるので、これは異なる。遠隔UEによって使用される可能性があるCCIは、遠隔UEのオペレータにしか知られていない可能性があり、したがって、発見時に中継UEには知られていない可能性があるが、中継UEのネットワークオペレータ(すなわち、visitingネットワーク)によって遠隔UEのホームオペレータから取得されることができる。
さらに、5GCによってサポートされ得るスライスおよびNPNの潜在的な数を所与として、上述のパラメータの可能な組み合わせの数は潜在的に非常に多く、非常に多数のCCIを必要とする可能性がある。
中継UEに供給する必要があるCCIを可能な限り少なくするために、また、潜在的に未知のまたは古いCCIを使用する場合がある遠隔UEが依然として中継UEを発見し、その中継UEを介してネットワークへのアクセスを要求することができることを確実にするために、解決策は、1つまたは複数の汎用(Generic)CCIを使用することである。CCIは特定のPDUセッションパラメータのセットにバインドされており、中継UEには知られていない可能性があるのに対し、汎用CCIは1つ以上のPLMNのための任意のPDUセッションパラメータのセットへのアクセスを要求するための「ワイルドカード」として使用されることができる識別子である(例えば、より長い寿命を持ち、おそらく異なるPLMNのために一般に使用される事前定義された値)。汎用CCI値は、一部のワイルドカード値(アスタリスク、正規表現など) にマップされるか、それを示すことができる。汎用CCI値は、初期セキュリティコンテキストに関連付けられることができ、それにより、遠隔UEおよび中継UEは、中継UEを介して、遠隔UEが特定のスライス/NPNへのアクセスを要求することができかつ/またはPDUセッションパラメータの特定のセットを使用することができる、発見または接続セットアップ要求を発行することを許可されていることを証明することができる。汎用CCIは、1つ以上のPLMNのデフォルトのネットワークスライスに関連付けられることもできる。あるいは、汎用CCIは、アプリケーションコンテキストまたは(V2X)アプリケーションID[23.287]に関連づけられることができる。少なくとも1つの汎用CCIが遠隔UEおよび中継UEの両方に供給されることが有利である。汎用CCIを使用することで、これらのメッセージが小さいままであり、通常、定期的に変更される必要があり得るCCIの広範なリストを含まないので、モデルAディスカバリ(すなわち、「ここにいます」メッセージをブロードキャストすること)をサポートすることがより容易になる。また、潜在的に大きい識別子のリストを含めることを必要とせず、要求メッセージにおいて単一の識別子を使用することによって、遠隔UEに利用可能なすべてのオプションを発見することが容易になる。汎用CCIはまた、発見メッセージまたは接続要求の一部として特定のCCIを含めるために、遠隔UEおよび中継UEにおいてトリガとして使用され得る。あるいは、汎用CCIを送信するために別個のメッセージを定義することができるが、汎用CCIを使用する利点は、同じ発見およびPC5接続設定メッセージを再使用できることである。
詳細な手順を以下に説明し、図7に示す。
ステップ0: 中継UEの発見を実行する前に、例えば、AMFまたはPCFから開始される、UE 設定アップデート手順[23.501] を使用することにより、以下の情報を事前に遠隔UEおよび中継UEに供給する必要がある。
* 遠隔UEに対して:
- ・遠隔UEが使用することを許可されている1つまたは複数のCCI(汎用CCIであるか特定のCCIであるかどうかを各CCIについて示すフラグを含む)。
- 遠隔UEが使用を許可されている各CCIと、PC5 ユニキャスト接続[23.287]を確立するための初期シグナリングのためのデフォルトの宛先レイヤ2 ID の間のマッピング。
- 各CCIと、以下の一つ以上を含むことがあるPDUセッションパラメータ値のセットとの間のマッピング:
o PLMN ID
o NID/CAG ID
o S-NSSAI
o DNN
o PDUセッションタイプ
汎用CCIの場合、このセットは空であったり、パラメータの小さなサブセットであったり、何らかのワイルドカード値(アスタリスク、正規表現など) を示したり、例えばデフォルトスライスを示すためなどの特別な事前定義値を含む場合がある。
- (オプション) 各CCIとセキュリティコンテキスト(認証情報のセットなど)と間のマッピング。
- 遠隔UEのPDUセッションを要求されたCCIに対応するPDUセッションパラメータ値に制限するポリシー。
* 中継UEに対して:
- 中継UEが発見中に公開し応答することを許可されている1つまたは複数のCCI(各CCIが汎用CCIであるかまたは特定のCCIであるかどうかを示すフラグを含む)。これは、潜在的にプライバシーに敏感な情報の漏洩を減らすために、中継UEが取り扱うことができ、中継UEのAMFと相談した後に構成されることができる、すべてのCCIのうちの小さいサブセットであるべきである。
- 中継UEが発見中に公開し応答することを許可されているCCIの各々と、PC5ユニキャスト接続[23.287]を確立するための初期シグナリングのためのデフォルトの宛先レイヤ2 IDとの間のマッピング。
- (オプション) 各CCIとセキュリティコンテキスト(認証情報のセットなど)との間のマッピング。
- (オプション)PC5を介したブロードキャスト通信のデフォルトの宛先レイヤ2 ID[23.287]。
