JP2022537773A - 前立腺特異的膜抗原を標的とする放射性標識化合物 - Google Patents
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Abstract
下記の式、またはその塩もしくは溶媒和物の前立腺特異的膜抗原(PSMA)標的部分を含む化合物。R0は、OまたはSである。R1a、R1b及びR1cのそれぞれは、例えば、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2Hまたは-PO3H2であってよい。R2は、任意に置換されたメチレンもしくはその誘導体、プロピレンもしくはその誘導体、またはエチレンの誘導体であってよい。R3は、リンカーである。PSMA標的部分が、放射線標識基に結合しているときには、その化合物は、PSMAを発現する疾患/状態に対するイメージング剤または治療剤として使用してよい。TIFF2022537773000240.tif2237
Description
本発明は、前立腺特異的膜抗原の発現を特徴とする疾患または状態のin vivoイメージング用または治療用の放射性標識化合物であって、特に、唾液腺及び/または腎臓における取り込みが少ない化合物に関するものである。
前立腺特異的膜抗原(PSMA)は、N-アセチル-アスパルチルグルタメートのグルタメート及びN-アセチルアスパルテートへの加水分解を触媒する膜貫通型タンパク質である。PSMAは、ある特定の疾患及び状態において、最も正常な組織と比べて、選択的に過剰発現する。例えば、PSMAは、前立腺腫瘍及び前立腺転移において、最大で1,000倍過剰発現する。PSMAの病理学的な発現パターンにより、PSMAを標的とする様々な放射性標識コンストラクトであって、PSMA発現組織のイメージング用、及び/またはPSMAの発現を特徴とする疾患もしくは状態の治療用のコンストラクトが設計及び評価されてきた。
18F-DCFBC、18F-DCFPyL、68Ga-PSMA-HBED-CC、68Ga-PSMA-617、68Ga-PSMA I及びT(図1を参照されたい)、ならびにリシン-尿素-グルタメート(Lys-ウレイド-Glu)誘導体をα線放出核(225Acなど)またはβ線放出核(177Luもしくは90Yなど)で標識した型を含め、PSMAを標的とする放射性標識Lys-ウレイド-Glu誘導体が数多く開発されてきた。
臨床試験では、177Lu及び225Acなどの治療用放射性核種で放射性標識したPSMA-617が、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)に対して有効な全身治療として有望であることが示された。しかしながら、放射性トレーサーが唾液腺及び腎臓に多く集積することにより、ドライマウス(口腔乾燥症)、味覚変化及び有害な腎イベントが、この治療の一般的副作用となっている(Hofman et al.,2018 The Lancet 16(6):825-833、Rathke et al.2019 Eur J Nucl Med Mol Imaging46(1):139-147、Sathekge et al.2019 Eur J Nucl Med Mol Imaging 46(1):129-138)。したがって、放射性トレーサーの腎臓及び唾液腺での集積は、患者に安全に投与できる最大累積投与放射能量を低下させる制限要因であり、Lys-尿素-Gluベースの放射性医薬の潜在的な治療有効性を制限するものである(Violet et al.2019 J Nucl Med.60(4):517-523)。このことから、PSMAを標的とする新規な放射性標識化合物、特に、唾液腺及び/または腎臓における集積量の少ない化合物に対するニーズが存在する。
上記の情報のいずれも、本発明に対する先行技術を構成するものとして認めるようには必ずしも意図しておらず、そのように解釈すべきではない。
本明細書に開示されている各種実施形態は、下記の式I、または式Iの塩もしくは溶媒和物を有する化合物に関するものであり、
式中、
nは、0または1であり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
nが0であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-、-CH2CHOHCH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CHOH-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-であり、
nが1であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-または-(CH2)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、
であり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニルであるか、あるいはR10は、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R11は、存在しないか、
であり、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
nは、0または1であり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
nが0であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-、-CH2CHOHCH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CHOH-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-であり、
nが1であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-または-(CH2)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニルであるか、あるいはR10は、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R11は、存在しないか、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
本明細書に開示されている各種実施形態は、下記の式II、または式IIの塩もしくは溶媒和を有する化合物に関するものであり、
式中、
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NHであり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族、またはフルオロホスフェート、フルオロサルフェート、フッ化スルホニルもしくはこれらを組み合わせたものを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族、またはフルオロホスフェート、フルオロサルフェート、フッ化スルホニルもしくはこれらを組み合わせたものを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
式IIの化合物、塩または溶媒和物のいくつかの実施形態では、
R0は、Oであり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、あるいは-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R11は、存在しないか、
であり、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
R0は、Oであり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、あるいは-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R11は、存在しないか、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
本明細書に開示されている各種実施形態は、下記の式III、または式IIIの塩もしくは溶媒和物の前立腺特異的膜抗原(PSMA)標的部分を含む化合物に関するものであり、
式中、
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、リンカーである。
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、リンカーである。
式IIIの化合物、塩または溶媒和物のいくつかの実施形態では、
R0は、Oであり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2CH(COOH)CH2-または-CH2CH2CH(COOH)-であり、
R3は、リンカーである。
R0は、Oであり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2CH(COOH)CH2-または-CH2CH2CH(COOH)-であり、
R3は、リンカーである。
本明細書に開示されている各種実施形態は、下記の式IV、または式IVの塩もしくは溶媒和物を有する化合物に関するものであり、
式中、
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基であり、
R7-(Xaa1)1-4-N(R6)-R5-R4-R3におけるアミド結合のうちのいずれか1つまたはいずれかに組み合わせたものは任意に、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-及び-C(O)-NH-NH-からなる群から選択した1つまたはそれらを組み合わせたものによって置き換えられている。
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基であり、
R7-(Xaa1)1-4-N(R6)-R5-R4-R3におけるアミド結合のうちのいずれか1つまたはいずれかに組み合わせたものは任意に、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
本明細書に開示されている各種実施形態は、下記の式V、または式Vの塩もしくは溶媒和物を有する化合物に関するものであり、
式中、
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は任意に、Xaa1におけるα-窒素に結合して、アミド結合をもたらすカルボニル基、ホスホロアミデート/ホスホンアミデート結合をもたらすホスホリル基、またはスルホンアミド結合をもたらすスルホニル基であるか、あるいは、Xaa1におけるα-窒素と結合する-NHC(O)-、-(NH)2-C(O)-、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)-、-OC(S)-、-NHC(S)-、-NHC(O)C(O)-、-NH-NH-C(O)-であり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は任意に、Xaa1におけるα-窒素に結合して、アミド結合をもたらすカルボニル基、ホスホロアミデート/ホスホンアミデート結合をもたらすホスホリル基、またはスルホンアミド結合をもたらすスルホニル基であるか、あるいは、Xaa1におけるα-窒素と結合する-NHC(O)-、-(NH)2-C(O)-、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)-、-OC(S)-、-NHC(S)-、-NHC(O)C(O)-、-NH-NH-C(O)-であり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
各種実施形態は、対象におけるPSMA発現組織をイメージングするのに使用し得る。各種実施形態は、対象における、PSMAを発現する状態または疾患の治療に使用し得る。
本発明の特徴は、添付の図面を参照する下記の説明から明らかになるであろう。
本明細書で使用する場合、「含む(comprising)」、「有する」、「含む(including)」及び「含む(containing)」という用語、ならびにそれらの文法的な変形表現は、包括的またはオープンエンドなものであり、要素及び/または方法ステップの一部として定義されている特徴/構成要素が、定められている特徴(複数可)/構成要素(複数可)からなるか、またはそれらから本質的になる場合でも、示されていない追加の要素及び/または方法ステップが除外されない。「~から本質的になる」という用語は、本明細書において、化合物、組成物、使用法または方法との関連で使用する場合、追加の要素及び/または方法ステップが存在してよいが、これらの追加が、示されている化合物、組成物、方法または使用法が機能する様式に重大な影響を及ぼさないことを示す。「~からなる」という用語では、本明細書において、組成物、使用法または方法の特徴との関連で使用する場合、その特徴に追加の要素及び/または方法ステップが存在することが除外される。ある特定の要素及び/またはステップを含むものとして、本明細書に記載されている化合物、組成物、使用法または方法は、ある特定の実施形態では、それらの要素及び/またはステップから本質的になってもよく、別の実施形態では、それらの要素及び/またはステップからなってもよく、それらの実施形態に具体的に言及しているか否かは問わない。ある特定の要素及び/またはステップを含むものとして、本明細書に記載されている使用法または方法は、ある特定の実施形態では、それらの要素及び/またはステップから本質的になってもよく、別の実施形態では、それらの要素及び/またはステップからなってもよく、それらの実施形態に具体的に言及しているか否かは問わない。
不定冠詞の「a」を付して要素に言及している場合には、文脈上明らかに、その要素が1つまたは1つのみである必要がある場合を除き、その要素が2つ以上存在する可能性は除外されない。「a」、「an」及び「the」という単数形には、文脈上明らかに別段に示されている場合を除き、複数の言及物が含まれる。「a」または「an」という語の使用は、本明細書において、「含む」という用語と併せて使用されているときには、「1つ」を意味し得るが、「1つ以上」、「少なくとも1つ」及び「1つまたは2つ以上」という意味とも両立する。
本開示において、端点値によって数値範囲が示されている場合には、すべての自然数、すべての整数及び適切な場合にはすべての間の分数を含め、その範囲内に含まれるすべての数が含まれる(例えば、1~5には、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5が含まれてよいなど)。
別段の定めのない限り、「ある特定の実施形態」、「各種実施形態」、「実施形態」及び類似の用語には、その実施形態について記載されている特定の特徴(複数可)が、単独で、またはいずれかの別の実施形態または本明細書に記載されている実施形態と組み合わせた状態のいずれかで含まれ、その別の実施形態が、直接または間接的に言及されているか否かは問わず、また、その特徴または実施形態が、方法、生成物、使用法、組成物、化合物などとの関連で記載されているかにはかかわらない。
本明細書で使用する場合、「治療する」「治療」、「治療的」などという用語には、症状の改善、疾患の進行の低減、予後の改善及び再発の低減が含まれる。
本明細書で使用する場合、「診断剤」という用語には、「イメージング剤」が含まれる。したがって、「診断用放射性金属」には、イメージング剤としての使用に適する放射性金属が含まれる。
「対象」という用語は、動物(例えば、哺乳動物または非哺乳動物)を指す。対象は、ヒトまたはヒト以外の霊長類動物であってよい。対象は、実験用哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ハムスターなど)であってよい。対象は、畜産動物(例えば、ウマ、ヒツジ、ウシ、ブタ、ラクダなど)または飼育動物(例えば、イヌ、ネコなど)であってよい。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。
本明細書に開示されている化合物には、その、塩基を含まない形態、塩または薬学的に許容される塩も含まれてもよい。別段の定めのない限り、本明細書で特許請求及び記載されている化合物には、すべてのラセミ混合物及びすべての個々のエナンチオマー、またはそれらを組み合わせたものが含まれるように意図されており、本明細書で、それらが明示的に示されているか否かはかかわらない。
本明細書に開示されている化合物は、荷電基を1つ以上有するものとして示されている場合もあり、非荷電(例えばプロトン化)状態でイオン性基を有するように示されている場合もあり、または形式電荷を指定せずに示されている場合もある。当業者には明らかであるように、化合物内のある特定の基(例えば、以下に限らないが、CO2H、PO3H2、SO2H、SO3H、SO4H、OPO3H2など)のイオン化状態は、とりわけ、その基のpKa及びその位置のpHによって決まる。例えば、以下に限らないが、カルボン酸基(すなわちCOOH)は、プロトン化状態が安定化されている場合を除き、通常、中性のpH値かつ高くても生理的pH値において、脱プロトン化される(かつ負に帯電する)ことがわかる。同様に、OSO3H(すなわちSO4H)基、SO2H基、SO3H基、OPO3H2(すなわちPO4H2)基及びPO3H基は概して、中性のpH値及び生理的pH値では、脱プロトン化され(かつ負に帯電する)ことになる。
本明細書で使用する場合、「塩」及び「溶媒和物」という用語は、化学における通常の意味である。したがって、本発明の化合物は、塩または溶媒和物であるときには、適切な対イオンと会合している。塩を調製する方法または対イオンを交換する方法は、当該技術分野において周知である。概して、このような塩は、これらの化合物の遊離酸形態を化学量論的量の適切な塩基(例えば、以下に限らないが、Na、Ca、MgもしくはKの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩など)と反応させることによって、またはこれらの化合物の遊離塩基形態を化学量論的量の適切な酸と反応させることによって調製できる。上記のような反応は概して、水もしくは有機溶媒、またはこれら2つの混合物において行う。対イオンは、例えば、イオン交換クロマトグラフィーのようなイオン交換技法によって変更し得る。特定の形態が具体的に示されていない限りは、すべての双性イオン、塩、溶媒和物及び対イオンが意図される。
ある特定の実施形態では、その塩または対イオンは、対象への投与用として、薬学的に許容されるものであってよい。より広くは、本明細書に開示されているいずれの医薬組成物に関しても、適切な賦形剤の非限定的な例としては、いずれかの好適な緩衝剤、安定剤、塩、抗酸化剤、複合体化剤、等張化剤、凍結保護剤、乾燥保護剤、懸濁化剤、乳化剤、抗微生物剤、保存剤、キレート剤、結合剤、界面活性剤、湿潤剤、固定油のような非水性ビヒクル、または徐放もしくは放出制御用のポリマーが挙げられる。例えば、Berge et al.1977.(J.Pharm Sci.66:1-19)またはRemington-The Science and Practice of Pharmacy,21st edition(Gennaro et al editors.Lippincott Williams&Wilkins Philadelphia)(それぞれ、参照により、その全体が援用される)を参照されたい。
本明細書で使用する場合、「Xy-Xz」という表現(y及びzは、整数である。例えば、X1-X15、X1-X30、X1-X100など)は、化合物、R基または置換基における炭素の数を指し(アルキル(飽和か不飽和かにはかかわらない)またはアリールの場合)、あるいは、化合物、R基または置換基における炭素及びヘテロ原子の数を指す(ヘテロアルキル(飽和か不飽和かにはかかわらない)またはヘテロアリールの場合)。ヘテロ原子は、考え得るヘテロ原子のいずれか、いくつかまたはすべてを含んでよい。例えば、いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、N、O、S、P及びSeから選択されている。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、N、O、S及びPから選択されている。このような実施形態は、非限定的なものである。あるいは、アルキル及びアリールは、「Cy-Cz」という表現(y及びzは整数である。例えばC3-C15など)を用いて言及される場合がある。
明示的な別段の定めがない限り、「アルキル」及び「ヘテロアルキル」という用語にはそれぞれ、(1)飽和アルキル及び不飽和アルキル(部分不飽和アルキルを含む)(例えば、アルケニル及びアルキニル)、(2)直鎖または分岐鎖、(3)非環式または環式(芳香族または非芳香族)(環式には、多環式(縮合環、非縮合多環またはこれらを組み合わせたもの)を含めてよい)、ならびに(4)非置換または置換のいずれかを合理的に組み合わせたものが含まれる。例えば、アルキルまたはヘテロアルキル(すなわち「アルキル/ヘテロアルキル」)は、飽和、分岐鎖及び環式、不飽和、分岐鎖及び環式、もしくは直鎖及び不飽和であるか、または当業者の知識に従って、いずれかを合理的に組み合わせた他のものであってよい。定められていない場合には、アルキル/ヘテロアルキルのサイズは、当業者が合理的とみなすサイズである。例えば、以下に限らないが、定められていない場合には、アルキルのサイズは、当業者の技術常識に従って、炭素1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、62個、63個、64個、65個、66個、67個、68個、69個、70個、71個、72個、73個、74個、75個、76個、77個、78個、79個、80個、81個、82個、83個、84個、85個、86個、87個、89個、90個、91個、92個、93個、94個、95個、96個、97個、98個、99個、100個または100個超分の長さであってよい。さらに、以下に限らないが、定められていない場合には、ヘテロアルキルのサイズは、当業者の技術常識に従って、炭素及びヘテロ原子1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、62個、63個、64個、65個、66個、67個、68個、69個、70個、71個、72個、73個、74個、75個、76個、77個、78個、79個、80個、81個、82個、83個、84個、85個、86個、87個、89個、90個、91個、92個、93個、94個、95個、96個、97個、98個、99個、100個または100個超分の長さであってよい。「アルキル、アルケニルまたはアルキニル」という表現及び類似の表現との関連では、「アルキル」は、飽和アルキルであると理解するものとする。同様に、「ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル」及び類似の表現との関連では、「ヘテロアルキル」は、飽和ヘテロアルキルであると理解するものとする。
本明細書で使用する場合、化合物のアルキル/ヘテロアルキル基との関連では、「直鎖」という用語は、当業者から通常理解されるものとして使用でき、概して、2つ以上の連続的な鎖に分かれない骨格または主鎖を含む化学体を指す。直鎖アルキルの非限定的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル及びn-ブチルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「分岐鎖」という用語は、当業者から通常理解されるものとして使用でき、概して、2つ以上の連続的な鎖に分かれる骨格または主鎖を含む化学体を指す。2つ以上の方向に分かれる骨格または主鎖の部分は、直鎖状、環式、またはこれらがいずれかに組み合わさったものであってよい。分岐鎖のアルキル基の非限定的な例としては、tert-ブチル及びイソプロピルが挙げられる。
「アルキレニル」という用語は、アルキル基の2価の類似体を指す。「アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル」、「アルキレニルまたはアルケニレニル」という表現及び類似の表現との関連では、「アルキレニル」は、飽和アルキレニルであると理解するものとする。「ヘテロアルキレニル」という用語は、ヘテロアルキル基の2価の類似体を指す。「ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニル」、「ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニル」という表現及び類似の表現との関連では、「ヘテロアルキレニル」は、飽和ヘテロアルキレニルであると理解するものとする。
本明細書で使用する場合、「飽和」という用語は、化学体に言及するときには、当業者から通常理解されるものとして使用でき、概して、単結合のみを含む化学体を指し、直鎖状、分岐鎖及び/または環式の基を含んでよい。飽和C1-C20アルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、sec-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、i-ペンチル、sec-ペンチル、t-ペンチル、n-ヘキシル、i-ヘキシル、1,2-ジメチルプロピル、2-エチルプロピル、1-メチル-2-エチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1,2-トリエチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2-エチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、sec-ヘキシル、t-ヘキシル、n-ヘプチル、i-ヘプチル、sec-ヘプチル、t-ヘプチル、n-オクチル、i-オクチル、sec-オクチル、t-オクチル、n-ノニル、i-ノニル、sec-ノニル、t-ノニル、n-デシル、i-デシル、sec-デシル、t-デシル、シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタニル、シクロヘキサニル、シクロヘプタニル、シクロオクタニル、シクロノナニル、シクロデカニルなどを挙げてよい。したがって、別段の定めのない限り、C1-C20アルキレニルには、以下に限らないが、上に列挙した飽和アルキル基の2価の類似体がすべて含まれる。
