JP2022528598A - コーヒー組成物及び方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、改善されたアロマを有するコーヒー組成物、及び2種類の異なるコーヒー豆が別々に焙煎されるコーヒー組成物の製造方法に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、改善されたアロマを有するコーヒー組成物、及び2種類の異なるコーヒー豆が別々に焙煎されるコーヒー組成物の製造方法に関する。
コーヒーの特徴的なアロマ及び味は、コーヒー豆の焙煎中に生成され、焙煎度はアロマの特徴に影響を与える。焙煎度は、最も便利には豆の焙煎色によって決定することができ、焙煎色は、焙煎中に、未焙煎の生豆の明るい緑色から焙煎コーヒー豆に特徴的なより暗い茶色又は更には黒色へと色づいていく。焙煎度が低いと、通常、酸味が強く知覚され、アロマノートはよりフルーティでワイニーなものになるのに対し、焙煎度が高いと、ノートはよりロースティなものになり、知覚される酸味は弱くなる。国際公開第01/67880号(The Procter & Gamble Company)から、従来の淹出コーヒーを目的とした焙煎して挽いたコーヒーにおいて、豆の焙煎色によって測定される異なる焙煎度に焙煎されたコーヒー豆を組み合わせることで、よりバランスのとれた風味を達成できることが既知である。より暗い焙煎色に焙煎されたコーヒー豆のいわゆる「短時間焙煎部分」と、より明るい焙煎色に焙煎された「長時間焙煎部分」との組み合わせが、よりバランスのとれた風味プロファイルをもたらすことが示されている。しかしながら、国際公開第01/67880号はまた、所望とれランスのとれた風味プロファイルを達成するためには、任意の長時間焙煎部分と任意の短時間焙煎部分と間の焙煎色の差は小さくする必要があり、具体的には、短時間焙煎部分がアラビカ豆であるとき、焙煎色の差は、Hunter Lのスケールで2Lを超えてはならないことも教示している。
しかしながら、本発明者らは、約2Lの色差を有するアラビカ豆の短時間焙煎部分とロブスタ豆の長時間焙煎部分との組み合わせを使用して可溶性コーヒーを製造した場合、該可溶性コーヒー製品から調製したコーヒー飲料において、風味プロファイルの大幅な改善は見られないことを発見した。したがって、より完全で、よりバランスのとれたアロマプロファイルを呈する、改善されたコーヒー組成物が依然として必要とされている。
[発明の概要]
本発明者らは、ある1種類(アラビカ豆など)の、より明るい色の焙煎豆を、2つ目の種類(ロブスタ豆など)の、より暗い色の焙煎豆と組み合わせて、例えば可溶性コーヒー製品に使用されるコーヒーを製造した場合、コーヒー飲料の風味プロファイルの大幅な改善を達成するには、2種類の豆の間の色差が、従来技術の教示と比較して大きくなければならないことを見出した。本発明により製造されたコーヒー組成物は、フルフラールなどのロースティなアロマノートに関連するアロマ化合物と、(E)-β-ダマセノンなどのフルーティな香りのする化合物とを、バランスよく含有する。
したがって、本発明は、フルフラールと(E)-β-ダマセノンとを含むコーヒー組成物であって、フルフラールの(E)-β-ダマセノンに対する濃度比が、400~1000である、コーヒー組成物に関する。更なる態様では、本発明は、コーヒー組成物の製造方法に関し、該方法は、a)第1の種類のコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、b)第2の種類のコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、c)任意選択で、ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、水で抽出するステップと、
を含み;ステップa)で得られた焙煎豆の焙煎色は、ステップb)で得られた焙煎豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、第2の種類の豆は、第1の種類の豆が焙煎された時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎され、第1の種類のコーヒー生豆は、第2の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来する。
本発明は、コーヒー組成物に関する。コーヒー組成物は、可溶性コーヒー製品、焙煎して挽いたコーヒー、液体コーヒー抽出物、及び包装されたレディ・トゥ・ドリンクコーヒーからなる群から選択され得る。可溶性コーヒー製品は、コーヒー飲料の調製に好適な可溶性コーヒー固形分を含む製品である。可溶性コーヒー製品は、乾燥形態、例えば、粉末、例えば、噴霧乾燥又は凍結乾燥粉末であってもよく、この製品は、水及び/又はミルクなどの液体中に溶解させることによるコーヒー飲料の調製に使用することができる。可溶性コーヒー製品は、ミルク、乳成分、クリーマー、糖、甘味料、香味料、緩衝剤などの追加成分を含んでもよい。焙煎して挽いたコーヒーは、コーヒー生豆を焙煎し、それを挽くことによって形成される。コーヒー生豆は、生の、未焙煎のコーヒー豆である。焙煎して挽いたコーヒーは、水で淹出することによってコーヒーを調製するために長年使用されてきた。液体コーヒー抽出物は、水性液体で希釈することによるコーヒー飲料の調製に好適な、液体濃縮物の形態であってもよい。レディ・トゥ・ドリンク(RTD)コーヒーは、直接の消費に適した液体製品であり、コーヒーに加えて、乳製品又は非乳製品のクリーマー、及び糖などの、他の成分を含んでもよい。一実施形態では、コーヒー組成物は、乾燥ベースで、焙煎コーヒーに由来する成分、乳成分、及び甘味料成分を含む(例えば構成される)。一実施形態では、コーヒー組成物は、乾燥ベースで、焙煎コーヒー由来の成分を含む(例えば構成される)。
一実施形態では、コーヒー組成物は、少なくとも1.5重量%のコーヒー固形分、又は乾燥コーヒー抽出物を含む、液体コーヒー抽出物である。コーヒー固形分は、コーヒー、例えば焙煎コーヒーから得られた、水以外の化合物である。可溶性コーヒー固形分は、典型的には水及び/又は蒸気を使用してコーヒー豆から抽出された水溶性化合物である。コーヒー豆からの可溶性固形分の抽出のための方法は可溶性コーヒー製造の技術分野において公知であり、任意の好適な方法が用いられ得る。
