以下に、本発明の添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策について詳細に説明する。
まず、この出願のいくつかの技術的知識について説明する。
1. LTE-NRデュアルコネクティビティ技術
LTE-NRデュアルコネクティビティ技術では、UEは2つの基地局に同時に接続され、これらはマスタ基地局(master eNB, MeNB)及びセカンダリ基地局(secondary eNB, SeNB)と呼ばれる。デュアルコネクティビティは、キャリアアグリゲーションを実現してもよく、キャリアアグリゲーションの特定のベアラは、媒体アクセス制御(media access control, MAC)レイヤで分割される。2つの基地局の物理レイヤリソースは、MACレイヤで同期してスケジューリングされる必要がある。デュアルコネクティビティのベアラは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)レイヤで分割され、2つの基地局は厳密な同期なしに物理レイヤリソースを独立にスケジューリングしてもよい。以下に、主にユーザプレーン及び制御プレーンにおけるLTE-NRデュアルコネクティビティ技術について詳細に説明する。
1.1 制御プレーン
図1は、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術が適用可能なシステムネットワークアーキテクチャの概略図である。図1に示すシステムネットワークアーキテクチャは、マスタ基地局MeNBと、セカンダリ基地局SeNBと、ユーザ装置UEと、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)と、サービングゲートウェイ(serving gateway, S-GW)とを含む。マスタ基地局、セカンダリ基地局及びユーザ装置の数は限定されない。ここでは、1つのマスタ基地局、1つのセカンダリ基地局及び1つのユーザ装置が例として使用され、限定を構成するものではない。
基地局(具体的には、MeNB又はSeNBでもよい)は、ユーザへのエアインタフェースを提供し、ユーザ装置UEは、無線方式で基地局に接続される。さらに、基地局は有線方式でオペレータのコアネットワークに接続され、サービス通信を実現する。
ユーザ装置UEは、ネットワーク接続をサポートするデバイスであり、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(table personal computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device, MID)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、及びネットワークとの通信をサポートする他のデバイスを含んでもよいが、これらに限定されない。
モビリティ管理エンティティMMEは、コアネットワークのネットワークエレメントであり、主に非スタンドアロン(non-standalone, NSA)ネットワーキングシグナリング伝送、ユーザ認証、ローミング管理等を担う。サービングゲートウェイS-GWは、主にローカルネットワークのユーザデータを処理すること、例えば、パケットデータをルーティング又は転送することを担う。
図面に示すように、マスタ基地局MeNB及びモビリティ管理エンティティMMEはS1-Cインタフェースにより接続され、マスタ基地局MeNB及びサービングゲートウェイS-GWはS1-Uインタフェースにより接続される。マスタ基地局MeNB及びセカンダリ基地局SeNBはX2-Cインタフェースにより接続されてもよい。セカンダリ基地局SeNBは、実際のサービス要件に従ってS1-UインタフェースによりS-GWに接続されてもよい。通信プロセスにおいて、マスタ基地局MeNBは、X2-Cインタフェースを通じてセカンダリ基地局SeNBとの通信連携を実行し、RRCメッセージを生成し、次いで、RRCメッセージをUEに転送し、ネットワークシステム情報のブロードキャスト、切り替え、測定構成、及び測定レポートの報告のような機能を実行してもよい。これは限定を構成するものではない。
実際の用途では、インタフェースは異なるネットワークエレメントの間の情報交換のための方法であり、異なるインタフェースの間の通信で使用されるインタフェースプロトコルは異なってもよい。現在、無線標準のインタフェースプロトコルは、3つのレイヤ、すなわち、L1物理レイヤ(physical layer, PHY)、L2データリンクレイヤ及びL3ネットワークレイヤに分割されている。例えば、図2は、ユーザ装置UEのインタフェースプロトコルにおけるレイヤ化された通信の概略図である。図2に示すように、L1物理レイヤPHYは、下部に位置し、主に変調及び復調、アンテナマッピング、又は電気通信における他の物理レイヤ機能を処理することを担う。
L2データリンクレイヤは、PDCPレイヤ、無線リンク制御(radio link control, RLC)レイヤ及びMACレイヤを含む。PDCPレイヤは、主に無線インタフェースにより伝送されるビットストリームを低減するためにヘッダ圧縮を実行することを担う。RLCレイヤは、主に高レイヤデータのセグメンテーション、接続及びシーケンス制御のような処理を担う。MACレイヤは、主にハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)再送、アップリンク及びダウンリンクスケジューリング等を担う。実際の用途では、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術において、キャリアアグリゲーションのベアラは、具体的にはL2データリンクレイヤで分割されてもよい。上記で具体的に説明したように、キャリアアグリゲーションのベアラは、具体的には媒体アクセス制御(medium access control, MAC)レイヤで分割され、デュアルコネクティビティのベアラは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)レイヤで分割される。
L3ネットワークレイヤは、非アクセス層(non-access stratum, NAS)及びRRCレイヤを含む。非アクセス層NASは、ユーザ情報又は制御情報、例えば、4G/5G通信リンク又はサービスの確立、解放及びモビリティ管理に関する情報を伝送するように構成されてもよい。NASの下のプロトコルレイヤはまた、アクセス層(AS)とも呼ばれてもよい。RRCレイヤは、ユーザ装置UEと基地局eNBとの間の複数の機能のシグナリングプロトコルをサポートし、NAS及びASのシステムメッセージをブロードキャストし、RRC接続を確立、維持及び解放し、エンドツーエンドの無線ベアラ(例えば、UEとネットワーク側との間の無線アクセスネットワークリンク)を確立、変更及び解放し、UE測定報告並びにセルハンドオーバ及び再選択のような機能を含むモビリティ管理を実行する。実際の用途では、UEは、L3ネットワークレイヤを通じてネットワーク側と通信し、4G及び5Gアクセスネットワークの確立及び解放のような動作を実行してもよい。以下に、この出願における詳細について説明する。
1.2 ユーザプレーン
LTE-NRデュアルコネクティビティ技術は、マスタセルグループ(master cell group, MCG)及びセカンダリセルグループ(secondary cell group, SCG)を定義する。異なるデータ分割及び転送方法に従って、データベアラは、3つのタイプ、すなわち、MCGベアラ、SCGベアラ及びスプリットベアラに分類される。マスタセルグループMCGは、少なくとも1つのマスタ基地局MeNBが位置するセルのクラスタであり、セカンダリセルグループは、少なくとも1つのセカンダリ基地局SeNBが位置するセルのクラスタである。
実際の用途では、UE及びネットワーク側により感知されるデータベアラリングは全く異なる。具体的には、図3及び図4は、それぞれ、UEのデータベアラの通信リンク及びネットワーク側のデータベアラの通信リンクを示す。
図3に示すように、UEは、3つのタイプのデータベアラ、すなわち、MCGベアラ、SCGベアラ及びスプリットベアラを感知する。MCGベアラは、データがコアネットワークのS-GWからマスタ基地局MeNBにルーティングされ、MeNBがデータをUEに直接転送することを意味する。SCGベアラは、データがコアネットワークのS-GWからセカンダリ基地局SeNBにルーティングされ、SeNBがデータをUEに直接転送することを意味する。スプリットベアラは、データが基地局側で分割され、マスタ基地局MeNB又はセカンダリ基地局SeNBによりUEに転送されてもよく、或いは、予め設定された分割比に従ってマスタ基地局MeNB及びセカンダリ基地局SeNBによりUEに同時に伝送され、サービスを提供してもよいことを意味する。
図3に示すように、データベアラがMCGベアラであることをUEが感知したとき、データ通信で使用される通信リンク(MCGリンクとも呼ばれる)は、LTE PDCP/NR PDCP-LTE RLC-LTE MACである。データベアラがSCGベアラであることをUEが感知したとき、データ通信で使用される通信リンク(SCGリンクとも呼ばれる)は、NR PDCP-NR RLC-NR MACである。データベアラがスプリットベアラであることをUEが感知したとき、データ通信で使用される通信リンク(スプリットリンクとも呼ばれる)は、NR PDCP-LTE RLC-LTE MAC又はNR PDCP-NR RLC-LTE MACである。SCGリンクは5G NRのみのネットワークリソースを使用するので、このSCGリンクはまた、NRリンクとも呼ばれてもよい。MCGリンクは4G LTEのネットワークリソースを使用するので、このMCGリンクはまた、LTEリンクとも呼ばれてもよい。
図4は、ネットワーク側でデータベアラを感知する通信の概略図である。図4に示すように、ネットワーク側は、6つの方式、すなわち、マスタノード(master node, MN、具体的にはマスタ基地局MeNBを示してもよい)で終端されたMCGベアラ、NMで終端されたSCGベアラ、MNで終端されたスプリットベアラ、セカンダリノード(secondary node, SN、具体的にはセカンダリ基地局SeNBを示してもよい)で終端されたMCGベアラ、SNで終端されたSCGベアラ、及びSNで終端されたスプリットベアラで、データベアラを感知する。
MNで終端されたベアラは、PDCPレイヤがマスタ基地局MeNBにあり、セカンダリ基地局SeNBにない無線ベアラである。対照的に、SNで終端されたベアラは、PDCPレイヤがセカンダリ基地局SeNBにあり、マスタ基地局MeNBにない無線ベアラである。図4に示すように、ネットワーク側で感知されたデータベアラがMNで終端されたMCGベアラであるとき、データ通信で使用される通信リンクは、LTE PDCP/NR PDCP-LTE RLC-LTE MACである。ネットワーク側で感知されたデータベアラがMANで終端されたスプリットベアラであるとき、データ通信で使用される通信リンクは、NR PDCP-LTE RLC-LTE MAC又はNR PDCP-NR RLC-LTE MACである。これは、実際の要件に従って具体的に選択でき、限定されない。ネットワーク側で感知されたデータベアラに対応する通信リンクは、具体的に図面に示されており、ここでは詳細に説明しない。
2. ネットワーキング
現在、3GPP標準は、2つのタイプのネットワーク配備方法、すなわち、スタンドアロン(standalone, SA)ネットワーキング及び非スタンドアロン(non-standalone, NSA)ネットワーキングを定義している。スタンドアロンネットワーキングでは、新たな既存のネットワークが作成され、新たな基地局(En-gNB)と、通信リンク(NRリンク)と、コアネットワークとを含む。非スタンドアロンネットワークでは、既存の4Gインフラストラクチャが5Gネットワークを配備するために使用される。
5Gについて、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術に基づく非スタンドアロンNASネットワーキングは、コアネットワーク及び5Gアクセスネットワークの段階的配備を可能にしてもよく、これは5Gの迅速な配備及び適用の助けになる。5G配備がスタンドアロンSAネットワーキングの段階に入ると、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術は、5Gネットワークのカバレッジを拡大し、ネットワーク性能を改善し得る。LTE-NRデュアルコネクティビティ技術は、5G非スタンドアロンNASネットワーキングのシナリオにおける重要な適用シナリオであることが認識され得る。
次いで、低ネットワーク速度のいくつかの適用シナリオについて説明する。低ネットワーク速度の適用シナリオは、ユーザ装置が低いネットワーク使用要件を有する適用シナリオであり、具体的には、ユーザ装置UEがデータを伝送するレート(データ伝送レートと略される)が低いか、或いは、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが小さい適用シナリオでもよい。対照的に、ユーザ装置が高いネットワーク使用要件を有する適用シナリオは、高ネットワーク速度の適用シナリオと呼ばれてもよい。例えば、低ネットワーク速度の以下の可能な適用シナリオが以下に提供される。
1.UEはスクリーンオン状態にあり、低ネットワーク速度で動作する。すなわち、UEのデータ伝送レートは予め設定されたレート以下である。
この出願では、低ネットワーク速度は、UEのデータ伝送レートが低いこと、例えば、予め設定されたレート以下であることを意味する。具体的には、低ネットワーク速度は、アップリンクデータについてのUEの伝送レートが低いこと、例えば、第1の予め設定されたレート以下であることを意味してもよく、ダウンリンクデータについてのUEの伝送レートが低いこと、例えば、第2の予め設定されたレート以下であることを意味してもよく、或いは、アップリンクデータ及びダウンリンクデータを含む全てのデータについてのUEの伝送レートが低いこと、例えば、第3の予め設定された閾値以下であることを意味してもよい。説明を容易にするために、アップリンクデータの伝送レート、ダウンリンクデータの伝送レート、並びにアップリンクデータ及びダウンリンクデータを含む全てのデータの伝送レートは、この出願において併せてデータの伝送レートと呼ばれ、データ伝送レートと略される。データ伝送レートは、単位時間内にUEによりサポートされるデータ伝送のビット数、例えば50bit/sを示す。
予め設定されたレートは、システムにおいてカスタマイズされてもよく、例えば、ユーザの好み又は実際の要件に従ってカスタマイズされてもよく、或いは、大量の実験データの統計を通じて取得された値でもよい。この出願における第1の予め設定されたレート、第2の予め設定されたレート及び第3の予め設定されたレートは、全てシステムにおいてカスタマイズされており、同じでもよく或いは異なってもよく、限定は存在しない。
実際の用途では、UEは多くのシナリオにおいて低ネットワーク速度で動作し、以下の3つのシナリオが例として使用される。
第1のシナリオでは、UEにおいて、低ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能は有効であり、高ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能は無効である。具体的には、低ネットワーク速度のネットワーク使用要件を満たすために、UEは、以下のように、省電力モードでのアプリケーション機能を設定してもよい。すなわち、低ネットワーク速度のアプリケーションの動作を許可し、高ネットワーク速度のアプリケーションの動作を禁止し、すなわち、低ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能を有効にし、高ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能を無効にする。UEにおいて高ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能が無効になった後に、UEにおいて低ネットワーク速度のアプリケーションの動作のみが許可されることが理解できる。低ネットワーク速度のこれらのアプリケーションで許可されるデータ伝送レートが小さいので、UEは、UEが低ネットワーク速度で動作すると決定してもよい。任意選択で、低ネットワーク速度の複数のアプリケーションがUEにおいて同時に動作するとき、低ネットワーク速度のアプリケーションのデータ伝送レートの合計も小さく、例えば、予め設定されたレート未満であり、低ネットワーク速度のネットワーク使用要件も満たされてもよい。この場合、UEが低ネットワーク速度で動作すると依然として決定される。