本明細書で使用する場合、「不飽和」という用語は、化学体に言及するときには、当業者から通常理解されるものとして使用でき、概して、二重結合または三重結合を少なくとも1つ含む化学体を指し、直鎖、分岐鎖及び/または環式の基を含んでよい。C2-C20アルケニル基の非限定的な例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、1-プロペン-2-イル、1-ブテン-1-イル、1-ブテン-2-イル、1-ブテン-3-イル、2-ブテン-1-イル、2-ブテン-2-イル、オクテニル、デセニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、シクロデセニルなどを挙げてよい。したがって、別段の定めのない限り、C1-C20アルケニレニルには、以下に限らないが、上に列挙したアルケニル基の2価の類似体がすべて含まれる。C2-C20アルキニル基の非限定的な例としては、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどを挙げてよい。したがって、別段の定めのない限り、C1-C20アルキニレニルには、以下に限らないが、上に列挙したアルキニル基の2価の類似体がすべて含まれる。別段に示されていない限り、以下に限らないが、上で定義した飽和C1-C20アルキル基、C2-C20アルケニル基及びC2-C20アルキニル基はすべて、「X1-X20アルキル」という用語に含まれる。別段に示されていない限り、以下に限らないが、上で定義した飽和C1-C20アルキレニル基、C2-C20アルケニレニル基及びC2-C20アルキニレニル基はすべて、「X1-X20アルキレニル」という用語に含まれる。
以下に限らないが、「X1-X20ヘテロアルキル」という用語には、上で定義した飽和C1-C20アルキル基、C2-C20アルケニル基及びC2-C20アルキニル基のそれぞれのうち、その炭素原子の1つ以上が独立して、ヘテロ原子によってに置き換えられている基が含まれることになる。同様に、以下に限らないが、「X1-X20ヘテロアルキレニル」という用語には、上で定義した飽和C1-C20アルキレニル基、C2-C20アルケニレニル基及びC2-C20アルキニレニル基のそれぞれのうち、その炭素原子の1つ以上が独立して、ヘテロ原子に置き換えられている基が含まれることになる。当業者は、異なるヘテロ原子を様々に組み合わせたものを使用し得ることを理解するであろう。非芳香族複素環基の非限定的な例としては、アジリジニル、アゼチジニル、ジアゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、フタルイミジル、スクシンイミジル、オキシラニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、ジオキサニル、チエタニル、チエピニル、モルホリニル、オキサチオラニルなどが挙げられる。
さらなる定めのない限り、「アリール」基には、芳香族単環と、芳香族環を少なくとも1つ含む縮合環の両方が含まれる。C3-C20アリール基の非限定的な例としては、フェニル(Ph)、ペンタレニル、インデニル、ナフチル及びアズレニルが挙げられる。X3-X20芳香族複素環基の非限定的な例としては、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、プリニル、カルバゾリル、インダゾリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、フェナントリジニル、フェナジニル、フェナントロリニル、ペリミジニル、フリル、ジベンゾフリル、キサンテニル、ベンゾフリル、チオフェニル、チアントレニル、ベンゾチオフェニル、ホスホリニル、ホスフィノリニル、ホスフィンドリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「置換」という用語は、当業者から通常理解されるものとして使用され、概して、ある化学基が、異なる化学基に置き換えられている化合物または化学体を指す。別段の定めのない限り、置換アルキルは、1つ以上の水素原子が独立してそれぞれ、水素ではない原子に置き換えられているアルキルである。例えば、クロロメチルは、置換アルキルの非限定的な例、さらに詳細には、置換メチルの例である。アミノエチルは、置換アルキルの別の非限定的な例、さらに詳細には、置換エチルの例である。別段の定めのない限り、置換された化合物または基(例えば、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールなど)は、当業者にとって合理的であるいずれかの化学基で置換されていてよい。例えば、以下に限らないが、炭素原子またはヘテロ原子(例えばN)に結合している水素は、ハロゲン化物(例えば、F、I、Br、Cl)、アミン、アミド、オキソ、ヒドロキシル、チオール、ホスフェート、ホスホネート、サルフェート、SO2H、SO3H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ケトン、カルボキシアルデヒド、カルボキシレート、カルボキサミド、ニトリル、モノハロメチル、ジハロメチルまたはトリハロメチルで置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「非置換」という用語は、当業者から通常理解されるものとして使用する。非置換アルキルの非限定的な例としては、メチル、エチル、tert-ブチル、ペンチルなどが挙げられる。「任意に置換された」という表現は、「非置換または置換の」という表現と同義的に使用する。
本明細書に示されている構造では、水素は、示されている場合も、示されていない場合もある。いくつかの実施形態では、水素(示されているか、黙示的であるかは問わない)は、プロチウム(すなわち1H)、重水素(すなわち2H)、または1H及び2Hが組み合わさったものであってよい。1Hを2Hと交換する方法は、当該技術分野において周知である。溶媒交換可能な水素では、1Hの2Hとの交換は、適切な重水素源の存在下で、いずれの触媒もなしに、容易に行われる。温度及び圧力を上昇させた条件と組み合わせて、酸、塩基または金属触媒を用いると、交換不可能な水素原子の交換を促すことができ、概して、分子内のすべての1Hが、2Hに交換される。
「Xaa」という用語は、ペプチド鎖におけるアミノ酸残基、または別段に、化合物の一部であるアミノ酸を指す。アミノ酸は、アミノ基及びカルボン酸基の両方を有し、そのいずれかまたは両方を共有結合に使用できる。本発明の化合物の残部への結合の際には、そのアミノ基及び/またはカルボン酸基は、アミドまたはその他の構造に変換される場合があり、例えば、第1のアミノ酸のカルボン酸基は、第2のアミノ酸のアミノ基に結合するときに、アミドに変換される(すなわち、ペプチド結合)。したがって、Xaaは、-N(Ra)RbC(O)-という式を有してよく、式中、Ra及びRbは、R基である。Raは典型的には、水素またはメチルとなる。ペプチドのアミノ酸残基は、典型的なペプチド(アミド)結合を含んでよく、側鎖の官能基と、別のアミノ酸の側鎖または主鎖の官能基との結合をさらに含んでよい。例えば、ペプチドにおける、あるアミノ酸残基(例えば、Asp、Gluなど)の側鎖カルボキシレートは、そのペプチドにおける別のアミノ酸残基(例えば、Dap、Dab、Orn、Lys)のアミンに結合してよい。さらなる詳細は、下に示されている。別段に示されていない限り、「Xaa」は、タンパク質を構成するアミノ酸及びタンパク質を構成しないアミノ酸を含め、いずれのアミノ酸であってもよい。タンパク質を構成しないアミノ酸の非限定的な例は、表1に示されており、D-アミノ酸(以下に限らないが、下記のアミノ酸のいずれのD体も含む)、オルニチン(Orn)、3-(1-ナフチル)アラニン(Nal)、3-(2-ナフチル)アラニン(2-Nal)、α-アミノ酪酸、ノルバリン、ノルロイシン(Nle)、ホモノルロイシン、β-(1,2,3-トリアゾール-4-イル)-L-アラニン、1,2,4-トリアゾール-3-アラニン、Phe(4-F)、Phe(4-Cl)、Phe(4-Br)、Phe(4-I)、Phe(4-NH2)、Phe(4-NO2)、ホモアルギニン(hArg)、2-アミノ-4-グアニジノ酪酸(Agb)、2-アミノ-3-グアニジノプロピオン酸(Agp)、β-アラニン、4-アミノ酪酸、5-アミノ吉草酸、6-アミノヘキサン酸、7-アミノヘプタン酸、8-アミノオクタン酸、9-アミノノナン酸、10-アミノデカン酸、2-アミノオクタン酸、2-アミノ-3-(アントラセン-2-イル)プロパン酸、2-アミノ-3-(アントラセン-9-イル)プロパン酸、2-アミノ-3-(ピレン-1-イル)プロパン酸、Trp(5-Br)、Trp(5-OCH3)、Trp(6-F)、Trp(5-OH)またはTrp(CHO)、2-アミノアジピン酸(2-Aad)、3-アミノアジピン酸(3-Aad)、プロパギルグリシン(Pra)、ホモプロパギルグリシン(Hpg)、β-ホモプロパギルグリシン(Bpg)、2,3-ジアミノプロピオン酸(Dap)、2,4-ジアミノ酪酸(Dab)、アジドリシン(Lys(N3))、アジド-オルニチン(Orn(N3))、2-アミノ-4-アジドブタン酸Dab(N3)、Dap(N3)、2-(5’-アジドペンチル)アラニン、2-(6’-アジドヘキシル)アラニン、4-アミノ-1-カルボキシメチル-ピペリジン(Pip)、4-(2-アミノエチル)-1-カルボキシメチル-ピペラジン(Acp)及びトラネキサム酸が挙げられる。L-アミノ酸またはD-アミノ酸として定められていない場合には、アミノ酸には、L-アミノ酸及びD-アミノ酸の両方が含まれるものと理解されたい。
化学式(例えば、式IのR4、R6、R7、R9及びR11の定義など)において、結合を貫くように示されているか、または結合の末端に示されている波線
の符号は、その波線の一方の側の構造の定義を変えずに、その波線の反対側にあるR基を定義するように意図されている。R基が、2つ以上の部分に結合しているときには(例えばR11)、破線の外側に示されている原子はいずれも、そのR基の配向を明らかにするためのものとして意図されている。すなわち、2つの破線の間にある原子のみが、そのR基の定義を構成する。破線の外側に原子が示されていないとき、または化学基が、破線のない状態で示されているが、複数の部分に結合を有するとき(例えば、-C(O)NH-など)には、その化学基は、左から右の順序とし、その基が関係する式中の配向に合わせるものとする(例えば、-Ra-Rb-Rc-という式において、-C(O)NH-として定義されているRbは、その式に組み込まれると、-Ra-C(O)NH-Rc-となるのであって、-Ra-NHC(O)-Rc-とはならない)。
各種態様では、式I(下に定義されている)、式II(下に定義されている)、式IV(下に定義されている)もしくは式V(下に定義されている)の化合物、または式III(下に定義されている)のPSMA標的部分を含む化合物が、それらの塩または溶媒和物を含め、開示されている。
下記の定義は、式Iの化合物(及びその塩/溶媒和物)に適用される。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、下記の式Iの化合物、または式Iの塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
nは、0または1であり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
nが0であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-、-CH2CHOHCH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CHOH-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-であり、
nが1であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-または-(CH2)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、
であり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニルであるか、あるいはR10は、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R11は、存在しないか、
であり、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
nは、0または1であり、
R1a、R1b及びR1cのそれぞれは独立して、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-SO4H、-PO2H、-PO3Hまたは-PO4Hであり、
nが0であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-、-CH2CHOHCH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CHOH-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-であり、
nが1であるときには、R2は、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-または-(CH2)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素またはメチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニルであるか、あるいはR10は、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであり、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R11は、存在しないか、
R12は、I、Br、F、Cl、H、OH、OCH3、NH2、NO2またはCH3であり、
Xaa2は、存在するときには、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、及びケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
いくつかの実施形態では、その化合物は、式Iの塩または溶媒和物である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、下記の式Iaの化合物であり、
式中、R1a、R1b、R1c、R2、R3、R4、R5、R6、Xaa1及びR7は、式Iにおいて定義したとおりである。いくつかの実施形態では、その化合物は、式Iaの塩または溶媒和物である。
いくつかの実施形態では、nは、0である。いくつかの実施形態では、nは、1である。
いくつかの実施形態では、R1aは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1bは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1cは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a及びR1bはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1b及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a、R1b及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-である。
いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CHOH-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CHF-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2CHOH-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2CHF-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2CHOHCH2-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2CHFCH2-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-(CH2)2CHOH-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-(CH2)2CHF-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2OCH2-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R2は、-CH2SCH2-である。
いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-CHOH-である。いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-CHF-である。いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-CH2CHOH-である。いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-CH2CHF-である。いくつかの実施形態では、nは、1であり、R2は、-(CH2)2-である。
いくつかの実施形態では、nは、0であり、R1aは、-CO2Hであり、R2は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R1aは、-CO2Hであり、R2は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R1aは、-CO2Hであり、R1bは、-CO2Hであり、R1cは、-CO2Hであり、R2は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、nは、0であり、R1aは、-CO2Hであり、R2は、-CH2-である。
いくつかの実施形態では、R3は、直鎖非環式C3-C15アルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOを1~5個有する直鎖非環式C3-C15ヘテロアルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、任意に1~5個のアミン基、アミド基、オキソ基、ヒドロキシル基、チオール基、メチル基またはエチル基で置換された直鎖非環式飽和C3-C10アルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-15-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)5-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-S-CH2-である。
いくつかの実施形態では、R4は、-O-である。いくつかの実施形態では、R4は、-S-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(O)-である。いくつかの実施形態では、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、
である。いくつかの実施形態では、R4は、
である。
いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-15-であり、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-5-であり、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-であり、R4は、-C(O)NH-である。
いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH2CH(R10)-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)CH2-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-である。
いくつかの実施形態では、R10は、C6-C16アリール、あるいは独立してN、S及び/またはOから選択したヘテロ原子を1~3個有するX6-X16ヘテロアリールのいずれかを含むアルケニルである。いくつかの実施形態では、そのC6-C16アリールは、ベンジルである。いくつかの実施形態では、そのX6-X16ヘテロアリールは、ベンジルオキシルまたはベンジルチオである。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。
いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-であり、式中、R10は、上記のいずれの実施形態でも定義されているとおりである。
いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、R10は、-(CH2)5CH3である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-であり、R10は、-(CH2)5CH3である。
いくつかの実施形態では、R6は、水素である。いくつかの実施形態では、R6は、メチルである。
いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、単一のアミノ酸残基からなる。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、ジペプチドであり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、トリペプチドであり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、ペプチド結合によって連結された4個のアミノ酸残基からなり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、各Xaa1は独立して、タンパク質を構成するアミノ酸、及び表1に列挙されている、タンパク質を構成しないアミノ酸から選択されており、ペプチド骨格の各アミノ基は、任意にメチル化されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR8は、水素である。いくつかの実施形態では、すべてのR8は、水素である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのXaa1は、トラネキサム酸残基である。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、単一のトラネキサム酸残基からなる。
下記の定義は、式IIの化合物(及びその塩/溶媒和物)に適用される。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、下記の式IIの化合物、または式IIの塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NHであり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは1つ以上の追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族、またはフルオロホスフェート、フルオロサルフェート、フッ化スルホニルもしくはこれらを組み合わせたものを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族、またはフルオロホスフェート、フルオロサルフェート、フッ化スルホニルもしくはこれらを組み合わせたものを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
いくつかの実施形態では、式IIの化合物は、下記の式IIaの化合物であり、
