JP2022523073A - 化合物及びその使用 - Google Patents

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JP2022523073A JP2021544150A JP2021544150A JP2022523073A JP 2022523073 A JP2022523073 A JP 2022523073A JP 2021544150 A JP2021544150 A JP 2021544150A JP 2021544150 A JP2021544150 A JP 2021544150A JP 2022523073 A JP2022523073 A JP 2022523073A
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Abstract

本発明は、がん及びウイルス感染症などのBAF関連障害の治療のための方法及び組成物に関する。【選択図】なし

Description

本開示は、BAF関連障害(例えば、がんまたは感染症)を治療するために有用な化合物及び方法に関する。
障害は、BAF複合体によって影響され得る。BRD9は、BAF複合体の構成要素である。本発明は、がん及び感染症などのBAF複合体関連障害の治療のための有用な組成物及び方法に関する。
ブロモドメイン含有タンパク質9(BRD9)は、染色体5上のBRD9遺伝子によってコードされるタンパク質である。BRD9は、SWI/SNF ATPaseクロマチンリモデリング複合体であるBAF(BRG1関連因子またはBRM関連因子)複合体の構成要素であり、ブロモドメイン含有タンパク質のファミリーIVに属している。BRD9は、いくつかのSWI/SNF ATPaseクロマチンリモデリング複合体に存在し、複数のがん細胞株において上方制御される。したがって、BRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤は、がん及び感染症などの疾患及び障害の治療のための新しい方法を提供し得る。本発明者らは、細胞におけるBRD9の枯渇が、それらの細胞におけるSS18-SSX融合タンパク質の枯渇をもたらすことを見出した。SS18-SSX融合タンパク質は、滑膜肉腫腫瘍の95%超で検出されており、滑膜肉腫における唯一の細胞遺伝学的異常であることが多い。さらに、証拠は、BAF複合体が細胞抗ウイルス活性に関与していることを示唆している。したがって、BRD9を分解する薬剤(例えば、化合物)は、BAF、BRD9、及び/またはSS18-SSXに関連する障害(例えば、がんまたは感染症)の治療に有用である。
本開示は、BAF関連障害(例えば、がんまたは感染症)を治療するために有用な化合物及び方法を特徴とする。
一態様では、本開示は、構造式Iを有する化合物であって、
Figure 2022523073000001
式中、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
が、CRまたはNであり、
が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
が、NまたはCHであり、Xが、C-Rであるか、またはXが、C-Rであり、Xが、NまたはCHであり、
が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
が、NまたはCHであり、
が、NまたはCHであり、
Gが、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールである、化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルケニルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたC-Cアルキルは、C-Cペルフルオロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000002
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000003
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000004
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000005
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000006
である。いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000007
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000008
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000009
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは
Figure 2022523073000010
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000011
である。
いくつかの実施形態では、Zは、CRである。いくつかの実施形態では、Zは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-C10アリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、または任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、F、または
Figure 2022523073000012
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、Fである。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000013
である。
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルコキシまたは任意に置換されたアミノである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたスルホンまたは任意に置換されたスルホンアミドである。
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルまたは任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたアミノである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたスルホンである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたスルホンアミドである。
いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000014
である。
いくつかの実施形態では、Rは、-NRまたは-ORであり、式中、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、-NRである。いくつかの実施形態では、Rは、-ORである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルであり、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000015
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000016
である。
いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルまたは3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有するカルボシクリルまたは3~6個の原子を有するヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有するカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、3~6個の原子を有するヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000017
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000018
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000019
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000020
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000021
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000022
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000023
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000024
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000025
である。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、C-Rである。いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、C-Rである。いくつかの実施形態では、Xは、C-Rであり、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、C-Rであり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NR、C-OR
Figure 2022523073000026
であるか、あるいはXは、C-NR、C-OR
Figure 2022523073000027
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NR
Figure 2022523073000028
であるか、あるいはXは、C-NR
Figure 2022523073000029
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000030
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000031
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000032
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000033
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000034
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000035
であり、Xは、NまたはCHである。
いくつかの実施形態では、Rは、-NR、-OR、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、C-NRである。いくつかの実施形態では、Xは、C-NRであり、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、C-ORである。いくつかの実施形態では、Xは、C-ORであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000036
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000037
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000038
である。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、
Figure 2022523073000039
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000040
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000041
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000042
である。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、
Figure 2022523073000043
である。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-C10アリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-C10アリールである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000044
であり、
式中、
G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000045
である。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、
Figure 2022523073000046
である。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000047
である。
いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000048
であり、RG3は、
Figure 2022523073000049
であり、RG4は、
Figure 2022523073000050
であり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000051
であり、RG3は、
Figure 2022523073000052
であり、RG4は、Hであり、RG5は、
Figure 2022523073000053
である。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000054
であり、RG3は、
Figure 2022523073000055
であり、RG4は、ClまたはFであり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000056
であり、RG3は、
Figure 2022523073000057
であり、RG4は、Hであり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000058
であり、RG3は、
Figure 2022523073000059
であり、RG4は、
Figure 2022523073000060
であり、RG5は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールを形成する。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000061
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000062
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリールを形成する。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000063
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RG6は、H、
Figure 2022523073000064
である。
いくつかの実施形態では、RG6は、Hまたは
Figure 2022523073000065
である。
いくつかの実施形態では、RG6は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1は、H、F、
Figure 2022523073000066
である。いくつかの実施形態では、RG1は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG2は、H、F、
Figure 2022523073000067
である。いくつかの実施形態では、RG2は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG3は、H、F、
Figure 2022523073000068
である。いくつかの実施形態では、RG3は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG4は、H、F、
Figure 2022523073000069
である。いくつかの実施形態では、RG4は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG5は、H、F、
Figure 2022523073000070
である。いくつかの実施形態では、RG5は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの1つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの2つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの3つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々は、Hである。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000071
であり、
式中、
G7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000072
である。いくつかの実施形態では、RG8は、
Figure 2022523073000073
である。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000074
である。
いくつかの実施形態では、RG7は、Hであり、RG8は、
Figure 2022523073000075
であり、RG9は、Hであり、RG11は、Hである。
いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2022523073000076
であり、
式中、
G12、RG13、及びRG14の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12及びRG14が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG12、RG13、及びRG14の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12及びRG14が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Iaの構造、
Figure 2022523073000077
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ibの構造、
Figure 2022523073000078
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Icの構造、
Figure 2022523073000079
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Idの構造、
Figure 2022523073000080
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ieの構造であって、
Figure 2022523073000081
式中、R及びRの各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであるか、あるいはR及びRが、各々が結合している窒素と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ifの構造であって、
Figure 2022523073000082
式中、R及びRの各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであるか、あるいはR及びRが、各々が結合している窒素と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Igの構造であって、
Figure 2022523073000083
式中、R及びRの各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであるか、あるいはR及びRが、各々が結合している窒素と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ihの構造、
Figure 2022523073000084
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Iiの構造、
Figure 2022523073000085
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ijの構造、
Figure 2022523073000086
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ikの構造、
Figure 2022523073000087
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Imの構造、
Figure 2022523073000088
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Inの構造、
Figure 2022523073000089
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ioの構造、
Figure 2022523073000090
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ipの構造、
Figure 2022523073000091
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Iqの構造、
Figure 2022523073000092
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Irの構造、
Figure 2022523073000093
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物B1~B6のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物B1~B3及びB6のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
一態様では、本開示は、表1の化合物B1~B6のうちのいずれか1つの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
一態様では、本開示は、表1の化合物B1~B3及びB6のうちのいずれか1つの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
一態様では、本開示は、表1の化合物B4及びB5のうちのいずれか1つの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
Figure 2022523073000094
一態様では、本開示は、式IIの構造を有する化合物であって、
A-L-B
式II
式中、
Lが、リンカーであり、
Bが、分解部分であり、
Aが、式IIIの構造を有し、
Figure 2022523073000095
式中、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
が、CRまたはNであり、
が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
が、NまたはCHであり、Xが、C-R”であるか、またはXが、C-R”であり、Xが、NまたはCHであり、
”が、
Figure 2022523073000096
任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
’が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリル(carbocycylyl)であり、
が、NまたはCHであり、
が、NまたはCHであり、
G”が、
Figure 2022523073000097
任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
G’が、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、C-Cヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、Aとリンカーとの間の結合であり、
式中、G”が、
Figure 2022523073000098
であるか、またはR”が、
Figure 2022523073000099
である、化合物、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、もしくは任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルケニルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたC-Cアルキルは、C-Cペルフルオロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000100
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000101
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000102
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000103
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000104
である。いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000105
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000106
である。
いくつかの実施形態では、Rは、H、
Figure 2022523073000107
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは
Figure 2022523073000108
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000109
である。
いくつかの実施形態では、Zは、CRである。いくつかの実施形態では、Zは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-C10アリールである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、ハロゲン、または任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、H、F、または
Figure 2022523073000110
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、Fである。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000111
である。
いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルコキシまたは任意に置換されたアミノである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたスルホンまたは任意に置換されたスルホンアミドである。
いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキルまたは任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルコキシである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたアミノである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたスルホンである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたスルホンアミドである。
いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R”は、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000112
である。
いくつかの実施形態では、R”は、-NRまたは-ORであり、式中、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、R”は、-NRである。いくつかの実施形態では、R”は、-ORである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hであり、Rは、メチルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルであり、Rは、メチルである。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000113
である。いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000114
である。
いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルまたは3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有するカルボシクリルまたは3~6個の原子を有するヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有するカルボシクリルである。いくつかの実施形態では、R”は、3~6個の原子を有するヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000115
である。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000116
である。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000117
である。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000118
である。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000119
である。いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000120
である。いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000121
である。いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000122
である。いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000123
である。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、C-R”である。いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、C-R”である。いくつかの実施形態では、Xは、C-R”であり、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、C-R”であり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NR、C-OR
Figure 2022523073000124
であるか、あるいはXは、C-NR、C-OR
Figure 2022523073000125
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NR
Figure 2022523073000126
であるか、あるいはXは、C-NR
Figure 2022523073000127
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000128
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000129
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000130
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000131
であり、Xは、NまたはCHである。いくつかの実施形態では、Xは、NまたはCHであり、Xは、C-NRまたは
Figure 2022523073000132
であるか、あるいはXは、C-NRまたは
Figure 2022523073000133
であり、Xは、NまたはCHである。
いくつかの実施形態では、R”は、-NR、-OR、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、C-NRである。いくつかの実施形態では、Xは、C-NRであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hである。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000134
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000135
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000136
である。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、
Figure 2022523073000137
である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000138
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000139
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2022523073000140
である。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、
Figure 2022523073000141
である。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nである。いくつかの実施形態では、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、Nである。
いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、Xは、CHである。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000142
である。
いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリレンである。いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-C10アリーレンまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンである。いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-C10アリーレンである。いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレンである。いくつかの実施形態では、G’は、任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000143
であり、
式中、
G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000144
を形成し、
Figure 2022523073000145
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000146
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000147
を形成し、
Figure 2022523073000148
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000149
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000150
を形成し、
Figure 2022523073000151
が、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000152
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、Cl、
Figure 2022523073000153
である。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、
Figure 2022523073000154
である。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、Cl、
Figure 2022523073000155
である。
いくつかの実施形態では、RG3’は、Aである。
いくつかの実施形態では、RG1’は、Hであり、RG2’は、
Figure 2022523073000156
であり、RG3’は、Aであり、RG4’は、
Figure 2022523073000157
であり、RG5’は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1’は、Hであり、RG2’は、
Figure 2022523073000158
であり、RG3’は、Aであり、RG4’は、Hであり、RG5’は、
Figure 2022523073000159
である。いくつかの実施形態では、RG1’は、Hであり、RG2’は、
Figure 2022523073000160
であり、RG3’は、Aであり、RG4’は、ClまたはFであり、RG5’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1’は、Hであり、RG2’は、
Figure 2022523073000161
であり、RG3’は、Aであり、RG4’は、Hであり、RG5’は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1’は、Hであり、RG2’は、
Figure 2022523073000162
であり、RG3’は、Aであり、RG4’は、
Figure 2022523073000163
であり、RG5’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000164
を形成し、
Figure 2022523073000165
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000166
が、Aで置換されている。いくつかの実施形態では、RG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000167
を形成し、
Figure 2022523073000168
が、任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000169
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000170
であり、式中、RG6は、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000171
であり、式中、RG6’は、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000172
を形成し、
Figure 2022523073000173
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000174
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000175
であり、式中、RG6’は、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RG6’は、H、A
Figure 2022523073000176
である。
いくつかの実施形態では、RG6’は、H、A、または
Figure 2022523073000177
である。
いくつかの実施形態では、RG6’は、HまたはAである。
いくつかの実施形態では、RG6’は、Hである。いくつかの実施形態では、RG6’は、Aである。
いくつかの実施形態では、RG1’は、H、A、F、
Figure 2022523073000178
である。いくつかの実施形態では、RG1’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG2’は、H、A、F、
Figure 2022523073000179
である。いくつかの実施形態では、RG2’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG3’は、H、A、F、
Figure 2022523073000180
である。いくつかの実施形態では、RG3’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG4’は、H、A、F、
Figure 2022523073000181
である。いくつかの実施形態では、RG4’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG5’は、H、A、F、
Figure 2022523073000182
である。いくつかの実施形態では、RG5’は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの2つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの3つ以上は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1’は、Aである。いくつかの実施形態では、RG2’は、Aである。いくつかの実施形態では、RG3’は、Aである。いくつかの実施形態では、RG4’は、Aである。いくつかの実施形態では、RG5’は、Aである。いくつかの実施形態では、
Figure 2022523073000183
は、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000184
であり、
式中、
G7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7’及びRG8’、RG8’及びRG9’、RG9’及びRG10’、及び/またはRG10’及びRG11’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000185
を形成し、
Figure 2022523073000186
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000187
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7’及びRG8’、RG8’及びRG9’、RG9’及びRG10’、及び/またはRG10’及びRG11’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000188
を形成し、
Figure 2022523073000189
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000190
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG7’及びRG8’、RG8’及びRG9’、RG9’及びRG10’、及び/またはRG10’及びRG11’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000191
を形成し、
Figure 2022523073000192
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000193
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、F、Cl、
Figure 2022523073000194
である。いくつかの実施形態では、RG8’は、
Figure 2022523073000195
である。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000196
である。
いくつかの実施形態では、RG7’は、Hであり、RG8’は、
Figure 2022523073000197
であり、RG9’は、Aであり、RG11’は、Hである。
いくつかの実施形態では、G’は、
Figure 2022523073000198
であり、
式中、
G12’、RG13’、及びRG14’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12’及びRG14’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000199
を形成し、
Figure 2022523073000200
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG12’、RG13’、及びRG14’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000201
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RG12’、RG13’、及びRG14’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12’及びRG14’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000202
を形成し、
Figure 2022523073000203
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RG12’、RG13’、及びRG14’のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000204
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、R”は、
Figure 2022523073000205
である。
いくつかの実施形態では、R’は、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリル(carbocycylyl)である。いくつかの実施形態では、R’は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、R’は、H、
Figure 2022523073000206
である。いくつかの実施形態では、R’は、Hまたは
Figure 2022523073000207
である。いくつかの実施形態では、R’は、Hである。いくつかの実施形態では、R’は、
Figure 2022523073000208
である。
いくつかの実施形態では、G”は、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、G”は、任意に置換されたC-C10アリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、G”は、任意に置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-C10アリールである。いくつかの実施形態では、Gは、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、G”は、任意に置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000209
であり、
式中、
G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000210
である。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、
Figure 2022523073000211
である。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000212
である。
いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000213
であり、RG3は、
Figure 2022523073000214
であり、RG4は、
Figure 2022523073000215
であり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000216
であり、RG3は、
Figure 2022523073000217
であり、RG4は、Hであり、RG5は、
Figure 2022523073000218
である。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000219
であり、RG3は、
Figure 2022523073000220
であり、RG4は、ClまたはFであり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000221
であり、RG3は、
Figure 2022523073000222
であり、RG4は、Hであり、RG5は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1は、Hであり、RG2は、
Figure 2022523073000223
であり、RG3は、
Figure 2022523073000224
であり、RG4は、
Figure 2022523073000225
であり、RG5は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールを形成する。
いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、RG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールを形成する。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000226
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000227
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000228
であり、式中、RG6は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RG6は、H、
Figure 2022523073000229
である。
いくつかの実施形態では、RG6は、Hまたは
Figure 2022523073000230
である。
いくつかの実施形態では、RG6は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1は、H、F、
Figure 2022523073000231
である。いくつかの実施形態では、RG1は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG2は、H、F、
Figure 2022523073000232
である。いくつかの実施形態では、RG2は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG3は、H、F、
Figure 2022523073000233
である。いくつかの実施形態では、RG3は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG4は、H、F、
Figure 2022523073000234
である。いくつかの実施形態では、RG4は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG5は、H、F、
Figure 2022523073000235
である。いくつかの実施形態では、RG5は、Hである。
いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの1つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの2つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの3つ以上は、Hである。いくつかの実施形態では、RG1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々は、Hである。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000236
であり、
式中、
G7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態では、RG7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、F、Cl、
Figure 2022523073000237
である。いくつかの実施形態では、RG8は、
Figure 2022523073000238
である。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000239
である。
いくつかの実施形態では、RG7は、Hであり、RG8は、
Figure 2022523073000240
であり、RG9は、Hであり、RG11は、Hである。
いくつかの実施形態では、G”は、
Figure 2022523073000241
であり、
式中、
G12、RG13、及びRG14の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12及びRG14が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、RG12、RG13、及びRG14の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12及びRG14が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIaの構造、
Figure 2022523073000242
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIbの構造、
Figure 2022523073000243
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIcの構造、
Figure 2022523073000244
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIdの構造、
Figure 2022523073000245
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIeの構造、
Figure 2022523073000246
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIfの構造、
Figure 2022523073000247
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIgの構造、
Figure 2022523073000248
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIhの構造、
Figure 2022523073000249
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIiの構造、
Figure 2022523073000250
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIjの構造、
Figure 2022523073000251
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIkの構造、
Figure 2022523073000252
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIImの構造、
Figure 2022523073000253
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIInの構造、
Figure 2022523073000254
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIoの構造、
Figure 2022523073000255
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIpの構造、
Figure 2022523073000256
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIqの構造、
Figure 2022523073000257
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIrの構造、
Figure 2022523073000258
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIsの構造、
Figure 2022523073000259
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIItの構造、
Figure 2022523073000260
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIuの構造、
Figure 2022523073000261
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Aは、式IIIvの構造、
Figure 2022523073000262
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、ユビキチンリガーゼ結合部分である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む。
いくつかの実施形態では、分解部分は、ユビキチンリガーゼ結合部分である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式Yの構造であって、
Figure 2022523073000263
式中、
が、分解部分とリンカーとの間の結合であり、
v1が、0、1、2、3、4、または5であり、
u1が、1、2、または3であり、
が、結合または
Figure 2022523073000264
であり、
が、
Figure 2022523073000265
であり、
5Aが、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
各RJ1が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、存在しないか、O、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
Jが、存在しないか、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2022523073000266
である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2022523073000267
である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2022523073000268
である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2022523073000269
である。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Y1の構造、
Figure 2022523073000270
式Y1
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Tは、結合である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2022523073000271
である。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Y2の構造、
Figure 2022523073000272
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Zの構造、
Figure 2022523073000273
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、u1は、1である。いくつかの実施形態では、u1は、2である。いくつかの実施形態では、u1は、3である。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式AA0の構造、
Figure 2022523073000274
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式ABの構造、
Figure 2022523073000275
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式ACの構造、
Figure 2022523073000276
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Jは、存在しない。いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Jは、Oまたは任意に置換されたアミノである。
いくつかの実施形態では、Jは、
Figure 2022523073000277
である。
いくつかの実施形態では、式AA0の構造は、式AA0の構造、
Figure 2022523073000278
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、v1は、0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、v1は、0である。いくつかの実施形態では、v1は、1である。いくつかの実施形態では、v1は、2である。いくつかの実施形態では、v1は、3である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA1の構造、
Figure 2022523073000279
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式ABの構造は、式AB1の構造、
Figure 2022523073000280
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式ACの構造は、式AC1の構造、
Figure 2022523073000281
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Jは、存在しない。いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンまたは任意に置換されたC-C10アリーレンである。いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレンまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたヘテロシクリレンである。いくつかの実施形態では、Jは、任意に置換されたC-C10アリーレンである。
いくつかの実施形態では、Jは、
Figure 2022523073000282
である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA2の構造、
Figure 2022523073000283
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA3の構造、
Figure 2022523073000284
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA4の構造、
Figure 2022523073000285
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RA5は、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、メチルである。いくつかの実施形態では、RA5は、
Figure 2022523073000286
である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式Aの構造であって、
Figure 2022523073000287
式中、
が、
Figure 2022523073000288
であり、
A5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A6が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、RA7が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであるか、またはRA6及びRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、またはRA6及びRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
A8が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000289
を形成し、
Figure 2022523073000290
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000291
が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000292
を形成し、
Figure 2022523073000293
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000294
が、Aで置換されているか、またはその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、及びRA4の各々は、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000295
を形成し、
Figure 2022523073000296
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000297
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、及びRA4の各々は、独立して、H、A、F、
Figure 2022523073000298
であるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000299
を形成し、
Figure 2022523073000300
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000301
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1は、Aである。いくつかの実施形態では、RA2は、Aである。いくつかの実施形態では、RA3は、Aである。いくつかの実施形態では、RA4は、Aである。いくつかの実施形態では、RA5は、Aである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは
Figure 2022523073000302
である。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、
Figure 2022523073000303
である。
いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000304
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000305
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000306
である。
いくつかの実施形態では、RA6及びRA7の各々は、独立して、H、F、
Figure 2022523073000307
であるか、またはRA6及びRA7は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000308
を形成する。いくつかの実施形態では、RA6は、Hであり、RA7は、Hである。
いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000309
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000310
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2022523073000311
である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A1の構造、
Figure 2022523073000312
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A2の構造、
Figure 2022523073000313
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A3の構造、
Figure 2022523073000314
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A4の構造、
Figure 2022523073000315
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A5の構造、
Figure 2022523073000316
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A6の構造、
Figure 2022523073000317
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A7の構造、
Figure 2022523073000318
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A8の構造、
Figure 2022523073000319
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A9の構造、
Figure 2022523073000320
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A10の構造、
Figure 2022523073000321
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2022523073000322
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2022523073000323
である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2022523073000324
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、
Figure 2022523073000325
は、
Figure 2022523073000326
であり、式中、RA9は、H、A、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2022523073000327
である。
いくつかの実施形態では、RA9は、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RA9は、H、A、またはメチルである。いくつかの実施形態では、R9Aは、Hである。いくつかの実施形態では、R9Aは、メチルである。いくつかの実施形態では、RA9は、Aである。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2022523073000328
である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式Bの構造であって、
Figure 2022523073000329
式中、
A5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000330
を形成し、
Figure 2022523073000331
が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000332
が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、及びRA4の各々は、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000333
を形成し、
Figure 2022523073000334
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000335
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、及びRA4の各々は、独立して、H、A、F、
Figure 2022523073000336
であるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2022523073000337
を形成し、
Figure 2022523073000338
が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2022523073000339
