JP2022525346A - 調整可能フィラメント材案内装置 - Google Patents

Abstract

往復横送り装置から巻取り機のマンドレル上にフィラメント材を案内してコイルを形成するための調整可能案内装置。調整可能案内装置は、フィラメント材を受け入れるように構成された入口開口部を画定する頸部を有するハウジングと、このハウジングに連結された複数の調整可能ガイド部材であって、入口開口部からフィラメント材を通過させるための複数の調整可能ガイド部材の間にガイド開口部を画定する複数の調整可能ガイド部材と、を備える。装置は、ガイド開口部の大きさを規定する複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を調整するように構成された調整器を更に備える。

Description

本開示は、フィラメント材のコイルを巻く際に使用される装置に関する。より詳細には、本開示は、フィラメント材がフィラメント材のコイルに巻かれるときに、フィラメント材を案内するためのフィラメント材案内装置に関する。

特許文献１は、図１に示すＲＥＥＬＥＸ型巻取りシステム１００を記載している。システム１００はシステム１００の巻取り機１１６の横送り装置(traverse)１６４およびマンドレル１７０の斜視図を示す、図２により詳細に示す横送り装置１６４にフィラメント材１１０（例えば、ワイヤ）を方向付けている。マンドレル１７０がスピンドル１６６上で回転することにつれて、横送り装置はマンドレル１７０の表面上を前後に移動し、それによってワイヤ１１０がマンドレル１７０上に方向付けされる。巻取りシステム１００全体の機能は、マンドレル１７０から半径方向に延びる繰り出し孔を形成する方法で、ワイヤ１１０を８の字状パターンで巻くようにすることである。制御部１１８は、巻取り機１１６に結合され、巻取り機１１６に所望の速度で動作するように指示するための速度制御情報を提供することができる。例えば、制御部１１８は巻取り機１１６に、スピンドル１６６を一定の速度で作動させるように指示することができ、または、巻取り機１１６にライン速度を一定にさせ、それによって、スピンドル速度を長期間にわたって減速させることを要求することができる。

横送り装置１６４は、ガイドチューブ１６４ｂが延在する長手方向スロット（図示せず）を有する片持ち梁１６４ａとして形成される。ガイドチューブ１６４ｂは、マンドレル１７０に最も近い位置にあるワイヤガイド１６４ｃで終端している。ワイヤ１１０は、ガイドチューブ１６４ｂを通って螺合され、ワイヤガイド１６４ｃから出る。ガイドチューブ１６４ｂは望ましい速度で、また、繰り出し孔を形成するような形で８の字状パターンを形成するために、制御部１１８によって任意に情報提供される巻取り機１１６によって制御されるように望ましい距離に沿って、梁１６４ａの縦スロット内を移動する（すなわち、相互に移動する）。

８の字型コイルのワイヤを巻く際にはワイヤ１１０の先端がマンドレル１７０によって捕捉され、マンドレルはスピンドル１６６によって回転し、横送り装置１６４は往復移動し、ワイヤを繰り出し孔のある８の字型パターンでマンドレル上に案内する。

米国特許第９，７３１，９３１号明細書

良好に形成されたコイルを形成するために、ワイヤは、横送り往復し、マンドレルが回転することにつれて、高精度に横たえなければならない。横送り装置の位置は、ワイヤガイド１６４ｃから出たワイヤを所定の時間に所定の位置に正確に配置するように制御される。しかしながら、ワイヤガイド１６４ｃを通過するワイヤがワイヤガイド１６４ｃに対して横方向（すなわち、水平方向）に移動する自由がある場合、ワイヤが実際に横たわる場所が意図した場所にない可能性があり、その結果、それほどよく形成されないコイルが生じることがある。コイルの形成を改善するために、装置と装置から提供されるフィラメント材との間の相対的な横方向の移動を制限することができる調整可能フィラメント状案内装置（すなわち、ワイヤガイド）が本明細書に記載される。

