JP2022521837A - 操舵可能ビームアンテナ - Google Patents

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Abstract

操舵可能ビームアンテナは、長手方向軸線に沿って配置される複数の半導体チップを備える。各チップは、その上面に接地面を有し、ドープされ、長手方向軸線に沿って配置される半導体スイッチのアレイを形成する。散乱素子の対応するアレイは、それぞれ第1脚部及び第2脚部を有し、長手方向軸線に沿う各チップ上に取り付けられる。各スイッチの第1電極は制御回路に接続するように構成され、第2電極は接地面に接続され、また、第3電極は散乱素子のアレイの1つの第1脚部に接続され、その第2脚部は接地面に接続される。誘電素子は、スイッチのアレイ及び散乱素子のアレイの上方において長手方向軸線に沿ってアンテナチップ上に取り付けられ、かつ空隙により散乱素子から分離される。

Description

関連出願の相互参照
この出願は、2019年4月1日付け出願の米国仮出願第62/827,512号の35U.S.C.セクション119(e)に基づく利益を主張し、その開示は、本開示と一致する範囲で、その全体が本明細書に組み込まれる。
連邦政府が後援する研究又は開発
不適用
本開示は、レーダー及び通信などの用途に使用されるタイプの指向性又は操舵可能ビームアンテナに関する。より詳しくは、本開示は、散乱体を装備した誘電性給電線(すなわち潜在的に漏れのある導波路)を含むタイプの漏れ導波路アンテナに関する。散乱の程度は、複数のスイッチの作動によって制御可能に変更することができ、これによりアンテナのビーム形状及び方向は、それぞれオンとオフになる複数のスイッチのパターンによって決定される。
操舵可能ビームアンテナ、特に漏れ波アンテナは、電磁信号を所望の方向に送信し、所望の方向から電磁信号を受信することができる。このようなアンテナは、例えば、種々のタイプのレーダー(例えば、監視レーダー、衝突回避レーダー)や通信で使用される。このようなアンテナでは、受信ビーム又は送信ビームは、給電線又は導波路に結合された散乱素子(「散乱体」)のセットによって生成される。給電線と相互作用して、散乱体は給電線から切り離された漏れ波を生成する。散乱体が適切に同調されると、それらは特定の方向に伝搬するコヒーレントビームを作り出す。各散乱体により引き起こされる漏洩強度及び位相は、給電線又は導波路に対する散乱体の形態及び位置によって決まる。散乱の程度、従ってビームの形状及び方向は、散乱素子電流線のトポロジー及び/又は形態を変更することによって制御することができる。これは、散乱体の部品を接続するマイクロ波(又は他の適切な)スイッチを使用することにより行うことができる。従って、その方向を含むビーム形状は、スイッチの動作モードを変更することによって電子的に制御することができる。異なるオン/オフスイッチパターンは異なるビーム形状及び/又は方向を結果としてもたらす。
アンテナ素子又は散乱体の構造に統合されたいくつかのタイプのスイッチのいずれか、例えば、半導体スイッチ(PINダイオード、バイポーラ及びMOSFETトランジスタ、バラクタ、フォトダイオード及びフォトトランジスタ、半導体プラズマスイッチ、位相変化スイッチ)、MEMSスイッチ、圧電スイッチ、強誘電体スイッチ、ガスプラズマスイッチ、電磁リレー、熱スイッチ等は、この目的に使用することができる。例えば半導体プラズマスイッチは、米国特許第7,151,499号に記載されているアンテナに使用されている。該文献の全体が参照により本明細書に組み込まれる。散乱素子の形態が半導体プラズマスイッチによって制御可能に変化させられるアンテナの特定の例は、米国特許第7,777,286号に開示されている。該文献の開示はその全体が本明細書に組み込まれる。切り替え可能なアンテナ素子(散乱体)を使用する現在利用可能な電子制御操舵可能ビームアンテナの別の例は、米国特許第7,995,000号に開示される。該文献の開示はその全体が本明細書に組み込まれる。
その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,698,478号は、本開示の譲受人に譲渡される。その特許は、上述した一般的なタイプの電子制御される操舵可能ビームアンテナを開示し、軸線Xを定義する給電線又は伝送線と、軸線Xに沿って分布する電子制御される切り替え可能な散乱体の第1及び第2アレイとを備える。第1及び第2アレイにおける各散乱体は、「高」散乱状態と「低」散乱状態との間で切り替え可能であり、操舵可能なアンテナビームを形成するように給電線を通って伝播する電磁波を散乱させる。
より具体的には、上記’478特許に開示されたアンテナにおいて、第1アレイの散乱体は、給電線を通って伝播する電磁波を散乱させるように構成される。第1アレイの高状態散乱体は、平均周期P=ndである準周期パターンに従う。ここで、nは周期ごとの散乱体の数(低状態散乱体と高状態散乱体の両方を含む)であり、dは軸線Xに沿う隣り合う散乱体の間隔である。第2アレイの高状態散乱体は、同じ平均周期Pで同様の準周期パターンに従うが、第2アレイのパターンは第1アレイのパターンに対して軸線Xに沿ってシフトされる。
アンテナビーム方向φは、平均周期Pとアンテナ給電線における波の位相伝搬速度vとによって決定される。
Figure 2022521837000002
ここで、cは光速であり、λはビームの自由空間波長である。