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1は、Aである。いくつかの実施形態では、RA2は、Aである。いくつかの実施形態では、RA3は、Aである。いくつかの実施形態では、RA4は、Aである。いくつかの実施形態では、RA5は、Aである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意に置換されC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは
Figure 2022523073000340
である。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、
Figure 2022523073000341
である。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B1の構造、
Figure 2022523073000342
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B2の構造、
Figure 2022523073000343
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B3の構造、
Figure 2022523073000344
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B4の構造、
Figure 2022523073000345
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2022523073000346
である。いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2022523073000347
である。いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2022523073000348
である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、フォン・ヒッペル・リンドウリガンドを含む。
いくつかの実施形態では、フォン・ヒッペル・リンドウリガンドは、
Figure 2022523073000349
の構造、
またはその誘導体もしくは類似体を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式Cの構造であって、
Figure 2022523073000350
式中、
B1が、H、A、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
B2が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
B3が、A、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
B4が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
B5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
v2が、0、1、2、3、または4であり、
各RB6が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
B7及びRB8の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10アリールであり、
式中、RB1及びRB3のうちの1つが、Aである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2022523073000351
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2022523073000352
である。
いくつかの実施形態では、分解剤部分は、式Dの構造であって、
Figure 2022523073000353
式中、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
C1、RC2、及びRC7の各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
C3が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
C5が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
v3が、0、1、2、3、または4であり、
各RC8が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
v4が、0、1、2、3、または4であり、
各RC9が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Dの構造は、
Figure 2022523073000354
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、分解剤部分は、式Eの構造であって、
Figure 2022523073000355
式中、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
C10及びRC11の各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
v5が、0、1、2、3、または4であり、
各RC12が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
v6が、0、1、2、3、または4であり、
各R21が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Eの構造は、
Figure 2022523073000356
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式FAの構造であって、
Figure 2022523073000357
式中、
Figure 2022523073000358
が、
Figure 2022523073000359
であるか、またはAで置換され、H、RFF1、及びオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換されている二環式部分であり、
Figure 2022523073000360
が、単結合または二重結合であり、
u2が、0、1、2、または3であり、
が、分解剤とリンカーとの間の結合であり、
Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fbが、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fb、RFc、RFd、及びRFeの各々が、独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであるか、
あるいはRFb及びRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
あるいはRFd及びRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
あるいはRFd及びRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成し、
Fd及びYFfの各々が、独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含有する、YFd及びYFfに結合した結合または二価部分であり、
式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
環原子の一方が、Aで置換され、他方が、H及びRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
式中、YFeの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
各RFF1が、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
各RFF2が、独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
式中、YFdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式FAの化合物は、式FA1の構造、
Figure 2022523073000361
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式FBの構造であって、
Figure 2022523073000362
式中、
Figure 2022523073000363
が、
Figure 2022523073000364
であるか、またはAで置換され、H、RFF1、及びオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換されている二環式部分であり、
が、分解剤とリンカーとの間の結合であり、
Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fb及びYFgの各々が、独立して、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fb、RFc、RFd、RFe、RFf、及びRFgの各々が、独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであるか、
あるいはRFb及びRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
あるいはRFd及びRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
あるいはRFf及びRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
あるいはRFd及びRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成するか、
あるいはRFd及びRFfが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成するか、
あるいはRFb及びRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成し、
Fd及びYFfの各々が、独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含有する、YFd及びYFfに結合した結合または二価部分であり、
式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
環原子の一方が、Aで置換され、他方が、H及びRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
式中、YFeの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
各RFF1が、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
各RFF2が、独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
式中、YFdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式FBの化合物は、式FB1の構造、
Figure 2022523073000365
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式F1の構造であって、
Figure 2022523073000366
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、RF1が、存在しないか、またはOである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、RF1は、存在しない。いくつかの実施形態では、RF1は、Oである。
いくつかの実施形態では、式F1の構造は、
Figure 2022523073000367
である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、構造式F2であって、
Figure 2022523073000368
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、Yが、CHまたはNHである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Yは、NHである。いくつかの実施形態では、Yは、CHである。
いくつかの実施形態では、式F2の構造は、
Figure 2022523073000369
である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、構造式Gであって、
Figure 2022523073000370
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、Yが、CHまたはNHである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Yは、NHである。いくつかの実施形態では、Yは、CHである。
いくつかの実施形態では、式Gの構造は、
Figure 2022523073000371
である。
分解部分はまた、例えば、WO2017/197036、WO2019/204354、WO2019/236483、WO2020/010177、及びWO2020/010227に見出される構造を含んでもよく、それらの構造は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVの構造を有し、
-(B-(C-(B-(D)-(B-(C-(B-A
式IV
式中、
が、リンカーとAとの間の結合であり、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
、B、B、及びBの各々が、独立して、任意に置換されたC-Cアルキレン、任意に置換されたC-Cヘテロアルキレン、O、S、S(O)、またはNRであり、
各Rが、独立して、H、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意に置換されたC6-12アリール、または任意に置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
及びCの各々が、独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
f、g、h、i、j、及びkの各々は、独立して、0または1であり、
Dが、任意に置換されたC1-10アルキレン、任意に置換されたC2-10アルケニレン、任意に置換されたC2-10アルキニレン、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリレン、任意に置換されたC6-12アリーレン、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコール、もしくは任意に置換されたC1-10ヘテロアルキレン、またはA-(B-(C-(B-と-(B-(C-(B-Aを連結する化学結合である。
いくつかの実施形態では、B、B、B、及びBの各々は、独立して、任意に置換されたC-Cアルキレン、任意に置換されたC-Cヘテロアルキレン、またはNRである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキレンである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、B及びBの各々は、独立して、
Figure 2022523073000372
である。
いくつかの実施形態では、Bは、
Figure 2022523073000373
である。
いくつかの実施形態では、C及びCの各々は、独立して、
Figure 2022523073000374
である。
いくつかの実施形態では、Cは、
Figure 2022523073000375
である。
いくつかの実施形態では、Bは、NRである。いくつかの実施形態では、Bは、任意に置換されたC-Cアルキレンである。
いくつかの実施形態では、fは、0である。いくつかの実施形態では、fは、1である。いくつかの実施形態では、gは、1である。いくつかの実施形態では、hは、0である。いくつかの実施形態では、hは、1である。いくつかの実施形態では、iは、0である。いくつかの実施形態では、jは、0である。いくつかの実施形態では、kは、0である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000376
の構造を有し、
式中、
xが、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
yが、1、2、3、または4であり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
Wが、OまたはNRであり、式中、Rが、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000377
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000378
Figure 2022523073000379
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000380
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000381
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vの構造を有し、
-(E)-(F)-(C-(E-(Fo1-(Fo2-(E-A
式V
式中、
が、リンカーとAとの間の結合であり、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
m、n、o1、o2、及びpの各々が、独立して、0または1であり、
及びEの各々が、独立して、O、S、NR、任意に置換されたC1-10アルキレン、任意に置換されたC2-10アルケニレン、任意に置換されたC2-10アルキニレン、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意に置換されたC1-10ヘテロアルキレンであり、
が、任意に置換されたC-Cアルキレン、任意に置換されたC-Cヘテロアルキレン、O、S、またはNRであり、
各Rが、独立して、H、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意に置換されたC6-12アリール、または任意に置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
が、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
、F、及びFの各々が、独立して、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vaの構造を有する。
-(E)-(F)-(C-(E-A
式Va
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vbの構造を有する。
-(E)-(F)-(E-A
式Vb
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vcの構造を有する。
-(E)-(F)-A
式Vc
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vdの構造を有する。
-(E)-(F)-(C-(Fo1-A
式Vd
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Veの構造を有する。
-(E)-(F)-(E-(Fo1-(E-A
式Ve
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vfの構造を有する。
-(E)-(F)-(C-(E-(Fo1-(E-A
式Vf
いくつかの実施形態では、リンカーは、式Vgの構造を有する。
-(E)-(F)-(E-(Fo1-A
式Vg
いくつかの実施形態では、E及びEの各々は、独立して、NR、任意に置換されたC1-10アルキレン、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコレン、または任意に置換されたC1-10ヘテロアルキレンである。
いくつかの実施形態では、Eは、任意に置換されたC-Cアルキレン、O、S、またはNRである。
いくつかの実施形態では、Eは、任意に置換されたC-Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Eは、任意に置換されたC-Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Eは、O、S、またはNRである。
いくつかの実施形態では、Eは、C-Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Eは、C-Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Eは、Oである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000382
であり、式中、aは、0、1、2、3、4、または5である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000383
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは任意に置換されたC1-4アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000384
であり、式中、aは、0、1、2、3、4、または5である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000385
であり、式中、aは、0、1、2、3、4、または5である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000386
である。いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000387
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000388
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000389
であり、
式中、
bが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000390
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000391
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000392
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、bは、0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、bは、0である。いくつかの実施形態では、bは、1である。いくつかの実施形態では、bは、2である。いくつかの実施形態では、bは、3である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000393
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000394
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000395
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000396
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000397
である。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000398
である。
いくつかの実施形態では、Eは、O、NR
Figure 2022523073000399
であり、
式中、
cが、0、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
dが、0、1、2、または3であり、
eが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
fが、0、1、2、3、または4であり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
Wが、OまたはNRであり、式中、Rが、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Eは、O、NR
Figure 2022523073000400
である。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2022523073000401
である。
いくつかの実施形態では、Eは、O、
Figure 2022523073000402
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は、独立して、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンである。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、単環式である。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、多環式である。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、二環式である。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、架橋される。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、縮合される。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、スピロ環式である。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、
Figure 2022523073000403
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000404
である。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリレンは、
Figure 2022523073000405
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000406
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は、独立して、任意に置換されたC2-ヘテロシクリレンである。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、単環式である。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、多環式である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、二環式である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、架橋される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、縮合される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、スピロ環式である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、第4級アミンを含む。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000407
であり、
式中、
q1が、0、1、2、3、または4であり、
q2が、0、1、2、3、4、5、または6であり、
q3が、0、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
各Rが、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4であるか、あるいは2つのR基が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、あるいは2つのR基が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
i1が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、
i2が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
i3が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、
i4が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4である。いくつかの実施形態では、Ri1は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Ri2は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Ri3は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Ri4は、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000408
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4である。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、またはNRi3i4である。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、ハロゲン、シアノ、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4である。
いくつかの実施形態では、2つのR基は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、2つのR基が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、H、F、メチル、
Figure 2022523073000409
である。
いくつかの実施形態では、各Rは、独立して、F、メチル、またはNRi3i4である。
いくつかの実施形態では、q1は、0、1、または2である。いくつかの実施形態では、q1は、0である。いくつかの実施形態では、q1は、1である。いくつかの実施形態では、q1は、2である。
いくつかの実施形態では、q2は、0、1、または2である。いくつかの実施形態では、q2は、0である。いくつかの実施形態では、q2は、1である。いくつかの実施形態では、q2は、2である。
いくつかの実施形態では、q3は、0、1、または2である。いくつかの実施形態では、q3は、0である。いくつかの実施形態では、q3は、1である。いくつかの実施形態では、q3は、2である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000410
Figure 2022523073000411
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000412
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000413
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000414
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000415
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000416
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000417
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000418
である。いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000419
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000420
である。いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000421
である。
いくつかの実施形態では、Ri1は、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Ri2は、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Ri3は、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、Ri4は、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000422
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000423
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000424
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000425
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、
Figure 2022523073000426
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000427
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000428
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000429
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000430
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、
Figure 2022523073000431
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、
Figure 2022523073000432
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、
Figure 2022523073000433
である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、
Figure 2022523073000434
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000435
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000436
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000437
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000438
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000439
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000440
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000441
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000442
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000443
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000444
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は、独立して、任意に置換されたC-C10アリーレンである。
いくつかの実施形態では、C-C10アリーレンは、
Figure 2022523073000445
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は、独立して、任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、C-Cヘテロアリーレンは、
Figure 2022523073000446
である。
いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000447
である。いくつかの実施形態では、Fは、
Figure 2022523073000448
である。
いくつかの実施形態では、Cは、
Figure 2022523073000449
である。いくつかの実施形態では、Cは、
Figure 2022523073000450
である。
いくつかの実施形態では、mは、1である。いくつかの実施形態では、pは、1である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000451
Figure 2022523073000452
Figure 2022523073000453
Figure 2022523073000454
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000455
Figure 2022523073000456
Figure 2022523073000457
Figure 2022523073000458
Figure 2022523073000459
Figure 2022523073000460
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000461
Figure 2022523073000462
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、存在しない。
いくつかの実施形態では、リンカーは、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、もしくは任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンまたは任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレンである。いくつかの実施形態では、リンカーは、任意に置換されたC-C10アリーレンまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレンである。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、単環式である。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、多環式である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、二環式である。
いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、架橋される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、縮合される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリレンは、スピロ環式である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000463
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2022523073000464
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表2Aの化合物D1~D31のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Bの化合物D32~D184の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Cの化合物D185~D316のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表2Aの化合物D1、D7、D15~D21、D23、及びD27~D30のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Bの化合物D32~D42、D46、D48~D63、D65~D73、D75~D83、D85~D87、D89~D93、D95~D116、D118、D120~D164、D166~D168、D170、D171、D173、D174、D176~D178、D180、D182、及びD184のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Cの化合物D185~D190、D192~D204、D248、D254~D258、D260、D262~D269、D271~D280、D284、D286~D291、及びD293~D316のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
一態様では、本開示は、表2Aの化合物D1~D31、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
一態様では、本開示は、表2Bの化合物D32~D184、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
一態様では、本開示は、表2Cの化合物D185~D316、またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
Figure 2022523073000465
Figure 2022523073000466
Figure 2022523073000467
Figure 2022523073000468
Figure 2022523073000469
Figure 2022523073000470
Figure 2022523073000471
Figure 2022523073000472
Figure 2022523073000473
Figure 2022523073000474
Figure 2022523073000475
Figure 2022523073000476
Figure 2022523073000477
Figure 2022523073000478
Figure 2022523073000479
Figure 2022523073000480
Figure 2022523073000481
Figure 2022523073000482
Figure 2022523073000483
Figure 2022523073000484
Figure 2022523073000485
Figure 2022523073000486
Figure 2022523073000487
Figure 2022523073000488
Figure 2022523073000489
Figure 2022523073000490
Figure 2022523073000491
Figure 2022523073000492
Figure 2022523073000493
Figure 2022523073000494
Figure 2022523073000495
Figure 2022523073000496
Figure 2022523073000497
Figure 2022523073000498
Figure 2022523073000499
Figure 2022523073000500
Figure 2022523073000501
Figure 2022523073000502
Figure 2022523073000503
Figure 2022523073000504
Figure 2022523073000505
Figure 2022523073000506
Figure 2022523073000507
Figure 2022523073000508
Figure 2022523073000509
Figure 2022523073000510
Figure 2022523073000511
Figure 2022523073000512
Figure 2022523073000513
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別の態様では、本開示は、前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を特徴とする。
一態様では、本開示は、細胞中のBRD9のレベル及び/または活性を阻害する方法であって、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物と接触させることを含む、方法を特徴とする。
別の態様では、本開示は、細胞中のBRD9のレベル及び/または活性を低減させる方法であって、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物と接触させることを含む、方法を特徴とする。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、結腸直腸癌、肉腫(例えば、軟部組織肉腫、滑膜肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、成人線維肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、明細胞肉腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、線維粘液性肉腫、消化管間質腫瘍、カポジ肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性間葉腫 悪性末梢神経鞘腫瘍、粘液性線維肉腫、低悪性度横紋筋肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、または結腸直腸癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫もしくはユーイング肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫またはユーイング肉腫)である。いくつかの実施形態では、肉腫は、滑膜肉腫である。
一態様では、本開示は、BAF複合体関連障害の治療を必要とする対象におけるBAF複合体関連障害を治療する方法であって、対象に、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を投与することを含む、方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、BAF複合体関連障害は、がんである。いくつかの実施形態では、BAF複合体関連障害は、感染症である。
別の態様では、本開示は、SS18-SSX融合タンパク質関連障害の治療を必要とする対象におけるSS18-SSX融合タンパク質関連障害を治療する方法であって、対象に、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を投与することを含む、方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、SS18-SSX融合タンパク質関連障害は、がんである。いくつかの実施形態では、SS18-SSX融合タンパク質関連障害は、感染症である。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、SS18-SSX融合タンパク質は、SS18-SSX1融合タンパク質、SS18-SSX2融合タンパク質、またはSS18-SSX4融合タンパク質である。
さらに別の態様では、本開示は、BRD9関連障害の治療を必要とする対象におけるBRD9関連障害を治療する方法であって、対象に、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を投与することを含む、方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、BRD9関連障害は、がんである。いくつかの実施形態では、BRD9関連障害は、感染症である。
いくつかの実施形態では、がんは、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、肝細胞癌、及び腎細胞癌、膀胱、腸、乳房、子宮頸、結腸、食道、頭部、腎臓、肝臓、肺、首、卵巣、膵臓、前立腺、及び胃の癌;白血病;良性及び悪性リンパ腫、特にバーキットリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫;良性及び悪性黒色腫;骨髄増殖性疾患;ユーイング肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、脂肪肉腫、筋肉腫、末梢性神経上皮腫、滑膜肉腫、神経膠腫、星細胞腫、乏突起細胞腫、上衣腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、神経節細胞腫、神経節膠腫、髄芽腫、松果体細胞腫瘍、髄膜腫、髄膜肉腫、神経線維腫、及びシュワン腫を含む肉腫;腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、肺癌、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星細胞腫、食道癌、膵臓癌、胃癌、肝癌、結腸癌、黒色腫;癌肉腫、ホジキン病、ウィルムス腫瘍、及び奇形癌腫である。本発明による開示された化合物を使用して治療され得る追加のがんとしては、例えば、急性顆粒球性白血病、急性リンパ球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、腺癌、腺肉腫、副腎癌、副腎皮質癌、肛門癌、未分化星状細胞腫、血管肉腫、虫垂癌、星状細胞腫、基底細胞癌、B細胞リンパ腫、胆管癌、膀胱癌、骨癌、骨髄癌、腸癌、脳癌、脳幹神経膠腫、乳癌、トリプル(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2)ネガティブ乳癌、ダブルネガティブ乳癌(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2のうちの2つがネガティブである)、シングルネガティブ(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2のうちの1つがネガティブである)、エストロゲン受容体ポジティブ、HER2ネガティブ乳癌、エストロゲン受容体ネガティブ乳癌、エストロゲン受容体ポジティブ乳癌、転移性乳癌、管腔A乳癌、管腔B乳癌、Her2ネガティブ乳癌、HER2ポジティブまたはネガティブ乳癌、プロゲステロン受容体ネガティブ乳癌、プロゲステロン受容体ポジティブ乳癌、再発乳癌、カルチノイド腫瘍、子宮頸癌、胆管癌、軟骨肉腫、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚リンパ腫、皮膚黒色腫、びまん性星状細胞腫、非浸潤性乳管癌(DCIS)、子宮内膜癌、上衣腫、類上皮肉腫、食道癌、ユーイング肉腫、肝外胆管癌、眼癌(eye cancer)、ファロピウス管癌、線維肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管癌、消化管カルチノイド癌、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍 多形性膠芽腫(GBM)、神経膠腫、有毛細胞白血病、頭頸部癌、血管内皮腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、浸潤性乳管癌(IDC)、浸潤性小葉癌(ILC)、炎症性乳癌(IBC)、腸癌、肝内胆管癌、侵襲性/浸潤性乳癌、膵島細胞癌、顎癌、カポジ肉腫、腎癌、喉頭癌、平滑筋肉腫、軟膜転移、白血病、口唇癌、脂肪肉腫、肝癌、非浸潤性小葉癌、低悪性度星状細胞腫、肺癌、リンパ節癌、リンパ腫、男性乳癌、髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、間葉性軟骨肉腫、間葉性(mesenchymous)中皮腫、転移性乳癌、転移性黒色腫 転移性扁平上皮頸部癌、混合神経膠腫、単胚葉性奇形腫(monodermal teratoma)、口癌(mouth cancer) 粘液癌、粘膜黒色腫、多発性骨髄腫、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、鼻腔癌、鼻咽腔癌、頸部癌、神経芽細胞腫、神経内分泌腫瘍(NET)、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌(NSCLC)、燕麦細胞癌、眼癌(ocular cancer)、眼内黒色腫、乏突起膠腫、口部癌、口腔癌、口腔咽頭癌、骨原性肉腫、骨肉腫、卵巣癌、上皮性卵巣癌 卵巣胚細胞腫瘍、卵巣原発性腹膜癌、卵巣性索間質腫瘍、パジェット病、膵臓癌、乳頭状癌、副鼻腔癌、副甲状腺癌、骨盤癌、陰茎癌、末梢神経癌、腹膜癌、咽頭癌、褐色細胞腫、毛様細胞性星状細胞腫、松果体部腫瘍、松果体芽腫、脳下垂体癌、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盂癌、横紋筋肉腫、唾液腺癌、軟部組織肉腫、骨の肉腫(bone sarcoma)、肉腫、副鼻腔癌、皮膚癌、小細胞肺癌(SCLC)、小腸癌、脊椎癌、脊柱癌、脊髄癌、扁平上皮癌、胃癌、滑膜肉腫、T細胞リンパ腫、精巣癌、咽喉癌、胸腺腫/胸腺癌、甲状腺癌、舌癌、扁桃腺癌、移行上皮癌、卵管癌、管状癌(tubular carcinoma)、診断未確定の癌、尿管癌、尿道癌、子宮腺癌、子宮癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、T細胞性急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫(T-LL)、末梢性T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病、Pre-B ALL、Pre-Bリンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、B細胞ALL、フィラデルフィア染色体陽性ALL、フィラデルフィア染色体陽性CML、若年性骨髄単球性白血病(JMML)、急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ)、大顆粒リンパ球性白血病、成人T細胞慢性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT)、小細胞型リンパ球性リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大細胞型B細胞リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;またはリンパ腫様肉芽腫症;B細胞前リンパ球性白血病;分類不能脾リンパ腫/白血病、びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫;リンパ形質細胞性リンパ腫;重鎖病、例えばα重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病、形質細胞性骨髄腫、骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、慢性炎症と関連するDLBCL;高齢者のエプスタインバーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、原発性皮膚DLBCL下肢型、ALK+大細胞型B細胞リンパ腫、形質芽細胞性リンパ腫;HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫、またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫が挙げられる。
いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、結腸直腸癌、肉腫(例えば、軟部組織肉腫、滑膜肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、成人線維肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、明細胞肉腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、線維粘液性肉腫、消化管間質腫瘍、カポジ肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性間葉腫 悪性末梢神経鞘腫瘍、粘液性線維肉腫、低悪性度横紋筋肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、または結腸直腸癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫もしくはユーイング肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫またはユーイング肉腫)である。いくつかの実施形態では、肉腫は、滑膜肉腫である。
いくつかの実施形態では、感染症は、ウイルス感染症(例えば、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルス及びBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、またはTogaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症であるウイルス感染症)である。いくつかの実施形態では、障害は、コフィン・シリス、神経線維腫症(例えば、NF-1、NF-2、または神経鞘腫)、または多発性髄膜腫である。一態様では、本開示は、がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、対象に、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩または前述の医薬組成物のうちのいずれかを投与することを含む、方法を特徴とする。
いくつかの実施形態では、がんは、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、肝細胞癌、及び腎細胞癌、膀胱、腸、乳房、子宮頸、結腸、食道、頭部、腎臓、肝臓、肺、首、卵巣、膵臓、前立腺、及び胃の癌;白血病;良性及び悪性リンパ腫、特にバーキットリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫;良性及び悪性黒色腫;骨髄増殖性疾患;ユーイング肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、脂肪肉腫、筋肉腫、末梢性神経上皮腫、滑膜肉腫、神経膠腫、星細胞腫、乏突起細胞腫、上衣腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、神経節細胞腫、神経節膠腫、髄芽腫、松果体細胞腫瘍、髄膜腫、髄膜肉腫、神経線維腫、及びシュワン腫を含む肉腫;腸癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸癌、子宮癌、肺癌、卵巣癌、精巣癌、甲状腺癌、星細胞腫、食道癌、膵臓癌、胃癌、肝癌、結腸癌、黒色腫;癌肉腫、ホジキン病、ウィルムス腫瘍、及び奇形癌腫である。本発明による開示された化合物を使用して治療され得る追加のがんとしては、例えば、急性顆粒球性白血病、急性リンパ球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、腺癌、腺肉腫、副腎癌、副腎皮質癌、肛門癌、未分化星状細胞腫、血管肉腫、虫垂癌、星状細胞腫、基底細胞癌、B細胞リンパ腫、胆管癌、膀胱癌、骨癌、骨髄癌、腸癌(bowel cancer)、脳癌、脳幹神経膠腫、乳癌、トリプル(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2)ネガティブ乳癌、ダブルネガティブ乳癌(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2のうちの2つがネガティブである)、シングルネガティブ(エストロゲン、プロゲステロン、及びHER-2のうちの1つがネガティブである)、エストロゲン受容体ポジティブ、HER2ネガティブ乳癌、エストロゲン受容体ネガティブ乳癌、エストロゲン受容体ポジティブ乳癌、転移性乳癌、管腔A乳癌、管腔B乳癌、Her2ネガティブ乳癌、HER2ポジティブまたはネガティブ乳癌、プロゲステロン受容体ネガティブ乳癌、プロゲステロン受容体ポジティブ乳癌、再発乳癌、カルチノイド腫瘍、子宮頸癌、胆管癌、軟骨肉腫、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、皮膚リンパ腫、皮膚黒色腫、びまん性星状細胞腫、非浸潤性乳管癌(DCIS)、子宮内膜癌、上衣腫、類上皮肉腫、食道癌、ユーイング肉腫、肝外胆管癌、眼癌、ファロピウス管癌、線維肉腫、胆嚢癌、胃癌、消化管癌、消化管カルチノイド癌、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍 多形性膠芽腫(GBM)、神経膠腫、有毛細胞白血病、頭頸部癌、血管内皮腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、浸潤性乳管癌(IDC)、浸潤性小葉癌(ILC)、炎症性乳癌(IBC)、腸癌(intestinal cancer)、肝内胆管癌、侵襲性/浸潤性乳癌、膵島細胞癌、顎癌、カポジ肉腫、腎癌、喉頭癌、平滑筋肉腫、軟膜転移、白血病、口唇癌、脂肪肉腫、肝癌、非浸潤性小葉癌、低悪性度星状細胞腫、肺癌、リンパ節癌、リンパ腫、男性乳癌、髄様癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、間葉性軟骨肉腫、間葉性(mesenchymous)中皮腫、転移性乳癌、転移性黒色腫、転移性扁平上皮頸部癌、混合神経膠腫、単胚葉性奇形腫(monodermal teratoma)、口癌(mouth cancer)、粘液癌、粘膜黒色腫、多発性骨髄腫、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、鼻腔癌、鼻咽腔癌、頸部癌、神経芽細胞腫、神経内分泌腫瘍(NET)、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺癌(NSCLC)、燕麦細胞癌、眼癌、眼内黒色腫、乏突起膠腫、口部癌、口腔癌、口腔咽頭癌、骨原性肉腫、骨肉腫、卵巣癌、上皮性卵巣癌 卵巣胚細胞腫瘍、卵巣原発性腹膜癌、卵巣性索間質腫瘍、パジェット病、膵臓癌、乳頭状癌、副鼻腔癌、副甲状腺癌、骨盤癌、陰茎癌、末梢神経癌、腹膜癌、咽頭癌、褐色細胞腫、毛様細胞性星状細胞腫、松果体部腫瘍、松果体芽腫、脳下垂体癌、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盂癌、横紋筋肉腫、唾液腺癌、軟部組織肉腫、骨の肉腫(bone sarcoma)、肉腫、副鼻腔癌、皮膚癌、小細胞肺癌(SCLC)、小腸癌、脊椎癌、脊柱癌、脊髄癌、扁平上皮癌、胃癌、滑膜肉腫、T細胞リンパ腫、精巣癌、咽喉癌、胸腺腫/胸腺癌、甲状腺癌、舌癌、扁桃腺癌、移行上皮癌、卵管癌、管状癌(tubular carcinoma)、診断未確定の癌、尿管癌、尿道癌、子宮腺癌、子宮癌、子宮肉腫、膣癌、外陰癌、T細胞性急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫(T-LL)、末梢性T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病、Pre-B ALL、Pre-Bリンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、B細胞ALL、フィラデルフィア染色体陽性ALL、フィラデルフィア染色体陽性CML、若年性骨髄単球性白血病(JMML)、急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ)、大顆粒リンパ球性白血病、成人T細胞慢性白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT)、小細胞型リンパ球性リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大細胞型B細胞リンパ腫;原発性滲出性リンパ腫;またはリンパ腫様肉芽腫症;B細胞前リンパ球性白血病;分類不能脾リンパ腫/白血病、びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫;リンパ形質細胞性リンパ腫;重鎖病、例えばα重鎖病、γ重鎖病、μ重鎖病、形質細胞性骨髄腫、骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚濾胞中心リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、慢性炎症と関連するDLBCL;高齢者のエプスタインバーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、原発性皮膚DLBCL下肢型、ALK+大細胞型B細胞リンパ腫、形質芽細胞性リンパ腫;HHV8関連多中心性キャッスルマン病に生ずる大細胞型B細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫、またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との中間的な特徴を有する分類不能B細胞リンパ腫が挙げられる。
いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、結腸直腸癌、肉腫(例えば、軟部組織肉腫、滑膜肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、成人線維肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、明細胞肉腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、線維粘液性肉腫、消化管間質腫瘍、カポジ肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性間葉腫 悪性末梢神経鞘腫瘍、粘液性線維肉腫、低悪性度横紋筋肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、または結腸直腸癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫もしくはユーイング肉腫)、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮もしくは腺癌)、胃癌、または乳癌である。いくつかの実施形態では、がんは、肉腫(例えば、滑膜肉腫またはユーイング肉腫)である。いくつかの実施形態では、肉腫は、滑膜肉腫である。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療を必要とする対象におけるウイルス感染症を治療するための方法を特徴とする。この方法は、対象に、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的に許容される塩または前述の医薬組成物のうちのいずれかを投与することを含む。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルス及びBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、Togaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症である。
前述の方法のうちのいずれかの別の実施形態では、方法は、対象に、追加の抗がん療法(例えば、化学療法剤もしくは細胞傷害性薬剤または放射線療法)を投与することをさらに含む。
特定の実施形態では、追加の抗がん療法は、化学療法剤または細胞傷害性薬剤(例えば、ドキソルビシンまたはイホスファミド)、分化誘導剤(例えば、レチノイン酸、ビタミンD、サイトカイン)、ホルモン剤、免疫剤、または抗血管新生剤である。化学療法剤及び細胞傷害性薬剤としては、アルキル化剤、細胞傷害性抗生物質、代謝拮抗剤、ビンカアルカロイド、エトポシド、及び他の薬剤(例えば、パクリタキセル、タキソール、ドセタキセル、タキソテール、シスプラチン)が挙げられるが、これらに限定されない。抗がん活性を有する追加の化合物の一覧は、L.Brunton,B.Chabner and B.Knollman(eds).Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics,Twelfth Edition,2011,McGraw Hill Companies,New York,NYに見出すことができる。
特定の実施形態では、本発明の化合物、及び追加の抗がん療法、ならびに前述の化合物または医薬組成物のうちのいずれかは、互いに28日以内(例えば、21、14、10、7、5、4、3、2、または1日以内)、または24時間以内(例えば、12、6、3、2、または1時間、または同時に)に、それぞれが一緒になって対象を治療するのに有効な量で投与される。
化学用語
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、限定的であることは意図されない。
以下の化学定義のいずれについても、原子記号に続く数字は、特定の化学部分に存在するその元素の原子の総数を示す。理解されるように、水素原子などの他の原子、または本明細書に記載される置換基は、必要な場合、原子の原子価を満たすために存在し得る。例えば、非置換Cアルキル基は、式-CHCHを有する。本明細書で定義される基と共に使用される場合、炭素原子の数への言及は、アセタール及びケタール基における二価の炭素を含むが、アシル、エステル、カーボネート、またはカルバメート基におけるカルボニル炭素を含まない。ヘテロアリール基中の酸素、窒素、または硫黄原子の数への言及は、複素環式環の一部を形成するそれらの原子のみを含む。
本明細書において、「任意に置換されたX」(例えば、任意に置換されたアルキル)の形態の語句は、「X(式中、Xは任意に置換されている)」(例えば、「アルキル(式中、該アルキルは任意に置換されている)」)と等価であることが意図される。特徴「X」(例えば、アルキル)自体が任意であることを意味することは意図されない。本明細書に記載されるように、ある特定の目的の化合物は、1つ以上の「任意に置換された」部分を含有し得る。一般に、「置換された」という用語は、「任意に」という用語が前に付されているか否かにかかわらず、指定された部分の1つ以上の水素が、好適な置換基、例えば、本明細書に記載される置換基または基のうちのいずれかで置き換えられることを意味する。別段の指示がない限り、「任意に置換された」基は、基の各置換可能な位置に好適な置換基を有し得、任意の所与の構造内の2つ以上の位置が、特定の基から選択される2つ以上の置換基で置換され得る場合、置換基は、全ての位置で同じであっても異なっていてもよい。本開示によって想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定なまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。本明細書で使用される場合、「安定な」という用語は、それらの産生、検出、及びある特定の実施形態では、本明細書に開示される目的のうちの1つ以上のためのそれらの回収、精製、及び使用を可能にする条件に供されるときに実質的に変化しない化合物を指す。
本明細書で使用される場合、「脂肪族」という用語は、飽和または不飽和、直鎖、分岐、または環状炭化水素を指す。「脂肪族」は、本明細書において、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアルキニル部分を含むが、これらに限定されないことが意図され、したがって、これらの定義の各々を組み込む。一実施形態では、「脂肪族」は、1~20個の炭素原子を有するそれらの脂肪族基を示すために使用される。脂肪族鎖は、例えば、モノ不飽和、ジ不飽和、トリ不飽和、またはポリ不飽和、またはアルキニルであり得る。不飽和脂肪族基は、シスまたはトランス構成であり得る。一実施形態では、脂肪族基は、1~約12個の炭素原子、より一般的には、1~約6個の炭素原子、または1~約4個の炭素原子を含有する。一実施形態では、脂肪族基は、1~約8個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、脂肪族基は、C-C、C-C、C-C、C-C、またはC-Cである。本明細書で使用される特定の範囲は、独立種として記載される範囲の各メンバーを有する脂肪族基を示す。例えば、本明細書で使用される場合、C-C脂肪族という用語は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル、アルケニル、またはアルキニル基を示し、これらの各々が独立種として記載されることを意味するように意図される。例えば、本明細書で使用される場合、C-C脂肪族という用語は、1、2、3、または4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル、アルケニル、またはアルキニル基を示し、これらの各々が独立種として記載されることを意味するように意図される。一実施形態では、脂肪族基は、安定した部分の形成をもたらす1つ以上の官能基で置換される。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ脂肪族」という用語は、鎖内に少なくとも1個のヘテロ原子、例えば、炭素原子の代わりにアミン、カルボニル、カルボキシ、オキソ、チオ、ホスフェート、ホスホネート、窒素、リン、ケイ素、またはホウ素原子を含有する脂肪族部分を指す。一実施形態では、唯一のヘテロ原子は、窒素である。一実施形態では、唯一のヘテロ原子は、酸素である。一実施形態では、唯一のヘテロ原子は、硫黄である。「ヘテロ脂肪族」は、本明細書において、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、及びヘテロシクロアルキニル部分を含むが、これらに限定されないことが意図される。一実施形態では、「ヘテロ脂肪族」は、1~20個の炭素原子を有するヘテロ脂肪族基(環状、非環状、置換、非置換、分岐または非分岐)を示すために使用される。一実施形態では、ヘテロ脂肪族基は、安定した部分の形成をもたらす様式で任意に置換される。ヘテロ脂肪族部分の非限定的な例は、ポリエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、アミド、ポリアミド、ポリラクチド、ポリグリコリド、チオエーテル、エーテル、アルキル-ヘテロ環-アルキル、-O-アルキル-O-アルキル、及びアルキル-O-ハロアルキルである。