また、中継UEのAMFには以下の情報が提供されるべきである(事前に提供されるか、AMFが転送要求メッセージ(M)を受信するときに、PCF、NSSF、UDMなどのそれぞれのネットワーク機能と相談することができる)
- 中継UEが取り扱うことができ許可されることができるCCIの広範なリスト(各CCIが汎用CCIであるか特定のCCIであるかを示すフラグを含む)。AMFのためのCCIのリストは、しばらくの間カバレッジ外であった可能性がある遠隔UE(および中継UE)のためには常に同時に更新されるとは限らないので、AMFはまた、古いCCI値の履歴を保持すべきである。
- 各CCIと、以下の一つ以上を含むことがあるPDUセッションパラメータ値のセットとの間のマッピング:
o PLMN ID
o NID/CAG ID
o S-NSSAI
o DNN
o PDUセッションタイプ
汎用CCIの場合、このセットは空であったり、パラメータの小さなサブセットであったり、一部のワイルドカード値(アスタリスク、正規表現など)を示したり、デフォルトスライスを示すためなどの特別な事前定義値を含む場合がある。
遠隔UEまたは中継UEであるように設定される必要があるUEのHPLMN内のPCFは、CCI割振りおよび管理を実行するために、他のPLMN(例えば、ローミングパートナーの可能なビジティングPLMN)のPCFと対話することができる。
ステップ1: 中継UEは、PC5 を介した(V2X)ブロードキャストメッセージを使用して、中継UEが設定されている1 つ以上のCCIを定期的にブロードキャストすることができる。ブロードキャストメッセージを小さく保つために、CCIのセットは好ましくは非常に小さく保たれ、好ましくは汎用CCIを含む。
ステップ2: 遠隔UEは、TS 23.287 で指定されているPC5 を介した直接通信要求または同様のメッセージを送信することによって、中継UEを見つけるために発見を開始でき、要求されたCCIは(V2X)サービス/アプリケーション識別子として使用される。要求されたCCIが汎用CCIである場合、直接通信要求は、遠隔UEが使用することを望むPDUパラメータのセットを示す追加のCCIを含むことができる。直接通信要求は、要求されたCCIに対して設定されたデフォルトの宛先レイヤ2 ID(または、既知の場合、ターゲット中継UEのレイヤ2 ID)を使用し、V2Xの場合は、通常、Sidelink共有ブロードキャスト/マルチキャストチャネルを介して送信され、複数の中継UEによって受信されることができる。この直接通信要求メッセージは、本明細書の他の場所で言及される要求メッセージ(M) に対応する。
ステップ3: 1つ以上の中継UEが、PC5を介して直接通信要求を受信する場合がある。直接通信要求内のCCIが中継UEに認識されているCCIと一致する場合、中継UEは、登録要求[23.501]またはサービス要求[23.501]または専用の要求メッセージを、(CM_IDLE状態だけでなく、CM_CONNECTED状態にある)中継UEのサービングAMFに送信する。登録/サービス/専用要求メッセージは、要求されたCCIを含み、ステップ2において、中継UEが直接通信要求において追加のCCIを受信した場合、この追加のCCIは、登録/サービス/専用要求メッセージに含まれる。好ましくは、この追加のCCIは汎用CCIの代わりに含まれる。中継UEは、登録/サービス/専用要求メッセージを送信するために中継UEのAMFに接続するために予め確立していた既存のPDUセッションを(再)使用することができる。この登録/サービス/専用要求メッセージは、本明細書の他の部分で使用される転送要求メッセージ(M')に対応する。
ステップ4:中継UEのサービングAMFは、転送要求メッセージ(M')を受信し、中継UEが、所与のCCI、特に、CCIとPDUセッションパラメータとの間のマッピングテーブル内の関連するネットワークスライス(SーNSSAIによって示される)および/またはNPN(PLMN ID + NID/CAG IDによって示される)について中継UEとして働くことを許可されているかどうかを検証し、また、中継UEがCCIのPDUパラメータに関連付けられた要件を満たすことができるかを検証し、特に、中継UEが関連するネットワークスライス(マッピングテーブル内のSーNSSAIによって示される)および/またはNPN(PLMN ID + NID/CAG IDによって示される)のための中継器として動作することが可能であり、かつ許可されているかどうか、ならびに特定のスライス/NPNのQoS要件を満たすことができるかどうかを検証する。検証を実行するために、AMFは、NSSF(許可されたネットワークスライスに関する)、RAN(中継UEの能力と負荷、輻輳および信号品質に関する)、SMF(進行中のPDUセッションとそのQoSに関する)、UDM(加入関連情報に関する)、PCF(ポリシー情報、PDUセッション構成およびQoS関連情報に関する)、NWDAF(複合測定情報、分析データおよび履歴データに関する)、ProSe機能、アプリケーション機能などの他のネットワーク機能からの情報を要求することができる。中継UEが汎用CCIをAMFに送信し、転送要求メッセージ(M')中 に追加の値が提供されていない場合、AMFは、PDUセッションパラメータの組み合わせのセットごとに、これらを中継UEが提供できるかどうかを決定する。CCI値がAMFにおけるPDUセッションパラメータへのマッピングの一部でない場合、AMFは、以前のCCI値の履歴をサーチするか、他のネットワークオペレータの 5GネットワークのAMF(またはデータベース) にコンタクトすることができる。