マイクロ波/ミリメートルの波長で動作するそのような操舵可能ビームアンテナの1つの問題は、動作周波数が高くなると、寄生キャパシタンスとインダクタンスのために、オン/オフスイッチインピーダンスのコントラストが低下し、散乱体の損失が増えることである。従って、’478特許の上述したアンテナは、その企図した結果を成就するが、より高いミリメートル波周波数での動作には最適化されない。そのため、’478特許に開示されたアンテナと同じ機能を有するが、より高い動作周波数でのアンテナに対するニーズが存在する。更にそのようなアンテナがマイクロエレクトロニクスの大量生産技術に適合することは有利であろう。
米国特許第7,151,499号明細書 米国特許第7,777,286号明細書 米国特許第7,995,000号明細書 米国特許第9,698,478号明細書
本開示は、画像レーダー、通信、隠し武器検出、着陸支援装置、衝突回避システム等の領域で使用できるビーム操舵アンテナに関する。より具体的には、本開示は、そのようなアンテナの実際の実装を説明し、該アンテナはミリメートル波周波数以上での動作に特に適しているが、これらの周波数に限定されない。
本開示の実施形態に従う操舵可能ビームアンテナにおいて、散乱体損失は次のような散乱体を提供することによって最小化される。散乱体は、シリコン基板に埋め込まれる導体ではなく、空気(最小の誘電損失を有する誘電体)により実質的に囲まれるように構成される。更に、散乱体作動スイッチは、半導体チップ内にコンパクトに配置されたドープ領域として半導体チップにモノリシックに統合され、またアンテナ散乱体に直接接続され、これによりスイッチ-散乱体の接続損失を最小限にする。本開示によれば、散乱体を作動させるスイッチは3つの電極を有する。これら電極は、高周波でのスイッチ動作を低下させる集中素子を用いることなく、制御回路からの寄生影響を最小とするようにスイッチが動作することを可能とするように構成される。
本開示の態様によれば、電子制御される操舵可能ビームアンテナは、次の構成を含むことができる。すなわち、平坦面を有するベース;長手方向軸線Xに沿ってベースの平坦面に取り付けられる複数の半導体アンテナチップであって、それぞれが上面を規定する半導体アンテナチップ;半導体アンテナチップ各々の上面上の接地面;軸線Xに沿うアンテナチップ各々に長手方向に配置される半導体スイッチのアレイであって、半導体スイッチ各々が、接地電極、中央電極及び制御電極を備え、制御電極が制御回路への電気的接続のために構成される半導体スイッチのアレイ;複数のアンテナチップ各々上の導電性散乱素子のアレイであって、各導電性散乱素子が接地面に接続された第1脚部と半導体スイッチの1つの中央電極に接続された第2脚部とを有する導電性散乱素子のアレイ;及び、散乱素子(散乱体)上に重なるように長手方向軸線Xに沿って複数のアンテナチップ上に取り付けられる線形誘電素子(伝送/給電線の主要部分として)であって、誘電素子が散乱素子のアレイから空隙により分離される線形誘電素子、である。
本開示の他の特徴及び態様は以下の詳細な説明に記載される。
図1は、本開示の態様に従う組み立てられた電子制御可能で操舵可能ビームアンテナの簡略図である。 図2は、図1のアンテナのベース板の簡略図であり、アンテナの電子部品を収容するための平坦領域、及びアンテナカバーとアンテナ導波路に関連する部品とを支持するように構成された隆起プラットフォームを示す。 図3Aは、ボールグリッドアレイ(BGA)を用いてアンテナチップが取り付けられた図2のベース板の簡略図である。 図3Bは、隣り合うアンテナチップ間の接地板接続部の簡略化された詳細図である。 図4は図3のベース板の半概略図であり、BGA形態と、隣り合うアンテナチップ間の空隙と、アンテナチップとベースプラットフォームとの間の空隙を示す。 図5は図4の一部の概略図であり、隣り合うアンテナチップ間の間隔とそれらのBGA間の対応する間隔とを示す。 図6はアンテナチップ断片の簡略図であり、散乱体の2つのアレイ、及びチップと制御基板(図示せず)との間のワイヤボンド接続を有する。 図7Aはアンテナ素子の一部の簡略断面図であり、散乱体とアンテナ素子に埋め込まれた半導体散乱制御スイッチとを含む。 図7Bは、散乱体制御スイッチ形態の簡略図であり、メタライゼーションは明確さのために省かれる。 図8Aは、図7Aに示す構造の別の簡略化した断面図である。 図8Bは、低散乱状態の閉ループと高散乱状態の開ループとの間で切り替え可能な散乱等価回路を示す概略図である。 図8Cは、低散乱状態の閉ループと高散乱状態の開ループとの間で切り替え可能な散乱等価回路を示す概略図である。 図8Dは、低散乱状態の閉ループと高散乱状態の開ループとの間で切り替え可能な散乱等価回路を示す概略図である。 図9Aは、図3に示すベース板の図であるが、その上に実装された誘電素子又はロッドと金属スペーサーとが付加される。 図9Bは、図9Aに示す構造の簡略断面図であり、誘電素子又はロッドとグ接地面との間の空隙に配置された散乱体を示す。 図9Cは、本開示の一態様に従う誘電素子又はロッドの別の実施形態の簡略化された断面図である。 図10は図9Aの構造の図であり、制御基板と、シフトレジスタICと、信号及び電源コネクタと、アンテナチップと基板との間のワイヤボンドコネクタのアレイとが付加される。 図11Aは、バイアスされたスイッチ及びバイアスされていないスイッチにより形成されたバイアスされていない/バイアスされたスイッチパターンを概略的に示す。図11Aは平均周期P=7.5であるバイアスされていない/バイアスされたスイッチパターンを示す。 図11Bは、バイアスされたスイッチ及びバイアスされていないスイッチにより形成されたバイアスされていない/バイアスされたスイッチパターンを概略的に示す。図11Bは、2つの鏡面対称散乱体アレイが使用される場合のアレイパターン間の半周期パターンシフトを示す。 図12は、バイアスされていないスイッチとバイアスされたスイッチの数を、1周期においてそれらの総数を維持しつつ変更することによって生成されるアンテナテーパリングを概略的に示す。