JP2022526845A

JP2022526845A - 天然毛髪コンディショニング組成物を形成する方法

Info

Publication number: JP2022526845A
Application number: JP2021559990A
Authority: JP
Inventors: スザンヌハークネス，モリー; マイケルボヘン，サード，ジョン; メイジェルティン，サマンサ; トリンチェサシク，カミーユ
Original assignee: イーエルシーマネージメントエルエルシー
Priority date: 2019-04-12
Filing date: 2020-04-12
Publication date: 2022-05-26
Also published as: AU2020271910A1; CN113677325A; EP3965729A1; EP3965729A4; US20200323753A1; KR20210143919A; BR112021020258A2; CA3136717A1; BR112021020258B1; WO2020210778A1

Abstract

本発明は、シリコーンを含まない毛髪コンディショニング組成物を形成する方法であって、まず、オリーブスクアラン、1種以上のエステル、及び1種以上のワックスを含む第1の相を形成するステップを含む、方法に関する。次いで、1種以上の非シリコーンコンディショニング剤、1種以上のカチオン性ポリマー、及び水を含む第2の相が形成される。次に、第1の相及び第2の相を組み合わせて混合物を形成する。最後に、保存料及び微量原材料を混合物に添加してもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンを含まない毛髪コンディショニング組成物を形成する方法に関する。より具体的には、本発明は、本明細書に記載の他の必須成分と組み合わせて卓越した毛髪コンディショニング効果を付与するオリーブスクアレン成分を含む毛髪コンディショニング組成物を形成する方法に関する。

毛髪の光沢及び/又はつやは、多くの毛髪ケア生成物、調製物及び組成物に望まれる性質である。従来の毛髪光沢/つや生成物は、シリコーン、例えばジメチコン、シクロメチコン、フェニルトリメチコン及びジメチコンコポリオールを用いて作製されている。これらのシリコーンは、その高屈折率のために非常に良好な光沢を提供する一方で、毛髪に重いコンディショニングコーティングも施し、それが毛髪に対するスタイリング生成物の効果を妨げることになる。

従来のシリコーン系光沢生成物は、使用するシリコーンの分子量によって、例えばシクロメチコンを使用している場合は塗布後すぐに蒸発したり、又は例えばジメチコンを使用している場合は重い油性残留物が毛髪に残ったりする。こうした場合、毛髪に与えられる光沢は、一過性であったり、又は見た目及び感触が油っぽくなったりする。

シリコーンは、被膜の脆弱性を防ぐための可塑剤として毛髪スタイラーに使用されることが公知であるが、シリコーンでスタイラーの何らかの改質を行うと、スタイラーの保持力が弱まる傾向がある。シリコーンは重く、毛髪ケア組成物中に存在すると、重みで毛髪を押し下げてしまう。また、揮発性シリコーンを使用すると、毛髪ケア組成物は一時の光沢を提供し、塗布後に毛髪を軟化させる傾向があり、結果的にスタイルが長続きしない。さらに、シリコーン系毛髪組成物は、コストが高くなる傾向がある。

本発明は、シリコーン油を含まなくてもよい毛髪コンディショニング組成物を形成する方法であって、まず、オリーブスクアラン、1種以上のエステル、及び1種以上のワックスを含む第1の相を形成するステップを含む、方法に関する。次いで、1種以上の非シリコーンコンディショニング剤、1種以上のカチオン性ポリマー、及び水を含む第2の相が形成される。次に、第1の相及び第2の相を組み合わせて混合物を形成する。最後に、保存料及び微量原材料を混合物に添加してもよい。

本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に主張する特許請求の範囲で締めくくられているが、本発明は、下記の説明からよりよく理解されると考えられる。

パーセンテージ、部、及び比は全て、特別の定めがない限り本発明の組成物の総重量を基準とする。列挙した原材料に関する場合、そうした重量は全て活性レベルに基づいており、したがって、特別の定めがない限り市販の材料に含まれることがある溶媒又は副生成物を含まない。「重量パーセント」という用語は、本明細書においては「wt.%」と表記されることがある。

本明細書において使用した場合、分子量は全て、特別の定めがない限りグラム/モルで表現される重量平均分子量である。

本明細書において使用した場合、「電荷密度」という用語は、ポリマーを構成する単量体単位上の正電荷の数と前記単量体単位の分子量との比を指す。電荷密度にポリマー分子量を乗じると、所与のポリマー鎖上の正電荷を持つ部位の数となる。

本明細書においては、「含む」は、最終結果に影響を与えない他のステップ及び他の原材料を追加できることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法(methods）/方法(processes)は、本明細書に記載されている本発明の必須要素及び制限に加えて、本明細書に記載されている追加又は任意選択の原材料、成分、ステップ、又は制限のいずれかを含み、それらからからなり、それらから本質的になるものとすることができる。