本発明者らは、固有のフルーティ/フローラルアロマ及び洗練された酸味を有する焙煎した高品質豆(例えば、良質のアラビカ豆など)と、より低品質の豆である異なる種類の豆との組み合わせで、異なる種類のコーヒー豆が異なる焙煎色に焙煎された場合、卓越した風味及びアロマ品質のコーヒー組成物を製造できることを見出した。使用される焙煎条件は、アロマ活性成分と呈味活性成分とのバランスに影響する。例えば、アラビカ豆を低CTN値に焙煎することは、2,3-ペンタンジオンなどのバターリー及びロースティなアロマノートに関連するアロマ化合物の分解を招く傾向がある。ロブスタ豆を低CTN値に焙煎すると、4-エチルグアイアコールなどのフェノリックでスモーキーなアロマノートの形成に有利である。本発明者らは、驚くべきことに、焙煎色以外に焙煎時間も、達成された焙煎の色とは無関係に重要な役割を果たすことを発見した。ロブスタ豆をアラビカ豆よりもゆっくりと焙煎することで、ロブスタ豆をより低い焙煎色に焙煎することによる有益な効果は増幅される。本発明の製品は、フルーティ及びワイニー、並びにロースティなアロマノートのいずれもを含む、フルボディのアロマ特性を特徴とする。既存のコーヒー組成物と比較して、本発明の製品は、2,3-ペンタンジオンなどのバターリー及びロースティなアロマノートに関連するアロマ化合物の含有量と、4-エチルグアイアコールなどのフェノリックでスモーキーなアロマノートに関連するアロマ化合物、及び(E)-β-ダマセノンなどのフルーティな香りのする化合物の含有量とのバランスがとれていることを特徴とする。
本発明の一態様は、フルフラールと(E)-β-ダマセノンとを含むコーヒー組成物であって、フルフラールの(E)-β-ダマセノンに対する濃度比が400~1000、例えば410~600であり、更なる例では420~550である、コーヒー組成物を提供する。濃度比を計算するために使用される濃度は、例えば、コーヒー組成物中のアロマ化合物の質量を可溶性コーヒー固形分の質量で除して換算されてもよい。例えば、フルフラールの(E)-β-ダマセノンに対する濃度比は、フルフラールの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりのアロマ化合物のmg)の、(E)-β-ダマセノンの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりのアロマ化合物のmg)に対する比として計算することができる。
アロマ化合物の2,3-ペンタンジオン及び4-エチルグアイアコールは、総合的なコーヒーアロマに対する重要な寄与因子であり、焙煎条件から強く影響を受ける。いずれの化合物も、一方の滑らかなコーヒーノートと、他方のロースティな特徴との均衡がとれた適切なバランスで存在すべきである。したがって、本発明の方法による少なくとも2種類のコーヒー豆の焙煎は、使用する品種に固有の個々の特性を最も良く活用する。一実施形態では、コーヒー組成物は、4-エチルグアイアコール及び2,3-ペンタンジオンを含み、2,3-ペンタンジオンの4-エチルグアイアコールに対する濃度比は、5~20、例えば5.5~10である。濃度比を計算するために使用する濃度は、例えば、コーヒー組成物中のアロマ化合物の質量で換算されてもよい。存在するアロマ化合物の質量は、ガスクロマトグラフィー質量分析法を使用して、例えば、同位体標識した標準を固相マイクロ抽出-ガスクロマトグラフィー質量分析法(SPME-GC-MS/MS)による分析と併用して、測定できる。明らかなこととして、両方の化合物の濃度分率に使用される分母が同じであるならば、濃度比は、存在するアロマ化合物の質量の比率でもある。例えば、2,3-ペンタンジオンの4-エチルグアイアコールに対する濃度比は、2,3-ペンタンジオンの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりのアロマ化合物のmg)の、4-エチルグアイアコールの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりのアロマ化合物のmg)に対する比として計算することができる。
本発明の製品は、4-エチルグアイアコールと、渋味化合物のN-カフェオイル-トリプトファンとの、バランスのとれた割合を更に特徴とする。N-カフェオイル-トリプトファンは、シンナモイル-アミノ酸複合体(共役アミド)の群のうち最も豊富で代表的なものである。この成分は、ロブスタコーヒー生豆の典型的なマーカーであり、焙煎過程の間に着実に減少する。そのため、ロブスタ豆をより低い焙煎色に焙煎することは、製品の渋味を低減させるのに有望である。さらに、共役アミド類の分解は、ロブスタ豆に典型的なラバリー(rubbery)な特徴の低減を伴うことから、より低い焙煎色を、アラビカの質を損なうことなく、ロブスタ豆のみに適用することが有益である。
一実施形態では、コーヒー組成物は、N-カフェオイル-トリプトファンと4-エチルグアイアコールとを含み、4-エチルグアイアコールのN-カフェオイル-トリプトファンに対する濃度比は、1500~3000、例えば1700~2800である。N-カフェオイル-トリプトファンの量は、ロスマリン酸当量として表すことができる。例えば、4-エチルグアイアコールのN-カフェオイル-トリプトファンに対する濃度比は、4-エチルグアイアコールの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりのアロマ化合物のmg)の、N-カフェオイル-トリプトファンの濃度(可溶性コーヒー固形分1kg当たりの化合物のmg(ロスマリン当量))に対する比として計算することができる。
本発明者らは、優れた風味品質及びアロマ品質を有するコーヒー組成物を、例えば、焙煎したアラビカコーヒー豆及びロブスタコーヒー豆から製造できることを見出した。一実施形態では、コーヒー組成物は、全コーヒー固形分に対して少なくとも20重量%の割合でロブスタ豆由来のコーヒー固形分を含み、例えば、全可溶性コーヒー固形分に対して少なくとも20重量%の割合でロブスタ豆由来の可溶性コーヒー固形分を含む。コーヒー組成物は、ロブスタ豆由来のコーヒー固形分とアラビカ豆由来のコーヒー固形分とからなるコーヒー固形分を含み得る。コーヒー組成物は、全コーヒー固形分に対して20~80重量%の割合でロブスタ豆由来のコーヒー固形分を含んでもよく、例えば、全可溶性コーヒー固形分に対して20~80重量%の割合でロブスタ豆由来の可溶性コーヒー固形分を含み得る。コーヒーブレンド中の豆の組成は、例えば、近赤外(NIR)技術、又はモザンビオシド(mozambiozide)などの標識のレベルを使用して決定され得る。
コーヒー豆は、コーヒーノキ(Coffea)の種子である。アラビカコーヒー豆とは、アラビカコーヒーノキ(Coffea arabica)由来のコーヒー豆を意味し、ロブスタコーヒー豆は、ロブスタコーヒーノキ(Coffea canephora)由来のコーヒー豆を意味する。アラビカコーヒー豆とロバストコーヒー豆とは、異なるコーヒー種の例である。