低ネットワーク速度のアプリケーションは、UEに配備されたアプリケーションであり、データ伝送レートに対する低い要件、例えば、アプリケーションにおける伝送対象のデータの伝送レートが第4の予め設定されたレート未満であるという要件を有するアプリケーションである。低ネットワーク速度のアプリケーションは、システムにおいてカスタマイズされてもよく、或いは、ユーザにより手動でカスタマイズされてもよく、例えば、カメラアプリケーション、通話アプリケーション、SMSアプリケーション及びメモアプリケーションのようなアプリケーションでもよい。
対応して、高ネットワーク速度のアプリケーションは、UEに配備されたアプリケーションであり、データ伝送レートに対する高い要件、例えば、データ伝送レートが第5の予め設定されたレート以上であるという要件を有するアプリケーションである。高ネットワーク速度のアプリケーションもまた、システムにおいてカスタマイズされてもよく、或いは、個人の好みに従ってユーザによりカスタマイズされてもよく、例えば、音楽アプリケーション又はビデオアプリケーションでもよい。
任意選択で、UEが一時的に低速で動作する場合、誤った判断の場合等を除外するために、UEについてより長い持続時間の判断条件が設定される。例えば、UEは、UEのデータ伝送レートが予め設定されたレート以下である持続時間を取得してもよい。持続時間が特定の閾値(例えば、1分)以上であるとき、UEが低ネットワーク速度で動作すると決定されてもよい。そうでない場合、UEが低ネットワーク速度で動作しないと依然として決定される。すなわち、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることを識別するための条件は、具体的には、UEがスクリーンオン状態にあり、UEのデータ伝送レートが一定期間内に予め設定されたレート以下であることでもよい。
第2のシナリオでは、UEは、通常の通信接続を維持するために、他のデバイスとハートビートパケットを交換する。具体的には、UEが他のデバイス(例えば、基地局)とのサービス通信を実行しないとき、すなわち、UEがサービスデータを伝送する必要がないとき、UEと他のデバイスとの間の通信接続を維持するために、UEは、通常では、ハートビートパケットを他のデバイスに周期的に送信し、UEが他のデバイスとの通信接続を保持することを通知してもよい。実際の用途では、ハートビートパケットのデータ伝送レートは通常では小さく、例えば、毎秒数キロビットである。ハートビートパケットのサイズも小さく、例えば数キロビットである。一般的に、ハートビートパケットは、サービスデータを搬送しないときの空のパケットでもよく、すなわち、ヘッダのみを搬送してサービスデータを搬送しない。
第3のシナリオでは、UEは、低速で動作するシナリオ、例えば、ゲームシナリオ又はナビゲーションシナリオにある。例えば、ゲームシナリオでは、UEはゲームアプリケーションを動作させている。実際の用途では、ゲームアプリケーションは、UE内の中央処理装置(central processing unit, CPU)の動作レートに対してのみ高い要件を有し、相対的に、UEのデータ伝送レート(すなわち、ネットワークレート)に対して低い要件を有する。したがって、UEがゲームシナリオにあるとき、UEが低ネットワーク速度で動作すると決定されてもよい。
さらに、この出願では、UEのスクリーン状態は、複数のタイプ、すなわち、スクリーンオン状態、スクリーンオフ状態、ロック状態及びロック解除状態に分類されてもよい。実際の用途では、UEは、具体的には、ロック解除されたスクリーンオン状態又はロックされたスクリーンオン状態にあってもよい。一般的に、UEはまた、UEがスクリーンオフ状態にあるとき、ロック状態にある。UEのスクリーン状態は、具体的には、ソフトウェアプログラム検出方法又はハードウェア検出方法を使用することにより識別されてもよい。ソフトウェアプログラム検出方法が例として使用される。UEは、まず、電力管理powermanagerにおけるマンマシン相互作用コードisInteractiveで定義されたスクリーン表示値isScreenOnに基づいて、スクリーンのオン又はオフ状態を決定してもよい。例えば、isScreenOnがtrueであるとき、これは、UEがスクリーンオン状態にあることを意味する。或いは、そうでない場合、UEがスクリーンオフ状態にあると決定される。UEがスクリーンオン状態にあると決定した後に、次いで、UEは、スクリーンロックコードisScreenLockedに基づいて、UEがロックされているか否かを検出してもよい。UEがロックされている場合、UEがロック状態にあると決定されてもよく、具体的には、UEは、ロックされたスクリーンオン状態にあってもよい。そうでない場合、UEがスクリーンオン状態であると決定され、具体的には、UEは、ロック解除されたスクリーンオン状態にある。
代替として、UEは、UEのシステムにより送信されたAndroidブロードキャストメッセージに基づいて、UEのスクリーン状態を決定してもよい。具体的には、スクリーンがオンであることを示すためにAndroidブロードキャストメッセージが使用されるとき、UEがスクリーンオン状態にあると決定されてもよく、スクリーンがオフであることを示すためにAndroidブロードキャストメッセージが使用されるとき、UEがスクリーンオフ状態にあると決定されてもよく、スクリーンロックされていることを示すためにAndroidブロードキャストメッセージが使用されるとき、UEがロック状態にあると決定されてもよい、等である。UEのスクリーン状態を識別するための複数の方法が存在してもよく、当該方法は、本発明においてここでは1つずつ列挙されない。
2.UEはスクリーンオン状態にあり、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズは、第1の予め設定された閾値以下である。
スクリーンオン状態において、低ネットワーク速度の適用シナリオを満たすために、UEは、データ伝送レートだけでなく、UEにより伝送される必要があるデータ量(すなわち、伝送される必要があるデータパケットのサイズ)も考慮してもよい。UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズは、具体的には、アプリケーションにおいてUEにより伝送される必要がある全てのデータパケットのサイズ(すなわち、伝送される必要があるデータの量)、又は単位時間内にUEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズでもよい。
具体的には、UEがスクリーンオン状態にあるとき、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが、例えば、第1の予め設定されたサイズ閾値よりも大きい場合、UEは、UEの現在の通信負荷が高い、すなわち、伝送される必要があるデータパケット又はデータ量が大きく、ネットワーク使用要件が高いと考えてもよい。したがって、UEは、UEが高ネットワーク速度の適用シナリオにあると考えてもよい。そうでなく、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが小さい場合、UEは、UEの通信負荷が小さい、すなわち、伝送される必要があるデータパケットのサイズ又はデータ量が小さく、ネットワークの使用要件が高くないと考えてもよい。したがって、UEは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると考えてもよい。
3.UEは切断状態にあり、すなわち、UEのモバイルデータ通信機能は無効である。
いずれかのスクリーン状態(例えば、スクリーンオン状態又はスクリーンオフ状態)において、UEがネットワークに接続できないとき(具体的には、UEのモバイルデータ通信機能又はモバイルデータ接続機能が無効であることを示してもよい)、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると直接決定されてもよい。言い換えると、UEが切断状態にあるとき、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると直接決定されてもよい。ここでの切断状態は、完全なネットワーク切断を意味するのではなく、その代わりに、通信のためにユーザ装置により使用されるモバイルネットワークが切断され、他のデータネットワークを使用することによりユーザ装置により実行される通信が影響を受けないことを示す。具体的には、UEのモバイルデータ通信機能のみが無効になってもよく、例えば、UEの2G、3G又は4Gネットワークアクセス機能は無効であり、UEと基地局eNBとの間のデータネットワーク(例えば、電話ネットワーク)は保持される。このとき、UEは依然として基地局との通常のデータ通信を実行できる。完全なネットワーク切断は、UEがネットワークとの通信を有さず、UEがデッドUEとして存在することを意味する。UEはどのネットワークにも接続されていないので、ネットワーク側はUEの存在を感知できず、したがって、UEに対してネットワーク監視を実行できない。
例えば、ユーザ装置UEは携帯電話である。この実施形態では、携帯電話の切断状態は、携帯電話のモバイルデータ接続機能が無効であること、すなわち、2G、3G、4G及び5Gモバイルネットワークのネットワークアクセス機能が無効であるが、携帯電話と他のデータネットワークとの間の通常の通信、例えば、携帯電話と基地局側(コアネットワーク及び電話ネットワーク)との間の通常の通信が無効ではないことを示す。対応して、携帯電話が基地局側の電話ネットワークから切断されていないので、携帯電話と電話ネットワークとの間のデータ通信は影響を受けない。したがって、携帯電話は、通常通り電話に応答してもよく或いは電話をかけてもよい。しかし、携帯電話が完全に切断されている場合、このシナリオでは、携帯電話は全ての通信ネットワーク(基地局側のコアネットワーク及び電話ネットワーク等を含む)から切断され、携帯電話と通信ネットワークとの間の通信をサポートしない。この場合、携帯電話のデータ伝送機能は完全に無効である。例えば、この場合、携帯電話は、電話に応答できないか或いは電話をかけることができない。
4.UEの全体温度は予め設定された温度閾値以上である。
UEがスクリーンオン状態にあるかスクリーンオフ状態にあるかにかかわらず、UEの全体温度が過度に高いとき、例えば、全体温度が予め設定された温度閾値以上であるときい、UEがクラッシュ又はネットワーク切断になる可能性があり、或いは、UEが燃え尽きる可能性さえあり、具体的には、UEの中央処理装置(central processing unit, CPU)が燃え尽きる可能性がある。全体温度を低減し、UEを保護するために、UEは、自動的に動作中のアプリケーションを閉じる必要があり、例えば、まず、ビデオアプリケーションのような高電力消費及び高ネットワーク速度要件を有するアプリケーションを閉じ、次いで、天気アプリケーション又はカレンダーアプリケーションのような低電力消費及び低ネットワーク速度要件を有するアプリケーションを閉じる必要がある。したがって、UEの全体温度が過度に高いことをUEが検出したとき、UEが、現在高ネットワーク速度要件を有するアプリケーションを既に閉じており、すなわち、UE内の高ネットワーク速度のアプリケーションを既に閉じていると考えられてもよい。この場合、UEは低ネットワーク速度の適用シナリオにある。
UEの全体温度を検出するための方法は限定されない。例えば、温度センサがUEに設置されているとき、温度センサは、UEの全体温度を検出して表示するように構成されてもよい。代替として、温度センサがUEに設置されていないとき、UEにインストールされたサードパーティのソフトウェア(Ludashiのような温度測定アプリケーション)が、UEの全体温度を検出するように構成されてもよい。
実際の用途では、UEの全体温度は、コンポーネントが動作しているときの全体のUE内の全てのコンポーネントの温度の合計である。各コンポーネントの取得された温度は、特定の誤差を有する可能性があるので、UEの取得された全体温度も大きい誤差を有し、取得された温度の精度又は正確性は低い。したがって、実際の用途では、UEの全体温度は、通常では、中央処理装置CPU温度、システムオンチップ(system on chip, SOC)温度及びバッテリ温度のような、UE内のいくつかのコアコンポーネントの温度により置き換えられてもよい。
例えば、CPUはUEの全体性能にとって最も重要なハードウェアであり、CPUの性能は、UEの全体性能に直接影響する。したがって、CPU温度は、全体温度の重要な指標として使用される。例えば、全体温度はCPU温度である。UEは、CPU温度を取得するために、UEの基本入出力システム(basic input output system, BIOS)に入ってもよく、或いは、UEは、CPU温度を取得するために、CPU温度取得ソフトウェア(例えば、Pythonスクリプトファイル)を動作させてもよい。これは、その後、CPU温度に基づいてUEの適用シナリオが高ネットワーク速度の適用シナリオであるか低ネットワーク速度の適用シナリオであるかを識別するのに役立つ。詳細はここでは説明しない。
5.UEはスクリーンオフ状態にあり、低ネットワーク速度で動作し、すなわち、UEのデータ伝送レートは、予め設定されたレート以下である。
スクリーンオフ状態では、UEは、複数のシナリオにおいて低ネットワーク速度で動作し、以下の2つのシナリオが存在してもよい。
第1のシナリオでは、スクリーンオフ状態で、UEは、バックグラウンドにおけるアプリケーションの動作、例えば、音楽の再生をサポートする。低ネットワーク速度のネットワーク使用要件を満たすために、UEは、以下のようにアプリケーション機能を設定してもよい。すなわち、低ネットワーク速度のアプリケーションの動作を許可し、高ネットワーク速度のアプリケーションの動作を禁止し、すなわち、低ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能を有効にし、高ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能を無効にする。UEにおいて高ネットワーク速度のアプリケーションを動作させる機能が無効になった後に、UEにおいて低ネットワーク速度のアプリケーションの動作のみが許可されることが理解できる。低ネットワーク速度のこれらのアプリケーションで許可されるデータ伝送レートが小さいので、UEは、UEが低ネットワーク速度で動作し、低ネットワーク速度の適用シナリオにあると決定してもよい。任意選択で、低ネットワーク速度の複数のアプリケーションがUEにおいて同時に動作するとき、低ネットワーク速度のアプリケーションのデータ伝送レートの合計も小さく、例えば、予め設定されたレート未満であり、低ネットワーク速度のネットワーク使用要件も満たされてもよい。この場合、UEが低ネットワーク速度で動作すると依然として決定される。
第2のシナリオでは、ユーザ装置は、スクリーンオフ状態でデータを送信又は受信しないか、或いは、アプリケーションプログラムをアウェイク状態に保持するために、ハートビートテストパケット又は監視データパケットのようなデータパケットのみを伝送する。このタイプのデータパケットは周期的に受信又は送信され、データパケットのサイズは小さい。上記の場合、ユーザ装置は、ネットワークパラメータ等に対する低い要件を有し、低いネットワーク使用要件を有すると考えられてもよく、UEが低ネットワーク速度で動作する、すなわち、低ネットワーク速度の適用シナリオにあると考えられる。
任意選択で、UEがスクリーンオフ状態に入った後に、UEのデータ伝送レートは、通常ではより低くなり、例えば、データ伝送レートは、予め設定されたレート未満である。したがって、低ネットワーク速度の適用シナリオを識別する精度が考慮されないとき、UEがスクリーンオフ状態にあることをUEが検出したとき、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると直接的に考えられてもよい。
6.UEは、スクリーンオフ状態にあり、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズは、第2の予め設定された閾値以下である。
スクリーンオフ状態では、UEはまた、データを受信及び送信する。例えば、UEは、スクリーンオフ状態でデータをダウンロードし、スクリーンオフ状態でハートビートパケットを伝送する。低ネットワーク速度のネットワーク使用要件を満たすために、UEは、データ伝送レートを考慮するだけでなく、UEにより伝送される必要があるデータ量(すなわち、伝送される必要があるデータパケットのサイズ)も識別してもよい。