図示の3つの期間すべては同数のスイッチを含むが、Pi=8、バイアスされていないスイッチの数は2から4まで変化し、それに応じて、バイアスされたスイッチの数は6から4まで変化する。 図13は、バイアスされた/バイアスされていないスイッチパターン平均周期PΣが異なるアンテナによって形成されたアンテナビームの典型的な波形を示す。 図14は、アンテナホーンと外部導波路との間のテーパー遷移を含むアンテナ給電端の簡略断面図である。 図15は、図14に示す遷移を有するアンテナのための典型的なHFSS(高周波構造シミュレータ)VSWR(電圧定在波比)を示す。グラフは広周波数レンジ内の反射ロスを例示する。 図16は、本開示の態様に従う組み立てられた電子制御可能で操舵可能ビームアンテナの簡略図であり、その主要な内部構成要素を示す。 図17は、本開示の別の実施形態に従う制御可能で操舵可能ビームアンテナを一部断面にて簡略化した斜視図である。
図1~3は、本開示の例示的な実施形態に従う操舵可能ビームアンテナ10を示す。アンテナ10は、金属又は金属化セラミック(又は同様の機械的及び熱的特性を有する材料)からなるベース20を備える。ベース20は、すべてのアンテナ部品を搭載し、ヒートシンクとしても有利に機能し得る。必要なら又は有利な場合、ベース20は、その裏面に熱放散リブ(図示せず)を、又はその本体内部に冷却剤チャネル(図示せず)を含み得る。1つの主面(本開示の目的のために上面と見なされ得る)上の平坦中央領域21(図2)は、複数の半導体(例えばシリコン)アンテナチップ30(図3)、及び1つ又は複数の制御基板60を収容するように構成される。制御基板60には、以下に説明するように、複数の制御回路61(図1)が取り付けられる。隆起領域又はプラトー23(図2)がベース20の両端それぞれに隣接して設けられる。プラトー23は、有利には、アンテナカバー70(図1)を支持するように構成され得る。アンテナカバー70は、取付穴76(図2)に据え付けられた適切な留め具(図示せず)によりベースに固定され得る。図1及び図13に示すように、カバー70は、2つの対称的な縦カバー半部として形成され得る。これら半部は、以下に説明するように中央波ホーン71を共に形成する。
図3Aに示すように、チップ30の上面はプラトー23の上面と面一である。図6に最も良く示すように、金属化層は、有利には、アンテナチップ30各々の上面に形成される。金属化層は、チップ間間隙24とチッププラトー間間隙25とにより分割され、チップ30各々の上面に接地面37を形成する。図3Bは、2つの隣接するアンテナチップ30を示し、それぞれの接地面がチップ間間隙24により分割される。全接地面37は、図示のようにワイヤボンド又はワイヤストリップなどの導電性リンク370によりチップ間間隙24を横断して電気的に接続される。代替的に、チップ間間隙24は、連続的なはんだ又は導電性エポキシにより電気的に埋められてもよい。リンクの1つの特に有利なタイプは、仮想短絡によって提供され得る。この仮想短絡は、後述するタイプのボール・グリッド・アレイ(BGA)形態によって実行され得る。
アンテナ10は各端においてインピーダンス整合変圧器90を介して外部導波路フランジ80に接続される。1つのインピーダンス整合変圧器90のみが図1及び図14に見られる。複数の電気コネクタ62がベース20の平坦中央領域21に取り付けられる。後述するように、電気コネクタ62を通じてDC電力及び制御信号が複数の制御回路基板60に供給される。
図3A、図4及び図5に示すように、本開示の態様によれば、アンテナチップ30は、ボール・グリッド・アレイ(BGA)22を用いて、好ましくはチップ30ごとに1つのBGA22を用いて長手方向軸線Xに沿ってベース20の上方平坦面21に有利に取り付けら得る。BGA22の使用は、ベース20と接地面37との間の良好な平行度を提供しつつ、チップ30をプラトー23と同じ高さにする。BGA22はまた、アンテナチップ30(これらは熱源である)とアンテナベース20(上述のようにヒートシンクとして機能し得る)との間に良好な熱伝導性を与える。BGA22はまた、隣接する接地面37間及び各プラトー23と隣接接地面37との間に仮想短絡を与える。仮想短絡は、チップ間間隙24(図5)及びチッププラトー間間隙25(図3A)に起因する寄生散乱を排除又は最小化する。仮想短絡を作り出すために、有利にはBGA22は以下の特性を有するべきである:

1)BGA内のボール間隔Sb(図4)は、有意にはアンテナの最短動作波長λminの1/2未満である:
Figure 2022521837000003

2)そして、チップ30の縁と、対応するボールグリッドアレイの縁との間の間隔de(図5)は次のように選択される:
Figure 2022521837000004
ここで、bはチップの厚さであり、λは平均(又は中心)アンテナ動作波長である。
BGA22は、フォトニックバンドギャップ構造を提示し、チップ30下での波の結合及び伝播を防止する。チップ30とベース21との間の空気で満たされた空間によりチップ縁にて接続された間隙24及び25は、半波長伝送ラインとして機能する。これらラインは、対応するBGAにより一方の端で短絡され、他方の端で効果的に短絡され(ゼロ電圧及び最大電流)、隣接する接地面セグメント間の前記間隙が位置付けられる。