2,3-ブタンジオンは、バターリーなアロマノートに関与するアロマ化合物である。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも45mgの2,3-ブタンジオン、例えば可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも48mgの2,3-ブタンジオン、更なる例では、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも50mgの2,3-ブタンジオンを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり45~65mgの2,3-ブタンジオンを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも3.0mgの4-エチルグアイアコール、例えば、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも3.5mgの4-エチルグアイアコールを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり3.5~5.5mgの4-エチルグアイアコールを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも20mgの2,3-ペンタンジオン、例えば可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも23mgの2,3-ペンタンジオンを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり20~30mgの2,3-ペンタンジオン、例えば、可溶性コーヒー固形分1kg当たり23~27mgの2,3-ペンタンジオンを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり6000~12000mgのN-カフェオイル-トリプトファン(ロスマリン酸当量)、例えば、可溶性コーヒー固形分1kg当たり7500~10000mgのN-カフェオイル-トリプトファン(ロスマリン酸当量)を含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも35mgのフルフラールを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり35~50mgのフルフラールを含み得る。本発明のコーヒー組成物は、可溶性コーヒー固形分1kg当たり0.05~0.12mgの(E)-β-ダマセノン、例えば、可溶性コーヒー固形分1kg当たり0.08~0.11mgの(E)-β-ダマセノンを含み得る。
更なる態様では、本発明は、コーヒー組成物の製造方法を提供し、該方法は、
a)第1の種類のコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
b)第2の種類のコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
c)任意選択で、ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、水で抽出するステップと、
を含み;
ステップa)で得られた焙煎豆の焙煎色は、ステップb)で得られた焙煎豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、第2の種類の豆は、第1の種類の豆が焙煎された時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎され、第1の種類のコーヒー生豆は、第2の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来する。
第1の種類のコーヒー生豆は、固有のフルーティ/フローラルなアロマ及び洗練された酸味を有する高品質の豆であってもよい。第2の種類の生豆は、第1の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来し、第1の種類のコーヒー生豆よりも低い品質等級のものであってもよい。第2の種類のコーヒー生豆は、例えば、乾式精製された(dry processed)ロブスタ豆又は乾式精製されたブラジル産アラビカ豆であってもよい。「異なる原産地」とは、豆が異なる地理的地域又は国で栽培されたことを意味する。コロンビア産、ケニア産、コスタリカ産、ニカラグア産、及びブラジル産は、原産地の例である。第1の種類のコーヒー生豆は、コロンビア産アラビカ、ケニア産アラビカ、中米産アラビカ(例えば、コスタリカ産又はニカラグア産)、高品質ブラジル産アラビカ、最高品質のロブスタ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。例えば、第1の種類のコーヒー生豆は、コロンビア産アラビカ、ケニア産アラビカ、中米産アラビカ(例えば、コスタリカ産又はニカラグア産)、高品質ブラジル産アラビカ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。更なる例では、第1の種類のコーヒー生豆は、コロンビア産アラビカ又はケニア産アラビカであってもよい。一実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆は、コロンビア産アラビカ、ケニア産アラビカ、コスタリカ産アラビカ、ニカラグア産アラビカのコーヒー豆、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される豆である。
第1の種類のコーヒー豆はアラビカであってもよく、第2の種類の豆はロブスタであってもよい。一実施形態において、コーヒー組成物の製造方法は、
a)アラビカコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
b)ロブスタコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
c)任意選択で、ステップa)で得られた焙煎アラビカ豆と、ステップb)で得られた焙煎ロブスタ豆とを、水で抽出する(例えば、純粋な可溶性コーヒーに更に加工できる水性コーヒー抽出物を製造するため)ステップと、
を含み、
焙煎アラビカコーヒー豆の焙煎色は、焙煎ロブスタ豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、ロブスタ生豆は、アラビカ生豆が焙煎される時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎される。
焙煎とは、焙煎コーヒーの典型的な風味及びアロマを生成するため、並びに豆の色を暗く(darkening)するために実施されるコーヒー豆の熱処理を意味する。本発明による焙煎は、当該技術分野において既知の任意の好適な方法によって実施されてもよい。従来、焙煎は、通常、コーヒー豆を熱風で加熱することによって実施される。豆の加熱により水が蒸発し、豆の内部で温度が上昇するにつれて、メイラード反応を含む化学反応が起こり、焙煎コーヒーを特徴付ける典型的なアロマ化合物及び風味化合物が形成され、豆の色はより暗くなる。コーヒー豆の温度は、典型的には、焙煎中に約170℃~約260℃に達する。焙煎時間は、典型的には、約1分~約30分の間で変化する。適用される焙煎度は、豆に所望されるアロマ及び風味特性に応じて異なる。