具体的には、UEがスクリーンオフ状態にあるとき、低ネットワーク速度の適用シナリオにおける低いネットワーク使用要件を満たすために、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあるか否かを決定するために検出されてもよい。具体的には、UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが第2の予め設定されたサイズ閾値未満であるとき、UEは、UEの通信負荷が高く、ネットワーク使用要件が高いと考え、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないと決定してもよい。対照的に、UEの通信負荷が低く、ネットワーク使用要件が低いと考えられ、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると決定される。
例えば、低ネットワーク速度の適用シナリオは、ハートビートパケットを交換する適用シナリオである。UEがサービス通信を実行する必要がないとき、UEとネットワーク側との間の通信接続を維持するために、通常では、ハートビートパケット機構がUEとネットワーク側との間の接続を維持するために使用される。具体的には、UEは、UEが現在ネットワーク側と通信接続を有していることを通知するために、ハートビートパケットをネットワーク側に周期的に送信し、UEとネットワーク側との間の長期の接続を維持してもよい。対応して、ハートビートパケットを受信した後に、ネットワーク側はまた、ネットワーク側がUEとネットワーク側との間に通信接続が存在することを認識していることを通知するために、応答パケットをUEに返信してもよい。実際の用途では、ハートビートパケットのサイズは非常に小さく、通常では数キロビットであるか、或いは、ハートビートパケットは空のパケット(すなわち、サービスデータを搬送せず、ヘッダのみを搬送するデータパケット)でもよい。このシナリオでは、UEは明らかに低ネットワーク速度の適用シナリオにある。
次に、従来技術における低ネットワーク速度の適用シナリオにおいて、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術を使用する通信におけるネットワークリソースの浪費及び高いデバイス消費電力のような問題を解決するために、この出願の実施形態におけるネットワーク接続処理の関連する実施形態について以下に説明する。
図5は、本発明の実施形態によるネットワーク接続処理方法の概略フローチャートである。図5に示す方法は、以下の実施ステップを含む。
S5101:ユーザ装置UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることを検出したとき、UEのアプリケーションプロセッサ(application processor, AP)は、第1のシグナリングメッセージを非アクセス層NASに送信する。第1のシグナリングメッセージは、UEが現在低ネットワーク速度の適用シナリオにあり、LTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークの接続が解放されてもよいことを通知するために使用される。対応して、NASは第1のシグナリングメッセージを受信する。
この出願では、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることをUEが検出したとき、例えば、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることをアプリケーションプロセッサAPが検出したとき、第1のシグナリングメッセージがUEのNASに送信されてもよい。第1のシグナリングメッセージは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあり、LTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つの接続が解放されてもよいことを通知するために使用される。第1のシグナリングメッセージはまた、第1の通知メッセージとも呼ばれてもよい。これは本発明では限定されない。UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにある具体的な実現方式については、上記の実施形態における関連する説明に参照が行われてもよい。これは、ここでは再び詳細に説明しない。
具体的には、第1のシグナリングメッセージは、プライベートコマンドメッセージ、例えば、アテンション(attention, AT)コマンドメッセージ、又は従来のコマンドメッセージ、例えば、NR接続通信機能を無効にする(すなわち、5G通信機能を無効にする)ために使用されるコマンドメッセージat^syscfgexでもよい。第1のシグナリングメッセージがプライベートコマンドメッセージ、例えば、ATコマンドメッセージであるとき、APは、ATコマンドインタフェースを通じてATコマンドメッセージをNASに送信し、LTE接続又はNR接続を解放してもよい。この場合、UEは、UEの通信で使用されるアクセスネットワークを感知しない。UEがLTE-NRデュアルコネクティビティにおいてLTE接続又はNR接続を解放した後に、UEのインタフェースに表示されるアイコンは変化しない。ユーザは、表示アイコンに基づいて、UEの現在の通信で使用されているアクセスネットワークの接続を習得できず、現在UEが具体的にLTE-NRデュアルコネクティビティにおいてLTE接続を解放しているかNR接続を解放しているかを習得できない。表示アイコンは、UEのネットワーク接続及び通信で使用される無線アクセスネットワーク又は無線接続通信技術、例えば、LTE、NR又はLTE-NRを識別するために使用される。
第1のシグナリングメッセージが従来のコマンドメッセージであるとき、APは、従来のコマンドメッセージをNASに送信し、LTE接続又はNR接続を解放してもよい。例えば、APは、コマンドメッセージat^syscfgexをNASに送信し、NR接続通信機能を無効にし、NR接続を解放してもよい。この場合、UEがLTE-NRデュアルコネクティビティにおいてLTE接続又はNR接続を解放した後に、UEのインタフェースに表示されるアイコンが変化する。ユーザは、表示アイコンに基づいて、UEの現在の通信で使用されているアクセスネットワークの接続を習得してもよく、すなわち、UEが具体的にLTE-NRデュアルコネクティビティにおいてLTE接続を解放しているかNR接続を解放しているかを習得してもよい。
実際の用途では、表示アイコンは、UEに接続されたアクセスネットワークを区別するために、具体的にシステム内においてカスタマイズされてもよい。例えば、UEがネットワーク接続及び通信で4G LTEを使用するとき、表示アイコンは文字「4G」でもよい。例えば、図6は、LTE-NRデュアルコネクティビティの切り替えにおけるアイコンの可能な変化の概略図である。図6に示すように、図6の(a)は、UEが、ネットワーク側の4G基地局及び5G基地局と通信するためにLTE-NRデュアルコネクティビティ技術を使用することによりネットワークに接続することを示す。図6の(a)に示すように、LTE-NRデュアルコネクティビティを識別するために表示されるアイコンは、「4G-5G」でもよい。図6の(b)において、UEがLTE-NRデュアルコネクティビティにおいてNR接続を解放した後に、LTE接続のみが4G基地局と通信するためのネットワークアクセスのために保持される。具体的には、図面に示すように、LTE接続を識別するために表示されるアイコンは「4G」でもよい。図6の(c)において、UEは、LTE-NRのデュアルコネクティビティにおいてLTE接続を解放し、5G基地局と通信するためのネットワークアクセスのためにNR接続のみを保持してもよい。図面に示すように、NR接続を識別するために表示されるアイコンは「5G」でもよい。図6に示す3つのタイプの無線接続通信技術で表示されるアイコンは、可能な例のみである。これは限定を構成しない。
第1のシグナリングメッセージは、LTE-NRデュアルコネクティビティにおいてアクセスネットワークのいずれか1つの接続を解放するように命令するために使用され、いずれかのアクセスネットワークは、UEのシステムにおいてカスタマイズされたアクセスネットワークでもよい。例えば、UEの実際のネットワーク使用要件に従って、UEとネットワーク側との通信で使用されるLTEアクセスネットワークの接続又はNRアクセスネットワークの接続が解放され、以下ではLTE接続又はNR接続と略される。例えば、UEの現在のネットワーク使用要件が高いとき、例えば、現在UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが予め設定された第2の閾値よりも大きく、予め設定された第1の閾値以下であるとき、システムはデフォルトでLTE接続を解放してもよい。対照的に、UEの現在のネットワーク使用要件が十分に高くないとき、例えば、現在UEにより伝送される必要があるデータパケットのサイズが予め設定された第3の閾値以下であるとき、システムは、デフォルトでNR接続を解放し、LTE接続を保持し、UEの低いネットワーク使用要件を満たしてもよい。予め設定された第1の閾値、予め設定された第2の閾値及び予め設定された第3の閾値は全てシステムにおいてカスタマイズされる。予め設定された第2の閾値は、予め設定された第1の閾値未満であり、予め設定された第2の閾値及び予め設定された第3の閾値は等しくてもよく或いは等しくなくてもよい。これはこの出願では限定されない。
この出願では、NR接続はUEと5G基地局との間の接続であり、LTE接続はUEと4G基地局との間の接続である。対応して、この出願では、NR接続を解放することは、UEと5G基地局との間の接続を解放することであり、LTE接続を解放することは、UEと4G基地局との間の接続を解放することである。
S5102:NASは、第2のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第2のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートしないように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第2のシグナリングメッセージを受信する。
第1のシグナリングメッセージを受信した後に、NASは、第2のシグナリングメッセージ(第2の通知メッセージでもよい)をRRCレイヤに送信し、RRCレイヤに対して、現在LTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートしないように命令してもよく、すなわち、RRCレイヤは、データ通信にLTE接続又はNR接続を使用できない。任意選択で、第2のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対して、以下ではLTE又はNR測定の停止と略される、LTE又はNRアクセスネットワークの測定を停止するように命令するために更に使用される。
実際の用途では、第2のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対して対応する機能的動作を実行するように命令するために使用される少なくとも1つの指示フラグビットを含む。指示フラグビットの形式は限定されず、例えば、文字列、数値又は配列でもよい。例えば、指示フラグビットが「00」である場合、これは、RRCレイヤに対してLTE又はNRデュアルコネクティビティを使用する通信をサポートしないように命令することを意味し、「01」は、RRCレイヤに対してLTE又はNRデュアルコネクティビティを使用する通信をサポートするように命令することを意味し、「00」は、RRCレイヤに対してLTE又はNRデュアルコネクティビティを使用する通信をサポートせず、LTE又はNR測定の機能を無効にするように命令することを意味し、「11」は、RRCレイヤに対してLTE又はNRデュアルコネクティビティを使用する通信をサポートし、LTE又はNR測定の機能を有効にするように命令することを意味する。
具体的な実現方式では、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることを検出したとき、UEのAPは、第1のシグナリングメッセージをUEの無線モデムモジュールに送信し、LTE-NRデュアルコネクティビティにおいてアクセスネットワークのいずれか1つの接続を解放するように命令してもよい。モデムモジュールは、具体的には、UEに配備されたベースバンドプロセッサ(baseband processor, BP)でもよく、NAS及びRRCレイヤを含む。AP及びBPについて、この出願において以下に詳細に説明する。対応して、モデムモジュールが第1のシグナリングメッセージを受信した後に、NASは、第2のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信し、UEがLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートせず、LTE又はNR測定が停止されるべきであることを通知してもよい。
さらに、任意選択で、第2のシグナリングメッセージはまた、RRCレイヤに対して、UEのアップリンクデータ伝送機能を無効にし、LTE又はNR測定レポートを報告する機能を無効にするように、例えば、UEがデータ又はLTE若しくはNR測定レポートをネットワーク側に送信することを禁止するように命令するために使用されてもよい。
S5103:RRCレイヤは、第2のシグナリングメッセージの命令に従って、LTE接続又はNR接続を使用する通信を無効にする。
対応して、第2のシグナリングメッセージを受信した後に、RRCレイヤは、第2のシグナリングメッセージの命令に従って、LTE接続又はNR接続のいずれかの通信機能を無効にしてもよい。任意選択で、RRCレイヤはまた、RRCレイヤのLTE又はNR測定を停止してもよく、それにより、LTE又はNR測定レポートと略される、LTE又はNR測定のレポートが、その後、対応する基地局に送信されないようにする。すなわち、RRCレイヤは、LTE又はNR測定レポートを報告する機能を無効にしてもよく、それにより、ネットワーク側(具体的には、ネットワーク側の基地局でもよい)がUEにより送信されたLTE又はNR測定レポートを受信できないようにする。
LTE又はNR測定は、具体的には、LTE又はNRアクセスネットワークの通信リンク(すなわち、LTE又はNRリンク)の信号品質を測定するために使用され、LTE又はNR測定はまた、LTE又はNRリンク測定である。この出願のいくつかの可能な実施形態では、「LTE」及び「LTEリンク」は、限定を構成することなく互換的に使用されてもよく、「NR」及び「NRリンク」は、限定を構成することなく互換的に使用されてもよい。対応して、LTE又はNR測定レポートは、測定識別子ID及びアクセスネットワークの通信リンク(LTE又はNRリンク)の測定結果、例えば、ダウンリンク参照信号受信電力(reference signal received power, RSRP)及びダウンリンク参照信号受信品質(reference signal received quality, RSRQ)に関する情報を含んでもよいが、これらに限定されない。
S5104:RRCレイヤは、第3のシグナリングメッセージをネットワーク(network, NW)側に送信する。第3のシグナリングメッセージは、ネットワーク側に対してLTE接続又はNR接続が構成されたときにネットワーク側で占有された無線リソースを解放し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を解放するように命令するために使用される。対応して、ネットワーク側NWは、第3のシグナリングメッセージを受信する。
第2のシグナリングメッセージを受信した後に、RRCレイヤは、切断されていないアクセスネットワークを通じて、第3のシグナリングメッセージをネットワーク側に送信してもよい。第3のシグナリングメッセージは、ネットワーク側に対してネットワーク側のLTE接続又はNR接続により占有された無線リソース(又はネットワークリソース)を解放し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を解放するように、すなわち、ネットワーク側において、ネットワーク側のUEと4G基地局又は5G基地局との間の接続を解放するように命令するために使用される。
具体的には、NR接続の解放中に、RRCレイヤは、LTEアクセスネットワークを通じて第3のシグナリングメッセージをネットワーク側に送信し、NR接続が構成されたときにネットワーク側で占有された無線リソースを解放し、ネットワーク側のNR接続を解放するように、すなわち、ネットワーク側のUEと5G基地局との間の接続を解放するように命令してもよい。
実際の用途では、第3のシグナリングメッセージは、SCGリンク障害メッセージでもよく、具体的には、ネットワーク側のNR接続により占有された無線リソース、例えば、NR接続を使用する通信で使用されるSCGリンクに含まれる各機能レイヤ(NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHY等)に関連する無線リソースを解放するために使用される。例えば、NR PHYに関連する無線リソースが解放される。具体的には、ダウンリンク受信チャネル、周波数及びセル識別子IDのような情報が解放されてもよい。