例えば図6に示すように、各アンテナチップ30は、相互鏡面対称散乱体31(金属又は金属化)、散乱体スイッチ40及びインターフェースパッド32からなる2つの統合線形アレイを搭載する。各インターフェースパッド32は、ワイヤボンド33を用いて、スイッチ40の1つを適切な制御回路61に接続する。図示の構成において、散乱体31及び散乱体スイッチ40の2つの線形アレイは、長手方向中央軸線Xの両側に沿って縦(長手)方向に配列される。長手方向中央軸線Xは、線形誘電素子又は「ロッド」50を含む伝送/供給ラインにより定義される。線形誘電素子又は「ロッド」50は、矩形断面(図示)の平坦なストリップ又は任意の他の適切な形態のロッドとして構成され得る。インターフェースパッド32は、アンテナチップ30の長手方向両縁各々に沿って線形に配置される。
図6、図7A及び図8B-8Dに示すように、各散乱体31は、他の材料に比べて誘電損失を最小にするように空気に囲まれるΠ形状導電性要素(例えば金属又は金属めっき線)として構成することができる。図7Aに最も良く示すように、各散乱体は、本体部分310と、接地面37の隣接部に接続された第1脚部311と、対応するスイッチ40の中央電極42に中央接点38を介して接続された第2脚部312とを含む。各スイッチ40は、上方チップ面上のシリコン・オン・インシュレータ(SOI)デバイス層35に形成されたスイッチ領域又はポケット44に配置される。各スイッチ40はまた、接地電極41(これに対して接地面37が接点である)と、チップ30上の金属化相互接続層から形成された金属トレース39を介してインターフェースパッド32に接続された制御電極43とを備える。デバイス層35は、有利には、薄い誘電(例えば二酸化ケイ素)層361によりハンドル層34から分離される。誘電リング45(例えば二酸化ケイ素)は、デバイス層35の残部から各アクティブスイッチ領域又はポケット44を絶縁し、ポケット44に注入されたキャリアがデバイス層35にわたって拡がることを防ぐ。金属トレース39は、有利には、接地面37下の第1誘電層362と第2誘電層363との間に埋め込まれ得る。
図7A及び図8Aに示すように、各スイッチ40において、接地電極41は接地面37に接続され、中央電極42は、散乱体31の第2脚部312に接続され、更に、制御電極43は、金属トレース39を介してインターフェースパッド32に接続され、かつワイヤボンド33を介して適切な制御回路61(図1)に接続される。(制御回路61各々は、スイッチ40の1つ又は複数に電気的に接続され得ることが理解される。)3つの電極41、42、及び43のすべては、デバイス層35のドープされたポケットによって形成される。1つの制御回路極性において、制御電極43はアクセプターによりドープされ、接地電極41及び中央電極42はドナーによりドープされる。反対の制御回路極性により、接地電極41及び中央電極42はアクセプターによりドープされ得、他方、制御電極43はドナーによりドープされ得る。図7Bは、接地電極41、中央電極42及び制御電極43を形成するドープ領域の例示的な形態を示す。
制御電極43が制御回路61(図8A)から対応する電圧又は電流によりバイアスされると、電極41、42及び43を介してポケット44に電子及び正孔が注入される。注入された電子-正孔プラズマは中央電極42と接地電極41とを接続する。その結果、第2散乱脚部312も接地面37に接続され、散乱体31は閉ループを形成する(図8C)。散乱体31の長さは、対応する閉ループ共振周波数が、通過する(送信又は受信される)波の周波数と十分に異なるように選択される。従って、散乱体31は、「低散乱状態」と呼ばれ得る状態において波に弱い影響を与える。制御電極43がバイアスされていない場合、散乱体31は開ループであり(図8D)、その共振周波数は通過波の周波数に近い。従って、散乱体31は、「高散乱状態」として定義され得る状態において、通過波からエネルギーを効果的に散乱させる。散乱体31の代替の形態(例えば異なる長さ)は、バイアスされた/バイアスされていない状態の反転をもたらすことができる。これは例えば、散乱体31が両端で接地される場合は高散乱状態が得られ、また、散乱体31が一端のみで接地される場合は低散乱状態が得られる。前者の構成が好ましいものであり得る。何故なら、後者の場合、スイッチを通る強RF電流が過度のRF損失を生成し得るからである。
図6に示すような散乱体31及びスイッチ40の線形鏡面対称アレイを使用することは任意である。鏡面対称性により、一方のアレイの低散乱散乱体に生成されるマイクロ波電流は、他方のアレイの低散乱散乱体で生成される電流と同じ値になるが、方向は逆である。従って、両方のアレイからの低散乱散乱体は破壊的な干渉を形成し、また、2つのアレイそれぞれの低散乱散乱体により散乱された寄生放射は、他方のアレイの低散乱散乱体により散乱された寄生放射により効果的に消滅させられる。高散乱散乱体により散乱された放射の消滅を防止するために、一方のアレイのバイアスされた/バイアスされていないパターンは、他方のアレイのパターンに対してアンテナ導波路に沿う半周期(PΣ/2)に等しい間隔だけ有利にシフトされる。そして、追加の位相シフトのため、すべての高散乱散乱体が同相で動作し、建設的な干渉を形成する。2つの散乱体アレイ間の小さな相対的シフト、例えば半空間距離s/2は、アンテナのため及び量子化ローブのより良い制御のためにより柔軟なビーム形成という利点を提供し得る。すべてのアンテナ構成部品は相互的であり、アンテナは、バイアスされた/バイアスされていない同じスイッチパターンとすれば、送信モード及び受信モードで動作する場合、同じビーム形状(しかしながら反対方向)を形成する。