式中、R1a、R1b、R1c、R2、R3、R4、R5、R6、Xaa1及びR7は、式IIにおいて定義したとおりである。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式IIaの塩または溶媒和物である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(OH)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CHF-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CF2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(OH)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CHF-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CHFCH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CF2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CF2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(OH)CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2CH(COOH)CH2-または-CH2CH2CH(COOH)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-C(CH3)2CH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CH(F)CH2-または-CH2CH(CH3)CH2-であり、R2における2番目の炭素は、R配置である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-または-CH2CH(CH3)-であり、R2における2番目の炭素は、R配置である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CHF-であり、R2における2番目の炭素は、R配置である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(OH)CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CHFCH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-(CH2)2CH(OH)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-(CH2)2CHF-である。いくつかの実施形態では、R2は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2OCH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2SCH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CHFCH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(OH)CH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)CH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(CH3)CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH2CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2CH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2C(CH3)2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH2C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-O-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-O-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-NH-C(O)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
下記の定義は、式IIIに適用される。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、下記の式III、または式IIIの塩もしくは溶媒和物の前立腺特異的膜抗原(PSMA)標的部分を含む化合物であり、
式中、
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、リンカーである。
R0は、OまたはSであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3は、リンカーである。
いくつかの実施形態では、式IIIのPSMA標的部分は、下記の式IIIaのPSMA標的部分であり、
式中、R1a、R1b、R1c、R2及びR3は、式IIIにおいて定義したとおりである。いくつかの実施形態では、そのPSMA標的部分は、式IIIaの塩または溶媒和物である。
そのリンカー(R3)は、いずれのリンカーであってもよい。いくつかの実施形態では、R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、直鎖または分岐鎖のペプチドリンカーである。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-または-CH2-S(O)2-C(CH3)2である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)CH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(CH3)CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH2CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2CH2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2C(CH3)2CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH2C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-O-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-O-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S(O)-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-CH2-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態では、R2は、-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
いくつかの実施形態では、R2は、-CH2CH(CH3)CH2-であり、R2における2番目の炭素は、R配置である。
いくつかの実施形態では、その化合物は、リンカーに連結した1つ以上の放射線標識基であって、独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基をさらに含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、放射性金属キレーターを含む。いくつかの実施形態では、その放射性金属キレーターには、放射性金属が結合している。いくつかの実施形態では、その化合物は、放射性ハロゲンで置換されたアリールを含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、トリフルオロボレートを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、フルオロホスフェートを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、フルオロサルフェートを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、その化合物は、フッ化スルホニルを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、上記の基におけるフッ素は、18Fである。
いくつかの実施形態では、その1つ以上の放射線標識基は、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、及びトリフルオロボレートを含む補欠分子族を含み、任意に、そのトリフルオロボレートにおける1個、2個または3個のフッ素は、18Fである。
いくつかの実施形態では、式IIIのPSMA標的部分を含む化合物は、式II(もしくは式IIa)の化合物であるか、または式II(もしくは式IIa)の塩もしくは溶媒和物であり、式中、R2は、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-,-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である。
別段の定めのない限り、下記の定義は、式II/IIaの化合物(またはその塩/溶媒和物)のいずれにも、また、式III/IIla(またはその塩/溶媒和物)のPSMA標的部分を含むいずれの化合物にも適用される。すなわち、下記の定義は、式III/IIIaのPSMA標的部分を含む化合物(そのような化合物が式II/IIaの化合物である場合を含むが、必ずしもその場合に限らない)に適用される。
いくつかの実施形態では、R0は、Oである。別の実施形態では、R0は、Sである。
いくつかの実施形態では、R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2または-OSO3Hである。いくつかの実施形態では、R2aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2Hまたは-PO3H2である。いくつかの実施形態では、R3aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2Hまたは-PO3H2である。いくつかの実施形態では、R1aは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1bは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1cは、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a及びR1bはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1b及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a、R1b及びR1cはそれぞれ、-CO2Hである。いくつかの実施形態では、R1a、R1b及びR1cは、上記のアニオン塩または金属化塩である。
いくつかの実施形態では、R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルである。
いくつかの実施形態では、R3は、直鎖非環式C3-C15アルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、1~5個の炭素が、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられている直鎖非環式C3-C15アルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、任意に1~5個のアミン基、アミド基、オキソ基、ヒドロキシル基、チオール基、メチル基またはエチル基で置換された直鎖非環式飽和C3-C10アルキレニルである。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-15-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)5-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-O-CH2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-S-CH2-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH=CH-である。いくつかの実施形態では、R3は、-CH2-C≡C-である。いくつかの実施形態では、R3は、直鎖状のC3-C5アルケニレニル及び/またはアルキニレニルである。
いくつかの実施形態では、R4は、-O-である。いくつかの実施形態では、R4は、-S-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(O)-である。いくつかの実施形態では、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、
である。いくつかの実施形態では、R4は、
である。いくつかの実施形態では、R4は、-S(O)-である。いくつかの実施形態では、R4は、-S(O)2-である。いくつかの実施形態では、R4は、-C(O)-(NH)2-C(O)-である。いくつかの実施形態では、R4は、-OC(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(O)C-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、-OC(S)NHである。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(S)O-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(S)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NHC(O)C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R4は、-S-S-である。いくつかの実施形態では、R4は、-S-CH2-S-である。いくつかの実施形態では、R4は、-NH-NH-C(O)-である。いくつかの実施形態では、R4は、-C(O)-NH-NH-である。
いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-15-であり、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)3-5-であり、R4は、-C(O)NH-である。いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-であり、R4は、-C(O)NH-である。
いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH2CH(R10)-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)CH2-である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-である。
いくつかの実施形態では、R10は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルである。
いくつかの実施形態では、R10は、-CH2R23であり、式中、R23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている。
いくつかの実施形態では、R10は、
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは1つ以上の追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)である。
いくつかの実施形態では、R10は、C6-C16アリール、あるいは独立してN、S及び/またはOから選択したヘテロ原子を1~3個有するX6-X16ヘテロアリールのいずれかを含むアルケニルである。いくつかの実施形態では、そのC6-C16アリールは、ベンジルである。いくつかの実施形態では、そのX6-X16ヘテロアリールは、ベンジルオキシルまたはベンジルチオである。
いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。いくつかの実施形態では、R10は、
である。
いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-であり、式中、R10は、上記のいずれの実施形態でも定義されているとおりである。
いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、R10は、-(CH2)5CH3である。いくつかの実施形態では、R5は、-CH(R10)-であり、R10は、-(CH2)5CH3である。いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-である。
いくつかの実施形態では、R10は、-CH2-R23である。いくつかの実施形態では、R23は、1個または2個のヨード基で置換されているとともに、任意に、1個のオキシ基でさらに置換されているフェニルである。いくつかの実施形態では、R5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、-CH2R23であり、R23は、1個または2個のヨード基で置換されているとともに、任意に、1個のオキシ基でさらに置換されているフェニルである。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。いくつかの実施形態では、R23は、
である。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9またはR5は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9またはR5は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9またはR5は、
である。
いくつかの実施形態では、R6は、水素である。いくつかの実施形態では、R6は、メチルである。いくつかの実施形態では、R6は、エチルである。
いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、単一のアミノ酸残基からなる。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、ジペプチドであり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、トリペプチドであり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、ペプチド結合によって連結された4個のアミノ酸残基からなり、式中、各Xaa1は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、各Xaa1は独立して、タンパク質を構成するアミノ酸、及び表1に列挙されている、タンパク質を構成しないアミノ酸から選択されており、ペプチド骨格の各アミノ基は、任意にメチル化されている。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、R24-R25-R26であり、式中、R24-R25-R26は独立して、-(CH2)0-3-、C3-C8シクロアルキレン(その炭素の0~3個が、ヘテロ原子であるN、SまたはOに置き換えられており、任意に、1つ以上のOH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基で置換されている)、ならびにC4-C16アリーレン(その炭素の0~3個が、ヘテロ原子であるN、SまたはOに置き換えられており、任意に、1つ以上のOH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基で置換されている)から選択されている。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、(Xaa1)0-3NHR27C(O)であり、式中、R27は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR9は、
である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのR8は、水素である。いくつかの実施形態では、すべてのR8は、水素である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのXaa1は、トラネキサム酸残基である。いくつかの実施形態では、(Xaa1)1-4は、単一のトラネキサム酸残基からなる。
いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-であり、-(Xaa1)1-4N(R6)R5R4-は、
であり、式中、代替的な実施形態では、R10は、上で定義したいずれかのR10である。いくつかのこのような実施形態では、R10は、-CH2-R23であり、R23は、1個または2個のヨード基で置換されているとともに、任意に、1個のオキシ基でさらに置換されているフェニルである。
いくつかの実施形態では、R3は、-(CH2)4-であり、-(Xaa1)1-4N(R6)R5R4-は、
であり、式中、代替的な実施形態では、R10は、上で定義したいずれかのR10である。いくつかのこのような実施形態では、R10は、-CH2-R23であり、R23は、1個または2個のヨード基で置換されているとともに、任意に、1個のオキシ基でさらに置換されているフェニルである。
別段の定めのない限り、下記の定義は、式I/Iaの適用可能な化合物(またはその塩/溶媒和物)、すべての式II/IIaの化合物(またはその塩/溶媒和物)のいずれにも、また、式III/IIIa(またはその塩/溶媒和物)のPSMA標的部分を含む化合物にも適用される。すなわち、下記の定義は、式III/IIIaのPSMA標的部分を含む化合物(そのような化合物が式II/IIaの化合物である場合を含むが、必ずしもその場合に限らない)に適用される。
R7は、任意に、アミノ酸またはペプチドリンカーを用いて、間隔を置いて配置された放射線標識基を含んでよい。したがって、いくつかの実施形態では、R7は、RX-(Xaa2)0-4-であり、式中、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できるXaa2のアミノ酸基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合する。RXとアミド結合を形成できるXaa2側鎖の例は、アミノ基である。RXとアミドを形成できるアミノ酸残基の非限定的な例としては、Lys、Orn、Dab、Dap、Arg、ホモ-Argなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、RXは、N末端のXaa2のN末端に結合する。別の実施形態では、Xaa2は、存在しない。
いくつかの実施形態では、R7は、放射線標識基を2つ含んでよく、その場合、アミノ酸またはペプチドリンカーによって、その放射線標識基に対する2つの結合位置をもたらす。すなわち、いくつかの実施形態では、R7は、
である。例えば、第1のRXは、N末端のXaa2のN末端に結合してよく、第2のRXは、Xaa2の側鎖の官能基(例えばアミノ基)に結合してよい。あるいは、両方のRX基は、異なるXaa2側鎖またはその他の官能基に結合してもよい。
R7は、放射線標識基及びアルブミン結合基の両方を含んでよい。
したがって、単一のRX基を有するいくつかの実施形態では、R7は、
であり、式中、(Xaa2)0-4が(Xaa2)1-4であるときには、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できる、Xaa2のアミノ基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合し、(Xaa3)0-4が、(Xaa3)1-4であるときには、(Xaa3)1-4は、隣接するカルボニル基及びアミン基とアミド結合を形成する配向になっている。単一のRX基を有する別の実施形態では、R7は、
であり、式中、(Xaa2)0-4が、(Xaa2)1-4であるときには、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できる、Xaa2のアミノ基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合し、(Xaa3)0-4が、(Xaa3)1-4であるときには、(Xaa3)1-4は、隣接するカルボニル基及びアミン基とアミド結合を形成する配向になっている。
アルブミン結合基R28は、いずれのアルブミン結合基であってもよい。
いくつかの実施形態では、R7は、
であり、式中、(Xaa2)0-4が、(Xaa2)1-4であるときには、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できる、Xaa2のアミノ基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合する。
別の実施形態では、R7は、
であり、式中、(Xaa2)0-4が、(Xaa2)1-4であるときには、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できる、Xaa2のアミノ基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合する。
別の実施形態では、R7は、
であり、式中、(Xaa2)0-4が、(Xaa2)1-4であるときには、RXは、N末端のXaa2のN末端、またはアミド結合を形成できる、Xaa2のアミノ基(例えば、αアミノ酸の側鎖)に結合する。
いくつかの実施形態では、R11は、存在しない。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。いくつかの実施形態では、R11は、
である。
いくつかの実施形態では、R12は、オルト体である。いくつかの実施形態では、R12は、パラ体である。いくつかの実施形態では、R12は、メタ体である。いくつかの実施形態では、R12は、ヨウ素である。いくつかの実施形態では、R12は、フッ素である。いくつかの実施形態では、R12は、塩素である。いくつかの実施形態では、R12は、水素である。いくつかの実施形態では、R12は、水酸化物である。いくつかの実施形態では、R12は、OCH3である。いくつかの実施形態では、R12は、NH2である。いくつかの実施形態では、R12は、NO2である。いくつかの実施形態では、R12は、CH3である。いくつかの実施形態では、R12は、パラ位のCH3である。いくつかの実施形態では、R12は、パラ位のヨウ素である。いくつかの実施形態では、R12は、パラ位の塩素である。いくつかの実施形態では、R12は、パラ位のOCH3である。