本明細書において使用した場合、「ポリマー」という用語は、1種類のモノマーの重合よって作製された材料、又は2種類以上のモノマーの重合によって作製された材料(即ち、コポリマー)を含むものとする。

本明細書において使用した場合、「固体粒子」という用語は、液体又は気体ではない粒子を意味する。

本明細書において使用した場合、「水溶性」という用語は、本組成物においてポリマーが水に可溶であることを意味する。一般に、ポリマーは、25℃で、重量で水溶媒の少なくとも0.1%、好ましくは少なくとも1%、より好ましくは少なくとも5%、最も好ましくは少なくとも15%の濃度で可溶性であるものとすべきである。

本明細書において使用した場合、「水不溶性」という用語は、本組成物において化合物が水に可溶ではないことを意味する。したがって、化合物は水と混和しない。

本発明のパーソナルケア組成物は、カチオン変性デンプンポリマー、アニオン性界面活性剤系、及び美容上許容できる担体を含む。これらの必須成分、及び好ましい任意の成分のそれぞれについて、以下に詳細に記載する。

オリーブスクアラン
本明細書における組成物は、オリーブスクアレン成分を含む。スクアランは、周知の化粧品原材料である。例えば、米国特許公開第2008-0274068号は、乾燥後の毛髪の扱いやすさを改善するために使用し得る油性物質の中でも、スクアレンを開示する。しかし、特定のスクアランが、他の油性化粧品原材料だけでなく、異なる天然源に由来するスクアランとも異なる挙動を示すことがわかってきた。例えば、スクアレンは、サトウキビに由来する場合があり、それは、商品名Neossance(登録商標)で販売されているスクアレンに当てはまる。スクアランはまた、韓国特許第KR101417029号に記載されているように、動物起源に由来する場合がある。対照的に、オリーブスクアレンは、オリーブ油に由来し、本明細書における組成物の利点に必須の明確な特性を呈する。一実施形態において、オリーブスクアランは、組成物の約0.01wt.%～約20wt.%、より好ましくは約0.03wt.%～約10wt.%、最も好ましくは約0.05wt.%～約2wt.%で存在する。

ワックス
本明細書における組成物は、1種以上のワックス成分を含む。好適なワックスの非限定例としては、例えば、微結晶ワックス、パラフィンワックス、微結晶ワックス、オゾケライト、ポリエチレンワックス、セレシンワックス、蜜ろう、カンデリラワックス、カルナバワックス、シェラックワックス、ラノリンワックス、モンタンワックス、オレンジワックス、レモンワックス、ローレルワックス及びオリーブワックス、蜜ろう、並びにこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいワックスとしては、カンデリラワックス、カルナバワックス、及び天然又は合成の蜜ろうが挙げられる。一実施形態において、ワックスは、組成物の約0.01wt.%～約20wt.%、より好ましくは約0.03wt.%～約10wt.%、最も好ましくは約0.05wt.%～約2wt.%で存在する。さらに、ワックス成分が約68.5～72.5℃の融点を有することが好ましい。

エステル皮膚軟化剤
組成物は、皮膚軟化剤として機能する1種以上のエステルを含む。エステルは、ヒトの毛髪の処理に使用すると、組成物の感触を向上させる。好ましくは、エステルは、イソステアリン酸メチルヘプチル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリカプリリル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、リシノレイン酸グリセリル、パルミチン酸イソステアリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、マンゴーバターダイマージリノレイルエステル/ダイマージリノール酸コポリマー(mango butter dimer dilinoleyl esters/dimer dilinoleate copolymer)、ミリスチン酸ミリスチル、エルカ酸オレイル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、クエン酸トリイソステアリル、ステアロイルステアリン酸イソステアリル、マンギフェラ・インディカ(mangifera indica)(マンゴー)シードバター、トリカプリリン、グルタミン酸グルコース、及びこれらの混合物から選択される天然エステルである。前述のそれぞれは、様々な商品名で、例えば、Alzo International Inc.から市販されている。

エステルは、組成物の約0.01wt.%～約20wt.%、より好ましくは約0.03wt.%～約10wt.%、最も好ましくは約0.05wt.%～約2wt.%のレベルで存在してもよい。

特に好ましいのは、クエン酸トリカプリリルであり、Alzo International Inc.から商品名Bernel Ester(商標)TCCで販売されている。

脂肪酸エステル
本発明の組成物にコンディショニング剤として使用するための他の好適な有機コンディショニングオイルとしては、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪酸エステルが挙げられる。これらの脂肪酸エステルには、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖を持つエステルが含まれる。本発明の脂肪酸エステルのヒドロカルビル基は、他の適合する官能基、例えばアミド及びアルコキシ部分(例えば、エトキシ又はエーテル結合など)を含んでもよく、又はそれに共有結合していてもよい。