5Gの異なるプロトコルバージョンにおいて、SCGリンク障害メッセージの具体的な実現方式は異なってもよい。例えば、R12標準プロトコルでは、SCGリンク障害メッセージは、具体的には、シグナリングメッセージSCGFailureInformation-r12-IEsでもよく、障害タイプfailureType-r12のようなプロトコルでカスタマイズされたパラメータを含む。障害タイプが例として使用される。障害タイプは、具体的には、以下のパラメータ、すなわち、タイマ遅延(すなわち、UE側及びネットワーク側でサポートされるデータ伝送遅延)、ランダムアクセス問題randomAccessProblem、RLC最大再送回数rlc-MaxNumRetx(RLCデータパケット再送の許容最大回数)、SCGリンク変更障害scg-ChangeFailure(すなわち、SCGリンクの切り替えがサポートされない)等のいずれかの1つ又は組み合わせを含んでもよい。これはこの出願では限定されない。
対応して、LTE接続の解放中に、RRCレイヤは、NRアクセスネットワークを通じて第3のシグナリングメッセージをネットワーク側に送信し、具体的に、ネットワーク側のLTE接続により占有された無線リソース、例えば、LTE接続を使用する通信で使用されるMCGリンクに含まれる各機能レイヤ(LTE PDCP、LTE RLC、LTE MAC及びLTE PHY等)に関連する無線リソースを解放してもよい。異なるプロトコルバージョンにおいて、第3のシグナリングメッセージの具体的な実現方式は限定されない。対応して、第3のシグナリングメッセージを受信した後に、ネットワーク側は、第3のシグナリングメッセージの命令に従って、ネットワーク側のLTE接続により占有された無線リソースを解放し、例えば、ダウンリンク受信チャネル、周波数及びセル識別子IDのような情報を解放し、ネットワーク側のLTE接続を解放してもよく、すなわち、UEと4G基地局との間の接続を解放してもよい。
任意選択で、第3のシグナリングメッセージはまた、UE(具体的には、UEのRRCレイヤでもよい)が既にLTE又はNR測定を停止しており、LTE又はNR測定レポートを報告する機能を無効にしていることを通知するために使用されてもよい。対応して、ネットワーク側はUE側により送信されたLTE又はNR測定レポートを受信できない。
S5105:ネットワーク側は、第4のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第4のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放し、UE側のLTE接続又はNR接続を解放するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第4のシグナリングメッセージを受信する。
S5106:RRCレイヤは、第4のシグナリングメッセージの命令に従って、UE側のLTE接続又はNR接続を解放する。
ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を解放した後に、ネットワーク側は、第4のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信し、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放し、UE側のLTE接続又はNR接続を解放するように、すなわち、ネットワーク側のUEと4G基地局又は5G基地局との間の接続を解放するように命令してもよい。
実際の用途では、第4のシグナリングメッセージは、具体的には、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続が構成又は確立されたときにUE側で占有された、リソース構成情報とも呼ばれる無線リソースを解放するように命令するために使用される第1のRRC再構成メッセージでもよい。具体的には、例えば、NR接続は解放される。第1のRRC再構成メッセージは、解放releastフィールドを搬送し、RRCレイヤに対してNR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放するように、例えば、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連する無線リソースを解放するように命令するために使用される。具体的には、NR接続がネットワーク側で構成されたときに関連する構成パラメータ、例えば、周波数及びセル識別子が解放されてもよい。
実際の用途では、LTEアクセスネットワークが低ネットワーク速度の適用シナリオにおいてUEのネットワーク使用要件を満たすことができるとき、UE及びネットワーク側は、LTE-NRデュアルコネクティビティをLTEアクセスネットワークの接続に切り替えるためにNR接続を優先的に解放し、単一のLTE接続を通じたデータ通信を実現する。これは、デュアルコネクティビティにおけるネットワークリソースの浪費及び高いデバイス電力消費のような問題を回避でき、ネットワークリソースを節約してネットワーク利用効率を改善するのに役立つことができる。
例えば、NR接続は解放される。RRCレイヤがネットワーク側により送信された第4のシグナリングメッセージ(すなわち、RRC再構成メッセージ)を受信した後に、UEのRRCレイヤは、具体的には、LTE RRC(LRRCと略される)及びNR RRC(NRRCと略される)を含むので、第4のシグナリングメッセージは、具体的には、NRRCレイヤに対して、UE側のNR接続により占有された無線リソースを解放し、LRRCレイヤに関連する無線リソースを解放しないように命令するために使用される。具体的には、ネットワーク側は、第4のシグナリングメッセージをLRRCに送信してもよく、LRRCは、第4のシグナリングメッセージをNRRCに転送し、第4のシグナリングメッセージに応じてUE側のNR接続を解放するか、或いは、ネットワーク側は、第4のシグナリングメッセージをLRRCレイヤに直接送信し、それにより、NRRCが、NR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放するように制御するようにする。
任意選択で、第1のRRC再構成メッセージに応じて、RRCレイヤは、対応するRRC構成応答メッセージをネットワーク側に送信し、RRCレイヤが既にUE側のLTE接続又はNR接続を解放していることを通知してもよい。
S5107:RRCレイヤは、第5のシグナリングメッセージをNASに送信してもよい。第5のシグナリングメッセージは、UE側のLTE接続又はNR接続が既に解放されていることをNASに通知するために使用される。
UE側のLTE接続又はNR接続を解放した後に、RRCレイヤは、第5のシグナリングメッセージをNASに送信してもよい。第5のシグナリングメッセージは、UE側のLTE接続又はNR接続により占有された無線リソースが既に解放されていること、すなわち、UE側のLTE接続又はNR接続が解放されていることをNASに通知するために使用される。すなわち、UE及びネットワーク側は、解放されたLTE又はNR接続を通じて、もはや互いに通信しなくてもよい。第5のシグナリングメッセージはまた、第3の通知メッセージとも呼ばれ、UE側のLTE接続又はNR接続が既に解放されていることを対応して通知してもよい。
実際の用途では、第5のシグナリングメッセージはまた、NASに対して対応する機能的動作を実行するように命令するために使用される少なくとも1つの指示フラグビットを含む。指示フラグのビットの詳細については、上記の実施形態における関連する説明に参照が行われてもよい。これは、ここでは再び詳細に説明しない。例えば、第5のシグナリングメッセージは、RRCレイヤが既にUE側のLTE接続を解放していることを示すか或いは通知するために使用される指示フラグビット「0」を搬送する。第5のシグナリングメッセージは、RRCレイヤが既にUE側のNR接続を解放していることを示すか或いは通知するための指示フラグビット「1」を搬送する。これは、この出願では限定されない。
UEがLTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つの通信接続を解放した後に、UEがもはや低ネットワーク速度の適用シナリオにない場合(例えば、低ネットワーク速度の適用シナリオから高ネットワーク速度の適用シナリオに切り替えた場合)、UEは、図7の方法の手順におけるステップを使用することにより、LTE-NRデュアルコネクティビティの通信を復旧してもよい。図7に示すように、当該方法は、以下の実施ステップを含む。
S5108:UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないことを検出した後に、UEのAPは、第6のシグナリングメッセージをNASに送信する。第6のシグナリングメッセージは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオになく、既に解放されているアクセスネットワーク(LTE又はNRアクセスネットワーク)のいずれか1つの接続が再確立又は復旧される必要があることを通知するために使用される。対応して、NASは、第6のシグナリングメッセージを受信する。
この出願では、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにない複数の具体的な実現方式が存在する。例えば、UEのAPが、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオを決定するための上記の条件を満たさないことを検出した場合、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないと決定されてもよく、或いは、UEが高ネットワーク速度の適用シナリオにあると直接考えられる。例えば、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあると決定するための条件が、UEがスクリーンオフ状態にあり、UEのデータ伝送レートが予め設定された閾値以下であることであるとき、UEのAPが、UEがスクリーンオフ状態からスクリーンオン状態に切り替えたこと、すなわち、UEがスクリーンオン状態にあることを検出した後に、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないと考えられてもよい。
さらに、UEのAPは、第6のシグナリングメッセージをNASに送信してもよい。第6のシグナリングメッセージは、UEが現在低ネットワーク速度の適用シナリオになく、既に解放されているLTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つの接続が復旧される必要があること、すなわち、図5において切断された対応するLTE又はNR接続が復旧される必要があることを通知するために使用される。実際の用途では、第5のシグナリングメッセージはまた、第4の通知メッセージとも呼ばれてもよく、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないことを通知するために使用されるか、或いは、具体的には、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないと決定するための条件を通知するために、例えば、UEがスクリーンオン状態にあることを通知するために使用される。
具体的には、第6のシグナリングメッセージはまた、プライベートコマンドメッセージ、例えば、ATコマンドメッセージ、又は、従来のコマンドメッセージ、例えば、NR接続及び通信機能を有効にする(すなわち、NR接続を再確立する)ために使用されるコマンドメッセージat^syscfgexでもよい。第6のシグナリングメッセージがATコマンドメッセージであるとき、APはまた、ATコマンドインタフェースを通じてATコマンドメッセージをNASに送信し、LTE接続又はNR接続を再確立する。この場合、UEは、UEの通信で使用されるアクセスネットワークを感知せず、UEのインタフェースに表示されるアイコンは変化しない。
対照的に、第6のシグナリングメッセージが従来のシグナリングメッセージであるとき、APは、従来のシグナリングメッセージをNASに送信し、LTE接続又はNR接続を再確立する。例えば、コマンドメッセージat^syscfgexは、NR接続を再確立し、NR接続及び通信機能を再開又は復旧するために、すなわち、5G通信機能を復旧するために使用されてもよい。この場合、UEのインタフェースに表示されるアイコンが変化し、ユーザは表示アイコンを観察し、現在の通信のためにUEにより使用されるアクセスネットワーク又は無線接続及び通信技術、例えば、LTE-NRを習得してもよい。
プライベートコマンドメッセージ及び従来のコマンドメッセージの双方において、指示フラグビットがLTE/NR接続を解放又は再確立するように命令するために使用されてもよい点に留意すべきである。代替として、UEは、異なるコマンドメッセージ(すなわち、シグナリングメッセージ)を使用することにより、LTE/NR接続を解放し、LTE/NR接続を再確立するように命令してもよい。例えば、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージが指示フラグビット「030201」を搬送するとき、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージは、NR接続を解放するように命令するために使用される。対照的に、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージが指示フラグビット「08030201」を搬送するとき、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージは、NR接続を再確立又は復旧するように命令するために使用される。代替として、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージがCLOSEコマンドメッセージであるとき、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージは、NR接続を解放するように命令するために使用される。対照的に、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージがOPENコマンドメッセージであるとき、プライベートコマンドメッセージ又は従来のコマンドメッセージは、NR接続を再確立するように命令するために使用される。
S5109:NASは、第7のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第7のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートし、LTE又はNR測定を開始するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第7のシグナリングメッセージを受信する。
S5110:RRCレイヤは、第7のシグナリングメッセージの命令に従ってLTE接続又はNR接続を使用する通信を許可し、LTE又はNR測定を開始する。
実際の用途では、第7のシグナリングメッセージはまた、第5の通知メッセージとも呼ばれてもよく、RRCレイヤに対して対応する機能的動作を実行するように命令するために、例えば、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続を使用する通信を復旧し、LTE又はNR測定を再開するように命令するために使用される少なくとも1つの指示フラグビットを含む。ステップS5108~S5110については、図5におけるステップS5101~S5103の関連する内容の説明に対応して参照が行われてよく、詳細はここでは繰り返されない。
S5111:RRCレイヤは、ネットワーク側と相互作用し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を再構成するように命令する。例えば、LTE又はNRセルを検出したとき、RRCレイヤは、LTE又はNR測定レポートをネットワーク側に送信する。対応して、ネットワーク側は、LTE又はNR測定レポートを受信する。