いくつかの実施形態では、Xaa2は、存在しない。いくつかの実施形態では、(Xaa2)0-4は、単一のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(Xaa2)0-4は、ジペプチドであり、式中、各Xaa2は、同じであっても、異なるものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa2)0-4は、トリペプチドであり、式中、各Xaa2は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa2)0-4は、ペプチド結合によって連結された4個のアミノ酸残基からなり、式中、各Xaa2は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、各Xaa2は独立して、タンパク質を構成するアミノ酸、及び表1に列挙されている、タンパク質を構成しないアミノ酸から選択されており、ペプチド骨格の各アミノ基は、任意にメチル化されている。いくつかの実施形態では、(Xaa2)1-4における各R13は、水素である。いくつかの実施形態では、(Xaa2)1-4における少なくとも1つのR13は、メチルである。いくつかの実施形態では、(Xaa2)1-4における少なくとも1つのR14は、-(CH2)2[O(CH2)2]1-6-である(例えば、Xaa2が、アミノ-dPEG(商標)4-酸またはアミノ-dPEG(商標)6-酸という残基であるとき)。
いくつかの実施形態では、Xaa3は、存在しない。いくつかの実施形態では、(Xaa3)0-4は、単一のアミノ酸残基である。いくつかの実施形態では、(Xaa3)0-4は、ジペプチドであり、式中、各Xaa3は、同じであっても、異なるものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa3)0-4は、トリペプチドであり、式中、各Xaa3は、同じであっても、異なるものであっても、アミノ酸残基を組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、(Xaa3)0-4は、ペプチド結合によって連結された4個のアミノ酸残基からなり、式中、各Xaa3は、同じであっても、異なるものであっても、それらを組み合わせたものであってもよい。いくつかの実施形態では、各Xaa3は独立して、タンパク質を構成するアミノ酸、及び表1に列挙されている、タンパク質を構成しないアミノ酸から選択されており、ペプチド骨格の各アミノ基は、任意にメチル化されている。いくつかの実施形態では、(Xaa3)1-4における各R13は、水素である。いくつかの実施形態では、(Xaa3)1-4における少なくとも1つのR13は、メチルである。いくつかの実施形態では、(Xaa3)1-4における少なくとも1つのR14は、-(CH2)2[O(CH2)2]1-6-である(例えば、Xaa3が、アミノ-dPEG(商標)4-酸またはアミノ-dPEG(商標)6-酸という残基であるとき)。
いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、任意に放射性金属の結合した放射性金属を含む。その放射性金属キレーターは、放射性金属に結合するのに適するとともに、アミノ基に結合するために官能化されているいずれの放射性金属キレーターであってもよい。適する放射性金属キレーターは数多く知られており、例えば、Price and Orvig,Chem.Soc.Rev.,2014,43,260-290(参照により、その全体が援用される)にまとめられているようなものである。放射性同位体キレーターの非限定的な例としては、DOTA及び誘導体、DOTAGA、NOTA、NODAGA、NODASA、CB-DO2A、3p-C-DEPA、TCMC、DO3A、DTPA、任意にCHX-A”-DTPA及び1B4M-DTPAから選択したDTPA類似体、TETA、NOPO、Me-3,2-HOPO、CB-TE1A1P、CB-TE2P、MM-TE2A、DM-TE2A、サルコファジン、任意にSarAr、SarAr-NCS、diamSar、AmBaSar及びBaBaSarから選択したサルコファジン誘導体、TRAP、AAZTA、DATA、DATA誘導体、H2-macropaまたはその誘導体、H2dedpa、H4octapa、H4py4pa、H4Pypa、H2azapa、H5decapa及びその他のピコリン酸誘導体、CP256、PCTA、C-NETA、C-NE3TA、HBED、SHBED、BCPA、CP256、YM103、デスフェリオキサミン(DFO)、DFO誘導体、ならびにH6phospaからなる群から選択したキレーターが挙げられる。放射性同位体キレーターの非限定的な例示的例、及びこれらのキレーターによってキレートされる放射性同位体の例は、表2に示されている。代替的な実施形態では、RXは、上に列挙されているか、もしくは表2中の放射性同位体キレーターから選択した放射性同位体キレーターを含むか、または、いずれかの他の放射性同位体キレーターである。当業者であれば、本明細書に列挙されているキレーターのいずれも、別のキレーターに置き換えることができるであろう。
いくつかの実施形態では、放射性同位体キレーターは、放射性同位体と結合している。結合している放射性同位体は、以下に限らないが、68Ga、61Cu、64Cu、67Ga、99mTc、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、177Lu、117mSn、165Er、90Y、227Th、225Ac、213Bi、212Bi、211As、203Pb、212Pb、47Sc、166Ho、188Re、186Re、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、114mInなどであってよい。いくつかの実施形態では、そのキレーターは、表2のキレーターであり、結合している放射性同位体は、そのキレーターの結合剤として、表2に示されている放射性同位体である。
いくつかの実施形態では、その放射性同位体キレーターは、放射性同位体に結合していない。
いくつかの実施形態では、そのキレーターは、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153Sm、149Tb、161Tb、165Er、213Bi、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cuもしくは67Cuと結合したDOTAもしくはその誘導体、225Acと結合したH2-MACROPA、227Thと結合したMe-3,2-HOPO、225Ac、227Thもしくは177Luと結合したH4py4pa、177Luと結合したH4pypa、68Gaと結合したNODAGA、111Inと結合したDTPA、または89Zrと結合したDFOである。
いくつかの実施形態では、キレーターは、TETA(1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-四酢酸)、SarAr(1-N-(4-アミノベンジル)-3,6,10,13,16,19-ヘキサアザビシクロ[6.6.6]-エイコサン-1,8-ジアミン)、NOTA(1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4,7-三酢酸)、TRAP(1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4,7-トリス[メチル(2-カルボキシエチル)ホスフィン酸)、HBED(N,N0-ビス(2-ヒドロキシベンジル)-エチレンジアミン-N,N0-二酢酸)、2,3-HOPO(3-ヒドロキシピリジン-2-オン)、PCTA(3,6,9,15-テトラアザビシクロ[9.3.1]-ペンタデカ-1(15),11,13-トリエン-3,6,9,-三酢酸)、DFO(デスフェリオキサミン)、DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)、OCTAPA(N,N0-ビス(6-カルボキシ-2-ピリジルメチル)-エチレンジアミン-N,N0-二酢酸)または別のピコリン酸誘導体である。
1つ以上のRXは、メルカプトアセチル、ヒドラジノニコチンアミド、ジメルカプトコハク酸、1,2-エチレンジイルビス-L-システインジエチルエステル、メチレンジホスホネート、ヘキサメチルプロピレンアミンオキシム及びヘキサキス(メトキシイソブチルイソニトリル)など、99mTc、94mTc、186Reまたは188Reで放射性標識するためのキレーターを含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、キレーターを含み、そのキレーターは、メルカプトアセチル、ヒドラジノニコチンアミド、ジメルカプトコハク酸、1,2-エチレンジイルビス-L-システインジエチルエステル、メチレンジホスホネート、ヘキサメチルプロピレンアミンオキシムまたはヘキサキス(メトキシイソブチルイソニトリル)である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、そのキレーターに、放射性同位体が結合している。いくつかのこのような実施形態では、その放射性同位体は、99mTc、94mTc、186Reまたは188Reである。
1つ以上のRXは、1,4,7-トリアザシクロノナン-1,4-ジアセテート(NODA)などのように、18F-フッ化アルミニウム([18F]AlF)を結合できるキレーターを含んでよい。いくつかの実施形態では、そのキレーターは、NODAである。いくつかの実施形態では、そのキレーターには、[18F]AlFが結合している。
1つ以上のRXは、トリチオールキレートなどのように、72Asまたは77Asを結合できるキレーターを含んでよい。いくつかの実施形態では、そのキレーターは、トリチオールキレートである。いくつかの実施形態では、そのキレーターは、72Asに結合している。いくつかの実施形態では、そのキレーターは、77Asに結合している。
1つ以上のRXは、放射性同位体で置換されたアリール基を含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
であり、式中、A、B、C、D及びEは独立して、CまたはNであり、R15は、放射性ハロゲンである。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、
である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、R15は独立して、211At、131I、124I、123I、77Brまたは18Fである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、R15は、18Fである。
いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、18F/19F交換による放射性標識を行うことができるトリフルオロボレート(BF3)を含む補欠分子族を含んでよい。このような実施形態では、1つ以上のRXは、R16R17BF3であってよく、式中、各R16は独立して、
であり、R18は、存在しないか、
である。各-R17BF3は独立して、表3(下記)、表4(下記)に列挙されているもの、または
のうちの1つまたはそれらを組み合わせたものから選択されていてよく、式中、R19及びR20は独立して、直鎖または分岐鎖のC1-C5アルキル基である。表3及び4においては、-OR基、-SR基、-NR-基、-NHR基または-NR2基で置換されたピリジンにおけるRは、分岐鎖または直鎖のC1-C5アルキルである。いくつかの実施形態では、1つ以上の-R17BF3は独立して、表3に列挙されているもののうちの1つまたはそれらを組み合わせたものから選択されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の-R17BF3は独立して、表4に列挙されているもののうちの1つまたはそれらを組み合わせたものから選択されている。いくつかの実施形態では、1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施形態では、3つのフッ素はすべて、19Fである。
いくつかの実施形態では、R17BF3は、
を形成してよく、式中、-OR、-SR、-NR-、-NHRまたは-NR2で置換されたピリジンにおけるR(存在する場合)は、分岐鎖または直鎖のC1-C5アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、分岐鎖または直鎖のC1-C5飽和アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、n-ブチルである。いくつかの実施形態では、1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施形態では、3つのフッ素はすべて、19Fである。
いくつかの実施形態では、R17BF3は、
を形成してよく、式中、-OR、-SR、-NR-または-NR2で置換されたピリジンにおけるR(存在する場合)は、分岐鎖または直鎖のC1-C5アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、分岐鎖または直鎖のC1-C5飽和アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、エチルである。いくつかの実施形態では、Rは、プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、Rは、n-ブチルである。いくつかの実施形態では、1つ以上の-R17BF3は、
である。いくつかの実施形態では、1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施形態では、3つのフッ素はすべて、19Fである。
いくつかの実施形態では、1つ以上の-R17BF3は、
である。いくつかの実施形態では、R19は、メチルである。いくつかの実施形態では、R19は、エチルである。いくつかの実施形態では、R19は、プロピルである。いくつかの実施形態では、R19は、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、R19は、ブチルである。いくつかの実施形態では、R19は、n-ブチルである。いくつかの実施形態では、R19は、ペンチルである。いくつかの実施形態では、R20は、メチルである。いくつかの実施形態では、R20は、エチルである。いくつかの実施形態では、R20は、プロピルである。いくつかの実施形態では、R20は、イソプロピルである。いくつかの実施形態では、R20は、ブチルである。いくつかの実施形態では、R20は、n-ブチルである。いくつかの実施形態では、R20は、ペンチルである。いくつかの実施形態では、R19及びR20はいずれも、メチルである。いくつかの実施形態では、1つのフッ素は、18Fである。いくつかの実施形態では、3つのフッ素はすべて、19Fである。
いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族を含んでよい。いくつかの実施形態では、そのケイ素-フッ素アクセプター部分のフッ素は、18Fである。ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族は独立して、
のうちの1つまたはそれらを組み合わせたものから選択されていてもよく、式中、R21及びR22は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C10アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基である。いくつかの実施形態では、R21及びR22は独立して、フェニル、tert-ブチル、sec-プロピルまたはメチルからなる群から選択されている。いくつかの実施形態では、その補欠分子族は、
である。いくつかの実施形態では、その補欠分子族は、
である。いくつかの実施形態では、その補欠分子族は、
である。いくつかの実施形態では、その補欠分子族は、
である。
いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、フルオロホスフェートを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、フルオロサルフェートを含む補欠分子族を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のRXは、フッ化スルホニルを含む補欠分子族を含む。このような補欠分子族は周知であり、市販されており、(例えば、アミド結合を介して)容易に結合するものである。いくつかの実施形態では、そのフルオロホスフェート、フルオロサルフェートまたはフッ化スルホニルにおけるフッ素原子は、18Fである。いくつかの実施形態では、そのフルオロホスフェート、フルオロサルフェートまたはフッ化スルホニルにおけるフッ素原子は、19Fである。
ある特定の二重標識化合物(すなわち、R7が、2つのRX基を含む場合)は、放射性原子を1つのみ有する。例えば、以下に限らないが、一方のRX基は、18Fで標識されていてよく、もう一方のRX基は、19Fのみを含んでよいか、またはもう一方のRX基は、放射性金属とキレートを形成していないキレーター、もしくは放射性同位体ではない金属とキレートを形成しているキレーターを含んでよい。別の非限定的な例では、一方のRX基は、放射性同位体で置換されたアリールを含んでよく、もう一方のRX基は、19Fのみを含んでよいか、またはもう一方のRX基は、放射性金属とキレートを形成していないキレーター、もしくは放射性同位体ではない金属とキレートを形成しているキレーターを含んでよい。さらに別の非限定的な例では、一方のRX基は、放射性同位体と結合したキレーターを含んでよく、もう一方のRX基は、19Fのみを含んでよい。
いくつかの実施形態では、R7は、第1のRX基及び第2のRX基を含み、その第1のRX基は、任意に放射性金属が結合した放射性金属キレーターであり、第2のRX基は、トリフルオロボレートを含む補欠分子族である。いくつかの実施形態では、R7は、第1のRX基及び第2のRX基を含み、その第1のRX基は、任意に放射性金属が結合した放射性金属キレーターであり、第2のRX基は、トリフルオロボレートを含む補欠分子族である。
ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、PSMA発現腫瘍をポジトロン断層撮影(PET)または単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)によってイメージングするために、放射性同位体と結合しており、その化合物は、陽電子放出核またはγ線放出核である放射性同位体と結合している。以下に限らないが、陽電子またはγ線を放出する放射性同位体は、68Ga、67Ga、61Cu、64Cu、99mTc、110mIn、111In、44Sc、86Y、89Zr、90Nb、18F、131I、123I、124I及び72Asである。
ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、PSMA発現腫瘍の治療で用いる放射性同位体と結合している。この同位体としては、165Er、212Bi、211At、166Ho、149Pm、159Gd、105Rh、109Pd、198Au、199Au、175Yb、142Pr、177Lu、111In、213Bi、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、225Ac、117mSn、153Sm、149Tb、161Tb、224Ra、227Th、223Ra、77As、64Cuまたは67Cuのような放射性同位体が挙げられる。
本発明の化合物は、任意に放射性金属と結合したHTK03149または、その塩もしくは溶媒和物であってよい。いくつかの実施形態では、その放射性金属は、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153Sm、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cuまたは67Cuである。いくつかの実施形態では、その放射性金属は、68Gaである。
本発明の化合物は、任意に放射性金属と結合したHTK03169、HTK03161、HTK03177、HTK03187、HTK03153、HTK03170、HTK04053、HTK03189A、HTK03189B、HTK04018、HTK04033、HTK04040、HTK04036、HTK04037、HTK04041、HTK04028、HTK04048、HTK04050、HTK03162もしくはHTK04055、またはその塩もしくは溶媒和物であってよい。いくつかの実施形態では、その放射性金属は、177Lu、111In、213Bi、68Ga、67Ga、203Pb、212Pb、44Sc、47Sc、90Y、86Y、225Ac、117mSn、153Sm、149Tb、161Tb、165Er、224Ra、212Bi、227Th、223Ra、64Cuまたは67Cuである。いくつかの実施形態では、その放射性金属は、68Gaである。いくつかの実施形態では、その放射性金属は、177Luである。
その放射線標識基が、診断用の放射性同位体を含むか、または診断用の放射性同位体に結合しているときには、対象におけるPSMA発現組織をイメージングするための放射性標識トレーサーを調製するのに、ある特定の実施形態の化合物を使用することを開示する。対象におけるPSMA発現組織をイメージングする方法であって、その対象に、ある特定の実施形態の化合物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む組成物を投与することと、例えばPETまたはSPECTを用いて、その対象の組織をイメージングすることを含む方法も開示する。その組織が、罹患組織(例えばPSMA発現がん)であるときには、その対象の治療に、PSMA標的治療を選択してよい。
その放射線標識基が、治療用の放射性同位体を含むときには、対象において、PSMAを発現する状態または疾患(例えば、がんなど)を治療するのに、ある特定の実施形態の化合物(またはその医薬組成物)を使用することを開示する。したがって、対象において、PSMAを発現する状態または疾患を治療するための医薬の調製に、本発明の化合物を使用することを提供する。対象において、PSMAを発現する疾患を治療する方法であって、その対象に、本発明の化合物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む組成物を投与することを含む方法も提供する。例えば、以下に限らないが、その疾患は、PSMA発現がんであってよい。
PSMAの発現は、様々ながんで検出されている(例えば、Rowe et al.,2015,Annals of Nuclear Medicine 29:877-882、Sathekge et al.,2015,Eur J Nucl Med Mol Imaging 42:1482-1483、Verburg et al.,2015,Eur J Nucl Med Mol Imaging 42:1622-1623及びPyka et al.,J Nucl Med November 19,2015 jnumed.115.164442)。したがって、以下に限らないが、そのPSMA発現がんは、前立腺癌、腎癌、乳癌、甲状腺癌、胃癌、結腸直腸癌、膀胱癌、膵臓癌、肺癌、肝臓癌、脳腫瘍、メラノーマ、神経内分泌腫瘍、卵巣癌または肉腫であってよい。いくつかの実施形態では、そのがんは、前立腺癌である。
レトロインバーソペプチドリンカーを含む化合物
レトロインバーソペプチドデザインの概念を適用して、上記の様々な化合物において定義されているリンカーコンストラクトをさらに変化させることができることは、当業者には周知である。所定の立体異性体に対する先入観なしに、かつ必ずしも、所定の立体異性体に縛られることなく、レトロインバーソのアプローチを用いる際には、ある特定の不斉原子における好ましい立体化学的配置を反転させる必要がある。ただし、該当する不斉原子を挟む連結基(複数可)、例えば、N末端及びC末端の極性が、レトロインバーソペプチド断片のデザインにおいて反転されることを条件とする。ペプチドリンカーにおけるアミド結合を代替的な結合で置換でき、ある特定のケースでは、所定のアミノ酸において、追加の原子群、例えば、CH2またはC=Oによって伸長できることも周知である。したがって、上(または本明細書の別の箇所、例えば実施例)に定義されているこのようなリンカーのいずれかを、アミノ酸の極性が反転され、及び/またはアミド結合が代替的な結合に置き換えられるリンカーに置き換える(リンカーの全体的な位置及び3次元構造は保持される)ことになるのは明らかであろう。この原理は、同じ官能基または類似の官能基を有する分子の一部が、レトロインバーソな対応物にどのように置き換えられているかを例示するための下記の非限定的な実施形態例に示されており、ペプチド化学分野の当業者には容易に分かるであろう。
したがって、下記に定義されている式IVまたは式Vの化合物も開示する。
下記の式IVを有するか、または式IVの塩もしくは溶媒和物である化合物を開示し、
式中、
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHが、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基であり、
R7-(Xaa1)1-4-N(R6)-R5-R4-R3におけるアミド結合のうちのいずれか1つまたはいずれかに組み合わせたものは任意に、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-及び-C(O)-NH-NH-からなる群から選択した1つまたはそれらを組み合わせたものによって置き換えられている。