好ましい脂肪酸エステルの具体例としては、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、及びアジピン酸オレイルが挙げられるが、これに限定されない。

本発明の組成物への使用に好適な他の脂肪酸エステルは、多価アルコールエステルとして公知のものである。そうした多価アルコールエステルとしては、アルキレングリコールエステルが挙げられる。

本発明の組成物への使用に好適なさらに他の脂肪酸エステルは、グリセリドであり、モノ、ジ及びトリグリセリド、好ましくはジ及びトリグリセリド、より好ましくはトリグリセリドが挙げられるが、これに限定されない。多種多様なこれらの種類の材料は、植物性及び動物性油脂、例えばヒマシ油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、ゴマ油、ラノリン及びダイズ油から得ることができる。合成油としては、ジラウリン酸トリオレイングリセリル及びジラウリン酸トリステアリングリセリルが挙げられるが、これに限定されない。

フッ素化コンディショニング化合物
有機コンディショニングオイルとして毛髪又は皮膚にコンディショニングを与えるのに好適なフッ素化化合物としては、ペルフルオロポリエーテル、ペルフルオロ化オレフィン、及び流体又はエラストマーの形態であってもよいフッ素系特殊ポリマーが挙げられる。好適なフッ素化化合物の具体的非限定例としては、HC/04、HC/25、HC01、HC/02、HC/03を含むAusimont製Fomblin製品種目;Biosil Technologiesが供給する、一般にBiosil Basics Fluoro Gerbet 3.5と呼ばれるクエン酸ジオクチルドデシルフルオロエプチル(Dioctyldodecyl Fluoroeptyl Citrate);及び同じくBiosil Technologiesが供給する、Biosil Basics Fluorosil LFが挙げられる。

脂肪アルコール
本発明のパーソナルケア組成物への使用に好適な他の有機コンディショニングオイルとしては、少なくとも約10個の炭素原子、より好ましくは約10～約22個の炭素原子、最も好ましくは約12～約16個の炭素原子を有する脂肪アルコールが挙げられるが、これに限定されない。また、本発明のパーソナルケア組成物への使用に好適なのは、一般式:
CH₃(CH₂)_nCH₂(OCH₂CH₂)_pOH
(式中、nは、約8～約20、好ましくは約10～約14の値を有する正の整数であり、pは、約1～約30、好ましくは約2～約23の値を有する正の整数である)
に合致するアルコキシル化脂肪アルコールである。

アルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体
本発明のパーソナルケア組成物への使用に好適な有機コンディショニングオイルとしては、アルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体が挙げられるが、これに限定されない。好適なアルキルグルコシド及びアルキルグルコシド誘導体の具体的非限定例としては、Amercholが市販するGlucam E-10、Glucam E-20、Glucam P-10、及びGlucquat 125が挙げられる。

他のコンディショニング剤
第四級アンモニウム化合物
本発明のパーソナルケア組成物にコンディショニング剤として使用するための好適な第四級アンモニウム化合物としては、アミド部分のようなカルボニル部分、若しくはリン酸エステル部分又は類似の親水性部分を有する長鎖置換基を持つ親水性第四級アンモニウム化合物が挙げられるが、これに限定されない。

有用な親水性第四級アンモニウム化合物の例としては、CTFA Cosmetic Dictionaryにリシノレアミドプロピルトリモニウムクロリド(ricinoleamidopropyl trimonium chloride)、リシノレアミドトリモニウムエチルスルフェート(ricinoleamido trimonium ethylsulfate)、ヒドロキシステアラミドプロピルトリモニウムメチルスルフェート(hydroxy stearamidopropyl trimoniummethylsulfate)及びヒドロキシステアラミドプロピルトリモニウムクロリド(hydroxy stearamidopropyl trimonium chloride)と表記されている化合物、又はこれらの組合せが挙げられるが、これに限定されない。

他の有用な第四級アンモニウム界面活性剤の例としては、CTFA Dictionaryに表記されているような、クオタニウム-33、クオタニウム-43、イソステアラミドプロピルエチルジモニウムエトスルフェート(isostearamidopropyl ethyldimonium ethosulfate)、クオタニウム-22及びクオタニウム-26、又はこれらの組合せが挙げられるが、これに限定されない。

本発明の組成物に有用な他の親水性の第四級アンモニウム化合物としては、クオタニウム-16、クオタニウム-27、クオタニウム-30、クオタニウム-52、クオタニウム-53、クオタニウム-56、クオタニウム-60、クオタニウム-61、クオタニウム-62、クオタニウム-63、クオタニウム-71、及びこれらの組合せが挙げられるが、これに限定されない。