本明細書で使用される場合、「アシル」という用語は、本明細書で定義されるように、カルボニル基を介して親分子基に結合している水素またはアルキル基を表し、ホルミル(すなわち、カルボキシアルデヒド基)、アセチル、トリフルオロアセチル、プロピオニル、及びブタノイルによって例示される。例示的な非置換アシル基は、1~6、1~11、または1~21個の炭素を含む。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、1~20個の炭素原子(例えば、1~16個の炭素原子、1~10個の炭素原子、または1~6個の炭素原子、または1~3個の炭素原子)の分岐または直鎖一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルを指す。「アルキレン」は、二価のアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素-炭素二重結合を有し、かつ2~20個の炭素原子(例えば、2~16個の炭素原子、2~10個の炭素原子、2~6個、または2個の炭素原子)を有する直鎖または分岐炭化水素残基を指す。「アルケニレン」は、二価のアルケニル基である。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素-炭素三重結合を有し、かつ2~20個の炭素原子(例えば、2~16個の炭素原子、2~10個の炭素原子、2~6個、または2個の炭素原子)を有する直鎖または分岐炭化水素残基を指す。「アルキニレン」は、二価のアルキニル基である。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、-N(RN1を表し、式中、各RN1は、独立して、H、OH、NO、N(RN2、SOORN2、SON2、SORN2、N保護基、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、アシル(例えば、アセチル、トリフルオロアセチル、または本明細書に記載される他のもの)であり、これらの示されるRN1基の各々は、任意に置換され得るか、または2つのRN1は、一緒になってアルキレンもしくはヘテロアルキレンを形成し、各RN2は、独立して、H、アルキル、またはアリールである。本明細書に記載される化合物のアミノ基は、非置換アミノ(すなわち、-NH)または置換アミノ(すなわち、-N(RN1)であり得る。
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、例えば、少なくとも1つの芳香環を有する6~12個の炭素原子の芳香族単炭素環式または多炭素環式ラジカルを指す。そのような基の例には、これらに限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、1,2-ジヒドロナフチル、インダニル、及び1H-インデニルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換アリールアルキル基は、ベンジル及びフェネチルなどの、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-C10アリール、C-C10アルキルC-C10アリール、またはC-C20アルキルC-C10アリールなどの、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「アジド」という用語は、-N基を表す。
本明細書で使用される場合、「架橋シクリル」という用語は、1~3個の架橋を含む、5~20個の原子の架橋多環式基を指す。架橋シクリルには、架橋カルボシクリル(例えば、ノルボルニル)及び架橋ヘテロシクリル(例えば、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)が含まれる。
本明細書で使用される場合、「シアノ」という用語は、-CN基を表す。
本明細書で使用される場合、「カルボシクリル」という用語は、環が炭素原子によって形成される非芳香族C-C12単環式または多環式(例えば、二環式または三環式)構造を指す。カルボシクリル構造には、シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル)及び不飽和カルボシクリルラジカル(例えば、シクロヘキセニル)が含まれる。多環式カルボシクリルには、スピロ環式カルボシクリル、架橋カルボシクリル、及び縮合カルボシクリルが含まれる。「カルボシクリレン」は、二価のカルボシクリル基である。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、3~10個、好ましくは3~6個の炭素原子の飽和非芳香族一価単炭素環式または多炭素環式ラジカルを指す。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、及びアダマンチルなどのラジカルによってさらに例示される。
本明細書で使用される場合、「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)、またはヨウ素(ヨード)ラジカルを意味する。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルキル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、アルキル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルキル基の例は、「アルコキシ」であり、これは、本明細書で使用される場合、アルキル-O-(例えば、メトキシ及びエトキシ)を指し、「アルキルアミノ」であり、これは、本明細書で使用される場合、-N(アルキル)RNaを指し、式中、RNaはHまたはアルキル(例えば、メチルアミノ)である。「ヘテロアルキレン」は、二価のヘテロアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルケニル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルケニル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、アルケニル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルケニル基の例は、「アルケノキシ」であり、これは、本明細書で使用される場合、アルケニル-O-を指す。「ヘテロアルケニレン」は、二価のヘテロアルケニル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルキニル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルキニル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキニル基は、アルキニル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルキニル基の例は、「アルキノキシ」であり、これは、本明細書で使用される場合、アルキニル-O-を指す。「ヘテロアルキニレン」は、二価のヘテロアルキニル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1、2、または3個の環原子を含有し、残りの環原子が炭素である、少なくとも1つの芳香環を有する5~12個の原子の芳香族単環式または多環式構造を指す。ヘテロアリール基の1または2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられ得る。ヘテロアリール基の例は、ピリジル、ピラゾイル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾリル、オキサキソリル、及びチアゾリルである。「ヘテロアリーレン」は、二価のヘテロアリール基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロアリールアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-Cヘテロアリール、C-C10アルキルC-Cヘテロアリール、またはC-C20アルキルC-Cヘテロアリールなどの、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びヘテロアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、またはSから選択される1、2、3、または4個の環原子を含有する少なくとも1つの非芳香族環を有する3~12個の原子を有する単環式または多環式ラジカル(例えば、二環式または三環式)を指し、芳香族環は、いかなるN、O、またはS原子も含有しない。多環式ヘテロシクリルには、スピロ環式ヘテロシクリル、架橋ヘテロシクリル、及び縮合ヘテロシクリルが含まれる。ヘテロシクリル基の例には、これらに限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、フリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及び1,3-ジオキサニルが含まれる。「ヘテロシクリレン」は、二価のヘテロシクリル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロシクリルアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-Cヘテロシクリル、C-C10アルキルC-Cヘテロシクリル、またはC-C20アルキルC-Cヘテロシクリルなどの、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキル及びヘテロシクリルは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、-OH基で置換されたアルキル基を表す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル」という用語は、-OH基を表す。
本明細書で使用される場合、「イミン」という用語は、=NR基を表し、式中、Rは、例えば、Hまたはアルキルである。
本明細書で使用される場合、「N-保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない反応からアミノ基を保護することを意図している基を表す。一般的に使用されているN-保護基は、Greene,“Protective Groups in Organic Synthesis,”3rd Edition(John Wiley&Sons,New York,1999)に開示されている。N-保護基としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、2-クロロアセチル、2-ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o-ニトロフェノキシアセチル、α-クロロブチリル、ベンゾイル、4-クロロベンゾイル、4-ブロモベンゾイル、4-ニトロベンゾイル、ならびにアラニン、ロイシン、及びフェニルアラニンなどの保護もしくは非保護D、L、またはD、L-アミノ酸などのキラル補助基などのアシル、アリーロイル、またはカルバミル基;ベンゼンスルホニル、及びp-トルエンスルホニルなどのスルホニル含有基;ベンジルオキシカルボニル、p-クロロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、2-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4-20ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、2-ニトロ-4,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5-トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1-(p-ビフェニルイル)-1-メチルエトキシカルボニル、α,α-ジメチル3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t-ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2,-トリクロロエトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル-9-メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、及びフェニルチオカルボニルなどのカルバメート形成基、ベンジル、トリフェニルメチル、及びベンジルオキシメチルなどのアリールアルキル基、ならびにトリメチルシリルなどのシリル基が挙げられるが、これらに限定されない。好ましいN-保護基は、アロック、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、アラニル、フェニルスルホニル、ベンジル、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
本明細書で使用される場合、「ニトロ」という用語は、-NO基を表す。
本明細書で使用される場合、「オキソ」という用語は、=O基を表す。
本明細書で使用される場合、「チオール」という用語は、-SH基を表す。
アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル基は、置換されていても置換されていなくてもよい。置換されている場合、特に指定のない限り、一般に1~4個の置換基が存在する。置換基には、例えば、アルキル(例えば、非置換及び置換、置換基は本明細書に記載される任意の基、例えば、アリール、ハロ、ヒドロキシを含む)、アリール(例えば、置換及び非置換フェニル)、カルボシクリル(例えば、置換及び非置換シクロアルキル)、ハロゲン(例えば、フルオロ)、ヒドロキシル、ヘテロアルキル(例えば、置換及び非置換メトキシ、エトキシ、またはチオアルコキシ)、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ(例えば、NHまたはモノもしくはジアルキルアミノ)、アジド、シアノ、ニトロ、オキソ、スルホニル、またはチオールが含まれる。アリール、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル基はまた、アルキル(アリールアルキル(例えば、置換及び非置換ベンジル)などの非置換及び置換)で置換され得る。
本明細書に記載される化合物(例えば、本発明の化合物)は、1つ以上の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、例えば、ラセミ体などのエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体、またはジアステレオ異性体ラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割により、不斉合成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離剤を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。すなわち、ある特定の開示された化合物は、様々な立体異性体形態で存在し得る。立体異性体は、それらの空間配置のみが異なる化合物である。エナンチオマーは、最も一般的には、それらがキラル中心として機能する非対称に置換された炭素原子を含有するため、その鏡像を重ねることができない立体異性体の対である。「エナンチオマー」は、互いの鏡像であり、かつ重ねることができない一対の分子のうちの1つを意味する。ジアステレオマーは、最も一般的には、それらが2つ以上の非対称に置換された炭素原子を含有し、かつ1つ以上のキラル炭素原子の周りの置換基の立体配置を表すため、鏡像として関連しない立体異性体である。化合物のエナンチオマーは、例えば、キラルクロマトグラフィー及びそれに基づく分離方法などの1つ以上の周知の技術及び方法を使用して、例えば、ラセミ体からエナンチオマーを分離することによって調製され得る。本明細書に記載される化合物のエナンチオマーをラセミ混合物から分離するための適切な技術及び/または方法は、当業者により容易に決定され得る。「ラセミ体」または「ラセミ混合物」とは、2つのエナンチオマーを含有する化合物を意味し、そのような混合物は光学活性を呈さず、すなわち、それらは、偏光面を回転させない。「幾何異性体」とは、炭素-炭素二重結合、シクロアルキル環、または架橋二環式系との関係において置換原子の向きが異なる異性体を意味する。炭素-炭素二重結合の各側の原子(H以外)は、E(置換基は炭素-炭素二重結合の反対側にある)またはZ(置換基は同じ側に配向されている)立体配置にあり得る。「R」、「S」、「S*」、「R*」、「E」、「Z」、「シス」、及び「トランス」は、コア分子に対する立体配置を示す。ある特定の開示された化合物は、アトロプ異性体形態で存在し得る。アトロプ異性体は、回転に対する立体歪み障壁が配座異性体の単離を可能にするのに十分な高さである、単結合の周りの妨げられた回転から生じる立体異性体である。本明細書に記載される化合物(例えば、本発明の化合物)は、異性体特異的合成により、または異性体混合物から分割して、個々の異性体として調製され得る。従来の分割手法は、光学的に活性な酸を使用して異性体対の各異性体の遊離塩基の塩を形成すること(続いて、遊離塩基の分別結晶及び再生成を行う)、光学的に活性なアミンを使用して異性体対の各異性体の酸形態の塩を形成すること(続いて、遊離酸の分別結晶及び再生成を行う)、光学的に純粋な酸、アミン、またはアルコールを使用して異性体対の異性体の各々のエステルもしくはアミドを形成すること(続いて、キラル補助剤のクロマトグラフィー分離及び除去)、または様々な周知のクロマトグラフィー法を使用して出発物質もしくは最終生成物のいずれかの異性体混合物を分割することを含む。開示された化合物の立体化学が構造によって命名または示されている場合、命名されたまたは示された立体異性体は、他の立体異性体に対して少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%である。単一のエナンチオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたエナンチオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%光学的に純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたジアステレオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%純粋である。光学純度パーセントは、エナンチオマーの重量、またはエナンチオマーの重量及びその光学異性体の重量に対する比である。重量によるジアステレオマー純度は、1つのジアステレオマーの重量または全てのジアステレオマーの重量に対する比である。開示された化合物の立体化学が構造によって命名または示されている場合、命名されたまたは示された立体異性体は、他の立体異性体に対してモル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。単一のエナンチオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたエナンチオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたジアステレオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。モル分率による純度パーセントは、エナンチオマーのモル、またはエナンチオマーのモル及びその光学異性体のモルに対する比である。同様に、モル分率による純度パーセントは、ジアステレオマーのモル、またはジアステレオマーのモル及びその異性体のモルに対する比である。開示された化合物が立体化学を示さずに構造によって命名または示され、化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、名前または構造は、対応する光学異性体を含まない化合物のエナンチオマー、化合物のラセミ体混合物、化合物の混合物、またはその対応する光学異性体に対して1つのエナンチオマーが濃縮されている混合物のいずれかを包含すると理解されるべきである。開示された化合物が立体化学を示さずに構造によって命名または示され、かつ2つ以上のキラル中心を有する場合、名前または構造は、他のジアステレオマーを含まないジアステレオマー、他のジアステレオマー対を含まないいくつかのジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、他のジアステレオマー(複数可)に対して1つのジアステレオマーが濃縮されているジアステレオマーの混合物、または他のジアステレオマーに対して1つ以上のジアステレオマーが濃縮されているジアステレオマーの混合物を包含すると理解されるべきである。本発明は、これらの形態の全てを包含する。
本開示の化合物はまた、中間化合物または最終化合物中に存在する原子の全ての同位体も含む。「同位体」は、核内の異なる数の中性子から生じる、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を指す。例えば、水素の同位体には、トリチウム及び重水素が含まれる。
特に明記しない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在のみで異なる化合物を含むことも意味する。本発明の化合物に組み込み得る例示的な同位体としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体、例えば、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iが挙げられる。同位体標識された化合物(例えば、H及び14Cで標識されたもの)は、化合物または基質組織分布アッセイにおいて有用であり得る。トリチウム化(すなわち、H)及び炭素-14(すなわち、14C)同位体は、それらの調製の容易さ及び検出可能性のために有用であり得る。さらに、重水素(すなわち、H)などのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療的利益(例えば、増加したインビボ半減期または低減した必要用量)を与え得る。いくつかの実施形態では、1個以上の水素原子は、HもしくはHによって置き換えられるか、または1個以上の炭素原子は、13C-または14C-濃縮炭素によって置き換えられる。15O、13N、11C、及び18Fなどの陽電子放出同位体は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用である。同位体で標識された化合物の調製は、当業者に既知である。例えば、同位体で標識された化合物は、一般に、本明細書に記載される本発明の化合物について開示されるものに類似する手順に従って、同位体で標識された試薬を非同位体標識試薬に置換することによって調製され得る。
当該技術分野で既知であるように、多くの化学物質は、例えば、非晶質形態または結晶形態(例えば、多形、水和物、溶媒和物)などの様々な異なる固体形態を採用し得る。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、任意の固体形態を含む、任意のかかる形態で利用され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載または描写される化合物は、水和物または溶媒和物形態で提供または利用され得る。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術及び科学用語は、この発明が属する当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本開示で使用するための方法及び材料を本明細書で説明する。当該技術分野で既知の他の好適な方法及び材料もまた使用され得る。材料、方法、及び例は、例示に過ぎず、限定的であることは意図されない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、それらの全体において参照により組み込まれる。矛盾する場合には、定義を含めて本明細書が優先する。
定義
この出願では、文脈から特に明記されていない限り、(i)「a」という用語は、「少なくとも1つ」を意味すると理解され得、(ii)「または」という用語は、「及び/または」を意味すると理解され得、(iii)「含むこと(including)」及び「含む(including)」という用語は、それ自体で表されるか、または1つ以上の追加の構成要素もしくはステップと共に表されるかにかかわらず、項目化された構成要素またはステップを包含すると理解され得る。
本明細書で使用される場合、「約」及び「およそ」という用語は、説明されている値の上下10%以内の値を指す。例えば、「約5nM」という用語は、4.5~5.5nMの範囲を示す。
本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、対象または系への組成物(例えば、化合物または本明細書に記載されるような化合物を含む調製物)の投与を指す。動物対象への(例えば、ヒトへの)投与は、任意の適切な経路によるものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、気管支(気管支点滴によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、くも膜下腔内、腫瘍内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻腔、経口、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内点滴によるものを含む)、経皮、膣、及び硝子体であり得る。
本明細書で使用される場合、「成人軟部組織肉腫」という用語は、典型的には、思春期及び成人対象(例えば、少なくとも10歳、11歳、12歳、13歳、14歳、15歳、16歳、17歳、18歳、または19歳である対象)の体の軟部組織において発達する肉腫を指す。成人軟部組織肉腫の非限定的な例には、これらに限定されないが、滑膜肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、皮膚線維肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、血管肉腫、カポジ肉腫、リンパ管肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍/神経線維肉腫、骨外性軟骨肉腫、骨外性骨肉腫、骨外性粘液型軟骨肉腫、及び骨外性間葉が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アンチセンス」という用語は、内因性遺伝子(例えば、BRD9)の発現を干渉するように、遺伝子、一次転写物、または処理されたmRNAの全てまたは一部と十分に相補性であるポリヌクレオチドを含む核酸を指す。「相補的」ポリヌクレオチドは、標準的なワトソン・クリックの相補性規則に従って塩基対合が可能なものである。具体的には、プリンはピリミジンと塩基対合し、DNAの場合、シトシンと対合したグアニン(G:C)、いずれかのチミンと対合したアデニン(A:T)、またはRNAの場合、ウラシルと対合したアデニン(A:U)の組み合わせを形成する。2つのポリヌクレオチドは、それらが互いに完全に相補的でなくても、各々が互いに実質的に相補的である少なくとも1つの領域を有することを条件として、互いにハイブリダイズし得ることが理解される。
「アンチセンス核酸」という用語は、転写されてアンチセンスRNAを生成することができる一本鎖RNAならびに二本鎖DNA発現カセットを含む。「活性」アンチセンス核酸は、標的化ポリペプチド配列(例えば、BRD9ポリペプチド配列)と少なくとも80%(例えば、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.9%同一性、またはそれ以上)の配列同一性を有するポリペプチドをコードする一次転写物またはmRNAと選択的にハイブリダイズすることができるアンチセンスRNA分子である。アンチセンス核酸は、コード鎖全体、またはその一部分のみに相補的であり得る。別の実施形態では、アンチセンス核酸分子は、ヌクレオチド配列のコード鎖の「コード領域」に対してアンチセンスである。「コード領域」という用語は、アミノ酸残基に翻訳されるコドンを含むヌクレオチド配列の領域を指す。別の実施形態では、アンチセンス核酸分子は、核酸配列のコード鎖の「非コード領域」に対してアンチセンスである。「非コード領域」という用語は、アミノ酸に翻訳されないコード領域に隣接する5’及び3’配列を指す(すなわち、5’及び3’非翻訳領域とも称される)。アンチセンス核酸分子は、mRNAのコード領域全体に相補的であり得るか、またはmRNAのコード領域もしくは非コード領域の一部のみにアンチセンスであり得る。例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、翻訳開始部位を囲む領域に相補的であり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、例えば、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50ヌクレオチド長であり得る。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体」という用語は、ヒト細胞におけるBRG1またはHRBM関連因子複合体を指す。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体関連障害」という用語は、BAF複合体のレベル及び/または活性によって引き起こされるか、または影響される障害を指す。
本明細書で使用される「GBAF複合体」及び「GBAF」という用語は、ヒト細胞におけるSWI/SNF ATPaseクロマチンリモデリング複合体を指す。GBAF複合体サブユニットには、これらに限定されないが、ACTB、ACTL6A、ACTL6B、BICRA、BICRAL、BRD9、SMARCA2、SMARCA4、SMARCC1、SMARCD1、SMARCD2、SMARCD3、及びSS18が含まれる。「がん」という用語は、腫瘍、新生物、癌腫、肉腫、白血病、及びリンパ腫などの悪性新生物細胞の増殖によって引き起こされる状態を指す。
本明細書で使用される場合、「BRD9」という用語は、BAF(BRG1またはBRM関連因子)複合体、SWI/SNF ATPaseクロマチンリモデリング複合体の構成要素であるブロモドメイン含有タンパク質9を指し、ブロモドメイン含有タンパク質のファミリーIVに属している。BRD9は、BRD9遺伝子によってコードされ、その核酸配列は、配列番号1に示される。「BRD9」という用語はまた、配列番号2に示される野生型BRD9のアミノ酸配列と少なくとも85%の同一性(例えば、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.9%の同一性、またはそれ以上)を有するタンパク質などの野生型BRD9タンパク質の天然バリアントを指す。
本明細書で使用される場合、「BRD9関連障害」という用語は、BRD9のレベル及び/または活性によって引き起こされるか、または影響される障害を指す。「がん」という用語は、腫瘍、新生物、癌腫、肉腫、白血病、及びリンパ腫などの悪性新生物細胞の増殖によって引き起こされる状態を指す。
本明細書で使用される場合、「併用療法」または「組み合わせて投与される」は、2つ(またはそれ以上)の異なる薬剤または治療が、特定の疾患または状態に対する定義された治療レジメンの一部として対象に投与されることを意味する。治療レジメンは、対象に対する別々の薬剤の効果が重複するように、各薬剤の投与の用量及び周期性を定義する。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤の送達は、同時または併用であり、薬剤は共製剤化されてもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤は、共製剤化されておらず、処方されたレジメンの一部として逐次的様式で投与される。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤または組み合わせた治療の投与は、症状、または障害に関連する他のパラメータの低減が、単独でまたは一方の非存在下で送達される1つの薬剤または治療で観察されるものよりも大きいようなものである。2つの治療の効果は、部分的に相加的、完全に相加的、または相加的を超える(例えば、相乗的)であり得る。各治療剤の連続または実質的に同時の投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、及び粘膜組織を介した直接吸収を含むが、これらに限定されない、任意の適切な経路によって影響され得る。治療剤は、同じ経路によって、または異なる経路によって投与することができる。例えば、組み合わせの第1の治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよいが、一方で、組み合わせの第2の治療剤が経口投与されてもよい。
本明細書で使用される場合、「本発明の化合物」及び類似の用語は、明示的に記載されているか否かにかかわらず、本明細書に記載されるBAF関連障害(例えば、がんまたは感染症)を治療するために有用な化合物を指し、例えば、式Iまたは式IIの化合物(例えば、表2A、表2B、及び表2Cの化合物)、ならびにその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物、水和物、立体異性体(アトロプ異性体を含む)、及び互変異性体を含む。当業者は、本明細書に記載される特定の化合物が、1つ以上の異なる異性体(例えば、立体異性体、幾何異性体、アトロプ異性体、及び互変異性体)または同位体(例えば、1個以上の原子が、重水素に置換された水素などの原子の異なる同位体で置換されている)形態で存在し得ることを理解するであろう。別段の指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、描写される構造は、任意のそのような異性体または同位体形態を個別に、または組み合わせて表すと理解され得る。本明細書に記載される化合物は、不斉であり得る(例えば、1つ以上の立体中心を有する)。エナンチオマー及びジアステレオマーなどの全ての立体異性体は、別段の指示がない限り、意図されている。不斉に置換された炭素原子を含有する本開示の化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で単離することができる。光学的に活性な出発物質から光学活性形態を調製する方法は、ラセミ混合物の分解能によってまたは立体選択的合成によってなど、当該技術分野で既知である。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何異性体もまた、本明細書に記載される化合物中にも存在することができ、そのような安定な異性体は全て、本開示において企図される。本開示の化合物のシス及びトランス幾何異性体が記載されており、異性体の混合物として、または分離された異性体形態として単離され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に示される1つ以上の化合物は、異なる互変異性体形態で存在し得る。文脈から明らかなように、明示的に除外されない限り、かかる化合物への言及は、かかる全ての互変異性体形態を包含する。いくつかの実施形態では、互変異性体形態は、隣接する二重結合との単結合の交換、及びプロトンの同時移行から生じる。ある特定の実施形態では、互変異性体形態は、基準形態と同じ経験式及び総電荷を有する異性プロトン付加状態であるプロトトロピック互変異性体であり得る。プロトトロピック互変異性体形態を有する部分の例は、ケトン-エノールペア、アミド-イミジン酸ペア、ラクタム-ラクチムペア、アミド-イミジン酸ペア、エナミン-イミンペア、及びプロトンが、1H及び3H-イミダゾール、1H-、2H-及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、ならびに1H-及び2H-ピラゾールなどの複素環式系の2つ以上の位置を占めることができる環状形態である。いくつかの実施形態では、互変異性体形態は、平衡状態にあり得るか、または適切な置換によって1つの形態に立体的にロックされ得る。ある特定の実施形態では、互変異性体形態は、アセタール相互変換から生じる。
本明細書で使用される場合、「分解剤」という用語は、分解部分を含む小分子化合物を指し、化合物は、タンパク質の分解をもたらす、例えば、化合物の結合が、例えば、細胞または対象においてタンパク質のレベルの少なくとも5%の低減をもたらす方法でタンパク質(例えば、BRD9)と相互作用する。
本明細書で使用される場合、「分解部分」という用語は、その結合がタンパク質、例えば、BRD9の分解をもたらす部分を指す。一例では、部分は、タンパク質、例えば、BRD9を代謝するプロテアーゼまたはユビキチンリガーゼと結合する。
「タンパク質のレベルを決定する」とは、直接または間接的のいずれかで、当該技術分野で既知である方法による、タンパク質またはタンパク質をコードするmRNAの検出を意味する。「直接決定すること」とは、物理的実体または値を得るためにプロセスを実行すること(例えば、試料に対してアッセイもしくは試験を実行すること、またはその用語が本明細書で定義されるように「試料を分析すること」)を意味する。「間接的に決定すること」は、別の団体または供給源(例えば、物理的実体または値を直接的に取得した第3者の研究室)から物理的実体または値を受領することを指す。タンパク質レベルを測定する方法には、概して、これらに限定されないが、ウェスタンブロット法、免疫ブロット法、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、免疫沈降、免疫蛍光、表面プラズモン共鳴、化学発光、蛍光偏光、リン光、免疫組織化学分析、マトリクス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間(MALDI-TOF)質量分析法、液体クロマトグラフィー(LC)質量分析法、マイクロサイトメトリー、顕微鏡法、蛍光活性化細胞分類(FACS)、及びフローサイトメトリー、ならびにこれらに限定されないが、酵素活性または他のタンパク質パートナーとの相互作用を含む、タンパク質の性質に基づくアッセイが含まれる。mRNAレベルを測定する方法は、当該技術分野で既知である。
本明細書で使用される場合、本明細書に記載されるBRD9(例えば、細胞または対象における)のレベル及び/または活性を低減する薬剤の「有効量」、「治療有効量」、及び「十分な量」という用語は、ヒトを含む対象に投与された場合、臨床結果を含む有益または望ましい結果をもたらすのに十分な量を指し、したがって、「有効量」またはその同義語は、それが適用される文脈に依存する。例えば、がんを治療するという文脈では、それは、BRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤の投与なしで得られた応答と比較して、治療応答を達成するのに十分なBRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤の量である。そのような量に対応するであろう本明細書に記載されるBRD9のレベル及び/または活性を低減する所与の薬剤の量は、所与の薬剤、薬学的製剤、投与の経路、疾患もしくは障害の種類、対象の識別(例えば、年齢、性別、及び/または体重)、または治療される宿主などの様々な要因に応じて変化するが、それにもかかわらず、当業者によって日常的に決定され得る。また、本明細書で使用される場合、本開示のBRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤の「治療有効量」は、対照と比較して、対象において有益なまたは望ましい結果をもたらす量である。本明細書で定義されるように、本開示のBRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤の治療有効量は、当業者によって、当該技術分野で既知の日常的な方法によって容易に決定され得る。投与レジメンは、最適な治療応答を提供するように調整され得る。
本明細書で使用される場合、「阻害剤」という用語は、タンパク質(例えば、BRD9)のレベル及び/または活性を低減する任意の薬剤を指す。阻害剤の非限定的な例には、小分子阻害剤、分解剤、抗体、酵素、またはポリヌクレオチド(例えば、siRNA)が挙げられる。
「阻害性RNA剤」という用語は、RNA干渉を誘導するために標的RNAに対して十分な配列相補性を有するRNAまたはその類似体を指す。例には、RNAを作製するために使用され得るDNAも含まれる。RNA干渉(RNAi)は、標的分子(例えば、標的遺伝子、タンパク質、またはRNA)が下方制御される配列特異的または選択的プロセスを指す。一般に、干渉RNA(「iRNA」)は、特定のmRNAの触媒分解をもたらす二本鎖の短い干渉RNA(siRNA)、短いヘアピンRNA(shRNA)、または一本鎖のマイクロRNA(miRNA)であり、遺伝子発現を低下または阻害するためにも使用され得る。
「レベル」とは、基準物質と比較して、タンパク質、またはタンパク質をコードするmRNAのレベルを意味する。基準物質は、本明細書で定義されるように、任意の有用な基準物質であり得る。タンパク質の「減少したレベル」または「増加したレベル」とは、基準物質と比較した場合のタンパク質レベルの減少または増加を意味する(例えば、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約150%、約200%、約300%、約400%、約500%、もしくはそれ以上の減少または増加、基準物質と比較して約10%、約15%、約20%、約50%、約75%、約100%、もしくは約200%超の減少または増加、約0.01倍、約0.02倍、約0.1倍、約0.3倍、約0.5倍、約0.8倍未満、またはそれ未満の減少または増加、あるいは約1.2倍、約1.4倍、約1.5倍、約1.8倍、約2.0倍、約3.0倍、約3.5倍、約4.5倍、約5.0倍、約10倍、約15倍、約20倍、約30倍、約40倍、約50倍、約100倍、約1000倍超、またはそれ以上の増加)。タンパク質のレベルは、質量/体積(例えば、g/dL、mg/mL、μg/mL、ng/mL)または試料中の総タンパク質もしくはmRNAに対する百分率で表され得る。
「miRNA」及び「マイクロRNA」という用語は、RNA干渉を誘導または媒介することができる、約10~50ヌクレオチド長、好ましくは約15~25ヌクレオチド長のRNA剤、好ましくは一本鎖剤を指す。天然発生型miRNAは、ダイサーによってステムループ前駆体RNA(すなわち、プレmiRNA)から生成される。本明細書で使用される場合、「ダイサー」という用語は、ダイサーならびにdsRNA構造をsiRNA、miRNA、siRNA様またはmiRNA様分子にプロセシングできる任意のダイサーオルソログまたはホモログを含む。マイクロRNA(「miRNA」)という用語は、天然発生型miRNAが(例えば、発生中に)一時的な様式で発現することが見出されているという事実に基づいて、「小さな側頭RNA」(「stRNA」)と互換的に使用される。
「BAF複合体の活性を調節する」とは、BAF複合体(例えば、GBAF)に関連する活性、または関連する下流効果のレベルを変化させることを意味する。BAF複合体の活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法、例えば、Kadoch et al,Cell 153:71-85(2013)に記載されている方法を使用して測定することができ、その方法は参照により本明細書に組み込まれる。
参照ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列に対する「配列同一性パーセント(%)」は、配列を整列させ、必要な場合、ギャップを導入して、最大配列同一性パーセントを達成した後、参照ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列における核酸またはアミノ酸と同一である候補配列における核酸またはアミノ酸の割合として定義される。核酸またはアミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアラインメントは、当該技術分野における技術の1つの能力の範囲内である様々な方式で、例えば、BLAST、BLAST-2、またはMegalignソフトウェアなどの公的に利用可能なコンピュータソフトウェアを使用して、達成することができる。当業者は、比較されている配列の完全長にわたる最大のアラインメントを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含む、配列を整列させるために適切なパラメータを決定することができる。例えば、配列同一性パーセント値は、配列比較コンピュータプログラムBLASTを使用して生成され得る。例として、所与の核酸またはアミノ酸配列Bに対する、それとの、またはそれと対比した、所与の核酸またはアミノ酸配列Aの配列同一性パーセント(代替的に、所与の核酸またはアミノ酸配列Bに対する、それとの、またはそれと対比したある特定の配列同一性パーセントを有する所与の核酸またはアミノ酸配列Aとして表現され得る)は、次のように計算され、
100×(分数X/Y)
式中、Xは、A及びBのプログラムのアラインメントにおいて、配列アラインメントプログラム(例えば、BLAST)によって同一の一致としてスコア付けされたヌクレオチドまたはアミノ酸の数であり、Yは、Bの核酸の総数である。核酸またはアミノ酸配列Aの長さが、核酸またはアミノ酸配列Bの長さに等しくない場合、AのBに対する配列同一性パーセントは、BのAに対する配列同一性パーセントに等しくないことが理解されるであろう。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」とは、本明細書に記載されており(例えば、活性化合物を懸濁または溶解することが可能なビヒクル)、かつ患者において実質的に非毒性及び非炎症性であるという特性を有する化合物以下の任意の成分を指す。賦形剤には、例えば、抗付着剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮助剤、崩壊剤、染料(色)、皮膚軟化剤、乳化剤、充填剤(希釈剤)、フィルム形成剤またはコーティング剤、香味剤、香料、滑剤(流動促進剤)、潤滑剤、防腐剤、印刷インク、吸着剤、懸濁剤または分散剤、甘味料、及び水和水が含まれ得る。例示的な賦形剤としては、これらに限定されないが、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、ステアリン酸カルシウム、クロスカルメロース、架橋ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、微結晶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、アルファデンプン、プロピルパラベン、レチニルパルミテート、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン(トウモロコシ)、ステアリン酸、ショ糖、タルク、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、及びキシリトールが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載される化合物のうちのいずれかの化合物の任意の薬学的に許容される塩を意味する。例えば、本明細書に記載される化合物のうちのいずれかの薬学的に許容される塩は、過度の毒性、刺激性、アレルギー応答を起こさずに、ヒト及び動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、健全な医学的判断の範囲内であり、かつ合理的な利益/リスク比と釣り合う塩を含む。薬学的に許容される塩は、当該技術分野で周知である。例えば、薬学的に許容される塩は、Berge et al.,J.Pharmaceutical Sciences 66:1-19,1977及びPharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Eds.P.H.Stahl and C.G.Wermuth),Wiley-VCH,2008に記載されている。塩は、本明細書に記載される化合物の最終的な単離及び精製の間にその場で、または遊離塩基基を好適な有機酸と反応させることにより別々に調製することができる。
本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容される塩として調製することができるように、イオン化可能な基を有し得る。これらの塩は、無機酸または有機酸を含む酸付加塩であってもよく、または塩は、本明細書に記載される化合物の酸性形態の場合、無機または有機塩基から調製されてもよい。しばしば、化合物は、薬学的に許容される酸または塩基の付加生成物として調製される薬学的に許容される塩として調製または使用される。好適な薬学的に許容される酸及び塩基、ならびに適切な塩の調製方法は、当該技術分野で周知である。塩は、無機及び有機の酸及び塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸及び塩基から調製され得る。代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、及び吉草酸塩が挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ性土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウム、ならびにこれらに限定されないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、及びエチルアミンを含む、非毒性アンモニウム、4級アンモニウム、及びアミンカチオンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「医薬組成物」という用語は、薬学的に許容される賦形剤を用いて製剤化され、哺乳動物における疾患の治療のための治療レジメンの一部として政府規制機関の承認によって製造または販売される、本明細書に記載される化合物を含有する組成物を表す。医薬組成物は、例えば、単位剤形(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ジェルキャップ、またはシロップ)での経口投与のため、局所投与(例えば、クリーム、ゲル、ローション、または軟膏として)のため、静脈内投与(例えば、粒子塞栓物質を含まない滅菌溶液として、及び静脈内使用に好適な溶媒系で)のため、または任意の他の薬学的に許容される製剤で製剤化することができる。
「BRD9の活性を低減する」とは、BRD9に関連する活性または関連する下流効果のレベルを減少させることを意味する。BRD9の活性の阻害の非限定的な例は、細胞におけるBAF複合体(例えば、GBAF)のレベルを減少させることである。BRD9の活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して測定され得る。いくつかの実施形態では、BRD9の活性を低減する薬剤は、小分子BRD9阻害剤である。いくつかの実施形態では、BRD9の活性を低減する薬剤は、小分子BRD9分解剤である。
「BRD9のレベルを低減する」とは、細胞または対象におけるBRD9のレベルを減少させることを意味する。BRD9のレベルは、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して測定され得る。
「基準物質」とは、タンパク質またはmRNAレベルを比較するために使用される任意の有用な基準物質を意味する。基準物質は、比較目的で使用される任意の試料、標準、標準曲線、またはレベルであり得る。基準物質は、通常の基準試料または基準標準もしくはレベルであり得る。「基準試料」は、例えば、対照、例えば、「正常対照」などの所定の陰性対照値、または同じ対象から採取された以前の試料;正常な細胞もしくは正常な組織などの正常な健康な対象からの試料;疾患を有していない対象からの試料(例えば、細胞または組織);疾患があると診断されているが、本明細書に記載される化合物でまだ治療されていない対象からの試料;本明細書に記載される化合物によって治療されている対象からの試料;または既知の正常濃度の精製されたタンパク質(例えば、本明細書に記載される任意のもの)の試料であり得る。「基準標準またはレベル」とは、基準試料に由来する値または数を意味する。「正常対照値」は、非疾患状態を示す所定の値、例えば、健康な対照対象で期待される値である。典型的には、正常対照値は、範囲(「XとYとの間」)、高閾値(「X以下」)、または低閾値(「X以上」)として表される。特定のバイオマーカーの正常対照値内の測定値を有する対象は、典型的には、そのバイオマーカーの「正常範囲内」と称される。正常な基準標準またはレベルは、疾患または障害(例えば、がん)を有していない正常な対象;本明細書に記載される化合物で治療されている対象に由来する値または数であり得る。好ましい実施形態では、基準試料、標準、またはレベルは、以下の基準:年齢、体重、性別、病期、及び全体的な健康のうちの少なくとも1つによって、試料対象試料と一致する。正常な基準範囲内の精製されたタンパク質、例えば、本明細書に記載される任意のもののレベルの標準曲線もまた基準として使用することができる。
「短い干渉RNA」及び「siRNA」(「小さな干渉RNA」としても知られる)という用語は、約10~50ヌクレオチド長のRNA剤、好ましくは二本鎖剤を指し、鎖は、任意に、例えば、RNA干渉を誘導または媒介することができる、1、2、または3個の突出ヌクレオチド(またはヌクレオチド類似体)を含む突出末端を有する。天然発生型siRNAは、細胞のRNAi機構(例えば、ダイサーまたはそのホモログ)によって、より長いdsRNA分子(例えば、>25ヌクレオチド長)から生成される。
本明細書で使用される場合、「shRNA」という用語は、相補性配列の第1及び第2の領域を含むステムループ構造を有するRNA剤を指し、相補性の程度及び領域の配向は、塩基対合が領域間で生じるのに十分であり、第1及び第2の領域はループ領域によって結合されており、ループはループ領域内のヌクレオチド(またはヌクレオチド類似体)間の塩基対合の欠如から生じる。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、本発明による組成物が、例えば、実験的、診断的、予防的、及び/または治療的目的のために投与され得る任意の生物を指す。典型的な対象には、任意の動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類、及びヒトなどの哺乳動物)が含まれる。対象は、治療を求めている、または必要としている、治療を要求している、治療を受けている、将来治療を受けている、または特定の疾患もしくは状態について訓練を受けた専門家によって治療を受けているヒトもしくは動物であり得る。
本明細書で使用される場合、「SS18-SSX融合タンパク質関連障害」という用語は、SS18-SSX融合タンパク質のレベル及び/または活性によって引き起こされるか、または影響される障害を指す。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療した」、または「治療すること」という用語は、治療的処置及び予防的または防止的手段の両方を意味し、目的は、望ましくない生理学的状態、障害、または疾患を予防もしくは減速(軽減)すること、または有益なもしくは望ましい臨床結果を得ることである。有益なまたは望ましい臨床結果は、これらに限定されないが、検出可能または検出不可能にかかわらず、症状の軽減;状態(condition)、障害、もしくは疾患の程度の減少;状態(condition)、障害、もしくは疾患の安定化(すなわち、悪化していない)状態(state);状態(condition)、障害、もしくは疾患の進行の発症の遅延または減速;状態(condition)、障害、もしくは疾患状態(disease state)の改善(amelioration)または寛解(部分的または完全);患者により必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な物理学的パラメータの改善;または状態(condition)、障害、もしくは疾患の増強または改善(improvement)を含む。治療は、過度のレベルの副作用なしに臨床的に有意な応答を誘発することを含む。治療はまた、治療を受けていない場合の予測生存期間と比較して、生存期間を延長することを含む。
本明細書で使用される場合、「バリアント」及び「誘導体」という用語は互換的に使用され、本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、または他の物質の天然発生型、合成、及び半合成類似体を指す。本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、または他の物質のバリアントまたは誘導体は、元の材料の生物学的活性を保持または改善し得る。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、以下の説明に示される。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
滑膜肉腫細胞増殖に対するBRD9 BAF複合体サブユニットの特定のガイドRNA(sgRNA)標的化の効果を示す一連のグラフである。Y軸は、ドロップアウト率を示した。X軸は、BRD9遺伝子のヌクレオチド位置を示す。灰色の四角は、画面内の陰性対照sgRNAの範囲を示す。SYO1細胞株は、SS18-SSX2融合タンパク質を保有する。SS18のN末端領域をSSX2のC末端領域に結合するブレークポイントは、それらのそれぞれのパネルに黒い線で示される。線形タンパク質配列は、PFAMデータベースから注釈が付けられたBRD9 PFAMドメインで示される。 BRD9分解剤の存在下での滑膜肉腫細胞株(SYO1)におけるBRD9レベルの用量依存的枯渇を示す画像である。 72時間にわたるBRD9分解剤の存在下での、滑膜肉腫細胞株(SYO1)におけるBRD9レベルの持続された抑制を示す画像である。 5日間にわたるBRD9分解剤の存在下での、2つの細胞株(293T及びSYO1)におけるBRD9レベルの持続された抑制を示す画像である。 CRISPR試薬で処理された細胞におけるレベルと比較した、7日間にわたるBRD9分解剤の存在下での、滑膜肉腫細胞株(SYO1及びYamato)におけるBRD9レベルの持続された抑制を示す画像である。 BRD9分解剤及びBRD9阻害剤の存在下での、6つの細胞株(SYO1、Yamato、A549、HS-SY-II、ASKA、及び293T)の細胞成長に対する効果を示す画像である。 BRD9分解剤の存在下での、2つの細胞株(SYO1及びG401)の細胞成長に対する効果を示す画像である。 BRD9分解剤、BRD9結合剤、及びE3リガーゼ結合剤の存在下での、3つの滑膜肉腫細胞株(SYO1、HS-SY-II、及びASKA)の細胞成長に対する効果を示す画像である。 BRD9分解剤、BRD9結合剤、及びE3リガーゼ結合剤の存在下での、3つの非滑膜肉腫細胞株(RD、HCT116、及びCalu6)の細胞成長に対する効果を示す画像である。 DMSO、200nMの化合物1、または1μMの化合物1による8または13日間の処理後の様々な細胞周期段階におけるSYO1の割合を示すグラフである。 DMSO、200nMの化合物1、1μMの化合物1、または200nMのレナリドミドによる8日間の処理後の様々な細胞周期段階におけるSYO1細胞の割合を示す一連の等高線図である。各等高線図に対応する数値は下の表に見出される。 DMSO、200nMの化合物1、1μMの化合物1、または200nMのレナリドミドによる13日間の処理後の様々な細胞周期段階におけるSYO1細胞の割合を示す一連の等高線図である。各等高線図に対応する数値は下の表に見出される。 DMSO、200nMの化合物1、1μMの化合物1、または200nMのレナリドミドによる8日間の処理後の初期及び後期アポトーシスSYO1細胞の割合を示す一連の等高線図である。各等高線図に対応する数値は下の表に見出される。 SS18-SSX融合タンパク質を含むBAF複合体に存在するタンパク質を示すグラフである。
本開示は、BAF関連障害(例えば、がん及び感染症)の治療に有用な組成物及び方法を特徴とする。本開示は、例えば、がん(例えば、肉腫)及び感染症(例えば、ウイルス感染症)などの障害の治療のための、例えば、それを必要とする対象における、BRD9のレベル及び/または活性の阻害に有用な組成物及び方法をさらに特徴とする。
化合物
本明細書に記載される化合物は、BRD9に関連する活性、もしくは関連する下流効果のレベルを低減するか、または細胞もしくは対象におけるBRD9のレベルを低減する。本明細書に記載される例示的な化合物は、式Iまたは式IIによる構造を有する。
式Iは、
Figure 2022523073000545
であり、式中、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
が、CRまたはNであり、
が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
が、NまたはCHであり、Xが、C-Rであるか、あるいはXが、C-Rであり、Xが、NまたはCHであり、
が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
が、NまたはCHであり、
が、NまたはCHであり、
Gが、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはその薬学的に許容される塩である。
式IIは、
A-L-B
式II
であり、式中、
Lが、リンカーであり、
Bが、分解部分であり、
Aは、式IIIの構造であって、
Figure 2022523073000546
式中、
が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
が、CRまたはNであり、
が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
が、NまたはCHであり、Xが、C-R”であるか、またはXが、C-R”であり、Xが、NまたはCHであり、
”が、
Figure 2022523073000547
任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
’が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリル(carbocycylyl)であり、
が、NまたはCHであり、
が、NまたはCHであり、
G”が、
Figure 2022523073000548
任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
G’が、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、C-Cヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、Aとリンカーとの間の結合であり、
G”が、
Figure 2022523073000549
であるか、またはR”が、
Figure 2022523073000550
である、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物B1~B6のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表2Aの化合物D1~D31のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Bの化合物D32~D184のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。いくつかの実施形態では、化合物は、表2Cの化合物D185~D316のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
他の実施形態、ならびにこれらの化合物の生成の合成のための例示的な方法は、本明細書に記載される。
薬学的使用
本明細書に記載される化合物は、本発明の方法において有用であり、理論によって拘束されないが、BAF複合体のレベル、状態、及び/または活性を調節するそれらの能力を通じて、例えば、哺乳動物におけるBAF複合体内の細胞内のBRD9タンパク質の活性またはレベルを阻害することによって、それらの望ましい効果を発揮すると考えられている。
本発明の一態様は、がんなどのBRD9に関連する障害の治療を必要とする対象におけるがんなどのBRD9に関連する障害を治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、化合物は、(a)腫瘍サイズの低減、(b)腫瘍成長率の低減、(c)腫瘍細胞死の増加、(d)腫瘍進行の低減、(e)転移数の低減、(f)転移率の低減、(g)腫瘍再発の減少、(h)対象の生存率の増加、及び(i)対象の無増悪生存期間の増加のうちの1つ(またはそれ以上、例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上)をもたらすのに効果的である量及び時間で投与される。
がんの治療により、腫瘍のサイズまたは体積の低減がもたらされ得る。例えば、治療後、腫瘍サイズは、治療前のそのサイズに対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍のサイズは、任意の再現性のある測定手段で測定され得る。例えば、腫瘍のサイズは、腫瘍の直径として測定され得る。
がんの治療は、腫瘍の数の減少をさらにもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍の数は、任意の再現性のある測定手段で測定され得、例えば、腫瘍の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、または50倍)で見える腫瘍をカウントすることによって測定され得る。
がんの治療により、原発腫瘍部位から離れた他の組織または器官の転移性結節の数の減少がもたらされ得る。例えば、治療後、転移性結節の数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。転移性結節の数は、任意の再現性のある測定手段で測定され得る。例えば、転移性結節の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、10倍、または50倍)で見える転移性結節をカウントすることによって測定され得る。
がんを治療することにより、未治療の対象の集団と比較して、本発明に従って治療された対象の集団の平均生存時間の増加がもたらされ得る。例えば、平均生存時間が30日超(60日、90日、または120日超)増加される。集団の平均生存時間の増加は、任意の再現可能な手段で測定され得る。集団の平均生存時間の増加は、例えば、集団について、本明細書に記載される化合物による治療の開始後の平均生存期間の長さを計算することにより測定され得る。集団の平均生存時間の増加はまた、例えば、集団について、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の平均生存期間の長さを計算することによって測定され得る。
がんを治療することにより、未治療の集団と比較して、治療された対象の集団の死亡率の減少もまたもたらされ得る。例えば、死亡率は、2%超(例えば、5%、10%、または25%超)減少される。治療された対象の集団の死亡率の減少は、任意の再現可能な手段で、例えば、集団について、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩による治療の開始後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。集団の死亡率の減少はまた、例えば、集団について、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。
併用療法
本発明の方法は、単独で、または追加の治療剤、例えば、がんもしくはそれに関連する症状を治療する他の薬剤と組み合わせて、またはがんを治療するための他の種類の療法と組み合わせて使用することができる。併用治療では、1つ以上の治療用化合物の投与量は、単独で投与した場合の標準的な投与量から低減され得る。例えば、用量は、薬物の組み合わせ及び順列から経験的に決定され得るか、またはアイソボログラフ分析(例えば、Black et al.,Neurology 65:S3-S6(2005))によって推定され得る。この場合、組み合わせたときの化合物の投与量は、治療効果を提供するはずである。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、化学療法剤(例えば、細胞傷害性薬剤またはがんの治療に有用な他の化合物)である。これらには、アルキル化剤、代謝拮抗剤、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体及び関連阻害剤、ビンカアルカロイド、エピポドフィロトキシン、抗生物質、L-アスパラギナーゼ、トポイソメラーゼ阻害剤、インターフェロン、白金配位錯体、アントラセンジオン置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、アドレノコルチカン抑制剤、副腎皮質ステロイド、プロゲスチン、エストロゲン、抗エストロゲン、アンドロゲン、抗アンドロゲン、ならびに性腺刺激ホルモン放出ホルモン類似体が含まれる。5-フルオロウラシル(5-FU)、ロイコボリン(LV)、イレノテカン、オキサリプラチン、カペシタビン、パクリタキセル、及びドキセタキセルもまた含まれる。化学療法剤の非限定的な例としては、アルキル化剤、例えば、チオテパ及びシクロホスファミド、スルホン酸アルキル、例えば、ブスルファン、インプロスルファン、及びピポスルファン、アジリジン、例えば、ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ、及びウレドーパ、エチレンイミン及びメチルアメラミン、例えば、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホラミド、及びトリメチローロメラミン、アセトゲニン(具体的には、ブラタシン及びブラタシノン)、カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む)、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン、及びバイゼレシン合成類似体を含む)、クリプトフィシン(具体的には、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8)、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成類似体KW-2189及びCB1-TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコジクチイン、スポンギスタチン、ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、及びウラシルマスタード、ニトロソウレア、例えば、カムルスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン、抗生物質、例えば、エンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、具体的には、カリケアマイシンガンマll及びカリケアマイシンオメガll(例えば、Agnew,Chem.Intl.Ed Engl.33:183-186(1994)を参照されたい);ダイネミシンAを含むダイネミシン;クロドロネートなどのビスホスホネート;エスペラミシン;ならびにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)などの抗生物質、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カミノマイシン(caminomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシニス、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、及びデオキシドキソルビシンを含む、ドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサート及び5-フルオロウラシル(5-FU)などの抗代謝物;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸類似体;フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロキシウリジンなどのピリミジン類似体;カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなどのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎剤;フロリン酸などの葉酸補液;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン(defofamine);デメコルシン;ジアジクオン;エルホミチン(elfomithine);酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロニダイニン、マイタンシン及びアンサミトシンなどのマイタンシノイド;ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン、ペントスタチン;フェナメト;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products、Eugene,OR)、ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2”-トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT-2毒素、ベラキュリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、例えば、TAXOL(登録商標)(パクリタキセル;Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton,NJ)、ABRAXANE(登録商標)、発色団不含の、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg,IL)、及びTAXOTERE(登録商標)ドキセタキセル(Rhone-Poulenc Rorer、Antony,France);クロランブシル;GEMZAR(登録商標)ゲムシタビン;6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチン、オキサリプラチン、及びカルボプラチンなどの白金配位錯体;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;NAVELBINE(登録商標)ビノレルビン;ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;イリノテカン(例えば、CPT-11);トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイン酸などのレチノイド;カペシタビン;ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体が挙げられる。本明細書に記載される第1の治療剤と組み合わせて投与されるカクテルにおいて、2つ以上の化学療法剤を使用することができる。併用化学療法の好適な投与レジメンは、当該技術分野で知られており、例えば、Saltz et al.,Proc.Am.Soc.Clin.Oncol.18:233a(1999)、及びDouillard et al.,Lancet 355(9209):1041-1047(2000)に記載されている。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、がん治療で使用されるサイトカイン(例えば、インターフェロンまたはインターロイキン(例えば、IL-2))などの生物学的製剤である治療剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、抗VEGF剤、例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))などの抗血管新生剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、免疫グロブリンベースの生物学的製剤、例えば、標的を刺激して抗がん応答を刺激するか、またはがんにとって重要な抗原に拮抗するモノクローナル抗体(例えば、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、Fc融合タンパク質、またはその機能的断片)である。そのような薬剤には、RITUXAN(登録商標)(リツキシマブ)、ZENAPAX(登録商標)(ダクリズマブ)、SIMULECT(登録商標)(バシリキシマブ)、SYNAGIS(登録商標)(パリビズマブ)、REMICADE(登録商標)(インフリキシマブ)、HERCEPTIN(登録商標)(トラスツズマブ)、MYLOTARG(登録商標)(ゲムツズマブオゾガミシン)、CAMPATH(登録商標)(アレムツズマブ)、ZEVALIN(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン)、HUMIRA(登録商標)(アダリムマブ)、XOLAIR(登録商標)(オマリズマブ)、BEXXAR(登録商標)(トシツモマブ-I-131)、RAPTIVA(登録商標)(エファリズマブ)、ERBITUX(登録商標)(セツキシマブ)、AVASTIN(登録商標)(ベバシズマブ)、TYSABRI(登録商標)(ナタリズマブ)、ACTEMRA(登録商標)(トシリズマブ)、VECTIBIX(登録商標)(パニツムマブ)、LUCENTIS(登録商標)(ラニビズマブ)、SOLIRIS(登録商標)(エクリズマブ)、CIMZIA(登録商標)(セルトリズマブペゴル)、SIMPONI(登録商標)(ゴリムマブ)、ILARIS(登録商標)(カナキヌマブ)、STELARA(登録商標)(ウステキヌマブ)、ARZERRA(登録商標)(オファツムマブ)、PROLIA(登録商標)(デノスマブ)、NUMAX(登録商標)(モタビズマブ)、ABTHRAX(登録商標)(ラキシバクマブ)、BENLYSTA(登録商標)(ベリムマブ)、YERVOY(登録商標)(イピリムマブ)、ADCETRIS(登録商標)(ブレンツキシマブベドチン)、PERJETA(登録商標)(ペルツズマブ)、KADCYLA(登録商標)(ado-トラスツズマブエムタンシン)、及びGAZYVA(登録商標)(オビヌツズマブ)が含まれる。抗体-薬物複合体もまた含まれる。