１つの態様によれば、本明細書には、コイルを形成するために、往復横送り装置から巻取り機のマンドレル上にフィラメント材を案内するための調整可能なフィラメント材案内装置は、フィラメント材（例えば、ケーブルガイドから）を受け入れるように構成された入口開口部を画定する頸部を有するハウジングと、フィラメント材の通過のための複数の調整可能ガイド部材の間のガイド開口部を画定するハウジングに結合された複数の調整可能ガイド部材と、複数の調整可能ガイド部材の間の相対的な間隔を調整するように構成された調整器と、を含む。使用者は、ガイド開口部のサイズを調整して、巻かれるフィラメント材のサイズ（例えば、直径）に密接に一致させて、案内装置から供給されるフィラメントの相対的な横方向移動の量を減少させることができる。

実施形態において、入口開口部は、ガイド開口部と垂直方向に軸方向に整列する。実施形態において、複数の調整可能ガイド部材は、調整器の動作によって、互いに向かい合う、又は離れる方向に同時に移動するように構成される。実施形態では、複数の調整可能ガイド部材はローラを含む。

実施形態において、調整可能ガイド部材は、入口開口部とガイド開口部との間で軸方向に延在するフィラメント材のための垂直経路に垂直な水平面内に存在する平行な軸に沿って延在する。

実施形態において、調整器は、複数の整可能ガイド部材に形成された整列したねじ孔を通って延びる調整ねじを含む。調整ねじはねじ軸に沿って延在し、複数の調整可能ガイド部材はねじ軸を中心とするねじの回転方向に応じて、ねじ軸に沿って互いに向かって、又はねじ軸に沿って離れて並進（例えば、同時に）するように構成される。

実施形態において、調整可能案内装置は、互いに固定された間隔でハウジングに連結され、複数の調整可能ガイド部材の軸線に垂直なそれぞれの軸線に沿って延びる、複数の調整不能ガイド部材をさらに含む。複数の調整可能ガイドは、複数の調整不能ガイド部材とハウジングの頸部との間に垂直に配置される。

実施形態において、フィラメント材がガイド開口部を通して巻取り機のマンドレル上に引き出されるときに、頸部は調整可能案内装置を往復運動させるように動作可能な往復横送り機に結合するように構成される。

いくつかの実施形態では、調整可能案内装置がハウジングの頸部にねじ結合された首部を有する調整リングをさらに含む。首部は、首部の下面に環状軸受面を有する。調整器は、各アームの長さに沿った中間位置でハウジングに回動自在に連結された一対の対向アームを含む。各アームは、上側部分及び下側部分を有する。上側部分は中間位置から、首部の環状軸受面に対して支持するように構成されたカム面まで延びている。下側部分は、複数の調整可能ガイド部材の１つに枢動可能に連結される。頸部に対して調整リングを通すことにより、環状軸受面に沿ったカム面の位置が調整され、従って、中間位置の周りの下側部分の角度位置が調整され、そして、その間のフィラメント材の通過のための複数の調整可能ガイド部材間の相対間隔が調整される。

実施形態では、調整可能案内装置が付勢部材をさらに含む。各付勢部材は、ハウジングとそれぞれの下側部分との間に結合される。付勢部材は、対向する複数のアームおよび複数の調整可能ガイド部材を互いに向かう方向に付勢するように構成される。付勢部材は、ばねであってもよい。

実施形態において、カム面と環状軸受面との間の干渉は、互いに向かう複数の調整可能ガイド部材の動きを妨げる。

図１はＲＥＥＬＥＸ型巻取りシステムの一実施形態の従来技術の模式図である。 図２は図１の横送り装置及びマンドレルの従来技術の斜視図である。 図３は本開示の態様による調整可能案内装置の底面図である。 図４は図３の装置の組立図である。 図５は図３の装置の組立図である。 図６は第１の全開位置で示され、装置の複数のローラ間のワイヤと共に示された図３の装置の底面図である。 図７は複数のローラ間にワイヤを接触させた装置の２つのローラを有する第２の閉鎖位置で示す図３の装置の底面図である。 図８は、図３の装置の底面図であり、複数のローラ間にワイヤを接触させた装置のローラ１個のみで、動作位置が３番目に示されている。 図９Ａおよび９Ｂは、調整可能案内装置の別の実施形態の底面および側面から見た斜視図である。 図９Ｃは、図９Ａおよび９Ｂの調整可能案内装置の平面図を示す。 図１０Ａ、図１０Ｂおよび図１０Ｃは、それぞれ、図９Ａおよび図９Ｂの案内装置の左側、前側、および右辺の正面図である。 図１１は図９Ａ及び図９Ｂの案内装置の組立図である。 図１２は、図９Ｃにおいて１２－１２断面に沿った図９Ａ及び９Ｂの調整可能案内装置を示す図である。