この出願では、RRCレイヤは、第6の通知メッセージ(又はシグナリングメッセージ)をネットワーク側に送信し、ネットワーク側に対してネットワーク側のLTE接続又はNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を再確立するように命令してもよい。実際の用途では、第6の通知メッセージは、具体的には、LTE又はNR測定レポートでもよい。LTE又はNR測定を開始した後に、RRCレイヤは、UEのセル測定を実行し、対応する測定レポートを報告してもよい。具体的には、この出願では、LTE又はNRセルを検出したとき、RRCレイヤは、LTE又はNR測定レポートをネットワーク側(具体的には、ネットワーク側の4G基地局又は5G基地局である)に送信してもよい。対応して、測定レポートを受信した後に、ネットワーク側は、UE及びネットワーク側がLTE接続又はNR接続をサポートすることを習得してもよい。ネットワーク側は、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、例えば、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連し且つネットワーク側の通信のためにLTE接続又はNR接続により使用される必要がある無線リソースを再構成し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を再確立してもよい。
S5112:ネットワーク側は、第8のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第8のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続を再確立するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第8のシグナリングメッセージを受信する。
さらに、ネットワーク側は、第8のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信し、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続を再確立するように命令してもよい。実際の用途では、第8のシグナリングメッセージは、具体的には、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成するように命令するために使用される第2のRRC再構成メッセージでもよい。具体的には、NR接続の再確立が例として使用される。第2のRRC再構成メッセージは、構成フィールドspCellConfigを搬送する。当該フィールドは、NR構成パラメータを含む。NR構成パラメータは、具体的には、UE側のNR接続により占有される必要がある無線リソースに関連するパラメータであり、例えば、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連する無線リソース構成パラメータである。具体的には、NR PHYが再構成されるとき、NR構成パラメータは、ダウンリンク受信チャネル、周波数及びセル識別子IDのようなパラメータを含む。
S5113:RRCレイヤは、第8のシグナリングメッセージの命令に従って、UE側のLTE接続又はNR接続を再確立する。
ネットワーク側により送信された第8のシグナリングメッセージ(具体的には、第2のRRC再構成メッセージでもよい)を受信した後に、RRCレイヤは、第8のシグナリングメッセージの命令に従って、LTE接続又はNR接続が構成されるときにUE側で占有される必要がある無線リソースを再構成し、UE側のLTE接続又はNR接続を再確立してもよい。NR接続の再確立が例として使用される。RRCレイヤは、第2のRRC再構成メッセージの命令に従って、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連し且つUE側のNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、UE側のNR接続を再確立してもよい。このように、UEは、その後、ネットワーク側(具体的には、ネットワーク側の5G基地局でもよい)と通信するためにNR接続を使用してもよい。
任意選択で、第2のRRC再構成メッセージに応じてUE側のLTE接続又はNR接続を再確立した後に、RRCレイヤは、対応するRRC再構成応答メッセージをネットワーク側に送信し、RRCレイヤが既にUE側のLTE接続又はNR接続を再確立していることを通知してもよい。
S5114:RRCレイヤは、第9のシグナリングメッセージをNASに送信する。第9のシグナリングメッセージは、RRCレイヤが既にUE側のLTE接続又はNR接続を再確立していることを通知するために使用される。
UE側のLTE接続又はNR接続を再確立した後に、RRCレイヤは、第9のシグナリングメッセージ(具体的には、第4の通知メッセージとも呼ばれてもよい)をNASに送信し、RRCレイヤが既にUE側のLTE接続又はNR接続を再確立していることを通知してもよい。その後、UE及びネットワーク側は、LTE-NRデュアルコネクティビティを使用することにより通信してもよい。
本発明の実施形態の実現方式では、シグナリングメッセージは、低ネットワーク速度の適用シナリオにおいてネットワーク側と相互作用するために使用されてもよく、LTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つ(LTE又はNRアクセスネットワーク等)が解放され、LTE又はNR測定レポートを報告する機能が無効になる。これは、LTE接続又はNR接続を使用する通信の更なる電力消費を低減でき、それにより、デバイス電力消費を低減し、ネットワーク利用効率を改善する。
図8は、本発明の実施形態による他のネットワーク接続処理方法の概略フローチャートである。図8に示すように、当該方法は、以下の実施ステップを含む。
S8101:UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあることを検出したとき、UEのAPは、第10のシグナリングメッセージをUEのNASに送信する。第10のシグナリングメッセージは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにあり、LTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つの接続が解放されてもよいことを通知するために使用される。対応して、NASは、第10のシグナリングメッセージを受信する。
S8102:NASは、第11のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第11のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートせず、LTE又はNR測定を停止するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第11のシグナリングメッセージを受信する。
S8103:RRCレイヤは、第11のシグナリングメッセージの命令に従って、LTE接続又はNR接続を使用する通信を無効にし、LTE又はNR測定を停止する。ステップS8101~S8103については、ステップS5101~S5103の関連する説明に対応して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返されない。
S8104:NASは、第12のシグナリングメッセージをネットワーク側に送信し、ネットワーク側に対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートしないように命令する。対応して、ネットワーク側は、第12のシグナリングメッセージを受信する。
この出願では、第10のシグナリングメッセージに従って、LTE接続又はNR接続が解放される必要があることを決定した後に、NASは、第12のシグナリングメッセージをネットワーク側(具体的には、ネットワーク側の基地局でもよい)に送信し、ネットワーク側の4G/5G基地局に対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートしないように対応して命令してもよい。対応して、第12のシグナリングメッセージを受信した後に、ネットワーク側は、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続により占有された無線リソースを解放してもよい。例えば、NR接続の解放中に、第12のシグナリングメッセージを受信した後に、ネットワーク側の5G基地局は、ネットワーク側のNR接続により占有された無線リソースを解放してもよい。具体的には、5G基地局は、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連する無線リソースを解放し、ネットワーク側のNR接続を解放してもよく、すなわち、UEと5G基地局との間の接続を解放してもよい。他の例では、LTE接続の解放中に、第12のシグナリングメッセージを受信した後に、ネットワーク側の4G基地局は、ネットワーク側のLTE接続により占有された無線リソースを解放してもよい。具体的には、4G基地局は、LTE PDCP、LTE RLC、LTE MAC及びLTE PHYのような機能転送レイヤに関連する無線リソースを解放し、ネットワーク側のLTE接続を解放してもよく、すなわち、UEと4G基地局との間の接続を解放してもよい。
実際の用途では、第12のシグナリングメッセージは、具体的には、第1のトラッキングエリア更新(tracking area update, TAU)メッセージでもよい。第1のTAUメッセージは、システムにおいてカスタマイズされたパラメータを搬送し、ネットワーク側に対してLTE接続又はNR接続の通信機能をサポートしないように命令する。例えば、第1のTAUメッセージは、指示パラメータを搬送し、指示パラメータは、LTE-NRデュアルコネクティビティにおいて現在NR接続をサポートするか否かを命令するために使用される。実際の用途では、指示パラメータは、指定の文字、指定の数値又は指定の文字列により表されてもよい。例えば、指示パラメータが「1」であるとき、これは、NR接続の通信機能が現在サポートされていることを意味する。対照的に、指示パラメータが「0」であるとき、これは、NR接続の通信機能が現在サポートされていないことを意味する。
S8105:ネットワーク側は、第13のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第13のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続を解放するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第13のシグナリングメッセージを受信する。
S8106:RRCレイヤは、第13のシグナリングメッセージの命令に従って、UE側のLTE接続又はNR接続を解放する。
実際の用途では、第13のシグナリングメッセージは、具体的には、RRC再確立メッセージでもよく、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放し、UE側のLTE接続又はNR接続を解放するように命令するために使用される。任意選択で、UEのLTE接続又はNR接続を解放した後に、RRCレイヤはまた、シグナリングメッセージをNASに送信し、RRCレイヤが既にUEのLTE接続又はNR接続を解放していることを通知してもよい。ステップS8105及びS8106については、図5におけるS5105及びS5106の関連する内容の詳細な説明に対応して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返されない。この出願のこの実施形態に記載されていない内容については、図5の実施形態における関連する詳細な説明に対応して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返されない。
任意選択で、UEがLTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つの通信接続を解放した後に、UEがもはや低ネットワーク速度の適用シナリオにない場合、UEは、図9の方法の手順におけるステップを使用することにより、UEとネットワーク側との間のLTE-NRデュアルコネクティビティの通信を復旧してもよい。図9に示すように、当該方法は、具体的に以下の実施ステップを含んでもよい。
S8107:UEが低ネットワーク速度の適用シナリオにないことを検出したとき、UEのAPは、第14のシグナリングメッセージをNASに送信する。第14のシグナリングメッセージは、UEが低ネットワーク速度の適用シナリオになく、既に解放されているアクセスネットワークのいずれか1つの接続が再確立又は復旧される(すなわち、LTE接続又はNR接続が復旧される)必要があることを通知するために使用される。対応して、NASは、第14のシグナリングメッセージを受信する。
S8108:NASは、第15のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第15のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートし、LTE又はNR測定を開始するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第15のシグナリングメッセージを受信する。
S8109:RRCレイヤは、第15のシグナリングメッセージの命令に従って、LTE接続又はNR接続を使用する通信を無効にし、LTE又はNR測定を停止する。ステップS8107~S8109については、図7におけるS5108~S5110の関連する内容の説明に対応して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返されない。
S8110:NASは、第16のシグナリングメッセージをネットワーク側に送信する。第16のシグナリングメッセージは、ネットワーク側に対してLTE接続又はNR接続を使用する通信をサポートするように命令するために使用される。対応して、ネットワーク側は、第16のシグナリングメッセージを受信する。
実際の用途では、第16のシグナリングメッセージは、具体的には、第2のTAUメッセージでもよく、第2のTAUメッセージは、ネットワーク側に対して現在LTE接続又はNR接続の通信機能をサポートするように命令するために使用され、すなわち、UE及びネットワーク側は、LTE接続又はNR接続を使用することにより互いに通信してもよい。対応して、第2のTAUメッセージを受信した後に、ネットワーク側は、ネットワーク側がLTE接続又はNR接続をサポートすることを習得してもよい。さらに、ネットワーク側は、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、例えば、NR PDCP、NR RLC、NR MAC及びNR PHYのような機能転送レイヤに関連し且つネットワーク側の通信のためにLTE接続又はNR接続により使用される必要がある無線リソースを再構成し、ネットワーク側のLTE接続又はNR接続を再確立してもよい。
S8111:ネットワーク側は、第17のシグナリングメッセージをRRCレイヤに送信する。第17のシグナリングメッセージは、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続を再確立するように命令するために使用される。対応して、RRCレイヤは、第17のシグナリングメッセージを受信する。
S8112:RRCレイヤは、第17のシグナリングメッセージの命令に従って、UE側のLTE接続又はNR接続を再確立する。
実際の用途では、第17のシグナリングメッセージは、具体的には、RRC再構成メッセージでもよく、RRCレイヤに対してUE側のLTE接続又はNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、UE側のLTE接続又はNR接続を再構成するように命令するために使用される。この出願のこの実施形態に記載されていない内容については、図7の実施形態における関連する詳細な説明に対応して参照が行われてもよく、詳細はここでは繰り返されない。
本発明の実施形態の実現方式では、TAUメッセージは、低ネットワーク速度の適用シナリオにおいてネットワーク側と交渉及び相互作用するために使用されてもよく、LTE-NRデュアルコネクティビティにおけるアクセスネットワークのいずれか1つ(LTE又はNRアクセスネットワーク等)の通信機能は無効になる。これは、デバイス消費電力を低減し、ネットワーク利用効率を改善できる。
図1~図9における実施形態の関連する説明に基づいて、以下に、この出願に適用可能な関連製品、例えば、チップ、トランシーバユニット、装置及びデバイスについて説明する。図10は、本発明の実施形態によるシステムチップの概略構造図である。図10に示すシステムチップ1000は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)1002及びベースバンドプロセッサ1004(baseband processor, BP)を含む。