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHが、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基であり、
R7-(Xaa1)1-4-N(R6)-R5-R4-R3におけるアミド結合のうちのいずれか1つまたはいずれかに組み合わせたものは任意に、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
式IVの化合物、または式IVの塩もしくは溶媒和物の各種実施形態では、可変基R0、R1a、R1b、R1c、R2、R3、R4、R5、R6及びR7に関する定義、または上記の可変基に関する定義で定義されているいずれかの可変基に関する定義は、式IIにおいて定義されているそのようないずれかの定義であってよい。
式IVの化合物、または式IVの塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態では、-N(R6)-R5-R4-は、
であり、式中、Xは、CHまたはNであり、Yは、NH、SまたはOであり、これらのトリアリール/ヘテロアリール基のいずれも、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは1つ以上の追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので任意に修飾されている。
下記の式Vを有するか、または式Vの塩もしくは溶媒和物である化合物も開示し、
式中、
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
であり、
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
であり、
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-、-C(O)-NH-NH-、
であり、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は任意に、Xaa1におけるα-窒素に結合して、アミド結合をもたらすカルボニル基、ホスホロアミデート/ホスホンアミデート結合をもたらすホスホリル基、またはスルホンアミド結合をもたらすスルホニル基であるか、あるいは、Xaa1におけるα-窒素と結合する-NHC(O)-、-(NH)2-C(O)-、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)-、-OC(S)-、-NHC(S)-、-NHC(O)C(O)-、-NH-NH-C(O)-であり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
(任意に、ハロゲン、OMe、SMe、NH2、NO2、CN、OHまたは追加の環内の窒素原子のうちの1つ、2つ以上、またはこれらを組み合わせたもので修飾されている)から選択されており、
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
であり、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
R0は、SまたはOであり、
R1aは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cは、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2は、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、式中、HC[CH2]CHは、シクロプロピル環を表し、
R3は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4は、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5は、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6は任意に、Xaa1におけるα-窒素に結合して、アミド結合をもたらすカルボニル基、ホスホロアミデート/ホスホンアミデート結合をもたらすホスホリル基、またはスルホンアミド結合をもたらすスルホニル基であるか、あるいは、Xaa1におけるα-窒素と結合する-NHC(O)-、-(NH)2-C(O)-、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)-、-OC(S)-、-NHC(S)-、-NHC(O)C(O)-、-NH-NH-C(O)-であり、
Xaa1は、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、式中、各R8は独立して、水素またはメチルであり、各R9は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5は、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、式中、R10は、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、その芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7は、RX-(Xaa2)0-4-、
R28は、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3は、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、式中、各R13は独立して、水素またはメチルであり、各R14は独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXは、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である。
式Vの化合物、または式Vの塩もしくは溶媒和物の各種実施形態では、可変基R0、R1a、R1b、R1c、R2、R3、R4、R5に関する定義、もしくは上記の可変基に関する定義において定義されているいずれかの可変基に関する定義、または可変基R6もしくはR7に関する定義は、式IIにおいて定義されているそのようないずれかの定義であってよい。
本明細書に示されている化合物には、ペプチドが組み込まれており、そのペプチドは、当該技術分野において確立されている様々な方法のいずれかによって合成したものであってよい。この方法としては、9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)及び/またはt-ブチルオキシカルボニル(Boc)という化学物質を用いる方法を使用する液相ペプチド合成法及び固相ペプチド合成法、及び/または他の合成アプローチが挙げられるが、これらに限らない。
固相ペプチド合成の方法及び技術は、当該技術分野において十分に確立されている。例えば、ペプチドは、対象となるアミノ酸残基を1つずつ順次組み込むことによって合成してよい。このような方法では、ペプチド合成は典型的には、対象となるペプチドのC末端アミノ酸を適切な樹脂に結合させることによって開始する。これに先立ち、適切な保護基によって、アミノ酸の反応性側鎖及びαアミノ基を、反応しないように保護して、固体支持体上で、αカルボキシル基のみを、アミン基、ヒドロキシル基またはハロゲン化アルキル基のような官能基と反応させる。C末端アミノ酸を支持体にカップリングした後、そのアミノ酸の側鎖及び/またはαアミノ基上の保護基を選択的に除去して、対象となる次のアミノ酸をカップリングさせる。所望のペプチドが完全に合成されるまで、このプロセスを繰り返し、合成されたら、ペプチドを支持体から切断し、精製することができる。固相ペプチド合成装置の非限定的な例は、Aapptec Endeavor90というペプチド合成装置である。
追加のアミノ酸をカップリングさせるために、例えば、DMF中のピペリジン(20~50%v/v)のような穏和な塩基性条件下で、Fmoc保護基を固体支持体上のアミノ酸から除去してよい。また、付加するアミノ酸は、(例えばαカルボキシレートにおける)カップリングのために、活性化されていなければならない。活性化試薬の非限定的な例としては、以下に限らないが、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)が挙げられる。1-ヒドロキシ-ベンゾトリアゾール(HOBt)及び1-ヒドロキシ-7-アザ-ベンゾトリアゾール(HOAt)のようなトリアゾールを用いることによって、ラセミ化を最小限に抑える。カップリングは、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA/DIEA)などのような適切な塩基の存在下で行ってよい。長いペプチドでは、または所望の場合には、ペプチド合成及びライゲーションを用いてよい。
典型的なペプチド結合を形成させて、ペプチドを伸長させるのとは別に、ペプチドは、側鎖官能基(例えば、カルボン酸基またはアミノ基)に結合させることによって(側鎖を側鎖に結合させるか、または側鎖を主鎖のアミノまたはカルボキシレートに結合させるかのいずれかによって)、分岐鎖の形で伸長させてもよい。アミノ酸側鎖へのカップリングは、いずれかの既知の方法によって行ってよく、樹脂上または樹脂以外で行ってよい。非限定的な例としては、カルボキシル基を含むアミノ酸側鎖(例えば、Asp、D-Asp、Glu、D-Gluなど)と、アミノ基を含むアミノ酸側鎖(例えば、Lys、D-Lys、Orn、D-Orn、Dab、D-Dab、Dap、D-Dapなど)またはペプチドのN末端との間でのアミド形成、アミノ基を含むアミノ酸側鎖(例えば、Lys、D-Lys、Orn、D-Orn、Dab、D-Dab、Dap、D-Dapなど)と、カルボキシル基を含むアミノ酸側鎖(例えば、Asp、D-Asp、Glu、D-Gluなど)またはペプチドのC末端のいずれかとの間でのアミド形成、アジド基を含むアミノ酸側鎖(例えば、Lys(N3)、D-Lys(N3)など)と、アルキン基(例えば、Pra、D-Praなど)との間でのクリックケミストリーを介した1,2,3-トリアゾール形成が挙げられる。アミド結合の形成前に、適切な官能基上の保護基を選択的に除去しなければならないのに対して、クリック反応を介して、アルキンとアジド基とを反応させて、1,2,3-トリアゾールを形成させる際には、選択的な脱保護は必要とされない。選択的に除去可能な保護基の非限定的な例としては、(例えば、Asp/Glu上の)2-フェニルイソプロピルエステル(O-2-PhiPr)、ならびに(例えば、Lys/Orn/Dab/Dap上の)4-メチルトリチル(Mtt)、アリルオキシカルボニル(alloc)、1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン))エチル(Dde)及び1-(4,4-ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)-3-メチルブチル(ivDde)が挙げられる。保護基O-2-PhiPr及びMttは、DCM中の2.5%トリフルオロ酢酸(TFA)のような穏和な酸性条件下で、選択的に脱保護できる。保護基allocは、DCM中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)及びフェニルシランを用いて、選択的に脱保護できる。保護基Dde及びivDdeは、DMF中の2~5%のヒドラジンを用いて、選択的に脱保護できる。そして、例えば、上記のカップリング反応条件を用いることによって、Asp/Glu(L体またはD体)及びLys/Orn/Dab/Dap(L体またはD体)の脱保護済み側鎖をカップリングすることができる。
ペプチド骨格のアミドは、N-メチル化してよい(すなわち、αアミノをメチル化してよい)。このメチル化は、ペプチド合成の際に、Fmoc-N-メチル化アミノ酸を直接用いることによって行ってよい。あるいは、光延条件下でのN-メチル化を行ってもよい。まず、NMP中の4-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(Ns-Cl)及び2,4,6-トリメチルピリジン(コリジン)の溶液を用いて、遊離1級アミン基を保護する。続いて、トリフェニルホスフィン、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)及びメタノールの存在下で、N-メチル化を行ってよい。その後、NMP中のメルカプトエタノール及び1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)を用いて、N-脱保護を行ってよい。保護したアミノ酸を、N-メチル化したαアミノ基にカップリングするには、HATU、HOAt及びDIEAを用いてよい。
PSMA結合部分(例えば、Lys-ウレイド-Aadなど)は、2つのアミノ酸のアミノ基間でのウレイド結合の形成を介して、固相上に構築してよい。この構築は、標準的な活性化/カップリング法策(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド中のFmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(7当量))を用いて、Fmoc保護アミノ酸(例えばFmoc-Lys(ivDde)-OH)をWang樹脂に結合させることによって行うことができる。そして、N,N-ジメチルホルムアミド中の20%ピペリジンによって、Fmoc保護基を除去する。ウレイド結合を形成するには、固相に結合したアミノ酸の遊離アミノ基を、カルボキシレート基がt-ブチル基で保護されているとともに、アミノ基がイソシアネート基(-N=C=O)に活性化及び変換されている第2のアミノ酸と反応させる。アミノ基のイソシアネート基への活性化及び変換は、アミノ基をホスゲンまたはトリホスゲンと反応させることによって行うことができる。ウレイド結合の形成後、アミノ酸の側鎖官能基(例えば、Lys上のivDde)を除去でき、そしてその後、リンカー、アルブミン結合モチーフ及び/または放射線標識基(例えば放射性金属キレーターなど)をPSMA結合部分にカップリングできる。
チオエーテル(-S-)結合及びエーテル(-O-)結合(例えばR4の場合)の形成は、固相上または溶液相中のいずれかで行うことができる。例えば、チオエーテル(-S-)結合の形成は、適切な溶媒(N,N-ジメチルホルムアミドなど)において、塩基(N,N-ジイソプロピルエチルアミンなど)の存在下で、チオール含有化合物(システイン側鎖上のチオール基など)と、ハロゲン化アルキル(3-(Fmoc-アミノ)プロピルブロミドなど)とをカップリングすることによって行うことができる。エーテル(-O-)結合の形成は、非プロトン性溶媒(1,4-ジオキサンなど)中のトリフェニルホスフィン及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)の存在下で、アルコール(例えば、セリンまたはトレオニンの側鎖上のヒドロキシル基など)とフェノール基(例えば、チロシンの側鎖など)を光延反応させることによって行うことができる。その反応を溶液相で行う場合には、使用する反応基質は好ましくは、等しいモル比(1:1)であり、所望の生成物は、フラッシュカラムクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって精製できる。その反応を固相上で行う場合(一方の反応基質が固相に結合していることを意味する)には、もう一方の反応基質は通常、過剰な量(固相に結合させた反応基質の3当量以上)で使用する。反応後、溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、メタノール及びジクロロメタンなど)を組み合わせたものを用いて、固相(樹脂)を逐次洗浄することによって、余分な未反応の反応基質及び試薬を除去できる。
ペプチドが固体支持体に結合しているままで、非ペプチド部分(例えば、放射線標識基、アルブミン結合基及び/またはリンカー)をペプチドのN末端にカップリングしてよい。カップリングを樹脂上で行うことができるように、非ペプチド部分が、活性化カルボキシレート(及び必要な場合には、保護基)を含む場合には、この方法は容易である。例えば、以下に限らないが、1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1,4,7,10-四酢酸(DOTA)トリス(tert-ブチルエステル)のような2官能性のキレーターは、ペプチドへのカップリングのために、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及びN,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で活性化してよい。あるいは、液相条件または固相条件のいずれかで、銅触媒によるクリック反応によって、非ペプチド部分を化合物に組み込んでもよい。銅触媒によるクリック反応は、当該技術分野において十分に確立されている。例えば、まず、2-アジド酢酸をNHS及びDCCによって活性化して、ペプチドにカップリングする。続いて、水ならびに有機溶媒(アセトニトリル(ACN)及びDMFなど)中のCu2+及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下で、アルキンを含む非ペプチド部分をアジド含有ペプチドにクリック結合させてよい。
放射性金属キレーターの合成は周知であり、多くのキレーターが、(例えば、Sigma-Aldrich(商標)/Milipore Sigma(商標)などから)市販されている。放射性金属をキレーターに結合するためのプロトコールも周知である(例えば、下記の実施例1を参照されたい)。ケイ素-フッ素-アクセプター部分の合成は、上で報告した手順に従って行うことができる(例えば、Bernard-Gauthier et al.Biomed Res Int.2014 2014:454503、Kostikov et al.Nature Protocols2012 7:1956-1963、Kostikov et al.Bioconjug Chem.2012 18:23:106-114。それぞれ、参照により、その全体が援用される)。放射性同位体で置換されたアリール基の合成または取得も、同様に容易である。
PSMA標的化合物上のR16R17BF3成分の合成は、上で報告した手順に従って行うことができる(Liu et al.Angew Chem Int Ed 2014 53:11876-11880、Liu et al.J Nucl Med 2015 55:1499-1505、Liu et al.Nat Protoc 2015 10:1423-1432、Kuo et al.J Nucl Med,in press,doi:10.2967/jnumed.118.216598。それぞれ、参照により、その全体が援用される)。概して、BF3含有モチーフは、クリックケミストリーを介して、BF3含有アジド(もしくはアルキニル)基と、リンカー上のアルキニル(もしくはアジド)基との間で、1,2,3-トリアゾール環を形成することによって、またはBF3含有カルボキシレートと、リンカー上のアミノ基との間で、アミド結合を形成することによって、リンカーにカップリングできる。BF3を含むアジド、アルキンまたはカルボキシレートを生成するために、まず、ボロン酸エステルを含むアジド、アルキンまたはカルボキシレートを調製してから、HCl、DMF及びKHF2の混合物において、そのボロン酸エステルをBF3に変換する。アルキルBF3においては、ボロン酸エステルを含むアジド、アルキンまたはカルボキシレートは、ボロン酸エステルを含むハロゲン化アルキル(ヨードメチルボロン酸ピナコールエステルなど)と、アミンを含むアジド、アルキンまたはカルボキシレート(N,N-ジメチルプロパギルアミンなど)とをカップリングすることによって調製できる。アリールBF3においては、ボロン酸エステルは、アリールハロゲン化物(ヨウ素またはブロミド)及びビス(ピナコラト)ジボロンを用いて、鈴木カップリングを介して調製できる。
以前に公開された手順(Liu et al.Nat Protoc 2015 10:1423-1432。参照により、その全体が援用される)に従って、BF3を含むPSMA標的化合物を、18F-19F同位体交換反応を介して、18Fでフッ素化することができる。概して、BF3を含む化合物約100nmolを、ピリダジン-HCl緩衝液15μl(pH=2.0~2.5、1M)、DMF15μl及び7.5mMのKHF2水溶液1μlの混合物に溶解する。18F-フッ化物溶液(生理食塩水中、60μl)をその反応混合物に加え、得られた溶液を80℃で20分加熱する。反応の終了時に、固相抽出によって、または水とアセトニトリルの混合物を移動相として用いる逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって、所望の生成物を精製できる。
ペプチドを固体支持体上で完全に合成したら、TFA、トリイソプロピルシラン(TIS)及び水のような適切な試薬を用いて、所望のペプチドを固体支持体から切断してよい。Boc、ペンタメチルジヒドロベンゾフラン-5-スルホニル(Pbf)、トリチル(Trt)及びtert-ブチル(tBu)のような側鎖保護基を同時に除去する(すなわち、脱保護)。冷エーテルを加えてから、遠心分離を行うことによって、粗ペプチドを沈殿させて、その溶液から回収してよい。ペプチドのサイズ、電荷及び極性に基づく高速液体クロマトグラフィー(HPLC)のような標準的な分離技法によって、ペプチドの精製及び特徴付けを行ってよい。精製したペプチドの同定を質量分析またはその他の類似のアプローチによって、確認してよい。
HTK03149の合成スキーム及び68Gaとの結合は、図2に示されているとともに、下記の実施例にさらに詳細に説明されている。さらなる化合物の一般的な合成スキームの例は、図3及び4に示されている。例示的な化合物HTK03041、HTK03169、HTK03161、HTK03177、HTK03187、HTK03153、HTK03170、HTK04053、HTK03189(A及びB)、HTK04018、HTK04033、HTK04040、HTK04036、HTK04037、HTK04041、HTK04028、HTK04048、HTK04050、HTK03162及びHTK04055の合成及び試験は、実施例2に記載されている。
本発明について、下記の実施例でさらに例示する。
実施例1:HTK03149
一般的な方法
すべての化学物質及び溶媒は、供給業者から入手し、さらなる精製なしに使用した。PSMA標的ペプチドは、固相アプローチを用いて、AAPPTec(Louisville,KY)のEndeavor90というペプチド合成装置で合成した。ペプチドの精製は、モデル1260 Infinity II分取バイナリポンプ、モデル1260 Infinity可変波長検出器(220nmに設定した)及び1290 Infinity II分取オープンベッドフラクションコレクターを備えるAgilent1260 Infinity II Preparative Systemで行った。用いたHPLCカラムは、Phenomenexから購入した分取カラム(Gemini、NX-C18、5μ、50×30mm)であった。Labconco(Kansas City,MO)のFreeZone4.5 Plusという凍結乾燥機を用いて、所望のペプチドを含む回収済みのHPLC溶出液を凍結乾燥した。AB SCIEX(Framingham,MA)の4000QTRAPという質量分析システムをESIイオン源とともに用いて、質量分析を行った。C18Sep-Pakというカートリッジ(1cm3、50mg)をWaters(Milford,MA)から得た。68GaをiThemba Labs(Somerset West,South Africa)のジェネレーターから溶出した。Capintec(Ramsey,NJ)のCRC(登録商標)-25R/Wというドーズキャリブレーターを用いて、68Ga標識ペプチドの放射活性を測定し、Perkin Elmer(Waltham,MA)のWizard2 2480という自動γ線カウンターを用いて、生体内分布試験から得たマウス組織の放射活性を計測した。
HTK03149の合成
HTK03041及びHTK03149の構造は、下に示されており、HTK03041が、PSMA結合部分(Lys-ウレイド-Glu)にGlu残基を有するのに対して、HTK03149は、PSMA結合部分(Lys-ウレイド-Aad)にAadを有し、すなわち、側鎖が炭素1つ分長いという点のみが異なる。
図2に示されているように、PSMAを標的とするLys-ウレイド-Aad部分(ペプチド模倣体)を固相ペプチド化学法によって合成した。Fmoc-Lys(ivDde)-Wang樹脂(0.05mmol、充填量0.58mmol/g)をDMFに30分懸濁させた。続いて、その樹脂をDMF中の20%ピペリジンで処理する(3×8分)ことによって、Fmocを除去した。2-アミノアジピル部分のイソシアネートを生成するために、CH2Cl2(5mL)中のL-2-アミノアジピン酸(Aad)ジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(154.9mg、0.5mmol、樹脂に対して10当量)及びジイソプロピルエチルアミン(287.4μL、1.65mmol、DIEA)の溶液をドライアイス/アセトンバスで、-78℃まで冷却した。トリホスゲン(49.0mg、0.165mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶解し、得られた溶液を上記反応物に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温まで昇温させ、30分撹拌して、2-アミノアジピル部分のイソシアネートの溶液を得た。その後、DIEA(0.5mmole)を追加で87.1μL加えてから、リシンを固定化した樹脂に加え、16時間反応させた。その樹脂をDMFで洗浄後、DMF中の2%ヒドラジンによって、ivDde保護基を除去した(5×5分)。続いて、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(7当量)を用いて、Fmoc-Ala(9-Anth)-OHをLysの側鎖にカップリングした。その後、Fmoc-トラネキサム酸を加えるとともに、最後にDOTA-トリス(t-bu)エステル(2-(4,7,10-トリス(2-(t-ブトキシ)-2-オキソエチル)-1,4,7,10)-テトラアザシクロドデカン-1-イル)酢酸)を加えることにより、伸長を継続した。