図３～図５は、従来技術の図２のガイド１６４ｃの代わりに使用することができる調整可能案内装置２００の一実施形態の態様を示す。ワイヤガイドは、ハウジング２０２と、一対の調整可能なローラ２０４と、ねじ２０６に沿って複数のローラ２０４間の相対的な間隔を調整するための調整ねじ２０６と、調整可能なローラ２０４を支持しかつ案内する調整ローラトラック２０８と、一対のガイド部材２１０とを有する。複数のローラ２０４はそれぞれの軸Ａ－Ａ及びＢ-Ｂ(図４）に沿って延びており、軸対称である。具体的には、ローラ２０４がそれらのそれぞれの軸Ａ－Ａ及びＢ－Ｂに沿って略対称の凹形状を有する。ローラの対向する凹部プロファイルはローラ２０４間に開口部２０１を画定し、この開口部を通って、フィラメント材が、ハウジング内の開口部２０３（ガイドチューブ１６４ｂと連絡している）から受容される。開口部２０１は、開口部２０３が装置２００を通って延びる中心長手方向軸Ｇ-Ｇ(図５）に沿って中央に位置するようにしてもよい。開口部２０１の幅はフィラメント材の異なる厚さ（例えば、直径）を考慮して調整可能である。具体的には、ワイヤ案内装置２００がローラ２０４間の相対的な間隔を調整して開口部２０１の大きさを調整するように構成された配置を含む。複数のガイド部材２１０は、それらの間に固定された間隔を有する。複数のガイド部材２１０は、開口部２０１からマンドレル１７０に向かって通過するフィラメント材をさらに案内するように構成される。

複数のローラ２０４、ねじ２０６、トラック２０８、及び複数のガイド部材２１０は、ハウジング２０２に連結されている。図３～図５に示す特定の実施形態では、ねじ２０６がハウジング２００内に形成された孔２０２ｃでハウジング２０２に結合されている。ねじ２０６およびトラック２０８は、それぞれの平行な軸Ｃ－ＣおよびＤ－Ｄに沿って延在する。トラック２０８は、ハウジング２００に形成された孔２０２ｂでハウジング２０２に固定結合する先端２０８ａ（図５）を有する。複数のガイド部材２１０は、ハウジング２００に形成された孔２０２ａでハウジング２０２に固定結合する先端２１０ａ（図５）を有する。各ガイド部材２１０は要求ではないが、それぞれの長手方向軸Ｅ－Ｅ及びＦ-Ｆ(図５）を中心として回転するように構成された先端２１０ａ間にローラ２１０ｂを有していてもよい。

図示の実施形態では、ローラ２０４が軸Ｃ－Ｃ、Ｄ－Ｄ、Ｅ－Ｅ、及びＦ－Ｆに対して横断方向であるそれぞれの軸Ａ－Ａ及びＢ－Ｂを中心として自由に回転する。各ローラ２０４はトラック２０８に連結するための第１の端部に第１貫通孔２０４ｂ（図４）を有する中央の細長シャフト２０４ａ（図５）を有し、ねじ２０６に連結するための第２の反対側の端部に第２貫通孔２０４ｃ（図４）を有する。トラック２０８は二つのシャフト２０４ａの孔２０４ｂを貫通して延びるように、各ローラ２０４の第１貫通孔２０４ｂは軸Ｄ－Ｄに整列される。第１貫通孔２０４ｂは、トラック２０８との相対的な摺動移動のために構成される。第２貫通孔２０４ｃは雌ねじが形成されており、ねじ２０６の雄ねじと嵌合するために軸Ｃ－Ｃと整列されている。ねじ２０６は、ねじ山を有し、二つのシャフト２０４ａの貫通孔２０４ｃを通って延びている。