図9A及び9Bは、本開示の実施形態に従う複数のアンテナチップ30の上面において長手方向軸線Xに沿って延びる、送信/給電線の誘電素子又はロッド50を示す。この実施形態において誘電素子又はロッド50は矩形断面のストリップ又は平坦ロッドとして構成され、その長手方向両縁は平行な一対の金属スペーサー51上に取り付けられる。これら金属スペーサー51は接地面37の長手方向両縁に沿って配置され、また、両端部においてベース20の両縁まで横方向に延びる。スペーサー51は、誘電素子又はロッド50が散乱体31と接することなく重なることを可能にし、図9Bに示すように誘電素子又はロッド50とチップ30の上面との間に空隙又は間隙52が規定される。散乱体31は誘電素子又はロッド50に接触することなく空隙又は間隙52内に収容される。誘電素子又はロッド50は散乱体31を覆うが、空隙又は間隙52の空気により散乱体31から間隔が空けられる。この目的は、散乱体31を、空気で囲まれるように誘電ロッド50に対して位置付けることである。
図9Cは、本開示の別の実施形態による誘電素子又はロッド50’を示す。スペーサー51の代わりに誘電素子又はロッド50’がΠ形状である。誘電素子又はロッド50’は縦ストリップ53を含み、縦ストリップ53は一対の下向きに従属する延長部又はレール55を有する。延長部又はレール55はストリップ53の両側部に沿って長手方向に延びる。これによりストリップ53とチップ30の上面との間に空隙又は間隙52’を作り出すようにストリップ53をチップ30の上面から間隔を空ける。散乱体31は、誘電ロッド50’のすべての部分から空気により分離されるように空隙52’内に位置付けられる。この目的もまた散乱体31を空気に囲まれるように位置付けることである。
図9A、9B、及び9Cは、散乱体31が散乱体の第1及び第2平行アレイに選択的に配置され得、散乱体制御スイッチ40が対応する第1及び第2平行スイッチアレイに配置されることを示す。散乱体及びスイッチの第1及び第2アレイが使用される場合、散乱体31及びスイッチ40の第1アレイは、図9A及び9Cに示すように長手方向に延びる対称面Sに対して、散乱体31及びスイッチ40それぞれの第2アレイと鏡面対称である。対称面Sはチップ30の表面に直交し、長手方向軸線Xに沿って延びる(すなわち軸線Xを含む)。
変圧器90を通じてアンテナ10に注入されるか(送信モード)又は外部導波路に結合される(受信モード)マイクロ波エネルギー(図1参照)は、接地面37と、誘電素子又はロッド50又は50’と、金属スペーサー51(図9Bの実施形態における)と、空気チャネル52又は52’と、カバー70(ホーン71を含む)とによって形成される低速導波路内部にチャネル化される(閉じ込められる)。散乱体31の周りの空気チャネル52又は52’の電界強度は、スペーサー51の厚さ(図9Bの実施形態)又は誘電体ストリップ50’の脚部又はレール55の長さ(図9Cの実施形態)に依存する。対応するスイッチ状態(バイアスされていないか又はバイアスされている)に応じて、散乱体31は、伝播する波を弱く(バイアスされている)又は強く(バイアスされていない)散乱させる。バイアスされていない/バイアスされたスイッチパターンを適切に選択することにより、必要な方向にほぼ平坦な位相面を有するコヒーレントビームを形成することができる。
図10に示すように、ワイヤボンド33は、アンテナチップ30を制御基板60に電気的に接続する。制御基板60は、好ましくはICとして実装される制御回路又は駆動回路61を搭載する。他の実施形態では、制御回路61は、アンテナチップ30内に直接統合され得る。制御回路又は駆動回路61は、シフトレジスタのセットとして、あるいはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又は制御装置の別のタイプとして構成することができる。そして、制御回路又は駆動回路61は、適切にプログラムされたマイクロプロセッサ等のコントローラ(図示せず)からの信号によって制御される。コントローラはコネクタ62を通じて制御基板60に接続される。コントローラは制御回路61の1つ以上に統合することができる。アンテナにDC電力を提供するために、同じコネクタ62が有利に使用され得る。
制御回路61は、パルスストリーム制御信号を並列出力に変換し、並列出力は所望パターンに従って必要なスイッチ40にバイアスをかける。典型的なバイアスされた/バイアスされていないスイッチパターンは周期的又は準周期的である。平均周期PΣは散乱されたビーム方向を決定する。
Figure 2022521837000005
ここで、NPは周期の数であり、Piは個々の周期である。
図11Aは、平均周期PΣ=7.5を有するバイアスされていないスイッチ101及びバイアスされたスイッチ102の準周期的パターンの断片を表す図表100を示す。図11Bは、両方の散乱体ループアレイからの高散乱の適切な位相調整に必要な2つの鏡面対称アレイのスイッチパターン間の半平均周期(PΣ/2)シフトを表す図表103を示す。
図12は、バイアスされていない/バイアスされたスイッチのプログラミングパターンを通じてアンテナテーパーがどのように成就可能であるかを表す図表104を示す。周期ごとの平均カップリングは、周期ごとのスイッチの総数を変更することなく、すなわちビーム方向に影響を与えることなく、バイアスされていないスイッチの数を変えることにより制御可能である。図表104では、すべてのバイアスされていない/バイアスされた周期は8つのスイッチからなる。しかしながら、図示のように、周期ごとのカップリング数は異なり、左の周期から右の周期へと増加する。
上記のように、また図1、14及び16に示すように、アンテナ10はカバー70により有利に保護される。カバー70は、有利には、2つの鏡面対称金属又は金属化半体からなり得る。カバー半体各々は、誘電素子又はロッド50を収容する長手方向凹部79と共に形成され得る。カバー70の半体各々は傾斜内面を含み、これにより2つの傾斜内面が共に伸長したホーン71を定義する。ホーン71は誘電素子又はロッド50と周囲環境との間の信号カップリングを提供する。ホーン71の図示された形態は単なる例示であり、異なるプロファイルを有するホーン、例えば、波形又は湾曲壁を有するホーンは、いくつかの用途において有利であると判明し得る。