ステップ5:中継UEが、所与のCCIならびにその関連するネットワークスライスならびに/またはNPNおよび他のPDUセッションパラメータのための中継器として動作することができると決定された場合、AMFは、RRC接続再構成メッセージを送信し、かつ/または、UE構成更新および/または専用メッセージを中継UEに送信することができる。この接続再構成/UE構成更新/専用メッセージには、以下のための情報が含まれることができる。
- ー中継装置とネットワークとの間の既存のPDUセッションを再構成して、特定のスライスに対する中継ネットワークトラフィックに対処する(例えば、DNNを変更し、異なるユーザプレーン機能に接続する)
- UE構成(異なるS-NSSAI情報、異なるポリシー情報、異なるクレデンシャルを含む可能性がある)を更新し、(ネットワークスライスにサービス提供するための異なるアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を選択することにつながる可能性がある)再接続を発行する
この接続再構成/ UE構成更新/ 専用メッセージは、中継UEがすでに他の遠隔UEにサービス提供している場合、ネットワークとの追加のPDUセッションを開始するための命令を含む場合がある。この接続再構成/ UE構成更新/専用メッセージはまた、異なるPLMN/NPNに接続するための命令を含むことができ、無線アクセスネットワークに対する指示、例えば、中継UEおよび/または遠隔UEのAllowed NSSAI値の更新リストを送信する指示や、NPN(パブリックネットワークで運用されているNPNの場合はCAG ID、スタンドアロンNPNの場合は(PLMN ID情報と合わせて)NIDで識別される)にアクセスするために特定のセルにキャンプオンする指示なども含まれることができる。
特に、AMFは、中継装置のPDUセッションをセルラ基地局に接続するように設定することができ、このセルラ基地局は、モビリティ制限情報の「Allowed CAG/NID」リストの一部であるCAG ID/NIDによって(無線アクセスネットワーク内で、例えば、AMFから無線アクセスネットワークへのNGAPメッセージ[38.413]に基づいて)設定されている、および/または 、システム情報ブロック内でCAG ID/NIDをブロードキャストすることができるCAGセルとして設定されており、および/または、このセルラ基地局のために、CAGセルとして構成されたセルラ基地局に中継装置が直接接続している場合、またはモバイル機器が中継装置を介して間接的に接続している場合、無線アクセスネットワークは、 (例えば、AMFへのNGAPメッセージ[38.413]内で) コアネットワークに非公開ネットワークを示すCAG ID/NIDを報告するように構成され、および/または このセルラ基地局に対して、CAG ID/NIDは、モビリティ制限情報のAllowed CAG/NIDリストの一部である。
中継UEが所与のCCIならびにその関連するネットワークスライスならびに/またはNPNおよび他のPDUセッションパラメータのための中継器として動作できないと判定された場合、AMFは、この接続再構成/ UE構成更新/専用メッセージの一部として、要求されたCCIに対する「中継拒否」エラーコードを含めることになる。この接続再構成/ UE構成更新/専用メッセージはまた、他のCCIに関する情報(例えば、汎用CCIのみがAMFに送信される場合に中継UEが中継することができるPDUセッションパラメータの可能な組み合わせのためのCCIのリスト)と、近隣の他の中継UEに関する情報とを含み得る。この接続再構成/ UE構成更新/専用メッセージは、本明細書の他の部分で使用される転送応答メッセージ(N') に対応する。
ステップ6: ステップ4/5 で、所与のCCIの中継が中継UEのサービングAMFによって拒否されない場合、中継UEは、PC5 ユニキャストリンクセキュリティ手順[23.287] を実行し、(V2X) サービス/アプリケーション識別子として所与のCCIを含む遠隔UEへの直接通信受諾(Direct Communication Accept)メッセージ[23.287] を送信する。直接通信受諾メッセージは、何らかのQoS情報、(例えば、レイヤ3中継のための)IP設定情報、そして場合によっては中継に関する何らかの追加情報を含むことができる。このメッセージには、他のCCIに関する情報や、周辺の他の中継UEに関する情報も含まれる場合がある。ステップ4/5において、所与のCCIのための中継が中継UEのサービングAMFによって拒否される場合、中継UEは、遠隔UEにいかなる応答も送信しないか、または直接通信拒否(Direct Communication Reject )メッセージ[24.587]を送信することができる。これは、他のCCI、および遠隔UEの近傍にある他の中継UEに関する情報を送信するために使用され得る。この直接通信受諾/拒否メッセージは、本明細書の他の部分で使用される応答メッセージ(N)に対応する。