図示の実施形態では、ねじ２０６がねじの一方の半分（例えば、図４の左半分）に少なくとも１つの頭部２０６ａおよび左ねじ２０６ｂがあり、ねじ２０６の他方の半分（例えば、図４の右半分）に右ねじ２０６ｃがある調整ねじとして構成される。ねじ２０６のねじ山構成のために、ねじ軸Ｃ－Ｃを中心とする１つの回転方向におけるねじ２０６の頭部２０６ａの回転は、両方のローラ２０４がねじ２０６およびトラック２０８に沿って互いに向かって、または離れる方向に同時に移動することになる。したがって、作動時に、使用者は、ねじの頭部２０６ａをその軸Ｃ－Ｃを中心に時計回り又は反時計回りのいずれかに回転させることによって、複数のローラ２０４間の開口部２０１の幅を調整することができる。このようにして、使用者は装置２００を通過するフィラメント材の直径により密接に一致するローラ２０４間の特定の間隔を設置することができ、その結果、フィラメント材の直径に密接に一致しないローラ２０４の間隔と比較して、より良好に形成されたコイルをもたらすことができる。代替として、単一の調整ねじ２０６の代わりに、反対ピッチのねじ山を有する２つのねじを使用してもよい。

装置２００は調整可能であり、異なる厚さ（すなわち、直径）のフィラメント材のために使用者によって設置され得る。図６～図８は、特定の厚さのフィラメント材のために装置２００を調整する作業フローの様々なステップを示す。複数のローラ２０４が互いに近い場合、利用者は図６に示すように、調整ねじ２０６の頭部２０６ａを第１の回転方向に回して複数のローラ２０４を十分に離して広げ、フィラメント２５０が開口部２０１に容易に入るようにする。利用者は、例えば、アレン・レンチまたはマイナス・スクリュー・ドライバのような、ねじ頭部２０６ａを有する任意のツールを使用することができる。図６に示す複数のローラ２０４の位置では、開口部２０１は十分な幅を有し、フィラメント２５０はいずれのローラ２０４にも接触することなく開口部２０１に嵌まり込むことができる。次に、利用者は図７に示すように、ねじ２０６の頭部２０６ａを第１の方向とは反対の第２の回転方向に回転させて複数のローラ２０４を閉じ、両方のローラ２０４が開口部２０１内のフィラメント２５０に接触（例えば、緩やかに絞り込む）するようにする。次いで、使用者はねじ頭部２０６ａを第１の回転方向（例えば、１つまたは２つの回転）に回転させて、複数のローラ２０４をフィラメント２５０から離し、開口部２０１を広げて、フィラメント２５０がローラ２０４の一方または他方のみに接触するが、図８に示すように、両方のローラ２０４には接触しないようにする。

図９Ａ～図１２は、調整可能案内装置３００の別の実施形態の態様を示す。案内装置３００は開口部３０３（図９Ｃ、１２）を規定する頸部３０２ａを備えたハウジング３０２を有し、これは、ガイドチューブ１６４ｂと連通するように構成される。ハウジング３０２は、ガイドチューブ１６４ｂとマンドレル１７０との間にフィラメント材が導かれる開口部３０１（図９Ｃ、ｌＯＢ、１２）を画定する複数の調整可能ガイド部材３０４と複数のガイド部材３１０を収容する。開口部３０１は、案内装置３００の中心を通って延びる中心長手方向軸Ｈ-Ｈ(図１２）に沿った開口部３０３と位置合わせされる。

複数の調整可能ガイド部材３０４および複数のガイド部材３１０は、それぞれの長手方向軸に沿って延在するローラガイドであってもよい。調整可能ガイド部材３０４およびガイド部材３１０の長手方向軸は図９Ａおよび９Ｂに示されるように、互いに垂直であってもよい。複数のガイド部材３１０は、ハウジング３０２の左右に連結されたプレート３３０によって支持されている。具体的には図１１に示すように、各ガイド部材３１０はシャフト３１０ａを中心に回転可能なローラ３１０ｂで囲まれたシャフト３１０ａを有していてもよい。シャフト３１０ａの先端は、プレート３３０に形成された孔３３０ａに受け入れられるように構成されている。ガイド部材３１０は図１０Ｂに最も明確に示されているように、ローラ３０４の下のプレート３３０によって配置されてもよい。ガイド部材３１０がプレート３３０に接続されると、ガイド部材３１０間の間隔は固定されたままとなる。