続いて、95/5のトリフルオロ酢酸(TFA)/トリイソプロピルシラン(TIS)で2時間、室温において処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含むその溶出液を回収し、プールし、凍結乾燥した。分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の24%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、6.9分であった。HTK03149の収率は、21.4%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03149 C54H75N9O16に対する計算値 1106.5410;[M+H]+実測値 1106.0954。
Ga-HTK03149の合成
Ga-HTK03149を調製するために、HTK03149の溶液をNaOAc緩衝液(0.1M、500μL、pH4.2)中のGaCl3(5当量)と、80℃で15分インキュベートした。続いて、セミ分取カラムを用いたHPLCによって、その反応混合物を精製し、所望のペプチドを含むそのHPLC溶出液を回収し、プールし、凍結乾燥した。HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の24%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、10.9分であった。Ga-HTK03149の収率は、90.3%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03149 C54H74N9O16Gaに対する計算値 1173.4509;[M+H]+実測値 1173.5450。
細胞培養
LNCaP細胞株をATCCから得た(LNCaPクローンFGC、CRL-1740)。これは、ヒト前立腺腺癌の左鎖骨上リンパ節の転移部位から樹立されたものである。5%CO2を含む加湿インキュベーターにおいて、10%FBS、ペニシリン(100U/mL)及びストレプトマイシン(100μg/mL)を添加した37℃のPRMI1640培地中で、細胞を培養した。続いて、80~90%コンフルエントになるまで成長した細胞を滅菌リン酸緩衝生理食塩水(1×PBS、pH7.4)で洗浄し、トリプシン処理によって回収した。回収した細胞の濃度をHausser Scientific(Horsham,PA)の血球計算板で計測した。
PET/CTによるイメージング及び生体内分布
NODSCID 1L2RγKO雄マウスを用いて、イメージング及び生体内分布の実験を行った。マウスを、酸素中の2%イソフルランで吸入麻酔し、左肩の後ろに、1×107個のLNCaP細胞を皮下移植した。5~6週間で、その腫瘍が成長して、直径が5~8mmに達したら、マウスをイメージングするか、または生体内分布試験で使用するかした。
PETイメージング実験は、SiemensのInveonというマイクロPET/CTスキャナーを用いて行った。各腫瘍担持マウスに、麻酔下(酸素中の2%イソフルラン)で、6~8MBqのGa-68標識トレーサーを尾静脈から注射した。これらのマウスを回復させ、ケージ内で自由に行動させた。50分後、それらのマウスを、酸素中の2%イソフルランの吸入により再度鎮静させ、上記スキャナー内に配置した。PET画像を再構成するために、セグメンテーション後、局在確認及び減衰補正のために、まず、CTスキャンを10分行った。そして、PETによる静止イメージングを10分行って、腫瘍及び他の器官における取り込みを割り出した。取得中、肉趾を加熱することによって、マウスを温かく保った。生体内分布試験のために、マウスに、上記のような放射性トレーサーを注射した。マウスを2%イソフルランで吸入麻酔し、CO2吸入によって安楽死させた。血液を心臓から直接採取し、対象となる器官/組織を採取した。採取した器官/組織を秤量し、Perkin Elmer(Waltham,MA)のWizard2 2480というγ線カウンターを用いて計測した。標準曲線を用いて、各器官/組織における取り込み量を投与量に対して標準化し、組織1グラム当たりの投与量に対するパーセンテージ(%ID/g)として表した。図5には、68Ga-HTK03149を静脈内注射してから1時間後及び3時間後に得られた画像が示されている。画像には、腫瘍集積(実線の矢印)が非常に高かったと同時に、腎集積(点線の矢印)が最小限であり、その他の器官における活性が非常に低かったことが示されている。
表5A及び5Bには、HTK03149について、注射から1時間後及び3時間後における生体内分布データが示されており、表6には、HTK03041について、注射から1時間後の生体内分布データが示されている。
表5A及び5B(HTK03149)を表6(HTK03041)と比較すると、Lys-ウレイド-Gluと比べて側鎖が長いLys-ウレイド-Aad PSMA標的部分では、腫瘍とバックグラウンドのコントラスト比を犠牲にすることなく、腎臓及び唾液腺において、HTK03149の取り込みがHTK03041よりも有意に低下することが示されている。すなわち、Glu残基を修飾すると、PSMAを発現する疾患/状態に対するイメージング及び治療剤が改善される。
実施例2:HTK03041、HTK03169、HTK03161、HTK03177、HTK03187、HTK03153、HTK03170、HTK04053、HTK03189(A及びB)、HTK04018、HTK04033、HTK04040、HTK04036、HTK04037、HTK04041、HTK04028、HTK04048、HTK04050、HTK03162及びHTK04055
一般的な方法
固相アプローチを用いて、AAPPTec(Louisville,KY)のEndeavor90というペプチド合成装置で、PSMA標的ペプチドを合成した。冷やした放射性標識ペプチドの精製及び品質管理は、(1)モデル1200クォータナリーポンプ、モデル1200 UV吸光検出器(220nmに設定した)及びBioscan(Washington,DC)のNaIシンチレーション検出器を備えたAgilent HPLCシステム(Agilent HPLCシステムの動作は、Agilent ChemStationというソフトウェアを用いて制御した。用いたHPLCカラムは、Phenomenex(Torrance,CA)から購入したセミ分取カラム(Luna C18、5μ、250×10mm)及び分析カラム(Luna C18、5μ、250×4.6mm)であった)、または(2)モデル1260 Infinity II分取バイナリポンプ、モデル1260 Infinity可変波長検出器(220nmに設定した)及び1290 Infinity II分取オープンベッドフラクションコレクターを備えるAgilent1260 Infinity II Preparative Systemで行った。用いたHPLCカラムは、Phenomenexから購入した分取カラム(Gemini、NX-C18、5μ、50×30mm)であった。Labconco(Kansas City,MO)のFreeZone4.5 Plusという凍結乾燥機を用いて、所望のペプチドを含む回収済みのHPLC溶出液を凍結乾燥した。AB SCIEX(Framingham,MA)の4000QTRAPという質量分析システムをESIイオン源とともに用いて、質量分析を行った。C18 Sep-Pakというカートリッジ(1cm3、50mg)をWaters(Milford,MA)から入手した。Capintec(Ramsey,NJ)のCRC(登録商標)-25R/Wというドーズキャリブレーターを用いて、68Ga標識ペプチドの放射活性を測定し、Perkin Elmer(Waltham,MA)のWizard2 2480という自動γ線カウンターを用いて、生体内分布試験から得たマウス組織の放射活性を計測した。
HTK03041、HTK03149、HTK03169、HTK03161、HTK03177、HTK03187、HTK03153、HTK03170、HTK04053、HTK03189A、HTK03189B、HTK04018、HTK04033、HTK04040、HTK04036、HTK04037、HTK04041、HTK04028、HTK04048、HTK04050、HTK03162及びHTK04055の構造は、図6に示されている。
HTK03169及びHTK04053の合成
PSMAを標的とするAad-ウレイド-リシン部分(ペプチド模倣体)を固相ペプチド化学法によって合成した。Fmoc-Lys(ivDde)-Wang樹脂(0.10mmol、充填量0.58mmol/g)をDMFに30分懸濁させた。続いて、その樹脂をDMF中の20%ピペリジンで処理する(3×8分)ことによって、Fmocを除去した。2-アミノアジピル部分のイソシアネートを生成するために、CH2Cl2(5mL)中のL-2-アミノアジピン酸(Aad)ジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(154.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)及びジイソプロピルエチルアミン(287.4μL、1.65mmol、DIEA)の溶液をドライアイス/アセトンバスで、-78℃まで冷却した。トリホスゲン(49.0mg、0.165mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶解し、得られた溶液を上記反応物に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温まで昇温させ、30分撹拌して、2-アミノアジピル部分のイソシアネートの溶液を得た。その後、DIEA(0.5mmole)を追加で87.1μL加えてから、リシンを固定化した樹脂に加え、16時間反応させた。その樹脂をDMFで洗浄後、DMF中の2%ヒドラジンによって、ivDde保護基を除去した(5×5分)。続いて、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて、Fmoc-2-ナフチルアラニン(HTK03169の場合)またはFmoc-3-ヨード-L-フェニルアラニン(HTK04053の場合)をLysの側鎖にカップリングした。その後、Fmoc-トラネキサム酸を加えるとともに、最後にDOTA-トリス(t-bu)エステル(2-(4,7,10-トリス(2-(t-ブトキシ)-2-オキソエチル)-1,4,7,10)-テトラアザシクロドデカン-1-イル)酢酸)を加えることにより、伸長を継続した。
続いて、95/5のトリフルオロ酢酸(TFA)/トリイソプロピルシラン(TIS)で2時間、室温において処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含む溶出液を回収し、凍結乾燥した。HTK03169では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の20%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、9.0分であった。収率は、29.6%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03169 C50H73N9O16に対する計算値 1056.5254;[M+H]+実測値 1056.5647。HTK04053では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の24%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、11.9分であった。収率は、47.6%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04053 C46H70N9O16Iに対する計算値 1132.4063;[M+H]+実測値 1132.5523。
HTK03041、HTK03161、HTK03177、HTK03187、HTK03189(A及びB)、HTK04018、HTK04033及びHTK04040の合成
PSMAを標的とするAsp-ウレイド-リシン部分(HTK03161の場合)、Glu-ウレイド-リシン部分(HTK03041の場合)、S-カルボキシメチルシステイン-ウレイド-リシン部分(HTK03177の場合)及びO-カルボキシメチルセリン-ウレイド-リシン部分(HTK03187の場合)、ラセミ体2-アミノピメリン酸-ウレイド-リシン部分(HTK03189A及びBの場合)、3-(カルボキシメチル)スルホニル-L-アラニン-ウレイド-リシン部分(HTK04018の場合)、(4R)-4-フルオロ-Glu-ウレイド-リシン部分(HTK04040の場合)(ペプチド模倣体)を固相ペプチド化学法によって合成した。Fmoc-Lys(ivDde)-Wang樹脂(0.1mmol、充填量0.58mmol/g)をDMFに30分懸濁させた。続いて、その樹脂をDMF中の20%ピペリジンで処理する(3×8分)ことによって、Fmocを除去した。イソシアネート誘導体を生成するために、CH2Cl2(5mL)中のL-アスパラギン酸ジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(140.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、L-グルタミン酸ジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(147.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、S-カルボキシメチルシステインジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(163.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、O-カルボキシメチルセリンジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(155.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、2-アミノピメリン酸ジ-tert-ブチルエステルヒドロクロリド(161.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、3-(カルボキシメチル)スルホニル-L-アラニンジ-tert-ブチルエステル(179.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、(4R)-4-フルオロ-L-グルタミン酸ジ-tert-ブチルエステルヒドロクロリド(156.6mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)または(4S)-4-フルオロ-L-グルタミン酸ジ-tert-ブチルエステルヒドロクロリド(156.6mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)、及びDIEA(287.4μL、1.65mmol、DIEA)の溶液をドライアイス/アセトンバスで、-78℃まで冷却した。トリホスゲン(49.0mg、0.165mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶解し、得られた溶液を上記反応物に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温まで昇温させ、30分撹拌して、その誘導体の溶液を得た。その後、DIEA(0.5mmole)を追加で87.1μL加えてから、リシンを固定化した樹脂に加え、16時間反応させた。その樹脂をDMFで洗浄後、DMF中の2%ヒドラジンによって、ivDde保護基を除去した(5×5分)。続いて、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて、Fmoc-Ala(9-Anth)-OHをLysの側鎖にカップリングした。その後、Fmoc-トラネキサム酸を加えるとともに、最後にDOTA-トリス(t-bu)エステルを加えることにより、伸長を継続した。
続いて、95/5のトリフルオロ酢酸(TFA)/トリイソプロピルシラン(TIS)で2時間、室温において処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含む溶出液を回収し、凍結乾燥した。HTK03161では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、7.9分であった。収率は、17.2%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03161 C52H72N9O16に対する計算値 1078.5097;[M+H]+実測値 1078.4720。HTK03041では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の31%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、7.2分であった。収率は、27%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03161 C53H74N9O16に対する計算値 1092.5;[M+H]+実測値 1092.6。HTK03177では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の24%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、8.2分であった。収率は、34.0%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03177 C53H73N9O16Sに対する計算値 1124.4974;[M+H]+実測値 1124.4980。HTK03187では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の28%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、10.4分であった。収率は、30.3%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03187 C53H73N9O17に対する計算値 1108.5203;[M+H]+実測値 1108.5101。HTK03189では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の28%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。HTK03189Aの保持時間は、13.9分であり、収率は、19.7%であった。HTK03189Bの保持時間は、15.5分、収率は、15.6%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03189 C55H77N9O16に対する計算値 1120.5567;[M+H]+実測値 1120.5865 (HTK03189Aの場合)及び1120.5118 (HTK03189Bの場合)。HTK04018では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の30%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、9.2分であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04018 C53H73N9O18Sに対する計算値 1156.4873;[M+H]+実測値 1156.3678。HTK04033では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、8.5分であった。収率は、45.7%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04033 C53H72N9O16Fに対する計算値 1110.5159;[M+H]+実測値 1110.3887。HTK04040では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリ、流速30mL/分であった。保持時間は、9.4分であった。収率は、33.3%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04040 C53H72N9O16Fに対する計算値 1110.5159;[M+H]+実測値 1110.0578。
HTK04036、HTK04037及びHTK04041の合成
PSMAを標的とするAad-ウレイド-リシン部分(ペプチド模倣体)を固相ペプチド化学法によって合成した。Fmoc-Lys(ivDde)-Wang樹脂(0.10mmol、充填量0.58mmol/g)をDMFに30分懸濁させた。続いて、その樹脂をDMF中の20%ピペリジンで処理する(3×8分)ことによって、Fmocを除去した。2-アミノアジピル部分のイソシアネートを生成するために、CH2Cl2(5mL)中のL-2-アミノアジピン酸(Aad)ジ-tert-ブチルエステルヒドロクロリド(154.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)及びDIEA(287.4μL、1.65mmol)の溶液をドライアイス/アセトンバスで、-78℃まで冷却した。トリホスゲン(49.0mg、0.165mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶解し、得られた溶液を上記反応物に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温まで昇温させ、30分撹拌して、2-アミノアジピル部分のイソシアネートの溶液を得た。その後、DIEA(0.5mmole)を追加で87.1μL加えてから、リシンを固定化した樹脂に加え、16時間反応させた。その樹脂をDMFで洗浄後、DMF中の2%ヒドラジンによって、ivDde保護基を除去した(5×5分)。続いて、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて、Fmoc-Ala(9-Anth)-OHをLysの側鎖にカップリングした。その後、Fmoc-4-アミノメチルフェニル酢酸(HTK04036の場合)、Fmoc-3-アミノメチルフェニル酢酸(HTK04037の場合)またはFmoc-4-アミノ安息香酸(HTK04041の場合)を加え、最後にDOTA-トリス(t-bu)エステルを加えることにより、伸長を継続した。
続いて、95/5のTFA/TISで2時間、室温で処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含む溶出液を回収し、凍結乾燥した。HTK04036では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、9.7分であった。収率は、28.2%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04036 C55H71N9O16に対する計算値 1114.5097;[M+H]+実測値 1114.3070。HTK04037では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、11.6分であった。収率は、27.0%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04037 C55H71N9O16に対する計算値 1114.5097;[M+H]+実測値 1114.3629。HTK04041では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の23%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、10.8分であった。収率は、12.8%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04041 C53H67N9O16に対する計算値 1086.4784;[M+H]+実測値 1086.4066。
HTK03153及びHTK03170の合成
PSMAを標的とするAad-ウレイド-リシン部分(ペプチド模倣体)を固相ペプチド化学法によって合成した。Fmoc-Lys(ivDde)-Wang樹脂(0.10mmol、充填量0.58mmol/g)をDMFに30分懸濁させた。続いて、その樹脂をDMF中の20%ピペリジンで処理する(3×8分)ことによって、Fmocを除去した。2-アミノアジピル部分のイソシアネートを生成するために、CH2Cl2(5mL)中のL-2-アミノアジピン酸(Aad)ジ-tertブチルエステルヒドロクロリド(154.9mg、0.5mmol、樹脂に対して5当量)及びDIEA(287.4μL、1.65mmol)の溶液をドライアイス/アセトンバスで、-78℃まで冷却した。トリホスゲン(49.0mg、0.165mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶解し、得られた溶液を上記反応物に-78℃で滴下した。続いて、その反応物を室温まで昇温させ、30分撹拌して、2-アミノアジピル部分のイソシアネートの溶液を得た。その後、DIEA(0.5mmole)を追加で87.1μL加えてから、リシンを固定化した樹脂に加え、16時間反応させた。その樹脂をDMFで洗浄後、DMF中の2%ヒドラジンによって、ivDde保護基を除去した(5×5分)。続いて、Fmocベースの化学法を用いて、Fmoc-Ala(9-Anth)-OHをLysの側鎖にカップリングしてから、Fmoc-トラネキサム酸、Fmoc-Lys(ivDde)-OH及びFmoc-Gly-OHをカップリングした。いずれのカップリングも、DMF中で、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて行った。その後、Fmocベースの化学法を用いて、同じペプチド結合樹脂にカップリングした4-(p-クロロフェニル)酪酸(HTK03153の場合)または4-(p-メトキシフェニル)酪酸(HTK03170の場合)を加えることにより、伸長を継続した。DMF中の2%ヒドラジンでivDde-保護基を除去した(5×5分)後、DOTA-トリス(t-bu)エステルをLysの側鎖にカップリングして、前駆体を得た。