アプリケーションプロセッサは、マルチメディアアプリケーションプロセッサ(multimedia application processor, MAP)の略称であり、低消費電力を有する中央処理装置CPUに基づいて、オーディオ及びビデオ機能と専用インタフェースとを拡張する超大規模集積回路である。アプリケーションプロセッサは、主に3つのタイプ、すなわち、包括的プロセッサ、マルチメディアプロセッサ及び単一メディアプロセッサに分類される。包括的プロセッサは、マルチメディアアプリケーションプロセッサの機能を有するだけでなく、Linuxと同様の複雑なオペレーティングシステムを動作させてもよい。マルチメディアプロセッサは、2つよりも多くのタイプのメディア、例えば、画像、サウンド、ビデオ及び3Dグラフィックスを処理するプロセッサである。単一メディアプロセッサは、1つのメディアを処理するプロセッサであり、通常では画像又はサウンドを処理するようにのみ構成される。
ベースバンドプロセッサは、システムチップ内の重要なコンポーネントであり、プロトコルプロセッサと等価であり、データ処理及び記憶を担い、主に、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit, MCU)及びメモリ(フラッシュ又はフラッシュメモリ等)のようなユニットを含む。対応して、ベースバンドプロセッサは、主に、ベースバンド符号化又は復号、サウンド符号化、音声符号化等を担う。現在、ベースバンドプロセッサは、複数の通信標準(例えば、GSM、LTE、及びCDMA)をサポートするだけでなく、マルチメディア機能を提供し、マルチメディアディスプレイ、画像センサ及びオーディオデバイスに関連する通信インタフェースを提供する。
実際の用途では、アプリケーションプロセッサAPはソフトウェアの動作をサポートし、ソフトウェアは、通常ではオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラム等を含む。ベースバンドプロセッサBPは、BPと基地局との間の通信及びBPとAPとの間の通信を調整して制御することを担う無線モデムモジュールとして考えられてもよい。ベースバンドプロセッサは、ソフトウェアの動作をサポートし、ソフトウェアは、ベースバンドモデムの通信及び制御ソフトウェア等を含む。
アプリケーションプロセッサAP及びベースバンドプロセッサBPは、予め設定されたインタフェース技術を使用することにより互いに通信してもよい。インタフェース技術は、システムにおいてカスタマイズされてもよく、例えば、シリアルペリフェラルインタフェース(serial peripheral interface, SPI)、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)、汎用入出力(general purpose input/output, GPIO)等を含むが、これらに限定されない。具体的には、アプリケーションプロセッサ及びベースバンドプロセッサは、制御コマンドのメッセージフォーマットで互いに通信し、通話、SMSメッセージ及びモバイルネットワークアクセスのような機能を実行してもよい。制御コマンドは、従来のAT(attention)コマンド、モバイルブロードバンドインタフェースモデル(mobile broadband interface model, MBIM)コマンド、又はAPとBPとの間の伝送をサポートする他のプロトコルコマンドを含んでもよい。
任意選択で、図10に示すように、ベースバンドプロセッサBPは、非アクセス層NAS及び無線リソース制御RRCレイヤに関連するプロトコルソフトウェアの動作をサポートする。実際の用途では、アプリケーションプロセッサAPは、ベースバンドプロセッサBP内のNAS及びRRCレイヤとの通信をサポートする。例えば、この出願におけるアプリケーションプロセッサAPは、従来のATコマンドを使用することにより、対応するシグナリングメッセージをNASに送信し、APにより現在習得されているアプリケーション状態又はデバイススクリーン状態のような情報をNASに通知してもよい。
任意選択で、ベースバンドプロセッサBP内のNASは、図5~図9における方法の実施形態のいずれか1つにおいてNASにより実行される方法ステップの実現、及び/又はこの明細書に記載される他の技術的内容をサポートする。ベースバンドプロセッサBP内のRRCレイヤは、図5~図9における方法の実施形態のいずれか1つにおいてRRCレイヤにより実行される方法ステップの実現、及び/又はこの明細書に記載される他の技術的内容をサポートする。
実際の用途では、システムチップ1000は、通常では、高度に複雑なシステムチップ、例えば、SOCチップである。実際の配備において、システムチップ1000は、デバイス内に配備されてもよく、或いは、デバイス外に配備され、有線接続又は無線接続を通じてデバイスを制御してもよい。デバイスは、ユーザ装置UE又は端末デバイスを含むが、これらに限定されず、例えば、具体的には、スマートフォン、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device, MID)、ウェアラブルスマートデバイス、又はネットワークとの通信をサポートする他のデバイスを含んでもよい。具体的には、システムチップ1000がユーザ装置内に配備されるとき、システムチップ1000は、図5~図9の方法の実施形態のいずれか1つにおける方法を実現するように直接構成される。システムチップ1000がユーザ装置外に配備されるとき、有線接続又は無線接続を通じたシステムチップ1000とユーザ装置との間の通信の確立がサポートされ、ユーザ装置は、図5~図9の方法の実施形態のいずれか1つに記載される方法を実現するようにシステムチップ1000を呼び出すか或いは制御する。
本発明のこの実施形態の実現方式では、これは、従来技術における低ネットワーク速度のシナリオにおいて、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術を使用する通信における高いデバイス電力消費及びネットワークリソースの浪費のような問題を解決してもよい。
図11を参照すると、本発明の実施形態は、非アクセス層NASエンティティ1102及び無線リソース制御RRCエンティティ1104を含む無線トランシーバユニット1100を提供する。NASエンティティ1102は、図5~図9の方法の実施形態のいずれか1つにおいてNASにより実行される関連するステップ、又はこの明細書に記載される技術的内容を実行するように構成される。RRCエンティティ1104は、図5~図9の方法の実施形態のいずれか1つにおいてRRCレイヤにより実行される関連するステップ、又はこの明細書に記載される技術的内容を実行するように構成される。
例えば、NASエンティティ1102は、ユーザ装置UEのアプリケーション側により送信された第1の通知メッセージを受信した後に、NR切断メッセージをRRCエンティティに送信するように構成される。第1の通知メッセージは、UEがスクリーンオフ状態にあり、UEにより受信又は送信される必要があるデータパケットのサイズが第1の閾値以下であることを通知するために使用される。NR切断メッセージは、RRCエンティティに対してNR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放し、UE側のNR接続を解放するように命令するために使用される。
RRCエンティティ1104は、NR切断メッセージの命令に従って、NR接続が構成されたときにUE側で占有された無線リソースを解放し、UE側のNR接続を解放するように構成される。
いくつかの可能な実施形態では、RRCエンティティ1104は、セカンダリセルグループSCGリンク障害メッセージをネットワーク側に送信するように更に構成される。SCGリンク障害メッセージは、ネットワーク側のNR接続により占有されたSCGリンクの無線リソースを解放し、ネットワーク側のNR接続を解放するように命令するために使用される。UE及びネットワーク側は、SCGリンクを通じてNR接続の相互通信を確立する。
いくつかの可能な実施形態では、RRCエンティティ1104は、第2の通知メッセージをNASエンティティに送信するように更に構成される。第2の通知メッセージは、UE側のNR接続が既に解放されていることを通知するために使用される。
いくつかの可能な実施形態では、RRCエンティティ1104は、第1のトラッキングエリア更新TAUメッセージをネットワーク側に送信するように更に構成される。第1のTAUメッセージは、ネットワーク側に対してNR接続の通信をサポートしないように命令するために使用される。
いくつかの可能な実施形態では、NASエンティティ1102は、UEのアプリケーション側により送信された第3の通知メッセージを受信した後に、NR再確立メッセージをRRCエンティティに送信するように更に構成される。第3の通知メッセージは、UEがスクリーンオン状態にあることを通知するために使用される。NR再確立メッセージは、RRCエンティティに対してUE側のNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、UE側のNR接続を再確立するように命令するために使用される。
RRCエンティティ1104は、NR再確立メッセージの命令に従って、UE側のNR接続により占有される必要がある無線リソースを再構成し、UE側のNR接続を再確立するように更に構成される。
いくつかの可能な実施形態では、RRCエンティティ1104は、第4の通知メッセージをNASエンティティに送信するように更に構成される。第4の通知メッセージは、UE側のNR接続が既に再確立されていることを通知するために使用される。
いくつかの可能な実施形態では、RRCエンティティ1104は、セカンダリセルグループSCGリンク成功メッセージをネットワーク側に送信するように更に構成される。セカンダリセルグループSCGリンク成功メッセージは、ネットワーク側のNR接続により占有されたSCGリンクの無線リソースを再構成し、ネットワーク側のNR接続を再確立するように命令するために使用される。
いくつかの可能な実施形態では、NASエンティティ1102は、第2のトラッキングエリア更新TAUメッセージをネットワーク側に送信するように更に構成される。第2のTAUメッセージは、ネットワーク側に対してNR接続の通信をサポートするように命令するために使用される。
図12は、可能なUEの概略構造図である。UE100はまた、ネットワーク接続処理装置とも呼ばれてもよい。図12に示すUE100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電力管理ユニット141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、及びオーディオモジュール170、スピーカ170A、電話受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイスクリーン194、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)カードインタフェース195等を含んでもよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、及びタッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含んでもよい。
本発明のこの実施形態における例示的な構造は、UE100に対する具体的な限定を構成しないことが理解され得る。この出願の他のいくつかの実施形態では、UE100は、図面に示すものよりも多く或いは少ないコンポーネントを含んでもよく、或いは、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、或いは、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、或いは、コンポーネントが異なる方式で配置されてもよい。図面に示すコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、ベースバンドプロセッサ(モデムプロセッサとも呼ばれてもよい)、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、イメージシグナルプロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントでもよく、或いは、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
コントローラは、ユーザ装置100の神経センター及びコマンドセンターでもよい。コントローラは、命令動作コード及び時系列信号に従って動作制御信号を生成し、命令の取得及び実行を制御してもよい。
メモリはまた、命令及びデータを記憶するように構成されたプロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110により最近使用されたか或いは周期的に使用される命令又はデータを記憶してもよい。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合、繰り返しのアクセスを回避してプロセッサ110の待ち時間を低減するために、命令又はデータはメモリから直接呼び出されてもよく、それにより、システム効率を改善する。
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のインタフェースを含んでもよい。インタフェースは、集積間回路(inter-integrated circuit, I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インタフェース、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インタフェース、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インタフェース、モバイル産業用プロセッサインタフェース(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output, GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インタフェース及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インタフェース等を含んでもよい。
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line, SDA)及びシリアルクロックライン(serial clock line, SCL)を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のI2Cバスを含んでもよい。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを通じて、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュ、カメラ193等に結合されてもよい。例えば、プロセッサ110は、I2Cインタフェースを通じてタッチセンサ180Kに結合されてもよく、それにより、プロセッサ110及びタッチセンサ180Kは、I2Cバスインタフェースを通じて互いに通信し、ユーザ装置100のタッチ機能を実行するようにする。
I2Sインタフェースは、オーディオ通信を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のグループのI2Sバスを含んでもよい。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実現するように、I2Sバスを通じてオーディオモジュール170に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、I2Sインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160に伝送し、ブルートゥースヘッドセットを通じて通話に応答する機能を実行してもよい。
PCMインタフェースはまた、オーディオ通信を実行し、アナログ信号をサンプリング、量子化及び符号化するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインタフェースを通じて無線通信モジュール160に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170はまた、PCMインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160に転送し、ブルートゥースヘッドセットを通じて通話に応答する機能を実行してもよい。I2Sインタフェース及びPCMインタフェースの双方は、オーディオ通信を実行するように構成されてもよい。
UARTインタフェースはユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは双方向通信バスでもよい。バスは、伝送対象のデータをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。いくつかの実施形態では、UARTインタフェースは、通常ではプロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、UARTインタフェースを通じて無線通信モジュール160内のブルートゥースモジュールと通信し、ブルートゥース機能を実行する。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、UARTインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160に転送し、ブルートゥースヘッドセットを通じて音楽を再生する機能を実行してもよい。
MIPIは、プロセッサ110をディスプレイスクリーン194又はカメラ193のような周辺デバイスに接続するように構成されてもよい。MIPIは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface, CSI)、ディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface, DSI)等を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110及びカメラ193は、CSIを通じて互いに通信し、ユーザ装置100の写真撮影機能を実行する。プロセッサ110及びディスプレイスクリーン194は、DSIを通じて互いに通信し、ユーザ装置100の表示機能を実行する。
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを通じて構成されてもよい。GPIOインタフェースは、制御信号又はデータ信号として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、GPIOインタフェースは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイスクリーン194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成されてもよい。GPIOインタフェースはまた、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、MIPI等として構成されてもよい。
USBインタフェース130は、USB標準仕様に準拠するインタフェースであり、具体的には、Mini USBインタフェース、Micro USBインタフェース、USB Type Cインタフェース等でもよい。USBインタフェース130は、ユーザ装置100を充電するために充電器に接続するように構成されてもよく、また、ユーザ装置100と周辺デバイスとの間でデータを転送するように構成されてもよい。USBインタフェース130はまた、ヘッドセットを通じてオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成されてもよい。インタフェースはまた、ARデバイスのような他の電子デバイスに接続するように構成されてもよい。
本発明のこの実施形態におけるモジュールの間のインタフェース接続関係は、単に説明のための例であり、ユーザ装置100に対する構造的限定を構成しないことが理解され得る。この出願のいくつかの他の実施形態では、ユーザ装置100はまた、上記の実施形態において異なるインタフェース接続方式、又は複数のインタフェース接続方式の組み合わせを使用してもよい。
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器でもよい。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインタフェース130を通じて有線充電器の充電入力を受け取ってもよい。無線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、ユーザ装置100の無線充電コイルを通じて無線充電入力を受け取ってもよい。充電管理モジュール140がバッテリ142を充電する間に、電力管理モジュール141はまた、電力を電子デバイスに供給してもよい。
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140から入力を受け取り、電力をプロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイスクリーン194、カメラ193、無線通信モジュール160等に供給する。電力管理モジュール141はまた、バッテリ容量、バッテリサイクル数及びバッテリ健康状態(電力漏洩及びインピーダンス)のようなパラメータを監視するように構成されてもよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141はまた、プロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140はまた、同じデバイス内に配置されてもよい。
UE100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を使用することにより実現されてもよい。
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成される。UE100の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成されてもよい。アンテナの利用率を改善するために、異なるアンテナも多重化されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシチアンテナとして多重化されてもよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
モバイル通信モジュール150は、UE100に適用される2G/3G/4G/5Gのような無線通信への解決策を提供してもよい。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低雑音増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含んでもよい。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリング及び増幅のような処理を実行し、復調のために処理された電磁波をモデムプロセッサに伝送してもよい。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサにより変調された信号を更に増幅し、アンテナ1を通じて放射するために信号を電磁波に変換してもよい。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じデバイス内に構成されてもよい。
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでもよい。変調器は、送信対象の低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、処理のために復調された低周波数ベースバンド信号をベースバンドプロセッサに伝送する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサにより処理され、次いで、アプリケーションプロセッサに伝送される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、電話受信機170B等に限定されない)を通じてサウンド信号を出力するか、或いは、ディスプレイスクリーン194を通じて画像又はビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立したデバイスでもよい。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立してもよく、モデムプロセッサ及びモバイル通信モジュール150又は他の機能モジュールは、同じコンポーネント内に配置されてもよい。
無線通信モジュール160は、UE100に適用される無線通信、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)及び赤外線(infrared, IR)技術への解決策を提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールが統合される1つ以上のコンポーネントでもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を使用することにより電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、代替として、プロセッサ110から送信対象の信号を受信し、送信対象の信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、アンテナ2を使用することにより放射するために信号を電磁波に変換してもよい。
いくつかの実施形態では、UE100のアンテナ1及びモバイル通信モジュール150は結合され、UE100のアンテナ2及び無線通信モジュール160は結合され、それにより、UE100は、無線通信技術を使用することにより、ネットワーク及び他のデバイスと通信できるようにする。無線通信技術は、LTE-NRデュアルコネクティビティ技術、LTEシングルコネクティビティ技術等を含んでもよい。例えば、無線通信技術は、具体的には、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星導航システム(Beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)及び/又は静止衛星型補強システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
UE100は、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を使用することにより表示機能を実現する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイスクリーン194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行し、グラフィックスをレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、1つ以上のGPUを含み、表示情報を生成又は変更するためのプログラム命令を実行してもよい。
ディスプレイスクリーン194は、画像、ビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイスクリーン194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、Miniled、Micro LED、Micro-OLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)等でもよい。いくつかの実施形態では、UE100は、1つ又はN個のディスプレイスクリーン194を含んでもよい。Nは1よりも大きい正の整数である。
UE100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を使用することにより、写真撮影機能を実現できる。
ISPは、カメラ193によりフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影中にシャッターが有効になる。光はレンズを通じてカメラの感光体に伝えられ、光信号は電気信号に変換される。カメラの感光体は、処理のために電気信号をISPに転送し、したがって、電気信号は肉眼で見ることができる画像に変換される。ISPはまた、ノイズポイント、輝度及び肌の色合いアルゴリズムを最適化してもよい。ISPはまた、撮影されたシーンの露光及び色温度のようなパラメータを最適化してもよい。いくつかの実施形態では、ISPは、カメラ193内に配置されてもよい。
カメラ193は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成される。物体の光学画像は、レンズを通じて生成され、感光体に投影される。光感知体は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタでもよい。感光体は、光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をISPに伝送し、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB及びYUVフォーマットの標準的な画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、UE100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでもよく、Nは1よりも大きい正の整数である。
デジタルシグナルプロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて、他のデジタル信号を更に処理してもよい。例えば、UE100が周波数選択を実行するとき、デジタルシグナルプロセッサは、周波数エネルギに対してフーリエ変換等を実行するように構成される。
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成される。UE100は、1つ以上のビデオコーデックをサポートしてもよい。このように、UE100は、複数の符号化フォーマット、例えば、動画専門家集団(moving picture experts group, MPEG)1、MPEG2、MPEG3及びMPEG4でビデオを再生又は記録してもよい。
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)計算プロセッサであり、生物学的ニューラルネットワークの構造、例えば、人間の脳内のニューロンの間の伝達モードを参照することにより入力情報を迅速に処理し、継続的に自己学習を更に実行してもよい。NPUは、UE100のインテリジェント認知、例えば、画像認識、顔認識、音声認識及びテキスト理解のようなアプリケーションを実現するために使用されてもよい。
外部メモリインタフェース120は、UE100の記憶能力を拡張するために、マイクロSDカードのような外部記憶カードに接続するように構成されてもよい。外部記憶カードは、外部記憶カードに音楽又はビデオのようなファイルを記憶することのようなデータ記憶機能を実現するために、外部メモリインタフェース120を使用することによりプロセッサ110と通信する。
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されてもよく、実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を動作させ、UE100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)により必要とされるアプリケーション等を記憶してもよい。データ記憶領域は、UE100が使用されるときに作成されたデータ(例えば、オーディオデータ及びアドレス帳)等を記憶してもよい。さらに、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、或いは、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリ又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)のような不揮発性メモリを含んでもよい。
UE100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、電話受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を使用することにより、音楽再生又は録音のようなオーディオ機能を実現してもよい。
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように更に構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化及び復号するように更に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110内に配置されてもよく、或いは、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置されてもよい。