ポリエチレングリコール
コンディショニング剤として本明細書において有用な追加の化合物としては、約2,000,000以下の分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えばCTFA名PEG-200、PEG-400、PEG-600、PEG-1000、PEG-2M、PEG-7M、PEG-14M、PEG-45M、及びこれらの混合物が挙げられる。

美容上許容できる担体
本発明のパーソナルケア組成物は、美容上許容できる担体を含む。担体のレベル及び種類は、他の成分との相溶性、生成物の所望の特性に応じて選択される。一般に、美容上許容できる担体は、重量で組成物の約20%～約95%の量で存在する。美容上許容できる担体は、本発明の組成物が例えば、注入可能な液体(pourable liquid)、ゲル、ペースト、乾燥粉末、又は乾燥被膜の形態となり得るように選択してもよい。

本発明に有用な美容上許容できる媒体としては、水及び低級アルキルアルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1～6個の炭素を有する一価アルコールであり、好ましくはエタノール及びイソプロパノールから選択される。

本組成物のpHは、そのままの状態で測定した場合、好ましくは約3～約9、より好ましくは約4～約8である。望ましいpHを達成するために緩衝剤及び他のpH調節剤を含ませることができる。

セルロース又はグアーカチオン性沈着ポリマー
組成物はまた、セルロース又はグアーカチオン性沈着ポリマー(deposition polymer)を含んでもよい。セルロース又はガラクトマンナンカチオン性沈着ポリマーが好ましい。一般に、こうしたセルロース又はグアーカチオン性沈着ポリマーは、重量で組成物の約0.05%～約5%の濃度で存在してもよい。好適なセルロース又はグアーカチオン性沈着ポリマーは、約5,000を超える分子量を有する。好ましくは、セルロース又はグアーカチオン性沈着ポリマーは、約200,000を超える分子量を有する。加えて、こうしたセルロース又はグアー沈着ポリマーは、組成物の意図された使用のpHで約0.15meq/g～約4.0meq/gの電荷密度を有し、このpHは、一般に約pH3～約pH9の範囲、好ましくは約pH4～約pH8の間である。本発明の組成物のpHは、そのままの状態で測定される。

好適なセルロース又はグアーカチオン性ポリマーとしては、下記式:

(式中、Aは、無水グルコース残基、例えばセルロース無水グルコース残基であり;Rは、アルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、若しくはヒドロキシアルキレン基、又はそれらの組合せであり;R¹、R²、及びR³は、独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、又はアルコキシアリール基であり、各基は、約18個以下の炭素原子を含有し、各カチオン性部分の炭素原子の総数(即ち、R¹、R²及びR³中の炭素原子の合計)は、好ましくは約20個以下であり;Xは、アニオン性対イオンである)に合致するものが挙げられる。こうした対イオンの非限定例としては、ハロゲン化物(例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、スルフェート及びメチルスルフェートが挙げられる。これらの多糖ポリマーにおけるカチオン置換の程度は、典型的には無水グルコース単位当たり約0.01～約1個のカチオン性基である。

本発明の一実施形態において、セルロース又はグアーカチオン性ポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩であり、業界(CTFA)では、ポリクオタニウム10と称され、Amerchol Corp.(Edison、N.J.、USA)から入手可能である。

合成カチオン性沈着ポリマー
本組成物は、合成原材料を含まないことが好ましいが、性能に悪影響を及ぼすことなくある特定の合成成分を含むことが可能である。参照される場合、合成原材料が含まれてもよいが、それらは本明細書で開示される化粧品の利点を提供するために必須ではないことを理解すべきである。

例えば、一実施形態において、組成物は、合成カチオン性沈着ポリマーを含んでもよい。一般に、こうした合成カチオン性沈着ポリマーは、重量で組成物の約0.025%～約5%の濃度で存在してもよい。こうした合成カチオン性沈着ポリマーは、約1,000～約5,000,000の分子量を有する。加えて、こうした合成カチオン性沈着ポリマーは、約0.1meq/g～約5.0meq/gの電荷密度を有する。

好適な合成カチオン性沈着ポリマーとしては、水溶性又は分散性の、カチオン性非架橋コンディショニングコポリマーであって、(i)1種以上のカチオン性モノマー単位;及び(ii)1種以上の非イオン性モノマー単位又は末端負電荷を持つモノマー単位を含み、正味正電荷、約0.5meq/g～約10meg/gのカチオン電荷密度、及び約1,000～約5,000,000の平均分子量を有するコポリマーが挙げられる。