第2の薬剤は、非薬物治療である治療剤であり得る。例えば、第2の治療剤は、腫瘍組織の放射線療法、凍結療法、温熱療法、及び/または外科的切除である。
第2の薬剤は、チェックポイント阻害剤であり得る。一実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、阻害抗体(例えば、モノクローナル抗体などの単一特異性抗体)である。抗体は、例えば、ヒト化または完全にヒトであり得る。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、融合タンパク質、例えば、Fc受容体融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質と相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質のリガンドと相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、CTLA-4(例えば、イピリムマブ/YERVOY(登録商標)またはトレメリムマブなどの抗CTLA4抗体または融合タンパク質)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PD-1(例えば、ニボルマブ/OPDIVO(登録商標)、ペムブロリズマブ/KEYTRUDA(登録商標)、ピディリズマブ/CT-011)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL1(例えば、MPDL3280A/RG7446、MEDI4736、MSB0010718C、BMS 936559)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL2(例えば、AMP 224などのPDL2/Ig融合タンパク質)の阻害剤(例えば、阻害抗体またはFc融合もしくは小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、B7-H3(例えば、MGA271)、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーリガンド、またはこれらの組み合わせの阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。
いくつかの実施形態では、抗がん療法は、T細胞養子移入(ACT)療法である。いくつかの実施形態では、T細胞は、活性化T細胞である。T細胞は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように修飾され得る。CAR修飾T(CAR-T)細胞は、当該技術分野で既知の任意の方法によって生成され得る。例えば、CAR-T細胞は、CARをコードする好適な発現ベクターをT細胞に導入することによって生成され得る。T細胞の拡大及び遺伝子修飾前に、T細胞源が対象から得られる。T細胞は、末梢血単核細胞、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位からの組織、腹水、胸水、脾臓組織、及び腫瘍を含むいくつかの源から得ることができる。本発明のある特定の実施形態では、当該技術分野で利用可能な任意の数のT細胞株が使用され得る。いくつかの実施形態では、T細胞は、自己T細胞である。望ましいタンパク質(例えば、CAR)を発現するT細胞の遺伝子修飾の前または後にかかわらず、T細胞は、一般に、例えば、米国特許第6,352,694号、第6,534,055号、第6,905,680号、第6,692,964号、第5,858,358号、第6,887,466号、第6,905,681号、第7,144,575号、第7,067,318号、第7,172,869号、第7,232,566号、第7,175,843号、第5,883,223号、第6,905,874号、第6,797,514号、第6,867,041号、及び米国特許出願公開第20060121005号に記載される方法を使用して活性化及び拡大され得る。
本明細書に記載される組み合わせの実施形態のいずれにおいても、第1及び第2の治療剤は、同時にまたは逐次的に、いずれかの順序で投与される。第1の治療剤は、第2の治療剤の直前、直後、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大4時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大9時間、最大10時間、最大11時間、最大12時間、最大13時間、14時間、最大16時間、最大17時間、最大18時間、最大19時間、最大20時間、最大21時間、最大22時間、最大23時間、最大24時間、または最大1~7、1~14、1~21、もしくは1~30日前または後に投与され得る。
医薬組成物
本明細書に記載される医薬組成物は、好ましくは、インビボでの投与に好適な生物学的に適合した形態でヒト対象に投与するための医薬組成物に製剤化される。
本明細書に記載される化合物は、遊離塩基の形態で、塩、溶媒和物の形態で、及びプロドラッグとして使用され得る。全ての形態は、本明細書で説明される方法の範囲内である。本発明の方法に従って、当業者によって理解されるように、記載される化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグは、選択された投与経路に応じて様々な形態で患者に投与され得る。本明細書に記載される化合物は、例えば、経口、非経口、頬側、舌下、鼻腔、直腸、パッチ、ポンプ、腫瘍内、または経皮投与により投与され得、医薬組成物はそれに応じて製剤化される。非経口投与には、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、鼻腔、肺内、くも膜下腔内、直腸、及び局所様式の投与が含まれる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続注入によるものであり得る。
本明細書に記載される化合物は、例えば、不活性希釈剤または同化性可食担体と共に経口投与することができるか、または硬質もしくは軟質シェルゼラチンカプセルに封入することができるか、または錠剤に圧縮することができるか、または食事の食べ物と共に直接組み込むことができる。経口治療投与のために、本明細書に記載される化合物は、賦形剤と共に組み込まれてもよく、消化可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、及びウエハースの形態で使用されてもよい。本明細書に記載される化合物はまた、非経口的に投与され得る。本明細書に記載される化合物の溶液は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と好適に混合された水中で調製することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、DMSO、及びそれらの混合物中にアルコールありまたはなしで、ならびに油中に調製することができる。これらの調製物は、通常の保存条件及び使用条件下で、微生物の成長を防止するための保存剤を含有し得る。好適な製剤の選択及び調製のための従来の手順及び成分は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(2012,22nd ed.)及び2018年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 41 NF36)に記載されている。注射可能用途に好適な薬学的形態には、注射可能な滅菌溶液または分散液の即時調製のための滅菌水溶液または分散液及び滅菌粉末が含まれる。全ての場合で、形態は減菌でなければならず、シリンジを介して容易に投与され得る程度に流体でなければならない。鼻腔投与用の組成物は、エアロゾル、ドロップ、ゲル、及び粉末として好都合に製剤化され得る。エアロゾル製剤は、典型的には、生理学的に許容される水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または微細懸濁液を含み、通常、噴霧装置と共に使用するためカートリッジまたはリフィルの形態をとることができる密閉容器内に滅菌形態で、単回または複数回投与量で提供される。あるいは、密封容器は、使用後の廃棄を意図した、計量弁が取り付けられた単回用量の鼻腔吸入器またはエアロゾルディスペンサーなどの単一分配装置であり得る。剤形がエアロゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気などの圧縮ガスまたはフルオロクロロ炭化水素などの有機推進剤であり得る推進剤を含む。エアロゾル剤形は、ポンプ噴霧器の形態をとることもできる。頬側または舌下投与に好適な組成物には、有効成分が、糖、アカシア、トラガカント、ゼラチン、及びグリセリンなどの担体と共に製剤化される、錠剤、ロゼンジ、及びトローチ(pastilles)が含まれる。直腸投与用の組成物は、好都合に、カカオバターなどの従来の坐剤基剤を含有する坐剤の形態である。本明細書に記載される化合物は、例えば、腫瘍内注射として腫瘍内に投与され得る。腫瘍内注射は、腫瘍血管への直接注射であり、個別の固形の接近可能な腫瘍に対して特に企図される。局所、領域、または全身投与も適切であり得る。本明細書に記載される化合物は、例えば、およそ1cm間隔で間隔をあけて、腫瘍に注射または複数回注射を投与することにより有利に接触させることができる。外科的介入の場合、本発明は、手術不能の腫瘍を切除に供するためなど、手術前に使用することができる。連続投与はまた、適切な場合、例えば、カテーテルを腫瘍または腫瘍血管に埋め込むことにより適用され得る。
本明細書に記載される化合物は、本明細書に記述されるように、動物、例えば、ヒトに、単独でまたは薬学的に許容される担体と組み合わせて投与され得、その比率は、化合物の溶解度及び化学的性質、選択された投与経路、ならびに標準的な薬学的実務によって決定される。
投与量
本明細書に記載される化合物、及び/または本明細書に記載される化合物を含む組成物の投与量は、化合物の薬力学的特性;投与の様式;レシピエントの年齢、健康、及び体重;症状の性質及び程度;治療の頻度、及びもしあれば併用治療の種類;ならびに治療される動物における化合物のクリアランス率などの多くの要因に応じて変化し得る。当業者は、上記の要因に基づいて適切な投与量を決定することができる。本明細書に記載される化合物は、臨床応答に応じて、必要な場合に調整され得る好適な投与量で最初に投与され得る。一般に、本明細書に記載される化合物が、例えば、0.05mg~3000mg(固体形態として測定)の毎日用量でヒトに投与される場合、満足な結果を得ることができる。用量範囲は、例えば、10~1000mg(例えば、50~800mg)を含む。いくつかの実施形態では、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgの化合物が投与される。
あるいは、患者の体重を使用して投与量を計算することができる。例えば、患者に投与される化合物またはその医薬組成物の用量は、0.1~100mg/kg(例えば、0.1~50mg/kg(例えば、0.25~25mg/kg))の範囲であり得る。例示的な非限定的な実施形態では、用量は、0.5~5.0mg/kg(例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、または5.0mg/kg)または5.0~20mg/kg(例えば、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20mg/kg)の範囲であり得る。
キット
本発明はまた、(a)本明細書に記載される、細胞または対象においてBRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤を含む医薬組成物、ならびに(b)本明細書に記載される方法のうちのいずれかを実行するための説明書を含む添付文書を含むキットを特徴とする。いくつかの実施形態では、キットは、(a)本明細書に記載される、細胞または対象においてBRD9のレベル及び/または活性を低減する薬剤を含む医薬組成物、(b)追加の治療剤(例えば、抗がん剤)、ならびに(c)本明細書に記載される方法のうちのいずれかを実行するための説明書を含む添付文書を含む。
実施例1 - 滑膜肉腫細胞株SYO1のヒトBAF複合体サブユニットに対する高密度タイリングsgRNAスクリーン
以下の実施例は、BRD9 sgRNAが滑膜肉腫細胞における細胞成長を阻害することを示す。
手順:高密度sgRNAタイリングスクリーンを実行するために、BAF複合体サブユニットに対するsgRNAライブラリを、Cellecta(Mountain View,CA)でカスタム合成した。このスクリーンで使用されるBRD9標的sgRNAをコードするDNAの配列を表3に示す。陰性及び陽性対照sgRNAは、ライブラリに含まれた。陰性対照は、ヒトゲノムを標的としない200のsgRNAからなっていた。陽性対照は、必須遺伝子(CDC16、GTF2B、HSPA5、HSPA9、PAFAH1B1、PCNA、POLR2L、RPL9、及びSF3A3)を標的とするsgRNAである。全ての陽性及び陰性対照sgRNAをコードするDNA配列を表4に示す。ウイルス生成、細胞感染、及びsgRNAスクリーンを実行するための手順は、以前に記載された(Tsherniak et al,Cell 170:564-576(2017)、Munoz et al,Cancer Discovery 6:900-913(2016))。各sgRNAについて、50カウントを配列決定カウントに追加し、各時点で、結果のカウントをカウントの総数に正規化した。感染後24日目及び1日目のカウントの比(ドロップアウト率として定義される)のlog2を計算した。陰性対照sgRNAの場合、全ての非標的sgRNAのlog2ドロップアウト率の2.5及び97.5パーセンタイルを計算し、バックグラウンドとみなした(グラフの灰色の四角)。タンパク質ドメインを、UNIPROT識別子:Q9H8M2について定義されたPFAM領域から得た。
結果:図1に示されるように、sgRNAによるGBAF複合体構成成分BRD9の標的化阻害は、SYO1滑膜肉腫細胞株の成長阻害をもたらした。BAF複合体の他の構成成分に対するsgRNAは、細胞の増殖の増加、細胞成長の阻害をもたらしたか、またはSYO1細胞への効果を有しなかった。これらのデータは、GBAF複合体の様々なサブユニットを標的とすることが滑膜肉腫の治療のための治療戦略を表すことを示す。
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Figure 2022523073000575
実施例2 - BRD9分解剤は、BRD9タンパク質を枯渇させる
以下の実施例は、BRD9分解剤で処理した滑膜肉腫細胞におけるBRD9タンパク質の枯渇を示す。
手順:細胞を、示される用量及び時点で、DMSOまたはBRD9分解剤である化合物1(dBRD9としても知られる、Remillard et al,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.56(21):5738-5743(2017)を参照されたい;以下の化合物1の構造を参照されたい)で処理した。
Figure 2022523073000576
全細胞抽出物を、SDS-PAGEによって分画し、製造業者のプロトコル(Bio-Rad)に従って移送装置を使用してポリビニリデンフルオライド膜に移した。TBST(10mMトリス、pH8.0、150mM NaCl、0.5%Tween 20)中の5%の脱脂乳と共に60分間インキュベートした後、膜を、4℃で一晩、BRD9(1:1,000、Bethyl laboratory A303-781A)、GAPDH(1:5,000、Cell Signaling Technology)、及び/またはMBP(1:1,000、BioRad)に対する抗体と共にインキュベートした。膜を、10分間3回洗浄し、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP、図2~3)またはIRDye(図4、1:20,000、LI-COR)のいずれかを用いてコンジュゲートした抗マウスまたは抗ウサギ抗体と共に少なくとも1時間インキュベートした。ブロットをTBSTで3回洗浄し、製造業者のプロトコルに従ってECLシステムで現像するか(図2~3)、またはOdyssey CLxイメージングシステムでスキャンした(図4)。
結果:BRD9分解剤である化合物1によるSYO1滑膜肉腫細胞の処理は、細胞におけるBRD9の用量依存的(図2)及び時間依存的(図3)枯渇をもたらす。さらに、図4に示されるように、化合物1によるBRD9の枯渇は、非滑膜肉腫細胞株(293T)で複製され、少なくとも5日間持続され得る。
実施例3 - BRD9阻害剤及びBRD9分解剤による滑膜細胞株の成長の阻害
以下の実施例は、BRD9分解剤及び阻害剤が滑膜肉腫細胞の成長を選択的に阻害することを示す。
手順:
細胞を、示された濃度で、DMSOまたはBRD9分解剤である化合物1で処理し、IncuCyte生細胞分析システムを使用してコンフルエンシーを経時的に測定することによって、7日目から14日目まで増殖を監視した(図5)。成長培地及び化合物を、3~4日ごとにリフレッシュした。
細胞を12ウェルプレートに播種し、DMSO、1μMのBRD9阻害剤である化合物2(BI-7273としても知られる、Martin et al,J Med Chem.59(10):4462-4475(2016)を参照されたい;以下の化合物2の構造を参照されたい)、または1μMのBRD9分解剤である化合物1で処理した。
Figure 2022523073000577
細胞の数を、細胞株ごとに最適化した。成長培地及び化合物を、3~5日ごとにリフレッシュした。SYO1、Yamato、A549、293T、及びHS-SY-II細胞を固定し、11日目に染色した。ASKA細胞を固定し、23日目に染色した。染色を、クリスタルバイオレット溶液(0.5gクリスタルバイオレット、27ml 37%ホルムアルデヒド、100mL 10倍PBS、10mLメタノール、863 dH20~1L)と共に30分間インキュベートし、その後水で3回洗浄し、室温で少なくとも24時間プレートを乾燥させることによって行った。その後、プレートをOdyssey CLxイメージングシステムでスキャンした(図6)。
細胞を、200μLの完全培地で96ウェル超低クラスタープレート(Costar、#7007)に播種し、2日目に示された用量で、DMSO、スタウロスポリン、またはBRD9分解剤である化合物1で処理した(図7)。培地及び化合物を5日ごとに変更し、14日目に細胞コロニーを撮像した。
結果:図5、6、及び7に示されるように、BRD9阻害剤である化合物2、またはBRD9分解剤である化合物1による滑膜肉腫細胞株(SYO1、Yamato、HS-SY-II、及びASKA)の処理は、細胞の成長の阻害をもたらしたが、非滑膜対照のがん細胞株(293T、A549、G401)の成長の阻害をもたらさない。
実施例4 - BRD9分解剤及びBRD9結合剤による滑膜細胞株の成長の選択的な阻害
以下の実施例は、BRD9分解剤及び結合剤が滑膜肉腫細胞の成長を選択的に阻害することを示す。
手順:細胞を、6ウェルまたは12ウェルプレートに播種し、示された濃度で、BRD9分解剤(化合物1)、ブロモドメインBRD9結合剤(化合物2)、E3リガーゼ結合剤(レナリドミド)、DMSO、またはスタウロスポリン(細胞殺傷の陽性対照)で毎日処理した。細胞の数を、細胞株ごとに最適化した。成長培地を、5日ごとにリフレッシュした。14日目までに培地を除去し、細胞をPBSで洗浄し、室温で少なくとも1時間、25(体積/体積)%メタノール中500μLの0.005(重量/体積)%クリスタルバイオレット溶液を使用して染色した。その後、プレートをOdyssey CLxイメージングシステムでスキャンした。
結果:図8及び9に示されるように、化合物1または化合物2による滑膜肉腫細胞株(SYO1、HS-SY-II、及びASKA)の処理は、細胞の成長の阻害をもたらしたが、非滑膜対照のがん細胞株(RD、HCT116、及びCalu6)の成長の阻害をもたらさなかった。全体として、化合物1は、全ての滑膜細胞株で最も著しい成長阻害を示した。
実施例5 - 滑膜肉腫細胞における細胞成長の阻害
以下の実施例は、BRD9分解剤が細胞成長を阻害し、滑膜肉腫細胞においてアポトーシスを誘導することを示す。
手順:SYO1細胞を、DMSO、200nMもしくは1μMのBRD9分解剤(化合物1)、または200nMのE3リガーゼ結合剤(レナリドミド)で、8日間または13日間処理した。化合物を5日ごとにリフレッシュした。Click-iT(商標)Plus EdUフローサイトメトリーアッセイ(Invitrogen)を使用して細胞周期分析を実行した。アネキシンV-FITCアポトーシス検出キット(Sigma A9210)を使用してアポトーシスアッセイを実行した。製造業者のプロトコルに従ってアッセイを実行した。
結果:図10~13に示されるように、化合物1による8日間または13日間の処理は、DMSO及びレナリドミドと比較して、細胞周期のS期における細胞の数の低減をもたらした。化合物1による8日間の処理はまた、DMSO対照と比較して、初期及び後期アポトーシス細胞の数の増加をもたらした。
実施例6 - SS18-SSX1-BAFの組成物
以下の実施例は、SS18-SSX含有BAF複合体の構成要素としてのBRD9の識別を示す。
手順:HA-SS18SSX1を発現する安定した293T細胞株を、レンチウイルス統合を使用して生成した。SS18-SSX1含有BAF複合体を、アフィニティ精製に供し、その後の質量分析により、SS18-SSX1相互作用タンパク質が明らかになった。
結果:図14に示されるように、SS18-SSX融合タンパク質を含むBAF複合体もまた、BRD9を含んでいた。ARID1A(95ペプチド)、ARID1B(77ペプチド)、SMARCC1(69ペプチド)、SMARCD1(41ペプチド)、SMARCD2(37ペプチド)、DPF2(32ペプチド)、SMARCD3(26ペプチド)、ACTL6A(25ペプチド)、BRD9(22ペプチド)、DPF1アイソフォーム2(18ペプチド)、DPF3(13ペプチド)、及びACTL6B(6ペプチド)について、5個超える固有のペプチドを識別した。
実施例7 - 4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-6-(メチルアミノ)-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(化合物B1)の調製
Figure 2022523073000578
DMSO(3mL)中の6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(100mg、0.26mmol、1.0当量)及びメタンアミンヒドロクロリド(174.08mg、2.58mmol、10.0当量)の撹拌混合物に、KCO(890.82mg、6.45mmol、25.0当量)を室温で添加した。得られた混合物を、130℃で16時間撹拌し、次いで、それを室温まで冷却させた。固体を濾過して除去し、粗溶液を、分取HPLC(条件:XBridge Shield RP18 OBDカラム30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:40mL/分;勾配:2分間で18%Bから18%B;254/220nm;Rt:7.43分)によって精製して、4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-6-(メチルアミノ)-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(27mg、26%)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4) δ9.08(s,1H),7.40(s,1H),6.74(s,2H),6.44(s,1H),3.88(s,6H),3.69(s,2H),3.58(s,3H),2.88(s,3H),2.33(s,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=383.20。
実施例8 - 6-(ジメチルアミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(化合物B2)の調製
Figure 2022523073000579
DMF(6mL)中の6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(77.6mg、0.20mmol、1.0当量)及びジメチルアミンヒドロクロリド(163.14mg、2.0mmol、10.0当量)の撹拌混合物に、TEA(404.91mg、4.0mmol、20.0当量)を室温で添加した。得られた混合物を、130℃で16時間撹拌し、次いで、それを室温まで冷却させた。固体を濾過して除去し、濾液を、条件(2#SHIMADZU(HPLC-01)):カラム、X Bridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相、水(0.05% NHO)及びACN(8分間で10%相Bから最大70%)で分取HPLCによって精製して、23mg(27%)の6-(ジメチルアミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オンを茶色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.15(s,1H),7.43(s,1H),6.77(s,2H),6.52(s,1H),3.89(s,6H),3.70(s,2H),3.59(s,3H),3.12(s,6H),2.34(s,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=397.40。
実施例9 - 4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-7-(メチルアミノ)-1,2-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-オン(化合物B3)の調製
Figure 2022523073000580
溶媒DMSO(2mL)中の7-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-オン(50mg、0.13mmol、1.0当量)及びメタンアミンヒドロクロリド(87.0mg、1.29mmol、10.0当量)の溶液に、KCO(445.4mg、3.22mmol、25.0当量)を添加した。得られた溶液を、130℃で一晩撹拌した。冷却後、固体を濾過して除去し、粗溶液を、分取HPLC(条件:XBridge Shield RP18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.05%NHO)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分間で30%Bから80%B;220nm nm;Rt:7.8分)によって精製して、4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-7-(メチルアミノ)-1,2-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-1-オン(15.5mg、31%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.53(d,J=0.9Hz,1H),7.24(d,J=0.9Hz,1H),7.09(s,1H),6.76(s,2H),3.88(s,6H),3.67(d,J=11.1Hz,5H),2.97(s,3H),2.31(s,6H)。LCMS:(ES,m/z):[M+H]=383.30。
実施例10 - 6-アミノ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(化合物B4)及び7-アミノ-4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-3,5-ジメトキシフェニル)-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(化合物B5)の調製
Figure 2022523073000581
ステップ1:4-ブロモ-6-クロロ-N-メチルピリジン-3-カルボキサミド(i10-2)の調製
Figure 2022523073000582
DCM(20mL)中の4-ブロモ-6-クロロピリジン-3-カルボン酸(2.0g、8.46mmol、1.0当量)、メタンアミンヒドロクロリド(0.63g、9.30mmol、1.1当量)及びDIEA(3.28g、25.38mmol、3.0当量)の溶液に、HATU(4.82g、12.69mmol、1.5当量)を室温で添加した。得られた混合物をさらに1時間撹拌した。次いで、反応物を水(20m×2)で洗浄し、有機層を真空下で濃縮して、黄色のシロップを得た。生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=249。
ステップ2:6-クロロ-4-[(E)-2-エトキシエテニル]-N-メチルピリジン-3-カルボキサミド(i10-3)の調製
Figure 2022523073000583
ジオキサン(10mL)及びHO(2mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-N-メチルピリジン-3-カルボキサミド(1.0g、4.0mmol、1当量)及び2-[(E)-2-エトキシエテニル]-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(0.95g、4.81mmol、1.2当量)の溶液に、CsCO(3.92g、12.03mmol、3.0当量)及びPd(dppf)Cl・CHCl(0.35g、0.48mmol、0.12当量)を添加した。混合物を、窒素雰囲気下で、90℃で2時間撹拌し、反応混合物を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(20:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-クロロ-4-[(E)-2-エトキシエテニル]-N-メチルピリジン-3-カルボキサミド(680mg、57%)をオフホワイト色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=241。
ステップ3:6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(i10-4)
Figure 2022523073000584
20mLの圧力チューブに、6-クロロ-4-[(E)-2-エトキシエテニル]-N-メチルピリジン-3-カルボキサミド(680mg、2.83mmol、1.0当量)及びTFA(5mL、67.32mmol、23.83当量)を室温で添加し、反応物を80℃で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(580mg、粗物)を暗黄色固体として得た。生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=195。
ステップ4:4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(i10-5)の調製
Figure 2022523073000585
DMF(10mL)中の6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(580mg、2.98mmol、1.0当量)の撹拌混合物に、NBS(583.46mg、3.28mmol、1.1当量)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、DCM(50mL)で希釈し、水(3×50mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の0~80%EtOAcで溶出されたフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(899mg、88%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=273。
ステップ5:6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(i10-6)の調製
Figure 2022523073000586
ジオキサン(40mL)及びHO(4mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(843mg、3.08mmol、1.0当量)及び[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]ボロン酸(736.88mg、3.08mmol、1.0当量)の溶液に、CsCO(3.01g、9.25mmol、3.0当量)及びPd(dppf)Cl・CHCl(302.04mg、0.37mmol、0.12当量)を添加した。窒素雰囲気下で、90℃で2時間撹拌した後、反応混合物を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の0~80%EtOAcで溶出されたフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(670mg、51%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=388。
ステップ6:6-アミノ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(化合物B4)の調製
Figure 2022523073000587
DMSO(10mL)中の6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-1-オン(232mg、060mmol、1.0当量)及びNHCl(479.94mg、8.97mmol、15.0当量)の撹拌混合物に、KCO(2.07g、14.95mmol、25.0当量)を添加した。得られた混合物を130℃で一晩撹拌した。反応完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、NaSO上で乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(条件:X Select CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相、水(0.1%FA)及びACN(7分間で7%相Bを保持);検出器、UV)によって精製して、3.4mg(1.54%)の6-アミノ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチ-リジン-1-オンをオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.04(s,1H),7.44(s,1H),6.84(s,2H),6.54(s,1H),4.34(s,2H),3.97(s,6H),3.59(s,3H),2.85(s,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=369.25。
7-アミノ-4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-3,5-ジメトキシフェニル)-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1(2H)-オン(化合物B5)の調製
Figure 2022523073000588
化合物B5を、化合物B4について上記と同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.39(s,1H),7.65(d,J=2.2Hz,1H),7.23(s,1H),6.89(s,2H),4.42(s,2H),3.98(s,6H),3.64(s,3H),2.92(s,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=369.25。
実施例11 - 2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]-N,N-ジメチルアセトアミドギ酸(化合物B6ギ酸)の調製
Figure 2022523073000589
DMF(2.00mL)中の[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]酢酸(60.0mg、0.141mmol、1.00当量)及びジメチルアミンヒドロクロリド(17.2mg、0.211mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、DIEA(54.6mg、0.422mmol、3.00当量)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで、PyBOP(146.43mg、0.281mmol、2.00当量)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を、分取HPLC(条件:Sun Fire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相、水(0.1%FA)及びACN(11分間で10%相Bから最大31%)によって精製した。これにより、2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]-N,N-ジメチルアセトアミド;ギ酸(10.9mg、17.7%)を暗黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.51(br s,0.5H,FA),8.50(s,1H),7.37(s,1H),7.16(s,1H),6.92(s,2H),4.92(s,2H),4.37(s,2H),3.95(s,6H),3.65(s,3H),3.36(s,6H),3.05(d,J=5.5Hz,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=454.20。
実施例12 - 1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アゼチジン-3-カルボキサミド(化合物D1)の調製
Figure 2022523073000590
ステップ1:4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(i12-2)の調製
Figure 2022523073000591
ジオキサン(10.00mL)及びHO(1.00mL)中の4-ブロモ-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(400.00mg、1.42mmol、1.00当量)の溶液に、2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(500mg、1.70mmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl(100.0mg、0.14mmol、0.1当量)、及びCsCO(1.39g、4.14mmol、3当量)を添加した。得られた溶液を、窒素雰囲気下で、90℃で1時間撹拌した。粗製物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(416.8mg、119.03%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=367.4。
ステップ2:メチル1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボキシレート(i12-3)の調製
Figure 2022523073000592
MeOH(10.00mL)中の4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(331.00mg、0.901mmol、1.00当量)の溶液に、メチルアゼチジン-3-カルボキシレートヒドロクロリド(163.88mg、1.081mmol、1.2当量)及びNaBHCN(169.85mg、2.703mmol、3当量)を添加した。得られた溶液を、室温で1時間撹拌した。粗混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボキシレート(279mg、66.38%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=466.5。
ステップ3:1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボン酸(i12-4)の調製
Figure 2022523073000593
MeOH(3.00mL)及びHO(3.00mL)中のメチル1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボキシレート(140.00mg、0.300mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(71.87mg、3.001mmol、10.00当量)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。粗混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィー(条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のHCl、35分で10%から70%の勾配;検出器、UV254nm)によって精製した。これにより、1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボン酸(120mg、88.37%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=452.5。
ステップ4:1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アゼチジン-3-カルボキサミド(化合物D1ギ酸)の調製
Figure 2022523073000594
DMF(1.50mL)中の1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-カルボン酸(50.00mg、0.110mmol、1.00当量)及び4-[(5-アミノペンチル)オキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(39.71mg、0.110mmol、1.00当量)の溶液に、DIEA(42.84mg、0.331mmol、3.00当量)及びPyBOP(86.25mg、0.166mmol、1.50当量)を添加した。得られた溶液を、室温で1時間撹拌した。粗生成物(50mg)を分取HPLC(条件:SunFire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:18分間で11%Bから27%B;254nm;R:16.87分)によって精製して、1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アゼチジン-3-カルボキサミドホルメート(13.5mg)を淡黄色固体として得た。H NMR(300MHz,アセトニトリル-d3)δ9.12(s,1H),8.17(s,0.3H,FA),7.76(dd,J=8.5,7.3Hz,1H),7.53-7.28(m,3H),6.79(s,2H),6.65(s,1H),6.53(s,1H),4.99(dd,J=12.1,5.4Hz,1H),4.26(s,2H),4.23-4.15(m,2H),4.15-4.03(m,2H),4.04-3.92(m,2H),3.87(s,6H),3.52(s,3H),3.42(t,J=8.1Hz,1H),3.34-3.12(m,3H),3.10(s,6H),2.86-2.62(m,3H),2.21-2.07(m,1H),1.88-1.76(m,2H),1.63-1.50(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=452.45。
実施例13 - 4-(((((S)-1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)アゼチジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物D2)の調製
Figure 2022523073000595
ステップ1:tert-ブチル(S)-2-((2,2,2-トリフルオロアセトアミド)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(i13-2)の調製
Figure 2022523073000596
THF(9.00mL)中のtert-ブチル(2S)-2-(アミノメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(900.00mg、4.832mmol、1.00当量)及びトリフルオロ酢酸無水物(1.522g、7.248mmol、1.5当量)の溶液に、TEA(977.92mg、9.664mmol、2当量)を添加した。得られた溶液を、25℃で12時間撹拌した。得られた溶液を、EtOAcで希釈した。得られた混合物を水(3×50mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得て、それをエチルEA/PE(15:85)でシリカゲルカラムに適用して、tert-ブチル(2S)-2-[(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.27g、93.11%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=283。
ステップ2:tert-ブチル(S)-2-((2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(i13-3)の調製
Figure 2022523073000597
アセトン(15.00mL)中のtert-ブチル(2S)-2-[(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.27g、4.499mmol、1.00当量)及び硫化ジメチル(681.00mg、5.399mmol、1.2当量)の溶液に、KCO(621.83mg、4.499mmol、1当量)を添加した。得られた溶液を、25℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を、蒸発乾固させて、tert-ブチル(2S)-2-[(2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド)メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.64g、粗製物)を黄色油として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=297。
ステップ3:(S)-N-(アゼチジン-2-イルメチル)-2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド(i13-4)の調製
Figure 2022523073000598
DCM(16.00mL)中のtert-ブチル(2S)-2-[(2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド)メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.64g、5.535mmol、1.00当量)及びTFA(3.50mL、47.121mmol、8.51当量)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、N-[(2S)-アゼチジン-2-イルメチル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド(2.08g、粗製物)を茶色油として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=197。
ステップ4:(S)-N-((1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)アゼチジン-2-イル)メチル)-2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド(i13-5)の調製
Figure 2022523073000599
DMF(5.00mL、64.609mmol、38.29当量)中の4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアル-デヒド(620.00mg、1.688mmol、1.00当量)及びN-[(2S)-アゼチジン-2-イルメチル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチ-ルアセトアミド(496.57mg、2.531mmol、1.50当量)の溶液に、NaBH(OAc)(715.31mg、3.375mmol、2当量)を添加した。得られた溶液を、25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、それをMeOH]/DCM(4.2:95.8)で溶出されたシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製して、N-[[(2S)-1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-2-イル]メチル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド(436mg、47.18%)を暗黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=548。
ステップ5:(S)-4-(3,5-ジメトキシ-4-((2-((メチルアミノ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)フェニル)-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(6)の調製
Figure 2022523073000600
DMF(4.00mL、12.922mmol、196.55当量)中のN-[[(2S)-1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-2-イル]メチル]-2,2,2-トリフルオロ-N-メチルアセトアミド(400.00mg、0.730mmol、1.00当量)及びNH・HO(2.00mL、51.361mmol、70.31当量)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。得られた溶液を濃縮して、粗生成物4-(3,5-ジメトキシ-4-[[(2S)-2-[(メチルアミノ)メチル]アゼチジン-1-イル]メチル]フェニル)-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(458mg)を茶色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=452。
ステップ6:4-(S)-1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)アゼチジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物D2)の調製
Figure 2022523073000601
4-(3,5-ジメトキシ-4-[[(2R)-2-[(メチルアミノ)メチル]アゼチジン-1-イル]メチル]フェニル)-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(100.00mg、0.221mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-カルバルデヒド(63.39mg、0.221mmol、1.00当量)を、MeOH(2.00mL)に溶解した。次いで、NaBHCN(69.58mg、1.107mmol、5当量)を、混合物に添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を分取HPLC(条件:SunFire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:15分間で9%Bから19%B;254nm;Rt:17.67分)によって精製して、4-(((((S)-1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)アゼチジン-2-イル)メチル)(メチル)アミノ)メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(20.4mg、12.76%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.05(s,1H),8.00-7.74(m,3H),7.51(d,J=6.9Hz,1H),6.88(d,J=5.4Hz,2H),6.60(d,J=4.5Hz,1H),5.26-5.05(m,1H),4.64(dd,J=12.8,10.2Hz,1H),4.53(dd,J=12.8,5.7Hz,1H),4.27-4.08(m,4H),3.93(d,J=10.8Hz,6H),3.59(d,J=2.1Hz,3H),3.16(s,6H),3.10(s,2H),2.95-2.80(m,1H),2.80-2.58(m,3H),2.32(dd,J=15.9,2.4Hz,4H),2.19-2.08(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=722.20。
実施例14 - 4-([[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル](メチル)アミノ]メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D3ギ酸)の調製
Figure 2022523073000602
ステップ1:4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(i14-2)の調製
Figure 2022523073000603
1,4-ジオキサン及び水中の4-ブロモ-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(1.80g、6.380mmol、1.00当量)及び4-ホルミル-3,5-ジメトキシフェニルボロン酸(1.34g、6.380mmol、1.00当量)の溶液に、CSCO(4.16g、12.760mmol、2.00当量)及びPd(dppf)Cl(0.47g、0.638mmol、0.10当量)を添加した。窒素雰囲気下で、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(1.5g、57.59%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=368。
ステップ2:tert-ブチル-N-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]-N-メチルカルバメート(i14-3)の調製
Figure 2022523073000604
MeOH中の4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(100.00mg、0.272mmol、1.00当量)及びtert-ブチルN-(アゼチジン-3-イル)-N-メチルカルバメートヒドロクロリド(90.93mg、0.408mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、NaBHCN(34.21mg、0.544mmol、2.00当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル-N-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]-N-メチルカルバメート(103mg、65.46%)をオフホワイト色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=538。
ステップ3:4-(3,5-ジメトキシ-4-((3-(メチルアミノ)アゼチジン-1-イル)メチル)フェニル)-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(i14-44)
Figure 2022523073000605
DCM(1.00mL)中のtert-ブチル-N-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]-N-メチルカルバメート(100.00mg、0.186mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(0.20mL、2.693mmol、14.48当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=438。
ステップ4:4-([[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル](メチル)アミノ]メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D3ギ酸)の調製
Figure 2022523073000606
MeOH中の4-(3,5-ジメトキシ-4-[[3-(メチルアミノ)アゼチジン-1-イル]メチル]フェニル)-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(50.00mg、0.114mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-カルバルデヒド(65.42mg、0.229mmol、2.00当量)の撹拌混合物に、NaBHCN(14.36mg、0.229mmol、2.00当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を、分取HPLC(条件:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相、水(0.1%FA)及びACN(8分間で16%相Bから最大26%);検出器、UV)によって精製した。これにより、4-([[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル](メチル)アミノ]メチル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(2.8mg、3.17%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.16(d,J=0.7Hz,1H),8.56(br s,1H,FA),7.90-7.79(m,3H),7.43(s,1H),6.85(s,2H),6.47(s,1H),5.14(dd,J=12.3,5.4Hz,1H),4.37(s,2H),4.06(s,3H),3.98-3.85(m,9H),3.59(s,3H),3.55-3.45(m 1H),3.11(s,6H),2.89-2.80(m,1H),2.77-2.66(m,2H),2.16(s,3H),2.14-2.07(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=708.30。
実施例15 - (2S)-1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)-N-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)メチル)-N-メチルアゼチジン-2-カルボキサミドギ酸(化合物D4ギ酸)の調製
Figure 2022523073000607
化合物D4を、実施例12と同様の様式で調製した。(2S)-1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)-N-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)メチル)-N-メチルアゼチジン-2-カルボキサミドギ酸(9.1mg、17.56%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.18-9.11(m,1H),8.54(s,0.2H,FA),7.93-7.52(m,2H),7.46-7.27(m,2H),6.85(s,2H),6.54-6.30(m,1H),5.34-4.94(m,4H),4.48-4.31(m,2H),4.03-3.79(m,8H),3.91(s,3H),3.14-2.93(m,9H),2.90-2.67(m,4H),2.60-2.38(m,1H),2.23-2.09(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=736.45。
実施例16 - 1-[[2,6-ジメトキシ-4-(2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)フェニル]メチル]-N-4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ]ブチル)アゼチジン-3-スルホンアミドギ酸(化合物D5ギ酸)の調製
Figure 2022523073000608
ステップ1:tert-ブチル-N-[8-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(i16-1)の調製
Figure 2022523073000609
実施例7に記載されるものと同様の手順を使用し、tert-ブチルN-(8-アミノオクチル)カルバメート(945mg、3.867mmol)で置換することにより、tert-ブチル-N-[8-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(140mg、82%)を黄色のシロップとして得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=596。
ステップ2:6-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(i16-2)の調製
Figure 2022523073000610
ジクロロメタン(2.0mL)中のtert-ブチル-N-[8-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(140mg、0.235mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、トリフルオロ酢酸(0.50mL、6.732mmol、28.65当量)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮し、残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィー(条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のアセトニトリル(0.1%ギ酸)、20分で1%から20%の勾配;検出器、UV254nm)によって精製して、6-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(100mg、80%)を黄色のシロップとして得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=596。
ステップ3:N-[8-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミドギ酸(化合物D5ギ酸)の調製
Figure 2022523073000611
実施例11に記載されるものと同様の手順を使用し、6-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(50.0mg、0.101mmol、1.00当量)及び[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]酢酸(30.2mg、0.091mmol、0.90当量)で置換することにより、N-[8-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミドギ酸(6.2mg、7%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.05(d,J=0.7Hz,1H),8.57(br s,1H,FA),7.81(dd,J=8.4,7.3Hz,1H),7.53(d,J=7.3Hz,1H),7.46-7.38(m,2H),6.83(s,2H),6.40(s,1H),5.13(dd,J=12.6,5.5Hz,1H),4.76(s,2H),4.60(s,3H),4.23(s,2H),3.95(s,6H),3.57(s,3H),3.34-3.23(m,2H),2.93-2.81(m,2H),2.80-2.67(m,6H),2.19-2.10(m,1H),1.62-1.54(m,4H),1.37-1.33(m,8H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=810.45。
実施例17 - 4-((5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D6ギ酸)の調製
Figure 2022523073000612
ステップ1:4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-6-((5-ヒドロキシ
ペンチル)アミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(i17-2)の調製
Figure 2022523073000613
実施例7に記載されるものと同様の手順を使用し、6-クロロ-4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(150.0mg、0.387mmol、1.00当量)及び5-アミノペンタノール(39.8mg、0.387mmol、1.00当量)で置換することにより、4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-6-((5-ヒドロキシペンチル)アミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(90mg、51.4%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=455。
ステップ2:5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチルメタンスルホネート(i17-3)の調製
Figure 2022523073000614
ジクロロメタン(2.00mL)中の4-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-6-((5-ヒドロキシペンチル)アミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1(2H)-オン(90mg、0.198mmol、1.00当量)及びトリエチルアミン(100.2mg、0.990mmol、5.00当量)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(45.4mg、0.396mmol、2.00当量)を、0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温にゆっくりと温めた。反応物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機層を組み合わせて、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチルメタンスルホネート(80.0mg、68.3%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=533。
ステップ3:4-((5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D6ギ酸)の調製
Figure 2022523073000615
DMF(2.00mL)中の5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチルメタンスルホネート(80.0mg、0.150mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオン(41.2mg、0.150mmol、1.00当量)の混合物に、KCO(41.5mg、0.300mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を、60℃で4時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を分取HPLC(カラム:SunFire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分間で11%Bから26%B;254nm;Rt:8.78分)によって精製して、4-((5-((5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;ホルメート(15.3mg、11.6%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=711.65。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.02(s,1H),8.56(br s,0.6H,FA),7.77(dd,J=8.5,7.3Hz,1H),7.43(dd,J=11.8,7.8Hz,2H),7.28(s,1H),7.16(s,1H),7.01(s,1H),5.98(s,1H),5.09(dd,J=12.8,5.4Hz,1H),4.22(t,J=6.2Hz,2H),4.03(s,2H),3.88(s,3H),3.75(s,3H),3.56(s,3H),3.28(t,J=6.6Hz,2H),2.93-2.82(m,1H),2.80-2.70(m,2H),2.65(s,6H),2.15-2.07(m,1H),1.92-1.81(m,2H),1.73-1.64(m,2H),1.64-1.55(m,2H)。
実施例18 - 1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アゼチジン-3-カルボキサミドギ酸(化合物D7ギ酸)の調製
Figure 2022523073000616
化合物7を、実施例10及び実施例12と同様の様式で調製した。1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アゼチジン-3-カルボキサミドギ酸(30mg、30.6%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.56(br s,0.7H,FA),8.51(d,J=0.9Hz,1H),7.77(dd,J=8.4,7.4Hz,1H),7.44(dd,J=7.9,2.5Hz,2H),7.23(d,J=0.9Hz,1H),7.10(s,1H),6.81(s,2H),5.10(dd,J=12.4,5.5Hz,1H),4.30-4.21(m,3H),4.02(d,J=8.1Hz,3H),3.92(s,6H),3.64(s,3H),3.47(t,J=8.2Hz,1H),3.29-3.13(m,3H),2.97(s,3H),2.90-2.76(m,2H),2.75-2.63(m,1H),2.18-2.07(m,1H),2.01-1.83(m,3H),1.68-1.54(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=780.60。
実施例19 - N-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミド(化合物D8)の調製
Figure 2022523073000617
ステップ1:tert-ブチルN-[8-[(8-ブロモ-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(i19-2)の調製
Figure 2022523073000618
DMSO(3.00mL)中の4-ブロモ-7-クロロ-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(100mg、0.366mmol、1.00当量)及びtert-ブチルN-(8-アミノオクチル)カルバメート(268.1mg、1.097mmol、3.00当量)の混合物に、KCO(505.3mg、3.656mmol、10.00当量)を添加した。得られた溶液を、130℃で5時間撹拌した。得られた溶液を、EtOAc(80mL)で希釈した。得られた混合物を水(3×50mL)で洗浄した。有機層を、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル:石油エーテル(1:1)でシリカゲルカラムに適用した。所望の化合物を含有する画分を蒸発乾固させて、tert-ブチルN-[8-[(8-ブロモ-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(50mg、28.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=483。