案内装置３００はまた、ハウジング３０２のリム３０２ａに結合する調整リング３２０を含む。図に示される実施形態において。図９Ａ～１２では、調整リング３２０がハウジング３０２の頸部３０２ａの内面上の雌ねじと嵌合するように構成された雄ねじ３２２ａを有する首部３２２を有する。調整リング３２０は、軸Ｈ－Ｈに沿ってハウジング３０２と同軸である。調整リング３２０は、頸部３０２ａと連通する内側の孔３０５（図１２）を画定する。首部３２２は、首部３２２の底側の環状軸受面３２２ｂまたはリムまで下方に延びている。環状軸受面３２２ｂは、アーム３２４のカム面３２４ｃに対して支持するように構成される。

各アーム３２４は、アーム３２４をハウジング３０２に回動自在に連結するピン３２６を受け入れる孔３２４ｄ（図１１および１２）を画定する。孔３２４ｄは、アーム３２４の上端と下端との中間位置にある。各アーム３２４は孔３２４ｄとカム面３２４ｃとの間に上側部分３２４ａを有し、孔３２４ｄとローラ３０４との間に下側部分３２４ｂを有している。上側部分３２４ａおよび下側部分３２４ｂは、互いに平行には延びていない。その代わりに、図１２に示す実施形態では、下側部分３２４ｂが中心軸Ｈ－Ｈに向かって内側に角度が付けられている。したがって、（調整リング３２０を頸部３０２ａに貫通させることなどによって）垂直方向に向けられた力が環状軸受面３２２ｂからカム面３２４ｃに加えられると、力は下側部分３２４ｂを離れて（すなわち、軸Ｈ－Ｈから離れて）広げる傾向にある中間位置３２６における枢動接続を中心として、アーム３２４にトルクを与え、それによって開口部３０１の大きさを増大させる。

環状軸受面３２２ｂが頸部３０２ａに対して特定の軸方向位置に設定されると、カム面３２４ｃと環状軸受面３２２ｂとの間の干渉により、ローラ３０４間の開口部３０１間に一定の間隔が設定される。干渉は、開口部３０１が小さくなることを妨げる。したがって、開口部３０１の設置された初期サイズは、開口部３０１の最小サイズと見なすことができる。しかしながら、調整リング３２０が所定の位置に設定した後であっても、カム面３２４ｃと環状軸受面３２２ｂとの間の干渉は、アーム３２４が中間位置３２６の周りを回転して複数のローラ３０４間の開口部３０１を最初に設置された最小サイズを超えて拡大するのを妨げるものではない。複数のローラ３０４間の開口部３０１のこの拡大は、開口部３０１の初期設定最小サイズを超えるフィラメント材の一定の拡大部分（例えば、ねじれ、またはケーブル間のスプライス）が開口部３０１内に方向付けされてい状況において有効であり得る。このような状況では、フィラメント材の拡大部分が複数のローラ３０４を通過する際に、複数のアーム３２４の下側部分半径方向外向きに付勢して、複数のローラをわずかにさらに離して広げ、拡大部分が通過することを可能にし、それによって、拡大部分を押し潰し、場合によってはフィラメント材に損傷を与えること、またはフィラメントを破壊させることを回避する。

下側部分３２４ｂは、複数のアーム３２４の下側部分３２４ｂとハウジング３０２との間に延在する部材（例えば、ばね）３２８を付勢することによってバイアスされてもよい。各アーム３２４は、アーム３２４と係合する付勢部材３２８の先端を保持するためのリテーナ３２４ｅ（図１１）を有してもよい。付勢部材３２８は複数のアーム３２４の下側部分３２４ｂを軸Ｈ－Ｈに向かって半径方向内向きに付勢するように構成されており、上述の例では、複数のローラ３０４が拡大された部分を通過させるために一時的に離れて広がる場合、付勢部材３２８は開口部３０１の設定された最小開口サイズに対応する初期設定位置に向かって複数のアーム３２４を復元することになる。したがって、付勢部材３２８は、初期の最小の開口部３０１サイズが設定された後でさえも、複数のローラ３０４の一時的な自己調整をある程度許容する。