図14は、アンテナ端部に配置された2つのテーパー端部遷移72のうちの1つを示す。端部遷移72は、アンテナ本体と外部導波路との間の整合変圧器として機能する。テーパー端部遷移72は、有利に提供されるテーパー特性73及び74と共に、誘電素子又はロッド50(又は50’)に沿って伝搬する主アンテナモードを、アンテナの各端部における矩形外部金属導波路81を伝搬するモードへと円滑に変換する。各テーパー端部遷移72は、空隙又はボイド77を定義する。空隙又はボイド77は、誘電素子ロッド50(又は50’)のためのキャビティを定義する部分と、整合変圧器91のためのキャビティを定義する部分と、外部金属導波路81のためのキャビティを定義する部分とを含む。アンテナ端部構成は、誘電素子又はロッド50のすべての方向への動きを制限する。従って、誘電素子又はロッド50は、高周波においてかなりの損失をもたらし得る接着剤を使用することなくアンテナに装備可能である。
端部遷移72により提供され得るように、指定された走査範囲にわたる低リターンロス(VSWR)は図15にグラフで示され、これは、高周波構造シミュレータ(HFSS)の結果を表す。
図17は、図9Cの実施形態に従う誘電素子又はロッド50’を使用するアンテナ10’を示す。かくして図示のように、アンテナ10’は、誘電素子又はロッド50’のための空隙又はチャネルを提供するスペーサー51を欠き、代わりに、図9CのΠ形状の誘電素子又はロッド50’を用いて空隙チャネル52を作り出す。空隙チャネル52には散乱体31のアレイが配置される。既述した実施形態におけるように、アンテナ10’は、2つの長手方向のカバー半体から形成されたカバー70’を含む。各カバー半体が傾斜した内面を有し、これにより傾斜面が共にホーン71’を定義する。図示するように、カバー半体それぞれは、誘電素子50’を収容する長手方向凹部79’を含む。この実施形態によれば、制御回路又は駆動回路61’は、例えば、ボールグリッドアレイ(図示せず)を使用してアンテナチップ30に直接取り付けられ、それ故、図1に示される制御回路基板60は省略され得る。いくつかの実施形態では、カバー半体それぞれは、長手方向チョークチャネル(図示せず)を含み、誘電素子50及びカバー70’により形成される導波路内部に伝搬波を閉じ込める支援をし、カバー70と接地面37との間の任意の空隙(図示しない)を通じての漏洩を防ぐ。
本開示の態様及び実施形態に従う操舵可能ビームアンテナの構造の前記説明から、本開示によるアンテナを作製する方法は次のステップを含み得る。すなわち、(a)上面を有する半導体ウェーハを準備するステップ;(b)前記半導体ウェーハをドープして複数の埋め込まれた半導体スイッチを形成するステップであって、各半導体スイッチが接地電極、中央電極及び制御電極を備えるステップ;(c)前記半導体ウェーハ上に相互接続層を形成するステップであって、前記相互接続層が、前記半導体スイッチ各々の制御電極を対応する制御回路に接続するように構成される金属トレースを備えるステップ;(d)前記半導体ウェーハの上面を金属化して接地面を形成するステップであって、前記接地面が前記半導体スイッチ各々の接地電極に電気的に接続されるステップ;(e)前記半導体ウェーハ上に複数の導電性散乱体を形成するステップであって、前記導電性散乱体各々は、前記半導体スイッチの1つの中央電極を接地面に電気的に接続し、前記導電性散乱体各々は、前記半導体ウェーハの上面から間隔を空けられた主要部分を有するステップ;(f)前記半導体ウェーハを複数のアンテナチップへとダイシングするステップであって、前記アンテナチップ各々は半導体スイッチのアレイと導電性散乱体のアレイとを備えるステップ;(g)前記複数のアンテナチップを、各アンテナチップのためのボールグリッドアレイを使用してベース上に取りつけるステップ;(h)取り付けられた前記アンテナチップ各々を電気的に相互接続するステップ;(i)前記アンテナチップ各々上に前記導電性散乱体のアレイを重ねるように前記操舵可能ビームアンテナの前記ベース上に誘電素子を取り付けるステップであって、前記誘電素子と前記導電性散乱体のアレイとの間に空隙が設けられるステップ;(j)前記誘電素子と共に導波路を提供するように前記ベースに導電性カバーを取り付けるステップ;及び(k)前記ベース上に複数の制御回路を取り付け、前記制御回路各々を前記アンテナチップの少なくとも1つにおける前記半導体スイッチに電気的に接続するステップ、を含む。ベースにチップを取り付けるステップは、好ましくは、各チップ上にボールグリッドアレイを用いてチップを取り付けることを含む。
本開示の態様に従うアンテナ設計の模範的な一実施形態によれば、50λ×0.75λ×0.11λの寸法を有する誘電素子又はロッド50は、好ましくは石英から作製される。ここで、λは平均動作波長である。アンテナチップ30は、好ましくは、20μm厚のデバイス層を有するSOIウェーハからなり、2μm厚の酸化ケイ素によりハンドル層から分離される。絶縁されたスイッチポケット44は、160μm×130μm×20μmの寸法を有し、当技術分野でよく知られているように、連続的な平坦化を伴うディープトレンチエッチングによってデバイス層に形成される。スイッチ電極は、好ましくは、連続的なアニーリングを伴うリン及びホウ素イオン注入により作製され、それらは0.01Ω・cm未満の抵抗率を有する。
~0.105λの長さの散乱体31がワイヤボンドとして好ましく作製される。2つの散乱体アレイ31は、~0.025λの間隔だけ分離される。誘電体フィード50に沿った同じアレイ内の隣接する散乱体間の間隔は~0.082λである。