好適な合成カチオン性沈着ポリマーの非限定例は、Gearyらの米国特許出願公開第US2003/0223951A1号に記載されている。

抗ふけ活性物質
本発明の組成物は、抗ふけ活性物質も含有してもよい。抗ふけ活性物質の好適な非限定例としては、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状硫黄、角質溶解剤、及びこれらの混合物が挙げられる。こうした抗ふけ活性物質は、組成物の必須成分と物理的及び化学的に適合したものとすべきであり、そうでなければ、生成物の安定性、審美性又は性能を過度に損なうものとすべきではない。

ピリジンチオン抗菌及び抗ふけ剤が、例えば、米国特許第2,809,971号;米国特許第3,236,733号;米国特許第3,753,196号;米国特許第3,761,418号;米国特許第4,345,080号;米国特許第4,323,683号;米国特許第4,379,753号;及び米国特許第4,470,982号に記載されている。

アゾール抗菌剤としては、イミダゾール、例えばクリンバゾール及びケトコナゾールが挙げられる。

硫化セレン化合物は、例えば、米国特許第2,694,668号;米国特許第3,152,046号;米国特許第4,089,945号;及び米国特許第4,885,107号に記載されている。

硫黄も、本発明の抗菌組成物に粒子状抗菌/抗ふけ剤として使用できる。

本発明は、1種以上の角質溶解剤、例えばサリチル酸をさらに含んでもよい。好ましい実施形態において、サリチル酸は、化学的剥離活性を提供する。

本発明の追加の抗菌活性物質は、メラレウカ(ティーツリー)及びチャコールの抽出物を含んでもよい。

組成物中に存在する場合、抗ふけ活性物質は、重量で組成物の約0.01%～約5%、好ましくは約0.1%～約3%、より好ましくは約0.3%～約2%の量で含まれる。

粒子
本発明の組成物は、任意選択で粒子を含んでもよい。好ましくは、本発明に有用な粒子は、分散させた水不溶性粒子である。本発明に有用な粒子は、無機、合成、又は半合成とすることができる。本発明の組成物において、重量で組成物の約20%以下、より好ましくは約10%以下、さらにより好ましくは2%以下の粒子を組み込むことが好ましい。本発明の一実施形態において、粒子は約300μm未満の平均粒径を有する。

無機粒子の非限定例としては、コロイド状シリカ、ヒュームドシリカ、沈殿シリカ、シリカゲル、ケイ酸マグネシウム、ガラス粒子、タルク、マイカ、絹雲母、並びにベントナイト、ヘクトライト及びモンモリロナイトを含む様々な天然及び合成のクレイが挙げられる。

合成粒子の例としては、シリコーン樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド(例えば、ナイロン(登録商標))、エポキシ樹脂、ウレア樹脂、アクリル粉末などが挙げられる。

ハイブリッド粒子の非限定例としは、絹雲母と架橋ポリスチレンのハイブリッド粉末、及びマイカとシリカのハイブリッド粉末が挙げられる。

乳白剤
本発明の組成物はまた、1種以上の乳白剤を含有してもよい。乳白剤は、典型的にはクレンジング組成物に所望の審美的効果、例えば色又は真珠光沢を付与するために組成物に使用される。本発明の組成物において、重量で組成物の約20%以下、より好ましくは約10%以下、さらにより好ましくは2%以下の乳白剤を組み込むことが好ましい。

好適な乳白剤としては、例えば、ヒュームドシリカ、ポリメチルメタクリレート、微粉化テフロン(登録商標)、窒化ホウ素、硫酸バリウム、アクリレートポリマー、ケイ酸アルミニウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム(aluminum starch octenylsuccinate)、ケイ酸カルシウム、セルロース、胡粉(chalk)、トウモロコシデンプン、ケイ藻土、フラー土、グリセリルデンプン、水和シリカ(hydrated silica)、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、マルトデキストリン、微結晶セルロース、コメデンプン、シリカ、二酸化チタン、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、ロジン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレン、アルミナ、アタパルジャイト、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、デキストラン、ナイロン、シリル化シリカ、シルク粉末、大豆粉、酸化スズ、水酸化チタン、リン酸三マグネシウム、クルミ殻粉末、又はこれらの混合物が挙げられる。上記の粉末は、レシチン、アミノ酸、鉱油、又は様々な他の薬剤を単独で、又は組み合わせて用いて表面処理してもよく、これらは、粉末表面をコーティングし、粒子を疎水性にする。

乳白剤はまた、様々な有機及び無機顔料を含んでもよい。有機顔料は一般に、アゾ、インジゴイド、トリフェニルメタン、アントラキノン及びキサンチン染料を含む様々な芳香族系である。無機顔料には、酸化鉄、ウルトラマリン、及びクロム又は水酸化クロム染料、及びこれらの混合物が含まれる。

懸濁剤
本発明の組成物は、水不溶性材料を組成物中に分散した形態で懸濁させるために、又は組成物の粘度を改変するために効果的な濃度で懸濁剤をさらに含んでもよい。こうした濃度は一般に、重量で組成物の約0.1%～約10%、好ましくは約0.3%～約5.0%の懸濁剤の範囲である。