装置３００は調整可能であり、異なる厚さ（すなわち、直径）のフィラメント材のために使用者によって設定され得る。装置３００をフィラメント材の特定の厚さに設定するために、複数のローラ３０４がすでに広く広がっていない場合、使用者は複数のローラ３０４を広げて開口部３０１を大きな又は均等な最大サイズに設定するために、調整リング３２０を完全に又は実質的に頸部３０２ａの中に（例えば、時計回りに）ねじ山に沿って進める（回転させる）ことができる。次いで、使用者はフィラメント（例えば、ワイヤ）を、調整リング３２０の孔３０５、開口部３０３、および開口部３０１を通して供給することができる。次いで、使用者は調整リング３２０を頸部３０２ａの外に（例えば、反時計回りに）ねじ山に沿って進めることができ、これにより、複数のアーム３２４の下側部分３２４ｂが、ばね３２８からのアーム３２４上の力に起因して、Ｈ－Ｈ軸に向かって回転することができる。これは、複数のローラ３０４を中心軸Ｈ－Ｈに向かって移動させ、フィラメント材と接触させ、フィラメント材を軽く絞る。次いで、使用者は、フィラメント材がローラ３０４の一方または他方のみに接触するのに、開口部３０１が十分な大きさになるまで、調整リング３２０を再び頸部３０２ａにねじ山に沿って進める（例えば、時計回りに）ことができるが、両方のローラ３０４には接触しない。

本明細書では、フィラメント材用の調整可能ガイド部材のいくつかの実施形態について説明し、例示した。特定の実施形態を説明してきたが、本発明は当技術分野が許す限り広い範囲であり、本明細書も同様に読まれることが意図されているので、本発明がそれに限定されることは意図されていない。したがって、様々な要素を接続するための特定の構成を開示したが、他の適切な構成も同様に使用できることが理解されよう。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、提供された本発明にさらに他の修正を加えることができることは、当業者には理解されよう。

Claims (16)