続いて、95/5のTFA/TISで2時間、室温で処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含む溶出液を回収し、凍結乾燥した。HTK03153では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の32%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、7.9分であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK03153 C72H99N12O19Clに対する計算値 1471.6916;[M+H]+実測値 1471.1257。HTK03170では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の34%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.1分であった。ESI-MS: [M+2H]2+ HTK03170 C73H102N12O20に対する計算値 734.3745;[M+2H]2+実測値 734.5822。
HTK04028、HTK04048及びHTK04050の合成
HTK04028のコア構造を構築するための合成手順は、上記のようなHTK03187の手順と、HTK04048のコア構造を構築するための合成手順は、上記のようなHTK03177の手順と、HTK04050のコア構造を構築するための合成手順は、上記のようなHTK04033の手順と同じであった。Fmoc-トラネキサム酸の後、Fmocベースの化学法を用いて、Fmoc-Lys(ivDde)-OH、Fmoc-Gly-OH及び4-(p-メトキシフェニル)酪酸を加えることにより、伸長を継続した。いずれのカップリングも、DMF中で、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて行った。DMF中の2%ヒドラジンでivDde-保護基を除去した(5×5分)後、DOTA-トリス(t-bu)エステルをLysの側鎖にカップリングして、前駆体を得た。
続いて、95/5のTFA/TISで2時間、室温で処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含む溶出液を回収し、凍結乾燥した。HTK04028では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の28%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は、14.8分であった。収率は、21.4%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04028 C72H100N12O21に対する計算値 1469.7204;[M+H]+実測値 1469.7000。HTK04048では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の35%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、11.7分であった。収率は、53.4%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04048 C72H100N12O20Sに対する計算値 1485.6976;[M+H]+実測値 1485.9910。HTK04050では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の35%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、11.4分であった。収率は、17.5%であった。ESI-MS: [M+H]+ HTK04050 C72H99N12O20Fに対する計算値 1471.7161;[M+H]+実測値 1471.9511。
非放射性Gaと複合体化した標準物質の合成
非放射性Gaと複合体化した標準物質を調製するために、各前駆体の溶液をGaCl3(5当量)と、NaOAc緩衝液(0.1M、500μL、pH4.2)において、80℃で15分インキュベートした。続いて、分取カラムまたはセミ分取カラムを用いたHPLCによって、その反応混合物を精製し、所望のペプチドを含むHPLC溶出液を回収し、プールし、凍結乾燥した。Ga-HTK03041では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の31%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、9.3分であった。収率は、89%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03041 C53H72N9O16Gaに対する計算値 1159.4;[M+H]+実測値 1159.4。Ga-HTK03161では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、11.3分であった。収率は、37.4%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03161 C52H69N9O16Gaに対する計算値 1145.4196;[M+H]+実測値 1146.1355。Ga-HTK03169では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の25%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、14.1分であった。収率は、55.0%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03169 C50H70N9O16Gaに対する計算値 1122.4275;[M+H]+実測値 1122.3041。Ga-HTK03177では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の32%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、7.8分であった。収率は、55.9%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03177 C53H70N9O16SGaに対する計算値 1190.3995;[M+H]+実測値 1190.3061。Ga-HTK03187では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.3分であった。収率は、52.8%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03187 C53H70N9O17Gaに対する計算値 1174.4224;[M+H]+実測値 1174.3425。Ga-HTK03189Aでは、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の30%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.0分であった。収率は、52.6%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03189A C55H74N9O16Gaに対する計算値 1186.4588;[M+H]+ 実測値 1186.4164。Ga-HTK03189Bでは、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の30%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.9分であった。収率は、42.1%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK03189B C55H74N9O16Gaに対する計算値 1186.4588;[M+H]+ 実測値 1186.3279。Ga-HTK04033では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.3分であった。収率は、59.5%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04033 C53H70N9O16FGaに対する計算値 1177.4259;[M+H]+ 実測値 1178.4800。Ga-HTK04036では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.1分であった。収率は、61.3%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04036 C55H69N9O16Gaに対する計算値 1181.4196;[M+H]+ 実測値 1181.4720。Ga-HTK04037では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、15.6分であった。収率は、54.2%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04037 C55H69N9O16Gaに対する計算値 1181.4196;[M+H]+ 実測値 1180.5278。Ga-HTK04040では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の30%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、10.2分であった。収率は、46.5%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04040 C53H70N9O16FGaに対する計算値 1177.4259;[M+H]+ 実測値 1176.7043。Ga-HTK04041では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、14.4分であった。収率は、55.2%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04041 C53H65N9O16Gaに対する計算値 1153.3883;[M+H]+ 実測値 1153.5379。Ga-HTK04053では、セミ分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の25%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、12.4分であった。収率は、74.7%であった。ESI-MS: [M+H]+ Ga-HTK04053 C46H68N9O16Gaに対する計算値 1199.3163;[M+H]+ 実測値 1199.5712。
Ga-68標識化合物の合成
[68Ga]GaCl3をiThemba Labsのジェネレーターから、0.1MのHClを合計4mL用いて溶出した。溶出した[68Ga]GaCl3溶液を濃HCl2mLに加えた。続いて、この放射性混合物をDGA樹脂カラムに加え、5MのHCl3mLで洗浄した。そして、そのカラムを空気乾燥し、0.5mLの水を用いて、0.7mLのHEPES緩衝液(2M、pH5.3)中の非標識前駆体(25μg)の溶液を含むバイアルに、[68Ga]GaCl3(0.10~0.50GBq)を溶出した。その反応混合物を電子レンジ(Danby、DMW7700WDB)で1分、出力設定2で加熱した。その混合物をセミ分取HPLCカラムによって精製し、非標識標準物質の同時注入を用いた分析用HPLCを介して、品質管理を行った。放射化学的収率(崩壊補正後)は50%超、放射化学的純度は95%超であった。
Luと複合体化した標準物質の合成
HTK03149、HTK03153、HTK03170、HTK04028、HTK04048及びHTK04050の標準物質であって、非放射性Luと複合体化した標準物質を調製するために、前駆体の溶液をLuCl3(5当量)と、NaOAc緩衝液(0.1M、500μL、pH4.2)において、90℃で30分インキュベートした。続いて、セミ分取カラムを用いたHPLCによって、その反応混合物を精製し、所望のペプチドを含むHPLC溶出液を回収し、プールし、凍結乾燥した。Lu-HTK03149では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の29%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、8.4分であった。Lu-HTK03149の収率は、91.3%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK03149 C54H74N9O16Luに対する計算値 1173.4509;[M+H]+ 実測値 1173.5450。Lu-HTK03153では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の39%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、8.1分であった。Lu-HTK03153の収率は、62.5%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK03153 C72H96N12O19ClLuに対する計算値 1643.6089;[M+H]+ 実測値 1643.9000。Lu-HTK03170では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の34%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、15.4分であった。Lu-HTK03170の収率は、94.7%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK03170 C73H99N12O20Luに対する計算値 1639.6585;[M+H]+ 実測値 1639.6933。Lu-HTK04028では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の35%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、11.5分であった。Lu-HTK04028の収率は、29.4%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK04028 C72H97N12O21Luに対する計算値 1641.6377;[M+H]+ 実測値 1641.7775。Lu-HTK04048では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の35%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.9分であった。Lu-HTK04048の収率は、70.2%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK04048 C72H97N12O20SLuに対する計算値 1657.6149;[M+H]+ 実測値 1657.8672。Lu-HTK04050では、HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の35%アセトニトリル、流速4.5mL/分であった。保持時間は、13.2分であった。Lu-HTK04050の収率は、44.9%であった。ESI-MS: [M+H]+ Lu-HTK04050 C72H96N12O20FLuに対する計算値 1643.6334;[M+H]+ 実測値 1644.7152。
Lu-177標識化合物の合成
[177Lu]LuCl3をITM Isotopen Technologien Munchen AGから購入した。0.04MのHCl(10~100μL)中の[177Lu]LuCl3(100~1000MBq)を、0.5mLのNaOAc緩衝液(0.1M、pH4.5)中の非標識前駆体(25μg)の溶液に加えた。その反応混合物を100℃で15分インキュベートした。その混合物をセミ分取HPLCカラムによって精製し、非標識標準物質の同時注入を用いた分析用HPLCカラムを介して、品質管理を行った。放射化学的収率(崩壊補正後)は50%超、放射化学的純度は95%超であった。
HTK03162及びHTK04055の合成
HTK03162を合成するためのジアジド含有中間体HTK03156、及びHTK04055を合成するためのジアジド含有中間体HTK04039をそれぞれ固相法によって合成した。それらのコア構造を調製するための合成手順は、HTK03149(HTK03156の場合)及びHTK03187(HTK04039の場合)の合成と同じであった。Fmocトラネキサム酸をカップリングした後、Fmoc-Lys(Fmoc)-OHを加えることにより、伸長を継続した。そのカップリングは、DMF中で、Fmoc保護アミノ酸(4当量)、HATU(4当量)及びDIEA(7当量)を用いて行った。Fmoc保護基を除去した後、Fmoc-Aad(OtBu)-OHをLysの側鎖及びN末端の両方にカップリングした。そのカップリングは、DMF中で、Fmoc保護アミノ酸(5当量)、HATU(5当量)及びDIEA(9当量)を用いて行った。DIEA(5当量)及びN-ヒドロキシスクシンイミド(6当量)を用いて、2-アジド酢酸(5当量)をN末端にカップリングして、ジアジド含有中間体を得た。終了時に、95/5のTFA/TISで2時間、室温で処理することによって、ペプチドを脱保護し、同時に、樹脂から切断した。ろ過後、冷ジエチルエーテルをそのTFA溶液に加えることによって、ペプチドを沈殿させた。分取カラムを用いたHPLCによって、その粗ペプチドを精製した。所望のペプチドを含むその溶出液を回収し、プールし、凍結乾燥した。HTK03156では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の34%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は4.8分、その前駆体の収率は39%であった。ESI-MS: [M+H]+ C60H82N15O18に対する計算値 1300.5962;[M+H]+ 実測値 1300.6369。HTK04039では、分取HPLC条件は、0.1%TFA含有水中の31%アセトニトリル、流速30mL/分であった。保持時間は8.0分、その前駆体の収率は5.8%であった。ESI-MS: [M+H]+ C59H79N15O19 計算値 1302.5755;[M+H]+ 実測値 1302.6022。
HTK03162を合成するために、ジアジド含有中間体HTK03156(7.4mg、5.7μmol)、N-プロパギル-N,N-ジメチルアンモニオメチル-トリフルオロボレート(4.7mg、28.5μmol、5当量)をアセトニトリル300μLに溶解してから、その溶液を1MのK2CO3によって、塩基性条件(pH約8)に調整した。続いて、1MのCuSO4(28.5μL、5当量)及び1Mのアスコルビン酸ナトリウム(57μL、10当量)の溶液を加え、その反応混合物を室温で18時間撹拌した。セミ分取カラムを用いたHPLCによって、0.1%TFA含有水中の36%アセトニトリル、流速4.5mL/分で溶出して、その反応混合物を精製した。保持時間は8.0分、HTK03162の収率は70.7%であった。ESI-MS: [M+H]+ C72H104B2F6N17O18 計算値 1630.7836;[M+H]+ 実測値 1630.8000。
HTK04055を合成するために、ジアジド含有中間体HTK04039(2.0mg、1.5μmol)、N-プロパギル-N,N-ジメチルアンモニオメチル-トリフルオロボレート(1.24mg、7.5μmol、5当量)をアセトニトリル300μLに溶解してから、その溶液を1MのK2CO3によって、塩基性条件(pH約8)に調整した。続いて、1MのCuSO4(7.5μL、5当量)及び1Mのアスコルビン酸ナトリウム(15μL、10当量)の溶液を加え、その反応混合物を室温で18時間撹拌した。セミ分取カラムを用いたHPLCによって、0.1%TFA含有水中の33%アセトニトリル、流速4.5mL/分で溶出して、その反応混合物を精製した。保持時間は11.6分、HTK04055の収率は55.9%であった。ESI-MS: [M+H]+ C71H101B2F6N17O19 計算値 1632.7628;[M+H]+ 実測値 1632.6622。
F-18標識化合物の合成
H2
18Oに18-MeVプロトン(Advanced Cyclotron Systems Inc)を照射することによって、担体が付加されていない[18F]フッ化物を得てから、アニオン交換樹脂カラム(ブラインで予め活性化し、DI水で洗浄した)でトラップした。続いて、HCl-ピリダジン緩衝液(pH2.0)を用いて、その[18F]フッ化物をそのカラムから溶出した。非標識トリフルオロボレート前駆体HTK03162またはHTK04055(100nmol)をDMF(15μL)に懸濁させた。HTK03162またはHTK04055の溶液を含む反応容器に、溶出した[18F]フッ化物(30~100GBq)を加えた。そのバイアルを80℃で20分、加熱ブロック上で加熱し、水1mLを加えたら、クエンチした。その混合物をセミ分取HPLCカラムによって精製し、非標識標準物質の同時注入を用いた分析用HPLCカラムを介して、品質管理を行った。放射化学的収率(崩壊補正後)は10%超、放射化学的純度は95%超であった。
細胞培養
LNCaP細胞株をATCCから得た(LNCaPクローンFGC、CRL-1740)。これは、ヒト前立腺腺癌の左鎖骨上リンパ節の転移部位から樹立されたものである。5%CO2を含む加湿インキュベーターにおいて、10%FBS、ペニシリン(100U/mL)及びストレプトマイシン(100μg/mL)を添加した37℃のPRMI1640培地中で、細胞を培養した。続いて、80~90%コンフルエントになるまで成長した細胞を滅菌リン酸緩衝生理食塩水(1×PBS、pH7.4)で洗浄し、トリプシン処理によって回収した。回収した細胞の濃度をHausser Scientific(Horsham,PA)の血球計算板で計測した。
PET/CT、SPECT/CTによるイメージング及び生体内分布試験
NODSCID 1L2RγKO雄マウスを用いて、イメージング及び生体内分布の実験を行った。マウスを、酸素中の2%イソフルランで吸入麻酔し、左肩の後ろに、1×107個のLNCaP細胞を皮下移植した。5~6週間で、その腫瘍が成長して、直径が5~8mmに達したら、マウスをイメージングするか、または生体内分布試験で使用するかした。
PETイメージング実験は、SiemensのInveonというマイクロPET/CTスキャナーを用いて行った。各腫瘍担持マウスに、麻酔下(酸素中の2%イソフルラン)で、6~8MBqのGa-68またはF-18標識トレーサーを尾静脈から注射した。これらのマウスを回復させ、ケージ内で自由に行動させた。50分後、それらのマウスを、酸素中の2%イソフルランの吸入により再度鎮静させ、上記スキャナー内に配置した。PET画像を再構成するために、セグメンテーション後、局在確認及び減衰補正のために、まず、CTスキャンを10分行った。そして、PETによる静止イメージングを10分行って、腫瘍及び他の器官における取り込みを割り出した。
MILabs(Utrecht,the Netherlands)のU-SPECT-II/CTというスキャナーを用いて、SPECT/CTイメージング実験を行った。各腫瘍担持マウスに、麻酔下(酸素中の2%イソフルラン)で、約37MBqの177Lu標識トレーサーを尾静脈から注射した。マウスを回復させ、ケージ内で自由に行動させ、注射から1時間後、4時間後、24時間後、72時間後及び120時間後にイメージングした。各時点に、マウスを再度鎮静させ、上記スキャナー内に配置した。まず、解剖学的基準のために、電圧設定60kV及び電流615μAで、CTスキャンを5分行ってから、超高分解能マルチピンホールラット-マウス(ピンホールサイズ1mm)コリメーターを用いて、リストモードで、静的放出スキャンを60分得た。U-SPECT IIというソフトウェアを、3つのエネルギーウィンドウにおけるウィンドウ幅20%で用いて、データを再構成した。208keVを中心に、フォトピークウィンドウを設定し、低い方の散乱ウィンドウは170keVを中心に、高い方の散乱ウィンドウは255keVを中心に設定した。再構成パラメーターでは、最尤推定-期待値最大化法(3回反復)、ピクセルベースに基づくサブセット化による期待値最大化法(16サブセット)及び0.5mmの後処理フィルター(ガウシアンぼかし)を使用した。PMOD(PMOD Technologies,Switzerland)で、画像を注射時間に対して崩壊補正して、Inveon Research Workplace(Siemens Medical Solutions USA,Inc.)における定性的可視化のために、DICOMに変換した。