本発明において有用な懸濁剤としては、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本発明において有用なのは、ビニルポリマー、例えばCTFA名カルボマーの架橋アクリル酸ポリマーである。

パラフィン系炭化水素
本発明の組成物は、1種以上のパラフィン系炭化水素を含有してもよい。本発明の組成物への使用に好適なパラフィン系炭化水素としては、毛髪ケア又は他のパーソナルケア組成物への使用が公知の材料、例えば1気圧での蒸気圧が約21℃(約70°F)以上のものが挙げられる。非限定例としては、ペンタン及びイソペンタンが挙げられる

噴射剤
本発明の組成物はまた、1種以上の噴射剤を含有してもよい。本発明の組成物への使用に好適な噴射剤としては、毛髪ケア又は他の化粧品組成物への使用が公知の材料、例えば液化ガス噴射剤及び圧縮ガス噴射剤が挙げられる。好適な噴射剤は、1気圧での蒸気圧が約21℃(約70°F)未満である。好適な噴射剤の非限定例は、アルカン、イソアルカン、ハロアルカン、ジメチルエーテル、窒素、亜酸化窒素、二酸化炭素及びこれらの混合物である。

他の任意の成分
本発明の組成物は、香料を含有してもよい。

本発明の組成物はまた、水溶性及び水不溶性ビタミン、例えばビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン及びそれらの誘導体、並びにビタミンA、D、E及びそれらの誘導体を含有してもよい。本発明の組成物はまた、水溶性及び水不溶性アミノ酸、例えばアスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びそれらの塩、並びにチロシン、トリプタミン、リジン、ヒスタジン及びそれらの塩を含有してもよい。

本発明の組成物は、一価又は二価の塩、例えば塩化ナトリウムを含有してもよい。

本発明の組成物はまた、キレート剤を含有してもよい。

本発明の組成物は、脱毛防止に有用な材料、及び育毛促進剤又は発毛剤をさらに含んでもよい。

コンディショナー
組成物は、1種以上のコンディショニング剤を含んでもよい。好ましくは、活性物質は、デンプン、グアー、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体、植物抽出物などから選択される天然又は天然由来の活性物質である。

組成物に好適なデンプンは、一般に任意の植物源から生じるものである。非限定例としては、トウモロコシ、ジャガイモ、オーツ麦、コメ、タピオカ、ソルガム、オオムギ又はトウモロコシが挙げられる。

コンディショニング活性物質は、好ましくは組成物の総重量と比較して0.01～20%の重量で使用される。より好ましくは、組成物の総重量と比較して0.05～15%の重量、さらにより好ましくは重量で組成物の0.1～10%である。

毛髪コンディショニング組成物はまた、モノマー対モノマー基準で2:1を超えるマンノースとガラクトースの比を有する非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体を含んでもよく、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、カチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体及び正味正電荷を有する両性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体からなる群から選択される。本明細書において使用する場合、「カチオン性非グアーガラクトマンナン」という用語は、カチオン性基が付加されている非グアーガラクトマンナンポリマーを指す。「両性非グアーガラクトマンナン」という用語は、ポリマーが正味正電荷を有するようにカチオン性基とアニオン性基が付加されている非グアーガラクトマンナンポリマーを指す。非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、コンディショニング剤の有効性を向上させる。さらに、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、コンディショニング組成物の全体的な粘度を低下させ、その結果感触効果を向上させることがわかっている。

非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体の調製に使用するガムは、典型的には天然に存在する材料、例えば植物の種子又は豆として得られる。様々な非グアーガラクトマンナンポリマーの例としては、タラガム(マンノース3部/ガラクトース1部)、ローカストビーン又はイナゴマメ(マンノース4部/ガラクトース1部)、及びカシアガム(マンノース5部/ガラクトース1部)が挙げられるが、これに限定されない。好ましい非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、カチオン性カシアである。

カチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、約1,000～約10,000,000の分子量を有する。本発明の一実施形態において、カチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、約5,000～約3,000,000の分子量を有する。本明細書において使用する場合、「分子量」という用語は、重量平均分子量を指す。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定してもよい。

本発明の毛髪コンディショニング組成物は、約0.7meq/g～約7meq/gのカチオン電荷密度を有する非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体を含んでもよい。本発明の一実施形態において、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、約0.9meq/g～約7meq/gの電荷密度を有する。非グアーガラクトマンナン構造上へのカチオン性基の置換度は、必要なカチオン電荷密度を提供するのに十分なものとすべきである。