ステップ2:tert-ブチルN-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(i19-3)の調製
Figure 2022523073000619
O(0.50mL)及びジオキサン(1.50mL)中のtert-ブチルN-[8-[(8-ブロモ-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(50.0mg、0.104mmol、1.00当量)及び4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニルボロン酸(37.2mg、0.156mmol、1.50当量)の溶液に、CsCO(67.7mg、0.208mmol、2.00当量)及びPd(dppf)Cl・CHCl(7.60mg、0.010mmol、0.10当量)を添加した。得られた溶液を、N雰囲気下、90℃で1時間撹拌した。得られた溶液を、EtOAc(50mL)で希釈した。得られた混合物を、水(3×30mL)で洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル:石油エーテル(30:70)でシリカゲルカラムに適用した。所望の化合物を含有する画分を蒸発乾固させて、tert-ブチルN-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(30mg、48.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=596。
ステップ3:7-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(i19-4)の調製。
Figure 2022523073000620
DCM(2.00mL)中のtert-ブチルN-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]カルバメート(30mg、0.050mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(2.00mL)を添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、7-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(35mg、粗製物)を黄色液体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=496。
ステップ4:N-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミド(化合物D8)の調製
Figure 2022523073000621
DMF(2.00mL)中の[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]酢酸(24.1mg、0.073mmol、1.20当量)及びHATU(46.0mg、0.121mmol、2.00当量)の溶液に、7-[(8-アミノオクチル)アミノ]-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(30.0mg、0.061mmol、1.00当量)及びDIEA(39.1mg、0.303mmol、5.00当量)を添加した。得られた溶液を、25℃で2時間撹拌した。粗生成物を、分取HPLC(条件:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分間で20%Bから55%B;254nm;Rt:7.12分)によって精製して、N-[8-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]オクチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミド(12mg、24.5%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.41(s,1H),7.80(dd,J=8.4,7.4Hz,1H),7.52(d,J=7.3Hz,1H),7.43(d,J=9.1Hz,2H),7.15(s,1H),6.90(s,2H),5.13(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),4.77(s,2H),4.42(s,2H),3.98(s,6H),3.63(s,3H),3.40-3.35(m,2H),3.30-3.21(m,2H),2.92(s,6H),2.90-2.82(m,1H),2.80-2.65(m,2H),2.21-2.09(m,1H),1.72-1.57(m,4H),1.51-1.34(m,8H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=810.60。
実施例20 - N-(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミド(化合物D9)の調製
Figure 2022523073000622
ステップ1:3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド(i20-2)の調製
Figure 2022523073000623
実施例10、ステップ1に記載されるものと同様の手順を使用し、5-([2-[2-(3,3-ジヒドロキシプロポキシ)エトキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(150mg、0.344mmol、1.00当量)及び塩化アンモニウム(24mg、0.448mmol、1.30当量)で置換することにより、3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパンアミド(122mg、81.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=433。
ステップ2:N-(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミド(化合物D9)の調製
Figure 2022523073000624
ジオキサン(4mL)中の7-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(50mg、0.129mmol、1.00当量)及び3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミド(55.8mg、0.129mmol、1当量)の溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(11.8mg、0.013mmol、0.10当量)、炭酸セシウム(84.0mg、0.258mmol,2.0当量)、及びキサントホス(14.9mg、0.026mmol、0.20当量)を添加し、得られた溶液を90℃で3時間撹拌した。混合物をセライトの短パッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(条件:SunFire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.1%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル;流量:25mL/分;勾配:18分間で9Bから22B;254nm)によって精製して、N-(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミド(6mg、5.6%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.82(s,1H),8.64(s,1H),7.40-7.30(m,2H),6.89(s,2H),6.86-6.76(m,2H),4.99(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),4.44(s,2H),4.01(s,6H),3.92(t,J=5.7Hz,2H),3.82-3.72(m,6H),3.64(s,3H),3.39(t,J=5.0Hz,2H),2.93(s,6H),2.88-2.61(m,5H),2.29-2.18(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=784.50。
実施例21 - 4-[[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D10ギ酸)の調製
Figure 2022523073000625
中間体i-21-1を、実施例19におけるi19-4の調製と同様の様式で調製した。ジメチルホルムアミド(2mL)中の6-([2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]アミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(100mg、0.200mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(55.3mg、0.200mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、ジイオプロピルエチルアミン(129.3mg、1.001mmol、5.00当量)を添加した。90℃で一晩撹拌した後、混合物を分取HPLC(条件:Atlantis HILIC OBDカラム、19*150mm、5μm;移動相:A、水(0.1%ギ酸)及びB、アセトニトリル(9分間で12%から21%B)によって精製して、4-[[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(4mg、2.5%)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.03(s,1H),8.57(br s,0.83H,ギ酸),7.51(t,J=7.8Hz,1H),7.40(s,1H),7.00(d,J=7.8Hz,2H),6.83(s,2H),6.50(s,1H),4.96-4.90(m,1H),4.32(s,2H),3.96(s,6H),3.71-3.63(m,8H),3.56(s,3H),3.53-3.48(m,2H),3.42(t,J=5.2Hz,2H),2.85(s,6H),2.78-2.57(m,3H),2.00(d,J=9.2Hz,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=756.45。
実施例22 - N-(5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-3,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパンアミドギ酸(化合物D11ギ酸)の調製
Figure 2022523073000626
化合物D11を、実施例20と同様の様式で調製した。N-(5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-3,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミドギ酸(8.1mg、6.62%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.10(s,1H),8.57(br s,1H,FA),8.45(s,1H),7.64(s,1H),7.34(dd,J=8.6,7.1Hz,1H),6.90-6.75(m,4H),4.86-4.82(m,1H),4.61(s,1H),4.33(s,2H),4.02(s,6H),3.94-3.84(m,2H),3.77-3.71(m,6H),3.65(s,3H),3.36(s,1H),2.85(s,6H),2.75-2.66(m,3H),2.63-2.54(m,1H),2.47-2.31(m,1H),1.84-1.73(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=784.4。
実施例23 - 2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アセトアミドギ酸(化合物D12ギ酸)の調製
Figure 2022523073000627
ステップ1:tert-ブチル2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]アセテート(i22-1)の調製
Figure 2022523073000628
アセトン中の4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(514mg、1.344mmol、1.00当量)及びtert-ブチル2-ブロモアセテート(393.2mg、2.016mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(875.8mg、2.688mmol、2.00当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをジクロロメタン(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]アセテート(600mg、89.9%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=497.2。
ステップ2:[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]酢酸(i22-2)の調製
Figure 2022523073000629
ジクロロメタン中のtert-ブチル2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]アセテート(600mg、1.208mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を室温で滴加した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。粗生成物を分取HPLC(条件:MeCN/水30%)によって精製して、[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]酢酸(450mg、84.6%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=441。
ステップ3:2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アセトアミドギ酸(化合物D12ギ酸)の調製
Figure 2022523073000630
実施例11に記載されるものと同様の手順を使用し、[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]酢酸(100mg、0.227mmol、1.00当量)及び4-[(5-アミノペンチル)オキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(122.4mg、0.341mmol、1.50当量)で置換することにより、2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アセトアミドギ酸(80mg、42.6%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.56(s,1H),8.51(brs,0.8H,ギ酸),7.78(dd,J=8.6,7.2Hz,1H),7.48-7.42(m,2H),7.25(s,1H),7.14(s,1H),6.89(s,2H),5.10(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),4.82(s,2H),4.27(t,J=5.9Hz,2H),4.08(s,2H),3.94(s,6H),3.66(s,3H),3.40-3.36(m,2H),3.28(s,6H),2.98(s,3H),2.90-2.67(m,3H),2.19-2.08(m,1H),1.97-1.86(m,2H),1.74-1.61(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=782.50。
実施例24 - N-(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミドギ酸(化合物D13ギ酸)の調製
Figure 2022523073000631
化合物D13を、実施例20と同様の様式で調製した。N-(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミドギ酸(7mg、6.9%)を得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.86(d,J=0.9Hz,1H),8.70(d,J=0.9Hz,1H),8.56(brs,0.9H,FA),7.40(s,1H),7.28(d,J=8.4Hz,1H),6.82(s,2H),6.63(d,J=2.2Hz,1H),6.54(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),5.05-4.97(m,1H),4.33(s,2H),3.98(s,6H),3.93(t,J=5.6Hz,2H),3.75-3.70(m,6H),3.58(s,3H),3.18(t,J=5.4Hz,2H),2.85(s,6H),2.79-2.57(m,5H),2.08-1.97(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=784.55。
実施例25 - N-(5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-3,5-ジメトキシフェニル)-7-メチル-8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパンアミドギ酸(化合物D14ギ酸)の調製
Figure 2022523073000632
化合物D13を、実施例20と同様の様式で調製した。N-(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-3-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]プロパンアミドギ酸(6mg、6.62%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.19(s,1H),8.55(brs,1.8H,FA),8.51(s,1H),7.65(s,1H),7.33(d,J=8.3Hz,1H),6.83(s,2H),6.67(d,J=2.1Hz,1H),6.56(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),5.05-4.98(m,1H),4.36(s,2H),4.00(s,6H),3.87(t,J=5.5Hz,2H),3.72-3.63(m,6H),3.59(s,3H),3.13(t,J=5.4Hz,2H),2.90(s,6H),2.83-2.60(m,5H),2.11-2.00(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=784.5。
実施例26 - 4-([5-[9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-5-オキソペンチル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D15ギ酸)の調製
Figure 2022523073000633
ステップ1:tert-ブチル9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-カルボキシレート(i26-2)の調製
Figure 2022523073000634
MeOH(2.00mL)中の2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(100mg、0.283mmol、1.00当量)及びtert-ブチル1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-カルボキシレート(87.1mg、0.340mmol、1.20当量)の溶液に、NaBHCN(35.6mg、0.566mmol、2.00当量)を添加し、得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20:1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、tert-ブチル9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-カルボキシレート(110mg、65.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=594。
ステップ2:4-(3,5-ジメトキシ-4-[1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-イルメチル]フェニル)-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(i26-3)の調製。
Figure 2022523073000635
DCM(2.00mL)中のtert-ブチル9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-カルボキシレート(100.0mg、0.168mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(2.00mL)を添加し、得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、4-(3,5-ジメトキシ-4-[1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-イルメチル]フェニル)-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(90mg、粗製物)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=494。
ステップ3:4-([5-[9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-5-オキソペンチル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D15ギ酸)の調製
Figure 2022523073000636
溶媒DMF(2.00mL)中の5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンタン酸(15.2mg、0.041mmol、1.00当量)及びHATU(30.8mg、0.081mmol、2.00当量)の溶液に、4-(3,5-ジメトキシ-4-[1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-イルメチル]フェニル)-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(20.0mg、0.041mmol、1.00当量)及びDIEA(15.7mg、0.122mmol、3.00当量)を添加し、得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、分取HPLC(条件:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分間で20%Bから55%B;254nm;Rt:7.12分)によって精製して、4-([5-[9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-5-オキソペンチル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(20mg、52.8%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.56(br s,0.5H,FA),8.51(s,1H),7.83-7.74(m,1H),7.50-7.42(m,2H),7.24(d,J=3.8Hz,1H),7.11(s,1H),6.83(d,J=9.2Hz,2H),5.12(dd,J=12.2,5.3Hz,1H),4.33-4.22(m,3H),3.93(d,J=8.5Hz,7H),3.83-3.69(m,3H),3.67-3.60(m,5H),3.51(s,2H),3.22-3.10(m,2H),2.97(s,3H),2.92-2.63(m,5H),2.18-1.86(m,8H),1.83-1.69(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=850.60。
実施例27 - 4-(4-(9-(2,6-ジメトキシ-4-(2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-イル)ベンジル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル)-4-オキソブトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D16ギ酸)の調製
Figure 2022523073000637
化合物D16を、実施例26と同様の様式で調製した。4-[4-[9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-4-オキソブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(16mg、20.0%)を淡茶色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.57(brs,0.6H,FA),8.54(d,J=4.5Hz,1H),7.80(t,J=7.9Hz,1H),7.48(dd,J=7.2,5.0Hz,2H),7.25(d,J=1.0Hz,1H),7.13(d,J=4.6Hz,1H),6.83(d,J=10.9Hz,2H),5.13(dd,J=12.5,5.5Hz,1H),4.31(t,J=5.7Hz,2H),4.26-4.16(m,2H),3.92(d,J=12.1Hz,6H),3.75-3.69(m,3H),3.65(s,3H),3.60-3.48(m,3H),3.24-3.02(m,4H),2.97(s,3H),2.81-2.65(m,5H),2.24-2.12(m,3H),2.10-1.84(m,3H),1.79-1.65(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=836.45。
実施例28 - 4-(4-(4-(2,6-ジメトキシ-4-(2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-4-イル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-4-オキソブトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D17ギ酸)の調製
Figure 2022523073000638
化合物D17を、実施例26と同様の様式で調製した。4-[4-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]-4-オキソブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(11.0mg、12.8%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.14(s,1H),9.63(s,1H),8.56(brs,0.9H,FA),7.87-7.77(m,1H),7.55(d,J=8.5Hz,1H),7.47(d,J=7.2Hz,1H),7.20(s,1H),7.13(s,1H),6.98(d,J=4.8Hz,1H),6.86(s,2H),5.09(dd,J=12.7,5.4Hz,1H),4.43(d,J=12.5Hz,1H),4.27(dd,J=13.9,7.8Hz,4H),4.07(d,J=13.6Hz,1H),3.90(s,6H),3.58-3.48(m,4H),3.47-3.38(m,3H),3.26-2.98(m,3H),2.96-2.88(m,1H),2.87-2.83(m,3H),2.65-2.55(m,3H),2.09-1.95(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=766.50。
実施例29 - 4-(4-(9-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル)-4-オキソブトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D18ギ酸)の調製
Figure 2022523073000639
化合物D18を、実施例26と同様の様式で調製した。4-[4-[9-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-4-オキソブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(12.7mg)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=850.55。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.15(s,1H),8.47(brs,1.2H,FA),7.80(t,J=7.9Hz,1H),7.48(d,J=9.9Hz,3H),6.89(d,J=7.2Hz,2H),6.49(d,J=3.7Hz,1H),5.13(dd,J=12.6,5.5Hz,1H),4.40(s,2H),4.31(s,2H),3.95(d,J=12.5Hz,6H),3.80-3.65(m,4H),3.60(d,J=3.1Hz,3H),3.57-3.48(m,2H),3.34(s,4H),3.13(s,6H),2.85-2.59(m,5H),2.24-2.04(m,6H),1.84-1.74(m,1H)。
実施例30 - 5-((5-(9-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル)-5-オキソペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D19ギ酸)の調製
Figure 2022523073000640
化合物D19を、実施例26と同様の様式で調製した。5-([5-[9-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-5-オキソペンチル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(8.1mg、11.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=864.55。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.14(d,J=1.8Hz,1H),8.56(brs,0.5H,FA),7.80(t,J=9.0Hz,1H),7.44(d,J=2.6Hz,1H),7.40(dd,J=4.2,2.2Hz,1H),7.35-7.28(m,1H),6.85(d,J=6.7Hz,2H),6.49(s,1H),5.15-5.06(m,1H),4.31-4.11(m,4H),3.94(d,J=4.9Hz,6H),3.81-3.71(m,2H),3.64-3.56(m,5H),3.55-3.45(m,2H),3.25-3.00(m,10H),2.94-2.82(m,1H),2.81-2.66(m,2H),2.62-2.45(m,2H),2.18-1.99(m,3H),1.96-1.71(m,6H)。
実施例31 - 5-(4-(2-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D20ギ酸)の調製
Figure 2022523073000641
DMF(1.00mL)中の4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(30.0mg、0.082mmol、1.00当量)の混合物に、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(37.0mg、0.082mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、NaBH(OAc)(34.6mg、0.163mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を分取HPLC(条件:Phenomenex Gemini C6-フェニル、21.2*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:17分間で11%Bから17%B;254nm;R:14.2分)によって精製して、5-(4-(2-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;ギ酸(9.0mg、13.8%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.09(s,1H),9.45(brs,0.6H,FA塩),9.05(s,1H),8.14(s,0.7H,FA),7.75(d,J=8.5Hz,1H),7.61(s,1H),7.46(s,1H),7.34(d,J=8.9Hz,1H),6.90(s,2H),6.52(d,J=6.4Hz,1H),5.09(dd,J=12.7,5.4Hz,1H),4.21(s,3H),3.91(s,7H),3.50(s,4H),3.47-3.37(m,4H),3.20-3.05(m,9H),3.04-2.86(m,4H),2.74-2.54(m,3H),2.09-1.98(m,1H),1.97-1.75(m,3H),1.70-1.48(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=805.55。
実施例32 - 5-[4-(2-[2-[([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)(メチル)アミノ]エトキシ]エチル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D21)の調製
Figure 2022523073000642
ステップ1:tert-ブチルN-[2-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ)エチル]-N-メチルカルバメート(i32-2)の調製
Figure 2022523073000643
DMF(2.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(50.00mg、0.146mmol、1.00当量)及びtert-ブチルN-メチル-N-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバメート(47.60mg、0.219mmol、1.50当量)の溶液に、NaBHCN(18.36mg、0.292mmol、2.00当量)を添加し、得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(20:1)を用いたシリカゲルカラムに適用した。これにより、tert-ブチルN-[2-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ)エチル]-N-メチルカルバメート(45mg、56.68%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=544.50。
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(i32-3)の調製
Figure 2022523073000644
TFA(1.00mL)及びCHCl(1.00mL)中のtert-ブチルN-[2-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ)エチル]-N-メチルカルバメート(45.00mg、0.083mmol、1.00当量)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮して、粗物質をさらに精製することなく直接使用した。2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオンを黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=444.50。
ステップ3:5-[4-(2-[2-[([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)(メチル)アミノ]エトキシ]エチル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D21)の調製
Figure 2022523073000645
DMF(2.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(50.00mg、0.113mmol、1.00当量)及び4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(49.70mg、0.135mmol、1.20当量)の溶液に、NaBHCN(14.17mg、0.225mmol、2.00当量)を添加し、得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、分取HPLC(条件:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:8分間で20%Bから55%B;254nm;R:7.12分)によって精製した。これにより、5-[4-(2-[2-[([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)(メチル)アミノ]エトキシ]エチル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(10mg、18.60%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.07(s,1H),9.04(s,1H),8.14(brs,0.2H,FA),7.67(d,J=8.5Hz,1H),7.58(s,1H),7.32(d,J=2.3Hz,1H),7.23(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),6.85(s,2H),6.46(s,1H),5.07(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.39-4.01(m,2H),3.88(s,7H),3.76(s,3H),3.62(t,J=5.7Hz,3H),3.48(s,5H),3.37-3.26(m,4H),3.06(s,6H),2.94-2.84(m,1H),2.63-2.56(m,8H),2.07-1.98(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=795.45。
実施例33 - 5-[10-(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-4,7-ジオキサ-1,10-ジアザウンデカン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D22ギ酸)の調製
Figure 2022523073000646
化合物D22を、実施例21と同様の様式で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.06(s,1H),8.55(brs,1.7H,FA),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.40(s,1H),6.89(d,J=2.2Hz,1H),6.83(s,2H),6.74(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),6.51(d,J=0.7Hz,1H),5.03(dd,J=12.7,5.5Hz,1H),4.56(s,2H),3.95(s,6H),3.72-3.62(m,8H),3.58-3.52(m,5H),3.29(t,J=5.3Hz,2H),3.13(s,9H),2.95-2.81(m,1H),2.79-2.61(m,2H),2.13-2.04(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=770.45。
実施例34 - 5-([5-[9-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル]-5-オキソペンチル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D23ギ酸)の調製
Figure 2022523073000647
化合物D22を、実施例26と同様の様式で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.58(brs,1.1H,ギ酸),8.51(s,1H),7.80(t,J=8.9Hz,1H),7.43-7.39(m,1H),7.35-7.29(m,1H),7.24(d,J=5.0Hz,1H),7.10(d,J=3.2Hz,1H),6.83(d,J=8.3Hz,2H),5.10(dt,J=11.0,5.5Hz,1H),4.22(t,J=6.2Hz,3H),4.10(s,1H),3.93(d,J=6.8Hz,6H),3.81-3.75(m,1H),3.75-3.70(m,1H),3.65(s,3H),3.63-3.49(m,4H),3.22-3.03(m,4H),2.97(s,3H),2.90-2.71(m,3H),2.52(dt,J=30.3,7.1Hz,2H),2.18-2.08(m,1H),2.07-1.97(m,2H),1.96-1.69(m,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=850.45。
実施例35 - 4-[[2-(2-[2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D24)の調製
Figure 2022523073000648
化合物D24を、実施例21と同様の様式で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.44(d,J=0.9Hz,1H),7.52-7.42(m,1H),7.23(d,J=0.9Hz,1H),7.07(s,1H),6.97(dd,J=18.7,7.8Hz,2H),6.83(s,2H),5.02-4.96(m,1H),4.28-4.11(m,2H),3.96(s,6H),3.80-3.75(m,4H),3.74-3.70(m,4H),3.61(s,3H),3.55(t,J=5.3Hz,2H),3.47(t,J=5.1Hz,2H),2.81-2.63(m,9H),2.12-2.04(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=756.33。
実施例36 - 4-((5-((8-(4-((ジメチルアミノ)メチル)-2,5-ジメトキシフェニル)-6-メチル-5-オキソ-5,6-ジヒドロ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物D25)の調製
Figure 2022523073000649
化合物D25を、実施例17と同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ7.94(s,1H),7.76(dd,J=8.6,7.2Hz,1H),7.54(s,1H),7.46-7.40(m,2H),7.24(s,1H),7.15(s,1H),7.08(s,1H),5.11(d,J=10.8Hz,1H),4.42(s,2H),4.28(t,J=5.8Hz,2H),3.95(s,3H),3.77(s,3H),3.61(s,3H),3.46(t,J=6.5Hz,2H),2.94(s,6H),2.92-2.83(m,1H),2.80-2.76(m,1H),2.75-2.68(m,1H),2.18-2.07(m,1H),2.01-1.90(m,2H),1.87-1.72(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=711.85。
実施例37 - 2-[(8-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-6-メチル-5-オキソ-2,6-ナフチリジン-3-イル)アミノ]-N-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ペンチル)アセトアミド(化合物D26)の調製
Figure 2022523073000650
化合物D26を、実施例22と同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.53(br s,1.3H,FA),8.50(s,1H),7.78(dd,J=8.6,7.2Hz,1H),7.48-7.43(m,2H),7.37(s,1H),7.15(s,1H),6.88(s,2H),5.10(dd,J=12.3,5.4Hz,1H),4.81(s,2H),4.27(t,J=5.9Hz,2H),4.08(s,2H),3.94(s,6H),3.65(s,3H),3.27(s,6H),2.95-2.64(m,4H),2.19-2.07(m,1H),1.96-1.87(m,2H),1.79-1.58(m,5H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=768.40。
実施例38 - 4-((5-(9-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)-1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-4-イル)-5-オキソペンチル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンギ酸(化合物D27ギ酸)の調製
Figure 2022523073000651
化合物D27を、実施例23と同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.15(s,1H),8.55(brs,1.0H,ギ酸),7.79(t,J=7.9Hz,1H),7.46(d,J=8.4Hz,3H),6.87(d,J=7.2Hz,2H),6.49(s,1H),5.12(dd,J=12.1,5.4Hz,1H),4.36-4.23(m,4H),3.95(d,J=6.4Hz,6H),3.82-3.72(m,2H),3.66-3.60(m,2H),3.59(s,3H),3.52(s,2H),3.30-3.16(m,4H),3.12(s,6H),2.91-2.59(m,5H),2.20-2.03(m,3H),2.00-1.76(m,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=864.40。
実施例39 - 1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-N-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)アゼチジン-3-スルホンアミド(化合物D28)の調製
Figure 2022523073000652
DMF(1.50mL)中のN-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)アゼチジン-3-スルホンアミド(60.00mg、0.119mmol、1.00当量)及び4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(52.43mg、0.143mmol、1.20当量)の溶液を、室温で20分間撹拌した。次いで、NaBHCN(14.95mg、0.238mmol、2.00当量)を反応混合物に添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。粗生成物を分取HPLC(条件:カラム、Phenomenex Gemini C6-フェニル、21.2*250mm、5μm;移動相、水(0.05%FA)及びACN(20分間で5%相Bから最大23%);検出器、UV)によって精製した。これにより、1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-N-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)アゼチジン-3-スルホンアミド(13.4mg、13.16%)を緑色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.08(s,1H),9.02(s,1H),8.26(s,0.3H,FA),7.66(d,J=8.5Hz,1H),7.55(s,1H),7.33(d,J=2.3Hz,1H),7.23(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.07(t,J=5.9Hz,1H),6.75(s,2H),6.47(s,1H),5.07(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.01(q,J=7.2Hz,1H),3.81(s,6H),3.62(s,2H),3.49-3.45(m,5H),3.44-3.39(m,7H),3.06(s,8H),2.94-2.82(m,1H),2.59(d,J=16.8Hz,3H),2.55(s,2H),2.42(t,J=6.7Hz,2H),2.07-1.97(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=856.34。
実施例40 - 4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]-2-オキソエトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D29)の調製
Figure 2022523073000653
化合物D27を、実施例23と同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ8.55(d,J=0.9Hz,1H),7.79(dd,J=8.5,7.3Hz,1H),7.52(d,J=7.2Hz,1H),7.40(d,J=8.5Hz,1H),7.24(d,J=0.9Hz,1H),7.10(s,1H),6.81(s,2H),5.16-5.07(m,3H),4.06(s,2H),3.91(s,6H),3.83-3.69(m,4H),3.65(s,3H),3.00-2.85(m,7H),2.83-2.68(m,3H),2.21-2.07(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=738.45。
実施例41 - 5-(4-[2-[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]エチル]ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D30ギ酸)の調製
Figure 2022523073000654
ステップ1:4-ブロモ-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(i41-2)の調製
Figure 2022523073000655
DMSO(15.00mL)中の4-ブロモ-7-クロロ-2-メチル-2,6-ナフチリジン-1-オン(200.00mg、0.731mmol、1.00当量)及びメタンアミンヒドロクロリド(493.73mg、7.312mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、KCO(2021.21mg、14.625mmol、20.00当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、130℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で希釈した。水層を、EtOAc(4×15mL)で抽出した。得られた混合物を、ブライン(15mL)で洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、4-ブロモ-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(100mg、51.01%)を黄色固体として得た。
ステップ2:2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(i85-3)の調製
Figure 2022523073000656
1,4-ジオキサン/H2O(4:1)(5.00mL)中の4-ブロモ-2-メチル-7-(メチルアミノ)-2,6-ナフチリジン-1-オン(100.00mg、0.373mmol、1.00当量)及び4-ホルミル-3,5-ジメトキシフェニルボロン酸(93.99mg、0.448mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(243.80mg、0.746mmol、2.00当量)及びPd(dppf)Cl(27.29mg、0.037mmol、0.10当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を水(15mL)で希釈した。水層を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM:MeOH(40:1~10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(30mg、22.76%)を黄色固体として得た。
ステップ3:5-(4-[2-[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]エチル]ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸(化合物D30ギ酸)の調製
Figure 2022523073000657
DMF(1.00mL)中の2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(25.00mg、0.071mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(32.09mg、0.071mmol、1.00当量)の溶液を、窒素雰囲気下で、20℃で1時間撹拌した。上記の混合物に、NaBH(OAc)(29.99mg、0.141mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を、20℃でさらに1時間撹拌した。粗生成物を分取HPLC(条件:SunFire C18 OBD Prepカラム、100Å、5μm、19mm×250mm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:13分間で9Bから16B;254nm;R:11.47分)によって精製して、5-(4-[2-[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-7-(メチルアミノ)-1-オキソ-2,6-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]エチル]ピペラジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(11.7mg、20.91%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.08(s,1H),8.54(s,1H),8.15(s,0.9H,FA),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.34(d,J=2.4Hz,1H),7.28-7.23(m,1H),7.18(s,1H),7.13(s,1H),6.93(d,J=5.1Hz,1H),6.78(s,2H),5.07(dd,J=12.8,5.4Hz,1H),3.85(s,9H),3.53(s,4H),3.44-3.42(m,5H),3.12-3.08(m,2H),2.91-2.87(m,1H),2.85(d,J=4.9Hz,3H),2.64-2.53(m,3H),2.37-2.32(m,3H),2.04-1.99(m,1H),1.77-1.70(m,2H),1.47-1.37(m,3H),1.32-1.23(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=791.50。
実施例42 - 4-[10-(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-4,7-ジオキサ-1,10-ジアザウンデカン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D31)の調製
Figure 2022523073000658
ステップ1:tert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(i42-2)の調製
Figure 2022523073000659
DMSO(2mL)中の6-クロロ-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(335.0mg、0.864mmol、1.00当量)及びtert-ブチルN-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバメート(643.4mg、2.591mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、KCO(238.7mg、1.727mmol、2.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を、130℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(2×3mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィー(条件:カラム、C18シリカゲル;移動相A:水/0.05%TFA、移動相B:ACN;流量:50mL/分;勾配:15分間で0%Bから40%B;検出器、254nm)によって精製して、tert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(380mg、73.36%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=600。
ステップ2:tert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(i42-3)の調製
Figure 2022523073000660
アセトン(3mL)中のtert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(190.0mg、0.317mmol、1.00当量)及びKCO(87.6mg、0.634mmol、2当量)の撹拌溶液/混合物に、硫化ジメチル(44.0mg、0.348mmol、1.10当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を室温で、水でクエンチした。水層をCHCl/イソプロパノール(3×5mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(1×10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(95.00mg、48.86%)を黄色油として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=614。
ステップ3:3,3,3-トリフルオロプロパン酸;6-([2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル](メチル)アミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(i42-4)の調製
Figure 2022523073000661
ジクロロメタン(3mL)中のtert-ブチルN-[2-(2-[2-[(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)(メチル)アミノ]エトキシ]エトキシ)エチル]カルバメート(75.00mg、0.122mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を室温で滴加した。得られた混合物を真空下で濃縮して、3,3,3-トリフルオロプロパン酸;6-([2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル](メチル)アミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(103mg、粗製物)を黄色油として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=514。
ステップ4:4-[10-(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-4,7-ジオキサ-1,10-ジアザウンデカン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(化合物D31)の調製
Figure 2022523073000662
DMF(1mL)中の6-([2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル](メチル)アミノ)-4-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(68.00mg、0.132mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(34.6mg、0.125mmol、0.95当量)及びDIEA(85.6mg、0.662mmol、5.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を、80℃で一晩撹拌した。粗生成物を分取HPLC(条件:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム 19*150mm 5um;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分間で9Bから19B;254nm;R:12.63分)によって精製して、4-[10-(5-[4-[(ジメチルアミノ)メチル]-3,5-ジメトキシフェニル]-7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)-4,7-ジオキサ-1,10-ジアザウンデカン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(3.2mg、3.14%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.96(s,1H),7.54-7.46(m,2H),6.99(dd,J=15.8,7.7Hz,2H),6.84(s,2H),6.74(s,1H),4.96-4.94(m,1H),4.57(s,2H),3.97(s,6H),3.77-3.69(m,8H),3.59-3.53(m,5H),3.41(t,J=5.2Hz,2H),3.17-3.11(m,9H),2.83-2.53(m,3H),2.04-1.95(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=770.50。
実施例43 - 化合物D32~D184の調製
上記の実施例に記載される手順に類似して、化合物D32~D184を、適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 2022523073000663
Figure 2022523073000664
Figure 2022523073000665
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Figure 2022523073000700
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Figure 2022523073000715
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Figure 2022523073000717
Figure 2022523073000718
実施例44 - 化合物D185~D316の調製
上記の実施例に記載される手順に類似して、化合物D185~D316を、適切な出発物質を使用して調製した。
Figure 2022523073000719
Figure 2022523073000720
Figure 2022523073000721
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Figure 2022523073000730
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Figure 2022523073000740
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Figure 2022523073000750
Figure 2022523073000751
Figure 2022523073000752
Figure 2022523073000753
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Figure 2022523073000755
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Figure 2022523073000760
Figure 2022523073000761
Figure 2022523073000762
Figure 2022523073000763
Figure 2022523073000764
実施例45 - 4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000765
ステップ1:6-クロロ-4-メチルピリジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2022523073000766
DCM(400mL)中の6-クロロ-4-メチルピリジン-3-カルボン酸(20.00g、116.564mmol、1.00当量)及びNHCl(62.35g、1.17mol、10.00当量)の撹拌混合物に、DIEA(22.60g、174.846mmol、3.00当量)を添加した。5分間撹拌した後、HATU(66.48g、174.846mmol、1.50当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、1/1から3/2のPE/EtOAcで溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-クロロ-4-メチルピリジン-3-カルボキサミド(18.30g、61.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=171。
ステップ2:6-クロロ-N-[(1E)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチルピリジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2022523073000767
6-クロロ-4-メチルピリジン-3-カルボキサミド(18.30g、107.268mmol、1.00当量)及び2-メチルテトラヒドロフラン(100mL)の撹拌混合物に、DMF-DMA(19.17g、160.903mmol、1.50当量)を、窒素雰囲気下、80℃で添加し、さらに1時間撹拌した。次いで、混合物を冷却し、濃縮して、6-クロロ-N-[(1E)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチルピリジン-3-カルボキサミド(26.3g、91.3%)を黄色の粗固体として得て、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=226。
ステップ3:6-クロロ-2H-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000768
THF(170.00mL)中の6-クロロ-N-[(1E)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチルピリジン-3-カルボキサミド(26.30g)の撹拌混合物に、t-BuOK(174.00mL、THF中1mol/L)を添加し、得られた溶液を、窒素雰囲気下、60℃で30分間撹拌した。次いで、混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、粗固体を飽和NaHCO溶液(100mL)で洗浄し、収集して、6-クロロ-2H-2,7-ナフチリジン-1-オン(14.1g、67.0%)をピンク色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=181。
ステップ4:6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000769
無水THF(280.00mL)中の6-クロロ-2H-2,7-ナフチリジン-1-オン(14.10g、78.077mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NaH(9.37g、234.232mmol、3.00当量、60%)を0℃で少しずつ添加した。10分後、上記の混合物に、MeI(33.25g、234.232mmol、3.00当量)を0℃で添加し、混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、混合物を、室温で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗固体を水(100mL)でスラリー化し、固体を濾過し、収集して、6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(14.6g、94.1%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=195。
ステップ5:4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000770
DMF(160.00mL)中の6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(8.00g、41.106mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NBS(8.78g、49.327mmol、1.20当量)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、DCM(150mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄し、有機層を乾燥させ、濃縮した。次いで、残渣をEtOAc(20mL)でスラリー化し、スラリーを濾過し、濾過ケーキをEtOAc(20mL)で洗浄して、4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(6.32g、55.7%)を白色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=273。
ステップ6:4-ブロモ-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000771
DMSO(60.00mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(6.00g、21.937mmol、1.00当量)、ジメチルアミンヒドロクロリド(5.37g、65.811mmol、3.00当量)、及びKCO(15.16g、109.685mmol、5.00当量)の撹拌混合物を、窒素雰囲気下、130℃で加熱した。3時間後、得られた混合物を冷却し、水(100mL)で希釈し、次いで、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和NaCl溶液(3×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、4-ブロモ-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(5.91g、93.6%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=282。
ステップ7:(4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000772
ジオキサン(100.00mL)及びHO(10.00mL)中の4-ブロモ-6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(5.70g、20.203mmol、1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(8.26g、28.284mmol、1.40当量)の撹拌混合物に、Pd(dppf)Cl2.CHCl(1.65g、2.020mmol、0.10当量)及びCsCO(13.16g、40.405mmol、2.00当量)を添加し、次いで、混合物を、窒素雰囲気下、70℃で4時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、残渣を水(100mL)でスラリー化し、濾過し、濾過ケーキを収集した。この固体をMeOH(100mL)でさらにスラリー化し、濾過し、固体を収集して、生成物を得て、4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(6.10g、77.6%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=368。
実施例46 - 3-(6-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンギ酸;及び3-(5-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000773
ステップ1:5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000774
AcOH(80.00mL)中の5-ブロモ-2-ベンゾフラン-1,3-ジオン(10.00g、44.050mmol、1.00当量)、NaOAc(7.23mg、88.134mmol、2.00当量)及び3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(11.29g、88.113mmol、2.00当量)の撹拌溶液に、室温で。得られた混合物を、115℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(13.6g、91.6%)を濃茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=337。