ステップ7: ステップ2から6 が正常に完了すると、遠隔UEは、直接通信要求/受諾手順を使用して遠隔UEと中継UEの間にセットアップされたPC5 接続を使用して、コアネットワークへの間接通信を開始でき、これにより、中継UEは、遠隔UEから受信したトラフィックをネットワークに中継する。レイヤ2中継の場合(すなわち、PDCPメッセージを転送する場合)、遠隔UEは、ネットワークに登録/サービス要求を送ることによってPDUセッションを開始/再開することができ、それによって、(例えば初期登録における)それが使用するPDUパラメータを、直接通信受諾メッセージの中で受信されたCCIに関係する構成されたPDUパラメータに制限する必要がある。レイヤ3中継の場合(すなわち、IPパケットを転送する場合)、遠隔UEは、IPトラフィックを中継UEに送信するために使用できるIPアドレス情報を中継UEから受信し、中継UEは、CCIに関連する設定されたPDUパラメータに基づいて正しい宛先に転送する。遠隔UEが異なるPDUパラメータ(例えば、異なるS-NSSAI又は異なるCAG ID/NID)によりPDUセッションを確立したい/確立する必要がある場合、遠隔UEはステップ2から7を繰り返す。レイヤ2中継の場合、遠隔UEが新しいPDUセッションをセットアップするたびに、AMFは、使用されるPDUパラメータがステップ4で受信されたCCIに対応するかどうかを検証しなければならない。そうでない場合、AMFは、PDUセッションを拒否するか、間接接続を介してリモートUEにRRC再構成(Reconfiguration)またはUE構成更新( Configuration Update)メッセージを送信することができる。
上述のようなセルラ通信システムで使用するための様々な方法が提供される。第1の方法は、モバイル装置において、中継機能を実行するステップを有する。第2の方法は、中継装置において、中継プロセッサの機能を実行するステップを有する。第3の方法は、セルラネットワークにおいて、ネットワーク中継機能を実行するステップを有する。
当業者には明らかなように、本方法を実施する多くの異なる方法が可能である。例えば、ステージまたはステップの順序を変更することができ、またはいくつかのステージを並列に実行することができる。さらに、ステップの間に、他の方法ステップが挿入されてもよい。挿入されるステップは、本明細書で説明されるような方法の改良を表すことができ、または本方法とは無関係であることができる。
コンピュータプログラムは、ネットワークからダウンロード可能であり、かつ/またはコンピュータ可読媒体および/またはマイクロプロセッサ実行可能媒体に格納されてもよく、コンピュータ装置上で実行されるとき、上記の方法、接続シーケンス、セキュリティプロセス、およびさらなる動作を実現するためのプログラムコード命令を含む。したがって、本発明による方法は、プロセッサシステムにそれぞれの方法を実行させるための命令を含むソフトウェアを使用して実行されることができる。
典型的には、モバイル装置、中継装置およびNRFは、それぞれ、装置に記憶された適切なソフトウェアコードを含むメモリに結合されたプロセッサを備える。例えば、ソフトウェアは対応するメモリ、例えば、RAMのような揮発性メモリまたはフラッシュ(図示せず)のような不揮発性メモリにダウンロードおよび/または記憶されていてもよい。装置は、例えば、マイクロプロセッサおよびメモリ(図示せず)を備えることができる。あるいは、装置は、全体的にまたは部分的に、プログラマブルロジック、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として実装されてもよい。装置およびサーバは、全体的または部分的に、いわゆる特定用途向け集積回路(ASIC)、すなわち、それらの特定の使用のためにカスタマイズされた集積回路(IC)として実装され得る。例えば、回路は、Verilog、VHDLなどのハードウェア記述言語を使用して、CMOSで実装されてもよい。
ソフトウェアは、システムの特定のサブエンティティによって実行されるステップのみを含む場合がある。ソフトウェアは、ハードディスク、フロッピー、メモリ等の適当な記憶媒体に記憶することができる。ソフトウェアは、有線、無線で、またはデータネットワーク(例えば、インターネット)を使用して、信号として送信され得る。ソフトウェアは、サーバ上でのダウンロードおよび/またはリモート使用のために利用可能にされてもよい。本発明による方法は、この方法を実行するために、プログラマブルロジック、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を設定するように構成されたビットストリームを使用して実行されることができる。ソフトウェアは、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形式などのコード中間ソースおよびオブジェクトコードの形式、または本発明による方法の実施に使用するのに適した他の任意の形式とすることができることを理解されたい。コンピュータプログラムに関する実施形態は、記載された方法のうちの少なくとも1つの処理ステップのそれぞれに対応するコンピュータ実行可能命令を備える。これらの命令は、サブルーチンに分割されてもよく、および/または静的または動的にリンクされてもよい1つ以上のファイルに格納されてもよい。コンピュータプログラムに関する別の実施形態は、記載されたシステムおよび/または製品のうちの少なくとも1つの手段のそれぞれに対応するコンピュータ実行可能命令を備える。
図6aは、コンピュータプログラム1020を含む書き込み可能部分1010を有するコンピュータ可読媒体1000を示し、コンピュータプログラム1020は、図1から図4を参照して説明したように、プロセッサシステムに上記の方法およびプロセスのうちの1つ以上を実行させるための命令を含む。コンピュータプログラム1020は、物理マークとして、またはコンピュータ可読媒体1000の磁気化によって、コンピュータ可読媒体1000上に実現されてもよい。しかしながら、任意の他の適切な実施形態も考えられる。さらに、コンピュータ可読媒体1000は、ここでは光ディスクとして示されているが、コンピュータ可読媒体1000はハードディスク、固体メモリ、フラッシュメモリなどの任意の適切なコンピュータ可読媒体であってもよく、記録不可能または記録可能であってもよいことが理解されるのであろう。コンピュータプログラム1020は、プロセッサシステムに上記方法を実行させるための命令を含む。