焙煎度は、明色から暗色(又は深めの暗色)の範囲の、焙煎豆の色をもとに決定でき、各色レベルは、異なる風味プロファイルと関連している。浅い焙煎では淡褐色になり、ボディが軽く、豆の表面上に油がない。浅い焙煎には、通常、トースト様(toasted)の味及び顕著な酸味がある。浅く焙煎した豆は、通常、焙煎中に180℃~205℃の製品温度に達する。中程度に焙煎した豆は、中程度の褐色になり、浅い焙煎よりもボディが重く、豆の表面に油はない。中程度の焙煎は、よりバランスのとれた風味、アロマ、及び酸味を示す。中程度に焙煎したコーヒー豆は、通常、焙煎中に210℃~220℃の製品温度に達する。中程度から暗色まで焙煎した豆は、より暗色になり、豆の表面上にはいくらかの油が認められ始める。中程度から暗色まで焙煎した豆は、浅く又は中程度に焙煎した豆と比較してボディが重い。焙煎の風味及びアロマは、より顕著である。中程度から暗色まで焙煎した豆は、通常、焙煎中に約225℃~230℃の内部温度に達する。最後に、極めて暗色になるまで焙煎した豆は、暗褐色、又は更には場合によりほぼ黒色になる。この豆の表面上には油の艶があり、極めて暗色のコーヒーを淹れたときに、この油は、通常、カップ内に視認できる。極めて暗色に焙煎したコーヒー豆は、通常、苦み、スモーキーさ、又は更には焦げた味がし、タール及び炭の風味を特徴とする。極めて暗色に焙煎したコーヒー豆は、通常、焙煎中に240℃より高い製品温度に達する。
焙煎豆の色はCTN単位で表すことができる。CTNの焙煎色は0~200の間の値をとり、Neuhaus NeotecのColorTest II(登録商標)などの分光光度計で測定したときにサンプルによって後方散乱される赤外(IR)光(904nm)の強度を測定することによって求められる。分光光度計は、挽いたサンプルの表面に、半導体光源からの904nmの波長の単色IR光を照射する。予め較正しておいた受光器により、サンプルによって反射された光の量を測定する。一連の測定について平均値が計算され、電子回路によって表示される。コーヒー豆の色は、その焙煎レベルに直接関連する。例えば、コーヒー生豆は、典型的には、200を超えるCTNを有し、極浅く焙煎したコーヒー豆のCTNは、典型的には約150であり、浅く焙煎したコーヒー豆のCTNは、典型的には、約100であり、中暗色に焙煎したコーヒー豆のCTNは、典型的には約70である。極暗色まで焙煎したコーヒー豆は、典型的には約45のCTNを有する。
焙煎色はまた、例えば、国際公開第01/67880号(The Procter&Gamble Company)及び当該明細書中に示されている参考文献に記載されているハンター色彩計を使用して、「Hunter L-カラー」として表わされてもよい。本発明者らは、CTN単位及びHunter Lのカラー単位で表される色の間の相関関係を求めており、これを以下の実施例1に記載し、単位間の変換を可能にする。
本発明の一実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆、例えば、アラビカコーヒー生豆は、本発明の方法のステップa)において、65~110CTN、例えば70~100CTNの焙煎色に焙煎される。本発明の別の実施形態では、第2の種類のコーヒー生豆、例えば、ロブスタコーヒー生豆は、本発明の方法のステップb)において、35~80CTN、例えば40~65CTNの焙煎色に焙煎される。更に別の実施形態では、焙煎された第1の種類のコーヒー豆(例えば、アラビカコーヒー豆)の焙煎色は、焙煎された第2の種類のコーヒー豆(例えば、ロブスタコーヒー豆)の焙煎色よりも少なくとも25、30又は35CTN高い。更なる実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカコーヒー生豆)は、ステップa)において70~100CTNの焙煎色に焙煎され、第2の種類のコーヒー生豆(例えば、ロブスタコーヒー生豆)は、本発明の方法のステップb)において35~65CTNの焙煎色に焙煎され、焙煎された第1の種類のコーヒー豆(例えば、アラビカコーヒー豆)の焙煎色は、焙煎された第2の種類のコーヒー豆(例えば、ロブスタ豆)の焙煎色よりも少なくとも25CTN高い。更なる実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカコーヒー生豆)は、ステップa)において80~110CTNの焙煎色に焙煎され、第2の種類のコーヒー生豆(例えば、ロブスタコーヒー生豆)は、本発明の方法のステップb)において55~65CTNの焙煎色に焙煎され、焙煎された第1の種類のコーヒー豆(例えば、アラビカコーヒー豆)の焙煎色は、焙煎された第2の種類のコーヒー豆(例えば、ロブスタコーヒー豆)の焙煎色よりも少なくとも35CTN高い。焙煎度は、例えば、焙煎色で表され、例えば、焙煎温度及び焙煎時間に依存する。
一実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカ生豆)は、ステップa)において1~10分間、例えば1.5~7.5分間にわたって焙煎される。例えば、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカ生豆)は、ステップa)において、約150℃を超える温度に曝露されることによって、1~10分(例えば、1.5~7.5分)にわたって焙煎されてもよい。一実施形態では、第2の種類のコーヒー生豆(例えば、ロブスタ生豆)は、ステップb)において6~20分、例えば8~20分、更なる例では9~16分にわたって焙煎される。例えば、第2の種類のコーヒー生豆(例えば、ロブスタ生豆)は、ステップb)において、約150℃を超える温度に曝露されることによって、6~20分(更なる例では8~20分、更なる例では9~16分)にわたって焙煎されてもよい。
一実施形態では、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカコーヒー生豆)は、本発明の方法に供されるコーヒー生豆の総量の20重量%~80重量%を構成する。例えば、第1の種類のコーヒー生豆(例えば、アラビカコーヒー生豆)は、本発明の方法に供されるコーヒー生豆の総量の30重量%~70重量%を構成し得る。第1の種類のコーヒー生豆がアラビカ豆であり、第2の種類のコーヒー生豆がロブスタ豆である本発明の一実施形態では、アラビカコーヒー豆の一部、例えば、10~30%がロブスタコーヒー豆と共に焙煎される。
ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とは、水で抽出されてもよい(例えば、純粋な可溶性コーヒーに更に加工できる水性コーヒー抽出物を製造するため)。水による抽出とは、コーヒー豆が精製水、水道水、及び/又は例えば水性コーヒー抽出物などの別の水性液体で抽出されることを意味する。抽出は、当該技術分野において既知の任意の好適な方法によって行うことができる。コーヒー豆を抽出する方法は、可溶性コーヒーの製造の技術分野において、例えば欧州特許第0826308号から周知であり、通常、温度を上昇させるいくつかの抽出工程を伴う。好ましい実施形態では、焙煎コーヒー豆の抽出は、140℃~300℃の温度で実施される。これは、抽出温度が抽出中に少なくとも140℃の温度に達するものの、抽出の一部はより低温で実施されてもよいこと、及び抽出中の温度はいかなる時点でも300℃を超えないことを意味する。所望の抽出度に達すると、抽出済みの焙煎コーヒー豆は抽出物から分離される。分離は、あらゆる好適な手段、例えば、濾過、遠心分離、及び/又はデカントによって達成され得る。可溶性コーヒーの製造のための従来のコーヒー抽出では、分離は通常、抽出セル内で抽出を行うことによって達成される。コーヒー粉は、コーヒー抽出物は通過することができるフィルタープレート又は保持プレートによって保持される。抽出前及び/又は抽出中のアロマの減少を避けるため、揮発性アロマ化合物を、例えば蒸気ストリッピング及び/又は真空の使用によって、コーヒー豆及び/又は抽出物から回収してもよい。回収した揮発性化合物を、抽出後に、抽出物に添加して戻してもよい。アロマ回収及び添加の方法は、可溶性コーヒーの製造の技術分野において周知である。
ステップa)で得られた焙煎豆、及び/又はステップb)で得られた焙煎豆は、水で抽出する(例えば、純粋な可溶性コーヒーに更に加工できる水性コーヒー抽出物を製造するため)前に、好ましくは挽かれる。焙煎コーヒー豆を挽くことは当該技術分野において周知であり、焙煎コーヒー豆は、任意の好適な方法によって挽くことができる。
ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、ステップc)で抽出する前に混合して、上記焙煎豆を一緒に抽出して単一のコーヒー抽出物を製造してもよい。しかしながら、ステップa)で得られた焙煎豆及び/又はステップb)で得られた焙煎豆が、後で混合される2つの別個のコーヒー抽出物が得られるようにステップc)において別々に抽出されることが好ましい。このようにして、例えば、各部分の化学組成及びアロマ特性を考慮して抽出条件を調整して、焙煎コーヒー豆の各部分、及び最終的には混合コーヒー抽出物から、所望の組成及び抽出収率を得ることが可能である。
本発明の方法によって得られる液体コーヒー抽出物であるコーヒー組成物は、いわゆるRTD(レディ・トゥ・ドリンク)コーヒー製品として直接消費用に販売される缶又はボトルに直接充填されてもよい。上記組成物はまた、最終的な包装に充填される前に、低温殺菌、滅菌、及び/又は濃縮などの様々な加工工程に供されてもよく、所望される製品に応じて、例えば、ミルク、乳成分、クリーマー、糖、甘味料、風味料、緩衝剤などの追加の原材料が添加されてもよい。
一実施形態では、ステップc)で得られた抽出物を乾燥させて、乾燥可溶性コーヒー製品を製造する。乾燥は、例えば噴霧乾燥又は凍結乾燥など、当該技術分野において既知の任意の好適な方法によって実施されてもよい。液体コーヒー抽出物は、乾燥する前に、例えば蒸発によって濃縮されてもよい。ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、ステップc)で別々に抽出して、2つの別個のコーヒー抽出物を得る場合、2つのコーヒー液体抽出物を乾燥前に混合してもよく、又は別々に乾燥して、後に乾燥形態で、例えば噴霧乾燥又は凍結乾燥によって得られた粉末として、混合してもよい。
一実施形態において、本発明は、コーヒー組成物の製造方法に関し、該方法は、
a)第1の種類のコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
b)第2の種類のコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
c)ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、140~300℃の温度において、水で抽出する(例えば、純粋な可溶性コーヒーに更に加工できる水性コーヒー抽出物を製造するため)ステップと、
を含み、焙煎された第1の種類のコーヒー豆の焙煎色は、焙煎された第2の種類のコーヒー豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、第2の種類のコーヒー生豆は、第1の種類のコーヒー生豆が焙煎された時間よりも少なくとも5分長い期間焙煎され、第1の種類のコーヒー生豆は、第2の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来する。
例えば、本発明は、コーヒー組成物の製造方法に関し、該方法は、
a)アラビカコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
b)ロブスタコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
c)ステップa)で得られた焙煎アラビカ豆と、ステップb)で得られた焙煎ロブスタ豆とを、140~300℃の温度において、水で抽出する(例えば、純粋な可溶性コーヒーに更に加工できる水性コーヒー抽出物を製造するため)ステップと、
を含み、焙煎アラビカコーヒー豆の焙煎色は、焙煎ロブスタ豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、ロブスタ生豆は、アラビカ生豆が焙煎される時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎される。
別の実施形態では、本発明は、少なくとも1.5重量%の可溶性コーヒー固形分、又は乾燥コーヒー抽出物を含む液体コーヒー抽出物の製造方法に関し、該方法は、a)第1の種類のコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、b)第2の種類のコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、c)ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、水で抽出するステップと、任意選択で、ステップc)で得られたコーヒー抽出物を乾燥して、乾燥可溶性コーヒー製品を製造するステップと、
を含み、ステップa)で得られた焙煎コーヒー豆の焙煎色は、ステップb)で得られた焙煎コーヒー豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、第2の種類の生豆は、第1の種類のコーヒー生豆が焙煎された時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎され、第1の種類のコーヒー生豆は、第2の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来する。
例えば、本発明は、少なくとも1.5重量%の可溶性コーヒー固形分又は乾燥コーヒー抽出物を含む液体コーヒー抽出物の製造方法に関し、該方法は、a)アラビカコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、b)ロブスタコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、c)ステップa)で得られた焙煎アラビカ豆と、ステップb)で得られた焙煎ロブスタ豆とを、水で抽出するステップと、任意選択で、ステップc)で得られたコーヒー抽出物を乾燥して、乾燥可溶性コーヒー製品を製造するステップと、