1. 往復横送り装置から巻取り機のマンドレル上にフィラメント材を案内してコイルを形成するための調整可能案内装置であって、
   該調整可能案内装置は、
   フィラメント材を受け入れるように構成された入口開口部を画定する頸部を有するハウジングと、
   該ハウジングに連結された複数の調整可能ガイド部材であって、前記入口開口部から前記フィラメント材を通過させるための複数の調整可能ガイド部材の間にガイド開口部を画定する複数の調整可能ガイド部材と、
   該複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を調整するように構成された調整器と、
   を備える、調整可能案内装置。
2. 前記入口開口部は前記ガイド開口部に対して垂直方向で軸方向に整列している、請求項１に記載の調整可能案内装置。
3. 前記複数の調整可能ガイド部材は、前記調整器の操作によって互いに向かい合う、又は離れる方向に同時に移動するように構成される、請求項１に記載の調整可能案内装置。
4. 前記複数の調整可能ガイド部材はローラを含む、請求項１に記載の調整可能案内装置。
5. 前記ローラは水平面内において平行な軸に沿って延びる、請求項４に記載の調整可能案内装置。
6. 前記複数の調整可能ガイド部材は２つのローラを含む、請求項５に記載の調整可能案内装置。
7. 前記調整器は、前記複数の調整可能ガイド部材に形成された整列したねじ孔を通って延在する調整ねじを含み、該調整ねじはねじ軸に沿って延在し、前記複数の調整可能ガイド部材は、前記調整ねじの回転方向に応じて、前記ねじ軸に沿って互いに向かって又は互いに離れて並進するように構成される、請求項１に記載の調整可能案内装置。
8. 前記複数の調整可能ガイド部材の軸に対して垂直な軸に沿って延在する複数の調整不能ガイド部材を更に備え、前記複数の調整可能ガイド部材は前記複数の調整不能ガイド部材と前記頸部との間に垂直に配置されている、請求項５に記載の調整可能案内装置。
9. フィラメント材が前記ガイド開口部を通して前記巻取り機のマンドレル上に引き出されるときに、前記頸部は前記調整可能案内装置を往復運動させることができるように前記往復横送り装置に結合するために構成される、請求項１に記載の調整可能案内装置。
10. 前記ハウジングの前記頸部に螺合可能に連結された首部を有する調整リングであって、前記首部は該首部の底面側に環状軸受面を有する調整リングを、更に備え、
    前記調整器は、各アームの長さに沿った中間位置で前記ハウジングに旋回可能に連結された一対の対向するアームを含み、各アームは上側部分および下側部分を有し、前記上側部分は環状軸受面に当接するように構成されたカム面まで延在し、前記下側部分は前記アームの下端またはその近くで前記複数の調整可能ガイド部材のうちの１つに旋回可能に連結され、前記頸部の中に、又は前記頸部の外に前記調整リングをねじ山に沿って進めることは、前記複数の調整可能ガイド部材間の間隔を変化させる、請求項１に記載の調整可能案内装置。
11. 複数の付勢部材であって、各付勢部材は前記ハウジングとそれぞれの下側部分との間に結合され、互いに向かい合うアームおよび前記複数の調整可能ガイド部材を互いに向かい合う方向に付勢するように構成される付勢部材を、更に備える、請求項１０に記載の調整可能案内装置。
12. 前記複数の付勢部材はばねである、請求項１１に記載の調整可能案内装置。
13. 前記カム面と前記環状軸受面との間の干渉は、互いに向かい合う前記複数の調整可能ガイド部材の動きを妨げる、請求項１０に記載の調整可能案内装置。
14. フィラメント材のコイルを形成するために、巻取り機のマンドレル上に往復横送り装置からフィラメント材を案内するための、請求項１に記載の調整可能案内装置を設置する方法であって、
    前記ガイド開口部がフィラメント材の厚さよりも大きくなるように、複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を確実にするステップと、
    前記ガイド開口部を通して前記フィラメント材を導入するステップと、
    前記フィラメント材を前記ガイド開口部内に配置し、前記複数の調整可能ガイド部材が前記フィラメント材に接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を減少させるステップと、
    前記複数の調整可能ガイド部材がフィラメント材に接触した後、前記フィラメント材が前記複数の調整可能ガイド部材のうちの一つのみに接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を増加させるステップと、
    を有する、方法。
15. フィラメント材のコイルを形成するために、巻取り機のマンドレル上に往復横送り装置からフィラメント材を案内するための、請求項７に記載の調整可能案内装置を設置する方法であって、
    前記ガイド開口部がフィラメント材の厚さよりも大きくなるように、複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を確実にするステップと、
    前記ガイド開口部を通してフィラメント材を導入するステップと、
    前記フィラメント材を前記ガイド開口部に配置し、前記複数の調整可能ガイド部材がフィラメント材と接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を減少させるために、前記調整ねじを第１の方向でねじ軸を中心として回転させるステップと、
    前記複数の調整可能ガイド部材がフィラメント材に接触した後、前記フィラメント材が前記複数の調整可能ガイド部材のうちの１つのみに接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を増加させるために、前記調整ねじを第１の方向と反対の第２の方向にねじ軸を中心として回転させるステップと、
    を有する、方法。
16. フィラメント材のコイルを形成するために、巻取り機のマンドレル上に往復横送り装置からフィラメント材を案内するための、請求項１１に記載の調整可能案内装置を設置する方法であって、
    前記ガイド開口部がフィラメント材の厚さよりも大きくなるように、複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を確実にするステップと、
    前記ガイド開口部を通してフィラメント材を導入するステップと、
    前記フィラメント材を前記ガイド開口部に配置し、前記複数の調整可能ガイド部材がフィラメント材と接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を減少させるために、前記調整リングを前記頸部の外にねじ山に沿って進めるステップと、
    前記複数の調整可能ガイド部材がフィラメント材に接触した後、前記フィラメント材が前記複数の調整可能ガイド部材のうちの１つのみに接触するまで、前記複数の調整可能ガイド部材間の相対的な間隔を増大させるため、前記調整リングを前記頸部の中にねじ山に沿って進めるステップと、
    を有する、方法。

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