ステップ2:tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000775
ジオキサン(20.00mL)及びHO(4.00mL)中の5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(3.00g、8.899mmol、1.00当量)、tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(3.30g、10.672mmol、1.20当量)、KPO(5.67g、26.712mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、Pd(PPhCl(0.62g、0.883mmol、0.10当量)を、窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(8/1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(0.8g、20.5%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=440。
ステップ3:tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000776
THF(20.00mL)中のtert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(0.80g)の撹拌溶液に、10% Pd/C(500.0mg)を、窒素雰囲気下、100mLの丸底フラスコ中で添加した。混合物を、水素バルーンを使用して、水素雰囲気下、室温で12時間水素化し、セライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(0.73g、粗製物)を白色固体として得、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=442。
ステップ4:tert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート;tert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000777
AcOH(10.00mL)中のtert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(0.73g、16.55mmol、1.00当量)及びZn(1.08g、1.65mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、室温で。得られた混合物を、60℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(2:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート;tert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.546g、74.8%、2つの位置異性体の混合物)を無色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=444。
ステップ5:3-(1-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;3-(1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製。
Figure 2022523073000778
DCM(9.00mL)中のtert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート;tert-ブチル4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2つの位置異性体の混合物、573.00mg、1.00当量)及びTFA(3.00mL)の撹拌溶液に、TES(450.7mg、3.876mmol、3.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、これをさらに精製することなく直接使用して、3-(1-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;3-(1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(200mg 36.6% 2つの位置異性体の混合物)をオフホワイト色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=328。
ステップ6:3-(6-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンギ酸;及び3-(5-(1-(4-(6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000779
DMF(4.00mL)中の3-[1-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(165.0mg、0.504mmol、1.00当量)及び3-(1-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;3-(1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2つの位置異性体の混合物、222.2mg、0.605mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(427.3mg、2.016mmol、4.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCHCN(0.05%FA)、30分間で0%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。粗生成物を、次の条件:カラム、Sunfire Prep C18 OBDカラム、10μm、19*250mm;移動相、水(0.05%FA)及びCHCN(15分間で15%から22% CHCN);検出器、UV254nmで分取HPLCによって精製した。これにより、3-[6-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸(52.5mg、26.3%)を白色固体として、及び3-[5-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸(68.4mg、34.2%)を黄色固体として得た。
3-[6-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸については、H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.97(s,1H),9.04(s,1H),8.20(s,1H,FA),7.58(d,J=14.5Hz,2H),7.52(s,2H),6.79(s,2H),6.50(s,1H),5.10(dd,J=13.4,5.1Hz,1H),4.41(d,J=17.1Hz,1H),4.28(d,J=17.0Hz,1H),3.84(s,6H),3.68(s,2H),3.49(s,3H),3.08-3.05(m,8H),2.91-2.89(m,1H),2.66-2.56(m,2H),2.40-2.35(m,1H),2.30(t,J=11.3Hz,2H),2.03-1.95(m,1H),1.88-1.57(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=679.32。
3-[5-[1-([4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸については、H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.98(s,1H),9.05(s,1H),8.15(s,1H,FA),7.69(d,J=7.8Hz,1H),7.60(s,1H),7.48(s,1H),7.40(d,J=7.9Hz,1H),6.87(s,2H),6.51(s,1H),5.11(dd,J=13.3,5.1Hz,1H),4.44(d,J=17.3Hz,1H),4.31(d,J=17.3Hz,1H),4.05(s,2H),3.90(s,6H),3.49(s,3H),3.31(d,J=11.7Hz,2H),3.09(s,6H),2.99-2.71(m,4H),2.65-2.56(m,1H),2.47-2.33(m,1H),2.04-1.96(m,1H),1.92(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=679.32。
実施例47 - 3-[6-[(7-[[1-(2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]エチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンビス(トリフルオロ酢酸)の調製
Figure 2022523073000780
ステップ1:tert-ブチル2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000781
THF(30.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(1.37g、4.996mmol、1.00当量)及びtert-ブチル2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(1.81g、7.494mmol、1.5当量)の溶液に、PPh(1.97g、7.494mmol、1.5当量)を添加した。上記の混合物に、DIAD(1.52g、7.494mmol、1.5当量)を0℃で10分間にわたって滴加した。得られた混合物を室温でさらに5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のFA、45分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、tert-ブチル2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(1.964g、79.0%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=498。
ステップ2:5-[7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルオキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;ギ酸の調製
Figure 2022523073000782
DCM(10.00mL)中のtert-ブチル2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(1.96g、3.939mmol)の溶液に、TFA(10.00mL)を添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、粗5-[7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルオキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;ギ酸を得、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=398。
ステップ3:tert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000783
DMF(30.00mL)中の5-[7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルオキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(2.65g、6.668mmol、1.00当量)及びtert-ブチル4-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(1.42g、6.668mmol、1当量)の溶液に、NaBH(OAc)(4.24g、20.003mmol、3当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を、水(100mL)を室温で添加することによってクエンチした。得られた混合物を、EtOAc(3×150mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(3×150mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、tert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(3.11g、78.4%)を淡黄色固体として得た、LCMS(ESI)m/z:[M+H]=595。
ステップ4:tert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート及びtert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000784
AcOH(60.00mL)中のtert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(3.00g、5.044mmol、1.00当量)の溶液に、Zn(3.30g、50.445mmol、10当量)を室温で添加した。得られた混合物を、60℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをMeCN(3×100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のFA、35分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、淡黄色固体の、tert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート及びtert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレートの混合物(混合物、1.6g、53.2%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=597。
ステップ5:3-(1-オキソ-6-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン及び3-(1-オキソ-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製。
Figure 2022523073000785
DCM(50.00mL)中のtert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(2.40g、4.022mmol、1.00当量)及びtert-ブチル4-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート)の混合物の溶液に、TFA(5.00mL、67.315mmol、16.74当量)及びEtSiH(4.68g、40.220mmol、10当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のTFA、45分間で0%から10%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、3-(1-オキソ-6-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、31.0%)及び3-(1-オキソ-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.2g、62.1%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=481。
ステップ6:2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]アセトアルデヒド
Figure 2022523073000786
THF(5.0mL)中の4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(150.0mg、0.408mmol、1.00当量)及び(メトキシメチル)トリフェニルホスファニウムクロリド(559.8mg、1.633mmol、4当量)の撹拌混合物に、t-BuOK(183.2mg、1.633mmol、4当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、室温で30分間撹拌した。上記の混合物に、HCl(6M、0.5mL、0.30mmol)を滴加した。得られた混合物を、室温でさらに30分間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間で10%から80%の勾配;検出器、UV254nmで逆相カラムによって精製した。これにより、2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]アセトアルデヒド(160mg、95.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=382。
ステップ7:3-[6-[(7-[[1-(2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]エチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンビス(トリフルオロ酢酸)。
Figure 2022523073000787
DMF(2.0mL)中の2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]アセトアルデヒド(150.0mg、0.393mmol、1.00当量)及び3-(1-オキソ-6-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(189.0mg、0.393mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(250.0mg、1.180mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:15分間で8Bから25B;254/220nm;RT1:12.28分)で分取HPLCによって精製して、3-[6-[(7-[[1-(2-[4-[6-(ジメチルアミノ)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]エチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ビス(トリフルオロ酢酸)(101.2mg、30.4%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.00(s,1H),9.49(d,J=109.5Hz,2H,TFA塩),9.04(s,1H),7.57-7.48(m,2H),7.18-7.09(m,2H),6.81(d,J=2.8Hz,2H),6.48(s,1H),5.11(dd,J=13.1,5.2Hz,1H),4.89(p,J=6.8Hz,1H),4.38(d,J=17.0Hz,1H),4.28-4.22(m,2H),3.85(s,6H),3.68(d,J=11.3Hz,2H),3.48(s,3H),3.40(d,J=11.9Hz,1H),3.33-3.18(m,1H),3.08(s,6H),3.06-2.84(m,9H),2.65-2.56(m,2H),2.46-2.36(m,2H),2.14-1.93(m,6H),1.92-1.79(m,5H),1.46(q,J=12.2Hz,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=846.25。
実施例48 - 4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000788
ステップ1:6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製。
Figure 2022523073000789
トルエン(20.00mL)及び水(1.00mL)中の6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(500.00mg、2.569mmol、1.00当量)及びシクロプロピルボロン酸(441.37mg、5.138mmol、2当量)の撹拌溶液に、トリシクロヘキシルホスファン(144.09mg、0.514mmol、0.20当量)、Pd(AcO)(57.68mg、0.257mmol、0.10当量)、及びKPO(1636.01mg、7.707mmol、3.00当量)を、窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、110℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(50:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(340mg、59.48%)を茶色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=201。
ステップ2:4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000790
DMF(4.00mL)中の6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(100.00mg、0.499mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NBS(106.66mg、0.599mmol、1.20当量)を、窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を水(12mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(400mg、75.96%)を茶色固体として得た。それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=279。
ステップ3:4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000791
ジオキサン(10.00mL)及び水(2.00mL)中の4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(420.00mg、1.505mmol、1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(527.48mg、1.806mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl(110.09mg、0.150mmol、0.10当量)及びKCO(415.90mg、3.009mmol、2.00当量)を、窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(CH2Cl2/MeOH 50:1)によって精製して、4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(440mg、72.22%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=365。
実施例49 - 5-[4-[2-(4-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000792
ステップ1:ベンジル4-(2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの調製。
Figure 2022523073000793
MeOH(40mL)中のtert-ブチル4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.02g、17.709mmol、1.00当量)及びベンジルピペラジン-1-カルボキシレート(3.90g、17.727mmol、1.00当量)の溶液に、NaBHCN(2.26g、35.313mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を水(50mL)で希釈し、EA(30mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出勾配 石油エーテル中0~45%THF)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、ベンジル4-(2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.76g、35.71%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=432。
ステップ2:ベンジル4-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000794
DCM(8.00mL)中のベンジル4-(2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.76g、6.403mmol、1.00当量)の溶液に、1,4-ジオキサン(8.00mL、4mol/L)中のHClの溶液を添加し、得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(5mL)で洗浄した。収集された固体を、減圧下で乾燥させて、4-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.08g、98.11%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=331。
ステップ3:ベンジル4-(2-(1-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000795
DMSO(15.00mL)中4-(2-(ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.50g、4.532mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(1.25g、4.532mmol、1当量)の溶液に、DIEA(3.51g、27.192mmol、6当量)を添加し、得られた溶液を100℃で2時間撹拌した。反応混合物をEA(500mL)で希釈した。
得られた混合物を、水(300mL×3)及び飽和ブライン(300mL×1)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出勾配 石油エーテル中0~100%EtOAc)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、ベンジル4-(2-(1-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.44g、54.13%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=588。
ステップ4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000796
DCM(30.00mL)中の4-(2-(1-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.04g、1.772mmol、1.00当量)の溶液に、DCM(20mL、1M)中のBBrの溶液を添加し、得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷水(100mL)に注ぎ入れ、DCM(30mL×3)で抽出し、水層を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュC18フラッシュクロマトグラフィー(溶出勾配 水(0.1%HClを含有)中0~50%MeCN)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(794mg、98.75%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=454。
ステップ5:5-[4-[2-(4-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000797
DMF(3.00mL)中の4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(200.00mg、0.549mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(373.39mg、0.823mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(68.98mg、1.098mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、40℃で2時間撹拌した。混合物溶液を、次の条件(カラム:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム、19*250、5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:16分間で6Bから27B;254/220nm;RT1:15.34分)で分取HPLCによって精製して、5-[4-[2-(4-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(165mg、28.16%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.09(s,1H),9.30(s,1H),7.80(s,1H),7.67(d,J=8.5Hz,1H),7.44(s,1H),7.34(s,1H),7.26(d,J=8.8Hz,1H),6.88(s,2H),5.07(dd,J=12.9,5.5Hz,1H),4.35(s,2H),4.08(d,J=12.7Hz,2H),3.90(s,7H),3.58(s,7H),3.27-3.21(m,5H),3.01-2.82(m,3H),2.64-2.53(m,2H),2.22(t,J=6.5Hz,1H),2.02(d,J=12.0Hz,1H),1.77(d,J=12.6Hz,2H),1.63(s,3H),1.22(d,J=11.6Hz,2H),1.02(d,J=8.0Hz,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=802.15。
実施例50 - 3-[6-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]335ゼチジン-3-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000798
ステップ1:tert-ブチル3-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(25)の調製
Figure 2022523073000799
DCM中のtert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(2.50g、14.433mmol、1.00当量)及びTsCl(4.13g、21.650mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、DMAP(264.49mg、2.165mmol、0.15当量)及びTEA(4.38g、43.300mmol、3.00当量)を、空気雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(4.4g、93.11%)を茶色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=328。
ステップ2:tert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000800
DMF中のtert-ブチル3-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(4.40g、13.439mmol、1.00当量)及びKI(0.22g、1.344mmol、0.10当量)の溶液に、KHCO(4.04g、40.318mmol、3.00当量)を、空気雰囲気下、100℃で少しずつ添加した。得られた混合物を、3×150mLのEtOAcで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、40分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、tert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.73g、29.98%)をオフホワイト色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=430。
ステップ3:tert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート及びtert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000801
AcOH中のtert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(1.73g、4.029mmol、1.00当量)及びZn(2.64g、40.286mmol、10.00当量)の溶液を、空気雰囲気下、60℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、3×100mLの酢酸エチルで洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用して、tert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート及びtert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(2.73g、78.53%)をオフホワイト色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=432。
ステップ4:3-[6-(336ゼチジン-3-イルオキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000802
DCM中のtert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート及びtert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(2.73g、3.164mmol、1.00当量)及びTFA(1.50mL、20.195mmol、6.38当量)の溶液に、EtSiH(3.68g、31.638mmol、10.00当量)を、空気雰囲気下、室温で少しずつ添加した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物(mg)を、次の条件(カラム:Xcelect CSH F-フェニーOBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:can;流量:30mL/分;勾配:10分間で5Bから21B;254/220nm;RT1:7.20/8.67分)で分取HPLCによって精製して、3-[6-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(165mg、8.27%)をオフホワイト色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=316。
ステップ5:3-[6-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000803
DMF中の3-[6-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イルピペリジン-2,6-ジオン(75.00mg、0.238mmol、1.00当量)及び4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(86.67mg、0.238mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(100.82mg、0.476mmol、2.00当量)を、空気雰囲気下、室温で2時間滴加した。粗生成物(mg)を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05% TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分間で15Bから23B;254/220nm;RT1:10.38分)で分取HPLCによって精製して、3-[6-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(18.9mg、11.69%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.39(d,J=0.8Hz,1H),7.80(d,J=4.5Hz,1H),7.60(t,J=7.2Hz,1H),7.42(d,J=5.4Hz,1H),7.32-7.24(m,1H),7.22(d,J=3.2Hz,1H),6.89(s,2H),5.35-5.19(m,1H),5.16(dd,J=13.3,5.2Hz,1H),4.84-4.69(m,2H),4.65(s,2H),4.48(d,J=10.6Hz,2H),4.42(s,2H),3.98(d,J=22.6Hz,6H),3.69(s,3H),2.93(ddd,J=17.6,13.5,5.4Hz,1H),2.80(ddd,J=17.6,4.7,2.4Hz,1H),2.52(qd,J=13.2,4.7Hz,1H),2.21(dddd,J=14.5,10.7,6.9,3.9Hz,2H),1.23-1.12(m,2H),1.09(d,J=4.4Hz,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=664。
実施例51.5-((7-((1-(4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)メチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000804
MeOH(3.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]イソインドール-1,3-ジオン(100.00mg、0.202mmol、1.00当量)及び4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(73.68mg、0.202mmol、1当量)の撹拌溶液に、NaBHCN(25.41mg、0.404mmol、2当量)を添加した。得られた混合物を40℃で4時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を分取HPLC(カラム:Kinetex EVO C18カラム、21.2*150.5μm;移動相A:水(10mM NHHCO)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分間で25Bから50B;254/220nm;RT1:11.92分)によって精製して、5-([7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(35mg、20.53%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ11.13(s,1H),9.29(s,1H),8.19(s,2H),7.87-7.74(m,2H),7.44(s,1H),7.35-7.21(m,2H),6.74(s,2H),5.12(dd,J=12.8,5.4Hz,1H),4.99(t,J=6.9Hz,1H),3.82(s,6H),3.60(s,2H),3.59-3.57(m,3H) 2.93-2.84(m,4H),2.63(s,1H),2.62-2.60(s,1H),2.55(s,3H),2.23(d,J=6.9Hz,3H),2.20-2.15(s,1H),2.10(dd,J=15.2,4.6Hz,4H),1.80(dd,J=12.0,6.3Hz,2H),1.69-1.60(m,4H),1.60-1.50(m,2H)1.47(s,1H),1.07(d,J=11.5Hz,2H),1.03-0.96(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=843.55。
実施例52 - 3-[6-([7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000805
DMF(10mL)中の4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド)及び3-(1-オキソ-6-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)を、室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、3-[6-([7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(14.6mg、8.0%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.40(s,1H),7.76(s,1H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.42(d,J=6.3Hz,1H),7.25-7.14(m,2H),6.89(s,2H),5.16(dd,J=13.3,5.1Hz,1H),4.92-4.83(m,1H),4.58-4.35(m,4H),3.99(s,6H),3.69(s,3H),3.67-3.44(m,4H),3.28-2.63(m,9H),2.61-2.46(m,2H),2.36-1.86(m,11H),1.68(q,J=13.1Hz,2H),1.23-1.08(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=830.01。
実施例53 - 5-[7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000806
ステップ1:tert-ブチル2-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000807
DMSO(50mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(5.00g、18.101mmol、1.00当量)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(4.10g、0.018mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIEA(9.36g、72.422mmol、4.00当量)を添加し、得られた溶液を、窒素雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。得られた混合物を、EtOAc(500mL)で希釈し、得られた混合物を3×300mLの水及び300mLの飽和ブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、tert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(9g、粗製物)を黄色固体として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=483。
ステップ2:5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000808
DCM(90.00mL)中のtert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(9.00g、18.651mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(30.00mL)を添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を蒸発乾固させて、5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(11.4g、粗製物)を黄色固体として得て、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=383。
ステップ3:tert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000809
DMF(30.00mL)中の5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(3.00g、7.845mmol、1.00当量)及びtert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(1.45g、7.845mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(3.33g、15.690mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。反応混合物をEA(500mL)で希釈した。得られた混合物を3×300mLの水及び300mLの飽和ブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、tert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(3.13g、72.33%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=552。
ステップ4:5-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000810
DCM(30.00mL)中のtert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(3.13g、5.674mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(10.00mL)を添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を蒸発乾固させて、5-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(4.1g、粗製物)を黄色固体として得て、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=452。
ステップ5:5-[7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000811
MeOH(2.00mL、24.699mmol、1115.22当量)中の5-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(110.00mg、0.244mmol、1.00当量)及び4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(88.77mg、0.244mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBHCN(30.62mg、0.487mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物溶液を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.05% TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:15分間で5Bから27B;254/220nm;RT1:12.38分)で分取HPLCによって精製して、5-[7-[(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(63.9mg、31.71%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=800。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.39(s,1H),7.79(d,J=6.3Hz,1H),7.68(d,J=8.4,1.2Hz,1H),7.41(d,J=2.9Hz,1H),6.88(s,3H),6.76-6.67(m,1H),5.13-5.02(m,1H),4.55(d,2H),4.40(t,J=9.3Hz,2H),4.29-4.11(m,2H),4.05-3.76(m,10H),3.69(s,3H),3.61-3.43(m,5H),3.22-2.98(m,2H),2.94-2.80(m,1H),2.79-2.65(m,2H),2.43-1.93(m,6H),1.27-1.14(m,2H),1.14-1.05(m,2H)。
実施例54 - 5-[4-[2-(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000812
ステップ1:tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
Figure 2022523073000813
NMP(30.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(3.00g、10.861mmol、1.00当量)及びtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(2.02g、10.861mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIPEA(4.21g、32.574mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈した。水層を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、30分間で5%から90%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(1.6g、33.29%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=443。
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン
Figure 2022523073000814
DCM(32.00mL)中のtert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(2.10g、4.746mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(8.00mL)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(2.6g、160%)を黄色固体として得た。それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=343。
ステップ3:tert-ブチル4-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022523073000815
DMF(25.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(2.00g、5.842mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、tert-ブチル4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.33g、5.842mmol、1.00当量)を窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、15℃で16時間撹拌した。上記の混合物に、NaBH(OAc)(2.48g、11.684mmol、2.00当量)を15℃で添加した。得られた混合物を15℃でさらに2時間撹拌した。得られた混合物を水(70mL)で希釈した。水層を、EtOAc(4×30mL)で抽出した。有機層を真空下で濃縮した。残渣を、DCM:MeOH(50:1から10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3g、92.75%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=555。
ステップ4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン
Figure 2022523073000816
DCM(20.00mL)中のtert-ブチル4-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.00g、5.418mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(5.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(3.5g、126.33%)を黄色油として得た。それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=454。
ステップ5:5-[4-[2-(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン
Figure 2022523073000817
DMF(3.00mL)中の4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(150.00mg、0.412mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(186.69mg、0.412mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(261.73mg、1.235mmol、3.00当量)を、空気雰囲気下、室温で滴加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物溶液を、次の条件(カラム:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム、19*250、5μm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:2分間で12Bから12B;254/220nm;RT1:11.13分)で分取HPLCによって精製して、5-[4-[2-(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(62mg、18.78%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=802.30。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.30(s,1H),7.83(d,J=1.7Hz,1H),7.77(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),7.51-7.40(m,2H),7.40-7.32(m,1H),6.85(s,2H),5.13-5.03(m,1H),4.24(s,4H),3.88(s,6H),3.57(s,5H),3.44(d,J=11.9Hz,2H),3.20(q,J=10.4,9.5Hz,6H),3.02(t,J=12.2Hz,2H),2.94-2.80(m,1H),2.65-2.56(m,1H),2.54(d,J=4.9Hz,1H),2.30-2.19(m,1H),2.08-1.99(m,1H),1.91-1.70(m,3H),1.67-1.41(m,4H),1.11-0.98(m,4H)。
実施例55.3-(6-[4-[2-(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000818
DMF(2.00mL)中の3-(1-オキソ-6-[4-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(160.00mg、0.364mmol、1.00当量)及び4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(132.64mg、0.364mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(AcO)(154.29mg、0.728mmol、2.00当量)及びチタンイソプロポキシド(10.35mg、0.036mmol、0.10当量)を添加した。得られた混合物を室温で28時間撹拌した。混合物溶液を、次の条件:カラム:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム、19*250、5μm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分間で8Bから19B;220/254nm;RT1:8.28分で分取HPLCによって精製した。これにより、3-(6-[4-[2-(1-[[4-(6-シクロプロピル-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシフェニル]メチル]ピペリジン-4-イル)エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸(16.6mg、5.78%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=788。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.98(s,1H),9.28(s,1H),8.18(s,4H,FA),7.80(s,1H),7.45-7.39(m,2H),7.26(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.16(d,J=2.4Hz,1H),6.74(s,2H),5.10(dd,J=13.3,5.1Hz,1H),4.39-4.16(m,2H),3.82(s,6H),3.60(s,3H),3.56(s,4H),3.18(s,5H),2.90(d,J=11.6Hz,3H),2.73-2.56(m,3H),2.35-2.32(m,2H),2.30-2.22(m,1H),2.18-2.08(m,2H),2.05-1.90(m,1H),1.64(d,J=12.3Hz,2H),1.39(d,J=7.7Hz,2H),1.26-1.19(m,1H),1.19-1.09(m,2H),0.99(dd,J=10.0,3.7Hz,4H)。
実施例56 - 4-(6-シクロプロピル-2-(メチル-d3)-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-イル)-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000819
ステップ1:6-クロロ-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000820
THF(5.00mL)中の6-クロロ-2H-2,7-ナフチリジン-1-オン(500.00mg、2.769mmol、1.00当量)の溶液を、NaH(132.89mg、5.537mmol、2.00当量)で5分間、0℃で処理し、続いてCDI(802.69mg、5.537mmol、2.00当量)を0℃で少しずつ添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を氷水(50mL)に注ぎ入れ、沈殿した固体を濾過によって収集し、水(3×50mL)で洗浄した後、固体を真空下で乾燥させて、6-クロロ-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(500mg、91.37%)を淡黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=198。
ステップ2:6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000821
トルエン(20.00mL)及びHO(1.00mL)中の6-クロロ-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(400.00mg、2.024mmol、1.00当量)、シクロプロピルボロン酸(260.78mg、3.036mmol、1.50当量)、KPO(1288.81mg、6.072mmol、3.00当量)、PCy(113.51mg、0.405mmol、0.20当量)、及びPd(AcO)(45.44mg、0.202mmol、0.10当量)の混合物を、窒素雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(350mg、85.08%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=204。
ステップ3:4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000822
ACN(3.00mL)中の6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(300.00mg、1.476mmol、1.00当量)及びNBS(315.23mg、1.771mmol、1.20当量)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、1×50mLの水で希釈した。得られた混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(3×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(350mg、84.04%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=282。
ステップ4:4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000823
ジオキサン(3.00mL)及びHO(1.00mL)中の4-ブロモ-6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(350.00mg、1.240mmol、1.00当量)、2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(434.86mg、1.489mmol、1.20当量)、CsCO(808.33mg、2.481mmol、2.00当量)、及びPd(dppf)Cl(90.76mg、0.124mmol、0.10当量)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-[6-シクロプロピル-2(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(200mg、43.88%)を橙色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=368。
実施例57 - 5-(7-[[1-([4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000824
DMF(3.00mL)中の4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(120.00mg、0.327mmol、1.00当量)、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]イソインドール-1,3-ジオン(161.54mg、0.327mmol、1.00当量)、及びNaBH(AcO)(138.44mg、0.653mmol、2.00当量)の混合物を、室温で2時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.05% FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:15分間で10Bから18B;254/220nm;RT1:12.37;RT2:;注入体積:mL;実行数;)で分取HPLCによって精製して、5-(7-[[1-([4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;ギ酸(12.2mg)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.08(s,1H),9.29(s,1H),8.20(s,1H,FA),7.78(s,1H),7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.40(s,1H),6.76(d,J=4.0Hz,3H),6.64(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),5.05(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),3.84(s,6H),3.79(s,2H),3.74(s,4H),3.55(s,3H),3.13(s,3H),2.97-2.79(m,1H),2.71-2.56(m,2H),2.46(d,J=7.0Hz,2H),2.36-2.21(m,4H),2.05-1.95(m,1H),1.78-1.69(m,4H),1.00(dd,J=6.6,4.3Hz,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=803。
実施例58 - 5-[(7-[[1-([4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000825
DCM(2.00mL)中の4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(60.00mg、0.163mmol、1.00当量)、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]イソインドール-1,3-ジオン(80.77mg、0.163mmol、1.00当量)、及びNaBH(AcO)(69.22mg、0.327mmol、2.00当量)の混合物を、室温で2時間撹拌した。粗生成物を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05% TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:13分間で16Bから21B;254/220nm;RT1:10.97分)で分取HPLCによって精製して、5-[(7-[[1-([4-[6-シクロプロピル-2-(2H3)メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(11.1mg)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.38(s,1H),8.56(s,1H),7.81(d,J=8.2Hz,1H),7.66(s,1H),7.38(d,J=0.9Hz,1H),7.31-7.20(m,2H),6.86(s,2H),5.13(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),4.32(s,2H),3.97(s,6H),3.50(d,J=12.2Hz,2H),3.03(s,2H),2.91-2.70(m,3H),2.51(d,J=8.6Hz,6H),2.33(d,J=6.7Hz,2H),2.21-2.08(m,2H),2.07-1.89(m,5H),1.83-1.70(m,4H),1.51(s,2H),1.17-1.04(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=846。
実施例59 - 5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000826
ステップ1:2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000827
DMF(3.00mL)中の6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(300.0mg、1.541mmol、1.00当量)及び3-ブロモオキセタン(422.3mg、3.083mmol、2.00当量)の溶液に、Zn(302.5mg、4.624mmol、3.00当量)及びNaI(57.8mg、0.385mmol、0.25当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗混合物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B;254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(150mg、45.0%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=217。
ステップ2:4-ブロモ-2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000828
DMF(3.00mL)中の2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(100.0mg、0.462mmol、1.00当量)の溶液に、NBS(90.5mg、0.509mmol、1.10当量)を添加した。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗混合物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B;254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、4-ブロモ-2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(105mg、76.9%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=295。
ステップ3:2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000829
ジオキサン(3.00mL)及びHO(1.00mL)中の4-ブロモ-2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(100.0mg、0.339mmol、1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(148.5mg、0.508mmol、1.50当量)の溶液に、CsCO(331.2mg、1.016mmol、3.00当量)及びPd(dppf)Cl(24.8mg、0.034mmol、0.10当量)を、窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗混合物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B;254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、得た。これにより、(130mg、粗製物)において、2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(110mg、85.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=381。
ステップ4:5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;ギ酸の調製
Figure 2022523073000830
DMF(2.00mL)中の2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(50.0mg、0.131mmol、1.00当量)及び2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[2-(ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオン(65.6mg、0.145mmol、1.10当量)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(55.72mg、0.263mmol、2.00当量)を、室温で添加した。上記の混合物を3時間撹拌した。次いで、粗反応混合物を分取HPLC(カラム:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:14分間で15%Bから24%B;254/220nm;Rt:12.97分)によって直接精製した。これにより、5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(オキセタン-3-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;ギ酸(40mg、37.2%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ11.08(s,1H),9.50(s,1H),8.15(s,1H,FA),7.87(s,1H),7.65(d,J=8.5Hz,1H),7.46(s,1H),7.30(d,J=2.2Hz,1H),7.23(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),6.74(s,2H),5.07(dd,J=13.0,5.3Hz,1H),4.89(dd,J=8.4,5.5Hz,2H),4.79(dd,J=6.7,5.5Hz,2H),4.59-4.47(m,1H),4.04(d,J=13.0Hz,2H),3.81(s,6H),3.58(d,J=8.8Hz,6H),3.00-2.82(m,3H),2.73-2.57(m,4H),2.55-2.41(m,4H),2.40-2.23(m,3H),2.05-1.97(m,1H),1.78-1.71(m,2H),1.66-1.51(m,1H),1.42-1.34(m,2H),1.24-1.11(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=818.60。
実施例60 - 3-[5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000831
ステップ1:4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボニトリルの調製
Figure 2022523073000832