「ホーン」とも呼ばれるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号をサウンド信号に変換するように構成される。UE100は、スピーカ170Aを使用することにより、ハンズフリーモードで音楽を聞くため或いは通話に応答するために使用されてもよい。
「受信機」とも呼ばれる電話受信機170Bは、オーディオ電気信号をサウンド信号に変換するように構成される。UE100が通話に応答するため或いは音声情報を受信するために使用されるとき、電話受信機170Bは、音声情報を受信するために人間の耳の近くに置かれてもよい。
「マイクロフォン」又は「マイクロフォン」とも呼ばれるマイクロフォン170Cは、サウンド信号を電気信号に変換するように構成される。通話を行うとき又は音声情報を送信するとき、ユーザは、口をマイクロフォン170Cに近づけて話し、サウンド信号をマイクロフォン170Cに入力してもよい。少なくとも1つのマイクロフォン170Cは、UE100内に配置されてもよい。いくつかの他の実施形態では、2つのマイクロフォン170CがUE100内に配置され、サウンド信号を収集してノイズ低減機能を実現してもよい。いくつかの他の実施形態では、3つ、4つ又はそれ以上のマイクロフォン170Cが代替としてUE100内に配置されて、サウンド信号を収集し、ノイズ低減を実現し、音源を認識し、方向性記録機能を実施すること等を行ってもよい。
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインタフェース130でもよく、或いは、3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)標準インタフェース又は米国のセルラ電気通信業界協会(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)標準インタフェースでもよい。
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換してもよい。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイスクリーン194内に配置されてもよい。複数のタイプの圧力センサ180A、例えば、抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ及び容量性圧力センサが存在する。容量性圧力センサは、導電性材料を有する少なくとも2つの平行なプレートを含んでもよい。力が圧力センサ180Aに加えられたとき、電極の間の静電容量が変化する。UE100は、静電容量の変化に基づいて圧力の強度を決定する。ディスプレイスクリーン194上でタッチ操作が実行されたとき、UE100は、圧力センサ180Aを使用することによりタッチ操作の強度を検出する。UE100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチの位置を更に計算してもよい。いくつかの実施形態では、同じタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応してもよい。例えば、SMSメッセージアプリケーションアイコン上で、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満であるタッチ操作が実行されたとき、SMSメッセージを確認する命令が実行される。SMSメッセージアプリケーションアイコン上で、タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上であるタッチ操作が実行されたとき、新たなSMSメッセージを作成する命令が実行される。
ジャイロスコープセンサ180Bは、UE100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、3つの軸(すなわち、x、y及びz軸)の周りのUE100の角速度は、ジャイロスコープセンサ180Bを通じて決定されてもよい。ジャイロスコープセンサ180Bは、写真撮影中の手ぶれ補正に使用されてもよい。例えば、シャッターが押されたとき、ジャイロセンサ180Bは、UE100が震える角度を検出し、角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、レンズが反対の運動を通じてUE100の震えを相殺することを可能にし、それにより、手ぶれ補正を実現する。ジャイロセンサ180Bはまた、ナビゲーション及び動き感知ゲームシナリオにおいて使用されてもよい。
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、UE100は、気圧センサ180Cにより測定された気圧値を使用することにより高度を計算し、測位及びナビゲーションを支援する。
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。UE100は、磁気センサ180Dを使用することにより、フリップレザーケースの開閉を検出してもよい。いくつかの実施形態では、UE100がクラムシェル電話機であるとき、UE100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップカバーの開閉を検出してもよい。さらに、レザーケースの検出された開閉状態又はフリップカバーの検出された開閉状態に基づいて、フリップカバーの自動ロック解除のような機能が設定される。
加速度センサ180Eは、各方向(一般的には3つの軸)におけるUE100の加速度値を検出してもよい。ヘッドマウント型のUE100が静止しているとき、重力の大きさ及び方向が検出されてもよい。加速度センサは、電子デバイスの姿勢を認識するように更に構成されてもよく、景観モードと肖像モードとの間の切り替え及び歩数計のようなアプリケーションに適用される。
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。UE100は、赤外線又はレーザーを通じて距離を測定してもよい。いくつかの実施形態では、写真撮影シナリオにおいて、UE100は、距離センサ180Fを使用することにより距離を測定し、迅速な焦点合わせを実現してもよい。
光近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードのような光検出器とを含んでもよい。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードでもよい。UE100は、発光ダイオードを使用することにより赤外線を発射してもよい。UE100は、フォトダイオードを使用することにより近くの物体からの赤外線反射光を検出する。十分な反射光を検出したとき、UE100は、UE100の近くに物体が存在すると決定してもよい。十分な反射光を検出したとき、UE100は、UE100の近くに物体が存在すると決定してもよい。UE100は、光近接センサ180Gを使用することにより、ユーザが通話のためにUE100を耳の近くに保持することを検出してもよく、それにより、省電力を達成するために自動スクリーンオフが実現されるようにする。光近接センサ180Gは、レザーカバーモード及びポケットモードでスクリーンを自動的にロック解除及びロックするように更に構成されてもよい。
周辺光センサ180Lは、周辺光の輝度を感知するように構成される。UE100は、周辺光の知覚された輝度に従って、ディスプレイスクリーン194の輝度を適応的に調整してもよい。周辺光センサ180Lは、写真撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するように更に構成されてもよい。周辺光センサ180Lは、偶発的なタッチを防止するために、UE100がポケットにあるか否かを検出するように光近接センサ180Gと更に連携してもよい。
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。UE100は、収集された指紋の特徴を使用することにより、指紋ロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋写真撮影、指紋ベースの通話応答等を実現してもよい。
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、UE100は、温度センサ180Jにより検出された温度を使用することにより温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jにより報告された温度が閾値を超えたとき、UE100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低減し、電力消費を低減して熱保護を実現する。いくつかの他の実施形態では、温度が他の閾値よりも低いとき、UE100は、バッテリ142を加熱し、低温により引き起こされるUE100の異常なシャットダウンを回避する。いくつかの他の実施形態では、温度が更に他の閾値よりも低いとき、UE100は、バッテリ142の出力電圧を上昇させ、低温により引き起こされる異常なシャットダウンを回避する。
タッチセンサ180Kはまた、「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、ディスプレイスクリーン194上に配置されてもよい。タッチセンサ180K及びディスプレイスクリーン194は、「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上或いはその近くで実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに伝送し、タッチイベントタイプを決定してもよい。タッチセンサ180Kは、ディスプレイスクリーン194を使用することにより、タッチ操作に関連する視覚出力を提供してもよい。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替としてUE100の表面上に配置されてもよく、ディスプレイスクリーン194のものとは異なる位置に位置する。
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してもよい。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声帯部の振動骨の振動信号を取得してもよい。骨伝導センサ180Mは、代替として、人間の脈に接触し、血圧鼓動信号を受信してもよい。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替として、ヘッドセット内に配置され、骨伝導ヘッドセットを形成してもよい。オーディオモジュール170は、骨伝導センサ180Mにより取得された声帯部の振動骨の振動信号に基づく解析を通じて音声信号を取得し、音声機能を実現してもよい。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mにより取得された血圧パルス信号に基づいて心拍数情報を解析し、心拍数検出機能を実現してもよい。
キー190は、電源キー、ボリュームキー等を含む。キー190は、機械式キー又はタッチタイプのキーでもよい。UE100は、キー入力を受け取り、UE100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成してもよい。
モータ191は、振動プロンプトを生成してもよい。モータ191は、着呼のための振動プロンプトを提供するように構成されてもよく、タッチ振動フィードバックを提供するように更に構成されてもよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、写真撮影及びオーディオ再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。ディスプレイスクリーン194の異なる領域で実行されるタッチ操作について、モータ191はまた、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。異なる適用シナリオ(例えば、時間プロンプト、情報受信、目覚まし時計及びゲーム)もまた、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。タッチ振動フィードバック効果は更にカスタマイズされてもよい。
インジケータ192は、インジケータライトでもよく、充電状態及びバッテリ変化を示すように構成されてもよく、メッセージ、不在着信、通知等を示すように更に構成されてもよい。
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインタフェース195に挿入されるか、或いは、SIMカードインタフェース195からプラグ接続され、UE100と接触するか、或いは、UE100から分離してもよい。UE100は、1つ又はN個のSIMカードインタフェースをサポートしてもよい。Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートできる。複数のカードは全て、同じSIMカードインタフェース195に挿入されてもよい。複数のカードは、同じタイプ又は異なるタイプでもよい。SIMカードインタフェース195は、異なるタイプのSIMカードと更に互換性があってもよい。SIMカードインタフェース195はまた、外部メモリカードと互換性があってもよい。UE100は、SIMカードを使用することによりネットワークと相互作用し、通話及びデータ通信のような機能を実現する。いくつかの実施形態では、UE100は、eSIM、すなわち、埋め込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、UE100内に埋め込まれてもよく、UE100から分離できない。
本発明の実施形態は、チップシステムを更に提供し、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ及びインタフェース回路を含み、メモリ、トランシーバ及び少なくとも1つのプロセッサは、ラインを使用することにより互いに接続され、少なくとも1つのメモリは命令を記憶し、命令がプロセッサにより実行されたとき、図5~図9におけるいずれかの方法の実施形態のフローチャートが実現できる。
本発明の実施形態は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は命令を記憶し、命令は、コンピュータで動作するとき、図5~図9におけるいずれかの方法の実施形態のフローチャートを実現させる。
本発明の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がプロセッサ上で動作するとき、図5~図9におけるいずれかの方法の実施形態のフローチャートが実現できる。
ここに開示される実施形態と組み合わせて、記載の方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、又はプロセッサにより実行されるソフトウェア命令を使用することにより実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールにより形成されてもよく、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能磁気ディスク、CD-ROM、又は当該技術分野で周知の他の形式のいずれかの記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それにより、プロセッサは記憶媒体から情報を読み取ることができ、或いは、情報を記憶媒体に書き込むことができるようにする。明らかに、記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントでもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに位置してもよい。さらに、ASICは、計算デバイスに位置してもよい。明らかに、プロセッサ及び記憶媒体は、計算デバイス内に存在する別個のアセンブリとして使用されてもよい。
当業者は、実施形態における方法のプロセスの全部又は一部が、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムにより実現されてもよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されたとき、上記の方法の実施形態の手順が実行される。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できるROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクのような媒体を含む。