生体内分布試験のために、マウスに、上記のような放射性トレーサーを注射した。所定の時点(68Gaの試験では1時間、177Luの試験では1時間、4時間、24時間、72時間または120時間)に、マウスを2%イソフルランで吸入麻酔し、CO2吸入によって安楽死させた。血液を心臓から直接採取し、対象となる器官/組織を採取した。採取した器官/組織を秤量し、Perkin Elmer(Waltham,MA)のWizard2 2480というγ線カウンターを用いて計測した。標準曲線を用いて、各器官/組織における取り込み量を投与量に対して標準化し、組織1グラム当たりの投与量に対するパーセンテージ(%ID/g)として表した。
実施例2の結果は、下記の表7A、7B及び8~13、ならびに図7~13に示されている。
実施例1には、式I、II及びIIIの化合物において、PSMA標的部分であるLys-ウレイド-GluにおけるGlu側鎖を(例えば、Glu側鎖を延長することによって)修飾すると、放射性標識トレーサーにおける腫瘍とバックグラウンドとのコントラスト比を犠牲にせずに、腎臓及び唾液腺におけるトレーサーの取り込みを有意に低下させることができる(HTK03041とHTK03149との比較)ことが示されている。実施例2における結果から、Glu側鎖を修飾すると、PSMAを発現する疾患/状態に対するイメージング及び治療剤が改善されることがさらに確認される。特に、式I、IIまたはIIIの化合物のうち、式中、R2が、メチレン(-CH2-)もしくはプロピレン(-CH2-CH2-CH2-)、またはそれらの近縁の誘導体(例えば、-CH2-O-CH2-、-CH2-S-CH2-もしくは-CH2-CHF-)である化合物において、PSMA発現腫瘍との結合を保ちながら、腎臓及び唾液腺での取り込みが低下することが認められる。これに対して、実施例2における結果では、R2をブチレン(-CH2-CH2-CH2-CH2-)またはその誘導体で置換すると、PSMA発現腫瘍での取り込みが低くなることがさらに示され(化合物HTK03189A及びHTK03189Bを参照されたい)、PSMAへの結合が著しく弱まることが示されている。
実施例2では、式I、II及びIIIの化合物のうち、R2が、エチレン(-CH2-CH2-)の誘導体である化合物(R2が、置換エチレンまたはその他のエチレン誘導体であるときなど)では、PSMA発現腫瘍の結合を保ちながら、腎臓及び唾液腺での取り込みを低下できることがさらに示されている。例えば、R2が、-CH2-CHF-であるとき(HTK04033及びHTK04040)では、本発明の結果から、本発明の化合物が依然として、PSMAに十分に結合できるとともに、腎臓及び唾液腺での取り込みがかなり少ないことが示されている。とりわけ、HTK04040(S異性体)は、腎臓での取り込みが比較的高いが(76%ID/g)、それでも、この値は、フルオロ置換基を有さないHTK03041の取り込み(170%ID/g)よりもかなり低い。したがって、これらの結果から、小さい置換基(例えば、F、CH3、OH)では、PSMAの結合が妨げられないことが示されている。
さらに、これらの結果から、アルブミン結合剤の結合により、腫瘍での取り込みがさらに向上し、その結果、腫瘍:腎臓及び腫瘍:唾液腺の取り込み比が、特に、時間が経過した時点において、向上することが示されている。
本発明について、1つ以上の実施形態に関連させて説明してきた。しかしながら、下記の請求項で定義されているような、本発明の範囲から逸脱しなければ、多くの変更及び改変を行えることは、当業者には明らかであろう。すなわち、本発明の範囲は、上記の実施例に示されている好ましい実施形態によって限定されるべきではなく、全体として、説明と整合する最も広義な解釈を行うべきである。
2020年4月7日に出願した米国特許仮出願第63/006,643号、及び2019年6月21日に出願した米国特許仮出願第62/865,088号の内容は、参照により、その全体が本明細書に援用される。本明細書における定義の間で、何らかの矛盾がある可能性のある範囲では、上記の段落では、本明細書における定義が優先されるものとする。
Claims (55)
- 下記の式IIを有するか、または式IIの塩もしくは溶媒和物である化合物であって、
R0が、OまたはSであり、
R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2が、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R4が、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6が、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1が、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、ここで、各R8が独立して、水素またはメチルであり、各R9が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5が、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、ここで、R10が、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであるか、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、前記芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7が、RX-(Xaa2)0-4-、
R28が、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3が、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、ここで、各R13が独立して、水素またはメチルであり、各R14が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXが独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、ケイ素-フッ素-アクセプター部分を含む補欠分子族、またはフルオロホスフェート、フルオロサルフェート、フッ化スルホニルもしくはこれらを組み合わせたものを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である、化合物。 - 前記式中、R0がOである、請求項1に記載の化合物。
- 前記式中、R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3Hであり、R2aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2であり、R3aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2である、請求項1または2に記載の化合物。
- 前記式中、R1a、R1b及びR1cのそれぞれが、-CO2Hである、請求項1または2に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2-、-CHOH-、-CHF-、-CH2CHOH-、-CH2CHF-、-CH2CHOHCH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CHOH-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-または-CH2SCH2-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-(CH2)3-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2-O-CH2-または-CH2-S-CH2-である、請求項8に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-C(CH3)2CH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CH(F)CH2-または-CH2CH(CH3)CH2-であり、R2における2番目の炭素が、R配置である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルである、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、-CH2-、-(CH2)2-、直鎖非環式C3-C15アルキレニル、直鎖非環式C3-C15アルキレニルであって、その炭素の1~5個が、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換わっている前記アルキレニル、あるいは直鎖非環式飽和C3-C10アルキレニルであって、任意に、1~5個のアミン基、アミド基、オキソ基、ヒドロキシル基、チオール基、メチル基またはエチル基で置換された前記アルキレニルである、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、-CH2-、-(CH2)2-、-(CH2)3、-(CH2)4-、-(CH2)5-、-CH2-O-CH2-または-CH2-S-CH2-である、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、-CH=CH-、-CH2-C≡C-、または直鎖状のC3-C5アルケニレニルもしくはアルキニレニルである、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、-(CH2)4である、請求項15に記載の化合物。
- 前記式中、R4が、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)NH、-NHC(O)C-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-、-NHC(S)NH-、-NHC(O)C(O)NH-、-S-S-、-S-CH2-S-、-NH-NH-C(O)-または-C(O)-NH-NH-である、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R4が、-OC(O)NH-、-NHC(O)O-、-NHC(O)NH-、-OC(S)NH、-NHC(S)O-または-NHC(S)NH-である、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R4が、-C(O)NH-である、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、少なくとも1つのR9が、R24-R25-R26であり、前記R24-R25-R26が独立して、-(CH2)0-3-、C3-C8シクロアルキレンであって、その炭素の0~3個が、ヘテロ原子であるN、SまたはOに置き換えられており、任意に、1つ以上のOH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基で置換された前記シクロアルキレン、ならびにC4-C16アリーレンであって、その炭素の0~3個が、ヘテロ原子であるN、SまたはOに置き換えられており、任意に、1つ以上のOH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基で置換された前記アリーレンから選択されている、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R5が、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-である、請求項1~26のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R10が、-CH2-R23である、請求項1~27のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R23が、1個または2個のヨード基で置換されたフェニルであって、任意に、1個のオキシ基でさらに置換された前記フェニルである、請求項28に記載の化合物。
- 前記式中、R10が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニル、あるいは-CH2R23(そのR23が、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、前記芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素が、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基が、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)である、請求項1~27のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R6が、メチルである、請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R7が、RX-(Xaa2)0-4-である、請求項1~35のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R7が、第1のRX基及び第2のRX基を含み、前記第1のRX基が、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーターであり、前記第2のRX基が、トリフルオロボレートを含む補欠分子族である、請求項1~38のいずれか1項に記載の化合物。
- 下記の式III、または式IIIの塩もしくは溶媒和物の前立腺特異的膜抗原(PSMA)標的部分を含む化合物であって、
R0が、OまたはSであり、
R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2が、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-であり、
R3が、リンカーである、化合物。 - 前記化合物が、前記リンカーに連結した1つ以上の放射線標識基であって、独立して、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、放射性ハロゲンで置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した前記放射線標識基をさらに含む、請求項40に記載の化合物。
- 前記式中、前記1つ以上の放射線標識基が、任意に放射性金属の結合した放射性金属キレーター、及びトリフルオロボレートを含む補欠分子族を含む、請求項41に記載の化合物。
- 前記式中、R0が、Oである、請求項40~42のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、OPO3H2、OSO3Hであり、R2aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2であり、R3aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2である、請求項40~43のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R1a、R1b及びR1cのそれぞれが、CO2Hである、請求項40~43のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-または-C(O)-NH-C(CH3)2-である、請求項40~45のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-または-CH2-S(O)2-C(CH3)2である、請求項40~45のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R2が、-CH2CH(CH3)CH2-であり、前記R2における2番目の炭素が、R配置である、請求項40~45のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式中、R3が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルである、請求項40~48のいずれか1項に記載の化合物。
- 対象における前立腺特異的膜抗原(PSMA)発現組織のイメージングで用いるための、請求項1~49のいずれか1項に記載の化合物であって、ポジトロンまたはγ線を放出する放射性同位体を含む前記化合物。
- 対象における、前立腺特異的膜抗原(PSMA)を発現する状態または疾患の治療で用いるための、請求項1~49のいずれか1項に記載の化合物であって、治療用の放射性同位体を含む前記化合物。
- 下記の式IVを有するか、または式IVの塩もしくは溶媒和物である化合物であって、
R0が、SまたはOであり、
R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2が、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、ここで、HC[CH2]CHが、シクロプロピル環を表し、
R3が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4が、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6が、水素、メチルまたはエチルであり、
Xaa1が、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、ここで、各R8が独立して、水素またはメチルであり、各R9が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5が、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、ここで、R10が、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであるか、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、前記芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7が、RX-(Xaa2)0-4-、
R28が、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3が、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、ここで、各R13が独立して、水素またはメチルであり、各R14が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXが、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基であり、
R7-(Xaa1)1-4-N(R6)-R5-R4-R3におけるアミド結合のうちのいずれか1つまたはいずれかに組み合わせたものが任意に、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
- 下記の式Vを有するか、または式Vの塩もしくは溶媒和物である化合物であって、
R0が、SまたはOであり、
R1aが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-OPO3H2、-OSO3H、-B(OH)2または
R1bが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R1cが、-CO2H、-SO2H、-SO3H、-PO2H、-PO3H2、-B(OH)2または
R2が、-CH2-、-CH(OH)-、-CHF-、-CF2-、-CH(CH3)-、-C(CH3)2-、-CH2CH(OH)-、-CH2CHF-、-CHFCH2-、-CF2CH2-、-CH2CF2-、-CH(OH)CH2-、-CH(CH3)CH2-、-CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CHFCH2-、-(CH2)2CH(OH)-、-(CH2)2CHF-、-(CH2)3-、-CH2OCH2-、-CH2SCH2-、-CHFCH2CH2-、-CH(OH)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2CH(CH3)-、-C(CH3)2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)-O-CH2-、-C(CH3)2-O-CH2-、-CH2-O-CH(CH3)-、-CH2-O-C(CH3)2-、-CH2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)2-CH2-、-CH(CH3)-S-CH2-、-C(CH3)2-S-CH2-、-CH2-S-CH(CH3)-、-CH2-S-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)-、CH2-、-C(CH3)2-S(O)-CH2-、-CH2-S(O)-CH(CH3)-、-CH2-S(O)-C(CH3)2-、-CH(CH3)-S(O)2-CH2-、-C(CH3)2-S(O)2-CH2-、-CH2-S(O)2-CH(CH3)-、-CH2-S(O)2-C(CH3)2-、-CH2-NH-C(O)-、-C(O)-NH-CH2-、-C(O)-NH-CH(CH3)-、-C(O)-NH-C(CH3)2-、-CH2SeCH2-、-CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)-、-CH2CH(COOH)CH2-、-CH2CH2CH(COOH)-、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-C≡CCH2-、-HC[CH2]CH-または-HC[CH2]CHCH2-であり、ここで、HC[CH2]CHが、シクロプロピル環を表し、
R3が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニルまたはアルケニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニルまたはヘテロアルケニレニルであり、
R4が、-O-、-S-、-Se-、-S(O)-、-S(O)2-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、
R5が、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C30アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニルであるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X30ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
R6が任意に、Xaa1におけるα-窒素に結合して、アミド結合をもたらすカルボニル基、ホスホロアミデート/ホスホンアミデート結合をもたらすホスホリル基、またはスルホンアミド結合をもたらすスルホニル基であるか、あるいは、Xaa1におけるα-窒素と結合する-NHC(O)-、-(NH)2-C(O)-、-C(O)-(NH)2-C(O)-、-OC(O)-、-OC(S)-、-NHC(S)-、-NHC(O)C(O)-、-NH-NH-C(O)-であり、
Xaa1が、-N(R8)R9C(O)-という式のアミノ酸であり、ここで、各R8が独立して、水素またはメチルであり、各R9が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
少なくとも1つのR9またはR5が、-(CH2)0-3CH(R10)(CH2)0-3-であり、ここで、R10が、
直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC2-C19アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ヘテロ原子を1~3個のみ有する直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X19ヘテロアルキル、ヘテロアルケニルまたはヘテロアルキニルであるか、
-CH2R23(そのR23は、任意に置換されたC4-C16芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系であり、前記芳香族環系、部分芳香族縮合環系または完全芳香族縮合環系における0~3個の炭素は、ヘテロ原子であるN、S及び/またはOに置き換えられており、その任意の置換基は、OH基、NH2基、NO2基、ハロゲン基、C1-C6アルキル基及び/またはC1-C6アルコキシル基から選択されている)であるか、あるいは
R7が、RX-(Xaa2)0-4-、
R28が、アルブミン結合剤であり、
Xaa2及びXaa3が、存在するときには、独立して、-N(R13)R14C(O)-であり、ここで、各R13が独立して、水素またはメチルであり、各R14が独立して、直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のC1-C20アルキレニル、アルケニレニルまたはアルキニレニル、あるいは直鎖もしくは分岐鎖、環式もしくは非環式、及び/または芳香族もしくは非芳香族のX2-X20ヘテロアルキレニル、ヘテロアルケニレニルまたはヘテロアルキニレニルであり、
各RXが、独立して、任意に金属の結合した放射性金属キレーター、放射性同位体で置換されたアリールもしくはヘテロアリール、トリフルオロボレートを含む補欠分子族、またはケイ素-フッ素-アクセプター部分、フルオロホスフェート、フルオロサルフェートもしくはフッ化スルホニルを含む補欠分子族から選択した放射線標識基である、化合物。
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