DMF(5.00mL)中の5-ブロモ-4-メチル-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(500.00mg、2.083mmol、1.00当量)及びZn(CN)(146.79mg、1.250mmol、0.6当量)の撹拌溶液に、Pd(dba)(38.15mg、0.042mmol、0.02当量)及びDPPF(46.03mg、0.083mmol、0.04当量)を添加し、得られた溶液を120℃で3時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を、フラッシュC18フラッシュクロマトグラフィー(溶出勾配 水(0.1%NHHCOを含有)中0~80%MeCN)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボニトリル(220mg、56.74%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=187。
ステップ2:4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2022523073000833
EtOH(1.00mL)中の4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボニトリル(200.00mg、1.074mmol、1.00当量)及びNH.HO(1.00mL)の撹拌溶液に、H(0.20mL)を添加し、得られた溶液を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミド(372mg、粗製物)を白色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=205。
ステップ3:N-[(1Z)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミドの調製
Figure 2022523073000834
2-メチルテトラヒドロフラン(5.00mL)中の4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミド(350.00mg、1.714mmol、1.00当量)及びDMF-DMA(306.44mg)の撹拌溶液に、80℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で濃縮して、N-[(1Z)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミド(360mg、粗製物)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=260。
ステップ4:6-(トリフルオロメチル)-2H-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000835
THF(4.00mL)中のN-[(1Z)-(ジメチルアミノ)メチリデン]-4-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-カルボキサミド(350.00mg、1.350mmol、1.00当量)及びt-BuOK(227.25mg、2.025mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、60℃で2時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、残渣を飽和NaHCO溶液(100mL)で洗浄した。次いで、固体を真空下で乾燥させ、6-(トリフルオロメチル)-2H-2,7-ナフチリジン-1-オン(295mg、粗製物)をオフホワイト色固体として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=215。
ステップ5:2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000836
無水DMF(3.00mL)中の6-(トリフルオロメチル)-2H-2,7-ナフチリジン-1-オン(275.00mg、1.284mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NaH(36.98mg、1.541mmol、1.20当量、60%)を0℃で少しずつ添加した。10分後、上記の混合物に、MeI(546.82mg、3.852mmol、3.00当量)を0℃で添加し、混合物を0℃で10分間撹拌させた。次いで、混合物を、窒素雰囲気下、室温で12時間撹拌させた。粗固体を水(100mL)でスラリー化し、固体を濾過し、収集して、2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(242mg、82.59%)を黄色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=229。
ステップ6:4-ブロモ-2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000837
無水DMF(5.00mL)中の2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(220.00mg、0.964mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NBS(188.77mg、1.061mmol、1.10当量)を添加し、混合物を、90℃で2時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、残渣を、分取TLC(PE/EtOAc 1:1)によって精製して、4-ブロモ-2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(192mg、64.85%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=307。
ステップ7:2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000838
ジオキサン(3.00mL)中の4-ブロモ-2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(142.00mg、0.462mmol,1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(189.13mg、0.647mmol、1.4当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(33.84mg、0.046mmol、0.10当量)及びCsCO(301.34mg、0.925mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を70℃で3時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(275mg、粗製物)を茶色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=393。
ステップ8:3-[5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000839
DMF(2.00mL)中の2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(78.00mg、0.199mmol、1.00当量)及び3-(1-オキソ-5-[4-[2-(ピペラジン-1-イル)エチル]ピペリジン-1-イル]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(131.08mg、0.298mmol、1.50当量)の溶液に、NaBH(OAc)(84.27mg、0.398mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を分取HPLC(カラム:SunFire Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5μm 10nm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分間で10Bから32B;254/220nm;RT1:8.95分)によって精製して、3-[5-(4-[2-[4-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-1-オキソ-6-(トリフルオロメチル)-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)ピペラジン-1-イル]エチル]ピペリジン-1-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(25mg、15.41%)を淡茶色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.96(s,1H),9.59(s,1H),8.08(s,1H),7.93(s,1H),7.52(d,J=8.5Hz,1H),7.06(d,J=8.2Hz,2H),6.94(d,J=18.1Hz,2H),5.05(dd,J=13.4,5.1Hz,1H),4.38-4.15(m,3H),3.87(s,8H),3.67(s,3H),3.63(s,3H),3.11-3.25(m,4H),2.87(dt,J=36.3,12.4Hz,6H),2.59(d,J=18.0Hz,2H),2.36-2.29(m,1H),2.00-1.91(m,1H),1.75(d,J=12.5Hz,2H),1.57(s,3H),1.25(d,J=11.0Hz,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=816.15。
実施例61 - 3-[5-[7-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000840
ステップ1:6-(アゼチジン-1-イル)-4-ブロモ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000841
DMSO(50.00mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(5.00g、18.281mmol、1.00当量)及びアゼチジンヒドロクロリド(3.2g、54.843mmol、3当量)の溶液に、KCO(12.6g、91.404mmol、5当量)を添加した。得られた溶液を、130℃で2時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、水(100mL)で希釈し、次いで、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和NaCl溶液(3×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、6-(アゼチジン-1-イル)-4-ブロモ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(3.7g、68.8%)を灰色固体として得、それをさらに精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=294。
ステップ2:4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000842
ジオキサン(16.00mL)及びHO(4.00mL)中の6-(アゼチジン-1-イル)-4-ブロモ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(1.42g、4.827mmol、1.00当量)及び4-ホルミル-3,5-ジメトキシフェニルボロン酸(1.52g、7.241mmol、1.5当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(353.2mg、0.483mmol、0.1当量)及びCsCO(3.15g、9.655mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、水(30mL)でスラリー化し、濾過し、濾過ケーキを収集した。この固体を、MeOH(30mL)でさらにスラリー化し、濾過した。固体を収集して、生成物を得て、4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(1.42g、77.5%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=380。
実施例62 - 3-[5-[7-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000843
ステップ1:tert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000844
AcOH(4.00mL)中のtert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(500.0mg、1.036mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、Zn(677.7mg、10.362mmol、10.00当量)を添加した。得られた混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、粗生成物を得た。粗生成物を、逆相カラム(溶出勾配 水(0.1%ギ酸を含有)中0~30%MeCN)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、tert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(277.3mg、55.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=485。
ステップ2:3-(5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000845
DCM(2.00mL)中のtert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(250.0mg、0.516mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(0.50mL)及びEtSiH(0.20mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、3-(5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(267.5mg、粗製物)を黄色の粘性物質として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=369。
ステップ3:3-[5-[7-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸の調製
Figure 2022523073000846
DMF(3.00mL)中の3-(5-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400.0mg、1.086mmol、1.00当量)及び4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(494.3mg、1.303mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(920.4mg、4.343mmol、4.00当量)を、室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。粗反応溶液を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:15分間で14Bから22B;254/220nm;RT1:11.72分)で分取HPLCによって直接精製して、3-[6-[7-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸(99.2mg、12.5%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.94(s,1H),9.02(s,1H),8.15(s,1H,FA),7.61(s,1H),7.48(d,J=8.2Hz,1H),6.75(s,2H),6.53-6.44(m,2H),6.21(s,1H),5.04(dd,J=13.3,5.2Hz,1H),4.30(d,J=17.0Hz,1H),4.17(d,J=16.9Hz,1H),4.01(t,J=7.4Hz,4H),3.83(s,6H),3.61(d,J=13.2Hz,6H),3.48(s,3H),2.96-2.84(m,1H),2.63-2.54(m,3H),2.51-2.45(m,2H),2.35(q,J=6.6Hz,3H),1.95(d,J=12.9Hz,1H),1.75(s,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=732.45。
実施例63 - 3-[5-(7-[[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンビス(ギ酸)の調製
Figure 2022523073000847
ステップ1:メチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエートの調製
Figure 2022523073000848
溶媒CCl(10.00mL)中のメチル5-ブロモ-2-メチルベンゾエート(1.0g、4.365mmol、1.00当量)、BPO(223.7mg、0.873mmol、0.20当量)、及びNBS(777.0mg、4.365mmol、1.00当量)の溶液を、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出されたシリカゲルカラムに適用して、メチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(1.1g、81.8%)を淡黄色液体として得た。
ステップ2:3-(6-ブロモ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000849
溶媒DMF(10.00mL)中のメチル5-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(1.0g、3.247mmol、1.00当量)、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(499.26mg、3.896mmol、1.20当量)の溶液に、DIEA(1.26g、9.741mmol、3.00当量)を室温で添加し、得られた溶液を80℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。残渣を水(100mL)で溶解し、30% i-PrOH/CHCl(100mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3-(6-ブロモ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、47.7%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=323。
ステップ3:4-[6-[7-(tert-ブトキシカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]-4-カルバモイルブタン酸の調製
Figure 2022523073000850
3-(6-ブロモ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500.0mg、1.547mmol、1.00当量)、tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(350.2mg、1.547mmol、1.00当量)、CsCO(1.51g、4.642mmol、3.00当量)及びRuPhos Palladacycle Gen 3(129.4mg、0.155mmol、0.10当量)の混合物に、溶媒ジオキサン(5.00mL)を窒素雰囲気下で添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下、100度で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B;254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、4-[6-[7-(tert-ブトキシカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]-4-カルバモイルブタン酸(150mg、19.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=487。
ステップ4:tert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000851
溶媒CHCN(5.00mL)中の4-[6-[7-(tert-ブトキシカルボニル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]-4-カルバモイルブタン酸(200.0mg、0.411mmol、1.00当量)の溶液に、CDI(133.3mg、0.822mmol、2.00当量)を添加した。得られた溶液を、80度で6時間撹拌した。得られた混合物を濃縮した。粗生成物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B;254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、tert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(170mg、88.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=469。
ステップ5:3-(6-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000852
DCM(3.00mL)中のtert-ブチル2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(100.0mg、0.213mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(1.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、それを、真空中で濃縮して、粗生成物を得、それを次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=369。
ステップ6:tert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000853
溶媒DMF(3.00mL)中の3-(6-[2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(100.0mg、0.271mmol、1.00当量)、tert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(50.3mg、0.271mmol、1.00当量)の溶液に、NaBH(OAc)(172.6mg、0.814mmol、3.00当量)を添加した。得られた溶液を、25度で3時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗生成物を、次の条件(移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;流量:45mL/分;勾配:20分間で8%Bから80%B、254/220nm)で逆相カラムによって直接精製して、tert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(60mg、41.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=538。
ステップ7:3-[6-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000854
DCM(3.00mL)中のtert-ブチル3-([2-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソ-1H-イソインドール-5-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(100.0mg、0.186mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(1.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、それを、真空中で濃縮して、粗生成物を得、それを次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=438。
ステップ8:3-[5-(7-[[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンビス(ギ酸)
Figure 2022523073000855
DMF(4.00mL)中の3-[5-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(35.0mg、0.080mmol、1.00当量)及び4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(30.4mg、0.080mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(50.9mg、0.240mmol、3.00当量)を、室温で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を、濾過し、濾液を分取HPLC(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分間で5Bから17B;254/220nm;RT1:8.9~9.53分)によって精製して、3-[6-(7-[[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ビス(ギ酸)(5.1mg、7.6%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.97(s,1H),9.02(s,1H),8.18(s,2H,FA),7.61(s,1H),7.38(d,J=8.2Hz,1H),6.79(s,2H),6.68(d,J=7.5Hz,2H),6.18(s,1H),5.08(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.31(d,J=16.6Hz,1H),4.18(d,J=16.7Hz,1H),4.11-3.97(m,6H),3.86(s,6H),3.82-3.69(m,4H),3.58(s,3H),3.49(s,3H),2.96-2.85(m,2H),2.78-2.71(m,1H),2.64-2.60(m,1H),2.59-2.55(m,1H),2.43-2.26(m,7H),2.06-1.95(m,2H),1.78-1.67(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=800.96。
実施例64 - 3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸及び3-[6-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000856
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2022523073000857
DCM(8mL)中のtert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(1.00g、2.265mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(2.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドール-1,3-ジオン(1.23g、粗製物)を白色固体として得て、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=342。
ステップ2:3-[3-ヒドロキシ-1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[1-ヒドロキシ-3-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000858
AcOH(5.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペリジン-4-イル)イソインドール-1,3-ジオン(300.0mg、0.879mmol、1.00当量)の溶液に、Zn(574.9mg、8.788mmol、10当量)を添加し、得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(30mL×3)で洗浄した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュC18クロマトグラフィー(溶出勾配 HO中0~11%ACN)によって精製して、3-[3-ヒドロキシ-1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[1-ヒドロキシ-3-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(280mg、2つの位置異性体の混合物、92.8%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=344。
ステップ3:3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000859
DMF(3mL)中の3-[3-ヒドロキシ-1-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[1-ヒドロキシ-3-オキソ-5-(ピペリジン-4-イル)-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(2つの位置異性体の混合物、260.0mg、0.757mmol、1.00当量)、4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(287.3mg、0.757mmol、1当量)の溶液に、NaBH(OAc)(321.0mg、1.514mmol、2当量)を添加し、得られた溶液を25℃で4時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(20mL×3)で洗浄した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、分取TLC(CHCl/MeOH 10:1)によって精製して、3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(208mg、2つの位置異性体の混合物、38.9%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=707。
ステップ4:3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸、及び3-[6-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンギ酸の調製
Figure 2022523073000860
DCM(3.00mL)中の3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-3-ヒドロキシ-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン及び3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-ヒドロキシ-3-オキソ-1H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(2つの位置異性体の混合物、200.0mg、0.141mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(2.00mL、26.926mmol、95.16当量)及びトリエチルシラン(1.00mL、6.192mmol、21.88当量)を添加し、得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。粗生成物を分取HPLC(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:14分間で3Bから26B;254nm;RT1:13.32分)によって精製して、3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(39.5mg、39.1%)及び3-[6-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸(24.8mg、22.7%)の両方を白色固体として得た。
3-[5-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンについては、H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.99(s,1H),9.02(s,1H),8.16(s,1H,FA),7.68-7.60(m,2H),7.49(s,1H),7.39(dd,J=7.8,1.4Hz,1H),6.76(s,2H),6.22(s,1H),5.10(dd,J=13.3,5.1Hz,1H),4.42(d,J=17.3Hz,1H),4.28(d,J=17.3Hz,1H),4.01(t,J=7.4Hz,4H),3.84(s,6H),3.69(s,2H),3.49(s,3H),3.05(d,J=11.2Hz,2H),2.92(ddd,J=17.3,13.6,5.4Hz,1H),2.66-2.60(m,1H),2.60-2.55(m,1H),2.46-2.38(m,1H),2.37-2.28(m,4H),2.04-1.95(m,1H),1.78-1.65(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=691.35。
3-[6-[1-([4-[6-(アゼチジン-1-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン;ギ酸については、H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.99(s,1H),9.02(s,1H),8.18(s,FA),7.62(s,1H),7.58-7.48(m,3H),6.75(s,2H),6.22(s,1H),5.10(dd,J=13.3,5.1Hz,1H),4.41(d,J=17.1Hz,1H),4.27(d,J=17.1Hz,1H),4.01(t,J=7.4Hz,4H),3.84(s,6H),3.63(s,2H),3.48(s,3H),3.00(d,J=11.0Hz,2H),2.97-2.85(m,1H),2.65-2.60(m,1H),2.60-2.56(m,1H),2.45-2.37(m,1H),2.37-2.30(m,1H),2.24(t,J=11.3Hz,2H),2.03-1.96(m,1H),1.80-1.73(m,2H),1.73-1.62(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=691.55。
実施例65 - 3-(5-[[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000861
ステップ1:4-ブロモ-2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000862
DMSO(6.00mL)中の4-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(547.00mg、2.000mmol、1.00当量)及びモルホリン(522.71mg、6.000mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、KCO(1382.00mg、10.000mmol、5.00当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、130℃で1時間撹拌した。反応混合物をEA(100mL)で希釈した。得られた混合物を3×100mLの水及び1×100mLの飽和ブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出勾配 DCM中0~10%MeOH)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、4-ブロモ-2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(541mg、83.44%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=324。
ステップ2:2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000863
O(1.00mL)及びジオキサン(5.00mL)中の4-ブロモ-2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-2,7-ナフチリジン-1-オン(540.00mg、1.666mmol、1.00当量)及び4-ホルミル-3,5-ジメトキシフェニルボロン酸(454.73mg、2.165mmol、1.30当量)、CsCO(1628.20mg、4.997mmol、3.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl CHCl(136.03mg、0.167mmol、0.10当量)を、窒素下で添加した。窒素雰囲気下、90℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出勾配 DCM中0~10%MeOH)によって精製した。純粋な画分を蒸発乾固させて、2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(356mg、52.20%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=410。
ステップ3:3-(5-[[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000864
DMF中の3-[5-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100.00mg、0.317mmol、1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]ベンズアルデヒド(129.85mg、0.317mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(134.43mg、0.634mmol、2.00当量)を、空気雰囲気下、室温で2時間滴加した。残渣を、次の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中MeCN、45分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。粗生成物を、次の条件(カラム:Xcelect CSH F-フェニー OBDカラム、19*250mm、5μm;移動相A:水(0.05%FA);移動相B:ACN;流量:30mL/分;勾配:14分間で13Bから33B;254/220nm;RT1:12.85分)で分取HPLCによって精製して、3-(5-[[1-([2,6-ジメトキシ-4-[2-メチル-6-(モルホリン-4-イル)-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]フェニル]メチル)アゼチジン-3-イル]オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、44.15%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ9.18(s,1H),7.80(t,J=6.7Hz,1H),7.49(s,1H),7.09(t,J=7.3Hz,2H),6.88(s,2H),6.63(d,J=4.9Hz,1H),5.40-5.20(m,1H),5.15(dd,J=13.3,5.2Hz,1H),4.77(ddd,J=24.3,12.5,6.8Hz,2H),4.65(d,J=22.0Hz,2H),4.48(d,J=6.3Hz,2H),4.44-4.28(m,2H),3.96(d,J=23.6Hz,6H),3.78(t,J=4.8Hz,4H),3.61(s,3H),3.56(d,J=4.7Hz,4H),2.93(ddd,J=18.5,13.5,5.3Hz,1H),2.80(ddd,J=17.5,4.6,2.3Hz,1H),2.49(qd,J=13.2,4.7Hz,1H),2.23-2.14(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=709。
実施例66 - 3-[5-[(7-[[1-([4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000865
ステップ1:エチル2-メチル-2-(7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)プロパノエートの調製
Figure 2022523073000866
THF(20mL)中のLDA(825.63mg、7.707mmol、1.5当量)の撹拌混合物に、イソ酪酸エチル(895.28mg、7.707mmol、1.5当量)を窒素雰囲気下、-78℃で滴加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、-78℃で30分間撹拌した。上記の混合物に、THF(1mL)中の6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(1.00g、5.138mmol、1.00当量)を、-78℃で2分間にわたって滴加した。得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応物を0℃で、水性NHCl(5mL)でクエンチした。得られた混合物を、CHCl(100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。反応混合物を、次の条件(移動相A:水(0.3%FA);移動相B:ACN;流量:80mL/分;勾配:30分間で5%Bから50%B)で逆相フラッシュによって精製して、エチル2-メチル-2-(7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)プロパノエート(320mg、11.35%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=275。
ステップ2:6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000867
EtOH(20.00mL)中のエチル2-メチル-2-(7-メチル-8-オキソ-2,7-ナフチリジン-3-イル)プロパノエート(240.00mg、0.875mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、LiBH(209.64mg、9.624mmol、11.00当量)を、窒素雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応物を室温で、水でクエンチした。得られた混合物を、CHCl(20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、水(2×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(20:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(120mg、53.14%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=233。
ステップ3:4-ブロモ-6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000868
DMF(1.00mL)中の6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(90.00mg、0.387mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NBS(82.75mg、0.465mmol、1.2当量)を、窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。残渣を、CHCl/MeOH(17:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-ブロモ-6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(80mg、66.35%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=311。
ステップ4:4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドの調製
Figure 2022523073000869
ジオキサン(2.00mL)及び水(0.40mL)中の4-ブロモ-6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(50.00mg、0.161mmol,1.00当量)及び2,6-ジメトキシ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンズアルデヒド(70.41mg、0.241mmol、1.50当量)の溶液に、KPO(102.32mg、0.482mmol、3.00当量)及びPd(PPhCl(11.28mg、0.016mmol、0.10当量)を添加した。窒素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(17:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(38mg、53.69%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=397。
ステップ5:3-[5-[(7-[[1-([4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000870
DMF(1.00mL)中の4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(80.00mg、0.202mmol、1.00当量)及び3-(1-オキソ-5-[[7-(ピペリジン-4-イルメチル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]オキシ]-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(96.98mg、0.202mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、NaBH(OAc)(85.54mg、0.404mmol、2.00当量)を窒素雰囲気下、室温で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。粗生成物を、次の条件(カラム:Xselect CSH F-フェニル OBDカラム 19*150mm 5μm;移動相A:水(0.05%TFA);移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分間で12Bから24B;254/220nm;RT1:9.07分)で分取HPLCによって精製して、3-[5-[(7-[[1-([4-[6-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル]-2,6-ジメトキシフェニル]メチル)ピペリジン-4-イル]メチル]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(73.3mg、41.60%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.42(d,J=0.7Hz,1H),7.89(d,J=2.9Hz,1H),7.70-7.61(m,2H),7.06(d,J=2.2Hz,1H),6.98(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),6.91(s,2H),5.05(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.87(q,J=6.5Hz,1H),4.43-4.32(m,2H),4.26(d,J=13.6Hz,2H),3.91(s,6H),3.55(s,3H),3.45(d,J=12.0Hz,2H),3.37(s,4H),3.23-3.14(m,1H),3.10-2.83(m,6H),2.61(d,J=16.6Hz,2H),2.45-2.33(m,2H),2.08(d,J=11.8Hz,1H),1.87(d,J=28.7Hz,9H),1.55-1.41(m,2H),1.27(s,6H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=861。
実施例67 - 3-(6-[7-[(1-[[2,6-ジメトキシ-4-(6-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)フェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000871
ステップ1:6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000872
MeOH(10.00mL)中の6-クロロ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(1.00g、5.138mmol、1.00当量)及びKOH(0.43g、7.707mmol、1.50当量)の混合物を、窒素雰囲気下で、70℃で4時間撹拌した。得られた混合物を、100mLの水で希釈した。得られた混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(800mg、81.86%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=191。
ステップ2:4-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オンの調製
Figure 2022523073000873
DMF(10.00mL)中の6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(800.00mg、4.206mmol、1.00当量)及びNBS(898.33mg、5.047mmol、1.20当量)の混合物を、窒素雰囲気下で、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、100mLの水で希釈した。得られた混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(600mg、53.01%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=269。
ステップ3:tert-ブチル4-[3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2022523073000874
DMF(10.00mL)中の4-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-2,7-ナフチリジン-1-オン(600.00mg、2.230mmol、1.00当量)、4-ボラニル-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド(396.86mg、2.230mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(163.15mg、0.223mmol、0.10当量)及びCsCO(1452.94mg、4.459mmol、2.00当量)の混合物を、窒素雰囲気下で、70℃で4時間撹拌した。得られた混合物を、100mLの水で希釈し、得られた混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(10:1)で溶出されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2,6-ジメトキシ-4-(6-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)ベンズアルデヒド(100mg、12.66%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=355。
ステップ4:3-(6-[7-[(1-[[2,6-ジメトキシ-4-(6-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)フェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンの調製
Figure 2022523073000875
DMF(2.00mL)中の2,6-ジメトキシ-4-(6-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)ベンズアルデヒド(80.00mg、0.226mmol、1.00当量)、3-[6-[7-(アゼチジン-3-イルメチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(98.78mg、0.226mmol、1.00当量)、及びNaBH(AcO)(95.69mg、0.452mmol、2.00当量)の混合物を、室温で3時間撹拌した。いかなる追加のワークアップもなく、混合物を、次の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム 5um、19*150mm;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分、勾配:15分間で13Bから20B、254/220nm、RT1:13.18~14分)で分取HPLCによって精製して、3-(6-[7-[(1-[[2,6-ジメトキシ-4-(6-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-2,7-ナフチリジン-4-イル)フェニル]メチル]アゼチジン-3-イル)メチル]-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(11.8mg、6.74%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ9.25(s,1H),7.57(s,1H),7.41(d,J=8.2Hz,1H),6.96-6.72(m,5H),5.14(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.55(s,2H),4.49-4.30(m,4H),4.27-4.07(m,2H),3.99(d,J=9.8Hz,9H),3.78(s,4H),3.64(s,3H),3.59-3.48(m,5H),3.27-3.01(m,2H),3.00-2.69(m,2H),2.50(dd,J=13.1,4.8Hz,1H),2.35-2.00(m,5H)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=776。
実施例68 - BRD9ブロモドメインTR-FRET競合結合アッセイ
この実施例は、本開示の化合物が、競合結合アッセイにおいてBRD9ブロモドメインを生化学的に阻害する能力を示す。
手順:His-Flag-BRD9(P133-K239;Swiss Prot Q9H8M2;配列番号1 mgsshhhhhhenlyfq/gdykddddkgslevlfqg/PAENESTPIQQLLEHFLRQLQRKDPHGFFAFPVTDAIAPGYSMIIKHPMDFGTMKDKIVANEYKSVTEFKADFKLMCDNAMTYNRPDTVYYKLAKKILHAGFKMMSK)を、クローン化、発現、精製し、次いで、TEVプロテアーゼで処理した。切断されたHisタグを、精製によって除去した。BRD9のビオチン化小分子リガンドの結合を、LANCE(登録商標)TR-FRETプラットフォーム(PerkinElmer)を介して評価し、化合物を、この相互作用に対する阻害活性について分析した。
結果:50mM HEPES(pH7.4)、50mM NaCl、1mM TCEP(pH7)、0.01(体積/体積)%Tween-20、0.01(重量/体積)%ウシ血清アルブミン中のビオチン化リガンド及びSureLight(商標)アロフィコシアニン-ストレプトアビジン(APC-SA、PerkinElmer AD0201)の混合物を、白色の384ウェルPerkinElmer Proxiplate Plusプレートに添加した。次いで、DMSOまたは3倍連続希釈化合物を、Proxiplateに添加し、続いてFlag-BRD9を添加した。室温での10分間のインキュベーション後、Eu-W1024抗FLAG(PerkinElmer、AD0273)を添加した。3.75nMビオチン化リガンド、3nM Flag-BRD9、7.5nM SureLight(商標)アロフィコシアニン-ストレプトアビジン、及び0.2nM Eu-W1024抗FLAGを含有する最終反応混合物を、室温で90分間インキュベートした。
次いで、プレートをPerkinElmer Envisionプレートリーダーで読み取り、615nmに対する665nmでの発光の比率を決定した。データをDMSO対照(100%)及びタンパク質なしの対照(0%)に正規化し、次いで、表5に示されるように、IC50(μM)を計算するために4パラメータ非線形曲線適合に適合させた。表5の結果によって示されるように、本開示のいくつかの化合物は、BRD9結合に対して<1μMのIC50値を呈し、BRD9を標的とするためのそれらの親和性を示す。
Figure 2022523073000876
Figure 2022523073000877
実施例69 - SYO1 BRD9 NanoLuc分解アッセイ
この実施例は、本開示の化合物が、細胞ベースの分解アッセイにおいてナノルシフェラーゼ-BRD9融合タンパク質を分解する能力を示す。
手順:3xFLAG-NLuc-BRD9を発現する安定したSYO-1細胞株を生成した。0日目に、細胞を30μLの培地で、384ウェル細胞培養プレートの各ウェルに播種した。播種密度は8000個の細胞/ウェルであった。1日目に、細胞を30nLのDMSOまたは30nLの3倍連続DMSO希釈化合物(最終最高用量として1μMで、2つ組で10点)で処理した。続いて、プレートを標準的な組織培養インキュベーターで6時間インキュベートし、室温で15分間平衡化した。ナノルシフェラーゼ活性を、15μLの新たに調製したNano-Gloルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega N1130)を添加し、プレートを10分間振盪し、EnVisionリーダーを使用して生物発光を読み取ることによって測定した。
結果:阻害%を、次の式を使用して計算した;阻害%=100×(LumHC-Lum試料)/(LumHC-LumLC)。DMSOで処理された細胞を高対照(HC)として使用し、1μMの既知のBRD9分解剤で標準処理された細胞を低対照(LC)として使用する。データを4パラメータ非線形曲線適合に適合させて、表6A、表6B、及び表6Cに示されるように、IC50(μM)値を計算した。表6A、表6B、及び表6Cの結果によって示されるように、本開示のいくつかの化合物は、BRD9の分解に対して<1μMのIC50値を呈し、BRD9のレベル及び/または活性を低減するための化合物としてのそれらの使用、ならびにBRD9関連障害を治療するそれらの可能性を示す。
Figure 2022523073000878
Figure 2022523073000879
Figure 2022523073000880
Figure 2022523073000881
Figure 2022523073000882
Figure 2022523073000883
Figure 2022523073000884
Figure 2022523073000885
Figure 2022523073000886
Figure 2022523073000887
Figure 2022523073000888
Figure 2022523073000889
Figure 2022523073000890
他の実施形態
この明細書に記述される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が、その全体において参照により組み込まれることが明確かつ個別に示されているのと同程度に、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。本出願における用語が、参照により本明細書に組み込まれる文書において異なるように定義されることが見出される場合、本明細書に提供される定義は、その用語の定義として役立つことである。
本発明は、その特定の実施形態に関連して記載されているが、
本発明は、さらなる修正が可能であり、この出願は、一般に本発明の原理に従い、かつ本発明が関連する当該技術分野内の既知または慣例的実践の範囲内である本開示からのそのような逸脱を含む本発明の任意の変形例、用途、または適合を包含することを目的としており、以上で記載される不可欠な特徴に適用され得、特許請求の範囲内にある通りであることを理解されるであろう。
他の実施形態は特許請求の範囲にある。

Claims (343)

  1. 構造式Iを有する化合物であって、
    Figure 2022523073000891
    式中、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
    が、CRまたはNであり、
    が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
    が、NまたはCHであり、Xが、C-Rであるか、またはXが、C-Rであり、Xが、NまたはCHであり、
    が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
    が、NまたはCHであり、
    が、NまたはCHであり、
    Gが、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールである、前記化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式IIの構造を有する化合物であって、
    A-L-B
    式II
    式中、
    Lが、リンカーであり、
    Bが、分解部分であり、
    Aが、式IIIの構造を有し、
    Figure 2022523073000892
    式中、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルであり、
    が、CRまたはNであり、
    が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
    が、NまたはCHであり、Xが、C-R”であるか、またはXが、C-R”であり、Xが、NまたはCHであり、
    ”が、
    Figure 2022523073000893
    任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-Cアルコキシ、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたスルホン、任意に置換されたスルホンアミド、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルであり、
    ’が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリル(carbocycylyl)であり、
    が、NまたはCHであり、
    が、NまたはCHであり、
    G”が、
    Figure 2022523073000894
    任意に置換されたC-C10カルボシクリル、C-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、
    G’が、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、C-Cヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
    が、Aと前記リンカーとの間の結合であり、
    式中、G”が、
    Figure 2022523073000895
    であるか、またはR”が、
    Figure 2022523073000896
    である、前記化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  3. が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルケニル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、Hである、請求項3に記載の化合物。
  5. が、任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項3に記載の化合物。
  6. が、
    Figure 2022523073000897
    である、請求項5に記載の化合物。
  7. が、任意に置換されたC-Cアルケニルである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、
    Figure 2022523073000898
    である、請求項7に記載の化合物。
  9. が、任意に置換されたC-C10カルボシクリルである、請求項8に記載の化合物。
  10. が、
    Figure 2022523073000899
    である、請求項9に記載の化合物。
  11. が、Hまたは
    Figure 2022523073000900
    である、請求項3に記載の化合物。
  12. が、Hである、請求項11に記載の化合物。
  13. が、
    Figure 2022523073000901
    である、請求項11に記載の化合物。
  14. が、Nである、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. が、CRである、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
  16. が、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-C10アリールである、請求項15に記載の化合物。
  17. が、H、ハロゲン、または任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項16に記載の化合物。
  18. が、H、F、または
    Figure 2022523073000902
    である、請求項17に記載の化合物。
  19. が、Nであり、Xが、C-R”である、請求項2~18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. が、CHであり、Xが、C-R”である、請求項2~18のいずれか1項に記載の化合物。
  21. が、C-R”であり、Xが、Nである、請求項2~18のいずれか1項に記載の化合物。
  22. が、C-R”であり、Xが、CHである、請求項2~18のいずれか1項に記載の化合物。
  23. ”が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリル、または3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである、請求項2~22のいずれか1項に記載の化合物。
  24. ”が、任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項23に記載の化合物。
  25. ”が、
    Figure 2022523073000903
    である、請求項24に記載の化合物。
  26. ”が、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項23に記載の化合物。
  27. ”が、任意に置換されたC-Cアルコキシまたは任意に置換されたアミノである、請求項23に記載の化合物。
  28. ”が、-NRまたは-ORであり、式中、Rが、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、Rが、任意に置換されたC-Cアルキル(alky)である、請求項26または27に記載の化合物。
  29. ”が、-NRである、請求項28に記載の化合物。
  30. が、Nであり、Xが、C-NRである、請求項29に記載の化合物。
  31. が、C-NRであり、Xが、Nである、請求項29に記載の化合物。
  32. が、-ORである、請求項28に記載の化合物。
  33. が、Nであり、Xが、C-ORである、請求項32に記載の化合物。
  34. が、C-ORであり、Xが、Nである、請求項32に記載の化合物。
  35. が、Hである、請求項28~34のいずれか1項に記載の化合物。
  36. が、
    Figure 2022523073000904
    である、請求項28~35のいずれか1項に記載の化合物。
  37. が、
    Figure 2022523073000905
    である、請求項28~36のいずれか1項に記載の化合物。
  38. ”が、3~6個の原子を有する任意に置換されたカルボシクリルである、請求項23に記載の化合物。
  39. ”が、
    Figure 2022523073000906
    である、請求項38に記載の化合物。
  40. ”が、3~6個の原子を有する任意に置換されたヘテロシクリルである、請求項23に記載の化合物。
  41. ”が、
    Figure 2022523073000907
    である、請求項40に記載の化合物。
  42. ”が、任意に置換されたスルホンまたは任意に置換されたスルホンアミドである、請求項23に記載の化合物。
  43. ”が、
    Figure 2022523073000908
    である、請求項42に記載の化合物。
  44. ”が、
    Figure 2022523073000909
    である、請求項2~43のいずれか1項に記載の化合物。
  45. ”が、
    Figure 2022523073000910
    である、請求項44に記載の化合物。
  46. ”が、
    Figure 2022523073000911
    である、請求項45に記載の化合物。
  47. G”が、
    Figure 2022523073000912
    である、請求項2~46のいずれか1項に記載の化合物。
  48. G’が、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項47に記載の化合物。
  49. G’が、任意に置換されたC-C10アリーレンである、請求項48に記載の化合物。
  50. G’が、
    Figure 2022523073000913
    であり、
    式中、
    G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000914
    を形成し、
    Figure 2022523073000915
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000916
    が、Aで置換されている、請求項49に記載の化合物。
  51. G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000917
    を形成し、
    Figure 2022523073000918
    が、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000919
    が、Aで置換されている、請求項50に記載の化合物。
  52. G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである、請求項51に記載の化合物。
  53. G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、Cl、
    Figure 2022523073000920
    である、請求項52に記載の化合物。
  54. G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、
    Figure 2022523073000921
    である、請求項53に記載の化合物。
  55. G1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’の各々が、独立して、H、A、F、Cl、
    Figure 2022523073000922
    である、請求項54に記載の化合物。
  56. G3’が、Aである、請求項55に記載の化合物。
  57. G1’が、Hであり、RG2’が、
    Figure 2022523073000923
    であり、RG3’が、Aであり、RG4’が、
    Figure 2022523073000924
    であり、RG5’が、Hである、請求項55に記載の化合物。
  58. G1’が、Hであり、RG2’が、
    Figure 2022523073000925
    であり、RG3’が、Aであり、RG4’が、Hであり、RG5’が、
    Figure 2022523073000926
    である、請求項55に記載の化合物。
  59. G1’が、Hであり、RG2’が、
    Figure 2022523073000927
    であり、RG3’が、Aであり、RG4’が、ClまたはFであり、RG5’が、Hである、請求項55に記載の化合物。
  60. G1’が、Hであり、RG2’が、
    Figure 2022523073000928
    であり、RG3’が、Aであり、RG4’が、Hであり、RG5’が、Hである、請求項55に記載の化合物。
  61. G1’が、Hであり、RG2’が、
    Figure 2022523073000929
    であり、RG3’が、Aであり、RG4’が、
    Figure 2022523073000930
    であり、RG5’が、Hである、請求項55に記載の化合物。
  62. G1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000931
    を形成し、
    Figure 2022523073000932
    が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000933
    が、Aで置換されている、請求項51に記載の化合物。