ボールグリッドアレイ22のボール直径は0.4mmであり、ボール間隔は、~0.1λである。アンテナチップ30は、相互から及びプラットフォーム23からの間隔~0.1mmにてベース表面21上に配置される。
上述した実施形態のためのシミュレートされたアンテナビームパターンが図13に示される。バイアスされていない/バイアスされた平均スイッチパターンの周期PΣは、約6.6sと約10.7sとの間で変化する。ここで、sは同じアレイ内の隣接する散乱体間の間隔である。グラフに示される対応するスキャン角度は、一端の単一アンテナ給電点に向かう方向における約-50°から約+10°までのセクターをカバーする。アンテナが他端の第2給電点からも給電される場合、これに応じてカバーされるセクターが増長する。
バイアスされていない/バイアスされたスイッチパターンが異なる周期のオーバーラップパターンにより提示可能である場合、アンテナは異なる周期の数に対応する複数のビームを生成し、これらは互いに独立に制御可能である。
0°及びその付近を除くすべてのシミュレートされたビーム位置に対して、アンテナは低リターンロス(VSWR<1.2)及び高放射効率(50%-60%を超える)によって特徴付けられる。スキャン角度0°及びその付近では、ブラッグ反射がリターンロスを本質的に増長させる。リターンロスを最小化し、ブラッグ角でのアンテナ放射効率を最大化するため、2つの鏡面対称アレイにおけるバイアスされていない/バイアスされたスイッチパターン間の相対シフトが、これをPΣ/2から0.75PΣまで変更することにより最適化されるべきである。
本明細書に開示される制御可能なビームアンテナの実施形態は、多種多様な操舵可能ビームアンテナに適合可能であり、この特徴を使用するアンテナは、異なる用途及び状況に適するように、異なるシーケンスで操舵可能ビームアンテナを提供するように動作可能であることが理解される。従って、本明細書に記載した本開示の特定の実施形態及び態様は単なる例示であり、限定するものではなく、多くの変形及び修正が本開示の精神及び範囲を逸脱することなく関連技術の当業者に示唆されることが容易に理解される。
10、10’ 操舵可能ビームアンテナ
20 ベース
21 平坦中央領域
22 ボールグリッドアレイ(BGA)
30 半導体アンテナチップ
31 散乱体
311 第1脚部
312 第2脚部
37 接地面
40 散乱体スイッチ
41 接地電極
42 中央電極
43 制御電極
50、50’ 誘電素子
52、52’ 空隙
60 制御基板
61 制御回路
70、70’ カバー

Claims (13)

  1. 電子的に制御される操舵可能ビームアンテナであって、
    平坦面を有するベースと、
    長手方向軸線Xに沿って前記ベースの平坦面に取り付けられる複数の半導体アンテナチップであって、それぞれが上面を定義する複数の半導体アンテナチップと、
    前記複数の半導体アンテナチップ各々の前記上面における接地面と、
    前記半導体アンテナチップ各々において長手方向に配置される半導体スイッチのアレイであって、各半導体スイッチが接地電極、中央電極及び制御電極を備え、前記制御電極が制御回路に電気的接続するように構成される半導体スイッチのアレイと、
    前記複数の半導体アンテナチップ各々上の導電性散乱素子のアレイであって、前記導電性散乱素子各々が、前記接地面に接続される第1脚部と、前記半導体スイッチの関連する1つの前記中央電極に接続される第2脚部と、前記第1脚部と第2脚部との間に延びる主要部分とを備え、少なくとも前記主要部分が空気に囲まれる導電性散乱素子のアレイと、
    前記導電性散乱素子の上方に前記長手方向軸線Xに沿って前記複数の半導体アンテナチップに取り付けられ、前記導電性散乱素子から空隙によって間隔が空けられた線形誘電素子とを備える操舵可能ビームアンテナ。
  2. 前記半導体アンテナチップ各々は、ボールグリッドアレイ(BGA)によって前記ベースの平坦面に取り付けられる請求項1に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  3. 前記操舵可能ビームアンテナは最小動作波長を有し、前記BGA各々は、前記最小動作波長の1/2未満の間隔だけ相互に分離される導電性ボールのアレイを備える請求項2に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  4. 前記操舵可能ビームアンテナは平均動作波長λを有し、前記半導体アンテナチップ各々は厚さbを有し、前記半導体アンテナチップ各々は第1縁を有し、前記半導体アンテナチップの第1アレイの半導体アンテナチップ各々の前記BGAは第2縁を有し、
    前記第1縁と第2縁との間の間隔de
    Figure 2022521837000006
    から選択される請求項3に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  5. 前記半導体スイッチのアレイは半導体スイッチの第1アレイであり、前記導電性散乱素子のアレイは導電性散乱素子の第1アレイであり、
    前記操舵可能ビームアンテナは、半導体スイッチの第2アレイと導電性散乱素子の第2アレイとを更に備え、
    前記半導体スイッチの第2アレイは、対称面に対して前記半導体スイッチの第1アレイと鏡面対称であり、前記導電性散乱素子の第2アレイは、前記対称面に対して前記導電性散乱素子の第1アレイと鏡面対称にあり、前記対称面は前記半導体アンテナチップの上面と直交しかつ前記長手方向軸線Xを含む請求項1に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  6. 前記ベースの平坦面に取り付けられ、前記線形誘電素子と共に導波路を定義するカバーを更に備える請求項1に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  7. 電子的に制御される操舵可能ビームアンテナであって、