図6bは、図1から図4を参照して説明した装置または方法の一実施形態によるプロセッサシステム1100の概略図を示す。プロセッサシステムは回路1110、例えば、1つまたは複数の集積回路を備えることができる。回路1110のアーキテクチャを図に概略的に示す。回路1110は、一実施形態による方法を実行し、かつ/またはそのモジュールもしくはユニットを実装するためにコンピュータプログラムコンポーネントを実行するための処理ユニット1120、例えばCPUを備える。回路1110は、プログラムコード、データなどを記憶するためのメモリ1122を備える。メモリ1122の一部は、読み出し専用であってもよい。回路1110は、通信要素1126、例えば、アンテナ、トランシーバ、コネクタまたはその両方などを含んでもよい。回路1110は、方法で定義された処理の一部または全部を実行するための専用集積回路1124を含んでもよい。プロセッサ1120、メモリ1122、専用IC 1124、および通信要素1126は、相互接続1130、たとえばバスを介して互いに接続することができる。プロセッサシステム1110は、それぞれコネクタおよび/またはアンテナを使用して、有線および/または無線通信のために構成され得る。
明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本発明の実施形態を説明することが理解されるのであろう。しかし、本発明から逸脱することなく、異なる機能ユニットまたはプロセッサ間の機能の任意の適切な分散を使用することができることは明らかであろう。例えば、別個のユニット、プロセッサまたはコントローラによって実行されることが示されている機能が同じプロセッサまたはコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的もしくは物理的構造又は編成を示すのではなく、説明された機能を提供するための適切な手段への言及としてのみ見なされるべきである。本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組合せを含む任意の適切な形態で実施することができる。
本文書において、動詞'comprise'は、列挙されたもの以外の要素またはステップの存在を除外するものではなく、要素に先行する単語'a'または'an'は、そのような要素の複数の存在を除外するものではないことに留意されたい。要素のリストに先行する場合の「のうちの少なくとも1つ」などの表現は、リストからの要素のすべてまたは任意のサブセットの選択を表す。例えば、「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」という表現はAのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBの両方、AおよびCの両方、BおよびCの両方、またはA、BおよびCのすべてを含むものとして理解されるべきである。いかなる参照符号も、特許請求の範囲を限定するものではない。本発明は、ハードウェア及びソフトウェアの両方によって実施することができる。いくつかの「手段」または「ユニット」は、ハードウェアまたはソフトウェアの同じアイテムによって表される場合があり、プロセッサは、場合によってはハードウェア要素と協働して、1つまたは複数のユニットの機能を満たすことができる。さらに、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明は、上述した、または相互に異なる従属請求項に記載された、すべての新規な特徴または特徴の組み合わせにある。
要約すると、セルラ通信システムは、ネットワークスライシングをサポートし、間接接続を管理するためのネットワーク中継機能を有する。モバイル装置は、中継装置に要求メッセージを送信することができ、この要求メッセージは、アクセスする要求されたスライスを示す識別子を含む。応答メッセージは、オプションとして、利用可能なスライスおよび/または中継装置を示す情報を含む。装置は、応答メッセージに応じて中継装置を選択する。中継装置は、要求メッセージを受信し、間接接続を介してデータを転送する要求を示す、要求識別子を含む転送要求メッセージをセルラ通信システムに送信し、応答メッセージを送信する。ネットワーク中継機能は、転送要求メッセージを受信し、要求されたスライスに応じて、利用可能なスライスのためのデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得し、利用可能なスライスおよび中継装置を示す情報を含む転送応答メッセージを送信する。
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[EventHelix] EventHelix website, https://www.eventhelix.com/5G/standalone-access-registration/ with links to pdf file overview and detailed messages.