を含み、焙煎アラビカコーヒー豆の焙煎色は、焙煎ロブスタ豆の焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、ロブスタ生豆は、アラビカ生豆が焙煎される時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎される。
一実施形態において、本発明の方法は、本発明のコーヒー組成物の製造方法に関する。
実施例1:焙煎豆の色のCTN単位とHunter L単位との相関
HunterlabのColorQuest装置を用いてHunter L単位で測定した焙煎豆の色を、Neuhaus NeotecのColorTest装置を用いてCTN単位で測定した焙煎豆の色と比較した。
Hunter L値:30Wの連続光(continuous 30W)ランプ及び回折レンズ検出を用いるColorQuest分光光度計を使用した。測定は、CIE D65光源及び観察角度10°の機能によって実行した。ColorQuestの幾何学条件は45°/0°で、95mmの開口部を有する。データは、Hunter L値として与えられる。Hunter L色測定法の更なる説明は、国際公開第01/67880号及びその参照文献に見ることができる。
CTN値:Neuhaus Neotec Colourtest装置を使用してCTN焙煎色を測定した。
コロンビア産コーヒー豆を、Neuhaus NeotecのColorTestで62、74、80、94、及び102CTNと測定される、5通りの異なる焙煎色に焙煎した。コーヒー豆を、5.5に設定したDittingグラインダーで挽き、ColorQuestで直接測定した。
CTNとHunter L値との間に以下の線形相関が確認された:
Hunter L=0.136・CTN+6.04
実施例2:45%アラビカ豆/55%ロブスタ豆
参照サンプルの製造
170kgの仕込量で、乾式精製した20%のアラビカ生豆と、湿式精製(wet processed)した25%のアラビカ生豆と、55%のロブスタコーヒー生豆とをブレンドし、次いでProbat RT1000ロースターで10分間焙煎して、234℃の終点温度及び63CTNの焙煎色とした。焙煎コーヒーを挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
試験サンプルの製造
65kgの仕込量で、乾式精製した44%のアラビカ生豆と、湿式精製した56%のアラビカ生豆とを、Neuhaus RFB150ロースターで2分間焙煎して、227℃の終点温度及び85CTNの焙煎色とした。130kgの仕込量で、100%のロブスタコーヒー生豆を、Neuhaus RFB150ロースターで10分間焙煎して、246℃の終点温度及び45CTNの焙煎色とした。コーヒー生豆は、参照と同じ品質及びロットのものとした。アラビカ焙煎コーヒーとロブスタ焙煎コーヒーとを、変形例の組成物の各コーヒー原産地の割合が参照と同じになるように、混合した。混合したアラビカ焙煎豆及びロブスタ焙煎豆の焙煎色は、参照のものと同じ値とした。上記混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
参照コーヒーと変形例のコーヒーとを、ブラックコーヒー調製物及びミルクコーヒー調製物で互いに比較した。試験サンプルは、参照サンプルよりも、ブラックコーヒーでは、大幅に高い総合強度、ロースティ及び酸の風味の属性を示し、ミルクコーヒーでは、より高い強度、コーヒーらしさ(coffeeness)、ロースティ、及び苦味の風味の属性を示した。
実施例3:50%アラビカ豆/50%ロブスタ豆
参照サンプルの製造
155kgの仕込量で、50%の湿式精製したアラビカ生豆と、50%のロブスタコーヒー生豆とをブレンドし、次いでNeuhaus Neotec RFB150ロースターで9.4分間焙煎して、231℃の終点温度及び69CTNの焙煎色とした。焙煎した混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
試験サンプルの製造
65kgの仕込量で、100%の湿式精製したアラビカコーヒー生豆を、Neuhaus RFB150ロースターで138秒間焙煎して、228℃の終点温度及び84CTNの焙煎色とした。130kgの仕込量で、100%のロブスタコーヒー生豆を、Neuhaus RFB150ロースターで10分間焙煎して、242℃の終点温度及び55CTNの焙煎色とした。コーヒー生豆は、参照と同じ品質及びロットのものとした。アラビカ焙煎コーヒーとロブスタ焙煎コーヒーとを、変形例の組成物の各コーヒー原産地の割合が参照と同じになるように、混合した。混合したアラビカ焙煎豆及びロブスタ焙煎豆の焙煎色は、参照のものと同じ値とした。上記混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
参照コーヒーと変形例のコーヒーとを、ブラックコーヒー調製物及びミルクコーヒー調製物で互いに比較した。
ブラックコーヒー
カップで調製:
1.6gの乾燥可溶性コーヒー/100mLの水
100mLの80℃の熱水
ミルクコーヒー
カップで調製:
1.3gの乾燥可溶性コーヒー/100mLの液体(70mLの水+30mLのミルク、脂肪分1.5%)
100mLの80℃の熱水
参照サンプルと比較して、試験サンプルは、ブラックコーヒーでは大幅に高い総合強度、コーヒーらしさ、ロースティ、フルーティ、及び酸の風味並びにジューシーなテクチャーの属性を示し、ミルクコーヒーでは、より高い総合強度、コーヒーらしさ、ロースティ、及び苦みの風味の属性を示した。
実施例4:66%アラビカ豆/34%ロブスタ豆
参照サンプルの製造
155kgの仕込量で、湿式精製した46%のアラビカコーヒー生豆と、乾式精製した20%のアラビカコーヒー生豆と、34%のロブスタコーヒー生豆とをブレンドし、次いでNeuhaus Neotec RFB150ロースターで10分間焙煎して、232℃の終点温度及び70CTNの焙煎色とした。焙煎した混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
試験サンプルの製造
80kgの仕込量で、湿式精製した70%のアラビカコーヒー生豆と、乾式精製した30%のアラビカコーヒー生豆とを、Probat RT1000ロースターで5分間焙煎して、217℃の終点温度及び87CTNの焙煎色とした。170kgの仕込量で、100%のロブスタコーヒー生豆を、Probat RT1000ロースターで15分間焙煎して、241℃の終点温度及び55CTNの焙煎色とした。コーヒー生豆は、参照と同じ品質及びロットのものとした。アラビカ焙煎コーヒーとロブスタ焙煎コーヒーとを、変形例の組成物の各コーヒー原産地の割合が参照と同じになるように、混合した。混合したアラビカ焙煎豆及びロブスタ焙煎豆の焙煎色は、参照のものと同じ値であった。上記混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