  63. G1’及びRG2’、RG2’及びRG3’、RG3’及びRG4’、及び/またはRG4’及びRG5’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000934
    を形成し、
    Figure 2022523073000935
    が、任意に置換されたC-Cヘテロアリールであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG1’、RG2’、RG3’、RG4’、及びRG5’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000936
    が、Aで置換されている、請求項51に記載の化合物。
  64. G’が、
    Figure 2022523073000937
    であり、式中、RG6’が、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項62に記載の化合物。
  65. G’が、
    Figure 2022523073000938
    であり、式中、RG6’が、H、A、または任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項63に記載の化合物。
  66. G6’が、H、A、または
    Figure 2022523073000939
    である、請求項64または65に記載の化合物。
  67. G6’が、Hである、請求項66に記載の化合物。
  68. G’が、任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項48に記載の化合物。
  69. G’が、
    Figure 2022523073000940
    であり、
    式中、
    G7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7’及びRG8’、RG8’及びRG9’、RG9’及びRG10’、及び/またはRG10’及びRG11’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000941
    を形成し、
    Figure 2022523073000942
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000943
    が、Aで置換されている、請求項68に記載の化合物。
  70. G7’、RG8’、RG9’、RG10’、及びRG11’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである、請求項69に記載の化合物。
  71. G’が、
    Figure 2022523073000944
    である、請求項69または70に記載の化合物。
  72. G7’が、Hであり、RG8’が、
    Figure 2022523073000945
    であり、RG9’が、Aであり、RG11’が、Hである、請求項69~71のいずれか1項に記載の化合物。
  73. G’が、
    Figure 2022523073000946
    であり、
    式中、
    G12’、RG13’、及びRG14’の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12’及びRG14’が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073000947
    を形成し、
    Figure 2022523073000948
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RG12’、RG13’、及びRG14’のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073000949
    が、Aで置換されている、請求項68に記載の化合物。
  74. ”が、
    Figure 2022523073000950
    である、請求項2~22のいずれか1項に記載の化合物。
  75. G”が、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたC-Cヘテロアリールである、請求項74に記載の化合物。
  76. G”が、任意に置換されたC-C10アリールである、請求項75に記載の化合物。
  77. G”が、
    Figure 2022523073000951
    であり、
    式中、
    G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項76に記載の化合物。
  78. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルであるか、あるいはRG1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項77に記載の化合物。
  79. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである、請求項78に記載の化合物。
  80. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
    Figure 2022523073000952
    である、請求項79に記載の化合物。
  81. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、
    Figure 2022523073000953
    である、請求項80に記載の化合物。
  82. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5の各々が、独立して、H、F、Cl、
    Figure 2022523073000954
    である、請求項81に記載の化合物。
  83. G1、RG2、RG3、RG4、及びRG5のうちの2つ以上が、Hである、請求項82に記載の化合物。
  84. G1が、Hであり、RG2が、
    Figure 2022523073000955
    であり、RG3が、
    Figure 2022523073000956
    であり、RG4が、
    Figure 2022523073000957
    であり、RG5が、Hである、請求項83に記載の化合物。
  85. G1が、Hであり、RG2が、
    Figure 2022523073000958
    であり、RG3が、
    Figure 2022523073000959
    であり、RG4が、Hであり、RG5が、
    Figure 2022523073000960
    である、請求項83に記載の化合物。
  86. G1が、Hであり、RG2が、
    Figure 2022523073000961
    であり、RG3が、
    Figure 2022523073000962
    であり、RG4が、ClまたはFであり、RG5が、Hである、請求項83に記載の化合物。
  87. G1が、Hであり、RG2が、
    Figure 2022523073000963
    であり、RG3が、
    Figure 2022523073000964
    であり、RG4が、Hであり、RG5が、Hである、請求項83に記載の化合物。
  88. G1が、Hであり、RG2が、
    Figure 2022523073000965
    であり、RG3が、
    Figure 2022523073000966
    であり、RG4が、
    Figure 2022523073000967
    であり、RG5が、Hである、請求項83に記載の化合物。
  89. G1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項78に記載の化合物。
  90. G1及びRG2、RG2及びRG3、RG3及びRG4、及び/またはRG4及びRG5が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cヘテロアリールを形成する、請求項78に記載の化合物。
  91. G”が、
    Figure 2022523073000968
    であり、
    式中、RG6が、H、または任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項89に記載の化合物。
  92. G”が、
    Figure 2022523073000969
    であり、
    式中、RG6が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項90に記載の化合物。
  93. G6が、Hまたは
    Figure 2022523073000970
    である、請求項91または92に記載の化合物。
  94. G6が、Hである、請求項93に記載の化合物。
  95. G”が、任意に置換されたC-Cヘテロアリールである、請求項75に記載の化合物。
  96. G”が、
    Figure 2022523073000971
    であり、
    式中、
    G7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG7及びRG8、RG8及びRG9、RG9及びRG10、及び/またはRG10及びRG11が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項95に記載の化合物。
  97. G7、RG8、RG9、RG10、及びRG11の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、または任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリルである、請求項96に記載の化合物。
  98. G”が、
    Figure 2022523073000972
    である、請求項96または97に記載の化合物。
  99. G7が、Hであり、RG8が、
    Figure 2022523073000973
    であり、RG9が、Hであり、RG11が、Hである、請求項98に記載の化合物。
  100. G”が、
    Figure 2022523073000974
    であり、
    式中、
    G12、RG13、及びRG14の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cカルボシクリル、任意に置換された-C-Cアルキル-C-Cヘテロシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRG12及びRG14が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、または任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項89に記載の化合物。
  101. ’が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10カルボシクリル(carbocycylyl)である、請求項74~100のいずれか1項に記載の化合物。
  102. ’が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項101に記載の化合物。
  103. ’が、H、
    Figure 2022523073000975
    である、請求項102に記載の化合物。
  104. ’が、Hまたは
    Figure 2022523073000976
    である、請求項103に記載の化合物。
  105. ’が、Hである、請求項104に記載の化合物。
  106. ’が、
    Figure 2022523073000977
    である、請求項104に記載の化合物。
  107. Aが、式IIIaの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000978
    またはその薬学的に許容される塩。
  108. Aが、式IIIcの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000979
    またはその薬学的に許容される塩。
  109. Aが、式IIIeの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000980
    またはその薬学的に許容される塩。
  110. Aが、式IIIfの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000981
    またはその薬学的に許容される塩。
  111. Aが、式IIIgの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000982
    またはその薬学的に許容される塩。
  112. Aが、式IIIhの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000983
    またはその薬学的に許容される塩。
  113. Aが、式IIIjの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000984
    またはその薬学的に許容される塩。
  114. Aが、式IIInの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000985
    またはその薬学的に許容される塩。
  115. Aが、式IIIoの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000986
    またはその薬学的に許容される塩。
  116. Aが、式IIIsの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000987
    またはその薬学的に許容される塩。
  117. Aが、式IIIuの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000988
    またはその薬学的に許容される塩。
  118. Aが、式IIIvの構造を有する、請求項2~106のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000989
    またはその薬学的に許容される塩。
  119. 前記分解部分が、ユビキチンリガーゼ結合部分である、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物。
  120. 前記ユビキチンリガーゼ結合部分が、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む、請求項119に記載の化合物。
  121. 前記分解部分が、式Yの構造を含む、請求項119または120に記載の化合物であって、
    Figure 2022523073000990
    式中、
    が、前記分解部分と前記リンカーとの間の結合であり、
    v1が、0、1、2、3、4、または5であり、
    u1が、1、2、または3であり、
    が、結合または
    Figure 2022523073000991
    であり、
    が、
    Figure 2022523073000992
    であり、
    5Aが、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    各RJ1が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    が、存在しないか、O、任意に置換されたアミノ、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    Jが、存在しないか、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、前記化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  122. が、
    Figure 2022523073000993
    である、請求項121に記載の化合物。
  123. が、
    Figure 2022523073000994
    である、請求項122に記載の化合物。
  124. が、
    Figure 2022523073000995
    である、請求項122に記載の化合物。
  125. 式Yの構造が、式Y1の構造を有する、請求項121~124のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000996
    またはその薬学的に許容される塩。
  126. が、結合である、請求項125に記載の化合物。
  127. が、
    Figure 2022523073000997
    である、請求項125に記載の化合物。
  128. 式Yの構造が、式Y2の構造を有する、請求項121~127のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000998
    またはその薬学的に許容される塩。
  129. 式Yの構造が、式Zの構造を有する、請求項121~127のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073000999
    またはその薬学的に許容される塩。
  130. u1が、2である、請求項121~129のいずれか1項に記載の化合物。
  131. 式Zの構造が、式AA0の構造を有する、請求項130に記載の化合物、
    Figure 2022523073001000
    またはその薬学的に許容される塩。
  132. u1が、1である、請求項121~129のいずれか1項に記載の化合物。
  133. 式Zの構造が、式ABの構造を有する、請求項132に記載の化合物、
    Figure 2022523073001001
    またはその薬学的に許容される塩。
  134. u1が、3である、請求項121~129のいずれか1項に記載の化合物。
  135. 式Zの構造が、式ACの構造を有する、請求項134に記載の化合物、
    Figure 2022523073001002
    またはその薬学的に許容される塩。
  136. が、存在しない、請求項121~135のいずれか1項に記載の化合物。
  137. が、任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項121~135のいずれか1項に記載の化合物。
  138. が、
    Figure 2022523073001003
    である、請求項137に記載の化合物。
  139. 式AA0の構造が、式AA0の構造を有する、請求項138に記載の化合物、
    Figure 2022523073001004
    またはその薬学的に許容される塩。
  140. v1が、0、1、2、または3である、請求項121~139のいずれか1項に記載の化合物。
  141. v1が、0である、請求項140に記載の化合物。
  142. 式AAの構造が、式AA1の構造を有する、請求項141に記載の化合物、
    Figure 2022523073001005
    またはその薬学的に許容される塩。
  143. A5が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項121~142のいずれか1項に記載の化合物。
  144. A5が、Hである、請求項143に記載の化合物。
  145. A5が、メチルである、請求項143に記載の化合物。
  146. A5が、任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項121~142のいずれか1項に記載の化合物。
  147. A5が、
    Figure 2022523073001006
    である、請求項146に記載の化合物。
  148. 式AAの構造が、式AA1の構造を有する、請求項139に記載の化合物、
    Figure 2022523073001007
    またはその薬学的に許容される塩。
  149. 式ABの構造が、式AB1の構造を有する、請求項133に記載の化合物、
    Figure 2022523073001008
    またはその薬学的に許容される塩。
  150. 式ACの構造が、式AC1の構造を有する、請求項135に記載の化合物、
    Figure 2022523073001009
    またはその薬学的に許容される塩。
  151. Jが、存在しない、請求項121~150のいずれか1項に記載の化合物。
  152. 式AA1の構造が、式AA2の構造を有する、請求項151に記載の化合物、
    Figure 2022523073001010
    またはその薬学的に許容される塩。
  153. Jが、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンまたは任意に置換されたC-C10アリーレンである、請求項121~150のいずれか1項に記載の化合物。
  154. 式AAの構造が、式AA4の構造を有する、請求項153に記載の化合物、
    Figure 2022523073001011
    またはその薬学的に許容される塩。
  155. Jが、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレンまたは任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項121~150のいずれか1項に記載の化合物。
  156. 式AAの構造が、式AA3の構造を有する、請求項155に記載の化合物、
    Figure 2022523073001012
    またはその薬学的に許容される塩。
  157. 式AAの構造が、式Aの構造を有する、請求項155に記載の化合物であって、
    Figure 2022523073001013
    式中、
    が、
    Figure 2022523073001014
    であり、
    A5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A6が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、RA7が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであるか、またはRA6及びRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、あるいはRA6及びRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    A8が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001015
    を形成し、
    Figure 2022523073001016
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001017
    が、Aで置換されている、前記化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  158. A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001018
    を形成し、
    Figure 2022523073001019
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001020
    が、Aで置換されている、請求項157に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  159. A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001021
    を形成し、
    Figure 2022523073001022
    が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001023
    が、Aで置換されている、請求項158に記載の化合物。
  160. A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、F、
    Figure 2022523073001024
    であるか、またはRA1及びRA2、RA2及びRA3、もしくはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001025
    を形成し、
    Figure 2022523073001026
    が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001027
    が、Aで置換されている、請求項159に記載の化合物。
  161. が、
    Figure 2022523073001028
    である、請求項157~160のいずれか1項に記載の化合物。
  162. が、
    Figure 2022523073001029
    である、請求項161に記載の化合物。
  163. が、
    Figure 2022523073001030
    である、請求項161に記載の化合物。
  164. が、
    Figure 2022523073001031
    である、請求項163に記載の化合物。
  165. が、
    Figure 2022523073001032
    である、請求項164に記載の化合物。
  166. 式Aの構造が、式A1の構造を有する、請求項157~165のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001033
    またはその薬学的に許容される塩。
  167. 式Aの構造が、式A2の構造を有する、請求項157~165のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001034
    またはその薬学的に許容される塩。
  168. 式Aの構造が、式A3の構造を有する、請求項157~165のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001035
    またはその薬学的に許容される塩。
  169. 式Aの構造が、式A4の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001036
    またはその薬学的に許容される塩。
  170. 式Aの構造が、式A5の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001037
    またはその薬学的に許容される塩。
  171. 式Aの構造が、式A6の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001038
    またはその薬学的に許容される塩。
  172. 式Aの構造が、式A7の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001039
    またはその薬学的に許容される塩。
  173. 式Aの構造が、式A8の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001040
    またはその薬学的に許容される塩。
  174. 式Aの構造が、式A9の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001041
    またはその薬学的に許容される塩。
  175. 式Aの構造が、式A10の構造を有する、請求項157~167のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001042
    またはその薬学的に許容される塩。
  176. 式Aの構造が、
    Figure 2022523073001043
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項157~175のいずれか1項に記載の化合物。
  177. 式Aの構造が、
    Figure 2022523073001044
    である、請求項176に記載の化合物。
  178. 式Aの構造が、
    Figure 2022523073001045
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項177に記載の化合物。
  179. Figure 2022523073001046
    が、
    Figure 2022523073001047
    であり、
    式中、RA9が、H、A、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項157~175のいずれか1項に記載の化合物。
  180. 式Aの構造が、
    Figure 2022523073001048
    である、請求項179に記載の化合物。
  181. A9が、Hである、請求項180に記載の化合物。
  182. A9が、Aである、請求項180に記載の化合物。
  183. 式Aの構造が、
    Figure 2022523073001049
    である、請求項182に記載の化合物。
  184. 式AAの構造が、式Bの構造を有し、
    Figure 2022523073001050
    式中、
    A5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、または任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、及び/またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001051
    を形成し、
    Figure 2022523073001052
    が、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、これらのうちのいずれかが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001053
    が、Aで置換されている、請求項155に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  185. A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、H、A、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意に置換されたアミノであるか、あるいはRA1及びRA2、RA2及びRA3、またはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001054
    を形成し、
    Figure 2022523073001055
    が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001056
    が、Aで置換されている、請求項184に記載の化合物。
  186. A1、RA2、RA3、及びRA4の各々が、独立して、H、A、F、
    Figure 2022523073001057
    であるか、またはRA1及びRA2、RA2及びRA3、もしくはRA3及びRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2022523073001058
    を形成し、
    Figure 2022523073001059
    が、任意に置換されたC-Cヘテロシクリルであり、これが、Aで任意に置換されており、
    式中、RA1、RA2、RA3、及びRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2022523073001060
    が、Aで置換されている、請求項185に記載の化合物。
  187. 式Bの構造が、式B1の構造を有する、請求項184~186のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001061
    またはその薬学的に許容される塩。
  188. 式Bの構造が、式B2の構造を有する、請求項184~186のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001062
    またはその薬学的に許容される塩。
  189. 式Bの構造が、式B3の構造を有する、請求項184~186のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001063
    またはその薬学的に許容される塩。
  190. 式Bの構造が、式B4の構造を有する、請求項184~186のいずれか1項に記載の化合物、
    Figure 2022523073001064
    またはその薬学的に許容される塩。
  191. 式Bの構造が、
    Figure 2022523073001065
    である、請求項184~186のいずれか1項に記載の化合物。
  192. 前記分解部分が、式Cの構造を含み、
    Figure 2022523073001066
    式中、
    B1が、H、A、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    B2が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    B3が、A、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    B4が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    B5が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    v2が、0、1、2、3、または4であり、
    各RB6が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
    B7及びRB8の各々が、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-C10アリールであり、
    式中、RB1及びRB3のうちの1つが、Aである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  193. 式Cの構造が、
    Figure 2022523073001067
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項192に記載の化合物。
  194. 前記分解部分が、式Dの構造を含み、
    Figure 2022523073001068
    式中、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    C1、RC2、及びRC7の各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、または任意に置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    C3が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    C5が、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    v3が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC8が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
    v4が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC9が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  195. 式Dの構造が、
    Figure 2022523073001069
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項194に記載の化合物。
  196. 前記分解部分が、式Eの構造を含み、
    Figure 2022523073001070
    式中、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    C10及びRC11の各々が、独立して、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意に置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    v5が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC12が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノであり、
    v6が、0、1、2、3、または4であり、
    各R21が、独立して、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、任意に置換されたC-C10カルボシクリル、任意に置換されたC-Cヘテロシクリル、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換されたC-Cヘテロアリール、任意に置換されたC-Cアルケニル、任意に置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意に置換されたアミノである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  197. 式Eの構造が、
    Figure 2022523073001071
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項196に記載の化合物。
  198. 前記分解部分が、式FAの構造を含み、
    Figure 2022523073001072
    式中、
    Figure 2022523073001073
    が、
    Figure 2022523073001074
    であるか、またはAで置換され、H、RFF1、及びオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換されている二環式部分であり、
    Figure 2022523073001075
    が、単結合または二重結合であり、

    u2が、0、1、2、または3であり、
    が、分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
    Fbが、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
    Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
    Fb、RFc、RFd、及びRFeの各々が、独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであるか、
    あるいはRFb及びRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
    あるいはRFd及びRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
    あるいはRFd及びRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成し、
    Fd及びYFfの各々が、独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
    Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含有する、YFd及びYFfに結合した結合または二価部分であり、
    式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
    前記環原子の一方が、Aで置換され、他方が、H及びRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
    式中、YFeの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
    各RFF1が、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
    各RFF2が、独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
    FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
    式中、YFdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  199. 前記分解部分が、式FBの構造を含み、
    Figure 2022523073001076
    式中、
    Figure 2022523073001077
    が、
    Figure 2022523073001078
    であるか、またはAで置換され、H、RFF1、及びオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換されている二環式部分であり、
    が、前記分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
    Fb及びYFgの各々が、独立して、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
    Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
    Fb、RFc、RFd、RFe、RFf、及びRFgの各々が、独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであるか、
    あるいはRFb及びRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
    あるいはRFd及びRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
    あるいはRFf及びRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3員、4員、5員、もしくは6員のスピロカルボシクリレン、またはN及びOから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員、もしくは6員のスピロヘテロシクリレンを形成するか、
    あるいはRFd及びRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成するか、
    あるいはRFd及びRFfが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成するか、
    あるいはRFb及びRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4個の炭素架橋環を形成し、
    Fd及びYFfの各々が、独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
    Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含有する、YFd及びYFfに結合した結合または二価部分であり、
    式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
    前記環原子の一方が、Aで置換され、他方が、H及びRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
    式中、YFeの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
    各RFF1が、独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
    各RFF2が、独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
    FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
    式中、YFdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  200. 前記分解部分が、式F1の構造を含み、
    Figure 2022523073001079
    式中、
    が、前記分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    F1が、存在しないか、またはOである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  201. 前記分解部分が、式F2の構造を含み、
    Figure 2022523073001080
    式中、
    が、前記分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    F1が、存在しないか、またはOである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  202. 前記分解部分が、式Gの構造を含み、
    Figure 2022523073001081
    式中、
    が、前記分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    F1が、存在しないか、またはOである、請求項2~118のいずれか1項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  203. 前記リンカーが、式IVの構造を有し、
    -(B-(C-(B-(D)-(B-(C-(B-A
    式IV
    式中、
    が、前記リンカーとAとの間の結合であり、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    、B、B、及びBの各々が、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、O、S、S(O)、またはNRであり、
    各Rが、独立して、H、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意に置換されたC6-12アリール、または任意に置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
    及びCの各々が、独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
    f、g、h、i、j、及びkの各々が、独立して、0または1であり、
    Dが、任意に置換されたC1-10アルキル、任意に置換されたC2-10アルケニル、任意に置換されたC2-10アルキニル、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意に置換されたC6-12アリール、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意に置換されたC1-10ヘテロアルキル、またはA-(B-(C-(B-と-(B-(C-(B-Aを連結する化学結合である、請求項2~202のいずれか1項に記載の化合物。
  204. 、B、B、及びBの各々が、独立して、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、またはNRである、請求項203に記載の化合物。
  205. 各Rが、独立して、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項202または203に記載の化合物。
  206. 各Rが、独立して、Hまたはメチルである、請求項202~205のいずれか1項に記載の化合物。
  207. 及びBの各々が、独立して、
    Figure 2022523073001082
    である、請求項203~206のいずれか1項に記載の化合物。
  208. が、
    Figure 2022523073001083
    である、請求項207に記載の化合物。
  209. 及びCの各々が、独立して、
    Figure 2022523073001084
    である、請求項203~208のいずれか1項に記載の化合物。
  210. が、
    Figure 2022523073001085
    である、請求項209に記載の化合物。
  211. が、NRである、請求項203~210のいずれか1項に記載の化合物。
  212. が、任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項203~210のいずれか1項に記載の化合物。
  213. fが、0である、請求項203~212のいずれか1項に記載の化合物。
  214. fが、1である、請求項203~212のいずれか1項に記載の化合物。
  215. gが、1である、請求項203~214のいずれか1項に記載の化合物。
  216. hが、0である、請求項203~215のいずれか1項に記載の化合物。
  217. hが、1である、請求項203~215のいずれか1項に記載の化合物。
  218. iが、0である、請求項203~217のいずれか1項に記載の化合物。
  219. jが、0である、請求項203~218のいずれか1項に記載の化合物。
  220. kが、0である、請求項203~219のいずれか1項に記載の化合物。
  221. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001086
    の構造を有し、
    式中、
    xが、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
    yが、1、2、3、または4であり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    Wが、OまたはNRであり、式中、Rが、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項203~220のいずれか1項に記載の化合物。
  222. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001087
    Figure 2022523073001088
    の構造を有する、請求項203~221のいずれか1項に記載の化合物。
  223. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001089
    の構造を有する、請求項203~221のいずれか1項に記載の化合物。
  224. 前記リンカーが、式Vの構造を有し、
    -(E)-(F)-(C-(E-(Fo1-(Fo2-(E-A
    式V
    式中、
    が、前記リンカーとAとの間の結合であり、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    m、n、o1、o2、及びpの各々が、独立して、0または1であり、
    及びEの各々が、独立して、O、S、NR、任意に置換されたC1-10アルキレン、任意に置換されたC2-10アルケニレン、任意に置換されたC2-10アルキニレン、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意に置換されたC1-10ヘテロアルキレンであり、
    が、任意に置換されたC-Cアルキレン、任意に置換されたC-Cヘテロアルキレン、O、S、またはNRであり、
    各Rが、独立して、H、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、任意に置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意に置換されたC6-12アリール、または任意に置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
    が、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
    、F、及びFの各々が、独立して、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項2~202のいずれか1項に記載の化合物。
  225. 前記リンカーが、式Vaの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(C-(E-A
    式Va
  226. 前記リンカーが、式Vbの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(E-A
    式Vb
  227. 前記リンカーが、式Vcの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-A
    式Vc
  228. 前記リンカーが、式Vdの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(C-(Fo1-A
    式Vd
  229. 前記リンカーが、式Veの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(E-(Fo1-(E-A
    式Ve
  230. 前記リンカーが、式Vfの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(C-(E-(Fo1-(E-A
    式Vf
  231. 前記リンカーが、式Vgの構造を有する、請求項224に記載の化合物。
    -(E)-(F)-(E-(Fo1-A
    式Vg
  232. 及びEの各々が、独立して、NR、任意に置換されたC1-10アルキレン、任意に置換されたC-C10ポリエチレングリコレン、または任意に置換されたC1-10ヘテロアルキレンである、請求項224~231のいずれか1項に記載の化合物。
  233. が、任意に置換されたC-Cアルキレン、O、S、またはNRである、請求項224~232のいずれか1項に記載の化合物。
  234. が、任意に置換されたC-Cアルキレンである、請求項233に記載の化合物。
  235. が、任意に置換されたC-Cアルキレンである、請求項233に記載の化合物。
  236. が、
    Figure 2022523073001090
    であり、式中、aが、0、1、2、3、4、または5である、請求項233に記載の化合物。
  237. が、
    Figure 2022523073001091
    である、請求項233に記載の化合物。
  238. が、Oである、請求項233に記載の化合物。
  239. 各Rが、独立して、Hまたは任意に置換されたC1-4アルキルである、請求項224~238のいずれか1項に記載の化合物。
  240. 各Rが、独立して、Hまたはメチルである、請求項239に記載の化合物。
  241. が、
    Figure 2022523073001092
    であり、式中、aが、0、1、2、3、4、または5である、請求項224~240のいずれか1項に記載の化合物。
  242. が、
    Figure 2022523073001093
    である、請求項241に記載の化合物。
  243. が、
    Figure 2022523073001094
    である、請求項242に記載の化合物。
  244. が、
    Figure 2022523073001095
    であり、
    式中、
    bが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項224~243のいずれか1項に記載の化合物。
  245. が、
    Figure 2022523073001096
    である、請求項244に記載の化合物。
  246. が、
    Figure 2022523073001097
    である、請求項245に記載の化合物。
  247. が、
    Figure 2022523073001098
    である、請求項246に記載の化合物。
  248. が、
    Figure 2022523073001099
    である、請求項247に記載の化合物。
  249. が、Hまたはメチルである、請求項244~248のいずれか1項に記載の化合物。
  250. が、Hである、請求項249に記載の化合物。
  251. が、メチルである、請求項249に記載の化合物。
  252. が、O、NR
    Figure 2022523073001100
    であり、
    式中、
    cが、0、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
    dが、0、1、2、または3であり、
    eが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    fが、0、1、2、3、または4であり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルであり、
    Wが、OまたはNRであり、式中、Rが、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルである、請求項224~251のいずれか1項に記載の化合物。
  253. が、O、
    Figure 2022523073001101
    である、請求項252に記載の化合物。
  254. 、F、またはFの各々が、独立して、任意に置換されたC-C10カルボシクリレンである、請求項224~253のいずれか1項に記載の化合物。
  255. 前記C-C10カルボシクリレンが、単環式である、請求項254に記載の化合物。
  256. 前記C-C10カルボシクリレンが、多環式である、請求項254に記載の化合物。
  257. 前記C-C10カルボシクリレンが、縮合される、請求項256に記載の化合物。
  258. 前記C-C10カルボシクリレンが、スピロ環式である、請求項256に記載の化合物。
  259. 前記C-C10カルボシクリレンが、架橋される、請求項256に記載の化合物。
  260. 前記C-C10カルボシクリレンが、
    Figure 2022523073001102
    である、請求項259に記載の化合物。
  261. 前記C-C10カルボシクリレンが、
    Figure 2022523073001103
    である、請求項260に記載の化合物。
  262. 、F、またはFの各々が、独立して、任意に置換されたC-Cヘテロシクリレンである、請求項224~253のいずれか1項に記載の化合物。
  263. 前記C-Cヘテロシクリレンが、単環式である、請求項262に記載の化合物。
  264. 前記C-Cヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001104
    であり、
    式中、
    q1が、0、1、2、3、または4であり、
    q2が、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    q3が、0、1、2、3、4、5、6、7、または8であり、
    各Rが、独立して、H、ハロゲン、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4であるか、あるいは2つのR基が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、あるいは2つのR基が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたC-C10カルボシクリルまたは任意に置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    i1が、Hまたは任意に置換されたC-Cアルキルであり、
    i2が、H、任意に置換されたC-Cアルキル、任意に置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意に置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項263に記載の化合物。
  265. 前記C2-ヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001105
    である、請求項264に記載の化合物。
  266. 各Rが、独立して、H、ハロゲン、シアノ、任意に置換されたC-Cアルキル、ORi2、またはNRi3i4である、請求項264または265に記載の化合物。
  267. 各Rが、独立して、H、F、メチル、
    Figure 2022523073001106
    である、請求項266に記載の化合物。
  268. 各Rが、独立して、F、メチル、またはNRi3i4である、請求項267に記載の化合物。
  269. q1が、0、1、または2である、請求項264~268のいずれか1項に記載の化合物。
  270. q2が、0、1、または2である、請求項264~269のいずれか1項に記載の化合物。
  271. q3が、0、1、または2である、請求項264~270のいずれか1項に記載の化合物。
  272. 前記C2-ヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001107
    Figure 2022523073001108
    である、請求項264~271のいずれか1項に記載の化合物。
  273. 前記C2-ヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001109
    である、請求項272に記載の化合物。
  274. 前記C2-ヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001110
    である、請求項273に記載の化合物。
  275. が、
    Figure 2022523073001111
    である、請求項264~274のいずれか1項に記載の化合物。
  276. が、
    Figure 2022523073001112
    である、請求項264~275のいずれか1項に記載の化合物。
  277. が、
    Figure 2022523073001113
    である、請求項264~275のいずれか1項に記載の化合物。
  278. 前記C-Cヘテロシクリレンが、多環式である、請求項262に記載の化合物。
  279. 前記C-Cヘテロシクリレンが、二環式である、請求項278に記載の化合物。
  280. 前記C-Cヘテロシクリレンが、架橋される、請求項278または279に記載の化合物。
  281. 前記C-Cヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001114
    である、請求項280に記載の化合物。
  282. 前記C-Cヘテロシクリレンが、縮合される、請求項278または279に記載の化合物。
  283. 前記C2-ヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001115
    である、請求項282に記載の化合物。
  284. が、
    Figure 2022523073001116
    である、請求項283に記載の化合物。
  285. が、
    Figure 2022523073001117
    である、請求項283または284に記載の化合物。
  286. 前記C-Cヘテロシクリレンが、スピロ環式である、請求項278または279に記載の化合物。
  287. 前記C-Cヘテロシクリレンが、
    Figure 2022523073001118
    である、請求項286に記載の化合物。
  288. が、
    Figure 2022523073001119
    である、請求項287に記載の化合物。
  289. が、
    Figure 2022523073001120
    である、請求項287または288に記載の化合物。
  290. が、
    Figure 2022523073001121
    である、請求項287~289のいずれか1項に記載の化合物。
  291. 前記C-Cヘテロシクリレンが、第4級アミンを含む、請求項262~290のいずれか1項に記載の化合物。
  292. 、F、またはFの各々が、独立して、任意に置換されたC-C10アリーレンである、請求項224~253のいずれか1項に記載の化合物。
  293. 前記C-C10アリーレンが、
    Figure 2022523073001122
    である、請求項292に記載の化合物。
  294. 、F、またはFの各々が、独立して、任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項224~253のいずれか1項に記載の化合物。
  295. 前記C-Cヘテロアリーレンが、
    Figure 2022523073001123
    である、請求項294に記載の化合物。
  296. が、
    Figure 2022523073001124
    である、請求項295に記載の化合物。
  297. が、
    Figure 2022523073001125
    である、請求項296に記載の化合物。
  298. が、
    Figure 2022523073001126
    である、請求項224~297のいずれか1項に記載の化合物。
  299. が、
    Figure 2022523073001127
    である、請求項298に記載の化合物。
  300. mが、1である、請求項224~299のいずれか1項に記載の化合物。
  301. mが、0である、請求項224~299のいずれか1項に記載の化合物。
  302. pが、1である、請求項224~301のいずれか1項に記載の化合物。
  303. pが、0である、請求項224~301のいずれか1項に記載の化合物。
  304. o1が、1である、請求項224~303のいずれか1項に記載の化合物。
  305. o1が、0である、請求項224~303のいずれか1項に記載の化合物。
  306. o2が、1である、請求項224~305のいずれか1項に記載の化合物。
  307. o2が、0である、請求項224~305のいずれか1項に記載の化合物。
  308. nが、1である、請求項224~307のいずれか1項に記載の化合物。
  309. nが、0である、請求項224~307のいずれか1項に記載の化合物。
  310. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001128
    Figure 2022523073001129
    Figure 2022523073001130
    Figure 2022523073001131
    の構造を有する、請求項224~309のいずれか1項に記載の化合物。
  311. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001132
    Figure 2022523073001133
    Figure 2022523073001134
    Figure 2022523073001135
    Figure 2022523073001136
    Figure 2022523073001137
    の構造を有する、請求項224~309のいずれか1項に記載の化合物。
  312. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001138
    Figure 2022523073001139
    の構造を有する、請求項224~309のいずれか1項に記載の化合物。
  313. 前記リンカーが、任意に置換されたC-C10カルボシクリレン、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレン、任意に置換されたC-C10アリーレン、または任意に置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項2~202のいずれか1項に記載の化合物。
  314. 前記リンカーが、任意に置換されたC2-10ヘテロシクリレンである、請求項313に記載の化合物。
  315. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001140
    の構造を有する、請求項312に記載の化合物。
  316. 前記リンカーが、
    Figure 2022523073001141
    の構造を有する、請求項315に記載の化合物。
  317. 前記リンカーが、存在しない、請求項2~202のいずれか1項に記載の化合物。
  318. 前記化合物が、表1の化合物B1~B6のうちのいずれか1つの構造を有する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  319. 前記化合物が、表2Aの化合物D1~D31のうちのいずれか1つの構造を有する、請求項2~317のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  320. 前記化合物が、表2Bの化合物D32~D184のうちのいずれか1つの構造を有する、請求項2~317のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  321. 前記化合物が、表2Cの化合物D185~D316のうちのいずれか1つの構造を有する、請求項2~317のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  322. 請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、医薬組成物。
  323. 細胞中のBRD9のレベルを阻害する方法であって、前記細胞を、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物と接触させることを含む、前記方法。
  324. 細胞中のBRD9の活性を阻害する方法であって、前記細胞を、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物と接触させることを含む、前記方法。
  325. 前記細胞が、がん細胞である、請求項323または324に記載の方法。
  326. 前記がんが、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、結腸直腸癌、肉腫、非小細胞肺癌、胃癌、または乳癌である、請求項325に記載の方法。
  327. 前記がんが、肉腫である、請求項326に記載の方法。
  328. 前記肉腫が、軟部組織肉腫、滑膜肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、成人線維肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、明細胞肉腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、線維粘液性肉腫、消化管間質腫瘍、カポジ肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性間葉腫 悪性末梢神経鞘腫瘍、粘液性線維肉腫、または低悪性度横紋筋肉腫である、請求項327に記載の方法。
  329. 前記肉腫が、滑膜肉腫である、請求項328に記載の方法。
  330. BAF複合体関連障害の治療を必要とする対象におけるBAF複合体関連障害を治療する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  331. SS18-SSX融合タンパク質関連障害の治療を必要とする対象におけるSS18-SSX融合タンパク質関連障害を治療する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  332. BRD9関連障害の治療を必要とする対象におけるBRD9関連障害を治療する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  333. 前記障害が、がんである、請求項330~332のいずれか1項に記載の方法。
  334. がんの治療を必要とする対象におけるがんを治療する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  335. 前記がんが、悪性ラブドイド腫瘍、CD8+T細胞リンパ腫、子宮内膜癌、卵巣癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、食道癌、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、結腸直腸癌、肉腫、非小細胞肺癌、胃癌、または乳癌である、請求項333または334に記載の方法。
  336. 前記がんが、肉腫である、請求項335に記載の方法。
  337. 前記肉腫が、軟部組織肉腫、滑膜肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、成人線維肉腫、肺胞軟部肉腫、血管肉腫、明細胞肉腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、類上皮肉腫、線維粘液性肉腫、消化管間質腫瘍、カポジ肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性間葉腫 悪性末梢神経鞘腫瘍、粘液性線維肉腫、または低悪性度横紋筋肉腫である、請求項336に記載の方法。
  338. 前記肉腫が、滑膜肉腫である、請求項337に記載の方法。
  339. 前記障害が、感染症である、請求項330~332のいずれか1項に記載の方法。
  340. 感染症の治療を必要とする対象における感染症を治療する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~321のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、または請求項322に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  341. 前記感染症が、ウイルス感染症である、請求項339または340に記載の方法。
  342. 前記ウイルス感染症が、Retroviridae科、Hepadnaviridae科、Flaviviridae科、Adenoviridae科、Herpesviridae科、Papillomaviridae科、Parvoviridae科、Polyomaviridae科、Paramyxoviridae科、またはTogaviridae科のウイルスによる感染症である、請求項341に記載の方法。
  343. 前記ウイルス感染症が、コフィン・シリス、神経線維腫症、または多発性髄膜腫である、請求項341または342に記載の方法。

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