[PavelShulgin] 5G StandAlone Access - Registration Procedure - Part2(AMF selection procedures, slices), https://www.linkedin.com/pulse/5g-standalone-access-registration-procedure-part2amf-pavel-shulgin/

Claims (24)

  1. 複数のセルラ基地局およびコアネットワークを含む無線アクセスネットワーク(RAN)を有し、ネットワークスライシングおよび間接接続をサポートするセルラネットワークを提供するセルラ通信システムであって、
    各ネットワークスライスは、前記セルラ通信システムの共有物理インフラストラクチャを用いる論理ネットワークを提供し、
    各間接接続は、前記無線アクセスネットワークとの通信のために構成されたモバイル装置であり前記間接接続をサポートすることができる少なくとも1つの中継装置を介したモバイル装置と前記セルラ通信システムとの間のデータ転送を提供し、
    前記セルラ通信システムは、前記間接接続を管理するためのネットワーク中継機能(NRF)を提供するように構成される少なくとも1つのネットワーク中継エンティティを有し、
    前記モバイル装置は、
    前記セルラネットワークにおける無線通信のためのトランシーバ、および
    前記セルラネットワークへの接続を管理するための接続プロセッサであって、少なくとも1つの間接接続を管理するための中継機能を提供する接続プロセッサ、
    を有し、
    前記中継機能は、少なくとも、
    前記モバイル装置がアクセスすることを要求しているネットワークスライスを示す要求識別子を含む要求メッセージを少なくとも1つの中継装置に送信し、
    間接接続を提供するための少なくとも1つの中継装置を介した中継のための少なくとも1つの利用可能なスライスを示す少なくとも1つの応答メッセージを少なくとも1つの中継装置から受信し、
    前記応答メッセージに依存して、前記少なくとも1つの中継装置から中継装置を選択し、
    前記選択された中継装置を介した前記要求されたスライスに前記間接接続を関与させるように構成され、
    前記中継装置は、
    前記セルラネットワークにおける通信のための通信ユニット、および
    前記セルラネットワークにおける前記通信を管理し、前記モバイル装置と前記セルラネットワークとの間の間接接続を管理するための中継プロセッサ、
    を有し、
    前記中継プロセッサは、
    前記モバイル装置から前記要求メッセージを受信し、
    間接接続を介して要求されたスライスによって通信するための前記モバイル装置からの要求を示し且つ前記要求識別子を含む転送要求メッセージを前記要求メッセージに依存して前記セルラ通信システムに送信し、
    前記セルラ通信システムから転送応答メッセージを受信し、
    前記転送応答メッセージに依存して前記モバイル装置に前記応答メッセージを送信するように構成され、
    前記ネットワーク中継機能は、
    少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送要求メッセージを受信し、
    前記モバイル装置へのおよび前記モバイル装置からの、前記要求識別子に依存して決定される少なくとも1つの利用可能なスライスための、データ転送可能な中継装置に関する中継能力データを取得し、
    前記モバイル装置がアクセスすることを要求している前記ネットワークスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置を示す少なくとも1つの転送応答メッセージを少なくとも1つのセルラ基地局を介して送信するように構成される、セルラ通信システム。
  2. 前記要求メッセージが複数の要求識別子を含み、中継装置が、当該中継装置において設定されている要求識別子を前記転送要求メッセージから除外する、請求項1に記載のセルラ通信システム。
  3. 前記要求識別子が、前記モバイル装置がアクセスを要求している汎用ネットワークスライスを示し、要求メッセージがさらに、前記モバイル装置がアクセスを要求している特定のネットワーク示す第2要求識別子を含み、前記中継装置が、
    前記転送要求メッセージの一部として前記汎用スライス識別子の代わりに前記特定のネットワークスライスのための前記第2要求識別子を送信すること、および
    前記転送要求メッセ―ジ一部として両方の識別子を送信し、前記応答メッセージが前記特定のネットワークスライスのための前記第2要求識別子のみを含み、前記汎用ネットワークスライスのための前記要求識別子を含まないこと、
    のうちの1つを実行する、請求項1または2に記載のセルラ通信システム。
  4. 前記要求メッセージが、セキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵を示すセキュリティコンテキスト識別子を含み、前記中継プロセッサが、前記セキュリティコンテキスト識別子によって示される前記セキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵が前記中継装置において設定されたセキュリティコンテキストまたはセキュリティ鍵に対応する場合にのみ前記要求メッセージに依存して前記セルラ通信システムに前記転送要求メッセージを送信し、一致しない場合には送信しないように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  5. 前記要求されたスライスへの前記間接接続が、前記要求メッセージおよび応答メッセージが送信されるのと同じ論理データ接続上で設定され、前記論理データ接続は、PC5接続、Sidelink接続およびD2D接続のうちの少なくとも1つである、請求項1から4のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  6. 前記要求識別子が、ネットワークスライス識別子を含むプロトコルデータユニット(PDU)セッションパラメータのセットを取得するために前記ネットワーク中継機能(NRF)により使用され、前記NRFが、PDUセッションパラメータの前記取得されたセット中の前記パラメータの少なくとも1つにしたがって、前記中継装置および/またはモバイル装置のPDUセッションを設定する、請求項1から5のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  7. 