本発明の一実施形態において、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、非グアーガラクトマンナンポリマーのカチオン性誘導体であり、これは、非グアーガラクトマンナンポリマーのヒドロキシル基と反応性第四級アンモニウム化合物との反応によって得られる。

本発明の別の実施形態において、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体は、正味正電荷を有し、カチオン性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体がアニオン性基をさらに含む場合に得られる両性非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体である。

毛髪コンディショニング組成物は、非グアーガラクトマンナンポリマー誘導体を、重量で組成物の約0.01%～約10%、より好ましくは約0.05%～約5%の範囲で含んでもよい。

組成物は、セルロースエーテルの誘導体、グアーの第四級誘導体、DADMACのホモポリマー及びコポリマー、MAPTACのホモポリマー及びコポリマー、並びにデンプンの第四級誘導体から選択される1種以上のコンディショニングポリマーをさらに含んでもよい。CTFA呼称を使用した具体例としては、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、デンプンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-4、ポリクオタニウム-5、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-14、ポリクオタニウム-15、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-24、ポリクオタニウム-28、ポリクオタニウム-32、ポリクオタニウム-33、ポリクオタニウム-36、ポリクオタニウム-37、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-45、ポリクオタニウム-47及びポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。使用する場合、コンディショニングポリマーは、本発明の組成物に0.1～10重量パーセント、好ましくは0.2～6重量パーセント、最も好ましくは0.2～5重量パーセントの濃度で好ましくは含まれる。

コンディショニング剤
コンディショニング組成物はまた、1種以上のコンディショニング剤、例えばカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、不揮発性炭化水素、飽和C14～C22直鎖脂肪アルコール、不揮発性炭化水素エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものを含んでもよい。好ましいコンディショニング剤は、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、飽和C14～C22直鎖脂肪アルコール、及び第四級アンモニウムである。植物抽出物、例えば朝鮮人参根抽出物、マリアアザミ(silybaum marianum)抽出物、ユカン(phyllanthus emblica)果実抽出物なども好適である。ここでの成分は、コンディショニング剤の約0.1%～約99%、より好ましくは約0.5%～約90%を構成することができる。しかし、水性担体の存在下では、コンディショニング剤は、重量で毛髪コンディショニング組成物の好ましくは約0.1%～約90%、より好ましくは約0.5～約60%、最も好ましくは約1%～約50を構成する。

コンディショニング組成物はまた、美容液成分の塗布前に頭皮を刺激するために、1種以上の天然刺激剤を含む。例示的な天然刺激剤としては、例えば朝鮮人参及びカフェインが挙げられる。

カチオン性界面活性剤
組成物に有用なカチオン性界面活性剤は、アミノ又は第四級アンモニウム部分を含有する。カチオン性界面活性剤は、好ましくは、必ずしもそうとは限らないが、本発明の組成物に不溶である。本明細書において有用なもののうち、カチオン性界面活性剤については下記の文献に開示されている:M.C. Publishing Co.、McCutcheoris、Detergents Sc Emulsifiers、(North American edition 1979);Schwartzら、Surface Active Agents, Their Chemistry and Technology、New York: Interscience Publishers、1949;米国特許第3,155,591号、Hilfer、1964年11月3日発行;米国特許第3,929,678号、Laughlinら、1975年12月30日発行;米国特許第3,959,461号、Baileyら、1976年5月25日発行;及び米国特許第4,387,090号、Bolich, Jr.、1983年6月7日発行。本明細書において有用な第四級アンモニウム含有カチオン性界面活性剤材料としては、一般式:

(式中、R1～R4は、独立して、炭素原子が約1～約22個の脂肪族基、又は約1～約22個の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール若しくはアルキルアリール基であり;Xは、塩形成性アニオン、例えばハロゲン、(例えば塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフェート及びアルキルスルフェート基から選択されるものである)のものがある。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及び他の基、例えばアミノ基を含有してもよい。より長鎖の脂肪族基、例えば炭素が約12個以上のものは、飽和又は不飽和とすることができる。とりわけ好ましいのは、ジ長鎖(例えば、ジC12～22、好ましくはC14～C20の脂肪族、好ましくはアルキル)、ジ短鎖(例えば、C1～C3アルキル、好ましくはC1～C2アルキル)及び第四級アンモニウム塩である。第一級、第二級及び第三級脂肪アミンの塩も、好適なカチオン性界面活性剤材料である。こうしたアミンのアルキル基は、好ましくは約12～約22個の炭素原子を有し、置換でも非置換でもよい。本発明において有用なこうしたアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド、ジメチルステアラミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N-タロウプロパンジアミン、エトキシ化(5モルのエチレンオキシドによる)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、及びアラキジルベヘニルアミンが挙げられる。好適なアミン塩としては、ハロゲン塩、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、及びアルキル硫酸塩が挙げられる。こうした塩としては、塩酸ステアリルアミン、塩化ソイアミン、ギ酸ステアリルアミン、二塩化N-タロウプロパンジアミン及びクエン酸ステアラミドプロピルジメチルアミンが挙げられる。本発明におけるこれらの有用なものに含まれるカチオン性アミン界面活性剤は、Nachtigalら、1981年6月23日発行米国特許第4,275,055号に開示されている。カチオン性界面活性剤は、好ましくは重量で組成物の約0.1%～約10%、より好ましくは約0.25%～約5%、最も好ましくは約0.5%～約2%のレベルで利用される。