    平担面を有するベースと、
    前記ベースの平坦面に取り付けられる複数の半導体アンテナチップであって、それぞれが上面を定義する複数の半導体アンテナチップと、
    前記半導体アンテナチップ各々の前記上面における接地面と、
    前記半導体アンテナチップ各々における半導体スイッチのアレイであって、各半導体スイッチが接地電極、中央電極及び制御電極を備える半導体スイッチのアレイと、
    前記複数の半導体アンテナチップ各々上の導電性散乱素子のアレイであって、前記導電性散乱素子各々が、前記接地面と前記半導体スイッチの1つの前記中央電極とに接続され、前記導電性散乱素子各々が、前記半導体スイッチの1つの前記中央電極と接触する第1脚部と前記接地面と接触する第2脚部との間に延びる主要部分を備え、少なくとも前記主要部分が空気に囲まれる導電性散乱素子のアレイと、
    前記半導体スイッチのアレイ及び前記導電性散乱素子のアレイの上方に長手方向軸線Xに沿って前記複数の半導体アンテナチップに取り付けられ、前記導電性散乱素子から空隙によって間隔が空けられた線形誘電素子と、
    前記ベースの平坦面に取り付けられた複数の制御回路であって、それぞれが前記半導体スイッチの少なくとも1つの前記制御電極に電気的に接続される複数の制御回路とを備える操舵可能ビームアンテナ。
  8. 前記半導体アンテナチップ各々は、ボールグリッドアレイ(BGA)によって前記ベースの平坦面に取り付けられる請求項7に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  9. 前記操舵可能ビームアンテナは最小動作波長を有し、前記BGA各々は、前記最小動作波長の1/2未満の間隔だけ相互に分離される導電性ボールのアレイを備える請求項8に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  10. 前記操舵可能ビームアンテナは平均動作波長λを有し、前記半導体アンテナチップ各々は厚さbを有し、前記半導体アンテナチップ各々は第1縁を有し、前記半導体アンテナチップの第1アレイの半導体アンテナチップ各々の前記BGAは第2縁を有し、
    前記第1縁と第2縁との間の間隔de
    Figure 2022521837000007
    から選択される請求項9に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  11. 前記半導体スイッチのアレイは半導体スイッチの第1アレイであり、前記導電性散乱素子のアレイは導電性散乱素子の第1アレイであり、
    前記操舵可能ビームアンテナは、半導体スイッチの第2アレイと導電性散乱素子の第2アレイとを更に備え、
    前記半導体スイッチの第2アレイは、対称面に対して前記半導体スイッチの第1アレイと鏡面対称であり、前記導電性散乱素子の第2アレイは、前記対称面に対して前記導電性散乱素子の第1アレイと鏡面対称にあり、前記対称面は前記半導体アンテナチップの上面と直交しかつ前記長手方向軸線Xを含む請求項7に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  12. 前記ベースの平坦面に取り付けられ、前記線形誘電素子と共に導波路を定義するカバーを更に備える請求項7に記載の操舵可能ビームアンテナ。
  13. 操舵可能ビームアンテナを製造する方法であって、
    (a)上面を有する半導体ウェーハを準備すること;
    (b)半導体ウェーハをドープして複数の埋め込まれた半導体スイッチを形成することであって、各半導体スイッチが接地電極、中央電極及び制御電極を備えること;
    (c)前記半導体ウェーハ上に相互接続層を形成することであって、前記相互接続層が、前記半導体スイッチ各々の制御電極を対応する制御回路に接続するように構成される金属トレースを備えること;
    (d)前記半導体ウェーハの上面を金属化して接地面を形成することであって、前記接地面が前記半導体スイッチ各々の接地電極に電気的に接続されること;
    (e)前記半導体ウェーハ上に複数の導電性散乱体を形成することであって、前記導電性散乱体各々は、前記半導体スイッチの1つの中央電極を接地面に電気的に接続し、前記導電性散乱体各々は、前記半導体ウェーハの上面から間隔が空けられた主要部分を有すること;
    (f)前記半導体ウェーハを複数のアンテナチップへとダイシングすることであって、前記アンテナチップ各々は半導体スイッチのアレイと導電性散乱体のアレイとを備えること;
    (g)前記複数のアンテナチップを、各アンテナチップのためのボールグリッドアレイを使用してベース上に取り付けること;
    (h)取り付けられた前記アンテナチップ各々を電気的に相互接続すること;
    (i)前記アンテナチップ各々上に前記導電性散乱体のアレイを重ねるように前記操舵可能ビームアンテナの前記ベース上に誘電素子を取りつけることであって、前記誘電素子と前記導電性散乱体のアレイとの間に空隙が設けられること;
    (j)前記誘電素子と共に導波路を提供するように前記ベース上に導電性カバーを取り付けること;及び
    (k)前記ベース上に複数の制御回路を取り付け、前記制御回路各々を前記アンテナチップの少なくとも1つにおける前記半導体スイッチに電気的に接続すること、を含む方法。
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