前記要求識別子が、非公開ネットワークを示す識別子を含むPDUセッションパラメータのセットを取得するために前記NRFによって使用され、前記NRFが、セルラ基地局に接続するように前記中継装置のPDUセッションを設定し、前記セルラ基地局は、そのシステム情報の一部として、非公開ネットワークを示す識別子をブロードキャストするように構成され、および/または、前記中継装置がそのセルラ基地局に直接接続しているかまたは前記モバイル装置が前記中継装置を介して間接的にそのセルラ基地局に接続している場合に、前記コアネットワークに前記非公開ネットワークを示す識別子を報告するように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  8. 前記要求識別子が、ネットワークスライス識別子を含むPDUセッションパラメータのセットを取得するために異なる公開陸上モバイルネットワーク(PLMN)にコンタクトするために前記NRFにより使用される、請求項1から7のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  9. 前記転送応答メッセージが、中継装置のセットを示すネットワーク中継情報を有し、および/または、
    前記応答メッセージが中継装置のセットを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  10. 前記ネットワーク中継エンティティが、前記要求識別子に対応するスライスのデータを前記モバイル装置との間で転送することができる中継装置が存在しないことを決定し、その決定に応じて、前記要求識別子に対応するスライスのためのデータ転送が可能な中継装置が存在しないことを示すスライス拒否メッセージを前記中継装置および/または前記モバイル装置に送信するように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  11. 前記ネットワーク中継エンティティが、選択された中継装置を介して前記モバイル装置から関与される前記間接接続が前記要求されたスライスにアドレス指定されることを決定し、異なるスライスにアドレス指定される場合、
    - 前記間接ネットワーク接続を介して前記モバイル装置にPDUセッション拒否メッセージを送信すること、
    - 前記中継装置および/または前記モバイル装置にスライス拒否メッセージを送信すること、
    - 前記中継モバイル装置を再構成すること、および
    - 中継接続を終了すること、
    のうちの1つまたは複数のアクションを実行するように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  12. 前記モバイル装置の前記接続プロセッサが、
    - 中継発見プロセスを開始して初期の間接接続を実行し、
    - その後、前記初期の間接接続を介して前記要求メッセージを送信する、
    ように構成され、前記ネットワーク中継エンティティまたは前記中継機能が、前記初期の間接接続を、選択された中継装置を介した選択されたスライスへの前記間接接続へと再構成する、請求項1から11のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  13. 前記中継装置の前記中継プロセッサが、前記要求メッセージに依存して前記モバイル装置に予備的な応答メッセージを送信するように構成され、前記予備的な応答メッセージは、前記中継装置が存在するが、前記転送応答メッセージに依存した前記応答メッセージが前記モバイル装置に後で送信されることを示す、請求項1から12のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  14. 前記要求識別子が要求されるネットワークスライスのセットを有し、前記ネットワーク中継エンティティが、ネットワークスライスの要求されたセットに対応する利用可能なスライスの少なくとも1つのサブセット、および、利用可能なスライスの前記サブセットのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置を決定するように構成され、前記応答メッセージが利用可能なスライスの決定された前記サブセットを含み、それに応じて、前記モバイル装置が、前記応答メッセージをそこから受信した前記中継装置を介した選択されるスライスへの間接接続に関与するための前記利用可能なスライスのうちの1つを選択する、請求項1から13のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  15. 前記ネットワーク中継エンティティが、少なくとも1つの中継装置に関する追加の中継能力データを決定するように構成され、当該追加の中継能力データは、中継器としての役割を果たす優先度または適合性を示し、
    前記転送応答メッセージが前記追加の中継能力データを有する、および/または、
    前記応答メッセージが前記追加の中継能力データの少なくとも一部を有する、
    請求項1から14のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  16. 前記ネットワーク中継エンティティが、
    複数の中継装置を用いたマルチホップを介した少なくとも1つのマルチホップ間接接続に関する、前記マルチホップ間接接続を介した利用可能なスライスを示すマルチホップ中継能力データを決定するように構成され、
    前記転送応答メッセージが前記マルチホップ中継能力データを有し、および/または、
    前記応答メッセージが前記マルチホップ中継能力データの少なくとも一部を有し、
    あるいは、
    前記ネットワーク中継エンティティが、
    達成可能なQoSに基づいて前記要求されたスライスのための利用可能な中継装置を決定するように、または
    それぞれのスライスのプロパティまたは要件に依存してどの中継装置が使用されるのに好ましいかを決定するように、
    構成される、請求項1から15のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  17. 前記要求メッセージが、