参照コーヒーと変形例のコーヒーとを、ブラックコーヒー調製物で互いに比較した(この場合、モナディックプロファイリング)。
カップで調製:
1.6gの可溶性コーヒー/100mLの水
100mLの80℃の熱水
試験サンプルは、参照と比較して、フルーティ、ワイニー、酸味及びジューシーな風味が大幅に増加し、ラバリー風味の低減を示した。
実施例5:45%アラビカ豆/55%ロブスタ豆(比較例)
参照サンプルの製造
170kgの仕込量で、乾式精製した20%のアラビカコーヒー生豆と、湿式精製した25%のアラビカコーヒー生豆と、55%のロブスタコーヒー生豆とをブレンドし、次いでProbat RT1000ロースターで10分間焙煎して、234℃の終点温度及び63CTNの焙煎色とした。焙煎コーヒーを挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
試験サンプルの製造
80kgの仕込量で、乾式精製した45%のアラビカコーヒー生豆と、湿式精製した55%のアラビカコーヒー生豆とを、Probat RT1000ロースターで5分間焙煎して、223℃の終点温度及び67CTNの焙煎色とした。170kgの仕込量で、100%のロブスタコーヒー生豆を、Probat RT1000ロースターで15分間焙煎して、239.8℃の終点温度及び60CTNの焙煎色とした。コーヒー生豆は、参照と同じ品質及びロットのものとした。アラビカ焙煎コーヒーとロブスタ焙煎コーヒーとを、変形例の組成物の各コーヒー原産地の割合が参照と同じになるように、混合した。混合したアラビカ及びロブスタ焙煎コーヒーの焙煎色は、参照と等しい値(64対63CTN)であった。上記混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
参照コーヒーと変形例のコーヒーとを、ブラックコーヒー調製物及びミルクコーヒー調製物で互いに比較した。参照サンプルと試験サンプルとの間で認められた差違はごく僅かであった。
実施例6:45%アラビカ豆/55%ロブスタ豆(比較例)
参照サンプルの製造
170kgの仕込量で、乾式精製した20%のアラビカコーヒー生豆と、湿式精製した25%のアラビカコーヒー生豆と、55%のロブスタコーヒー豆とをブレンドし、次いでProbat RT1000ロースターで10分間焙煎して、234℃の終点温度及び63CTNの焙煎色とした。焙煎コーヒーを挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
試験サンプルの製造
65kgの仕込量で、乾式精製した45%のアラビカコーヒー生豆と、湿式精製した55%のアラビカコーヒー生豆とを、Neuhaus Neotec RFB150で2分間焙煎して、230℃の終点温度及び73CTNの焙煎色とした。1300kgの仕込量で、100%のロブスタコーヒー生豆を、Neuhaus Neotec RFB150ロースターで10分間焙煎して、241.7℃の終点温度及び55CTNの焙煎色とした。コーヒー生豆は、参照と同じ品質及びロットのものとした。アラビカ焙煎コーヒーとロブスタ焙煎コーヒーとを、変形例の組成物の各コーヒー原産地の割合が参照と同じになるように、混合した。混合したアラビカ及びロブスタ焙煎コーヒーの焙煎色は、焙煎前のブレンド参照と等しい値(63CTN)とした。上記混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。
参照コーヒーと変形例のコーヒーとを、ブラックコーヒー調製物及びミルクコーヒー調製物で互いに比較した。ブラックコーヒーを試飲したときには参照サンプルと試験サンプルとで違いは認められず、ミルクコーヒーを試飲したときにはわずかな差異が認められた。
実施例7:
風味化合物の分析
湿式精製したアラビカコーヒー生豆とロブスタコーヒー生豆との50%/50%ブレンドを焙煎前に混合し、Probat RT1000ロースター内で15分間の一定時間をかけて焙煎し、100、75、及び55CTNの3通りの異なる焙煎色とした(表1の試験1、8及び9)。同じアラビカコーヒー生豆及びロブスタコーヒー生豆を、様々な時間にわたって別々に焙煎して、表1に詳述した様々な色(試験2~7及び10~13)とし、この別々に焙煎した豆を等量で混合した。乾燥可溶性コーヒーを、実施例2に記載の方法によって各サンプルから製造した。主要なアロママーカーの絶対含有量(mg/可溶性コーヒー固形分1kg)(表2)は、同位体標識した標準を固相マイクロ抽出-ガスクロマトグラフィー質量分析法(SPME-GC-MS/MS)による分析と併用して、カップ内(in-cup)で求めた。
渋味マーカーのN-カフェオイル-トリプトファンの定量的評価を、標準化にロスマリン酸を用いた液体クロマトグラフィータンデム型質量分析(LCMS/MS)によって実施し、濃度を、可溶性コーヒー固形分1kg当たりの化合物のmg(ロスマリン酸当量)で計算した。
分析した化合物の割合を、得られた濃度(mg/可溶性コーヒー固形分のkg)に基づいて算出した。
a.アロマ化合物の分析
サンプル調製
コーヒーサンプル(0.5g)をSchott 100mLガラス瓶に入れ、50mLの超純水に溶解し、電磁攪拌器を用いて5分間撹拌した。標識した標準([2H5]-2,3-ペンタンジオン、[2H3]-4-エチルグアイアコール、[2H4]-フルフラール、[2H4]-(E)-β-ダマセノン)を添加し、サンプルを20分間撹拌し、サンプルのアリコート(7mL)を、シラン処理済みのガラスバイアル(ヘッドスペース/SPME分析に使用される標準的な20mLバイアル)に移し、密閉した。
アロマの抽出
サンプルを室温で60分間平衡化した。次いで、40℃で10分間の固相マイクロ抽出(SPME)(2cmのファイバー、50/30μm StableFlex、PDMS/DVB/Carboxenで被覆;Supelco、Buchs、スイス)により、ヘッドスペースからアロマ化合物を抽出し、次いで、240℃に加熱したスプリット/スプリットレスインジェクタ(スプリットモード、スプリット2)内に10分間熱脱着させた。
2,3-ペンタンジオン、4-エチルグアイアコール、フルフラール、及び(E)-β-ダマセノンのGC-MS/MS分析
分離は、Agilent 7890Bガスクロマトグラフ(Agilent(Basel、スイス))を使用して、60m×0.25mm×0.25μm極性DB-624UIカラム(Agilent(Basel、スイス))で実施した。ヘリウムを、1.2mL/分の一定流量でキャリアガスとして使用した。以下のオーブンプログラムを適用した:40℃の初期温度を6分間保持、次いで6℃/分で240℃まで上昇、最終温度を10分間保持。質量分析は、Agilent 7010 Triple Quad質量分析計(Agilent(Basel、スイス))で実施した。Agilent MassHunterソフトウェアを用いてクロマトグラムを処理した。