非限定例
下記の実施例に例示する組成物は、本発明の組成物の特定の実施形態を例示するものであるが、その限定を意図するものではない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者が他の変更を行うことができる。

下記の実施例による組成物は、以下のステップに従って調製することができる:
A=油相;組み合わせ、80℃に加熱する。
B=水相;組み合わせ、80℃に加熱する。AとBの両方が80℃に到達したら、組み合わせ、均質になるまで混合する。
C=バッチが35℃未満に冷却された後に添加する。最適な粒径及び粘度のためにバッチを均質化する。

例示されている量は全て重量%として列挙されており、特別の定めがない限り、微量材料、例えば希釈剤、保存料、着色溶液、イメージ成分、植物成分などは除外されている。

下記の実施例は、本発明の化粧品組成物を代表するものである:

本明細書に開示されている寸法及び値は、記載されている正確な数値に厳密に限定されるものとして理解すべきではない。それよりも、特別の定めがない限り、そうした各寸法は、記載されている値、及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」と開示されている寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。

本明細書に引用されている全ての文献は、相互参照されているか又は関連する特許又は出願を含め、明示的に除外されているか、又は他の方法で制限されていない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、その文書が本明細書で開示若しくは請求されている発明に関する先行技術であること、又はその文書単独で、若しくは１つ以上の任意の他の参考文献との組合せで、そのような発明を教示、示唆、若しくは開示していることを認めるものではない。さらに、本文書における用語の意味又は定義が、参照により組み込まれる文書における同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に割り当てられた意味又は定義が優先される。

本発明の特定の態様を例示し説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明らかである。したがって、本発明の範囲内にある、そうした全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で網羅することを意図している。

Claims

毛髪コンディショニング組成物を形成する方法であって、
a.オリーブスクアラン、1種以上のエステル、及び1種以上のワックスを含む第1の相を形成するステップ;
b.1種以上の非シリコーンコンディショニング剤、1種以上のカチオン性ポリマー、及び水を含む第2の相を形成するステップ;
c.前記第1の相及び第2の相を組み合わせて混合物を形成するステップ;
d.1種以上の保存料を前記混合物に添加するステップ;
を含み、
前記組成物がシリコーン油を含まない、方法。
前記組成物が、アニオン性界面活性剤、アミドアミン、シリコーン誘導体、エトキシ化乳化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の成分を実質的に含まない、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
約200,000を超える分子量、及び約0.15meq/g～約4.0meq/gの電荷密度を有する、約0.05wt.%～約5wt.%のセルロース又はガラクトマンナンカチオン性沈着ポリマーをさらに含む、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記オリーブスクアランが、前記組成物の約0.05wt.%～約2wt.%で存在する、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記ワックスが、微結晶ワックス、パラフィンワックス、微結晶ワックス、オゾケライト、ポリエチレンワックス、セレシンワックス、蜜ろう、カンデリラワックス、カルナバワックス、シェラックワックス、ラノリンワックス、モンタンワックス、オレンジワックス、レモンワックス、ローレルワックス及びオリーブワックス、蜜ろう、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記ワックスが、前記組成物の約0.05wt.%～約2wt.%で存在する、請求項5に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記エステルが、イソステアリン酸メチルヘプチル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリカプリリル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、リシノレイン酸グリセリル、パルミチン酸イソステアリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、マンゴーバターダイマージリノレイルエステル/ダイマージリノール酸コポリマー(mango butter dimer dilinoleyl esters/dimer dilinoleate copolymer)、ミリスチン酸ミリスチル、エルカ酸オレイル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、クエン酸トリイソステアリル、ステアロイルステアリン酸イソステアリル、マンギフェラ・インディカ(マンゴー)シードバター、トリカプリリン、グルタミン酸グルコース、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記エステルがクエン酸トリカプリリルである、請求項7に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
前記クエン酸トリカプリリルが前記組成物の約0.05wt.%～約2wt.%で存在する、請求項8に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。
分散させた水不溶性粒子、乳白剤、懸濁剤、抗ふけ剤、不揮発性パラフィン系炭化水素、噴射剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の追加成分をさらに含む、請求項1に記載の毛髪コンディショニング組成物を形成する方法。