    前記間接接続において動作するために前記モバイル装置が動作するもしくは要求する、または前記要求識別子に関する、セキュリティクレデンシャルまたはセキュリティコンテキストに関するセキュリティ情報、
    何故中継が要求されるのかを示すステータス情報、
    近傍の装置から受信されるメッセージの受信信号強度、
    前記モバイル装置の電源に関する装置の電力情報、
    のうちの1つまたは複数を有する、請求項1から16のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  18. 前記ネットワーク中継エンティティが、受信信号強度、信号品質もしくは距離推定値のようなメタデータを前記セルラ通信システムから受信するように構成され、または、
    前記転送要求メッセージが、
    ネットワーク接続の種類、QoSおよびホップ数のような現在の接続ステータス、接続安定情報、ならびに/または、使用されている周波数帯域もしくは前記中継装置のサポートされている周波数帯域を識別するメタデータを有し、
    前記ネットワーク中継エンティティが、前記メタデータに依存して前記転送応答メッセージを決定するように構成される、請求項1から17のいずれか一項に記載のセルラ通信システム。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載のセルラ通信システムにおいて使用するための中継装置であって、当該中継装置は、
    前記セルラネットワークにおける通信のための通信ユニット、および
    前記セルラネットワークにおける前記通信を管理し、前記モバイル装置と前記セルラネットワークとの間の間接接続を管理するための中継プロセッサ、
    を有し、
    前記中継プロセッサが、
    前記モバイル装置から前記要求メッセージを受信し、
    前記要求メッセージに依存して前記セルラ通信システムに、間接接続を介して要求されたスライスと通信するためのモバイル装置からの要求を示し、前記要求識別子を含む転送要求メッセージを送信し、
    前記セルラ通信システムから転送応答メッセージを受信し、
    前記転送応答メッセージに依存して前記モバイル装置に前記応答メッセージを送信する、ように構成される、中継装置。
  20. 請求項1から18のいずれか一項に記載のセルラ通信システムにおいて使用するためのネットワーク中継機能(NRF)を提供するネットワーク中継エンティティであって、当該ネットワーク中継エンティティは、
    少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送要求メッセージを受信し、
    前記モバイル装置がアクセスを要求しているネットワークスライスを示す前記要求識別子に依存して決定された少なくとも1つの利用可能なスライスのための前記モバイル装置との間のデータ転送可能な中継装置に関する中継能力データを取得し、
    前記要求されたスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置を示すネットワーク中継情報を含む少なくとも1つの転送応答メッセージを少なくとも1つのセルラ基地局を介して送信するように構成される、ネットワーク中継エンティティ。
  21. 請求項1から18のいずれか一項に記載のセルラ通信システムにおいて使用するための方法であって、当該方法は、前記モバイル装置において、前記中継機能を実行するための以下のステップ、
    少なくとも1つの間接接続を管理するステップ、
    前記モバイル装置がアクセスを要求しているネットワークスライスを示す要求識別子を含む要求メッセージを少なくとも1つの中継装置に送信するステップ、
    間接接続を提供するための少なくとも1つの中継装置を介して中継するための少なくとも1つの利用可能なスライスを示す少なくとも1つの応答メッセージを少なくとも1つの中継装置から受信するステップ、
    前記応答メッセージに依存して、前記少なくとも1つの中継装置から中継装置を選択するステップ、
    選択された中継装置を介して前記間接接続を前記要求されたスライスに関与させるステップ、を有する方法。
  22. 請求項1から18のいずれか一項に記載のセルラ通信システムにおいて使用するための方法であって、当該方法は、前記中継装置において、中継の機能を実行するための以下のステップ、
    前記セルラネットワークにおける通信を管理するステップ、
    前記モバイル装置と前記セルラネットワークとの間の間接接続を管理するステップ、
    前記モバイル装置から前記要求メッセージを受信するステップ、
    前記要求メッセージに依存して、間接接続を介して要求されるスライスにより通信するための前記モバイル装置からの要求を示し、前記要求識別子を含む転送要求メッセージを前記セルラ通信システムに送信するステップ、
    前記セルラ通信システムから転送応答メッセージを受信するステップ、
    前記転送応答メッセージに依存して前記モバイル装置に前記応答メッセージを送信するステップ、を有する方法。
  23. 請求項1から18のいずれか一項に記載のセルラ通信システムにおいて使用するための方法であって、当該方法は、ネットワークにおいて、中継機能を実行するための以下のステップ、
    少なくとも1つのセルラ基地局を介して少なくとも1つの転送要求メッセージを受信するステップ、
    前記要求識別子に依存して決定される少なくとも1つの利用可能なスライスのための前記モバイル装置との間のデータ転送が可能な中継装置に関する中継能力データを取得するステップ、
    少なくとも1つの利用可能なスライスおよび前記利用可能なスライスのデータを転送することができる少なくとも1つの中継装置を示すネットワーク中継情報を含む少なくとも1つの転送応答メッセージを少なくとも1つのセルラ基地局を介して送信するステップ、を有する方法。
  24. ネットワークからダウンロード可能な、ならびに/またはコンピュータ可読媒体および/もしくはマイクロプロセッサ実行可能媒体に記録された、コンピュータプログラムであって、コンピュータにより実行されて当該コンピュータに請求項21から23のいずれか一項に記載の方法を実行させるプログラムコード命令を有する、コンピュータプログラム。
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