b.呈味化合物の分析
サンプル調製
40mgのサンプルを20mLのメスフラスコに秤り取り、200μLの150mg/Lのロスマリン酸溶液を内部標準として添加した後、超純水でメスアップした。
N-カフェオイル-トリプトファンのLC-MS/MS分析
クロマトグラフィーを実施するため、Agilent 1200シリーズHPLCシステム(Agilent(Base,Switzerland))を使用した。2μLのサンプルを膜ろ過し、Kinetex Phenyl-Hexyl 100mm×3.00mm×5μmカラム(Phenomenex(Aschaffenburg、ドイツ))に注入し、0.1%ギ酸水溶液(A)及びアセトニトリル(B)を移動相として使用して、三連測定で分析した。流量0.5mL/分で、以下の勾配を適用した:20分で10%→20%のB、15分で最大31.5%まで、次いで2分で100%のB、4分間保持した後、2分で開始条件とし、7分間保持。クロマトグラフィーシステムをAB Sciex QTRAP 4000質量分析計(AB SCIEX(Darmstadt、ドイツ))と接続し、以下の質量遷移を適用した:N-カフェオイル-トリプトファン367.0→163.0(DP:40V、EP:10V、CE:25V、CXP:10V)、ロスマリン酸361.0→163.0(DP:40V、EP:10V、CE:52V、CXP:10V)。ソフトウェアのMultiQuantを使用してクロマトグラムを処理した。
Figure 2022528598000001
Figure 2022528598000002
サンプルを、ブラックコーヒー調製物として試飲した。焙煎した豆の混合物を挽き、最高温度180℃の熱水で抽出した。抽出物を乾燥して、可溶性コーヒーの乾燥顆粒を製造した。焙煎時間は、焙煎色とは無関係に、重要な役割を果たすことが確認された。試験4及び試験11の豆は、同じ焙煎色に焙煎したが、試験11では、アラビカ豆は、ロブスタ豆よりも10分短い時間焙煎した。この焙煎は、酸味及びジューシーな風味などのアラビカ豆の特性を顕著に保持した。アラビカ豆に適用した焙煎時間の短縮は、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、及びフルフラールなどの重要な化合物の分解も防止した。焙煎時間の効果は、試験6と試験12(アラビカ豆の焙煎時間をロブスタ豆よりも13分間短縮し焙煎)との比較でも観察された。試験12は、酸味及びジューシーな風味を有するコーヒーを製造した。同様に、アラビカ豆の焙煎時間の短縮は、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、及びフルフラールなどの望ましい化合物を顕著に保持した。

Claims (15)

  1. フルフラールと(E)-β-ダマセノンとを含み、フルフラールの(E)-β-ダマセノンに対する濃度比が、400~1000である、コーヒー組成物。
  2. 4-エチルグアイアコールと2,3-ペンタンジオンとを含み、2,3-ペンタンジオンの4-エチルグアイアコールに対する濃度比が、5~20である、請求項1に記載のコーヒー組成物。
  3. N-カフェオイル-トリプトファンと4-エチルグアイアコールとを含み、4-エチルグアイアコールのN-カフェオイル-トリプトファンに対する濃度比が、1500~3000である、請求項1又は2に記載のコーヒー組成物。
  4. 全コーヒー固形分に対して少なくとも20重量%の割合でロブスタ豆由来のコーヒー固形分を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のコーヒー組成物。
  5. 可溶性コーヒー固形分1kg当たり少なくとも45mgの2,3-ブタンジオンを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のコーヒー組成物。
  6. a)第1の種類のコーヒー生豆を60~120CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
    b)第2の種類のコーヒー生豆を30~100CTNの焙煎色に焙煎するステップと、
    c)任意選択で、ステップa)で得られた焙煎豆と、ステップb)で得られた焙煎豆とを、水で抽出するステップと、
    を含む、コーヒー組成物の製造方法であって、
    ステップa)で得られた前記焙煎豆の前記焙煎色は、ステップb)で得られた前記焙煎豆の前記焙煎色よりも少なくとも20CTN高く、前記第2の種類の豆は、前記第1の種類の豆が焙煎された時間よりも少なくとも5分長い時間焙煎され、
    前記第1の種類のコーヒー生豆は、前記第2の種類のコーヒー生豆とは異なる原産地及び/又は異なるコーヒー種に由来する、
    方法。
  7. 前記第1の種類のコーヒー生豆が、前記方法に供されるコーヒー生豆の総量の20重量%~80重量%を構成する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の種類の生豆が、ステップa)において1~10分間にわたって焙煎される、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記第2の種類の生豆が、ステップb)において6~20分間にわたって焙煎される、請求項6又は7に記載の方法。
  10. ステップa)で得られた前記焙煎豆及びステップb)で得られた前記焙煎豆が、ステップc)において140~300℃の温度で抽出される、請求項6~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. ステップa)で得られた前記焙煎豆及び/又はステップb)で得られた前記焙煎豆が、ステップc)における前記抽出の前に挽かれる、請求項6~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ステップa)で得られた前記焙煎豆及びステップb)で得られた前記焙煎豆が、ステップc)における前記抽出の前に混合される、請求項6~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. ステップa)で得られた前記焙煎豆及び/又はステップb)で得られた前記焙煎豆が、後で混合される2つの別個のコーヒー抽出物が得られるようにステップc)において別々に抽出される、請求項6~11のいずれか一項に記載の方法。
  14. ステップc)で得られた前記抽出物を乾燥して、乾燥可溶性コーヒー製品を製造する、請求項6~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第1の種類のコーヒー生豆がアラビカ豆であり、前記第2の種類のコーヒー生豆がロブスタ豆である、請求項6~14のいずれか一項に記載の方法。

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